JP2005218123A - 受信者特定機能付きファクシミリ装置及び受信者特定通知方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】送信者に特別な負担を掛けることなく、受信した画像を電子メールで送信することが可能な受信者特定機能付きファクシミリ装置を提供する。
【解決手段】受信した画像の受信者を特定するファクシミリ装置において、受信した画像の文字認識結果から送信すべき受信者を特定し、前記受信した画像の出力方法を選択する。受信者を特定する手段13は、前記文字認識手段12の認識結果とデータベース15に登録された重み付きキーワードとを照合する。特定された受信者に対して、出力方法を選択する。例えば、紙出力14、またはLAN16を選択する。
【選択図】図1
【解決手段】受信した画像の受信者を特定するファクシミリ装置において、受信した画像の文字認識結果から送信すべき受信者を特定し、前記受信した画像の出力方法を選択する。受信者を特定する手段13は、前記文字認識手段12の認識結果とデータベース15に登録された重み付きキーワードとを照合する。特定された受信者に対して、出力方法を選択する。例えば、紙出力14、またはLAN16を選択する。
【選択図】図1
Description
本発明は、受信者特定機能付きファクシミリ装置及び受信者特定通知方法、より詳細には、ユニファイドメッセージシステムに応用可能な電子メールあるいはファクシミリ通信端末装置に関する。
近年、電子メールが普及してきており、ファクシミリ装置で受信した文書もそのまま電子メールとして受信したいと考える人も多い。オフィスにおいては、代表のファクシミリ装置が置かれ、それを数十人の人が共同で使うことが現在一般的である。そこで、その代表ファクシミリ装置に受信者を特定する方法とLANのインターフェースを付けて、受信者に電子メールとして送信したり、受信を通知したりする機能を付加してファクシミリ装置の利用法を拡大することが考えられている。
まず、ファクシミリ装置から、インターネット上のユーザに電子メールの形で情報伝送する方式を考えてみる。TCP/IPを使ったインターネットと、T.30などを使ったファクシミリでは通信プロトコルが異なるため、その違いを吸収するためには、両者の間にメールゲートウェイ(Mail Gateway)装置を必要とする。
受信した画像に関しては、メールゲートウェイ装置で、MR,MHなどから、電子メールとして一般的なTIFF,GIFなどに変更してMIME,UUENCODEなどの変換をしてLAN上のユーザに送信すればよい。ここでは、そのメールゲートウェイ装置はファクシミリとしての機能も有することから「受信者特定機能付きファクシミリ装置」と呼ぶことにする。
ところで、受信者の特定方法には、現在でも、PBトーンによるオーダリングや、OCR,OMRを利用したものなどいくつかあるが、ここでは文字認識において受信者を特定する方法に言及する。
ファクシミリ装置で受信した文章から文字認識をし、そのまま電子メールとして送信するシステムや、同様にファクシミリ文書の到着を受信者に知らせるシステムは従来から考えられていた。それらの技術を開示した公知文献として、例えば、特許文献1(電子メールシステム)、特許文献2(ファクシミリ装置)、特許文献3(メッセージ処理方法および装置)などに開示されたものがある。
上記特許文献1に記載のものは、ファクシミリ原稿に記載された受取人の宛名を文字認識することにより、受信したファクシミリデータを電子メール網を通じて受取人に配信する電子メールシステムに関し、ファクシミリ受信手段で受信した文書を、ネットワークを経由してメッセージ蓄積手段に蓄積し、その蓄積した受信文書中の宛名を、宛名認識配信手段で文字認識,宛名抽出,宛名照合を行い、配信すべき電子メールユーザを確定し、その電子メールユーザのメッセージ表示手段に受信した文書を配信するというものである。
また、上記特許文献2に記載のものは、回線からのファクシミリ符号データを受信してプロトコル処理する回線制御部と、前記プロトコル処理された符号データを復号化して生画像データに変換する画像処理部と、前記復号化された画像データ中から当該通信文書の受け取り者を特定する文字認識処理と、前記文字認識処理結果に従って当該通信文書の受け取り者に通信文書の受信を知らせる内線番号生成部,内線制御部および音声合成処理部とを設けたファクシミリ装置により、通信上の独自の手順を追加することなく、ファクシミリの受信を当該通信文書の受け取り者に自動通知するというものである。
また、上記特許文献3に記載のものは、LANに接続したワークステーションや電話回線で接続したパソコン等の電子メールの環境を持たなくても、簡単な操作で電子メールユーザにメッセージを送信することができるメッセージ処理方法および装置に関し、ファクシミリから入力用紙に記入して入力した画情報を公衆電話網を介して受信インターフェース部により受信し、この受信して画信号メモリ部に格納した画情報中の文字領域を、文字パターン抽出部,文字認識部により文字コードに変換し、この文字コード列からメールアドレスおよびメッセージ等を、編集・判定部にて編集し、通信制御部により電子メールシステムに送信するというものである。
特開平8−37570号公報
特開平8−172493号公報
特開平9−200251号公報
しかしながら、上述のように、ファクシミリで受信した画像の文字認識結果から受信者を特定し、その文書を電子メールとして受信者に送信するシステム、あるいは文書受信を電子メールとして受信者に通知するシステムは存在していたが、これらは送付表から受信者名あるいは受信者アドレスを検索するのみであった。
また、これらのシステムは、認識率を上げるために、送信側に専用の用紙や文字枠の規定が必要だったり、相手先を特定するために、送信者は特別の記入法(記述法)に従わなければならなかった。
本発明は、上述のような実情を考慮してなされたもので、従来通りのファクシミリ装置としての利用が可能なことはもちろん、送信側に特別な用紙なども必要とせず、また、送信者に特別な負担を掛けることなく、受信した画像を電子メールで送信することが可能な受信者特定機能付きファクシミリ装置及び該ファクシミリ装置に適用して好適な受信者特定通知方法を提供することを目的としてなされたものである。
請求項1の発明は、受信した画像の受信者を特定するファクシミリ装置において、受信した画像の文字認識結果から送信すべき受信者を特定する手段と、前記受信した画像の出力方法を選択する手段とを有し、前記受信者を特定する手段は、前記文字認識結果と登録された重み付きキーワードとを照合することを特徴としたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記受信者を特定する手段により特定した受信者に前記画像の転送又は前記画像を受信したことを通知するメール送信手段とを有することを特徴としたものである。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記受信者を特定する手段で特定された受信者が複数存在する場合に、紙による出力を行う出力手段と、前記受信者に文字による電子メールでの通知又は送付表のみを添付した電子メールでの通知を行うメール送信手段とを有することを特徴としたものである。
請求項4の発明は、受信した画像の受信者を特定するファクシミリ装置において、受信した画像の文字認識結果から送信すべき受信者を特定する手段と、前記受信者を特定する手段により特定した受信者に前記画像の転送又は前記画像を受信したことを通知するメール送信手段とを有し、前記受信者を特定する手段は、前記文字認識結果と登録された重み付きキーワードとを照合することを特徴としたものである。
請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記受信者を特定する手段で特定された受信者が複数存在する場合に、紙による出力を行う出力手段と、受信者に文字による電子メールでの通知又は送付表のみを添付した電子メールでの通知を行うメール送信手段とを有することを特徴としたものである。
請求項6の発明は、受信した画像の文字認識結果と登録された重み付きキーワードとを照合し、受信した画像の文字認識結果から送信すべき受信者を特定し、受信した画像の出力方法を選択し、前記選択した出力方法で前記特定した受信者に前記画像の転送または受信したことを通知することを特徴としたものである。
キーワードにより、多角的に検索するため、送信者に細かな規定を強要しなくても受信者の特定ができる。
また、送信者側が文字認識に適した文字を利用すれば、文字の認識率は上がるが、例えば、文字認識において、受信者が特定できない場合でも、従来の環境を保持しているので、通常のファクシミリとして動作する。
配信間違えを極力押さえることができるので、ユーザは安心してこのシステムを使用することができる。
また、送信者側が文字認識に適した文字を利用すれば、文字の認識率は上がるが、例えば、文字認識において、受信者が特定できない場合でも、従来の環境を保持しているので、通常のファクシミリとして動作する。
配信間違えを極力押さえることができるので、ユーザは安心してこのシステムを使用することができる。
図1は、本発明が適用される受信者特定機能付きファクシミリ装置の一例を説明するための図で、図1(A)は概略構成図で、図1(B)は動作を説明するためのブロック図で、1は受信者特定機能付きファクシミリ、2はファクシミリ、3はパーソナルコンピュータ(PC)、11はファクシミリ受信手段、12は文字認識手段、13は照合手段、14は出力手段、15はデータベース、16はメール送信手段、17はデータベース登録/削除手段である。
図1(A)に示した受信者特定機能付きファクシミリ1は、外部とのインターフェースとして、ファクシミリ2との通信を実現するための電話回線接続部、受信したデータを出力(PRINTOUT)するための出力部、データを電子メールとしてPCに送信するためのLAN接続部を有している。
また、受信者特定機能付きファクシミリ装置1は図1(B)に示したように、ファクシミリ受信手段11によって受信した画像データは、文字認識手段12によりテキスト抽出され、照合手段13により事前に入力されているデータベース15との照合を行う。照合の方法は後述するが、この内容によりデータ出力装置(出力手段14)を通して、通常のファクシミリのように紙としてプリントアウトするか、あるいは、メール送信手段16を通して、LAN経由で各ユーザに電子メールとして送るかが決定される。
図2は、本発明による受信者特定機能付きファクシミリ装置の一実施例を説明するための図である。図2に示した例は、受信者が、「鈴木太郎」という人で、この人は「abc株式会社」の「田中隆」という人と定期的に取り引きをしているため、ファクシミリでのやり取りが多い場合を想定している。そこで、図2(A)に示したように、キーワードを登録する。普通、送付表には、受信者名だけでなく送信者名や送信者の会社名も記述するので、もし、図2(B)に示したような送付表であれば、文字抽出及び認識が正常であれば、この例でのヒット率は100%であり、受信者は、ほぼ「鈴木太郎」さんであろうと結論付けることができる。
上記の例では、受信者がキーワードを登録し、受信した文書中にあるキーワードのヒット率から受信者を特定するようにしているが、一番重要なキーワードが受信者名であることは確かであるので、図2(C)に示したように、もっと厳密に各キーワードに重み(重要度)を付加することにより、エラー率を減らすことができる。
尚、送信者側になるべく負担をかけないように、専用用紙を用意させたり、書き方に注意をさせたりすることは極力しない。従って、文字認識は送付表(1ページ目)に対して全文検索をし、認識できない時は、従来通り、そのままファクシミリから出力する。
図3は、本発明による受信者特定機能付きファクシミリ装置の他の実施例を説明するための図で、ファクシミリ装置で受信した画像の扱いを、受信者の環境/要望に合わせて、
(1)紙の出力のみ(通常のファクシミリの動作)
(2)電子メールでの転送のみ
(3)紙の出力と電子メールでの通知
(4)紙の出力と電子メールでの転送
の4つのパターンから1つを選べるようにしたものである。
(1)紙の出力のみ(通常のファクシミリの動作)
(2)電子メールでの転送のみ
(3)紙の出力と電子メールでの通知
(4)紙の出力と電子メールでの転送
の4つのパターンから1つを選べるようにしたものである。
上記(1)は、手元にパソコンがない、あるいは、従来通りの使い方で十分であるという人のためで(内部的には認識処理はする)、上記(2)は、ファクシミリ装置での紙としての出力はしないで、電子メールとして送ることを望む人のためである。また、上記(3)は、出力は紙であるが着信通知は電子メールで行うもので(図3(A))、上記(4)は、電子メールとしても画像を受信するが、紙としても出力しておきたい人のためである。これらの情報は、図2(A)に示した表に追加される(図3(B))。
受信した画像の文字認識結果から、受信者が複数存在した場合、基本的には、認識処理でヒット率の一番高い人に送信すればよいが、その値がほぼ等しい場合も起り得る。その場合、つまり、受信した画像文字認識結果から、受信者が複数存在した場合、まず紙による出力をし、次に、(1)文字による電子メール通知を受信者全員に行うか、(2)送付表(1ページ)のみを添付した電子メールによる通知を受信者全員に行うようにしたものである。
上記(1)は、受信者に注意を促す意味があり、電子メールを受信した人は実際に出力を確認して誰宛ての情報かを判断することになる。上記(2)は、送付表を画像として添付することにより、それを確認することで、誰宛ての情報かを判断することになる。ただし、秘匿性を高めるため、受信文書全文を送るのではなく、送付表のみを送ることを特徴とする。
1…受信者特定機能付きファクシミリ、2…ファクシミリ、3…パーソナルコンピュータ(PC)、11…ファクシミリ受信手段、12…文字認識手段、13…照合手段、14…出力手段、15…データベース、16…メール送信手段、17…データベース登録/削除手段。
Claims (6)
- 受信した画像の文字認識結果から送信すべき受信者を特定する手段と、
前記受信した画像の出力方法を選択する手段とを有し、
前記受信者を特定する手段は、前記文字認識結果と登録された重み付きキーワードとを照合すること、
を特徴とする受信者特定機能付きファクシミリ装置。 - 前記受信者を特定する手段により特定した受信者に前記画像の転送又は前記画像を受信したことを通知するメール送信手段を有することを特徴とする請求項1に記載の受信者特定機能付きファクシミリ装置。
- 前記受信者を特定する手段で特定された受信者が複数存在する場合に、紙による出力を行う出力手段と、前記受信者に文字による電子メールでの通知又は送付表のみを添付した電子メールでの通知を行うメール送信手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の受信者特定機能付きファクシミリ装置。
- 受信した画像の文字認識結果から送信すべき受信者を特定する手段と、
前記受信者を特定する手段により特定した受信者に前記画像の転送又は前記画像を受信したことを通知するメール送信手段とを有し、
前記受信者を特定する手段は、前記文字認識結果と登録された重み付きキーワードとを照合すること、
を特徴とする受信者特定機能付きファクシミリ装置。 - 前記受信者を特定する手段で特定された受信者が複数存在する場合に、紙による出力を行う出力手段と、受信者に文字による電子メールでの通知又は送付表のみを添付した電子メールでの通知を行うメール送信手段とを有することを特徴とする請求項4に記載の受信者特定機能付きファクシミリ装置。
- 受信した画像の文字認識結果と登録された重み付きキーワードとを照合し、
受信した画像の文字認識結果から送信すべき受信者を特定し、
受信した画像の出力方法を選択し、前記選択した出力方法で前記特定した受信者に前記画像の転送または受信したことを通知することを特徴とする受信者特定通知方法。
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JP2005035377A JP2005218123A (ja) | 2005-02-14 | 2005-02-14 | 受信者特定機能付きファクシミリ装置及び受信者特定通知方法 |
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JP21645898A Division JP3659809B2 (ja) | 1998-07-15 | 1998-07-15 | 受信者特定機能付きファクシミリ装置 |
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