JP2005217290A - ヒートシンク、その製造方法および半導体装置 - Google Patents

ヒートシンク、その製造方法および半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 大量の熱を発生する半導体装置用のヒートシンクを提供する。また、電流ロスが少なく、SiC基板の表面に形成された金属被膜の剥がれが少ないヒートシンクを提供する。
【解決手段】 本発明のヒートシンクは、主面におけるマイクロパイプの密度が30個/cm以上であるSiC基板を用いたことを特徴とする。また、本発明のヒートシンクは、主面におけるマイクロパイプの密度が30個/cm以上であるSiC基板を用いたサブマウントを備えることを特徴とする。かかるヒートシンクにおいては、SiC基板の少なくとも1面が、Ni、Co、Fe、Mo、Ti、Cr、Al、Au、AgおよびCuからなる群より選ばれる少なくとも1種を含む組成の金属材料により被覆されている態様が好ましい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電流のロスが少なく、熱伝導率の高いヒートシンク、その製造方法、およびかかるヒートシンクを備える半導体装置に関する。
半導体レーザ装置、電力コントロール用半導体装置または電界効果型半導体装置などでは、半導体素子の発熱により、半導体の素子機能が低下するのを避けるために、放熱体であるヒートシンクを用いる。ヒートシンクは、半導体素子に直接装着し、またはサブマウントと呼ばれる熱膨張差を緩和するための緩衝材を介して半導体素子に装着し、半導体素子の熱を熱伝導の作用により除去する。
代表的なヒートシンクには、たとえば、アルミナ基板の表面に、厚膜メタライズしたものを絶縁放熱基板とし、CuまたはAlなどの金属からなるヒートシンクを、絶縁放熱基板上にハンダ付けした後、半導体素子を搭載する面に、銅製のヒートスプレッダをハンダ付けしたものがある(特許文献1参照)。
また、熱伝導率の良好なCuまたはAlなどの金属は、SiまたはGaAsなどの半導体材料に比べて、熱膨張率が大きいため、ヒートシンクとして用いた場合には、半導体素子との熱膨張係数の差による歪が大きくなって、反り、割れまたは剥がれなどが起こる。これを防ぐために、半導体素子とヒートシンクの間にサブマウントを配置し、サブマウント材料の熱膨張率を、半導体素子材料とヒートシンク用金属材料との中間の値に調整する方法がある。さらに、CuとWを合金化し、熱膨張率をCuより小さくする方法、また、Cu基材中にCuOを分散させることにより、Cu基材の熱膨張率を下げる方法がある(特許文献2参照)。
サブマウント材料としては、たとえば、CuWなどが用いられているが、近年、半導体素子の小型化、高集積化および大容量化が進み、半導体素子の単位面積当たりの発熱量が増加した結果、CuWなどからなるサブマウントでは、熱により誘発される半導体素子の歪みを十分に抑制することが困難となっている。かかる問題に対して、サブマウント材料として、熱膨張係数が小さいAlNまたはSiCを用いる技術が提案されている(特許文献3参照)。
一方、SiC基板を被覆する金属として、従来より、Ti、Ni、AlまたはCrなどが提案されている。かかる金属材料は、1000℃以上のアニールを施すことによって、SiC基板と密着させ、電気的な導通が確保される。
特開平7−309688号公報 特開2003−221604号公報 特開平9−96747号公報
ヒートシンクに、熱伝導性に優れるCuまたはAlなどの金属材料を用いる場合には、Cuの熱膨張係数が17×10−6/℃であり、Alの熱膨張係数が23.5×10−6/℃であるのに対して、半導体素子材料であるSiの熱膨張係数が4.2×10−6/℃であり、GaAsの熱膨張係数が5.5×10−6/℃である。
したがって、CuまたはAlの熱膨張係数が、半導体材料の熱膨張係数に比べて非常に大きいため、両者を直接接合すると、熱膨張係数の差による歪が大きくなり、反り、割れまたは剥がれなどが起こり易い。また、熱膨張差による歪を防ぐために、CuWなどの合金、またはCuOを分散させたCu基材などを使用する方法もあるが、熱膨張率が5×0−6/℃以上とまだ高く、熱膨張率を小さくすると、熱伝導率も小さくなる傾向がある。
一方、SiCの熱伝導率は、室温で400W/mK以上あり、熱膨張率もシリコン単結晶に非常に近い。しかし、SiC基板上にTi、Ni、AlまたはCrなどの金属被膜を形成する場合には、1000℃以上の熱処理を加える必要がある。これは、金属材料と基板のSiとを結合させ、界面に金属シリサイドを形成して、電位障壁を小さくすると同時に、密着性を高める必要があるためである。
また、SiC基板の電気抵抗率は、不純物を高濃度に添加した場合でも、10mΩ・cmであり、CuまたはAlの電気抵抗率が1〜3μΩ・cmであるのに対して、3桁以上大きいため、SiC基板を通じて電流を流す場合には、電流のロスが大きくなる。
本発明のヒートシンクは、電子部品の放熱のために装着するヒートシンクであって、第1の局面によれば、主面におけるマイクロパイプの密度が30個/cm以上であるSiC基板を用いたことを特徴とする。また、第2の局面によれば、主面におけるマイクロパイプの密度が30個/cm以上であるSiC基板を用いたサブマウントを備えることを特徴とする。
かかるヒートシンクにおいては、SiC基板の少なくとも1面が、Ni、Co、Fe、Mo、Ti、Cr、Al、Au、AgおよびCuからなる群より選ばれる少なくとも1種を含む組成の金属材料により被覆されている態様が好ましい。また、SiC基板の主面を、(0001)面から±10度以内とする態様が好ましい。
本発明の方法は、かかるヒートシンクの製造方法であり、SiC基板は、成長面におけるマイクロパイプの密度が30個/cm以上であるSiCを種結晶とする昇華再結晶法により形成することができる。また、結晶成長は、原料SiCを2300℃以上に加熱し、6670Pa以下の雰囲気で行なうのが好適である。さらに、Ni、Co、Fe、Mo、Ti、Cr、Al、Au、AgおよびCuからなる群より選ばれる少なくとも1種を含む組成の金属材料を、電解メッキ法または化学メッキ法によりSiC基板の少なくとも1面に被覆する態様が望ましい。
本発明のヒートシンクは、半導体レーザ装置、電力コントロール用半導体装置または電界効果型半導体装置用のヒートシンクとして有用である。
本発明によれば、熱伝導率が高いヒートシンクを安価に提供することができる。本発明のヒートシンクは、電気抵抗率が低く、熱膨張率がSiに近いので、利用価値が大きい。
(ヒートシンク)
本発明のヒートシンクは、主面におけるマイクロパイプの密度が30個/cm以上であるSiC基板を用いたことを特徴とする。また、本発明のヒートシンクは、主面におけるマイクロパイプの密度が30個/cm以上であるSiC基板を用いたサブマウントを備えることを特徴とする。
SiCは、熱伝導率が室温で400W/mK以上あるため、SiC基板を用いたヒートシンク、またはSiC基板を用いたサブマウントを備えるヒートシンクとすることにより、放熱作用の大きいヒートシンクを提供することができる。本発明のヒートシンクは、熱伝導率が、400W/mK以上のものが好ましく、450W/mK以上のものがより好ましい。また、本明細書において、熱伝導率は、JIS−R1611に基づき測定する。
SiCの熱膨張率は、半導体素子の主材料であるSiに非常に近いため、CuまたAlなどからなるヒートシンクに比べて熱膨張に伴う半導体素子の歪が小さく、半導体素子の反り、割れまたは剥がれなどを効果的に防止することができる。
単結晶SiCは、直径が数μm〜20μm程度の貫通孔であるマイクロパイプを有する。本発明のヒートシンクは、半導体素子またはサブマウントを実装する面、すなわち、主面におけるマイクロパイプの密度が30個/cm以上であるSiC基板を用いる。
かかる構成により、主面にTi、Ni、AlまたはCrなどの金属被膜を形成した場合に、金属層がマイクロパイプ内に入り込み、マイクロパイプがアンカー効果を奏し、従来のように、1000℃以上にアニール処理を施さなくても、金属被膜とSiC基板とが高い密着性を示し、金属被膜が剥がれにくくなる。
また、マイクロパイプの内部に入り込んだ金属材料を通じて電流を流せるため、半導体−金属間の電位障壁およびSiCの電気抵抗を補完して、SiC基板の電気抵抗を下げ、電流のロスを低減することができる。かかる観点から、主面におけるマイクロパイプの密度が100個/cm以上のSiC基板を用いるのが好ましく、1000個/cm以上のSiC基板がより好ましい。
本明細書において、マイクロパイプの密度は、焦点深度が深い、暗視野の顕微鏡により観察し、計数して求める。なお、高温の溶融アルカリによって基板を腐食し、マイクロパイプを拡大し、一般的な顕微鏡で観察することにより求めることもできる。また、本発明のヒートシンクは、電気抵抗率が、80mΩ・cm以下が好ましく、40mΩ・cm以下がより好ましい。
SiC基板中のマイクロパイプの口径は、小さ過ぎると、被覆する金属材料が入り込みにくく、入り込んでも深部まで到達しないため、1μm以上が好ましく、3μm以上がより好ましい。一方、口径が大き過ぎると、基板の機械的強度および表面の平滑性が低下しやすいため、300μm以下が好ましく、200μm以下がより好ましい。
SiC基板の主面は、(0001)面から±10度以内が好ましく、±5度以内がより好ましい。SiC基板の主面が、(0001)面から±10度より大きくと、主面に分布するマイクロパイプの密度が小さくなり、形成した金属被膜との密着性および導電性が低下する傾向にある。
SiC基板の表面を被覆する金属材料は、Ni、Co、Fe、Mo、Ti、Cr、Al、Au、AgおよびCuからなる群より選ばれる少なくとも1種を含む組成が好ましい。特に、Ni、Co、Fe、Mo、Ti、Cr、Alまたはこれらの合金は、一旦、SiC基板上に形成すると、基板から剥がれにくいので有用である。一方、Au、Ag、Cuまたはこれらの合金は導電性が良好である点で好ましい。したがって、かかる金属材料によりSiC基板の少なくとも1面が被覆されている態様が望ましい。
(ヒートシンクの製造方法)
本発明のヒートシンクの製造方法は、主面におけるマイクロパイプの密度が30個/cm以上であるSiC基板を用いたことを特徴とするヒートシンク、または主面におけるマイクロパイプの密度が30個/cm以上であるSiC基板を用いたサブマウントを備えることを特徴とするヒートシンクの製造方法である。
かかる製造方法により、放熱作用が大きく、熱膨張に伴う歪の小さいヒートシンクを得ることができる。また、金属被膜を形成した場合には、金属被膜が剥がれにくく、基板の電気抵抗を低下することができる。
主面におけるマイクロパイプの密度が30個/cm以上であるSiC基板は、結晶成長面におけるマイクロパイプの密度が30個/cm以上であるSiCを種結晶とする昇華再結晶法により製造することができる。100個/cm以上のマイクロパイプ密度を有するSiCを種結晶に使用すると、得られるSiCにおけるマイクロパイプ密度も高くなり、好ましい。
昇華再結晶法においては、SiC基板のマイクロパイプ密度を高める点で、原料SiCの温度を2300℃以上とするのが好ましく、2400℃以上とすると、より好ましい。また、同様の理由により、昇華再結晶時の雰囲気は、6670Pa以下が好ましく、2670Pa以下がより好ましい。
ヒートシンクの製造においては、SiC基板の主面を、(0001)面から±10度以内の面とするのが好ましく、±5度以内とする態様がより好ましい。SiC基板の主面を、(0001)面から±10度以内とすることにより、主面に分布するマイクロパイプの密度を高くして、基板の表面に形成する金属被膜との密着性および基板との導電性を高めることができる。
Ni、Co、Fe、Mo、Ti、Cr、Al、Au、Ag、Cuまたはこれらの合金は、スパッタ法、蒸着法またはメッキにより、SiC基板の表面に形成することができる。かかる方法のうち、電解メッキ法または化学メッキ法は、マイクロパイプの内部にまで金属材料を埋め込むことができ、アンカー効果が大きく、金属被膜が剥がれにくくなり、また、SiC基板の電気抵抗値を大きく下げる点で好ましい。
(半導体装置)
本発明のヒートシンクは、主面におけるマイクロパイプの密度が30個/cm以上であるSiC基板を用いたヒートシンク、または主面におけるマイクロパイプの密度が30個/cm以上であるSiC基板を用いたサブマウントを備えるヒートシンクである。したがって、各種の電子装置に使用し、電子部品の放熱に利用することができるが、電流のロスが少なく、熱伝導率が高いという特質を生かして、大量の熱を発生する半導体素子を備える半導体装置のヒートシンクとして特に有用である。
たとえば、半導体レーザ装置、CPU(central processing unit)、MPU(microprocessor unit)、ユニポーラ型の電極を形成してなる半導体、サイリスタ、IGBTもしくはGTOなどの電力コントロール用半導体装置、または電界効果型半導体装置などのヒートシンクとして使用すると、顕著な効果を奏する。
実施例1
単結晶SiC基板を、図2に示すように、種結晶を用いて昇華再結晶を行なう改良レイリー法により作成した。種結晶として、成長面方位が(0001)方向である六方晶型の6H−SiC単結晶からなる基板21を用意した。用意した基板21は、結晶成長面におけるマイクロパイプの密度が30個/cmであった。基板21を黒鉛製るつぼ23の蓋24の内面に取り付けた。また、黒鉛製るつぼ23の内部には、原料22となる高純度の立方晶型SiC粉末(JIS粒度#250)を充填した。
つぎに、原料22を充填した黒鉛製るつぼ23を、基板21を取り付けた蓋24で閉じ、黒鉛製の支持棒26により二重石英管28の内部に設置し、黒鉛製るつぼ23の周囲を黒鉛製の熱シールド(フェルト)27で被覆した。雰囲気ガスとして、Arガスをステンレス製チャンバ20の枝管20aから二重石英管28の内部へ流した。Arガスの流量は、1L/分とした。つづいて、ワークコイル29に高周波電流を流し、高周波電流を調節することで、原料22の温度が2300℃で、種結晶である基板21の温度が2200℃になるように調節した。
その後、Arガスの流量を調節するとともに、真空ポンプ25を用いて二重石英管28の内部を減圧した。減圧は、大気圧から1.33kPaまで20分かけて徐々に行ない、1.33kPaの真空度で5時間保持することにより、厚さ10mmのSiC単結晶基板を得た。つぎに、得られたSiC単結晶から、厚さ0.3mm、口径50mm、特性変動を抑えるために(0001)面が主面となるように切り出し、研磨加工を行なって平坦面を形成した。平坦面の面精度は、平均二乗粗さで15nmであった。
つぎに、硫酸ニッケルと塩化ニッケルとホウ酸を用いた電解メッキにより、主面にNi被膜を形成した。電解メッキは、電流密度300mA/dmで、40分間行ない、厚さ3μmのNi膜を形成した。得られたヒートシンクの断面図を図1に示す。図1に示すように、このヒートシンクは、SiC基板12からなり、主面にはNi膜(金属薄膜)13を有し、内部のマイクロパイプにはNi層(金属層)14が充填されていた。
最後に、ハンダ付けを行なうために、主面のNi膜13上に、厚さ500nmのAg層(図示していない。)を形成した。Ag層を形成したヒートシンクについて、厚さ方向に垂直に、電圧10mV〜100mVのパルス状の電流を流して、電気抵抗を測定した結果、電気抵抗率は80mΩ・cmであった。
また、SiC基板の主面におけるマイクロパイプの密度は30個/cmであり、ヒートシンクの熱伝導率は480W/mKであった。つぎに、ヒートシンクを治具にハンダ付けした後、5.0Nの横応力をかけて、金属被膜の剥離性を評価(ETAJ ET−7407)した結果、剥離は認められなかった。
比較例1
実施例1で得られたSiC単結晶から、(0001)面に直交する(10−10)面をX線で割り出し、(10−10)面が主面となるように結晶を切り出した以外は、実施例1と同様にしてヒートシンクを製造した。SiC基板の主面におけるマイクロパイプの密度は0個/cmであった。また、ヒートシンクの電気抵抗率は100mΩ・cm、熱伝導率は480W/mKであった。また、実施例1と同様に金属被膜の剥離試験を行なった結果、剥がれが頻繁に生じた。
実施例2
種結晶として、結晶成長面におけるマイクロパイプの密度が100個/cmのSiC基板を用いた以外は、実施例1と同様にしてヒートシンクを製造した。SiC基板の主面におけるマイクロパイプの密度は100個/cmであった。また、ヒートシンクの電気抵抗率は40mΩ・cm、熱伝導率は480W/mKであった。実施例1と同様に、金属被膜の剥離試験を行なった結果、剥がれは認められなかった。
実施例3
種結晶として、結晶成長面におけるマイクロパイプの密度が1000個/cmのSiC基板を用いた以外は、実施例1と同様にしてヒートシンクを製造した。SiC基板の主面におけるマイクロパイプの密度は1000個/cmであった。また、ヒートシンクの電気抵抗率は10mΩ・cm、熱伝導率は480W/mKであった。実施例1と同様に、金属被膜の剥離試験を行なった結果、剥がれは認められなかった。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明のヒートシンクは、各種の半導体素子の放熱に使用することができるが、熱伝導率が大きいため、大量の熱を発生する半導体装置のヒートシンクとして、特に有用である。また、SiC基板の表面に形成された金属被膜により電流ロスを少なくすることができ、形成した金属被膜は剥がれにくい。
本発明のヒートシンクの断面図である。 本発明のヒートシンク用SiC単結晶の製造装置を示す模式図である。
符号の説明
12 SiC基板、13 金属薄膜、14 金属層。

Claims (12)

  1. 電子部品の放熱のために装着するヒートシンクであって、主面におけるマイクロパイプの密度が30個/cm以上であるSiC基板を用いたことを特徴とするヒートシンク。
  2. 電子部品の放熱のために装着するヒートシンクであって、主面におけるマイクロパイプの密度が30個/cm以上であるSiC基板を用いたサブマウントを備えることを特徴とするヒートシンク。
  3. SiC基板の少なくとも1面が、Ni、Co、Fe、Mo、Ti、Cr、Al、Au、AgおよびCuからなる群より選ばれる少なくとも1種を含む組成の金属材料により被覆されていることを特徴とする請求項1または2に記載のヒートシンク。
  4. SiC基板の主面が、(0001)面から±10度以内の面であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のヒートシンク。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のヒートシンクの製造方法。
  6. SiC基板は、成長面におけるマイクロパイプの密度が30個/cm以上であるSiCを種結晶とする昇華再結晶法により形成することを特徴とする請求項5に記載のヒートシンクの製造方法。
  7. 原料SiCを2300℃以上に加熱して、結晶成長を行なう請求項6に記載のヒートシンクの製造方法。
  8. 6670Pa以下の雰囲気で結晶成長を行なう請求項6に記載のヒートシンクの製造方法。
  9. Ni、Co、Fe、Mo、Ti、Cr、Al、Au、AgおよびCuからなる群より選ばれる少なくとも1種を含む組成の金属材料を、電解メッキ法または化学メッキ法によりSiC基板の少なくとも1面に被覆することを特徴とする請求項5に記載のヒートシンクの製造方法。
  10. 主面におけるマイクロパイプの密度が30個/cm以上であるSiC基板を用いたヒートシンク、または主面におけるマイクロパイプの密度が30個/cm以上であるSiC基板を用いたサブマウントを備えるヒートシンクを有することを特徴とする半導体レーザ装置。
  11. 主面におけるマイクロパイプの密度が30個/cm以上であるSiC基板を用いたヒートシンク、または主面におけるマイクロパイプの密度が30個/cm以上であるSiC基板を用いたサブマウントを備えるヒートシンクを有することを特徴とする電力コントロール用半導体装置。
  12. 主面におけるマイクロパイプの密度が30個/cm以上であるSiC基板を用いたヒートシンク、または主面におけるマイクロパイプの密度が30個/cm以上であるSiC基板を用いたサブマウントを備えるヒートシンクを有することを特徴とする電界効果型半導体装置。
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