JP2005213243A - ヘアカラー用濃染化剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】HC染料又は塩基性染料を含むヘアカラー製品の着色効果を高めるヘアカラー用濃染化剤を提供する。
【解決手段】脂肪酸ジエタノールアミド又は脂肪酸エステルを、HC染料又は塩基性染料と併用する事により、毛髪に対する着色効果を高めることが出来る。
【選択図】なし

Description

本発明は、ヘアカラー用濃染化剤に関するものであり、さらに詳しくは、HC染料又は塩基性染料と併用することにより染料の毛髪に対する着色効果を高める特定の化合物に関するものである。
一般的に毛髪への色素の染着作用は、色素の物理的吸着、化学的吸着および毛髪内部への拡散、浸透あるいは、色素を混合した樹脂の毛髪への付着である。
近年、白髪の染毛やおしゃれ染め等を目的としたヘアカラー製品が注目を集めている。ヘアカラー製品としてはヘアマニキュア、ヘアカラーリンス等の各種の製品が販売されており、一般的に界面活性剤、油脂類、溶剤、キレート剤、防腐剤、香料、増粘剤、水等からなる配合成分中にさらに染料を配合したもので、染料を毛髪表面に吸着させ、着色するものである。従来、化粧品分類の染毛料には、酸性染料や酸化染料が用いられてきたが、近年、化粧品の規制が緩和され、新たにHC染料や塩基性染料の使用が可能となった。これらのHC染料又は塩基性染料は、酸性染料よりも皮膚(頭皮)への着色が少なく扱いやすい特長が得られる。しかしながら、酸性染料に比べると染着が悪く脱落も早い等の欠点がある。これらの欠点を改善する技術としてベンジルアルコール類、芳香族スルホンアミドのエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド付加物を含有する染毛剤組成物が報告されているが、その濃染の効果は充分とは言えなかった。(例えば特許文献1参照)なお、特許文献1中にラウリン酸アルカノールアミド、脂肪酸エステルが例示されているが、これらは製剤形態をローション、乳液状とするために用いる成分として記載されており、本発明の目的とは異なる。
特開2003−246715号
本発明は、上記欠点を改善し、HC染料又は塩基性染料の毛髪に対する着色効果を高める事を目的とした濃染化剤を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、一般式(1)、(2)、(3)及び(4)から選ばれる少なくとも1種を、HC染料又は塩基性染料と併用する事により、これらの染料の欠点を解消し得ることを見出し、本発明を完成した。
Figure 2005213243
(式中Rは炭素数8〜18のアルキル基またはアルケニル基を示す)
Figure 2005213243
(式中Rは炭素数8〜18のアルキル基又はアルケニル基を示す)
Figure 2005213243
(式中Rは炭素数8〜18のアルキル基またはアルケニル基を示し、Rは炭素数1〜4のアルキル基を示す)
Figure 2005213243
(式中Rは炭素数1〜8のアルキデン基またはアルケニデン基を示し、R、Rは炭素数1〜8のアルキル基を示す)
本発明による濃染化剤は、HC染料又は塩基性染料と併用することにより、染料の毛髪に対する着色効果を高める事が出来る。
本発明の濃染化剤は、HC染料又は塩基性染料を含有するヘアカラー製品に予め混合し、くし等を用いて毛髪に適量を塗布する。また、ヘアカラー製品塗布後に本発明の濃染化剤を塗布することも可能である。上記いずれの方法においても、塗布後、水洗を行い、5〜20分自然乾燥するか、ドライヤー等を使用して乾燥することにより優れた濃染効果が得られる。
本発明の一般式(1)で示される化合物は一般に1:1型脂肪酸ジエタノールアミドと呼ばれる化合物であり、1モルの脂肪酸と1モルのジエタノールアミンの縮合反応で得られる縮合物である。一般式(2)で示される化合物は一般に1:2型脂肪酸ジエタノールアミドと呼ばれ、1モルの脂肪酸と2モルのジエタノールアミンの縮合反応で得られる縮合物で、1:1型脂肪酸ジエタノールアミドより水への溶解性を向上させたものである。これら一般式(1)及び(2)で示される1:1型又は1:2型脂肪酸ジエタノールアミドとしては、例えばラウリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ミリスチン酸ジエタノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド等があげられ、この中でもヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドが特に好ましく使用される。市販の脂肪酸ジエタノールアミドには製法の相違により1:1型と1:2型があるがいずれも使用する事が出来る。また、凝固点が0℃付近以下で常温で液体である方が使用上、尚好ましい。
本発明の一般式(1)及び(2)に示される脂肪酸ジエタノールアミドは、ヘアカラー製品中に対して通常0.5〜10%使用され、好ましくは3〜5%使用される。
本発明の一般式(3)、一般式(4)で示される脂肪酸エステルは、例えば、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、イソステアリン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、セバシン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジエチル、オレイン酸エチル、オレイン酸メチル等があげられ、この中でもリノール酸エチル、イソステアリン酸イソプロピル、セバシン酸ジイソプロピルが特に好ましく使用される。また、凝固点が0℃付近以下で常温で液体である方が使用上、尚好ましい。
本発明の一般式(3)又は(4)で示される脂肪酸エステルは、ヘアカラー製品中に対して通常1〜10%使用されるが、1%未満では効果的な濃染効果が得られず、また10%以上では染毛した毛髪に過剰な油性感やべたつき感を与えることがある。好ましくは3〜5%使用される。
本発明の一般式(1)又は(2)で示される脂肪酸ジエタノールアミドには、混合可能なノニオン系界面活性剤又はアニオン系界面活性剤又はカチオン系界面活性剤又は両性界面活性剤を配合してもよい。ノニオン系界面活性剤としてはポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレングリコール脂肪酸エステル等があげられる。また、アニオン系界面活性剤としてはジアルキルスルホ琥珀酸エステル塩、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩等があげられる。また、カチオン系界面活性剤にはアルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキルトリメチルアンモニウム塩、アルキルアミドアミン等がある。また、両性界面活性剤としてはアルキルアミドベタイン、アルキルベタイン、イミダゾリン等があげられる。これらを適量添加することにより、毛髪への染料の浸透力が向上する。
本発明の一般式(3)又は(4)で示される脂肪酸エステルには、混合可能なノニオン系界面活性剤又はアニオン系界面活性剤又はカチオン系界面活性剤又は両性界面活性剤を配合してもよい。ノニオン系界面活性剤としてはポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレングリコール脂肪酸エステル等があげられる。また、アニオン系界面活性剤としてはジアルキルスルホ琥珀酸エステル塩、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩等があげられる。また、カチオン系界面活性剤にはアルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキルトリメチルアンモニウム塩、アルキルアミドアミン等がある。また、両性界面活性剤としてはアルキルアミドベタイン、アルキルベタイン、イミダゾリン等があげられる。これらを適量添加することにより、毛髪への染料の染着力が向上し、くしどおりを滑らかにする効果を付与する事が出来る。また過剰な油性感やべたつき感を抑える事が可能である。
請求項1に示したHC染料又は塩基性染料としてはINCI NAMEとしてHC BLUE No.2、HC ORANGE NO.1、HC RED NO.1、HC RED NO.3、HC YELLOW NO.2、HC YELLOW NO.4、BASIC BLUE 99、BASIC BROWN 16、BASIC BROWN 17、BASIC RED 76、BASIC YELLOW 57等がある。なお、これらを1種または2種以上を混合して用いることが出来る。
次に本発明を実施例を持って詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。また、実施例中の%は特に断らない限り重量%とする。
試験に使用した染料の名称及び化学名とヘアカラー組成物を表1、表2、表3に示す。
Figure 2005213243
Figure 2005213243
Figure 2005213243
実施例1
表1の▲1▼から▲4▼のHC染料又は塩基性染料を0.5%配合したヘアカラー組成物Aを5.0gを秤り取り、これに濃染化剤としてヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(1:1型)0.25gを加え、よく混合し、試料とした。
この試料2gを長さ約10cm、重さ約1gのヤク白毛100%(ビューラックス社BM−YK)にくし型ヘラを用いて均一に塗布し、常温で20分間放置後、40℃で20分間乾燥した。その後、40℃の温水で軽く水洗し余分な染料を除去し、余分な水分をタオルで吸収させ自然乾燥した。
以上の方法により染毛したヤク白毛の染料の染着濃度を肉眼で評価した。その場合、比較例で示される濃染化剤を添加しないもの(無添加)と比較し、評価した。結果を表4に示す。
(評価基準)◎:無添加よりきわめて濃く染まっている
○:無添加より濃く染まっている
△:無添加と比べてほとんど変わらない
×:無添加と比べて染まりが悪い
実施例2
実施例1のヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(1:1型)の代わりにヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(1:2型)を使用した以外は実施例1と同様に処理し、試験を行った。結果を表4に示す。
実施例3
実施例1のヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドの代わりにリノール酸エチルを使用した以外は実施例1と同様に処理し、試験を行った。結果を表4に示す。
実施例4
実施例1ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドの代わりにイソステアリン酸イソプロピルを使用した以外は実施例1と同様に処理し、試験を行った。結果を表4に示す。
実施例5
実施例1ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドの代わりにセバシン酸ジイソプロピルを使用した以外は実施例1と同様に処理し、試験を行った。結果を表4に示す。
実施例6
実施例1のヘアカラー組成物Aの代わりにヘアカラー組成物Bを使用した以外は実施例1と同様に処理し、試験を行った。結果を表5に示す。
実施例7
実施例6のヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(1:1型)の代わりにヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(1:2型)を使用した以外は実施例6と同様に処理し、試験を行った。結果を表5に示す。
実施例8
実施例6のヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(1:1型)の代わりにリノール酸エチルを使用した以外は実施例6と同様に処理し、試験を行った。結果を表5に示す。
実施例9
実施例6のヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(1:1型)の代わりにイソステアリン酸イソプロピルを使用した以外は実施例6と同様に処理し、試験を行った。結果を表5に示す。
実施例10
実施例6のヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(1:1型)の代わりにセバシン酸ジイソプロピルを使用した以外は実施例6と同様に処理し、試験を行った。結果を表5に示す。
比較例1
実施例1においてヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(1:1型)を添加しないものについて実施例1と同様に処理し試験を行った。結果を表4に示す。
比較例2
実施例1においてヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(1:1型)の代わりにベンジルアルコールとPOEp−トルエンスルホンアミド(EO4モル)の1:1混合物(重量比)を使用した以外は実施例1と同様に処理し、試験を行った。結果を表4に示す。
比較例3
実施例6においてヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(1:1型)を添加しないものについて実施例6と同様に処理し、試験を行った。結果を表5に示す。
比較例4
実施例6においてヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(1:1型)の代わりにベンジルアルコールとPOEp−トルエンスルホンアミド(EO4モル)の1:1混合物(重量比)を使用した以外は実施例6と同様に処理し、試験を行った。結果を表5に示す。
Figure 2005213243
Figure 2005213243

Claims (1)

  1. 一般式(1)、(2)、(3)及び(4)から選ばれる少なくとも1種を必須成分とする、HC染料又は塩基性染料用濃染化剤。
    Figure 2005213243
    (式中Rは炭素数8〜18のアルキル基又はアルケニル基を示す)
    Figure 2005213243
    (式中Rは炭素数8〜18のアルキル基又はアルケニル基を示す)
    Figure 2005213243
    (式中Rは炭素数8〜18のアルキル又はアルケニル基を示し、Rは炭素数1〜4のアルキル基を示す)
    Figure 2005213243
    (式中Rは炭素数1〜8のアルキデン又はアルケニデン基を示し、R、Rは炭素数1〜8のアルキル基を示す)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014101290A (ja) * 2012-11-16 2014-06-05 Hoyu Co Ltd 染毛料組成物

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