JP2004336416A - カラー画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カラー複写機の画像処理ASICをカラー処理部、白黒処理部にブロック分けして白黒コピーモード時はカラー処理部への通電を止める(クロック供給を止める)ような制御を行い消費電力低減を行う。
【解決手段】白黒コピーモードあるいはカラーコピーモードを選択的に実行可能なカラー画像処理装置において、原稿がカラーか白黒かを反転する色判定手段の判定結果に応じて、画像処理回路の電源供給を切り替えることを特徴とするカラー画像処理装置。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザーが日常の使用に当たって、FAX、複写機、プリンタの複合機の消費電力低減を実現、特にカラー複写機で白黒コピーを取る場合の省エネに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複合機の消費電力の低減については、ユーザーの省エネルギー指向の高まりに加えて、日本では省エネ法、海外でもエネジースター、ブルーエンジェルといった法的な規制にともない、各社の製品の競合スペックの項目として重要視されてきている。
【0003】
規制の中でスリープ時、スタンバイ時、低電力モード、といった動作モードに応じて決められた上限内に入れるために製品ごとに多くの工夫が盛り込まれている。
【0004】
特にカラー複写機については白黒複写機に比較して、消費電力も大きくその省エネ実現のために、各社の工夫が盛り込まれている(例えば特許文献1)。
【0005】
【特許文献1】
特開2003−48360号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
カラー複写機がオフィスに広く普及していく中で、カラー原稿はカラーコピー、白黒原稿は白黒コピーを自動で取る機能が搭載されている。しかしながら、カラー複写機では白黒コピー時も消費電力としてはカラー機と同等となる場合が多く、1台2役と省スペースは実現するもののまだまだ白黒コピーの比率が高い場合には省エネルギーという観点では十分とは言えない。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、カラー複写機で白黒コピーを取る場合には、画像処理回路部分の白黒画像処理部のみ動作させて、それ以外の不要な回路部分の電力を落とすことにより、省エネルギーを実現するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
図1に示したものが本発明の複数台の複合機と管理サーバーから構成される画像処理システムである。
【0009】
101は、各複合機から消費電力状態を吸い上げてそのトータル消費電力量の集計を行う管理サーバーである。102〜106はコピー、FAX、ネットワークプリンタ機能を提供する複合機である。102はA4毎分105枚出力(以下105cpm)の複合機である。103は85cpm、104は60cpm、105は33cpm、106は22cpmの複合機である。
【0010】
107〜110はネットワークプリントを行うクライアント側のPCである。次に各複合機の動作について説明する。
【0011】
図5は102〜106複合機のブロック図である。501は原稿読み取り部の制御を行うリーダーコントローラである。502は原稿送り装置(507)、読み取り光学系(506)の駆動用のモータードライバ、503は原稿送り装置(507)、読み取り光学系(506)の駆動用のモーター、504は原稿を読み取りデータの信号処理を行うリーダー画像処理部、505は原稿読み取りから光電変換を行うCCDである。508,509はリーダーコントローラ用のROM,RAMである。
【0012】
510は複合機全体の制御を行うシステムコンローラ、511は起動用の初期プログラムが内蔵されたBoot−ROM、512はSRAM、513は制御用のプログラムデータ、ワーク用メモリ、テンポラリーな画像データメモリ用のDRAM、514はネットワーク用のLANボード、515は、起動プログラムや保存用の画像データが格納されたハードディスク(517)の読み書き制御を行うハードディスクコントローラである。516はFAXボード、518はプリンタに出力すべき画像データの信号処理を行うプリンタ画像処理部、519はユーザーがコピーなど動作指示を行うための表示/操作部である。520はプリンタエンジンの制御を行うプリンタコントローラ、523、524はプリンタコントローラ用のROM,RAMである。521はプリンタ画像データ信号を受けてレーザー制御を行うレーザードライバ、522はプリンタエンジンである。530は540リーダー及び550プリンタに電源を供給する電源ユニット1、531は560コントローラに電源を供給する電源ユニット2である。102〜106の各複合機はすべて図5のブロックと同様の構成である。
【0013】
各モードにおける動作を説明する。
【0014】
起動時:
図示していないメイン電源スイッチがオンすると531電源ユニットから560コントローラに電源が供給される。そして、510システムコントローラ内のCPU(図示せず)が511Boot−ROMの初期プログラムで立ち上がる。そして、517ハードディスク内に格納された制御用プログラムを515ハードディスクコントローラ経由で読み出して513DRAMにデータ転送する。ここに転送された制御用プログラムで起動して複合機全体の起動シーケンスが開始される。510のシステムコントローラは530電源ユニット2をオン制御して540リーダー、550プリンタに電源供給を行う。そこで、540リーダー内の501リーダーコントローラ及び550プリンタ内の520プリンタコントローラは各々起動してリーダーでは光学系の照明およびモーターのイニシャル動作を行い、プリンタでは、プリントエンジンのイニシャライズ動作を行う。
【0015】
コピー出力動作:
507原稿送り装置に原稿が置かれて519操作部の図示していないコピースタートボタンが押下されると、505CCDで光電変換された画像データ信号が504リーダー画像処理部で、シェーディング補正、変倍、2値化などの処理が行われて、510システムコントローラ経由で513DRAMに格納される。そして、次に513DRAM上の画像データは510システムコントローラ経由で518プリンタ画像処理部で、ガンマ変換等の処理が行われて521レーザードライバ経由で522プリンタエンジンでプリント出力される。
【0016】
プリント出力モード:
ネットワーク接続されたPC(図1の107〜110)から514LANカード経由でプリントすべきデータが送られると513DRAM上にデータが送られる。そのデータを510システムコントローラが、プリントすべきビットマップデータに展開してそのデータが再び513DRAM上に置かれる。その後はコピー出力動作と同様に518プリンタ画像処理部を経由して522プリントエンジンに出力される。
【0017】
FAX送信モード:
コピー動作と同様に507原稿送り装置に原稿が置かれると519操作部の図示していないFAX画面に切り替えて、送信先のダイヤル番号を入力し、スタートボタンを押下する。505CCDで読みとられた画像信号はコピー出力時と同様に513DRAMにデータが格納される。516FAXボードから所定手順でFAX送信が進められて513DRAM上のデータがFAX回線へと送られる。
【0018】
FAX受信/プリントモード:
516FAXボードでFAX回線から受信が確認されると所定の手順でFAX受信が行われて513DRAM上にビットマップデータが格納される。そして、その後はコピー出力動作と同様に518プリンタ画像処理部を経由して522プリントエンジンに出力される。
【0019】
スリープモード:
あらかじめ設定された時間以上コピー、プリント、FAX送受などの動作がないと、510システムコントローラは、501リーダーコントローラ、520プリンタコントローラに対して各々540リーダー、550プリンタがスリープ状態に入るように指示される。そしてスリープ移行可能な状態になったと510システムコントローラが判断すると530電源ユニット1のオフ制御をして、540リーダー及び550プリンタへの電源供給を止める。この状態では531電源ユニット2からシステムコントローラにのみ電源が供給される。514LAN、516FAX、519操作部のスリープ解除要求SW(図示せず)などから起動要求でスリープから復帰する場合には、530電源ユニット1のオン制御が行われて、あらかじめ設定された短時間でスタンバイ状態になる。
【0020】
低電力モード(1,2):
522プリンタエンジン内には図示していない定着器があり、この定着動作可能状態を維持するために、スタンバイ状態ではヒーターによる温度制御が行われている。この温度調整のための消費電力が大きいため、多少温度調整レベルを下げてすぐにコピー可能状態にならず所定の時間は温度制御を必要とするモードを低電力モードという。コピー可能状態になるまでに要する時間を2段階に設ける場合、低電力モード1、2を設ける場合もある。また、定着器のタイプによっては温度調整制御不要なものもある。この場合は低電力モードは設けていない。このような低消費電力モードの扱いは複合機のプリント出力枚数によっても異なっている。
【0021】
次に、本発明のカラー画像処理部について、図5の504のリーダー画像処理部の詳細について説明する。
【0022】
図2に示したものが、カラー複写機のリーダー画像処理ブロックである。
【0023】
201は、シェ−ディンング補正回路でカラーCCDから出力されたRGB信号が入力されて、
CCDの感度ばらつきや光学系のばらつきを補正するものである。202は黒文字/色判定回路で、原稿内の黒文字部分を抽出及び原稿の色味の有無を判定するものである。
【0024】
203はエッジ強調用のフィルタ回路である。204は拡大、縮小処理を行う変倍処理回路である。205は色変換回路で、カラー複写時はRGB→CMYKに変換、白黒複写時は、G→Kに変換するものである。206は2値化変換回路である。207は画像処理ブロックの電源回路であり、510システムコントローラの指示により画像処理ブロックへの電源供給制御を行うものである。
【0025】
図3に示したものが、カラー複写機のプリンタ画像処理ブロックである。
【0026】
301は濃度変換回路で、濃度補正を行うものである。302は、2値データの解像度変換処理を行う変倍回路である。303はスムージング処理をおこなうSST回路である。304は、207と同様にプリンタ画像処理ブロックの電源回路であり、電源供給制御を行うものである。
【0027】
次に図7のフローチャートを用いて電源制御動作について説明する。
【0028】
#701において、510システムコントローラは通常のカラー処理の電源供給状態を選択して、画像処理回路ブロックの電源回路207、304の各々に対して画像処理回路全体に電源が供給される(図2,図3の青線及び赤線系統)。
【0029】
#702において、202の色判定回路により原稿の色味の有無の判定が行われる。#703において色味が無く白黒原稿と判断された場合には、#704に進んで207,304の各電源回路に対して、510のシステムコントローラからカラー系画像処理回路への電源(図2,3の青線)の供給が落とされる。
【0030】
#705に進んで所定の白黒コピー処理が行われる。
【0031】
#703において、カラー原稿と判断された場合にはそのまま、#705へ進んでカラーコピー処理が行われる。
【0032】
本発明の図2,図3の画像処理ブロックは、基板上に配置された複数の処理機能ASICという形で説明を進めてきたが、最近のASICの集積度のアップにより画像処理ブロック1つがASIC1チップというレベルにまで来ている。この場合もASICチップ内で電源制御できるような仕掛けを入れることにより同様に実現可能である。
【0033】
(実施例2)
実施例1では、リーダー及びプリンタの画像処理回路一部に対して、カラー画像処理かあるいは、白黒画像処理かに応じて電源供給を制御を行っていた。
【0034】
ここでは、画像処理回路へのクロック供給の制御のより省エネを実現する場合について説明する。
【0035】
図4は、リーダー画像処理回路のブロック図である。
【0036】
401は、シェ−ディンング補正回路でカラーCCDから出力されたRGB信号が入力されて、
CCDの感度ばらつきや光学系のばらつきを補正するものである。402は黒文字/色判定回路で、原稿内の黒文字部分を抽出及び原稿の色味の有無を判定するものである。
【0037】
403はエッジ強調用のフィルタ回路である。404は拡大、縮小処理を行う変倍処理回路である。405は色変換回路で、カラー複写時はRGB→CMYKに変換、白黒複写時は、G→Kに変換するものである。406は2値化変換回路である。407は画像処理ブロックのクロック回路であり、510システムコントローラの指示により画像処理ブロックへのクロック供給制御を行うものである。
【0038】
図6に示したものが、カラー複写機のプリンタ画像処理ブロックである。
【0039】
601は濃度変換回路で、濃度補正を行うものである。602は、2値データの解像度変換処理を行う変倍回路である。603はスムージング処理をおこなうSST回路である。604は、407と同様にプリンタ画像処理ブロックのクロック回路であり、クロック供給制御を行うものである。
【0040】
次に図8のフローチャートを用いてクロック供給電源制御動作について説明する。
【0041】
#801において、510システムコントローラは通常のカラー処理のクロック電源供給状態を選択して、画像処理回路ブロックのクロック電源回路407、604の各々に対して画像処理回路全体に電源が供給される(図4,図6の青線及び赤線系統)。
【0042】
#802において、402の色判定回路により原稿の色味の有無の判定が行われる。
【0043】
#803において色味が無く白黒原稿と判断された場合には、#804に進んで407,604の各クロック電源回路に対して、510のシステムコントローラからカラー系画像処理回路へのクロック電源(図4,図6の青線)の供給が落とされる。
【0044】
#805に進んで所定の白黒コピー処理が行われる。
【0045】
#803において、カラー原稿と判断された場合にはそのまま、#805へ進んでカラーコピー処理が行われる。
【0046】
本発明の図4,図6の画像処理ブロックは、基板上に配置された複数の処理機能ASICという形で説明を進めてきたが、最近のASICの集積度のアップにより画像処理ブロック1つがASIC1チップというレベルにまで来ている。この場合もASICチップ内でクロック制御できるような仕掛けを入れることにより同様に実現可能である。
【0047】
(実施例3)
実施例1、2において、原稿の色味の有無を認識する、色判定結果に応じて、画像処理回路の電源供給やクロック供給を制御して、白黒コピーの場合の消費電力低減を行った。
【0048】
原稿の色判定結果によらず、ユーザーの指示により519操作部上で白黒コピーが選択された場合にも図7,図8のフローチャートに従って同様に電源供給制御あるいはクロック供給制御が行われて同様に白黒コピー時の消費電力が低減されることはいうまでもない。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、カラーコピーか白黒コピーかの判断に応じて画像処理回路への電源供給制御を行うことで省エネが実現されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理システムを示す図面。
【図2】リーダー画像処理回路のブロック図。
【図3】プリンタ画像処理回路のブロック図。
【図4】リーダー画像処理回路のブロック図(実施例2)。
【図5】複合機のブロック図。
【図6】プリンタ画像処理回路のブロック図(実施例2)。
【図7】電源制御のフローチャート。
【図8】クロック制御のフローチャート。

Claims (6)

  1. 白黒コピーモードあるいはカラーコピーモードを選択的に実行可能なカラー画像処理装おいて、原稿がカラーか白黒かを反転する色判定手段の判定結果に応じて、画像処理回路の電源供給を切り替えることを特徴とするカラー画像処理装置。
  2. 請求項1のカラー画像処理装置において、色判定結果により白黒コピーモードが選択された場合には、画像処理回路の一部の電源供給を止めることを特徴とする画像処理装置。
  3. 白黒コピーモードあるいはカラーコピーモードを選択的に実行可能なカラー画像処理装おいて、原稿がカラーか白黒かを反転する色判定手段の判定結果に応じて、画像処理回路の動作クロック供給を切り替えることを特徴とするカラー画像処理装置。
  4. 請求項1のカラー画像処理装置において、色判定結果により白黒コピーモードが選択された場合には、画像処理回路の一部のクロック供給を止めることを特徴とする画像処理装置。
  5. 白黒コピーモードあるいはカラーコピーモードを選択的に実行可能なカラー画像処理装おいて、白黒コピーモード指示された場合には、画像処理回路の一部の電源供給を止めることを特徴とする画像処理装置。
  6. 白黒コピーモードあるいはカラーコピーモードを選択的に実行可能なカラー画像処理装おいて、白黒コピーモード指示された場合には、画像処理回路の一部のクロック供給を止めることを特徴とする画像処理装置。
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