JP2005211741A - 汚染物質除去装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 熱源の有効利用を図ると共に、噴霧室におけるバクテリアの繁殖を抑制することができる汚染物質除去装置を提供すること。
【解決手段】 50はエアワッシャー装置でクリーンルームからの処理空気を導入する。低温で供給された冷水(E)は、除湿コイル63、噴霧水熱交換器59bを通り処理空気を冷却する冷却コイル68に流入する。このようにして冷水は温度が上昇して、冷水製造手段に還る(H)。冷水の流入温度と流出温度の温度差が大きく配管径を細くできるのでコストを削減することが可能となる。また、冷水の加温に加温コイルに供給される温水を利用していないので、熱源の有効利用を図ることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、クリーンルームなどにおいて、空気中に存在する汚染物質を除去する汚染物質除去装置に関する。
半導体、液晶などを製造するクリーンルームにおいて、半導体や液晶の洗浄工程、露光工程、塗膜工程などの処理が行なわれているエリアでは、その生産プロセスで使用する薬液から気化した有機系のケミカルガスなどが空気中に含まれている。この空気中の有機物質などは、クリーンルームの作業環境や製品の歩留まりに悪影響を与えるため、除去する必要がある。本出願人は、特許文献1において、空気中の有機物質などの汚染物質をクリーンルームから除去する方法を提案している。図3は、特許文献1に記載の有機物質除去方法の説明図である。
図3において、クリーンルーム1は、例えば半導体や液晶などの製造工場に設置されている。製造装置2では、例えば半導体や液晶などが製造される。湿式汚染ガス除去装置3は、有機物質などの汚染物質に対して除去すべき空気と純水などの補給水とを接触させ、補給水への吸収、溶解などによって汚染物質を除去するものである。このように、湿式汚染ガス除去装置3は、製造装置2から漏洩した有機物質などの汚染物質を含むクリーンルーム1の室内空気(レターンエアA)を吸引して汚染物質を除去し、清浄化した空気(サプライエアD)を送風ファン6によりクリーンルーム1内に循環させる。この際に、温水コイルなどによりクリーンルーム1で必要とされる温度に空気を昇温することができる。
前記のように、湿式汚染ガス除去装置3でクリーンルーム1の室内空気を吸引し、その空気中に存在する特有の汚染物質を除去し、清浄化した空気を再度クリーンルーム1に循環させる。このような湿式汚染ガス除去装置3においては、噴霧水槽5で冷水により純水を冷却して、その低温水を使用して噴霧チャンバ7内で噴霧ノズル4から射出して処理空気に接触させることにより、汚染物質の除去性能を向上させている。低温水を利用するのは、低温水の方が物質の吸収効率が上がるためであり、さらにクリーンルームに戻す空気を加湿しないためである。また、処理後の空気はクリーンルーム内の空調(冷房及び調湿)に利用している。
なお、噴霧チャンバ7の入口と出口には、バクテリアを含む微粒子を除去するためにフィルタ8、フィルタ9を設けている。 このフィルタ8は、例えば高性能フィルタ(High Efficiency Air Filter)またはHEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)を使用する。また、フィルタ9としてHEPAフィルタを使用する。
ところで、上記湿式汚染ガス除去装置3においては、運転条件が次のような場合には、噴霧ノズル4、その配管、噴霧チャンバ7の内壁面等に微生物(バクテリア)が繁殖する。すなわち、(1)噴霧チャンバ7の内部温度が高い。(2)バクテリア菌が噴霧チャンバ7の内部に侵入する。(3)噴霧チャンバ7内に吸引された有機物質の濃度が非常に高くバクテリア菌の食餌になりやすい。
このような条件が揃って噴霧ノズル4、その配管、噴霧チャンバ7の内壁面等にバクテリアが繁殖すると、汚染物質の除去性能の低下や噴霧水量の低下などの不具合が生じる。このようなバクテリアの繁殖を防止するために種々の対応策が講じられており、定期的なメンテナンスが必要となっている。前記対応策の一例として、噴霧チャンバ7内のエア温度を下げることが行なわれている。
特開2000−33221号
特許文献1に記載の図3に示された従来の装置においては、純水、すなわち補給水を一旦噴霧水槽5内に供給して、その後ポンプにより噴霧チャンバ7内に汲み上げて噴霧ノズル4から射出して処理空気中の汚染物質を除去している。これは、前記のように噴霧水槽5内は冷水により低温となっており、純水の温度を噴霧水槽5内で下げてから処理空気に噴霧することによりバクテリア菌の繁殖を防止するためである。
図3の構成では、噴霧チャンバ7内の処理空気温度を、冷水で低温にした循環水(純水)により下げているが、このように循環水のみによって処理空気の温度を低下させるのは限度がある。このため、噴霧チャンバ7内に処理空気の温度を低下させるための冷却手段を設け、この冷却手段を冷水により冷却することが考えられる。
この際に、冷水は湿式汚染ガス除去装置3に供給されて、各必要個所において水温や空気温度を低下させた後に配管を通して所定個所に戻される構成とされる。冷水の流入温度と流出温度の温度差が大きい場合には、冷水が流通する配管径は細くても良いのでコストを削減することができる。このため、湿式汚染ガス除去装置3に流入した低温の冷水を前記噴霧チャンバ7内に設置される前記冷却手段に供給し、ある程度昇温させてから所定個所に排出させることが考えられる。
前記のような冷水温度を上昇させる手段として、例えば次のような構成が考えられる。すなわち、図3の例において、送風ファン6の後段側、すなわちクリーンルーム1に近い側には、クリーンルーム1に流入させる空気の温度を上げるために加温コイルが設置される場合がある。これは、噴霧チャンバ7内で低温に処理された処理空気温度を、クリーンルーム1で必要な空調温度に上昇させるための処理である。この加温コイルに熱交換器を連結する。所定温度の温水を製造手段から加温コイルに供給し、温水製造手段への戻り経路に設置された熱交換器に前記冷水を供給することにより、冷水の温度を所定温度に上昇させ、その後前記冷却手段に供給する。
しかしながら、このように空調用の加温コイルに連結される熱交換器を通して冷水の温度を上昇させると、加温コイルに供給される温水のエネルギーが奪われて温水の温度が低下する。このため、温水製造手段では戻り温水を再度所定温度に加温しなければならないので、熱源のエネルギー消費が大きくなるという問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、熱源の有効利用を図ると共に、噴霧室におけるバクテリアの繁殖を抑制することができる汚染物質除去装置の提供を目的とする。
このような目的を達成するために、本発明の汚染物質除去装置は、複数列の噴霧ノズルを有する噴霧室と、前記噴霧室と集水管で連結される循環水槽と、前記噴霧ノズルと前記循環水槽とを配管で連結して、前記噴霧ノズルから射出される循環水により噴霧室に流入した処理空気中の汚染物質を除去して、当該空気を空調室に送出する汚染物質除去装置であって、前記噴霧室に冷水により前記流入した空気を冷却する冷却手段を設け、前記冷水は前記空調室に設置された部品を冷却してから前記冷却手段に供給する構成としたことを特徴とする。
また、本発明は、前記空調室に設置される部品は、除湿コイルであることを特徴とする。
また、本発明は、前記除湿コイルを冷却する冷水と、前記冷却コイルを冷却後所定施設に戻される冷水との温度差を大きく設定したことを特徴とする。
また、本発明は、前記冷却手段は、冷却コイルであることを特徴とする。
また、本発明は、前記冷水を除湿コイルから前記循環水が供給される噴霧水熱交換器を通して冷却コイルに送出させ、冷水の温度を序々に上昇させることを特徴とする。
また、本発明は、前記空調室に、温水が供給される加温コイルを設けたことを特徴とする。
また、本発明は、補給水が前記循環水槽を経由することなく前記噴霧室に直接供給されて前記いずれかの噴霧ノズルから射出される構成としたことを特徴とする。
また、本発明は、前記補給水が供給される噴霧ノズルを、前記噴霧室の空気流入方向からみて出口側に設けたことを特徴とする。
本発明においては、汚染物質除去装置に供給される低温の冷水を、処理空気の温度勾配とは逆に序々に昇温するように流通させ、流入側と流出側との温度差が大きくなるようにしている。この際に、空調室に流入する処理空気の温度を上昇させるために供給される温水は、冷水の温度上昇のためには使用していないので、熱源の有効利用を図ることができる。また、冷水の流入側と流出側との温度差が大きく設定されるので、冷水が流通する配管径を小さくできコストの削減が図れる。
また、噴霧室に処理空気の冷却手段を設けると共に、噴霧室には低温の循環水と補給水とを供給しているので、噴霧室におけるバクテリアの繁殖を抑制することができる。したがって、バクテリア除去のためのメンテナンス(ランニング)コストを削減することができる。
さらに、複数の熱交換器を配管により直列に連結しているので、十分な汚染物質除去能力を確保しつつ、熱交換器を配管により並列に連結する場合と比較して冷水の使用量を大幅に削減することができる。このように、冷水使用量の減少により配管コストの削減や熱源容量の削減ができるので、汚染物質除去装置が設置される建物全体としては、大幅なコスト削減を図ることができる。なお、冷水の節約により地球環境改善に貢献することもできる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。図2は、本発明の汚染物質除去装置の全体構成を示す概略の構成図、図1は図2の汚染物質除去装置の中で冷温水利用部分の構成を示す構成図である。図1、図2において、50はエアワッシャー装置(噴霧室)で図3の噴霧チャンバ7に相当する。クリーンルーム(作業室)からの汚染物質が含まれている処理空気がエアワッシャー装置50に流入する。66はエアワッシャー装置50の入口に設置されるHEPAフィルタである。なお、HEPAフィルタに代えて高性能フィルタを設置しても良い。
68は冷却コイルで、HEPAフィルタ66を通過した処理空気を冷却する。冷却コイル68は、バクテリアが繁殖しにくいドライコイルとして使用する。この冷却コイル68には、例えば12℃の冷水が供給される。このような温度の冷水を供給した場合には冷却コイル68は結露しないので、冷却コイル表面でのバクテリアの繁殖を抑制することができる。このように、エアワッシャー装置50の入口にバクテリアを含む微粒子を除去するフィルタを設け、更にフィルタの後段に冷却コイルを設置して温度を低下させているので、バクテリアの繁殖を二重の防護手段で防止している。67は、冷却コイル68と併設される温熱回収コイルである。
エアワッシャー装置50には、処理空気の流通方向からみて上流側から下流側に向けて複数区画の処理室、すなわち、前処理系統51、噴霧1系統52、噴霧2系統53、補給水系統54が設けられている。この例では、循環水が供給される処理室の区画数は3区画(補給水が供給される区画を含めると4区画)であるが、循環水が供給される処理室の区画数を4区画数以上とすることも可能である。処理室の区画数を4区画数以上とすることにより、処理空気中の有機物質をさらに有効に除去することができる。各処理室には、噴霧ノズル51a〜54aが設けられている。エアワッシャー装置50に流入した処理空気に、噴霧ノズル51a〜54aから低温水を射出して、水への溶解性が高いガス成分を除去する。55は補給循環水槽で図3の噴霧水槽に相当し、エアワッシャー装置50とは集水管71〜74で連結されている。なお、本発明においては補給循環水槽を単に循環水槽ということがある。
補給循環水槽55は、第1の補給循環水槽55aと第2の補給循環水槽55bに分割されている。56a、56bは第1、第2のポンプ、57a、57bは第1、第2の水処理フィルタである。第1の補給循環水槽55aは、第1のポンプ56a、第1の水処理フィルタ57a、配管83を通して循環水を噴霧ノズル51a、52aに供給する。また、第2の補給循環水槽55bは、第2のポンプ56b、第2の水処理フィルタ57b、噴霧水熱交換器59b(第3の熱交換器)、配管85を通して循環水を噴霧ノズル53aに供給する。
純水による補給水(G)は、配管80により補給水排水熱交換器58(第2の熱交換器)に供給される。供給される補給水の水温は例えば20〜26℃に設定されるが、第1の補給循環水槽55aから補給水排水熱交換器58に供給される15℃程度の排水により一旦温度が下げられる。補給水排水熱交換器58からの排水は、配管86により所定個所に排出される。また、補給水排水熱交換器58で温度が下げられた補給水は、配管81を通過して補給水熱交換器59a(第1の熱交換器)に供給される。
配管90で供給される冷水(E)は、配管91、92で分岐される。一方の配管91は補給水熱交換器59aに連結され、他方の配管92は後述する除湿コイル63に連結されている。補給水は、補給水熱交換器59aで冷水により更に低温に処理されて、配管82から噴霧ノズル54aに供給される。また、第2の補給循環水槽55bから噴霧ノズル53aに供給される循環水も噴霧水熱交換器59bで冷水により温度が下げられて配管85から噴霧ノズル53aに供給される。このように、冷水で低温にされた補給水と循環水がエアワッシャー装置50に供給されるので、エアワッシャー装置50内におけるバクテリアの繁殖を抑制することができる。
噴霧ノズル53a、54aで射出された低温水は集水管73、74により第2の補給循環水槽55bに回収され、剰余の回収水は第1の補給循環水槽55aに流入する。第1の補給循環水槽55aからの循環水は、噴霧ノズル51a、52aにより低温水として射出され、集水管71、72により第1の補給循環水槽55aに回収される。回収水の一部は排水として流出し、エアワッシャー装置50で吸収された有機成分が濃縮されて排出される。このように、第1の補給循環水槽55aから噴霧ノズル51a、52aに供給される循環水は、一旦噴霧ノズル53a、54aで使用された回収水であるので、噴霧ノズル53aから供給される循環水よりも純度は低下している。
エアワッシャー装置50には、噴霧ノズル54aの下流側にエリミネータ69が設置されている。噴霧ノズル51a〜54aで水への溶解性が高いガス成分を除去された処理空気は、さらにエリミネータ69を通過して噴霧水のミストが除去される。エアワッシャー装置50に隣接して空調チャンバ60が設けられており、エアワッシャー装置50で汚染物質が除去された処理空気は空調チャンバ(空調室)60に流入する。
図1、図2に示した実施形態においては、純水による補給水は補給循環水槽55を経由することなく直接エアワッシャー装置50に供給している。このため純水は純度を保持した状態で処理空気に射出され、有機物質の除去を効果的に行うことができる。
空調チャンバ60には、循環ファン61、HEPAフィルタ62、除湿コイル63、冷熱回収コイル64、加温コイル65が設けられている。これらの各部品は、空調チャンバ60のハウジング内に設置される。エアワッシャー装置50を通過することにより、例えば12℃程度の低温にされた処理空気は、加温コイル65によりクリーンルーム(作業室)の温度調整に必要な所定温度、例えば23℃に再熱される。空調チャンバ60に流入した処理空気は、HEPAフィルタ62を通過して清浄化され、除湿コイル63により湿度が調整される。このように、空調チャンバ60に除湿コイル63を設けているので、クリーンルームに供給されるサプライエアの湿度管理を良好に行うことができる。
図1に示した実施形態において、空調チャンバ60に設けた加温コイル65には、図示を省略した温水製造手段から温水(F)が供給されて、処理空気を再熱する。温水(F)の温度は例えば34℃に設定される。77は戻り温水量を調整するバルブである。配管92から流入する冷水は、除湿コイル63を経由して噴霧水熱交換器59bに供給される。75は冷水の流量調整用のバルブである。
配管90から供給される冷水の温度は、例えば7℃に設定されているが、除湿コイル63を経由することにより10℃程度に昇温される。さらに、除湿コイル63から噴霧水熱交換器59bに供給されることにより、冷水の温度は12℃程度に昇温される。したがって、配管94を通して冷却コイル68には、その表面での結露を防止できるような水温12℃程度の冷水が供給される。図1の構成では、7℃程度の低温で装置に供給された冷水を、除湿コイル63と噴霧水熱交換器59bを通すことにより、冷却コイル表面での結露防止に有効な12℃程度に昇温させている。
すなわち、装置に供給された冷水を昇温させる際に、加温コイル65に供給される温水を利用していない。このため、34℃程度で供給された温水は、途中配管での熱損失を除外すれば加温コイル65の熱損失分のみを温水製造手段で再熱すれば良いことになる。したがって、熱源の有効利用を図り、コストを低減することができる。
冷却コイル68に供給された冷水は、配管95を通して所定の冷水製造手段に戻される。この際の冷水還り(H)の温度は例えば17℃程度に設定される。したがって、供給された冷水(E)との温度差は10℃程度と大きくなる。このように、冷水の流入側と流出側との温度差が大きいので、配管の径を細くでき設備のコストを低減することができる。
図1の構成においては、空気の温度は冷却コイル68から除湿コイル63に向けた進行方向に沿って低下している。これに対して、冷水の温度は、除湿コイル63から冷却コイル68に向けた進行方向に沿って上昇している。このように、図1の構成では、クリーンルームからの処理空気を冷却するのに必要なエネルギ一を、必要温度別に整理し、エネルギ一の高い順に冷水が低い温度から高い温度に使えるように熱交換手段を直列に設置している。7℃の冷水は、除湿コイルを通り、つぎに噴霧水熱交換器、最終的に冷却コイルを通過する。これにより、7℃の冷水は処理空気の通過する高い温度→低い温度の段階に応じて使いまわすことができる。最終的な戻り冷水温度は17℃以上となり、冷水の大温度差利用システムが確立できる。この熱フローは冷水のカスケード利用システムとなり、大きな温度差を確保することができ省エネルギ一が図れる。
空調チャンバ60に設けた冷熱回収コイル64と、エアワッシャー装置50に設けた温熱回収コイル67は、配管96、97で連結されて、エアワッシャー装置50と空調チャンバ60間で熱の移動が行われるように構成されている。98はポンプ、99はバルブである。
図1に示したように、本発明においては熱交換器として、除湿コイル63、噴霧水熱交換器(第3の熱交換器)59b、冷却コイル68を配管により直列に連結して設置している。すなわち、各熱交換器間の配管はカスケード式に連結される。したがって、複数の熱交換器を並列に設置する場合と比較して、配管を設置する際に、配管経路の幅方向の寸法を狭くすることができ、スペースを節約することができる。
また、処理空気に含有される有機物質の除去率を向上させているので、装置のコンパクト化(コストの削減)を図ることができる。さらに、ユーティリティ使用量の削減による省エネルギー化を図ることができる。なお、エアワッシャー装置に供給される補給水量を可変としているので、補給水量の削減が可能である。
以上説明したように、本発明によれば、熱源の有効利用を図ると共に、噴霧室におけるバクテリアの繁殖を抑制することができる汚染物質除去装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る汚染物質除去装置を示す構成図である。 本発明の実施形態に係る汚染物質除去装置を示す構成図である。 従来例の説明図である。
符号の説明
50・・・エアワッシャー装置、51a〜54a・・・噴霧ノズル、55・・・補給循環水槽、56a、56b・・・ポンプ、57a、57b・・・水処理フィルタ、58・・・補給水排水熱交換器、59a・・・補給水熱交換器、59b・・・噴霧水熱交換器、60・・・空調チャンバ、63・・・除湿コイル、64・・・冷熱回収コイル、65・・・加温コイル、66・・・HEPAフィルタ、67・・・温熱回収コイル、68・・・冷却コイル、69・・・エリミネータ、71〜74・・・集水管、80〜86、90〜97・・・配管

Claims (8)

  1. 複数列の噴霧ノズルを有する噴霧室と、前記噴霧室と集水管で連結される循環水槽と、前記噴霧ノズルと前記循環水槽とを配管で連結して、前記噴霧ノズルから射出される循環水により噴霧室に流入した処理空気中の汚染物質を除去して、当該空気を空調室に送出する汚染物質除去装置であって、前記噴霧室に冷水により前記流入した空気を冷却する冷却手段を設け、前記冷水は前記空調室に設置された部品を冷却してから前記冷却手段に供給する構成としたことを特徴とする、汚染物質除去装置。
  2. 前記空調室に設置される部品は、除湿コイルであることを特徴とする、請求項1に記載の汚染物質除去装置。
  3. 前記冷却手段は、冷却コイルであることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の汚染物質除去装置。
  4. 前記冷水を除湿コイルから前記循環水が供給される噴霧水熱交換器を通して冷却コイルに送出させ、冷水の温度を序々に上昇させることを特徴とする、請求項3に記載の汚染物質除去装置。
  5. 前記除湿コイルを冷却する冷水と、前記冷却コイルを冷却後冷水製造施設に戻される冷水との温度差を大きく設定したことを特徴とする、請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の汚染物質除去装置。
  6. 前記空調室に、温水が供給される加温コイルを設けたことを特徴とする、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の汚染物質除去装置。
  7. 補給水が前記循環水槽を経由することなく前記噴霧室に直接供給されて前記いずれかの噴霧ノズルから射出される構成としたことを特徴とする、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の汚染物質除去装置。
  8. 前記補給水が供給される噴霧ノズルを、前記噴霧室の空気流入方向からみて出口側に設けたことを特徴とする、請求項7に記載の汚染物質除去装置。
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CN105289163A (zh) * 2015-09-10 2016-02-03 金心东 烟草异味处理及除雾装置和方法

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