JP4441727B2 - 汚染物質除去装置 - Google Patents

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Description

本発明は、クリーンルームなどにおいて、空気中に存在する汚染物質を除去する汚染物質除去装置に関する。
半導体、液晶などを製造するクリーンルームにおいて、半導体や液晶の洗浄工程、露光工程、塗膜工程などの処理が行なわれているエリアでは、その生産プロセスで使用する薬液から気化した有機系のケミカルガスなどが空気中に含まれている。この空気中の有機物質などは、クリーンルームの作業環境や製品の歩留まりに悪影響を与えるため、除去する必要がある。本出願人は、特許文献1において、空気中の有機物質などの汚染物質をクリーンルームから除去する方法を提案している。図3は、特許文献1に記載の有機物質除去方法の説明図である。
図3において、クリーンルーム1は、例えば半導体や液晶などの製造工場に設置されている。製造装置2では、例えば半導体や液晶などが製造される。湿式汚染ガス除去装置3は、有機物質などの汚染物質に対して除去すべき空気と純水などの補給水とを接触させ、補給水への吸収、溶解などによって汚染物質を除去するものである。このように、湿式汚染ガス除去装置3は、製造装置2から漏洩した有機物質などの汚染物質を含むクリーンルーム1の室内空気(レターンエアA)を吸引して汚染物質を除去し、清浄化した空気(サプライエアD)を送風ファン6によりクリーンルーム1内に循環させる。
前記のように、湿式汚染ガス除去装置3でクリーンルーム1の室内空気を吸引し、その空気中に存在する特有の汚染物質を除去し、清浄化した空気を再度クリーンルーム1に循環させる。このような湿式汚染ガス除去装置3においては、噴霧水槽5で冷水により純水を冷却して、その低温水を使用して噴霧チャンバ7内で噴霧ノズル4から射出して処理空気に接触させることにより、汚染物質の除去性能を向上させている。低温水を利用するのは、低温水の方が物質の吸収効率が上がるためであり、さらにクリーンルームに戻す空気を加湿しないためである。また、処理後の空気はクリーンルーム内の空調(冷房及び調湿)に利用している。
なお、噴霧チャンバ7の入口と出口には、バクテリアを含む微粒子を除去するためにフィルタ8、フィルタ9を設けている。 このフィルタ8は、例えば高性能フィルタ(High Efficiency Air Filter)またはHEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)を使用する。また、フィルタ9としてHEPAフィルタを使用する。
ところで、上記湿式汚染ガス除去装置3においては、運転条件が次のような場合には、噴霧ノズル4、その配管、噴霧チャンバ7の内壁面等に微生物(バクテリア)が繁殖する。すなわち、(1)噴霧チャンバ7の内部温度が高い。(2)バクテリア菌が噴霧チャンバ7の内部に侵入する。(3)噴霧チャンバ7内に吸引された有機物質の濃度が非常に高くバクテリア菌の食餌になりやすい。
このような条件が揃って噴霧ノズル4、その配管、噴霧チャンバ7の内壁面等にバクテリアが繁殖すると、汚染物質の除去性能の低下や噴霧水量の低下などの不具合が生じる。このようなバクテリアの繁殖を防止するために種々の対応策が講じられており、定期的なメンテナンスが必要となっている。前記対応策の一例として、噴霧チャンバ7内のエア温度を下げることが行なわれている。
特開2000−33221号
特許文献1に記載の図3に示された従来の装置においては、純水、すなわち補給水を一旦噴霧水槽5内に供給して、その後ポンプにより噴霧チャンバ7内に汲み上げて噴霧ノズル4から射出して処理空気中の汚染物質を除去している。これは、前記のように噴霧水槽5内は冷水により低温となっており、純水の温度を噴霧水槽5内で下げてから処理空気に噴霧することによりバクテリア菌の繁殖を防止するためである。
ところで、噴霧チャンバ7内で噴霧ノズル4から処理空気に射出された純水は、集水管10により噴霧水槽5内に回収される。噴霧水槽5内に回収された水の中には、処理空気を洗浄した際に溶け込んだ有機物質を主体とした汚染物質が混入している。このため、噴霧水槽5内で冷却されてから噴霧チャンバ7内に供給される純水には汚染物質、すなわち不純物が混入されることになる。したがって、製造原価の高い純水を湿式汚染ガス除去装置3に供給してもその特質が十分に生かされず、処理空気から汚染物質を精度良く除去することができないという問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、効果的に処理空気中の汚染物質を除去して、噴霧室におけるバクテリアの繁殖を抑制することができる汚染物質除去装置の提供を目的とする。
このような目的を達成するために、本発明の汚染物質除去装置は、複数列の噴霧ノズルを有する噴霧室と、前記噴霧室と集水管で連結される循環水槽と、前記噴霧ノズルと前記循環水槽とを配管で連結して、前記噴霧ノズルから射出される循環水により噴霧室に流入した処理空気中の汚染物質を除去する汚染物質除去装置であって、
冷水が供給される第1の熱交換器と、
前記循環水槽からの排水が供給される第2の熱交換器と、
前記循環水が流入する第3の熱交換器と、を設け、
前記冷水を分岐させて前記第3の熱交換器に供給して前記循環水を冷却し、
前記補給水を、前記第2の熱交換器を通して前記第1の熱交換器に流入させ、前記第1の熱交換器から前記噴霧ノズルに供給し、
補給水が前記循環水槽を経由することなく前記噴霧室に直接供給されて前記いずれかの噴霧ノズルから射出される構成としたことを特徴とする。
また、本発明は、前記補給水が供給される噴霧ノズルを、前記噴霧室の空気流入方向からみて出口側に設けたことを特徴とする。
また、本発明は、前記噴霧室の出口側に空調室を設置し、前記空調室で温調された清浄化空気を作業室に供給することを特徴とする。
また、本発明は、前記噴霧室を複数に区画して各区画にそれぞれ前記噴霧ノズルを設置し、出口側の最終区画に前記補給水が供給される噴霧ノズルを設置する構成であって、前記区画数を4以上とすることを特徴とする。
本発明においては、補給水(純水)は循環水槽を経由することなく直接噴霧室(エアワッシャー装置)に供給している。このため純水は純度を保持した状態で処理空気に射出され、空気中の汚染物質の除去を効果的に行うことができる。特に、純水をエアワッシャー装置の出口側に供給した場合には、エアワッシャー装置の最終段階における汚染物質の除去を精度良く行うことができ、汚染物質除去装置全体としての汚染物質除去性能をアップさせることができる。また、補給水(純水)は、循環水槽から供給される排水により第2の熱交換器で一旦温度が下げられ、第1の熱交換器で冷水により更に低温に処理される。このように、排水による熱エネルギーを無駄なく利用しているので、システム全体としてのエネルギー節約が図られる。また、2段の熱交換器を直列に接続して補給水の温度を低下させているので、効果的に補給水の温度を下げることができる。さらに、冷水を第3の熱交換器にも供給しているので冷水の使い回しを無駄なく行うことができる。
また、補給水と循環水を冷水で冷却して噴霧室に供給しているので噴霧室内の低温化が図れる。このため、噴霧室におけるバクテリアの繁殖を抑制することができる。したがって、バクテリア除去のためのメンテナンス(ランニング)コストを削減することができる。さらに、複数の熱交換器を配管により直列に連結しているので、十分な汚染物質除去能力を確保しつつ、熱交換器を配管により並列に連結する場合と比較して冷水の使用量を大幅に削減することができる。このように、冷水使用量の減少により配管コストの削減や熱源容量の削減ができるので、汚染物質除去装置が設置される建物全体としては、大幅なコスト削減を図ることができる。なお、冷水の節約により地球環境改善に貢献することもできる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。図2は、本発明の汚染物質除去装置の全体構成を示す概略の構成図、図1は図2の中で噴霧系統の構成を示す構成図である。図1、図2において、50はエアワッシャー装置(噴霧室)で図3の噴霧チャンバ7に相当する。クリーンルーム(作業室)からの汚染物質が含まれている処理空気がエアワッシャー装置50に流入する。66はエアワッシャー装置50の入口に設置されるHEPAフィルタである。なお、HEPAフィルタに代えて高性能フィルタを設置しても良い。
68は冷却コイルで、HEPAフィルタ66を通過した処理空気を冷却する。冷却コイル68は、バクテリアが繁殖しにくいドライコイルとして使用する。この冷却コイル68には、例えば12℃の冷水が供給される。このような温度の冷水を供給した場合には冷却コイル68は結露しないので、冷却コイル表面でのバクテリアの繁殖を抑制することができる。このように、エアワッシャー装置50の入口にバクテリアを含む微粒子を除去するフィルタを設け、更にフィルタの後段に冷却コイルを設置して温度を低下させているので、バクテリアの繁殖を二重の防護手段で防止している。67は、冷却コイル68の前段側に配設される温熱回収コイルである。
エアワッシャー装置50には、処理空気の流通方向からみて上流側から下流側に向けて複数区画の処理室、すなわち、前処理系統51、噴霧1系統52、噴霧2系統53、補給水系統54が設けられている。この例では、循環水が供給される処理室の区画数は3区画(補給水が供給される区画を含めると4区画)であるが、循環水が供給される処理室の区画数を4区画数以上とすることも可能である。処理室の区画数を4区画数以上とすることにより、処理空気中の有機物質をさらに有効に除去することができる。各処理室には、噴霧ノズル51a〜54aが設けられている。エアワッシャー装置50に流入した処理空気に、噴霧ノズル51a〜54aで低温水を射出して、水への溶解性が高いガス成分を除去する。55は補給循環水槽で図3の噴霧水槽に相当し、エアワッシャー装置50とは集水管71〜74で連結されている。なお、本発明においては補給循環水槽を単に循環水槽ということがある。
補給循環水槽55は、第1の補給循環水槽55aと第2の補給循環水槽55bに分割されている。56a、56bは第1、第2のポンプ、57a、57bは第1、第2の水処理フィルタである。第1の補給循環水槽55aは、第1のポンプ56a、第1の水処理フィルタ57a、配管83を通して循環水を噴霧ノズル51a、52aに供給する。また、第2の補給循環水槽55bは、第2のポンプ56b、第2の水処理フィルタ57b、噴霧水熱交換器59b(第3の熱交換器)、配管85を通して循環水を噴霧ノズル53aに供給する。
純水による補給水(G)は、配管80により補給水排水熱交換器58(第2の熱交換器)に供給される。供給される補給水の水温は20〜26℃であるが、第1の補給循環水槽55aから補給水排水熱交換器58に供給される15℃程度の排水により一旦温度が下げられる。補給水排水熱交換器58からの排水は、配管86により排出される。また、補給水排水熱交換器58で温度が下げられた補給水は、配管81を通過して補給水熱交換器59a(第1の熱交換器)に供給される。
配管90で供給される冷水(E)は、配管91、92で分岐される。一方の配管91は補給水熱交換器59aに連結され、他方の配管92は後述する除湿コイル63に連結されている。補給水は、補給水熱交換器59aで冷水により更に低温に処理されて、配管82から噴霧ノズル54aに供給される。また、第2の補給循環水槽55bから噴霧ノズル53aに供給される循環水も、噴霧熱交換器59bで冷水により温度が下げられて配管85から噴霧ノズル53aに供給される。このように、冷水で低温にされた補給水と循環水がエアワッシャー装置50に供給されるので、エアワッシャー装置50内の温度が低下してエアワッシャー装置50におけるバクテリアの繁殖を抑制することができる。
噴霧ノズル53a、54aで射出された低温水は集水管73、74により第2の補給循環水槽55bに回収され、剰余の回収水は第1の補給循環水槽55aに流入する。第1の補給循環水槽55aからの循環水は、噴霧ノズル51a、52aにより低温水として射出され、集水管71、72により第1の補給循環水槽55aに回収される。回収水の一部は排水として流出し、エアワッシャー装置50で吸収された有機成分が濃縮されて排出される。このように、第1の補給循環水槽55aから噴霧ノズル51a、52aに供給される循環水は、一旦噴霧ノズル53a、54aで使用された回収水であるので、噴霧ノズル53aから供給される循環水よりも純度は低下している。
エアワッシャー装置50には、噴霧ノズル54aの下流側にエリミネータ69が設置されている。噴霧ノズル51a〜54aで水への溶解性が高いガス成分を除去された処理空気は、さらにエリミネータ69を通過して噴霧水のミストが除去される。エアワッシャー装置50に隣接して空調チャンバ60が設けられており、エアワッシャー装置50で汚染物質が除去された処理空気は空調チャンバ(空調室)60に流入する。
本発明の図1、図2に示した実施形態においては、純水による補給水は補給循環水槽55を経由することなく直接エアワッシャー装置50に供給される。このため純水は純度を保持した状態で処理空気に射出され、有機物質の除去を効果的に行うことができる。特に、純水をエアワッシャー装置の出口側に供給した場合には、エアワッシャー装置の最終段階における有機物質の除去を精度良く行うことができる。なお、純水は噴霧ノズル51a〜54aのいずれかに供給する構成とすることも可能である。
空調チャンバ60には、循環ファン61、HEPAフィルタ62、除湿コイル63、冷熱回収コイル64、加温コイル65が設けられている。これらの各部品は、空調チャンバ60のハウジング内に設置される。エアワッシャー装置50を通過することにより低温にされた処理空気は、加温コイル65によりクリーンルーム(作業室)の温度調整に必要な所定温度に再熱される。空調チャンバ60に流入した処理空気は、HEPAフィルタ62を通過して清浄化され、除湿コイル63により湿度が調整される。
本発明の図1に示した実施形態においては、補給水排水熱交換器58、補給水熱交換器59a、噴霧水熱交換器59bの3台の熱交換器を設けている。前記のように、補給水排水熱交換器58は、補給水の温度を第1の補給循環水槽55aから排出される排水により低温に降下させる。このように、排水による熱エネルギーを無駄なく利用しているので、システム全体としてのエネルギー節約が図られる。
また、補給水熱交換器59aは、補給水排水熱交換器58から出力された低温の補給水の温度をさらに低下させる。すなわち、2段の熱交換器を直列に接続して補給水の温度を低下させているので、効果的に補給水の温度を下げることができる。さらに、噴霧熱交換器59bには、除湿コイル63を冷却した冷水が入力されており、冷水の使い回しを無駄なく行うことができる。
空調チャンバ60に設けた冷熱回収コイル64と、エアワッシャー装置50に設けた温熱回収コイル67は、配管96、97で連結されて、エアワッシャー装置50と空調チャンバ60間で熱の移動が行われるように構成されている。なお、図1、図2に示した実施形態においては、配管82でエアワッシャー装置50に供給される補給水は、一列に配置された噴霧ノズル54aから射出させているが、このような構成には限定されない。
本発明においては、配管82を分岐させて噴霧ノズルを複数列に配置し、分岐配管にバルブを設けてバルブの開閉を行うことにより、エアワッシャー装置50に供給される補給水の水量を調整する構成とすることもできる。さらに、配管82と、集水管74とを補助配管で連結し、当該補助配管にバブルを設ける構成とすることもできる。このような構成とすることにより、常時はこのバルブを閉止しておくが、必要に応じて当該バルブを開放して第2の補給循環水槽55bに補給水を供給することができる。
ここで、本発明において、図1、図2の構成により得られる空気系統および水系統の各部位における温度の実例について説明する。なお、以下の各温度値は一例として挙げるものであり、これらの温度値は装置の設置環境や季節などの要因で適宜の温度に調整される。エアワッシャー装置50に流入する処理空気(A)の温度は25℃、エアワッシャー装置50内の処理空気(B)の温度は15℃、エアワッシャー装置50の出口の処理空気(C)の温度は12℃、空調チャンバ60の出口のサプライエア(D)の温度は23℃である。
次に、補給水(G)の温度は26℃、加温コイルに供給される温水(F)は34℃、である。供給側の冷水(E)の温度は7℃、専用の冷水還りの配管95を通り冷水供給部に戻される冷水還り(H)の温度は17℃である。このように、図1の実施形態においては供給側の冷水(E)と冷水還り(H)との温度差が大きくなる。したがって、冷水量が少なくても良いので配管径を細くすることができる。また、冷水の送水動力が小さくても良いので、設備に要するコストを低減することができる。供給側の冷水(E)と冷水還り(H)との温度差が小さい場合には、逆に冷水量が多くなり配管径が太くなる。また、冷水の送水動力が大きくなる。
図2に示したように、本発明においては熱交換器として、除湿コイル63、噴霧水熱交換器(第3の熱交換器)59b、冷却コイル68を配管により直列に連結して設置している。すなわち、各熱交換器間の配管はカスケード式に連結される。したがって、複数の熱交換器を並列に設置する場合と比較して、配管を設置する際に、配管経路の幅方向の寸法を狭くすることができ、スペースを節約することができる。
本発明の実施形態においては、補給循環水槽に純水を補給してエアワッシャー装置から回収した水と混合するのではなく、純水を直接エアワッシャー装置に供給している。これにより、エアワッシャー装置の各段階、図1の例では、前処理系統、噴霧1系統、噴霧2系統で有機成分を除去した処理空気を更に最終段階で、最も清浄な水、すなわちTOC(Total Organic Carbon)がほぼ0の純水を噴霧ノズルから射出している。このため、除去が難しかったエアワッシャー装置の最終段階における有機成分の吸収ができ、除去率を上昇させることができる。
このように、処理空気に含有される有機物質の除去率を向上させているので、装置のコンパクト化(コストの削減)を図ることができる。また、ユーティリティ使用量の削減による省エネルギー化を図ることができる。さらに、エアワッシャー装置に供給される補給水量を可変としているので、補給水量の削減が可能である。
以上説明したように、本発明によれば、噴霧室に直接純水を供給することにより効果的に空気中の汚染物質を除去すると共に、噴霧室の温度を下げて噴霧室におけるバクテリアの繁殖を抑制することができる汚染物質除去装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る汚染物質除去装置を示す構成図である。 本発明の実施形態に係る汚染物質除去装置を示す構成図である。 従来例の説明図である。
符号の説明
50・・・エアワッシャー装置、51a〜54a・・・噴霧ノズル、55・・・補給循環水槽、56a、56b・・・ポンプ、57a、57b・・・水処理フィルタ、58・・・補給水排水熱交換器、59a・・・補給水熱交換器、59b・・・噴霧水熱交換器、60・・・空調チャンバ、63・・・除湿コイル、64・・・冷熱回収コイル、65・・・加温コイル、66・・・HEPAフィルタ、67・・・温熱回収コイル、68・・・冷却コイル、69・・・エリミネータ、71〜74・・・集水管、80〜86、90〜97・・・配管

Claims (4)

  1. 複数列の噴霧ノズルを有する噴霧室と、前記噴霧室と集水管で連結される循環水槽と、前記噴霧ノズルと前記循環水槽とを配管で連結して、前記噴霧ノズルから射出される循環水により噴霧室に流入した処理空気中の汚染物質を除去する汚染物質除去装置であって、
    冷水が供給される第1の熱交換器と、
    前記循環水槽からの排水が供給される第2の熱交換器と、
    前記循環水が流入する第3の熱交換器と、
    を設け、
    前記冷水を分岐させて前記第3の熱交換器に供給して前記循環水を冷却し、
    前記補給水を、前記第2の熱交換器を通して前記第1の熱交換器に流入させ、前記第1の熱交換器から前記噴霧ノズルに供給し、
    補給水が前記循環水槽を経由することなく前記噴霧室に直接供給されて前記いずれかの噴霧ノズルから射出される構成としたことを特徴とする、汚染物質除去装置。
  2. 前記補給水が供給される噴霧ノズルを、前記噴霧室の空気流入方向からみて出口側に設けたことを特徴とする、請求項1に記載の汚染物質除去装置。
  3. 前記噴霧室の出口側に空調室を設置し、前記空調室で温調された清浄化空気を作業室に供給することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の汚染物質除去装置。
  4. 前記噴霧室を複数に区画して各区画にそれぞれ前記噴霧ノズルを設置し、出口側の最終区画に前記補給水が供給される噴霧ノズルを設置する構成であって、前記区画数を4以上とすることを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の汚染物質除去装置。
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