JP2005215628A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 処理対象の画像の入力形態、及び、処理後画像の出力形態の組み合わせにより、省電力化可能部を特定するようにすることで、従来複数のアプリケーションにより個別に実現されていた画像処理機能を1つのアプリケーションに統合した場合にも、実行される画像処理機能ごとのきめ細かな省電力制御を適用可能な画像処理装置を提供すること。
【解決手段】 前記省電力制御手段は、前記複数の画像処理機能のうちの、前記所定の省電力状態移行要求が発生したときに選択されていた画像処理機能に係る前記画像入力形態及び前記画像出力形態を特定し、前記省電力可能部を構成する各部のうちの、当該特定した入出力形態の組み合わせでの画像処理機能に関わりのないに部分を特定し、その特定した部分についてのみ消費電力を低減する制御を行うものであることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複写機能、プリンタ機能、ファクシミリ送信機能、ファクシミリ受信機能、スキャナ機能等の複数の画像処理機能を備える一方、省電力機能を備えた、複合機等に好適な画像処理装置に関する。
従来の複合機等の画像処理装置における省電力モードの制御方法としては、複写機能、ファクシミリ送信/受信機能、プリンタ機能、スキャナ機能などといった複数の画像処理機能が存在することを前提に、それら各画像処理機能のうちの、現在実行されている機能の動作に無関係で、動作を停止させても支障がなく、省電力化可能な部分を決定し、省電力化制御していた。
また、従来は、各画像処理機能ごとに、アプリケーションプログラムが対応していた。具体的には、例えば、複写機能には、複写機能のみを制御するアプリケーションプログラムが対応していた。
一方、本願発明に関連する公知技術としては、特許文献1を挙げることができる。
その特許文献1に記載の技術は、複数のアプリケーション機能を搭載した複合機において、選択されたアプリケーション機能に応じて装置各部を省電力制御ものである。具体的には、例えば、ファクシミリ機能における受信動作中は、定着部や給紙系をオフにすることで省電力化を図る。また、例えばプリンタ機能における印字動作中は、操作パネルやイメージスキャナ部をオフすることで省電力化を図る。
特開2001−201986号公報
しかし、複数の画像処理機能を統合して、1つの統合されたアプリケーションプログラムにより実現しようとする場合、複写機能やプリンタ機能等の各画像処理機能のそれぞれにアプリケーションソフトウェアが対応するという関係ではなくなってしまうため、現在実行中の画像処理機能を特定して、その特定した画像処理機能について省電力化可能な装置構成を特定して省電力化するような省電力制御が困難であるという問題点があった。
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、複写機能やプリンタ機能等の画像処理機能の種別に応じてではなく、処理対象の画像の入力形態、及び、処理後画像の出力形態の組み合わせにより、省電力化可能部を特定するようにすることで、従来複数のアプリケーションにより個別に実現されていた画像処理機能を1つのアプリケーションに統合した場合にも、実行される画像処理機能ごとのきめ細かな省電力制御を適用可能な画像処理装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の画像処理装置は、複数の画像入力形態と複数の画像出力形態とに対応し、前記複数の画像入力形態のうちのいずれかの形態で入力された画情報を処理して前記複数の画像出力形態のうちのいずれかの形態で出力する複数の画像処理機能を備える一方、所定の省電力状態移行要求が発生すると装置を構成する各部のうちの低消費電力化が可能な構成である省電力可能部での消費電力を低減する省電力状態に移行する制御を行う省電力制御手段を備えた画像処理装置において、前記省電力制御手段は、前記複数の画像処理機能のうちの、前記所定の省電力状態移行要求が発生したときに選択されていた画像処理機能に係る前記画像入力形態及び前記画像出力形態を特定し、前記省電力可能部を構成する各部のうちの、当該特定した入出力形態の組み合わせでの画像処理機能に関わりのないに部分を特定し、その特定した部分についてのみ消費電力を低減する制御を行うものであることを特徴とする。
請求項2に記載の画像処理装置は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記複数の画像入力形態及び複数の画像出力形態のうちの選択された画像入力形態及び画像出力形態の組み合わせに基づいて、実行すべき画像処理機能を特定し当該特定した画像処理機能の実行を制御する画像入出力制御手段を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の画像処理装置は、請求項2に記載の画像処理装置において、前記画像入出力制御手段は、前記選択された画像入力形態について前記画像出力形態が複数選択された場合、当該選択された画像入力形態と当該複数の画像出力形態のそれぞれとの組み合わせにより特定される複数の画像処理機能の実行を制御するものであることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、複写機能やプリンタ機能等の画像処理機能の種別に応じてではなく、処理対象の画像の入力形態、及び、処理後画像の出力形態の組み合わせにより、画像処理機能を表現するようにして、省電力可能部を特定するようにしているため、従来複数のアプリケーションにより個別に実現されていた画像処理機能を1つのアプリケーションに統合した場合でもきめ細かな省電力制御が可能となる効果が得られる。
請求項2に係る発明によれば、画像入力形態及び画像出力形態の選択により、画像処理機能を決定できるため、従来ような、複写機能、プリンタ機能等の画像処理機能の種別の指定により決定する場合と比較して、きめ細かな機能指定が可能となるため、装置の画像処理能力を有効に使用したいっそう利便性の高い画像処理装置を提供することが可能となる効果が得られる。
請求項3に係る発明によれば、1つの画像入力形態、例えば、スキャナによる「原稿読取」に対して、複数の画像出力形態、例えば、プロッタによる「印刷」及びモデムによる「回線送信」が選択された場合、「原稿読取」+「印刷」の画像処理機能(複写機能に相当)と、「原稿読取」+「回線送信」の画像処理機能(ファクシミリ送信機能に相当)とを実行できるため、ユーザにとっては、複雑な機能指定を簡便かつ直感的に行え、更にいっそう利便性の高い画像処理装置を提供することが可能となる効果が得られる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について説明する
図1に、本発明の実施例に係る画像処理装置(複合機)1を含むシステム構成について示す。
同図において、画像処理装置1は、回線網200に接続され、回線網200上のG3ファクシミリであるファクシミリ装置201などと、自装置の備えるファクシミリ機能(送信機能及び受信機能)により、画像データのやりとりを行う。
また、画像処理装置1は、ネットワークとしてのLAN100にも接続され、そのLAN100にはパーソナルコンピュータ(PC)が複数(101a、b、c等)接続されている。そして、画像処理装置1は、自装置の備えるスキャナ機能やプリンタ機能をLAN上のPC101aなどに提供する。つまり、LAN100を介してPC101a等から出力依頼された画像データを受け取って、自装置のプロッタにより出力したり(プリンタ機能)、LAN100を介して読み取り依頼された画像データを自装置のスキャナにより読み取ってLAN100を介して依頼元のPC101a等に転送したりする(スキャナ機能)。また、画像処理装置1は、自装置のスキャナ及びプロッタを組み合わせて使用して複写機能を実行したりできる(詳細は後述)。
図2に、画像処理装置1のブロック構成について示す。
同図において、CPU2は、RAM4を作業領域として使用しつつ、ROM3に書き込まれた制御プログラムに基づいて装置各部を制御したり、各種データ処理をしたり、プロトコル制御を行う中央演算処理装置である。
ROM3は、CPU2が装置各部を制御するための制御プログラムや、各文字コードに対応するフォントデータなどの制御に必要な各種データが記憶されるリードオンリメモリである。
RAM4は、前述したようにCPU2の作業領域として使用されるランダムアクセスメモリである。
EEPROM(電気的に書き換え可能な読み出し専用メモリ)5は、装置動作に必要な各種情報が記憶されると共に、装置の電源がオフされた状態でもその記憶内容を保持するためのメモリであり、バッテリバックアップされたSRAM(スタティックRAM)や磁気ディスク装置への置き換えも可能である。
記憶装置6は、後述する省電力可能部を構成するものであり、回転する磁気ディスクに大容量のデータを記憶蓄積する一方、システムバス17を介したCPU2からの指示に応じて磁気ディスクの回転を停止して省電力状態に移行できる。
時計回路7は、現在の日付及び時刻を常に計時しているもので、CPU2は、システムバス14を介して時計回路7を読み出すことで、現在の日時(日付と時刻)を知ることができる。
スキャナ8は、セットされた原稿を読み取って文書画像データを得るためのものである。また、スキャナ8は、後述する省電力可能部を構成するものであり、システムバス17を介してCPU2からの指示に応じて動作クロックを停止する等して省電力状態に移行できる。
操作表示部9は、ユーザからの操作入力を受け入れるための各種キーが配設される一方、液晶表示装置等の表示器を備え、ユーザに知らせるべき装置の動作状態や、各種メッセージを表示するものである。また、操作表示9は、後述する省電力可能部を構成するものであり、システムバス17を介したCPU2からの指示に応じて、表示ランプや表示器となる液晶のバックライトを消灯する等して省電力状態に移行できる。
プロッタ10は、画像データを記録紙に印刷出力するためのものである。
また、プロッタ10は、後述する省電力可能部を構成するものであり、システムバス17を介したCPU2からの指示に応じて、電子写真方式のものであれば、定着器用のヒータへの電力供給をOFFする等して省電力状態に移行できる。
給紙部11は、プロッタ10に対して、記録媒体となる記録紙を1枚物分離給送するものである。また、給紙部11は、後述する省電力可能部を構成するものであり、システムバス17を介したCPU2からの指示に応じて、省電力状態に移行できる。
ソータ12は、プロッタ10により画像が形成された記録紙を仕分けして排出するものである。また、ソータ12は、後述する省電力可能部を構成するものであり、システムバス17を介したCPU2からの指示に応じて、省電力状態に移行できる。
画像データ処理部13は、生の画像データの符号化圧縮、及び、符号化された圧縮データの復号伸張の符号化復号化処理や、2値化処理、変倍処理、縮小拡大処理、画像補正処理、送信日時や受信日時の文字列情報などの付加情報の付加処理などの、画像処理装置1において扱う画像データに関する各種画像処理を行う。
LAN通信制御部14は、いわゆるNIC(Network Interface Card)であり、イーサネットのLAN100に接続され、イーサネットプロトコル上でのTCP/IPプロトコルのやりとりにより、その上位の各種アプリケーションが各種情報のやりとりをLAN100を介してPC101aなどと行えるようにするためのものである。なお、PC101aなどとのインターフェースは、LANに限らず、USBやその他のインターフェースであってもよいのはいうまでもない。
通信制御部15は、NCU部16を介して回線網200、具体的には、加入電話回線/自営構内回線の網と接続され、相手側通信端末との通信の制御を行う。その通信制御部15は、NCU部16を制御し、NCU部16にて検出されたリンギング電圧のパルスの検出や、DTMF信号の検出、トーン信号の検出、送信時の発呼を行う。また、通信制御部15は、モデムを有しており、相手側通信端末より受信した受信データ(変調されている)を復調したり、逆に、送信時の送信データを変調し送信したりする。具体的には、ITU−T勧告T.30に基づくG3ファクシミリ制御信号をやりとりするための低速モデム機能能(V.21モデム)、及び、主に文書画像データをやりとりするための高速モデム機能である、V.17、V.33、V.34、V.29、V.27terの各モデム機能を備えている。
NCU部16は回線網200に接続されて通信制御部15により制御され、回線の閉結や、呼び出し信号(リンギング)の検出などをおこなう。なお、通信制御部15及びNCU部16ソータ12は、後述する省電力可能部を構成するものであり、システムバス17を介したCPU2からの指示に応じて、省電力状態に移行できる。
システムバス17は、上記各部がデータをやり取りするためのデータバス・アドレスバス・制御バス、割り込み信号ラインなどにより構成される信号ラインである。
図3に、画像処理装置1のアプリケーションプログラムの構成について示す。
同図において、アプリケーションプログラム50は、画像入出力制御手段51、省電力制御手段52、及び、ユーザI/F制御手段53を含んでいる。画像入出力制御手段51は、複数の画像入力形態(後述)のうちの、指定された入力形態で入力された画像を処理して、複数の画像出力形態(後述)のうちの、指定された出力形態で出力する制御を行うものである。省電力制御手段52は、省電力制御機能を担うものである。ユーザI/F制御手段53は、画像入出力制御手段51や省電力制御手段52と操作表示部9との間に介在して、操作表示部9によるキー操作入力の状態の保持や、画像入出力制御手段51から指示されたメッセージを操作表示部9に表示したりするユーザインターフェースサービスを提供するものである。
図4に操作表示部9の配置構成について示す。
同図において、テンキー9aは、数字や「#」「*」の各記号を入力するためのものである。[Yes]キー9bは、表示器9iに表示された内容に対して肯定的な操作入力を行ためのものである。[No]キー9cは、表示器9iに表示された内容に対して否定的な操作入力を行うためのものである。
[ストップ]キー9dは、装置動作の強制的な中断を指示したりするためのものである。[スタート]キー9eは、送信開始などの各種装置動作の開始を指示するためのものである。[ファンクション]キー9fは、その押下操作と、テンキー9aによる番号入力操作との組み合わせにより、各種設定・登録機能を呼び出したりするためのものである。
矢印キー群9gは、[↑]キー9gu、[↓]キー9gd、[→]キー9gr、及び、[←]キー9glにより構成され、表示器9iに表示され選択項目のうちの特定項目を選択したり、表示器9iの表示を上下左右にスクロールさせたりするためのものである。
キーボート部9hは、アルファベット、仮名等に入力するためのものである。表示器9iはバックライト付き液晶表示器などにより構成され、装置の動作状態や各種メッセージを表示するためのものである。[短縮]キー9jは、[短縮]キー9jを押下して2桁または3桁の番号を指定することで、宛先番号の指定の簡略化を図る短縮ダイヤル機能のためのものである。
[省エネ]キー9sは、押下されると、所定の省電力状態移行要因を省電力制御手段52に対して発生するものである。
[原稿読取]キー9k、[回線から受信]キー9l、[蓄積文書読出]キー9m、及び、[PCから転送]キー9nは、それぞれ、画像の入力形態を、「原稿読取」、「回線から受信」、「蓄積文書読出」、及び、「PCから転送」のいずれかに設定する「入力指定」のためのためのキーである。それらのキーに対応してインジケータランプ9ki、9li、9mi、及び、9niが配置されている。キー9k、キー9l、キー9m、及び、キー9nの押下状態は、ユーザI/F制御手段53により管理され、いずれか1つのキー(画像入力形態)のみが選択された状態となる。つまり、いずれか1つのキーに対応するインジケータランプのみが点灯した状態となる。図においては、[原稿読取]キー9kが押下されて、インジケータランプ9kiのみが点灯している状態にある。ここでもし、[回線から受信]キー9lが押下されれば、インジケータランプ9kiは消灯し、インジケータランプ9liが点灯することになる。
[印刷]キー9o、[回線へ送信]キー9p、[蓄積]キー9q、及び、[PCへ転送]キー9rは、それぞれ、処理後の画像の出力形態を、「印刷」、「回線へ送信」、「蓄積」、及び、「PCへ転送」のいずれかに設定するための「出力指定」のためのキーである。それらのキーに対応してインジケータランプ9oi、9pi、9qi、及び、9riが配置されている。キー9o、キー9p、キー9q、及び、キー9rの押下状態は、ユーザI/F制御手段53により管理され、1つまたは2つのキー(画像入力形態)のみが選択された状態となる。つまり、いずれか1つまたは2つのキーに対応するインジケータランプのみが点灯した状態となる。図においては、[印刷]キー9oが押下されて、インジケータランプ9oiが点灯し、また、[蓄積]キー9qが押下されて、インジケータランプ9qiが点灯している状態にある。ここでもし、[印刷]キー9oが押下されればインジケータランプ9oiが消灯し、その状態で再度[印刷]キー9oが押下されればインジケータランプ9oiが点灯する。更に、[印刷]キー9oを押下してインジケータランプ9oiを消灯した状態で、[回線へ送信]キー9pを押下すれば、インジケータランプ9piが点灯した状態となる(インジケータランプ9qiと共に)。
図5に画像処理装置1のROM3の記憶内容について示す。同図において、ROM3には、入出力形態/画像処理機能種別対応テーブル3aが予め記憶されている。これは、図4の「入力指定」のキー群に対応する「入力形態」、つまり、「原稿読取」、「回線から受信」、「蓄積文書読出」、及び、「PCから転送」と、図4の「出力指定」のキー群に対応する「出力形態」、つまり、「印刷」、「回線へ送信」、「蓄積」、及び、「PCへ転送」のそれぞれの組み合わせに、「画像処理機能種別」、「動作要構成」及び「起動要因」を対応つけたものである。なお、「原稿読取」は、画像入力手段としてのスキャナ8に対応し、「回線から受信」は、画像入力手段としての通信制御部15及びNCU部16対応し、「蓄積文書読出」は、画像入力手段としての蓄積装置6に対応し、「PCから転送」は、画像入力手段としてのLAN通信制御部14に対応している。また、「印刷」は、画像出力手段としてのプロッタ10(と給紙部11及びソータ12)、「回線へ送信」は、画像出力手段としての通信制御部15及びNCU部16に対応し、「蓄積」は、画像出力手段としての蓄積装置6に対応し、「PCへ転送」は、画像出力手段としてのLAN通信制御部14に対応している。
そのような複数の「入力形態」と複数の「出力形態」とをそれぞれ組み合わせすることで、多様な画像処理機能を表現することができる。もし、図5により表現される多数の画像処理機能種別の名称を、図4の操作表示部9の表示器9iに表示したり、各種別の機能に対応するキーを配設して、ユーザに選択させるとすると、具体的にどのような機能なのがわかりにくく、ご指定も生じやすい。
しかし、本実施例では、「入力形態」と「出力形態」の組み合わせにより、所望の画像処理機能を指定できるため、画像処理装置1に行わせたい画像処理機能の指定を直感的かつ簡便な指定形態で行うことができる。なお、その場合、指定された「入力形態」と「出力形態」の組み合わせに対応する画像処理機能種別の名称を表示器9iに表示して、ユーザが自分が選択した機能について把握できるようにして、更なる利便性の向上を図るようにすることも考えられる。
「動作要構成」は、省電力可能部、つまり、「操作表示部」(操作表示部9に対応)、「スキャナ」(スキャナ8に対応)、「プロッタ」(プロッタ10に対応)、「給紙部」(給紙部11に対応)、「ソータ」(ソータ12に対応)、「回線通信部」(通信制御部15及びNCU部16に対応)、「PC通信部」(LAN通信制御部14に対応)、及び、「記憶装置」(記憶装置6に対応)のうち、対応する「画像処理機能種別」の画像処理機能が動作する際に必要な構成を示すものである。例えば「原稿読取」と「回線送信」に対応する「ファクシミリ送信」では、操作表示部(識別番号1)、スキャナ(識別番号2)、及び、回線通信部(識別番号6)が「動作要構成」である。逆にいえば、省電力可能部を構成する各部のうち、「動作要構成」以外は、省電力状態にしてもよいと判断できる。したがって、「動作要構成」ではなく、「省電力可能構成」を、テーブル3aに明示的に登録するようにしても本質的に同じ事である。
「起動要因」は、対応する「画像処理機能種別」の機能を何を契機に起動するかを示すものであり、「原稿セット」は、「スキャナ8に原稿がセットされたことが検出された時」を示し、「[スタート]キー」は、「[スタート]キー9eが押下されたことが検出された時」を示し、「着信検出」は、「NCU部16により着信が検出されたとき」を示し、「PCからの要求」は、「LAN通信制御部14」を介したPC101aなどからの要求が検出さけたとき」を示している。なお、「起動要因」は、「入力形態」に応じて決まり、「出力形態」には依存しない。
なお、テーブル3aに登録された多数の「画像処理機能種別」にそれぞれ対応する画像処理機能は、図50のアプリケーションプログラム50を構成する画像入出力制御手段51のプログラムとして組み込まれており、「入力形態」と「出力形態」との組み合わせに応じて対応する機能が実行される。
図6に画像処理装置1のRAM4の記憶内容について示す。
同図において、RAM4には、入力形態指定情報4a、第1出力形態指定情報4b、第2出力形態指定情報4cの各記憶内容が格納される。情報4a、4b、及び、4cは、画像入出力制御手段51により設定され、省電力制御手段52により参照される情報である。
入力形態指定情報4aは、値0が(指定なし)を示し、値1ないし4が図に示すとおりの各入力形態に対応している。第1出力形態指定情報4b及び第2出力形態指定情報4cは、値0が(指定なし)を示し、値1ないし4が図に示すとおりの各出力形態に対応している。なお、情報4a、4b、及び、4cの初期値は0(指定なし)である。
図7に、画像処理装置1のEEPROM5の記憶内容について示す。
同図において、EEPROM5には、既定入力形態指定情報5a、既定第1出力形態指定情報5b、及び、既定第2出力形態5cが予め設定記憶されている。その設定は、ユーザの所望するところに応じてなされるもので、画像処理装置1の図5に示しような、「入力形態」と「出力形態」との組み合わせにより特定される多数の画像処理機能のうちのどの機能をふだんよくつかうのかを設定するものである。
既定入力形態指定情報5aは、値0が(指定形態に固定)を示し、値1ないし4が図に示すとおりの各入力形態に対応している。既定第1出力形態指定情報5b、及び、既定第2出力形態5c、それぞれ、値0が(指定形態に固定)を示し、値1ないし4が図に示すとおりの各出力形態に対応している。
情報5a、5b及び5cは、画像入出力制御手段51により参照されるもので、[ファンクション]キー9fと所定の番号の入力の組み合わせ操作により、登録モードに起動することで、予め設定・登録される。
図8に、画像入出力制御手段51における処理手順について示す。
同図において、まず、図4に示した「入力指定」及び「出力指定」の各キーによる設定状態を確認することにより、図5のテーブル3aにおける「入力形態」の指定状態を確認する(処理S101)。
そして、その確認した入力形態に対応した「起動要因」の発生を待つ(処理S102、判断S103のNoのループ)。そして、「起動要因」が発生すると(判断S103のYes)、第1、第2出力形態の指定状態を確認する(処理S104)。なお、その場合、第1出力形態とは、図4の「出力指定」のキー群により1つのみ「出力形態」が指定されている場合には当該「出力形態」を示し、2つの「出力形態」が指定されている場合にはいずれか一方の「出力形態」を示し、第2の出力形態は他方の「出力形態」を示す。
そして、処理S101で確認した入力形態指定情報と、処理S104で確認した第1(及び第2)出力形態指定情報とを、図6の記憶領域4a、4b及び4cにそれぞれ設定する。つまり、図6の記憶領域4a、4b及び4cに、値0(指定ない)以外の値が設定されていれば、当該値の組み合わせにより特定される画像処理機能が、画像入出力制御手段51により実行中であることを示している。後述するように、省電力制御手段52は、図6の記憶領域4a、4b及び4cを参照することで、画像入出力制御手段51がなんらかの画像処理機能を実行中であるか否か、及び、実行中の画像処理機能の種別(「入力形態」と「出力形態」との組み合わせにより特定される)を知ることができる。
処理S105設定の後は、その設定した、入力形態と第1出力形態に図5のテーブル3aにおいて対応する画像処理機能の種別を特定し(処理S106)、その特定した画像処理機能を終了するまで実行する(処理S107、判断S108のNoのループ)。
終了すると(判断S108のYes)、第2の出力形態の指定の有無を確認する(処理S109)。つまり、図6の第2出力形態指定情報4cが値0(指定なし)か否かを確認する。
指定がない場合、つまり、1つの出力形態(第1出力形態)のみしか指定されていなかった場合には(判断S110のNo)、入力形態及び第1、第2の出力形態の指定状態、つまり、図4の操作表示部におけるインジケータランプ9kiないし9riの点灯状態を共に図4の記憶領域5a、5b及び5cに予め設定された「既定形態」に設定する(処理S115)。その場合、図4の記憶領域5a、5b及び5cの設定が「0(指定形態に固定)」のものがある場合には、処理S101及び処理S104で確認された指定状態を優先して、その指定状態を維持する。図4の記憶領域5a、5b及び5cの設定が「0(指定形態に固定)」以外なら、各値に対応した「既定形態」に設定する。
これにより、たまにしか使用しない機能(「入力形態」と「出力形態」の組み合わせにより特定される)を指定して実行しても、その指定した機能の実行の完了後は、ユーザがよく利用する機能を指定する状態に自動的に戻るため、装置の利便性を高めることができる。
処理S115の後は、処理S105において、RAM4の記憶領域4a、4b及び4cにそれぞれ設定した入力形態指定情報及び第1、第2出力形態指定情報を「指定なし(値0)」に設定して(処理S116)、処理を終了する。RAM4の記憶領域4a、4b及び4cが「指定なし(値0)」に設定されることは、現在、画像入出力制御手段51により実行されている画像処理機能はないことを示す。
判断S110において、第2出力形態の指定がある場合には(判断S110のYes)、処理S105で設定した、入力形態と第2出力形態に図5のテーブル3aにおいて対応する画像処理機能の種別を特定し(処理S111)、その特定した画像処理機能を終了するまで実行する(処理S112、判断S113のNoのループ)。終了すると(判断S113のYes、処理S114に移行する。
これにより、1つの「入力形態」に対して第1及び第2の2つの「出力形態」が選択されると、「入力形態」の各「出力形態」とのそれぞれの組み合わせにより特定される2種類の画像処理機能が連続実行されるため、従来の複写機能やファクシミリ送信機能等の機能を直接指定する場合と比較して、柔軟で利便性の高い画像処理機能をユーザに提供できる。なお、1つの「入力形態」と組み合わせ指定する「出力形態」としては1つまたは2つに限らず、1つ2つ3つまたは4つもしくはそれ以上であってもよいのはいうまでもない。
図9に省電力制御手段52における処理手順について示す。
同図において、[省エネ]キー9sが押下されるのを待ち(判断S201のNoのループ)、押下されると、図6の記憶領域4a、4b及び4cを参照して、入力形態指定情報、第1、及び、第2出力形態指定情報が全て「指定なし(値0)」かを確認する(処理S202)。
その確認の結果、すべて「指定ない」の場合、つまり、画像入出力制御手段51により現在、図5のテーブル3aに示されるいずれの画像処理機能も実行されていない場合には(判断S203のYes)、全ての省電力可能部(図5参照)を省電力状態にした上で(処理S209)、動作状態への復帰要因となる[省エネ]キー9sの押下を待ち(判断S210のNoのループ)、押下されると(判断S210のYes)、全ての省電力可能部(図5参照)を動作状態に復帰さた上で(処理S211)、判断S201に戻る。
これにより、画像処理動作がいっさい行われていないときには、最大限の省電力効果を得ることができる。
判断S203において、「指定あり」の場合、つまり、画像入出力制御手段51により、現在何らかの画像処理動作が実行中の場合には(判断S203のNo)、図6の入力形態指定情報4a及び第1出力形態指定情報4bの組み合わせから、図5のテーブル3aを参照して、対応する動作要構成を特定する(処理S204)。
また、同様に、図6の入力形態指定情報4a及び第2出力形態指定情報4cの組み合わせから、図5のテーブル3aを参照して、対応する動作要構成を特定する(処理S205)。
図5に示す省電力可能部のうちの、処理S204及び処理S205で特定された動作要構成を除外したものを、省電力状態にした上で(処理S206)、動作状態への復帰要因となる[省エネ]キー9sの押下を待ち(判断S207のNoのループ)、押下されると(判断S207のYes)、処理S206で省電力状態とした省電力可能部を動作状態に復帰させた上で(処理S208)、判断S201に戻る。
これにより、画像入出力制御手段51において画像処理動作が実行中であっても、その実行中の画像処理動作に支障を来さない範囲内で最大限の省電力効果を得ることができる。
また、その場合実行中の画像処理機能は「入力形態」と「出力形態」との組み合わせにより特定されるため、「入力形態」と「出力形態」との組み合わせにより実現される、図5に示すような多様な画像処理機能に対して省電力制御機能を柔軟に適用することができる。
なお、以上本発明を実施するための最良の形態について説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明の一実施例に係る画像処理装置を含むシステム構成について示す図である。 本発明の一実施例に係る画像処理装置のブロック構成について示す図である。 本発明の一実施例に係る画像処理装置のアプリケーションプログラム構成について示す図である。 本発明の一実施例に係る画像処理装置の操作表示部の構成について示す図である。 本発明の一実施例に係る画像処理装置のROMの記憶内容について示す図である。 本発明の一実施例に係る画像処理装置のRAMの記憶内容について示す図である。 本発明の一実施例に係る画像処理装置置のEEPROMの記憶内容について示す図である。 本発明の一実施例に係る画像形成装置のアプリケーションプログラムを構成する画像入出力制御手段の処理手順について示すフローチャートである。 本発明の一実施例に係る画像形成装置のアプリケーションプログラムを構成する省電力制御手段の処理手順について示すフローチャートである。
符号の説明
1 画像処理装置(複合機)
2 CPU
3 RAM
4 ROM
5 EEPROM
6 記憶装置
7 時計回路
8 スキャナ
9 操作表示部
10 プロッタ
11 給紙部
12 ソータ
13 画像データ処理部
14 LAN通信制御部
15 通信制御部
16 NCU部
17 システムバス
50 アプリケーションプログラム
51 画情報入出力制御手段
52 省電力制御手段
53 ユーザI/F制御手段
101a、b、c パーソナルコンピュータ(PC)

Claims (3)

  1. 複数の画像入力形態と複数の画像出力形態とに対応し、前記複数の画像入力形態のうちのいずれかの形態で入力された画情報を処理して前記複数の画像出力形態のうちのいずれかの形態で出力する複数の画像処理機能を備える一方、所定の省電力状態移行要求が発生すると装置を構成する各部のうちの低消費電力化が可能な構成である省電力可能部での消費電力を低減する省電力状態に移行する制御を行う省電力制御手段を備えた画像処理装置において、
    前記省電力制御手段は、前記複数の画像処理機能のうちの、前記所定の省電力状態移行要求が発生したときに選択されていた画像処理機能に係る前記画像入力形態及び前記画像出力形態を特定し、前記省電力可能部を構成する各部のうちの、当該特定した入出力形態の組み合わせでの画像処理機能に関わりのないに部分を特定し、その特定した部分についてのみ消費電力を低減する制御を行うものであることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記複数の画像入力形態及び複数の画像出力形態のうちの選択された画像入力形態及び画像出力形態の組み合わせに基づいて、実行すべき画像処理機能を特定し当該特定した画像処理機能の実行を制御する画像入出力制御手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記画像入出力制御手段は、前記選択された画像入力形態について前記画像出力形態が複数選択された場合、当該選択された画像入力形態と当該複数の画像出力形態のそれぞれとの組み合わせにより特定される複数の画像処理機能の実行を制御するものであることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
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