JP2005217597A - 差動信号用帯域通過フィルター及びこれを複数備える多周波アンテナ - Google Patents

差動信号用帯域通過フィルター及びこれを複数備える多周波アンテナ Download PDF

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Abstract

【課題】 差動信号で信号が伝送される装置であって広帯域な通過域をもつ装置に好適な差動信号用帯域通過フィルターを提供する
【解決手段】 誘電体9の内層の2つの面P1,P2にそれぞれ線路1,2と線路3,4を設ける。各2本の線路は同一対象面Cに関して対称に配置されかつ各線路長は使用帯域の中心周波数で波長の1/4である。5,6は線路1,2の入出力端子、7,8は線路3,4の入出力端子である。入出力端子の反対側は開放端である。端子5,6に差動信号を入力すると、端子7,8に差動出力が現れる。この装置は帯域通過フィルタとして動作する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、高速の伝送を可能にする超広帯域無線方式などに適用可能な差動信号用帯域通過フィルター及びこれを複数備える多周波アンテナに関する。
近年無線LAN、ブルートゥース(商標)等の近距離無線インターフェースが広く使用されるようになってきているが、さらに高速の伝送を可能にする超広帯域無線方式(UWB)が次期システムとして注目されている。各国で仕様の検討が進められている最中であるが、その使用周波数として米国では3.1〜10.6GHzの間で比較的大きな出力が認められている。いずれにしてもこのUWBシステムは非常に広帯域の周波数を使用するため100Mbps以上の高速の無線伝送が可能である。
小西良弘 「高周波・マイクロ波回路の構成法」 総合電子出版社 第2版 pp63−117
上記UWBシステムに用いられるアンテナは非常に広帯域の信号を伝送するものであるが、当該アンテナはUWBの周波数帯域より広い範囲で電波を受信することができる。そのため帯域外の雑音も受信し、その結果雑音が大きくなるという問題がある。これを解決するために、超広帯域アンテナに適するフィルターが求められている。
そこで、本発明は、超広帯域アンテナに適する差動信号用帯域通過フィルター及びこれを複数備える多周波アンテナを提供するものである。
本発明に係る差動信号用帯域通過フィルターは、誘電体と、前記誘電体の表面又はその内部の第1の面に、前記第1の面と交差する対象面に関して互いに対称に配置された第1の線路及び第2の線路と、前記誘電体の他の表面又はその内部の他の面であって前記第1の面に対向する第2の面に、前記対象面に関して互いに対称に配置された第3の線路及び第4の線路とを備え、
前記第1の線路乃至前記第4の線路それぞれを、使用帯域の中心周波数で波長の4分の1に相当する線路長とし、
前記第1の線路乃至前記第4の線路それぞれの一方の端を入出力端とし、それぞれの他端を開放端とし、
前記第1の線路及び前記第2の線路の前記入出力端と前記第3の線路及び前記第4の線路の前記開放端が近接するように配置されたものである。
なお、波長の4分の1に相当する線路長とは、0.25波長のみならず0.75波長、1.25波長、1.75波長、・・・を含む趣旨である。以下、同様である。
さらに、遮断すべき周波数において波長の4分の1に相当する線路長をもち、一端が開放された線路を前記第1の線路又は前記第3の線路に接続し、遮断すべき周波数において波長の4分の1に相当する線路長をもち、一端が開放された線路を前記第2の線路又は前記第4の線路に接続するようにしてもよい。
本発明に係る差動信号用帯域通過フィルターは、誘電体と、前記誘電体の表面又はその内部の第1の面に、前記第1の面と交差する対象面に関して互いに対称に配置された第1の線路及び第2の線路と、前記誘電体の他の表面又はその内部の他の面であって前記第1の面に対向する第2の面に、前記対象面に関して互いに対称に配置された第3の線路及び第4の線路と、前記第1の面に前記対象面に関して互いに対称に配置された第5の線路及び第6の線路とを備え、
前記第1の線路、前記第2の線路、前記第5の線路及び前記第6の線路それぞれを使用帯域の中心周波数で波長の4分の1に相当する線路長とし、
前記第3の線路及び前記第4の線路それぞれを使用帯域の中心周波数で波長の2分の1に相当する線路長とし、
前記第1の線路、前記第2の線路、前記第5の線路及び前記第6の線路それぞれの一方の端を入出力端とし、それぞれの他端を開放端とし、
前記第3の線路及び前記第4の線路それぞれの両端を開放端とし、
前記第1の線路と前記第5の線路はその開放端同士が隣接して縦続配置されるとともに、いずれも前記第3の線路に対向して配置され、
前記第2の線路と前記第6の線路はその開放端同士が隣接して縦続配置されるとともに、いずれも前記第4の線路に対向して配置されたものである。
さらに、遮断すべき周波数において波長の4分の1に相当する線路長をもち、一端が開放された線路を、前記第1の線路と前記第5の線路の開放端同士の接続点近傍において前記第3の線路に接続し、遮断すべき周波数において波長の4分の1に相当する線路長をもち、一端が開放された線路を、前記第2の線路と前記第6の線路の開放端同士の接続点近傍において前記第4の線路に接続するようにしてもよい。
前記第1の線路及び前記第2の線路の前記入出力端に予め定めた周波数よりも高い周波数の信号を遮断する低域通過フィルターをそれぞれ設けるようにしてもよい。前記第5の線路及び前記第6の線路の前記入出力端に前記低域通過フィルターをそれぞれ設けるようにしてもよい。両者は実質的に同じものである。
本発明に係る多周波アンテナは、差動信号により動作する広帯域アンテナと、前記広帯域アンテナの給電点に並列に接続された第1の帯域通過フィルター及び第2の通過フィルターとを備えるものである。前記第1の帯域通過フィルター及び/又は前記第2の通過フィルターは、上記いずれかの差動信号用帯域通過フィルターである。
本発明によれば、自己補対アンテナのような差動信号で信号が伝送される装置であって広帯域な通過域をもつ装置に好適な差動信号用帯域通過フィルターを提供できる。本発明に係る差動信号用帯域通過フィルターは、小型かつ低価格である。
発明の実施の形態1.
発明の実施の形態1に係る差動信号用帯域通過フィルターについて図面を参照して説明する。まず、本差動信号用帯域通過フィルターの構造について述べ、次に本差動信号用帯域通過フィルターの動作原理及びその特性について説明する。
図1(a)及び同図(b)に発明の実施の形態1に係るフィルターの構造を示す。図1(a)はフィルターの平面図を示し、図1(b)は平面図に示された線における断面を矢印A−A方向に見た断面図(A−A矢視断面図)を示す。これらの図において、1は第1の線路、2は第2の線路、3は第3の線路、4は第4の線路である。5は第1の線路1の入出力端、6は第2の線路2の入出力端である。入出力端5,6は対になっていて第1の差動入出力端を構成する。第1の線路1と第2の線路2の入出力端5,6の反対側の端は電気的に開放されている。7は第3の線路3の入出力端、8は第4の線路4の入出力端である。入出力端7,8は対になっていて第2の差動入出力端を構成する。第3の線路3と第4の線路4の入出力端7,8の反対側の端も電気的に開放されている。9は誘電体、10は誘電体9の両面に設けられた接地電極である。
Cは誘電体9をほぼ垂直に貫く対象面である。P1は誘電体9内部の第1の面、P2は第1の面P1の下側の第2の面である。第1の面P1と第2の面P2は互いにほぼ平行であり、これらの面P1,P2は誘電体9の表面や接地電極10ともほぼ平行である。なお、対称面C、第1の面P1及び第2の面P2は理解しやすいように示したものであり、実際にこのような面が存在するわけではない。なお、図1のフィルターを誘電体基板の積層により製造する場合には、第1の面P1及び第2の面P2は誘電体基板の表面として存在することも有り得る。
図1(a)において第3の線路3、第4の線路4及び入出力端7,8を点線で示しているが、これは第1の線路1及び第2の線路2が設けられている第1の面P1の下側にそれらが位置していることを示している。図1(b)との関係で言えば、第1の線路1、第2の線路2及び入出力端5,6の上側にも誘電体9と接地電極10が存在するから、それらも点線で示されるべきであるが、図面の見易さを考慮して実線で示している。
第1の線路1及び第2の線路2は、誘電体9の内部の第1の面P1上に(誘電体9の一方の表面であってもよい)、対象面Cに関して互いに対称に配置される。第3の線路3及び第4の線路4は、誘電体9の内部の第2の面P2上に(誘電体の他方の表面であってもよい)、対象面Cに関して互いに対称に配置される。第1の線路1乃至第4の線路4の線路長は、それぞれ、使用帯域の中心周波数で波長の4分の1に相当する。すなわち、これらの線路長は0.25波長、0.75波長、1.25波長、1.75波長、・・・である。本発明の実施の形態に係るフィルターの特性は上記のような0.5波長きざみで繰り返す。以下の説明においても同様である。ちなみに0.5波長の差で後述のS11は同じ振幅で同じ位相(S11)に、後述のS21は振幅が同じで180度ずれた位相(−S21)になる。S21は位相が反転していても通過量(S21の絶対値の2乗)が同じであれば同様に動作する。第1の線路1乃至第4の線路4それぞれの一方の端は入出力端5乃至8とされ、それぞれの他端は開放されている。第1の線路1及び第2の線路2の入出力端5,6と第3の線路3及び第4の線路4の開放端が隣接している(図1(a)において左側に位置している)。第3の線路3及び第4の線路4の入出力端7,8と第1の線路1及び第2の線路2の開放端が隣接している(図1(b)において右側に位置している)。したがって、図1(a)の左側の入出力端5,6に入力した信号は第1の線路1及び第2の線路2、第3の線路及び第4の線路4を通って右側の入出力端7,8に出力されることになる。入出力端5,6に信号を入力すれば、入出力端7,8に出力が現れる。
図1の本差動信号用帯域通過フィルターの第1の差動入出力端5,6あるいは第2の差動入出力端7,8に差動信号を入力し、他方の差動入出力端から本帯域通過フィルターで帯域制限された差動信号を取り出すことができる。
第1の面P1及び第2の面P2に配された、対称面Cに関し対称な各2線路1乃至4により構成される4線路結合線路で本差動信号用帯域通過フィルターは実現される。この4線結合線路は図1(b)に示すように両側に接地電極10,10を有しても良いし、図2(a)に示すように接地電極をもたず、第1の線路1乃至第4の線路4が誘電体9の中に埋め込まれていてもよい。あるいは、図2(c)に示すように第1の線路1乃至第4の線路4が誘電体9の両側表面にあっても良いし(この場合、第1の面P1と第2の面P2は誘電体9の表面と裏面になる)、あるいは、図2(b)に示すように片側のみ埋め込まれて片側は表面にあってもよい。
本発明の実施の形態1に係る差動信号用帯域通過フィルターによれば、差動信号に対して帯域通過フィルターとなると同時にインピーダンス変換機能を持つ回路を実現できる。また線路のみで構成されるため、小型で、量産性に富み、コストも安いという長所を有する。
次に本差動信号用帯域通過フィルターの動作原理及びその特性について説明する。
図3において、a、b、c、dは各々第1の線路1、第2の線路2、第3の線路3、第4の線路4を示す。このように定義すると、図1の4線路結合線路における各電極間の静電容量はCx,Cxy(x、y=a,b,c,d)のように表現できる。ここでCxは電極xと接地間容量を、Cxyは電極x、y間の容量を示す。これら静電容量を図3中に示す。
発明の実施の形態1の4結合線路の動作を以下に説明する。図3で定義された電極間容量を用いて以下のようなC行列を定義する。(参考文献:小西良弘 高周波・マイクロ波回路の構成法 総合電子出版社 第2版 pp63−117)
Figure 2005217597
ここで 対称性から Ca=Cb Cc=Cd Cac=Cbd Cad=Cbc。
従って未知数は9個から4個減り Ca,Cc,Cab,Cac,Cad,Ccdの5個になる。
Figure 2005217597
この線路のY行列は、等方性媒質中では以下のように与えられる。今考えているのは誘電体基板上のレッヘル線、マイクロストリップも含むのでモードにより速度が異なるため、一般には厳密には成り立たないが近似的には成立する。今損失は小さいとして無損失線路で考えるとY行列は以下のように与えられる。
Figure 2005217597
vpは位相速度を示す。Y行列は8x8の正方行列である。
ここで線路1,2の右端は開放、線路3,4の左端も開放の条件と奇モードに対する以下の条件を加えて終端されている4端子間の4端子行列を求める。
4端子であるが、奇モードを前提としているため2つの端子は残る2つの端子と電圧、電流とも逆相なため消去できて結局2端子間の電圧電流の関係(2x2行列)で表現できることになる。
以下その表現を求める。今この8端子をa,b,c,d,e,f、g、hとして左端でc、dを開放、右端でe、fを開放した場合の差動信号に対する応答を考える。この条件下では以下の等式が成り立つ
Figure 2005217597
kzZ=θとおくと
Figure 2005217597
ここで(3)、(4)式は(2)を考慮すると符号がすべて反転しているだけであり(3)式のみでよいことがわかる。同様に(6)、(8)、(10)式は(5)、(7)、(9)式と同じであり不要になる。そこで必要な式のみを取り出し(2)を代入すると以下のようになる。
Figure 2005217597
これらの式からVa,Ja,Vg,Igの関係を求めればよいのでVc,Ve,を消去すればよい。
計算結果は以下のようになり、差動信号に対する入出力の電圧電流の式が以下のように求まる。
Figure 2005217597
これをZ行列で表すと以下のようになる。
Figure 2005217597
このZ行列を用いて、入力終端Zin、出力終端Zoutの場合のS行列を求める。
Figure 2005217597
で与えられる。
S行列をC行列要素で表すと以下のようになる。
Figure 2005217597
今線路長がλ/4のとき θ=π/2 csc(θ)=1 cot(θ)=0 Aは純虚数なので
Figure 2005217597
従って
Figure 2005217597
とすればS11=S22=0
このとき、Cac−CadはAの絶対値と(ZinZout)の平方根の積に等しい。Cacは前の構造では上下に対向する電極、Cadは斜めに対向する電極なので、Cac>Cadのため反対符号は解にならない。
Figure 2005217597
となり100%通過する。
一方、線路長が0またはλ/2のとき csc(θ)=無限大、cot(θ)=無限大となるが (csc(θ)/cot(θ))の絶対値の2乗は1に収束する。
従って
Figure 2005217597
となりすべて反射し通過は0となる。
これを周波数で考えるとλ/4となる周波数f0では通過、DCおよび2f0では阻止となり帯域通過型の特性となる。実際の値を入れた場合の周波数特性の例を図4に示す。
Figure 2005217597
がS11=S22=0の条件であるが、これは線路間の容量を制御すると任意の入出力インピーダンスと整合できることを意味し、差動信号のインピーダンスの変換に用いることができることを示す。従って発明の実施の形態1の4結合線路は帯域通過フィルターの機能とインピーダンス変換機能の2つを併せ持っている。
上記式の有効性を確認するため電磁界シミュレーションで帯域通過フィルターの特性を確認した結果を図4に示す。図4は本発明の実施の形態1に係る差動信号用帯域通過フィルターの特性例を示す。図4(a)は広帯域帯域通過フィルターの特性例を示し、図4(b)は狭帯域帯域通過フィルターの特性例を示す。
図4(a)は、図2(c)に示すように誘電体9の両側に線路が配された例で、線路1,2の上及び線路3,4の下は誘電率1の空気になっている。誘電体9は厚さ0.1mm、誘電率10.2である。4線路の寸法はすべて等しく0.4mm*3.8mm、線路間隔0.1mmである。第1の線路1と第3の線路3と、第2の線路2と第4の線路はそれぞれ上下に重なっている。なお負荷インピーダンスは入出力とも64.6Ωである。図4(a)によれば3〜11GHz程度が通過域となっており超広帯域フィルターを実現できている。
図4(b)も、図2(c)に示すように誘電体9の両側に線路が配された例で、線路1,2の上及び線路3,4の下は誘電率1の空気になっている。誘電体9は厚さ0.4mm、誘電率3.6である。4線路の寸法はすべて等しく0.4mm*5.85mm、線路間隔0.1mmである。第1の線路1と第3の線路3と、第2の線路2と第4の線路はそれぞれ上下に重なっている。なお負荷インピーダンスは入出力とも34.1Ωである。図4(b)によれば7.5〜8.5GHz程度の幅約1GHzが通過域となっており比較的狭広帯域フィルターを実現できている。遮断特性はやや悪いが、この点は縦続接続することで容易に改善できる。
発明の実施の形態2.
UWBの通信方式は、伝送電力を小さくして他の無線システムとの干渉を抑止している。しかし同じく個人用途に用いられる5GHz帯無線LANシステムは、同一室内にある場合もあり、この場合は干渉が起きることが確認されている。これを避けるため、無線LANに用いられている5〜6GHz帯はUWBは電波を出さないようにすることも検討されている。発明の実施の形態2はそのような用途に用いるためのものであり、発明の実施の形態1に係る広帯域帯域通過フィルターに、その帯域内の一部の周波数を急峻に遮断し、しかも他の帯域への影響を最小限に抑えられる帯域阻止フィルターを備えたものである。
図5に発明の実施の形態2に係る帯域阻止フィルター付の差動信号用帯域通過フィルターの平面図を示す。図5において、図1と同一部分には同じ符号を付している。図5を図1と対比すれば容易にわかるように、図5のフィルターは、図1のフィルターの第3の線路3と第4の線路4に帯域阻止フィルター21を追加したものである。
帯域阻止フィルター21は、遮断したい周波数において波長の1/4(具体的には、0.25波長、0.75波長、1.25波長、1.75波長、・・・)の長さとなる、他端が開放された一対の線路である。帯域阻止フィルター21は、第3の線路3と第4の線路4の一端に並列に設けられている。図5において、線路21を第3の線路3と第4の線路4に接続しているが、第1の線路1と第2の線路2に接続してもよい。図5のフィルターにおいても、一方の入出力端子5,6(又は7,8)に差動信号を入力し、他方の入出力端子7,8(又は5,6)から差動信号を取り出す。
発明の実施の形態2に係る差動信号用帯域通過フィルターの動作について図5を参照して説明する。第1、第2の線路1,2及び第3、第4の線路3,4は発明の実施の形態1に係る4線路帯域通過フィルターを構成している。遮断したい周波数の差動信号が5,6から入った場合、帯域阻止フィルター21が接続された第3の線路3及び第4の線路4において、他端が開放された4分の1波長の長さによりショートのインピーダンスが並列に加わるため、帯域阻止フィルター21の接続点においてインピーダンスはショートとなり、この点で信号は全反射され、従ってその周波数は通過できなくなる。図5は帯域阻止フィルターとなる。
発明の実施の形態2に係る帯域阻止フィルター付の差動信号用帯域通過フィルターによれば、帯域通過フィルターの機能に加え、遮断したい周波数を選択的に大きく減衰させることができる。
発明の実施の形態3.
発明の実施の形態3のフィルターは、発明の実施の形態1に係る広帯域帯域通過フィルターを2つ縦続接続するとともに、その帯域内の一部の周波数を急峻に遮断し、しかも他の帯域への影響を最小限に抑えられる帯域阻止フィルターを縦続接続点に備えたものである。発明の実施の形態3のフィルターは、発明の実施の形態1、2のフィルターと異なる構造をもつ。
図6は本発明の実施の形態3に係るフィルターの平面図を示す。11、12は第1面に配置された第1の線路、第2の線路である。第1の線路11、第2の線路12はそれぞれ使用帯域の中心周波数でほぼ波長の4分の1に相当する線路長(0.25波長、0.75波長、1.25波長、1.75波長、・・・)をもつが、波長の4分の1よりも若干短い(例えば1/100(0.01)波長以上短い)。13,14は第2面に配置された第3の線路、第4の線路である。第3の線路13、第4の線路14はそれぞれ使用帯域の中心周波数でほぼ波長の2分の1に相当する線路長(0.5波長、1.5波長、2.5波長、3.5波長、・・・)をもつ。第3の線路13、第4の線路14のほぼ中央には1/4波長の長さの線路21,21がそれぞれ接続されている。
15,16は第1面に配置された第5の線路、第6の線路である。第5の線路15、第6の線路16はそれぞれ使用帯域の中心周波数でほぼ波長の4分の1に相当する線路長(0.25波長、0.75波長、1.25波長、1.75波長、・・・)をもつが、波長の4分の1よりも若干短い(例えば1/100(0.01)波長以上短い)。第5の線路15、第6の線路16は、第1の線路11と第2の線路12から分離されている。17は第1の線路11の差動入出力端子、18は第2の線路12の差動入出力端子、19は第5の線路15の差動入出力端子、20は第6の線路16の差動入出力端子である。端子17と18が一対の差動入出力端子を構成し、端子19と20が一対の差動入出力端子を構成する。
21は第2面の第3の線路13及び第4の線路14のほぼ中央に接続された、帯域内の遮断したい周波数において4分の1波長となる長さの一対の線路である。線路21は、線路13,14との接続点の反対側の端は開放されている。線路21は帯域阻止フィルターとして機能する。
図6のフィルターにおいても、一方の入出力端子17,18(又は19,20)に差動信号を入力し、他方の入出力端子19,20(又は17,20)から差動信号を取り出す。
発明の実施の形態3では、図6に示すように発明の実施の形態1の構成の帯域通過フィルターを2段縦続接続し、遮断したい周波数において波長の1/4の長さとなる他端が開放された1対の線路21、21を、2線路の接続点(線路11と15の隙間、及び、線路12と16の隙間)にそれぞれ並列に接続している。なお、線路11と15、及び、線路12と16を単純に接続すると、開放となっている端子も接続されてしまう。そこで、開放が維持されるように、線路11と15(又は線路12と16)を波長の4分の1よりも若干短くするとよい(例えば1/100(0.01)波長程度短くする)。あるいは線路13,14を若干長くしてもよい。
発明の実施の形態3に係るフィルターの動作を図6を用いて説明する。
第1、第2の線路11,12及び第3、第4の線路13,14の左半分は発明の実施の形態1の4線路帯域通過フィルターを構成している。同様に、第5、第6の線路15,16及び第3、第4の線路13,14の右半分は発明の実施の形態1の4線路帯域通過フィルターを構成している。したがって、図6のフィルターは、第1、第2の線路11,12及び第3、第4の線路13,14の左半分により構成される4線路帯域通過フィルターにさらに第5、第6の線路15,16及び第3、第4の線路13,14の右半分により構成されるもう一つの4線路帯域通過フィルターを縦続接続したものである。
第3の線路13、第4の線路14は両端が開放になっているため、これらの接続部(中央部分)のインピーダンスは帯域中心ではショートに近い低インピーダンスとなる。当該部分に帯域阻止フィルター21、すなわち遮断したい周波数で1/4波長の線路21が接続されている。線路21は、その接続端の反対側が開放であるために遮断したい周波数ではショートに近い低インピーダンスとなる。一方、第3の線路13、第4の線路14は帯域通過フィルターの中心周波数で1/2波長となり遮断したい周波数では必ずしもショートまでにはならないが、両端が開放のため低いインピーダンスになっている。
遮断したい周波数の差動信号が入出力端子17,18から入った場合、第3の線路13,第4の線路14の端子(接続点、中央部分)に差動信号が発明の実施の形態1の説明に示すように出力されるが、線路21によりこの点にはショートのインピーダンスが並列に加わるため、この点のインピーダンスはショートとなり、信号は全反射されてその周波数は通過できない。線路21は帯域阻止フィルターとして機能する。そのときの阻止周波数の帯域幅は、Q値が大きいほど急峻となるが帯域通過フィルターを見たインピーダンスも両端開放の中央で低インピーダンスとなっているため、負荷を含めた負荷Qはあまり下がらない。従って急峻な帯域通過フィルターが構成される。
図7に発明の実施の形態3に係るフィルターのシミュレーション結果を示す。誘電体は誘電率10.2、厚さ0.1mmである。各線路とも長さ3.8mm、幅0.4mmで、図2(c)に示すように誘電体の両面に2線路が設けられる。各線路は両面の同じ位置に重ねて配置されている。3〜12GHzの通過帯域のなかで5〜6GHzの1GHz帯が遮断されている。
発明の実施の形態3によれば、帯域通過フィルターの帯域内の一部周波数のみを他の周波数にはほとんど影響なく遮断することができる。特に、帯域阻止フィルターをインピーダンスの低い点、すなわち2つの帯域通過フィルターを縦続接続した場合の接続点に接続したので、Q値を大きくすることができる。なお、帯域外の不要周波数を除く場合は帯域内の不要周波数への影響がさらに少ないことは言うまでもない。
発明の実施の形態4.
発明の実施の形態1〜3の分布定数線路を用いた帯域通過フィルターは一定の周波数間隔でその特性を繰り返すという特性をもつ。そのため、中心周波数(例えば6.85GHz)の2倍に近い上限周波数(UWBでは10.6GHz)をもつ場合は、次の通過域がすぐそばにあり遮断される周波数領域はわずかとなり、次の通過域による雑音の影響が無視できない。このような問題に解決するものが発明の実施の形態4に係るフィルターである。発明の実施の形態1〜3の帯域通過フィルターに低域通過フィルターを加えることで第2の通過域を遮断し、この周波帯に起因する雑音を抑止することができる。発明の実施の形態1〜3の帯域通過フィルターは差動信号を扱うものであり、2つの線路の位相は常に180度ずれている必要がある。発明の実施の形態4では両線路に低域通過フィルターを配置することで等しく位相を変化させ、両線路間の位相差を180度に保持している。
図8は発明の実施の形態4に係る低域通過フィルター付帯域通過フィルターの平面図である。図8では、図1と同一の部分には同一の符号を付している。図8のフィルターは、図1の第1の線路1〜第4の線路及び入出力端5,6に加えて、それぞれ等しい特性の低域通過フィルター43,44を備える。第3の線路3の入出力端は低域通過フィルター43に接続され、第4の線路4の入出力端は低域通過フィルター44に接続されている。41は低域通過フィルター43の他端に接続された端子であり、これが第3の線路3の信号の取り出し端子になる。42は低域通過フィルター44の他端に接続された端子であり、第4の線路4の信号の取り出し端子になる。端子41と42の間に差動信号が印加される。
図8のフィルターの左側の端子5,6から差動信号を入力すると帯域通過フィルターでは差動信号の180度の位相差は保持される。また低域通過フィルター43,44でも、位相は低域通過フィルター43,44により各線路でずれるが、その位相差は等しいので180度の位相差は保持されたままであり、端子41、42から差動信号が出力される。
発明の実施の形態1に係る帯域通過フィルターの通過域は、図4(a)に示すように繰り返し現れる。第1の通過域の中心周波数をf0、第1の通過域の最低通過周波数をf1、第1の通過域の最高周波数をf2とおくと2f0の周期で通過と遮断を繰り返す。図8の低域通過フィルター43,44として、帯域通過フィルターの第2の通過域が遮断できるように2f0+f1より低くかつf2より高い周波数を遮断するものを用いる。
発明の実施の形態4によれば、通過帯域は第1の通過域のみが選択される。特に帯域通過フィルターが広帯域の場合は第2の通過域は、第1の通過域のすぐそばまで来るため第2の通過域を除くことで不要帯域の雑音を除くことは効果が大きい。低域通過フィルターを第3の線路(又は第1の線路)と第4の線路(又は第2の線路)それぞれに設けたので線路間の位相差を180度に保つことができ、差動信号が出力される。
なお、図8では第3の線路3と第4の線路4の入出力端にそれぞれ低域通過フィルター44,44を設けたが、これらを第1の線路1と第2の線路2の入出力端に設けるようにしてもよい。また、発明の実施の形態3のフィルターに低域通過フィルターを設ける場合、第5の線路及び第6の線路の入出力端にそれぞれ設けるようにしてもよい。これらは実質的に同じものである。
発明の実施の形態5.
以上はUWBのシステムに関し説明したが、他の通信システムにも適用できることはいうまでもない。例えば無線LANに用いられている2.5GHz帯、5.2GHz帯の2周波を単一のアンテナで使用できれば便利である。広帯域アンテナを用いれば両方の周波数で使用できるアンテナは可能であり、使用する帯域は通過させ、使用しない周波数は遮断してその帯域の雑音を抑制できるアンテナがあれば非常に用途は大きい。発明の実施の形態1乃至4のフィルターを用いれば実現可能である。発明の実施の形態5に係る多周波アンテナは前記用途に対応できるもので、フィルターはアンテナの給電線をかねており小型かつ低価格にできる。
図9は発明の実施の形態5に係る2周波アンテナの平面図を示す。
22は広帯域アンテナのパターンである。
線路23a,23b、24a,24b、27、28は発明の実施の形態3の2段の帯域通過フィルター(第1の帯域通過フィルター)である。33a,33bはその入出力端である。33a,33bは差動信号給電端子を構成する。他の入出力端は線路31a,31bに接続されている。図9の23a,23b、24a,24b、27、28、33a,33bは、図6の11、12、15、16、13、14、19、20にそれぞれ対応する。
同様に、線路25a,25b,26a,26b,29,30は2段の帯域通過フィルター(第2の帯域通過フィルター)である。34a,34bはその入出力端である。34a,34bは差動信号給電端子を構成する。他の入出力端は線路32a,32bに接続されている。図9の25a,25b,26a,26b,29,30、34a,34bは、図6の11、12、15、16、13、14、17,18にそれぞれ対応する。
第1の通過フィルターと第2の通過フィルターは、その通過帯域の違いに起因してそれぞれ大きさが異なる。なお、図9のフィルタは図6の帯域阻止フィルター21を備えない。
31a,31bは、第1の帯域通過フィルターが第2の帯域通過フィルターの通過域では高インピーダンスとなるように信号の位相を回転させる平行2線路であり、32a,32bは逆に第2の帯域通過フィルターが第1の帯域通過フィルターの通過域で高インピーダンスになるように信号の位相を回転させる線路である。
図9の装置は、ひとつのアンテナ22a,22bに、第1の帯域通過フィルターと第2の帯域通過フィルターを並列に接続したものである。
次に動作について説明する。広帯域アンテナ22a,22bの帯域は例えば2〜11GHzと非常に広くできているとし、第1の帯域通過フィルターと第2の帯域通過フィルターの帯域は例えば無線LANの2.4〜2.5GHzと5.15〜5.35GHzの2周波のように、広域アンテナ22a,22bのそれよりも小さい場合を考える。発明の実施の形態3の帯域通過フィルターをこれら2周波に合わせることは、各線路長を適当に選ぶことで容易にできる。しかし第1の帯域通過フィルターと第2の帯域通過フィルターが互いに相手の通過域で相手のインピーダンスに影響を与えると、相手のアンテナの特性が劣化するという問題がある。
第1の帯域通過フィルターと第2の帯域通過フィルターの帯域は重なっていないので、相手の通過域で反射係数は大きい状態である。そこで、線路31a,31bを用いて第2の帯域通過フィルターの通過域において高インピーダンスとなるように信号の位相を回転させている。このようにすれば第1の帯域通過フィルターは開放された状態になり、相手の帯域内に影響を与えないようにできる。同様に、線路32a,32bを用いて第1の帯域通過フィルターの通過域において高インピーダンスとなるように信号の位相を回転させている。
発明の実施の形態3で述べたように、第1の帯域通過フィルターの入出力端33a,33bから信号を入力すると第1の帯域通過フィルターで通過する周波数のみがアンテナ22a,22bに伝えられる。逆にアンテナ22a,22bで受信した信号のうち第1の帯域通過フィルターで通過する周波数のみが入出力端33a,33bに現れる。第2の帯域通過フィルターについても同様である。
広帯域アンテナの構造として種種のものがあるが、例えば自己補対構造のアンテナがある。図9の22a,22bは自己補対構造のアンテナを示す。アンテナ22a,22bは対称軸ASに関して左右で対称となっており、またアンテナ22a,22bの間にある対称点に関して180°回転するとアンテナ導体自身と重なり、90°回転すると中央の間隔の部分を除きパターンのない部分と重なる自己補対構造になっている。なお、アンテナ22a,22bの間隔の存在のために図9のアンテナが完全な自己補対構造をもつとは言えないが、実際上自己補対アンテナと同様の作用効果を奏する。アンテナ22aと22bの間には間隔が設けられている。間隔は、使用周波数の真空中での波長の1/10以下(好ましくは1/30以下)である。
発明の実施の形態5によれば、2周波を選択的に送受できる2周波アンテナを提供できる。しかも周波数選択機能を実現する第1の帯域通過フィルター及び第2の帯域通過フィルターは給電線を兼ねるため、アンテナの小型が可能でありかつ低価格で製造できる。なおここでは2周波の例をあげ給電線は2対であったが、さらに多数の給電線を設けることで3周波以上の多周波アンテナを構成することも容易にできる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。例えば、以上の説明においてUWBのシステムに関し説明したが、他の通信システムにも適用できることはいうまでもない。
発明の実施の形態1に係るフィルターの構造図である。図1(a)はフィルターの平面図を示し、図1(b)はA−A矢視断面図を示す。 発明の実施の形態1に係るフィルターの断面図の他の例を示す。 発明の実施の形態1に係るフィルターにおける各電極間の静電容量の説明図である。 発明の実施の形態1に係るフィルターの特性例を示す。 発明の実施の形態2に係るフィルターの平面図を示す。 発明の実施の形態3に係るフィルターの平面図を示す。 発明の実施の形態3に係るフィルターの特性例を示す。 発明の実施の形態4に係るフィルターの概略図である。 発明の実施の形態5に係る2周波アンテナの平面図を示す。
符号の説明
1:第1の線路
2:第2の線路
3:第3の線路
4:第4の線路
5:第1の線路1の入出力端
6:第2の線路2の入出力端
7:第3の線路3の入出力端
8:第4の線路4の入出力端
9:誘電体
10:接地電極
11:第1の線路
12:第2の線路
13:第3の線路
14:第4の線路
15:第5の線路
16:第6の線路
17:第1の線路11の差動入出力端子
18:第2の線路12の差動入出力端子
19:第5の線路15の差動入出力端子
20:第6の線路16の差動入出力端子
21:帯域阻止フィルター
22a,22b:広帯域アンテナ
23a,23b、24a,24b、27、28:第1の帯域通過フィルター
25a,25b,26a,26b,29,30:第2の帯域通過フィルター
31a,31b:第1の帯域通過フィルターのアンテナ給電用線路
32a,32b:第2の帯域通過フィルターのアンテナ給電用線路
33a,33b:第1の帯域通過フィルターの入出力端
34a,34b:第2の帯域通過フィルターの入出力端
41:低域通過フィルター43に接続された端子
42:低域通過フィルター44に接続された端子
43:低域通過フィルター
44:低域通過フィルター
C:誘電体9を垂直に貫く対象面
P1:誘電体9内部の第1の面
P2:誘電体9内部の第2の面
AS:対称軸

Claims (6)

  1. 誘電体と、前記誘電体の表面又はその内部の第1の面に、前記第1の面と交差する対象面に関して互いに対称に配置された第1の線路及び第2の線路と、前記誘電体の他の表面又はその内部の他の面であって前記第1の面に対向する第2の面に、前記対象面に関して互いに対称に配置された第3の線路及び第4の線路とを備え、
    前記第1の線路乃至前記第4の線路それぞれを、使用帯域の中心周波数で波長の4分の1に相当する線路長とし、
    前記第1の線路乃至前記第4の線路それぞれの一方の端を入出力端とし、それぞれの他端を開放端とし、
    前記第1の線路及び前記第2の線路の前記入出力端と前記第3の線路及び前記第4の線路の前記開放端が近接するように配置されたことを特徴とする差動信号用帯域通過フィルター。
  2. 遮断すべき周波数において波長の4分の1に相当する線路長をもち、一端が開放された線路を前記第1の線路又は前記第3の線路に接続し、
    遮断すべき周波数において波長の4分の1に相当する線路長をもち、一端が開放された線路を前記第2の線路又は前記第4の線路に接続したことを特徴とする請求項1記載の差動信号用帯域通過フィルター。
  3. 誘電体と、前記誘電体の表面又はその内部の第1の面に、前記第1の面と交差する対象面に関して互いに対称に配置された第1の線路及び第2の線路と、前記誘電体の他の表面又はその内部の他の面であって前記第1の面に対向する第2の面に、前記対象面に関して互いに対称に配置された第3の線路及び第4の線路と、前記第1の面に前記対象面に関して互いに対称に配置された第5の線路及び第6の線路とを備え、
    前記第1の線路、前記第2の線路、前記第5の線路及び前記第6の線路それぞれを使用帯域の中心周波数で波長の4分の1に相当する線路長とし、
    前記第3の線路及び前記第4の線路それぞれを使用帯域の中心周波数で波長の2分の1に相当する線路長とし、
    前記第1の線路、前記第2の線路、前記第5の線路及び前記第6の線路それぞれの一方の端を入出力端とし、それぞれの他端を開放端とし、
    前記第3の線路及び前記第4の線路それぞれの両端を開放端とし、
    前記第1の線路と前記第5の線路はその開放端同士が隣接して縦続配置されるとともに、いずれも前記第3の線路に対向して配置され、
    前記第2の線路と前記第6の線路はその開放端同士が隣接して縦続配置されるとともに、いずれも前記第4の線路に対向して配置されることを特徴とする差動信号用帯域通過フィルター。
  4. 遮断すべき周波数において波長の4分の1に相当する線路長をもち、一端が開放された線路を、前記第1の線路と前記第5の線路の開放端同士の接続点近傍において前記第3の線路に接続し、
    遮断すべき周波数において波長の4分の1に相当する線路長をもち、一端が開放された線路を、前記第2の線路と前記第6の線路の開放端同士の接続点近傍において前記第4の線路に接続したことを特徴とする請求項3記載の差動信号用帯域通過フィルター。
  5. 前記第1の線路及び前記第2の線路の前記入出力端に予め定めた周波数よりも高い周波数の信号を遮断する低域通過フィルターをそれぞれ設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれかに記載の差動信号用帯域通過フィルター。
  6. 差動信号により動作する広帯域アンテナと、前記広帯域アンテナの給電点に並列に接続された第1の帯域通過フィルター及び第2の通過フィルターとを備え、
    前記第1の帯域通過フィルター及び/又は前記第2の通過フィルターは、請求項1乃至請求項5いずれかに記載の差動信号用帯域通過フィルターであることを特徴とする多周波アンテナ。
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