JP2005212844A - 保冷用気密容器 - Google Patents

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Mikihiko Tanaka
幹彦 田中
Masatoshi Ishibashi
正敏 石橋
Takafumi Okuchi
貴文 奥地
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Abstract

【課題】 保冷用気密容器Aにおいて、物品を収容するための有効容積を減少させることなく、高い気密度を容器本体10と蓋20との嵌合部に与える。また、蓋20をするときの内圧上昇をも確実に阻止する。
【解決手段】 合成樹脂発泡体からなる容器本体10と容器本体に気密に嵌合する蓋20とからなる保冷用気密容器Aにおいて、蓋をするときに容器本体と蓋の間の嵌合面に弾性変形を生じさせて気密性が向上するようにし、かつ、嵌合面のいずれか一方または双方には空気抜きのための縦溝24を形成する。
【選択図】 図3

Description

本発明は合成樹脂発泡体で作られた保冷用気密容器に関し、特に、アイスクリーム容器のように高い断熱性を必要とし、そのために、物品収容空間を外気から高い気密度で遮断することが求められる形態の保冷用気密容器に関する。
合成樹脂発泡体で作られた保冷容器は知られており、軽量であり所要の断熱性を持つことから食品類の保管や物流の用途に広く用いられている。アイスクリーム容器などのように特に高い断熱性を必要とする場合には、対策として、壁厚の厚い容器とする、あるいは容器本体と蓋との間の気密性を高くして容器内部空間に外気が侵入するのを一層確実に阻止する、などの手段が講じられる。
壁厚の厚い容器とすると、物品収容空間の有効容積が犠牲となるので、自ずと限度がある。そのために、容器本体と蓋との嵌合部を二重嵌合構造として、嵌合部の気密性を高くする手段が並行して採用されることが多い。一方において、容器本体と蓋との嵌合部の気密性を高くすると、蓋をするときに容器の内圧が上昇して蓋がし難くなる。場合によっては、蓋をした後で、内圧により蓋が浮き上がり気密性が破壊されることもある。
それを回避するために、特許文献1(実公平6−47788号公報)には、容器本体と蓋との嵌合部を二重嵌合構造とすると共に、嵌合部の側壁部に排気路を形成したものが記載されている。この構成とすることにより、容器内部の空気は排気路を通って外に逃げることができるので、蓋をするときに内圧が上昇することはない。そのために、閉蓋作業は容易となり、閉蓋後の蓋の浮き上がりも阻止できる。
実公平6−47788号公報
特許文献1に記載される気密容器のように、気密性の向上を目的に容器本体と蓋との嵌合部を二重嵌合構造としたものは、嵌合部の形状が複雑となり、成形が困難となることがある。また、嵌合部を構成する各壁は薄いものとならざるを得ず、繰り返し使用する通い箱のような場合、使用の途中で嵌合部に破損が生じやすい。それを回避するためには全体の壁厚を厚くすることが必要となるが、前記のように有効容積の減少を招く。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、物品を収容するための有効容積を減少させることなく、高い気密度を容器本体と蓋との嵌合部に与えることができ、かつ、蓋をするときの内圧上昇をも確実に阻止することのできる、より改良された合成樹脂発泡体製の保冷用気密容器を提供することを目的とする。
本発明による保冷用気密容器は、合成樹脂発泡体からなる容器本体と容器本体に気密に嵌合する蓋とからなる保冷用気密容器であって、蓋をするときに容器本体と蓋の間の嵌合面に弾性変形が生じて気密性が向上するようになっており、かつ、嵌合面のいずれか一方または双方には空気抜きのための縦溝が形成されていることを特徴とする。
上記保冷用気密容器では、蓋をする、すなちわ蓋を容器本体に圧入するときに、容器本体と蓋の間の嵌合面のいずれか一方または双方に積極的に弾性変形を生じさせ、それにより、嵌合面の密着性を向上させて、嵌合面の気密性を向上させるようにしている。そのために、二重嵌合構造とすることなく、高い気密度を嵌合面に形成することができるので、嵌合部の構造を簡素化することができ、繰り返し使用にも十分耐えることのできる保冷用気密容器が得られる。また、全体の壁厚も通常の保冷用気密容器と同様の厚さで十分であり、物品収容空間を犠牲にすることもない。さらに、嵌合面には空気抜きのための縦溝が形成されているので、内圧を上昇させることなく、容易に蓋をすることができる。なお、本発明による保冷用気密容器は全体が合成樹脂発泡体からなり、弾性変形した部分は蓋を外して放置することにより、ほぼもとの姿勢に復帰する。そのために、繰り返し使用しても、所要の気密性は確保される。また、空気抜きのための(内圧を抜くための)縦溝は、少なくとも1個は必要であるが、複数個が形成されていてもよい。
本発明による保冷用気密容器のより具体的な態様は、合成樹脂発泡体からなる容器本体と蓋とからなり、蓋はその周側壁の内周面が容器本体の側壁上縁側に気密に外嵌合する形状であり、蓋を側壁上縁側に圧入した状態で容器本体の内部は実質的に外気から遮断した状態とされる保冷用気密容器であって、容器本体と蓋とが気密に嵌合する2面のいずれか一方面はほぼ垂直面であり、他方面は傾斜を有する面となっていて、蓋を圧入するときに前記2面のいずれか一方または双方に弾性変形が生じることにより2面間の気密性が向上するようになっており、かつ、前記2面のいずれか一方または双方には空気抜きのための縦溝が形成されていることを特徴とする。
上記態様の保冷用気密容器では、ほぼ垂直面とされた嵌合面のエッジ部が傾斜を有する面の該傾斜面を押し付けるように移動して、一方あるいは双方に弾性変形を生じさせるので、圧入が一層容易となると共に、弾性変形後の2つの面は気密度がきわめて高いものとなる。傾斜面は一律な傾斜の斜面であってもよいが、嵌入方向での入口側はほぼ垂直な面あるいは傾斜の緩やかな面とし、嵌合終了部に近い箇所で大きな傾斜を持つ形状とすることにより、圧入の容易性と高い気密性の双方をより確実に達成することができる。さらに、2つの面の一方または双方には空気抜きのための縦溝が形成されているので、内圧を上昇させることなく、容易に蓋をすることができる。
上記の保冷用気密容器において、容器本体の側壁上縁側に全周にわたる段差部を形成し、該段差部の外側周面が蓋と気密に嵌合する面とすることもできる。この態様では、蓋をした状態で容器の側面を平坦な面とすることができる利点がある。
容器本体および蓋を構成する合成樹脂発泡体としては、ポリスチレン樹脂、スチレンを主体とする共重合体などのスチレン系樹脂発泡体、ポリオレフィン系樹脂発泡体、ポリエステル系樹脂発泡体などを例示することができる。
本発明によれば、物品を収容するための有効容積を減少させることなく、高い気密度を容器本体と蓋との嵌合部に与えることができ、かつ、蓋をするときの内圧上昇をも確実に阻止することのできる保冷用気密容器が得られる。
以下、図面を参照して本発明を実施の形態により説明する。図1は本発明による保冷用気密容器の一例を示す断面図であり、図2は蓋を裏面から見た斜視図である。図3は図1の領域aを拡大して示しており、図3aは蓋を閉める前の状態を、図3bは蓋を閉めた後の状態を示している。
保冷用気密容器Aは容器本体10と蓋20とからなり、共に発泡ポリスチレンのような合成樹脂発泡体の成形品である。容器本体10は4周の側壁11を持ち上方を開放した箱形容器であり、その上縁には全周にわたって内側への切り欠き12が形成され、それにより、上方に突き出た段差部13が形成されている。後記するように、この段差部13の外側周面14が蓋20の内周面21と気密に嵌合する面とされる。容器本体10の底面には水切りと冷気の循環路を兼ねた多数の凹凸15が形成されており、図示しないが、側壁11の内周面にも冷気の循環路として凹溝が形成されていてもよい。
この例において、前記段差部13の外側周面14は、図3aに拡大して示すように、上方領域(すなわち、蓋20が入り込む側の一定領域)14aはほぼ垂直な面とされており、それに続く下方領域14bは外側に傾斜のついた面とされている。そして、下方領域14aの下端側は、前記切り欠き12を形成する水平面12aに連続状に接続している。
蓋20は容器本体10の側壁11の外郭形状と同じ外郭形状であり、その周側壁21の内側裏面には凹所22が形成されている。この例において、凹22は垂直な内周面23を有し、該内周面23は容器本体10の前記段差部13の外側周面14と気密な状態で外嵌合する嵌合面を形成する。すなわち、内周面23の内法寸法と、容器本体10の段差部13の外側周面14におけるほぼ垂直な上方領域14aの外法寸法とは同じ寸法とされており、蓋20をするときに、最初は、容器本体10の前記垂直な上方領域14aと蓋20の前記内周面23とは密接した状態となる。
また、蓋20の内周面23には少なくとも1個の縦溝24(図示の例では、各辺にそれぞれ1個の計4個)が形成されており、該縦溝24は凹所22の天面にまで達している。
容器本体10に例えばアイスクリームを収容し、必要な場合にはドライアイスのような適宜の冷媒も収容した後、蓋20をする。前記のように、容器本体10の前記垂直な上方領域14aと蓋20の前記内周面23とは密接した状態となるので、蓋20を押し下げると容器の内圧は上昇しようとする。しかし、蓋20の内周面23には縦溝24が形成されているで、容器内の空気は該縦溝23を通って外に逃げることができるので、蓋20をするときの内圧の上昇は生じない。
蓋20をさらに下方に押し下げると、その側壁21の下端面25の内周縁(エッジ部)は、次第に容器本体10の前記段差部13の外側周面14における外側に傾斜した下方領域14bに入り込む。その状態でさらに押し下げると、蓋20の内周面23側と前記容器本体10の下方領域14bの双方(またはいずれか一方)は弾性変形を起こし、図3bにその一例を示すような状態となって、弾性変形後の2つの面は一層緊密に密着する。そして、縦20の前記下端面25が容器本体10の前記切り欠き12を形成する水平面12aに衝接することにより、蓋閉めは完了する。本発明による保冷用気密容器では、蓋をするときに上記のような弾性変形を強制的に生じさせるので、嵌合部を2重構造とするような複雑な手段を講じることなく、容器内の気密度がきわめて高いものとなる。そのような弾性変形が生じる過程でも、縦溝23は空気の逃げ道として機能を継続するので、内圧が上昇するのは依然として阻止される。
なお、図示の例は1つの実施の形成であって、他に多くの変形例が存在する。例えば、縦溝24は蓋20の内周面23に形成したが、容器10の前記段差部13の外側周面14に形成しても、同じ作用効果が得られる。場合よっては、位置が一致しないようにして両方に形成してもよい。また、蓋20の内周面23を垂直面としたが、この面を外側に開いた傾斜面とし、容器10の前記段差部13の外側周面14を垂直面としてもよい。
本発明による保冷用気密容器の一例を示す断面図。 蓋を裏面から見た斜視図。 図1の領域aを拡大して示しており、図3aは蓋を閉める前の状態を、図3bは蓋を閉めた後の状態を示している。
符号の説明
A…保冷用気密容器、10…容器本体、11…4周の側壁、12…切り欠き、13…段差部、14…段差部の外側周面、15…多数の凹凸、14a…外側周面の上方領域、14b…外側周面の下方領域、12a…切り欠きを形成する水平面、20…蓋、21…周側壁、22…凹所、23…内周面、24…縦溝

Claims (3)

  1. 合成樹脂発泡体からなる容器本体と容器本体に気密に嵌合する蓋とからなる保冷用気密容器であって、
    蓋をするときに容器本体と蓋の間の嵌合面に弾性変形が生じて気密性が向上するようになっており、かつ、嵌合面のいずれか一方または双方には空気抜きのための縦溝が形成されていることを特徴とする保冷用気密容器。
  2. 合成樹脂発泡体からなる容器本体と蓋とからなり、蓋はその周側壁の内周面が容器本体の側壁上縁側に気密に外嵌合する形状であり、蓋を側壁上縁側に圧入した状態で容器本体の内部は実質的に外気から遮断した状態とされる保冷用気密容器であって、
    容器本体と蓋とが気密に嵌合する2面のいずれか一方面はほぼ垂直面であり、他方面は傾斜を有する面となっていて、蓋を圧入するときに前記2面のいずれか一方または双方に弾性変形が生じることにより2面間の気密性が向上するようになっており、かつ、前記2面のいずれか一方または双方には空気抜きのための縦溝が形成されていることを特徴とする保冷用気密容器。
  3. 容器本体は側壁上縁側に全周にわたる段差部を有しており、該段差部の外側周面が蓋と気密に嵌合する面とされていることを特徴とする請求項1または2に記載の保冷用気密容器。
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