JPH11284406A - 積層型誘電体フィルタ - Google Patents

積層型誘電体フィルタ

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JPH11284406A
JPH11284406A JP8529298A JP8529298A JPH11284406A JP H11284406 A JPH11284406 A JP H11284406A JP 8529298 A JP8529298 A JP 8529298A JP 8529298 A JP8529298 A JP 8529298A JP H11284406 A JPH11284406 A JP H11284406A
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JP
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symmetrical
electrode
dielectric layer
coupling
symmetrical stripline
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JP8529298A
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Takami Hirai
隆己 平井
Yasuhiko Mizutani
靖彦 水谷
Kazuyuki Mizuno
和幸 水野
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】積層型誘電体フィルタにおいて、各種電極の寸
法を小さくするにも拘らず電極間に大きな静電容量が構
成され、低周波数化、低損失化が可能であり、通過低域
巾の調整範囲を広くする。 【解決手段】それぞれが、誘電体層を23を介して重ね
て配置された第1および第2の共振素子41a,41b
および42a,42bを有する第1および第2の対称型
ストリップライン共振器を並べて配置する。入力端子を
第1の対称型ストリップライン共振器に結合する入力電
極33を、第1の対称型ストリップライン共振器の第1
および第2の共振素子41aおよび41bの間に挟むと
ともに第2の対称型ストリップライン共振器を出力端子
に結合する出力電極34を、第2の対称型ストリップラ
イン共振器の共振素子42aと42bとの間に挟むよう
に配置する。入、出力電極と共振素子との間の静電容量
を増大することにより、低周波数化および低損失化が可
能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘電体中に、所定
のパターンを有する入力電極、出力電極、内層アース電
極、共振器を構成する共振電極、結合電極などを所定の
位置関係で配置して構成した積層型誘電体フィルタに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】このような積層型誘電体フィルタは既知
であり、例えば特開平6−120703号公報に開示さ
れている。この従来の積層型誘電体フィルタを図1およ
び2に示す。積層型誘電体フィルタは、表面に導体パタ
ーンにより各種の電極を形成した複数の誘電体基板を積
層し、積層体の上下の表面および入出力部分を除く側面
に導電層を被覆した後、全体を加熱して誘電体基板を焼
成して一体とすることにより製造されるので、製造され
た積層型誘電体フィルタにおいては、誘電体層の境界は
存在しておらず、各種電極が誘電体ブロックの中に所定
の位置関係で埋設された構造を有している。しかし、説
明の便宜上、本明細書においては、図1に示すように、
一体の誘電体ブロックを、各種電極が表面に形成されて
いる複数の誘電体層に分割して示すことにする。また、
図2には焼成した積層型誘電体フィルタの外観を示す。
【0003】図1に示すように従来の積層型誘電体フィ
ルタは、第1〜第4の誘電体層1〜4を有し、第1およ
び第4の誘電体層1および4の外側表面にそれぞれ第1
および第2のアース電極5および6が形成され、第1の
誘電体層1の内側表面に入力電極7および出力電極8
が、それぞれの一端が積層型誘電体フィルタの側面から
外部に露出するように形成されている。これらの入力電
極7および出力電極8は、図2に示すように積層型誘電
体フィルタの側面に設けられた入力端子7aおよび出力
端子8aにそれぞれ接続されている。
【0004】また、第2の誘電体層2の表面には、それ
ぞれストリップライン共振器のストリップライン電極に
よって構成された共振素子9および10が、それらの一
端が積層型誘電体フィルタの側面に形成され、上述した
アース電極5および6とも接続されているアース電極1
1(図2参照)に接続され、他端が開放するように形成
されている。
【0005】さらに、第3の誘電体層3の表面には、こ
れらの共振素子9および10を電磁誘導結合するための
結合電極12が、誘電体層3を介してこれらの共振素子
と重なるような位置に形成されている。また、第1およ
び第3の誘電体層1および3には、共振素子9および1
0の開放端側の部分と誘電体層を介して重なるような位
置に内層アース電極13〜16が形成されている。これ
らの内層アース電極13〜16端縁は、積層型誘電体フ
ィルタの側面においてアース電極11と接続されてい
る。
【0006】このような積層型誘電体フィルタにおいて
は、共振素子9と内層アース電極13および15との間
並びに共振素子10と内層アース電極14および16と
の間との間に4つの静電容量が得られ、これらの静電容
量は共振素子9および10と並列に接続されることにな
るので、共振素子の長さが一定であっても、共振周波数
を下げることができるという利点がある。
【0007】また、共振素子9および10の間の誘導結
合の度合いを結合電極12によって調整することができ
るので、積層型誘電体フィルタを小型化する目的で共振
素子9および10と内層アース電極13〜16との間の
静電容量を増大させても共振素子同士の結合が強くなり
過ぎるといった不具合はなくなり、フィルタの帯域が広
くなり過ぎるのを防止できるという利点がある。
【0008】結合電極12と共振素子9,10との間で
得られる静電容量が隣接する共振器間に形成される誘導
結合と並列に接続され、隣接する共振器間には静電容量
とインダクタンスとからなる並列共振回路が挿入された
ことになる。この静電容量とインダクタンスとからなる
並列共振回路のインピーダンスは並列共振点の前後で誘
導性から容量性へと変化するので、隣接する共振器と結
合電極との間にそれぞれ形成される静電容量を調整する
ことで共振器間の結合を誘導性に容量性にもすることが
できる。誘導性の場合には、通過域より高域側に減衰極
を有するフィルタが得られ、静電容量を増加させると通
過帯域巾が狭くなり、容量性の場合には、通過域よりも
低域側に減衰極を有するフィルタが得られ、静電容量を
増加させると通過帯域巾が広くなる。フィルタの中心周
波数を低くすると、隣接する共振器間の結合がより誘導
性となるため、低周波数側に減衰極を持ったフィルタの
場合は通過帯域巾が狭くなり、高周波数側に減衰極を持
ったフィルタの場合は通過帯域巾が広くなってしまう
が、静電容量を大きくすることによって通過帯域巾を調
整することができる。
【0009】上述したストリップライン共振器を具える
積層型誘電体フィルタにおいては、入力端子7aを初段
の共振素子9に容量を介して結合する入力電極7と、最
終段の共振素子10を出力端子8aに容量を介して結合
する出力電極8とを設ける構成になったいる。このよう
な所定の容量を介しての入出力方式では、入出力インピ
ーダンスが、そのコンデンサの容量により決定されると
ころから、この容量を大きくすると入出力インピーダン
スの調整範囲を広くすることができ、要求に応じたフィ
ルタを容易に実現できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】無線通信システムの小
型化、多様化に伴って、図1に示したような従来の積層
型誘電体フィルタについても、小型、軽量化が要求され
るようになって来ているとともに種々の周波数帯域特性
を有するものが要求されるようになって来ている。例え
ば、このような積層型誘電体フィルタは携帯電話機に組
み込まれているが、携帯電話機は小型、軽量化が強く要
求されており、したがって積層型誘電体フィルタもさら
に小型化することが要求されるようになって来ている
が、積層型誘電体フィルタを小型、軽量化すると、各種
電極も小さくする必要があり、電極間の重なり部分の面
積も当然減少し、共振素子9,10と内層アース電極1
3〜16との間の静電容量、共振素子9,10と結合電
極12との間の静電容量、共振素子9,10と入、出力
電極7,8との間の静電容量がそれぞれ小さくなり、所
望の周波数特性が得られなくなってしまうという問題が
ある。
【0011】フィルタを小型化すると、共振素子9,1
0の寸法が小さくなり、共振素子と内層アース電極との
間の静電容量が減少し、通過帯域周波数が高くなってし
まう。また、結合電極12を小さくすると、共振素子
9,10と結合電極12との間に形成される静電容量が
減少するため、共振器間の結合が容量性の場合にはフィ
ルタの通過帯域巾が狭くなり過ぎ、また誘導性の場合に
は通過帯域が広くなり過ぎ、通過帯域巾の調整範囲が狭
くなってしまい、必要とする通過帯域巾を有する積層型
誘電体フィルタを得ることができなくなってしまう。さ
らに、共振素子9,10と入、出力電極7,8との間の
静電容量が小さくなると、リターンロスを大きくするこ
とができず、フィルタ特性の低周波数化や低損失化が難
しいという問題がある。
【0012】一方、フィルタを小さくすることなく通過
帯域の周波数を下げるという要求を満たすためには、共
振素子9,10と内層アース電極13〜16との間の静
電容量を増加させる必要があるが、構造上この静電容量
を大きくするには限界があるため、対応できる周波数帯
域が限定されてしまう。また、周波数を下げるとより誘
導性となり、容量性結合の場合には通過帯域巾が狭くな
り、誘導性結合の場合には広くなってしまう。所望の通
過帯域巾を得るにはより大きな静電容量が必要となる
が、共振器と結合電極との間で得られる静電容量にも限
界があるため、通過帯域巾の調整が困難となる。
【0013】このように、小型、軽量化や同一形状で通
過帯域の周波数を下げるという要求を満たすためには、
共振素子9,10と内層アース電極13〜16との間の
静電容量、共振素子9,10と結合電極12との間の静
電容量および共振素子9,10と入、出力電極7,8と
の間の静電容量をさらに増加させる必要がある。また、
これらの電極の間の静電容量を大きくすることができれ
ば、静電容量を小さくすることは容易であるので、広く
調整範囲に亘って所望のフィルタ特性を持った積層型誘
電体フィルタを提供することができる。
【0014】上述したように電極間の静電容量を増大さ
せるために、従来は電極の重なり部分の面積を広げると
いう方法が採られている。例えば、内層アース電極13
〜16と重なる共振素子9,10の巾を部分的に広くし
たり、共振素子と重なる結合電極12を部分的に大きく
することが考えられる。しかしながら、このような方法
で電極間の重なり部分の面積を広くするには限界がある
ため、通過帯域の調整範囲が狭いという問題がある。
【0015】また、電極間の静電容量を増大させる他の
方法として、これらの間に介在する誘電体層2,3の膜
厚を薄くする方法が考えられるが、誘電体層の膜厚を薄
くすると絶縁破壊や物理的な強度不足、製造工程での取
扱いの困難さによるコストアップの問題がある。
【0016】さらに、共振素子9,10と入、出力電極
7,8との間の静電容量を増大させる方法として、特開
平7−226602号公報には、2つの入力電極を共振
素子を挟むように配置するとともに2つの出力電極を共
振素子を挟むように配置することが提案されているが、
小型化するために内層アース電極を配置するとともに減
衰特性を改善するために結合電極を配置すると、2つの
入力電極および2つの出力電極を共振素子を挟むように
配置する余地がないという問題がある。
【0017】したがって、本発明の目的は、共振素子と
種々の電極との間の静電容量を増大させることができ、
これによって小型、軽量化ができるとともに低周波数
化、低損失化ができ、しかも広い範囲に亘って通過帯域
を調整することができ、その結果として広範な要求に応
えることが可能な積層型誘電体フィルタを提供しようと
するものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明による積層型誘電
体フィルタの基本的な構成は、少なくとも2つの共振素
子を、順次の共振素子の間に誘電体層を介在させて対向
配置した少なくとも2組の対称型ストリップライン共振
器を、積層方向と直交する方向に並べて配置したことを
特徴とするものである。本発明による積層型誘電体フィ
ルタを実施する際には、各組の対称型ストリップライン
共振器の少なくとも2つの順次の共振素子の間に、内層
アース電極、隣接する対称型ストリップライン共振器の
間を結合する結合電極、入力端子を初段の対称型ストリ
ップライン共振器に結合する入力電極および最終段の対
称型ストリップライン共振器を出力端子に結合する出力
電極の内の少なくとも1種類の電極を誘電体層を介して
配置する。
【0019】このような本発明による積層型誘電体フィ
ルタにおいては、各ストリップライン共振器を、少なく
とも2つの共振素子を誘電体層を挟んで対向配置した対
称型ストリップライン共振器を以て構成したので、2つ
の共振素子の間に各種電極を配置することによってこれ
らの電極の間の静電容量を大きくすることができる。例
えば、2つの共振素子の間に内層アース電極を配置する
ことによって共振素子と内層アース電極との間の静電容
量を大きくすることができ、2つの共振素子の間に結合
電極を配置することによって共振素子と結合電極との間
の静電容量を大きくすることができ、2つの共振素子の
間に入、出力電極を配置することによって共振素子と
入、出力電極との間の静電容量を大きくすることができ
る。さらに、2つの共振素子の間に内層アース電極、結
合電極、入、出力電極の内の2つを配置することもでき
る。
【0020】さらに本発明においては、ストリップライ
ン電極を積層状に配置した対称型ストリップライン共振
器とすることで、各ストリップライン電極の特性インピ
ーダンスを増大させることができ、より大きい静電容量
を得ることができる。したがって、2つの共振素子の間
に結合電極を配置してこれらの間の静電容量を大きくす
る場合には、共振器間が容量性の場合には通過帯域巾を
広くすることができ、誘導性の場合には通過帯域巾を狭
くすることができる。勿論、結合電極と共振素子との間
の静電容量を減少させることは容易に実施できるので、
通過帯域の周波数および通過帯域巾の調整範囲を広くす
ることができる。また、通過帯域巾を過度に狭くした
り、広くしたりすることなく各電極の寸法を小さくする
ことができるので、小型、軽量化に十分応えることがで
きる。
【0021】さらに、本発明による積層型誘電体フィル
タは、少なくとも2つの共振素子を、順次の共振素子の
間に誘電体層を介在させて対向配置した少なくとも2組
の対称型ストリップライン共振器を、積層方向と直交す
る方向に並べて配置し、各組の対称型ストリップライン
共振器の少なくとも最外側の共振素子の外側にそれぞれ
誘電体層を介して内層アース電極を配置したことを特徴
とするものである。
【0022】このような積層型誘電体フィルタにおいて
は、各対称型ストリップライン共振器の最外側の共振素
子と、その外側に配置した内層アース電極との間2静電
容量が得られるので、積層型誘電体フィルタの平面寸法
を大きくすることなく、共振素子と内層アース電極との
間の静電容量を尚一層大きくすることができる。
【0023】さらに、本発明による積層型誘電体フィル
タは、少なくとも2つの共振素子を、順次の共振素子の
間に誘電体層を介在させて対向配置した少なくとも2組
の対称型ストリップライン共振器を、積層方向と直交す
る方向に並べて配置し、入力端子を初段の対称型ストリ
ップライン共振器に結合する入力電極を、初段の対称型
ストリップライン共振器の2つの順次の共振素子の間に
誘電体層を介して配置し、最終段の対称型ストリップラ
イン共振器を出力端子に結合する出力電極を、最終段の
対称型ストリップライン共振器の2つの順次の共振素子
の間に誘電体層を介して配置したことを特徴とするもの
である。
【0024】このような本発明による積層型誘電体フィ
ルタにおいては、入力電極を初段の対称型ストリップラ
イン共振器の2つの共振素子の間に配置し、出力電極を
最終段の対称型ストリップライン共振器の2つの共振素
子の間に配置したので、入力電極と共振素子との間およ
び出力電極と共振素子との間の静電容量を大きくするこ
とができる。さらに、ストリップライン電極を積層状に
配置した対称型ストリップライン共振器とすることで、
各ストリップライン電極の特性インピーダンスを増大さ
せ、単位面積当たりの静電容量が増大し、フィルタ特性
を改善することができる。
【0025】このような本発明による積層型誘電体フィ
ルタにおいては、各々が、誘電体層を介して対向配置し
た第1および第2の共振素子を具える第1および第2の
対称型ストリップライン共振器を積層方向と直交する方
向に並べて配置し、入力端子を第1の対称型ストリップ
ライン共振器に結合する入力電極を、この第1の対称型
ストリップライン共振器の第1および第2の共振素子の
間に誘電体層を介して配置し、第2の対称型ストリップ
ライン共振器を出力端子に結合する出力電極を、この第
2の対称型ストリップライン共振器の第1および第2の
共振素子の間に誘電体層を介して配置する。
【0026】また、本発明による積層型誘電体フィルタ
の他の好適な実施例においては、各々が、誘電体層を介
して対向配置された第1および第2の共振素子を具える
第1、第2および第3の対称型ストリップライン共振器
を、積層方向と直交する方向に並べて配置し、入力端子
を第1の対称型ストリップライン共振器に結合する入力
電極を、第1の対称型ストリップライン共振器の第1お
よび第2の共振素子の間に誘電体層を介して配置し、第
3の対称型ストリップライン共振器を出力端子に結合す
る出力電極を、第3の対称型ストリップライン共振器の
第1および第2の共振素子の間に誘電体層を介して配置
し、第1の対称型ストリップライン共振器と第2の対称
型ストリップライン共振器とを結合する第1の結合電極
を、第1および第2の対称型ストリップライン共振器の
第1の共振素子の外側に誘電体層を介して配置し、第2
の対称型ストリップライン共振器と第3の対称型ストリ
ップライン共振器とを結合する第2の結合電極を、第2
および第3の対称型ストリップライン共振器の第2の共
振素子の外側に誘電体層を介して配置する。
【0027】本発明による積層型誘電体フィルタのさら
に他の好適な実施例においては、各々が第1、第2およ
び第3の共振素子を具える第1、第2および第3の対称
型ストリップライン共振器を順次に並べて設け、入力端
子を第1の対称型ストリップライン共振器に結合する入
力電極を、この第1の対称型ストリップライン共振器の
第1および第2の共振素子の間に誘電体層を介して配置
し、第3の対称型ストリップライン共振器を出力端子に
結合する出力電極を、この第3の対称型ストリップライ
ン共振器の第2および第3の共振素子の間に誘電体層を
介して配置し、第1の対称型ストリップライン共振器と
第2の対称型ストリップライン共振器とを結合する第1
の結合電極を、第1および第2の対称型ストリップライ
ン共振器の第2および第3の共振素子の間に誘電体層を
介して配置し、第2の対称型ストリップライン共振器と
第3の対称型ストリップライン共振器とを結合する第2
の結合電極を、第2および第3の対称型ストリップライ
ン共振器の第1および第2の共振素子の間に誘電体層を
介して配置する。
【0028】
【発明の実施の形態】図3は本発明による積層型誘電体
フィルタの第1の実施例を示すものであり、説明の便宜
上、図1と同様に、各種電極を仮想的な誘電体層の表面
に形成したものとして示した。本例においては、第1〜
第6の誘電体層21〜26を順次に積層した構造を持
ち、第1および第6の誘電体層21および26の外側表
面にはそれぞれアース電極31および32を配置し、第
3の誘電体層23の表面には入力電極33および出力電
極34を配置し、第2および第4の誘電体層22および
24の表面には、共振素子41a,42aおよび41
b,42bをそれぞれ配置する。また、第5の誘電体層
25の表面には結合電極35を配置する。第1の誘電体
層21には、第2の誘電体層22に設けた共振素子41
aおよび42aとそれぞれ対向する内層アース電極51
aおよび52aを設け、第5の誘電体層25には、第4
の誘電体層24に設けた共振素子41bおよび42bと
それぞれ対向する内層アース電極51bおよび52bを
設ける。
【0029】共振素子41aおよび41bは第3の誘電
体層23を挟んで対向し、第1の対称型のストリップラ
イン共振器を構成し、共振素子42aおよび42bは誘
電体層23を挟んで対向し、第2の対称型のストリップ
ライン共振器を構成している。すなわち、本例において
は、各々が2つの共振素子を有する2組の対称型ストリ
ップライン共振器を配置したものである。このように、
誘電体層を挟んで上下に対向させた共振素子によって対
称型ストリップライン共振器を構成すること自体は既知
であり、例えば特開平4−43703号公報に記載され
ている。しかしながら、この公報には、このような対称
型ストリップライン共振器を用いて積層型誘電体フィル
タをどのように構成するかについては開示されていな
い。
【0030】本発明においては、入力端子を第1の対称
型ストリップライン共振器に結合する入力電極33を、
第1の対称型ストリップライン共振器の第1および第2
の共振素子41aおよび41bの間に配置し、第2の対
称型ストリップライン共振器を出力端子に結合する出力
電極34を、第2の対称型ストリップライン共振器を構
成する2つの共振素子42aと42bとの間に配置した
ため、入力電極と共振素子との間の静電容量および出力
電極と共振素子との間の静電容量を大きくすることがで
きる。その結果として、電極の寸法を大きくすることな
く、低周波数化、低損失化が達成できる。また、対称型
ストリップライン共振器の共振素子を誘電体層を介して
積層することによって共振素子の特性インピーダンスを
増大することができ、フィルタ特性を向上することがで
きる。
【0031】図4は、図3に示した本発明による積層型
誘電体フィルタの通過特性および反射特性と、図1およ
び2に示した従来の積層型誘電体フィルタの通過特性と
反射特性とを対比して示すものである。図4において、
実線AおよびBは、本発明による積層型誘電体フィルタ
の通過特性および反射特性をそれぞれ示し、破線Cおよ
びDは、従来の積層型誘電体フィルタの通過特性および
反射特性をそれぞれ示すものであり、両者共通過帯域の
低周波数に減衰のピークを有する容量性結合型としたも
のである。
【0032】これらの曲線から分かるように、曲線Aで
示す本発明による積層型誘電体フィルタの通過帯域巾
は、曲線Cで示す従来の積層型誘電体フィルタの通過帯
域巾とほぼ等しいが、従来のものでは通過帯域内に波打
ちがあるが、本発明のものではそのような波打ちは見ら
れない。このことは、曲線BおよびDで示す反射特性か
らも窺い知ることができる。
【0033】図5は、本発明による積層型誘電体フィル
タの第2の実施例を示すものである。上述した図3に示
した本発明の積層型誘電体フィルタの実施例と同様、本
例においても各対称型ストリップライン共振器の一対の
共振素子41a,41b:42a,42bの外側にそれ
ぞれ内層アース電極51a,51b;52a,52bを
配置するだけで、図1に示した従来の積層型誘電体フィ
ルタにおけるのと同等の周波数とすることができるの
で、第3の誘電体層23の表面には内層アース電極を配
置する必要はない。本例ではこのような特長を利用し
て、第3の誘電体層23の表面に配置する入力電極33
の長さを長くして共振素子41aおよび41bと重なる
面積を一層大きくするとともに出力電極34の長さも長
くして共振素子42aおよび42bと重なる面積を一層
大きくしたものである。このように、入力電極33およ
び出力電極34の長さを長くすることによって、入力電
極と共振素子41aおよび41bとの間の静電容量を一
層大きくするとともに出力電極34の長さを長くするこ
とによって出力電極34と共振素子42aおよび42b
との間の静電容量を一層大きくすることができる。
【0034】図3および5から明らかなように、本発明
においては、共振素子41a,41bの間に挟まれる入
力電極33の大きさを調整するとともに共振素子42
a,42bの間に挟まれる出力電極34の大きさを調整
することによって、これらの間の静電容量を調整するこ
とができ、所望の特性を有する積層型誘電体フィルタを
容易に提供することができる。
【0035】図6は本発明による積層型誘電体フィルタ
の第3の実施例の構成を示すものである。本例において
は、図5に示す第2の実施例において、第5の誘電体層
25の表面に共振素子41bおよび42bと重なるよう
に第1の結合電極35aを設けるとともに、第1の誘電
体層21の表面に共振素子41aおよび42aとそれぞ
れ重なるように第2の結合電極35bを設けたものであ
る。このように構成することによって、結合電極と共振
素子との間の静電容量を大きくすることができ、通過帯
域の平坦化とともに通過帯域巾の調整巾を大きくするこ
とができる。すなわち、第1および第2の対称型ストリ
ップライン共振器間の結合を容量性とする場合には、通
過帯域巾を狭くすることができ、誘導性とする場合には
通過帯域巾を広くすることができる。
【0036】図7は本発明による積層型誘電体フィルタ
の第4の実施例の構成を示すものである。本例は、図5
に示した第2の実施例において、第3の誘電体層23の
表面に第1の入力電極33aおよび第1の出力電極34
aを設けるとともに第1の誘電体層21の表面に第2の
入力電極33bおよび第2の出力電極34bを設けたも
のである。このように構成することによって、入力電極
と共振素子との間の静電容量および出力電極と共振素子
との間の静電容量を尚一層増大させることができる。
【0037】図8は本発明による積層型誘電体フィルタ
の第5の実施例の構成を示すものである。本例は、図3
に示した第1の実施例において、第3の誘電体層23の
表面にも、内層アース電極51cおよび52cを設けた
ものである。すなわち、共振素子41a,41bおよび
42a,42bの各々を、内層アース電極51a,51
b,51cおよび52a,52b,52cで挟むように
構成され、共振素子と内層アース電極との間の静電容量
を著しく大きくすることができ、通過帯域の平坦化とと
もに通過帯域の低周波数化が達成できる。
【0038】図9は本発明による積層型誘電体フィルタ
の第6の実施例の構成を示すものである。本例では、そ
れぞれが3つの共振素子を有する3組の対称型ストリッ
プライン共振器を配列したものである。すなわち、第2
および第4の誘電体層22および24の表面には、第1
〜第3の対称型ストリップライン共振器の第1および第
2の共振素子41a,42a,43aおよび41b,4
2b,43bをそれぞれ配置し、第3の誘電体層23の
表面には、入力端子を第1の対称型ストリップライン共
振器に結合する入力電極33を配置するとともに第3の
対称型ストリップライン共振器を出力端子に結合する出
力電極34を配置する。
【0039】また、第5の誘電体層25の表面には第1
の対称型ストリップライン共振器と第2の対称型ストリ
ップライン共振器とを結合する第1の結合電極35aを
配置し、第1の誘電体層21の表面には第2の対称型ス
トリップライン共振器と第3の対称型ストリップライン
共振器とを結合する第2の結合電極35bを配置する。
さらに、第1、第3および第5の誘電体層21、23お
よび25の表面には、内層アース電極51a,52a,
53a;51b,52b,53bおよびを51c,52
c,53cをそれぞれ配置する。
【0040】本例においては、第1〜第3の対称型スト
リップライン共振器の共振素子41a,42a,43a
および41b,42b,43bの各々を、内層アース電
極51a,52a,53a;51b,52b,53bお
よびを51c,52c,53cで挟むように構成したの
で、これらの間の静電容量を大きくすることができると
ともに入力電極33および出力電極34を共振素子41
aと41bとの間および共振素子43aと43bとの間
で挟むように構成したので、これらの間の静電容量を大
きくすることができる。
【0041】図10は本発明による積層型誘電体フィル
タの第7の実施例の構成を示すものである。本例では、
各々が3つの共振素子を有する3組の対称型ストリップ
ライン共振器を並べて配置したものである。すなわち、
第2、第4および第6の誘電体層22、24および26
の表面には、第1〜第3の対称型ストリップライン共振
器の第1、第2および第3の共振素子41a,42a,
43a;41b,42b,43b;41b,42b,4
3bをそれぞれ配置し、第3の誘電体層23の表面に
は、入力端子を第1の対称型ストリップライン共振器に
結合する入力電極33を配置し、第5の誘電体層25の
表面には第3の対称型ストリップライン共振器を出力端
子に結合する出力電極34を配置する。
【0042】また、第5の誘電体層25の表面には第1
の対称型ストリップライン共振器と第2の対称型ストリ
ップライン共振器とを結合する第1の結合電極35aを
配置し、第3の誘電体層23の表面には第2の対称型ス
トリップライン共振器と第3の対称型ストリップライン
共振器とを結合する第2の結合電極35bを配置する。
さらに、第1、第3、第5および第7の誘電体層21、
23、25および27の表面には、内層アース電極51
a,52a,53a;51b,52b,53b;51
c,52c,53cおよび51d,52d,53dをそ
れぞれ配置する。
【0043】本例では、入力電極33は共振素子41a
と41bとの間に挟まれ、出力電極34は共振素子43
bと43cとの間に挟まれているので、これらの間の静
電容量を大きくすることができ、低周波数化および低損
失化が達成できる。また、各対称型ストリップライン共
振器の共振素子は内層アース電極によってそれぞれ挟ま
れているので、これらの間の静電容量を大きくすること
ができ、低周波数化が達成できる。さらに、結合電極3
5aおよび35bも共振素子によって挟まれているの
で、これらの間の静電容量も大きくすることができ、通
過帯域巾の調整が可能となる。このようにして、所望の
フィルタ特性を有する積層型誘電体フィルタを得ること
ができるとともに小型、軽量化も可能となる。
【0044】図11は本発明による積層型誘電体フィル
タの第8の実施例の構成を示すものである。本例は、図
10に示す第7の実施例において、第3および第5の誘
電体層23および25の表面に形成した内層アース電極
51bおよび53cを省き、入力電極33および出力電
極34の長さを長くしたものである。その他の構成は図
10の実施例と同様である。本例では、入力電極33お
よび出力電極34の長さを長くしたので、共振素子と重
なる部分の面積が大きくなるので、これらの間の静電容
量はそれだけ大きくなる。本発明においては、このよう
に同一のレベルの誘電体層に配置する電極の種類や大き
さを任意に変えることによって種々のフィルタ特性を有
する積層型誘電体フィルタを得ることができる。
【0045】上述したように、対称型ストリップライン
共振器の各共振素子を内層アース電極で挟むことによっ
てこれらの間の静電容量を大きくすることができ、低周
波数化が可能であるが、一般に、積層型誘電体フィルタ
を容量性とする場合には、通過帯域の周波数を低くする
と通過帯域巾が狭くなる傾向がある。本例では、結合電
極を共振素子で挟むことによりこらの間の静電容量を大
きくすることができ、したがって通過帯域巾を広くする
ことができるので、通過帯域巾を狭くすることなく、通
過帯域の周波数を低くすることができる。また、静電容
量を減少させることは容易であるので、広い周波数範囲
に亘って通過帯域の周波数を調整することができる。
【0046】本発明は上述した実施例にのみ限定される
ものではなく、幾多の変更や変形が可能である。例え
ば、上述した実施例では、各々が2つの共振素子を有す
る対称型ストリップライン共振器を2組配置したもの
と、各々が2つの共振素子を有する対称型ストリップラ
イン共振器を3組配置したものと、各々が3つの共振素
子を有する対称型ストリップライン共振器を3組配置し
たものとを示したが、各対称型ストリップライン共振器
を構成する共振素子の個数は2個または3個に限られる
ものではなく、4個以上の共振素子を有するものとする
ことができる。また、対称型ストリップライン共振器の
組数も2組または3組に限られるものではなく、4組以
上とすることもできる。さらに、誘電体層を挟んで共振
素子と隣接する箇所には、共振器との間で静電容量を必
要とする電極を配置することができるので、入力電極、
出力電極の形状や配置位置、結合電極の形状や配置位置
および配置する電極の個数は種々のものが考えられる。
【0047】
【発明の効果】上述したように、本発明による積層型誘
電体フィルタにおいては、2つ以上の共振素子を誘電体
層を挟んで対向配置した対称型ストリップライン共振器
を2組以上配置したので、共振器の特性インピーダンス
を大きくすることができ、単位面積当たりの静電容量を
増大し、フィルタ特性を向上することができる。
【0048】さらに、各組の対称型ストリップライン共
振器の少なくとも2つの順次の共振素子の間に、内層ア
ース電極、隣接する対称型ストリップライン共振器の間
を結合する結合電極、入力端子を初段の対称型ストリッ
プライン共振器に結合する入力電極および最終段の対称
型ストリップライン共振器を出力端子に結合する出力電
極の内の少なくとも1種類の電極を誘電体層を介して配
置することによって、これらの電極の間の静電容量を増
大させることができる。これによって、積層型誘電体フ
ィルタの小型、軽量化が可能であるとともに、低周波数
化、低損失化が可能となり、さらに通過帯域巾を広い範
囲に亘って調整することができる。
【0049】特に、共振器間が容量性結合の場合には低
周波数化するとフィルタの帯域巾が狭くなる傾向がある
が、結合電極と共振素子との間の静電容量を大きくする
ことによってフィルタの通過帯域巾を広くすることがで
き、誘導性接合の場合には通過帯域が広くなる傾向があ
るが、結合電極と共振素子との間の静電容量を大きくす
ることによってフィルタの通過帯域巾を狭くすることが
できる。一方、共振素子と結合電極との間の静電容量を
減少させることは容易に行なうことができるので、通過
帯域巾の調整範囲を広くすることができる。このように
して、多様な要求に応える積層型誘電体フィルタを提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の積層型誘電体フィルタを分解して示す図
である。
【図2】従来の積層型誘電体フィルタの外観を示す斜視
図である。
【図3】本発明による積層型誘電体フィルタの第1の実
施例を示す図である。
【図4】本発明による積層型誘電体フィルタと従来の積
層型誘電体フィルタの特性を対比して示すグラフであ
る。
【図5】本発明による積層型誘電体フィルタの第2の実
施例を示す図である。
【図6】本発明による積層型誘電体フィルタの第3の実
施例を示す図である。
【図7】本発明による積層型誘電体フィルタの第4の実
施例を示すである。
【図8】本発明による積層型誘電体フィルタの第5の実
施例を示す図である。
【図9】本発明による積層型誘電体フィルタの第6の実
施例を示す図である。
【図10】本発明による積層型誘電体フィルタの第7の
実施例を示す図である。
【図11】本発明による積層型誘電体フィルタの第8の
実施例を示す図である。
【符号の説明】 21〜28 誘電体層、 31,32 アース電極、
33,33a,33b 入力電極、 34,34a,3
4b 出力電極、 35,35a,35b 結合電極、
41〜43 共振素子、 51〜53 内層アース電

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2つの共振素子を、順次の共振
    素子の間に誘電体層を介在させて対向配置した少なくと
    も2組の対称型ストリップライン共振器を、積層方向と
    直交する方向に並べて配置したことを特徴とする積層型
    誘電体フィルタ。
  2. 【請求項2】前記各組の対称型ストリップライン共振器
    の少なくとも2つの順次の共振素子の間に、内層アース
    電極、隣接する対称型ストリップライン共振器の間を結
    合する結合電極、入力端子を初段の対称型ストリップラ
    イン共振器に結合する入力電極および最終段の対称型ス
    トリップライン共振器を出力端子に結合する出力電極の
    内の少なくとも1種類の電極を誘電体層を介して配置し
    たことを特徴とする請求項1に記載の積層型誘電体フィ
    ルタ。
  3. 【請求項3】前記各組の対称型ストリップライン共振器
    の少なくとも最外側の共振素子の外側にそれぞれ誘電体
    層を介して内層アース電極を配置したことを特徴とする
    請求項1および2の何れかに記載の積層型誘電体フィル
    タ。
  4. 【請求項4】少なくとも2つの共振素子を、順次の共振
    素子の間に誘電体層を介在させて対向配置した少なくと
    も2組の対称型ストリップライン共振器を、積層方向と
    直交する方向に並べて配置し、入力端子を初段の対称型
    ストリップライン共振器に結合する入力電極を、初段の
    対称型ストリップライン共振器の2つの順次の共振素子
    の間に誘電体層を介して配置し、最終段の対称型ストリ
    ップライン共振器を出力端子に結合する出力電極を、最
    終段の対称型ストリップライン共振器の2つの順次の共
    振素子の間に誘電体層を介して配置したことを特徴とす
    る積層型誘電体フィルタ。
  5. 【請求項5】各々が、誘電体層を介して対向配置した第
    1および第2の共振素子を具える第1および第2の対称
    型ストリップライン共振器を積層方向と直交する方向に
    並べて配置し、入力端子を第1の対称型ストリップライ
    ン共振器に結合する入力電極を、この第1の対称型スト
    リップライン共振器の第1および第2の共振素子の間に
    誘電体層を介して配置し、第2の対称型ストリップライ
    ン共振器を出力端子に結合する出力電極を、この第2の
    対称型ストリップライン共振器の第1および第2の共振
    素子の間に誘電体層を介して配置したことを特徴とする
    請求項4に記載の積層型誘電体フィルタ。
  6. 【請求項6】前記第1および第2の対称型ストリップラ
    イン共振器の各々の第1および第2の共振素子の間に誘
    電体層を介して内層アース電極をも配置したことを特徴
    とする請求項5に記載の積層型誘電体フィルタ。
  7. 【請求項7】前記第1および第2の対称型ストリップラ
    イン共振器間を結合する結合電極を、これら対称型スト
    リップライン共振器の第1および第2の共振素子の少な
    くとも一方の外側に誘電体層を介して配置したことを特
    徴とする請求項5および6の何れかに記載の積層型誘電
    体フィルタ。
  8. 【請求項8】前記第1の対称型ストリップライン共振器
    の一方の共振素子の外側に誘電体層を介して別の入力電
    極を配置するとともに、前記第2の対称型ストリップラ
    イン共振器の一方の共振素子の外側に誘電体層を介して
    別の出力電極を配置したことを特徴とする請求項5〜7
    の何れかに記載の積層型誘電体フィルタ。
  9. 【請求項9】各々が、誘電体層を介して対向配置された
    第1および第2の共振素子を具える第1、第2および第
    3の対称型ストリップライン共振器を、積層方向と直交
    する方向に並べて配置し、入力端子を第1の対称型スト
    リップライン共振器に結合する入力電極を、第1の対称
    型ストリップライン共振器の第1および第2の共振素子
    の間に誘電体層を介して配置し、第3の対称型ストリッ
    プライン共振器を出力端子に結合する出力電極を、第3
    の対称型ストリップライン共振器の第1および第2の共
    振素子の間に誘電体層を介して配置し、第1の対称型ス
    トリップライン共振器と第2の対称型ストリップライン
    共振器とを結合する第1の結合電極を、第1および第2
    の対称型ストリップライン共振器の第1の共振素子の外
    側に誘電体層を介して配置し、第2の対称型ストリップ
    ライン共振器と第3の対称型ストリップライン共振器と
    を結合する第2の結合電極を、第2および第3の対称型
    ストリップライン共振器の第2の共振素子の外側に誘電
    体層を介して配置したことを特徴とする請求項4に記載
    の積層型誘電体フィルタ。
  10. 【請求項10】前記第1および第2の対称型ストリップ
    ライン共振器の各々の第1および第2の共振素子の間に
    誘電体層を介して内層アース電極をも配置したことを特
    徴とする請求項9に記載の積層型誘電体フィルタ。
  11. 【請求項11】各々が第1、第2および第3の共振素子
    を具える第1、第2および第3の対称型ストリップライ
    ン共振器を順次に並べて設け、入力端子を第1の対称型
    ストリップライン共振器に結合する入力電極を、この第
    1の対称型ストリップライン共振器の第1および第2の
    共振素子の間に誘電体層を介して配置し、第3の対称型
    ストリップライン共振器を出力端子に結合する出力電極
    を、この第3の対称型ストリップライン共振器の第2お
    よび第3の共振素子の間に誘電体層を介して配置し、第
    1の対称型ストリップライン共振器と第2の対称型スト
    リップライン共振器とを結合する第1の結合電極を、第
    1および第2の対称型ストリップライン共振器の第2お
    よび第3の共振素子の間に誘電体層を介して配置し、第
    2の対称型ストリップライン共振器と第3の対称型スト
    リップライン共振器とを結合する第2の結合電極を、第
    2および第3の対称型ストリップライン共振器の第1お
    よび第2の共振素子の間に誘電体層を介して配置したこ
    とを特徴とする請求項4に記載の積層型誘電体フィル
    タ。
  12. 【請求項12】前記第1の対称型ストリップライン共振
    器の第1および第2の共振素子の間に誘電体層を介して
    内層アース電極をも配置し、前記第3の対称型ストリッ
    プライン共振器の第2および第3の共振素子の間に誘電
    体層を介して内層アース電極をも配置したことを特徴と
    する請求項11に記載の積層型誘電体フィルタ。
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