JP2005218942A - 穀類および豆類の洗浄方法および洗浄装置 - Google Patents

穀類および豆類の洗浄方法および洗浄装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 簡単に効率よく洗浄および浸漬することができ、かつ水の使用量を削減することができる穀類および豆類の洗浄方法、および洗浄装置を提供することである。
【解決手段】 閉水路Sの途中に配設した容器1,2に水を張り穀類および豆類を投入し、一次洗浄としてブロワー洗浄を短時間行った後、二次洗浄として前記閉水路S内に空気・CO2溶解加圧水を循環させ、かつ空気・二酸化炭素溶解加圧水を大気開放して容器1,2内に微細気泡を発生させ、その微細気泡により穀類および豆類の表面を洗浄し、その後必要なら所定時間容器1,2内で浸漬を行い、二次洗浄と浸漬の少なくとも一の行程中に、容器1,2内の穀類および豆類に間欠的に流体を噴射させて撹拌する。
【選択図】 図1

Description

この発明は例えば米飯加工会社や煮豆会社、惣菜会社、味噌加工会社、ゴマ洗浄加工会社、焼酎等の醸造会社等のように多量の穀類および豆類を加工する事業所において、多量の穀類、豆類、ゴマを洗浄するのに好適な洗浄方法および洗浄装置に関する。
穀類や豆類等を美味しく炊く条件として、洗浄工程で穀類や豆類の臭みや食味の低下の元となるアクや研ぎ汁成分を十分に除去することが必要であり、浸漬工程では水を均一に浸透させる必要がある。その他の条件としては薬剤の除去、浸漬時間の短縮や菌の除去特に芽胞菌の除去が挙げられる。
上記のうち、特に穀類や豆類の洗浄工程については、一般家庭の場合、使用する穀類および豆類の量が少ないので手作業で丁寧に洗浄できるので砂、ゴミ、薬剤とか研ぎ汁成分を十分に除去することが可能であり、また加工後もすぐに食用に供されるので芽胞菌も発芽までに至らない。
他方、前記した米飯加工会社や煮豆会社、惣菜会社、味噌製造会社、醸造会社等では大量の穀類や豆類を一度に加熱処理するので、当然のことながら洗浄機を使って穀類や豆類を洗浄し、また浸漬工程では特に豆類は1昼夜浸漬する必要があるため多くの浸漬タンクを設置する必要がある。
このような大量の穀類や豆類を洗浄する洗浄機としては、例えば穀類および豆類の場合、一般に水圧で洗浄する方法が採用されており、洗浄後の輸送方法はポンプ輸送かスクリュー輸送する方法が一般的に採用されている。そのため輸送途中で穀類および豆類に多量の破砕や皮ムケ等が発生するという欠点があり、そのため商品価値が低下するという問題点がある。
上記の問題点を解決するための手段として、今迄は動力や水圧による強制手段での洗浄が主流であったため穀類および豆類の破砕を防ぐことが出来なかった。しかしながら、上記のような問題を解決するものとして、米の表面に付着した汚れや糠、澱粉等の付着物(以下、研ぎ汁成分という)を微細気泡の気泡界面に吸着させて分離除去することが提案されている。この微細気泡による洗浄・浸漬方法だと、洗浄および浸漬を同一タンク内で行うため輸送する必要がまったくなく、そのため穀類および豆類が破砕したり、皮ムケしたり、傷ついたりすることがない。
このような、微細気泡を使用した洗浄方法は、下記特許文献1、2および3に開示されている。すなわち、下記特許文献1には、容器内に米を入れ、その容器の底部から容器内に空気溶解水を吐水させ、微細気泡を発生させながら米を洗浄する洗米方法が開示されている。また、特許文献2には、高濃度酸素気泡を含有する高濃度酸素気泡水により米を洗浄する洗米方法が開示されている。特許文献3には、空気溶解加圧水を循環させながら、その空気溶解加圧水を大気開放させた発生する微細気泡により洗米する洗浄・浸漬方法が記載されている。
微細気泡を利用したこれらの洗米方法によれば、米の表面に付着した研ぎ汁成分が微細気泡に吸着されて浮上するため、研ぎ汁成分を容易に分離除去することができ、従来の水流による洗米方法に比べて破砕米ロスを削減することができる。しかしながら、このような手法によってもなお、米の表面に付着した研ぎ汁成分を除去するには不十分である。特に特許文献1および2では、吐出口周辺は相当圧力が高いため、破砕とか皮ムケが起こりやすく、大豆等の豆類の場合には商品価値が著しく低下するという問題がある。同様の問題は、米以外の他の穀類や豆類、ゴマの洗浄にも存在し、簡単で効率のよい穀類や豆類の洗浄方法が求められている。
特許第3081830号公報 特開2001‐259440号公報 特開2002‐204963号公報
従って、本発明の課題は、簡単に効率よく洗浄を行うことができる穀類および豆類の洗浄方法、およびこれに使用する穀類および豆類の洗浄装置を提供することである。
上記課題を解決するための本発明の構成は、以下の通りである。
(1)穀類または豆類を入れた容器内に、空気および二酸化炭素(以下、CO2という)を水に溶解させた空気・CO2溶解加圧水を吐出させて、空気およびCO2の微細気泡により穀類または豆類を洗浄することを特徴とする穀類および豆類の洗浄方法。
(2)閉水路内に空気・CO2溶解加圧水を循環させ、かつ空気・CO2溶解加圧水を前記容器に流入する手前もしくは容器内で大気開放して微細気泡を発生させ、その微細気泡により穀類および豆類の表面を洗浄することを特徴とする(1)記載の穀類および豆類の洗浄・浸漬方法。
(3)ゴマを洗浄する(1)または(2)記載の洗浄方法。
(4)上記(2)または(3)記載の洗浄方法に使用する洗浄装置であって、水に空気およびCO2を溶解させるための加圧ポンプおよび圧力タンクと、前記加圧ポンプおよび圧力タンクで調製された空気・CO2溶解加圧水を大気開放するための大気開放手段と、前記容器とがこの順で閉水路に配設され、さらに前記容器にその容器内に流体を噴射する流体の噴射手段が接続され、前記閉水路内に前記空気・CO2溶解加圧水を循環させることを特徴とする穀類および豆類の洗浄装置。
(5)前記閉水路内に少なくとも2つ以上の容器を並列に配置した(4)記載の穀類および豆類の洗浄装置。この場合、前記閉水路の外に洗浄および浸漬された穀類および豆類を一時貯蔵しておくための貯蔵タンクを配置してもよく、あるいは2つ以上の容器のうち1つをブロワー洗浄(一次洗浄または予備洗浄)用として利用し、残る1つを貯蔵タンクとして利用してもよい。
本発明における穀類および豆類は特に限定されるものではなく、例えば穀類としては米、小麦、大麦、ライ麦、燕麦、もろこし、きび、あわ、そばなどが、豆類としては大豆、小豆、おたふくまめ、いんげんまめ、そらまめ、えんどう、ささげ、緑豆、落花生などがそれぞれ挙げられる。さらに、本発明方法および装置は上記のようにゴマの洗浄にも適用可能である。
本発明の穀類や豆類の洗浄方法および装置によれば、容器内に空気・CO2溶解加圧水を吐出させて空気・CO2の微細気泡により穀類や豆類を洗浄することにより、穀類や豆類の表面に付着した微生物、製剤、糠、澱粉、ゴミ、虫やその他の異物をCO2の強力な破壊力とCO2が酸性水を構成することで洗浄し、空気の泡による浮上力で不純物を浮上させることができ、これまでにない高い洗浄効果を有する。しかもCO2は静菌作用を有するもので、洗浄工程でのカビや細菌の増殖に起因する臭み成分の発生を抑制できる効果がある。また、洗浄効率がよいので、容器に投入する穀類や豆類の量も空気溶解加圧水や酸素溶解加圧水に比べ倍以上の投入が可能である。また、このように効果のあるCO2を含んだ水をそのまま処理槽等へ流すとバクテリアの死滅を招くという欠点があったが、CO2ガスを空気と混合して使用することによりCO2ガス濃度が低下することにより上記の解決が図れた。
本発明にかかる穀類および豆類の洗浄方法では、穀類または豆類を入れた容器内で、まず最初に荒ゴミ等を除去するため、一次洗浄として数分間ブロワー洗浄を行い、完了と同時に容器内の水を一度排水し、排水が完了した段階で二次洗浄として容器内に適量の水を張った後、空気・CO2溶解加圧水を容器内に吐出させて微細気泡を発生させ、空気・CO2溶解加圧水を循環させて穀類または豆類を洗浄した後、洗浄した穀類または豆類を前記空気・CO2溶解加圧水に所定時間浸漬する。
二次洗浄においては、空気により構成される5ミクロン〜10ミクロンの気泡とCO2の微細気泡の特性である泡がはじける時の強力な破壊現象によって研ぎ汁成分を分離除去すると共に、浸漬時には水に溶解した空気とCO2の相乗効果により、洗浄液のPH値が5.5〜6.4になり、そのため静菌作用が働くため、細菌やカビの増殖を抑制することが出来る。すなわち穀類または芽胞が発芽して生菌化するのを空気・CO2混合溶解加圧混合水で抑制することが出来る。さらに、穀類や豆類を空気・CO2溶解加圧水に浸漬すると、水に浸漬する場合よりも膨潤率が高くなる。
洗浄および浸漬工程における空気とCO2の微細気泡の発生方法としては、加圧ポンプ手前で空気と水を一緒に吸込ませ、加圧ポンプ(渦巻ポンプ)内のインペラーで混合し、混合された水と空気を圧力タンクに送り込みCO2ガスを圧力タンク内の渦流の巻込み作用で混合し、得られた空気・CO2溶解加圧水を容器で大気開放することにより空気・CO2の微細気泡が形成される。また別の方法として加圧ポンプ手前でCO2ガスを水に吸込ませ、ついで圧力タンクに空気を送り込むようにしてもよい。
上記空気とCO2の混合微細気泡が上記効果を有する理由は下記のように推測される。
CO2ガスは、酸素や空気に比べて水に溶解しやすく、例えば0℃の水100mlに対して酸素ガスが約4.9ml(4.9%)溶解するのに対して、CO2ガスは171.3ml(171.3%)も溶解する。従って、加圧する圧力も空気や酸素に比べて半分以下の圧力で水に溶解させることが出来る。また、空気や酸素の溶解水は殆どが水との混合であるため、大気開放すると直ちに空気や酸素の気泡が発生して白濁化するのに対して、CO2溶解水は水温によって異なるがほぼ100%に近い溶解率であるため大気開放しても殆ど気泡が発生せず白濁化しない。しかし、CO2溶解水は、米に当たったときの衝撃などによって微細気泡が発生し米に付着する。このとき発生する微細気泡の大きさは、付着する固体の大きさによって決定されるため、米粒のような細粒を洗浄する場合にはより微細な気泡が米の表面に均一に付着して効率よく速やかに研ぎ汁成分を分離除去できるようになり、洗浄効果が向上すると同時に浸透速度も速くなる。これに対して、空気や酸素の溶解水を大気開放したときの微細気泡は一定の大きさであるため、小さな米粒の表面に均一に付着させることができない。
また、空気の場合は上記のごとく大気開放後白濁化し、5ミクロンから10ミクロンの泡を短時間で多量に構成することが出来る。しかし気泡が破裂する際の衝撃波は弱く、そのため短時間での高い洗浄効果はあまり望めない。それに比べてCO2を使用すると気泡界面が大きく気泡が破裂する際の衝撃波の力も極端に強い。これにより高周波洗浄に似た微動流が発生し、洗浄効果をより一層向上させることが出来る。
空気は一般的に脂質への酸化作用、タンパク質や澱粉への腐敗作用を有するのに対し、CO2ガスは一般に脂質への溶解作用、タンパク質や澱粉への吸着作用を有する。一方穀類や豆類の洗い汁成分はタンパク質、澱粉、脂質等からなるため、空気とCO2ガスの微細気泡は研ぎ汁成分を穀類および豆類から速やかに分離除去することが出来る。
空気は基本的に一般細菌、大腸菌に対し増殖作用があるが、水に対して酸素含有量が多くなることで硬水化されるためうまみ成分が増加する。CO2ガスは静菌作用を有しており、細菌(好気性細菌等)やカビの増殖を抑制する効果がある。これにより洗浄および浸漬工程で細菌やカビの増殖に起因する臭み成分の発生を防止することが出来る。このように両者の利点だけを取り入れた空気・CO2溶解加圧水で洗浄および浸漬した穀類および豆類は、加圧処理中に輸送機等に付着した煮汁や糊化物に細菌やカビが発生しにくいため、香りのよい美味しい穀類および豆類の商品が構成できる。
本発明の洗浄方法では、二次洗浄として空気・CO2溶解加圧水を閉水路内内に循環させ、洗浄および浸漬を行う。しかし洗浄する商品によっては、浸漬工程を行わず、そのまま分岐路から排出してもよい。
また、穀類または豆類の粒同士が重なり合ったところまで空気・CO2溶解加圧水の微細気泡が発生して均一に洗浄できるように前記容器内に間欠的に流体(エアー、不活性ガス等の気体や水等の液体)を数十秒間噴射させて穀類または豆類を撹拌するのが好ましい。これにより洗浄工程中に穀類または豆類の粒同士が重なり合ったところでもCO2の微細気泡が発生し洗浄することができ、浸漬工程においても、穀類または豆類に効率よく水を浸透させることができる。流体の噴出は、1回あたり数十秒間でよく、これを設定時間内(すなわち1回の洗米および浸漬時間のそれぞれ)に数回程度行えばよい。
本発明によれば、閉水路内に並列に容器を配置することにより、複数の容器を交互に切替えて従来の洗浄時間内でより多くの洗浄を行うことができる。浸漬後の穀類または豆類は、一度コンベアー上に水と一緒に吐出され、水は回収タンクに送り込まれ、水切りされた穀類および豆類は貯蔵タンクに送り込まれ計量後ガス釜もしくは蒸気釜等で加熱処理される。このように加熱処理された穀類および豆類はふっくらした白度のある食感に仕上げる事が出来る。
以下、米の洗浄および浸漬方法を例に挙げて、本発明方法および装置を説明する。図1は本発明の一実施形態に係る洗米および浸漬方法を実施するための装置を示す模式図である。
この装置は図1に示すように空気・CO2混合加圧装置10と、並列に配設された洗浄および浸漬用の容器1,2とから構成されており、これらは図のような矢印で示される経路をたどる閉水路(管路)Sに配設されている。
空気・CO2混合加圧装置10には加圧ポンプ12と圧力タンク11とが配設されている。加圧ポンプ12には空気またはCO2ガスを送るための配管P1、配管P2が接続されている。、空気とCO2ガスを加圧ポンプ12および圧力タンク11に送り込むための手段としてコンプレッサー16およびCO2ボンベ15が配設されている。コンプレッサー16から吐出されたエアーを制御する手段として電磁弁19Vが配管P1の途中に配設されている。一方、CO2ボンベ15側には液化CO2を気化させ減圧するためのヒーター付減圧弁17と電磁弁22Vが配管P2の途中に配設され、配管P2は圧力タンク11に接続されている。圧力タンク11には安全弁13、圧力計14と空気もしくはCO2ガスを吐出するための閉水路Sが接続されている。
CO2ガスは、CO2ガスボンベ15上部の手動バルブ21Vを開くと液化CO2がヒーター付減圧弁17に送られて気化し、設定圧力に減圧され電磁弁22Vを開くことにより圧力タンク11に吐出される。また、加圧ポンプ12側には、自力吸込可能なノズルが接続されており、バルブ17Vを開くことにより空気が自動的に吸い込まれる。
次に、加圧ポンプ12に送られた空気は加圧ポンプ12内のインペラーの回転で混合され、圧力タンク11内に吐出され、CO2ガスと混合される。圧力タンク11内に吐出される空気溶解加圧水は流速を早めることで渦流を形成するため、吐出口の口径を小さくして30°〜60°でタンク内壁に向け吐出することで渦流を形成されるのが好ましい。
なお、上記とは逆に圧力タンク11に空気を送り込み、圧力ポンプ12にCO2ガスを送り込むようにしてもよい。
空気・CO2混合加圧装置10内の圧力タンク11で生成された空気・CO2溶解加圧水は、圧力タンク11に接続された閉水路Sを通って容器1または2に吐出される。ここで、空気・CO2溶解加圧水における空気とCO2の割合は特に限定されるものではないが、水100体積%に対して空気が20体積%以上、CO2が0.1g以下であるのが好ましい。
空気・CO2溶解加圧水が容器1,2に吐出する手前の閉水路Sには大気圧開放用の圧力調整弁2V,4Vが設けられている。また、圧力調整弁2V,4Vに代えて、容器1,2内に吐出ノズル9,9’を設けて微細気泡を発生させてもよい。
容器1,2の下部領域には、図2に示すような、圧縮空気、CO2ガスその他の流体の散布管8,8'が配設されている。この散布管8,8'は先端が塞がれた筒状の閉パイプが略十字状に組まれたものであって、各パイプの表面には流体を噴出させるための複数の噴射孔8a,8'aが設けられている。
一次洗浄としてブロワー洗浄を行う際には、最初に図示しない給水管より容器1,2に設定量だけ水を注入し、ついで米を入れ、散布管8,8'から流体を噴射して一次洗浄を行う。このブロワー洗浄の時間は数分から数十分間行う。また、上記散布管8,8'を利用して、二次洗浄工程および/または浸漬工程中に数十秒間隔でブロワー洗浄を数回行うことにより、米と米とが重なりあった部位にも均一に水を浸透でき、かつ気泡が入りやすくなるため洗浄効果も増す。
散布管8,8'からの吐出流体として空気を利用する場合には、例えば、前記したコンプレッサー16から配管(図示せず)を経て散布管8,8'に圧縮空気を送り吐出させるようにしてもよい。一方、CO2ガスを利用する場合には、CO2ガスボンベ15から配管(図示せず)を経て散布管8,8'にCO2ガスを送り吐出させるようにしてもよい。なお、一次洗浄、二次洗浄および浸漬の間、容器1,2内の洗浄水のPH値は5.5〜6.4に維持されているのが好ましい。
また、洗浄および浸漬途中で微細気泡と一緒に浮上してきた研ぎ汁成分や異物などの塊を抱き込んだ泡を除去する手段として、容器1,2の上部には電磁弁24V,25Vにて開閉する水散布ノズル30,30'が設置されている。この水散布ノズル30,30'から散布または噴霧された水が、泡を破壊すると同時に、容器1,2内の上澄液を排水桝(分岐路)6,6'に送り、配管P7から排水溝29に排出する作用を有する。水散布ノズル30,30'への水は、例えば、貯水タンク18から配管(図示せず)を経て供給することができる。
また、容器1,2の内部にはストレーナー7,7'がそれぞれ配置されている。ストレーナー7,7'から吸込まれた水は、電磁弁5V,6Vを経て閉水路Sから空気・CO2混合加圧装置10に送られ、空気・CO2混合加圧装置10内で空気およびCO2ガスが混合溶解される。ついで、空気・CO2溶解加圧水は閉水路Sを通り電磁弁1V,3Vを経て圧力調整弁2V,4Vで大気開放され、微細気泡を形成して容器1,2内に吐出される。
容器1,2の下部には、洗浄および浸漬が終わった段階で容器1,2から水と一緒に浸漬米をコンベアー21上に排出するためのモーターバルブ20が設けられている。このモーターバルブ20を開くことにより、水と一緒に浸漬米がコンベアー21上に吐出され、水はコンベアー21下部の回収タンク25に排出される。コンベアー21上で水切りされた米はコンベアー21により輸送されて貯蔵タンク22に落し込まれる。貯蔵タンク22には下部モーターバルブ24が取り付けられており、このバルブを開くことにより計量桝23に浸漬米が送られて計量される。計量桝23の下部は受け皿26とシャッター27とから構成されており、シャッター27が開いて米が釜28に落しこまれて炊飯工程に送られる。
また、回収タンク25に回収された水は、電磁弁7Vを経て閉水路Sに送られ、空気・CO2混合加圧装置10に送られる。このように、回収された水を閉水路S内に循環させ、給水タンク18から供給される水とともに容器1,2に供給することにより、設定水量に到達する時間も速くなり、給水を迅速に行うことができ、かつ水の削減を図ることも出来る。また、回収タンク25の底部に沈殿した澱粉等の不純物を排出する手段として電磁弁16Vが配設されており、電磁弁16Vを間欠的に開放して不純物を配管P7を経て排出し、回収タンク25を常に清潔に保つことが出来る。
また、容器1,2の上部には、容器1,2内に米を供給するためのコンベアー3が設けられている。コンベアー3から供給された米は受けタンク4に送られて計量され、容器1または容器2に投入される。この際、どちらか一方の容器に米を投入するため、受けタンク4にはエアーシャッター5が設置されている。なお、コンベアー3に代えてエアーシューターを用いてもよい。
給水タンク18は、閉水路Sを経て必要な水を容器1,2に供給するためのものである。水道水などの水はボールタップ吐出口19を経て給水タンク18に供給される。一方、給水タンク18内の水は、容器1,2および閉水路S内の水が不足した場合に、電磁弁8Vを開いて空気・CO2混合加圧装置10に供給される。
なお、容器1,2に水道水等の水を直接供給するために、容器1,2には、図示しない電磁弁付きの給水管がそれぞれ接続されている。そして、一次洗浄前および二次洗浄前に電磁弁を開放することにより、容器1,2に所定量の水が給水される。また、容器1,2から排水を排出するために、容器1,2には、図示しない電磁弁付きの排水管がそれぞれ接続されている。
以下、上述した洗浄装置を使用した米の洗浄方法を説明する。まず、一次洗浄(ブロワー洗浄)を行う前に容器1,2内に設定量の水を入れる。米を納米庫からコンベアー3にて受けタンク4に米を入れ、容器1、2に米を投入する。この段階では、エアーシャッター5にて、どちらか一方の容器に米を投入するようにする。次に給水管の電磁弁を開いて容器1,2に給水する。給水量は、投入した米とほぼ同程度であればよい。次に、所定量の米と水が投入された容器1、2に、散布管8,8'から空気もしくはCO2ガスを吐出してブロワー洗浄を行う。このブロワー洗浄の時間は数分から数十分間行う。
一次洗浄が終わった段階で、電磁弁24V,25Vを開いて容器1,2に水をシャワーしながら、容器1,2内の洗浄水をすべて排水管を経て排出する。排水が終わった段階で、電磁弁24V,25Vおよび排水管の電磁弁が閉まり、次の二次洗浄を行う。
二次洗浄を行うには、まず容器1,2内に必要量の給水を短時間に行うために、給水管より給水を行うと同時に、電磁弁8Vを開き、給水タンク18内の水を加圧ポンプ12から圧力タンク11を経て容器1,2に微細気泡を吐出させながら給水する。この場合、容器1、2内への給水は、同時進行ではなく容器1、2で交互に行うのが好ましい。
容器1,2内の給水終了後、空気・CO2混合加圧装置10を稼動させ、閉水路S内に空気・CO2溶解加圧水を循環させる。また、容器1,2の内部に配置されたストレーナー7,7'から吸込まれた水は、電磁弁5V,6Vを経て閉水路Sから空気・CO2混合加圧装置10に送られ、空気・CO2混合加圧装置10内で空気およびCO2ガスが混合溶解される。得られた空気・CO2溶解加圧水は閉水路Sから電磁弁1V,3Vに送られ、調整弁2V,4Vで大気開放され、微細気泡を形成して容器1,2内に吐出される。また、洗浄の際に容器1,2に散布管8,8'から空気またはCO2ガスを間欠的に複数回、通常約10〜20分おきに約60秒以内ずつ1〜10回程度噴射して容器1,2内の米を撹拌する。
二次洗浄終了後、必要に応じて、そのまま閉水路S内に空気・CO2溶解加圧水を循環させながら容器1,2内で米を浸漬する。また、浸漬工程の際にも容器1,2に散布管8,8'から空気もしくはCO2ガスを約10〜20分おきに約60秒以内ずつ1〜10回程度噴射して容器1,2内の米を撹拌するようにしてもよい。また、洗浄および浸漬工程の途中で微細気泡と一緒に浮上してきた研ぎ汁成分や異物の塊を抱き込んだ泡を除去するため、容器1,2の上部に設置された水散布ノズル30,30'から水が噴射され、泡を除去すると同時に上澄液を排水桝6,6'から配管P7を経て排水溝29に排出する。
洗浄および浸漬工程が終わった段階で容器1,2下部のモーターバルブ20を開放し、洗浄水と一緒に浸漬米がコンベアー21上に連続して吐出され、洗浄水はコンベアー21下部の回収タンク25に排出され、水切りされた米はコンベアー21により輸送されて貯蔵タンク22に落し込まれる。落し込まれた米はモーターバルブ24を開くことにより計量桝23に送られて計量され、シャッター27が開いて米が釜28に落しこまれ炊飯工程に入り炊飯される。
次いで、再び米を納米庫から容器1、2に米を投入し、上述した洗浄および浸漬工程に従って連続的に米の洗浄および浸漬を行う。この際、上記浸漬工程終了後に回収タンク25に回収された洗浄水は、電磁弁7Vを開くことにより閉水路内に回収タンク25から空気・CO2混合加圧装置10に送られ、得られた空気・CO2溶解加圧水は閉水路Sの矢印の方向に進む。また、電磁弁16Vを間欠的に開放することにより不純物を配管P7に排出し、回収タンク25をつねに清潔に保つのが好ましい。
また、容器1,2における洗浄および浸漬は、時間をずらして交互に行うのが好ましく、これにより、容器1,2で連続的に洗浄および浸漬を行うことができる。また、容器1または容器2で洗浄および浸漬された米を「先入れ先出し」方式で連続的に貯蔵タンク22に浸漬米を送ることにより、従来加工工場で使用していた既存の浸漬タンクの利用が可能になることで、装置全体の小型化および作業時間の短縮が図れ、また、回収タンク内の水の再利用および循環方式での水の削減、先入れ先出し方式による人件費の削減および設置スペースの縮小などが図れる。また、浸漬タンクなどの既存設備の利用が可能になることで、イニシャルコストの削減が図れる。
なお、上記実施形態では、閉水路Sに洗浄および浸漬用の2つの容器1,2を並列に並べて配設したが、本発明はこれに限定されるものではなく、閉水路Sに容器を1つだけ配設して洗浄および浸漬を行ってもよく、また、2つ以上の容器を並列に並べて配列してもよい。
また、上述した穀類および豆類の洗浄・浸漬方法は循環方式で行われているが、本発明はこれに限定されるものではなく、穀類および豆類の性質および特性によっては洗浄および浸漬工程に使用した洗浄液を閉水路S内に循環させない一方通行方式で洗浄および浸漬を行ってもよい。この場合、まず電磁弁8Vを開いてシスターンタンク18内の水を空気・CO2混合加圧装置10に送り込んで空気・CO2溶解加圧水とし、次いで閉水路Sから容器1,2内に配置された吐出ノズル9,9'により大気開放させ、微細気泡を発生させて穀類および豆類の表面を洗浄および浸漬する。
穀類または豆類の洗浄中に容器1,2外に導かれた水および浸漬後に穀類または豆類と共に排出された水は回収タンク25に送り、この回収タンク25内の水を容器1,2に供給するのが好ましい。このとき、タンク1,2に上澄液排出用のノコギリ状泡切りジョウゴと、沈殿物排出用の弁を設けて、泡を含む上澄液および沈殿物を排出するのが好ましく、これにより容器1,2内の水を清潔に保つことができ、かつ水の使用量を削減することができる。また、微細気泡を発生させる際にはタンク内で大気開放することにより行ってもよい。
本発明の実施形態かかる穀類および豆類の洗浄・浸漬装置を示す模式図である。 本発明で使用する散布管を示す斜視図である。
符号の説明
1,2:容器、3:コンベアー、4:受けタンク、5:エアーシャッター、6,6':排水桝、7,7':ストレーナー、8,8':散布管、9,9':吐出ノズル、10:空気・CO2混合加圧装置、11:圧力タンク、12:加圧ポンプ、13:安全弁、14:圧力計、15:CO2ガスボンベ、16:コンプレッサー、17:ヒーター付減圧弁、18:給水タンク、20,24:モーターバルブ、21:コンベアー、22:貯蔵タンク、23:計量桝、25:回収タンク、26:受け皿、27:シャッター、28:釜、29:排水溝、30,30':水散布ノズル、S:閉水路、

Claims (5)

  1. 穀類または豆類を入れた容器内に、空気および二酸化炭素を水に溶解させた空気・二酸化炭素溶解加圧水を吐出させて、空気および二酸化炭素の微細気泡により穀類または豆類を洗浄することを特徴とする穀類および豆類の洗浄方法。
  2. 閉水路内に空気・二酸化炭素溶解加圧水を循環させ、かつ空気・二酸化炭素溶解加圧水を前記容器に流入する手前もしくは容器内で大気開放して微細気泡を発生させ、その微細気泡により穀類および豆類の表面を洗浄することを特徴とする請求項1記載の穀類および豆類の洗浄方法。
  3. ゴマを洗浄する請求項1または2記載の洗浄方法。
  4. 請求項2〜4のいずれかに記載の洗浄方法に使用する洗浄装置であって、水に空気および二酸化炭素を溶解させるための加圧ポンプおよび圧力タンクと、前記加圧ポンプおよび圧力タンクで調整された空気・二酸化炭素溶解加圧水を大気開放するための大気開放手段と、前記容器とがこの順で閉水路に配設され、さらに前記容器にその容器内に流体を噴射する流体の噴射手段が接続され、前記閉水路内に前記空気・二酸化炭素溶解加圧水を循環させることを特徴とする穀類および豆類の洗浄装置。
  5. 前記閉水路内に少なくとも2つの容器を並列に配置した請求項4記載の穀類および豆類の洗浄装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007143453A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Sapporo Breweries Ltd 穀物の水浸漬方法及び浸漬装置
JP2015103523A (ja) * 2013-11-22 2015-06-04 ハミルトン・サンドストランド・コーポレイションHamilton Sundstrand Corporation 車両内の燃料電池の作動方法、および車両
KR101851963B1 (ko) * 2016-12-29 2018-04-25 주식회사 세진식품 깨를 이용한 기름의 제조 방법

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