JP2005213390A - 油性インキ - Google Patents

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Abstract

【目的】 滲みのない鮮やかな筆跡が得られ、筆跡は耐擦過性や耐水性等の堅牢性に優れる油性インキを得ることを目的とする。
【構成】 油溶性染料2〜20重量%と、油溶性樹脂1〜15重量%と、ジメチルポリシロキサンとポリアルキレンオキサイドが交互に繰り返し結合した直鎖状ブロックコポリマー0.1〜2.0重量%と、エチルアルコール及び/又はプロピレングリコールモノアルキルエーテルを主溶剤としてインキ全量に対し50〜90重量%の溶剤を少なくとも含むことを特徴とする油性インキ。
【選択図】 なし

Description

本発明は、筆記具用、記録計用及びインキジェットプリンター用として好適に用いられ、特に非吸収面において滲みのない鮮やかな筆跡が得られ、筆跡の耐擦過性や耐水性等の堅牢性が良好な油性インキに関するものである。
従来、速乾性マーキングペン等に用いる油性インキは、油溶性染料と溶剤と油溶性樹脂を主成分としている。油性インキは、水溶性染料と水とを成分とする水性インキに比べ、紙、布などのインキ吸収面ばかりでなく、ガラス、金属、プラスチック等のインキ非吸収面にも筆記が可能である。油性インキの溶剤としては、油溶性染料に対する溶解力の高いトルエン、キシレン等の芳香族炭化水素やエチレングリコールモノメチルエール、エチレングリコールモノエチルエーテル等のグリコールエーテル等が使用されてきた。
しかし、近年は人体に対する安全性の観点から、炭素数4以下の脂肪族アルコ−ルや、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテルなどのプロピレングリコールモノアルキルエーテルを油性インキの主溶剤として用いられることが多い。
また、非吸収面、特に親水性を有するガラス面や金属面に筆記した場合に筆跡幅が大きくなるという滲みの現象を防止するために、インキにポリエーテル変性シリコーンオイルを含有させることが提案されている。
特開平05−247400号公報 特開平06−271803号公報
しかしながら、上記従来のポリエーテル変性シリコーンオイルを含有させた油性インキを用いてガラス面や金属面などに筆記された筆跡は、乾燥状態では擦っても容易に落ちることはないものの、ポリエーテル変性シリコーンオイルが水にも可溶であるため、水に浸漬された状態では筆跡表面や筆跡と筆記面の界面に水が徐々に浸透して定着性を低下させ、指で擦ると容易に落ちてしまい耐水性に関しては満足できるものではなかった。
本発明は、油溶性染料、油溶性樹脂、溶剤、界面活性剤を少なくとも含み、前記界面活性剤がジメチルポリシロキサンとポリアルキレンオキサイドの直鎖状ブロックコポリマーであることを特徴とする油性インキを要旨とするものである。
解決しようとする問題点は、疎水性のインキ非吸収面においても滲みのない鮮やかな筆跡が得られるとともに、インキ非吸収面に筆記された筆跡が耐擦過性や水に浸漬された状態でも定着性が良好な筆跡を提供することである。
本発明において、インキ中のジメチルポリシロキサンとポリアルキレンオキサイドの直鎖状ブロックコポリマーは以下の様な働きをしているものと推測される。
ジメチルポリシロキサンの無機的な性質とポリアルキレンオキサイドの有機的な性質を併せ持つことにより、筆記する非吸収面が無機物、有機物の如何に関わらず親和性を有して、インキが非吸収面上を薄膜状に拡がろうとする拡張濡れを抑制しようとする作用と、インキが非吸収面上で均一な厚みを形成しようとするレベリング作用により、筆跡端部でのインキの拡がりを防止し滲みのない鮮やかな筆跡が得られる。
また、筆跡表面や筆跡と筆記面の界面に存在するジメチルポリシロキサンとポリアルキレンオキサイドの直鎖状ブロックコポリマーは、水に難溶であると共にジメチルポリシロキサンの特徴である撥水効果を示すことにより、水に浸漬された状態でも筆跡表面や筆跡と筆記面の界面に水が浸透することがないので、定着性が低下することなく耐水性が良好となる。更にはジメチルポリシロキサンが有する潤滑性効果を示すことにより耐擦過性の強い筆跡が得られ、高い筆跡の堅牢性が得られるものである。
本発明の油性インキに用いるエチルアルコール及び/又はプロピレングリコールモノアルキルエーテルは、主溶剤として用いるものであり、溶剤量の50重量%以上を含有する。プロピレングリコールモノアルキルエーテルとしては、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテルが挙げられる。主溶剤のエチルアルコール及び/又はプロピレングリコールエーテルと併用して使用される溶剤としては、臭気や安全性の点から炭素数4以下のアルコール類が好ましく、ノルマルプロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ノルマルブチルアルコール、イソブチルアルコール、ターシャリーブチルアルコール等が挙げられる。更には、筆跡の乾燥性調整、染料の溶解性向上などの目的で、少量のベンジルアルコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル等が使用できる。
エチルアルコール及び/又はプロピレングリコールモノアルキルエーテルと併用される溶剤は、1種あるいは複数使用できる。溶剤の使用量は、インキ全量に対し65〜90重量%が好ましい。
油溶性染料は、着色剤として使用するものであり、溶剤に可溶な染料が使用される。
例えばニグロシン系染料、オイル染料、造塩タイプ油溶性染料、含金属錯塩染料、塩基性染料などが挙げられる。具体的には、ニグロシンベ−スEE、同EEL、同EX、同EXBP、同EB、オイルイエロー101、同107、オイルピンク312、オイルブラウンBB、同GR、オイルグリーンBG、オイルブルー613、同BOS オイルブラックHBB、同860、同BS、バリファストイエロー1101、同1105、同3108、同4120、バリファストオレンジ2210、同3209、同3210、バリファストレッド1306、同1308、同1355、同1360、同2303、同2320、同3304、同3306、同3320、バリファストピンク2310N、バリファストブラウン2402、同3405、バリファストグリーン1501、バリファストブルー1603、同1605、同1607、同1631、同2606、同2610、同2620、バリファストバイオレット1701、同1702、バリファストブラック1802、同1807、同3804、同3806,同3808、同3810、同3820、同3830、スピリットレッド102、オスピーイエローRY、ROB−B、MVB3、SPブルー105(以上、オリエント化学工業(株)製)、アイゼンスピロンイエロー3RH、同GRLHスペシャル、同C−2GH、同C−GNH、アイゼンスピロンオレンジ2RH、同GRHコンクスペシャル、アイゼンスピロンレッドGEH、同BEH、同GRLHスペシャル、同C−GH、同C−BH、アイゼンスピロンバイオレットRH、同C−RH、アイゼンスピロンブラウンBHコンク、同RH、アイゼンスピロンマホガニーRH、アイゼンスピロンブルーGNH、同2BNH、同C−RH、同BPNH、アイゼンスピロングリーンC−GH、同3GNHスペシャル、アイゼンスピロンブラックBNH、同MH、同RLH、同GMHスペシャル、同BHスペシャル、S.B.N.オレンジ703、S.B.N.バイオレット510、同521、S.P.T.オレンジ6、S.P.T.ブルー111、SOTピンク1、SOTブルー4、SOTブラック1、同6、同10、同12、13リキッド、アイゼンローダミンBベース、アイゼンメチルバイオレットベース、アイゼンビクトリアブルーBベース(以上、保土谷化学工業(株)製)、オイルイエローCH、オイルピンク330、オイルブルー8B、オイルブラックS、同FSスペシャルA、同2020、同109、同215、ALイエロー1106D、同3101、ALレッド2308、ネオスーパーイエローC−131、同C−132、同C−134、ネオスーパーオレンジC−233、ネオスーパーレッドC−431、ネオスーパーブルーC−555、ネオスーパーブラウンC−732、同C−733(以上、中央合成化学(株)製)、オレオゾールファストイエロー2G、同GCN、オレオゾールファストオレンジGL、オレオゾールファストレッドBL、同RL(以上、田岡化学工業(株)製)、サビニールイエロー2GLS、同RLS、同2RLS、サビニールオレンジRLS、サビニールファイアレッドGLS、サビニールレッド3BLS、サビニールピンク6BLS、サビニールブルーRN、同GLS、サビニールグリーン2GLS、サビニールブラウンGLS(以上、サンド社製、スイス国)、マゼンタSP247%、クリスタルバイオレット10B250%、マラカイトグリーンクリスタルコンク、ブリリアントグリーンクリスタルH90%、スピリットソルブルレッド64843(以上、ホリディ社製、英国)、ネプチューンレッドベース543、ネプチューンブルーベース634、ネプチューンバイオレットベース604、バソニールレッド540、バソニールバイオレット600(以上、BASF社製、独国)などが挙げられる。
油溶性染料の使用量は、油性インキ全量に対し2〜20重量%添加することが好ましい。筆跡濃度を有するには2重量%以上が好ましく、また、析出物の発生がなく良好な経時安定性を保ち、且つ、筆記具用、記録計用及びインキジェットプリンター用として用いた場合のインキ吐出に悪影響を与えないという点で20重量%以下が好ましい。
油溶性樹脂は、特に非吸収面に対する筆跡の定着性付与に用いるものであり、インキ粘度の調整のためにも用いられる。例えば、フェノール樹脂、ケトン樹脂、ロジン樹脂、ブチラール樹脂、ポリアミド樹脂などが挙げられる。具体的には、フェノール樹脂として、タマノール100S、同510(以上、荒川化学工業(株)製)、ヒタノール1501、同2501(以上、日立化成工業(株)製)、YP−90、YP−90L、YSポリスターS145、同#2100、同#2115、同#2130、同T80、同T100、同T115、同T130、同T145、マイティエースG125、同150(以上、ヤスハラケミカル(株)製)などが、ケトン樹脂として、ケトンレジンK−90(荒川化学工業(株)製)、ハロン80、同110H(以上、本州化学(株)製)、シンセティックレジンAP、同SK、同1201(以上、ヒュルス社製、独国)などが、ロジン樹脂として、ハーコリンD、ペンタリン255、同261(以上、理化ハーキュレス(株)製)、ハリエスターNL、ネオトールC、ガムロジンX(以上、ハリマ化成(株)製)、ガムロジンWW(中国産)、エステルガムH(荒川化学工業(株)製)などが、ブチラール樹脂として、デンカブチラール#2000−L、同#3000−1、同#3000−2、同#3000−4、同#3000−K(以上、電気化学工業(株)製)、エスレックBL−1、同4BL−3、同BL−S、同BX−10(以上、積水化学工業(株)製)などが、ポリアミド樹脂として、ニューマイド825、同840(ケーシー有限会社製)、トレジンF30、同MF−30、同EF−30T、同M−20、同TK5036(以上、帝国化学産業(株)製)、バーサミド744、同756、同711(以上、ヘンケル白水(株)製)、トーマイド#90、同#92(以上、富士化成工業(株)製)、サンマイド611DK−1、同615A(以上、三和化学工業(株)製)などが挙げられる。
これらは単独あるいは複数混合して使用でき、その使用量は油性インキ全量に対して1〜20重量%が好ましい。1重量%未満では非吸収面に対する筆跡の定着性が不十分であり、20重量%を超えるとインキの粘度が高くなり筆記具ペン先からのインキ吐出が悪くなるからである。
ジメチルポリシロキサンとポリアルキレンオキサイドの直鎖状ブロックコポリマーは、ジメチルポリシロキサンとポリアルキレンオキサイドが交互に繰り返し結合した直鎖状ブロックコポリマーであり、非吸収面への筆記を良好にすると共に筆跡の滲みを防止し、筆跡の耐擦過性や耐水性等の堅牢性を向上させるために用いるものである。
具体的なジメチルポリシロキサンとポリアルキレンオキサイドの直鎖状ブロックコポリマーの例としては、SILWET FZ−2203、同FZ−2207、同FZ−2222(日本ユニカー(株)製)が挙げられる。
このジメチルポリシロキサンとポリアルキレンオキサイドの直鎖状ブロックコポリマーの使用量は、油性インキ全量に対して0.1〜2.0重量%が好ましい。0.1重量%未満では効果が不十分であり、2.0重量%を超えると筆跡の耐擦過性が低下する傾向が見られる。
また、上記必須成分以外の各種添加剤を必要に応じて用いることができる。例えば、染料の可溶化剤やペン先乾燥防止の為の添加剤として各種界面活性剤を使用することもできる。具体例として、アルキル硫酸塩、N−アシルアミノ酸及びその塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩などの陰イオン系界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル類、デカグリセリン脂肪酸エステル等の非イオン系界面活性剤などを例示できる。
更には、金属部品の腐食防止の為の防蝕剤としてベンゾトリアゾールを、インキ塗膜に柔軟性を与え密着性を高める可塑剤として、アジピン酸エステル、マレイン酸エステル、ステアリン酸エステル、トリメット酸エステル等を適宜選択して使用することができる。
本願発明の油性インキは、上記成分を従来知られている撹拌機を用いて撹拌混合し、均一に溶解することによって得られる。
以下、実施例により更に詳細に説明する。
(実施例1)
ニグロシンベースEX(染料、オリエント(株)製) 10.0重量部
エタノール 65.0重量部
ノルマルプロパノール 10.0重量部
ベンジルアルコール 5.0重量部
SILWET FZ−2203(日本ユニカー(株)製) 1.0重量部
YP−90L(定着樹脂、ヤスハラケミカル(株)製) 7.0重量部
オレイン酸(染料の可溶化剤) 2.0重量部
上記成分を、撹拌混合して溶解させ黒色の油性インキを得た。
(実施例2)
バリファストレッド1308(染料、オリエント化学工業(株)製)
6.0重量部
エタノール 72.3重量部
プロピレングリコールモノエチルエーテル 10.0重量部
ベンジルアルコール 5.0重量部
SILWET FZ−2207(日本ユニカー(株)製) 0.5重量部
ヒタノール1501(定着樹脂、日立化成工業(株)製) 5.0重量部
エスレックBX−10(粘度調整用樹脂、積水化学工業(株)製)1.0重量部
ニッコールデカグリン5−S(ペン先乾燥防止剤、日本サーファクタント(株)製)
0.2重量部
上記成分を、撹拌混合して溶解させ赤色の油性インキを得た。
(実施例3)
オイルブルー613(染料、オリエント化学工業(株)製) 5.0重量部
ネオスーパーブルーC−555(染料、中央合成化学(株)製) 1.0重量部
エタノール 67.3重量部
プロピレングリコールモノメチルエーテル 10.0重量部
プロピレングリコールモノエチルエーテル 10.0重量部
SILWET FZ−2222(日本ユニカー(株)製) 0.5重量部
ガムロジンWW(定着樹脂、ハリマ化成(株)製) 6.0重量部
ニッコールデカグリン5−S(ペン先乾燥防止剤、日本サーファクタント(株)製)
0.2重量部
上記成分を、撹拌混合して溶解させ青色の油性インキを得た。
(実施例4)
オイルブルー613(染料、オリエント化学工業(株)製) 5.0重量部
ネオスーパーブルーC−555(染料、中央合成化学(株)製) 1.0重量部
プロピレングリコールモノメチルエーテル 50.0重量部
プロピレングリコールモノエチルエーテル 31.8重量部
ベンジルアルコール 5.0重量部
SILWET FZ−2207(日本ユニカー(株)製) 1.0重量部
ガムロジンWW(定着樹脂、ハリマ化成(株)製) 6.0重量部
ニッコールデカグリン5−S(ペン先乾燥防止剤、日本サーファクタント(株)製)
0.2重量部
上記成分を、撹拌混合して溶解させ青色の油性インキを得た。
(実施例5)
実施例1においてSILWET FZ−2203の添加量を0.05重量部とし、エタノールを65.95重量部とした他は、実施例1と同様になして黒色の油性インキを得た。
(実施例6)
実施例1においてSILWET FZ−2207の添加量を3.0重量部とし、エタノールを69.8重量部とした他は、実施例2と同様になして赤色の油性インキを得た。
(比較例1)
実施例3においてSILWET FZ−2222を除き、その量だけHLB9のポリエーテル変性シリコーンオイルSILWET FZ−2101(日本ユニカー(株)製)を加えた他は、実施例2と同様になして青色の油性インキを得た。
(比較例2)
実施例4においてSILWET FZ−2207を除き、その量だけHLB5のポリエーテル変性シリコーンオイルSILWET FZ−2166を加えた他は、実施例4と同様になして青色の油性インキを得た。
(比較例3)
実施例1においてSILWET FZ−2203を除き、その量だけノニオン系界面活性剤のネオペレックスGS(アルキルベンゼンスルホン酸、花王(株)製)を加えた他は、実施例1と同様になして黒色の油性インキを得た。
上記、実施例1〜6、比較例1〜3で得た油性インキを、繊維芯のペン先と中綿を使用した筆記具(ぺんてるペン<グリーンラベル>NN60<丸芯、太字>、ぺんてる(株)製)に充填し油性インキの試験用筆記具を得た。この試験用筆記具を用いて、非吸収面であるポリプロピレン製シート及びガラス板、並びに吸収面である上質紙に筆記を行い、筆跡の滲み具合、耐擦過性、及び耐水性を評価した。
Figure 2005213390
筆跡の滲み試験
上質紙と平滑なガラス板(厚さ2mm)に、上記試験用筆記具を用いて100gの荷重で直線を筆記し、それぞれの筆跡5ヶ所の筆跡幅を測定して平均値を算出する。
判定方法:
測定して得られた筆跡幅について、ガラス板の筆跡幅を上質紙の筆跡幅で除して比を求める。得られた比の値が小さい方が滲みは小さいと評価される。
筆跡の耐擦過性試験
ポリプロピレン(PP)製OHPシート〔薄口〕(リコー教育機器(株)製)に、上記試験用筆記具を用いて10mm×60mmの長方形に面塗りし、10分間乾燥させ試験サンプルとする。次に試験サンプルの上に上質紙を重ね、底面の直径50mm、質量500gの重りを乗せ、左右10回上質紙を往復移動させた。筆跡から転写した上質紙の着色程度と筆跡の状態を目視にて観察した。
判定方法:
重ねた上質紙への筆跡の転写と、インキが除かれたことによる被筆記面が露出した程度により、次のように評価する。
○:筆跡の転写や被筆記面の露出が認められない。
△:筆跡の転写は認められるが被筆記面は露出していない。
×:筆跡の転写が認められ被筆記面も露出している。
筆跡の耐水性試験
平滑なガラス板(厚さ2mm)に、上記試験用筆記具を用いて10mm×60mmの長方形に面塗りし1時間乾燥させ試験サンプルとした。次にステンレス容器に水道水を入れ、その中に試験サンプルを2時間浸漬した後、取り出して指で20回擦り、擦った部分の筆跡の状態を目視にて観察した。
判定方法:
ガラス板上の筆跡の残り具合を百分率にて表す。
100%:ガラス板上の筆跡が完全に残っている事を示す。
0%:ガラス板上の筆跡が完全に消えている事を示す。

Claims (2)

  1. 油溶性染料、溶剤、油溶性樹脂、界面活性剤を少なくとも含む油性インキにおいて、前記界面活性剤がジメチルポリシロキサンとポリアルキレンオキサイドの直鎖状ブロックコポリマーであることを特徴とする油性インキ。
  2. 主溶剤としてエチルアルコール及び/又はプロピレングリコ−ルモノアルキルエーテルを使用する請求項1記載の油性インキ。
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CN102618111A (zh) * 2011-11-24 2012-08-01 苏州万图明电子软件有限公司 一种喷墨打印机用墨水

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