JP2005217590A - 無線通信装置、無線通信システム及びアンテナ切替え方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】TDMA方式において、送信スロットと送信スロットに対応した直前の受信スロットの通信周波数が異なる場合であっても最適なアンテナを選択することができ、また送信スロットと受信スロットが1:1に対応しない通信の場合であっても最適なアンテナを選択することができることを目的とする。
【解決手段】複数のアンテナのうち受信品質良好なアンテナを選択する制御部120と、選択アンテナを受信周波数毎に記憶するアンテナ記憶部114と、送信無線信号を生成する送信部103と、送信部103の出力を複数のアンテナの1つに接続する切替部102とを有し、制御部120は、アンテナ記憶部114に記憶された情報を基に送信の際、送信周波数と同じ周波数で受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するように切替部102を制御する。
【選択図】図1
【解決手段】複数のアンテナのうち受信品質良好なアンテナを選択する制御部120と、選択アンテナを受信周波数毎に記憶するアンテナ記憶部114と、送信無線信号を生成する送信部103と、送信部103の出力を複数のアンテナの1つに接続する切替部102とを有し、制御部120は、アンテナ記憶部114に記憶された情報を基に送信の際、送信周波数と同じ周波数で受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するように切替部102を制御する。
【選択図】図1
Description
本発明は、無線信号によって通信を行う無線通信装置、および、複数の無線通信装置から成る無線通信システム、ならびに、その無線通信装置、無線通信システムにおけるアンテナ切替え方法に関するものである。
近年、携帯電話機等の無線電話装置は、アナログ方式からデジタル方式へ移行し、TDMA方式を用いた無線通信方式が主流となっている。
TDMA方式の無線通信装置の例としては例えば、国内のPHSや海外のDECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunica−tions)等があり、PHSでは時間軸を5m秒のフレームに分割し、フレーム内を8つのスロットに分割して時間多重を行い、通信を行う((非特許文献1)参照)。またDECTでは、時間軸を10m秒のフレームに分割し、フレーム内を24のスロットに分割して時間多重を行い、通信を行う((非特許文献2)参照)。これらデジタル方式のTDMA方式の通信を行う無線通信装置では、音声通信のみならず、データ通信への応用も盛んに行われている。特に、データ通信の場合、TDMA方式の特徴を生かして、無線通信装置間で複数のスロットを利用して通信を行い、データ通信速度の向上を図る技術が用いられ、PHSでは、基地局と端末との間でお互いが同一フレーム内の2つのスロットで送信し、64kbpsの速度で通信を行う64kPIAFSの通信方式が利用されており、またDECTでは、親機と子機との間で同一フレーム内の12スロット離れたスロットのN(Nは1以上12以下の整数)組みのスロットを用いて、それぞれの送信スロット数が1:(2N−1)となる非対象通信、例えば1スロットで親機から子機に送信し、3スロットで子機から親機に送信するようなDPRS(DECT Packet Radio Service)と呼ばれるデータ通信方式が利用されている((非特許文献3)参照)。
また、最近では、ISMバンドを使用する無線通信装置の開発が進められており、この周波数帯の無線通信装置の通信方式の1つとして通信周波数をフレーム毎に変えながら通信を行う周波数ホッピング方式を用いたTDMA通信を行う無線通信装置が開発されている。
一方、従来より、無線通信装置の通信品質の向上させる技術の1つとして、複数のアンテナで受信を行い、受信品質のよい受信信号を選択し、また、送信時は、受信品質の良好であったアンテナより送信を行うことにより通信品質の向上を図るダイバシティ方式が多くの無線通信装置で利用されている。ダイバシティ方式は、直接波と間接波の干渉によって発生するフェージングによる通信品質の劣化を防止する為、使用する無線周波数の1/2波長以上離して設置した複数のアンテナをもちいる方式や、異なる方向に向けられた複数の指向性アンテナを用いる方式、異なる偏波面を持つ複数のアンテナを用いる方式等があり、無線通信装置が動作する環境に応じて使い分けられている。
また、上述したTDMA方式の無線通信装置でもダイバシティ方式が用いられており、受信スロットにて複数のアンテナで受信し、受信品質の良好なアンテナを用いて受信スロットに対応する送信スロットで送信を行うように制御されている。例えばPHSでは、フレーム内のスロット1からスロット8の8つのスロットのうち、スロット1とスロット5のように4つはなれたスロットで基地局と端末が通信を行う。スロット1で基地局が送信し、スロット5で端末が送信する場合、基地局では、スロット5の受信の際、複数のアンテナで受信を行い、受信品質の良好なアンテナでスロット1の送信を行うように制御を行
っている。
第二世代コードレス電話システム 標準規格 4.0版 P11 図2.3、P70 図4.2.4 ETSI EN 300 175−2 Vl.4.24.2 Time Division Multiple Access(TDMA) structure(access in time) P12 代表図 Figure1:Full sloc format ETSI EN 301 649 P15 4 Descrip−tion of service
っている。
第二世代コードレス電話システム 標準規格 4.0版 P11 図2.3、P70 図4.2.4 ETSI EN 300 175−2 Vl.4.24.2 Time Division Multiple Access(TDMA) structure(access in time) P12 代表図 Figure1:Full sloc format ETSI EN 301 649 P15 4 Descrip−tion of service
このように、TDMA方式を用いて通信を行う無線通信装置においては、ダイバシティ方式を用いて無線品質の改善を行う場合、送信スロットでのアンテナの選択は、あらかじめ決められたスロット数だけ離れた受信スロットにて、受信品質の良否によって選択されたアンテナを選択するように制御が行われていた。そのため、上述したDECTの非対称通信のように、送信スロットと受信スロットが1:1に対応しない通信の場合、送信スロットの対応するスロットすなわち12スロットはなれたスロットで受信を行っていない場合があり、そのような送信スロットでの最適なアンテナの選択が困難であることから、非対称通信時の送信の際のアンテナは少なくとも対応するスロットが受信スロットで無い送信スロットでは、最適なアンテナが選択されずに、例えば1つの固定のアンテナから送信され、通信品質の改善効果が低くなるという問題点を有していた。
また、フレーム毎に通信周波数を変える周波数ホッピングを行いながらTDMA通信を行う無線通信装置では、送信スロットと送信スロットに対応した直前の受信スロットの通信周波数が異なる場合がある。この場合、受信信号の伝播路と送信信号の伝播路とが同じであっても、周波数が異なることにより波長が異なり、またフェージングによって生じる受信信号の強弱の発生間隔が異なるため、使用する無線周波数の1/2波長以上離して設置した複数のアンテナをもちいて受信を行い受信品質の向上を図ることは可能であったが、送信スロットに対応した直前の受信スロットで受信品質を基に選択したアンテナで送信を行っても、通信品質の改善の効果が期待できないという問題点を有していた。
この無線通信装置および無線通信システムならびにアンテナ切替え方法では、アンテナダイバーシティおよび周波数ホッピングまたはアンテナダイバーシティのみを用いたTDMA方式において、送信スロットと送信スロットに対応した直前の受信スロットの通信周波数が異なる場合であっても最適なアンテナを選択することができ、また送信スロットと受信スロットが1:1に対応しない通信の場合であっても最適なアンテナを選択することができることが要求されている。
本発明は、これらの要求を満たすため、アンテナダイバーシティおよび周波数ホッピングまたはアンテナダイバーシティのみを用いたTDMA方式において、送信スロットと送信スロットに対応した直前の受信スロットの通信周波数が異なる場合であっても最適なアンテナを選択することができ、また送信スロットと受信スロットが1:1に対応しない通信の場合であっても最適なアンテナを選択することができる無線通信装置および無線通信システム、ならびに、アンテナダイバーシティおよび周波数ホッピングまたはアンテナダイバーシティのみを用いたTDMA方式において、送信スロットと送信スロットに対応した直前の受信スロットの通信周波数が異なる場合であっても最適なアンテナを選択し、また送信スロットと受信スロットが1:1に対応しない通信の場合であっても最適なアンテナを選択するためのアンテナ切替え方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の無線通信装置は、送受信周波数をあらかじめ決められた順番で変えながら通信をおこなう周波数ホッピング方式を用いて通信を行うTDMA方式の無線通信装置であって、複数のアンテナと、複数のアンテナにおける受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択する制御部と、制御部で選択されたアンテナを受信周波数毎に記憶するアンテナ記憶部と、送信データから送信する無線信号を生成する送信部と、送信部の出力を複数のアンテナの1つに接続する切替部とを有し、制御部は、アンテナ記憶部に記憶された情報を基に、送信の際、送信周波数と同じ周波数で受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するように切替部を制御する構成を備えている。
これにより、アンテナダイバーシティおよび周波数ホッピングを用いたTDMA方式において、送信スロットと送信スロットに対応した直前の受信スロットの通信周波数が異なる場合であっても最適なアンテナを選択することができる無線通信装置が得られる。
上記課題を解決するために本発明の無線通信システムは、送受信周波数をあらかじめ決められた順番で変えながら通信をおこなう周波数ホッピング方式を用いて通信を行うTDMA方式の2つの無線通信装置から成る無線通信システムであって、2つの無線通信装置の一方は周期的に制御用データを送信する制御局であり、2つの無線通信装置の他方は制御局の制御用データを受信して制御局との周波数ホッピングを確立しTDMAの同期をとる従属局であり、従属局は、アンテナと、アンテナを介して送受信周波数を変えながらTDMA方式を用いて通信を行う無線部と、制御局と双方向の通信を行う際、制御局に同期して、TDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの先行するスロットで送信を行い、2つのスロットの後方のスロットで先行するスロットの送信周波数と同一周波数で制御局からの送信信号の受信を行い、フレーム毎にあらかじめ決められた順番で送受信周波数を切り替えるように無線部の制御を行う制御部とを有し、制御局は、複数のアンテナと、複数のアンテナの少なくとも1つを介して送受信周波数を変えながらTDMA方式を用いて送受信を行う無線部と、無線部を複数のアンテナの1つに接続する切替部と、複数のアンテナにおける受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択する制御部と、制御部で選択されたアンテナを受信したスロット毎に記憶するアンテナ記憶部とを有し、制御局の制御部は、従属局と双方向の通信を行う際、TDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にあるスロットの先行するスロットで従属局からの受信を行い、あらかじめ決められた位置関係にあるスロットの後方のスロットで先行するスロットの受信周波数と同一周波数で従属局への送信を行い、フレーム毎にあらかじめ決められた順番で送受信周波数を切り替えるように無線部の制御を行うと共に、アンテナ記憶部に記憶された情報を基に、送信の際、送信スロットに対応した受信スロットで受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するよう切替部を制御する構成を備えている。
これにより、アンテナダイバーシティおよび周波数ホッピングを用いたTDMA方式において、送信スロットと受信スロットが1:1に対応しない通信の場合であっても最適なアンテナを選択することができる無線通信システムが得られる。
上記課題を解決するために本発明のアンテナ切替え方法は、送受信周波数をあらかじめ決められた順番で変えながら通信をおこなう周波数ホッピング方式を用いて通信を行うTDMA方式の無線通信装置における複数のアンテナのアンテナ切替え方法であって、複数のアンテナにおける受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択する選択ステップと、選択ステップで選択されたアンテナを受信周波数毎にアンテナ記憶部に記憶するアンテナ記憶ステップと、送信データから送信する無線信号を送信部で生成する送信ステップと、送信部の出力を複数のアンテナの1つに接続する切替ステップと、アンテナ
記憶部に記憶された情報を基に、送信の際、送信周波数と同じ周波数で受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するように切替ステップにおける接続を制御する制御ステップとを有する構成を備えている。
記憶部に記憶された情報を基に、送信の際、送信周波数と同じ周波数で受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するように切替ステップにおける接続を制御する制御ステップとを有する構成を備えている。
これにより、アンテナダイバーシティおよび周波数ホッピングを用いたTDMA方式において、送信スロットと送信スロットに対応した直前の受信スロットの通信周波数が異なる場合であっても最適なアンテナを選択するためのアンテナ切替え方法が得られる。
本発明の無線通信装置は、送受信周波数をあらかじめ決められた順番で変えながら通信をおこなう周波数ホッピング方式を用いて通信を行うTDMA方式の無線通信装置であって、複数のアンテナと、複数のアンテナにおける受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択する制御部と、制御部で選択されたアンテナを受信周波数毎に記憶するアンテナ記憶部と、送信データから送信する無線信号を生成する送信部と、送信部の出力を複数のアンテナの1つに接続する切替部とを有し、制御部は、アンテナ記憶部に記憶された情報を基に、送信の際、送信周波数と同じ周波数で受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するように切替部を制御することにより、送信スロットの前の受信スロットの通信周波数にかかわらず、直近の同一周波数で受信した際の受信品質を元に選択されたアンテナより送信を行うことが可能となり、アンテナダイバーシティおよび周波数ホッピングを用いたTDMA方式において、送信スロットと送信スロットに対応した直前の受信スロットの通信周波数が異なる場合であっても最適なアンテナを選択することができ、通信品質を向上させることができるという有利な効果が得られる。
また、送受信周波数をあらかじめ決められた順番で変えながら通信をおこなう周波数ホッピング方式を用いて通信を行うTDMA方式の無線通信装置であって、複数のアンテナと、複数のアンテナにおける受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択する制御部と、制御部で選択されたアンテナを受信したスロットに応じて受信周波数毎に記憶するアンテナ記憶部と、送信データから送信する無線信号を生成する送信部と、送信部の出力を複数のアンテナの1つに接続する切替部とを有し、制御部は、アンテナ記憶部に記憶された情報を基に、送信の際、送信周波数と同じ周波数で送信スロットに対応した受信スロットで受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するように切替部を制御することにより、複数の送受信スロットで同時に通信を行う場合に於いても、送信スロットの前の受信スロットの通信周波数にかかわらず、直近の送信スロットに対応する受信スロットにおいて同一周波数で受信した際の受信品質を元に選択されたアンテナより送信を行うことが可能となり、アンテナダイバーシティおよび周波数ホッピングを用いたTDMA方式において、送信スロットと受信スロットが1:1に対応しない通信の場合であっても最適なアンテナを選択することができ、複数の送受信を同時に行いながら、それぞれの通信で通信品質を向上させることができるという有利な効果が得られる。
さらに、送受信周波数をあらかじめ決められた順番で変えながら通信をおこなう周波数ホッピング方式を用いて通信を行うTDMA方式の無線通信装置であって、複数のアンテナと、複数のアンテナにおける受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択する制御部と、制御部で選択されたアンテナを受信した通信相手に応じて受信周波数毎に記憶するアンテナ記憶部と、送信データから送信する無線信号を生成する送信部と、送信部の出力を複数のアンテナの1つに接続する切替部とを有し、制御部は、アンテナ記憶部に記憶された情報を基に、送信の際、送信周波数と同じ周波数で送信しようとする相手から受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するように切替部を制御することにより、1つの通信相手と複数の対称の送受信スロット数または非対称の送受信スロット数で通信する場合や、複数の相手と同時に通信を行う場合に於いても、送信スロットの前の受信スロットの通信周波数や通信相手にかかわらず、直近の送信しようとする相手からの
送信周波数と同一の周波数で受信した際に受信品質を元に選択されたアンテナより送信を行うことが可能となり、1つの通信相手と複数の対称の送受信スロット数または非対称の送受信スロット数で通信を行いながら、また更に複数の相手と同時に通信を行ながら、それぞれの通信で通信品質を向上させることができるという有利な効果が得られる。
送信周波数と同一の周波数で受信した際に受信品質を元に選択されたアンテナより送信を行うことが可能となり、1つの通信相手と複数の対称の送受信スロット数または非対称の送受信スロット数で通信を行いながら、また更に複数の相手と同時に通信を行ながら、それぞれの通信で通信品質を向上させることができるという有利な効果が得られる。
本発明の無線通信システムは、送受信周波数をあらかじめ決められた順番で変えながら通信をおこなう周波数ホッピング方式を用いて通信を行うTDMA方式の2つの無線通信装置から成る無線通信システムであって、2つの無線通信装置の一方は周期的に制御用データを送信する制御局であり、2つの無線通信装置の他方は制御局の制御用データを受信して制御局との周波数ホッピングを確立しTDMAの同期をとる従属局であり、従属局は、アンテナと、アンテナを介して送受信周波数を変えながらTDMA方式を用いて通信を行う無線部と、制御局と双方向の通信を行う際、制御局に同期して、TDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの先行するスロットで送信を行い、2つのスロットの後方のスロットで先行するスロットの送信周波数と同一周波数で制御局からの送信信号の受信を行い、フレーム毎にあらかじめ決められた順番で送受信周波数を切り替えるように無線部の制御を行う制御部とを有し、制御局は、複数のアンテナと、複数のアンテナの少なくとも1つを介して送受信周波数を変えながらTDMA方式を用いて送受信を行う無線部と、無線部を複数のアンテナの1つに接続する切替部と、複数のアンテナにおける受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択する制御部と、制御部で選択されたアンテナを受信したスロット毎に記憶するアンテナ記憶部とを有し、制御局の制御部は、従属局と双方向の通信を行う際、TDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にあるスロットの先行するスロットで従属局からの受信を行い、あらかじめ決められた位置関係にあるスロットの後方のスロットで先行するスロットの受信周波数と同一周波数で従属局への送信を行い、フレーム毎にあらかじめ決められた順番で送受信周波数を切り替えるように無線部の制御を行うと共に、アンテナ記憶部に記憶された情報を基に、送信の際、送信スロットに対応した受信スロットで受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するよう切替部を制御することにより、同一フレーム内の従属局と制御局の送信周波数を同じとし、同一フレーム内の送信順序を従属局の送信を先に行い、制御局の送信を後に行うようにすることによって、制御局で受信品質を元に選択されたアンテナで送信を行って通信品質の改善を図る場合、フレーム毎に周波数を変えながら通信を行う周波数ホッピングを行っても、スロット毎に受信品質の良好なアンテナを記憶し、対応する送信スロットで記憶された情報を元にアンテナを選択することが可能となり、通信品質を向上させることができると共に、受信周波数毎に選択したアンテナを記憶する必要が無く、アンテナ記憶部の容量を少なくすることができるという有利な効果が得られる。また、制御局側に複数のアンテナを設けて通信品質の向上を図っており、フェージングの影響による通信品質の劣化を低減するために複数のアンテナで受信を行って受信品質の良好なアンテナを選択する方式では、改善効果を高めるためにそれぞれのアンテナは使用する無線周波数の1/2波長以上離して設置する必要があり、制御局がコードレス電話の親機で、従属局が子機であるような、したがって制御局が固定局で、従属局が移動局であるような無線通信装置に使用する場合、アンテナの設置の制限が少ない、すなわち装置の大きさが大きくとも利便性を損なうことが少ない固定局側に複数のアンテナを設置して通信品質の改善が可能となり、アンテナの設置位置を十分に離して設置することが容易となり、フェージングの影響を抑える効果を高めることができるという有利な効果が得られる。
また、送受信周波数をあらかじめ決められた順番で変えながら通信をおこなう周波数ホッピング方式を用いて通信を行うTDMA方式の2つの無線通信装置から成る無線通信システムであって、2つの無線通信装置の一方は周期的に制御用データを送信する制御局であり、2つの無線通信装置の他方は制御局の制御用データを受信して制御局との周波数ホッピングを確立しTDMAの同期をとる従属局であり、従属局は、アンテナと、アンテナ
を介して送受信周波数を変えながらTDMA方式を用いて通信を行う無線部と、制御局と双方向の通信を行う際、制御局に同期して、TDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの先行するスロットで送信を行い、あらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの後方のスロットで先行するスロットの送信周波数と同一周波数で制御局からの送信信号の受信を行い、フレーム毎にあらかじめ決められた順番で送受信周波数を切り替えるように無線部の制御を行う制御部とを有し、制御局は、複数のアンテナと、複数のアンテナの少なくとも1つを介して送受信周波数を変えながらTDMA方式を用いて送受信を行う無線部と、無線部を複数のアンテナの1つに接続する切替部と、複数のアンテナにおける受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択する制御部と、制御部で選択されたアンテナを通話相手毎に記憶するアンテナ記憶部とを有し、制御局の制御部は、従属局と双方向の通信を行う際、TDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にあるスロットの先行するスロットで従属局からの受信を行い、あらかじめ決められた位置関係にあるスロットの後方のスロットで先行するスロットの受信周波数と同一周波数で従属局への送信を行い、フレーム毎にあらかじめ決められた順番で送受信周波数を切り替えるように無線部の制御を行うと共に、アンテナ記憶部に記憶された情報を基に、送信の際、通話相手に対応した受信スロットで受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するように切替部を制御することにより、同一フレーム内の従属局と制御局の送信周波数を同じとし、同一フレーム内の送信順序を従属局の送信を先に行い、制御局の送信を後に行うようにすることによって、制御局で受信品質を元に選択されたアンテナで送信を行い通信品質の改善を図る場合、フレーム毎に周波数を変えながら通信を行う周波数ホッピングを行っても、通話相手毎に受信品質の良好なアンテナを記憶し、対応する送信スロットで記憶された情報を元にアンテナを選択することが可能となり、通信品質を向上させることができると共に受信周波数毎に選択したアンテナを記憶する必要が無く、アンテナ記憶部の容量を少なくすることができ、また、TDMAのスロット数より算出される同時通話数より実際に同時通話可能な通話数が少ない無線通信装置では、選択されたアンテナ情報をスロット毎に管理する場合に比べ、通話相手毎に管理することにより更に記憶装置の容量を少なくすることができる有利な効果が得られる。また、制御局側に複数のアンテナを設け通信品質の向上を図っており、フェージングの影響による通信品質の劣化を低減するために複数のアンテナで受信を行って受信品質の良好なアンテナを選択する方式では、改善効果を高めるためにそれぞれのアンテナは使用する無線周波数の1/2波長以上離して設置する必要があり、制御局がコードレス電話の親機で、従属局が子機であるような、したがって制御局が固定局で、従属局が移動局であるような無線通信装置に使用する場合、アンテナの設置の制限が少ない、すなわち装置の大きさが大きくとも利便性を損なうことが少ない固定局側に複数のアンテナを設置して通信品質の改善が可能となり、アンテナの設置位置を十分に離して設置することが容易となり、フェージングの影響を抑える効果を高める有利な効果が得られる。
を介して送受信周波数を変えながらTDMA方式を用いて通信を行う無線部と、制御局と双方向の通信を行う際、制御局に同期して、TDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの先行するスロットで送信を行い、あらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの後方のスロットで先行するスロットの送信周波数と同一周波数で制御局からの送信信号の受信を行い、フレーム毎にあらかじめ決められた順番で送受信周波数を切り替えるように無線部の制御を行う制御部とを有し、制御局は、複数のアンテナと、複数のアンテナの少なくとも1つを介して送受信周波数を変えながらTDMA方式を用いて送受信を行う無線部と、無線部を複数のアンテナの1つに接続する切替部と、複数のアンテナにおける受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択する制御部と、制御部で選択されたアンテナを通話相手毎に記憶するアンテナ記憶部とを有し、制御局の制御部は、従属局と双方向の通信を行う際、TDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にあるスロットの先行するスロットで従属局からの受信を行い、あらかじめ決められた位置関係にあるスロットの後方のスロットで先行するスロットの受信周波数と同一周波数で従属局への送信を行い、フレーム毎にあらかじめ決められた順番で送受信周波数を切り替えるように無線部の制御を行うと共に、アンテナ記憶部に記憶された情報を基に、送信の際、通話相手に対応した受信スロットで受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するように切替部を制御することにより、同一フレーム内の従属局と制御局の送信周波数を同じとし、同一フレーム内の送信順序を従属局の送信を先に行い、制御局の送信を後に行うようにすることによって、制御局で受信品質を元に選択されたアンテナで送信を行い通信品質の改善を図る場合、フレーム毎に周波数を変えながら通信を行う周波数ホッピングを行っても、通話相手毎に受信品質の良好なアンテナを記憶し、対応する送信スロットで記憶された情報を元にアンテナを選択することが可能となり、通信品質を向上させることができると共に受信周波数毎に選択したアンテナを記憶する必要が無く、アンテナ記憶部の容量を少なくすることができ、また、TDMAのスロット数より算出される同時通話数より実際に同時通話可能な通話数が少ない無線通信装置では、選択されたアンテナ情報をスロット毎に管理する場合に比べ、通話相手毎に管理することにより更に記憶装置の容量を少なくすることができる有利な効果が得られる。また、制御局側に複数のアンテナを設け通信品質の向上を図っており、フェージングの影響による通信品質の劣化を低減するために複数のアンテナで受信を行って受信品質の良好なアンテナを選択する方式では、改善効果を高めるためにそれぞれのアンテナは使用する無線周波数の1/2波長以上離して設置する必要があり、制御局がコードレス電話の親機で、従属局が子機であるような、したがって制御局が固定局で、従属局が移動局であるような無線通信装置に使用する場合、アンテナの設置の制限が少ない、すなわち装置の大きさが大きくとも利便性を損なうことが少ない固定局側に複数のアンテナを設置して通信品質の改善が可能となり、アンテナの設置位置を十分に離して設置することが容易となり、フェージングの影響を抑える効果を高める有利な効果が得られる。
さらに、TDMA方式を用いて一方の無線通信装置と他方の無線通信装置との間で双方向の多重通信を行うと共に、少なくとも1つのスロットで一方の無線通信装置から他方の無線通信装置への送信を行い、一方の無線通信装置から他方の無線通信装置へ送信するスロット数よりも少ない1つ以上のスロットで他方の無線通信装置から一方の無線通信装置への送信を行う無線通信システムであって、一方の無線通信装置は、複数のアンテナと、複数のアンテナにおける受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択する制御部と、制御部で選択されたアンテナを記憶するアンテナ記憶部と、送信データから送信する無線信号を生成する送信部と、送信部の出力を複数のアンテナの1つに接続する切替部とを有し、制御部は、アンテナ記憶部に記憶された情報を基に、送信の際、受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するように切替部を制御することにより、非対称通信を行う際、受信スロットで受信品質の良好なアンテナを選択すると共に選択したアンテナを記憶し、各送信スロットにおいて、記憶した情報をもとにアンテナを選択することができ、受信スロットと送信スロットが1:1に対応していない非対称通信の送信時にお
いても、受信時に選択した通信品質の良好なアンテナから送信が可能となり、通信品質を向上させることができるという有利な効果が得られる。
いても、受信時に選択した通信品質の良好なアンテナから送信が可能となり、通信品質を向上させることができるという有利な効果が得られる。
さらに、一方の無線通信装置は、同時に複数の他方の無線通信装置と通信が可能であり、アンテナ記憶部は制御部で選択されたアンテナを通信相手毎に記憶し、制御部は、アンテナ記憶部に記憶された情報を基に、送信の際、送信しようとする相手から受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するように切替部を制御することにより、選択したアンテナを通信相手毎に記憶し、送信時に通信相手毎に記憶した情報を元に信号を送信するアンテナを選択することができ、複数の相手と同時に通信を行う場合も、それぞれの通信相手との通信において上記発明と同様の有利な効果が得られる。
本発明のアンテナ切替え方法は、送受信周波数をあらかじめ決められた順番で変えながら通信をおこなう周波数ホッピング方式を用いて通信を行うTDMA方式の無線通信装置における複数のアンテナのアンテナ切替え方法であって、複数のアンテナにおける受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択する選択ステップと、選択ステップで選択されたアンテナを受信周波数毎にアンテナ記憶部に記憶するアンテナ記憶ステップと、送信データから送信する無線信号を送信部で生成する送信ステップと、送信部の出力を複数のアンテナの1つに接続する切替ステップと、アンテナ記憶部に記憶された情報を基に、送信の際、送信周波数と同じ周波数で受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するように切替ステップにおける接続を制御する制御ステップとを有することにより、送信スロットの前の受信スロットの通信周波数にかかわらず、直近の同一周波数で受信した際の受信品質を元に選択されたアンテナより送信を行うことが可能となり、アンテナダイバーシティおよび周波数ホッピングを用いたTDMA方式において、送信スロットと送信スロットに対応した直前の受信スロットの通信周波数が異なる場合であっても最適なアンテナを選択することができ、通信品質を向上させることができるという有利な効果が得られる。
また、送受信周波数をあらかじめ決められた順番で変えながら通信をおこなう周波数ホッピング方式を用いて通信を行うTDMA方式の無線通信装置における複数のアンテナのアンテナ切替え方法であって、複数のアンテナにおける受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択する選択ステップと、選択ステップで選択されたアンテナを受信したスロットに応じて受信周波数毎にアンテナ記憶部に記憶するアンテナ記憶ステップと、アンテナ記憶部に記憶された情報を基に、送信スロットに対応した受信スロットで送信周波数と同じ周波数で受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信を行う送信ステップとを有することにより、複数の送受信スロットで同時に通信を行う場合に於いても、送信スロットの前の受信スロットの通信周波数にかかわらず、直近の送信スロットに対応する受信スロットにおいて同一周波数で受信した際の受信品質を元に選択されたアンテナより送信を行うことが可能となり、アンテナダイバーシティおよび周波数ホッピングを用いたTDMA方式において、送信スロットと受信スロットが1:1に対応しない通信の場合であっても最適なアンテナを選択することができ、複数の送受信を同時に行いながら、それぞれの通信で通信品質を向上させることができるという有利な効果が得られる。
さらに、送受信周波数をあらかじめ決められた順番で変えながら通信をおこなう周波数ホッピング方式を用いて通信を行うTDMA方式の無線通信装置における複数のアンテナのアンテナ切替え方法であって、複数のアンテナにおける受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択する選択ステップと、選択ステップで選択されたアンテナを受信した通信相手に応じて受信周波数毎にアンテナ記憶部に記憶するアンテナ記憶ステップと、アンテナ記憶部に記憶された情報を基に、通信相手に応じて送信周波数と同じ周波数で受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信を行う送信ステップとを有することにより、1つの通信相手と複数の対称の送受信スロット数または非対称の送受信スロット
数で通信する場合や、複数の相手と同時に通信を行う場合に於いても、送信スロットの前の受信スロットの通信周波数や通信相手にかかわらず、直近の送信しようとする相手からの送信周波数と同一の周波数で受信した際に受信品質を元に選択されたアンテナより送信を行うことが可能となり、1つの通信相手と複数の対称の送受信スロット数または非対称の送受信スロット数で通信を行いながら、また更に複数の相手と同時に通信を行ながら、それぞれの通信で通信品質を向上させることができるという有利な効果が得られる。
数で通信する場合や、複数の相手と同時に通信を行う場合に於いても、送信スロットの前の受信スロットの通信周波数や通信相手にかかわらず、直近の送信しようとする相手からの送信周波数と同一の周波数で受信した際に受信品質を元に選択されたアンテナより送信を行うことが可能となり、1つの通信相手と複数の対称の送受信スロット数または非対称の送受信スロット数で通信を行いながら、また更に複数の相手と同時に通信を行ながら、それぞれの通信で通信品質を向上させることができるという有利な効果が得られる。
さらに、送受信周波数をあらかじめ決められた順番で変えながら通信をおこなう周波数ホッピング方式を用いて通信を行うTDMA方式の2つの無線通信装置から成り、2つの無線通信装置の一方は周期的に制御用データを送信する制御局であり、2つの無線通信装置の他方は制御局の制御用データを受信して制御局との周波数ホッピングを確立しTDMAの同期をとる従属局である無線通信システムにおいて制御局と従属局との間で双方向通信する際の制御局におけるアンテナ切替え方法であって、従属局における従属ステップと、制御局における制御ステップとを有し、従属ステップは、制御局によってタイミングが決定されたTDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの先行するスロットで送信を行う送信ステップと、あらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの後方のスロットで先行するスロットの送信周波数と同一周波数で制御局からの送信信号の受信を行う受信ステップと、フレーム毎にあらかじめ決められた順番で送受信周波数を切り替える切替えステップとを有し、制御ステップは、自らのタイミングで決定したTDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの先行するスロットで複数のアンテナで受信を行い受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択し受信を行う受信ステップと、受信ステップで選択されたアンテナを受信したスロット毎に記憶する記憶ステップと、自らのタイミングで決定したTDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの後方のスロットで記憶ステップで記憶された情報を基に送信スロットに対応した受信スロットで受信した際の受信品質の良好なアンテナを選択して送信を行う送信ステップと、フレーム毎にあらかじめ決められた順番で送受信周波数を切り替える切替えステップとを有することにより、同一フレーム内の従属局と制御局の送信周波数を同じとし、同一フレーム内の送信順序を従属局の送信を先に行い、制御局の送信を後に行うようにすることによって、制御局で受信品質を元に選択されたアンテナで送信を行って通信品質の改善を図る場合、フレーム毎に周波数を変えながら通信を行う周波数ホッピングを行っても、スロット毎に受信品質の良好なアンテナを記憶し、対応する送信スロットで記憶された情報を元にアンテナを選択することが可能となり、通信品質を向上させることができると共に、受信周波数毎に選択したアンテナを記憶する必要が無く、アンテナ記憶部の容量を少なくすることができるという有利な効果が得られる。また、制御局側に複数のアンテナを設けて通信品質の向上を図っており、フェージングの影響による通信品質の劣化を低減するために複数のアンテナで受信を行って受信品質の良好なアンテナを選択する方式では、改善効果を高めるためにそれぞれのアンテナは使用する無線周波数の1/2波長以上離して設置する必要があり、制御局がコードレス電話の親機で、従属局が子機であるような、したがって制御局が固定局で、従属局が移動局であるような無線通信装置に使用する場合、アンテナの設置の制限が少ない、すなわち装置の大きさが大きくとも利便性を損なうことが少ない固定局側に複数のアンテナを設置して通信品質の改善が可能となり、アンテナの設置位置を十分に離して設置することが容易となり、フェージングの影響を抑える効果を高めることができるという有利な効果が得られる。
さらに、送受信周波数をあらかじめ決められた順番で変えながら通信をおこなう周波数ホッピング方式を用いて通信を行うTDMA方式の2つの無線通信装置から成り、2つの無線通信装置の一方は周期的に制御用データを送信する制御局であり、2つの無線通信装置の他方は制御局の制御用データを受信して制御局との周波数ホッピングを確立しTDMAの同期をとる従属局である無線通信システムにおいて制御局と従属局との間で双方向通
信する際の制御局におけるアンテナ切替え方法であって、従属局における従属ステップと、制御局における制御ステップとを有し、記従属ステップは、制御局によってタイミングが決定されたTDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの先行するスロットで送信を行う送信ステップと、あらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの後方のスロットで先行するスロットの送信周波数と同一周波数で制御局からの送信信号の受信を行う受信ステップと、フレーム毎にあらかじめ決められた順番で送受信周波数を切り替える切替えステップとを有し、制御ステップは、自らのタイミングで決定したTDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの先行するスロットで複数のアンテナで受信を行い受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択し受信を行う受信ステップと、受信ステップで選択されたアンテナを通信相手毎に記憶する記憶ステップと、自らのタイミングで決定したTDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの後方のスロットで記憶ステップで記憶された情報を基に送信しようとする相手からの送信信号を受信した際の受信品質の良好なアンテナを選択して送信を行う送信ステップと、フレーム毎にあらかじめ決められた順番で送受信周波数を切り替える切替えステップとを有することにより、同一フレーム内の従属局と制御局の送信周波数を同じとし、同一フレーム内の送信順序を従属局の送信を先に行い、制御局の送信を後に行うようにすることによって、制御局で受信品質を元に選択されたアンテナで送信を行い通信品質の改善を図る場合、フレーム毎に周波数を変えながら通信を行う周波数ホッピングを行っても、通話相手毎に受信品質の良好なアンテナを記憶し、対応する送信スロットで記憶された情報を元にアンテナを選択することが可能となり、通信品質を向上させることができると共に受信周波数毎に選択したアンテナを記憶する必要が無く、アンテナ記憶部の容量を少なくすることができ、また、TDMAのスロット数より算出される同時通話数より実際に同時通話可能な通話数が少ない無線通信装置では、選択されたアンテナ情報をスロット毎に管理する場合に比べ、通話相手毎に管理することにより更に記憶装置の容量を少なくすることができる有利な効果が得られる。また、制御局側に複数のアンテナを設け通信品質の向上を図っており、フェージングの影響による通信品質の劣化を低減するために複数のアンテナで受信を行って受信品質の良好なアンテナを選択する方式では、改善効果を高めるためにそれぞれのアンテナは使用する無線周波数の1/2波長以上離して設置する必要があり、制御局がコードレス電話の親機で、従属局が子機であるような、したがって制御局が固定局で、従属局が移動局であるような無線通信装置に使用する場合、アンテナの設置の制限が少ない、すなわち装置の大きさが大きくとも利便性を損なうことが少ない固定局側に複数のアンテナを設置して通信品質の改善が可能となり、アンテナの設置位置を十分に離して設置することが容易となり、フェージングの影響を抑える効果を高める有利な効果が得られる。
信する際の制御局におけるアンテナ切替え方法であって、従属局における従属ステップと、制御局における制御ステップとを有し、記従属ステップは、制御局によってタイミングが決定されたTDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの先行するスロットで送信を行う送信ステップと、あらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの後方のスロットで先行するスロットの送信周波数と同一周波数で制御局からの送信信号の受信を行う受信ステップと、フレーム毎にあらかじめ決められた順番で送受信周波数を切り替える切替えステップとを有し、制御ステップは、自らのタイミングで決定したTDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの先行するスロットで複数のアンテナで受信を行い受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択し受信を行う受信ステップと、受信ステップで選択されたアンテナを通信相手毎に記憶する記憶ステップと、自らのタイミングで決定したTDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの後方のスロットで記憶ステップで記憶された情報を基に送信しようとする相手からの送信信号を受信した際の受信品質の良好なアンテナを選択して送信を行う送信ステップと、フレーム毎にあらかじめ決められた順番で送受信周波数を切り替える切替えステップとを有することにより、同一フレーム内の従属局と制御局の送信周波数を同じとし、同一フレーム内の送信順序を従属局の送信を先に行い、制御局の送信を後に行うようにすることによって、制御局で受信品質を元に選択されたアンテナで送信を行い通信品質の改善を図る場合、フレーム毎に周波数を変えながら通信を行う周波数ホッピングを行っても、通話相手毎に受信品質の良好なアンテナを記憶し、対応する送信スロットで記憶された情報を元にアンテナを選択することが可能となり、通信品質を向上させることができると共に受信周波数毎に選択したアンテナを記憶する必要が無く、アンテナ記憶部の容量を少なくすることができ、また、TDMAのスロット数より算出される同時通話数より実際に同時通話可能な通話数が少ない無線通信装置では、選択されたアンテナ情報をスロット毎に管理する場合に比べ、通話相手毎に管理することにより更に記憶装置の容量を少なくすることができる有利な効果が得られる。また、制御局側に複数のアンテナを設け通信品質の向上を図っており、フェージングの影響による通信品質の劣化を低減するために複数のアンテナで受信を行って受信品質の良好なアンテナを選択する方式では、改善効果を高めるためにそれぞれのアンテナは使用する無線周波数の1/2波長以上離して設置する必要があり、制御局がコードレス電話の親機で、従属局が子機であるような、したがって制御局が固定局で、従属局が移動局であるような無線通信装置に使用する場合、アンテナの設置の制限が少ない、すなわち装置の大きさが大きくとも利便性を損なうことが少ない固定局側に複数のアンテナを設置して通信品質の改善が可能となり、アンテナの設置位置を十分に離して設置することが容易となり、フェージングの影響を抑える効果を高める有利な効果が得られる。
本発明は、アンテナダイバーシティおよび周波数ホッピングまたはアンテナダイバーシティのみを用いたTDMA方式において、送信スロットと送信スロットに対応した直前の受信スロットの通信周波数が異なる場合であっても最適なアンテナを選択することができ、また送信スロットと受信スロットが1:1に対応しない通信の場合であっても最適なアンテナを選択することができるという目的を、受信スロットで受信品質の良好なアンテナを選択すると共に選択したアンテナを記憶し、各送信スロットにおいて、記憶した情報をもとにアンテナを選択することにより実現した。
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、送受信周波数をあらかじめ決められた順番で変えながら通信をおこなう周波数ホッピング方式を用いて通信を行うTDMA方式の無線通信装置であって、複数のアンテナと、複数のアンテナにおける受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択する制御部と、制御部で選択されたアンテナを受信周波数毎に記憶するアンテナ記憶部と、送信データから送信する無線信号を生成する送信部と、送信部の出力を複数のアンテナの1つに接続する切替部とを有し、制御部は
、アンテナ記憶部に記憶された情報を基に、送信の際、送信周波数と同じ周波数で受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するように切替部を制御することとしたものであり、送信スロットの前の受信スロットの通信周波数にかかわらず、直近の同一周波数で受信した際の受信品質を元に選択されたアンテナより送信を行うことが可能となり、アンテナダイバーシティおよび周波数ホッピングを用いたTDMA方式において、送信スロットと送信スロットに対応した直前の受信スロットの通信周波数が異なる場合であっても最適なアンテナを選択することができ、通信品質を向上させることができるという作用・効果を有する。
、アンテナ記憶部に記憶された情報を基に、送信の際、送信周波数と同じ周波数で受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するように切替部を制御することとしたものであり、送信スロットの前の受信スロットの通信周波数にかかわらず、直近の同一周波数で受信した際の受信品質を元に選択されたアンテナより送信を行うことが可能となり、アンテナダイバーシティおよび周波数ホッピングを用いたTDMA方式において、送信スロットと送信スロットに対応した直前の受信スロットの通信周波数が異なる場合であっても最適なアンテナを選択することができ、通信品質を向上させることができるという作用・効果を有する。
上記課題を解決するためになされた第2の発明は、送受信周波数をあらかじめ決められた順番で変えながら通信をおこなう周波数ホッピング方式を用いて通信を行うTDMA方式の無線通信装置であって、複数のアンテナと、複数のアンテナにおける受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択する制御部と、制御部で選択されたアンテナを受信したスロットに応じて受信周波数毎に記憶するアンテナ記憶部と、送信データから送信する無線信号を生成する送信部と、送信部の出力を複数のアンテナの1つに接続する切替部とを有し、制御部は、アンテナ記憶部に記憶された情報を基に、送信の際、送信周波数と同じ周波数で送信スロットに対応した受信スロットで受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するように切替部を制御することとしたものであり、複数の送受信スロットで同時に通信を行う場合に於いても、送信スロットの前の受信スロットの通信周波数にかかわらず、直近の送信スロットに対応する受信スロットにおいて同一周波数で受信した際の受信品質を元に選択されたアンテナより送信を行うことが可能となり、アンテナダイバーシティおよび周波数ホッピングを用いたTDMA方式において、送信スロットと受信スロットが1:1に対応しない通信の場合であっても最適なアンテナを選択することができ、複数の送受信を同時に行いながら、それぞれの通信で通信品質を向上させることができるという作用・効果を有する。
上記課題を解決するためになされた第3の発明は、送受信周波数をあらかじめ決められた順番で変えながら通信をおこなう周波数ホッピング方式を用いて通信を行うTDMA方式の無線通信装置であって、複数のアンテナと、複数のアンテナにおける受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択する制御部と、制御部で選択されたアンテナを受信した通信相手に応じて受信周波数毎に記憶するアンテナ記憶部と、送信データから送信する無線信号を生成する送信部と、送信部の出力を複数のアンテナの1つに接続する切替部とを有し、制御部は、アンテナ記憶部に記憶された情報を基に、送信の際、送信周波数と同じ周波数で送信しようとする相手から受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するように切替部を制御することとしたものであり、1つの通信相手と複数の対称の送受信スロット数または非対称の送受信スロット数で通信する場合や、複数の相手と同時に通信を行う場合に於いても、送信スロットの前の受信スロットの通信周波数や通信相手にかかわらず、直近の送信しようとする相手からの送信周波数と同一の周波数で受信した際に受信品質を元に選択されたアンテナより送信を行うことが可能となり、1つの通信相手と複数の対称の送受信スロット数または非対称の送受信スロット数で通信を行いながら、また更に複数の相手と同時に通信を行ながら、それぞれの通信で通信品質を向上させることができるという作用・効果を有する。
上記課題を解決するためになされた第4の発明は、送受信周波数をあらかじめ決められた順番で変えながら通信をおこなう周波数ホッピング方式を用いて通信を行うTDMA方式の2つの無線通信装置から成る無線通信システムであって、2つの無線通信装置の一方は周期的に制御用データを送信する制御局であり、2つの無線通信装置の他方は制御局の制御用データを受信して制御局との周波数ホッピングを確立しTDMAの同期をとる従属局であり、従属局は、アンテナと、アンテナを介して送受信周波数を変えながらTDMA方式を用いて通信を行う無線部と、制御局と双方向の通信を行う際、制御局に同期して、
TDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの先行するスロットで送信を行い、2つのスロットの後方のスロットで先行するスロットの送信周波数と同一周波数で制御局からの送信信号の受信を行い、フレーム毎にあらかじめ決められた順番で送受信周波数を切り替えるように無線部の制御を行う制御部とを有し、制御局は、複数のアンテナと、複数のアンテナの少なくとも1つを介して送受信周波数を変えながらTDMA方式を用いて送受信を行う無線部と、無線部を複数のアンテナの1つに接続する切替部と、複数のアンテナにおける受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択する制御部と、制御部で選択されたアンテナを受信したスロット毎に記憶するアンテナ記憶部とを有し、制御局の制御部は、従属局と双方向の通信を行う際、TDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にあるスロットの先行するスロットで従属局からの受信を行い、あらかじめ決められた位置関係にあるスロットの後方のスロットで先行するスロットの受信周波数と同一周波数で従属局への送信を行い、フレーム毎にあらかじめ決められた順番で送受信周波数を切り替えるように無線部の制御を行うと共に、アンテナ記憶部に記憶された情報を基に、送信の際、送信スロットに対応した受信スロットで受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するよう切替部を制御することとしたものであり、同一フレーム内の従属局と制御局の送信周波数を同じとし、同一フレーム内の送信順序を従属局の送信を先に行い、制御局の送信を後に行うようにすることによって、制御局で受信品質を元に選択されたアンテナで送信を行って通信品質の改善を図る場合、フレーム毎に周波数を変えながら通信を行う周波数ホッピングを行っても、スロット毎に受信品質の良好なアンテナを記憶し、対応する送信スロットで記憶された情報を元にアンテナを選択することが可能となり、通信品質を向上させることができると共に、受信周波数毎に選択したアンテナを記憶する必要が無く、アンテナ記憶部の容量を少なくすることができるという作用・効果を有する。また、制御局側に複数のアンテナを設けて通信品質の向上を図っており、フェージングの影響による通信品質の劣化を低減するために複数のアンテナで受信を行って受信品質の良好なアンテナを選択する方式では、改善効果を高めるためにそれぞれのアンテナは使用する無線周波数の1/2波長以上離して設置する必要があり、制御局がコードレス電話の親機で、従属局が子機であるような、したがって制御局が固定局で、従属局が移動局であるような無線通信装置に使用する場合、アンテナの設置の制限が少ない、すなわち装置の大きさが大きくとも利便性を損なうことが少ない固定局側に複数のアンテナを設置して通信品質の改善が可能となり、アンテナの設置位置を十分に離して設置することが容易となり、フェージングの影響を抑える効果を高めることができるという作用・効果を有する。
TDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの先行するスロットで送信を行い、2つのスロットの後方のスロットで先行するスロットの送信周波数と同一周波数で制御局からの送信信号の受信を行い、フレーム毎にあらかじめ決められた順番で送受信周波数を切り替えるように無線部の制御を行う制御部とを有し、制御局は、複数のアンテナと、複数のアンテナの少なくとも1つを介して送受信周波数を変えながらTDMA方式を用いて送受信を行う無線部と、無線部を複数のアンテナの1つに接続する切替部と、複数のアンテナにおける受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択する制御部と、制御部で選択されたアンテナを受信したスロット毎に記憶するアンテナ記憶部とを有し、制御局の制御部は、従属局と双方向の通信を行う際、TDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にあるスロットの先行するスロットで従属局からの受信を行い、あらかじめ決められた位置関係にあるスロットの後方のスロットで先行するスロットの受信周波数と同一周波数で従属局への送信を行い、フレーム毎にあらかじめ決められた順番で送受信周波数を切り替えるように無線部の制御を行うと共に、アンテナ記憶部に記憶された情報を基に、送信の際、送信スロットに対応した受信スロットで受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するよう切替部を制御することとしたものであり、同一フレーム内の従属局と制御局の送信周波数を同じとし、同一フレーム内の送信順序を従属局の送信を先に行い、制御局の送信を後に行うようにすることによって、制御局で受信品質を元に選択されたアンテナで送信を行って通信品質の改善を図る場合、フレーム毎に周波数を変えながら通信を行う周波数ホッピングを行っても、スロット毎に受信品質の良好なアンテナを記憶し、対応する送信スロットで記憶された情報を元にアンテナを選択することが可能となり、通信品質を向上させることができると共に、受信周波数毎に選択したアンテナを記憶する必要が無く、アンテナ記憶部の容量を少なくすることができるという作用・効果を有する。また、制御局側に複数のアンテナを設けて通信品質の向上を図っており、フェージングの影響による通信品質の劣化を低減するために複数のアンテナで受信を行って受信品質の良好なアンテナを選択する方式では、改善効果を高めるためにそれぞれのアンテナは使用する無線周波数の1/2波長以上離して設置する必要があり、制御局がコードレス電話の親機で、従属局が子機であるような、したがって制御局が固定局で、従属局が移動局であるような無線通信装置に使用する場合、アンテナの設置の制限が少ない、すなわち装置の大きさが大きくとも利便性を損なうことが少ない固定局側に複数のアンテナを設置して通信品質の改善が可能となり、アンテナの設置位置を十分に離して設置することが容易となり、フェージングの影響を抑える効果を高めることができるという作用・効果を有する。
上記課題を解決するためになされた第5の発明は、送受信周波数をあらかじめ決められた順番で変えながら通信をおこなう周波数ホッピング方式を用いて通信を行うTDMA方式の2つの無線通信装置から成る無線通信システムであって、2つの無線通信装置の一方は周期的に制御用データを送信する制御局であり、2つの無線通信装置の他方は制御局の制御用データを受信して制御局との周波数ホッピングを確立しTDMAの同期をとる従属局であり、従属局は、アンテナと、アンテナを介して送受信周波数を変えながらTDMA方式を用いて通信を行う無線部と、制御局と双方向の通信を行う際、制御局に同期して、TDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの先行するスロットで送信を行い、あらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの後方のスロットで先行するスロットの送信周波数と同一周波数で制御局からの送信信号の受信を行い、フレーム毎にあらかじめ決められた順番で送受信周波数を切り替えるように無線部の制御を行う制御部とを有し、制御局は、複数のアンテナと、複数のアンテナの少なくとも1つを介して送受信周波数を変えながらTDMA方式を用いて送受信を行う無線部と、無線部を複数のアンテナの1つに接続する切替部と、複数のアンテナにおける受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択する制御部と、制御部で選択されたアンテナを通話相手毎に記憶するアンテナ記憶部とを有し、制御局の制御部は、従属局と双方向の通信を行う際、TDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にある
スロットの先行するスロットで従属局からの受信を行い、あらかじめ決められた位置関係にあるスロットの後方のスロットで先行するスロットの受信周波数と同一周波数で従属局への送信を行い、フレーム毎にあらかじめ決められた順番で送受信周波数を切り替えるように無線部の制御を行うと共に、アンテナ記憶部に記憶された情報を基に、送信の際、通話相手に対応した受信スロットで受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するように切替部を制御することとしたものであり、同一フレーム内の従属局と制御局の送信周波数を同じとし、同一フレーム内の送信順序を従属局の送信を先に行い、制御局の送信を後に行うようにすることによって、制御局で受信品質を元に選択されたアンテナで送信を行い通信品質の改善を図る場合、フレーム毎に周波数を変えながら通信を行う周波数ホッピングを行っても、通話相手毎に受信品質の良好なアンテナを記憶し、対応する送信スロットで記憶された情報を元にアンテナを選択することが可能となり、通信品質を向上させることができると共に受信周波数毎に選択したアンテナを記憶する必要が無く、アンテナ記憶部の容量を少なくすることができ、また、TDMAのスロット数より算出される同時通話数より実際に同時通話可能な通話数が少ない無線通信装置では、選択されたアンテナ情報をスロット毎に管理する場合に比べ、通話相手毎に管理することにより更に記憶装置の容量を少なくすることができる作用・効果を有する。また、制御局側に複数のアンテナを設け通信品質の向上を図っており、フェージングの影響による通信品質の劣化を低減するために複数のアンテナで受信を行って受信品質の良好なアンテナを選択する方式では、改善効果を高めるためにそれぞれのアンテナは使用する無線周波数の1/2波長以上離して設置する必要があり、制御局がコードレス電話の親機で、従属局が子機であるような、したがって制御局が固定局で、従属局が移動局であるような無線通信装置に使用する場合、アンテナの設置の制限が少ない、すなわち装置の大きさが大きくとも利便性を損なうことが少ない固定局側に複数のアンテナを設置して通信品質の改善が可能となり、アンテナの設置位置を十分に離して設置することが容易となり、フェージングの影響を抑える効果を高める作用・効果を有する。
スロットの先行するスロットで従属局からの受信を行い、あらかじめ決められた位置関係にあるスロットの後方のスロットで先行するスロットの受信周波数と同一周波数で従属局への送信を行い、フレーム毎にあらかじめ決められた順番で送受信周波数を切り替えるように無線部の制御を行うと共に、アンテナ記憶部に記憶された情報を基に、送信の際、通話相手に対応した受信スロットで受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するように切替部を制御することとしたものであり、同一フレーム内の従属局と制御局の送信周波数を同じとし、同一フレーム内の送信順序を従属局の送信を先に行い、制御局の送信を後に行うようにすることによって、制御局で受信品質を元に選択されたアンテナで送信を行い通信品質の改善を図る場合、フレーム毎に周波数を変えながら通信を行う周波数ホッピングを行っても、通話相手毎に受信品質の良好なアンテナを記憶し、対応する送信スロットで記憶された情報を元にアンテナを選択することが可能となり、通信品質を向上させることができると共に受信周波数毎に選択したアンテナを記憶する必要が無く、アンテナ記憶部の容量を少なくすることができ、また、TDMAのスロット数より算出される同時通話数より実際に同時通話可能な通話数が少ない無線通信装置では、選択されたアンテナ情報をスロット毎に管理する場合に比べ、通話相手毎に管理することにより更に記憶装置の容量を少なくすることができる作用・効果を有する。また、制御局側に複数のアンテナを設け通信品質の向上を図っており、フェージングの影響による通信品質の劣化を低減するために複数のアンテナで受信を行って受信品質の良好なアンテナを選択する方式では、改善効果を高めるためにそれぞれのアンテナは使用する無線周波数の1/2波長以上離して設置する必要があり、制御局がコードレス電話の親機で、従属局が子機であるような、したがって制御局が固定局で、従属局が移動局であるような無線通信装置に使用する場合、アンテナの設置の制限が少ない、すなわち装置の大きさが大きくとも利便性を損なうことが少ない固定局側に複数のアンテナを設置して通信品質の改善が可能となり、アンテナの設置位置を十分に離して設置することが容易となり、フェージングの影響を抑える効果を高める作用・効果を有する。
上記課題を解決するためになされた第6の発明は、TDMA方式を用いて一方の無線通信装置と他方の無線通信装置との間で双方向の多重通信を行うと共に、少なくとも1つのスロットで一方の無線通信装置から他方の無線通信装置への送信を行い、一方の無線通信装置から他方の無線通信装置へ送信するスロット数よりも少ない1つ以上のスロットで他方の無線通信装置から一方の無線通信装置への送信を行う無線通信システムであって、一方の無線通信装置は、複数のアンテナと、複数のアンテナにおける受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択する制御部と、制御部で選択されたアンテナを記憶するアンテナ記憶部と、送信データから送信する無線信号を生成する送信部と、送信部の出力を複数のアンテナの1つに接続する切替部とを有し、制御部は、アンテナ記憶部に記憶された情報を基に、送信の際、受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するように切替部を制御することとしたものであり、非対称通信を行う際、受信スロットで受信品質の良好なアンテナを選択すると共に選択したアンテナを記憶し、各送信スロットにおいて、記憶した情報をもとにアンテナを選択することができ、受信スロットと送信スロットが1:1に対応していない非対称通信の送信時においても、受信時に選択した通信品質の良好なアンテナから送信が可能となり、通信品質を向上させることができるという作用・効果を有する。
上記課題を解決するためになされた第7の発明は、一方の無線通信装置は、同時に複数の他方の無線通信装置と通信が可能であり、アンテナ記憶部は制御部で選択されたアンテナを通信相手毎に記憶し、制御部は、アンテナ記憶部に記憶された情報を基に、送信の際、送信しようとする相手から受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するように切替部を制御することとしたものであり、選択したアンテナを通信相手毎に記憶し、送信時に通信相手毎に記憶した情報を元に信号を送信するアンテナを選択することができ、複数の相手と同時に通信を行う場合も、それぞれの通信相手との通信において第6の発明と
同様の作用・効果を有する。
同様の作用・効果を有する。
上記課題を解決するためになされた第8の発明は、送受信周波数をあらかじめ決められた順番で変えながら通信をおこなう周波数ホッピング方式を用いて通信を行うTDMA方式の無線通信装置における複数のアンテナのアンテナ切替え方法であって、複数のアンテナにおける受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択する選択ステップと、選択ステップで選択されたアンテナを受信周波数毎にアンテナ記憶部に記憶するアンテナ記憶ステップと、送信データから送信する無線信号を送信部で生成する送信ステップと、送信部の出力を複数のアンテナの1つに接続する切替ステップと、アンテナ記憶部に記憶された情報を基に、送信の際、送信周波数と同じ周波数で受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するように切替ステップにおける接続を制御する制御ステップとを有することとしたものであり、送信スロットの前の受信スロットの通信周波数にかかわらず、直近の同一周波数で受信した際の受信品質を元に選択されたアンテナより送信を行うことが可能となり、アンテナダイバーシティおよび周波数ホッピングを用いたTDMA方式において、送信スロットと送信スロットに対応した直前の受信スロットの通信周波数が異なる場合であっても最適なアンテナを選択することができ、通信品質を向上させることができるという作用・効果を有する。
上記課題を解決するためになされた第9の発明は、送受信周波数をあらかじめ決められた順番で変えながら通信をおこなう周波数ホッピング方式を用いて通信を行うTDMA方式の無線通信装置における複数のアンテナのアンテナ切替え方法であって、複数のアンテナにおける受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択する選択ステップと、選択ステップで選択されたアンテナを受信したスロットに応じて受信周波数毎にアンテナ記憶部に記憶するアンテナ記憶ステップと、アンテナ記憶部に記憶された情報を基に、送信スロットに対応した受信スロットで送信周波数と同じ周波数で受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信を行う送信ステップとを有することとしたものであり、複数の送受信スロットで同時に通信を行う場合に於いても、送信スロットの前の受信スロットの通信周波数にかかわらず、直近の送信スロットに対応する受信スロットにおいて同一周波数で受信した際の受信品質を元に選択されたアンテナより送信を行うことが可能となり、アンテナダイバーシティおよび周波数ホッピングを用いたTDMA方式において、送信スロットと受信スロットが1:1に対応しない通信の場合であっても最適なアンテナを選択することができ、複数の送受信を同時に行いながら、それぞれの通信で通信品質を向上させることができるという作用・効果を有する。
上記課題を解決するためになされた第10の発明は、送受信周波数をあらかじめ決められた順番で変えながら通信をおこなう周波数ホッピング方式を用いて通信を行うTDMA方式の無線通信装置における複数のアンテナのアンテナ切替え方法であって、複数のアンテナにおける受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択する選択ステップと、選択ステップで選択されたアンテナを受信した通信相手に応じて受信周波数毎にアンテナ記憶部に記憶するアンテナ記憶ステップと、アンテナ記憶部に記憶された情報を基に、通信相手に応じて送信周波数と同じ周波数で受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信を行う送信ステップとを有することとしたものであり、1つの通信相手と複数の対称の送受信スロット数または非対称の送受信スロット数で通信する場合や、複数の相手と同時に通信を行う場合に於いても、送信スロットの前の受信スロットの通信周波数や通信相手にかかわらず、直近の送信しようとする相手からの送信周波数と同一の周波数で受信した際に受信品質を元に選択されたアンテナより送信を行うことが可能となり、1つの通信相手と複数の対称の送受信スロット数または非対称の送受信スロット数で通信を行いながら、また更に複数の相手と同時に通信を行ながら、それぞれの通信で通信品質を向上させることができるという作用・効果を有する。
上記課題を解決するためになされた第11の発明は、送受信周波数をあらかじめ決められた順番で変えながら通信をおこなう周波数ホッピング方式を用いて通信を行うTDMA方式の2つの無線通信装置から成り、2つの無線通信装置の一方は周期的に制御用データを送信する制御局であり、2つの無線通信装置の他方は制御局の制御用データを受信して制御局との周波数ホッピングを確立しTDMAの同期をとる従属局である無線通信システムにおいて制御局と従属局との間で双方向通信する際の制御局におけるアンテナ切替え方法であって、従属局における従属ステップと、制御局における制御ステップとを有し、従属ステップは、制御局によってタイミングが決定されたTDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの先行するスロットで送信を行う送信ステップと、あらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの後方のスロットで先行するスロットの送信周波数と同一周波数で制御局からの送信信号の受信を行う受信ステップと、フレーム毎にあらかじめ決められた順番で送受信周波数を切り替える切替えステップとを有し、制御ステップは、自らのタイミングで決定したTDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの先行するスロットで複数のアンテナで受信を行い受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択し受信を行う受信ステップと、受信ステップで選択されたアンテナを受信したスロット毎に記憶する記憶ステップと、自らのタイミングで決定したTDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの後方のスロットで記憶ステップで記憶された情報を基に送信スロットに対応した受信スロットで受信した際の受信品質の良好なアンテナを選択して送信を行う送信ステップと、フレーム毎にあらかじめ決められた順番で送受信周波数を切り替える切替えステップとを有することとしたものであり、同一フレーム内の従属局と制御局の送信周波数を同じとし、同一フレーム内の送信順序を従属局の送信を先に行い、制御局の送信を後に行うようにすることによって、制御局で受信品質を元に選択されたアンテナで送信を行って通信品質の改善を図る場合、フレーム毎に周波数を変えながら通信を行う周波数ホッピングを行っても、スロット毎に受信品質の良好なアンテナを記憶し、対応する送信スロットで記憶された情報を元にアンテナを選択することが可能となり、通信品質を向上させることができると共に、受信周波数毎に選択したアンテナを記憶する必要が無く、アンテナ記憶部の容量を少なくすることができるという作用・効果を有する。また、制御局側に複数のアンテナを設けて通信品質の向上を図っており、フェージングの影響による通信品質の劣化を低減するために複数のアンテナで受信を行って受信品質の良好なアンテナを選択する方式では、改善効果を高めるためにそれぞれのアンテナは使用する無線周波数の1/2波長以上離して設置する必要があり、制御局がコードレス電話の親機で、従属局が子機であるような、したがって制御局が固定局で、従属局が移動局であるような無線通信装置に使用する場合、アンテナの設置の制限が少ない、すなわち装置の大きさが大きくとも利便性を損なうことが少ない固定局側に複数のアンテナを設置して通信品質の改善が可能となり、アンテナの設置位置を十分に離して設置することが容易となり、フェージングの影響を抑える効果を高めることができるという作用・効果を有する。
上記課題を解決するためになされた第12の発明は、送受信周波数をあらかじめ決められた順番で変えながら通信をおこなう周波数ホッピング方式を用いて通信を行うTDMA方式の2つの無線通信装置から成り、2つの無線通信装置の一方は周期的に制御用データを送信する制御局であり、2つの無線通信装置の他方は制御局の制御用データを受信して制御局との周波数ホッピングを確立しTDMAの同期をとる従属局である無線通信システムにおいて制御局と従属局との間で双方向通信する際の制御局におけるアンテナ切替え方法であって、従属局における従属ステップと、制御局における制御ステップとを有し、記従属ステップは、制御局によってタイミングが決定されたTDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの先行するスロットで送信を行う送信ステップと、あらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの後方のスロットで先行するスロットの送信周波数と同一周波数で制御局からの送信信号の受信を行う受信ステ
ップと、フレーム毎にあらかじめ決められた順番で送受信周波数を切り替える切替えステップとを有し、制御ステップは、自らのタイミングで決定したTDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの先行するスロットで複数のアンテナで受信を行い受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択し受信を行う受信ステップと、受信ステップで選択されたアンテナを通信相手毎に記憶する記憶ステップと、自らのタイミングで決定したTDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの後方のスロットで記憶ステップで記憶された情報を基に送信しようとする相手からの送信信号を受信した際の受信品質の良好なアンテナを選択して送信を行う送信ステップと、フレーム毎にあらかじめ決められた順番で送受信周波数を切り替える切替えステップとを有することとしたものであり、同一フレーム内の従属局と制御局の送信周波数を同じとし、同一フレーム内の送信順序を従属局の送信を先に行い、制御局の送信を後に行うようにすることによって、制御局で受信品質を元に選択されたアンテナで送信を行い通信品質の改善を図る場合、フレーム毎に周波数を変えながら通信を行う周波数ホッピングを行っても、通話相手毎に受信品質の良好なアンテナを記憶し、対応する送信スロットで記憶された情報を元にアンテナを選択することが可能となり、通信品質を向上させることができると共に受信周波数毎に選択したアンテナを記憶する必要が無く、アンテナ記憶部の容量を少なくすることができ、また、TDMAのスロット数より算出される同時通話数より実際に同時通話可能な通話数が少ない無線通信装置では、選択されたアンテナ情報をスロット毎に管理する場合に比べ、通話相手毎に管理することにより更に記憶装置の容量を少なくすることができる作用・効果を有する。また、制御局側に複数のアンテナを設け通信品質の向上を図っており、フェージングの影響による通信品質の劣化を低減するために複数のアンテナで受信を行って受信品質の良好なアンテナを選択する方式では、改善効果を高めるためにそれぞれのアンテナは使用する無線周波数の1/2波長以上離して設置する必要があり、制御局がコードレス電話の親機で、従属局が子機であるような、したがって制御局が固定局で、従属局が移動局であるような無線通信装置に使用する場合、アンテナの設置の制限が少ない、すなわち装置の大きさが大きくとも利便性を損なうことが少ない固定局側に複数のアンテナを設置して通信品質の改善が可能となり、アンテナの設置位置を十分に離して設置することが容易となり、フェージングの影響を抑える効果を高める作用・効果を有する。
ップと、フレーム毎にあらかじめ決められた順番で送受信周波数を切り替える切替えステップとを有し、制御ステップは、自らのタイミングで決定したTDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの先行するスロットで複数のアンテナで受信を行い受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択し受信を行う受信ステップと、受信ステップで選択されたアンテナを通信相手毎に記憶する記憶ステップと、自らのタイミングで決定したTDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの後方のスロットで記憶ステップで記憶された情報を基に送信しようとする相手からの送信信号を受信した際の受信品質の良好なアンテナを選択して送信を行う送信ステップと、フレーム毎にあらかじめ決められた順番で送受信周波数を切り替える切替えステップとを有することとしたものであり、同一フレーム内の従属局と制御局の送信周波数を同じとし、同一フレーム内の送信順序を従属局の送信を先に行い、制御局の送信を後に行うようにすることによって、制御局で受信品質を元に選択されたアンテナで送信を行い通信品質の改善を図る場合、フレーム毎に周波数を変えながら通信を行う周波数ホッピングを行っても、通話相手毎に受信品質の良好なアンテナを記憶し、対応する送信スロットで記憶された情報を元にアンテナを選択することが可能となり、通信品質を向上させることができると共に受信周波数毎に選択したアンテナを記憶する必要が無く、アンテナ記憶部の容量を少なくすることができ、また、TDMAのスロット数より算出される同時通話数より実際に同時通話可能な通話数が少ない無線通信装置では、選択されたアンテナ情報をスロット毎に管理する場合に比べ、通話相手毎に管理することにより更に記憶装置の容量を少なくすることができる作用・効果を有する。また、制御局側に複数のアンテナを設け通信品質の向上を図っており、フェージングの影響による通信品質の劣化を低減するために複数のアンテナで受信を行って受信品質の良好なアンテナを選択する方式では、改善効果を高めるためにそれぞれのアンテナは使用する無線周波数の1/2波長以上離して設置する必要があり、制御局がコードレス電話の親機で、従属局が子機であるような、したがって制御局が固定局で、従属局が移動局であるような無線通信装置に使用する場合、アンテナの設置の制限が少ない、すなわち装置の大きさが大きくとも利便性を損なうことが少ない固定局側に複数のアンテナを設置して通信品質の改善が可能となり、アンテナの設置位置を十分に離して設置することが容易となり、フェージングの影響を抑える効果を高める作用・効果を有する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1による無線通信装置を示すブロック図である。図1の無線通信装置はコードレス電話装置の親機および子機のそれぞれを示し、親機と子機は共に図1に示す構成である。図2は親機と子機との間の通信で使用されるTDMAのフレームおよびスロットの構成と周波数ホッピングのタイミングとを示すタイミング図であり、図3(a)、(b)は、子機が親機の制御データの送信信号を検索し、待ち受け状態に移行する動作を説明するためのタイミング図、図4(a)は親機と子機の通信の際に使用するデータフォーマットを示すフォーマット図、図4(b)、(c)はスロット内でのアンテナ切替制御を説明する波形図、図5(a)、(b)、(c)はアンテナ切替制御を説明するためのタイミング図、図6は非対称通信時のアンテナ切替制御を説明するためのタイミング図、図7(a)、(b)は図1の無線通信装置の動作を示すフローチャートである。
図1は本発明の実施の形態1による無線通信装置を示すブロック図である。図1の無線通信装置はコードレス電話装置の親機および子機のそれぞれを示し、親機と子機は共に図1に示す構成である。図2は親機と子機との間の通信で使用されるTDMAのフレームおよびスロットの構成と周波数ホッピングのタイミングとを示すタイミング図であり、図3(a)、(b)は、子機が親機の制御データの送信信号を検索し、待ち受け状態に移行する動作を説明するためのタイミング図、図4(a)は親機と子機の通信の際に使用するデータフォーマットを示すフォーマット図、図4(b)、(c)はスロット内でのアンテナ切替制御を説明する波形図、図5(a)、(b)、(c)はアンテナ切替制御を説明するためのタイミング図、図6は非対称通信時のアンテナ切替制御を説明するためのタイミング図、図7(a)、(b)は図1の無線通信装置の動作を示すフローチャートである。
また、(表1)は対応するインデックスを付して子機と親機との間で通信する際の周波数と使用する順番を示す表であり、(表2)は子機の後述するアンテナ記憶部の記憶内容を示す表、(表3)は親機の後述するアンテナ記憶部の記憶内容を示す表である。
図1において、100は無線信号の入出力を行うアンテナ、101は無線信号の入出力を行うアンテナ、102はアンテナの切替スイッチ(切替部)、103は送信データ列を変調し無線信号を生成する送信部、104は受信した無線信号を復調する受信部、105は送受信時の無線信号を変復調するための指定された周波数の正弦波信号を発生させるシンセサイザ、106は受信部104で受信した無線信号の受信レベルを検出するRSSI検知部、107は送信データにビット同期データ、フレーム同期データ、誤り検出符号等を付加してTDMAの1スロットで送信されるデータ列を生成し、また受信した信号から音声データや制御データを取り出し、エラー判定を行い、判定結果やデータを出力するフレーム処理部、108は送信するアナログの音声信号をデジタル変換し、また受信した音声データをアナログの音声信号に変換する音声処理部、109は音声信号を入力するマイク、110は音声信号を出力するスピーカ、111は電話番号等を入力する操作部、112は入力された電話番号、日時、通話時間、無線通信装置の動作状態、電池残量等の表示を行う表示部、113は周波数ホッピングのホッピングパターンが記憶されたホッピング周波数記憶部、114は受信時に選択されたアンテナを記憶するアンテナ記憶部、115はホッピング周波数記憶部113に記憶されたホッピングパターンの次回使用する周波数を記憶するインデックス記憶部、120は装置全体を制御する制御部である。なお、以下の説明では、無線通信装置はf1〜f10の10種類の周波数を使用し、f1から順番にf2、f3・・・と周波数を切替え、周波数ホッピングの制御を行う場合の例を示す。そして、ホッピング周波数記憶部113には、(表1)に示すように、f1〜f10の周波数とそれに対応したインデックス番号とが記憶され、インデックス記憶部115では、ホッピング周波数記憶部113に記憶された周波数を指定するためのインデックス番号が記憶されている。なお、送信部103と受信部104は無線部を構成する。
次に、図2を用いて周波数ホッピングによるTDMA通信の動作について説明する。本例では、親機および子機はf1〜f10の10種類の周波数を使用し、f1から順番にf2、f3・・・と周波数を切替え、周波数ホッピングの制御を行う場合の例を示す。
図2は、親機と子機との間で通信する際のTDMAのフレームおよびスロット構成と周波数ホッピングの状態との例を示している。本例では、時間軸をフレームと呼ばれる基本
単位に分割し、1つのフレームを8つのスロットに分割し、親機の送信スロットをフレーム内の前4スロット(スロット1〜4)、親機の受信スロット(子機の送信スロット)をフレーム内の後ろ4スロット(スロット5〜8)とし、4つの双方向の多重を行うTDMAのフレーム及びスロットの構成を示している。また、周波数ホッピングの動作例として、図2では、親機の送信スロット(フレーム内の前半4スロット)と子機の送信スロット(フレーム内の後半4スロット)毎に使用する周波数を(表1)に示した送受信周波数の順番に従って切り替えるように動作させる例を示している。すなわち、図2の例では、フレーム1では(表1)のインデクッス1に対応して前半4スロット1〜4、すなわち親機の送信スロットはf1の周波数で通信を行い、後半4スロット5〜8、すなわち子機の送信スロットはf6の周波数で通信を行い、次のフレーム2では(表1)のインデクッス2に対応して前半4スロット1〜4、すなわち親機の送信スロットはf2の周波数で通信を行い、後半4スロット5〜8、すなわち子機の送信スロットはf7の周波数で通信を行い、以後同様に、フレーム毎に(表1)のインデックスを1つ更新し、親機と子機の送信スロットが切り替わる毎に周波数を切り替える例を示している。ここで、親機の送信周波数の順番あるいは子機の送信周波数の順番のみに着目した場合、それぞれの周波数は、f1、f2・・・f10と切り替え、10フレーム周期でf1〜f10を使用する例を示している。また、同一フレーム内の親機の送信周波数と子機の送信周波数の関係はf1とf6、f2とf7・・・と(表1)に示す一定の関係が保たれ、子機では、親機の受信を行うと送信に使用する周波数が一義に決定される。
単位に分割し、1つのフレームを8つのスロットに分割し、親機の送信スロットをフレーム内の前4スロット(スロット1〜4)、親機の受信スロット(子機の送信スロット)をフレーム内の後ろ4スロット(スロット5〜8)とし、4つの双方向の多重を行うTDMAのフレーム及びスロットの構成を示している。また、周波数ホッピングの動作例として、図2では、親機の送信スロット(フレーム内の前半4スロット)と子機の送信スロット(フレーム内の後半4スロット)毎に使用する周波数を(表1)に示した送受信周波数の順番に従って切り替えるように動作させる例を示している。すなわち、図2の例では、フレーム1では(表1)のインデクッス1に対応して前半4スロット1〜4、すなわち親機の送信スロットはf1の周波数で通信を行い、後半4スロット5〜8、すなわち子機の送信スロットはf6の周波数で通信を行い、次のフレーム2では(表1)のインデクッス2に対応して前半4スロット1〜4、すなわち親機の送信スロットはf2の周波数で通信を行い、後半4スロット5〜8、すなわち子機の送信スロットはf7の周波数で通信を行い、以後同様に、フレーム毎に(表1)のインデックスを1つ更新し、親機と子機の送信スロットが切り替わる毎に周波数を切り替える例を示している。ここで、親機の送信周波数の順番あるいは子機の送信周波数の順番のみに着目した場合、それぞれの周波数は、f1、f2・・・f10と切り替え、10フレーム周期でf1〜f10を使用する例を示している。また、同一フレーム内の親機の送信周波数と子機の送信周波数の関係はf1とf6、f2とf7・・・と(表1)に示す一定の関係が保たれ、子機では、親機の受信を行うと送信に使用する周波数が一義に決定される。
また、周波数ホッピングを行いながらTDMA通信を行う無線通信装置で構成される親機は、動作中、一定間隔で制御用の信号(制御用信号または制御用データとも言う)を送信し、その親機を待ち受ける子機は、親機が送信する制御用信号を受信して、周波数ホッピングの周波数とフレーム及びスロットの同期とを確立し、親機と通信を行う。本実施の形態では、親機は、各フレームのスロット1(図2の斜線で示すスロット)で制御用信号を送信し、親機と子機の通信は、フレーム内の4つ離れたスロット、すなわちスロット1とスロット5、スロット2とスロット6、スロット3とスロット7、スロット4とスロット8のいずれかの組み合わせで行われる。
次に、図1に示す親機と子機が図2に示す周波数ホッピングとTDMAのフレーム、スロット構成で通信を行う動作例を説明する。
先ず、親機が周波数ホッピングとTDMAのフレーム、スロット同期とを確立するための制御用データを送信し子機からの通話要求を受信するように待機する動作について説明を行う。
親機は、自走のクロックでTDMAのフレーム、スロットのタイミングを決定し、制御用データの送信を行う。すなわち、親機の制御部120は、フレーム毎にインデックス記憶部115に記憶された周波数ホッピングのインデックスを読み込み更新する。そして、制御用データの送信スロットのタイミングに合わせて制御部120は、インデックス記憶部115から読み込んだインデクッスに対応した送信周波数をホッピング周波数記憶部113より読み込み、読み込んだ周波数で送信するための正弦波信号をシンセサイザ105で発生させるように制御を行う。そして、送信部103を起動し、切替スイッチ102をアンテナ100側に切り替え、フレーム処理部107に親機の識別情報、送信するスロット番号等を含んだ送信データを出力する。フレーム処理部107は、制御部120から送られてきた制御用データにビット同期のためのプリアンブル、フレーム同期、エラー検知用のCRCを付加して送信部103に出力する。送信部103は、フレーム処理部107から送られてきた送信データをシンセサイザ105で生成される正弦波波信号で変調して無線信号を生成し、出力する。送信部103から出力された無線信号は、切替スイッチ102を介し、アンテナ100より送信される(本例では、制御用データの送信の際は、ア
ンテナ100側から送信する例を示す)。なお、ホッピング周波数記憶部113には、(表1)に示すように、インデックスに対応して送受信の周波数が記憶されており、またインデックス記憶部115に記憶されるインデックスの更新は、1、2、3・・・と1ずつ更新され、10に達した場合は1に戻るよう制御を行う。
ンテナ100側から送信する例を示す)。なお、ホッピング周波数記憶部113には、(表1)に示すように、インデックスに対応して送受信の周波数が記憶されており、またインデックス記憶部115に記憶されるインデックスの更新は、1、2、3・・・と1ずつ更新され、10に達した場合は1に戻るよう制御を行う。
また、制御部120は、フレーム内の各受信スロットで子機からの送信を受信するために、インデックス記憶部115に記憶された周波数ホッピングのインデックスを読み込み、受信スロットのタイミングに合わせてインデックス記憶部115から読み込んだインデクッスに対応した受信周波数をホッピング周波数記憶部113より読み込み、読み込んだ周波数で受信するための正弦波信号をシンセサイザ105で発生させるよう制御を行い、受信部104、フレーム処理部107をフレーム内の各受信スロットで受信するよう制御する。
次に、子機が親機の送信する制御用データを受信し、親機と周波数ホッピングとTDMAのフレーム、スロット同期をとる動作について説明する。
子機は、親機の送信する制御用データを受信し、親機のTDMAのフレーム、スロットのタイミングを検知して同期を確立する。すなわち、子機の制御部120は、切替スイッチ102をアンテナ100側に設定し、インデックス記憶部115を1に設定し、ホッピング周波数記憶部113のインデックス1の周波数すなわちf1を読み込み、f1の周波数で受信するための正弦波信号を生成するようにシンセサイザ105の制御を行う。そして、連続受信するように受信部104とフレーム処理部107の制御を行う。アンテナ100からの受信信号は受信部104で復調され、フレーム処理部107に出力される。フレーム処理部107は、復調信号からフレーム同期データの検出を行い、フレーム同期データを検出すると、フレーム同期データに続く制御用データとCRCを分離し、分離したCRCを基に受信した制御用データのエラー判定を行い、エラーが無かった場合は、制御用データを制御部120に通知する。制御用データが通知された制御部120は、制御用データに含まれる親機のIDを基に親機の選択を行う。受信したIDが待ち受けようとする親機のIDと同じであった場合は、制御部120は、以後、1フレームの周期で1スロット分の受信を行うよう制御を行い、フレーム毎にインデックス記憶部115に記憶されている値を更新し、ホッピング周波数記憶部113から読み込む周波数を順次切替えながら受信を行うように受信部104、シンセサイザ105を制御する。すなわち、制御部120は、連続受信中にf1の周波数で親機から送信される制御用データを受信すると、インデックス記憶部115に次の周波数を示すインデックス=2を書き込み、連続受信を停止するよう受信部104とフレーム処理部107の制御を行う。そして、制御部120は、1フレーム後の親機からの制御用データの送信タイミングに合わせて、受信を開始するよう受信部104、シンセサイザ105、フレーム処理部107の制御を行い、このとき、インデックス記憶部115に記憶したインデックスすなわち2を読み込み、それに応じた周波数すなわちf2をホッピング周波数記憶部113から読み込み、シンセサイザ105の設定を行い、次回の受信に備えてインデックス記憶部115に記憶されたインデックスを3に更新する。以後同様に、受信周波数を切り替えながら親機の制御用データの受信を継続し、制御用データに含まれる送信スロットに関する情報を受信し、親機からの制御用データのスロット位置を知り、フレームとスロットの同期を確立し、それ以降フレームの切り替わりのタイミングに合わせてインデックス記憶部115のインデックスを更新するよう制御を行いながら、受信周波数を切り替えて受信を継続する。すなわち、親機からの制御用データの送信が、図2に示すように、各フレームのスロット1で行われている場合、親機は第1スロットで送信する制御用データに定期的に送信スロットが1であることを通知するデータを含めて送信し、その通知を受信した子機は、以後、親機からの制御用データの受信スロットが1スロットになるようフレーム及びスロットのタイミングを設定し、親機とのフレーム及びスロットの同期を確立する。
図3は、上述した子機が親機の制御用データの送信スロットに同期をとる動作を示している。図3に示すように、子機は、検索動作が開始されると、f1の周波数で連続受信を開始する。親機は、f1、f2・・・f10と順に周波数を切り替えながら制御用データの送信を行っており、親機がf1の周波数で送信した時点で、子機で親機の制御用データが受信され、連続受信からフレーム周期での間欠受信に移行し、受信周波数も、f2、f3・・・と順次切り替える制御が開始される。
次に、子機と親機との通話時の動作について説明を行う。
図1に示す子機から親機に電話をかける場合は、使用者は、操作部111から、親機の内線番号と通話要求を行う通話キーとを入力して発信を行う。制御部120は、操作部111で発信操作が行われると、親機の制御スロットを受信したスロットに対応する送信スロット以外の送信スロットを選択し(例えば親機がスロット1で制御用データの送信を行っている場合、スロット5を除いてスロット6、7の中の1つのスロットを選択し)、インデックス記憶部115よりインデックスを読み込み、インデックスに対応した送信周波数をホッピング周波数記憶部113より読み込み、シンセサイザ105を読み込んだ送信周波数に対応した正弦波を生成するように設定し、アンテナ記憶部114に記憶された送信周波数と同じ受信周波数のアンテナ情報を読み込み、読み込んだアンテナ情報に対応して切替スイッチ102をアンテナ100側またはアンテナ101側に切り替え、選択した送信スロットのタイミングに合わせて、親機を呼び出す制御信号をフレーム処理部107に送り、フレーム処理部107は、制御部120からの制御用データにビット同期データ、フレーム同期データ、誤り検出符号等を付加して送信部103に出力し、フレーム処理部107から出力されたデータ列は、送信部103にて無線信号に変換されて切替スイッチ102を介し制御部120にて選択されたアンテナ100又はアンテナ101より送信される。
そして、制御部120は、フレーム毎にインデックス記憶部115のインデックスを読み込み、インデックスに対応した周波数をホッピング周波数記憶部113より読み込み、シンセサイザ105で生成される正弦波の周波数を切り替えながら、送信したスロットに対応した受信スロットにて親機からの応答を待つように受信部104、フレーム処理部107を制御し、フレーム毎にインデックス記憶部115のインデックスを更新し、親機からの応答を待つ。そして、親機からの応答を受信すると、フレーム毎にインデックスを更新し、インデクッスに合わせて上記同様にして送受信周波数を切り替えながら、通話の為の送受信を開始・継続する。
一方、親機は、上述のように通常1つのスロットで制御用データの送信を行い、各受信スロットで子機からの送信を受信するため、フレーム毎に常にインデックスに対応した受信周波数に切り替えながら受信を行っている。子機から親機を呼び出す制御信号を含む無線信号が送信されると、無線信号はアンテナ100又はアンテナ101から入力され、切替スイッチ102を介して受信部にて復調され、受信データがフレーム処理部107に通知される。そして、フレーム処理部107で受信データに含まれるフレーム同期信号を基に子機からの制御信号が取り出され、制御部120に通知される。制御部120は、子機からの親機を呼び出す制御信号が通知されるとその信号を受信したスロットに対応した送信スロットで子機に応答を送信し、送受信を開始・継続するように制御を行う。すなわち、制御部120は、インデックス記憶部115からインデクッスを読み込み、読み込んだインデクッスに対応した送信周波数をホッピング周波数記憶部113より読み込み、読み込んだ周波数で送信するための正弦波信号を発生させるようシンセサイザ105の制御を行う。そして、子機からの親機を呼び出す制御信号を受信した受信スロットに対応した送信スロットのタイミングに合わせて送信部103を起動し、アンテナ記憶部114に記憶
された送信周波数と同じ受信周波数の送信しようとするスロットのアンテナ情報を読み込み、読み込んだアンテナ情報に対応して切替スイッチ102をアンテナ100側またはアンテナ101側に切り替え、フレーム処理部107に送信データを出力する。フレーム処理部107は、制御部120から送られてきた送信データにビット同期のためのプリアンブル、フレーム同期、エラー検知用のCRCを付加して送信部103に出力する。送信部103は、フレーム処理部107から送られてきた送信データをシンセサイザ105で生成される正弦波波信号で変調して無線信号を生成し、出力する。送信部103から出力された無線送信は、切替スイッチ102を介し、選択されたアンテナ100又はアンテナ101より送信される。以後、インデクッスに合わせて上記同様にして送受信周波数を切り替えながら、通話の為の送受信を開始・継続する。
された送信周波数と同じ受信周波数の送信しようとするスロットのアンテナ情報を読み込み、読み込んだアンテナ情報に対応して切替スイッチ102をアンテナ100側またはアンテナ101側に切り替え、フレーム処理部107に送信データを出力する。フレーム処理部107は、制御部120から送られてきた送信データにビット同期のためのプリアンブル、フレーム同期、エラー検知用のCRCを付加して送信部103に出力する。送信部103は、フレーム処理部107から送られてきた送信データをシンセサイザ105で生成される正弦波波信号で変調して無線信号を生成し、出力する。送信部103から出力された無線送信は、切替スイッチ102を介し、選択されたアンテナ100又はアンテナ101より送信される。以後、インデクッスに合わせて上記同様にして送受信周波数を切り替えながら、通話の為の送受信を開始・継続する。
上記のようにして、親機子機間の双方向の無線リンクが確立後、呼接続のための制御信号のやり取りを実施し、親機の制御部は、子機からの着信を通知するよう表示部112を制御し、親機の操作部111にて着信に対する応答がなされると親機の制御部120は、音声通話を開始するようにフレーム処理部107および音声処理部108の制御を行い、受信した音声信号は音声処理部108でアナログ変換され、スピーカ110から出力され、マイク104から入力された音声信号は、音声処理部108でデジタル変換され、フレーム処理部107の処理をへて、送信部103で無線信号に変換され出力されるようになり、音声通話を開始し、子機に親機の使用者が応答したことを通知する。また、子機では、親機の使用者が応答したことが通知されると、子機制御部120は、音声通話を開始するようにフレーム処理部107および音声処理部108の制御を行い、受信した音声信号は音声処理部108でアナログ変換され、スピーカ110から出力され、マイク104から入力された音声信号は、音声処理部108でデジタル変換され、フレーム処理部107の処理をへて、送信部103で無線信号に変換され出力されるようになり、音声通話を開始する。
また、子機に親機から電話をかけると、親機は、子機に着信を通知する制御用データを送信して着信を通知し、制御用データを受信している子機が着信を通知する制御用データを受信すると、上記子機からの発信動作と同様にして、無線リンクを確立し、呼設定のシーケンスをへて、子機表示部112で親機からの着信が通知され、子機の使用者が操作部111より応答することにより、音声通話へと移行する。
次に、送受信時のアンテナの切替制御について説明を行う。
親機と子機との間で送信される送信データ列のフォーマットは、図4(a)に示すように、ビット同期のためのプリアンブル、フレーム同期、DATA(制御用データと音声データ)、CRCで構成される。このように構成された送信データ列を受信する際、プリアンブルの最初の部分でアンテナを切り替え、受信レベルの高いアンテナを選択し、以後のデータ列の受信と送信の際のアンテナを決定する。すなわち、制御部120は、受信スロットにおいて最初アンテナ100で受信するように切替スイッチ102を制御する。アンテナ100で受信された信号は、受信部104にて復調され、受信部104から受信信号を増幅した信号の一部がRSSI検知部106に出力される。RSSI検知部106では、入力された信号を整流し、受信信号に応じた直流電圧を生成し、制御部120は、RSSI検知部106に受信信号レベルを通知するように指示を出し、RSSI検知部106は、受信信号に応じた直流電圧(以後、「RSSI値」と記す)をアナログデジタル変換器でデジタル値に変換して制御部120に通知し、制御部120は通知されたRSSI値を記憶する。引き続き、制御部120は、アンテナ101で受信するよう切替スイッチ102を制御し、上記と同様にして、RSSI検知部106からアンテナ101で受信した際のRSSI値が制御部120に通知される。制御部120は、アンテナ100で受信した際のRSSI値とアンテナ101で受信した際のRSSI値とを比較し、以後、RSS
I値の大きい方、すなわち受信レベルの高い方のアンテナを選択するよう切替スイッチ102を制御する。また、送信時のアンテナ選択のために、選択したアンテナをアンテナ記憶部114に書き込む。このとき、子機は、受信した周波数に対応して選択したアンテナを記憶し、親機は、受信した周波数とスロットに対応して選択したアンテナを記憶する。そして、送信スロットでは、送信の前に制御部120は、インデックス記憶部115に記憶されたインデックスに応じた送信周波数をホッピング周波数記憶部113より読み込み、子機の場合、アンテナ記憶部114に記憶された送信周波数に等しい周波数で受信した際に選択されたアンテナの情報を読み込んで切替スイッチ102を切り替え、親機の場合、アンテナ記憶部114に記憶された送信スロットに対応した受信スロットの送信周波数に等しい周波数で受信した際に選択されたアンテナの情報を読み込んで切替スイッチ102を切り替える。
I値の大きい方、すなわち受信レベルの高い方のアンテナを選択するよう切替スイッチ102を制御する。また、送信時のアンテナ選択のために、選択したアンテナをアンテナ記憶部114に書き込む。このとき、子機は、受信した周波数に対応して選択したアンテナを記憶し、親機は、受信した周波数とスロットに対応して選択したアンテナを記憶する。そして、送信スロットでは、送信の前に制御部120は、インデックス記憶部115に記憶されたインデックスに応じた送信周波数をホッピング周波数記憶部113より読み込み、子機の場合、アンテナ記憶部114に記憶された送信周波数に等しい周波数で受信した際に選択されたアンテナの情報を読み込んで切替スイッチ102を切り替え、親機の場合、アンテナ記憶部114に記憶された送信スロットに対応した受信スロットの送信周波数に等しい周波数で受信した際に選択されたアンテナの情報を読み込んで切替スイッチ102を切り替える。
図4(b)、(c)は、制御部120が受信の際に切替スイッチ102に出力する制御信号の例を示している。本例では、切替スイッチ102にLowの信号(低レベル信号)が入力されたときにアンテナ100が選択され、Highの信号(高レベル信号)が入力されたときにアンテナ101が選択される例を示す。上述のように受信スロットの始めの部分では制御信号はアンテナ100を選択するためにLowとなる(図4のAの区間)。そして、アンテナ100で受信されたRSSI値の検知後、制御信号がHighに切り替えられ、アンテナ101で受信した信号のRSSI値が検知される(図4のBの区間)。そして、フレーム同期の信号が始まる前にアンテナが決定され、アンテナ100で受信した信号のRSSI値が高かった場合は図4(b)に示すように制御信号はフレーム同期、DATA、CRCを含む区間(図4のC)の間Lowに切り替えられ、アンテナ101で受信した信号のRSSI値が高かった場合は図4(c)に示すように制御信号はフレーム同期、DATA、CRCを含む区間(図4のC)の間Highのまま保持される。
また、図5は受信スロットと送信スロットでの切替スイッチ102の制御例を示している。図5の数字は周波数を示しており、例えば1はf1で送信又は受信を意味し、先ず最初のスロットでf1で受信し、対応するスロットでf6で送信し、次の受信のスロットではf2で受信し、続いてf7で送信し、以後同様にf3、f4・・・と受信し、f8、f9、f10、f1、f2・・・とホッピング周波数の順番に沿って送受信する例を示している。また、図5の切替スイッチの制御の例では、f1での受信ではアンテナ100が選択され、受信スロットの図4のCの区間では制御信号がLowとなり、f2での受信では同様にアンテナ100が選択され、受信スロットの図4のCの区間では制御信号がLowとなり、f3での受信ではアンテナ101が選択され、受信スロットの図4のCの区間では制御信号がHighとなる。以後同様にアンテナが切り替えられ、また送信時は同じ周波数の受信時に選択されたアンテナで送信するよう制御信号が切り替えられる様子、例えば、f2の送信では制御信号がLowとなり、f3の送信では制御信号がHighに切り替えられる様子を示している。
また、(表2)は子機のアンテナ記憶部114の構成例を示している。本例では、1はアンテナ100を選択することを意味し、2はアンテナ101を選択することを意味しており、受信周波数毎にどちらのアンテナが選択されたかが判るようになっている。(表2)の例では、f1、f2、f4、f5、f8、f9、f10の受信はアンテナ100が選択され、f3、f6、f7の受信はアンテナ101が選択されたことを記憶している状態を示している。
同様に(表3)は親機のアンテナ記憶部114の構成例を示している。本例では、1はアンテナ100を選択することを意味し、2はアンテナ101を選択することを意味しており、受信周波数とスロット毎にどちらのアンテナが選択されたかが判るようになっている。(表2)の例では、スロット1ではf1、f2、f4、f5、f8、f9、f10の
受信はアンテナ100が選択され、f3、f6、f7の受信はアンテナ101が選択されたことを記憶している状態を示し、スロット2ではf1、f4、f8、f9、f10の受信はアンテナ100が、f2、f3、f5、f6、f7の受信はアンテナ101が選択されたことを記憶している状態を示し、以下同様に、スロット3とスロット4の各受信周波数で選択されたアンテナが記憶されている。
受信はアンテナ100が選択され、f3、f6、f7の受信はアンテナ101が選択されたことを記憶している状態を示し、スロット2ではf1、f4、f8、f9、f10の受信はアンテナ100が、f2、f3、f5、f6、f7の受信はアンテナ101が選択されたことを記憶している状態を示し、以下同様に、スロット3とスロット4の各受信周波数で選択されたアンテナが記憶されている。
なお、上述した、受信スロット内でアンテナを選択し、選択したアンテナ情報を更新する動作は、子機では、親機の制御用データを受信する待ち受け状態で開始することも可能であり、無線リンクを確立するために送信を開始する際は、待ち受け中の各周波数での受信時に選択されたアンテナで送信が行われ、通信を行いながら各周波数の受信レベルの高いアンテナが選択され、各受信周波数毎の選択されたアンテナ情報が更新され、アンテナ情報に基づいて送信時のアンテナが選択される。
次に、アンテナ記憶部114に記憶される受信時の使用アンテナの管理の別の方法について説明をする。
上記説明では、アンテナ記憶部114の構成は(表2)に示すよう受信周波数毎に管理する方法、および、(表3)に示すよう使用スロット毎の受信周波数毎に管理する方法について説明を行った。アンテナ記憶部114の別の構成として通話相手毎の受信周波数毎に管理する方法も可能である。(表4)は、アンテナ記憶部114の構成として、通話相手毎の受信周波数毎に管理する方法の例を示す表である。
(表4)に示すように、受信時に選択されたアンテナは、その通話相手毎の受信周波数毎に管理される。図2に示すフレーム及びスロット構成で通信を行う場合、親機・子機間の双方向の通話は3つが同時に可能である。例えば、親機と子機1が内線通話を行い、子機2と子機3が親機を中継して内線通話を行う場合のように、親機は、3台の子機と同時に無線のリンクを確立し、動作することも可能である。このとき親機は、(表4)に示すように、通話相手毎に、受信時に使用したアンテナを受信時の周波数毎に管理を行う。(表4)の例では、f1の周波数では通話1、通話2、通話3で管理される各子機との受信
時はアンテナ100が受信時に選択されたことを示し、また、f2の周波数では通話1で管理される子機との受信時はアンテナ100、通話2、通話3で管理される各子機との受信時はアンテナ101が受信時に選択されたことを示している。なお、ここで、通話1で管理される子機は、子機番号に依存しない。子機との通話を開始するたびに未使用の通話1、通話2、通話3の管理エリアが割り当てられる。例えば、親機に5台の子機を登録し、それぞれ子機1、子機2、子機3、子機4、子機5とした場合、親機が未通信状態から1つの子機と通信を始めた時点でその子機が通話1として管理され、順に通話が開始されるたびに通話2、通話3のエリアが子機に対応して割り当てられ、管理される。例えば、最初に親機が子機2との通話を開始し、引き続き子機3、子機5と通話を開始し、3つの通信を同時に行う場合、(表4)の通話1の管理エリアは子機2との通信のアンテナ情報が記憶され、(表4)の通話2の管理エリアは子機3との通信のアンテナ情報が記憶され、(表4)の通話3の管理エリアは子機5との通信のアンテナ情報が記憶される。そして、子機2と子機5との通信を継続した状態で子機3との通信を終了し、新たに子機1との通信を開始した場合は、(表4)の通話2のエリアが子機1のアンテナ情報の記憶に使用される。そして、この情報は、上述の説明と同様に、各子機との通信において受信時に更新され、送信時に値が参照され、送信時のアンテナが決定される。
時はアンテナ100が受信時に選択されたことを示し、また、f2の周波数では通話1で管理される子機との受信時はアンテナ100、通話2、通話3で管理される各子機との受信時はアンテナ101が受信時に選択されたことを示している。なお、ここで、通話1で管理される子機は、子機番号に依存しない。子機との通話を開始するたびに未使用の通話1、通話2、通話3の管理エリアが割り当てられる。例えば、親機に5台の子機を登録し、それぞれ子機1、子機2、子機3、子機4、子機5とした場合、親機が未通信状態から1つの子機と通信を始めた時点でその子機が通話1として管理され、順に通話が開始されるたびに通話2、通話3のエリアが子機に対応して割り当てられ、管理される。例えば、最初に親機が子機2との通話を開始し、引き続き子機3、子機5と通話を開始し、3つの通信を同時に行う場合、(表4)の通話1の管理エリアは子機2との通信のアンテナ情報が記憶され、(表4)の通話2の管理エリアは子機3との通信のアンテナ情報が記憶され、(表4)の通話3の管理エリアは子機5との通信のアンテナ情報が記憶される。そして、子機2と子機5との通信を継続した状態で子機3との通信を終了し、新たに子機1との通信を開始した場合は、(表4)の通話2のエリアが子機1のアンテナ情報の記憶に使用される。そして、この情報は、上述の説明と同様に、各子機との通信において受信時に更新され、送信時に値が参照され、送信時のアンテナが決定される。
また、本実施の形態では、1つの子機と複数の無線リンクを用いて通信を行う場合に有効である。すなわち、データ通信では、高速化のために複数の無線リンクを確立し、それぞれの無線スロットで無線通信を行う。例えば、図2に示すフレーム及びスロット構成で親機からの送信はスロット2とスロット3を用い、子機からの送信はスロット6とスロット7を用いて通信を行うような複数の対称スロットで親機と子機がデータ通信を行うような方法で通信が行われる。このように複数のスロットで同一の相手と通信を行う場合、ここで述べる(表4)に示した管理の方法の場合、例えば親機からの送信はスロット2とスロット3を用い、子機からの送信はスロット6とスロット7を用いてデータ通信を行う時、親機は、スロット6とスロット7の受信毎に選択したアンテナの情報を、使用した周波数に応じてアンテナ記憶部114に書き込む。そして、スロット2とスロット3の送信の際は、アンテナ記憶部114の子機1の周波数に対応した情報を読み込み、アンテナの選択を行う。(表4)に示すようf1の周波数ではアンテナ100が選択されたことが記憶されている状態では、スロット2又はスロット3の送信の周波数がf1であればアンテナ100が選択されるよう切替スイッチ102が制御される。従って、複数の無線リンクを用いて親機と1つの子機が通信を行う場合、いずれのスロットで受信してもアンテナ情報記憶部114の同一の管理エリアの情報が更新され、送信の際、送信スロットに関係なく、送信相手からの信号を送信周波数と同一周波数で受信した際の直近のアンテナ情報を元に送信時のアンテナを選択することが可能となる。
また、複数の無線リンクを用いて通信を行う場合のスロット構成として、通信時の親機と子機の送信スロット数が異なるスロット構成を用いた非対象通信の場合も本実施の形態は有効である。
図6は、非対称通信時のフレーム、スロットおよび周波数ホッピングの例を示すタイミング図である。
図6では、子機からの送信がスロット2を用い、親機からの送信はスロット3とスロット6とスロット7を用いる例を示している。また、各スロットに記述された数字は使用する周波数を示している(fは省略しており、例えば1はf1を、2はf2を示す)。図6の例では、1フレーム目では子機がスロット2でf4で送信し、親機がスロット3でf3、スロット6でf2、スロット7でf1で送信し、2フレーム目では子機がスロット2でf5で送信し、親機がスロット3でf4、スロット6でf3、スロット7でf2で送信し、以後同様にフレーム毎に各スロットの周波数がf1、f2…f10と10種類の周波数
で周期的に切り替えらながら通信を継続する様子を示している。この場合、親機は、スロット2で選択したアンテナの情報を、使用した周波数に応じてアンテナ記憶部114に書き込み、スロット3とスロット6とスロット7の送信の際は、アンテナ記憶部114の子機1の周波数に対応した情報を読み込みアンテナの選択を行う。従って、例えば、図6に示す4フレーム目では、3フレーム目のスロット2の受信時に選択したアンテナでスロット3の送信を行い、2フレーム目のスロット2の受信時に選択したアンテナでスロット6の送信を行い、1フレーム目のスロット2の受信時に選択したアンテナでスロット7の送信を行う。
で周期的に切り替えらながら通信を継続する様子を示している。この場合、親機は、スロット2で選択したアンテナの情報を、使用した周波数に応じてアンテナ記憶部114に書き込み、スロット3とスロット6とスロット7の送信の際は、アンテナ記憶部114の子機1の周波数に対応した情報を読み込みアンテナの選択を行う。従って、例えば、図6に示す4フレーム目では、3フレーム目のスロット2の受信時に選択したアンテナでスロット3の送信を行い、2フレーム目のスロット2の受信時に選択したアンテナでスロット6の送信を行い、1フレーム目のスロット2の受信時に選択したアンテナでスロット7の送信を行う。
また、この方法は、干渉回避のためのスロット切替えの際も有効である。TDMA方式で通信を行う場合、同一システムの他の通信との干渉によって通信品質が劣化した場合、使用するスロットを切り替えることによって干渉を回避する方法が一般的に利用されている。ここで述べた、アンテナ記憶部114の構成として通話相手毎の受信周波数毎に管理する方法では、通話相手毎に受信周波数毎の選択したアンテナ情報を記憶、更新しているので、スロット切替の直後の送信の際も、スロット切替前の送信周波数と同一周波数で受信した際に選択されたアンテナの情報を用いてアンテナを選択することが可能である。
次に、図1の無線通信装置の動作を図7を用いて説明する。
先ず、受信時の動作について図7(a)を用いて説明を行う。受信時、最初に周波数ホッピングの順番に従った受信周波数の設定が行われる(S1。そして、アンテナ100で受信が行われ、受信時のRSSIが測定されRSSI1として記憶され(S2)、引き続き、アンテナが切り替えられ、アンテナ101で受信が行われ、受信時のRSSIが測定されRSSI2として記憶される(S3)。続いてRSSI1とRSSI2を比較し(S4)、RSSI1が大きい、すなわちアンテナ100での受信レベルが高ければアンテナ100で受信を行い(S5)、RSSI2が大きいか等しければ、すなわちアンテナ101での受信レベルが同等以上であればアンテナ101で受信を継続する(S6)。そして、受信時の周波数と選択したアンテナとを記憶する(S7)。
以上のように、受信時は受信状態の良好なアンテナを選択するダイバシティ受信を行い(S1〜S5)、その結果すなわち選択したアンテナを受信周波数毎に記憶する(S7)制御が行われる。送信時は、図7(b)に示すように、先ず周波数ホッピングの順番に従った送信周波数の設定が行われる(S11)。そして、受信時のステップS7で記憶した情報を読み込み、送信周波数と等しい受信周波数で受信した際に選択したアンテナで送信を行うようアンテナを切り替え(S12)、送信を開始する(S13)。
以上のように受信時および送信時の制御によって、周波数を切り替えて送受信を行う場合、各周波数毎のダイバシティ受信で選択したアンテナを同一周波数で送信を行う際に選択できるようになる。また、上記受信時のステップS7では、受信周波数に応じて選択したアンテナを記憶し、送信時のステップS12では、使用する周波数を基に記憶した情報からアンテナを選択する方法を示したが、受信時のステップS7で受信周波数と使用スロットに応じて選択したアンテナを記憶し、送信時のステップS12では使用する周波数と使用スロットを基に記憶した情報からアンテナを選択する方法や、受信時のステップS7で受信周波数と通話相手に応じて選択したアンテナを記憶し、送信時のステップS12では、使用する周波数と通話相手を基に記憶した情報からアンテナを選択する制御方法も可能である。
以上のように本実施の形態によれば、複数のアンテナ100、101と、複数のアンテナ100、101における受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択する制御部120と、制御部120で選択されたアンテナを受信周波数毎に記憶するアンテ
ナ記憶部114と、送信データから送信する無線信号を生成する送信部103と、送信部103の出力を複数のアンテナ100、101の1つに接続する切替部102とを有し、制御部120は、アンテナ記憶部114に記憶された情報を基に、送信の際、送信周波数と同じ周波数で受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するように切替部102を制御することにより、送信スロットの前の受信スロットの通信周波数にかかわらず、直近の同一周波数で受信した際の受信品質を元に選択されたアンテナより送信を行うことが可能となり、アンテナダイバーシティおよび周波数ホッピングを用いたTDMA方式において、送信スロットと送信スロットに対応した直前の受信スロットの通信周波数が異なる場合であっても最適なアンテナを選択することができ、通信品質を向上させることができる。
ナ記憶部114と、送信データから送信する無線信号を生成する送信部103と、送信部103の出力を複数のアンテナ100、101の1つに接続する切替部102とを有し、制御部120は、アンテナ記憶部114に記憶された情報を基に、送信の際、送信周波数と同じ周波数で受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するように切替部102を制御することにより、送信スロットの前の受信スロットの通信周波数にかかわらず、直近の同一周波数で受信した際の受信品質を元に選択されたアンテナより送信を行うことが可能となり、アンテナダイバーシティおよび周波数ホッピングを用いたTDMA方式において、送信スロットと送信スロットに対応した直前の受信スロットの通信周波数が異なる場合であっても最適なアンテナを選択することができ、通信品質を向上させることができる。
また、複数のアンテナ100、101と、複数のアンテナ100、101における受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択する制御部120と、制御部120で選択されたアンテナを受信したスロットに応じて受信周波数毎に記憶するアンテナ記憶部114と、送信データから送信する無線信号を生成する送信部103と、送信部103の出力を複数のアンテナ100、101の1つに接続する切替部102とを有し、制御部120は、アンテナ記憶部114に記憶された情報を基に、送信の際、送信周波数と同じ周波数で送信スロットに対応した受信スロットで受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するように切替部102を制御することにより、複数の送受信スロットで同時に通信を行う場合に於いても、送信スロットの前の受信スロットの通信周波数にかかわらず、直近の送信スロットに対応する受信スロットにおいて同一周波数で受信した際の受信品質を元に選択されたアンテナより送信を行うことが可能となり、アンテナダイバーシティおよび周波数ホッピングを用いたTDMA方式において、送信スロットと受信スロットが1:1に対応しない通信の場合であっても最適なアンテナを選択することができ、複数の送受信を同時に行いながら、それぞれの通信で通信品質を向上させることができる。
さらに、複数のアンテナ100、101と、複数のアンテナ100、101における受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択する制御部120と、制御部で選択されたアンテナを受信した通信相手に応じて受信周波数毎に記憶するアンテナ記憶部114と、送信データから送信する無線信号を生成する送信部103と、送信部103の出力を複数のアンテナ100、101の1つに接続する切替部102とを有し、制御部120は、アンテナ記憶部114に記憶された情報を基に、送信の際、送信周波数と同じ周波数で送信しようとする相手から受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するように切替部102を制御することにより、1つの通信相手と複数の対称の送受信スロット数または非対称の送受信スロット数で通信する場合や、複数の相手と同時に通信を行う場合に於いても、送信スロットの前の受信スロットの通信周波数や通信相手にかかわらず、直近の送信しようとする相手からの送信周波数と同一の周波数で受信した際に受信品質を元に選択されたアンテナより送信を行うことが可能となり、1つの通信相手と複数の対称の送受信スロット数または非対称の送受信スロット数で通信を行いながら、また更に複数の相手と同時に通信を行ながら、それぞれの通信で通信品質を向上させることができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2による無線通信装置としての親機および子機の構成は実施の形態1と同様に、図1の構成である。
本発明の実施の形態2による無線通信装置としての親機および子機の構成は実施の形態1と同様に、図1の構成である。
このように構成された無線通信装置について、その動作を図8〜図10を用いて説明する。図8は親機と子機との間の通信で使用されるTDMAのフレームおよびスロットの構成と周波数ホッピングのタイミングとを示すタイミング図であり、図9(a)、(b)、(c)は親機のアンテナ切替制御を説明するためのタイミング図、図10(a)、(b)は無線通信装置の動作を説明するためのフローチャートである。
また、(表5)は親機のアンテナ記憶部114のデータの構成例を示す表であり、スロット毎に受信時に選択したアンテナの情報がアンテナ記憶部114に記憶されるようになっている。
先ず、図8を用いて、親機と子機との間の通信で使用されるTDMAのフレームおよびスロットの構成と周波数ホッピングのタイミングとの説明を行う。
本例では、親機及び子機はf1〜f10の10種類の周波数を使用し、f1から順番にf2、f3・・・と周波数を切り替え、周波数ホッピングの制御を行い、1つのフレームを8つのスロットに分割し、子機の送信スロット(親機の受信スロット)をフレーム内の前4スロット(スロット1〜4)、親機の送信スロットをフレーム内の後ろ4スロット(スロット5〜8)とし、4つの双方向の多重を行うTDMAのフレーム及びスロットの構成を示している。また、周波数ホッピングの動作例として、図8では、子機の送信スロットすなわち親機の受信スロット(フレーム内の前半4スロット)と子機の受信スロットすなわち親機の送信スロット(フレーム内の後半4スロット)は同一の周波数を用い、フレーム毎に使用する周波数を切り替えるように動作させる例を示している。すなわち、図8の例では、フレーム1はf1の周波数で通信を行い、次のフレーム2はf2の周波数で通信を行い、以後同様に、フレームが切り替わる毎に周波数を切り替えるように制御を行う。
次に、上述のように構成されたフレーム、スロットで周波数の制御を行いながら親機と子機が通信を行い、送信時のアンテナを選択する動作を説明する。親機は子機からの信号を受信すると、実施の形態1の説明と同様にスロット内で切替スイッチ102を切り替え、RSSI値の高いアンテナを選択し受信を行う。そして、このとき制御部120は、選択したアンテナ情報をアンテナ記憶部114のエリアに記憶する。アンテナ記憶部114は、(表5)に示すように、受信したスロット毎にアンテナ情報が記憶されるようになっており、受信したスロットに対応した領域にアンテナ情報が記憶される。そして、同一フレーム内の対応する送信スロットのタイミングに合わせて制御部120は、アンテナ記憶部114に記憶された送信しようとするスロットに対応した受信スロットで選択されたアンテナの情報を読み込み、直前の該当子機の受信を行った際に選択されたアンテナで送信を行うよう切替スイッチ102を制御する。
次に、図9を用いて、切替スイッチ102の制御について説明を行う。なお、実施の形態2の親機の切替スイッチ102の出力の論理や、受信スロットにおけるアンテナの選択方法については、図4に示す実施の形態1の場合と同様である。また、ここでは、親機と1台の子機がフレーム内の対応する1組のスロット(例えば図8の黒塗りのスロット)で通信を行う例を示す。図9は、親機の受信スロットと送信スロットでの切替スイッチ102の制御例を示している。図9の数字は周波数を示しており、例えば1はf1で送信又は受信を意味し、先ず最初のスロットでf1で受信し対応するスロットで受信周波数と同じf1で送信し、次の受信のスロットではf2で受信し、続いてf2で送信し、以後同様にf3、f4・・・とホッピング周波数の順番に沿ってフレーム毎に同一周波数で受信と送
信を行う例を示している。また、図9の切替スイッチ102の制御の例では、f1での受信ではアンテナ100が選択され、受信スロットの図4のCの区間では制御信号がLowとなり、f2での受信では同様にアンテナ100が選択され、受信スロットの図4のCの区間では制御信号がLowとなり、f3での受信ではアンテナ101が選択され、受信スロットの図4のCの区間では制御信号がHighとなり、以後同様にアンテナが切り替えられる例を示している。このとき受信時に選択したアンテナの情報が受信したスロットに対応する記憶領域に記憶され、各受信後の送信スロットでは、直前の送信スロットに対応した受信スロットで記憶した情報を元にアンテナを選択し送信するよう制御信号の論理が選択される。
信を行う例を示している。また、図9の切替スイッチ102の制御の例では、f1での受信ではアンテナ100が選択され、受信スロットの図4のCの区間では制御信号がLowとなり、f2での受信では同様にアンテナ100が選択され、受信スロットの図4のCの区間では制御信号がLowとなり、f3での受信ではアンテナ101が選択され、受信スロットの図4のCの区間では制御信号がHighとなり、以後同様にアンテナが切り替えられる例を示している。このとき受信時に選択したアンテナの情報が受信したスロットに対応する記憶領域に記憶され、各受信後の送信スロットでは、直前の送信スロットに対応した受信スロットで記憶した情報を元にアンテナを選択し送信するよう制御信号の論理が選択される。
次に、無線通信装置としての親機について、その動作を図10を用いて説明する。
先ず、図10(a)を用いて受信時の動作について説明を行う。受信時、最初に周波数ホッピングの順番に従った受信周波数の設定が行われる(S21)。そして、アンテナ100で受信が行われ、受信時のRSSIが測定されRSSI1として記憶され(S22)、引き続き、アンテナが切り替えられ、アンテナ101で受信が行われ、受信時のRSSIが測定されRSSI2として記憶される(S23)。続いてRSSI1とRSSI2とを比較し(S24)、RSSI1が大きい、すなわちアンテナ100での受信レベルが高ければアンテナ100で受信を行い(S25)、RSSI2が大きいか等しければ、すなわちアンテナ101での受信レベルが同等以上であればアンテナ101で受信を継続する(S26)。そして、受信時の選択したアンテナを受信したスロットに対応した記憶領域に記憶する(S27)。以上のように、受信時は、受信状態の良好なアンテナを選択するダイバシティ受信を行い(S21〜S26)、その結果すなわち選択したアンテナをスロット毎に記憶する(S27)制御が行われる。
送信時は、図10(b)に示すように、先ず周波数ホッピングの順番に従った送信周波数の設定が行われる(S31)。このとき送信される無線信号の周波数は、同一フレーム内の対応する受信スロットすなわち送信相手から受信した直近の受信スロットで受信した無線信号の周波数と同じである。そして、受信時のステップS27で記憶した情報を読み込み、送信スロットに対応した受信スロットで受信した際に選択したアンテナで送信を行うようアンテナを切り替え(S32)、送信を開始する(S33)。
なお、本実施の形態では、受信品質のよいアンテナを受信スロットに応じて記憶し、送信時に送信スロットに応じた受信スロットで記憶したアンテナ情報を元に送信信号を出力するアンテナを選択する方法を説明したが、アンテナ情報を記憶する方法として通話相手毎に記憶し、送信時に、送信しようとする通話相手から受信した際に記憶したアンテナ情報を元に送信信号を出力するアンテナを選択する方法も有効である。この場合、アンテナ記憶部114は、無線通信装置が同時通話可能な通話数分のアンテナ情報を同時に記憶する領域が設けられ、受信時に通話相手毎に選択したアンテナ情報を記憶し、送信時にアンテナ記憶部114に記憶された送信しようとする通話相手のアンテナ情報を読み込み、送信するアンテナを決定する。この方法では、無線通信装置が同時通話可能な通話数分だけ情報を記憶できればよく、フレーム/スロット構成から計算される最大通話数よりも動作可能な同時通話数が少ない場合、スロット毎にアンテナ情報を記憶する場合に比べ、アンテナ記憶部114の構成をより簡単にすることが可能となる。
また、アンテナ情報を通話相手毎に記憶し、送信時にその情報を元にアンテナ選択する方法の制御は、図10(a)のステップS27で、通話相手に応じて選択したアンテナを記憶し、図10(b)のステップS32では、通話相手を基に記憶した情報からアンテナを選択するように制御することで実現される。
以上のように、通信中の親機および子機が送信する同一フレーム内のスロットの通信周波数を同じとし、同一フレーム内で子機が先に送信し、親機が後で送信することによって、周波数を切り替えながら通信を行う無線通信装置において、複数のアンテナで受信し、通信品質の良好なアンテナを選択し、選択したアンテナで送信を行う場合、受信したスロットまたは通話相手毎にアンテナの情報を管理すればよく、受信周波数毎に選択したアンテナを記憶する必要が無く制御が容易になると同時に、アンテナ記憶部114の記憶領域を小さくすることができる。また、直接波と間接波が合成されてそれぞれの伝播路長に応じて受信信号の強弱が発生するフェージングの影響を小さくするために用いられるアンテナダイバシティでは、アンテナの取り付け位置を離すように設置する必要があり、アンテナの取り付け位置の自由度が大きい親機側での実施が効果的であり、また、コードレス電話のように親機と子機の使用者の使用状況に応じて位置関係が変わる無線通信装置の場合、ダイバシティ受信で選択したアンテナで送信を行う場合、受信と送信の間隔は短いほうが望ましい。従って、上記のように、同一フレーム内の親機と子機の通信スロットの周波数を同一とし、且つ同一フレーム内で子機の送信すなわち親機の受信を先に行い、親機の送信をあとに行うことにより、親機側で同一周波数での受信から送信の間隔を短くすることが可能となり、親機でアンテナダイバシティによって選択されたアンテナを用いて子機への送信を行い無線品質の向上を図ることができる。
以上のように本実施の形態によれば、2つの無線通信装置の一方は周期的に制御用データを送信する制御局であり、2つの無線通信装置の他方は制御局の制御用データを受信して制御局との周波数ホッピングを確立しTDMAの同期をとる従属局であり、従属局は、アンテナと、アンテナを介して送受信周波数を変えながらTDMA方式を用いて通信を行う無線部(送信部103,受信部104)と、制御局と双方向の通信を行う際、制御局に同期して、TDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの先行するスロットで送信を行い、2つのスロットの後方のスロットで先行するスロットの送信周波数と同一周波数で制御局からの送信信号の受信を行い、フレーム毎にあらかじめ決められた順番で送受信周波数を切り替えるように無線部(送信部103,受信部104)の制御を行う制御部120とを有し、制御局は、複数のアンテナ100、101と、複数のアンテナ100、101の少なくとも1つを介して送受信周波数を変えながらTDMA方式を用いて送受信を行う無線部(送信部103,受信部104)と、無線部(送信部103,受信部104)を複数のアンテナ100、101の1つに接続する切替部102と、複数のアンテナ100、101における受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択する制御部120と、制御部120で選択されたアンテナを受信したスロット毎に記憶するアンテナ記憶部114とを有し、制御局の制御部120は、従属局と双方向の通信を行う際、TDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にあるスロットの先行するスロットで従属局からの受信を行い、あらかじめ決められた位置関係にあるスロットの後方のスロットで先行するスロットの受信周波数と同一周波数で従属局への送信を行い、フレーム毎にあらかじめ決められた順番で送受信周波数を切り替えるように無線部(送信部103,受信部104)の制御を行うと共に、アンテナ記憶部114に記憶された情報を基に、送信の際、送信スロットに対応した受信スロットで受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するよう切替部102を制御することにより、同一フレーム内の従属局と制御局の送信周波数を同じとし、同一フレーム内の送信順序を従属局の送信を先に行い、制御局の送信を後に行うようにすることによって、制御局で受信品質を元に選択されたアンテナで送信を行って通信品質の改善を図る場合、フレーム毎に周波数を変えながら通信を行う周波数ホッピングを行っても、スロット毎に受信品質の良好なアンテナを記憶し、対応する送信スロットで記憶された情報を元にアンテナを選択することが可能となり、通信品質を向上させることができると共に、受信周波数毎に選択したアンテナを記憶する必要が無く、アンテナ記憶部の容量を少なくすることができる。また、制御局側に複数のアンテナ100、101を設けて通信品質の向上を図っており、フェージングの影響による通信品質の劣化を低減するために複数のアンテナ100、1
01で受信を行って受信品質の良好なアンテナを選択する方式では、改善効果を高めるためにそれぞれのアンテナは使用する無線周波数の1/2波長以上離して設置する必要があり、制御局がコードレス電話の親機で、従属局が子機であるような、したがって制御局が固定局で、従属局が移動局であるような無線通信装置に使用する場合、アンテナの設置の制限が少ない、すなわち装置の大きさが大きくとも利便性を損なうことが少ない固定局側に複数のアンテナを設置して通信品質の改善が可能となり、アンテナの設置位置を十分に離して設置することが容易となり、フェージングの影響を抑える効果を高めることができる。
01で受信を行って受信品質の良好なアンテナを選択する方式では、改善効果を高めるためにそれぞれのアンテナは使用する無線周波数の1/2波長以上離して設置する必要があり、制御局がコードレス電話の親機で、従属局が子機であるような、したがって制御局が固定局で、従属局が移動局であるような無線通信装置に使用する場合、アンテナの設置の制限が少ない、すなわち装置の大きさが大きくとも利便性を損なうことが少ない固定局側に複数のアンテナを設置して通信品質の改善が可能となり、アンテナの設置位置を十分に離して設置することが容易となり、フェージングの影響を抑える効果を高めることができる。
また、2つの無線通信装置の一方は周期的に制御用データを送信する制御局であり、2つの無線通信装置の他方は制御局の制御用データを受信して制御局との周波数ホッピングを確立しTDMAの同期をとる従属局であり、従属局は、アンテナと、アンテナを介して送受信周波数を変えながらTDMA方式を用いて通信を行う無線部(送信部103,受信部104)と、制御局と双方向の通信を行う際、制御局に同期して、TDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの先行するスロットで送信を行い、あらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの後方のスロットで先行するスロットの送信周波数と同一周波数で制御局からの送信信号の受信を行い、フレーム毎にあらかじめ決められた順番で送受信周波数を切り替えるように無線部(送信部103,受信部104)の制御を行う制御部120とを有し、制御局は、複数のアンテナ100、101と、複数のアンテナ100、101の少なくとも1つを介して送受信周波数を変えながらTDMA方式を用いて送受信を行う無線部(送信部103,受信部104)と、無線部(送信部103,受信部104)を複数のアンテナ100、101の1つに接続する切替部102と、複数のアンテナ100、101における受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択する制御部120と、制御部120で選択されたアンテナを通話相手毎に記憶するアンテナ記憶部114とを有し、制御局の制御部120は、従属局と双方向の通信を行う際、TDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にあるスロットの先行するスロットで従属局からの受信を行い、あらかじめ決められた位置関係にあるスロットの後方のスロットで先行するスロットの受信周波数と同一周波数で従属局への送信を行い、フレーム毎にあらかじめ決められた順番で送受信周波数を切り替えるように無線部(送信部103,受信部104)の制御を行うと共に、アンテナ記憶部114に記憶された情報を基に、送信の際、通話相手に対応した受信スロットで受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するように切替部102を制御することにより、同一フレーム内の従属局と制御局の送信周波数を同じとし、同一フレーム内の送信順序を従属局の送信を先に行い、制御局の送信を後に行うようにすることによって、制御局で受信品質を元に選択されたアンテナで送信を行い通信品質の改善を図る場合、フレーム毎に周波数を変えながら通信を行う周波数ホッピングを行っても、通話相手毎に受信品質の良好なアンテナを記憶し、対応する送信スロットで記憶された情報を元にアンテナを選択することが可能となり、通信品質を向上させることができると共に受信周波数毎に選択したアンテナを記憶する必要が無く、アンテナ記憶部の容量を少なくすることができ、また、TDMAのスロット数より算出される同時通話数より実際に同時通話可能な通話数が少ない無線通信装置では、選択されたアンテナ情報をスロット毎に管理する場合に比べ、通話相手毎に管理することにより更に記憶装置の容量を少なくすることができる。また、制御局側に複数のアンテナ100、101を設け通信品質の向上を図っており、フェージングの影響による通信品質の劣化を低減するために複数のアンテナで受信を行って受信品質の良好なアンテナを選択する方式では、改善効果を高めるためにそれぞれのアンテナは使用する無線周波数の1/2波長以上離して設置する必要があり、制御局がコードレス電話の親機で、従属局が子機であるような、したがって制御局が固定局で、従属局が移動局であるような無線通信装置に使用する場合、アンテナの設置の制限が少ない、すなわち装置の大きさが大きくとも利便性を損なうことが少ない固定局側に複数のアンテナを設置して通信品質の改善が可能となり、アンテナの設置位置を十分に離して設置することが容易となり
、フェージングの影響を抑える効果を高めることができる。
、フェージングの影響を抑える効果を高めることができる。
(実施の形態3)
図11は、本発明の実施の形態3による無線通信装置を示すブロック図である。図11の無線通信装置の構成は、コードレス電話装置の親機や子機の構成である。
図11は、本発明の実施の形態3による無線通信装置を示すブロック図である。図11の無線通信装置の構成は、コードレス電話装置の親機や子機の構成である。
図11において、アンテナ100、101、切替スイッチ(切替部)102、送信部103、受信部104、シンセサイザ105、RSSI検知部106、フレーム処理部107、音声処理部108、マイク109、スピーカ110は図1と同様のものであり、同一符号を付し、説明は省略する。116は受信時に選択された受信品質の良好なアンテナを記憶するアンテナ記憶部、130はTDMA通信方式を用いて通信を行う装置全体の制御を行う制御部である。ここで、アンテナ記憶部116は、(表6)で示すように、通話相手毎にアンテナ情報を記憶するように構成され、本例は無線通信装置が同時に通信できる相手が3である場合の例を示している。
このように構成された無線通信装置について、その動作を図12を用いて説明する。図12(a)、(b)、(c)は、親機と子機との間の送受信のタイミングの例を示すタイミング図である。
図11の無線通信装置は、周波数ホッピングを行わずに、通信中に固定の周波数で通信を行うTDMAの無線通信装置であり、TDMAに関する通信制御は、親機の制御用データの送信や、子機の親機への同期および待ち受け動作、親機・子機間の通信中の動作において実施の形態1と同等の動作であり、説明を省略する。ここでは、図11の無線通信装置の通信周波数の制御について説明を行う。
親機は、実施の形態1の親機と同様、定期的に親機のIDや送信しているスロット位置を示すスロット情報等を含む制御用データをあらかじめ決められた周波数で送信する。また、親機の制御部130は、子機からの通話要求の送信を受信するよう制御用データを送信するスロットに対応した受信スロットであらかじめ決められた周波数で受信を行うようシンセサイザ105、受信部104を制御する。
一方、子機は、親機の受信を開始する場合、制御部130は、あらかじめ決められた親機の制御用データの送信周波数を連続受信するようシンセサイザ105、受信部104を制御し、親機の制御用データを受信すると、それ以降、親機の制御用データの送信タイミングに合わせて、あらかじめ決められた親機の制御用データの送信周波数を受信するようシンセサイザ105、受信部104を制御し、親機の制御用データの受信を継続し、親機の送信するスロット情報を受信し、親機とのTDMAのフレーム及びスロットの同期を確立する。
子機と親機の双方向の送受信を開始する場合、子機の制御部130は、通話開始要求のデータをフレーム処理部107に出力し、親機の制御用データを受信したスロットに対応した送信スロットであらかじめ決められた周波数で先の通話開始要求のデータを送信するようシンセサイザ105、受信部104を制御する。親機制御部130は、子機からの通
話開始の要求を受信すると、制御用データで通話割り当てメッセージすなわち子機に割り当てる通信スロット及び通信周波数を送信し、割り当てたスロットでは通知した通信周波数で送受信するよう送信部103、受信部104、シンセサイザ105およびフレーム処理部107を制御する。子機は、親機からの通話割り当てメッセージを受信すると、通知されたスロットで指定された周波数での送受信を開始するよう送信部103、受信部104、シンセサイザ105およびフレーム処理部107を制御し、親子機間の通信が開始される。
話開始の要求を受信すると、制御用データで通話割り当てメッセージすなわち子機に割り当てる通信スロット及び通信周波数を送信し、割り当てたスロットでは通知した通信周波数で送受信するよう送信部103、受信部104、シンセサイザ105およびフレーム処理部107を制御する。子機は、親機からの通話割り当てメッセージを受信すると、通知されたスロットで指定された周波数での送受信を開始するよう送信部103、受信部104、シンセサイザ105およびフレーム処理部107を制御し、親子機間の通信が開始される。
また、上記手順で双方向の無線リンクを確立し通信を行っている親機・子機間で新たな通信リンクを確立する場合、通信中のスロットで新規に送信を開始するスロットと周波数を相手に通知し、送受信するスロットを追加していく。
次に、アンテナの切替え制御について説明を行う。図11の無線通信装置は、実施の形態1の無線通信装置と同様に、受信スロットのプリアンブルの受信期間でアンテナ100とアンテナ101を切り替え、受信品質の高いアンテナを選択し、受信を行う。このとき選択したアンテナを示すアンテナ情報が、制御部130によりアンテナ記憶部116に通知され、通話相手毎に記憶保持される。なお、1つのフレーム内の複数のスロットで同一相手からの信号を受信している場合は、各受信の度にアンテナ記憶部116の情報が更新される。そして、送信の際、制御部130は、送信しようとする相手に応じたアンテナ情報をアンテナ記憶部116より読み込み、アンテナ情報に応じて受信状態の良好であったアンテナを選択するよう切替スイッチ102を制御する。なお、1つのフレーム内の複数のスロットで同一相手に送信を行う場合、各送信の度にアンテナ記憶部116の情報を参照し、アンテナ情報に基づいて切替スイッチ102を制御する。
次に、図12を用いて、親機と複数の子機の通信中の動作例を説明する。図12では、1つのフレームを8つのスロットに分割してTDMA通信を行う例を示し、親機と各子機の通信スロットの配置の例を示している。なお、図12では、親機の送信する制御用データの送信は第5スロットで行い、第5スロットと対応する受信スロットすなわちスロット1以外のスロットで子機1と非対称通信を行い、子機2と対称通信を行う例を示している。図12において、親機は子機1と、スロット2、スロット3、スロット6、スロット7の4つのスロットを用いて送受信を行っている。子機からの送信はスロット2を用い、親機からの送信はスロット3、スロット6、スロット7の3つのスロットを用いる。このときの親機のアンテナ切替え制御は、スロット2の受信時に受信品質の良好なアンテナを選択し、その情報をアンテナ記憶部116の子機1の対応する記憶領域に書き込む。そして、スロット3、スロット6、スロット7のスロットの送信時にアンテナ記憶部116の子機1の対応する記憶領域を読み込み、アンテナ情報をもとに切替スイッチ102を制御する。
また、親機は子機2と、スロット4、スロット8の2つのスロットを用いて送受信を行っている。子機からの送信はスロット4を用い、親機からの送信はスロット8を用いる。このときの親機のアンテナ切替え制御は、スロット4の受信時に受信品質の良好なアンテナを選択し、その情報をアンテナ記憶部116の子機2の対応する記憶領域に書き込む。そして、スロット8の送信時にアンテナ記憶部116の子機2に対応する記憶領域を読み込み、アンテナ情報をもとに切替スイッチ102を制御する。
このように、本実施の形態の親機は、アンテナ情報を通話相手毎に記憶管理しており、複数の子機と同時に通信を行い、いずれかの子機との通信が非対称通信であっても、それぞれ、受信品質の最適なアンテナを選択して送信時のアンテナを決定することが可能となる。また、上記図12の例では、同一子機に対して親機の送信が3スロット、受信が1スロットの非対称通信の例を示したが、親機の送信が1スロット、受信が3スロットとなる
ような親機の送信スロットが受信スロットより少ない非対称通信においても、受信の度に最適なアンテナを選択し、アンテナ情報を更新することによって、送信時に選択されるアンテナは、送信スロットに対応した受信スロットで選択したアンテナで送信する場合に比べ、より近いスロットで受信した際のアンテナ情報を元にアンテナの選択が可能となり、最適なアンテナが時間的に変化する場合、性能向上を図ることができる。
ような親機の送信スロットが受信スロットより少ない非対称通信においても、受信の度に最適なアンテナを選択し、アンテナ情報を更新することによって、送信時に選択されるアンテナは、送信スロットに対応した受信スロットで選択したアンテナで送信する場合に比べ、より近いスロットで受信した際のアンテナ情報を元にアンテナの選択が可能となり、最適なアンテナが時間的に変化する場合、性能向上を図ることができる。
以上のように本実施の形態によれば、TDMA方式を用いて一方の無線通信装置と他方の無線通信装置との間で双方向の多重通信を行うと共に、少なくとも1つのスロットで一方の無線通信装置から他方の無線通信装置への送信を行い、一方の無線通信装置から他方の無線通信装置へ送信するスロット数よりも少ない1つ以上のスロットで他方の無線通信装置から一方の無線通信装置への送信を行う無線通信システムであって、一方の無線通信装置は、複数のアンテナ100、101と、複数のアンテナ100、101における受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択する制御部130と、制御部130で選択されたアンテナを記憶するアンテナ記憶部116と、送信データから送信する無線信号を生成する送信部103と、送信部103の出力を複数のアンテナ100、101の1つに接続する切替部102とを有し、制御部130は、アンテナ記憶部116に記憶された情報を基に、送信の際、受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するように切替部102を制御することにより、非対称通信を行う際、受信スロットで受信品質の良好なアンテナを選択すると共に選択したアンテナを記憶し、各送信スロットにおいて、記憶した情報をもとにアンテナを選択することができ、受信スロットと送信スロットが1:1に対応していない非対称通信の送信時においても、受信時に選択した通信品質の良好なアンテナから送信が可能となり、通信品質を向上させることができる。
また、一方の無線通信装置は、同時に複数の他方の無線通信装置と通信が可能であり、アンテナ記憶部116は制御部130で選択されたアンテナを通信相手毎に記憶し、制御部130は、アンテナ記憶部116に記憶された情報を基に、送信の際、送信しようとする相手から受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するように切替部102を制御することにより、選択したアンテナを通信相手毎に記憶し、送信時に通信相手毎に記憶した情報を元に信号を送信するアンテナを選択することができ、複数の相手と同時に通信を行う場合も、それぞれの通信相手との通信において上記と同様の作用・効果を奏することができる。
本発明は、無線信号によって通信を行う無線通信装置、および、複数の無線通信装置から成る無線通信システム、ならびに、その無線通信装置、無線通信システムにおけるアンテナ切替え方法に関するものであり、アンテナダイバーシティおよび周波数ホッピングを用いたTDMA方式において、送信スロットと送信スロットに対応した直前の受信スロットの通信周波数が異なる場合であっても最適なアンテナを選択することができ、通信品質を向上させることができるという有利な効果が得られる。
100 アンテナ
101 アンテナ
102 切替スイッチ(切替部)
103 送信部
104 受信部
105 シンセサイザ
106 RSSI検知部
107 フレーム処理部
108 音声処理部
109 マイク
110 スピーカ
111 操作部
112 表示部
113 ホッピング周波数記憶部
114、116 アンテナ記憶部
115 インデックス記憶部
120、130 制御部
101 アンテナ
102 切替スイッチ(切替部)
103 送信部
104 受信部
105 シンセサイザ
106 RSSI検知部
107 フレーム処理部
108 音声処理部
109 マイク
110 スピーカ
111 操作部
112 表示部
113 ホッピング周波数記憶部
114、116 アンテナ記憶部
115 インデックス記憶部
120、130 制御部
Claims (12)
- 送受信周波数をあらかじめ決められた順番で変えながら通信をおこなう周波数ホッピング方式を用いて通信を行うTDMA方式の無線通信装置であって、
複数のアンテナと、前記複数のアンテナにおける受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択する制御部と、前記制御部で選択されたアンテナを受信周波数毎に記憶するアンテナ記憶部と、送信データから送信する無線信号を生成する送信部と、前記送信部の出力を前記複数のアンテナの1つに接続する切替部とを有し、
前記制御部は、前記アンテナ記憶部に記憶された情報を基に、送信の際、送信周波数と同じ周波数で受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するように前記切替部を制御することを特徴とする無線通信装置。 - 送受信周波数をあらかじめ決められた順番で変えながら通信をおこなう周波数ホッピング方式を用いて通信を行うTDMA方式の無線通信装置であって、
複数のアンテナと、前記複数のアンテナにおける受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択する制御部と、前記制御部で選択されたアンテナを受信したスロットに応じて受信周波数毎に記憶するアンテナ記憶部と、送信データから送信する無線信号を生成する送信部と、前記送信部の出力を前記複数のアンテナの1つに接続する切替部とを有し、
前記制御部は、前記アンテナ記憶部に記憶された情報を基に、送信の際、送信周波数と同じ周波数で送信スロットに対応した受信スロットで受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するように前記切替部を制御することを特徴とする無線通信装置。 - 送受信周波数をあらかじめ決められた順番で変えながら通信をおこなう周波数ホッピング方式を用いて通信を行うTDMA方式の無線通信装置であって、
複数のアンテナと、前記複数のアンテナにおける受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択する制御部と、前記制御部で選択されたアンテナを受信した通信相手に応じて受信周波数毎に記憶するアンテナ記憶部と、送信データから送信する無線信号を生成する送信部と、前記送信部の出力を前記複数のアンテナの1つに接続する切替部とを有し、
前記制御部は、前記アンテナ記憶部に記憶された情報を基に、送信の際、送信周波数と同じ周波数で送信しようとする相手から受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するように前記切替部を制御することを特徴とする無線通信装置。 - 送受信周波数をあらかじめ決められた順番で変えながら通信をおこなう周波数ホッピング方式を用いて通信を行うTDMA方式の2つの無線通信装置から成る無線通信システムであって、
前記2つの無線通信装置の一方は周期的に制御用データを送信する制御局であり、前記2つの無線通信装置の他方は前記制御局の制御用データを受信して前記制御局との周波数ホッピングを確立しTDMAの同期をとる従属局であり、
前記従属局は、アンテナと、前記アンテナを介して送受信周波数を変えながらTDMA方式を用いて通信を行う無線部と、前記制御局と双方向の通信を行う際、前記制御局に同期して、TDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの先行するスロットで送信を行い、前記2つのスロットの後方のスロットで前記先行するスロットの送信周波数と同一周波数で制御局からの送信信号の受信を行い、フレーム毎にあらかじめ決められた順番で送受信周波数を切り替えるように前記無線部の制御を行う制御部とを有し、
前記制御局は、複数のアンテナと、前記複数のアンテナの少なくとも1つを介して送受信周波数を変えながらTDMA方式を用いて送受信を行う無線部と、前記無線部を前記複数のアンテナの1つに接続する切替部と、前記複数のアンテナにおける受信品質の良否を
判定して受信品質の良好なアンテナを選択する制御部と、前記制御部で選択されたアンテナを受信したスロット毎に記憶するアンテナ記憶部とを有し、
前記制御局の前記制御部は、前記従属局と双方向の通信を行う際、TDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にあるスロットの先行するスロットで従属局からの受信を行い、前記あらかじめ決められた位置関係にあるスロットの後方のスロットで前記先行するスロットの受信周波数と同一周波数で従属局への送信を行い、フレーム毎にあらかじめ決められた順番で送受信周波数を切り替えるように前記無線部の制御を行うと共に、前記アンテナ記憶部に記憶された情報を基に、送信の際、送信スロットに対応した受信スロットで受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するよう前記切替部を制御することを特徴とする無線通信システム。 - 送受信周波数をあらかじめ決められた順番で変えながら通信をおこなう周波数ホッピング方式を用いて通信を行うTDMA方式の2つの無線通信装置から成る無線通信システムであって、
前記2つの無線通信装置の一方は周期的に制御用データを送信する制御局であり、前記2つの無線通信装置の他方は前記制御局の制御用データを受信して前記制御局との周波数ホッピングを確立しTDMAの同期をとる従属局であり、
前記従属局は、アンテナと、前記アンテナを介して送受信周波数を変えながらTDMA方式を用いて通信を行う無線部と、前記制御局と双方向の通信を行う際、前記制御局に同期して、TDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの先行するスロットで送信を行い、前記あらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの後方のスロットで前記先行するスロットの送信周波数と同一周波数で前記制御局からの送信信号の受信を行い、フレーム毎にあらかじめ決められた順番で送受信周波数を切り替えるように前記無線部の制御を行う制御部とを有し、
前記制御局は、複数のアンテナと、前記複数のアンテナの少なくとも1つを介して送受信周波数を変えながらTDMA方式を用いて送受信を行う無線部と、前記無線部を前記複数のアンテナの1つに接続する切替部と、前記複数のアンテナにおける受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択する制御部と、前記制御部で選択されたアンテナを通話相手毎に記憶するアンテナ記憶部とを有し、
前記制御局の制御部は、前記従属局と双方向の通信を行う際、TDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にあるスロットの先行するスロットで従属局からの受信を行い、前記あらかじめ決められた位置関係にあるスロットの後方のスロットで前記先行するスロットの受信周波数と同一周波数で従属局への送信を行い、フレーム毎にあらかじめ決められた順番で送受信周波数を切り替えるように前記無線部の制御を行うと共に、前記アンテナ記憶部に記憶された情報を基に、送信の際、通話相手に対応した受信スロットで受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するように前記切替部を制御することを特徴とする無線通信システム。 - TDMA方式を用いて一方の無線通信装置と他方の無線通信装置との間で双方向の多重通信を行うと共に、少なくとも1つのスロットで前記一方の無線通信装置から前記他方の無線通信装置への送信を行い、前記一方の無線通信装置から前記他方の無線通信装置へ送信するスロット数よりも少ない1つ以上のスロットで前記他方の無線通信装置から前記一方の無線通信装置への送信を行う無線通信システムであって、
前記一方の無線通信装置は、複数のアンテナと、前記複数のアンテナにおける受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択する制御部と、前記制御部で選択されたアンテナを記憶するアンテナ記憶部と、送信データから送信する無線信号を生成する送信部と、前記送信部の出力を前記複数のアンテナの1つに接続する切替部とを有し、
前記制御部は、前記アンテナ記憶部に記憶された情報を基に、送信の際、受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するように前記切替部を制御することを特徴とする無線通信システム。 - 前記一方の無線通信装置は、同時に複数の前記他方の無線通信装置と通信が可能であり、前記アンテナ記憶部は前記制御部で選択されたアンテナを通信相手毎に記憶し、前記制御部は、前記アンテナ記憶部に記憶された情報を基に、送信の際、送信しようとする相手から受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するように前記切替部を制御することを特徴とする請求項6の無線通信システム。
- 送受信周波数をあらかじめ決められた順番で変えながら通信をおこなう周波数ホッピング方式を用いて通信を行うTDMA方式の無線通信装置における複数のアンテナのアンテナ切替え方法であって、
前記複数のアンテナにおける受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択する選択ステップと、前記選択ステップで選択されたアンテナを受信周波数毎にアンテナ記憶部に記憶するアンテナ記憶ステップと、送信データから送信する無線信号を送信部で生成する送信ステップと、前記送信部の出力を前記複数のアンテナの1つに接続する切替ステップと、前記アンテナ記憶部に記憶された情報を基に、送信の際、送信周波数と同じ周波数で受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信するように前記切替ステップにおける接続を制御する制御ステップとを有することを特徴とするアンテナ切替え方法。 - 送受信周波数をあらかじめ決められた順番で変えながら通信をおこなう周波数ホッピング方式を用いて通信を行うTDMA方式の無線通信装置における複数のアンテナのアンテナ切替え方法であって、
前記複数のアンテナアンテナにおける受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択する選択ステップと、前記選択ステップで選択されたアンテナを受信したスロットに応じて受信周波数毎にアンテナ記憶部に記憶するアンテナ記憶ステップと、前記アンテナ記憶部に記憶された情報を基に、送信スロットに対応した受信スロットで送信周波数と同じ周波数で受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信を行う送信ステップとを有することを特徴とするアンテナ切替え方法。 - 送受信周波数をあらかじめ決められた順番で変えながら通信をおこなう周波数ホッピング方式を用いて通信を行うTDMA方式の無線通信装置における複数のアンテナのアンテナ切替え方法であって、
前記複数のアンテナアンテナにおける受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択する選択ステップと、前記選択ステップで選択されたアンテナを受信した通信相手に応じて受信周波数毎にアンテナ記憶部に記憶するアンテナ記憶ステップと、前記アンテナ記憶部に記憶された情報を基に、通信相手に応じて送信周波数と同じ周波数で受信した際の受信品質の良好なアンテナから送信を行う送信ステップとを有することを特徴とするアンテナ切替え方法。 - 送受信周波数をあらかじめ決められた順番で変えながら通信をおこなう周波数ホッピング方式を用いて通信を行うTDMA方式の2つの無線通信装置から成り、前記2つの無線通信装置の一方は周期的に制御用データを送信する制御局であり、前記2つの無線通信装置の他方は前記制御局の制御用データを受信して前記制御局との周波数ホッピングを確立しTDMAの同期をとる従属局である無線通信システムにおいて前記制御局と前記従属局との間で双方向通信する際の前記制御局におけるアンテナ切替え方法であって、
前記従属局における従属ステップと、前記制御局における制御ステップとを有し、
前記従属ステップは、前記制御局によってタイミングが決定されたTDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの先行するスロットで送信を行う送信ステップと、前記あらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの後方のスロットで前記先行するスロットの送信周波数と同一周波数で前記制御局からの送信信号の受信を行う受信ステップと、フレーム毎にあらかじめ決められた順番で送受信周波数
を切り替える切替えステップとを有し、
前記制御ステップは、自らのタイミングで決定したTDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの先行するスロットで前記複数のアンテナで受信を行い受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択し受信を行う受信ステップと、前記受信ステップで選択されたアンテナを受信したスロット毎に記憶する記憶ステップと、前記自らのタイミングで決定したTDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの後方のスロットで前記記憶ステップで記憶された情報を基に送信スロットに対応した受信スロットで受信した際の受信品質の良好なアンテナを選択して送信を行う送信ステップと、フレーム毎にあらかじめ決められた順番で送受信周波数を切り替える切替えステップとを有することを特徴とするアンテナ切替え方法。 - 送受信周波数をあらかじめ決められた順番で変えながら通信をおこなう周波数ホッピング方式を用いて通信を行うTDMA方式の2つの無線通信装置から成り、前記2つの無線通信装置の一方は周期的に制御用データを送信する制御局であり、前記2つの無線通信装置の他方は前記制御局の制御用データを受信して前記制御局との周波数ホッピングを確立しTDMAの同期をとる従属局である無線通信システムにおいて前記制御局と前記従属局との間で双方向通信する際の前記制御局におけるアンテナ切替え方法であって、
前記従属局における従属ステップと、前記制御局における制御ステップとを有し、
記従属ステップは、前記制御局によってタイミングが決定されたTDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの先行するスロットで送信を行う送信ステップと、前記あらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの後方のスロットで前記先行するスロットの送信周波数と同一周波数で前記制御局からの送信信号の受信を行う受信ステップと、フレーム毎にあらかじめ決められた順番で送受信周波数を切り替える切替えステップとを有し、
前記制御ステップは、自らのタイミングで決定したTDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの先行するスロットで前記複数のアンテナで受信を行い受信品質の良否を判定して受信品質の良好なアンテナを選択し受信を行う受信ステップと、前記受信ステップで選択されたアンテナを通信相手毎に記憶する記憶ステップと、前記自らのタイミングで決定したTDMAの同一フレーム内のあらかじめ決められた位置関係にある2つのスロットの後方のスロットで前記記憶ステップで記憶された情報を基に送信しようとする相手からの送信信号を受信した際の受信品質の良好なアンテナを選択して送信を行う送信ステップと、フレーム毎にあらかじめ決められた順番で送受信周波数を切り替える切替えステップとを有することを特徴とするアンテナ切替え方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004019606A JP2005217590A (ja) | 2004-01-28 | 2004-01-28 | 無線通信装置、無線通信システム及びアンテナ切替え方法 |
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JP2004019606A Pending JP2005217590A (ja) | 2004-01-28 | 2004-01-28 | 無線通信装置、無線通信システム及びアンテナ切替え方法 |
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- 2004-01-28 JP JP2004019606A patent/JP2005217590A/ja active Pending
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