JP2005217602A - 隣接妨害除去装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 受信品質の向上を図ることを可能する隣接妨害除去装置を提供する。
【解決手段】 200KHzの通過周波数帯域幅を有するIFフィルタ4を通過したIF信号Sinを、IFフィルタ4の中心周波数(搬送周波数)から+50KHzまでの通過周波数帯域幅を有する狭帯域フィルタ7と、IFフィルタ4の中心周波数(搬送周波数)から−50KHzまでの通過周波数帯域幅を有する狭帯域フィルタ8とに供給し、狭帯域フィルタ7から出力される第1の信号S1に妨害信号が含まれ、狭帯域フィルタ8から出力される第2の信号S2に妨害信号が含まれていないときには、第2の信号S2を検波器11で検波した検波信号Sd2、第2の信号S2に妨害信号が含まれ、第1の信号S1に妨害信号が含まれていないときには、第1の信号S1を検波器10で検波した検波信号Sd1を信号選択部15で切り替えて出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、FM放送受信機等が受信した受信信号から、隣接妨害による妨害信号の影響を除去する隣接妨害除去装置に関する。
一般に、FM放送受信機等においては、隣接放送局からの妨害信号が希望放送局の受信信号に隣接して発生した場合、いわゆる隣接妨害による受信品質の劣化が生じる。
従来、この隣接妨害が発生した場合、受信機側で、中間周波信号(IF信号)を通過させるIFフィルタの通過帯域幅を狭め、妨害信号の影響を除去する方法が採られている(特許文献を参照)。
特開平08−097738号公報
特開平08−097738号公報に開示されている受信機は、同公報の図1に示されているように、第1のIFフィルタ(9)と第3のバッファ回路(16)とを備えた第1の経路と、第2のIFフィルタ(10)と第4のバッファ回路(17)とを備えた第2の経路とが混合器(2)の後段側に接続され、更に、第1,第2レベル検出回路(13)(14)及び比較回路(15)と、第3,第4のバッファ回路(16)(17)を備えて構成されている。
第1のIFフィルタ(9)は、同公報の図3に示されているように、中心周波数(搬送周波数)10.7MHzを中心とする150KHzの通過帯域幅、すなわち、中心周波数を0KHzとみなした場合に−75KHzから+75KHzの通過帯域幅を有しており、混合器(2)から出力されるIF信号を150KHzの帯域幅に制限して、第3のバッファ回路(16)に供給する。
第2のIFフィルタ(10)は、同公報の図3に示されているように、中心周波数を中心とする50KHzの通過帯域幅、すなわち、中心周波数を0KHzとみなした場合に−25KHzから+25KHzの通過帯域幅を有しており、混合器(2)から出力されるIF信号を50KHzの帯域幅に制限して、第4のバッファ回路(17)に供給する。
第1のレベル検出回路(13)は、第1のIFフィルタ(9)から出力される150KHzに帯域制限されたIF信号のレベルを検出し、第2のレベル検出回路(14)は、第2のIFフィルタ(10)から出力される50KHzに帯域制限されたIF信号のレベルを検出する。
比較回路(15)は、第1,第2レベル検出回路(13)(15)の検出結果を比較する。そして、第1のIFフィルタ(9)から出力されるIF信号のレベルの方が第2のIFフィルタ(10)から出力されるIF信号のレベルより大きいときには、第1のIFフィルタ(9)から出力されるIF信号に妨害信号が含まれていると判断して、第3のバッファ回路(16)をオフ、第4のバッファ回路(17)をオンにすることにより、第2のIFフィルタ(10)から出力されるIF信号を第4のバッファ回路(17)を介して検波回路(6)側へ伝送する。一方、第1のIFフィルタ(9)から出力されるIF信号と第2のIFフィルタ(10)から出力されるIF信号が同じレベルのときには、妨害信号が存在していないと判断して、第3のバッファ回路(16)をオン、第4のバッファ回路(17)をオフにすることにより、第2のIFフィルタ(10)から出力されるIF信号を第3のバッファ回路(16)を介して検波回路(6)側へ伝送する。
このように、特開平08−097738号公報に開示されている受信機は、150KHzの通過帯域幅を有する第1のIFフィルタ(9)と、50KHzの通過帯域幅を有する第2のIFフィルタ(10)とを備え、混合器(2)から出力されるIF信号に妨害信号が含まれていると、通過帯域幅の狭い第2のIFフィルタ(10)によって帯域制限することによって、妨害信号の影響を除去したIF信号を検波回路(6)側へ供給することとしている。
しかしながら、一律に、第2のIFフィルタ(10)によってIF信号を50KHzに狭帯域制限してしまうと、妨害信号の影響を除去できるが、検波回路(6)から出力される検波出力信号に歪みが生じるため、受信品質の向上を図ることが難しいという問題があった。
また、例えば欧州(ヨーロッパ諸国)では各放送局のチャネルが100KHzの単位で隣接することから、希望信号の中心周波数に対して−50KHzと+50KHz離れた隣接チャンネルからの妨害信号の影響を受け易く、かかる隣接妨害の影響を受ける度に、上述の第2のIFフィルタ(10)によって、一律に、IF信号を50KHzに狭帯域制限してしまうと、妨害信号の影響を除去できるが、検波回路(6)から出力される検波出力信号に歪みが生じるため、受信品質の向上を図ることが難しいという問題があった。
本発明は、こうした従来の問題点に鑑みてなされたものであり、より受信品質の向上を図ることを可能する隣接妨害除去装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、搬送周波数を中心とした通過周波数帯域幅を有するIFフィルタを通過したIF信号に含まれる妨害信号による隣接妨害の影響を除去する隣接妨害除去装置であって、前記IF信号を入力し、前記IFフィルタの前記搬送周波数から上側の最も近い隣接チャンネルの搬送周波数よりも低い所定の周波数までの範囲を通過周波数帯域幅として有する第1の狭帯域フィルタと、前記IF信号を入力し、前記IFフィルタの前記搬送周波数から下側の最も近い隣接チャンネルの搬送周波数よりも高い所定の周波数までの範囲を通過周波数帯域幅として有する第2の狭帯域フィルタと、前記第1の狭帯域フィルタを通過した第1の信号を検波する第1の検波手段と、前記第2の狭帯域フィルタを通過した第2の信号を検波する第2の検波手段と、少なくとも、前記第1の検波手段から出力される第1の検波信号又は前記第2の検波手段から出力される第2の検波信号を出力する信号選択手段と、前記第1の信号又は前記第2の信号に妨害信号が含まれているか否か識別する識別手段と、前記妨害信号が前記第1の信号に含まれ第2の信号に含まれていないと前記識別制御手段が識別すると、前記信号選択手段に前記第1の検波信号を出力させ、前記妨害信号が前記第2の信号に含まれ第1の信号に含まれていないと前記識別制御手段が識別すると、前記信号選択手段に前記第2の検波信号を出力させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の隣接妨害除去装置において、更に、前記IF信号を検波した主検波信号を前記信号選択手段に供給する主検波手段と、前記隣接チャンネルの搬送周波数に合わせられた狭い通過周波数帯域幅を有し前記IF信号を入力する狭帯域バンドパスフィルタを備えると共に、前記狭帯域バンドパスフィルタの出力信号に妨害信号が含まれているか否か検出し、前記妨害信号を検出すると、前記信号選択手段に前記第1又は第2の検波信号を出力させ、前記隣接局検手段が前記妨害信号を検出しないと、前記主検波信号を出力させる隣接局検出手段と、を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の隣接妨害除去装置において、前記IF信号を入力し、前記搬送周波数を中心として前記第1,第2の狭帯域フィルタの通過周波数帯域幅より狭い通過周波数帯域幅を有する第3の狭帯域フィルタと、前記第3の狭帯域フィルタを通過した第3の信号を検波して、第3の検波信号を前記信号選択手段に供給する第3の検波手段とを備え、前記妨害信号が前記第1の信号と第2の信号に含まれていると前記識別制御手段が識別すると、前記制御手段が前記信号選択手段に、前記第3の検波信号を出力させることを特徴とする。
本発明の好適な実施の形態として、FM放送受信機に設けられる隣接妨害除去装置について、図1及び図2を参照して説明する。
図1は、この隣接妨害除去装置の構成を表したブロック図、図2は、この隣接妨害除去装置に備えられているフィルタの通過周波数帯域幅を表した図である。
図1において、本実施形態の隣接妨害除去装置は、FM放送受信機に設けられているIFフィルタ4の出力に従属接続され、IFフィルタ4から出力されるIF信号Sinに隣接局からの妨害信号が含まれていると、妨害信号の影響を除去した検波出力信号(コンポジット信号)Soutを出力する。
すなわち、アンテナANTが到来電波を受信し、高周波増幅器1から出力されるRF信号と局部発振器2から出力される局発信号とを周波数変換器3が混合することによって中間周波信号(IF信号)を出力し、所定の通過周波数帯域幅を有するIFフィルタ4が該IF信号を帯域制限して、その帯域制限したIF信号Sinを出力すると、本実施形態の隣接妨害除去装置は、IFフィルタ4から出力されるIF信号Sinを入力して、妨害信号の影響を除去した検波出力信号Soutを出力する。
例えばIFフィルタ4が、図2に模式的に示すように、希望信号の中心周波数(搬送周波数)F0を中心として上側100KHz、下側100KHzの最大周波数偏移を有するIF信号を通過させる一般的なIFフィルタである場合、本実施形態の隣接妨害除去装置は、この200KHzの通過周波数帯域幅を有するIFフィルタ4から出力されるIF信号Sinを入力する。
また、本実施形態の隣接妨害除去装置は、リミッタがかかっていないIF信号Sinを入力する。
そして、本実施形態の隣接妨害除去装置は、検波器5と、隣接局検出部6と、狭帯域フィルタ7,8,9と、検波器10,11,12と、隣接妨害識別部13と、制御部14及び信号選択部15,16を備えて構成されている。
検波器5は、IF信号SinをFM検波し、その検波信号(コンポジット信号)Sd0を信号選択部16へ出力する。
隣接局検出部6は、IF信号Sinを入力して妨害信号を検出する複数の狭帯域バンドパスフィルタを有しており、検出結果に応じた切り替え制御信号Saを信号選択部16へ出力する。
すなわち、具体的には実施例で説明するが、隣接局検出部6には、図2に模式的に示すように、希望信号の中心周波数F0において狭い通過周波数帯域幅を有する第1の狭帯域バンドパスフィルタと、中心周波数F0から100KHz、−100KHz、200KHz、−200KHzずつ周波数偏倚した隣接チャンネルの周波数+Fsp1,−Fsp1,+Fsp2,−Fsp2に合わせられた、夫々狭い通過周波数帯域幅を有する第2〜第5の狭帯域バンドパスフィルタが備えられている。
そして、隣接局検出部6は、第2〜第5の狭帯域バンドパスフィルタを通過した全ての出力信号のレベル(振幅)が、第1の狭帯域バンドパスフィルタを通過した出力信号のレベルより小さい場合に、妨害信号が含まれていないと判断し、切り替え制御信号Saによって信号選択部16を制御することにより、検波信号Sd0を検波出力信号Soutとして出力させる。
一方、第2〜第5の狭帯域バンドパスフィルタを通過した出力信号の少なくとも1つの出力信号のレベルが、第1の狭帯域バンドパスフィルタを通過した出力信号のレベルより大きい場合には、隣接局検出部6は妨害信号が含まれていると判断し、切り替え制御信号Saによって信号選択部16を制御することにより、検波信号Scpを検波出力信号Soutとして出力させる。
狭帯域フィルタ7は、中心周波数F0から+Fsp1/2の周波数偏倚した周波数+FR1までの範囲を通過周波数帯域幅とするバンドパスフィルタで形成されている。
狭帯域フィルタ8は、中心周波数F0から−Fsp1/2の周波数偏倚した周波数−FR1までの範囲を通過周波数帯域幅とするバンドパスフィルタで形成されている。
狭帯域フィルタ9は、中心周波数F0を中心として、−FR1/2の周波数に相当する周波数−FR2から+FR1/2の周波数に相当する周波数+FR2までの範囲を通過周波数帯域幅とするバンドパスフィルタで形成されている。
より具体的には、図2に示すように、中心周波数F0を0KHzとみなすこととすると、狭帯域フィルタ7は、その中心周波数F0から+50KHzまでの通過周波数帯域幅を有し、狭帯域フィルタ8は、その中心周波数F0から−50KHzまでの通過周波数帯域幅を有し、狭帯域フィルタ9は、その中心周波数F0を中心として−25KHzから+25KHzまでの通過周波数帯域幅を有し、各通過周波数帯域幅でIF信号Sinを帯域制限したIF信号S1,S2,S3を夫々出力する。
検波器10は、狭帯域フィルタ7で帯域制限されたIF信号S1をFM検波することによって検波信号Sd1を出力し、検波器11は、狭帯域フィルタ8で帯域制限されたIF信号S2をFM検波することによって検波信号Sd2を出力し、検波器12は、狭帯域フィルタ9で帯域制限されたIF信号S3をFM検波することによって検波信号Sd3を出力する。
信号選択部15は、検波信号Sd1,Sd2,Sd3を入力し、制御部14からの切り替え制御信号Sbに従って、検波信号Sd1,Sd2,Sd3の何れか1つを上述の検波信号Scpとして信号選択部16へ供給する。
隣接妨害識別部13は、IF信号S1とS2のレベル(振幅)を比較し、IF信号S1のレベルがIF信号S2のレベルより大きくなる期間では、IF信号S1に妨害信号が含まれていると判断し、IF信号S1のレベルがIF信号S2のレベルより小さくなる期間では、IF信号S2に妨害信号が含まれていると判断する。更に、IF信号S1,S2のレベルが共に所定の基準レベルよりも大きくなる期間では、IF信号S1,S2の両方に妨害信号が含まれていると判断する。
すなわち、隣接妨害識別部13は、IF信号S1,S2のレベルを比較することにより、IF信号S1に妨害信号が含まれている旨の識別とその妨害信号の発生期間を検出するための処理を行う他、IF信号S2に妨害信号が含まれている旨の識別とその妨害信号の発生期間を検出するための処理を行い、更に、IF信号S1,S2の両方に妨害信号が含まれている旨の識別とその妨害信号の発生期間を検出するための処理を行って、それらの処理結果である識別情報と発生期間の情報をリアルタイムに制御部14に供給する。
制御部14は、隣接妨害識別部13から供給される上述の識別情報と発生期間の情報に基づいて、信号選択部15を切り替え制御するための切り替え制御信号Sbを生成して出力する。
すなわち、制御部14は、識別情報と発生期間の情報に基づいて、次の処理を行う。
まず、IF信号S1,S2の両者共に妨害信号が含まれているのではないが、IF信号S2には妨害信号が含まれていると判断すると、切り替え制御信号Sbによって信号選択部15を制御することにより、検波信号Sd1を検波信号Scpとして信号選択部16へ伝送させる。
これに対し、IF信号S1,S2の両者共に妨害信号が含まれているのではないが、IF信号S1には妨害信号が含まれていると判断すると、切り替え制御信号Sbによって信号選択部15を制御することにより、検波信号Sd2を検波信号Scpとして信号選択部16へ伝送させる。
更に又、IF信号S1,S2の両者共に妨害信号が含まれていると判断すると、切り替え制御信号Sbによって信号選択部15を制御することにより、検波信号Sd3を検波信号Scpとして信号選択部16へ伝送させる。
次に、かかる構成を有する本実施形態の隣接妨害除去装置の動作を説明する。
なお、説明の便宜上、IFフィルタ4から出力されるIF信号Sinを主IF信号、狭帯域フィルタ7,8,9から出力される各IF信号S1とS2とS3を夫々第1のIF信号、第2のIF信号、第3のIF信号と呼ぶこととする。更に、検波器5から出力される検波信号Sd0を主検波信号、信号選択部15から出力される検波信号Scpを副検波信号、検波器10,11,12から出力される各検波信号Sd1とSd2とSd3を夫々第1の検波信号、第2の検波信号、第3の検波信号と呼ぶこととする。
隣接局検出部6が、図2に示した希望信号の中心周波数F0を中心として、周波数+Fsp1(+100KHz)と、周波数−Fsp1(−100KHz)と、隣接チャンネルの周波数+Fsp2(+200KHz)と、周波数−Fsp2(−200KHz)とにおける妨害信号の有無を検出する。そして、主IF信号Sinに妨害信号が含まれていないと判断すると、信号選択部16を制御することにより、検波器5から出力される主検波信号Sd0を検波出力信号Soutとして出力させ、信号選択部15からの副検波信号Scpの出力を禁止させる。したがって、妨害信号が存在していない場合には、主IF信号Sinの最大周波数偏移内の全信号成分が検波されて、その検波出力信号Soutが出力されることとなる。
これに対し、隣接局検出部6が、周波数+Fsp1(+100KHz)と、周波数−Fsp1(−100KHz)と、隣接チャンネルの周波数+Fsp2(+200KHz)と、周波数−Fsp2(−200KHz)とにおける妨害信号を少なくとも1つ検出すると、主IF信号Sinに隣接局からの妨害信号が含まれていると判断する。そして、信号選択部16を制御することにより、主検波信号Sd0の出力を禁止させ、信号選択部15からの副検波信号Scpを検波出力信号Soutとして出力させる。
そして、副検波信号Scpを検波出力信号Soutとして出力させる前提として、図1に示した各構成要素7〜15が、副検波信号Scpを生成するための処理を行う。
すなわち、狭帯域フィルタ7,8,9が、主IF信号Sinを夫々所定の通過周波数帯域幅で帯域制限することにより、第1のIF信号S1と第2のIF信号S2と第3のIF信号S3を出力し、更に、検波器10,11,12が、夫々の第1のIF信号S1と第2のIF信号S2と第3のIF信号S3をFM検波することによって、第1の検波信号Sd1と第2の検波信号Sd2と第3の検波信号Sd3を出力する。
更に、隣接妨害識別部13が、第1のIF信号S1のレベルと第2のIF信号S2のレベルを比較することによって、第1のIF信号S1と第2のIF信号S2のうち、妨害信号が含まれているIF信号の識別とその妨害信号の発生期間を検出し、また、第1のIF信号S1と第2のIF信号S2の両方に妨害信号が含まれている場合には、両方に妨害信号が含まれている旨の識別とその妨害信号の発生期間を検出する。
更に、制御部14が、隣接妨害識別部13から供給される識別情報と発生期間の情報に基づいて、信号選択部15に対して次の何れかの切り替え制御を行うことにより、第1,第2,第3の検波信号Sd1,Sd2,Sd3の何れか1つを副検波信号Scpとして信号選択部16側へ伝送させる。
すなわち、制御部14が、第1,第2のIF信号S1,S2の両者共に妨害信号が含まれているのではないが、IF信号S2に妨害信号が含まれていると判断すると、その妨害信号の発生期間において、検波信号Sd1を検波信号Scpとして信号選択部16へ伝送させる。つまり、図2に示した中心周波数F0に対して下側の周波数−Fsp1又は−Fsp2を隣接チャンネルの搬送周波数としている隣接局からの妨害信号がIF信号S2に含まれていて、IF信号S1には含まれていない場合には、制御部14は、その妨害信号の影響を受けていない第1の検波信号Sd1を副検波信号Scpとして、その妨害信号の発生している期間の間、信号選択部16側へ伝送させ、ひいては、信号選択部16を介して副検波信号Scp(すなわち、第1の検波信号Sd1)を検波出力信号Soutとして出力させる。
これに対して、第1,第2のIF信号S1,S2の両者共に妨害信号が含まれているのではないが、第1のIF信号S1に妨害信号が含まれていると判断すると、その妨害信号の発生期間において、第2の検波信号Sd2を検波信号Scpとして信号選択部16へ伝送させる。つまり、図2に示した中心周波数F0に対して上側の周波数+Fsp1又は+Fsp2を隣接チャンネルの搬送周波数としている隣接局からの妨害信号が第1のIF信号S1に含まれていて、第2のIF信号S2には含まれていない場合には、制御部14は、その妨害信号の影響を受けていない第2の検波信号Sd2を副検波信号Scpとして、その妨害信号の発生している期間の間、信号選択部16側へ伝送させ、ひいては、信号選択部16を介して副検波信号Scp(すなわち、第2の検波信号Sd2)を検波出力信号Soutとして出力させる。
また、制御部14が、第1,第2のIF信号S1,S2の両方に妨害信号が含まれていると判断すると、その妨害信号の発生期間において、第3の検波信号Sd3を副検波信号Scpとして信号選択部16へ伝送させる。
つまり、図2に示した中心周波数F0に対して下側の周波数−Fsp1又は−Fsp2を隣接チャンネルの搬送周波数としている隣接局からの妨害信号、若しくは、中心周波数F0に対して上側の周波数+Fsp1又は+Fsp2を隣接チャンネルの搬送周波数としている隣接局からの妨害信号の少なくとも何れかが、第1,第2のIF信号S1,S2に含まれていた場合には、制御部14は、それらの妨害信号の影響を最も受けていない第3の検波信号Sd3を副検波信号Scpとし、その妨害信号の発生している期間の間、信号選択部16側へ伝送させ、ひいては、信号選択部16を介して副検波信号Scp(すなわち、第3の検波信号Sd3)を検波出力信号Soutとして出力させる。
以上説明したように、本実施形態の隣接妨害除去装置によれば、次のような効果が得られる。
まず、図2を参照して説明したように、主IFフィルタ4の高域カットオフ周波数+Fsp1と、主IFフィルタ4の高域カットオフ周波数−Fsp1と、該高域カットオフ周波数+Fsp1の2倍の周波数+Fsp2と、該低域カットオフ周波数−Fsp1の2倍の周波数−Fsp2との何れかの周波数において隣接局からの妨害信号を受けると、主検波信号Sd0に代えて、副検波信号Scpを検波出力信号Soutとして出力するので、隣接妨害の影響を低減した検波出力信号Soutを出力することができる。
更に、副検波信号Scpを検波出力信号Soutとして出力する際、中心周波数F0から上述の高域カットオフ周波数+Fsp1の2分の1の周波数+FR1までを通過周波数帯域幅とする狭帯域フィルタ7と、中心周波数F0から上述の低域カットオフ周波数−Fsp1の2分の1の周波数−FR1までを通過周波数帯域幅とする狭帯域フィルタ8から出力されるIF信号S1,S2のうち、妨害信号を含まないIF信号を検波することによって生じる検波信号を副検波信号Scpとして選択して検波出力信号Soutとするので、主IF信号Sinに含まれている本来の検波信号成分を大幅に除去することなく、且つ妨害信号の影響を除去した検波出力信号Soutを出力することができる。このため、受信機に、検波出力信号Soutに基づいて歪みの少ないより高品位の音声信号を再生させることが可能となり、受信品質の向上を図ることができる。
また、前述したように、例えば欧州(ヨーロッパ諸国)では各隣接局のチャネルが100KHzの単位で隣接することから、中心周波数F0に対して−50KHzと+50KHz離れた周波数を搬送周波数とする隣接局からの妨害信号の影響を除去するために、中心周波数F0を中心として−25KHzから+25KHzを通過周波数帯域幅とする狭帯域フィルタで、一律にIF信号を大幅に帯域制限することによって妨害信号の影響を取り除いたのでは、音声信号に歪み等が発生していしまい、高品質の音声信号を再生することが困難となっていた。この従来の問題に対し、本実施形態の隣接妨害除去装置では、−25KHzから+25KHzまでを通過周波数帯域幅とする狭帯域フィルタで主IF信号Sinの帯域を単に制限するのではなく、狭帯域フィルタ7,8の合計の通過周波数帯域幅が100KHzとなるようにして、中心周波数F0から+50KHzまでの通過周波数帯域幅を狭帯域フィルタ7、中心周波数F0から−50KHzまでの通過周波数帯域幅を狭帯域フィルタ8で夫々分担させ、妨害信号の影響を受けない方のIF信号S1又はS2を検波した検波信号Sd1又はSd2を検波出力信号Soutとするので、主IF信号Sinに含まれている本来の検波信号成分を大幅に除去することなく、検波出力信号Soutを出力することができる。このため、検波出力信号Soutに基づいて音声信号を再生すると、歪みが少なく高品位の音声信号を再生することが可能となり、受信品質の向上を図ることができる。
そして、IF信号S1,S2の両方に妨害信号が含まれていた場合には、狭帯域フィルタ7,8の合計の通過周波数帯域幅よりも狭い通過周波数帯域幅を有する狭帯域フィルタ9から出力されるIF信号S3を検波することによって生じる検波信号Sd3を副検波信号Scpとして選択して、検波出力信号Soutとするので、より確実に妨害信号を除去した検波出力信号Soutを出力することができる。
なお、変形例として、図1に示した検波器5,10,11,12を取り除いて、信号選択部16の出力に1個の検波器を接続すると共に、主検波信号Sd0に代えて主IF信号Sinを信号選択部16に供給し、更に、第1〜第3の検波信号Sd1,Sd2,Sd3に代えて第1〜第3のIF信号S1,S2,S3を信号選択部15に供給するようにしてもよい。
ただし、かかる構成の変形例によると、信号選択部15,16において高速に切り替え動作が行われる結果、信号選択部16から上述の1個の検波器へ出力されるIF信号に歪みが混入し易くなることから、高品位の音声信号を再生するためには、図1を参照して説明した本実施形態の隣接妨害除去装置の方が優れた効果が得られる。
次に、上述の実施形態に係るより具体的な実施例を図3〜図12を参照して説明する。図3及び図4は、本実施例の隣接妨害除去装置の構成を表したブロック図であり、図1と同一又は相当する部分を同一符号で示している。
図3及び図4において、本実施例の隣接妨害装置の構成を図1と対比して説明すると、図1に示した信号選択部15は、図3に示すスイッチ回路15a,15bで形成され、図1に示した信号選択部16は、図3に示すスイッチ回路16で形成されている。また、これらのスイッチ回路15a,15b,16は、例えば2入力1出力型のアナログスイッチ等で形成されている。
図1に示した隣接局検出部6は、図3に示す隣接局検出回路6が該当し、更に、隣接局検出回路6は、図4に示す複数個の狭帯域バンドパスフィルタFL1〜FL5と、レベル検出回路LV1〜LV5、比較器CP1〜CP4及び切り替え信号生成回路CNTを備えて構成されている。
ここで、狭帯域バンドパスフィルタFL1は、図2に示した中心周波数F0において狭い通過周波数帯域幅を有する第1の狭帯域バンドパスフィルタ、狭帯域バンドパスフィルタFL2〜FL5は、その中心周波数F0から100KHz、−100KHz、200KHz、−200KHzだけ周波数偏倚した隣接チャンネルの周波数+Fsp1,−Fsp1,+Fsp2,−Fsp2において夫々狭い通過周波数帯域幅を有する第2〜第5の狭帯域バンドパスフィルタとなっている。
そして、各狭帯域バンドパスフィルタFL1〜FL5は、通過周波数帯域幅が200KHzの主IFフィルタ4から出力される主IF信号Sinを入力し、夫々の通過周波数帯域幅で帯域制限したIF信号を出力する。
レベル検出回路LV1〜LV5は、狭帯域バンドパスフィルタFL1〜FL5から供給される上述の帯域制限されたIF信号のレベル(振幅)検出し、夫々の検出結果を出力する。
比較器CP1〜CP4は、レベル検出回路LV1から出力される検出結果を基準として、レベル検出回路LV2〜LV5から出力される検出結果を夫々比較することにより、狭帯域バンドパスフィルタFL2〜FL5から出力されるIF信号のうち、狭帯域バンドパスフィルタFL1から出力されるIF信号よりも大きなレベルとなるIF信号を検出する。そして、各比較器CP1〜CP4は、狭帯域バンドパスフィルタFL1から出力されるIF信号よりも大きなレベルとなるIF信号を検出すると論理“H”、検出しないと論理“L”となる2値信号を夫々切り替え制御信号生成回路CNTに供給する。
切り替え制御信号生成回路CNTは、論理演算回路で形成されており、比較器CP1〜CP4から供給される上述の4つの2値信号を論理演算することによって、狭帯域バンドパスフィルタFL2〜FL5から出力される少なくとも1つのIF信号に隣接妨害による妨害信号が含まれているか否か検出し、少なくとも1つに妨害信号が含まれている場合には論理“L”、全てに妨害信号が含まれていない場合には論理“H”となる切り替え制御信号Saをスイッチ回路16へ出力する。
そして、切り替え制御信号生成回路CNTが、論理“H”となる切り替え制御信号Saを出力すると、スイッチ回路16を入力接点a3側に切り替えさせて、検波器5から出力される主検波信号Sd0を検波出力信号Soutとして出力させ、論理“L”となる切り替え制御信号Saを出力すると、スイッチ回路16を入力接点b3側へ切り替えさせて、スイッチ回路15bから伝送されてくる副検波信号Scpを検波出力信号Soutとして出力させる。
図1に示した隣接妨害識別部13は、図3に示すエンベロープ検出器17,18と、高速充電低速放電回路19,20と、比較器21、スイッチ回路22、加算器23、レベル調整回路24、比較器25、スイッチ回路26、係数回路27及び比較器28を備えて構成されている。
図1に示した制御回路14は、図3に示すスイッチ回路29,30と、AND回路32,34と、NOT回路33,36及びNAND回路35,37を備えて構成されている。
そして、狭帯域フィルタ7,8,9と検波器5が、図1に示したのと同様にIFフィルタ4の出力に従属接続されると共に、狭帯域フィルタ7,8,9の各出力に検波器10,11,12が従属接続されている。
更に、検波器10,11の各出力がスイッチ回路15aの各入力接点a1,b2に接続され、スイッチ回路15aの出力接点c1とスイッチ回路15bの一方の入力接点a2とが接続され、検波器12の出力がスイッチ回路15bの他方の入力接点b2に接続され、スイッチ回路15bの出力接点c3がスイッチ回路16の入力接点b3に接続され、検波器5の出力がスイッチ回路16の入力接点a3に接続されており、スイッチ回路16の出力接点c3から検波出力信号Soutを出力するようになっている。
次に、隣接妨害識別部13の構成を詳述する。
エンベロープ検出器17は、狭帯域フィルタ7から出力される第1のIF信号S1の振幅を絶対値の振幅に変換して包短線検波し、その検波した包短線信号S4を出力する。
エンベロープ検出器18は、狭帯域フィルタ8から出力される第2のIF信号S2の振幅を絶対値の振幅に変換して包短線検波し、その検波した包短線信号S5を出力する。
高速充電低速充電回路19は、包短線信号S4を入力する所定の時定数を有したアクティブフィルタで形成されており、包短線信号S4の振幅が上昇する時にはその振幅上昇に追従して充電し、包短線信号S4の振幅が降下すると、ゆっくりと放電することにより充電電圧を保つように動作して、その充放電電圧を示す信号(以下「第1のホールド信号」という)S6を出力する。
高速充電低速充電回路20も、高速充電低速充電回路19と同じアクティブフィルタで形成されており、包短線信号S5を入力して、包短線信号S5の振幅が上昇する時にはその振幅上昇に追従して充電し、包短線信号S5の振幅が降下すると、ゆっくりと放電することにより充電電圧を保つように動作して、その充放電電圧を示す信号(以下「第2のホールド信号」という)S7を出力する。
比較器21は、第1,第2のホールド信号S6,S7の振幅を比較し、第1のホールド信号S6の振幅の方が大きいときには論理“H”、第2のホールド信号S7の振幅の方が大きいときには論理“L”となる2値信号(以下「識別信号」という)SIDを出力する。
すなわち、比較器21は、狭帯域フィルタ7から出力される第1のIF信号S1に妨害信号が含まれており、狭帯域フィルタ8から出力される第2のIF信号S2に妨害信号が含まれていない場合には、第1のホールド信号S6の振幅が第2のホールド信号S6の振幅より大きくなることから、論理“H”となる識別信号SIDを出力することにより、第1のIF信号S1に妨害信号が含まれている旨の識別を行う。
一方、第1のIF信号S1に妨害信号が含まれておらず、第2のIF信号S2に妨害信号が含まれている場合には、比較器21は、第1のホールド信号S6の振幅が第2のホールド信号S6の振幅より小さくなることから、論理“L”となる識別信号SIDを出力することにより、第2のIF信号S2に妨害信号が含まれている旨の識別を行う。
スイッチ回路22は、識別信号SIDに従って切り替え制御される2入力1出力型のアナログスイッチ等で形成され、一方の入力接点a4に第1のホールド信号S6、他方の入力接点b4に第2のホールド信号S7が供給され、出力接点c4がレベル調整回路24に接続されている。そして、識別信号SIDが論理“H”となる間では、入力接点b4側に切り替わって、第2のホールド信号S7をレベル信号SLVとしてレベル調整回路24へ伝送し、識別信号SIDが論理“L”となる間では、入力接点a4側に切り替わって、第1のホールド信号S6をレベル信号SLVとしてレベル調整回路24へ伝送する。
すなわち、スイッチ回路22は、識別信号SIDの制御の下で切り替え動作することにより、第1,第2のホールド信号S6,S7のうち、妨害信号の影響を受けていない方のホールド信号をレベル信号SLVとしてレベル調整回路24へ伝送する。
レベル調整回路24は、レベル信号SLVに適宜のオフセット電圧を印加するために設けられている。
つまり、レベル調整回路24は、組み立て工程等において、レベル信号SLVの振幅を微調整することにより、本実施例の隣接妨害除去装置に使われている電子素子等の特性バラツキの影響を補正したり、受信機が使用される地域毎の通信環境の違い等を考慮してレベル信号SLVの振幅を微調整するために設けられている。したがって、必ずしもレベル調整回路24を設けなくともよい。
加算器23は、包短線信号S4とS5とを加算し、その加算信号S8を出力する。
比較器25は、加算信号S8の振幅とレベル調子回路24で調整されたレベル信号SLVaの振幅とを比較し、両者の振幅が異なる期間を妨害信号の発生している期間(以下「妨害発生期間」という)として検出する。そして、妨害発生期間では論理“H”、妨害発生期間以外の期間では論理“L”となる妨害発生期間信号SPRDを出力する。
スイッチ回路26は、識別信号SIDに従って切り替え動作する2入力1出力型のアナログスイッチ等で形成されており、エンベロープ検出器17,18から出力される包短線信号S4,S5のうち、妨害信号の影響を受けていない方の包短線信号を比較器28側へ転送する。
すなわち、上述したように、包短線信号S4と第1のIF信号S1に妨害信号が含まれている間では、識別信号SIDは論理“H”となり、包短線信号S5と第2のIF信号S2に妨害信号が含まれている間では、識別信号SIDは論理“L”となる。このことから、スイッチ回路26は、識別信号SIDが論理“H”となる期間では、入力接点b5側に切り替わることで、妨害信号が含まれていない候補として包短線信号S5を比較器28側へ転送し、識別信号SIDが論理“H”となる期間では、入力接点a5側に切り替わることで、妨害信号が含まれていない候補として包短線信号S4を比較器28側へ転送する。
係数回路27は、減衰率を調整することが可能なアッテネータ等で形成されており、レベル信号SLVの振幅を減衰させた閾値信号SLVbを比較器28に供給する。
すなわち、係数回路27も上述のレベル調整回路24と同様に、組み立て工程等において、レベル信号SLVの振幅を微調整することにより、本実施例の隣接妨害除去装置に使われている電子素子等の特性バラツキの影響を補正したり、受信機が使用される地域毎の通信環境の違い等を考慮して、閾値信号SLVbの振幅を予め微調整するために設けられている。そして、組み立て工程等において、閾値信号SLVbの振幅がレベル信号SLVの振幅の約2分の1程度となるように、上述の減衰率を予め調整することが望ましい。
比較器28は、スイッチ回路26の出力接点c5と係数回路27の出力とに接続されており、スイッチ回路26を介して供給される妨害信号を含んでいない包短線信号S4又はS5と閾値信号SLVbとを比較する。
そして、比較器28は、包短線信号S4又はS5の振幅が閾値信号SLVbの振幅よりも大きくなる期間では論理“H”、包短線信号S4又はS5の振幅が閾値信号SLVbよりも小さくなる期間では論理“L”となる2値信号(以下「有効期間信号」という)SFIXを出力する。
すなわち、上述したように、比較器28には妨害信号が含まれていない包短線信号S4又はS5が供給されることから、比較器28は、更にその包短線信号S4又はS5が十分な振幅を有しているものか否かを閾値信号SLVbとの比較によって検出する。そして、包短線信号S4又はS5が十分な振幅を有しているときには、良好な受信期間中であることを示す論理“H”となる有効期間信号SFIXを出力し、包短線信号S4又はS5が十分な振幅を有していないときには、良好な受信期間中でないことを示す論理“L”となる有効期間信号SFIXを出力する。
このように、隣接妨害識別部13は、エンベロープ検出器17,18から出力される包絡線信号S4,S5に基づいて上述の所定の処理を行うことによって、第1,第2のIF信号S1,S2のうちで妨害信号が含まれているIF信号を識別する識別信号SIDと、その妨害信号の発生している期間を示す妨害発生期間信号SPRDとを生成し、更に、第1,第2のIF信号S1,S2に妨害信号が含まれていないときには、それらのIF信号S1,S2が十分な振幅を有しているものであるか否かを示す有効期間信号SFIXを生成する。
次に、制御部14の構成を詳述する。
NOT回路33とAND回路34は、妨害発生期間信号SPRDと有効期間信号SFIXとを所定の論理演算することにより、第1のIF信号S1及び第2のIF信号S2の両方に妨害信号が含まれているか否かを示す切り替え制御信号CHGを生成して出力する。
すなわち、第1,第2のIF信号S1,S2の両方に妨害信号が含まれている受信状況の下では、NOT回路33とAND回路34とが論理演算を行うと、AND回路34から論理“L”となる切り替え制御信号CHGが出力され、スイッチ回路15bに供給される。一方、第1,第2のIF信号S1,S2の両者共に妨害信号が含まれているわけではないが、何れか一方に妨害信号が含まれている受信状況の下では、NOT回路33とAND回路34とが論理演算を行うと、AND回路34からは論理“H”となる切り替え制御信号CHGが出力され、スイッチ回路15bに供給される。
そして、スイッチ回路15bは、切り替え制御信号CHGが論理“L”となると、入力接点b2側に切り替わって、第3の検波信号Sd3を副検波信号Scpとしてスイッチ回路16側へ伝送し、切り替え制御信号CHGが論理“H”となると、入力接点a2側に切り替わって、スイッチ回路15aからの第1の検波信号Sd1又は第2の検波信号Sd2を副検波信号Scpとしてスイッチ回路16側へ伝送することとなる。
AND回路32は、妨害発生期間信号SPRDと有効期間信号SFIXとを論理積演算することにより、第1,第2のIF信号S1,S2の両方に妨害信号が含まれている場合を確認するための確認信号SWRTを生成して出力する。
AND回路35は、確認信号SWRTと妨害発生期間信号SPRDとを論理積演算することにより、包絡線信号S4中に妨害信号が含まれているか否かの確認を行い、妨害信号が含まれていないときには論理“H”、妨害信号が含まれているときには論理“L”となる第1の遮断信号CUT1を出力する。
NOT回路36とAND回路37は、確認信号SWRTと妨害発生期間信号SPRDとを所定の論理演算することにより、包絡線信号S5中に妨害信号が含まれているか否かの確認を行い、妨害信号が含まれていないときには論理“H”、妨害信号が含まれているときには論理“L”となる第2の遮断信号CUT2を出力する。
スイッチ回路29は、第1の遮断信号CUT1が論理“L”となるとオフ、第1の遮断信号CUT1が論理“H”となるとオンとなる。そして、オフとなる期間では、比較器31の一方の入力端子にグランド電位の信号を強制的に印加し、オンとなる期間では、包絡線信号S4を比較器31の当該一方の入力端子に供給する。
スイッチ回路30は、第2の遮断信号CUT2が論理“L”となるとオフ、第2の遮断信号CUT2が論理“H”となるとオンとなる。そして、オフとなる期間では、比較器31の他方の入力端子にグランド電位の信号を強制的に印加し、オンとなる期間では、包絡線信号S5を比較器31の当該他方の入力端子に供給する。
比較器31は、スイッチ回路29,30を介して供給される信号の振幅を比較し、スイッチ回路29からの信号の振幅の方がスイッチ回路30からの信号の振幅より大きいときには論理“H”、スイッチ回路29からの信号の振幅の方がスイッチ回路30からの信号の振幅より小さいときには論理“L”となる切り替え制御信号SELを出力し、スイッチ回路15aに供給する。
そして、切り替え制御信号SELが論理“H”となると、スイッチ回路15aは、入力接点a1側に切り替わり、検波器10からの第1の検波信号Sd1をスイッチ回路15bの入力接点a2へ伝送し、切り替え制御信号SELが論理“L”となると、スイッチ回路15aは、入力接点b1側に切り替わり、検波器11からの第2の検波信号Sd2をスイッチ回路15bの入力接点a2へ伝送する。
なお、図1中に示した切り替え制御信号Sbは、図3中に示した切り替え制御信号CHG,SELが該当している。
次に、かかる構成を有する本実施例の隣接妨害除去装置の動作例を図5乃至図12を参照して概説する。
なお、図5乃至図7は、隣接妨害による妨害信号が存在していないときの各信号の波形を表した波形図である。図6乃至図12は、図2に示した周波数+Fsp1(+100KHz)を隣接チャンネルとする隣接局からの妨害信号が存在した場合の各信号の波形を表した波形図であり、図5乃至図7に対応させて示されている。
図5(a)に示すような妨害信号を含んでいない主IF信号SinがIFフィルタ4から出力されると、隣接局検出回路6が妨害信号の存在していないことを検出して、スイッチ回路16を入力接点a3側へ切り替えさせ、検波器5の出力する第1の検波信号Sd0を検波出力信号Soutとして出力する。
そして、第1の検波信号Sd0を検波出力信号Soutとして出力している間でも、本実施例の隣接妨害除去装置は動作し続け、図5(b)以降に示すような波形の信号を生成する。
つまり、狭帯域フィルタ7から出力される第1のIF信号S1は、図5(b)に示すように、主IF信号Sinが中心周波数F0より上側に周波数偏倚するときには、主IF信号Sinの振幅に比例して振幅変化し、主IF信号Sinが中心周波数F0より下側に周波数偏倚するときには、非常に小さな振幅となる。
狭帯域フィルタ8から出力される第2のIF信号S2は、図5(c)に示すように、主IF信号Sinが中心周波数F0より上側に周波数偏倚するときには、非常に小さな振幅となり、主IF信号Sinが中心周波数F0より下側に周波数偏倚するときには、主IF信号Sinの振幅に比例して振幅変化する。
狭帯域フィルタ9から出力される第3のIF信号S3は、図5(d)に示すように、主IF信号Sinが中心周波数F0を中心として下側と上側に夫々周波数偏倚するのに応じて振幅変化する。
そして、本実施例の隣接妨害除去装置がこれらの第1〜第3のIF信号S1,S2,S3を処理することにより、図6及び図7に示すような各信号を生成する。
一方、図8(a)に示すような、周波数+Fsp1(+100KHz)を隣接チャンネルとする隣接局からの妨害信号を含んだ主IF信号SinがIFフィルタ4から出力されると、隣接局検出回路6が妨害信号を検出して、スイッチ回路16を入力接点b3側へ切り替えさせる。
そして、本実施例の隣接妨害除去装置が、妨害信号を含んだ主IF信号Sinに対して、所定の処理を行うことにより、図8(b)以降に示すような波形の信号を生成する。
かかる場合には、狭帯域フィルタ7,8,9から出力される第1,第2,第3のIF信号S1,S2,S3は、図5(b)(c)(d)のようになる。本実施例の隣接妨害除去装置が、これらの第1〜第3のIF信号S1,S2,S3を処理することにより、図9〜図12に示すような各信号を生成する。
そして、図10(d)(e)及び図12(d)(e)に示す切り替え制御信号SEL,CHGと第1,第2の遮断信号CUT1,CUT2に従って、スイッチ回路15a,15b,29,30が切り替え動作することにより、図9(a)(b)(c)に示されている第1,第2,第3の検波信号Sd1,Sd2,Sd3の妨害信号の影響を受けていない部分を細かく選択して時間的に連続した検波信号を再現し、図10(c)に示すような雑音及び歪みの少ない副検波信号Scpを検波出力信号Soutとして出力する。
ここで、仮に遮断信号CUT1,CUT2によってスイッチ回路29,30をオンオフ制御しないこととすると、妨害信号の影響で包短線信号S4,S5の振幅が大きくなった場合に、図10(a)に例示するように、スイッチ回路15aから出力される検波信号Sxに大振幅の歪みが混入することとなるが、遮断信号CUT1,CUT2によってスイッチ回路29,30をオンオフ制御することで、図10(b)に示すように、出力信号Sxに大振幅の歪みが混入することを防止することが可能となり、結果、図10(c)に示すような雑音及び歪みの少ない副検波信号Scpを検波出力信号Soutとして出力することを可能にしている。
なお、周波数+Fsp1(+100KHz)を隣接チャンネルとする隣接局からの妨害信号を含んだ主IF信号SinがIFフィルタ4から出力された場合の動作例を説明したが、周波数−Fsp1(−100KHz)を隣接チャンネルとする隣接局からの妨害信号を含んだ主IF信号SinがIFフィルタ4から出力された場合にも同様に、雑音及び歪みの少ない副検波信号Scpを検波出力信号Soutとして出力することができる。
また、周波数+Fsp1(+100KHz)を隣接チャンネルとする隣接局からの妨害信号を含んだ主IF信号SinがIFフィルタ4から出力された場合と、周波数+Fsp2(+200KHz)を隣接チャンネルとする隣接局からの妨害信号を含んだ主IF信号SinがIFフィルタ4から出力された場合においても、雑音及び歪みの少ない副検波信号Scpを検波出力信号Soutとして出力することができる。
以上説明したように、本実施例の隣接妨害除去装置によれば、副検波信号Scpを検波出力信号Soutとして出力する際、中心周波数F0から上述の高域カットオフ周波数+Fsp1の2分の1の周波数+FR1までを通過周波数帯域幅とする狭帯域フィルタ7と、中心周波数F0から上述の低域カットオフ周波数−Fsp1の2分の1の周波数−FR1までを通過周波数帯域幅とする狭帯域フィルタ8から出力されるIF信号S1,S2のうち、妨害信号を含まないIF信号を検波することによって生じる検波信号Sd1又はSd2を副検波信号Scpとして選択して検波出力信号Soutとするので、主IF信号Sinに含まれている本来の検波信号成分を大幅に除去することなく、且つ妨害信号の影響を除去した検波出力信号Soutを出力することができる。このため、検波出信号Soutに基づいて歪みの少ないより高品位の音声信号を再生すことが可能となり、受信品質の向上を図ることができる。
そして、IF信号S1,S2の両方に妨害信号が含まれていた場合には、狭帯域フィルタ7,8の合計の通過周波数帯域幅よりも狭い通過周波数帯域幅を有する狭帯域フィルタ9から出力されるIF信号S3を検波することによって生じる検波信号Sd3を副検波信号Scpとして選択して、検波出力信号Soutとするので、より確実に妨害信号を除去した検波出力信号Soutを出力することができる。
発明の実施形態に係る隣接妨害除去装置の構成を表したブロック図である。 隣接妨害除去装置に備えられているフィルタの通過周波数帯域幅を表した図である。 実施例の隣接妨害除去装置の構成を表したブロック図である。 図3に示した隣接局検出回路の構成を表したブロック図である。 妨害信号が存在しないときの主IF信号Sinと第1,第2,第3のIF信号S1,S2,S3の波形を表した波形図である。 妨害信号が存在しないときの第1,第2,第3の検波信号Sd1,Sd1,Sd3及び検波信号Sxの波形を表した波形図である。 妨害信号が存在しないときの副検波信号Scpと切り替え制御信号SELの波形を表した波形図である。 妨害信号が存在したときの主IF信号Sinと第1,第2,第3のIF信号S1,S2,S3の波形を表した波形図である。 妨害信号が存在したとき第1,第2,第3の検波信号Sd1,Sd1,Sd3及び検波信号Sxの波形を表した波形図である。 妨害信号が存在したときの検波信号Sxと副検波信号Scpと切り替え制御信号SEL,CHGの波形を表した波形図である。 妨害信号が存在したときの包短線信号S4,S5とホールド信号S6,S7と加算信号S8の波形を表した波形図である。 妨害信号が存在したときの妨害発生期間信号SPRDと有効期間信号SFIXと確認信号SWRTと第1,第2の遮断信号CUT1,CUT2の波形を表した波形図である。
符号の説明
4…IFフィルタ
5…主検波器
7…第1の狭帯域フィルタ
8…第2の狭帯域フィルタ
9…第3の狭帯域フィルタ
10…第1の検波器
11…第2の検波器
12…第3の検波器
13…隣接妨害識別部
14…制御部
15,16…信号選択部

Claims (9)

  1. 搬送周波数を中心とした通過周波数帯域幅を有するIFフィルタを通過したIF信号に含まれる妨害信号による隣接妨害の影響を除去する隣接妨害除去装置であって、
    前記IF信号を入力し、前記IFフィルタの前記搬送周波数から上側の最も近い隣接チャンネルの搬送周波数よりも高い所定の周波数までの範囲を通過周波数帯域幅として有する第1の狭帯域フィルタと、
    前記IF信号を入力し、前記IFフィルタの前記搬送周波数から下側の最も近い隣接チャンネルの搬送周波数よりも低い所定の周波数までの範囲を通過周波数帯域幅として有する第2の狭帯域フィルタと、
    前記第1の狭帯域フィルタを通過した第1の信号を検波する第1の検波手段と、
    前記第2の狭帯域フィルタを通過した第2の信号を検波する第2の検波手段と、
    少なくとも、前記第1の検波手段から出力される第1の検波信号又は前記第2の検波手段から出力される第2の検波信号を出力する信号選択手段と、
    前記第1の信号又は前記第2の信号に妨害信号が含まれているか否か識別する識別手段と、
    前記妨害信号が前記第1の信号に含まれ第2の信号に含まれていないと前記識別制御手段が識別すると、前記信号選択手段に前記第1の検波信号を出力させ、前記妨害信号が前記第2の信号に含まれ第1の信号に含まれていないと前記識別制御手段が識別すると、前記信号選択手段に前記第2の検波信号を出力させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする隣接妨害除去装置。
  2. 更に、前記IF信号を検波した主検波信号を前記信号選択手段に供給する主検波手段と、
    前記隣接チャンネルの搬送周波数に合わせられた狭い通過周波数帯域幅を有し前記IF信号を入力する狭帯域バンドパスフィルタを備えると共に、前記狭帯域バンドパスフィルタの出力信号に妨害信号が含まれているか否か検出し、前記妨害信号を検出すると、前記信号選択手段に前記第1又は第2の検波信号を出力させ、前記隣接局検手段が前記妨害信号を検出しないと、前記主検波信号を出力させる隣接局検出手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の隣接妨害除去装置。
  3. 前記IF信号を入力し、前記搬送周波数を中心として前記第1,第2の狭帯域フィルタの通過周波数帯域幅より狭い通過周波数帯域幅を有する第3の狭帯域フィルタと、
    前記第3の狭帯域フィルタを通過した第3の信号を検波して、第3の検波信号を前記信号選択手段に供給する第3の検波手段とを備え、
    前記妨害信号が前記第1の信号と第2の信号に含まれていると前記識別制御手段が識別すると、前記制御手段が前記信号選択手段に、前記第3の検波信号を出力させることを特徴とする請求項1又は2に記載の隣接妨害除去装置。
  4. 前記第1の狭帯域フィルタは、前記IFフィルタの前記搬送周波数から上側の最も近い隣接チャンネルの搬送周波数の2分の1の周波数までの範囲を通過周波数帯域幅として有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の隣接妨害除去装置。
  5. 前記第2の狭帯域フィルタは、前記IFフィルタの前記搬送周波数から下側の最も近い隣接チャンネルの搬送周波数の2分の1の周波数までの範囲を通過周波数帯域幅として有することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の隣接妨害除去装置。
  6. 前記第3の狭帯域フィルタは、前記搬送周波数を中心として、前記第1,第2の狭帯域フィルタの通過周波数帯域幅の2分の1の通過周波数帯域幅を有することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の隣接妨害除去装置。
  7. 前記第1の狭帯域フィルタは、前記IFフィルタの前記搬送周波数から上側の+50KHzの周波数までの範囲を通過周波数帯域幅として有することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の隣接妨害除去装置。
  8. 前記第2の狭帯域フィルタは、前記IFフィルタの前記搬送周波数から下側の−50KHzの周波数までの範囲を通過周波数帯域幅として有することを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の隣接妨害除去装置。
  9. 前記第3の狭帯域フィルタは、前記搬送周波数を中心として、−25KHzから+25KHzの範囲を通過周波数帯域幅を有することを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の隣接妨害除去装置。
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