JP2005212826A - ベルト締め付け用バックル - Google Patents

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義男 広部
Masamitsu Kondo
雅光 近藤
Hiromi Tanigawa
博海 谷川
Katsuhiro Sakamoto
勝弘 坂本
Sadayoshi Kume
貞芳 久米
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Abstract

【課題】 ベルトを緩みなく且つベルト破断を生じさせることなく締め付け固定できるベルト締め付け用バックルを提供する。
【解決手段】ベルト端部を取り付けるための取付枠部11を一辺とする枠体10と、取付枠部11とこれに対向する固定用枠部13との間で摺動可能な係止部材15とを有し、係止部材15に巻回したベルトBを係止部材15と固定用枠部13との間を通して締め付けるバックルで、係止部材15と固定用枠部13との相対向部位を平面とし、ベルトBを平面部15a,13aで挟着するようにし、さらに係止部材15の変位規制手段としてのストッパー部材20を設けて、ベルト挟着状態を保持できるようにする。
【選択図】 図7

Description

本発明は、主として船舶の防舷材や船首用の保護材等の取り付け用ベルト、各種の荷物や物品を固縛するための固縛用ベルト、その他の高強度を要する各種ベルトを締め付け固定するためのバックルに関するものである。
従来、一般に物品を入れた段ボール箱等を搬送パレット上に多数個積み重ね、フォークリフト等の運搬手段によりパレットを持ち上げ、目的の場所に運搬する場合、パレット上に積み重ねた多数の段ボール箱を、固縛用のベルト(またはバンド)により、水平方向または垂直方向に巻いて縛り、運搬中に段ボール箱が崩れて落下するのを防止している(下記の特許文献1)。かかる固縛用のベルト、すなわち荷崩れ防止ベルトとしては、主に合成繊維製(ナイロン繊維やポリプロピレン繊維製)の布からなるものが一般的である。そして、これを締め付け固定した状態に保持するための手段としては、該ベルト本体の両端部に互いに係合自在な面ファスナーを縫着するか、あるいは前記ベルト本体の一端部に止め金具としてのバックルを取り付けている。
また、図19のように船舶100の防舷材や船首用の保護材150を、舷側部や船首部に取り付ける場合においても、上記同様の合成繊維製の布を素材とするベルトBを用いて、防舷材や保護材150を固縛して取り付けるようにしている。この場合、特に高い繰り返し荷重を受けることから、前記ベルトを締め付け固定した状態に保持する手段としては、前記ベルトBの一端部に金属製のバックルAを取り付けて、例えばベルトの他端側の部分を挿通係止して締め付け固定するようにしている(下記の特許文献2)。
ところで、前記の荷物や物品の固縛用ベルトや、船舶の防舷材や保護材等の取付用ベルトにおいて、締め付け固定した状態を保持するためのバックルは、下記の特許文献1あるいは図17に示すように、ベルトの一端部を取り付けるための取付枠部を一辺とする略長方形の枠体と、該枠体における前記取付枠部とこれに対向する固定用枠部との間で相対向する両側枠部の少なくとも一方に摺動可能に装着された係止部材とを有してなり、前記係止部材に巻回して折り返したベルトを該係止部材と前記固定用枠部との間を通して引張ることにより、この引張作用で該ベルトが緊張してかつ該係止部材が固定枠部の側に変位する結果、該係止部材と固定用枠部の間に前記ベルトが挟着されるもので、これによってベルトの緩みを規制して締め付け状態に固定保持できるようになっている。
特開平10−175605号公報 特開2002−362480号公報
しかしながら、前記従来の締め付け用ベルト及びこれに取付られたバックルは、もともとそれほど強い外力が繰り返し作用するような使用は想定されておらず、そのため、図19のように船舶100における防舷材や船首用保護材150の取り付け用ベルトBを締め付け固定するのに使用した場合、比較的波の小さい内海等では問題はなくても、波高が高く波力の強い外海では、バックルAが破損したり、ベルトが切れたりすることがある。バックルAについては、径や寸法の増大により強度を高めることで対応できるものの、ベルトについては、その機能面やコスト面等から強度を高くするのには限度があり、ベルト切れには単純に対応できない。
前記のベルト切れの問題についてさらに検討すると、例えば、特許文献1に示されている従来のバックルは、図17、図18のように、略長方形の枠体110におけるベルトBの端部を取り付けるための取付枠部111、これに対向する固定用枠部113及びこれら両者間で相対向する両側枠部112,114が断面円形をなし、また前記取付枠部111と前記固定用枠部113との間に配された係止部材115も断面円形をなしている。しかも、前記係止部材115は、これに巻回されたベルトBの滑り止めのために、その外周面にはローレット加工が施されている。
そのため、図17、図18のようにベルトBを引張って締め付けた状態において、前記係止部材115と前記固定用枠部113との間に挟着されるベルトBは、前記のローレット加工が施された係止部材115と固定用枠部113とにより線接触状態で局部的に強く圧着されるとともに、経時的に食い込みが生じ、そのため、ベルト表面が損傷したり、前記挟着部分が弱体化し易いものである。
加えて、船舶の防舷材や船首用保護材の取り付け用ベルトに使用した場合において、外海では大きな波を受ける結果、前記取り付け用のベルト及びその締め付け固定のための前記バックルの部分に、大きな荷重を繰り返し受けることになる。その結果、材質的にかなり高強度の素材のベルトを使用していても、前記の挟着部分でベルトが破断するおそれが多分にある。
さらに、前記バックルを使用する場合の他の問題として、前記の波の影響で、前記バックルの部分に大きい力が繰り返し作用する反面、緩み方向の作用も受けることになり、仮に緩みが生じると、前記係止部材がベルト端部の取付枠部の側へ変位して、該係止部材と固定用枠部とによるベルトの挟着作用に緩みが生じ、締め付けが緩んでしまうおそれもある。
本発明は、上記に鑑みてなしたもので、前記係止部材に巻回したベルトを面接触状態で挟着できて、ベルト破断を生じさせるおそれのないベルト締め付け用バックルを提供するものであり、さらには、前記係止部材と固定用枠部とによるベルト挟着状態を安定性よく保持でき、容易に緩みの生じないベルト締め付け状態を保持できるバックルを提供するものである。
本発明は、ベルトの一端部に取付けて該ベルトを締め付け固定するためのバックルであって、ベルト端部を取り付けるための取付枠部を一辺とする略長方形の枠体と、該枠体における前記取付枠部とこれに対向する固定用枠部との間で相対向する両側枠部の少なくとも一方に摺動可能に装着された係止部材とを有してなり、前記係止部材に巻回係止して折り返したベルトを該係止部材と前記固定用枠部との間を通して締め付け固定するようにしたバックルにおいて、前記係止部材と前記枠体における固定用枠部との相対向部位が平面をなしており、前記ベルトを平面部で挟着するようにしたことを特徴とする。
このバックルによれば、前記係止部材に巻回係止して折り返したベルトを、該係止部材と前記枠体における前記固定用枠部との間を通して引張ることにより、該ベルトが緊張するとともに前記係止部材が固定用枠部の側に変位し、該係止部材と固定用枠部の間に前記ベルトを挟着するが、この際、ベルトは前記係止部材と固定用枠部の平面部による面接触状態で挟着されることになり、その結果、挟着力が分散されてベルトに対し局部的に強い挟着力が作用することがなく、ベルト表面の損傷や該挟着部分の弱体化を防止でき、ベルトの破断を防止できる。
前記のバックルにおいて、前記係止部材及び前記固定用枠部がそれぞれ断面略四角形をなし、少なくとも前記係止部材における前記ベルトの折曲部内側になる角部が面取り形成されてなるものが、ベルトの滑り止め効果を適度に保持しながらベルトの破断を防止する上で特に好適である。
また、前記のバックルにおいて、前記係止部材のベルト巻回部の外周面に滑り止め手段が設けられてなるものとすることができる。すなわち、前記のように角形の係止部材の角部をカット面状に面取り形成する等の手段により断面多角形にして、ベルトに対する摩擦抵抗を付与した場合は、必ずしも他の滑り止め手段は必要ではないが、前記係止部材の角部をアール曲面状にしたものや断面略半円形等の場合には、前記係止部材の周方向の所要間隔毎に長手方向の溝や凸を形成したり、あるいは微小な凹凸を形成する等して適度に滑り止め抵抗を付与するのがよい。
前記のバックルにおいて、前記枠体及び/または前記係止部材の一部に、前記係止部材を前記固定用枠部の側へ変位した状態に保持するための変位規制手段が設けられてなるものが好ましい。これにより、前記係止部材がベルトの引張り作用で前記枠体における固定用枠部の側へ変位して該ベルトを該固定用枠部との間に挟着した状態において、その変位が抑止されることで、ベルトの緩みが規制され、安定性のよい締め付け固定状態を得ることができる。
前記の変位規制手段としては、前記枠体における前記取付枠部の両端部近傍に、前記係止部材が前記固定用枠部の側に変位した状態において、該係止部材と前記取付枠部との間に回動して進入可能なストッパー部材が設けられ、該ストッパー部材により前記係止部材の変位を規制するように構成されてなるものとすることができる。
この場合、前記係止部材が前記固定用枠部の側に変位した状態において、前記ストッパー部材を回動させて、該係止部材と前記取付枠部との間に進入させ、該係止部材の戻りをストッパー部材により規制する。これによって、係止部材の動きを封じ、ベルトを挟着した状態を確実に保持することができる。
前記の変位規制手段としては、前記係止部材が、両端部近傍に有する貫通孔が前記枠体における相対向する両側枠部に遊嵌して摺動変位可能に設けられるとともに、該係止部材の前記貫通孔より外方の端部近傍に該貫通孔と同方向に開口するネジ孔が設けられ、前記固定用枠部の前記側枠部との連結部より外側方への延長端部に有する係合孔を通して前記ネジ孔に対し螺合自在なボルトにより、前記係止部材を固定用枠部に引き寄せた状態に保持するように構成しておくこともできる。
この場合、前記係止部材にベルトを巻回して折り返し、該ベルトを前記係止部材と前記枠体における前記固定用枠部との間を通して引張り、前記係止部材と前記固定用枠部の間に前記ベルトを挟着するが、この際、前記固定用枠部の延長端部に有する係合孔を通した前記ボルトを、前記係止部材の端部近傍の前記ネジ孔に螺合させて締め付けることにより、該係止部材を前記固定用枠部に引き寄せた状態に保持する。これにより、係止部材の動きが封じられて、前記ベルト挟着状態に安定性よく確実に且つ強固に保持できる。
さらに、前記のバックルにおけるベルトの緩み規制の手段として、前記枠体における固定用枠部は、前記係止部材との対向側に前記両側枠部に摺動可能に嵌合した補助押圧部材を有し、該補助押圧部材が、前記固定用枠部の主体部に形成されたネジ孔に螺合貫設されたボルトにより前記係止部材の側に移動可能に設けられ、該補助押圧部材と前記係止部材との間に前記ベルトを挟着した状態を保持するように設けられてなるものとすることもできる。
この場合も、前記ボルト締め操作により前記押圧補助部材が前記係止部材の側に移動し、この移動と前記ベルトの引張りによる前記係止部材の変位との相互作用で、前記ベルトを該補助押圧部材と該係止部材との間に強固に挟着できる。特に、押圧補助部材を、前記係止部材が前記取付枠部の側に通したベルトを該取付枠部との間に挟着する位置まで移動させることにより、前記ベルトの緩み規制をさらに良好になすことができる。
さらに前記の場合において、前記枠体の両側枠部における前記取付枠部と前記係止部材との間に、前記係止部材の前記取付枠部の側への一定以上の変位を規制するスペーサーを設けておくこともできる。これにより、前記補助押圧部材の移動量を少なくできる。
上記のように、本発明のベルト締め付け用バックルは、前記係止部材に巻回したベルトを面接触状態で挟着できて、従来と略同様のベルトを使用するものであっても、ベルト破断を生じさせるおそれがなく、ベルト締め付け固定状態を良好に保持でき、その耐久性を高めることができる。さらに、前記係止部材と固定用枠部とによるベルト挟着状態を安定性よく保持でき、容易に緩みの生じないベルト締め付け状態を保持することができる。
次に本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1〜図3は、本発明に係るベルト締め付け用バックルの基本形態を示す第1の実施例であり、図1はバックルの平面図、図2は同側面図、図3は同バックルによるベルト締め付け状態の断面図である。
本発明に係るバックルAは、船舶の防舷材や船首用保護材の取付用ベルトあるいは各種の物品や荷物等の固縛用ベルト等の、主としてナイロン繊維やポリプロピレン繊維等の合成繊維製の布からなる各種のベルトBの一端部に取付けて該ベルトBを締め付け状態に固定するのに使用するもので、主として強度のある鉄等の金属材により形成されており、次のような構成をなしている。
前記バックルAは、基本的に、平面より見て略長方形をなし、かつその長辺側の一方の辺を前記ベルトBの一端部b1を取り付けるための取付枠部11として形成した枠体10と、該枠体10における前記取付枠部11とこれに対向する固定用枠部13との間で相対向する短編側の両側枠部12,14の少なくとも一方(図の場合は両方)に摺動変位可能に装着された係止部材15とを有してなり、前記係止部材15に巻回係止して折り返したベルトBを該係止部材15と前記固定用枠部13との間を通して引張ることにより、前記係止部材15が前記固定用枠部13の側に変位して前記ベルトBを該係止部材15と該固定用枠部13との間に挟着して締め付け状態に固定できるように構成されている。
図の場合、前記取付枠部11は、主として断面略円形の丸棒状をなし、これに前記ベルトBの一端部b1が巻回され縫着されて取り付けられる。また、前記取付枠部11に対向する前記固定用枠部13は、後述するように主として断面が略四角形の角棒状をなしている。この取付枠部11と固定用枠部13とが、両者間に介設されて溶接手段等により固定される断面略円形の丸棒状の両側枠部12,14により結合されて、全体として略長方形の枠体10が形成されている。
そして、前記係止部材15と前記枠体10における固定用枠部13とは、それぞれ断面が略四角形の角棒状をなすことにより、両者の相対向部位がそれぞれ互いに平行な平面をなし、前記ベルトBを該平面部15a,13aで挟着できるようになっている。
前記係止部材15および前記固定用枠部13については、各角部を面取りしていない断面四角形の棒状での実施も可能であるが、図の場合、前記係止部材15については、少なくとも該係止部材15に巻回係止され引張られる前記ベルトBの折曲部内側に当たる角部、例えば図のように全部(四つ)の角部がカット面状に面取り形成されている。15cはその面取り部分を示す。
すなわち、前記係止部材15の角部が面取り形成されていない場合、該角部のエッジがこれに巻回係止されるベルトBの折曲部内側にくい込むようになって、ベルトBが破断するおそれがあるので、前記のように面取り形成しておくのが、該ベルトBの破断を防止する上で望ましい。前記角部をアール曲面状に面取り形成しておくこともできるが、前記ベルトBの滑り止め効果を適度に保持しながらベルトBの破断を防止する上では、図のようなカット面状に面取り形成しておくのがよい。
なお、前記固定用枠部13の前記係止部材15との対向側における前記ベルトの折曲部内側に当たる個所の角部についても、前記同様に面取り形成しておくのが望ましい。
前記の係止部材15及び固定用枠部13の断面形状については、両者の相対向部位が平面をなすものであれば、前記の断面四角形及びその角部を面取り形成したものには限らず、他の種々の断面形状による実施が可能である。例えば、断面円形の前記相対向部位になる側を平面状にカットした形状(断面略半円形等)をなすもの、断面が楕円形の分割形をなすもの、断面略6角形や8角形等の断面が多角形をなすものによる実施が可能である。
また、前記の係止部材15のベルト巻回部の外周面には、必要に応じて、ベルトBの滑り止め手段を設けておくことができる。この滑り止め手段としては、前記係止部材15の周方向の所要間隔毎に長手方向の溝や凸を形成したり、あるいは微小な凹凸を形成する等して適度に滑り抵抗を付与する等の種々の実施が可能である。前記のように角形の係止部材15の角部をカット面状に面取り形成するか、あるいは断面多角形に形成して、ベルトに対する摩擦抵抗を付与するようにした場合は、必ずしも前記の滑り止め手段は必要ではないが、前記係止部材15が角部をアール曲面状にしたものや、断面略半円形をなすもの等の場合には、前記のように滑り止め手段を設けておくのが望ましい。
この第1の実施例の構成形態は、基本的に後述する第2〜第5の各実施例にも、そのまま適用、あるいは一部を変更して適用できる。
前記の構成によるバックルAによれば、船舶の防舷材や船首用の保護材等の取り付け用ベルト、各種の荷物や物品を固縛するための固縛用ベルト等の各種ベルトBの一端部b1に取り付けて、該ベルトBを締め付け状態に保持するのに使用する。
この使用において、図3のように、前記係止部材15に巻回係止して折り返したベルトBを、該係止部材15と前記枠体10における前記固定用枠部13との間を通して引張ることにより、該ベルトBが緊張するとともに、前記係止部材15が固定用枠部13の側に変位し、該係止部材15と固定用枠部13の間に前記ベルトBを挟着する。この際、ベルトBは前記係止部材15と固定用枠部13の平面部15a,13aによる面接触状態で挟着されることになり、その結果、挟着力が分散されてベルトBに対して局部的に強い挟着力が作用することがなく、ベルトB表面の損傷や該挟着部分の弱体化、該挟着部分でのベルトの破断を防止でき、その耐久性を向上できる。
図4〜図7は、本発明にかかるバックルAの第2の実施例であり、図4は同バックルの平面図、図5は同側面図、図6はストッパー部材の斜視図である。図7は同バックルによるベルト締め付け状態の断面図である。
この第2の実施例のバックルAは、基本的に上記した第1の実施例のバックルAと同様の構成をなすものにおいて、前記係止部材15と前記枠体10における固定用枠部13とによるベルト挟着状態の緩みを防止するために、前記枠体10及び/または係止部材15の一部に、前記係止部材15を前記固定用枠部13の側へ変位した状態に保持するための変位規制手段を設ける場合の1実施例を示している。この実施例において、上記第1の実施例と同じ構成部分、部材等については同符号を付して、その詳しい説明を省略する。
この第2の実施例では、前記係止部材15の前記変位規制手段として、前記枠体10における前記取付枠部11の両端部近傍に、前記係止部材15がこれに巻回係止されたベルトBの引張により前記固定用枠部13の側に変位した状態において、該係止部材15と前記取付枠部11との間に回動して進入可能な板状のストッパー部材20,20が回動自在に設けられ、該ストッパー部材20,20により前記係止部材15の戻り方向の変位を規制するように構成されている。
前記ストッパー部材20は、図6に示すように、板状体より打ち抜き形成され、その一端側に有する貫通孔21の部分で前記枠体10における取付枠部11に回動可能に遊嵌され、図7のように前記係止部材15と前記固定用枠部13との間にベルトBを挟着した状態での指先等による回動操作により、先端側が前記取付枠部11と前記係止部材15との間に進入しストッパー作用を果たすようにように設けられている。
前記のストッパー部材20の先端部における前記進入側の角縁部22は、図のように丸みがつけられて、前記の進入動作を容易に行えるように形成されている。また、前記ストッパー部材20の前記進入側とは反対側縁には、切り起しによって外側に折曲形成された操作部を兼ねる係合片23が設けられ、該係合片23の部分を指先等で押圧することで前記のように進入動作させることができるとともに、該係合片23が側枠部12、14に係合することにより、それ以上の回動を規制して、該ストッパー部材20の先端を前記係止部材15に当接させた状態に確実に保持できるようになっている。
この第2の実施例のバックルAによれば、その使用において、上記した第1の実施例と同様に、図7のように、前記係止部材15に巻回係止して折り返したベルトBを、該係止部材15と前記枠体10における前記固定用枠部13との間を通して引張ることにより、前記係止部材15がベルトBの引張作用で前記枠体10における固定用枠部13の側へ変位して、該ベルトBを、前記係止部材15と前記固定用枠部13の平面部15a,13aで挟着できることに加えて、前記係止部材15が前記固定用枠部13の側に変位した状態において、前記ストッパー部材20を、前記取付枠部11を中心に回動させて前記係止部材15と前記取付枠部11との間に進入させ、前記係止部材15の戻り方向の変位を規制する。これによって、前記係止部材15の動きが封じられ、ベルトBを挟着した状態に保持でき、安定性のよいベルト締め付け状態を得ることができる。
図8〜図10は、本発明にかかるバックルAの第3の実施例であり、図8は同バックルの平面図、図9は同側面図、図10は同バックルによるベルト締め付け状態の断面図である。
この第3の実施例のバックルAは、基本的に上記した第1の実施例のバックルAと同様の構成をなすものにおいて、前記係止部材15を前記固定用枠部13の側へ変位させた状態に保持するための変位規制手段を設けた場合の他の実施例を示している。この実施例において、上記第1の実施例と同じ構成部分、部材等については同符号を付して、その詳しい説明を省略する。
この第3の実施例の場合、前記変位規制手段は次のような構成をなしている。前記係止部材15が、両端部近傍に有する貫通孔15b,15bが前記枠体10における相対向する両側枠部12,14に遊嵌して摺動変位可能に設けられ、該係止部材15の前記貫通孔15b,15bより外方の端部近傍に該貫通孔15b,15bと同方向に開口するネジ孔16,16が設けられている。また、前記固定用枠部13には、前記側枠部12,14との連結部より外側方への延長端部に後述のボルトを貫挿できる係合孔17,17が設けられており、該係合孔17,17を通して前記ネジ孔16,16に対し螺合自在なボルト18,18の締め付けにより、前記係止部材15を前記固定用枠部13の側へ引き寄せ得るように構成されている。
この第3の実施例の場合、その使用においては、前記係止部材15にベルトBを巻回して折り返し、該ベルトBを前記係止部材15と前記枠体10における前記固定用枠部13との間を通して引張ることにより、前記係止部材15と前記固定用枠部13の間に前記ベルトBを挟着するが、この際、前記固定用枠部13に有する係合孔17,17を通した前記ボルト18,18を、前記係止部材15の前記ネジ孔16,16に螺合させて締め付けることにより、該係止部材15を前記固定用枠部13の側に引き寄せた状態に保持する。これにより、前記係止部材15の動きが封じられて、前記ベルトBの挟着状態を安定性よく確実にかつ強固に保持でき、ベルトBの締め付け状態を緩みなく保持することができる。
なお、前記係止部材15を前記固定用枠部13の側に変位させた状態に保持するための変位規制手段としては、上記した実施例以外の種々の実施が可能である。
図11〜図13は、本発明にかかるバックルAの第4の実施例であり、図11は同バックルの平面図、図12は同バックルの側面図、図13は同バックルによるベルト締め付け状態の断面図である。
この第4の実施例のバックルAについては、基本的に上記した第1の実施例のバックルAと同様の構成をなすものにおいて、ベルト締め付け状態の緩み防止の手段として、前記変位規制手段とは別の実施例を示している。この実施例において、上記第1の実施例と同じ構成部分、部材等については同符号を付して、その詳しい説明を省略する。
この第4の実施例の場合、前記ベルトBの緩み規制の手段として、前記枠体10における固定用枠部13が、前記両側枠部12,14に結合された主体部33の前記係止部材15との対向側に前記両側枠部12,14に摺動可能に嵌合した補助押圧部材34を有し、この補助押圧部材34が前記主体部33に形成された1もしくは複数のネジ孔35に螺合貫設されたボルト35により、前記係止部材15の側に変位可能に設けられている。
この第4の実施例の場合、その使用において、前記係止部材15にベルトBを巻回して折り返し、該ベルトBを前記係止部材15と前記枠体10における前記固定用枠部13との間を通して引張ることにより、前記係止部材15と前記固定用枠部13の間に前記ベルトBを挟着するが、この際、前記固定用枠部13の主体部33に備える前記ボルト35の締め付けにより前記押圧補助部材34が前記係止部材15の側に移動し、この移動と前記ベルトBの引張による前記係止部材15の変位との相互作用で、前記ベルトBを該補助押圧部材34と該係止部材15との間に強固に挟着できる。
特に、図13のように、前記押圧補助部材34を前記係止部材15が前記取付枠部11の側に通したベルトBを該取付枠部11との間に挟着する位置まで移動させることにより、前記ベルトBの緩み規制をさらに良好になすことができる。
図14〜図16は、前記の第4の実施例と基本的に同様のベルトの緩み規制手段を備える場合において、前記係止部材15の取付枠部11側への移動を規制するようにした場合の第5の実施例を示し、図14は同バックルの平面図、図15は同バックルの側面図、図16は同バックルによるベルト締め付け状態の断面図である。
この実施例においても、前記の実施例と同様に、固定用枠部13の前記係止部材15との対向側に摺動可能な補助押圧部材34を有し、ボルト35により前記係止部材15の側に変位可能に設けられている。他の同構成部分、部材には同符号を付して、その詳しい説明は省略する。そして、前記枠体10の両側枠部12,14における前記取付枠部11と前記係止部材15との間には、前記係止部材15の前記取付枠部11の側への一定以上の変位を規制するパイプよりなるスペーサー40が設けられている。通常、前記スペーサー40は、両側枠部12,14に遊嵌されている。
このように前記係止部材15の移動を規制することにより、前記固定用枠部13の主体部33に備える前記ボルト35の締め付けにより、前記押圧補助部材34を前記係止部材15の側に移動させて、該補助押圧部材34と該係止部材15との間にベルトBを挟着する場合、前記補助押圧部材34の移動量を少なくできる上、ボルト35の締め付け操作を容易に行える。
上記したように、本発明のバックルAは、船舶の防舷材や船首用の保護材等の取り付け用ベルト、各種の荷物や物品を固縛するための固縛用ベルト等の各種ベルトBを締め付け状態に保持する場合において、前記係止部材15に巻回したベルトBを面接触状態で挟着できて、従来と略同様のベルトを使用するものであっても、ベルト破断を生じさせるおそれがなく、ベルト締め付け固定状態を良好に保持できる。さらに、前記係止部材15と枠体10における固定用枠部13とによるベルト挟着状態を安定性よく保持でき、容易に緩みの生じないベルト締め付け状態を保持することができる。
それゆえ、船舶における防舷材や船首用保護材の取り付け用ベルトを締め付け固定するのに使用した場合に、波高が高く波力の強い外海において大きな荷重を繰り返し受けることがあっても、ベルトが破断するおそれがなく、その耐久性を向上できる。
さらに、前記係止部材15の変位規制により、該係止部材15と固定用枠部13とによるベルト挟着状態を保持するようにした場合は、前記の波の影響でバックルの部分に緩み方向の作用を受けても、前記のベルト挟着状態が緩むおそれがなく、ベルト締め付け状態を安定性よく保持できる。
本発明は、船舶の防舷材や船首用の保護材等の取り付け用ベルトのほか、各種の荷物や物品を固縛するための固縛用ベルト、その他の高強度を要する各種ベルトを締め付け固定するのに好適に利用できる。
本発明のベルト締め付け用バックルの第1の実施例を示す平面図である。 同上バックルの側面図である。 同上バックルによるベルト締め付け状態の断面図である。 本発明にかかるバックルの第2の実施例を示すバックルの平面図である。 同上バックル側面図である。 ストッパー部材の斜視図である。 同上バックルによるベルト締め付け状態の断面図である。 本発明にかかるバックルの第3の実施例を示す平面図である。 同上バックルの側面図である。 同上バックルによるベルト締め付け状態の断面図である。 本発明にかかるバックルの第4の実施例を示す平面図である。 同上バックルの側面図である。 同上バックルによるベルト締め付け状態の断面図である。 本発明にかかるバックルの第5の実施例を示す平面図である。 同上バックルの側面図である。 同上バックルによるベルト締め付け状態の断面図である。 従来のバックルの略示斜視図である。 同上のバックルによるベルト締め付け状態の断面図である。 船舶における防舷材や船首用保護材の取り付け用ベルトの使用例を示す略示説明図である。
符号の説明
A バックル
B ベルト
b1 ベルトの一端部
10 枠体
11 取付枠部
12,14 両側枠部
13 固定用枠部
13a 平面部
15 係止部材
15a 平面部
15b 貫通孔
16 ネジ孔
17 係合孔
18 ボルト
20 ストッパー部材
21 貫通孔
22 角縁部
23 係合片
33 主体部
34 補助押圧部材
35 ボルト
40 スペーサー

Claims (8)

  1. ベルトの一端部に取り付けて該ベルトを締め付け固定するためのバックルであって、ベルト端部を取り付けるための取付枠部を一辺とする略長方形の枠体と、該枠体における前記取付枠部とこれに対向する固定用枠部との間で相対向する両側枠部の少なくとも一方に摺動可能に装着された係止部材とを有してなり、前記係止部材に巻回係止して折り返したベルトを該係止部材と前記固定用枠部との間を通して締め付け固定するようにしたバックルにおいて、
    前記係止部材と前記枠体における固定用枠部との相対向部位が平面をなしており、前記ベルトを平面部で挟着するようにしたことを特徴とするベルト締め付け用のバックル。
  2. 前記係止部材及び前記固定用枠部がそれぞれ断面略四角形をなし、少なくとも前記係止部材における前記ベルトの折曲部内側になる角部が面取り形成されてなる請求項1に記載のベルト締め付け用バックル。
  3. 前記係止部材のベルト巻回部の外周面に滑り止め手段が設けられてなる請求項1または2に記載のベルト締め付け用バックル。
  4. 前記枠体及び/または前記係止部材の一部に、前記係止部材を前記固定用枠部の側へ変位した状態に保持するための変位規制手段が設けられてなる請求項1〜3のいずれか1項に記載のベルト締め付け用バックル。
  5. 前記枠体における前記取付枠部の両端部近傍に、前記係止部材が前記固定用枠部の側に変位した状態において、該係止部材と前記取付枠部との間に回動して進入可能なストッパー部材が設けられ、該ストッパー部材により前記係止部材の変位を規制するようにした請求項4に記載のベルト締め付け用バックル。
  6. 前記係止部材は、両端部近傍に有する貫通孔が前記枠体における相対向する両側枠部に遊嵌して摺動変位可能に設けられるとともに、該係止部材の前記貫通孔より外方の端部近傍に該貫通孔と同方向に開口するネジ孔が設けられ、前記固定用枠部の前記側枠部との連結部より外側方への延長端部に有する係合孔を通して前記ネジ孔に対し螺合自在なボルトにより、前記係止部材を固定用枠部に引き寄せた状態に保持するようにしたことを特徴とする請求項4に記載のベルト締め付け用バックル。
  7. 前記枠体における固定用枠部は、前記係止部材との対向側に前記両側枠部に摺動可能に嵌合した補助押圧部材を有し、該補助押圧部材が、前記固定用枠部の主体部に形成されたネジ孔に螺合貫設されたボルトにより前記係止部材の側に移動可能に設けられ、該補助押圧部材と前記係止部材との間に前記ベルトを挟着した状態を保持するように設けられてなる請求項1〜3のいずれか1項に記載のベルト締め付け用バックル。
  8. 前記枠体の両側枠部における前記取付枠部と前記係止部材との間に、前記係止部材の前記取付枠部の側への一定以上の変位を規制するスペーサーが設けられてなる請求項7に記載のベルト締め付け用バックル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010195452A (ja) * 2009-02-27 2010-09-09 Kamishige Co Ltd ベルト締結具
JP2015150404A (ja) * 2014-02-12 2015-08-24 英理子 桂島 対象物を挟む幅と力を自在に調整可能な挟み留め具

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