JP2005214144A - 流体機械の旋回流防止装置 - Google Patents

流体機械の旋回流防止装置 Download PDF

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Toshio Hirano
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Hitoshi Sakakida
均 榊田
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一隆 池田
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Abstract

【課題】作動流体の流速減少に伴うホワール力の減少と、ラビリンスシール荷重の利用に伴う回転部の安定化とを組み合わせて回転部の自励振動を抑制する流体機械の旋回流防止装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る流体機械の旋回流防止装置は、回転部17を包囲する静止部との間に設けたラビリンスシール装置20におけるチャンバ24の断面縁線24cの中心Oを、前記回転部17の回転中心Oに対しオフセットさせる構成にした。
【選択図】 図3

Description

本発明は、蒸気タービン、ガスタービン、圧縮機等の流体機械において、機外への作動流体漏出防止用として使用されるラビリンスシール装置から旋回流によって誘起する自励振動を効果的に抑制する流体機械の旋回流防止装置に関する。
蒸気タービン、ガスタービン等超大形の流体機械では、最近、信頼性向上の見直し、強化が行われており、その一つに回転軸の自励振動の抑制がある。
この自励振動は、軸受のオイルホイップ等によって誘起されるほかに、ラビリンスシール装置に流入する作動流体の旋回流によっても誘起されることが知られている。
ラビリンスシール装置を備えた流体機械、例えば蒸気タービンには、図23および図24に示す構成のものがある。
この蒸気タービンは、軸流タイプと称し、横長筒状のタービンケーシング1の中央にタービンロータ2を収容し、タービンロータ2の軸長方向に沿って複数段落のタービン段落3を備えている。
タービン段落3は、端部をダイアフラム内輪4およびダイアフラム外輪5のそれぞれで支持されたタービンノズル6と、タービンロータ2の周方向に沿って植設されたタービン動翼7とで対にして備え、タービンノズル6で蒸気の持つ熱エネルギを速度エネルギに変える膨張仕事をし、タービン動翼7で膨張仕事を終えた蒸気を次のタービン段落に案内している。
このように、各タービン段落で膨張仕事をさせて動力を取り出す蒸気タービンでは、より一層多くの膨張仕事をさせるために、各タービン段落間等での蒸気の機外等への漏れを完全に遮断しておくことが必要とされている。
しかし、実際には、タービンケーシング1とタービンロータ2との間のグランド部8a,8b、ダイアフラム外輪5とタービン動翼7との間、ダイアフラム内輪4とタービンロータ2との間のそれぞれに隙間が形成されており、これら隙間を介して圧力の高い側から圧力の低い側に向って蒸気の漏出が見られている。
このような蒸気の漏出は、タービン段落効率の低下の要因となるので、蒸気タービンでは、図23および図24に示すように、グランド部8a,8bにラビリンスシール装置9を設け、ラビリンスシール装置9のラビリンスフィン10を、等配ピッチに配置し、タービンロータ2との間に絞り部11やチャンバ12を備えている。
また、ダイアフラム内輪4とタービンロータ2との間に設けたラビリンスシール装置9aは、図25に示すように、ラビリンスフィン10を備えたラビリンスパッキンリング11をタービンロータ2の周方向に沿って環状に配置し、環状に配置したラビリンスパッキンリング11を横断水平面で上半側ラビリンスパッキンリングと下半側ラビリンスパッキンリングとに2分割し、2分割の上半側ラビリンスパッキンリングと下半側ラビリンスパッキンリングとのそれぞれをダイアフラム内輪4に係合、支持させている。
また、ラビリンスシール装置9aは、図26〜図28に示すように、ラビリンスパッキンリング11に設けたラビリンスフィン10を蒸気の流れ方向に沿って等ピッチに配置し、タービンロータ2との間での絞り部12やラビリンスフィン10,10間で形成するチャンバ13を備え、ラビリンスパッキンリング11に設けたラビリンスフィン10の断面中心Oやラビリンスパッキンリング11におけるラビリンスフィン10,10間に形成するチャンバ13の断面中心Oをタービンロータ2の回転中心Oと同心位置に設定し、機内から流出する蒸気の圧力を減じるとともに、閉じ込めている。
また、グランド部8a,8bに設けたラビリンスシール装置9やダイアフラム外輪5とタービン動翼7との間に設けたラビリンスシール装置9bも上述とほぼ同一の構成になっている。
なお、ラビリンスシール装置の自励振動を抑制する発明には、例えば、特開平7−19005号公報、特開平8−319804号公報等が開示されている。
特開平7−19005号公報 特開平8−319804号公報
ところで、最近の蒸気タービンでは、ラビリンスシール装置の開発の進展に伴い蒸気の機外への漏出防止を向上させているものの、その反面、ラビリンスシール装置を挿通するタービンロータが自励振動の誘起個所になっていることが指摘されている。
自励振動は、今迄、スチームホワールとして知られる程度であったが、蒸気タービンが大容量化し、これに伴って蒸気圧力、温度が高圧化、高温化してくると、顕著に現われるようになってきた。
この自励振動の誘起を考察してみると、ラビリンスシール装置には、流入する蒸気の流れに旋回成分があり、この旋回成分がチャンバ内の周方向の圧力分布を不均一にし、タービンロータの振れ廻り振動を助長すると考えられている。
すなわち、図32に、タービンロータ(回転部)2が振れ廻っているとき、つまり、タービンロータ2の回転中心2aと実際の回転中心2bとが異なっているときのラビリンスフィン10,10間で形成されるチャンバ3内の圧力Pの分布を示す一例である。
ここで、蒸気の流れに旋回成分があると、圧力Pの分布のうち、ピーク値Pmaxは、タービンロータ2の回転中心2aを通る基準線Lに対し、タービンロータ2の回転方向と逆向き方向の偏角θの位置に発生している。
この不均一に分布する圧力Pに伴ってタービンロータ2に作用する力Fdは、タービンロータ2の回転方向に向う力Fd(X)と、これに直交する方向に向う力Fd(Y)とに分解することができる。
上述のような圧力Pの分布のうち、ピーク値Pmaxが発生すると、タービンロータ2は、この回転方向に向う力Fd(X)で押され、振れ廻りが助長され、自励振動が発生すると考えられる。
また、タービンロータ2の外周面との摩擦により、蒸気の流れに旋回成分が与えられるため、ラビリンスシール装置に流入する蒸気の流れに旋回成分が含まれるのは、流体機械にとって避けられないことであるものの、旋回成分が低減できれば、自励振動が抑制できると考えられている。
例えば、図33に示すように、ラビリンスシール装置のチャンバに流入する蒸気の平均流速(旋回流成分)をuとするとき、蒸気の平均流速uが減少すると、不安定化力(ホワール力)Fd(X)も減少している。
このような現象を利用して、従来から旋回成分を低減させる手段としてラビリンスシール装置の入口やチャンバ内に旋回防止板を設けていた。
しかし、ラビリンスシール装置の入口やチャンバ内に旋回防止板を設けても蒸気の旋回成分を完全に除去することができず、さらなる改善が求められていた。
一方、図30は、タービンロータを支持するジャーナル軸受のタービンロータ荷重(静的軸受荷重)とタービンロータの安定度との関係を示す線図である。
ここで、タービンロータの安定度とは、タービンロータが軸受の流体力やラビリンスシール装置の流体力を受けて自励振動が発生しやすさを示す値であり、通常、タービンロータ軸受の振動解析モデルの固有値解析から得られる。
そして、図30のタービンロータ荷重(静的軸受荷重)−タービンロータ安定度線図から、タービンロータ荷重が増加すると、タービンロータも安定化することがわかった。
ところで、タービンロータの安定化を確保するために、タービンロータ荷重を増加させる手段を考察してみると、蒸気タービンでは、図29に示すように、ジャーナル軸受14a,14bにタービンロータ2がタービンロータ荷重として作用している。
このため、ラビリンスシール装置9a,9b,……にも、タービンロータ荷重RLと同様にラビリンスシール荷重(ラビリンスシール装置の静的荷重)L,L,……を発生させれば、ジャーナル軸受14a,14bにタービンロータ荷重RLのほかにラビリンスシール荷重L,L,……が加わって、タービンロータ2を安定化させることができると考えられる。
ラビリンスシール装置9a,9b,……にラビリンスシール荷重L,L,……を発生させるには、例えば、図31に示すように、タービンロータ2と上半側ラビリンスパッキンリングとの間、具体的には、タービンロータ2とラビリンスフィンの歯先との間を狭窄部に形成し、この狭窄部を介して上半側ラビリンスパッキンリングにおけるチャンバに発生する不均一な圧力Pのうち、ピーク値Pmaxを利用することが考えられる。
すなわち、このピーク値Pmaxは、すでに図32でも説明したように、タービンロータ2およびタービンロータ2の回転中心2aと同心位置にある上半側ラビリンスパッキンリングにおけるチャンバの断面中心2aを通る基準線Lに対し、タービンロータ2の回転方向と逆向き方向の偏角θの位置に発生していることがわかっている。
この偏角θの位置におけるピーク値Pmaxを分解すると、図31に示すように、横断方向分力Fs(X)と鉛直方向分力Fs(Y)との合力Fsが得られる。この合力Fsは、ラビリンスシール荷重L,L,……のそれぞれに相当する。
本発明は、このような考察に基づいてなされたものであり、上述の作動流体(蒸気)の流速減少に伴うホワール力Fd(X)の減少と、ラビリンスシール荷重の利用に伴う回転部の安定化とを組み合わせることにより、従来のシール効果を損うことなく、自励振動をより一層抑制する流体機械の旋回流防止装置を提供することを目的とする。
本発明に係る流体機械の旋回流防止装置は、上述の目的を達成するために、請求項1に記載したように、回転部を包囲する静止部との間に設けたラビリンスシール装置におけるチャンバの断面縁線の中心を、前記回転部の回転中心に対しオフセットさせる構成にしたことにある。
本発明に係る流体機械の旋回流防止装置は、上述の目的を達成するために、請求項2に記載したように、チャンバの断面縁線の中心をオフセットさせる位置は、回転部の回転中心を通るX軸、Y軸のうち、Y軸上に沿って前記回転部の回転中心よりも下方に設定したことにある。
本発明に係る流体機械の旋回流防止装置は、上述の目的を達成するために、請求項3に記載したように、チャンバの断面縁線の中心をオフセットさせる位置は、回転部の回転中心を通る回転部中心線上に沿い、前記回転部の回転中心よりも下方に設定するとともに、前記チャンバの断面縁線の中心を通るチャンバ中心線を前記回転部の回転部中心線に対し、前記回転部の回転方向と逆向き方向の偏角の位置に設定したことにある。
本発明に係る流体機械の旋回流防止装置は、上述の目的を達成するために、請求項4に記載したように、回転部を包囲する静止部との間に設けたラビリンスシール装置におけるチャンバを形成したラビリンスパッキンリングの内周壁に、粗面を備えたことにある。
本発明に係る流体機械の旋回流防止装置は、上述の目的を達成するために、請求項5に記載したように、ラビリンスパッキンリングの内周壁は、全周に亘って粗面を備えたことにある。
本発明に係る流体機械の旋回流防止装置は、上述の目的を達成するために、請求項6に記載したように、ラビリンスパッキンリングは、回転部の回転中心を通るX軸を境に2分割し、2分割した上半側チャンバを設けたラビリンスパッキンリングの内周壁に、全周に亘って粗面を備えるとともに、2分割した下半側チャンバを設けたラビリンスパッキンリングの内周壁に、断続的に粗面を備えたことにある。
本発明に係る流体機械の旋回流防止装置は、上述の目的を達成するために、請求項7に記載したように、回転部を包囲する静止部との間に設けたラビリンスシール装置におけるチャンバの断面縁線を、前記回転部の回転中心を通るY軸上に沿って長円に画成したことにある。
本発明に係る流体機械の旋回流防止装置は、上述の目的を達成するために、請求項8に記載したように、回転部を包囲する静止部との間に設けたラビリンスシール装置におけるチャンバの断面縁線を、前記回転部の回転中心を通るY軸上に沿って長円に画成するとともに、長円のチャンバの断面縁線の前記Y軸上に窪みを備えたことにある。
本発明に係る流体機械の旋回流防止装置は、上述の目的を達成するために、請求項9に記載したように、回転部を包囲する静止部との間に設けたラビリンスシール装置におけるチャンバの断面縁線を、前記回転部の回転中心に対し、外側に向って膨出させた3つの曲線を連続的に接続する三角形に形成したことにある。
本発明に係る流体機械の旋回流防止装置は、上述の目的を達成するために、請求項10に記載したように、回転部を包囲する静止部との間に設けたラビリンスシール装置におけるチャンバの断面縁線上に、少なくとも1つ以上のパッファポケットを備えたことにある。
本発明に係る流体機械の旋回流防止装置は、上述の目的を達成するために、請求項11に記載したように、バッファポケットは、円弧状に形成したことにある。
本発明に係る流体機械の旋回流防止装置は、上述の目的を達成するために、請求項12に記載したように、回転部を包囲する静止部との間に設けたラビリンスシール装置におけるチャンバの断面縁線を、回転部の回転中心を通るX軸、Y軸のうち、X軸を境にしてY軸上を進退させて設定した2つのチャンバの断面縁線の中心から画成する構成にしたことにある。
本発明に係る流体機械の旋回流防止装置は、上述の目的を達成するために、請求項13に記載したように、チャンバの断面縁線は、2つの段差を備えたことにある。
本発明に係る流体機械の旋回流防止装置は、上述の目的を達成するために、請求項14に記載したように、回転部を包囲する静止部との間に設けたラビリンスシール装置におけるチャンバの断面縁線を、回転部の回転中心を通るX軸、Y軸のうち、X軸よりも下方のY軸上を進退させて設定した2つのチャンバの断面縁線の中心から画成する構成にしたことにある。
本発明に係る流体機械の旋回流防止装置は、上述の目的を達成するために、請求項15に記載したように、チャンバの断面縁線は、1つの段差を備えたことにある。
本発明に係る流体機械の旋回流防止装置は、ラビリンスシール装置のラビリンスパッキンリングとラビリンスフィンとで構成するチャンバの断面縁線の中心を、タービンロータの回転中心よりも鉛直下方位置にオフセットさせ、上半側ラビリンスフィンの歯先とタービンロータとの間を狭窄部に形成し、下半側ラビリンスフィンの歯先とタービンロータとの間を拡開部に形成し、形成した狭窄部を介してチャンバで発生する不均一な圧力のうち、ピーク値をラビリンスシール荷重としてタービンロータに与える構成にしたので、タービンロータの安定化を図って自励振動を抑制することができる。
以下、本発明に係る流体機械の旋回流防止装置の実施形態を図面および図面に付した符号を引用して説明する。
図1および図2は、本発明に係る流体機械の旋回流防止装置を適用する蒸気タービンの実施形態を示す部分概念図である。
なお、図1は、蒸気タービンの実施形態を示す一部切欠き部分縦断面図であり、図2は、図1のE部の部分拡大図である。
本実施形態に係る蒸気タービンは、ダイアフラム内輪15で支持されたタービンノズル16とタービンロータ17の周方向に沿って環状に植設されたタービン動翼18bとでタービン段落19を構成し、タービン前段落のタービン動翼18aから案内された蒸気をタービン段落19のタービンノズル16で膨張仕事をさせ、膨張仕事を終えた蒸気をタービン動翼18bでタービン下流段落に案内する。
また、タービンノズル16を支持するダイアフラム内輪15には、タービンロータ17との隙間にラビリンスシール装置20が設けられている。
このラビリンスシール装置20は、ラビリンスパッキンリング21とラビリンスフィン22とを備え、タービンロータ17の周方向に沿って環状配置し、横断水平面で上半側ラビリンスパッキンリングと下半側ラビリンスパッキンリングとに分割された2分割構造になっている。
また、ラビリンスシール装置20は、図2に示すように、上下半側のラビリンスパッキンリング21に設けたラビリンスフィン22,22,……を蒸気の流れ方向(タービンロータ軸長方向)に向って等ピッチに配置し、タービンロータ17との間で絞り部23とチャンバ24を形成し、入口から流入する蒸気の流速を絞り部23で減じ、チャンバ24内に蒸気を閉じ込める。
図3は、図2のF−F矢視方向から切断したラビリンスシール装置20の切断断面図である。また、図4は、図2のG−G矢視方向から切断したラビリンスシール装置20の切断断面図である。
本実施形態に係るラビリンスシール装置20は、図4に示すように、ラビリンスパッキンリング21に設けたラビリンスフィン22を基準に鉛直方向に沿って切断したとき、ラビリンスフィン22の断面中心Oをタービンロータ17の回転中心Oと同心位置に設定し、ラビリンスフィン22の歯先25とタービンロータ17とのすき間を周方向に向って等距離に維持する。
また、ラビリンスパッキンリング21内に形成するチャンバ24を基準に鉛直方向に沿って切断したとき、本実施形態に係るラビリンスシール装置20は、図3に示すように、チャンバ24a、断面縁線24cの中心Oを、タービンロータ17の回転中心Oを通るX軸(横断面軸)、Y軸(縦断面軸)のうち、Y軸に沿って下方のオフセットする位置に設定し、上半側ラビリンスパッキンリングに設けたチャンバ24とタービンロータ17との間を狭窄部26に形成し、下半側ラビリンスパッキンリングに設けたチャンバ24とタービンロータ17との間を拡開部27に形成したものである。
このように、本実施形態は、ラビリンスパッキンリング21に設けたラビリンスフィン22,22間に形成するチャンバ24の断面縁線24cの中心Oをタービンロータ17の回転中心Oを通るY軸上に沿って下方のオフセットする位置に設定し、上半側ラビリンスパッキンリングに設けたチャンバ24とタービンロータ17との間を狭窄部26に形成し、下半側ラビリンスパッキンリングに設けたチャンバ24とタービンロータ17との間を拡開部27に形成するとともに、形成した狭窄部26を介してチャンバ24内に発生する圧力のピーク値を押圧力としてタービンロータ17に与え、ラビリンスシール荷重として利用する構成にしたので、タービンロータ17に与えられる押圧力としてのラビリンスシール荷重を下に、タービンロータ17の安定化を図って自励振動を抑制することができる。
図5および図6は、本発明に係る流体機械の旋回流防止装置の第2実施形態を示す概念図である。
なお、図5は、図2で示したF−F矢視方向から切断したラビリンスシール装置20の切断断面図である。また、図6は、図2で示したG−G矢視方向から切断したラビリンスシール装置20の切断断面図である。
本実施形態に係るラビリンスシール装置20は、図6に示すように、ラビリンスパッキンリング21に設けたラビリンスフィン22を基準に鉛直方向に沿って切断したとき、ラビリンスフィン22の断面中心Oをタービンロータ17の回転中心Oと同心位置に設定し、ラビリンスフィン22の歯先25とタービンロータ17とのすき間を周方向に向って等距離に維持する。
また、ラビリンスパッキンリング21内に形成するチャンバ24を基準に鉛直方向に沿って切断したとき、本実施形態に係るラビリンスシール装置20は、図5に示すように、チャンバ24の断面縁線24cの中心Oを、タービンロータ17の回転中心Oを通るタービンロータ中心線RCL上に沿い、タービンロータ17の回転中心Oよりも下方にオフセットする位置に設定するとともに、チャンバ24の断面縁線24cの中心Oを通るチャンバ中心線CSCLをタービンロータ中心線RCLに対し、タービンロータ17の回転方向と逆向きの方向の偏角θの位置に設定し、タービンロータ中心線RCL上のタービンロータ17とラビリンスパッキンリング21内に設けたチャンバ24のうち、上半側チャンバ24aとの間を狭窄部26に形成する一方、タービンロータ中心線RCL上のタービンロータ17とラビリンスパッキンリング21内に設けたチャンバ24のうち、下半側チャンバ24bとの間を拡開部27に設けたものである。
このように、本実施形態は、ラビリンスパッキンリング21に設けたラビリンスフィン22,22間に形成するチャンバ24の断面縁線24cの中心Oをタービンロータ17の回転中心Oを通るタービンロータ中心線RCLに沿って下方のオフセットする位置に設定するとともに、チャンバ24の断面縁線24cの中心Oを通るチャンバ中心線CSCLをタービンロータ中心線RCLに対し、タービンロータ17の回転方向と逆向き方向の偏角θの位置に設定し、タービンロータ中心線RCL上のタービンロータ17と上半側チャンバ24aとの間に狭窄部26を形成し、タービンロータ中心線RCL上のタービンロータ17と下半側チャンバ24bとの間に拡開部27を形成するとともに、形成した狭窄部26を介して上半側チャンバ24a内に発生する圧力のピーク値を押圧力としてタービンロータ17に与え、ラビリンスシール荷重として利用する構成にしたので、タービンロータ17に与えられる押圧力としてのラビリンスシール荷重を下に、タービンロータ17の安定化を図って自励振動を抑制することができる。
図7および図8は、本発明に係る流体機械の旋回流防止装置の第3実施形態を示す概念図である。
なお、図7は、図2で示したF−F矢視方向から切断したラビリンスシール装置20の切断断面図である。また、図8は、図2で示したG−G矢視方向から切断したラビリンスシール装置20の切断断面図である。
本実施形態に係るラビリンスシール装置20は、図8に示すように、ラビリンスパッキンリング21に設けたラビリンスフィン22を基準に鉛直方向に沿って切断したとき、ラビリンスフィン22の断面中心Oをタービンロータ17の回転中心Oと同心位置に設定し、ラビリンスフィン22の歯先25とタービンロータ17とのすき間を周方向に向って等距離に維持する。
また、ラビリンスパッキンリング21内に形成するチャンバ24を基準に鉛直方向に沿って切断したとき、本実施形態に係るラビリンスシール装置20は、図7に示すように、チャンバ24を設けたラビリンスパッキンリング21の内周壁28の環状全周に亘って例えば、凹凸状の粗面29を備えたものである。
このように、本実施形態は、チャンバ24を設けたラビリンスパッキンリング21の内周壁28の環状全周に亘って、例えば、凹凸状の粗面29を備えたので、ラビリンスパッキンリング21のチャンバ24に流入する蒸気の旋回流に粗面29からの摩擦抵抗を与えて平均旋回流速uを減少させ、この平均旋回流速uの減少の下、自励振動を抑制することができる。
なお、仮に、図32に示すように、設計上のタービンロータ回転中心2aと実際上のタービンロータ回転中心2bとの位置が異なった場合、不安定化力(ホワール力)Fd(X)が発生するものの、平均旋回流速uが減少するので図33に示すように、不安定化力Fd(X)が減少し、タービンロータ17の自励振動を抑制することができる。
また、本実施形態は、チャンバ24を設けたラビリンスパッキンリング21の内周壁28の環状全周に亘って粗面29を備えたが、例えば、図9および図10に示すように、タービンロータ17の回転中心Oを通るX軸(横断面軸)を境に上半側チャンバ24aと下半側チャンバ24bとに2分割し、2分割した上半側チャンバ24aにおけるラビリンスパッキンリング21の内周壁28の全周に亘って、例えば、凹凸状の粗面29を備えるとともに、下半側チャンバ24bにおけるラビリンスパッキンリング21の内周壁28に、例えば、凹凸状の粗面29と断続的に備えてもよい。
下半側チャンバ24bに較べて上半側チャンバ24aにおけるラビリンスパッキンリング21の内周壁28により多くの粗面29を備え、蒸気の旋回流に摩擦抵抗を与えて平均旋回流速uを減少させ、ラビリンスシール荷重としての押圧力を上半側チャンバ24aからより多くタービンロータ17を与えるので、タービンロータ17を安定化させて自励振動を抑制することができる。
図11および図12は、本発明に係る流体機械の旋回流防止装置の第5実施形態を示す概念図である。
なお、図11は、図2で示したF−F矢視方向から切断したラビリンスシール装置20の切断断面図である。また、図12は、図2で示したG−G矢視方向から切断したラビリンスシール装置20の切断断面図である。
本実施形態に係るラビリンスシール装置20は、図12に示すように、ラビリンスパッキンリング21に設けたラビリンスフィン22を基準に鉛直方向に沿って切断したとき、ラビリンスフィン22の断面中心Oをタービンロータ17の回転中心Oと同心位置に設定し、ラビリンスフィン22の歯先25とタービンロータ17とのすき間を周方向に向って等距離に維持する。
また、ラビリンスパッキンリング21内に形成するチャンバ24を基準に鉛直方向に沿って切断したとき、本実施形態に係るラビリンスシール装置20は、図11に示すように、チャンバ24の断面縁線24c、タービンロータ17の回転中心Oを通るX軸(横断面軸)、Y軸(縦断面軸)のうち、Y軸に沿い、かつ外側に向って凸状の曲面を連続させて長円30で画成するとともに、X軸上のタービンロータ17との間に狭窄部26a,26aを形成し、Y軸上のタービンロータ17との間に拡開部27a,27bを形成したものである。
一般に、作動流体(蒸気)は、狭窄部での絞りと拡開部での膨張とを繰り返すことにより圧力損失が増加する。ラビリンスシール装置20は、この原理を応用したものである。
すなわち、本実施形態に係るラビリンスシール装置20は、チャンバ24の断面縁線24cをタービンロータ17の回転中心Oを通るX軸(横断面軸)、Y軸(縦断面軸)のうち、Y軸上に沿って外側に向って凸状の曲面を連続させて長円30で画成するとともに、X軸線上のタービンロータ17との間に狭窄部26a,26bを形成し、Y軸上のタービンロータ17との間に拡開部27a,27bを形成し、作動流体(蒸気)を狭窄部26a,26bで絞り、拡開部27a,27bで膨張させる構成にしたので、作動流体(蒸気)の圧力損失を増加させて旋回流を抑制することができる。
したがって、本実施形態では、タービンロータ17の回転を安定化させて自励振動を抑制することができる。
なお、本実施形態は、チャンバ24の断面縁線24cをタービンロータ17の回転中心Oを通るY軸上に沿って外側に向って凸状の曲面を連続させて長円30で画成したが、この例に限らず、例えば図13および図14に示すように、タービンロータ17の回転中心Oを通るY軸上の拡開部27a,27bとのチャンバ24の断面縁線24cに、例えば、円弧状の窪み31を成形加工してもよい。加工の容易性を確保するためである。
図15および図16は、本発明に係る流体機械の旋回流防止装置の第7の実施形態を示す概念図である。
なお、図15は、図2で示したF−F矢視方向から切断したラビリンスシール装置20の切断断面図である。また、図16は図2で示したG−G矢視方向から切断したラビリンスシール装置20の切断断面図である。
本実施形態に係るラビリンスシール装置20は、図16に示すように、ラビリンスパッキンリング21に設けたラビリンスフィン22を基準に鉛直方向に沿って切断したとき、ラビリンスフィン22の断面中心Oをタービンロータ17の回転中心Oと同心位置に設定し、ラビリンスフィン22の歯先25とタービンロータ17とのすき間を周方向に向って等距離に維持する。
また、ラビリンスパッキンリング21内に形成するチャンバ24を基準に鉛直方向に沿って切断したとき、本実施形態に係るラビリンスシール装置20は、図15に示すように、チャンバ24の断面縁線24cを3つの曲線24c,24c,24cで連続させて画成するとともに、これら3つの曲線24c,24c,24cをタービンロータ17の回転中心Oに対し、外側に向って膨出させた、いわゆるおむすび型の三角形の形状にし、タービンロータ17とチャンバ24の断面縁線24cとの間を3つの狭窄部26a、26b、26cと3つの拡開部27a,27b,27cとで形成したものである。
このように、本実施形態は、チャンバ24の断面縁線24cを3つの曲線24c,24c,24cで連続させて画成するとともに、それらの3つの曲線24c,24c,24cをタービンロータ17の回転中心Oに対し、外側に向って膨出させた、いわゆるおむすび型の三角形の形状にし、タービンロータ17とチャンバ24の断面縁線24cとの間を3の狭窄部26a,26b,26cと3つの拡開部27a,27b,27cとで形成したので、作動流体(蒸気)により多くの絞り、膨張を繰り返させることができ、圧力損失のより一層の増加の下、作動流体の旋回流を防止してタービンロータ17の自励振動を抑制することができる。
なお、本実施形態は、チャンバ24の断面縁線24cを、いわゆるおむすび型の3角形の形状に形成したが、この例に限らず、例えば、図17および図18に示すように、タービンロータ17の回転中心Oと同心位置に設定したチャンバ24の断面縁線の中心Oから画成したチャンバ24の断面縁線24cの中間位置に、外側に向って膨出させた円弧状の3つのバッファポケット32a,32b,32cを設け、これらを通る作動流体(蒸気)の圧力損失をより一層増加させ、圧力損失の増加の下、作動流体の旋回流を防止してタービンロータ17の自励振動を抑制してもよい。
図19および図20は、本発明に係る流体機械の旋回流防止装置の第9実施形態を示す概念図である。
なお、図19は、図2で示したF−F矢視方向から切断したラビリンスシール装置20の切断断面図である。また、図20は、図2で示したG−G矢視方向から切断したラビリンスシール装置20の切断断面図である。
本実施形態に係るラビリンスシール装置20は、図20に示すように、ラビリンスパッキンリング21に設けたラビリンスフィン22を基準に鉛直方向に沿って切断したとき、ラビリンスフィン22の断面中心Oをタービンロータ17の回転中心Oと同心位置に設定し、ラビリンスフィン22の歯先25とタービンロータ17とのすき間を周方向に向って等距離に維持する。
また、ラビリンスパッキンリング21内に形成するチャンバ24を基準に鉛直方向に沿って切断したとき、本実施形態に係るラビリンスシール装置20は、図19に示すようにタービンロータ17の回転中心Oを通るX軸(横断面軸)、Y軸(縦断面軸)のうち、X軸を境にしてY軸上を進退させて設定したチャンバ24の断面縁線の中心O31,O32から円として2つのチャンバ24の断面縁線24d,24dを画成し、画成した断面縁線24d,24dの中間で互いを接続させて2つの段差33a,33bを形成したものである。
このように、本実施形態は、タービンロータ17の回転中心Oを通るY軸上を、X軸を境にして、進退させた2つのチャンバ24の断面縁線の中心O31,O32を設定し、ここから2つの断面縁線24d,24dを画成し、画成した断面縁線24d,24dの中間で互いを接続させて2つの段差33a,33bを形成し、旋回流を伴う作動流体(蒸気)を段差33a,33bに衝突させ、作動流体のもつ動圧を静圧に変換して圧力損失を増加させる構成にしたので、作動流体の旋回流を防止してタービンロータ17の自励振動を抑制することができる。
なお、本実施形態は、タービンロータ17の回転中心Oを通るX軸、Y軸のうち、X軸を境にしてY軸上を進退させて設定した2つのチャンバ24の断面縁線の中心O31,O32のそれぞれから画成した断面縁線24d,24dの中間で互いを接続させて2つの段差33a,33bを形成したが、この例に限らず、例えば図21、図22に示すように、X軸よりも下方のY軸上を進退させて設定した2つのチャンバ24の断面縁線の中心O31,O32のそれぞれから画成した断面縁線24d,24dの中間で互いを接続させて1つの段差33を形成してもよい。
この場合、段差33は、上半側チャンバ24a、下半側チャンバ24bのうち、上半側チャンバ24aのY軸上に設けると、発生する不均一な圧力Pのうち、ピーク値Pmaxをラビリンスシール荷重としてタービンロータ17に与えることができるので、タービンロータ17の安定化に対して有効である。
本発明に係る流体機械の旋回流防止装置を適用する蒸気タービンの実施形態を示す部分概念図。 図1のE部の部分拡大図。 図2のF−F矢視方向から切断した本発明に係る流体機械の旋回流防止装置として使用するラビリンスシール装置の第1実施形態を示す切断断面図。 図2のG−G矢視方向から切断した本発明に係る流体機械の旋回流防止装置として使用するラビリンスシール装置の第1実施形態を示す切断断面図。 図2のF−F矢視方向から切断した本発明に係る流体機械の旋回流防止装置として使用するラビリンスシール装置の第2実施形態を示す切断断面図。 図2のG−G矢視方向から切断した本発明に係る流体機械の旋回流防止装置として使用するラビリンスシール装置の第2実施形態を示す切断断面図。 図2のF−F矢視方向から切断した本発明に係る流体機械の旋回流防止装置として使用するラビリンスシール装置の第3実施形態を示す切断断面図。 図2のG−G矢視方向から切断した本発明に係る流体機械の旋回流防止装置として使用するラビリンスシール装置の第3実施形態を示す切断断面図。 図2のF−F矢視方向から切断した本発明に係る流体機械の旋回流防止装置として使用するラビリンスシール装置の第4実施形態を示す切断断面図。 図2のG−G矢視方向から切断した本発明に係る流体機械の旋回流防止装置として使用するラビリンスシール装置の第4実施形態を示す切断断面図。 図2のF−F矢視方向から切断した本発明に係る流体機械の旋回流防止装置として使用するラビリンスシール装置の第5実施形態を示す切断断面図。 図2のG−G矢視方向から切断した本発明に係る流体機械の旋回流防止装置として使用するラビリンスシール装置の第5実施形態を示す切断断面図。 図2のF−F矢視方向から切断した本発明に係る流体機械の旋回流防止装置として使用するラビリンスシール装置の第6実施形態を示す切断断面図。 図2のG−G矢視方向から切断した本発明に係る流体機械の旋回流防止装置として使用するラビリンスシール装置の第6実施形態を示す切断断面図。 図2のF−F矢視方向から切断した本発明に係る流体機械の旋回流防止装置として使用するラビリンスシール装置の第7実施形態を示す切断断面図。 図2のG−G矢視方向から切断した本発明に係る流体機械の旋回流防止装置として使用するラビリンスシール装置の第7実施形態を示す切断断面図。 図2のF−F矢視方向から切断した本発明に係る流体機械の旋回流防止装置として使用するラビリンスシール装置の第8実施形態を示す切断断面図。 図2のG−G矢視方向から切断した本発明に係る流体機械の旋回流防止装置として使用するラビリンスシール装置の第8実施形態を示す切断断面図。 図2のF−F矢視方向から切断した本発明に係る流体機械の旋回流防止装置として使用するラビリンスシール装置の第9実施形態を示す切断断面図。 図2のG−G矢視方向から切断した本発明に係る流体機械の旋回流防止装置として使用するラビリンスシール装置の第9実施形態を示す切断断面図。 図2のF−F矢視方向から切断した本発明に係る流体機械の旋回流防止装置として使用するラビリンスシール装置の第10実施形態を示す切断断面図。 図2のG−G矢視方向から切断した本発明に係る流体機械の旋回流防止装置として使用するラビリンスシール装置の第10実施形態を示す切断断面図。 ラビリンスシール装置を備えた従来の蒸気タービンを示す概念図。 図23のA部の部分拡大図。 タービンロータとダイアフラム内輪との間にラビリンスシール装置を備えた従来の蒸気タービンを示す部分概念図。 図25のB部の部分拡大図。 図26のC−C矢視方向から切断したラビリンスシール装置を示す切断断面図。 図26のD−D矢視方向から切断したラビリンスシール装置を示す切断断面図。 タービンロータに軸受荷重およびラビリンスシール荷重が与えられることを示す概念図。 タービンロータ安定度とタービンロータ荷重との相関関係を示す線図。 タービンロータの周囲に発生する圧力分布を示す概念図。 タービンロータの周囲に発生する圧力分布によりタービンロータの回転中心が偏位することを示す概念図。 タービンロータの不安定化力と作動流体の平均旋回流速との相関関係を示す線図。
符号の説明
1 タービンケーシング
2 タービンロータ
3 タービン段落
4 ダイアフラム内輪
5 ダイアフラム外輪
6 タービンノズル
7 タービン動翼
8a,8b グランド部
9,9a,9b,9c,9d ラビリンスシール装置
10 ラビリンスフィン
11 ラビリンスパッキンリング
12 絞り部
13 チャンバ
14a,14b ジャーナル軸受
15 ダイアフラム内輪
16 タービンノズル
17 タービンロータ
18a,18b タービン動翼
19 タービン段落
20 ラビリンスシール装置
21 ラビリンスパッキンリング
22 ラビリンスフィン
23 絞り部
24 チャンバ
24a 上半側チャンバ
24b 下半側チャンバ
24c,24d,24d 断面縁線
24c,24c,24c 曲線
25 歯先
26,26a,26b,26c 狭窄部
27,27a,27b,27c 拡開部
28 内周壁
29 粗面
30 長円
31 窪み
32a,32b,32c バッファポケット
33a,33b 段差

Claims (15)

  1. 回転部を包囲する静止部との間に設けたラビリンスシール装置におけるチャンバの断面縁線の中心を、前記回転部の回転中心に対しオフセットさせる構成にしたことを特徴とする流体機械の旋回流防止装置。
  2. チャンバの断面縁線の中心をオフセットさせる位置は、回転部の回転中心を通るX軸、Y軸のうち、Y軸上に沿って前記回転部の回転中心よりも下方に設定したことを特徴とする請求項1記載の流体機械の旋回流防止装置。
  3. チャンバの断面縁線の中心をオフセットさせる位置は、回転部の回転中心を通る回転部中心線上に沿い、前記回転部の回転中心よりも下方に設定するとともに、前記チャンバの断面縁線の中心を通るチャンバ中心線を前記回転部の回転部中心線に対し、前記回転部の回転方向と逆向き方向の偏角の位置に設定したことを特徴とする請求項1記載の流体機械の旋回流防止装置。
  4. 回転部を包囲する静止部との間に設けたラビリンスシール装置におけるチャンバを形成したラビリンスパッキンリングの内周壁に、粗面を備えたことを特徴とする流体機械の旋回流防止装置。
  5. ラビリンスパッキンリングの内周壁は、全周に亘って粗面を備えたことを特徴とする請求項4記載の流体機械の旋回流防止装置。
  6. ラビリンスパッキンリングは、回転部の回転中心を通るX軸を境に2分割し、2分割した上半側チャンバを設けたラビリンスパッキンリングの内周壁に、全周に亘って粗面を備えるとともに、2分割した下半側チャンバを設けたラビリンスパッキンリングの内周壁に、断続的に粗面を備えたことを特徴とする請求項4記載の流体機械の旋回流防止装置。
  7. 回転部を包囲する静止部との間に設けたラビリンスシール装置におけるチャンバの断面縁線を、前記回転部の回転中心を通るY軸上に沿って長円に画成したことを特徴とする流体機械の旋回流防止装置。
  8. 回転部を包囲する静止部との間に設けたラビリンスシール装置におけるチャンバの断面縁線を、前記回転部の回転中心を通るY軸上に沿って長円に画成するとともに、長円のチャンバの断面縁線の前記Y軸上に窪みを備えたことを特徴とする流体機械の旋回流防止装置。
  9. 回転部を包囲する静止部との間に設けたラビリンスシール装置におけるチャンバの断面縁線を、前記回転部の回転中心に対し、外側に向って膨出させた3つの曲線を連続的に接続する三角形に形成したことを特徴とする流体機械の旋回流防止装置。
  10. 回転部を包囲する静止部との間に設けたラビリンスシール装置におけるチャンバの断面縁線上に、少なくとも1つ以上のパッファポケットを備えたことを特徴とする流体機械の旋回流防止装置。
  11. バッファポケットは、円弧状に形成したことを特徴とする請求項10記載の流体機械の旋回流防止装置。
  12. 回転部を包囲する静止部との間に設けたラビリンスシール装置におけるチャンバの断面縁線を、回転部の回転中心を通るX軸、Y軸のうち、X軸を境にしてY軸上を進退させて設定した2つのチャンバの断面縁線の中心から画成する構成にしたことを特徴とする流体機械の旋回流防止装置。
  13. チャンバの断面縁線は、2つの段差を備えたことを特徴とする請求項12記載の流体機械の旋回流防止装置。
  14. 回転部を包囲する静止部との間に設けたラビリンスシール装置におけるチャンバの断面縁線を、回転部の回転中心を通るX軸、Y軸のうち、X軸よりも下方のY軸上を進退させて設定した2つのチャンバの断面縁線の中心から画成する構成にしたことを特徴とする流体機械の旋回流防止装置。
  15. チャンバの断面縁線は、1つの段差を備えたことを特徴とする請求項14記載の流体機械の旋回流防止装置。
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