JP5981315B2 - 染毛料組成物 - Google Patents

染毛料組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP5981315B2
JP5981315B2 JP2012252673A JP2012252673A JP5981315B2 JP 5981315 B2 JP5981315 B2 JP 5981315B2 JP 2012252673 A JP2012252673 A JP 2012252673A JP 2012252673 A JP2012252673 A JP 2012252673A JP 5981315 B2 JP5981315 B2 JP 5981315B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hair
dye composition
hair dye
component
dye
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012252673A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014101290A (ja
Inventor
石川 良治
良治 石川
潤 松林
潤 松林
沙織 丹羽
沙織 丹羽
真吾 山口
真吾 山口
Original Assignee
ホーユー株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ホーユー株式会社 filed Critical ホーユー株式会社
Priority to JP2012252673A priority Critical patent/JP5981315B2/ja
Publication of JP2014101290A publication Critical patent/JP2014101290A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5981315B2 publication Critical patent/JP5981315B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Description

本願が開示する発明は、染毛料組成物に関する。詳しくは、半永久染毛料である染毛料組成物に関する。
毛髪を染めるための組成物として、一般的に、一時染毛料(付着タイプ)、直接染毛料(半永久染毛料)、及び酸化染毛剤組成物(永久染毛剤)が知られている。前記直接染毛料は直接染料を含有する。当該直接染料として、例えば、酸性染料、塩基性染料、天然染料、ニトロ染料、HC染料、分散染料等が知られている。
直接染毛料は、過酸化水素等の酸化剤を使用せずに、毛髪に直接染料を染着できる。即ち、一つの利点として、直接染毛料はマイルドな条件下で染毛可能である。一方、毛髪の表面に顔料を固着する一時染毛料と比較すると、直接染毛料は堅牢性に優れる。
酸性染料は毛髪への染着力に優れるが、当該酸性染料の有する電荷の関係からカチオン性界面活性剤との併用が困難である。よって、酸性染料の有する優れた染着力と、カチオン性界面活性剤の有する毛髪の感触効果との両立は難しい。
一方、塩基性染料は、上記酸性染料と比べると毛髪への染着力が劣る傾向にあるが、カチオン性界面活性剤との併用が可能である。よって、ある程度の範囲で、染毛力と毛髪の感触効果は並立できる。例えば、下記特許文献1や下記特許文献2に開示されるような、塩基性染料とカチオン性界面活性剤を併用するカラートリートメントやカラーリンスが知られている。当該カラートリートメントやカラーリンスは繰り返し使用され、徐々に染毛が進む。
HC染料はノニオン性の直接染料であり、日本ヘアカラー工業会自主基準リストにも収載されている。塩基性染料と同様、当該HC染料はカチオン性界面活性剤と併用できる。上記HC染料は電荷をもたず、分子量が小さい。よって、上記HC染料は毛髪内部に浸透しやすく更に毛髪内部に蓄積可能であり、一方で地肌を汚染しにくく、また、かぶれにくい。他方、上記HC染料は水に溶けにくいという特徴も有している。
例えば水を比較的多量に含むカラートリートメントやカラーリンスにおいて、HC染料の含有量を増やしていくとHC染料の析出が起こり、染毛力が向上しないという問題がある。また、毛髪の感触効果については、カラートリートメントやカラーリンスへのカチオン性界面活性剤の配合だけでは十分でない。
別異の観点ではあるが、下記特許文献3が開示するように、HC染料を含有する染毛料自体の変色、褪色を抑制する技術も知られている。
特開2004−59565号公報 特開2004−107247号公報 特開2006−206488号公報
上記特許文献1及び特許文献2には、比較的多量の水、塩基性染料及びHC染料を含有する実施例が開示されている。しかし、より優れたレベルにおいて染毛力と毛髪の感触効果を両立した染毛料組成物を得たいという要望があった。
上述の通りHC染料は種々の利点を備える。よってこれを活かし、HC染料に着目して染毛力の向上を実現することが有利と本願発明者は考えた。HC染料を増量する利点の一例として、HC染料を増量した染毛料組成物の繰り返しの使用、及び/又は、オーバータイム使用による染毛力の向上が挙げられる。「オーバータイム」とは、染毛料の処理時間が正規に規定された時間を超過することをいう。しかし、比較的多量の水とHC染料とを含む染毛料組成物において、より優れたレベルにおいて染毛力とコンディショニング効果を両立するために、HC染料の析出抑制は重要な課題となる。
一般にカラートリートメント等では、カチオン性界面活性剤は毛髪の感触向上効果を得るために配合する。HC染料を使用する場合、併用する含窒素分子の構造が重要であることを本願発明者は見出した。即ち、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム等の第4級アンモニウム化合物とアルキルアミドアミンとを対比した場合、前記第4級アンモニウム化合物は毛髪の感触効果が比較的優れ、前記アルキルアミドアミンは染毛力が比較的優れていた。しかし、当該両者を併用するだけでは染毛力及び毛髪の感触効果は不十分である。
以上を考慮した上で、「HC染料の溶解性の改善」、並びに、「染毛力及び毛髪の感触効果の向上」を並立するため本願発明者は鋭意検討を重ねた。その結果、意外にも、(A)液状のエステル油と(B)アルキルアミドアミン及びその塩から選ばれる少なくとも一種との組み合わせ使用が有効であることを本願発明者は見出した。
よって、染毛力及び毛髪の感触効果に優れ、HC染料の溶解性が改善された染毛料組成物を提供することを解決すべき課題とする。
(第1発明)
上記課題を解決するための本願第1発明は、
下記(A)成分〜(D)成分を含有する染毛料組成物である。
(A)脂肪酸と1価アルコールとのモノエステルから選ばれる少なくとも一種である液状のエステル油 0.5〜2質量%
(B)下記「化1」の一般式で示されるアルキルアミドアミン及びその塩から選ばれる少なくとも一種 1〜3質量%
(式中、Rは炭素数11〜21の脂肪族炭化水素基を示し、Rは炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基を示し、Rは炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基を示し、nは2〜4の数を示す。)
(C)HC染料
(D)水 70質量%以上
(第2発明)
上記課題を解決するための本願第2発明は、
前記モノエステルが直鎖脂肪酸と1価分岐アルコールとのモノエステルである第1発明に記載の染毛料組成物である。
(第3発明)
上記課題を解決するための本願第3発明は、
前記分岐アルコールの炭素数が14〜18である第2発明に記載の染毛料組成物である。
(第4発明)
上記課題を解決するための本願第4発明は、
前記(A)成分がミリスチン酸オクチルドデシルである第1発明〜第3発明のいずれかに記載の染毛料組成物である。
(第5発明)
上記課題を解決するための本願第5発明は、
(E)シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコールを更に含有する第1発明〜第4発明のいずれかに記載の染毛料組成物である。
本願が開示する染毛料組成物は、染毛力及び毛髪の感触効果に優れ、かつ、HC染料の溶解性に優れる。
染毛料組成物が比較的多量の水を含む場合、本願(A)成分と(B)成分を組み合わせ使用することで、HC染料の溶解性が改善される。
以下、本願が開示する染毛料組成物の実施形態を、その最良の実施形態を含めて説明する。
本願が開示する染毛料組成物は、(A)脂肪酸と1価アルコールとのモノエステルから選ばれる少なくとも一種である液状のエステル油0.5〜2質量%、(B)上記「化1」の一般式で示されるアルキルアミドアミン及びその塩から選ばれる少なくとも一種1〜3質量%、(C)HC染料、及び(D)水70質量%以上、を含有する。
〔(A)成分〕
(A)成分は脂肪酸と1価アルコールとのモノエステルから選ばれる少なくとも一種である液状のエステル油である。本願が開示する染毛料組成物は、HC染料の溶解性向上の観点から、当該(A)成分と本願(B)成分を組み合わせて使用する。当該(A)成分の含有量は0.5〜2質量%である。(A)成分の含有量が0.5質量%未満では毛髪の感触向上効果が十分に得られない。一方、(A)成分の含有量が2質量%を超えると染毛阻害が起こり染毛力が低下する。(A)成分の好ましい含有量は0.5〜1.5質量%であり、より好ましい含有量は1.0〜1.5質量%である。
上記(A)成分であるエステル油は液状であり、これは常温(25℃)で液状という意味である。当該液状とは、粘液状、ゲル状等流動性を示す状態を含む概念である。当然、固形のエステルは(A)成分に含まれない。
上記(A)成分である液状のエステル油は、その1種を単独で使用して良く、また、2種以上を併用してよい。
上記モノエステルを構成するための上記脂肪酸として、例えば、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸がある。当該脂肪酸は直鎖状又は分岐状であってよく、骨格に環構造を含んでもよい。当該脂肪酸の炭素数は12〜22が好ましく、14〜18がより好ましい。当該脂肪酸はその炭化水素基がハロゲン、水酸基等で修飾されていない。
上記モノエステルを構成するための上記1価アルコールは直鎖状又は分岐状であってよく、骨格に環構造を含んでもよい。当該1価アルコールの炭素数は12〜22が好ましく、14〜18がより好ましい。当該1価アルコールは飽和又は不飽和でよいが、飽和であることが好ましい。当該1価アルコールの炭化水素基はハロゲン、水酸基等で修飾されていない。
上記モノエステルとして、直鎖脂肪酸と上記1価アルコールとのモノエステルが好ましい。当該直鎖脂肪酸は飽和又は不飽和でよいが、飽和であることが好ましい。当該直鎖脂肪酸の炭素数は12〜22が好ましく、14〜18がより好ましい。
上記モノエステルとして、上記直鎖脂肪酸と1価分岐アルコールとのモノエステルがより好ましい。当該1価分岐アルコールの炭素数は12〜22が好ましく、14〜18がより好ましい。当該1価分岐アルコールは飽和であることが好ましい。
上記(A)成分の具体例として、例えば、ネオペンタン酸オクチルドデシル、オクタン酸セチル、イソオクタン酸セチル(2−エチルヘキサン酸セチル)、オクタン酸イソセチル、オクタン酸イソステアリル、オクタン酸セトステアリル、オクタン酸ステアリル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、イソノナン酸オクチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、ジメチルオクタン酸オクチルドデシル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、パルミチン酸2−エチルへキシル、イソパルミチン酸オクチル、パルミチン酸イソステアリル、イソステアリン酸エチル、イソステアリン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、イソステアリン酸ヘキシル、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸オクチルドデシル、オレイン酸エチル、オレイン酸デシル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチル、乳酸オクチルドデシル、安息香酸アルキルがある。
上記(A)成分の好ましい具体例は、オクタン酸イソセチル、オクタン酸イソステアリル、ラウリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルへキシル、ステアリン酸イソセチル、オレイン酸オクチルドデシル、リノール酸イソプロピル、乳酸オクチルドデシルである。より好ましくは、ミリスチン酸オクチルドデシルである。
〔(B)成分〕
(B)成分は上記「化1」の一般式で示されるアルキルアミドアミン及びその塩から選ばれる少なくとも一種である。(B)成分として、該当する1種を単独で使用して良く、また、2種以上を併用して良い。
当該(B)成分の含有量は1〜3質量%である。(B)成分の含有量が1質量%未満では毛髪の感触向上効果が十分に得られない。一方、(B)成分の含有量が3質量%を超えても染毛力が弱まってしまう。(B)成分の好ましい含有量は1.5〜2.5質量%である。
上記「化1」の一般式において、上記Rは炭素数13〜21の脂肪族炭化水素基であることが好ましく、炭素数17〜21の脂肪族炭化水素基であることがより好ましい。上記Rは炭素数1〜2の脂肪族炭化水素基であることが好ましい。上記Rは炭素数1〜2の脂肪族炭化水素基であることが好ましい。
上記R〜Rの脂肪族炭化水素基は飽和であることが好ましい。上記R〜Rの脂肪族炭化水素基は直鎖状であることが好ましい。
上記(B)成分の具体例として、例えば、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ベヘニン酸ジエチルアミノエチルアミド、パルミチン酸ジエチルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジエチルアミノエチルアミド等のアルキロイルアミドエチルジエチルアミンや、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノプロピルアミド等のアルキロイルアミドプロピルジメチルアミン、ステアリン酸ジメチルアミノエチルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノエチルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノエチルアミド等のアルキロイルアミドエチルジメチルアミン等がある。
上記アルキルアミドアミンを中和して塩を形成する中和剤として、例えば、有機酸、無機酸、酸性アミノ酸等が挙げられ、具体的には、乳酸、グリコール酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、塩酸、硫酸、リン酸、グルタミン酸、アスパラギン酸等が挙げられる。アルキルアミドアミンと中和剤の中和は、染毛料組成物の調製工程中で行っても、あるいはあらかじめアルキルアミドアミンと中和剤の塩を形成させてから配合しても良い。
〔(C)成分〕
上記(C)成分はHC染料である。HC染料はその1種を単独で使用して良く、また、2種以上を併用して良い。
上記(C)成分の含有量は本願が開示する染毛料組成物の効果が奏される限り特に限定されないが、好ましい含有量は0.1質量%以上であり、より好ましい含有量は0.2〜1.2質量%であり、更に好ましい含有量は0.5〜1.0質量%である。
HC染料として、例えば、HC Blue No.2、HC Blue No.5、HC Blue No.6、HC Blue No.9、HC Blue No.10、HC Blue No.11、HC Blue No.12、HC Blue No.13、HC Orange No.1、HC Orange No.2、HC Orange No.3、HC Red No.1、HC Red No.3、HC Red No.7、HC Red No.10、HC Red No.11、HC Red No.13、HC Red No.14、HC Violet No.1、HC Violet No.2、HC Yellow No.2、HC Yellow No.4、HC Yellow No.5、HC Yellow No.6、HC Yellow No.9、HC Yellow No.10、HC Yellow No.11、HC Yellow No.12、HC Yellow No.13、HC Yellow No.14、HC Yellow No.15、2−アミノ−6−クロロ−4ニトロフェノ−ル、2−アミノ−3−ニトロフェノ−ル、4−アミノ−3−ニトロフェノ−ル、4−ヒドロキシプロピルアミノ−3−ニトロフェノ−ル、3−メチルアミノ−4−ニトロフェノキシエタノ−ル、2−ニトロ−5−グリセリルメチルアニリン、3−ニトロ−p−ヒドロキシエチルアミノフェノ−ルがある。
好ましくは、HC Blue No.2、HC Orange No.1、HC Red No.1、HC Red No.3、HC Red No.7、HC Violet No.2、HC Yellow No.2、HC Yellow No.4、HC Yellow No.9である。より好ましくは、HC Blue No.2、HC Yellow No.4である。
なお、本願が開示する染毛料組成物は4−ヒドロキシプロピルアミノ−3−ニトロフェノ−ルを配合しないことが好ましい。
〔(D)成分〕
上記(D)成分は水であり、当該水は染毛料組成物に含まれる各成分の合計含有量が100質量%となるようにするバランス成分である。本願が開示する染毛料組成物において、(D)成分の含有量は70質量%以上である。(D)成分の含有量が70質量%未満ではHC染料が完全に溶解しないか、又は析出する可能性があり、染毛力が低下する。(D)成分の好ましい含有量は70〜90質量%であり、より好ましい含有量は70〜80質量%である。
本願が開示する染毛料組成物は、70質量%以上という多量の水を配合できる。その上、水に難溶性であるHC染料の溶解性を改善した点が、本願が開示する染毛料組成物の特徴の一つである。
〔(E)成分〕
本願が開示する染毛料組成物は、(i)シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸と、(ii)下記「化2」の一般式で示されるポリオキシエチレンアルキルエーテル2分子とのジエステルを(E)成分として含有することが好ましい。
(式中、Rは炭素数1〜12の直鎖、分岐鎖、又は環状の脂肪族炭化水素基を示し、nは2〜11の数を示す。)
上記Rの脂肪族炭化水素基は飽和であることが好ましい。上記Rの脂肪族炭化水素基は直鎖状であることが好ましい。ジエステルを形成する個々のポリオキシエチレンアルキルエーテルは、その構造が互いに同じであって良いし、また、互いに異なってもよい。
好ましい(E)成分は、シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコールである。
上記(E)成分の好ましい含有量は0.05〜10質量%である。
〔その他の成分〕
本願が開示する染毛料組成物は、上記(A)成分〜(E)成分の他、任意の成分を含有して良い。当該任意の成分として、例えば、上記(A)成分以外の油性成分、上記(B)成分以外のカチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、塩基性染料、天然染料、ニトロ染料、分散染料、水溶性高分子、増粘剤、保湿剤、多価アルコール、アミノ酸類、脂肪酸、糖類、防腐成分、キレート成分、安定成分、pH調整成分、酸化防止剤、植物又は生薬抽出物、アスコルビン酸類を含むビタミン類、香料、海泥、抽出エキス等がある。
上記(A)成分以外の油性成分として、例えば、油脂、ロウ、炭化水素、アルキルグリセリルエーテル、上記(A)成分でないエステル、シリコーン、炭素数6以上の高級アルコール、炭素数5以下の低級アルコールがある。
上記水溶性高分子として、ヒドロキシエチルセルロース等の多糖類、カチオン化ヒアルロン酸等のカチオン化多糖類がある。カチオン化ヒアルロン酸の具体例としては、ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム(HA−QUAT;BASF社製、ヒアロベール;キユーピー株式会社製)等が挙げられる。
本願が開示する染毛料組成物は、全体としてアニオン性である成分を配合しないことも好ましく、また、含有するとしても本発明の効果を妨げない程度の配合量に制限して含有することが好ましい。
本願が開示する染毛料組成物は、酸性染料を配合しないことも好ましく、また、含有するとしても本発明の効果を妨げない程度の配合量に制限して含有することが好ましい。
〔その他〕
本願が開示する染毛料組成物の剤型は特に限定されないが、好ましくは、液状、乳化物、クリーム、ゲル状、泡状である。
本願が開示する染毛料組成物のpHは、その効果が奏される限り特に限定されないがpH4〜6が好ましい。
本願が開示する染毛料組成物は、ヘアコンディショニング効果を持ちながら、同時に半永久染毛料としての染毛効果も示す染毛料組成物である。好ましくはカラートリートメント、カラーリンスである。
染毛料組成物は通常は1剤式であるが、例えば、還元剤やアルカリ剤を含有する第1剤とHC染料を含有する第2剤からなり、(i)使用時にこれらを混合して塗布する2剤式、もしくは(ii)第1剤を塗布した後、第2剤を塗布する2剤式等の複数剤式に構成することもできる。
本願が開示する染毛料組成物が複数剤式で構成される場合は、当該複数剤のいずれか一つの剤は、上記(A)成分から(D)成分全てが配合される。この場合、上記した(A)成分〜(D)成分の含有量表記等は当該一つの剤における含有量等を意味する。即ち、当該一つの剤は上記第1発明に記載した(A)成分〜(D)成分の構成を具備する。当該一つの剤は、更に上記(E)成分を含有することが好ましい。複数剤式で構成されるので、当該一つの剤は適宜な他剤と組み合わせて使用される。
本願が開示する染毛料組成物は、以下の実施例に開示の方法の他、その剤型を考慮して、常法により使用できる。本願が開示する染毛料組成物は、水に濡れた状態の毛髪にも、乾燥した状態の毛髪にも適用できる。染毛力の観点から、乾燥した状態の毛髪に適用することが好ましい。
また、本願が開示する染毛料組成物は、その剤型を考慮して常法により製造可能である。
本願が開示する染毛料組成物は、上記(A)成分から(D)成分を配合することにより、HC染料の溶解性を改善した。即ち、本願は、
(A)脂肪酸と1価アルコールとのモノエステルから選ばれる少なくとも一種である液状のエステル油0.5〜2質量%、(B)上記「化1」の一般式で示されるアルキルアミドアミン及びその塩から選ばれる少なくとも一種1〜3質量%、(C)HC染料、及び(D)水70質量%以上を配合する、染毛料組成物の製造方法をも開示する。当該製造方法により、HC染料の溶解性が改善された染毛料組成物を製造できる。染毛料組成物の好ましい態様について、上述の内容を参照できる。
以下に実施例を記載する。本願が開示する発明の技術的範囲は以下の実施例に限定されない。
下記表1〜表3に示す実施例1〜18及び比較例1〜12に係る、乳化物である1剤式の染毛料組成物(カラートリートメント)を常法により調製した。なお、比較例2に係る染毛料組成物は乳化物として調製できず、後述する評価の対象外である。各表における各成分の数値の単位は質量%であり、精製水の含有量をバランスして合計が100となるようにした。後述する各試験の評価結果は、各表中に記載した。
なお、比較例で使用された「ミリスチン酸ミリスチル」及び「パルミチン酸セチル」は本願(A)成分ではない。
〔染料の溶解性〕
各実施例、各比較例に係る染毛料組成物を4号規格瓶に入れ、5℃の恒温槽に1週間保存した後、規格瓶から染毛料組成物を取り出し、10名のパネラーが目視にて染料の溶解性を評価し、非常に優れる(5点)、優れる(4点)、良好(3点)、やや悪い(2点)、悪い(1点)の5段階で評価した。各パネラーの採点結果の平均値を小数点第1位で四捨五入して、各例の評価点を算出した。その評価結果を各表の「染料の溶解性」の欄に示す。
〔染毛力〕
各実施例、各比較例に係る染毛料組成物1gをそれぞれ、白髪混じりの人毛毛束1gに塗布し、10分間放置後に水洗することにより、人毛毛束に対する染毛処理を完了した。
上記染毛処理の完了の直後に10名のパネラーが人毛毛束の染色の程度を目視にて観察し、非常に優れる(5点)、優れる(4点)、良好である(3点)、やや悪い(2点)、悪い(1点)、の5段階で評価した。各パネラーの採点結果の平均値を少数点第1位で四捨五入して、各例の評価点を算出した。その評価結果を各表の「染毛力」の欄に示す。
〔ドライ時の感触〕
染毛処理を完了した人毛毛束をヘアドライヤーで乾燥させた後、10名のパネラーが人毛毛束へ指通りの付与の度合いを手触りにより評価し、非常に優れるものである(5点)、非常に良好である(4点)、良好である(3点)、やや悪い(2点)の4段階で評価した。各パネラーの採点結果の平均値を少数点第1位で四捨五入して、各例の評価点を算出した。その評価結果を各表の「ドライ時の感触」の欄に示す。
各実施例について、繰り返しの使用、及びオーバータイム使用それぞれにおける染毛力を評価したところ、各使用態様で染毛力がやや向上することが分かった。さらに、染毛力の評価試験において、水に濡れた状態の人毛毛束を用いて評価したところ、人毛毛束が濡れた状態よりも、乾燥した状態の方が染毛力が高いことが分かった。
〔その他の実施例〕
上記の表1〜表3に示した実施例とは別の、本発明の染毛料組成物(1剤式)の実施例を以下に示す。精製水についての「質量%」の項の「残量」の意味は、「各成分の合計含有量が100質量%となるような量」の意味である。
実施例19 質量%
ミリスチン酸オクチルドデシル 1.5
ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド 3
HC Blue No.2 0.5
HC Yellow No.4 0.1
HC Red No.1 0.05
HC Orange No.1 0.05
セタノール 8
ミツロウ 0.5
流動パラフィン 3
グリセリン 2
乳酸 0.5
フェノキシエタノール 0.3
Basic Blue 75 0.01
Basic Brown 16 0.1
アモジメチコン 0.5
海泥〔マリンシルトFP;株式会社アンコール・アン製〕 1
黒米エキス〔黒米エキス−PC;オリザ油化株式会社製〕 0.1
海藻エキス
〔ファルコレックスケルプ;一丸ファルコス株式会社製〕 0.1
香料 0.5
精製水 残量
pH 5
実施例20 質量%
ミリスチン酸オクチルドデシル 1.5
ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド 3
HC Blue No.2 0.5
HC Yellow No.4 0.1
HC Red No.1 0.05
HC Orange No.1 0.05
セトステアリルアルコール 8
流動パラフィン 3
乳酸 0.5
フェノキシエタノール 0.3
Basic Blue 75 0.01
Basic Brown 16 0.1
アモジメチコン 0.5
加水分解コラーゲン 0.1
ローヤルゼリーエキス 0.1
アボカド油 0.1
タウリン 0.1
テアニン 0.1
アセチルグルコサミン 0.1
香料 0.5
精製水 残量
pH 5
実施例21 質量%
ミリスチン酸オクチルドデシル 1.5
ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド 2
ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド 1
HC Blue No.2 0.5
HC Yellow No.4 0.1
HC Red No.1 0.05
HC Orange No.1 0.05
セタノール 8
グリセリン 2
乳酸 0.5
フェノキシエタノール 0.3
Basic Blue 75 0.01
Basic Brown 16 0.1
サクラエキス〔サクラエキスB;一丸ファルコス株式会社製〕0.1
桜の花エキス〔桜の花エキス−PC;オリザ油化株式会社製〕0.1
酵母エキス(3)〔赤ワイン酵母エキス;永遠幸メディカル
コスメティック株式会社〕 0.1
香料 0.5
精製水 残量
pH 5
以上の通り、本願により、染毛力及び毛髪の感触効果に優れ、かつ、HC染料の溶解性が改善された染毛料組成物が提供される。

Claims (5)

  1. 下記(A)成分〜(D)成分を含有する染毛料組成物。
    (A)脂肪酸と1価アルコールとのモノエステルから選ばれる少なくとも一種である液状のエステル油 0.5〜2質量%
    (B)下記「化1」の一般式で示されるアルキルアミドアミン及びその塩から選ばれる少なくとも一種 1〜3質量%
    (式中、Rは炭素数11〜21の脂肪族炭化水素基を示し、Rは炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基を示し、Rは炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基を示し、nは2〜4の数を示す。)
    (C)HC染料
    (D)水 70質量%以上
  2. 前記モノエステルが直鎖脂肪酸と1価分岐アルコールとのモノエステルである請求項1に記載の染毛料組成物。
  3. 前記分岐アルコールの炭素数が14〜18である請求項2に記載の染毛料組成物。
  4. 前記(A)成分がミリスチン酸オクチルドデシルである請求項1〜請求項3のいずれかに記載の染毛料組成物。
  5. (E)シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコールを更に含有する請求項1〜請求項4のいずれかに記載の染毛料組成物。
JP2012252673A 2012-11-16 2012-11-16 染毛料組成物 Active JP5981315B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012252673A JP5981315B2 (ja) 2012-11-16 2012-11-16 染毛料組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012252673A JP5981315B2 (ja) 2012-11-16 2012-11-16 染毛料組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014101290A JP2014101290A (ja) 2014-06-05
JP5981315B2 true JP5981315B2 (ja) 2016-08-31

Family

ID=51024147

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012252673A Active JP5981315B2 (ja) 2012-11-16 2012-11-16 染毛料組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5981315B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6334277B2 (ja) * 2014-06-06 2018-05-30 花王株式会社 染毛剤組成物
JP6781900B2 (ja) * 2016-12-27 2020-11-11 ホーユー株式会社 毛髪処理剤組成物
JP6966773B2 (ja) * 2017-09-29 2021-11-17 ホーユー株式会社 染毛料組成物及びその使用方法
JP2019151619A (ja) * 2018-03-01 2019-09-12 大正製薬株式会社 毛髪用組成物

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3968706B2 (ja) * 2002-07-31 2007-08-29 山栄化学株式会社 染毛料組成物
JP2004107247A (ja) * 2002-09-18 2004-04-08 Nikko Chemical Co Ltd 毛髪の染色とコンディショニングが同時に行える頭髪用コンディショニング剤
JP2005213243A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Senka Kk ヘアカラー用濃染化剤
JP2009035497A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Nippon Fine Chem Co Ltd 浸透促進剤
JP5284703B2 (ja) * 2008-07-17 2013-09-11 クラシエホームプロダクツ株式会社 ヘアリンス組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014101290A (ja) 2014-06-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5248690B2 (ja) 濃縮液状毛髪洗浄剤組成物
DE202016008131U1 (de) Zusammensetzung zur Haarverfestigung und deren Anwendung zum Festigen der Haare
JP4627333B2 (ja) 毛髪化粧料
JP2009161508A (ja) 毛髪化粧料
JP2008290987A (ja) Cmc修復剤、毛髪化粧料およびcmc修復方法
JPH06122614A (ja) 毛髪化粧料
JP5981315B2 (ja) 染毛料組成物
EP3233025A1 (de) Haarbehandlungsmittel, enthaltend mindestens ein saures protein sowie mindestens ein salz
JP2008169185A (ja) 毛髪処理剤組成物及び毛髪処理方法
JP2012162466A (ja) 染毛料
WO2015086005A1 (de) Kosmetische zusammensetzung enthaltend eine kombination aus oligopeptiden und ceramiden
JP2015117223A (ja) 毛髪化粧料
JP4079597B2 (ja) 染毛料
DE102014216940A1 (de) Multitonale Einschritt-Färbungen mit verdickter Vorbehandlungslösung III
JP6539071B2 (ja) 毛髪化粧料
JP2001342116A (ja) 毛髪化粧料
JP2014101291A (ja) 染毛料組成物
JP5404152B2 (ja) 染毛前処理剤組成物及び染毛前処理方法
KR20170015163A (ko) 염모제 조성물
JP2017048128A (ja) 毛髪洗浄剤組成物
JP4963630B2 (ja) 毛髪処理用組成物
JP2008266238A (ja) 毛髪化粧料組成物
JP6474551B2 (ja) 染毛前使用用毛髪処理剤組成物及び染毛剤
KR102050225B1 (ko) 5,6-디하이드록시인돌과 산화촉진제를 함유하는 모발용 화장료 조성물
JP5495632B2 (ja) 皮膚用化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20140714

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20140827

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150331

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160719

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160728

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5981315

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250