JP2013142435A - シール装置 - Google Patents

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倫平 川下
Ryokichi Honbo
亮吉 本坊
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隆史 岩本
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和弘 門間
Nobuyoshi Goshima
設喜 五島
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【課題】シール装置において、回転体の振れ回りを助長するシール励振力の発生を抑え、軸の低周波振動を防止する。
【解決手段】ロータ12とこのロータ12の外周側に位置するケーシングとの間に設けられて蒸気の軸方向流れを抑制する第1シール装置21にて、静翼の内側にロータ12の外周面との間に第1周方向隙間S1を確保するシールリング23を固定し、この第1周方向隙間S1として、径方向における隙間量が小さくなる小隙間部S11と、径方向における隙間量が大きくなる大隙間部S12を、周方向に所定間隔で複数設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、蒸気タービンなどの静止体と回転体の間に設けられて軸方向に流れる流体の漏れを防止するシール装置に関するものである。
一般的な蒸気タービンは、ケーシングに回転軸であるロータが回転自在に支持され、このロータの外周部に動翼が設けられると共に、ケーシングに静翼が設けられ、蒸気通路にこの動翼と静翼が交互に複数配設されて構成されている。従って、この動翼及び静翼を流れる蒸気により、動翼を介してロータが回転駆動することができる。
このような蒸気タービンにて、動翼は、ロータの外周側で径方向に沿って設けられると共に、ロータの周方向に所定間隔で複数設けられている。この動翼は、基端部がロータディスクに固定され、先端部にシュラウドが固定されている。一方、静翼は、ロータの外周側で径方向に沿って設けられると共に、ロータの周方向に所定間隔で複数設けられている。この静翼は、基端部がケーシングの内面に固定され、先端部にシュラウドが固定されている。そして、ケーシングの内面に動翼のシュラウドとの隙間をシールするシール装置が設けられると共に静翼の先端部(シュラウド)にロータとの隙間をシールするシール装置が設けられている。
このようなシール装置としては、例えば、下記特許文献1−3に記載されている。特許文献1に記載された軸流流体機械の漏洩防止装置は、複数のシールフィンを有するラビリンスパッキンに旋回流防止片を設けたものである。また、特許文献2に記載された軸シール構造は、軸封部材本体の内周面にラビリンスフィンとフローティングリングとを軸方向へ交互に設け、軸封部材本体の内周面に収納溝37を形成し、フローティングリングに収納溝37の側面への押し付け力を弾性変形して吸収するサポートスプリング33をもうけるものである。また、特許文献3に記載された蒸気タービンシール装置は、シール静止体複数のシールフィン7を固定し、ロータ側のシールフィンの表面に半径方向に伸びる凹凸部を周方向に離散的に形成するものである。
特開昭58−143104号公報 特開2002−161711号公報 特許第4598583号公報
ところで、蒸気タービンにおいて、ロータが定格回転で回転しているとき、低周波振動と呼ばれる振動が発生することがある。この低周波振動は、ロータが1回転するときに1回だけ発生する振動とは異なり、定格回転数で回転しているとき、この回転数に対して低周波の軸の固有振動数成分が主となる振動である。この原因の大きな要因と考えられているのがシール励振力である。このシール励振力は、シール部分の膨張室を流れる旋回流が原因となり生じるものであり、軸の微小振動に対して、軸の振れ回りを助長させるような力が働く。これは、軸が径方向へ微小に変位したとき、軸とシールリングとの流路が狭まって圧力が高くなる部分と、流路が広がって圧力が低くなる部分が発生し、圧力差による力が生じるためである。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、シール励振力の発生を抑えることで軸の低周波振動の低減可能とするシール装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明のシール装置は、回転体と該回転体の外周側に位置する静止体との間に設けられて流体の軸方向流れを抑制するシール装置において、前記静止体の内側に該回転体の外周面との間に第1周方向隙間を確保するシールリングが固定され、前記第1周方向隙間は、径方向における隙間量が小さくなる小隙間部を有し、前記小隙間部は、周方向に所定間隔で複数設けられる、ことを特徴とするものである。
従って、回転体とシールリングとの第1周方向隙間を流れる旋回流により、回転体が微小振動して径方向へ微小に変位しても、この第1周方向隙間は、小隙間部が周方向に所定間隔で複数設けられていることから、この小隙間部では流体の圧力が高くなっており、この回転体の径方向への変位を押さえ込むこととなり、シール励振力の発生を抑えることで軸の低周波振動を低減することができる。
本発明のシール装置では、前記複数の小隙間部は、周方向に均等間隔で設けられることを特徴としている。
従って、小隙間部が周方向に均等間隔で設けられることで、回転体が径方向へ変位したとき、この回転体に対して周方向から均等に反力が作用することとなり、この各小隙間部の圧力により回転体を中心位置に適正に押さえ込むことができる。
本発明のシール装置では、前記シールリングは、2つの半楕円リングが接続されて構成されることを特徴としている。
従って、2つの半楕円リングを接続してシールリングを構成することで、容易に第1周方向隙間における小隙間部を形成することができ、製造コストを低減することができる。
本発明のシール装置では、前記シールリングは、内周部に前記回転体の外周面との間に周方向に均等な第2周方向隙間を確保するシールフィンが固定されることを特徴としている。
従って、シールリングの内周部にシールフィンを設けることで、回転体に対してシールリングの第1周方向隙間が周方向に不均等だとしても、シールフィンの第2周方向隙間が周方向に均等であることから、十分なシール性能を確保することができる。
本発明のシール装置では、前記シールフィンは、2つの半円リングが接続されて構成されることを特徴としている。
従って、2つの半円リングを接続してシールフィンを構成することで、容易に第2周方向隙間を形成することができ、製造コストを低減することができる。
本発明のシール装置によれば、静止体の内側に回転体の外周面との間に第1周方向隙間を確保するシールリングを固定し、第1周方向隙間に径方向における隙間量が小さくなる小隙間部を周方向に所定間隔で複数設けるので、小隙間部の圧力により回転体の径方向への変位を押さえ込むことで、シール励振力の発生を抑えることで軸の低周波振動を低減することができる。
図1は、本発明の一実施例に係るシール装置を表す概略図である。 図2は、本実施例のシール装置の断面を表す図1のII−II断面図である。 図3は、本実施例のシール装置の断面を表す図1のIII−III断面図である。 図4は、本実施例のシール装置における作用を表す概略図である。 図5−1は、本実施例のシール装置の製造工程を表す概略図である。 図5−2は、本実施例のシール装置の製造工程を表す概略図である。 図5−3は、本実施例のシール装置の製造工程を表す概略図である。 図5−4は、本実施例のシール装置の製造工程を表す概略図である。 図6は、本実施例のシール装置が適用された蒸気タービンの概略構成図である。 図7は、本実施例のシール装置の装着位置を表す概略図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るシール装置の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではなく、また、実施例が複数ある場合には、各実施例を組み合わせて構成するものも含むものである。
図1は、本発明の一実施例に係るシール装置を表す概略図、図2は、本実施例のシール装置の断面を表す図1のII−II断面図、図3は、本実施例のシール装置の断面を表す図1のIII−III断面図、図4は、本実施例のシール装置における作用を表す概略図、図5−1から図5−4は、本実施例のシール装置の製造工程を表す概略図、図6は、本実施例のシール装置が適用された蒸気タービンの概略構成図、図7は、本実施例のシール装置の装着位置を表す概略図である。
以下に説明する実施例では、本発明のシール装置を蒸気タービンに適用した例を挙げて説明する。本実施例の蒸気タービンにおいて、図6に示すように、ケーシング11は、中空形状をなし、回転体としてのロータ12が複数の軸受13により回転自在に支持されている。このロータ12は、ケーシング11の内部にて、外周部に複数のロータディスク14が軸方向に所定間隔で固定されており、各ロータディスク14は、外周部に複数の動翼15が周方向に所定間隔で固定されている。即ち、動翼15は、ロータ12における軸方向に所定間隔で複数段にわたって配置されることとなる。また、ケーシング11は、内周部に複数の取付部16が軸方向に所定間隔で固定されており、各取付部16は、内周部に複数の静翼17が周方向に所定間隔で固定されている。即ち、静翼17は、ロータ12における軸方向に所定間隔で複数段にわたって配置されることで、複数段の動翼15の間に位置することとなる。
そして、複数段の動翼15と複数段の静翼17がロータ12における軸方向に沿って交互に所定間隔で配置されることで、ケーシング11内の動翼15及び静翼17が配設される通路が蒸気通路18として構成される。この蒸気通路18は、一端部が蒸気供給口19に連通し、他端部が蒸気排出口20に連通している。
また、図7に示すように、静翼17は、先端部にロータ12の外周面との間の蒸気(流体)の流れを防止する第1シール装置21が設けられている。この第1シール装置21において、静翼17は、先端部にシュラウド22が固定されており、周方向に配列される複数の静翼17の各シュラウド22が環状に接続されている。そして、環状をなすシュラウド22は、内周側にシールリング23が固定され、このシールリング23の内周部に複数のシールフィン24が軸方向に所定間隔で固定されている。
一方、動翼15は、先端部にケーシング11の内周面との間の蒸気(流体)の流れを防止する第2シール装置31が設けられている。この第2シール装置31において、ケーシング11は、内周部に取付リング32が固定されており、この取付リング32は、内周側にシールリング33が固定され、このシールリング23の内周部に複数のシールフィン34が軸方向に所定間隔で固定されている。
従って、蒸気が蒸気供給口19から蒸気通路18に供給されると、この蒸気が複数の動翼15と静翼17を通過することで、各動翼15を介してロータ12が駆動回転し、このロータ12に連結された図示しない発電機を駆動する一方、動翼15を駆動した蒸気は、排気ディフューザ(図示略)で静圧に変換されてから蒸気排出口20から大気に放出される。また、第1シール装置21は、蒸気通路18を流れる蒸気がロータ12と静翼17との隙間から軸方向に漏洩するのを防止し、第2シール装置31は、蒸気通路18を流れる蒸気がケーシング11と動翼15との隙間から軸方向に漏洩するのを防止する。
ところで、このように構成された蒸気タービンにて、ロータ12が定格回転数で回転しているとき、この回転数に対して低周波の固有振動数成分が主となる振動が発生する。この振動は、各シール装置21,31を流れる旋回流が原因となって生じるものであり、ロータ12の微小振動に対して、ロータ12の振れ回りを助長させるような力が働き、ロータ12が振れ回りして性能が低下してしまう。
そこで、本実施例では、各シール装置21,31は、この各シール装置21,31を流れる旋回流によりロータ12が微小振動して径方向に変位しても、この径方向への変位を押さえ込むような力が発生してロータ12の振れ回りを防止することができる。なお、各シール装置21,31は、ほぼ同様の構成をなしていることから、第1シール装置21について詳細に説明する。
即ち、第1シール装置21において、図1から図3に示すように、シールリング23は、円筒形状をなし、内周面とロータ12の外周面との間に第1周方向隙間S1を確保するものである。この第1周方向隙間S1は、径方向における隙間量が小さくなる小隙間部S11と、径方向における隙間量が大きくなる大隙間部S12とが複数(本実施例では、2個ずつ)周方向に均等間隔(所定間隔)で設けられている。
即ち、シールリング23は、2つの半楕円リング23a,23bからなり、この各半楕円リング23a,23bにおける長手方向の端部同士が接続されて構成されている。そして、この半楕円リング23a,23bは、外周部がシュラウド22に固定されることで、内周面が真円形状ではなくて楕円形状となっている。一方、ロータ12は、この楕円形状であるシールリング23の内側に配置されている。そのため、楕円形状をなすシールリング23の内側に真円形状をなすロータ12が配置されることで、両者の間に形成される第1周方向隙間S1は、小隙間部S11と大隙間部S12とが交互に形成される。この場合、2個の小隙間部S11は、周方向に均等間隔で(180度ずれて)位置し、2個の大隙間部S12も、周方向に均等間隔で(180度ずれて)位置し、小隙間部S11と大隙間部S12は90度ずれて位置している。
また、第1シール装置21において、シールフィン24は、円板形状をなし、内周面とロータ12の外周面との間に第2周方向隙間S2を確保するものである。この第2周方向隙間S2は、径方向における隙間量が周方向でほぼ均等となっている。
即ち、シールフィン24は、2つの半真円リング24a,24bからなり、この各半真円リング24a,24bにおける長手方向の端部同士が接続されて構成されている。そして、この半真円リング24a,24bは、外周部がシールリング23の内周面に形成された周方向溝25a,25b(図5−4参照)に嵌入して固定されることで、内周面が真円形状となっている。この場合、シールリング23における半楕円リング23a,23bは楕円形状をなすものの、周方向溝25a,25bは真円形状となっている。そして、一方、ロータ12は、この真円形状であるシールフィン24の内側に配置されている。そのため、真円形状をなすシールフィン24の内側に真円形状をなすロータ12が配置されることで、両者の間に形成される第2周方向隙間S2は、径方向における隙間量が周方向でほぼ均等となっている。
ここで、第1シール装置21に製造方法について説明する。まず、図5−1に示すように、真円形状をなすシールリング23を加工し、2つの半円形状リングを形成し、この2つの半円形状リングの各端部を結ぶ直線に対して直交する方向の長さLだけ、各端部を切断することで、2つの半楕円リング23a,23bを形成する。次に、図5−2に示すように、2つの半楕円リング23a,23bの端部同士を接合することで、楕円形状(レモン形状)をなすシールリングを形成する。
続いて、図5−3に示すように、接続された半楕円リング23a,23bの内周面にシールフィン24(半真円リング24a,24b)を挿入するための真円形状をなす周方向溝25a,25bを形成する。この場合、周方向溝25a,25bは、シールリング23(半楕円リング23a,23b)の中心Oを中心とする周方向溝25a,25bとする。そして、図5−4に示すように、シールリング23(半楕円リング23a,23b)の周方向溝25a,25bにシールフィン24(半真円リング24a,24b)を挿入することで、第1シール装置21が製造される。
従って、図1及び図4に示すように、第1シール装置21は、ロータ12とシールリング23との間に第1周方向隙間S1が確保され、複数の小隙間部S11と大隙間部S12が周方向に均等間隔で設けられている。この場合、シールリング23に対してロータ12が回転することから、第1周方向隙間S1では、ロータ12の回転方向に沿って蒸気の旋回流が生成される。そのため、第1周方向隙間S1は、小隙間部S11よりロータ12の回転方向の上流側で圧力が高く、小隙間部S11よりロータ12の回転方向の下流側で圧力が低く設定される。
そして、ロータ12が定格回転数で回転しているとき、この回転数に対して低周波の固有振動数成分が主となる振動が発生する。ここで、何らかの原因によりロータ12が径方向に変位したとする。このとき、変位したロータ12は、2つの小隙間部S11側、つまり、2つの方向から圧力の反力を受け、逆に押し返されて元の位置に戻る。即ち、ロータ12は、周囲に2つの高圧領域が存在することから径方向に変位しようとすると、このいずれかの高圧領域から反力を受け、結果として、径方向への変位を押さえ込むような力を受けることとなり、このロータ12の振れ回り(振動)が防止される。
また、このとき、ロータ12は、シールフィン24により周方向に均等な第2周方向隙間S2が設けられていることから、ロータ12とシールフィン24との間の第2周方向隙間S2を通過する蒸気量が低減される。
このように本実施例のシール装置にあっては、ロータ12とこのロータ12の外周側に位置するケーシング11(静翼17)との間に設けられて蒸気の軸方向流れを抑制する第1シール装置21にて、静翼17の内側にロータ12の外周面との間に第1周方向隙間S1を確保するシールリング23を固定し、この第1周方向隙間S1として、径方向における隙間量が小さくなる小隙間部S11と、径方向における隙間量が大きくなる大隙間部S12を、周方向に所定間隔で複数設定している。
従って、ロータ12とシールリング23との第1周方向隙間S1を流れる旋回流により、ロータ12が微小振動して径方向へ微小に変位しても、小隙間部S11と大隙間部S12が周方向に交互に複数設けられていることから、複数の小隙間部S11では蒸気の圧力が高くなっており、このロータ12の径方向への変位を押さえ込むこととなり、ロータ12の触れ回りを抑制することでシール励振力の発生を抑えて軸の低周波振動を低減することができる。
また、本実施例のシール装置では、複数の小隙間部S11を周方向に均等間隔で設けている。従って、小隙間部S11が周方向に均等間隔で設けられることで、ロータ12が径方向へ変位したとき、このロータ12に対して均等に反力が作用することとなり、この各小隙間部S11の圧力によりロータ12を中心位置に適正に押さえ込むことができる。
また、本実施例のシール装置では、2つの半楕円リング23a,23bを接続することでシールリング23を構成している。従って、容易に第1周方向隙間S1における小隙間部S11と大隙間部S12を形成することができ、製造コストを低減することができる。
また、本実施例のシール装置では、シールリング23の内周部にロータ12の外周面との間に周方向に均等な第2周方向隙間S2を確保するシールフィン24を固定している。従って、ロータ12に対してシールリング23の第1周方向隙間S1が周方向に不均等だとしても、シールフィン24の第2周方向隙間S2が周方向に均等であることから、十分なシール性能を確保することができる。
また、本実施例のシール装置では、2つの半円リング24a,24bを接続してシールフィン24を構成している。従って、容易に第2周方向隙間S2を形成することができ、製造コストを低減することができる。
なお、ここでは、第1シール装置21について説明したが、第2シール装置31も同様の構成をなし、同様の作用効果をなすことができる。
また、上述した実施例では、2つの小隙間部S11と2つの大隙間部S1を交互に設けることで第1周方向隙間S1を構成したが、3つ以上の小隙間部と3つ以上の大隙間部を交互に設けることで第1周方向隙間を構成してもよい。また、シールリング23やシールフィン24を2分割としたが、一体的に形成したり、3分割以上としてもよい。
また、上述した実施例では、本発明のシール装置を蒸気タービンに適用して説明したが、ガスタービンや圧縮機などのいずれの回転機械にも適用することができる。
11 ケーシング(静止体)
12 ロータ(回転体)
15 動翼
17 静翼
21 第1シール装置
23 シールリング
24 シールフィン
31 第2シール装置
33 シールリング
34 シールフィン

Claims (5)

  1. 回転体と該回転体の外周側に位置する静止体との間に設けられて流体の軸方向流れを抑制するシール装置において、
    前記静止体の内側に該回転体の外周面との間に第1周方向隙間を確保するシールリングが固定され、
    前記第1周方向隙間は、径方向における隙間量が小さくなる小隙間部を有し、
    前記小隙間部は、周方向に所定間隔で複数設けられる、
    ことを特徴とするシール装置。
  2. 前記複数の小隙間部は、周方向に均等間隔で設けられることを特徴とする請求項1に記載のシール装置。
  3. 前記シールリングは、2つの半楕円リングが接続されて構成されることを特徴とする請求項1または2に記載のシール装置。
  4. 前記シールリングは、内周部に前記回転体の外周面との間に周方向に均等な第2周方向隙間を確保するシールフィンが固定されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載のシール装置。
  5. 前記シールフィンは、2つの半円リングが接続されて構成されることを特徴とする請求項4に記載のシール装置。
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