JP2005213612A - Wcサーメット溶射ロール - Google Patents

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Abstract

【課題】 pHが 3.0以下の腐食環境下であっても十分な耐食性を有し、また被膜密着性に優れ、さらには材料費も安価なWCサーメット溶射ロールを提供する。
【解決手段】 ロール胴部の表面に、Ni系めっき層を介して、Fe含有量が0.05mass%以下のWCサーメット溶射層を有し、かつ該WCサーメット溶射層に対し、エポキシ系樹脂、シリコン系樹脂およびポリエステル系樹脂のうちから選ばれる少なくとも1種の樹脂による封孔処理を施す。
【選択図】 図3

Description

本発明は、鋼板の酸洗や表面処理に使用されるデフレクタロール等に適用して好適なWCサーメット溶射ロールに関し、特にpHが 3.0以下の腐食環境下における耐食性の改善を図ったものである。
一般に、pHが 3.0以下の腐食環境下で使用されるロールは、SS相当の板巻きスリーブとS35C相当の軸とで構成された鉄芯に、耐酸性のあるゴムをライニングして使用されている。また、ゴムライニングでは機械的な摩耗等の理由で寿命が短いロールでは、SUS 系のロールが使用されている。さらに、このSUS 系のロール胴部にWCサーメットを溶射して使用する場合もある。
一方、特許文献1、特許文献2および特許文献3にはそれぞれ、耐摩耗性を必要とするブライドルロールにおいて、表面に被覆したWCサーメット溶射被膜の表面粗さおよび溶射被膜中の気孔率を規定したロールが提案されている。
また、特許文献4には、スキンパスラインや酸洗ライン等の腐食・摩耗環境下で使用されるデフレクタロールの表面に、Ni:35〜40mass%、Cr:10〜15mass%および炭化物を合計で45〜55mass%含み、残部は不純物からなる溶射被覆層を形成することが提案されている。
さらに、特許文献5には、WC−Niサーメットと残部Ni基自溶合金からなる混合粉末を溶射したのち、再溶融処理を施して、被覆層を緻密化した耐食性ロールが提案されている。
また、特許文献6には、サーメット溶射被膜の形成に際し、中間溶射被膜に封孔剤の含浸処理とショットブラストによる開孔部の封孔処理を施すことによって、被膜の耐剥離性を向上させる技術が提案されている。
その他、特許文献7には、ロール材の表面に、Ni系マトリックスまたはCo系マトリックスめっき被膜を形成し、その上に、サーメット系被膜や通電セラミック被膜、メタル系被膜等の耐摩耗、耐食溶射被膜を被覆したコンダクターロールが提案されている。
特開昭64−87006 号公報 特公平5−37724 号公報 特開平2−187206号公報 特開平10−118707号公報 特開2002−88461 号公報 特開2003−113462号公報 特開平4−346693号公報
しかしながら、ゴムライニングロールでは、前述したとおり、摩耗により寿命が短く、またゴムライニングが剥離した場合には鉄芯が溶損するという問題があった。
また、SUS 系ロールでも、摩耗により比較的早く表面粗さが低下し、また異物がかみ込んだ場合には鋼板の押疵が発生するという問題があった。
さらに、SUS 系ロールにWCサーメットを溶射したロールでは、単なるSUS 系ロールに比較すると耐摩耗性が向上できるのでそれなりに寿命は延びるものの、大変高価なことと、異物のかみ込み時にSUS 系母材の変形により被膜が剥離し、鋼板品質不良に至るという問題があった。
一方、特許文献1,特許文献2および特許文献3に開示のロールにはそれぞれ、腐食環境下では腐食により被膜が剥離するという問題があった。
また、特許文献4および特許文献5に開示のロールは、平均硬度がビッカース硬さHVで 550〜650 とWCサーメットの1100〜1200に比べて低いことから、早期摩耗によってスリップが発生する他、異物かみ込み時に鋼板に押疵が発生するという問題があった。
さらに、特許文献6では、ショットブラストによって封孔した開孔部が使用中に摩耗により露出し、pH≦3.0 の環境では十分な耐食性が得られず、被膜剥離に至るトラブルが生じた。また、ロール胴部端面およびロール軸の腐食によるロール軸折損トラブルも懸念された。
その他、特許文献7に開示のロールは、封孔処理を行わないため、溶射被膜表面の開孔部から腐食液が浸透し、それがやがてアンダーコートであるNi系めっきとNi系等の溶射被膜の界面に達する結果、溶射被膜が剥離するという問題があった。また、Ni系等のメタル系の溶射被膜を最表層に用いた場合、その硬度は、よくあるCrめっきのそれ(ビッカース硬さHVで750 程度)よりも低いと推定され、耐摩擦性の点でも問題を残していた。
本発明は、上記の問題を有利に解決するもので、pHが 3.0以下の腐食環境下であっても十分な耐食性を有し、また被膜密着性に優れ、さらには材料費も安価なWCサーメット溶射ロールを提案することを目的とする。
さて、発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、
(1) WCサーメット溶射層中の不純物とくにFeを極力低減することにより、腐食環境下での耐食性が大幅に向上する、
(2) WCサーメット溶射層に、エポキシ系樹脂の封孔剤を含浸させる封孔処理を施すと、上記したFe低減効果との相乗効果により、腐食環境下において該溶射層が摩耗した状態であっても優れた耐食性が得られる、
(3) また、WCサーメットの溶射に先立ち、下地層としてNi系めっき層を形成しておくことにより、WCサーメット溶射層に異物がかみ込んでクラックが入ったり、未封孔部位が局部的に存在していたりしても、腐食の進行が抑えられ、被膜密着性が向上する
等の知見を得た。
さらに、
(4) ロール胴部の端面およびロール軸部全般に、ハステロイを溶射することにより、腐食によるロール軸折損トラブルも抑制できる
ことも併せて見出した。
本発明は、上記の知見に立脚するものである。
すなわち、本発明の要旨構成は次のとおりである。
(1)ロール胴部の表面に、Ni系めっき層を介してWCサーメット溶射層を被覆したWCサーメット溶射ロールであって、該WCサーメット溶射層中のFe含有量を0.05mass%以下に抑制すると共に、該WCサーメット溶射層に対し、エポキシ系樹脂、シリコン系樹脂およびポリエステル系樹脂のうちから選ばれる少なくとも1種の樹脂による封孔処理を施したことを特徴とするWCサーメット溶射ロール。
(2)前記Ni系めっき層の厚みが、0.04〜0.1 mmであることを特徴とする上記(1)記載のWCサーメット溶射ロール。
(3)前記WCサーメット溶射層の厚みが、 0.1〜0.3 mmであることを特徴とする上記(1)または(2)記載のWCサーメット溶射ロール。
(4)前記WCサーメット溶射層の硬度がビッカース硬さHVで1100〜1300、前記Ni系めっき層の硬度がビッカース硬さHVで 150以上、前記ロール胴部の硬度がショア硬さHSで70以上であることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載のWCサーメット溶射ロール。
(5)前記ロール胴部の端面およびロール軸部に、ハステロイ溶射層を有することを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載のWCサーメット溶射ロール。
本発明に従い、Ni系めっき層を介して、Fe含有量が0.05mass%以下のWCサーメット溶射層を被覆し、かつこのWCサーメット溶射層にエポキシ系樹脂等による封孔処理を施すことにより、pHが 3.0以下の腐食環境下においても優れた耐食性を示すロールを得ることができる。
また、この発明のロール素材としては、S45CやSS400 等の一般的な鋼材で十分で、高価なSUS 系等を使用する必要がないので、ロール原単位が低いだけでなく、補修費も低減できるという効果もある。
以下、本発明を具体的に説明する。
本発明において、ロールの素材としては、高価なSUS 系を用いる必要はなく、従来から用いられている一般的な鋼材で十分である。
しかしながら、ロール胴部の表面硬度がショア硬さHSで70に満たないと、トップコートであるWCサーメット溶射層の厚み如何ではロール胴部が変形して、被膜剥離に至るおそれがあるので、ロール素材としては硬度がショア硬さHSで70以上のものを用いることが望ましい。なお、表面硬度の上限は特に限定されないが、あまりに硬いとショットブラスト等により下地であるロールの粗度を調整しようとする場合に、それがなかなかできない等の別の問題が生じるおそれがあるので、上限はショア硬さHSで90とするのが好適である。
かような鋼材としては、SCM430, SS400, S55C, S50C, S45C および同様成分の遠心鋳造鋼材等が挙げられる。特に好適にはSUJ2等である。
さて、本発明では、上記の素材で作製したロールの胴部表面に、まずアンダーコートとしてNi系めっきを施す。
かようなNi系めっきを施すことにより、トップコートであるWCサーメット溶射層に異物がかみ込んでクラックが入る等しても、腐食の進行が抑えられ、被膜密着性が向上する。また、このNi系めっきと後述するWCサーメット溶射層に施した封孔処理との相乗効果で、腐食液のロール胴部までの到達も抑制することができるので、耐食性が向上する。
かようなNi系めっきとしては、純Niめっきの他、一般工業的に用いられるNi系めっきであれば制限はない。例えば、Ni−P、Ni−Co、Ni−W等が挙げられる。
また、このNi系めっき層の厚みは、0.04〜0.1 mmとすることが好適である。というのは、めっき厚みが0.04mm未満では、Ni系めっき後にショットブラストを行った場合に、ロールの母材表面が露出する可能性が高く、一方 0.1mmを超えると母材硬度をショア硬さHSで70以上としても異物かみ込み時にめっき層の変形が大きくなり、WCサーメット溶射層が剥離するおそれが大きくなるからである。
ここに、Ni系めっき層の厚みの測定は次のようにして行えば良い。
本発明に従いNi系めっき層、次いでWCサーメット溶射層を被覆したロールでは、その断面(ロール軸に垂直な断面)を図1に示すとおり、ロール母材1とNi系めっき層2およびWCサーメット溶射層3の境界は明確であり、相互間に明瞭な拡散層が形成されることはなく、また形成されたとしてもその厚みはNi系めっき層厚の5%以下程度であって無視しても差支えない。
従って、ロール断面の拡大写真(400倍)から、容易にめっき厚みを測定することができる。
なお、図2(a) に示すように、ロール母材1とNi系めっき層2およびNi系めっき層2とWCサーメット溶射層3の境界に凹凸が生じている場合には、その最大厚みをNi系めっき層厚と定義する。また、図2(b) に示すように、Ni系めっき層2の厚みが漸次拡大または縮小している場合にも、最大厚みをNi系めっき層厚と定義する。
Niめっきとしては例えば、硫酸ニッケルに塩化アンチモンと硼酸が入ったpH 5.6〜6.2、浴温20〜35℃、電流密度 0.7〜1.0 A/m2の普通浴と硫酸ニッケルに塩化ニッケルと硼酸が入ったpH 2〜5.6 、電流密度2〜10 A/dm2のワット浴でのめっきが最も一般的である。また、Ni−P合金めっきは、電気めっきあるいは無電解めっきのどちらでも可能であり、電気めっきでは、硫酸ニッケルに塩化ニッケル、正リン酸、亜リン酸が入ったpH 0.5〜1.0 、電流密度5〜40 A/dm2のBrenner 浴でのめっきが一般的である。
また、本発明では、Ni系めっき層の硬度はビッカース硬さHVで 150以上の範囲に調整することが有利である。
というのは、Ni系めっき層の硬度がビッカース硬さHVで 150に満たないと、異物かみ込み時にロールが変形しやすくなるため、その分厚みを薄くして剛性アップしなければならなくなるからである。一方、上限は特に規定するものではないが、現在実現可能なNi系めっき層の硬度は最大で200 であることからすると、それ以下にすることが好ましい。
ここに、Ni系めっき層のビッカース硬さは、次のようにして測定することができる。
すなわち、ロールをまず輪切りの状態にし、表層部分をサンプルとして切り出して、極表層の数十μm 〜数百μm の部分を輪切りの断面で見て、Ni系めっき層およびWCサーメット溶射層の厚みを色の違いから大まかに何十μm ずつか測定する(境界の曖昧さや凹凸による起点の曖昧さがあり、正確には測定が難しい)。その際、境界の曖昧さや凹凸による起点の曖昧さがあったとしても、それによる誤差の最大値をカバーできるだけの余裕を見越して、各何十μm ずつか測定する。
次に、上記サンプル表層を、WCサーメット溶射層の厚みとして見積もった値の分だけ研削し、研削後の表層について、Ni系めっき層のビッカース硬さをJIS Z 2244に準拠して測定する。
また、ロール胴部のビッカース硬さを測定する場合には、上記研削後のサンプル表層を、さらにNi系めっき層の厚みとして見積もった値の分だけ研削し、研削後の表層について、ロール胴部のビッカース硬さを測定する。
そして、WCサーメット溶射層については、最表層であるから、最表層のビッカース硬さをそのまま測定すれば良い。
なお、WCサーメット溶射層およびNi系めっき層とも、わずか数十μm 〜数百μm の厚みであるから、硬さ測定に際しては、いわゆるマイクロビッカース硬さ(HV0.025)と呼ばれる測定の仕方をすることが好ましい。
この点、ロール胴部は、作業性の面から、ショア硬さで測定することが望ましい。
また、溶射は例えば、HVOF(High Velocity Oxygen Fuel)の溶射装置を用いて行うことができる。もちろん、その他の方法によってもよい。HVOFの溶射装置としては、例えば、プラクスエア/ターファ社製、商品名:JP5000等がある。
また、WCサーメット溶射層、Ni系めっき層およびロール胴部の硬さにはばらつきがあるので、1つの表面で6ヶ所以上、そして特にWCサーメット溶射層およびNi系めっき層については測定可能な範囲でよいが、厚さ方向に2〜3μm のピッチで研削しては、数ヶ所の表面について測定し、その平均値をとるのが好ましい。
ついで、上記したNi系めっき層の上に、トップコートとしてWCサーメット溶射層を形成する。
この発明では、上記のWCサーメット溶射層を形成するに際し、該溶射層中に不純物として含まれるFe含有量を0.05mass%以下に抑制することが特に重要である。
図3に、WCサーメット溶射層中に含まれるFe量と、pH≦3.0 の腐食環境下での耐食性との関係について調べた結果を示す。
同図に示したとおり、WCサーメット溶射層中のFe含有量を0.05mass%以下とすることによって、耐食性が格段に向上している。
この理由は、次のとおりと考えられる。
WCサーメット溶射層中にFeが存在すると、このFeに起因した腐食によりサーメット被膜が損傷して、被膜剥離が生じる等、長期にわたる使用が不可能となる。
この点、WCサーメット溶射層中のFe量を0.05mass%以下に低減すると、かようなFeに起因した腐食によるサーメット被膜の損傷を回避でき、また後述する封孔処理による効果と相まって、長期にわたる使用が可能となる。
このWCサーメット溶射層の厚みは、 0.1〜0.3 mmとすることが好適である。というのは、溶射層の厚みが 0.1mm未満では、研磨後、ショットブラストを行った場合に、Ni系めっき層が露出する可能性があり、一方 0.3mmを超えると溶射層の圧縮応力によって溶射被膜が剥離する可能性が大きいからである。
また、この発明におけるWCサーメットについては、純粋なWCのほか、バインダーがCoだけの場合を除いて、バインダーがCoとCrを含有するものであってもよいし、あるいはNiとCrを含有するものであってもよく、従来公知のWCサーメットいずれもが適合する。中でも例えば、WCサーメットのバインダーとしてNiを7〜11mass%含有するもの等が特に好適に使用できる。
しかしながら、従来のサーメット素材をそのまま使用してWCサーメット溶射層を形成した場合には、該溶射層中に0.1 mass%程度のFeの混入が避けられなかった。
従って、本発明では、サーメット素材としては、Fe含有量が極力少ないものを使用し、WCサーメット溶射層中におけるFe含有量を0.05mass%以下に抑制することが肝要である。
WCサーメット溶射層の硬度は、ビッカース固さHVで1100〜1300とすることが好適である。1100を下回ると摩耗が大きくなり、1300を上回ると硬すぎてクラックが入り、腐食液が浸透して溶射被膜が剥離しやすくなる傾向にある。
上記のようにしてWCサーメット溶射層を形成したのち、このWCサーメット溶射層に対して樹脂による封孔処理を施す。
この封孔処理に用いる樹脂としては、エポキシ系樹脂、シリコン系樹脂およびポリエステル系樹脂のうちから選ばれる少なくとも1種が好適である。
かような封孔処理を施した場合、Ni系めっき層との相乗効果で、腐食液のロール胴部までの到達を抑制できるだけでなく、Fe含有量の低減との相乗効果で、Feに起因した腐食によるサーメット被膜の損傷も抑制できるので、ロール寿命の大幅な延長が可能になる。
さらに、本発明では、ロール胴部の端面およびロール軸部に対して、ハステロイの溶射を行うことが好ましい。ロール表面のみならず、ロール胴部の端面やロール軸部が腐食液に触れた状態で供用される場合があるからである。
この場合、ロール胴部の端面に対するハステロイ溶射に際しては、図4に示すように、ロール端面のロール胴部とのつなぎ目の領域、すなわちロール端面の最外周領域4(ロール胴部表面から10mm以上)に、ロール胴部と同様にNi系めっきを行い、このNi系めっき層の上に重ねるようにして、ハステロイ溶射層5をロール端面からロール軸部全般にわたって形成することが好ましい。
かようなハステロイ溶射を行うことにより、ロールの端面および軸部における腐食が抑制でき、ロール胴部と同様な耐食性を得ることができる。
このような耐食性を得るために、ハステロイ溶射層の厚みは0.1 mm以上とするのが好ましい。
表1に示す素材になるロールの胴部表面に、Ni系めっきを施したのち、その上に重ねてWCサーメット溶射層を被覆した。
使用したロールの胴部形状は、直径:φ160 mm、長さ:100 mmである。また、WCサーメットの溶射に際しては、粒径が10〜44μm の粉末を用いた。この粒径とは、レーザー回折式粒度分布計(島津製作所製、レーザー回折式粒度分布測定装置SALD-2100 )で測定した粒度の積算分布が体積百分率で50%となる平均粒子径を用いた。
かくして得られた各WCサーメット溶射ロールの耐食性およびロール寿命について調査した結果を、表1に併記する。
耐食性は、図5に示すとおり、2つの槽と2台のポンプを用いて、H2SO4 溶液の入れ替えを行い、定期的に浸漬環境1hrと乾燥環境1hrを繰り返し作り出す条件下で6W(1008hr)の期間の腐食試験を行ったときの目視による表面外観で、次のとおり評価した。
○:6W後も腐食が全く見当たらない。
△:6W後に局部的に変色が見られる。
×:試験途中に被膜のふくれ、剥離が発生。
また、ロール寿命は、図6に示すとおり、2円筒での接触転動試験を行ったときの、被膜剥離に至るまでの延べ回転数で、次のとおり評価した。
○:1×108 回転超えでも被膜の剥離もクラックの発生も全く見当たらない。
△:1×105 〜1×108 回転の間に被膜剥離が見られた。
×:1×105 回転未満で被膜剥離が見られた。
この時の押付力Pは実機ロールの使用条件にほぼ相当する98Nとした。また、異物はクリーニングセクションより採取した鉄粉を用い、定期的にロール間にかみ込ませた。さらに、回転数は 100 rpmとした。
Figure 2005213612
特許文献6に相当するNo.1と、特許文献7に相当するNo.2の従来例は、いずれも腐食試験の結果が良好でない。No.1は、WC溶射被膜のみであり、ロール胴部との間にNiめっき層が介在しないため、異物がかみ込むとクラックが入り、腐食が進行しやすく、No.2は、封孔処理を行っていないため、溶射被膜表面の開口部から腐食液が浸透し、溶射被膜が剥離しやすいことに起因するものと思われる。
また、WC溶射層の厚いNo.8は、溶射被膜内の圧縮応力により溶射被膜が剥離しやすいためか、腐食試験の結果が若干劣る。
そして、Fe含有量が0.05mass%を上回る No.14, 15, 26は、腐食試験の結果が悪く、WC溶射層の薄いNo.11 は、WC溶射被膜の表面の粗度調整のため、ショットブラストを行ったが、そのとき、めっき層が露出したためか、腐食試験、転動試験とも結果が若干劣る。
次に、Niめっき層の厚いNo.16 は、異物がかみ込むとロールが変形してWC溶射被膜が剥離しやすいためか、腐食試験の結果が若干劣る。
一方、Niめっき層の薄いNo.3, 18, 26は、WC溶射被膜の表面の粗度調整のため、ショットブラストを行ったが、そのときロール胴部が露出したためか、腐食試験の結果が若干劣る。
この他、WC溶射被膜の硬度の低いNo.21 は、摩耗が大きいため転動試験の結果が若干劣り、逆に硬度の高いNo.22 は、異物がかみ込むとクラックが入るためか、腐食試験の結果が若干劣り、ロール胴部の硬度の低いNo.23 は、ロールが変形してWC溶射被膜が剥離しやすいためか、腐食試験の結果が若干劣る。
ロールとして、CGL のクロメート系の表面処理設備の出側で用いるデフレクタロールで、ロール胴の寸法がφ800 ×2200L mmの S45C 製のロールを用いた。このロールのロール胴部に0.08mm厚のNiめっきを施したのち、 73%WC−20%Cr3C2−7%Niサーメットを0.2 mm厚溶射し、ついでエポキシ樹脂で封孔処理した。このときWCサーメット溶射層中のFe含有量は0.04wt%であった。
ついで、ロールの胴部端面および軸部に対し、表2に示す種々の厚みでハステロイ溶射を行った。このとき用いたハステロイ溶射粉末はハステロイCで、その粒径は23〜53μmであった。粒径の測定の仕方は実施例1の場合と同じである。
かくして得られた各WCサーメット溶射ロールの胴部端面および軸部における耐食性について、実施例1で述べたのと同じ浸漬環境と乾燥環境を繰り返し作り出す図5に示した装置を用いた試験を行って調べた結果を、表2に併記する。この場合の評価は、ピースを切断して被膜断面を顕微鏡を使う場合も含めて目視観察した結果、ロール胴部と被膜の境界の部分の腐食状況より、次のとおり判断した。
○:腐食はまったく見られない。
△:境界の部分までの腐食液の浸透が見られる。
×:境界の部分まで達した腐食液により、腐食がみられる。
Figure 2005213612
同表から明らかなように、ロール胴部の端面およびロール軸部に適正厚みのハステロイを溶射することにより、ロール胴部の端面およびロール軸部の耐食性を向上させることができる。
本発明に従うWCサーメット溶射ロールの表層部断面を示す顕微鏡写真(×400倍)である。 (a)は、ロール母材とNi系めっき層およびNi系めっき層とWCサーメット溶射層の境界に凹凸が生じている場合、(b) は、Ni系めっき層の厚みが漸次拡大または縮小している状態を示した図である。 WCサーメット溶射層中に含まれるFe量と、pH≦3.0 の腐食環境下での耐食性との関係を示した図である。 ロール端面に対するハステロイの溶射要領を示した図である。 腐食試験に用いた装置の概略図である。 接触転動試験に用いた装置の概略図である。
符号の説明
1 ロール母材
2 Ni系めっき層
3 WCサーメット溶射層
4 ロール端面の最外周領域
5 ハステロイ溶射層

Claims (5)

  1. ロール胴部の表面に、Ni系めっき層を介してWCサーメット溶射層を被覆したWCサーメット溶射ロールであって、該WCサーメット溶射層中のFe含有量を0.05mass%以下に抑制すると共に、該WCサーメット溶射層に対し、エポキシ系樹脂、シリコン系樹脂およびポリエステル系樹脂のうちから選ばれる少なくとも1種の樹脂による封孔処理を施したことを特徴とするWCサーメット溶射ロール。
  2. 前記Ni系めっき層の厚みが、0.04〜0.1 mmであることを特徴とする請求項1記載のWCサーメット溶射ロール。
  3. 前記WCサーメット溶射層の厚みが、 0.1〜0.3 mmであることを特徴とする請求項1または2記載のWCサーメット溶射ロール。
  4. 前記WCサーメット溶射層の硬度がビッカース硬さHVで1100〜1300、前記Ni系めっき層の硬度がビッカース硬さHVで 150以上、前記ロール胴部の硬度がショア硬さHSで70以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のWCサーメット溶射ロール。
  5. 前記ロール胴部の端面およびロール軸部に、ハステロイ溶射層を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のWCサーメット溶射ロール。
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