JP2003078084A - ヒートシンクおよびサブマウント - Google Patents

ヒートシンクおよびサブマウント

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JP2003078084A
JP2003078084A JP2001262285A JP2001262285A JP2003078084A JP 2003078084 A JP2003078084 A JP 2003078084A JP 2001262285 A JP2001262285 A JP 2001262285A JP 2001262285 A JP2001262285 A JP 2001262285A JP 2003078084 A JP2003078084 A JP 2003078084A
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crystal
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Daisuke Imanishi
大介 今西
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    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 本発明は、熱膨張係数が小さく、かつ、
熱伝導率が大きく、さらに導電性を有するヒートシンク
またはサブマウントを提供することを目的とする。 【解決手段】 (a)熱伝導率が、0〜200℃の範囲
内で100〜300W/m・K、(b)0〜200℃の
平均熱膨張係数が2×10−6〜6×10−6/K、
(c)抵抗率が10−1〜10−6Ωcmである材料か
らなることを特徴とするヒートシンクまたはサブマウン
ト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に発熱量の大き
い半導体素子に好適なヒートシンクおよびサブマウント
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、超高出力半導体レーザなどの熱を
大量に発生する半導体素子では、発熱による素子機能の
低下を避けるため、通常は金属放熱体をヒートシンクと
して用いるのが一般的である。しかし、半導体素子と金
属放熱体との熱膨張係数の差が、半導体素子に不要な歪
みをもたらす場合がある。かかる歪みは、半導体素子に
対し電気特性の変化または信頼性の低下などの悪影響を
与える。具体的に、例えば半導体レーザにおいては、熱
によって誘発された歪みにより半導体レーザ内部での転
位の増殖や不純物の拡散などが生じ、半導体レーザの劣
化が加速される等の問題がある。そこで、かかる問題を
解消すべく、金属放熱体の上に半導体レーザを構成する
材料と比較的熱膨張係数が近い材料、具体的にはCuW
などからなるサブマウントを配置し、その上にはんだ材
料を介して半導体素子を搭載し固着する方法がよく用い
られている。
【0003】しかし、近年、半導体素子に対する小型
化、高集積化、大容量化などの要求から、半導体素子か
らの発熱量は増加しており、CuWなどからなる従来の
サブマウントでは、熱によって誘発される半導体素子の
歪みを十分に抑制することが困難となった。そのため、
出願人は上記サブマウント材料としてSiCを用いた半
導体装置を開発し、先に特許出願した。かかるSiC
は、熱膨張係数が小さく、熱による体積変化が少ない。
そのため、SiCからなるサブマウントをヒートシンク
である金属放熱体と半導体素子の間に用いることによ
り、サブマウントが金属放熱体の熱による体積変化に抵
抗し、これを打ち消すことにより、搭載されている半導
体素子には金属放熱体の熱による体積変化が影響しにく
くなる。その結果、熱により誘発される半導体素子の歪
みを軽減することができる。
【0004】しかしながら、上記先願発明で用いられて
いるSiCは焼結体のセラミックスで電気伝導性がほと
んどないため、半導体素子をSiCからなるサブマウン
トに搭載する際には、サブマウントの表面から裏面にま
たは裏面から表面に電流が流れるよう工夫をしなければ
ならないという問題が生じてきた。かかる問題に対し、
先願発明の半導体装置では、SiCからなるサブマウン
トの周りに金属を蒸着させることにより対処している。
しかし、かかる対処は、特に高出力半導体レーザなどの
ように大量に電流を流す必要のある半導体素子において
は、その性能を発揮するために十分効果的であるとは言
えない。すなわち、サブマウントにおいて電流が流れに
くいため、その上に搭載されている半導体素子に十分な
電流を流すことができない。また、サブマウントの電気
抵抗が大きいため、サブマウント部分からの発熱が多く
なり、発熱量増加に拍車がかかるという悪影響も生じて
いた。そこで、上記サブマウントの導電性という問題を
解決するために、より効果的な技術を開発が望まれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、熱膨張係数
が小さく、かつ、熱伝導率が大きく、さらに導電性を有
するヒートシンクまたはサブマウントを提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成すべく鋭意検討したところ、ヒートシンクまたはサ
ブマウントに、(a)熱伝導率が、0〜200℃の範囲
内で100〜300W/m・K、(b)0〜200℃の
平均熱膨張係数が2×10−6〜6×10−6/K、
(c)抵抗率が10−1〜10−6Ωcmである材料を
用いれば、上記従来の問題点を一挙に解決できることを
知見した。
【0007】すなわち、熱伝導率が上記基準値内であれ
ば、半導体素子から発生した熱を効率よく逃がすことが
できる。その結果、熱による半導体素子の機能の低下な
どを防ぐことができる。また、熱膨張係数が上記基準値
内であれば、熱により誘発される半導体素子の歪みを軽
減することができる。具体的には、かかる材料を用いた
ヒートシンクは、熱による体積変化が少ないので、その
上に搭載される半導体素子に与える歪みが小さい。ま
た、かかる材料を用いたサブマウントは、熱による体積
変化が少ないので、ヒートシンクに金属などの熱膨張係
数の大きいものを用いた場合でも、かかるヒートシンク
の熱による体積変化に対しサブマウントが抵抗し、体積
変化を打ち消してくれる。その結果、サブマウントの上
に搭載される半導体素子に与える歪みが小さい。
【0008】さらに、抵抗率が上記基準値内であれば、
十分な導電性を確保できる。そのため、ヒートシンクま
たはサブマウントの表面から裏面にまたは裏面から表面
に電流が流れるよう工夫をする必要がなくなる。また、
ヒートシンクまたはサブマウントの電気抵抗が小さくな
るため、ヒートシンクまたはサブマウントで発生する熱
を低減することができる。その結果、特に高出力半導体
レーザなどのように大量に電流を流す必要のある半導体
素子において、信頼性の向上を図ることができる。本発
明者は、さらに検討を重ねて、本発明を完成した。
【0009】すなわち、本発明は、(1) (a)熱伝
導率が、0〜200℃の範囲内で100〜300W/m
・K、(b)0〜200℃の平均熱膨張係数が2×10
−6〜6×10−6/K、(c)抵抗率が10−1〜1
−6Ωcmである材料からなることを特徴とするヒー
トシンク、(2) SiC、GaNまたはAlNからな
ることを特徴とする前記(1)に記載のヒートシンク、
(3) 単結晶SiCからなることを特徴とする前記
(1)に記載のヒートシンク、(4) さらに、周囲が
金属膜で被覆されていることを特徴とする前記(1)に
記載のヒートシンク、に関する。
【0010】また、本発明は、(5) 前記(1)に記
載のヒートシンクを有する電子部品、(6) 半導体レ
ーザ、CPU(central processing unit)、MPU(m
icroprocessor unit)、大電力用スイッチング素子また
は高周波増幅素子が、前記(1)に記載のヒートシンク
に搭載されていることを特徴とする半導体装置、に関す
る。
【0011】また、本発明は、(7) (a)熱伝導率
が、0〜200℃の範囲内で100〜300W/m・
K、(b)0〜200℃の平均熱膨張係数が2×10
−6〜6×10−6/K、(c)抵抗率が10−1〜1
−6Ωcmである材料からなることを特徴とするサブ
マウント、(8) SiC、GaNまたはAlNからな
ることを特徴とする前記(7)に記載のサブマウント、
(9) 単結晶SiCからなることを特徴とする前記
(7)に記載のサブマウント、(10) さらに、周囲
が金属膜で被覆されていることを特徴とする前記(7)
に記載のサブマウント、に関する。
【0012】また、本発明は、(11) 前記(7)に
記載のサブマウントを有する電子部品、(12) 半導
体レーザが、前記(7)に記載のサブマウントに搭載さ
れていることを特徴とする半導体装置、に関する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係るヒートシンクまたは
サブマウントを構成する材料は、熱伝導率が、0〜20
0℃の範囲内で約100〜300W/m・K程度、好ま
しくは約200〜300W/m・K程度であることを特
長とする。上記熱伝導率は、公知の測定機、例えばレー
ザ熱膨張計LIX−1(アルバック理工株式会社製)を
用いて容易に測定することができる。
【0014】本発明に係るヒートシンクまたはサブマウ
ントを構成する材料は、0〜200℃の平均熱膨張係数
が約2×10−6〜6×10−6/K程度、好ましくは
約3×10−6〜4×10−6/K程度であることを特
長とする。上記平均熱膨張係数は、公知の測定機、例え
ばレーザ熱膨張計LIX−1(アルバック理工株式会社
製)を用いて容易に測定することができる。
【0015】本発明に係るヒートシンクまたはサブマウ
ントを構成する材料は、抵抗率が約10−1〜10−6
Ωcm程度、好ましくは約10−2〜10−4Ωcm程
度であることを特長とする。上記抵抗率は、公知の測定
機、例えばVR−120S(国際電気アルファ株式会社
製)を用いて容易に測定することができる。
【0016】本発明に係るヒートシンクまたはサブマウ
ントを構成する材料は、上記の基準値を満たすものであ
れば、特に限定されない。かかる材料として、具体的に
は、SiC、GaN、AlNまたはダイヤモンドなどが
挙げられる。中でも、本発明においては、SiCを用い
るのが好ましい。SiCは結晶成長させたときの表面の
平坦性が高く、その結果、本発明に係るヒートシンクま
たはサブマウント上に半導体素子などを搭載する際に該
半導体素子などとの接触がよくなるからである。
【0017】上記SiCは、焼結体であっても、単結晶
であってもよいが、単結晶SiCを用いるほうが好まし
い。単結晶SiCのほうが、焼結体SiCよりも熱伝導
性が高く、半導体素子などから発生する熱をより効率よ
く逃がすことができるからである。単結晶SiCには、
3C形、4H形、6H形、15R形など各種の結晶形が
存在する。本発明においては、いずれの結晶形を用いて
もよいが、4H形のSiCを用いるのがより好ましい。
【0018】本発明に係るヒートシンクまたはサブマウ
ントとして好適なSiC、GaN、AlNまたはダイヤ
モンドなどの結晶は、公知の方法により作製し、所望に
より上記特定の熱伝導率、平均熱膨張係数および抵抗率
を有するものを選択することにより取得することができ
る。
【0019】例えば、SiC単結晶は、SiC原材料の
分解・昇華を利用した昇華法、またはSi化合物とC化
合物を高温で合成するアチソン法により作製することが
できる。例えば、昇華法によるSiC単結晶成長方法と
しては、雑誌「真空」第30巻,第11号,1987年
の第52頁〜第58頁に掲載されている方法などが挙げ
られる。より具体的に、昇華法による単結晶SiCの結
晶成長方法を、図面を用いて説明する。図2にSiC単
結晶成長装置の要部断面図を示す。21はグラファイト
からなるルツボであり、該ルツボ21内には粉末状Si
Cの原材料22が準備されている。23は内側下面に6
H形SiC結晶からなるSiC種結晶24を設置固定す
るためのグラファイトからなるホルダー(蓋)であり、
前記ルツボ1の開口部25上に載置(配設)されてい
る。
【0020】前記ルツボ21は、その内部が約1〜10
Torr程度のArガス雰囲気にある状態で高周波誘導
により約1800〜2500℃程度に加熱される。従っ
て、前記ルツボ21内の原材料22は該ルツボ21から
の熱伝導や熱輻射により分解、昇華し、ホルダー(蓋)
23の内側下面に設置固定され、原材料より低温の約1
700〜2400℃程度にあるSiC種結晶24の表面
で再結晶して6H形SiC単結晶が成長するのである。
【0021】上記結晶成長方法では、純粋な6H形Si
C単結晶が得られるが、例えば、原材料にAl、N
の不純物を含有させるなどにより、p型またはn型のS
iC単結晶も作成できる。更に、種結晶の結晶形を変更
したり、温度条件を変えたり、または不純物を添加した
りすることにより、上記実施態様に従った方法で4H形
または3C形などの他の結晶形のSiC単結晶も作成で
きる。
【0022】上述した導電性を有するSiC焼結体は、
例えば、特開平10−67565、特開平11−798
40、特開平11−79841または特開平11−79
847に記載されている方法など公知の方法で製造する
ことができる。具体的には、炭化ケイ素粉末と、非金属
系焼結助剤と、所望により少なくとも1種以上の窒素源
との混合物を、約2000〜2400℃程度の温度条件
で焼結することにより、導電性を有するSiC焼結体を
得ることができる。ここで、本発明の実施の態様を説明
するために、上記公開公報の出願明細書の発明の詳細な
説明を本願明細書の開示の一部として取り入れる。
【0023】また、GaN結晶は、「S. Porowski, Ma
t. Sci and Eng. B44 (1997) 407」に開示されている高
温高圧下でのバルク成長により作製することができる。
また、「A. Usui et al., Jpn. J. Appl. Phys. 36(199
7) L899」および「特開平10−312971号公報」 に
開示されているGaN基板の作製方法に従った方法によ
り作製することができる。かかる方法は、HVPE (Hy
dride Vapor Phase Epitaxial Growth)法を用いてお
り、サファイア基板またはGaAs基板などの異種基板
上に数百ミクロン厚ものGaN厚膜を形成することによ
ってGaN基板を得ている。本発明においては、GaN
厚膜を形成後、異種基板を切断除去することにより、G
aN結晶を得ることができる。
【0024】本発明においては、SiCやGaNなどに
代表される上記の基準値を満たす材料からなる結晶の周
りを、さらに金属膜で被覆したものをヒートシンクまた
はサブマウントとして用いることが好ましい。上記のよ
うに、金属膜で上記結晶の周りを被覆することをメタラ
イズといい、このようにメタライズすることにより、ヒ
ートシンクまたはサブマウントの表面から裏面にまたは
裏面から表面により電流が流れやすくなり、特に高出力
半導体レーザなどのように大量に電流を流す必要のある
半導体素子において信頼性の向上を図ることができる。
また、メタライズすることにより電気が流れやすくな
り、電気抵抗が下がることから、ヒートシンクまたはサ
ブマウントからの発熱を抑えることができる。
【0025】本発明においては、上記メタライズの前
に、例えば研磨、洗浄などの公知の前処理を施すことが
好ましい。また、上記の基準値を満たす材料からなる結
晶は、メタライズの前に、実際に用いられる際の大きさ
および形状に近い形に切断しておくことが好ましい。か
かる結晶の切断は、例えば放電加工など公知の方法を用
いて行うことができる。
【0026】上記の基準値を満たす材料からなる結晶を
メタライズする際に用いられる金属としては、当技術分
野で用いられている導電性の金属であれば特に限定され
ない。具体的には、例えば、W、Mo、Ni、Cr、P
d、Ag、AlまたはMn等が挙げられる。メタライズ
の際には、1種類の金属のみを単独で用いてもよいし、
2種以上の金属を組み合わせて用いてもよい。後者の場
合は、合金にして上記結晶をメタライズするのに用いて
もよい。また、1種類の金属または複数種類の金属の合
金からなる金属膜が、上記結晶の周りに複数層積層され
ている構造としてもよい。
【0027】上記の基準値を満たす材料からなる結晶を
メタライズする方法は、特に限定されず公知の方法に従
ってよい。具体的には、(a)例えばWやMo等の高融
点金属を主成分とし、所望によりNi、Cr、Pd、A
g、AlまたはMn等を配合した高融点金属ペーストを
上記結晶に塗布して焼成する方法、(b)Ni、Cr、
Pd、Ag、Cu、AlまたはMn等から選ばれる少な
くとも1種を含むメタライズ組成物のペーストを上記結
晶上に塗布し、これを焼成する厚膜法、(c)スパッタ
法や蒸着法等の薄膜形成法で各種金属薄膜を形成する薄
膜法等が例示される。中でも、本発明においては、メタ
ライズに際して上記薄膜法を用いるのが好ましく、蒸着
法を用いるのがより好ましい。なお、蒸着法を用いる場
合、上記結晶の上面と下面のみに金属を蒸着すれば、蒸
着時の金属の回り込みにより結晶の側面にも金属が蒸着
され得る。
【0028】上記の基準値を満たす材料からなる結晶を
メタライズした後、公知の処理を施してもよい。具体的
には、メタライズした金属と前記結晶の間に抵抗性の接
触ができるような処理をすることが好ましい。例えば、
前記結晶がSiCの場合、その周りにNi膜を例えば蒸
着などの方法により形成し、所望によりその周りにさら
に金属膜を形成し、その後約1000℃以上の高温で加
熱処理することにより、金属とSiCの間に抵抗性の接
触を形成することができる。前記加熱処理時における加
熱時間は、加熱温度により異なるので一概には言えない
が、約1000℃程度で加熱した場合は、前記加熱時間
は約5分程度が好ましい。
【0029】本発明は、上記本発明に係るヒートシンク
またはサブマウントを有する電子部品を提供する。電子
部品としては、特に限定されないが、半導体装置である
ことが好ましい。半導体装置としては、中でも、熱を大
量に発生する半導体素子を有する半導体装置が好適な例
として挙げられる。かかる半導体装置としては、例え
ば、半導体レーザ、CPU(central processing uni
t)、MPU(microprocessor unit)、サイリスタなど
の大電力用スイッチング素子に代表される大電力用半導
体素子または高周波増幅素子が、上記本発明に係るヒー
トシンクに搭載されている半導体装置が挙げられる。ま
た、半導体レーザが上記本発明に係るサブマウントに搭
載されている半導体装置も挙げられる。
【0030】本発明に係る半導体装置の具体的態様とし
て、図1に示す半導体レーザ装置が挙げられる。かかる
半導体レーザ装置は、Cuからなるヒートシンク1の上
に、本発明に係るサブマウント2が搭載されている。ま
た、サブマウント2の上に、スーパーハイパワー半導体
レーザ3が搭載されている。スーパーハイパワー半導体
レーザ3は、多数の半導体レーザ素子を有し、各素子が
一斉に駆動することにより高出力のレーザ光を出射する
ことができる。また、スーパーハイパワー半導体レーザ
3には、半導体レーザ3に電流を送るための金ワイヤー
4が打ってある。
【0031】図1に示す半導体レーザ装置に用いられて
いるサブマウント2は、4H形のSiC単結晶をメタラ
イズしたものである。かかるサブマウント2の作製方法
を以下に詳細に説明する。まず、単結晶の4H形のSi
Cを上述した昇華法で作成する。かかる単結晶SiCの
電気伝導型はn型である。昇華法で作成された4H形の
SiC単結晶を公知方法で両面ポリッシュし、ついでサ
ブマウント2として使用される形に近い形、具体的に
は、幅12mm×奥行き2mm×高さ0.3mm程度の
大きさに切断する。かかる単結晶SiCの上面および下
面に、真空蒸着法によりNi/Au合金およびTiCを
蒸着する。かかる蒸着の際に、メタルの回り込みによ
り、サブマウント2の側面にも上記金属が若干蒸着され
る。また、メタライズに用いる金属としては、Ni/A
u合金およびTiCに限らず、例えばPtであってもよ
い。かかるPtにより4H形のSiC単結晶がメタライ
ズされているサブマウントにおいては、その側面には約
0.15μm程度の厚さでPtが蒸着されている。
【0032】本発明にかかるサブマウントと、上記した
先願発明に係るサブマウントの電気抵抗を比較すると下
記表のようになる。なお、下記表において、サブマウン
トAは、上述したメタライズする前の4H−SiC単結
晶からなるサブマウントである。サブマウントBは、4
H−SiC単結晶をPtでメタライズした上述のサブマ
ウントである。サブマウントCは、上記した先願発明に
係るサブマウントであり、上記と同じ大きさ、すなわち
幅12mm×奥行き2mm×高さ0.3mm程度の大き
さのSiC焼結体に、上記と同一の条件でPtをメタラ
イズさせたサブマウントである。
【0033】
【表1】 上記表から明らかなように、本発明にかかるサブマウン
トAおよびBは、従来のサブマウントCよりも、電気抵
抗が低く、電流が流れやすい。その結果、サブマウント
において発生する熱が抑えられ、例えば、サブマウント
Bの発熱量は、サブマウントCの発熱量の約1/9程度
に軽減される。
【0034】
【発明の効果】本発明にかかるヒートシンクまたはサブ
マウントを用いることにより、その上に搭載されている
半導体素子などからの発生する熱を効率よく逃がすこと
ができ、さらに、ヒートシンクまたはサブマウントから
の発熱を低減することができる。その結果、本発明にか
かるヒートシンクまたはサブマウントを用いれば、電子
部品、特に半導体装置の信頼性などを向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る半導体装置の好適な例としての
半導体レーザ装置の模式図である。
【図2】 本発明に係るヒートシンクまたはサブマウン
トとして好適なSiC単結晶を得るための結晶成長装置
の模式図である。
【符号の説明】
1 ヒートシンク 2 サブマウント 3 スーパーハイパワー半導体レーザ 4 金ワイヤー

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)熱伝導率が、0〜200℃の範囲
    内で100〜300W/m・K、(b)0〜200℃の
    平均熱膨張係数が2×10−6〜6×10−6/K、
    (c)抵抗率が10−1〜10−6Ωcmである材料か
    らなることを特徴とするヒートシンク。
  2. 【請求項2】 SiC、GaNまたはAlNからなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のヒートシンク。
  3. 【請求項3】 単結晶SiCからなることを特徴とする
    請求項1に記載のヒートシンク。
  4. 【請求項4】 さらに、周囲が金属膜で被覆されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のヒートシンク。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のヒートシンクを有する
    電子部品。
  6. 【請求項6】 半導体レーザ、CPU(central proces
    sing unit)、MPU(microprocessor unit)、大電力
    用スイッチング素子または高周波増幅素子が、請求項1
    に記載のヒートシンクに搭載されていることを特徴とす
    る半導体装置。
  7. 【請求項7】 (a)熱伝導率が、0〜200℃の範囲
    内で100〜300W/m・K、(b)0〜200℃の
    平均熱膨張係数が2×10−6〜6×10−6/K、
    (c)抵抗率が10−1〜10−6Ωcmである材料か
    らなることを特徴とするサブマウント。
  8. 【請求項8】 SiC、GaNまたはAlNからなるこ
    とを特徴とする請求項7に記載のサブマウント。
  9. 【請求項9】 単結晶SiCからなることを特徴とする
    請求項7に記載のサブマウント。
  10. 【請求項10】 さらに、周囲が金属膜で被覆されてい
    ることを特徴とする請求項7に記載のサブマウント。
  11. 【請求項11】 請求項7に記載のサブマウントを有す
    る電子部品。
  12. 【請求項12】 半導体レーザが、請求項7に記載のサ
    ブマウントに搭載されていることを特徴とする半導体装
    置。
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