JP2005212272A - 記録媒体搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 記録媒体の搬送誤差、特に、ヤング率が低く伸張性の高い記録媒体の搬送誤差を極力小さく抑制することができる記録媒体搬送装置を提供する。
【解決手段】 インク画像を形成するプラテン領域に記録媒体Mを搬送する記録媒体搬送装置1において、記録媒体Mをプラテン領域に搬送するための2本の搬送ローラ3、6を備え、2本の搬送ローラ3、6による回転振れの位相差が、2本の搬送ローラ3、6のそれぞれのニップ位置A、Bにおいて180度の位相差で同期駆動させるように構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、記録媒体搬送装置に係り、特に、記録媒体の搬送誤差を低減可能な記録媒体搬送装置に関する。
近年、種々の記録媒体に対する高精細な画像記録を行う装置として、インクジェット記録装置等の画像記録装置が広く普及している。このような装置で高精細な画像記録を行うためには、インクの吐出やインクを吐出するノズルが設けられた記録ヘッドの動作等を正確に行う必要があり、同時に記録媒体の搬送精度も精度良く行われなければならない。
例えば、シリアルヘッド方式のインクジェット記録装置を例にとって説明すれば、このような装置では、通常、記録媒体の搬送方向に平行な方向に複数のノズル列が並設された記録ヘッドを、前記搬送方向と直交する方向(即ち主走査方向)に走査させながら、記録媒体にノズル列の範囲内で画像を記録する。そして、記録媒体を画像のノズル列の長さ分だけ搬送して停止させ、再度ノズル列の範囲内で画像を記録する。このように、主走査方向への記録と搬送方向への搬送とを交互に繰り返しながら画像を記録する。その際、記録媒体を精度良く搬送しないと、ノズル列の範囲内での画像とその後のノズル列の範囲内での画像の間が不連続的になり、画質の品質低下を招いてしまう。
しかし、装置を構成する部材自体の寸法公差や装置への取り付けの位置ずれ等が生じるのは避けられない。例えば、記録媒体をインクジェットプリンタのプラテン領域に搬送するための搬送ローラとして、直径40mmの搬送ローラを用いた場合、ローラの加工精度上、回転中心とローラの断面形状の円中心とが一致せず、通常、10μm程度の誤差が生じる。その場合、この搬送ローラには1回転で最大で20μmの振れ量が生じる(図6参照)。
このように回転中心と円中心がずれている場合でも、記録媒体の所定の搬送量(即ち前記ノズル列の長さ)と搬送ローラの円周(前記例では40×π≒125.664mm)とが等しければ、搬送ローラが回転中に多少振れても搬送精度には何ら影響しない。しかし、例えば、搬送ローラの1/4回転で1走査分の間欠搬送を行う場合には、搬送ローラを正確に1/4回転ずつ回転させても、実際の搬送ローラの搬送量は、前記振れ量20μmと円周率との積の1/4である約16μmの範囲内でばらついてしまう。回転中心と円中心との誤差を7.5μmにしても、約12μmの範囲で搬送ローラの搬送量がばらつく。
記録媒体の搬送誤差は、通常、インクのドットピッチの半分以下に押さえることが望まれる。例えば、1400dpi(dot per inch)の解像度の場合、インクのドットピッチは約16μmであるから、記録媒体の搬送誤差を8μm以下にする必要がある。前記例では、回転中心と円中心との誤差が10μmの場合も7.5μmの場合も、どちらも搬送誤差が大きすぎるということになる。
記録媒体の搬送精度を高める機構を有する記録媒体搬送装置としては、搬送装置のある基準点(例えば、前記例では搬送ローラの断面形状の1半径方向)から特定周期で出現する搬送誤差(例えば、前記例では基準の半径方向からの回転位相に応じて周期をもって増減する搬送誤差)について、その特定周期の各点での搬送誤差に対応する補正値のテーブルを記憶手段に格納しておき、特定周期における特定の点を検出するセンサからの入力でその補正値を読み出して搬送量を補正する搬送装置が知られている(特許文献1参照)。
特開平11−49399号公報
しかしながら、特許文献1に記載の記録媒体搬送装置は、記録媒体として、主に記録紙等の紙類を想定したものであり、例えば、ポリエチレンシートや塩化ビニルシートのようなヤング率が低く伸張性の高い記録媒体を搬送する場合には多少事情が異なる。
このような記録媒体を搬送する場合、図7に示すように、記録媒体Mの搬送方向について搬送ローラ100の上流側で、記録媒体Mに、いわゆるバックテンションTを与えないと記録媒体Mは搬送ローラ100により適正に搬送されない。バックテンションTは、通常、搬送ローラ100の上流側に設けられたダンサーローラ101の自重により記録媒体Mに均一に付与される。また、このような記録媒体Sを搬送する場合、記録媒体Mを搬送ローラ100にある程度巻きつけるようにし、さらに、記録媒体Mを搬送ローラ100とピンチローラ102とで挟持するようにして搬送することが必要となる。
その際、図8に示すように、記録媒体Mの搬送量Fは、バックテンションTと、搬送ローラ100とピンチローラ102とのニップ圧力Prに依存することが分かっている。バックテンションTが増大するにつれて搬送量Fも増加していくが、バックテンションTがさらに増大すると搬送量Fは減少に転じる。これは、バックテンションTが小さいうちは、バックテンションTが大きくなるにつれて記録媒体Mの搬送ローラ100への巻きつきがよくなり、搬送ローラ100の回転により的確に追随するようになって搬送量Fが増加する。しかし、バックテンションがさらに大きくなると、今度は記録媒体Mを上流側に引き戻すブレーキとしての役割を果たすようになるためと考えられている。
また、ニップ圧力Prが大きくなるにつれて記録媒体Mの搬送量Fが大きくなる。これは、記録媒体Mが前記のポリエチレンシート等のようなヤング率が低く伸張性の高い記録媒体に特有の現象である。
本発明の目的は、特に、ヤング率が低く伸張性の高い記録媒体の搬送誤差を極力小さく抑制することができる記録媒体搬送装置を提供することである。
前記の問題を解決するために、請求項1に記載の搬送装置は、インク画像を形成するプラテン領域に記録媒体を搬送する記録媒体搬送装置において、前記記録媒体を前記プラテン領域に搬送するための2本の搬送ローラを備え、前記2本の搬送ローラによる回転振れの位相差が、前記2本の搬送ローラのそれぞれのニップ位置において180度の位相差で同期駆動させるように構成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、2本の搬送ローラのそれぞれのニップ位置において180度の位相差で同期駆動させることにより、両ニップ位置の間の記録媒体に対するテンションを変動させることができる。
請求項1に記載の発明によれば、搬送ローラに断面形状の円中心と回転中心との加工精度上の誤差がある場合でも、180度の回転振れの位相差をもたせた2本の搬送ローラで記録媒体を搬送することにより、第1搬送ローラからプラテン領域上に搬送される記録媒体の搬送量のばらつき幅を両搬送ローラ間のテンションを変動させることにより平準化させることが可能となる。また、記録媒体の搬送量のばらつきは、搬送ローラのどの回転位相においても平準化されるから、搬送ローラの外周のどの部分を使った間欠搬送であっても、記録媒体の搬送量を略均一化することができる。そのため、本発明の記録媒体搬送装置は、記録媒体の搬送誤差を小さく抑制することが可能となる。
以下、本発明の記録媒体搬送装置に係る実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態の記録媒体搬送装置を示す概略図であり、本実施形態では、記録媒体搬送装置1がシリアルヘッド方式のインクジェット記録装置に用いられている場合を示す。また、記録媒体Mは、ポリエチレンシートや塩化ビニルシート等のヤング率が低く(0.2〜2GPa程度)伸張性の高い記録媒体である場合を示す。
記録媒体搬送装置1には、記録媒体Mを下方から支持する平板状のプラテン2が略水平方向に配設されている。プラテン2の記録媒体搬送方向上流側には、記録媒体Mを水平方向に押し出して前記プラテン2の表面上を搬送方向Yに搬送するための第1搬送ローラ3が第1パルスモータ4により直結駆動されて回動可能に設けられている。第1搬送ローラ3と記録媒体Mとの解離位置には、第1ピンチローラ5が第1搬送ローラ3に対して押圧自在に取り付けられており、第1搬送ローラ3及び第1ピンチローラ5が所定のニップ圧力Prで記録媒体Mを挟持するように構成されている。
第1搬送ローラ3の記録媒体搬送方向上流側の第1搬送ローラ3の下方には、第1搬送ローラ3と同一径を有する第2搬送ローラ6が第2パルスモータ7に直結駆動されて回動可能に設けられている。第2搬送ローラ6と記録媒体Mとの解離位置には、第2ピンチローラ8が第2搬送ローラ6に対して押圧自在に取り付けられており、第2搬送ローラ6及び第2ピンチローラ8が前記第1搬送ローラ3及び第1ピンチローラ5の場合と同じ所定のニップ圧力Prで記録媒体Mを挟持するように構成されている。
第1搬送ローラ3及び第2搬送ローラ6のそれぞれの回転軸上には、1回転単位の位相を検知するための図示しない1回転センサがそれぞれ設けられており、各搬送ローラ3、6の回転の位相を検知するように構成されている。
第2搬送ローラ6の記録媒体搬送方向上流側には、記録媒体Mを第2搬送ローラ6の方向に案内するガイドローラ9が設けられており、そのさらに上流側には、自重で記録媒体Mに均一のバックテンションを付与するダンサーローラ10が記録媒体Mの搬送にあわせて従動回転可能に記録媒体上に載置されている。
また、プラテン2の記録媒体搬送方向下流側には、プラテン2の表面側の領域(以下、プラテン領域という。)から記録媒体Mを搬出するための搬出ローラ11、11が所定のニップ圧力Pr´で記録媒体Mを挟持しながら記録媒体Mの搬送速度にあわせて互いに逆方向に駆動回動するように設けられている。
尚、プラテン領域の上方には、棒状のキャリッジレール50が記録媒体Mの搬送方向Yに直交する方向X、即ち主走査方向Xに略水平に配置されており、キャリッジレール50には、キャリッジレール50に沿って主走査方向Xに往復移動自在とされたキャリッジ51が支持されている。キャリッジ51には、プラテン2に支持された記録媒体Mに対してインクを吐出する複数のノズル(図示しない)が設けられた記録ヘッド52が搭載されており、記録ヘッド52からプラテン領域の記録媒体Mに向けて、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)等の各色のインクが吐出され、記録媒体Mにインク画像が形成されるようになっている。
図2は、図1の記録媒体搬送装置の第1搬送ローラ及び第2搬送ローラ付近を示す概略図である。
前述したように、ポリエチレンシートや塩化ビニルシート等のヤング率が低く伸張性の高い記録媒体Mは、搬送ローラにある程度巻きつけるようにしないと適正に搬送できない。また、本実施形態では、搬送ローラの1/4回転で1走査分の間欠搬送を行うため、記録媒体Mは、図2に示すように、第1搬送ローラ3及び第2搬送ローラ6のそれぞれの外周に1/4周ずつ巻きつけられるように構成されている。
第1搬送ローラ3及び第2搬送ローラ6は、ローラの加工精度上、回転中心とローラの断面形状の円中心とが一致しておらず、ともに回転中心が7.5μmの誤差で偏心している。尚、図2では、説明の便宜上、両搬送ローラ3、6のそれぞれ回転中心の偏心の度合がローラの径に対して強調して表現されている。
第1搬送ローラ3及び第2搬送ローラ6は、回転振れの位相差が、第1ピンチローラ5及び第2ピンチローラ8と2つの搬送駆動ローラ3、6とのそれぞれのニップ位置A、Bにおいて、180度の位相差で同期駆動されるように構成されている。つまり、搬送ローラ3、6の回転中心Cから最も遠い搬送ローラ3、6の外周上の点と回転中心Cとを結ぶ線を基準線Rとしたとき、図2では、第1搬送ローラ3と第1ピンチローラ5とのニップ位置Aでは第1搬送ローラ3の位相は基準線Rに対して0度であるのに対し、第2搬送ローラ6と第2ピンチローラ8とのニップ位置Bでは第2搬送ローラの位相は基準線Rに対して180度になっている。
第1搬送ローラ3及び第2搬送ローラ6は、このように回転振れの位相差が180度の状態になるように初期設定され、各搬送ローラ3、6の回転軸にそれぞれ直結された各パルスモータ4、7(図1参照)に印加するパルスを同期させることにより、同期的に駆動回動され、各搬送ローラ3、6の回転軸上に取り付けられた1回転センサにより、両方の搬送ローラ3、6のそれぞれの回転位相が検知され、その回転位相差が180度ずれた状態を維持するように構成されている。
また、記録媒体搬送装置1では、ダンサーローラ9(図1参照)により記録媒体Mの少なくとも第1搬送ローラ3の上流側に付与されるバックテンションTaとして、図8に示したバックテンションと記録媒体Mの搬送量Fとの相関曲線において、図3に示すように、バックテンションTaが増大すると搬送量Fが減少する範囲内(搬送ローラとピンチローラとのニップ圧力Prに応じて変わる。)のバックテンションTaが付与されるように構成されている。
次に、本実施形態の記録媒体搬送装置1の作用について説明する。
第1搬送ローラ3や第2搬送ローラ6は、前述したように、回転中心Cとローラの断面形状の円中心とが一致せず、回転中心Cがそれぞれ7.5μmの誤差で偏心している。そのため、各搬送ローラ3、6の回転位相に伴う振れ量は、図6に示したようにおおよそ正弦曲線を描いて変動する。ただし、図6中の最大振れ量20μmは誤差が10μmの場合であり、この場合の最大振れ量は15μmである。
また、第1搬送ローラ3と第2搬送ローラ6とは、回転振れの位相差が、第1ピンチローラ5及び第2ピンチローラ8と2つの搬送駆動ローラ3、6とのそれぞれのニップ位置A、Bにおいて、180度の位相差で同期駆動されるように構成されているから、図6では、第1搬送ローラ3の振れ量と第2搬送ローラ6の振れ量とは互いに逆位相の略正弦曲線を描いて変動する状態となる。
また、ダンサーローラ9によって、記録媒体Mの少なくとも第1搬送ローラ3の上流側には、バックテンションTaが増大すると搬送量Fが減少する範囲内(図3参照)のバックテンションTaが付与されている。
このような状態で、図2の状態から第1搬送ローラ3及び第2搬送ローラ6を同一の回転位相だけ駆動回動させる場合を考えると、まず、第1搬送ローラ3では、第1ピンチローラ5とのニップ位置Aと回転中心Cとの距離が最も長い状態であるから、記録媒体Mは、設定されたローラの半径(この場合は20mm)より7.5μm長い半径を有する円周上にある。そのため、第1搬送ローラ3からは記録媒体Mが所定の搬送量より多く送り出される状態となる。それに対し、第2搬送ローラ6では、第2ピンチローラ8とのニップ位置Bと回転中心Cとの距離が最も短い状態にあるから、記録媒体Mは、設定されたローラの半径(この場合は20mm)より7.5μm短い半径を有する円周上にある。そのため、第2搬送ローラ6からは記録媒体Mが所定の搬送量より少なく送り出される状態にある。
従って、この状態では、両ニップ位置A、Bの間で記録媒体Mが引き伸ばされる方向に張力が加わるため、両ニップ位置A、B間のバックテンションTは、ダンサーローラ10の重さで規定されるバックテンションTaより大きな張力となって記録媒体Mに作用する(図4参照)。
このようにバックテンションTがダンサーローラ10の重さで規定されるバックテンションTaより大きくなると、図3に示したように、第1搬送ローラ3からの記録媒体Mの搬送にブレーキがかかり、第1搬送ローラ3から所定の搬送量より多く送り出されようとしていた記録媒体Mの搬送量の増加率がより低く抑えられる。
図2の状態から第1搬送ローラ3及び第2搬送ローラ6がそれぞれ180度回転した状態では、今度は、第1搬送ローラ3では、ニップ位置Aと回転中心Cとの距離が最も短い状態となり、第1搬送ローラ3からは記録媒体Mが所定の搬送量より少なく送り出される状態となる。また、第2搬送ローラ6では、逆に記録媒体Mが所定の搬送量より多く送り出される状態となる。そのため、両ニップ位置A、B間では、記録媒体Mの伸びが緩和される方向に張力が加わるため、バックテンションTは、ダンサーローラ10の重さで規定されるバックテンションTaより小さな張力となって記録媒体Mに作用する(図4参照)。
このようにバックテンションTがダンサーローラ10の重さで規定されるバックテンションTaより小さくなると、図3に示したように、今度は、第1搬送ローラ3からの記録媒体Mの搬送にかかるブレーキが弱くなり、第1搬送ローラ3から所定の搬送量より少なく送り出されようとしていた記録媒体Mの搬送量の増加率がより大きくなる。
このように、第1搬送ローラ3及び第2搬送ローラ6の180度の回転位相差をもった状態での同期駆動により、ニップ位置A、B間でのバックテンションTが変化するため、第1搬送ローラ3から送り出される記録媒体Mの搬送量(図6の振れ量の回転位相に対する積分で求められる。)は、このバックテンションTが仮にダンサーローラ10の重さで規定される一定のバックテンションTaであったとした場合の搬送量(図5の1点鎖線参照)と比較して、ばらつきがより小さく抑えられ、どの位相位置でも搬送量が平準化されたものとなる(図5の実線参照)。実験によれば、搬送量のばらつきは5μm以下に抑えられ、前述したように1400dpiの解像度の画像記録で必要となる記録媒体の搬送誤差8μm以下という条件を満足することができた。尚、図中の搬送量Faは、ローラの回転中心とローラの断面形状の円中心とが一致した場合における所定の搬送量31.416mm(125.664mm÷4)である。
以上のように、本発明の記録媒体搬送装置によれば、搬送ローラに断面形状の円中心と回転中心との加工精度上の誤差がある場合でも、180度の回転振れの位相差をもたせた2本の搬送ローラで記録媒体を搬送することにより、第1搬送ローラからプラテン領域上に搬送される記録媒体の搬送量のばらつき幅を両搬送ローラ間のテンションを変動させることで平準化させることが可能となる。
記録媒体の搬送量のばらつきは、図5に示したように、搬送ローラのどの回転位相においても平準化されるから、搬送ローラの外周のどの部分を使った間欠搬送であっても、記録媒体の搬送量を略均一化することができる。従って、本発明の記録媒体搬送装置は、記録媒体の搬送誤差を極力小さく抑制することができる。
尚、本発明は、以上の説明から分かるように、記録媒体として、特に、ヤング率が低く伸張性の高い記録媒体に対して効果的にその機能を発揮し得るが、ヤング率がより高く伸張性がより低い、例えば、紙類のような記録媒体に対しても適用可能であることは言うまでもない。
また、本実施形態では、搬送ローラの1/4回転で1走査分の間欠搬送を行う場合について述べたが、任意の間欠搬送に適用することができる。
さらに、本実施形態では、パルスモータを搬送ローラの回転軸に直結する場合について述べたが、その機能を果たす限り他の駆動装置を用いてもよく、ギヤ等を介して搬送ローラを駆動する構成とすることも可能である。
本実施形態の記録媒体搬送装置を示す概略図である。 図1の記録媒体搬送装置の第1搬送ローラ及び第2搬送ローラ付近を示す概略図である。 種々のニップ圧力におけるバックテンションと記録媒体の搬送量との相関を示すグラフである。 第1搬送ローラの回転位相とバックテンションとの関係を示すグラフである。 第1搬送ローラの回転位相と記録媒体の搬送量のばらつきとの関係を示すグラフである。 搬送ローラの回転位相と振れ量との関係を示すグラフである。 記録媒体の搬送ローラへの巻きつけとバックテンションを説明する概略図である。 種々のニップ圧力におけるバックテンションと記録媒体の搬送量との相関曲線を示すグラフである。
符号の説明
1 記録媒体搬送装置
3 第1搬送ローラ
6 第2搬送ローラ
A、B ニップ位置
M 記録媒体

Claims (1)

  1. インク画像を形成するプラテン領域に記録媒体を搬送する記録媒体搬送装置において、
    前記記録媒体を前記プラテン領域に搬送するための2本の搬送ローラを備え、
    前記2本の搬送ローラによる回転振れの位相差が、前記2本の搬送ローラのそれぞれのニップ位置において180度の位相差で同期駆動させるように構成されていることを特徴とする記録媒体搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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