JP2005217529A - 画像検出装置 - Google Patents

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Yoichi Iseri
陽一 井芹
Yoshinori Tawara
良則 田原
Shigeo Nishihara
茂生 西原
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Abstract

【課題】 本発明は発光素子から検出対象に向け光を照射し、この検出対象からの光を受光手段で受光することにより受光した光に応じた検出信号を出力する画像検出装置に関し、消費電力及びコストの低減を図りつつ、光導光部材から出射される光量の均一を図ることを課題とする。
【解決手段】 検出対象となる指先1に向け光を照射する発光ダイオードチップ30-1〜30-3と、指先1からの光を受光しこの光に応じた検出信号を出力する受光素子42とを有する画像検出装置において、発光ダイオードチップ30-1〜30-3と指先1との間に、光透過性を有する材料に光拡散剤が混入された構成を有すると共に発光ダイオードチップ30-1〜30-3からの光を指先1に導く光導光部材80を設けた構成とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は画像検出装置に係り、特に発光素子から検出対象に向け光を照射し、この検出対象からの光を受光手段で受光することにより、受光した光に応じた検出信号を出力する画像検出装置に関する。
例えば、画像検出装置の一つとして光学式の指紋センサが知られている。この光学式指紋センサは、大略すると図11(A),(B)に示す二つの方式に大別される。図11(A)に示す方式は、照射光源3から投射光10をガラス板2に押し当てられた指先1に照射し、指先1の表面で反射した反射光11を光センサ4で検出して指紋検出を行なう法式(以下、指表面反射方式という)である。
これに対して図11(B)に示す方式は、照射光源3から出射した光を指先1内に入射させ、指先1の内部で散乱した指内散乱光12の内、指先1の表面から出射される散乱光13を光センサ4で検出することにより指紋検出を行なう法式(以下、指内光散乱方式という)である(特許文献1参照)。この図11(B)は、指内光散乱方式を採用した指紋センサの横断面図である。同図に示す指紋センサは、照射光源3から出射した光を指先1に導くのに光導光部材5を用いており、また指先1から出射した散乱光13を光センサ4に導くのに導光イメージガイド部材6を用いてる。
上記した二つの方式の内、指表面反射方式は、指先1が湿った状態か乾燥した状態かによって、取得する指紋の画像のばらつきが大きく、指紋認証が可能となる質の画像を得るために、複雑な画像処理が必要となり、特殊なプロセッサが必要となり、製造コストを低く抑えることが困難であった。
これに対して指内光散乱方式は、指先1が湿った状態でも乾燥した状態でも、これによる影響を受けないで良質の指紋の画像を取得することが可能であり、よって、画像処理が簡単であり、通常のプロセッサで足り、製造コストを低く抑えることが可能である。
米国特許 4,932,776号公報
図12は、図11(B)に示した指内光散乱方式の指紋センサの縦断面図である。同図に示すように、光導光部材5は所定の長さ(図中、矢印L3で示す)を有している。この光導光部材5の所定長さL3は、指先1を当てた場合に確実に指先1の横幅方向全面と対向しうる長さに設定されている。
この光導光部材5の下部には、同図に示す例では3個の発光ダイオードチップ3-1〜3-3が設けられている。尚、図中P1〜P3で示す位置は、発光ダイオードチップ3-1〜3-3の実際の発光位置(発光点)である。また、各発光ダイオードチップ3-1〜3-3と光導光部材5の下面は、光透過性を有した接着剤7-1〜7-3により接合されている。
更に、光導光部材5の外周部分、及び光導光部材5の下面(接着剤7-1〜7-3の配設位置を除く)には、合成樹脂モールド部8が形成されている。この合成樹脂モールド部8は、光の漏れを防止するため、遮光機能を有した構成とされている。
ここで、発光ダイオードチップ3-1〜3-3から出射される光の方向について考察する。前記したように、発光ダイオードチップ3-1〜3-3の発光位置はP1〜P3であり、また発光ダイオードチップ3-1〜3-3及び光透過性接着剤7-1〜7-3の外周には遮光機能を有した合成樹脂モールド部8が形成されているため、位置P1から発射した光の照射範囲は図中θ1で示す範囲であり、同様に位置P2,P3から発射した光の照射範囲は図中θ2,θ3となる。
このため、光導光部材5の長さは指先1の幅に対応してL3の長さがあっても、図12に矢印A1,A2,A3で示す領域には発光ダイオードチップ3-1〜3-3から出射した光が導光されず、光導光部材5から指先1に向け照射される光にむらが発生してしまう。図13は、光導光部材5から出射される光量を測定したものである。横軸は光導光部材5の長さL1方向の位置を示し、縦軸は出射される光量を示している。
同図より、従来の構成では光導光部材5から指先1に向け出射される光の光量に大きなむらが発生してしまうことが判る。このように、光導光部材5から指先1に向け出射される光の光量が不均一となると、指先1内で散乱される光にもむらが発生し、このむらは指先1から出射する散乱光13にも影響を与えるため、正確な指紋測定を行なうことができなくなるという問題点があった。
この問題点を解決するためには、配設される発光ダイオードチップの数を増やすか、或はラインタイプの光源を用いることが考えられる。しかしながら、いずれの場合においても消費電力が増大すると共に、コストが上昇してしまうという新たな問題点が発生してしまう。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、消費電力及びコストの低減を図りつつ、光導光部材から出射される光量の均一を図った画像検出装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴とするものである。
請求項1記載の発明は、
検出対象に向け光を照射する発光素子と、
前記検出対象からの光を受光し、該受光した光に応じた検出信号を出力する受光手段とを有する画像検出装置において、
前記発光素子と前記検出対象との間に、光透過性を有する材料に光拡散剤が混入された構成を有し、前記発光素子からの光を前記検出対象に導く光導光部材を設けたことを特徴とするものである。
上記発明によれば、光透過性を有する材料に光拡散剤が混入された光導光部材が発光素子と検出対象との間に設けられるため、光拡散剤が混入するだけの簡単な構成で、光導光部材から均一な光を検出対象に向け照射することが可能となる。
また、請求項2記載の発明は、
請求項1記載の画像検出装置において、
前記光拡散剤は酸化チタンであることを特徴とするものである。
上記発明によれば、酸化チタンは安全性が高くかつ高い光拡散効果を実現できるため、光拡散剤として酸化チタンを用いることにより光導光部材の安全性及び光拡散性の向上を図ることができる。
また、請求項3記載の発明は、
検出対象に向け光を照射する発光素子と、
前記検出対象からの光を受光し、該受光した光に応じた検出信号を出力する受光手段とを有する画像検出装置において、
前記発光素子と前記検出対象との間に、光透過性を有する部材と光拡散機能を有した光拡散シートとを有した構成とされており、前記発光素子からの光を前記検出対象に導く光導光部材を設けたことを特徴とするものである。
上記発明によれば、光拡散機能を有した光拡散シートが発光素子と検出対象との間に設けられるため、光拡散シートを挿入するだけの簡単な構成で、光導光部材から均一な光を検出対象に向け照射することが可能となる。
また、請求項4記載の発明は、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像検出装置において、
前記発光素子は点状光源であることを特徴とするものである。
上記発明によれば、発光点がスポット的な点状光源を用いても、光導光部材から照射される光にむらが発生することを防止できる。また、点状光源は線状光源に比べて比較的安価であるため、画像検出装置の低コスト化を図ることもできる。
また、請求項5記載の発明は、
請求項4記載の画像検出装置において、
前記発光素子は発光ダイオードであることを特徴とするものである。
上記発明によれば、発光素子として安価な発光ダイオードを用いたことにより、画像検出装置の低コスト化を図ることができる。
本発明によれば、消費電力及びコストの低減を図りつつ、光導光部材から出射される光量の均一を図ることができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面と共に説明する。
図1乃至図4は本発明の一実施例である画像検出装置を説明するための図である。本実施例では、画像検出装置として指紋センサ20を例に挙げて説明するものとする。但し、本発明の適用は指紋を検出対象とする指紋センサ20に限定されものではなく、他のものを検出対象とする各種画像検出装置に適用可能なものである。
尚、図1乃至図4において、図1(A)は指紋センサ20の斜視図、図2(A)は指紋センサ20の平面図、図3は図2(A)におけるIII−III線に沿う断面図、図4は図2(A)におけるIV−IV線に沿う断面図である。また、図1(A)は指紋センサ20の内部の構造が分かり易いように内部を透視して示してある。更に、図中矢印X1−X2で示す方向は指紋センサ20の長手方向であり、図中矢印Y1−Y2は指紋センサ20の幅方向、図中矢印Z1−Z2は指紋センサ20の厚さ方向である。
本実施例に係る指紋センサ20は、指内散乱光を利用する方式(指内光散乱方式)を採用しており、指を指紋センサ20上でスライドさせることにより指紋を採取する構成とされている。この指紋センサ20は、大略するとインターポーザ21、発光ダイオードチップ30-1〜30-3、光センサチップ40、電子素子(コンデンサチップ50のみ図示)、導光イメージガイド部材60、光導光部材80、及び合成樹脂モールド部90等を有した構成とされている。この指紋センサ20は、例えば長さL1が約17mm、幅W1が約5mm、高さH1が約3mmの寸法を有した小型のセンサである。
ここで説明の便宜上、指紋センサ20の各構成要素の詳細説明に先立ち、この指紋センサ20により指紋のパターン認識が行なわれる原理について簡単に説明しておく。図8は、この指紋センサ20により指紋のパターン認識が行なわれる原理を説明するたの図である。同図に示すように、指先1を導光イメージガイド部材60の上面に接触させたとき、指の指紋を形成する表面の凹凸のうち、凸部1aは導光イメージガイド部材60の上面に密着し、凹部1bについては導光イメージガイド部材60の上面に密着しないで離間した状態となる。
この離間位置においては、導光イメージガイド部材60の上面と指先1の表面との間には空気層15が形成されるため、指内散乱光12のうち凹部1bから出た光13bは空気層15を介して導光イメージガイド部材60に入射する。このため、光13bは導光イメージガイド部材60内で全反射されずに吸収され、光センサチップ40の受光素子42には届かない。これに対して凸部1aから出た光13aは、導光イメージガイド部材60内で全反射されつつ進行し、光センサチップ40の受光素子42に到達する。
従って、指紋検出時における導光イメージガイド部材60を出射面側から見た場合を想定すると、指の表面のうち凸部1aに対応する部分は明るく見え、凹部1bと対応する部分は暗く見えるようになる。従って、指先1を指紋センサ20上において図中矢印Y2方向にスライドさせることにより、指先1の指紋(凸部1a,凹部1bの状態)は光センサチップ40により電気信号(指紋検出信号)に変換され、この指紋検出信号に対し既定の画像処理を実施することにより指紋のパターン認識が行なわれる。
続いて、指紋センサ20の各構成要素について詳述する。インターポーザ21は、図中矢印X1−X2方向に長く延在する長方形のプリント基板である。このインターポーザ21の上部には、光センサチップ40が配設されている。
光センサチップ40は、細長い例えばシリコン材料からなる基板41上に、多数(例えば256個)の受光素子42が形成されている。この受光素子42は、基板41の長手方向に沿って一列に並んで形成されている。受光素子42は例えば約□40μmのサイズであり、43μmのピッチで並んでいる。またその配設密度は、例えば600dot/inchである。この受光素子42が形成された基板41とインターポーザ21は、ワイヤ43により電気的に接続されている。
尚、以後の説明の便宜上、受光素子42の並び方向を基準にして、互いに直交する三つの面を規定する。その一つ目の面は「受光素子並び方向垂直面200」であり、図1(B)におけるX―Z面である。二つ目の面は、「水平面201」であり、図1(B)におけるX―Y面である。更に、三つ目の面は「受光素子並び直角方向垂直面202」であり、受光素子42の並び方向に対して直角の方向の面である。
発光ダイオードチップ30-1〜30-3は、検出対象である指先1に向け光を照射する発光素子として機能するものである。本実施例では、発光素子として点光源である発光ダイオードチップ30-1〜30-3を用いている。
点光源である発光ダイオードチップ30-1〜30-3は、発光点P1〜P3(図4参照)を中心として放射状に光を照射する構成とされている。よって、点光源である発光ダイオードチップ30-1〜30-3では、発光点P1〜P3(図4参照)の位置が最も光量が大きく、これより離間すると光量が低減する。よって、従来のように単に複数個の発光ダイオードチップを指紋センサに配設しただけの構成では、指先に照射される光にむらが発生することは前述した通りである。
また、このむらを無くするために、発光ダイオードチップ30-1〜30-3に代えてライン状の光源を用いることも考えられる。このライン状光源としては、多数の発光ダイオードチップを近接して一列にしたものや、蛍光ランプが考えられる。しかしながら、いずれの光源を用いた場合でも、消費電力が増大すると共にコストアッブが発生してしまうことも前述した通りである。
この発光ダイオードチップ30-1〜30-3は、前記した受光素子42と略平行に図中矢印Y1−Y2方向に列設された構成となっている。尚、本実施例で用いている発光ダイオードチップ30-1〜30-3は、波長が例えば900〜1000nmの例えば近赤外光の領域の光を発生するものが選定されている。しかしながら、発光ダイオードチップ30-1〜30-3として600nm以上の赤色光を発生するものを選定してもよい。更に、発光ダイオードチップ30-1〜30-3に代えて、モールド部品の発光ダイオードを用いることも可能である。
次に、導光イメージガイド部材60について説明する。導光イメージガイド部材60は、指先1の表面から空気層を経ないで直接に入射した指内散乱光、即ち図8に示した凸部1aから直接導光イメージガイド部材60に進入した光13aのみを受光素子42にまで導く機能を奏するのものである。従って、導光イメージガイド部材60は、指内散乱光以外の光、及び指内散乱光ではあるけれども空気層15を経て入射した指内散乱光13b(以下、この双方の光をまとめて不要光という)が受光素子42に至ることを阻止している。この不要光が受光素子42に至ることを阻止するのは、この不要光は指紋のパターン認識処理においてノイズとなるからである。
この導光イメージガイド部材60は、図1(B)に示すように、無数の光ファイバ片70が高密度に密集して整列している光ファイバ片の束であり、全体としては、図中矢印X1−X2方向に長い直方体形状を有している。具体的な寸法の一例を示すと、長さL2が約15mm)、幅W2が約1mm、高さH2が約2mmである。
各光ファイバ片70は、受光素子42並び方向垂直面200を含む領域内に位置するよう設けられている。また、各光ファイバ片70は、Z軸に対して所定方向(X1又はX2方向)に所定角度θ1だけ傾斜させた構成とされている。この各光ファイバ片70は、図5(A)に併せて示すように、中心にコア71を有し、コア71の周囲にクラッド72を有し、更にクラッド72の周囲に光を吸収する光吸収層73を有した構造とされている。そして、光ファイバ片70の上面は指先1が接触し光が入射する入射面75となり、下面が受光素子42に向け光を出射する出射面76となる。
コア71の屈折率n1は例えば1.62であり、クラッド72の屈折率n2は例えば1.52である。また、入射面75及び出射面76は、X1−X2方向が長軸である楕円形状である。74はコア71とクラッド72との間の境界面である。入射面75及び出射面76は共に水平面である。各光ファイバ片70の入射面75が集まって導光イメージガイド部材60の上面61を形成しており、各光ファイバ片70の出射面76が集まって導光イメージガイド部材60の下面62を形成している。
光ファイバ片70の傾斜角度、具体的には入射面75の光ファイバ片70の光軸77に対する角度(上記の角度θ1と等しい)は、以下のように定めてある。即ち、第1には、図5(B)に示すように、空気中から入射面75を通ってコア71内に入射した光は、境界面74で全反射されないように定めてある。即ち、入射面75に対して垂直に近い方向から入射面75で屈折してコア71内に入射した光90は勿論、入射面75と略平行の方向から入射面75に入射しここで屈折してコア71内に入射した光91についても、境界面74で全反射せず屈折してクラッド72内に入って、光吸収層73に到ってここで吸収されるように定めてある。
また第2には、指の光学的屈折率nが1.5〜1.7程度であるので、図5(C)に示すように、指先1の内部から出て空気層は経ないで入射面75を通ってコア71内に入射した指内散乱光の内、一部の光95は境界面74に後述する臨界角θ2より大きい角度θ6で入射して全反射されるように定めてある。境界面74で全反射された光は、出射面76に到ってここから出射する。
ここで、コア71の屈折率n1が1.62であり、クラッド72の屈折率n2が1.52である場合に、上記の角度θ1を光学的に計算する。図5(A)において、θ2はコア71とクラッド72との境界面における臨界角である。角度θ4は、図5(A)中、右側から空気中を入射面75に略水平に進んできた光が入射面75で屈折してコア71内に入射した光の屈折角度である。また、角度θ3、θ4、θ5、θ1は、θ3=90−θ2、θ5=θ3+θ4、θ1=90−θ5の関係にある。
臨界角θ2は、θ2=sin−1(1.52/1.62)≒70であり、角度θ4はθ4=sin−1(1/1.62)≒38となる。θ3は20度、θ5は58度となり、θ1は約32度となる。よって、理論上は、角度θ1は32度よりも小さいことが必要である。
しかしながら本実施例では、角度θ1は約40度としている。これは、上記角度θ1が32度より大きい角度(例えば本実施例のように約40度)であっても、コントラストの良い指の指紋の画像が表示されたことが実験によって確かめられたためである。この理由は、コア71とクラッド72との境界がグラデーションの状態となっており、この部分で乱反射が起きているためと考えられる。
尚、本発明者は、角度θ1は本実施例の40度に限定されるものではなく、48度程度でも実用上問題がないことを実験で確かめた。上記角度θ1は、例えば38〜48度の範囲であればよい。
上記した光ファイバ片70の角度θ1は導光イメージガイド部材60の実装性と関係しており、角度θ1が鋭角になればなるほど導光イメージガイド部材60の実装性が悪くなる。しかし、本実施例では光ファイバ片70の角度θ1は約40度と比較的鈍角である。このため、本実施例に係る指紋センサ20では、導光イメージガイド部材60の実装性を高めることができる。
また、光ファイバ片70の角度θ1と導光イメージガイド部材60の長さL2とは、角度θ1が大きくなると長さL2が短くなる関係にある。よって、本実施例のように角度θ1を32度より大きい40度に定めることにより、導光イメージガイド部材60の長さL2を短くすることができ、延いては指紋センサ20の長さL1を短くすることができる(これは、指紋センサ20の小型化を図れることと等価である)。
また、前記したように各光ファイバ片70はZ軸に対して傾斜しているため、導光イメージガイド部材60は幅W2が約1mmと短くなっており、これによって最終的には指紋センサ20の幅W1が短くなっている。尚、本実施例における光ファイバ片70と受光素子42との大きさの関係は、図2(B)に示すように、Y1−Y2方向上隣りあう2本の光ファイバ片70の出射面76が一つの受光素子42に対向する関係である。
上記構成とされた導光イメージガイド部材60は、光学用接着剤の接着層100によって、光センサーチップ40上に接着される。接着層100は通常よりも厚くしてあり、具体的には約50μmの厚さt(図3に矢印で示す)を有している。ここで、光学用接着剤として、硬化した状態である程度の弾性を有する例えばシリコン接着剤が使用してある。また、例えばエポキシ系接着剤であっても、硬化した後もある程度の弾性を有するものであれば使用可能である。
この接着層100は、後述するように、導光イメージガイド部材60の上面が上金型111に当ったときに圧縮されて衝撃を吸収し、光センサチップ40への衝撃を緩和する。また、接着層100は、指紋センサ20が機器に組み込まれて使用される間に受ける熱応力を吸収する働きもある。
続いて、光導光部材80について説明する。この光導光部材80は発光ダイオードチップ30-1〜30-3と検出対象となる指先1との間に設けられるものであり、発光ダイオードチップ30-1〜30-3が発した近赤外光又は赤色光を指先1まで導く機能を奏する。この光導光部材80は、例えばアクリル、ポリカーボネイト、或いはメタクリル樹脂製等の透光性を有する樹脂を基材とするものであり、図中矢印X1−X2方向に長く延在すると共に、その両端には脚部81、82が形成された構成とされている。
本実施例では、この光導光部材80を構成する透光性を有する樹脂に光拡散剤を混入した構成としている。本実施例では、光拡散剤として酸化チタン(TiO2)を用いてる。この酸化チタンは白色をした粉体であり、高い安全性を有すると共に高い光拡散効果を発揮するため、顔料等に広く使用されている。
このように、透光性樹脂に光拡散剤(酸化チタン)を混入することにより、光導光部材80に光拡散効果を付与することができる。尚、光拡散剤は酸化チタンに限定されるものではなく、例えば炭酸カルシウム等の他の光拡散性を発揮しうる材料を用いることも可能である。
上記構成とされた光導光部材80は、発光ダイオードチップ30-1〜30-3の上側を跨ぐように配置される。この際、光導光部材80はその両端部に脚部81,82が形成されており、この脚部81,82がインターポーザ21上に当接することにより高さ方向の位置を決めが行なわれる。また、光導光部材80と発光ダイオードチップ30-1〜30-3は、透明な接着層101によって接着固定される。
上記した導光イメージガイド部材60及び光導光部材80等は、インターポーザ21上に形成される合成樹脂モールド部90により封止される。合成樹脂モールド部90はエポキシ樹脂製であり、後述するようモールド成形される。この指紋センサ20の上面21には、導光イメージガイド部材60の上面61及び光導光部材80の上面83が露出した構成となっている。また、合成樹脂モールド部90の上面の周囲部は、スライドされる指先1に対する当りをやさしくするため、テーパ状の傾斜面91が形成されている。尚、指紋センサ20の下面側の周囲には、フランジ部22が形成されている。
上記した本実施例に係る指紋センサ20では、光導光部材80を構成する透光性を有する樹脂に光拡散剤を混入した構成としているため、図4に示されるように、発光ダイオードチップ30-1〜30-3から接着層101を介して光導光部材80に進行した光は、光導光部材80内で拡散されてその上面83からは均一な光が出射される。
即ち、発光ダイオードチップ30-1〜30-3の発光点P1〜P3より所定の角度(図4に矢印θ1〜θ3で示す)で光が発射されても、この所定角度θ1〜θ3で入射した光は光拡散効果を有する光導光部材80で拡散され、その上面83からは均一な光が出射される。
特に、上記したように本実施例に係る指紋センサ20は、低コスト化のために点光源である発光ダイオードチップ30-1〜30-3を3個のみ離間させて配設した構成としているが、このような光源の配置であっても光導光部材80から出射される光の均一化を図ることができる。
よって、蛍光管等の線状光源に比べて消費電力が少なく比較的安価な点状光源(発光ダイオードチップ30-1〜30-3)を用いても、光導光部材80の図中矢印X1,X2方向に対し均一な光量を有した光を指先1に向け照射することが可能となる。これにより、本実施例に係る指紋センサ20によれば、消費電力及びコストの低減を図りつつ、光導光部材80から出射される光量の均一を図ることが可能となる。
図9は、光導光部材80から出射される光量を測定したものである。横軸は光導光部材80の長さL1方向の位置を示し、縦軸は出射される光量を示している。同図より、本実施例に係る光導光部材80では、光導光部材80の長手方向の全体にわたり(L3の長さ全体にわたり)、略均一な光量の光が照射されることが判る。
このように、光導光部材80から指先1に向け出射される光の光量が均一化することにより、指先1内で散乱される光も均一化し、指先1から受光素子42に向け出射する散乱光13は指紋のパターンのみの情報を含む光となる。このため、正確な指紋測定を行なうことが可能となる。
続いて、指紋センサ20の製造方法について説明する。図6(A)乃至(H)は上記した指紋センサ20の製造工程を示している。
指紋センサ20を製造するには、先ず図6(A)に示すようにインターポーザ21上に発光ダイオードチップ30-1〜30-3、コンデンサチップ50等の電子素子を搭載し、次いで、同図(B)に示すようにリフローを行なってこれらをインターポーザ21上に実装する。
次いで、同図(C)に示すように光センサチップ40をインターポーザ21上に実装し、続いて、同図(D)に示すようにワイヤーボンディングを行って光センサチップ40とインターポーザ21との間にワイヤー43を張る。
次いで、同図(E)に示すように導光イメージガイド部材60を光センサチップ40上に該照明光波長に対して良好な光透過性を有する接着剤で接着し、続いて、同図(F)に示すように光導光部材80を発光ダイオードチップ30-1〜30-3上に該照明光波長に対して光透過性のよい接着剤で接着すると共に、光導光部材80の両側形成された脚部81,82をインターポーザ21上に接着する。
光導光部材80は、予め別工程で形成しておく。この別工程では、光透過性を有する光導光部材80の基材となるメタクリル樹脂,アクリル樹脂,エポキシ樹脂,ポリカーボネイト樹脂等に光拡散剤として酸化チタン及び炭酸カルシウムを混入する。具体的には、粉体状の酸化チタン及び炭酸カルシウムを溶媒に混ぜてスラリー状態とし、これを上記した樹脂に混入する。
尚、酸化チタンと炭酸カルシウムは、単独でも使用することが可能である。しかしながら本実施例では、高価な酸化チタンの使用量を低減するため、炭酸カルシウムをフィラーとして炭酸カルシウムを添加している。
次いで、これを図7に示すように下金型110内にセットし、下金型110を上金型111に突き合せ、金型内に樹脂を注入して、合成樹脂モールド部90を形成する。このときに、ある程度の弾性を有している接着層100が圧縮されることによって、導光イメージガイド部材60の上面61が上金型111の内面に当ったときの衝撃を吸収し、光センサチップ40への衝撃が緩和される。また、下金型110と上金型111とによって、導光イメージガイド部材60の上面61の高さ位置が決定される。
尚、実際には、インターポーザ21はインターポーザとなる部分が複数並んで集合している集合基板の状態にあり、合成樹脂モールド部90は図6(G)に示すように集合基板に対して形成される。最後に、図6(H)に示すようにダイシングし個片化して、指紋センサ20が得られる。
続いて、上記した実施例に係る指紋センサ20の変形例である指紋センサ20Aについて説明する。図10は、指紋センサ20の変形例である指紋センサ20Aの縦断面図である。
先に図1乃至図4を用いて説明した指紋センサ20は、光導光部材80に酸化チタン等の光拡散剤を混入することにより光拡散機能を持たせ、これにより少数の点光源である発光ダイオードチップ30-1〜30-3であっても均一な光量分布を有した光を指先1に向け照射しうる構成とした。
これに対して本変形例に係る指紋センサ20Aは、発光ダイオードチップ30-1〜30-3と検出対象となる指先1との間に、光透過性を有する照明ガイド部材80Aと光拡散機能を有した光拡散シート150-1〜150-3とを設けたことを特徴とするものである。この光拡散シート150-1〜150-3は、透光性を有する樹脂に光拡散剤を混入したシートであり、入射された光を拡散する光拡散機能を有している。
また、照明ガイド部材80Aは、図1乃至図4に示した指紋センサ20に設けられた光導光部材80と略同形状とされている。この照明ガイド部材80Aは、光透過性を有する樹脂材料により形成されているが、光拡散剤は混入されていない。
発光ダイオードチップ30-1〜30-3と光拡散シート150-1〜150-3との間、及び光拡散シート150-1〜150-3と照明ガイド部材80Aとの間には透明接着剤が配設され、これにより発光ダイオードチップ30-1〜30-3、光拡散シート150-1〜150-3、及び照明ガイド部材80Aは接着されて一体化した構成となっている。
上記した本変形例に係る指紋センサ20Aによれば、光拡散機能を有した光拡散シート150-1〜150-3が発光ダイオードチップ30-1〜30-3と検出対象となるプローブ針1との間に設けられるため、従来構成の指紋センサ(図12参照)に対して光拡散シート150-1〜150-3を挿入するだけの簡単な構成で、光導光部材(照明ガイド部材80Aと光拡散シート150-1〜150-3からなる)から均一な光を指先1に向け照射することが可能となる。
本発明の一実施例である指紋センサの斜視図である。 図1の指紋センサの平面図である。 図2(A)中、III−IIIに沿う断面図(横断面図)である。 図2(A)中、IV−IVに沿う断面図(縦断面図)である。 導光イメージガイド部材を構成する光ファイバ片を拡大して示すと共に光ファイバ片内の光の反射、屈折を示す図である。 図1の指紋センサの製造工程を示す図である。 図5中、樹脂成形の工程を示す図である。 指紋採取状態における指先から導光イメージガイド部材に入射した光の全反射及び屈折の状態を示す図である。 本発明の一実施例である指紋センサに設けられた照明ガイド部材から照射される光の光量分布を示す図である。 本発明の変形例である指紋センサの縦断面図である。 指紋センサの方式を説明する図である。 従来の一例である指紋センサの縦断面図である。 従来の一例である指紋センサに設けられる照明ガイド部材から照射される光の光量分布を示す図である。
符号の説明
20,20A 指紋センサ
21 インターポーザ
30-1〜30-3 発光ダイオードチップ
40 光センサチップ
42 受光素子
60 導光イメージガイド部材
70 光ファイバ片
80,80A 照明ガイド部材
90 合成樹脂モールド部
150-1〜150-3光拡散シート

Claims (5)

  1. 検出対象に向け光を照射する発光素子と、
    前記検出対象からの光を受光し、該受光した光に応じた検出信号を出力する受光手段とを有する画像検出装置において、
    前記発光素子と前記検出対象との間に、光透過性を有する材料に光拡散剤が混入された構成を有し、前記発光素子からの光を前記検出対象に導く光導光部材を設けたことを特徴とする画像検出装置。
  2. 請求項1記載の画像検出装置において、
    前記光拡散剤は酸化チタンであることを特徴とする画像検出装置。
  3. 検出対象に向け光を照射する発光素子と、
    前記検出対象からの光を受光し、該受光した光に応じた検出信号を出力する受光手段とを有する画像検出装置において、
    前記発光素子と前記検出対象との間に、光透過性を有する部材と光拡散機能を有した光拡散シートとを有した構成とされており、前記発光素子からの光を前記検出対象に導く光導光部材を設けたことを特徴とする画像検出装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像検出装置において、
    前記発光素子は点状光源であることを特徴とする画像検出装置。
  5. 請求項4記載の画像検出装置において、
    前記発光素子は発光ダイオードであることを特徴とする画像検出装置。
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