JP2005211243A - コーヒー抽出器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドリップ方式の利点を保ちつつ、コーヒー抽出時間を短縮でき、又、コーヒー粉を蒸らす際の温度を高温のまま保つことができるコーヒー抽出器及びコーヒー抽出方法を提供すること
【解決手段】本発明のコーヒー抽出器10は、注ぎ口23、23’と水蒸気口26を有する容器20と、容器20の中へコーヒー85を滴下するコーヒー滴下部40と、水蒸気供給機構30とを備える。このコーヒー滴下部40は、容器20の注ぎ口23、23’に密着するように形成される。また、水蒸気供給機構30は、容器20の水蒸気口26を介して容器20内部に水蒸気82を供給する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、コーヒー抽出器とコーヒー抽出方法に関する。
コーヒーの味を左右する要素として、コーヒー豆の種類、コーヒー豆の挽き方、コーヒー豆(粉)の量、抽出する際の湯の温度、抽出時間などが挙げられる。例えば、抽出時間は一般的に短い方が好ましい。これは、抽出時間が長くなると、抽出されたコーヒーの酸味や苦味が強くなり、又、そのコーヒーの温度も下がるからである。上記の諸要素のうち、湯の温度や抽出時間をうまく調整できるかどうかは、使用するコーヒー抽出器・コーヒー抽出方法に依存する。従来のコーヒーの抽出方法として、サイフォン方式、エスプレッソ方式、ドリップ方式などが知られている。
サイフォン式コーヒー抽出器は、水(湯)の入ったフラスコ、そのフラスコ上部に装着されたロート、フラスコとロート間の濾過器、加熱を行うアルコールランプなどにより構成される。サイフォン方式(真空濾過方式)によれば、まずフラスコが加熱され、フラスコ内の空気が膨張する。これにより、フラスコ内の湯がロートまで上昇し、その湯によってロート内でコーヒーが抽出される。フラスコの加熱を停止させると、フラスコ内の空気が収縮し、ロート内で抽出されたコーヒーが濾過器を通してフラスコに急速吸引される。このように、コーヒーが急速に吸引されることにより抽出時間が短くなる点で、このサイフォン方式は優れる。一方、湯を供給する前にコーヒー粉を適当な時間蒸らしたり、湯の温度を加減したりする点で、このサイフォン方式は自由度に欠ける。
エスプレッソ方式によれば、コーヒー粉に高圧蒸気を通すことによって、コーヒーが一気に抽出される。これにより、濃く味わい深いエスプレッソコーヒーを飲むことが可能となる。このエスプレッソ方式も、抽出時間や温度を制御する点で自由度に欠ける。
ドリップ式コーヒー抽出器は、コーヒー容器と、その上にのせられたドリッパー、及びドリッパー内のフィルターから構成される。ドリップ方式では、まずドリッパー内のコーヒー粉が適量の湯によって蒸らされる。その後、再び湯がドリッパーに注がれ、これにより抽出されたコーヒーは、重力によってフィルターを通してコーヒー容器へ滴下(ドリップ)する。このドリップ方式においては、例えば、抽出過程での泡の状態、色、香りなどから抽出状態を判断し、それに応じて注ぐ湯の量を微調整することができる。このように、ドリップ方式によれば、注ぐ湯の温度や量を自由に調整することができ、各人の好みに応じて様々な味のコーヒーを味わうことが可能となる。
ドリップ方式の利点を保ちつつ、抽出されたコーヒーに余計な雑味が添加されないように、コーヒー抽出時間を短縮できる技術が望まれる。また、コーヒー粉から抽出される成分は、そのコーヒー粉を蒸らす際の湯の量、蒸らし温度、蒸らし時間などにより制御される。この点で、コーヒー粉の蒸らし作業は重要である。従って、蒸らし時間が長くなっても、蒸らし温度は下がらずに高温のまま保たれる技術が望まれる。
本発明の課題は、ドリップ方式の利点を保ちつつ、コーヒー抽出時間を短縮できるコーヒー抽出器及びコーヒー抽出方法を提供することにある。
本発明の他の課題は、コーヒー粉を蒸らす際の温度を高温のまま保つことができるコーヒー抽出器及びコーヒー抽出方法を提供することにある。
本発明の更に他の課題は、コーヒー粉を満遍なく蒸らし、またコーヒー粉の蒸らしを安定して行うことができるコーヒー抽出器及びコーヒー抽出方法を提供することにある。
本発明の更に他の課題は、簡易な構造で雑味の少ないコーヒーを煎れることができるコーヒー抽出器及びコーヒー抽出方法を提供することにある。
本発明の更に他の課題は、装置の洗浄及びコーヒーかすの棄却を容易に行うことができるコーヒー抽出器及びコーヒー抽出方法を提供することにある。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号・符号を用いて、[課題を解決するための手段]を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明のコーヒー抽出器(10)は、注ぎ口(23、23’)と水蒸気口(26)を有する容器(20)と、容器(20)の中へコーヒー(85)を滴下するコーヒー滴下部(40)と、水蒸気供給機構(30)とを備える。このコーヒー滴下部(40)は、容器(20)の注ぎ口(23、23’)に密着するように形成される。また、水蒸気供給機構(30)は、容器(20)の水蒸気口(26)を介して容器(20)内部に水蒸気(82)を供給する。この水蒸気(82)は、注ぎ口(23、23’)を通り、コーヒー滴下部(40)内のコーヒー粉(84)中にも流れ込む。従って、コーヒー粉(84)を蒸らす際の温度が高温のまま保たれる。また、水蒸気(82)の圧力がコーヒー粉(84)に印加されるため、局所的に過剰に供給された湯(83)がコーヒー滴下部(40)から容器(20)に重力によって滴下することはない。このため、その余分な湯(83)は、まだ濡れていないコーヒー粉(84)を濡らし、それを蒸らす役割を果たすことになる。従って、コーヒー粉(84)を満遍なく蒸らし、その「蒸らし」を安定して行うことが可能となる。更に、この水蒸気(82)の供給が停止されると、容器(20)内部の圧力は急激に減少し、容器(20)内部が真空状態となる。本発明によれば、この真空状態を利用してコーヒー(85)が急激に吸引される。これにより、コーヒー抽出時間が短縮される。すなわち、ドリップ方式の利点を保ちつつ、雑味の少ないコーヒー(85)を煎れることが可能となる。また、このコーヒー(85)が急激に吸引されるため、抽出後のコーヒー粉(84)(コーヒーかす)は、泥状ではなく半固体状に固まる。従って、そのコーヒーかすの棄却は容易になり、また、コーヒー滴下部(40)の洗浄が容易になる。
本発明のコーヒー抽出器(10)において、水蒸気供給機構(30)は、容器(20)に対し脱着可能に形成されるのが好ましい。これにより、コーヒー(85)をカップに注ぎやすくなり、又、部材の洗浄が容易になる。また、本発明のコーヒー抽出器(10)において、容器(20)の水蒸気口(26)は、容器(20)の底面(21a)に形成されるのが好ましい。この時、水蒸気口(26)から導入される水蒸気(82)は、自然に上昇し、容器(20)内部に充満しやすくなる。
本発明のコーヒー抽出器(10)において、水蒸気供給機構(30)は、水蒸気(82)を発生させる蒸気発生部(32)と、その水蒸気(82)を噴出する噴出孔(35)を有する蒸気導入部(34)とを備える。この蒸気導入部(34)は、容器(20)の水蒸気口(26)と嵌合し、噴出孔(35)が容器(20)内部に達するように形成される。これにより、水蒸気(82)は、容器(20)内部に充満しやすくなる。また、特に水蒸気供給機構(30)が容器(20)下部に配置される場合、その容器(20)の安定性が増す。この水蒸気供給機構(30)は、噴出孔(35)を覆う蒸気ガイド部(38)を更に備えてもよい。また、蒸気発生部(32)は、蒸気導入部(34)に対し脱着可能に形成されてもよい。また、この水蒸気供給機構(32)は、金属により形成されるのが好ましい。
本発明のコーヒー抽出器(10’)は、注ぎ口(93)を有する容器(90)と、容器(90)へコーヒー(85)を滴下するコーヒー滴下部(40)とを備える。ここで、コーヒー滴下部(40)は注ぎ口(93)に密着するように形成される。この場合、容器(90)内で直接水蒸気(82)を発生させることにより、上述の効果と同様な効果が得られる。
以上のようなコーヒー抽出器(10、10’)において、コーヒー滴下部(40)は、ドリッパー(50)と、ドリッパー(50)内に配置されるフィルター(45、46)とを備える。コーヒー(85)と水蒸気(82)は、このフィルター(45、46)を通過することができる。ここで、ドリッパー(50)は、注ぎ口(23、93)に密着するように形成される。そのため、ドリッパー(50)はネジ部(61)を備え、容器(20、90)は注ぎ口(23、93)にネジ受け部(24、94)を備える。このネジ部(61)は、ネジ受け部(24、94)と噛み合うように形成される。あるいは、ドリッパー(50)は、パッキン(62、63、64、65)を有してもよい。この時、ドリッパー(50)は、このパッキン(62、63、64、65)を介して注ぎ口(23、93)と密着する。また、パッキン(63)は、テーパー状に形成されてもよい。この時、パッキン(63)の径は、容器(20)の内部に向けて細くなるように形成される。このような構成により、コーヒー滴下部(40)は容器(20、90)と密着し、容器(20、90)内に真空を発生させることが可能となる。
本発明のコーヒー抽出器(10、10’)におけるフィルター(45)の材質として、脱脂綿が挙げられる。脱脂綿によるフィルター(45)は、ドリッパー(50)の滴下穴(53)の形状と大きさに応じて自由に加工できる点で優れる。また、本発明のコーヒー抽出器(10、10’)において、ドリッパー(50)の内壁は滑らかに形成される。これにより、市販のフィルター(46)が用いられた場合でも、そのフィルター(46)とドリッパー(50)の密着性が保たれ、空気漏れが防止される。すなわち、このような構成により、容器(20、90)内により良く真空を発生させることが可能となる。
本発明のコーヒー抽出器(100)において、容器(120)は、その容器(120)の内部から外部に向けて水蒸気(82)などの気体を通す弁機構(121)を更に備える。また、本発明のコーヒー抽出器(100’)において、コーヒー滴下部(140)は、容器(20)の内部から外部に向けて水蒸気(82)などの気体を通す弁機構(141)を更に備える。コーヒー粉(84)を蒸らす際、これら弁機構(121、141)によって、容器(20、120)内部の水蒸気(82)の圧力は所定の値に以下に保たれる。従って、「蒸らし」中のコーヒー粉(84)が飛散することが防止される。更に、「蒸らし」に必要な量より余計な湯(83)が、強制的にコーヒー滴下部(40、140)内に残されることが防止される。これらのことにより、コーヒー粉(84)を安定して蒸らすことが可能となる。
本発明のドリッパー(50)は、コーヒー(85)が抽出される空間を形成する本体(51)と、その本体(51)をコーヒー容器(20、90)上に支持する支持部(55)とを備える。支持部(55)は、パッキン(62、63、64、65)を有し、このパッキン(62、63、64、65)を介してコーヒー容器(20、90)と密着する。本発明のドリッパー(50)は、脱脂綿により形成されたフィルター(45)を更に備えてもよい。
本発明のコーヒー抽出方法は、注ぎ口(23)を有する容器(20)と、この注ぎ口(23)に密着するように設置されたコーヒー滴下部(40)と、容器(20)と通気可能に接続された水蒸気供給機構(30)とを備えるコーヒー抽出器(10)を用いたコーヒー抽出方法である。このコーヒー抽出方法は、(A)水蒸気供給機構(30)に水(81)を注入するステップと、(B)水蒸気供給機構(30)を加熱するステップと、(C)コーヒー滴下部(40)にコーヒー粉(84)を入れるステップと、(D)コーヒー滴下部(40)に湯(83)を注ぎ、コーヒー粉(84)を蒸らすステップと、(E)水蒸気供給機構(30)の加熱を停止するステップと、(F)コーヒー滴下部(40)に湯(83)を注ぎ、蒸らされたコーヒー粉(84)からコーヒー(85)を抽出するステップとを備える。
本発明のコーヒーー抽出方法は、注ぎ口(93)を有する容器(90)と、注ぎ口(93)に密着するように設置されたコーヒー滴下部(40)とを備えるコーヒー抽出器(10‘)を用いたコーヒー抽出方法である。このコーヒー抽出方法は、(a)容器(90)に水(81)を注入するステップと、(b)容器(90)を加熱するステップと、(c)コーヒー滴下部(40)にコーヒー粉(84)を入れるステップと、(d)コーヒー滴下部(40)に湯(83)を注ぎ、コーヒー粉(84)を蒸らすステップと、(e)容器(90)の加熱を停止するステップと、(f)コーヒー滴下部(40)に湯(83)を注ぎ、蒸らされたコーヒー粉(84)からコーヒー(85)を抽出するステップとを備える。
本発明に係るコーヒー抽出器及びコーヒー抽出方法によれば、ドリップ方式の利点を保ちつつ、コーヒー抽出時間を短縮することが可能となる。
本発明に係るコーヒー抽出器及びコーヒー抽出方法によれば、コーヒー粉を蒸らす際の温度を高温のまま保つことが可能となる。
本発明に係るコーヒー抽出器及びコーヒー抽出方法によれば、コーヒー粉を満遍なく蒸らし、またコーヒー粉の蒸らしを安定して行うことが可能となる。
本発明に係るコーヒー抽出器及びコーヒー抽出方法によれば、簡易な構造で雑味の少ないコーヒーを煎れることが可能となる。
本発明に係るコーヒー抽出器及びコーヒー抽出方法によれば、装置の洗浄及びコーヒーかすの棄却を容易に行うことが可能となる。
添付図面を参照して、本発明によるコーヒー抽出器及びコーヒー抽出方法を説明する。
図1は、本発明に係るコーヒー抽出器及びコーヒー抽出方法を説明する概略図である。図1において、コーヒー抽出器10は、コーヒー容器20と、そのコーヒー容器20に接続された水蒸気供給機構30及びコーヒー滴下部40を備える。コーヒー容器20は水蒸気口26を有し、水蒸気供給機構30は、その水蒸気口26を介してコーヒー容器20内部に水蒸気82を供給する。また、コーヒー容器20は注ぎ口部23を有し、コーヒー滴下部40は、その注ぎ口部23を通してコーヒー容器20内部にコーヒー85を滴下する。ここで、コーヒー滴下部40は、注ぎ口部23に密着するように設置される。すなわち、コーヒーを煎れる際、外気がコーヒー容器20内に入りこまないように、コーヒー抽出器10は構成されている。
コーヒー粉84がセットされ、又、湯83が注がれるのは、コーヒー滴下部40である。このコーヒー滴下部40において、コーヒー粉84と湯83が交わり、コーヒー85が抽出される。抽出されたコーヒー85はコーヒー容器20へ吸引濾過される。ここで、このコーヒー滴下部40は、後述されるように、コーヒー粉84がコーヒー容器20へ入らないように構成される。同時に、このコーヒー滴下部40は、コーヒー容器20から水蒸気82を受け入れることができるように構成される。例えば、コーヒー滴下部40は、フィルターを有する。
以上のような構成のコーヒー抽出器10を用いてコーヒーを抽出する原理を説明する。まず、水蒸気供給機構30によって、水蒸気82がコーヒー容器20内部へ供給される。コーヒー容器20内部に水蒸気82が充満した後、コーヒー粉84が入れられたコーヒー滴下部40が上述のようにセットされる。つまり、コーヒー滴下部40が注ぎ口部23に密着するように設置される。ここで、コーヒー滴下部40は、水蒸気82の供給より前にセットされてもよい。次に、コーヒー滴下部40に適量の湯83が注がれ、コーヒー粉84の「蒸らし」が行われる。この時、水蒸気82の供給は継続しており、コーヒー容器20内に充満した水蒸気82は、その圧力により、注ぎ口部23を通してコーヒー滴下部40へ流入する。つまり、蒸らし中のコーヒー粉84に、水蒸気82が継続的に供給される。これにより、蒸らし中の温度(以下、「蒸らし温度」と参照される)は下がることなく、高温に保たれる。
更に、水蒸気82がコーヒー粉84へ供給されるため、コーヒー粉84には下方から絶えず圧力がかかる。それ故、コーヒー粉84の蒸らし中に、蒸らし用の湯83がコーヒー容器20内へ滴下してしまうことが抑制される。例えば、従来のドリップ方式の抽出方法によれば、蒸らし中にコーヒー粉84が濡れすぎた場合、余分な湯83により抽出されてしまったコーヒーは、重力によりコーヒー容器20内へ滴下する。また、蒸らし用の湯83が偏って部分的に注がれた場合、湯83の「通り道」が形成されてしまう。このことは、コーヒー抽出時に、この「通り道」から主としてコーヒーが抽出される原因となる。しかしながら、本発明に係るコーヒー抽出器10によれば、水蒸気82の圧力がコーヒー粉84に印加されるため、局所的に過剰に供給された湯83は重力により滴下することはない。よって、その余分な湯83は、まだ濡れていないコーヒー粉84を濡らし、それを蒸らす役割を果たすことになる。従って、コーヒー粉84があまりに過剰に浸らない程度に湯83を注ぐことによって、コーヒー粉84を均一に蒸らすことが可能となる。すなわち、コーヒー粉84の「蒸らし」を安定して行うことが可能となる。
コーヒー粉84の「蒸らし」が抽出者の好みの時間にわたって行われた後、水蒸気82の供給が止められる。すると、コーヒー容器20は外気に接触しているので、コーヒー容器20内部に充満した水蒸気82は急激に凝結する。注ぎ口部23は、コーヒー滴下部40と蒸らされたコーヒー粉84により塞がれているので、コーヒー容器20内部の圧力が急激に減少する。すなわち、コーヒー容器20内部は、(準)真空状態になる。従って、水蒸気82の供給の停止後、コーヒー滴下部40に抽出用の湯83を注ぐと、抽出されたコーヒー85は、コーヒー容器20の吸引力によりコーヒー容器20へ急速に吸引される。すなわち、コーヒー抽出時間は短縮され、コーヒー85の雑味が少なくなる。また、コーヒー85が急激に吸引されるため、抽出後のコーヒー粉84(以下、コーヒーかすと参照される)は、従来技術のような泥状ではなく、半固体状に固まる。従って、そのコーヒーかすの棄却は容易になり、また、コーヒー滴下部40の洗浄が容易になる。
以上に説明されたように、本発明に係るコーヒー抽出器10及びコーヒー抽出方法によれば、「蒸らし温度」は高温に保たれ、又、コーヒー抽出時間は短縮される。更に、装置の洗浄やコーヒーかすの棄却も容易に行うことができる。ここで、コーヒー容器20内部に真空状態を発生させるのは、水蒸気82である。更にこの水蒸気82は、コーヒー粉84の「蒸らし」の補助をするとともに、「蒸らし温度」を保つ役割をも果たす。このように、簡易な構造によって、注ぐ湯の温度や量を自由に調整できるというドリップ式の長所に加え、上記効果が実現される。
なお、本発明のコーヒー抽出器10において、水蒸気供給機構30は、コーヒー容器20に対して脱着可能に形成されることが好ましい。これにより、煎れられたコーヒー85をカップに注ぎ易くなり、又、コーヒー容器20などの部材を洗浄し易くなる。また、水蒸気口26は、コーヒー容器20の底部に設けられてもよい。この時、導入された水蒸気82は、自然に上昇し、コーヒー容器20内部に充満しやすくなる。従って、水蒸気82によって「蒸らし温度」が保たれる効果、又、コーヒー容器20内に真空が作り出される効果が向上する。
以下、本発明に係るコーヒー抽出器及びコーヒー抽出方法を、更に具体的に説明する。
(第一の実施の形態)
本発明に係る第一の実施の形態において、コーヒー抽出器10は、コーヒー容器20、水蒸気供給機構30、及びコーヒー滴下部40を備える。図2は、それらの部材が全て組み合わされた状態、すなわち本実施の形態に係るコーヒー抽出器10の全体的な構成を示す図である。コーヒー容器20、水蒸気供給機構30、コーヒー滴下部40の構成は、それぞれ図3、図4、図5に示される。以下、図3〜図5のそれぞれと図2を参照して、コーヒー容器20、水蒸気供給機構30、コーヒー滴下部40の詳細な構成を説明する。なお、図3〜図5において、図2に示される部材と同一の部材には同一の符号が付される。
図3は、本発明の第一の実施の形態に係るコーヒー容器20の構成を示す側面図である。コーヒー容器20は、コーヒーが溜まる容器本体21と、その容器本体21に取りつけられた容器取っ手22を備える。また、コーヒー容器20は、上部からコーヒーを滴下するため、又、煎れたコーヒーをカップに注ぐために設けられた注ぎ口部23を有する。図2に示されるように、コーヒー滴下部40は、この注ぎ口部23にはまるようにコーヒー容器20に装着される。後述されるように、このコーヒー滴下部40とコーヒー容器20を密着させるために、注ぎ口部23にはネジ受け部24が設けられている。
また、図3に示されるように、コーヒー容器20は、水蒸気が導入されるための水蒸気口26を有する。図2に示されるように、水蒸気供給機構30は、この水蒸気口26にはまるようにコーヒー容器20に装着される。また、水蒸気口26の周囲には、水蒸気供給機構30と接触する接触部材27が形成される。接触部材27として、ネジ受けやパッキンが例示される。これにより、コーヒー容器20と水蒸気供給機構30との密着性が向上し、コーヒー容器20から水蒸気が漏れることが防止される。また、水蒸気口26は、コーヒー容器20の面のうち、コーヒーを煎れる際に下方に位置する底面21aに形成されることが好ましい。これにより、導入された水蒸気が、コーヒー容器20内部に充満しやすくなる。
図4は、本発明の第一の実施の形態に係る水蒸気供給機構30の構成を示す側面図である。水蒸気供給機構30は、蒸気発生部32と、この蒸気発生部32に接続される蒸気導入部34とを備える。蒸気発生部32は、中に水が貯められるように容器状に形成されている。この蒸気発生部32がコンロ等によって熱せられることにより、水蒸気が蒸気発生部32内に発生する。水が蒸気発生部32に入れられる時、蒸気発生部32は、蒸気導入部34から取り外される。つまり、蒸気発生部32は、蒸気導入部34に対し脱着可能に構成される。そのため、蒸気導入部34と接続される蒸気発生部32の部分には、接合部32aが形成される。接合部32aとして、ネジ式の構造が例示される。蒸気発生部32が蒸気導入部34から脱着可能である構成は、注水し易い、煎れられたコーヒーを注ぎ易い、部材を洗浄し易いなどの利点を有する。
蒸気導入部34は、蒸気発生部32で発生した水蒸気をコーヒー容器20内部に供給する部材であり、コーヒー容器20の水蒸気口26あるいは接触部材27に接触する部材である。例えば、図4に示されるように、蒸気導入部34は、蒸気発生部32と接続される接合部34aと、その接合部34aから突出した形状を有する水蒸気口挿入部37とから構成される。接合部34aは、接合面から水蒸気が漏れないように、蒸気発生部32の接合部32aと接合する。例えば、その接合部34aとしてネジ式の構造が挙げられる。水蒸気口挿入部37の内部には、蒸気発生部32で発生した水蒸気が通る蒸気通路36が形成される。蒸気通路36の先端には蒸気噴出孔35が形成され、発生した水蒸気は、その蒸気噴出孔35から蒸気導入部34外部へ噴出する。
図2に示されるように、この蒸気導入部34は、コーヒー容器20の水蒸気口26と嵌合する。つまり、蒸気導入部34は、接触部材27を介してコーヒー容器20内部へ挿入される。この時、蒸気噴出孔35は、コーヒー容器20の内部に達する。これにより、蒸気発生部32からの水蒸気を、コーヒー容器20内部に供給しやすくなる。また、蒸気導入部34がコーヒー容器20の底面21aから内部に挿入されることにより、水蒸気供給機構30の上に乗せられたコーヒー容器20の安定性が増す。蒸気噴出孔35は、蒸気導入部34の側周部に形成されてもよい。この時、蒸気噴出孔35は、水蒸気が下方へ(コーヒー容器20の底面21a方向へ)噴射されるように形成されると好ましい。これにより、水蒸気は、更にコーヒー容器20内部に充満しやすくなる。
また、図2に示されるように、水蒸気供給機構30は、蒸気噴出孔35を覆う蒸気ガイド部38を備えてもよい。この蒸気ガイド部38は、蒸気導入部34に支持される。また、この蒸気ガイド部38は、傘状の構造を有し、蒸気噴出孔35から噴出された水蒸気を、コーヒー容器20の底面21aに向ける役目を果たす。更に、この蒸気ガイド部38は、上方のコーヒー滴下部40から落ちてくるコーヒーが蒸気噴出孔35に入り込むのを防止する役割をも果たす。蒸気ガイド部38によって下方(底面21a方向)に放出された水蒸気は、その後自然に上昇し、コーヒー容器20内部にひろがる。すなわち、蒸気ガイド部38により、水蒸気はコーヒー容器20内部に更に充満しやすくなる。水蒸気がコーヒー容器20内によく充満すると、後述されるように、コーヒー容器20内が真空状態になる効果が向上する。
以上のように構成される水蒸気供給機構30は、コーヒー容器20から脱着可能に形成される。これにより、コーヒー抽出者は、煎れられたコーヒーを注ぎやすくなり、又、部材を洗浄しやすくなる。また、この水蒸気供給機構30は、熱伝導性が良く丈夫な、金属により形成されるのが好適である。これにより、水蒸気供給機構30は、加熱時に水蒸気を発生しやすくなり、また、加熱停止時に冷めやすくなる。このことは、後述されるように、コーヒー容器20内に真空状態を発生させる点で有利である。
図5は、本発明の第一の実施の形態に係るコーヒー滴下部40の構成を示す側面図である。コーヒー滴下部40は、フィルター45とドリッパー50を備える。ドリッパー50は、ドリッパー本体51と、ドリッパー本体51に取り付けられたドリッパー取っ手52、及びドリッパー本体51をコーヒー容器20上に支持する支持部55とを備える。ドリッパー本体51は、コーヒーが抽出される空間を形成する。また、ドリッパー本体51は、その底部に滴下穴53を有し、抽出されたコーヒーは、その滴下穴53を通りコーヒー容器20へ吸引濾過される。この滴下穴53は、ドリッパー本体51の底部全体にひろがる程度の大きさを有してもよい。これにより、コーヒー抽出速度が大きくなり、コーヒー抽出時間が短縮される。更に、滴下穴53を通る水蒸気量が増加し、コーヒー粉を蒸らす効果が向上する。
フィルター45は、図2に示されるように、滴下穴53を覆うように、ドリッパー本体51内に配置あるいは設置される。このフィルター45は、コーヒー容器20へ落ちるコーヒーから、コーヒー粉を除く役割を果たす。つまり、コーヒー粉はフィルター45を通過することはできないが、コーヒー及び水蒸気はフィルター45を通過することができる。上述の通り、ドリッパー50の滴下穴53は、ドリッパー本体51の底部全体にひろがる程度に大きい方が好ましく、フィルター45の材料としては加工性に優れた材料が好適である。このようなフィルター45の材料として、例えば、脱脂綿が挙げられる。脱脂綿によるフィルター45は、微細繊維構造により優れた濾過性能を有するとともに、優れた加工性を有し、本発明に係る滴下穴53の形状と大きさに応じて自由に加工できる点で好適である。尚、ドリッパー50とフィルター45は、一体型に成形されてもよいし、互いに取り外し可能に成形されてもよい。
ドリッパー50の支持部55は、ドリッパー本体51をコーヒー容器20上に支持する役割を果たし、図5に示されるように、第一支持部55aと第二支持部55bを有する。図2に示されるように、第一支持部55aは、第二支持部55bの上方に形成され、注ぎ口部23を通らない大きさを有する。また、第二支持部55bは、コーヒー容器20の注ぎ口部23と噛み合うように接続される。そのため、第二支持部55bには、ネジ部61が形成されている。つまり、ネジ部61は、上述の注ぎ口部23のネジ受け部24と噛み合うように形成されている。従って、コーヒー滴下部40とコーヒー容器20の密着性が向上する。また、図5に示されるように、ドリッパー50は、第一支持部55aの下部、第二支持部55bの周囲に、パッキン62を更に有してもよい。この時、図2に示されるように、第一支持部55a(ドリッパー50)は、パッキン62を介して注ぎ口部23と密着する。これにより、コーヒー滴下部40とコーヒー容器20の密着性が更に向上する。コーヒー滴下部40とコーヒー容器20の密着性が向上すると、後述されるように、コーヒー容器20内部を真空状態にさせやすくなり好適である。
(第一変形例)
図6は、本発明に係るコーヒー抽出器10の第一変形例を示す概略図である。第一変形例において、ドリッパー50と注ぎ口部23の構成が、図2に示された構成と異なる。図6において、ドリッパー50と注ぎ口部23以外の部材の図示は概ね省略されている。また、図2で示された部材と同一の部材には同一の番号が付され、その説明は適宜省略される。
図6において、第二支持部55bの代わりに、テーパーパッキン63が第一支持部55aの下部に取り付けられる。図6に示されるように、このテーパーパッキン63は、コーヒー容器20の注ぎ口部23’にはまるように形成される。つまり、ドリッパー50は、このテーパーパッキン63を介して、コーヒー容器20の注ぎ口部23’と密着する。この時、テーパーパッキン63の径は、コーヒー容器20の内部に向けて(図6の下方に向けて)細くなるように形成される。このような構成によれば、図2における構成より簡易な構成で、コーヒー滴下部40とコーヒー容器20との密着性が保たれる。また、コーヒー滴下部40をコーヒー容器20に手軽に取り付けることが可能となる。
(第二変形例)
図7は、本発明に係るコーヒー抽出器10の第二変形例を示す概略図である。第二変形例において、ドリッパー50と注ぎ口部23の構成が、図2に示された構成と異なる。図7において、ドリッパー50と注ぎ口部23以外の部材の図示は概ね省略されている。また、図2で示された部材と同一の部材には同一の番号が付され、その説明は適宜省略される。
図7において、第二支持部55bの代わりに、テーパー状の第三支持部55cが第一支持部55aの下部に取り付けられる。このような構成のドリッパー50は、第三支持部55cの周囲にパッキン64を有する。そして、図7に示されるように、ドリッパー50は、このパッキン64を介して、コーヒー容器20の注ぎ口部23’と密着する。このような構成によれば、図2における構成より簡易な構成によって、コーヒー滴下部40とコーヒー容器20との高い密着性が得られる。また、コーヒー滴下部40をコーヒー容器20に手軽に取り付けることが可能となる。
(第三変形例)
図8は、本発明に係るコーヒー抽出器10の第三変形例を示す概略図である。第三変形例において、コーヒー滴下部40と注ぎ口23の構成が、図2に示された構成と異なる。図8において、コーヒー滴下部40と注ぎ口23以外の部材の図示は概ね省略されている。また、図2で示された部材と同一の部材には同一の番号が付され、その説明は適宜省略される。
図8において、コーヒー滴下部40’は、ドリッパー本体51’とフィルター45’を備え、ドリッパー本体51’とフィルター45’は一体となって構成されている。ドリッパー本体51’は、コーヒーが抽出される空間を形成する。ここで、図8に示されるように、ドリッパー本体51’は、コーヒー容器20の注ぎ口部23’に嵌まり込み、コーヒー容器20の内部に入る。また、コーヒー滴下部40’をコーヒー容器20上に支持する第四支持部55dが、ドリッパー本体51’の上部に接合している。第四支持部55dは、注ぎ口部23’を通らない大きさを有する。更に、パッキン65が、第四支持部55dの下部、ドリッパー本体51’の周囲に配置されている。図8に示されるように、コーヒー滴下部40’(フィルター一体型ドリッパー)は、このパッキン65を介して注ぎ口部23’と密着する。このような構成によれば、コーヒー滴下部40’とコーヒー容器20との高い密着性が得られる。また、コーヒー容器20の保温性により、蒸らし中のコーヒー粉の温度(蒸らし温度)が下がりにくくなる。
フィルター45’は、図8に示されるように、ドリッパー本体51’の底部(下部)に設置される。このフィルター45’は、コーヒー容器20へ落ちるコーヒーから、コーヒー粉を除く役割を果たす。つまり、コーヒー粉はフィルター45’を通過することはできないが、コーヒー及び水蒸気はフィルター45’を通過することができる。このようなフィルター45’の材料として、例えば、加工性に優れた脱脂綿が挙げられる。図8に示されたようなフィルターは、図2に示されたものより面積が大きく、これにより水蒸気及びコーヒーの透過性が向上する。すなわち、水蒸気によるコーヒー粉の蒸らし効果が向上し、又、コーヒーの抽出時間が更に低減される。
(第四変形例)
図9は、本発明に係るコーヒー抽出器10の第四変形例を示す概略図である。第四変形例において、フィルターが図2に示された構成と異なる。また、図9において、図2で示された部材と同一の部材には同一の番号が付され、その説明は適宜省略される。本変形例において、フィルターとして紙フィルター46が用いられる。この紙フィルター46は、市販のものでもよい。紙フィルター46は、ドリッパー本体51の内面側周部(内壁)に沿ってセットされる。コーヒー粉は、この紙フィルター46を介してドリッパー本体51に入れられる。このような構成によれば、コーヒー滴下部40の構成が簡易なものになる。また、コーヒー粉を蒸らす際、コーヒー容器20からの水蒸気の一部はコーヒー粉の中へ流れ込み、その他は紙フィルター46とドリッパー本体51の間から外部へ流出する。この場合においても、コーヒー粉の蒸らし温度は高温に保たれる。
また、従来のドリッパーにおいて、一般的に、ドリッパー本体の内面側周部に凹凸部が形成されている。これにより、紙フィルターの側面からもコーヒーが濾過される。しかしながら、本変形例において、従来のドリッパーが有するような凹凸部が、ドリッパー本体51の内面側周部に形成されないことが好ましい。つまり、ドリッパー本体51の内面側周部は、滑らかに形成されていることが好適である。これにより、紙フィルター46とドリッパー本体51の密着性が保たれ、空気漏れが防止される。すなわち、このような構成により、コーヒー容器20内に発生する真空度が向上する。尚、本発明のコーヒー抽出器10において、前述のフィルター45と市販の紙フィルター46が併用されてもよい。
図3〜図9を用いて以上のように説明された各部材が組み合わされて、本実施の形態に係るコーヒー抽出器10が形成される(図2参照)。すなわち、コーヒー滴下部40は、コーヒー容器20の注ぎ口部23に密着するように設置される。また、水蒸気供給機構30は、コーヒー容器20を安定に支持し、且つ、コーヒー容器20内部に水蒸気をよく充満させることができるように設置される。このような構成のコーヒー抽出器10を用いて、コーヒーの抽出が行われる。
図10、図11のそれぞれは、上記のコーヒー抽出器10を用いたコーヒー抽出方法を説明するための構成図及びフローチャートである。
(ステップS1)
まず、水蒸気供給機構30に水81が注入される。具体的には、蒸気発生部32と蒸気導入部34が分離され、蒸気発生部32に水81が注入される。ここで、水81の量は、コーヒー粉84を蒸らす間に蒸発しきらない程度の量でよい。
(ステップS2)
水蒸気供給機構30がコーヒー容器20に取り付けられる。具体的には、蒸気発生部32と蒸気導入部34が再度接合され、蒸気導入部34がコーヒー容器20へ挿入される。蒸気導入部34が、コーヒー容器20に固定されている場合は、蒸気発生部32が単に蒸気導入部34に接合される。
(ステップS3)
水蒸気供給機構30が加熱される。具体的には、図10に示されるように、コーヒー抽出器10が、加熱機構70の上にのせられる。この加熱機構70が、蒸気発生部32の底面32bを熱し、水81を温める。従って、蒸気発生部32(水蒸気供給機構30)は、金属で形成されることが好ましい。
(ステップS4)
コーヒー容器20内に水蒸気が充満する。具体的には、加熱された水81から水蒸気が発生する(水蒸気82a)。発生した水蒸気は、蒸気導入部34中の蒸気通路36を通り(水蒸気82b)、蒸気噴出孔35からコーヒー容器20内部へ噴射される(水蒸気82c)。ここで、蒸気ガイド部38により、水蒸気82cは、コーヒー容器20の底面21aの方向へ噴射される。噴射された水蒸気82cは、自然に上昇し、コーヒー容器20内部にひろがる。これにより、水蒸気82cが、コーヒー容器20内にくまなく充満する。
(ステップS5)
コーヒー滴下部40に、コーヒー粉84が入れられる。このコーヒー粉84は、コーヒー滴下部40がコーヒー容器20に設置されてから、コーヒー滴下部40に入れられてもよい。あるいは、このコーヒー粉84がコーヒー滴下部40に入れられてから、コーヒー滴下部40がコーヒー容器20に設置されてもよい。ここで、コーヒー滴下部40は、注ぎ口部23に密着するように設置される。
(ステップS6)
コーヒー粉84の「蒸らし」が行われる。具体的には、ドリッパー50(コーヒー粉84)に適量の湯83が注がれる。この時、水蒸気供給機構30からの水蒸気の供給は継続している。従って、コーヒー容器20内に充満した水蒸気82cは、その圧力により、フィルター45を通ってドリッパー50へ流入する。つまり、蒸らし中のコーヒー粉84に、水蒸気82dが継続的に供給される。この水蒸気82dは、コーヒー粉84の「蒸らし」を補助するとともに、蒸らし温度を下げることなく高温に保つ役割を果たす。また、水蒸気82dの圧力により、局所的に過剰に供給された湯83は重力により滴下することが抑制される。その余分な湯83は、まだ濡れていないコーヒー粉84を濡らし、それを蒸らす役割を果たすことになる。これらのことにより、「蒸らし」を安定して行うことが可能となり、「蒸らし」の効果が向上する。尚、コーヒー粉84の「蒸らし」は、抽出者の好みの時間にわたって行われる。
(ステップS7)
加熱機構70のスイッチが切られ、水蒸気供給機構30に対する加熱が停止する。
(ステップS8)
コーヒー容器20内が真空状態になる。水蒸気供給機構30の加熱が停止すると、コーヒー容器20は外気に接触しているので、コーヒー容器20内部に充満した水蒸気82cは急激に凝結する。また、水蒸気供給機構30内の水蒸気82a、82bも急激に凝結する。この時、コーヒー容器20の注ぎ口部23は、コーヒー滴下部40と蒸らされたコーヒー粉84により塞がれている。従って、コーヒー容器20内部の圧力が急激に減少し、その内部は、(準)真空状態になる。コーヒー容器20内部に、水蒸気82cがよく充満しているほど、その真空度は高くなる。尚、水蒸気供給機構30が冷めやすいように、水蒸気供給機構30は金属により形成されることが好ましい。
(ステップS9)
ステップS8の直後に、コーヒー抽出用の湯83がコーヒー滴下部40に注がれる。蒸らされたコーヒー粉84と湯83は、ドリッパー50内部で交わりコーヒー85が抽出される。
(ステップS10)
抽出されたコーヒー85が、フィルター45及び滴下穴53を通して、コーヒー容器20に吸引濾過される。この時、コーヒー容器20が真空状態になっているので、コーヒー85はコーヒー容器20に急速に吸引される。従って、コーヒー抽出時間が短縮される。このように、本発明に係るコーヒー抽出方法によれば、コーヒー粉84の「蒸らし」ステップとコーヒー85の「抽出」ステップが明確に区別される。
コーヒー85が煎れられると、コーヒー滴下部40がコーヒー容器20から取り外され、コーヒー85がカップに注がれる。ここで、蒸気発生部32が蒸気導入部34から取り外されてもよい。これにより、コーヒー85を注ぐことが容易になる。また、コーヒー85が急激に吸引されるため、コーヒーかすは、泥状ではなく半固体状に固まる。従って、そのコーヒーかすの棄却は容易になり、また、コーヒー滴下部40の洗浄が容易になる。
以上に説明されたように、本発明に係るコーヒー抽出器10及びコーヒー抽出方法によれば、「蒸らし温度」は高温に保たれる。また、コーヒー粉を満遍なく蒸らすことが可能であり、その結果「蒸らし」を安定して行うことが可能となる。よって、「蒸らし」の効果が向上する。更に、ドリップ方式の利点が保たれつつ、コーヒー抽出時間は短縮される。このように、簡易な構造で雑味の少ないコーヒーを煎れることが可能となる。更に、装置の洗浄やコーヒーかすの棄却も容易に行うことが可能となる。
(第二の実施の形態)
図12は、本発明の第二の実施の形態に係るコーヒー抽出器の構成及びコーヒー抽出方法を示す図である。図12において、コーヒー抽出器10’は、コーヒー容器90及びコーヒー滴下部40を備える。本実施の形態に係るコーヒー滴下部40は、第一の実施の形態に係るコーヒー滴下部40と同様の構成を有する(図5〜図9参照)。従って、図12おいて、図2に示される部材と同一の部材には同一の符号が付され、その説明は適宜省略される。
本実施の形態に係るコーヒー容器90は、コーヒーが溜まる容器本体91と、その容器本体91に取りつけられた容器取っ手92を備える。また、コーヒー容器90は、上部からコーヒーを滴下するため、又、煎れたコーヒーをカップに注ぐために設けられた注ぎ口部93を有する。第一の実施の形態における構成と同様に、この注ぎ口93(コーヒー容器90)とコーヒー滴下部40は、互いに密着するように形成される。例えば、図12に示されるように、注ぎ口部93にはネジ受け部94が設けられる。このネジ受け部94は、コーヒー滴下部40のネジ部61と噛み合うように形成される。あるいは、コーヒー滴下部40は、テーパーを介して注ぎ口部93と密着してもよい(図6〜図9参照)。
このような構成のコーヒー抽出器10’を用いてコーヒーを抽出する方法を、図12を参照して以下に説明する。まず、コーヒー容器90に水81が注入される。次に、コーヒー抽出器10’が加熱機構70の上にのせられ、コーヒー容器90(容器本体の底部91a)が加熱機構70により熱せられる。これにより、水81が蒸発し、水蒸気82がコーヒー容器90内に充満する。つまり、水蒸気82は、コーヒー容器90内で直接発生する。
次に、コーヒー滴下部40に、コーヒー粉84が入れられる。ここで、コーヒー滴下部40は、注ぎ口部93に密着するように設置されている。その後、ドリッパー50に適量の湯83が注がれ、コーヒー粉84の「蒸らし」が行われる。この時、コーヒー容器90内に充満した水蒸気82は、フィルター45を通ってドリッパー50へ流入する。この水蒸気82は、コーヒー粉84の「蒸らし」を補助するとともに、蒸らし中の温度(蒸らし温度)を下げることなく高温に保つ役割を果たす。また、水蒸気82の圧力により、局所的に過剰に供給された湯83は重力により滴下することが抑制される。その余分な湯83は、まだ濡れていないコーヒー粉84を濡らし、それを蒸らす役割を果たすことになる。これらのことにより、「蒸らし」を安定して行うことが可能となり、「蒸らし」の効果が向上する。
コーヒー粉84の「蒸らし」が終わると、加熱機構70のスイッチが切られ、コーヒー容器90の加熱は停止する。すると、コーヒー容器90内部に充満した水蒸気82は急激に凝結し、コーヒー容器90の内部は(準)真空状態になる。その直後に、コーヒー抽出用の湯83がコーヒー滴下部40に注がれる。蒸らされたコーヒー粉84と湯83は、ドリッパー50内部で交わりコーヒー85が抽出される。この時、コーヒー容器90が真空状態になっているので、コーヒー85はコーヒー容器90に急速に吸引される。従って、コーヒー抽出時間が短縮される。また、コーヒー85が急激に吸引されるため、コーヒーかすは、泥状ではなく半固体状に固まる。従って、そのコーヒーかすの棄却は容易になり、また、コーヒー滴下部40の洗浄が容易になる。
以上に説明されたように、第二の実施の形態に係るコーヒー抽出器10’及びコーヒー抽出方法によれば、「蒸らし温度」は高温に保たれる。また、コーヒー粉を満遍なく蒸らすことが可能であり、その結果「蒸らし」を安定して行うことが可能となる。よって、「蒸らし」の効果が向上する。更に、ドリップ方式の利点が保たれつつ、コーヒー抽出時間は短縮される。このように、簡易な構造で雑味の少ないコーヒーを煎れることが可能となる。更に、装置の洗浄やコーヒーかすの棄却も容易に行うことが可能となる。
(第三の実施の形態)
本発明の第三の実施の形態において、第一及び第二の実施の形態において示されたコーヒー抽出器に対し、更に排気弁機構が形成される。以下に説明されるように、この排気弁機構は、コーヒー容器内の水蒸気圧力を適正な値に保つ役割を果たす。
図13は、本発明の第三の実施の形態に係るコーヒー抽出器の構成を示す概略図である。図13において、図1〜図12に示される部材と同一の部材には同一の符号が付され、その説明は適宜省略される。コーヒー抽出器100は、コーヒー容器120と、そのコーヒー容器120に接続された水蒸気供給機構30及びコーヒー滴下部40を備える。その水蒸気供給機構30及びコーヒー滴下部40は、第一の実施の形態に係る水蒸気供給機構30及びコーヒー滴下部40と同様の構成を有する(図4〜図9参照)。また、このコーヒー抽出器100を用いたコーヒー抽出方法は、第一の実施の形態に係るコーヒー抽出方法と同様である(図11参照)。
図13に示されるように、コーヒー容器120は排気弁機構121を備える。具体的には、この排気弁機構121は、コーヒー容器120本体に形成された排気口122と弁123により構成される。この弁123によって、コーヒー容器120の外部から内部に空気が流れ込むことが防止される。よって、コーヒー85が吸引濾過される際にコーヒー容器120内の準真空状態が崩されることはない。このような排気弁機構121により、コーヒー容器120内の圧力は、所定の値(以下、設定圧力と参照される)以下に保たれる。なお、この設定圧力は可変であってもよい。
この排気弁機構121による効果は以下の通りである。既述のように、コーヒー粉84の「蒸らし」の最中、コーヒー容器120内に水蒸気82が充満し、これにより「蒸らし温度」は高温に保たれる。ここで、充満した水蒸気82によってコーヒー容器120内の圧力が設定圧力以上になると、過剰な水蒸気82がこの排気弁機構121を介して外部へ排出される。従って、過剰な水蒸気圧力によって、蒸らし中のコーヒー粉84が飛散したり、コーヒー容器120が破損したりすることが防止される。特に、「蒸らし」の際に誤って過剰な湯83が注がれ、蒸らし中のコーヒー粉84が泥状になった場合において、この排気弁機構121は好適である。つまり、コーヒー容器120内の圧力は設定圧力以下に保たれるため、その泥状になったコーヒー粉84が飛散することが防止される。更に、「蒸らし」に必要な量より余計な湯83が、強制的にコーヒー滴下部40内に残されることが防止される。従って、コーヒー粉84の「蒸らし」が更に安定して行われる。
図14は、本発明の第三の実施の形態に係るコーヒー抽出器の他の構成を示す概略図である。図14において、図1〜図12に示される部材と同一の部材には同一の符号が付され、その説明は適宜省略される。コーヒー抽出器100’は、コーヒー容器20と、そのコーヒー容器20に接続された水蒸気供給機構30及びコーヒー滴下部140を備える。そのコーヒー容器20及び水蒸気供給機構30は、第一の実施の形態に係るコーヒー容器20及び水蒸気供給機構30と同様の構成を有する(図3及び図4参照)。また、このコーヒー抽出器100’を用いたコーヒー抽出方法は、第一の実施の形態に係るコーヒー抽出方法と同様である(図11参照)。
図14に示されるように、コーヒー滴下部140は排気弁機構141を備える。具体的には、この排気弁機構141は、排気口142と弁143により構成される。この排気口142は、コーヒー容器20の内部と外部をつなぐように形成される。また、この弁143によって、コーヒー容器20の外部から内部に空気が流れ込むことが防止される。よって、コーヒー85が吸引濾過される際にコーヒー容器20内の準真空状態が崩されることはない。このような排気弁機構が、例えば図5〜図9に示されたコーヒー滴下部40に対して形成され、本実施の形態に係るコーヒー滴下部140が構成される。
このような排気弁機構141により、コーヒー容器20内の圧力は、設定圧力以下に保たれる。従って、図13に示された場合と同様に、コーヒー粉84の「蒸らし」の際、過剰な水蒸気82はこの排気弁機構141を介して外部に排出される。これにより、過剰な水蒸気圧力によって、蒸らし中のコーヒー粉84が飛散したり、コーヒー容器20が破損したりすることが防止される。また、「蒸らし」の際に誤って過剰な湯83が注がれた場合において、「蒸らし」に必要な量より余計な湯83が、強制的にコーヒー滴下部140内に残されることが防止される。従って、コーヒー粉84の「蒸らし」が安定して行われる。
尚、上記の排気弁機構121あるいは排気弁機構141は、第二の実施の形態に係るコーヒー抽出器に適用されてもよい。この時、図13において、コーヒー抽出器100は、コーヒー滴下部40とコーヒー容器120だけを備える。また、図14において、コーヒー抽出器100’は、コーヒー滴下部140とコーヒー容器20だけを備える。
以上に説明されたように、本発明の第三の実施の形態に係るコーヒー抽出器100、100’によれば、第一又は第二の実施の形態における効果に加え、コーヒー粉84の「蒸らし」処理が安定するという効果が得られる。また、排気弁機構121あるいは排気弁機構141において、設定圧力は可変でもよい。この時、コーヒー容器20、120内の最大圧力を制御することが可能である。従って、蒸らし中のコーヒー粉84に対する水蒸気82の圧力および供給量を調整することが可能となり、コーヒー粉84の「蒸らし」処理は更に安定する。
図1は、本発明に係るコーヒー抽出器及びコーヒー抽出方法を示す概略図である。 図2は、本発明の第一の実施の形態に係るコーヒー抽出器の構成を示す全体図である。 図3は、本発明の第一の実施の形態に係るコーヒー容器の構成を示す側面図である。 図4は、本発明の第一の実施の形態に係る水蒸気供給機構の構成を示す側面図である。 図5は、本発明の第一の実施の形態に係るコーヒー滴下部の構成を示す側面図である。 図6は、本発明に係るコーヒー抽出器の第一変形例を示す概略図である。 図7は、本発明に係るコーヒー抽出器の第二変形例を示す概略図である。 図8は、本発明に係るコーヒー抽出器の第三変形例を示す概略図である。 図9は、本発明に係るコーヒー抽出器の第四変形例を示す概略図である。 図10は、本発明の第一の実施の形態に係るコーヒー抽出方法を示す全体図である。 図11は、本発明の第一の実施の形態に係るコーヒー抽出方法を示すフローチャートである。 図12は、本発明の第二の実施の形態に係るコーヒー抽出器の構成及びコーヒー抽出方法を示す図である。 図13は、本発明の第三の実施の形態に係るコーヒー抽出器の構成を示す概略図である。 図14は、本発明の第三の実施の形態に係るコーヒー抽出器の他の構成を示す概略図である。
符号の説明
10 コーヒー抽出器
20 コーヒー容器
21 容器本体
21a 底面
22 容器取っ手
23 注ぎ口部
24 ネジ受け部
26 水蒸気口
27 接触部材
30 水蒸気供給機構
32 蒸気発生部
32a 接合部
34 蒸気導入部
34a 接合部
35 蒸気噴出孔
36 蒸気通路
40 コーヒー滴下部
45 フィルター
50 ドリッパー
51 ドリッパー本体
52 ドリッパー取っ手
53 滴下穴
55 支持部
55a 第一支持部
55b 第二支持部
61 ネジ部
62 パッキン
70 加熱機構
81 水
82 水蒸気
83 湯
84 コーヒー粉
85 コーヒー

Claims (21)

  1. 注ぎ口と水蒸気口を有する容器と、
    前記注ぎ口に密着するように形成され、前記容器の中へコーヒーを滴下するコーヒー滴下部と、
    前記水蒸気口を介して前記容器内部に水蒸気を供給する水蒸気供給機構と
    を具備する
    コーヒー抽出器。
  2. 請求項1に記載のコーヒー抽出器において、
    前記水蒸気供給機構は、
    前記容器に対し脱着可能に形成された
    コーヒー抽出器。
  3. 請求項1又は2に記載のコーヒー抽出器において、
    前記水蒸気口は、前記容器の底面に形成された
    コーヒー抽出器。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のコーヒー抽出器において、
    前記水蒸気供給機構は、
    前記水蒸気を発生させる蒸気発生部と、
    前記水蒸気を噴出する噴出孔を有する蒸気導入部と
    を具備し、
    前記蒸気導入部は、前記水蒸気口と嵌合し、前記噴出孔が前記容器内部に達するように形成された
    コーヒー抽出器。
  5. 請求項4に記載のコーヒー抽出器において、
    前記水蒸気供給機構は、前記噴出孔を覆う蒸気ガイド部を更に具備する
    コーヒー抽出器。
  6. 請求項4又は5に記載のコーヒー抽出器において、
    前記蒸気発生部は、前記蒸気導入部に対し脱着可能に形成された
    コーヒー抽出器。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載のコーヒー抽出器において、
    前記水蒸気供給機構は、金属により形成された
    コーヒー抽出器。
  8. 注ぎ口を有する容器と、
    前記容器へコーヒーを滴下するコーヒー滴下部と
    を具備し、
    前記コーヒー滴下部は前記注ぎ口に密着するように形成された
    コーヒー抽出器。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載のコーヒー抽出器において、
    前記コーヒー滴下部は、
    前記注ぎ口に密着するように形成されたドリッパーと、
    前記ドリッパー内に配置され、前記コーヒーと前記水蒸気が通過することができるフィルターと
    を具備する
    コーヒー抽出器。
  10. 請求項9に記載のコーヒー抽出器において、
    前記ドリッパーは、ネジ部を備え、
    前記容器は、前記注ぎ口にネジ受け部を備え、
    前記ネジ部は、前記ネジ受け部と噛み合う
    コーヒー抽出器。
  11. 請求項9に記載のコーヒー抽出器において、
    前記ドリッパーは、パッキンを有し、前記パッキンを介して前記注ぎ口と密着する
    コーヒー抽出器。
  12. 請求項11に記載のコーヒー抽出器において、
    前記パッキンは、前記パッキンの径が前記容器の内部に向けて細くなるように、テーパー状に形成された
    コーヒー抽出器。
  13. 請求項9乃至12のいずれかに記載のコーヒー抽出器において、
    前記フィルターの材質は、脱脂綿である
    コーヒー抽出器。
  14. 請求項9乃至12のいずれかに記載のコーヒー抽出器において、
    前記フィルターは、前記ドリッパーの内壁と密着し、
    前記内壁は滑らかに形成された
    コーヒー抽出器。
  15. 請求項1乃至14のいずれかに記載のコーヒー抽出器において、
    前記容器は、前記容器の内部から外部に向けて気体を通す弁機構を更に備える
    コーヒー抽出器。
  16. 請求項1乃至14のいずれかに記載のコーヒー抽出器において、
    前記コーヒー滴下部は、前記容器の内部から外部に向けて気体を通す弁機構を更に備える
    コーヒー抽出器。
  17. コーヒーが抽出される空間を形成する本体と、
    前記本体をコーヒー容器上に支持する支持部と
    を具備し、
    前記支持部は、パッキンを有し、前記パッキンを介して前記コーヒー容器と密着する
    ドリッパー。
  18. 請求項17に記載のドリッパーにおいて、
    脱脂綿により形成されたフィルターを更に備えた
    ドリッパー。
  19. コーヒーが抽出される空間を形成する本体と、
    前記本体内部に配置され、前記コーヒーを濾過するフィルターと
    を具備し、
    前記フィルターの材質は、脱脂綿である
    ドリッパー。
  20. 注ぎ口を有する容器と、前記注ぎ口に密着するように設置されたコーヒー滴下部と、前記容器と通気可能に接続された水蒸気供給機構とを備えるコーヒー抽出器を用いたコーヒー抽出方法であって、
    (A)前記水蒸気供給機構に水を注入するステップと、
    (B)前記水蒸気供給機構を加熱するステップと、
    (C)前記コーヒー滴下部にコーヒー粉を入れるステップと、
    (D)前記コーヒー滴下部に湯を注ぎ、前記コーヒー粉を蒸らすステップと、
    (E)前記水蒸気供給機構の加熱を停止するステップと、
    (F)前記コーヒー滴下部に湯を注ぎ、蒸らされた前記コーヒー粉からコーヒーを抽出するステップと
    を具備する
    コーヒー抽出方法。
  21. 注ぎ口を有する容器と、前記注ぎ口に密着するように設置されたコーヒー滴下部とを備えるコーヒー抽出器を用いたコーヒー抽出方法であって、
    (a)前記容器に水を注入するステップと、
    (b)前記容器を加熱するステップと、
    (c)前記コーヒー滴下部にコーヒー粉を入れるステップと、
    (d)前記コーヒー滴下部に湯を注ぎ、前記コーヒー粉を蒸らすステップと、
    (e)前記容器の加熱を停止するステップと、
    (f)前記コーヒー滴下部に湯を注ぎ、蒸らされた前記コーヒー粉からコーヒーを抽出するステップと
    を具備する
    コーヒー抽出方法。
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