JP2005218758A - 医用画像システム、医用画像処理システム及びプログラム - Google Patents

医用画像システム、医用画像処理システム及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 モダリティからの医用画像の画像確認を行い、確認された医用画像を診断に供する場合に、故障や変更等に対し柔軟に対応可能であり、故障に強くかつ使い易い医用画像システム、医用画像処理システム及びそのためのコンピュータ用プログラムを提供する。
【解決手段】 この医用画像システムは、医用画像を生成するモダリティと、その医用画像を確認する確認手段と、を用い、確認手段で確認された医用画像を診断に供する画像として管理する際に、確認手段は、個々に医用画像を取得して画像表示し画像確認可能な複数の確認装置と、複数の確認装置間でモダリティから送信される医用画像の配信先を制御する制御手段と、を備え、医用画像を複数の確認装置の内の任意の確認装置で確認可能とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、医用画像生成装置で生成された医用画像を確認し管理する医用画像システム、医用画像処理システム及びプログラムに関するものである。
従来の医用画像処理システムは、例えば、図5のように、複数のモダリティ(医用画像生成装置・撮影装置)a,b,cと医用画像処理装置Aとが接続され、別の複数のモダリティd,e,fと別の医用画像処理装置Bとが接続され、各モダリティa〜fからの医用画像について医用画像処理装置A,Bで画像処理や画像確認等を行ってから、確認の済んだ医用画像データを医用画像蓄積伝送システムPACS(Picture Archiving and Communication Systems)へ送り、蓄積し管理する。
モダリティが多数のとき、システムの処理能力に限界があることや病院のレイアウト、医師・技師など運用状況により、複数の医用画像処理装置が使われることがあり、モダリティ毎に医用画像の出力先(医用画像処理装置)の指定が必要である。この場合、例えば、図5において医用画像処理装置Aが故障等したときや出力先を変更するときに、モダリティa〜cから別の医用画像処理装置Bへ送信するには出力先を設定し直すしかない。このため、大きな施設では特に不便となり、場合によってはシステムの一時停止や、患者の待ち時間が長くなってしまうことが考えられる。また、かかるシステムは、今後、更なる医用機器のデジタル化と伴に、24時間連続で稼動でき、故障に強い、使い易いものが要求される。
下記特許文献1は、いずれのワークステーションを用いても各読影医師が読影を行うことができ、かつ、廉価なワークステーションを用いて読影を行うことが可能な医用画像情報管理システムを開示し、かかるシステムの実現のために画像参照サーバと複数のワークステーションを用い、サーバ・クライアント方式を採用している。下記特許文献1によれば、サーバ・クライアント方式であり、サーバが故障すると、システム全体が停止してしまうことが考えられる。
特開平8−161463号公報
本発明は、上述のような従来技術の問題に鑑み、モダリティからの医用画像の画像確認を行い、確認された医用画像を診断に供する場合に、故障や変更等に対し柔軟に対応可能であり、故障に強くかつ使い易い医用画像システム、医用画像処理システム及びそのためのコンピュータ用プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明による第1の医用画像システムは、医用画像を生成する医用画像生成装置と、前記医用画像生成装置で生成された医用画像を確認する確認手段と、を用い、前記確認手段で確認された医用画像を診断に供する画像として管理する医用画像システムにおいて、前記確認手段は、個々に前記医用画像を取得して画像表示し画像確認可能な複数の確認装置と、前記複数の確認装置間で前記医用画像生成装置から送信される医用画像の配信先を制御する制御手段と、を備え、前記生成された医用画像を前記複数の確認装置の内の任意の確認装置で確認可能としたことを特徴とする。
この医用画像システムによれば、医用画像生成装置で生成された医用画像を複数の確認装置の内の任意の確認装置で確認できるので、例えば、確認装置が故障したり変更されたりしても他の確認装置で対応でき、確認装置の故障・変更や患者数の増減等の種々の状況に動的に柔軟に対応可能となり、使い易い医用画像システムを実現できる。また、1つの確認装置が故障しても、その故障した確認装置の利用を停めるだけでよく、他の確認装置が肩代わりできるので、故障に強い医用画像システムにできる。
上記医用画像システムにおいて前記制御手段が前記複数の確認装置の内の少なくとも一の確認装置に内蔵されるように構成できる。
また、前記制御手段は、前記各確認装置のステータスを取得し、前記取得したステータスに基づいて前記生成された医用画像を配信することが好ましい。例えば、ある確認装置に故障が発生したり、未確認の医用画像が集中している場合等に、その取得したステータスにより、生成された医用画像を適切な別の確認装置に配信できるので、種々のステータスに柔軟に対応でき、使い易くなる。
また、前記制御手段は、前記生成された医用画像を前記各確認装置に配信するように配信ルールを設定する配信ルール設定手段を有し、前記各確認装置のステータスを取得し、前記取得したステータス及び前記設定された配信ルールの少なくとも一方に基づいて配信先を決定することが好ましい。
この場合、前記配信ルールが前記各確認装置を使用する操作者情報に基づいて設定されることが好ましく、例えば操作者の所属グループや読影の熟練度合い等に基づいて設定できる。
また、前記確認装置は、前記生成された医用画像に画像処理を施すことが可能であり、前記画像処理を施された処理済み医用画像を管理するように構成できる。
また、前記医用画像生成装置は前記生成した医用画像データとともに付帯情報を送信し、前記制御装置は、取得した前記付帯情報と前記ステータスと前記配信ルールの内の少なくとも1つに基づいて配信先を決定することが好ましい。これにより、例えば、医用画像生成装置毎やその種類毎、または部位情報などにより、配信先の確認装置を決定できる。
本発明による第2の医用画像システムは、医用画像を生成する医用画像生成装置と、前記医用画像生成装置で生成された医用画像を確認する確認手段と、を用い、前記確認手段で確認された医用画像を診断に供する画像として管理する医用画像システムにおいて、前記確認手段は、個々に前記医用画像を取得して画像表示し画像確認可能な複数の確認装置と、前記複数の確認装置間で前記医用画像生成装置から送信される前記医用画像の配信先を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記生成された医用画像を前記複数の確認装置の内の所定の確認装置に送信するとともに、前記所定の確認装置の指定によって前記確認装置から前記他の確認装置へ送信可能に制御することを特徴とする。
この医用画像システムによれば、医用画像生成装置で生成された医用画像を複数の確認装置の内の所定の確認装置(マスタ)に送信し、所定の確認装置の指定で他の確認装置(スレイブ)へ送信できるので、未確認の医用画像を適切に割り振ることができ、他の確認装置で対応でき、例えば確認装置の変更や患者数の増減等の種々の状況に動的に柔軟に対応可能となり、故障に強くかつ使い易い医用画像システムを実現できる。
上記医用画像システムにおいて前記制御手段は前記他の確認装置の台数を増設または削減可能に制御するように構成できる。これにより、例えば確認装置の故障やメンテナンスまたは患者数増等に適切に対応できる。
本発明による第1の医用画像処理システムは、医用画像生成装置で生成された医用画像を診断に供する画像として確認する医用画像処理システムにおいて、個々に前記医用画像を取得して画像表示し画像確認可能な複数の確認装置と、前記複数の確認装置間で前記医用画像生成装置から送信される医用画像の配信先を制御する制御手段と、を備え、前記生成された医用画像を前記複数の確認装置の内の任意の確認装置で確認可能としたことを特徴とする。
この医用画像処理システムによれば、医用画像生成装置で生成された医用画像を複数の確認装置の内の任意の確認装置で確認できるので、例えば、確認装置が故障したり変更されたりしても他の確認装置で対応でき、確認装置の故障・変更や患者数の増減等の種々の状況に動的に柔軟に対応可能となり、使い易い医用画像システムを実現できる。また、1つの確認装置が故障しても、その故障した確認装置の利用を停めるだけでよく、他の確認装置が肩代わりできるので、故障に強い医用画像処理システムにできる。
本発明による第2の医用画像処理システムは、医用画像生成装置で生成された医用画像を診断に供する画像として確認する医用画像処理システムにおいて、個々に前記医用画像を取得して画像表示し画像確認可能な複数の確認装置と、前記複数の確認装置間で前記医用画像生成装置から送信される前記医用画像の配信先を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記生成された医用画像を前記複数の確認装置の内の所定の確認装置に送信するとともに、前記所定の確認装置の指定によって他の確認装置へ送信可能に制御することを特徴とする。
この医用画像処理システムによれば、医用画像生成装置で生成された医用画像を複数の確認装置の内の所定の確認装置(マスタ)に送信し、所定の確認装置の指定で他の確認装置(スレイブ)へ送信できるので、未確認の医用画像を適切に割り振ることができ、他の確認装置で対応でき、例えば確認装置の変更や患者数の増減等の種々の状況に動的に柔軟に対応可能となり、故障に強くかつ使い易い医用画像システムを実現できる。
本発明による第1のプログラムは、医用画像生成装置で生成された医用画像を診断に供する画像として管理するために前記生成された医用画像を確認するための動作をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記確認のための複数の確認装置が個々に前記医用画像を取得して画像表示し画像確認可能とすること、前記複数の確認装置間で前記医用画像生成装置から送信される医用画像の配信先を制御すること、及び前記生成された医用画像を前記複数の確認装置の内の任意の確認装置で確認できるようにすること、を前記コンピュータに実行させることを特徴とする。
このプログラムによれば、医用画像生成装置で生成された医用画像を複数の確認装置の内の任意の確認装置に確認させることができるので、例えば、確認装置が故障したり変更されたりしても他の確認装置に対応させることができ、確認装置の故障・変更や患者数の増減等の種々の状況に動的に柔軟に対応可能となり、使い易い医用画像システムの実現に貢献できる。また、1つの確認装置が故障しても、その故障した確認装置の利用を停めるだけでよく、他の確認装置が肩代わりできるので、故障に強い医用画像システム・医用画像処理システムの実現に貢献できる。
上記プログラムにおいて前記各確認装置のステータスを取得し、前記取得したステータスに基づいて前記生成された医用画像を配信することを前記コンピュータに実行させることが好ましい。例えば、ある確認装置に故障が発生したり、未確認の医用画像が集中している場合等に、その取得したステータスにより、生成された医用画像を適切な別の確認装置に配信させることができるので、種々のステータスに柔軟に対応でき、使い易くすることができる。
また、前記生成された医用画像を前記各確認装置に配信するように配信ルールを設定し、前記各確認装置のステータスを取得し、前記取得したステータス及び前記設定された配信ルールの少なくとも一方に基づいて配信先を決定することを前記コンピュータに実行させることが好ましい。
この場合、前記配信ルールが前記各確認装置を使用する操作者情報に基づいて設定されることが好ましい。例えば操作者の所属グループや読影の熟練度合い等に基づいて設定させることができる。
また、前記生成された医用画像に画像処理を施し、前記画像処理を施された処理済み医用画像を管理すること前記コンピュータに実行させることが好ましい。
また、前記医用画像生成装置から前記生成した医用画像データとともに付帯情報が送信されると、取得した前記付帯情報と前記ステータスと前記配信ルールの内の少なくとも1つに基づいて配信先を決定することを前記コンピュータに実行させることが好ましい。これにより、例えば、医用画像生成装置毎やその種類毎、または部位情報などにより、配信先の確認装置を決定させることができる。
本発明による第2のプログラムは、医用画像生成装置で生成された医用画像を診断に供する画像として管理するために前記生成された医用画像を確認するための動作をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記確認のための複数の確認装置が個々に前記医用画像を取得して画像表示し画像確認可能とすること、前記複数の確認装置間で前記医用画像生成装置から送信される医用画像の配信先を制御すること、及び前記生成された医用画像を前記複数の確認装置の内の所定の確認装置に送信するとともに、前記所定の確認装置の指定によって他の確認装置へ送信可能に制御すること、を前記コンピュータに実行させることを特徴とする。
このプログラムによれば、医用画像生成装置で生成された医用画像を複数の確認装置の内の所定の確認装置(マスタ)に送信させ、所定の確認装置の指定で他の確認装置(スレイブ)へ送信させることができるので、未確認の医用画像を適切に割り振ることができ、他の確認装置で対応させることができ、例えば確認装置の変更や患者数の増減等の種々の状況に動的に柔軟に対応可能となり、故障に強くかつ使い易い医用画像システム・医用画像処理システムの実現に貢献できる。
上記プログラムにおいて前記他の確認装置の台数を増設または削減可能に制御することをを前記コンピュータに実行させることが好ましい。これにより、例えば確認装置の故障やメンテナンスまたは患者数増等に適切に対応させることができる。
本発明によれば、モダリティ(医用画像生成装置)からの医用画像の画像確認を行い、確認された医用画像を診断に供する場合に、故障や変更等に対し柔軟に対応可能であり、故障に強くかつ使い易い医用画像システム、医用画像処理システム及びそのためのコンピュータ用プログラムを提供できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。図1は本実施の形態による医用画像システム及びQMシステムを概念的に示す図である。
図1の医用画像システムは、被写体(患者)の放射線画像情報が記録された輝尽性蛍光体パネルを励起光で走査して発光させ、その光を光電変換して画像情報を得るCR(computed radiography)の撮像モダリティにより医用画像を生成する医用画像生成装置である複数のモダリティ11乃至16と、各モダリティ11〜16から画像ファイルを受信し、画像表示して画像確認を行い画像処理を行う複数の医用画像処理装置1,2,3と、を備え、確認の済んだ医用画像データを医用画像蓄積伝送システムPACS(Picture Archiving and Communication Systems)20へ送り、そのデータベースで蓄積し管理するようになっている。
また、図1では、放射線科医師が画像を参照し診断を行うための画像表示装置(ビューア)、画像を参照するが診断は行わない参照用端末、医用画像を感光フィルムに可視画像として出力するプリンタ、オーダ情報等の管理のためのRIS/HIS(オーダ情報管理装置)等のHOST(医用画像データを受信できるPACS以外の出力先装置)が必要に応じてPACSと並列的に接続される。
次に、図1の医用画像処理装置1〜3に関する次の事項A〜Hを順に詳細に説明する。
A.装置構成
B.情報
C.ファイル
D.主な情報の入力・表示
E.画像確認手順
F.出力
G.出力画像の形成
H.ユーティリティ機能
A.装置構成
図2は図1の医用画像処理装置1〜3の構成を示すブロック図である。
a.図2に示す各医用画像処理装置1〜3は、装置全体の動作を制御するCPU(中央演算処理装置)から構成された制御装置46と、CRTディスプレイや液晶パネル等からなり各モダリティ(医用画像生成装置)11〜16で得られたデジタル画像データを表示するための画像表示部44とを備え、パーソナルコンピュータから構成でき、入力キーボードやマウス等の情報入力装置を含む。
図2に示すように、各医用画像処理装置1〜3は、更に、モダリティ11〜16からの画像ファイルを受信する受信部40と、ハードディスク装置やRAM等から構成され受信した画像ファイル等の情報及び画像処理後の画像情報を記憶する保存部41と、画像ファイル中の画像情報について画像処理を行う画像処理部42と、外部装置に出力するための出力画像を形成する出力画像形成部43と、受信した画像の画像確認等のために縮小画像を画像表示部44に表示させる画像確認処理部45とを含む。制御装置46が図2の破線のように各部分40乃至45を制御する。
b.医用画像処理装置1〜3の機能は次のとおりであり、各機能は制御装置46により制御される。
(1)モダリティ11等より画像ファイルを受信部40で受信する。
(2)画像ファイルを保存部41に一時保存する。
(3)画像品質を画像確認処理部45で作成した縮小画像で確認する。
(4)画像処理部42で画像処理を実施する。
(5)出力画像形成部43で出力画像を形成する。
(6)出力画像をネットワークを介して図1のPACS/HOSTの出力先へ転送する。
B.情報
医用画像処理装置2で取り扱う情報は以下の5つに分類できる。
a.条件情報
画像ファイルを受信して、処理された画像ファイルとしてHOST等の外部装置へ出力するための条件情報であり、次のものが含まれる。
(a)画像処理情報
画像処理部42における階調処理、周波数処理に関する情報である。
(b)出力先装置情報
画像データを再生・出力するHOST等の外部装置に関する情報であり、HOST等の出力先装置毎に出力領域、拡大縮小率、出力フォーマット(マルチフォーマット、分割撮影フォーマット)、オーバーレイ、階調処理及び周波数処理の有無等を指定する。
(c)オーバーレイ情報
AP/PA・R/L・コメント、取り消しマーク(二重線、×等)等のオーバーレイの有無・位置等の情報がある。
オーバーレイは画像上の位置を自由に変更可能である。
撮影時、鉛マーカーのAP、PA等を間違って撮影してしまった場合、画像上の鉛マーカー部分に、取り消しマークを上書きし、AP/PA等の文字を任意の位置にオーバーレイすることで、間違いを明確に修正可能である。
(d)特殊指定
プロテクトの情報:画像出力後も、プロテクトを外すまで画像ファイルを保存する。
保留(ペンディング)の情報:転送を保留する。後で画像を見直してから転送したい場合に指定する。
優先(緊急)の情報:緊急撮影の場合など優先的に出力したい場合に指定する。キューの先頭に登録される。
b.患者情報
患者に関する情報である。
(a)患者ID情報
患者ID番号、氏名、性別、生年月日等が含まれる。
(b)オーダー情報
医師が撮影依頼をする情報である。
患者の状態に関する情報、検査依頼に関する日時・方法の指示等が含まれる。
c.実施情報
受信、画像処理した結果に関する情報である。
(a)受信結果 撮影日時等が含まれる。
(b)画像処理結果
画像処理パラメータ算出結果であり、出力時にこの結果に基づき画像データを画像処理する。
(c)システム情報
撮影が行われた時点でのシステム構成等、システム情報の一部が含まれる。
d.システム情報
(a)図1のシステムを管理・制御するための情報。
(b)図1のシステムの構成(接続されているHOST等の外部装置、その名称)。
(c)図1のシステムを構成する機器を制御するためのパラメータ、テーブル。
(d)入力装置であるモダリティ11等に関する設定情報
(e)HOST情報等、出力先装置に関する設定情報。
e.画像データ
(a)モダリティ11等より受信した画像データ。
(b)画像確認のために画像データより作成した表示用縮小画像データ
(c)画像確認処理部45での表示用縮小画像の画像処理のための画像処理用縮小画像データ。
(d)階調処理、周波数処理等を施した出力画像データ。
C.ファイル
医用画像処理装置2で取り扱うファイルは保存部41に保存され、以下の7つに分類できる。
a.条件ファイル
条件キーは画像ファイルに対する画像処理条件、出力条件をあらかじめセットしておくキーである。条件キー毎に対応した条件ファイルを持つ。条件ファイルは上記条件情報で構成される。撮影部位(肺野、腹部、頭部等)、撮影体位(立位、臥位等)、撮影方向(正面、側面等)、患者の特徴(性別、年齢、体格等)、病名、使用する技師等により分類し、それぞれに対応した名称、撮影情報をあらかじめ設定しておく。そして、制御装置46は、複数に分類した各分類毎に、条件ファイル群を設定し、設定された条件ファイル群毎に複数の条件ファイルを設定し、保存部41に保存する。画像受信時にもっとも適した条件を一つ選ぶ。
b.画像ヘッダファイル
受信後、画像ヘッダファイルが作成される。画像ヘッダはその撮影の予約ファイル(すなわち撮影情報、患者情報)、撮影実施情報で構成される。ユーザが撮影情報、患者情報、撮影実施情報を参照、変更する場合は画像ヘッダファイルを参照する。
c.縮小画像ファイル
画像データを何分の一かに縮小した画像データである。
(a)表示用縮小画像データ
図2の画像表示部44に表示されるデータは、この表示用縮小画像を使用する。
(b)画像処理用縮小画像データ
画像処理を実施するためのパラメータを算出する縮小画像データである。縮小率は縮小後の1画素があらかじめ指定された同一長さになるように決定する。これにより読取画素サイズの違いを縮小後の画像で補正できる。画像処理パラメータの算出は、画像処理用縮小画像で行われ、画像データは使用しない。
d.画像ファイル
(a)画像ファイルは、画像付帯情報(画像ヘッダ)と画像データで構成される。
(b)画像ヘッダは条件情報、患者情報、実施情報で構成される。
ユーザが条件情報、患者情報、実施情報を参照し、変更する場合は画像ヘッダを参照する。
e.出力画像ファイル
周波数処理・階調処理・オーバーレイ・回転・拡大縮小のうち指定された処理を施した出力画像データのファイルである。
f.システムファイル
上記システム情報をファイル化したものである。
D.主な情報の入力・表示
a.受信画像情報表示
受信画像をサムネイル表示する。
b.出力情報表示
(1)出力サイズ、向き、トリミング位置、出力位置、拡大縮小方法等を指定する。あらかじめ条件ファイルに登録する。
(2)条件キーが選択されると、あらかじめ指定された条件で出力領域、出力画像領域が決定され、画像表示部44の画面上に表示される。画像表示部44の画面上の出力領域表示エリアの大きさを出力における最大出力領域とする。出力領域、出力画像領域を、出力領域表示エリアにグラフィック表示する。これにより、適切な出力領域、出力画像領域の選択、確認を装置毎に行うことができる。
c.オーバーレイ情報
(1)「AP」、「PA」、「R」、「L」、コメント、目盛り等をオーバーレイするか否か、どの位置にオーバーレイするかを指定する。あらかじめ条件ファイルに登録する。
(2)画像表示部44の画面の出力領域表示エリアに、出力画像を表示し、そこにオーバーレイ情報をグラフィック表示する。
(3)適切なオーバーレイの選択、位置の指定をできる。
(4)オーバーレイに隠れて見えない部分が無いことを確認できる。オーバーレイにより診断に不都合が生じる場合は移動できる。
d.RISからのオンライン情報入出力
(1)医師からのオーダーを入力する。入力したオーダーを、本システムのフォーマットに変換し予約ファイルに保存する。撮影部位、撮影方法を対応する撮影条件キーで変換する。
(2)画像ヘッダファイルをRIS側フォーマットに変換し出力する。
e.画像リスト
画像ファイルをリストとして表示することができる。
E.画像確認手順
a.画像確認時のシステムの動作
(1)画像ファイルをモダリティ11等より受信し、保存部41に格納する。
(2)保存部41の記憶媒体に格納された画像ファイルは、画像確認処理部45であらかじめ指定された縮小率で縮小される。
(3)順次、縮小画像が画像表示部44の画面に表示される。
(4)受信及び表示終了後、デジタル画像情報は撮影条件キーによってあらかじめ指定された方法で画像処理され画像表示部44に再表示される。画像処理のパラメータの決定には縮小画像が使用される。
(5)画像表示部44に順次、表示され、表示終了後階調処理された画像を再表示する。
(6)オペレータが、画像表示部44に表示される受信画像を見て正常画像と判断した場合は、文字情報入力装置より受信終了を確認するためのキーを入力し画像確認は終了する。
(7)患者情報、画像処理方法、出力方法等を変更したい場合には、文字情報入力装置から新たな情報を入力することができる。
(8)画像確認キーが押されるとその画像の画像確認は終了し自動的に次の画像が表示される。
(9)画像に問題がある場合は、画像処理の変更することができる。保留として、後で詳細な画像処理の変更が可能である。
(10)画像確認キーが入力されると画像確認は終了し、以下の処理がされる。
(a)画像ファイルが確認済み画像ファイルとして保存部41に保存される。
(b)画像確認が終了した画像は外部装置への出力のためにキューに登録される。
(c)次に受信された画像ファイルが表示されて、画像確認可能となる。
(11)保留キーが入力されると画像確認は終了する。
F.出力
(1)出力は受信、画像確認とは非同期に行われる。
(2)キューは外部装置毎に作られて管理され、それぞれのキューは互いに独立に動作し、影響し合わない。したがって出力は装置毎に非同期に行われる。
(3)画像がどの外部装置のキューに登録されているかは保存部41にキュー登録テーブルとして保存され、キューへの登録、削除毎に更新されて管理される。
(4)キューに登録された画像は登録された順に外部装置に出力され、出力が終了した画像はキューから削除される。
(5)出力を実行するときには、キューに登録されている番号から、保存部41に記憶されている画像ファイルを特定する。
(6)画像ファイルに保存されている条件で出力画像が形成される。画像ヘッダは出力先装置毎に決められるフォーマットに変換され、画像データと共に転送される。
G.出力画像の形成
a.出力画像は、出力画像形成部43で主に以下の処理で形成される。
(1)保存部41から画像用メモリへ、画像データを読み出す。
(2)周波数処理を行う。
(3)イコライゼーション処理
(4)階調処理を行う
(5)画像の回転を行う
(6)ミラー反転を行う
(7)拡大縮小を行う
(8)オーバーレイを行う
b.(2)〜(8)は実行するかどうかを条件情報で出力先装置毎に指定できる。
c.(2)〜(8)の指定された処理をした画像データを処理済み画像データファイルとして保存することを指定できる。各出力先装置への出力画像の共通処理部分の再処理をなくす。
d.例えば、各出力先装置への出力画像の拡大縮小率が違う場合、(6)まで処理済みの画像を保存しておけば、別装置へ転送する場合、(6)まで処理済みの画像を読み出し、(7)(8)のみ処理を行い転送することで、(2)〜(6)での時間を短縮できる。
e.(5)(6)を(2)(3)(4)のいずれかと同時に実行する。メモリのアクセスが減り、処理時間を短縮できる。
H.ユーティリティ機能
a.ユーザのためのユーティリティとしていくつかの機能を持つ。
ユーティリティ機能はパスワードにより、一般ユーザ、マネージャー、メーカー毎に機能が制限される。特に画像に関する情報の変更は、セキュリティのためにマネージャーのパスワードを必要とする。
b.画像ファイル操作
(1)画像ファイルリストが表示され、保存されている画像に関する情報が受信順に画像表示部44に表示される。
(2)リスト中から所望の画像を選択すると、患者情報、条件情報、画像が画像確認時の画面と同様の形態で表示される。
(3)患者情報、画像処理方法、出力方法等を変更することができる。
(4)撮影時に「保留」を指定された画像は、ここで再確認することで「保留」が解除される。
(5)各外部装置へ出力するかどうか、出力順を変更できる。
c.撮影記録、照射録
(1)撮影情報、患者情報を統計処理し、撮影記録、照射録としてユーザに提供する。
(2)指定された期間の撮影部位毎の撮影数、一日に撮影した撮影条件のリスト等を出力できる。
d.カスタマイズ
画面、操作性をユーザ毎にカスタマイズできる。
医用画像処理装置1乃至3は、それぞれ図2のようにハードウェア的な構成が同等となっており、単独で上述のような各機能を発揮するが、図1のように、各モダリティ11〜16とPACS/HOST20との間で医用画像処理システムとしてQM(quality manager)システム10を構成している。
QMシステム10は、病院等の医療施設内のワークフローを、各モダリティ11〜16から画像情報を受信しその画像情報に対し必要に応じて処理を行い画像品質を確認し以後の診断に使用可能な品質レベルを最高かつ一定になるように維持し管理するQM(quality manager)として位置づけられる。
図1のQMシステム10について更に説明する。図1の医用画像処理装置1乃至3は、QMシステム10内で例えば医用画像処理装置2がマスタとして機能し、他の医用画像処理装置1,3がスレーブとして機能するように設定されている。この場合、図2の医用画像処理装置2の制御装置46がQMシステム10全体を制御する。
図1において、生成した医用画像を医用画像処理装置2(マスタ)へ送信するように各モダリティ11〜16側に設定するとともに、QMシステム10において各医用画像処理装置1〜3ごとにPACS/HOST20へ送信するように設定しておく。
QMシステム10では、医用画像処理装置2(マスタ)側のマスタ機能のための設定条件が医用画像処理装置1または3(スレーブ)側へバックアップのために転送でき、その設定条件が図2の保存部41に保存され格納でき、必要に応じて、各医用画像処理装置1〜3のロール(role、役割)を切り替え、各医用画像処理装置1〜3についてマスタとスレーブとを切替えることができるようになっている。
QMシステム10は、上述のように、マスタ・スレーブ(master・slave)方式を採用し、各医用画像処理装置1〜3についてマスタとスレーブの各役割を簡単に切替えることができるので、各医用画像処理装置1〜3のいずれかが故障したときでも、QMシステム10全体としては停止することはなく、故障に強い医用画像処理システムを実現できる。
マスタ側(医用画像処理装置2)の機能について更に説明する。マスタはスレーブを管理し、スレーブの数、スレーブに対する振り分け配信動作等を設定しておくが、スレーブ側(医用画像処理装置1,3)からのリクエストに応じて動的に修正・変更が可能となっている。
また、マスタは、複数のスレーブの内の1つが故障した場合には、その故障のスレイブの利用を停止し、他のスレイブがまたは自らがその故障のスレイブの肩代わりをするように制御する。
医用画像処理装置2(マスタ)は、図1の各モダリティ11〜16から受信した新着画像を自動的に振り分けてスレーブ側へ配信する自動振り分け機能を備える。この振分け配信動作は、例えば、検査順、撮影技師名、撮影室、患者名・患者ID、検査部位等の設定された配信ルールに基づいて行われ、新着画像が指定された配信先に配信される。
また、配信ルールが医用画像処理装置1〜3を使用する操作者情報に基づいて設定されてもよく、例えば操作者の所属グループや読影の熟練度合い等に基づいて設定できる。
また、各モダリティ11〜16は画像データとともに検査情報や部位情報を含む付帯情報を送信し、マスタが取得した付帯情報に基づいて配信先を決定することができる。これにより、例えばモダリティ11〜16毎、モダリティの種類毎または検査情報や部位情報により配信先を決定できる。
上述のようにして、指定された画像データが指定された医用画像処理装置1乃至3のいずれかに配信されるようになる。
また、マスタは、各スレーブのステータスを常時取得し監視し、あるスレーブに故障が発生したり、確認すべき画像データが集中している場合に、画像データを別のスレーブに配信したり、または、自らに配信するように決定できる。
具体的には、医用画像処理装置2(マスタ)が各モダリティ11〜16から医用画像を受信するとき、上記配信ルールや取得したステータスに基づいて画像データの振分けを行い配信先を決め、振り分けられた画像を配信先のスレーブ(医用画像処理装置1,3)へ転送し配信する。配信ルールに該当しない画像データはマスタで処理するが、特定のスレーブに配信するように設定できる。配信された画像について各医用画像処理装置1〜3が画像確認・画像処理を行う。
また、医用画像処理装置2(マスタ)は、スタンドアロン(standalone、独立)装置としても機能できる(PACS/HOSTへの送信など)。また、マスタロールとしての設定条件は、上述のように各スレーブへバックアップのため転送され保存される。
医用画像処理装置2(マスタ)は、DICOMプロトコルを使用し、送受信を行うが、外部から見ると、医用画像処理装置2が1台しかないように見えるので、メンテナンスし易い。また、医用画像処理装置2(マスタ)は、スレーブ側のステータスを常に監視し上述のように配信先の決定のときに考慮し、また、異常が発生したときはQMシステム10から削除する。
次に、スレーブ側(医用画像処理装置1,3)の機能について更に説明する。スレーブは、管理者などのユーザの要求を受け、マスタ側へ上述のようなリクエストを行うが、スレーブ側からのリクエストの内容としては、スレーブ側装置のIP、ホスト名情報、振分け開始・停止などのコマンド等がある。
上述のようにスレーブは、マスタより転送された画像データを受信し、画像確認・画像処理を行い、確認後の画像データをPACS/HOST20へ送信する。また、医用画像処理装置1,3(スレーブ)は増減可能であり、図1の破線のように他と同様の構成の別の医用画像処理装置4を容易に増設でき、また、医用画像処理装置1乃至4のいずれかの削除が容易にでき、動的にシステムの処理能力を調整できる。
また、医用画像処理装置1,3(スレーブ)は、逆に、医用画像処理装置2(マスタ)のステータスを監視しており、必要な場合、上述のようにマスタとしての設定条件をバックアップしているので、上記のロール設定により役割を変更することでマスタに変身し、マスタとして動作できる。
即ち、マスタに故障等が発生したとき各スレーブの画像表示部44に警告表示を行い、管理者などのユーザの要求に応じて、スレーブの役割を変更し、マスタに変更できる。マスタの役割に関する設定は、各スレーブの図2の保存部41に保存されているので、必要な場合、この設定に従い、スレーブからマスタへのロール変更を行う。この場合、マスタの役割の設定可能内容としては、IP、ホスト名、受信設定、各モダリティ関連設定等がある。
上述のようにして、例えば、医用画像処理装置1のロールを変更し、医用画像処理装置1をマスタとして機能させることができる。元のマスタ(医用画像処理装置2)はスレーブへ変更したり、システムから削除できる。
QMシステム10では、マスタとスレーブは互いにそのステータスについて監視を常に行うようになっており、互いに相手のスタートアップ(起動)やシャットダウン(停止)等を検出し、故障などで検出不能の場合は、医用画像処理装置1〜3の各画像表示部44に警告表示し、操作者に警告を出すようになっている。
なお、マスタとスレーブとの間のデータ転送は、例えば、DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)プロトコルでの通信、TCP(Transmission Control Protocal)/IP(Internet Protocal)プロトコルでの通信、Netbiosでのファイル共有、FTP方式のファイル転送等で行うことができる。また、医用画像処理装置1〜3のOS(Operating System)は、Windows系、UNIX等であってよいが、これらに制限されない。
次に、図1,図2の医用画像システムにおける画像確認・画像処理・画像管理の動作について図3のフローチャートを参照して説明する。
まず、各モダリティ11〜16が撮影・読取等により被写体(患者)の医用画像を生成し、画像データとして送信し(S01)、その画像データを医用画像処理装置2(マスタ)が受信する(S02)。
次に、マスタが各スレイブ(医用画像処理装置1,3)のステータスを取得し(S03)、そのステータス及び上記配信ルールに従って画像データの配信先を決定する(S04)。なお、配信ルールに該当しない画像データはマスタで処理するが、特定のスレーブに配信するようにしてもよい。
上記ステータス取得のとき(S03)、マスタは取得したステータスやその他の病院内の状態(患者数等)等に応じてスレイブの増設が必要か否かを判断し(S05)、増設が必要な場合、例えば図1の破線のように別の医用画像処理装置4(スレイブ)が増設され(S06)、一方、マスタは同様にスレイブの削減が必要か否かを判断し(S07)、削減が必要な場合、スレイブが削減される(S08)。従って、上記配信先の決定(S04)の際には、増減されたスレイブが考慮される。
次に、上記のように決定された配信先に画像データが転送されて配信され(S09)、配信された各医用画像処理装置1〜3では、上述のように、画像データについて画像確認を行い(S10)、画像処理を行ってから(S11)、PACS/HOST20へ送信する(S12)。PACSでは画像データをデータベースサーバ等に蓄積し管理し、HOSTでは例えばプリンタで医用画像を感光フィルムに形成し可視化する。そして、次の画像データがあるときは(S13)、ステップS02に戻り同様のステップが実行される。
以上のように、図3では、マスタが取得した各スレイブのステータスに従って画像データの配信先を決定できるので、スレイブに故障が発生したり未確認の画像データが特定のスレーブに集中すること等が起きても、画像データを適切な別の確認装置に振り分けることができるので、種々のステータスに柔軟に対応でき、図1の医用画像システムが使い易くなる。
また、マスタはスレイブのステータスやその他の状態等に応じてスレイブの増設または削減を行うことができるので、QMシステム10のスケールを動的かつ柔軟に調整できる。例えば、来院患者が多い曜日・時間帯または集団検診のとき等に合わせてスレーブを増設し、QMシステム10の構成を大きくでき、逆に患者が少なくなるとき等は、スレーブを削減し、QMシステム10の構成を小さくできるように対応可能になる。なお、QMシステム10のスケール(構成)を上述のように変更しても、モダリティ11〜16及びPACS/HOST20における変更は必要ない。
また、配信先の決定(S04)は、操作者情報に基づいて行われるようにしてもよく、例えば操作者の所属グループや読影の熟練度合い等に応じた適切な配信先を決定できる。
次に、上述のQMシステム10におけるマスタとスレイブの切替・削除の動作について図4のフローチャートを参照して説明する。
まず、図1のように、医用画像処理装置2がマスタとして必要な設定条件によりマスタに設定され(S21)、他の医用画像処理装置1、3がスレーブとして設定される(S22)。そして、マスタの設定条件が各スレイブに転送され、各スレイブにバックアップのために図2の保存部41に保存され格納される(S23)。
上述のような設定後に、QMシステム10は図1の医用画像システムにおいて図3のように動作可能になるが、この動作中にマスタとスレイブは互いに相手を監視する(S24)。
上記監視中に、マスタが故障した場合には(S25)、スレイブの画像表示部44に警告表示をし(S26)、ユーザの要求により、各医用画像処理装置1〜3のロールを切り替え、マスタを例えば医用画像処理装置1に変更し(S27)、元のマスタを故障から復帰したらスレイブに変更するか、または、QMシステム10から削除する(S28)。削除後、元のマスタについてメンテナンスを行うことができる。
一方、スレイブが故障した場合には(S29)、マスタの画像表示部44に警告表示をし(S30)、ユーザの要求により、そのスレイブの利用を停止させ(S31)、必要ならば、QMシステム10から削除し(S32)、メンテナンスを行うことができる。そして、別のスレイブ(またはマスタ)が削除したスレイブの肩代わりとして機能する(S33)。
上述のように、マスタが故障した場合は、ロールの切替えが簡単にでき、スレーブのロールを切り替えてスレーブを代替マスタとして機能させることができ、またスレーブが故障した場合は、そのスレーブの利用を停止し他のスレイブ等が肩代わりするので、図1のQMシステム10及び医用画像システムは中断することなく動作でき、故障に強いシステムとなる。
以上のように、図1のQMシステム10及び医用画像システムによれば、各医用画像処理装置1〜3は、マスタとスレイブとして各機能を分担するが、互いに交替が可能であり、いずれかが故障しても、他で対応でき、故障・変更等の種々の状況に動的に柔軟に対応可能となり、使い易いくかつ故障に強いシステムを実現できる。
また、マスタは確認すべき画像データを各スレーブに適切に割り振り配信でき、故障・変更や患者数の増減等の種々の状況に動的に柔軟に対応可能となり、故障に強くかつ使い易いシステムを実現できる。
また、医用画像処理装置1〜3は、パーソナルコンピュータから構成され、その記憶装置(図2の保存部41等)には図3,図4のような動作を実行させるためのプログラムが格納されており、スタータアップ(起動)のときに、記憶装置から読み出され、そのプログラムに従って各動作が制御される。パーソナルコンピュータの記憶装置としては、内蔵のハードディスク記憶装置等であってよいが、これに限定されず、内蔵または外部の記憶媒体読取装置であってもよい。記憶媒体としては、CDやDVD等の光ディスク、磁気デスクまたは磁気テープ等の各種の可搬性等の記憶媒体を使用でき、プログラムが1つの記憶媒体または複数の記憶媒体に分割されて記憶されていてよい。
以上のように本発明を実施するための最良の形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。例えば、モダリティ(医用画像生成装置)としては、患者の放射線画像情報が記録された輝尽性蛍光体パネルから放射線画像を読み取るようにしたCR装置以外であってよく、X線フラットパネルディテクタを用いた放射線画像撮影装置、CT(computed tomography:コンピュータ断層撮影装置) 、MRI(magnetic resonance imaging:核磁気共鳴映像装置)、DR(digital radiography:デジタルラジオグラフィー)、US(ultrasound:超音波診断装置)などの医用画像生成装置であってもよいことは勿論であり、また、本発明による医用画像システム・医用画像処理システムにこれらの各医用画像生成装置をそれぞれ接続できる。
本実施の形態による医用画像システム及びQMシステムを概念的に示す図である。 図1の医用画像処理装置1〜3の構成を示すブロック図である。 図1,図2の医用画像システムにおける画像確認・画像処理・画像管理の動作を説明するためのフローチャートである。 図1,図2のQMシステム10におけるマスタとスレイブの切替・削除の動作を説明するためのフローチャートである。 従来の医用画像処理システムを概念的に示す図である。
符号の説明
2 医用画像処理装置、マスタ(確認装置)
1,3,4 医用画像処理装置、スレイブ(確認装置)
10 QMシステム、医用画像処理システム
11〜16 モダリティ
20 PACS/HOST
41 保存部
42 画像処理部
43 出力画像形成部
44 画像表示部
45 画像確認処理部
46 制御装置(制御手段)

Claims (19)

  1. 医用画像を生成する医用画像生成装置と、前記医用画像生成装置で生成された医用画像を確認する確認手段と、を用い、前記確認手段で確認された医用画像を診断に供する画像として管理する医用画像システムにおいて、
    前記確認手段は、
    個々に前記医用画像を取得して画像表示し画像確認可能な複数の確認装置と、
    前記複数の確認装置間で前記医用画像生成装置から送信される医用画像の配信先を制御する制御手段と、を備え、
    前記生成された医用画像を前記複数の確認装置の内の任意の確認装置で確認可能としたことを特徴とする医用画像システム。
  2. 前記制御手段が前記複数の確認装置の内の少なくとも一の確認装置に内蔵されていることを特徴とする請求項1に記載の医用画像システム。
  3. 前記制御手段は、前記各確認装置のステータスを取得し、前記取得したステータスに基づいて前記生成された医用画像を配信することを特徴とする請求項1または2に記載の医用画像システム。
  4. 前記制御手段は、前記生成された医用画像を前記各確認装置に配信するように配信ルールを設定する配信ルール設定手段を有し、前記各確認装置のステータスを取得し、前記取得したステータス及び前記設定された配信ルールの少なくとも一方に基づいて配信先を決定することを特徴とする請求項1または2に記載の医用画像システム。
  5. 前記配信ルールが前記各確認装置を使用する操作者情報に基づいて設定されることを特徴とする請求項4に記載の医用画像システム。
  6. 前記確認装置は、前記生成された医用画像に画像処理を施すことが可能であり、前記画像処理を施された処理済み医用画像を管理することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の医用画像システム。
  7. 前記医用画像生成装置は前記生成した医用画像データとともに付帯情報を送信し、前記制御装置は、取得した前記付帯情報と前記ステータスと前記配信ルールの内の少なくとも1つに基づいて配信先を決定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の医用画像システム。
  8. 医用画像を生成する医用画像生成装置と、前記医用画像生成装置で生成された医用画像を確認する確認手段と、を用い、前記確認手段で確認された医用画像を診断に供する画像として管理する医用画像システムにおいて、
    前記確認手段は、
    個々に前記医用画像を取得して画像表示し画像確認可能な複数の確認装置と、
    前記複数の確認装置間で前記医用画像生成装置から送信される前記医用画像の配信先を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記生成された医用画像を前記複数の確認装置の内の所定の確認装置に送信するとともに、前記所定の確認装置の指定によって他の確認装置へ送信可能に制御することを特徴とする医用画像システム。
  9. 前記制御手段は前記他の確認装置の台数を増設または削減可能に制御することを特徴とする請求項8に記載の医用画像システム。
  10. 医用画像生成装置で生成された医用画像を診断に供する画像として確認する医用画像処理システムにおいて、
    個々に前記医用画像を取得して画像表示し画像確認可能な複数の確認装置と、
    前記複数の確認装置間で前記医用画像生成装置から送信される医用画像の配信先を制御する制御手段と、を備え、
    前記生成された医用画像を前記複数の確認装置の内の任意の確認装置で確認可能としたことを特徴とする医用画像処理システム。
  11. 医用画像生成装置で生成された医用画像を診断に供する画像として確認する医用画像処理システムにおいて、
    個々に前記医用画像を取得して画像表示し画像確認可能な複数の確認装置と、
    前記複数の確認装置間で前記医用画像生成装置から送信される前記医用画像の配信先を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記生成された医用画像を前記複数の確認装置の内の所定の確認装置に送信するとともに、前記所定の確認装置の指定によって他の確認装置へ送信可能に制御することを特徴とする医用画像処理システム。
  12. 医用画像生成装置で生成された医用画像を診断に供する画像として管理するために前記生成された医用画像を確認するための動作をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記確認のための複数の確認装置が個々に前記医用画像を取得して画像表示し画像確認可能とすること、
    前記複数の確認装置間で前記医用画像生成装置から送信される医用画像の配信先を制御すること、及び
    前記生成された医用画像を前記複数の確認装置の内の任意の確認装置で確認できるようにすること、を前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  13. 前記各確認装置のステータスを取得し、前記取得したステータスに基づいて前記生成された医用画像を配信することを特徴とする請求項12に記載のプログラム。
  14. 前記生成された医用画像を前記各確認装置に配信するように配信ルールを設定し、前記各確認装置のステータスを取得し、前記取得したステータス及び前記設定された配信ルールの少なくとも一方に基づいて配信先を決定することを特徴とする請求項12または13に記載のプログラム。
  15. 前記配信ルールが前記各確認装置を使用する操作者情報に基づいて設定されることを特徴とする請求項14に記載のプログラム。
  16. 前記生成された医用画像に画像処理を施し、前記画像処理を施された処理済み医用画像を管理することを特徴とする請求項12乃至15のいずれか1項に記載のプログラム。
  17. 前記医用画像生成装置から前記生成した医用画像データとともに付帯情報が送信されると、取得した前記付帯情報と前記ステータスと前記配信ルールの内の少なくとも1つに基づいて配信先を決定することを特徴とする請求項12乃至16のいずれか1項に記載のプログラム。
  18. 医用画像生成装置で生成された医用画像を診断に供する画像として管理するために前記生成された医用画像を確認するための動作をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記確認のための複数の確認装置が個々に前記医用画像を取得して画像表示し画像確認可能とすること、
    前記複数の確認装置間で前記医用画像生成装置から送信される医用画像の配信先を制御すること、及び
    前記生成された医用画像を前記複数の確認装置の内の所定の確認装置に送信するとともに、前記所定の確認装置の指定によって他の確認装置へ送信可能に制御すること、を前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  19. 前記他の確認装置の台数を増設または削減可能に制御することを特徴とする請求項18に記載のプログラム。

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