JP2005212672A - パワーアシスト付き搬送装置における駆動輪の接地荷重設定方法及びパワーアシスト付き搬送装置 - Google Patents

パワーアシスト付き搬送装置における駆動輪の接地荷重設定方法及びパワーアシスト付き搬送装置 Download PDF

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純 近藤
Tsutomu Yamamoto
勉 山本
Mitsunori Inaba
光則 稲葉
Kuniaki Kawagoe
邦亮 川越
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Abstract

【課題】駆動輪の接地荷重のバラツキや変化を低減し、アシスト力の安定化を図り搬送装置の操作性を向上させる。
【解決手段】本体フレーム1の底部に電動モータ12によって駆動される駆動輪11を設ける。駆動輪11と電動モータ12はモータベース18に支持され、モータベース18は圧縮コイルスプリング23を介して昇降アクチュエータ13と接続される。駆動輪11は昇降アクチュエータ13によって床面31に接触・離間可能となっている。駆動輪11を回転させつつ床面31に接近させ、その回転速度が接地判定速度を下回ったとき、駆動輪11が床面31に接地したと判定して電動モータ12を停止させると共に、その時点から昇降アクチュエータ13を所定ストローク作動させる。これににより、圧縮コイルスプリング23が所定量圧縮され、その反発力により駆動輪11を床面31に押接する。
【選択図】図3

Description

本発明は、病弱者や荷物等の移動に使用される搬送装置に関し、特に、電動モータによって移動時のアシスト力を供給する搬送装置における駆動輪接地荷重の設定に関する。
病院や介護施設、工場、倉庫等においては、電動のベッドやストレッチャー、給食運搬用台車、荷役用電動台車など、モータによりパワーアシストされる搬送装置が多数使用されている。このような搬送装置は、四隅にキャスターが配置された本体フレームに、電動モータによって駆動される駆動輪が取り付けられており、この駆動輪によって移動時のアシスト力が供給される。本体フレームにはさらに、電動モータや電源用のバッテリ、モータ制御用のコントローラなどが取り付けられる。本体フレーム上には、ベッドであればマットが載置され、台車であれば荷台が設けられる。
この種の搬送装置では、駆動輪は電動のアクチュエータによって昇降可能に設置されている。ここで、駆動輪によってアシスト力を得るには、床面と駆動輪との間に適切な摩擦力が必要であり、駆動輪を適度な押圧力で床面に接触させる必要がある。このため、本体フレームと搬送装置との間にはバネを用いた押圧機構が設けられており、このバネの反発力によって駆動輪は所定の荷重で床面に押接され、床面と駆動輪との間に摩擦力が発生する。
実開昭48-44793号公報 特開昭60-122561号公報
しかしながら、このような駆動輪の接地荷重設定方式では、アクチュエータの取付位置やバネの寸法その他の各種構成部品の公差の積み重ねにより、駆動輪の接地位置に誤差が生じ易い。アシスト力は床面の状態や材質の影響受けるため、安定したアシスト力を得るには接地荷重の設定条件をかなり厳しく管理する必要があり、駆動輪の接地荷重が各搬送装置ごとに変動し易い状態では、アシスト力にバラツキが生じ易いという問題があった。また、駆動輪が摩耗するとバネの圧縮量が減少するため、接地荷重が低下して駆動輪のスリップが生じ易くなり、アシスト力が低下するという問題もあった。このようなアシスト力のバラツキや低下が生じると、搬送装置の操作性が損なわれ、特に、看護師など女性の手で操作されることの多い病院用のベッドやストレッチャーなどではその改善が望まれていた。
一方、ロードセルによる荷重管理や、位置センサによる駆動輪の接地位置管理を行えば、接地荷重の設定を厳密に行うことも可能となる。しかしながら、ロードセルや位置センサを設置するとその分だけコスト高となり、製品価格が高くなるという問題が生じる。
本発明の目的は、駆動輪の接地荷重のバラツキや変化を低減し、アシスト力の安定化を図り搬送装置の操作性を向上させることにある。
本発明のパワーアシスト付き搬送装置における駆動輪の接地荷重設定方法は、本体フレームの底部に駆動輪を配置し、前記駆動輪によって走行補助力が付与されるパワーアシスト付き搬送装置における前記駆動輪の接地荷重設定方法であって、前記駆動輪を、床面から離れた位置より回転させながら前記床面に接近させ、前記駆動輪の回転速度が所定の閾値を下回ったとき、その時点を基準として前記駆動輪を前記床面に対し所定圧力にて押接させることを特徴とする。
本発明にあっては、駆動輪を回転させつつ床面に接近させ、その回転速度が所定の閾値を下回ったときを基準として駆動輪を床面に所定圧力で押接する。駆動輪の回転速度は駆動輪が床面に接地すると急激に低下する。そこで、駆動輪が接地した場合の回転速度変化に対応した所定の閾値を設定し、それ下回った時点を基準として駆動輪の接地荷重を設定すれば、駆動輪の接地位置のバラツキに起因する接地荷重の変動が抑えられる。また、駆動輪が摩耗しても、その時点で所望の接地荷重に適宜更正することもできる。従って、各種部品の公差累積や駆動輪の摩耗の影響を受けることなく、各搬送装置ごとに所望の接地荷重を正確に設定することが可能となる。
前記接地荷重設定方法において、前記駆動輪の回転速度が所定の閾値を下回ったとき、前記駆動輪の回転を停止するようにしても良い。
本発明の他のパワーアシスト付き搬送装置における駆動輪の接地荷重設定方法は、本体フレームの底部に設けられた駆動輪と、前記駆動輪を駆動する電動モータと、前記駆動輪を床面に接触・離間可能に移動させる駆動輪昇降手段とを有するパワーアシスト付き搬送装置における前記駆動輪の接地荷重設定方法であって、床面から離れた位置にある前記駆動輪を前記電動モータによって回転させると共に、前記駆動輪を回転させつつ前記駆動輪昇降手段を作動させて前記駆動輪を前記床面に接近させ、前記駆動輪の回転速度が所定の閾値を下回ったとき、前記駆動輪が前記床面に接地したと判定して前記電動モータを停止させると共に、前記接地判定後に前記駆動輪昇降手段を所定量作動させることを特徴とする。
本発明にあっては、駆動輪を回転させつつ床面に接近させ、その回転速度が所定の閾値を下回ったとき駆動輪が床面に接地したと判定して電動モータを停止させると共に、接地判定後に前記駆動輪昇降手段を所定量作動させる。駆動輪の回転速度は駆動輪が床面に接地すると急激に低下するため、駆動輪が接地した場合の回転速度変化に対応した所定の閾値を設定し、それ下回った時点を基準とすれば駆動輪の接地を的確に検出できる。そして、接地を確認した後に駆動輪昇降手段を所定量作動させれば、駆動輪の接地位置のバラツキに起因する接地荷重の変動が抑えられる。また、駆動輪が摩耗しても、その時点で所望の接地荷重に適宜更正することもできる。従って、各種部品の公差累積や駆動輪の摩耗の影響を受けることなく、各搬送装置ごとに所望の接地荷重を正確に設定することが可能となる。
前記接地荷重設定方法において、前記駆動輪と前記駆動輪昇降手段との間に弾性部材を介設し、前記接地判定後に前記駆動輪昇降手段を所定量作動させることにより、前記弾性部材を付勢しその反発力にて前記駆動輪を前記床面に押接するようにしても良い。また、前記駆動輪、前記電動モータを前記本体フレームに2組設け、前記駆動輪をそれぞれ、前記床面に接近する際に互いに反対方向に回転させても良い。
また、本発明のパワーアシスト付き搬送装置は、本体フレームの底部に設けられた駆動輪と、前記駆動輪を駆動する電動モータと、前記駆動輪を床面に接触・離間可能に移動させる駆動輪昇降手段と、前記駆動輪を床面から離れた位置より回転させながら前記床面に接近させ、前記駆動輪の回転速度が所定の閾値を下回ったとき前記電動モータを停止させると共に、前記駆動輪の回転速度が前記閾値を下回った時点を基準として前記駆動輪昇降手段を所定量だけ作動させる制御手段とを有することを特徴とする。
本発明にあっては、制御手段により、駆動輪を回転させつつ床面に接近させ、その回転速度が所定の閾値を下回ったとき電動モータを停止させると共に、回転速度が閾値を下回った時点を基準として駆動輪昇降手段を所定量作動させる。駆動輪の回転速度は駆動輪が床面に接地すると急激に低下するため、駆動輪が接地した場合の回転速度変化に対応した所定の閾値を設定し、それ下回った時点を基準とすれば駆動輪の接地を的確に検出できる。そして、接地を確認した後に駆動輪昇降手段を所定量作動させれば、駆動輪の接地位置のバラツキに起因する接地荷重の変動が抑えられる。また、駆動輪が摩耗しても、その時点で所望の接地荷重に適宜更正することもできる。従って、各種部品の公差累積や駆動輪の摩耗の影響を受けることなく、各搬送装置ごとに所望の接地荷重を正確に設定することが可能となる。
前記搬送装置において、前記制御手段は、前記駆動輪の回転速度が所定の閾値を下回ったとき前記電動モータを停止させるようにしても良い。また、前記搬送装置において、前記駆動輪と前記駆動輪昇降手段との間に弾性部材を介設しても良い。
本発明の接地荷重設定方法によれば、駆動輪を回転させつつ床面に接近させ、その回転速度が所定の閾値を下回ったときを基準として駆動輪を床面に所定圧力で押接するようにしたので、駆動輪の接地を的確に検知し、それを基準として駆動輪の接地荷重を設定でき、駆動輪の接地位置のバラツキに起因する接地荷重の変動が抑えられる。また、駆動輪が摩耗しても、その時点で所望の接地荷重に適宜更正することもできる。従って、各種部品の公差累積や駆動輪の摩耗の影響を受けることなく、各搬送装置ごとに所望の接地荷重を正確に設定することが可能となり、常に正確な適正荷重によるパワーアシストが可能となる。
本発明の他の接地荷重設定方法によれば、駆動輪を回転させつつ床面に接近させ、その回転速度が所定の閾値を下回ったとき駆動輪が床面に接地したと判定して電動モータを停止させると共に、接地判定後に前記駆動輪昇降手段を所定量作動させるようにしたので、駆動輪の接地を的確に検知し、それを基準として駆動輪昇降手段を所定量作動させることができ、駆動輪の接地位置のバラツキに起因する接地荷重の変動が抑えられる。また、駆動輪が摩耗しても、その時点で所望の接地荷重に適宜更正することもできる。従って、各種部品の公差累積や駆動輪の摩耗の影響を受けることなく、各搬送装置ごとに所望の接地荷重を正確に設定することが可能となり、常に正確な適正荷重によるパワーアシストが可能となる。
本発明の搬送装置によれば、制御手段により、駆動輪を回転させつつ床面に接近させ、その回転速度が所定の閾値を下回ったとき電動モータを停止させると共に、回転速度が閾値を下回った時点を基準として駆動輪昇降手段を所定量作動させるようにしたので、駆動輪の接地を的確に検知し、それを基準として駆動輪昇降手段を所定量作動させることができ、駆動輪の接地位置のバラツキに起因する接地荷重の変動が抑えられる。また、駆動輪が摩耗しても、その時点で所望の接地荷重に適宜更正することもできる。従って、各種部品の公差累積や駆動輪の摩耗の影響を受けることなく、各搬送装置ごとに所望の接地荷重を正確に設定することが可能となり、常に正確な適正荷重によるパワーアシストが可能となる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施例である搬送装置の構成を示す正面図、図2は図1の搬送装置の平面図である。本実施例の搬送装置は図1,2に示すような病院用のベッドであり、鋼製の本体フレーム1上にはマット2が載置されている。本体フレーム1の上面側には、その前後両端と両側部にそれぞれ安全柵3が取り付けられている。なお、ここでは前後とはベッドの長手方向を意味し、側部とは長手方向に直交する幅方向(左右方向)の両端を意味する。また、ベッドの前端側(使用者の頭部側)には、ベッド移動用のハンドル4が取り付けられている。
本体フレーム1の底部(下面側)にはキャスター5が4箇所取り付けられている。キャスター5は、本体フレーム1の前後両側部にそれぞれ設置された支柱6の先端に固定されている。本体フレーム1の底部にはさらに、パワーアシスト用の駆動ユニット7が取り付けられている。図2に示すように、駆動ユニット7は左右に2個同じものが設置されており、駆動輪11やDCモータ12(以下、モータ12と略記する)、昇降アクチュエータ13(駆動輪昇降手段;以下、アクチュエータはACTと略記する)を備えた構成となっている。駆動輪11はホイール14とゴムタイヤ15からなり、ホイール14はモータ12の回転軸16に固定されている。モータ12には減速機構17が付設されており、モータ12の回転は減速されて回転軸16に出力される。
モータ12はモータベース18上に載置されている。モータベース18にはブラケット19が突設されており、このブラケット19の基部にはアーム21の一端側が回動自在に取り付けられている。一方、本体フレーム1の底部には支柱22が設置されており、その先端部にはアーム21の他端側が固定されている。これにより、モータベース18は、アーム21との結合部を中心として回動自在に支持される(矢示X)。
ブラケット19の上端部には圧縮コイルスプリング23(弾性部材;以下、スプリング23と略記する)の一端側が固定されている。一方、スプリング23の他端側は昇降ACT13のプランジャ24の端部に固定されている。すなわち、モータベース18は、スプリング23を介して昇降ACT13と接続されている。昇降ACT13が作動しプランジャ24が延伸すると、スプリング23を介してブラケット19が押され、モータベース18がアーム21との結合部を中心に図1において右回りに回動する。これにより、駆動輪11は床面31に押し付けられ接地荷重が生じる。
昇降ACT13はDCモータ25(以下、モータ25と略記する)によって駆動され、モータ25の回転に伴ってプランジャ24が矢示Y方向に動作する。昇降ACT13の図1において左端部は、ブラケット26に支持されている。ブラケット26は本体フレーム1の底部に設置されており、昇降ACT13はこのブラケット26に左右方向に移動可能に保持されている。
本体フレーム1の底部にはさらに、電源用のバッテリ27、モータ制御用のコントローラ(制御手段)28が取り付けられている。バッテリ27は、モータ12,25やコントローラ28の他、図示しないリクライニング用のモータ等に電源供給を行う。コントローラ28はハンドル4に取り付けられたコントロールパネル29と接続されており、操作者の入力指示に従ってモータ12,25等の駆動制御を行う。
このようなベッドでは次のようにして駆動輪11の接地荷重が設定される。図3は接地荷重の設定手順を示すフローチャート、図4は荷重設定時の駆動ユニット7の状態を示す説明図、図5は荷重設定時のモータ回転数や昇降アクチュエータのストローク、接地荷重の変化を示す説明図である。なお、図3にて波線で囲んだプロセスA〜Dは、図4における駆動ユニット7の状態A〜Dとそれぞれ対応している。また、接地荷重の設定に際しては、左右の駆動ユニット7は何れも同じ動作を行う。
コントロールパネル29に設けられたメインスイッチがONされると、コントローラ28の指示に基づき図3の処理が実行される。ここではまず、駆動輪回転処理(プロセスA)が実行され、モータ12が駆動される(ステップS1)。モータ12の駆動後、駆動輪11の回転が確認され、駆動輪11が回転していない場合には、モータ12を駆動しつつ回転確認を繰り返す(ステップS2)。この際、駆動輪11はきわめて低速(例えば、0.7km/h)に設定された探知速度にて回転される。駆動輪11の回転及び回転速度は、モータ12の回転に伴って出力される制御用のモータパルスによって判定,算出される。
駆動輪11の回転が確認された場合には、駆動輪下降処理(プロセスB)が実行される。すなわち、ステップS3に進み、昇降ACT13が駆動されてプランジャ24が延伸し、駆動輪11が下降する。メインスイッチON時の初期状態では、駆動輪11は床面31から離れ上方に保持された状態にあり、このプロセスA,B(ステップS1〜S3)により、駆動輪11は、図4に示すように、回転しながら床面31に向かって下降する。なお、プロセスA,Bは、図3のように必ずしもA→Bの順に実行しなくとも良く、プロセスA,Bを同時進行させても良い。
昇降ACT13を駆動した後、接地検知処理(プロセスC)が実行される。ここでは、駆動輪11を下降させつつ、ステップS4にてその回転速度と接地判定速度(閾値)とが比較される。接地判定速度としては、例えば0.6km/hが設定され、低速回転中の駆動輪11の回転速度が0.6km/h以上の場合には、比較処理が繰り返される。一方、駆動輪11の回転速度が0.6km/hより小さくなった場合には、駆動輪11が接地し速度が低下したと判断し、ステップS5に進みモータ12を停止させる。
プロセスA,Bでは、駆動輪11は非常に低速な探知速度で回転しており、駆動輪11が床面31に接触すると、図5に示すように、駆動輪11の回転速度は急激に低下する。本実施例では、回転速度のバラツキも考慮しつつ、接地判定速度として探知速度よりも15%程度遅い速度を設定し、駆動輪11の接地による急激な速度低下をいち早く検知し、接地が確認され次第、直ちにモータ12を停止する。これにより、モータ12に無理な負荷がかかることなく接地が検知されると共に、接地後に駆動輪11が作動してベッドが動いたり、ベッド上の人間に不快感を与えたりしないよう配慮している。
なお、駆動輪11の接地によるベッドの動揺を抑制するため、次のような対策を施しても良い。例えば、モータ12の回転数を検出可能な最低限のDUTYで駆動し、駆動輪11の接地による影響を最小限に抑えたり、キャスター5にロックがかかっている状態でのみ接地荷重の設定処理を行えるようにしても良い。また、2個の駆動ユニット7は基本的には同じ動作を行わせるが、モータ12の回転方向を逆にし、接地時の影響を互いに打ち消しあうようにしても良い。さらに、コントロールパネル29に「接地荷重設定処理」の実行中である旨の表示を行い、処理中にベッドが動く可能性がある旨の注意喚起を行っても良い。
駆動輪11の接地を確認しモータ12を停止させた後、接地荷重設定処理(プロセスD)が実行される。すなわち、ステップS6に進み、駆動輪11の接地後にさらに昇降ACT13を所定ストロークだけ駆動する。この際、駆動輪11は既に接地状態にあるため、昇降ACT13が作動しプランジャ24が延伸すると、スプリング23が圧縮され、その反発力によって駆動輪11は床面31に押し付けられ接地荷重が生じる。ステップS6では、昇降ACT13が所定量作動したかが確認され、プランジャ24のストロークが所定量に達するとステップS7に進み、昇降ACT13を停止させる。ステップS7にて昇降ACT13を停止させた後は、ルーチンを抜け、モータ12による通常のアシスト駆動処理に移行する。
このように駆動輪11の接地を確認した後、昇降ACT13を所定量だけ作動させると、駆動輪11が接地位置から常に定量だけ床面31側に押し下げられることになるため、駆動輪11の接地位置のバラツキに起因する接地荷重の変動が抑えられる。つまり、駆動輪の接地を検知しそれを基準にして接地荷重を設定するため、昇降ACT13の取付位置やバネの寸法等の公差累積の影響を受けることなく、各ベッドごとに所望の接地荷重を正確に設定できる。
また、一定のメンテナンス期間(例えば、3ヶ月)を設け、定期的に接地荷重設定処理を行えば、ゴムタイヤ15が摩耗しても、その時点で所望の接地荷重に更正することができる。図3の処理は、コントロールパネル29からの指示によってコントローラ28が自動実行するため、作業自体はきわめて簡単であり、また、短時間で終了する。従って、ゴムタイヤ15が摩耗した場合でも、容易に荷重を再設定でき、常に正確な適正荷重によるパワーアシストが可能となる。
このように本発明の搬送装置によれば、所望の接地荷重を正確に設定でき、しかも、経時変化に対する荷重のリセット処理を容易に行うことができる。従って、所望の性能を長期間に亘って得ることが可能となり、商品の信頼性や寿命を向上させることができ、商品の競争力が強化される。
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施例では、本発明の搬送装置を病院用ベッドに適用した例を示したが、その適用対象はベッドには限定されず、ストレッチャーや給食運搬用台車、車椅子、荷役用電動台車等、パワーアシストを行う搬送装置一般に広く適用可能である。また、前述の実施例では、駆動輪11の回転速度をモータパルスを用いて算出するようにしたが、回転軸16に回転センサを取り付け、その出力から駆動輪11の回転速度を算出しても良い。但し、モータ12には減速機構17が取り付けられているため、回転検出の分解能はモータパルスによる方が優れている。また、モータパルスを使用する場合には新たな回転センサを設ける必要もなく、コスト面でも有利である。
さらに、前述の実施例では、弾性部材として圧縮コイルスプリング23を用いた例を示したが、圧縮コイルスプリング23に代えて、板バネや捩りバネ等の他のスプリングや、ゴムや合成樹脂等を使用することも可能である。加えて、前述の実施例では、弾性部材たる圧縮コイルスプリング23をモータベース18と昇降ACT13との間に配置した例を示したが、弾性部材の配置部位はこれには限定されず、昇降ACT13と駆動輪11との間であれば何れの部位であっても良い。例えば、駆動輪11を弾性部材を用いてモータベース18に懸架し、昇降ACT13を直接モータベース18と接続するようにしても良い。
加えて、前述の実施例では、駆動ユニット7ごとにモータベース18や昇降アクチュエータ13を設けた構成を示したが、図6に示すように、1個のモーターベース18上に2個の駆動ユニット7を配し、単一の昇降アクチュエータ13によって昇降動作を行うようにしても良い。
本発明の一実施例である搬送装置の構成を示す正面図である。 図1の搬送装置の平面図である。 接地荷重の設定手順を示すフローチャートである。 荷重設定時の駆動ユニットの状態を示す説明図である。 荷重設定時のモータ回転数や昇降アクチュエータのストローク、接地荷重の変化を示す説明図である。 本発明による搬送装置の一変形例の構成を示す平面図である。
符号の説明
1 本体フレーム
2 マット
3 安全柵
4 ハンドル
5 キャスター
6 支柱
7 駆動ユニット
11 駆動輪
12 DCモータ(電動モータ)
13 昇降アクチュエータ(駆動輪昇降手段)
14 ホイール
15 ゴムタイヤ
16 回転軸
17 減速機構
18 モータベース
19 ブラケット
21 アーム
22 支柱
23 圧縮コイルスプリング(弾性部材)
24 プランジャ
25 DCモータ
26 ブラケット
27 バッテリ
28 コントローラ(制御手段)
29 コントロールパネル
31 床面

Claims (7)

  1. 本体フレームの底部に駆動輪を配置し、前記駆動輪によって走行補助力が付与されるパワーアシスト付き搬送装置における前記駆動輪の接地荷重設定方法であって、
    前記駆動輪を、床面から離れた位置より回転させながら前記床面に接近させ、
    前記駆動輪の回転速度が所定の閾値を下回ったとき、その時点を基準として前記駆動輪を前記床面に対し所定圧力にて押接させることを特徴とするパワーアシスト付き搬送装置における駆動輪の接地荷重設定方法。
  2. 請求項1記載のパワーアシスト付き搬送装置における駆動輪の接地荷重設定方法において、前記駆動輪の回転速度が所定の閾値を下回ったとき、前記駆動輪の回転を停止させることを特徴とするパワーアシスト付き搬送装置における駆動輪の接地荷重設定方法。
  3. 本体フレームの底部に設けられた駆動輪と、前記駆動輪を駆動する電動モータと、前記駆動輪を床面に接触・離間可能に移動させる駆動輪昇降手段とを有するパワーアシスト付き搬送装置における前記駆動輪の接地荷重設定方法であって、
    床面から離れた位置にある前記駆動輪を前記電動モータによって回転させると共に、前記駆動輪を回転させつつ前記駆動輪昇降手段を作動させて前記駆動輪を前記床面に接近させ、
    前記駆動輪の回転速度が所定の閾値を下回ったとき、前記駆動輪が前記床面に接地したと判定して前記電動モータを停止させると共に、前記接地判定後に前記駆動輪昇降手段を所定量作動させることを特徴とするパワーアシスト付き搬送装置における駆動輪の接地荷重設定方法。
  4. 請求項3記載のパワーアシスト付き搬送装置における駆動輪の接地荷重設定方法において、前記駆動輪と前記駆動輪昇降手段との間に弾性部材を介設し、前記接地判定後に前記駆動輪昇降手段を所定量作動させることにより、前記弾性部材が付勢されその反発力にて前記駆動輪が前記床面に押接されることを特徴とするパワーアシスト付き搬送装置における駆動輪の接地荷重設定方法。
  5. 請求項3または4記載のパワーアシスト付き搬送装置における駆動輪の接地荷重設定方法において、前記駆動輪、前記電動モータは前記本体フレームに2組設けられ、前記駆動輪はそれぞれ、前記床面に接近する際に互いに反対方向に回転されることを特徴とするパワーアシスト付き搬送装置における駆動輪の接地荷重設定方法。
  6. 本体フレームの底部に設けられた駆動輪と、
    前記駆動輪を駆動する電動モータと、
    前記駆動輪を床面に接触・離間可能に移動させる駆動輪昇降手段と、
    前記駆動輪を床面から離れた位置より回転させながら前記床面に接近させ、前記駆動輪の回転速度が所定の閾値を下回ったとき前記電動モータを停止させると共に、前記駆動輪の回転速度が前記閾値を下回った時点を基準として前記駆動輪昇降手段を所定量だけ作動させる制御手段とを有することを特徴とするパワーアシスト付き搬送装置。
  7. 請求項6記載のパワーアシスト付き搬送装置において、前記駆動輪と前記駆動輪昇降手段との間に弾性部材を介設したことを特徴とするパワーアシスト付き搬送装置。
JP2004023884A 2004-01-30 2004-01-30 パワーアシスト付き搬送装置における駆動輪の接地荷重設定方法及びパワーアシスト付き搬送装置 Pending JP2005212672A (ja)

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