WO2007066528A1 - 受信感度検出装置及び受信装置 - Google Patents

受信感度検出装置及び受信装置 Download PDF

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    • H03G3/341Muting when no signals or only weak signals are present

Abstract

 正確な受信感度を示すSメータ信号を生成することを目的とする。  IF信号SIFの搬送周波数(中心周波数)foを中心として、所定の低い周波数範囲を通過帯域F2とする下側狭帯域フィルタ2と、所定の高い周波数範囲を通過帯域F3とする上側狭帯域フィルタ3とによって、IF信号SIFを濾波し、濾波された各信号成分SL,SUをエンベロープ検出部4,5でエンベロープ検波することで各エンベロープ信号EL,EUを生成する。ピークホールド部6,7が、各エンベロープ信号EL,EUをピークホールドすることで平滑化した信号Sma,Smbを生成し、セレクタ部8が、信号Sma,Smbのうちレベルの小さい方を選択して出力することで、受信感度信号SMTを生成する。

Description

明 細 書
受信感度検出装置及び受信装置
技術分野
[0001] 本発明は、例えば無線放送等の電波の受信感度を被変調波信号力 検出する受 信感度検出装置と受信装置に関する。
背景技術
[0002] 従来、受信感度 (Receive Sensitivity)の変化に応じて検波出力のレベルを調整する ことにより、ノイズ抑制効果が得られるようにした FM受信装置が提案されている(特許 文献 1参照)。
[0003] 図 1 (a)は、この従来の FM受信装置の基本構成を示したブロック図であり、到来電 波をフロントエンド部で中間周波信号に周波数変換した後、中間周波フィルタ及び増 幅部で帯域制限と増幅処理を施すことにより、所望の周波数帯域の中間周波信号 (I F信号)にし、その IF信号を検波部が検波することで生じる検波出力をアンプに通し て出力するようになって!/、る。
[0004] 更に、受信感度検出手段としての整流平滑部が、中間周波フィルタ及び増幅部で 生成される上述の IF信号 aを整流平滑することによって、受信感度を示す Sメータ信 号 bを生成し、この Sメータ信号 bの電圧レベルに従って上述のアンプの増幅率を自 動調整することで、検波出力のレベルを調整している。
[0005] 力かる構成の FM受信装置によると、図 1 (b) (c)〖こ模式的に示すように、 IF信号 a の振幅が到来電波の受信電界強度に応じたレベルとなり、 Sメータ信号 bも IF信号 a の振幅に応じた電圧レベルとなることから、 Sメータ信号 bの電圧レベルに従ってアン プの増幅率を自動調整すると、 SZN比の良い検波出力 cを出力することができるとさ れている。
[0006] 特許文献 1 :特開平 8— 18468号公報
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0007] ところが、上記従来の FM受信装置では、 IF信号の占有周波数帯域内に隣接妨害 波が侵入すると、 sメータ信号の電圧レベルがその妨害波の影響によって変動してし まい、受信感度を正確に検出することができなくなるという問題がある。
[0008] すなわち、例えば我が国の FM放送では、受信周波数帯のなかで各放送局のチヤ ンネル周波数帯域が約 100kHzごとに隔てて割り当てられているのに対し、 FM放送 を受信する FM受信装置内の中間周波フィルタの帯域幅が、図 1 (d)に模式的に示 すように、中心周波数 (搬送周波数) foを中心として約士 100kHz程度に設計されて おり、士 75kHzの周波数を最大周波数偏移として FM変調されて 、る IF信号 (被変 調波)を FM検波することで、音声再生ができるようになって!/、る。
[0009] そして、予め決められている受信エリア内での混信を防止するため、夫々所定の受 信エリア内の放送局のチャンネル周波数帯域は 200kHz以上隔てた周波数に決め られている力 その受信エリアの外の受信エリア (他の受信エリア)内に位置する放送 局からの放送波を遠距離受信する場合等では、約 ± 100kHz離れた放送局の放送 波を受信することとなる場合があり、図 1 (e)に例示するように、その隣接している放送 波の中間周波数成分が隣接妨害波 NZLや NZUとなって、 IF信号の占有周波数帯 域内に侵入する。
[0010] このため、従来の FM受信装置に設けられている受信感度検出手段としての整流 平滑部によって、隣接妨害波が混入した IF信号を整流平滑すると、希望波本来の受 信感度を正確に検出できなくなる。
[0011] また、一般に受信感度は、受信装置内の様々な処理回路で利用される重要なパラ メータであることから、隣接妨害の影響を抑制し、正確な Sメータ信号を生成すること が重要となっている。
[0012] 本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたものであり、隣接妨害の影響を 抑制して、受信感度を正確に検出する受信感度検出装置を提供することを目的とす る。
[0013] また、正確に検出した受信感度に基づいてノイズ抑制効果の向上を図る受信装置 を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
[0014] 請求項 1に記載の発明は、被変調波信号から受信感度を検出する受信感度検出 装置であって、前記被変調波信号の搬送周波数を含み所定の低!、周波数範囲まで を通過帯域幅として有し、前記被変調波信号から該通過帯域幅内の下側信号成分 を抽出する下側狭帯域フィルタ手段と、 前記被変調波信号の搬送周波数を含み所 定の高 、周波数範囲までを通過帯域幅として有し、前記被変調波信号から該通過 帯域幅内の上側信号成分を抽出する上側狭帯域フィルタ手段と、前記下側信号成 分のエンベロープを検出する下側エンベロープ検出手段と、前記上側信号成分のェ ンべロープを検出する上側エンベロープ検出手段と、前記下側エンベロープ検出手 段で検出される下側エンベロープ信号をピークホールドすることで平滑信号を生成 する第 1のピークホールド手段と、前記上側エンベロープ検出手段で検出される上側 エンベロープ信号をピークホールドすることで平滑信号を生成する第 2のピークホー ルド手段と、前記第 1,第 2のピークホールド手段で生成される平滑信号のうち、レべ ルの小さい平滑信号を選択して受信感度を示す受信感度信号を生成するセレクタ 手段と、を具備することを特徴とする。
請求項 2に記載の発明は、被変調波信号から受信感度を検出する受信感度検出 装置であって、前記被変調波信号の搬送周波数を含み所定の低!、周波数範囲まで を通過帯域幅として有し、前記被変調波信号から該通過帯域幅内の下側信号成分 を抽出する下側狭帯域フィルタ手段と、 前記被変調波信号の搬送周波数を含み所 定の高 、周波数範囲までを通過帯域幅として有し、前記被変調波信号から該通過 帯域幅内の上側信号成分を抽出する上側狭帯域フィルタ手段と、前記下側信号成 分のエンベロープを検出する下側エンベロープ検出手段と、前記上側信号成分のェ ンべロープを検出する上側エンベロープ検出手段と、前記下側エンベロープ検出手 段で検出される下側エンベロープ信号と前記上側エンベロープ検出手段で検出され る上側エンベロープ信号とのレベルを比較し、前記下側エンベロープ信号のレベル が前記上側エンベロープ信号のレベルより大き 、とき、前記下側エンベロープ信号 を第 1の前置信号とし、前記下側エンベロープ信号のレベルが前記上側ェンベロー プ信号のレベルより小さいとき、基底レベルの第 1の前置信号を生成する第 1の前段 セレクタ手段と、前記下側エンベロープ検出手段で検出される下側エンベロープ信 号と前記上側エンベロープ検出手段で検出される上側エンベロープ信号とのレベル を比較し、前記上側エンベロープ信号のレベルが前記下側エンベロープ信号のレべ ルより大きいとき、前記上側エンベロープ信号を第 2の前置信号とし、前記上側ェン ベロープ信号のレベルが前記下側エンベロープ信号のレベルより小さいとき、基底レ ベルの第 2の前置信号を生成する第 2の前段セレクタ手段と、前記第 1の前段セレク タ手段で生成される前記第 1の前置信号を高速充電低速放電することで平滑信号を 生成する第 1の高速充電低速放電手段と、前記第 2の前段セレクタ手段で生成され る前記第 2の前置信号を高速充電低速放電することで平滑信号を生成する第 2の高 速充電低速放電手段と、前記第 1,第 2の高速充電低速放電手段で生成される平滑 信号のうち、レベルの小さ!/ヽ平滑信号を選択して受信感度を示す受信感度信号を生 成する後段セレクタ手段と、を具備することを特徴とする。
[0016] 請求項 3に記載の発明は、受信装置であって、請求項 1又は 2に記載の受信感度 検出装置により生成される前記受信感度信号に従って、前記被変調波信号に基づ いて検波された検波出力に対し自動受信制御を行う自動受信制御手段、を具備す ることを特徴とする。
図面の簡単な説明
[0017] [図 1]従来の受信感度検出装置の構成を表したブロック図及び機能を説明するため の説明図である。
[図 2]実施形態に係る受信感度検出装置の構成を表したブロック図及び機能を説明 するための説明図である。
[図 3]実施例に係る受信感度検出装置及び受信装置の構成を表したブロック図であ る。
[図 4]図 3に示した受信感度検出装置の機能を説明するための説明図である。
[図 5]図 3に示した受信感度検出装置の動作例するための波形図である。
[図 6]更に図 3に示した受信感度検出装置の動作例するための波形図である。
発明を実施するための最良の形態
[0018] 本発明の好適な実施形態について図 2を参照して説明する。図 2 (a)は、本実施形 態の受信感度検出装置の構成を表したブロック図、図 2 (b)〜(e)は、中間周波フィ ルタと後述の下側狭帯域フィルタ及び上側狭帯域フィルタの周波数特性を模式的に 表した説明図である。
[0019] 図 2 (a)において、この受信感度検出装置 1は、下側狭帯域フィルタ 2と、上側狭帯 域フィルタ 3、エンベロープ検出部 4, 5、ピークホールド部 6, 7と、セレクタ部 8を備え て構成され、 FM受信装置に設けられている中間周波フィルタ(図示略)によって所 定の帯域幅 Wで帯域制限された被変調波信号 (IF信号) SIFから、受信感度を示す 受信感度信号 (以下、「Sメータ信号」と称する) SMTを生成して出力する。
[0020] すなわち、 FM受信装置内のフロントエンド部が局発信号と高周波受信信号 (RF信 号)とを混合することにより周波数変換した中間周波数の信号を生成すると、図 2 (b) に示すような中心周波数 (搬送周波数) foを中心とする通過帯域幅 Wを有して 、る上 述の中間周波フィルタ力 その中間周波数の信号を帯域制限することで IF信号 SIF を抽出し、その IF信号 SIFを受信感度検出装置 1が入力するようになっている。
[0021] 下側狭帯域フィルタ 2は、図 2 (c)に例示するように、上述の中心周波数 foを含み、 且つ中間周波フィルタの低域カットオフ周波数 (fo— WZ2)までの周波数範囲(以下 、「下側サイドバンド」と称する) WLのうちの少なくとも一部の周波数範囲を通過帯域 幅 F2として設定されたバンドパスフィルタで形成されており、被変調波信号である IF 信号 SIFから通過帯域幅 F2内の信号成分 (以下、「下側信号成分」と称する) SLを抽 出して出力する。
[0022] このように、通過帯域幅 F2が決められることで、下側狭帯域フィルタ 2は、隣接妨害 波の混入の有無にかかわらず受信感度を検出するために必要な信号成分である搬 送波成分 (搬送周波数 foの成分)を常に通過させ、更に、上側サイドバンド WU内に 隣接妨害波が侵入した場合には、その上側サイドバンド WU内の隣接妨害波を通過 させず、下側サイドバンド WL内に隣接妨害波が侵入した場合には、その下側サイド バンド WL内の隣接妨害波を通過させるフィルタ特性を発揮する。
[0023] 上側狭帯域フィルタ 3は、同じく図 2 (c)に例示するように、上述の中心周波数 foを 含み、且つ中間周波フィルタの高域カットオフ周波数 (fo+WZ2)までの周波数範 囲(以下、「上側サイドバンド」と称する) WUのうち少なくとも一部の周波数範囲を通 過帯域幅 F3として設定されたバンドパスフィルタで形成されており、 IF信号 SIFから 通過帯域幅 F3内の信号成分 (以下、「上側信号成分」と称する) SUを抽出して出力 する。
[0024] このように、通過帯域幅 F3が決められることで、上側狭帯域フィルタ 3は、隣接妨害 波の混入の有無にかかわらず受信感度を検出するために必要な信号成分である搬 送波成分 (搬送周波数 foの成分)を常に通過させ、更に、下側サイドバンド WL内に 隣接妨害波が侵入した場合には、その下側サイドバンド WL内の隣接妨害波を通過 させず、上側サイドバンド WU内に隣接妨害波が侵入した場合には、その上側サイド バンド WU内の隣接妨害波を通過させるフィルタ特性を発揮する。
[0025] また、図 2 (c)に例示した通過帯域幅 F2と F3は、各々中心周波数 foを含み、下側 サイドバンド WLと上側サイドバンド WUをほぼ包含する周波数範囲に決められてい る力 変形例として図 2 (d)に例示するように、中心周波数 foを含む下側サイドバンド WLの一部周波数範囲と、中心周波数 foを含む上側サイドバンド WUの一部周波数 範囲に決めてもよい。
[0026] また、他の変形例として、図 2 (e)に例示するように、通過帯域幅 F2が下側サイドバ ンド WLと中心周波数 foを含む他、上側サイドバンド WUの一部周波数範囲(ただし、 上側サイドバンド WU内に侵入する隣接放送チャンネルからの隣接妨害波を通過さ せることのない周波数範囲)までをも包含するように決めると共に、通過帯域幅 F3が 上側サイドバンド WUと中心周波数 foを含む他、下側サイドバンド WLの一部周波数 範囲 (ただし、下側サイドバンド WL内に侵入する隣接放送チャンネル力ゝらの隣接妨 害波を通過させることのな 、周波数範囲)までをも包含するように決めてもょ 、。
[0027] 要は、 FM受信装置が利用される場所や地域、例えば日本国内や外国等によって 、各放送局に割り当てられて 、るチャンネル周波数帯域の割り当て状況が異なること から、例えば FM受信装置の製造時における調整の際等において、中間周波フィル タの帯域幅 W内に侵入する可能性が有ると想定される隣接妨害波の周波数範囲と 中心周波数 foを含むように、両者の通過帯域幅 F2, F3が決められる。ただし、通過 帯域幅 F2は上側サイドバンド WUに侵入する隣接妨害波を通過させず、通過帯域 幅 F3は下側サイドバンド WLに侵入する隣接妨害波を通過させず、且つ中心周波数 foを中心として互 ヽに対称な周波数範囲となるように決めることが好ま U、。
[0028] エンベロープ検出部 4は、整流器と、所定の時定数を有するフィルタ回路等を有し て形成されており、下側信号成分 SLをエンベロープ検波することで、下側信号成分 SLのエンベロープ(包絡線)を示す下側エンベロープ信号 ELを出力する。
[0029] エンベロープ検出部 5は、整流器と、所定の時定数を有するフィルタ回路等を有し て形成されており、上側信号成分 SUをエンベロープ検波することで、上側信号成分 SUのエンベロープ(包絡線)を示す上側エンベロープ信号 EUを出力する。
[0030] ピークホールド部 6は、所定の時定数を有する充放電回路等で形成されており、下 側エンベロープ信号 ELをその時定数に従ってピークホールドすることで、第 1の平滑 信号 Smaを生成して出力する。
[0031] ピークホールド部 7も同様に、所定の時定数を有する充放電回路等で形成されて おり、上側エンベロープ信号 EUをその時定数に従ってピークホールドすることで、第 2の平滑信号 Smbを生成して出力する。
[0032] セレクタ部 8は、上述の時定数に従ってピークホールドされている第 1,第 2の平滑 信号 Sma, Smbの瞬時振幅を逐一比較し、レベルの小さい方の平滑信号を、受信感 度を示す Sメータ信号 SMTとして出力する。
[0033] すなわち、セレクタ部 8は、第 1の平滑信号 Smaのレベルが第 2の平滑信号 Smbの レベルより大きいとき、下側サイドバンド WL内に隣接妨害波が侵入している可能性 があり、第 1の平滑信号 Smaのレベルが第 2の平滑信号 Smbのレベルより大きくなつ たと判断して、レベルの小さい第 2の平滑信号 Smbを Sメータ信号 SMTとして出力す る。一方、第 2の平滑信号 Smbのレベルが第 1の平滑信号 Smaのレベルがより大きい とき、上側サイドバンド WU内に隣接妨害波が侵入している可能性があり、第 2の平 滑信号 Smbのレベルが第 1の平滑信号 Smaのレベルより大きくなつたと判断して、レ ベルの小さい第 1の平滑信号 Smaを Sメータ信号 SMTとして出力する。
[0034] 次に、力かる構成を有する本実施形態の受信感度検出装置 1の動作について説明 する。
[0035] IF信号 SIFが図 2 (a)に示した下側狭帯域フィルタ 2と上側狭帯域フィルタ 3に入力 すると、各通過帯域幅 F2, F3で帯域制限された下側信号成分 SLと上側信号成分 S Uが抽出され、引き続き各エンベロープ検出部 4, 5から下側エンベロープ信号 ELと 上側エンベロープ信号 EUが出力される。更に、下側エンベロープ信号 ELと上側ェ ンべロープ信号 EUがピークホールド部 6, 7で夫々ピークホールドされることにより、 第 1,第 2の平滑信号 Sma, Smbが生成される。
[0036] ここで、図 2 (b)に示した中間周波フィルタの帯域幅 Wのうちの下側サイドバンド WL 内に隣接妨害波が侵入して、 IF信号 SIFにその隣接妨害波が混入していると、第 1 の平滑信号 Smaのレベル (瞬時振幅)が第 2の平滑信号 Smbのレベル (瞬時振幅)よ り大きくなり、セレクタ部 6がレベルの小さい第 2の平滑信号 Smbを、隣接妨害の影響 を受けて!/ヽな 、Sメータ信号 SMTとして出力する。
[0037] 一方、中間周波フィルタの帯域幅 Wのうちの上側サイドバンド WU内に隣接妨害波 が侵入して、 IF信号 SIFにその隣接妨害波が混入していると、第 2の平滑信号 Smbの レベル (瞬時振幅)が第 1の平滑信号 Smaのレベル (瞬時振幅)より大きくなり、セレク タ部 6がレベルの小さ 、第 1の平滑信号 Smaを、隣接妨害の影響を受けて ヽな ヽ Sメ ータ信号 SMTとして出力する。
[0038] また、下側サイドバンド WL及び上側サイドバンド WU内に隣接妨害波が侵入して いないときには、第 1,第 2の平滑信号 Sma, Smbのどちらのレベルが小さくなるかは 不確定となる力 両者とも隣接妨害の影響の無い平滑信号であるため、レベルの小 さ 、平滑信号が選択されることで、隣接妨害の影響を受けて 、な 、Sメータ信号 SM Tが生成される。
[0039] 以上に説明したように本実施形態の受信感度検出装置 1によれば、中間周波フィ ルタの帯域幅 Wを下側サイドバンド WLと上側サイドバンド WUに分け、下側サイドバ ンド WL内の IF信号 SIFの成分と上側サイドバンド WU内の IF信号 SIFの成分のうち で、レベルが小さくなつた方の成分に基づ 、て生成した平滑信号を Sメータ信号 SM Tとするので、隣接妨害波の影響を抑制して正確な受信感度を示す Sメータ信号 SM Tを生成することができる。
[0040] そして、本実施形態の受信感度検出装置 1で生成される Sメータ信号 SMTの電圧 レベルに従って、検波出力を利得制御等することにより、 SZN比等の向上を図った 受信装置を実現することが可能である。また、 Sメータ信号 SMTの電圧レベルに従つ て、受信装置に設けられている様々な処理回路を制御することで、高品質の受信を 行うことが可能である。 [0041] なお、本実施形態では、下側サイドバンド WL内に侵入した妨害波の有無を検出す るための狭帯域フィルタ 2とエンベロープ検出部 4とピークホールド部 6から成る第 1の 系統と、上側サイドバンド WU内に侵入した妨害波の有無を検出するための狭帯域 フィルタ 3とエンベロープ検出部 5とピークホールド部 7から成る第 2の系統との、 2つ の系統を備えた構成となっている力 変形例として、更に狭帯域フィルタとェンベロー プ検出部とピークホールド部力 成る系統の個数を増やして、夫々の系統で生成さ れる平滑信号のうち、レベルの最も小さい平滑信号を Sメータ信号 SMTとしてもよい 。力かる変形例によれば、より精密に、正確な受信感度を示す Sメータ信号 SMTを生 成することができる。
[0042] ただし、この変形例の場合にも、各々の狭帯域フィルタの通過帯域幅には、少なく とも中心周波数 (搬送周波数) foが含まれようにし、且つ下側サイドバンド WLの側の 下側狭帯域フィルタと、上側サイドバンド WUの側の上側狭帯域フィルタとの個数を 同数とすると共に、中心周波数 foを中心として対称な通過帯域幅となる 1対ずつの狭 帯域フィルタで構成することが望ましい。更に、各々の下側狭帯域フィルタでは、上 側サイドバンド WUに侵入する隣接妨害波を通過させず、且つ各々の上側狭帯域フ ィルタでは、下側サイドバンド WLに侵入する隣接妨害波を通過させな ヽように通過 帯域幅を決めればよい。
実施例
[0043] 次に、実施例に係る受信感度検出装置について図 3乃至図 6を参照して説明する 。図 3は、本実施例の受信感度検出装置の構成を表したブロック図であり、 FM受信 装置に設けられた場合の構成を示している。また、図 3において図 2 (a)と同一又は 相当する部分を、同一符号又はサフィックスを付けた同一のプリフィックス符号で示し ている。図 4は、 FM受信装置に設けられている中間周波フィルタと、受信感度検出 装置に設けられて ヽる下側狭帯域フィルタと上側狭帯域フィルタのフィルタ特性 (通 過帯域幅)を表した図である。図 5及び図 6は、受信感度検出装置に設けられている 各構成要素の入力又は出力信号の波形を模式的に示した波形図であり、同じ時間 軸に統一して示している。
[0044] 図 3において、まず FM受信装置の基本構成を説明すると、放送波等の到来電波 を受信するアンテナ ANTと、選局のための局発信号とアンテナ ANTから出力される 高周波受信信号 (RF信号)とを混合することによって、中間周波数帯の信号に周波 数変換するフロントエンド部 9と、該中間周波数帯の信号を所定の通過帯域幅 Wで 帯域制限することで、中間周波信号 (IF信号) SIFを生成する帯域フィルタ(中間周波 フィルタ) 10と、 IF信号 SIFを増幅して検波部 12に供給する中間周波増幅部 11と、 検波部 12で FM検波された検波出力(すなわち、復調信号) Sdetを入力し、後述の 自動受信制御を施して出力する自動受信制御回路 13が備えられている。
[0045] ここで、 FM受信装置が我国の FM放送に適合させた構成となって 、る場合、帯域 フィルタ 10の中心周波数(搬送周波数) foが 10. 7MHzで、帯域幅 Wがその中心周 波数 foを中心として約 ± 100kHz程度の周波数範囲に設計されている。
[0046] 自動受信制御回路 13は、ソフトミュート回路 13aとセパレーシヨン制御回路 13b及 びハイカット回路 13cを有し、送信局側の送信アンテナカゝら受信アンテナ ANTまで の距離等の影響によって到来電波の電界強度が変動したり、無線伝送路内の建築 物や地形等の影響を受けて到来電波にフェージングが生じた場合等に、各回路 13a , 13b, 13cが、 Sメータ信号 SMTの電圧レベルに応じて復調信号 Sdetに対して所 定の自動受信制御を行うことで、ユーザーに対し良好な音質の再生音を提供するこ とが可能な出力信号 Soutを生成して出力する。
[0047] より詳細に述べると、ソフトミュート回路 13aは、電子アツテネータ (減衰回路)等で形 成されており、上述のフェージング等の影響で Sメータ信号 SMTの電圧レベルが所 定値より小さくなると、復調信号 Sdetに対する増幅率を 0〔dB〕力 次第に減衰させて いく。こうして、復調信号 Sdetに対し徐々にミュートを掛けることで、耳障りの原因とな るノイズ成分を抑制した信号にし、出力信号 Soutとして出力する。
[0048] セパレーシヨン制御回路 13bは、上述のフェージング等の影響で Sメータ信号 SMT の電圧レベルが所定値よりも小さくなると、復調信号 Sdetに基づくステレオ再生を止 めてモノラル再生の制御を行い、そのモノラル再生した信号を出力信号 Soutとして出 力する。
[0049] ノ、ィカット回路 13cは、カットオフ周波数を自動調整することが可能な高域遮断フィ ルタ (別言すれば、低域通過フィルタ)等で形成され、上述のフェージング等の影響 で Sメータ信号 SMTの電圧レベルが小さくなるのに応じてカットオフ周波数を下げる ことによって復調信号 Sdetの高域周波数成分を除去し、その高域周波数成分を除去 した信号、すなわち耳障りの原因となる高域ノイズ成分を抑制した信号を出力信号 S outとして出力する。
[0050] そして、各回路 13a, 13b, 13cが図示の如く直列接続されているため、これらの各 回路 13a, 13b, 13cが有する上述の各自動受信制御機能によって所定の処理が施 された出力信号 Soutが生成され、図示しないスピーカ側へ出力される。
[0051] ただし、検波部 12の出力に対して各回路 13a, 13b, 13cを直列接続する代わりに 、検波部 12の出力に対して各回路 13a, 13b, 13cを並列接続し、 Sメータ信号 SM Tの電圧レベルと各回路 13a, 13b, 13cの各々の自動受信制御機能によって発揮 される効果との関係を所定のアルゴリズムに従って解析して、ユーザーにとって最も 良好な受聴環境を提供することが可能な各回路 13a, 13b, 13cの何れか 1つを選択 し、その選択した 1つの回路の出力信号のみを出力信号 Soutとして出力するように、 自動受信制御を行ってもょ 、。
[0052] 次に、受信感度検出装置 1の構成を説明する。
本実施例の受信感度検出装置 1は、 IF信号 SIFを入力する下側狭帯域フィルタ 2 及び上側狭帯域フィルタ 3と、エンベロープ検出回路 4, 5と、高速充電低速放電回 路 6, 7と、前段セレクタ回路 8a, 8bと、後段セレクタ回路 8cを備えて構成されている
[0053] 下側狭帯域フィルタ 2は、所定の通過帯域幅 F2を有するバンドパスフィルタで形成 されており、通過帯域幅 F2は、図 4 (a)に示す帯域フィルタ 10の帯域幅 Wに対し、図 4 (b)に示すように中心周波数 foと下側サイドバンド WLとを包含する周波数範囲に 決められている。そして、 IF信号 SIFのうち通過帯域幅 F2を通過する信号成分を下 側信号成分 SLとして出力する。
[0054] このように、通過帯域幅 F2が決められることで、下側狭帯域フィルタ 2は、隣接妨害 波の混入の有無にかかわらず受信感度を検出するために必要な信号成分である搬 送波成分 (搬送周波数 foの成分)を常に通過させ、更に、上側サイドバンド WU内に 隣接妨害波が侵入した場合には、その上側サイドバンド WU内の隣接妨害波を通過 させず、下側サイドバンド WL内に隣接妨害波が侵入した場合には、その下側サイド バンド WL内の隣接妨害波を通過させるフィルタ特性を発揮する。
[0055] 上側狭帯域フィルタ 3は、所定の通過帯域幅 F3を有するバンドパスフィルタで形成 されており、その通過帯域幅 F3は、図 4 (c)に示すように、中心周波数 foと上側サイド バンド WUとを包含する周波数範囲に決められている。そして、 IF信号 SIFのうち通 過帯域幅 F3を通過する信号成分を上側信号成分 SUとして出力する。
[0056] このように、通過帯域幅 F3が決められることで、上側狭帯域フィルタ 3は、隣接妨害 波の混入の有無にかかわらず受信感度を検出するために必要な信号成分である搬 送波成分 (搬送周波数 foの成分)を常に通過させ、更に、下側サイドバンド WL内に 隣接妨害波が侵入した場合には、その下側サイドバンド WL内の隣接妨害波を通過 させず、上側サイドバンド WU内に隣接妨害波が侵入した場合には、その上側サイド バンド WU内の隣接妨害波を通過させるフィルタ特性を発揮する。
[0057] エンベロープ検出回路 4は、下側信号成分 SLをエンベロープ検波し、下側ェンべ ロープ検出信号 ELを生成して出力する。
[0058] エンベロープ検出回路 5も同様に、上側信号成分 SUをエンベロープ検波し、上側 エンベロープ検出信号 EUを生成して出力する。
[0059] 前段セレクタ回路 8a, 8bと後段セレクタ回路 8cは、図 2 (a)に示したセレクタ部 8に 相当している。ただし、前段セレクタ回路 8a, 8bは、下側エンベロープ検出信号 ELと 上側エンベロープ検出信号 EU力 隣接妨害波の影響を予め十分に除去するため に設けられ、後段セレクタ回路 8cは、第 1の平滑信号 Smaと第 2の平滑信号 Smbから Sメータ信号 SMTを生成するために設けられて 、る。
[0060] まず、前段セレクタ回路 8aは、比較器とアナログスィッチ等で形成されており、下側 エンベロープ信号 ELと上側エンベロープ信号 EUとの瞬時振幅のレベルを比較し、 次式(la) (lb)で表されるように、その比較結果に基づいて第 1の前置信号 SWaを 出力する。
[0061] [数 1]
E L≥E U のとき、 S Wa= E L … ( l a )
E L < E U のとき、 S Wa= 0 … ( l b ) [0062] すなわち、前段セレクタ回路 8aは、下側エンベロープ信号 ELのレベルが上側ェン ベロープ信号 EUのレベルより大きいとき(EL≥EU)、下側エンベロープ信号 ELを 第 1の前置信号 SWaとして出力し、一方、下側エンベロープ信号 ELのレベルが上側 エンベロープ信号 EUのレベルより小さいとき(EL<EU)、第 1の前置信号 SWaのレ ベルを強制的に基底レベル (本実施例では、 0ボルト)に設定する。
[0063] このように前段セレクタ回路 8aは、下側エンベロープ信号 ELのレベルが上側ェン ベロープ信号 EUのレベルより大きいときには(EL≥EU)、上側サイドバンド WUに 隣接妨害波が侵入している力否力を問わず、下側サイドバンド WLには隣接妨害波 が侵入して 、な 、と判断し、下側エンベロープ信号 ELを第 1の前置信号 SWaとして 出力する。
[0064] 一方、下側エンベロープ信号 ELのレベルが上側エンベロープ信号 EUのレベルよ り小さいときには (ELく EU)、前段セレクタ回路 8aは、上側サイドバンド WUに隣接 妨害波が侵入している可能性があると判断し、上側エンベロープ信号 EUを第 1の前 置信号 SWaとして出力しない。更に、仮に上側サイドバンド WUに隣接妨害波が侵 入した場合、下側エンベロープ信号 ELにもその隣接妨害波の影響を受けて、いわ ゆるノイズ成分が混入したり波形歪みを生じる場合があることから、単純に下側ェン ベロープ信号 ELを第 1の前置信号 SWaとして出力することはせず、強制的に第 1の 前置信号 SWaを基底レベルに設定することで、隣接妨害波の影響を除去して 、る。
[0065] 前段セレクタ回路 8bは、比較器とアナログスィッチ等で形成されており、下側ェン ベロープ信号 ELと上側エンベロープ信号 EUとの瞬時振幅のレベルを比較し、次式 (2a) (2b)で表されるように、その比較結果に基づいて第 2の前置信号 SWbを出力 する。
[0066] [数 2]
E U≥E L のとき、 SW b = E U … ( 2 a )
E Uく E L のとき、 SW b = 0 ■■· ( 2 b )
[0067] すなわち、前段セレクタ回路 8bは、上側エンベロープ信号 EUのレべノレが下側ェン ベロープ信号 ELのレベルより大きいとき(EU≥EL)、上側エンベロープ信号 EUを 第 2の前置信号 SWbとして出力し、一方、上側エンベロープ信号 EUのレベルが下 側エンベロープ信号 ELのレベルより小さいとき(EU< EL)、第 2の前置信号 SWbの レベルを強制的に基底レベル (本実施例では、 0ボルト)に設定する。
[0068] このように前段セレクタ回路 8bは、上側エンベロープ信号 EUのレベルが下側ェン ベロープ信号 ELのレベルより大きいときには(EU≥EL)、下側サイドバンド WLに隣 接妨害波が侵入している力否力を問わず、上側サイドバンド WUには隣接妨害波が 侵入して!/ヽな!、と判断し、上側エンベロープ信号 EUを第 2の前置信号 SWbとして出 力する。
[0069] 一方、上側エンベロープ信号 EUのレベルが下側エンベロープ信号 ELのレベルよ り小さいときには (EUく EL)、前段セレクタ回路 8bは、下側サイドバンド WLに隣接 妨害波が侵入して 、る可能性があると判断して、下側エンベロープ信号 ELを第 2の 前置信号 SWbとして出力しない。更に、仮に下側サイドバンド WLに隣接妨害波が 侵入した場合、上側エンベロープ信号 EUにもその隣接妨害波の影響を受けて、い わゆるノイズ成分が混入したり波形歪みを生じる場合があることから、単純に上側ェン ベロープ信号 EUを第 2の前置信号 SWbとして出力することはせず、強制的に第 2の 前置信号 SWbを基底レベルに設定することで、隣接妨害波の影響を除去して 、る。
[0070] 高速充電低速放電回路 6は、図 2 (a)に示したピークホールド部 6に相当し、充電の 時定数に較べて放電の時定数が大きい充放電回路で形成されている。そして、第 1 の前置信号 SWaが基底レベル力 増加する期間(すなわち、立ち上がり期間)で高 速充電を行い、第 1の前置信号 SWaのレベルが減少する期間(すなわち、立ち下が り期間)では、その高速充電した充電電圧を低速放電せることで、第 1の前置信号 S Waに含まれて 、る高 、周波数の成分 (すなわち、上述の放電の時定数に較べて高 い周波数の成分)を平滑化し、その平滑化した信号を第 1の平滑信号 Smaとして出力 する。
[0071] このように、高速充電低速放電回路 6が第 1の前置信号 SWaに対して高速充電低 速放電の処理を行うと、下側サイドバンド WL及び上側サイドバンド WU内に隣接妨 害波が侵入して 、な 、受信状態のときには、隣接妨害の影響を受けて 、な 、本来の 受信感度を示す第 1の平滑信号 Smaが生成されることとなる。
[0072] また、下側サイドバンド WL内に隣接妨害波が侵入していないが、上側サイドバンド wu内に隣接妨害波が侵入している受信状態のときには、上述の基底レベルに設定 された第 1の前置信号 SWaを含めて高速充電低速放電の処理が行われるため、隣 接妨害の影響を除去するための補正処理が施された受信感度を示す第 1の平滑信 号 Smaが生成されることとなる。
[0073] また、下側サイドバンド WL内に隣接妨害波が侵入し、上側サイドバンド WU内に隣 接妨害波が侵入していない受信状態のときには、隣接妨害の影響を受けている第 1 の平滑信号 Smaが生成されることとなる。
[0074] また、下側サイドバンド WL及び上側サイドバンド WU内に隣接妨害波が侵入して いる受信状態のときには、隣接妨害の影響を受けている第 1の平滑信号 Smaが生成 されることとなる。
[0075] 高速充電低速放電回路 7は、図 2 (a)に示したピークホールド部 7に相当し、充電の 時定数に較べて放電の時定数が大きい充放電回路で形成されている。そして、第 2 の前置信号 SWbが基底レベル力 増加する期間(すなわち、立ち上がり期間)で高 速充電を行い、第 2の前置信号 SWbのレベルが減少する期間(すなわち、立ち下が り期間)では、その高速充電した充電電圧を低速放電せることで、第 2の前置信号 S Waに含まれて 、る高 、周波数の成分 (すなわち、上述の放電の時定数に較べて高 い周波数の成分)を平滑化し、その平滑化した信号を第 2の平滑信号 Smbとして出力 する。
[0076] このように、高速充電低速放電回路 7が第 2の前置信号 SWbに対して高速充電低 速放電の処理を行うと、下側サイドバンド WL及び上側サイドバンド WU内に隣接妨 害波が侵入して 、な 、受信状態のときには、隣接妨害の影響を受けて 、な 、本来の 受信感度を示す第 2の平滑信号 Smbが生成されることとなる。
[0077] また、上側サイドバンド WU内に隣接妨害波が侵入していないが、下側サイドバンド WL内に隣接妨害波が侵入している受信状態のときには、上述の基底レベルに設定 された第 2の前置信号 SWbを含めて高速充電低速放電の処理が行われるため、隣 接妨害の影響を除去するための補正処理が施された受信感度を示す第 2の平滑信 号 Smbが生成されることとなる。
[0078] また、上側サイドバンド WU内に隣接妨害波が侵入し、下側サイドバンド WL内に隣 接妨害波が侵入していない受信状態のときには、隣接妨害の影響を受けている第 2 の平滑信号 Smbが生成されることとなる。
[0079] また、上側サイドバンド WU及び下側サイドバンド WL内に隣接妨害波が侵入して いる受信状態のときには、隣接妨害の影響を受けている第 2の平滑信号 Smbが生成 されることとなる。
[0080] 出力段セレクタ回路 8cは、第 1,第 2の平滑信号 Sma, Smbの瞬時振幅のレベルを 逐一比較し、次式(3a) (3b)で表されるように、レベルの小さい方の平滑信号を選択 して出力することにより、電圧レベルによって正確な受信感度を示す Sメータ信号 SM Tを生成して出力する。
[0081] [数 3]
S ma ≤ S mb のとき、 S MT = S ma ■■- ( 3 a )
S ma > S mb のとき、 S MT = S mb .— ( 3 b )
[0082] このように、出力段セレクタ回路 8cがセレクト処理を行うと、高速充電低速放電回路 6, 7までの処理によって予め隣接妨害の影響が十分に除かれた第 1の平滑信号 Sm a又は第 2の平滑信号 Smbのうち、より隣接妨害の影響が除去されている平滑信号( レベルの小さい方の平滑信号)を選択することになり、より正確な Sメータ信号 SMTを 生成することとなる。
[0083] 次に、力かる構成を有する本実施例の受信感度検出装置の動作について説明す る。
[0084] まず、図 5を参照して、下側サイドバンド WL及び上側サイドバンド WU内に隣接妨 害波が侵入して 、な 、場合、すなわち隣接妨害波の影響を受けて 、な 、受信状態 における動作にっ 、て説明する。
[0085] 図 4 (a)に示した下側サイドバンド WLと上側サイドバンド WU内に隣接妨害波が侵 入していない場合、図 5に例示するように、 IF信号 SIFのエンベロープはほぼ平坦と なる。更に、図 4 (b) (c)に示した通過帯域幅 F2, F3を有する狭帯域フィルタ 2, 3を 介して抽出される下側信号成分 SLと上側信号成分 SUは、中心周波数 foを中心とし て、ほぼ互いに逆方向の周波数偏移となることから、その下側信号成分 SLに基づい て生成される下側エンベロープ信号 ELと、その上側信号成分 SUに基づ 、て生成さ れる上側エンベロープ信号 EUも、互いに位相が反転するような波形となる。
[0086] 更に、前段セレクタ回路 8a, 8bにおいて、下側エンベロープ信号 ELと上側ェンべ ロープ信号 EUのレベルが比較されることで、第 1の前置信号 SWaと第 2の前置信号 SWbが、下側エンベロープ信号 ELと上側信号成分 SUに追従して変化する。
[0087] そして、第 1の前置信号 SWaと第 2の前置信号 SWbが、高速充電低速放電回路 6 , 7において高速充電低速充電の処理が施されることで、図示するような平滑化され た第 1の平滑信号 Smaと第 2の平滑信号 Smbが生成され、後段セレクタ回路 8cがレ ベルの小さい方の平滑信号を選択して出力することで、正確に受信感度を示す Sメ ータ信号 SMTが生成される。
[0088] このように、下側サイドバンド WLと上側サイドバンド WU内に隣接妨害波が侵入し ていない場合には、正確に受信感度を示す Sメータ信号 SMTが生成され、この Sメ ータ信号 SMTの電圧レベルに従って、 自動受信制御回路 13内のソフトミュート回路 13aとセパレーシヨン制御回路 13b及びノヽィカット回路 13cが復調信号 Sdetに対して 自動受信制御を行うことで、フェージング等の影響があった場合でも、ユーザーにと つて良好な音質の再生音を提供することが可能な出力信号 Soutを生成して出力する
[0089] 次に、遠距離受信等の際、隣接妨害による悪影響を受けて IF信号 SIFに妨害波が 混入した場合の動作例について、図 6を参照して説明する。
[0090] ただし、一例として、帯域フィルタ 10の中心周波数 foより 100kHz高い周波数側に 搬送周波数を有し、その搬送周波数を中心として最大周波数偏移が ± 75kHzとな つている隣接放送チャンネルの放送波が上側サブバンド WU内に侵入した場合につ いて説明する。つまり、図 1 (e)に示した妨害波 NZUが侵入した場合について説明 する。
[0091] 上側サブバンド WU内に隣接放送チャンネルの放送波が隣接妨害波となって侵入 すると、 IF信号 SIFの希望波成分のエンベロープに、図 6に示すような妨害波によるノ ィズ成分が重畳して生じることとなる。
[0092] 上側下側狭帯域フィルタ 3に入力され、更にエンベロープ検出回路 4, 5でェンベロ ープ検波が行われると、上側エンベロープ信号 EUは、侵入した隣接妨害波が直接 的にノイズ成分となって希望信号に混入 (重畳)した波形となり、下側エンベロープ信 号 ELは、直接的ではないが隣接妨害波の影響を受けてノイズ成分や歪みが希望信 号に混入 (重畳)した波形となる。
[0093] そして、それらの下側エンベロープ信号 ELと上側エンベロープ信号 EUの各々の 瞬時振幅のレベルが前段セレクタ部 8a, 8bにお!/、て比較される。
[0094] ここで、下側エンベロープ信号 ELのレベルが上側エンベロープ信号 EUのレベル より大きいときには、上記式(la) (2b)の関係に従って、前段セレクタ部 8aが下側ェ ンべロープ信号 ELを第 1の前置信号 SWaとして出力し、且つ前段セレクタ部 8bが第 2の前置信号 SWbを強制的に基底レベル (0ボルト)に設定する。また、下側ェンベロ ープ信号 ELのレベルが上側エンベロープ信号 EUのレベルより小さいときには、上 記式(lb) (2a)の関係に従って、前段セレクタ部 8aが第 1の前置信号 SWaを強制的 に基底レベル (0ボルト)に設定し、且つ前段セレクタ部 8bが上側エンベロープ信号 E Uを第 2の前置信号 SWbとして出力する。
[0095] したがって、隣接放送チャンネルの隣接妨害波が上側サブバンド WU内に侵入し た場合には、第 1の前置信号 SWaが、隣接妨害波の影響を受けていない期間では 下側エンベロープ信号 ELとなり、間接的であっても隣接妨害波の影響を受けている 期間では、強制的に基底レベル (0ボルト)に設定される。更に、第 2の前置信号 SW bは、隣接妨害波によるノイズ成分が混入して ヽる上側エンベロープ信号 EUと殆ど 同じ波形となると共に、第 1の前置信号 SWaが隣接妨害波の影響を受けていない期 間では、強制的に、基底レベル (0ボルト)に設定される。
[0096] そして、これらの第 1の前置信号 SWaと第 2の前置信号 SWbが、高速充電低速放 電回路 6, 7において夫々高速充電低速放電の処理が施されることで、図示するよう な第 1,第 2の平滑信号 Sma, Smbに平滑ィ匕されて、後段セレクタ部 8cに供給される
[0097] そして、後段セレクタ部 8cでは、レベルの小さい方の平滑信号が選択されることで、 殆ど隣接妨害の影響を受けて 、な!、下側サイドバンド WL側の被変調波成分 (下側 信号成分) SLに基づいて生成された第 1の平滑信号 Smaが選択されて、 Sメータ信 号 SMTが生成される。 [0098] なお、隣接放送チャンネルの放送波が下側サブバンド WL内に侵入した場合、すな わち、図 1 (e)に示す妨害波 NZLが下側サブバンド WL内に侵入した場合について の詳細な動作説明は省略する力 図 6に示したエンベロープ信号 EL, EUの符号を 入れ替え、前置信号 SWa, SWbの符号を入れ替え、平滑信号 Sma, Smbの符号を 入れ替えると、妨害波 NZLが下側サブバンド WL内に侵入した場合の夫々の波形と なる。そして、力かる場合には、図 6に示されている平滑信号 Smaと同様な波形 (レべ ルの小さな波形)からなる平滑信号 Smbが高速充電低速放電回路 7で生成されること となり、更に図 6に示されている平滑信号 Smbと同様な波形 (レベルの大きな波形)か らなる平滑信号 Smaが高速充電低速放電回路 6で生成されることとなることから、高 速充電低速放電回路 7で生成されることとなるレベルの小さい方の平滑信号 Smbが 後段セレクタ部 8cで選択されて、正確な受信感度を示す Sメータ信号 SMTが生成さ れる。
[0099] また、下側サイドバンド WLと上側サイドバンド WUの両方に隣接妨害波が混入した 場合には、不可避的に正確な Sメータ信号 SMTを生成することが困難となる場合が あるが、従来の受信感度検出装置との性能比較をすると、本実施例の受信感度検出 装置の方が正確な Sメータ信号 SMTを生成することができる。つまり、下側サイドバ ンド WLに侵入する隣接妨害波の最大周波数偏移がその搬送周波数を中心として 一般に ± 75kHzと決められ、上側サイドバンド WUに侵入する隣接妨害波の最大周 波数偏移もその搬送周波数を中心として一般に ± 75kHzと決められているとしても、 実際の隣接妨害波の最大周波数偏移は ± 75kHzの範囲よりも狭い周波数となって いる場合が多い。このため、本実施例の受信感度検出装置によると、 第 1,第 2の前 置信号 SWa, SWbを妨害波の影響を除去するように基底レベル (0ボルト)に設定し てから高速充電低速放電回路 6, 7で高速充電低速放電の処理を行うことで、実際の 隣接妨害波の影響を低減するように動作することなり、従来の受信感度検出装置より も正確な Sメータ信号 SMTを生成することができる。
[0100] 以上説明したように、本実施例の受信感度検出装置によると、下側狭帯域フィルタ 2とエンベロープ検出回路 4が、下側サイドバンド WL内に妨害波が侵入した力否か を示す下側エンベロープ信号 ELを生成すると共に、上側狭帯域フィルタ 3とェンベロ ープ検出回路 5が、上側サイドバンド WU内に妨害波が侵入したか否かを示す上側 エンベロープ信号 EUを生成し、前段セレクタ部 8a, 8b力 上記式(la) (lb) (2a) (2 b)に示したように、下側エンベロープ信号 ELと上側エンベロープ信号 EUのレベル を比較して、その比較結果に基づ 、て妨害波の影響を除去する処理を施した前置 信号 SWa, SWbを高速充電低速放電回路 6, 7に供給するので、高速充電低速放 電回路 6, 7で生成される第 1,第 2の平滑信号 Sma, Smbのうちレベルの小さい方の 平滑信号を後段セレクタ回路 8cが選択することで、正確な Sメータ信号 SMTを生成 することができる。
[0101] すなわち、前段セレクタ部 8aでは、下側エンベロープ信号 ELのレベルの方が上側 エンベロープ信号 EUのレベルより大きいとき、下側エンベロープ信号 ELを第 1の前 置信号 SWaとし、また、下側エンベロープ信号 ELのレベルの方が上側エンベロープ 信号 EUのレベルより小さいときには、第 1の前置信号 SWaを強制的に基底レベルに 設定することで妨害波の影響を除去して高速充電低速放電回路 6に供給し、前段セ レクタ部 8bでは、上側エンベロープ信号 EUのレベルの方が下側エンベロープ信号 ELのレベルより大きいとき、上側エンベロープ信号 EUを第 2の前置信号 SWbとし、 また、上側エンベロープ信号 EUのレベルの方が下側エンベロープ信号 ELのレベル より小さいときには、第 2の前置信号 SWbを強制的に基底レベルに設定することで妨 害波の影響を除去して高速充電低速放電回路 6に供給している。
[0102] このように、前段セレクタ部 8a, 8bで、予め妨害波の影響を除去する処理を施した 第 1,第 2の前置信号 SWa, SWbを生成してから、高速充電低速放電回路 6, 7でホ 一ルド処理を行うので、妨害波の影響を抑制した第 1,第 2の平滑信号 Sma, Smbを 生成することができ、後段セレクタ回路 8cで、第 1,第 2の平滑信号 Sma, Smbのうち レベルの小さ 、方の平滑信号を選択すると、正確な Sメータ信号 SMTを生成するこ とがでさる。
[0103] なお、本実施例では、下側サイドバンド WL内に侵入した妨害波の有無を検出する ための狭帯域フィルタ 2とエンベロープ検出部 4と前段セレクタ部 8a及び高速充放電 低速放電回路 6を有する第 1の系統と、上側サイドバンド WU内に侵入した妨害波の 有無を検出するための狭帯域フィルタ 3とエンベロープ検出部 5と前段セレクタ部 8b 及び高速充放電低速放電回路 7を有する第 2の系統とから成る 2つの系統を一組の( 一対の)処理系統として備え、高速充放電低速放電回路 6, 7で生成される平滑信号 Sma, Smbのうちレベルの小さい方を、後段セレクタ部 8cが Sメータ信号 SMTとして 選択する構成となっているが、変形例として、更に、同様の構成から成る処理系統を 追加して備え、各処理系統の高速充放電低速放電回路で生成される平滑信号のう ちレベルの最も小さい平滑信号を後段セレクタ部 8cが Sメータ信号 SMTとして選択 する構成としてちよい。
[0104] そして、個々の処理系統における下側狭帯域フィルタと上側狭帯域フィルタの通過 帯域幅が他の処理系統と互いに異なる周波数範囲となるように設定することで、より 精密に、正確な受信感度を示す Sメータ信号 SMTを生成することができる。
[0105] ただし、この変形例の場合にも、各々の処理系統における下側狭帯域フィルタと上 側狭帯域フィルタの通過帯域幅には、少なくとも中心周波数 (搬送周波数) foが含ま れようにし、且つ中心周波数 foを中心として対称な通過帯域幅となるように構成する ことが望ましい。更に、各々の下側狭帯域フィルタでは、上側サイドバンド WUに侵入 する隣接妨害波を通過させず、且つ各々の上側狭帯域フィルタでは、下側サイドバ ンド WLに侵入する隣接妨害波を通過させな 、ように通過帯域幅を決めればょ 、。

Claims

請求の範囲
[1] 被変調波信号から受信感度を検出する受信感度検出装置であって、
前記被変調波信号の搬送周波数を含み所定の低い周波数範囲までを通過帯域 幅として有し、前記被変調波信号から該通過帯域幅内の下側信号成分を抽出する 下側狭帯域フィルタ手段と、
前記被変調波信号の搬送周波数を含み所定の高い周波数範囲までを通過帯域幅 として有し、前記被変調波信号から該通過帯域幅内の上側信号成分を抽出する上 側狭帯域フィルタ手段と、
前記下側信号成分のエンベロープを検出する下側エンベロープ検出手段と、 前記上側信号成分のエンベロープを検出する上側エンベロープ検出手段と、 前記下側エンベロープ検出手段で検出される下側エンベロープ信号をピークホー ルドすることで平滑信号を生成する第 1のピークホールド手段と、
前記上側エンベロープ検出手段で検出される上側エンベロープ信号をピークホー ルドすることで平滑信号を生成する第 2のピークホールド手段と、
前記第 1,第 2のピークホールド手段で生成される平滑信号のうち、レベルの小さい 平滑信号を選択して受信感度を示す受信感度信号を生成するセレクタ手段と、 を具備することを特徴とする受信感度検出装置。
[2] 被変調波信号から受信感度を検出する受信感度検出装置であって、
前記被変調波信号の搬送周波数を含み所定の低い周波数範囲までを通過帯域 幅として有し、前記被変調波信号から該通過帯域幅内の下側信号成分を抽出する 下側狭帯域フィルタ手段と、
前記被変調波信号の搬送周波数を含み所定の高い周波数範囲までを通過帯域 幅として有し、前記被変調波信号から該通過帯域幅内の上側信号成分を抽出する 上側狭帯域フィルタ手段と、
前記下側信号成分のエンベロープを検出する下側エンベロープ検出手段と、 前記上側信号成分のエンベロープを検出する上側エンベロープ検出手段と、 前記下側エンベロープ検出手段で検出される下側エンベロープ信号と前記上側ェ ンべロープ検出手段で検出される上側エンベロープ信号とのレベルを比較し、前記 下側エンベロープ信号のレベルが前記上側エンベロープ信号のレベルより大きいと き、前記下側エンベロープ信号を第 1の前置信号とし、前記下側エンベロープ信号 のレベルが前記上側エンベロープ信号のレベルより小さいとき、基底レベルの第 1の 前置信号を生成する第 1の前段セレクタ手段と、
前記下側エンベロープ検出手段で検出される下側エンベロープ信号と前記上側ェ ンべロープ検出手段で検出される上側エンベロープ信号とのレベルを比較し、前記 上側エンベロープ信号のレベルが前記下側エンベロープ信号のレベルより大きいと き、前記上側エンベロープ信号を第 2の前置信号とし、前記上側エンベロープ信号 のレベルが前記下側エンベロープ信号のレベルより小さ!/、とき、基底レベルの第 2の 前置信号を生成する第 2の前段セレクタ手段と、
前記第 1の前段セレクタ手段で生成される前記第 1の前置信号を高速充電低速放 電することで平滑信号を生成する第 1の高速充電低速放電手段と、
前記第 2の前段セレクタ手段で生成される前記第 2の前置信号を高速充電低速放 電することで平滑信号を生成する第 2の高速充電低速放電手段と、
前記第 1,第 2の高速充電低速放電手段で生成される平滑信号のうち、レベルの小 さい平滑信号を選択して受信感度を示す受信感度信号を生成する後段セレクタ手 段と、
を具備することを特徴とする受信感度検出装置。
[3] 請求項 1又は 2に記載の受信感度検出装置により生成される前記受信感度信号に 従って、前記被変調波信号に基づ!、て検波された検波出力に対し自動受信制御を 行う自動受信制御手段、
を具備することを特徴とする受信装置。
[4] 被変調波信号から受信感度を検出する受信感度検出方法であって、
前記被変調波信号の搬送周波数を含み所定の低い周波数範囲までを通過帯域 幅として、前記被変調波信号力 該通過帯域幅内の下側信号成分を抽出する下側 狭帯域フィルタ工程と、
前記被変調波信号の搬送周波数を含み所定の高い周波数範囲までを通過帯域幅 として、前記被変調波信号から該通過帯域幅内の上側信号成分を抽出する上側狭 帯域フィルタ工程と、
前記下側信号成分のエンベロープを検出する下側エンベロープ検出工程と、 前記上側信号成分のエンベロープを検出する上側エンベロープ検出工程と、 前記下側エンベロープ検出工程で検出される下側エンベロープ信号をピークホー ルドすることで平滑信号を生成する第 1のピークホールド工程と、
前記上側エンベロープ検出工程で検出される上側エンベロープ信号をピークホー ルドすることで平滑信号を生成する第 2のピークホールド工程と、
前記第 1,第 2のピークホールド工程で生成される平滑信号のうち、レベルの小さい 平滑信号を選択して受信感度を示す受信感度信号を生成するセレクタ手段と、 を備えることを特徴とする受信感度検出方法。
被変調波信号から受信感度を検出する受信感度検出方法であって、
前記被変調波信号の搬送周波数を含み所定の低い周波数範囲までを通過帯域 幅とし、前記被変調波信号から該通過帯域幅内の下側信号成分を抽出する下側狭 帯域フィルタ工程と、
前記被変調波信号の搬送周波数を含み所定の高い周波数範囲までを通過帯域幅 とし、前記被変調波信号から該通過帯域幅内の上側信号成分を抽出する上側狭帯 域フィルタ工程と、
前記下側信号成分のエンベロープを検出する下側エンベロープ検出工程と、 前記上側信号成分のエンベロープを検出する上側エンベロープ検出工程と、 前記下側エンベロープ検出工程で検出される下側エンベロープ信号と前記上側ェ ンべロープ検出工程で検出される上側エンベロープ信号とのレベルを比較し、前記 下側エンベロープ信号のレベルが前記上側エンベロープ信号のレベルより大きいと き、前記下側エンベロープ信号を第 1の前置信号とし、前記下側エンベロープ信号 のレベルが前記上側エンベロープ信号のレベルより小さいとき、基底レベルの第 1の 前置信号を生成する第 1の前段セレクタ工程と、
前記下側エンベロープ検出工程で検出される下側エンベロープ信号と前記上側ェ ンべロープ検出工程で検出される上側エンベロープ信号とのレベルを比較し、前記 上側エンベロープ信号のレベルが前記下側エンベロープ信号のレベルより大きいと き、前記上側エンベロープ信号を第 2の前置信号とし、前記上側エンベロープ信号 のレベルが前記下側エンベロープ信号のレベルより小さ!/、とき、基底レベルの第 2の 前置信号を生成する第 2の前段セレクタ工程と、
前記第 1の前段セレクタ工程で生成される前記第 1の前置信号を高速充電低速放 電することで平滑信号を生成する第 1の高速充電低速放電工程と、
前記第 2の前段セレクタ工程で生成される前記第 2の前置信号を高速充電低速放 電することで平滑信号を生成する第 2の高速充電低速放電工程と、
前記第 1,第 2の高速充電低速放電工程で生成される平滑信号のうち、レベルの小 さい平滑信号を選択して受信感度を示す受信感度信号を生成する後段セレクタェ 程と、
を具えることを特徴とする受信感度検出方法。
請求項 4又は 5に記載の受信感度検出方法により生成される前記受信感度信号に 従って、前記被変調波信号に基づ!、て検波された検波出力に対し自動受信制御を 行う自動受信制御工程、
を備えることを特徴とする受信方法。
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