JP2011234773A - 飲料抽出器 - Google Patents
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Abstract
【課題】間欠給湯可能なサイホン式貯湯室を備えた飲料抽出器の貯湯室を蓋内に配置し、蓋を回動しても貯湯室内の湯の漏れを防ぐ。
【解決手段】飲料抽出部の上方を覆う蓋内にサイホン構造の湯流出路を備えた貯湯室22を設けるとともに、湯生成装置からの湯を貯湯室22内に供給するようにし、湯生成装置からの湯が貯湯室22内に所定量以上貯湯されたときに、その都度サイホン現象によって飲料抽出部内のコーヒー粉や茶葉に給湯するように構成してなる飲料抽出器において、上記貯湯室22の上面22bに、該貯湯室22内の圧力を所定範囲に調整する圧力調整機構25を設け、間欠吐出時の残り湯を少なくすると共に、蓋開状態では貯湯室22から外部へ湯が出ないようにしている。
【選択図】 図10
【解決手段】飲料抽出部の上方を覆う蓋内にサイホン構造の湯流出路を備えた貯湯室22を設けるとともに、湯生成装置からの湯を貯湯室22内に供給するようにし、湯生成装置からの湯が貯湯室22内に所定量以上貯湯されたときに、その都度サイホン現象によって飲料抽出部内のコーヒー粉や茶葉に給湯するように構成してなる飲料抽出器において、上記貯湯室22の上面22bに、該貯湯室22内の圧力を所定範囲に調整する圧力調整機構25を設け、間欠吐出時の残り湯を少なくすると共に、蓋開状態では貯湯室22から外部へ湯が出ないようにしている。
【選択図】 図10
Description
本願発明は、コーヒーや茶等に湯生成装置からの湯を間欠的に供給することにより飲料抽出するようにした飲料抽出器に関するものである。
従来より、こくのある美味しいコーヒーや茶を抽出するには、抽出の全期間を通してコーヒー粉や茶葉に間欠的に給湯し、給湯を停止する毎にコーヒー粉や茶葉を蒸らすようにして注出すると良いことが知られている。
このため、飲料抽出部の上方にサイホン構造の湯流出路を備えた貯湯室を設け、ヒータ等の加熱手段で生成した湯を貯湯室内に供給するようにし、湯が貯湯室内に所定量以上貯湯されたときに、その都度サイホン現象によって飲料抽出部内のコーヒー粉や茶等に給湯するように構成した間欠ドリップ式があり、本出願人も特開2009−160288号(特許文献1)において、連続ドリップ方式と間欠ドリップ方式を切り替えて行うことができる構成のものを出願している。
ところが、このような間欠ドリップ方式としたものでは、給湯終了後、貯湯室内底部にサイホン現象を生ずるまでに至らない量の湯が残ったままになり、そのまま放置することは衛生上の点で好ましくない。
そこで、貯湯室の底部に、貯湯室内の湯が湯生成装置からの単位時間当りの流入量よりも少ない流量で流出可能な開口径の残り湯流出孔を形成することによって貯湯室内の残り湯を残り湯流出孔から排出できるようにしたものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかし、単に貯湯室の底部に小径の残り湯の流出孔を設けただけの構成の場合、同残り湯流出孔部における表面張力の関係で、残った湯が中々出にくくなって時間がかかる問題がある。だからと言って孔径を大きくしすぎると、常時湯が注出されてしまい、間欠的なドリップ作用が実現できなくなってしまう。
このように、間欠ドリップ方式の飲料抽出器では湯が残ったままになることや、抽出後しばらくの間残り湯が流出孔から排出されるため、開閉自在の蓋内に貯湯室を配置すると抽出後に使用者が蓋を開けた際、言い換えれば貯湯室が回動した際に残り湯や排出湯が流れ出すおそれがあった。
この出願の発明は、このような事情に基づいてなされたもので、従来技術の有する問題を解消し、貯湯室を安全に回動可能とした飲料抽出器を提供することを目的とする。
本願考案は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。
本願各発明は、上記の目的を達成するために、それぞれ次のような構成を採用する。
請求項1の発明は、コーヒー粉や茶等を収容する飲料抽出部の開口部を開閉自在に覆う蓋と、水を加熱して熱湯を生成する加熱手段とを備え、この加熱手段で生成した湯を所定量貯湯しサイホン構造の湯流出路を有する貯湯室を上記蓋内部に備えてなる飲料抽出器において、上記貯湯室に、該貯湯室内の圧力を所定範囲に調整する圧力調整機構を設けたことを特徴とするものである。
上記のように構成したことにより、美味しい飲料の抽出を行う間欠ドリップ式の飲料抽出器において、貯湯室内の圧力が所定範囲に調整され、適切な給湯を行うことができる。
また、貯湯室を蓋内に配置することで、設計的にもデザインの自由度も広がり、構造的にもコンパクトかつシンプルなものになり、ユーザーの利便性を高めることができる。更に、飲料抽出部を覆う蓋が開閉自在となることで、飲料抽出部の着脱が容易で手入れが簡単に行える。
請求項2の発明は、上記請求項1の発明の構成において、前記圧力調整機構を、前記貯湯室内と外部とを連通する蒸気排出口と該蒸気排出口を開閉する弁構造とによって構成している。このように構成した場合、貯湯室内の圧力が適切に調整され、適度に給湯を行い美味しい飲料の抽出を行うとともに、貯湯室内のサイホン現象を生ずるまでに至らない残湯の量を減らすことができる。
また、貯湯室内の残湯が少なくなることで、蓋を開けても残湯が流れでることがなく安全性を高めることができる。
請求項3の発明は、上記請求項1および2のいずれか一項記載の発明の構成において、前記圧力調整機構を、前記蓋の開状態において前記貯湯室の中心より上側に位置するように配置している。このように構成したことにより、間欠ドリップ式飲料抽出器の蓋開閉構造において、蓋を開いたとしても貯湯室内にある残湯が外部へ漏れることがなく、安全性並びに信頼性を更に高めることができる。
請求項1の発明によれば、コーヒー粉や茶等を収容する飲料抽出部の開口部を開閉自在に覆う蓋と、水を加熱して熱湯を生成する加熱手段とを備え、この加熱手段で生成した湯を所定量貯湯しサイホン構造の湯流出路を有する貯湯室を上記蓋内部に備えてなる飲料抽出器において、上記貯湯室に、該貯湯室内の圧力を所定範囲に調整する圧力調整機構を設けたことを特徴としているので、コーヒーやお茶等の抽出を行う間欠ドリップ式の飲料抽出器において、貯湯室内の圧力が調整され、適切な給湯を行うことで美味しい飲料の抽出を行うことができるという効果がある。
また、貯湯室を蓋内に配置することで、設計的にもデザインの自由度も広がり、構造的にもコンパクトかつシンプルなものになり、ユーザーの利便性を高めることができるという効果もある。
更に、飲料抽出部を覆う蓋が開閉自在となることで、飲料抽出部の着脱が容易で手入れが簡単に行えるという効果もある。
請求項2の発明におけるように、上記請求項1の発明の構成において、前記圧力調整機構を、前記貯湯室内と外部とを連通する蒸気排出口と該蒸気排出口を開閉する弁構造とによって構成した場合、貯湯室内の圧力が適切に調整され、適度に給湯を行い美味しい飲料の抽出を行うとともに、貯湯室内のサイホン現象を生ずるまでに至らない残湯の量を減らすことができる。
また、貯湯室内の残湯が少なくなることで、蓋を開けても残湯が流れでることがなく安全性を高めることができる。
請求項3の発明におけるように、上記請求項1および2のいずれか一項記載の発明の構成において、前記圧力調整機構を、前記蓋の開状態において前記貯湯室の中心より上側に位置するように配置した場合、間欠ドリップ式飲料抽出器の蓋開閉構造において、蓋を開いたとしても貯湯室内にある残湯が外部へ漏れることがなく、安全性並びに信頼性を更に高めることができる。
以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾つかの好適な実施の形態について説明する。
第1の実施の形態
図1ないし図8には、本願発明の第1の実施の形態にかかる飲料抽出器が示されている。
図1ないし図8には、本願発明の第1の実施の形態にかかる飲料抽出器が示されている。
この飲料抽出器は、コーヒーを抽出するために使用されるコーヒーメーカであり、図1ないし図8に示すように、サーバー3を載置する載置台5と該載置台5の一端から上方に延設された支柱部6と該支柱部6の上部において前記載置台5の上方に向かって庇状に突出して形成されるロート状の飲料抽出部4とを有する機器本体1と、前記支柱部6に対して着脱自在に装着される水タンク2とを備えて構成されている。
前記水タンク2は、前記支柱部6の中段に設けられたタンク支持部10に対して着脱自在とされており、その下端に形成された注水口11には、水タンク2のタンク支持部10への装着時にタンク支持部10に設けられた突起12により押し上げられて開弁される弁13が設けられている。そして、水タンク2内の水は、加熱手段として作用するパイプヒータ7により加熱することにより沸騰水として沸騰水通路8を介して前記飲料抽出部4に供給されることとなっているが、該飲料抽出部4の上方を覆い、前記沸騰水通路8を介して供給される沸騰水を前記飲料抽出部4内に散布する蓋9が開閉自在に設けられている。
前記沸騰水通路8は、図3に示すように、前記タンク支持部10を介して前記水タンク2の注水口11に連通される入口側接続パイプ部14と、該入口側接続パイプ部14の下端に対して前記水タンク2側への沸騰水の逆流を防止するための逆止弁15を介して接続されたU字状のパイプヒータ7と、該パイプヒータ7の他端上端部に接続された出口側接続パイプ部16と、該出口側接続パイプ部16の上端に接続された出口パイプ部17とからなっており、該出口パイプ部17の出口には、前記蓋9の開操作あるいは閉操作に伴って該沸騰水通路8(具体的には、出口パイプ部17)を遮断しあるいは開通するように動作する連結弁18が付設されている。前記パイプヒータ7は、図8に示すように、水通路7aと電気ヒータ7bとが隣接した状態で一体化された構造となっており、水通路7aを通る水が電気ヒータ7bにより加熱沸騰せしめられることとなっている。
前記連結弁18は、前記出口パイプ部17の先端に接続された吐出口19aを有する吐出パイプ19と、該吐出パイプ19に対して上下動自在に嵌挿され且つ前記吐出口19aを上動時に開放し下動時に閉鎖する弁体20とからなっており、該弁体20は、前記蓋9の下面に突設された突起21により蓋9の閉操作時に押し下げられる(換言すれば、沸騰水通路8が開通させられる)こととなっている。
前記蓋9は、内部に前記沸騰水通路8と連通する貯湯室22を備えており、該貯湯室22の底面22aは、凹面形状とされ、その中央部には、沸騰水を下方へ吐出させるべく所定高さの筒形状の沸騰水吐出口23が一体に突設されている。一方、前記貯湯室22の上面22bの中央部には、前記沸騰水吐出口23の外周側にあって貯湯室22の底面22aとの間に所定の隙間を介在させ得るような円形の下垂壁32が一体に垂設されて、相互の間に所定の通路幅を保った状態で、上方から下方、下方から上方に延びる円筒状の隔壁を形成するように同軸状態で所定寸法相互に入れ合わせられており、それにより貯湯室22内にサイホン式の間欠的な湯流出路35が形成されることとなっている(図4参照)。
このようにすると、貯湯室22内に所定量の沸騰水が流入し、沸騰水の水位が沸騰水吐出口23の所定の高さレベルに達し、沸騰水から生じた蒸気によって貯湯室22内の圧力が所定値以上となった時点で、貯湯室22内に溜まった沸騰水が前記湯流出路35を通って前記沸騰水吐出口23から下方へ流出することとなる。そして、一定量給湯されて、上記貯湯室22内の沸騰水が所定量よりも少なくなると、給湯が停止され、その後一定の時間を置いて再び湯量が多くなると、上記同様の給湯が開始され、これによって間欠的な給湯が実現される。
しかしながら、パイプヒータ7からの給湯終了後、貯湯室22内底部にサイホン現象を生ずるまでに至らない量の沸騰水が残ったままになることがあり、そのまま放置することは衛生上の点で好ましくない。
そこで、従来は残り湯を残り湯流出孔から排出できるようにしているが、残り湯が出終わるまで時間がかかるので、抽出終了後に蓋9を開ける(言い換えれば、貯湯室22が回動する)と、残り湯流出孔から貯湯室22内の残り湯が外部へ漏れ出るので、これまでは貯湯室22を回動させないように配置するか、回動する貯湯室には残り湯流出孔を設けないこととなっていた。
しかしながら、貯湯室22内の圧力が低い場合には、特に貯湯室22内に残り湯が多量に残ることがあるので、本発明では上記貯湯室22上面に後述する圧力調整機構25を設けている。
上記圧力調整機構25は、図9に示すように、前記貯湯室22の上面22bに形成された蒸気排出口25aと該蒸気排出口25a内に転動自在に配設されたボール25bとからなるボール弁構造によって構成されており、蓋9の閉状態ではボール25bの自重でボール弁が開状態となって貯湯室22と外部が連通しているが、貯湯室22内に沸騰水が溜まり、そこから生じた蒸気により内圧が所定以上になるとボール25bが浮き上がって蒸気排出口25aを閉塞し、貯湯室22と外部との連通が遮断される。貯湯室22は蒸気排出口25aが閉塞されることでさらに内圧が高くなり、貯湯室22内に溜まった沸騰水は、湯流出路35を通って連続的に沸騰水吐出口23から流出するので残り湯の量は少なくなる。
沸騰水が給湯されて貯湯室22内の沸騰水の量が少なくなり、貯湯室22の内圧が所定値以下となると、圧力調整機構25を構成するボール25bが下がって蒸気排出口25aが開状態となり、貯湯室22と外部が連通される。これによって圧力調整機構25は貯湯室22の圧力を調整しているのである。
ところで、本実施の形態においては、前記蒸気排出口25aは、図10に示すように、蓋9の開状態(即ち、貯湯室22のヒンジ側22Xが下向きとなっている状態)において貯湯室22中心より上側となる位置において、蓋9の開状態において斜め下向きとなるように形成されている。このようにすると、蓋9が開状態にあるときには、圧力調整機構22を構成するボール25bが自重により蒸気排出口25aを閉塞することとなる。従って、誤って給湯途中で蓋9を開いたとしても貯湯室9内の沸騰水が外部へ漏れることがなく、火傷をするおそれがなく安全性並びに信頼性を高めることができる。また、貯湯室22の上面22bに付着している水滴も外部へ漏れ出ることがなくなる。
なお、本実施の形態においては、圧力調整機構25をボール弁としたが、図11ないし図14に示すように、例えば、蒸気排出口25aと該蒸気排出口25aを開閉する弾性変形自在なシリコンゴム製の弁25cとからなる弁構造とし、貯湯室22の内圧が所定値以下では弁25cが開状態となって空気(例えば、蒸気S)の流通を許容し(図11および図12参照)、内圧が所定値以上になると弁25cが閉状態となって蒸気排出口25aを閉塞し(図13および図14参照)、かつ蓋9の開状態では沸騰水などの液体の漏れを防止する構造としてもよい。
前記貯湯室22の底面22aの下方には、前記沸騰水吐出口23から流出した沸騰水を前記飲料抽出部4内へ均等に散布するための多数の流出穴24a,24a・・を有する目皿24が所定の間隔を保持した状態で設けられている。つまり、貯湯室22と目皿24との間には空気断熱層34が介在されることとなっているのである。なお、該目皿24には、前記沸騰水吐出口23と対応する位置には流出穴は形成されていない。このようにすると、沸騰水吐出口23から流出した沸騰水が直接飲料抽出部4へ流出することがなくなり、飲料抽出部4内への沸騰水の散布を良好ならしめることができる。
前記飲料抽出部4には、図4に示すように、深型フィルター4aの開口部上方に浅型フィルター4bが着脱自在に設けられ、段階抽出を行うことができるように構成されている。従来のように飲料抽出部4が単一の抽出槽で形成されていると、例えばコーヒー抽出の場合、豆の品種、挽き方(粒度)、焙煎度の異なるコーヒー粉をブレンドし同時に抽出するしかできず、コーヒー粉のすべてに最適の抽出条件で抽出することができなかった。
上記したように、飲料抽出部4が複数槽(例えば、深型フィルター4aおよび浅型フィルター4b)で構成されることで、沸騰水吐出口23から給湯される温度の高い沸騰水を浅型フィルター4bで受けて第一の抽出を行い、抽出により温度の低下した第一の抽出液にて深型フィルター4aで受けて第二の抽出を行うことができることとなり、抽出温度を違えることが可能となる。
更には、例えば浅型フィルター4bにはコーヒー液の苦味を得るためにロブスタ種豆を入れ、深型フィルター4aへは香りや酸味を得るためにアラビカ種豆を入れるといった豆の種類を違えたり、それらの焙煎度を違えることで、それぞれの豆の特性を活かすことや、浅型フィルター4bは荒めの金属や樹脂のメッシュフィルターで形成し粗挽き粉を入れ、深型フィルター4aはペーパーフィルターを用い細挽き粉と入れるというように挽き方(粒度)を違え、抽出時間を変えることもできる。
上述のように、深型フィルター4aと浅型フィルター4bフィルターのメッシュを変えることで、浅型フィルター4bの荒めのメッシュフィルターに誤って細挽き粉を入れたとしても、通り抜けたコーヒー粉は深型フィルター4aのペーパーフィルターによって濾されるので、抽出されるコーヒー液へのコーヒー粉の混入を防ぐことができる。
本実施の形態では抽出物をコーヒーとしたが、上記に限定されるものではなく、緑茶、紅茶、烏龍茶などの茶の抽出において、抽出温度が高いほど、茶飲料の香りや渋みが強く、旨味やコクは弱くなるが、逆に抽出温度が低いと、香りや渋みは弱く、旨味やコクが強くなるという特性を活かした抽出条件に用いることも可能である。
また、前記蓋9の下面には、該蓋9の閉操作時に前記連結弁18の弁体20を押し下げるための突起21が形成されている。該突起21は、蓋9の閉操作時に前記吐出パイプ19が嵌挿されるとともに前記弁体20の上面に圧接される形状(即ち、筒形状)とされており、その内部は、前記貯湯室22に連通されている。
さらに、前記蓋9の上面は、図4に示すように、前記圧力調整機構25を構成する蒸気排出口25aと前記飲料抽出部4内に連通する蒸気排出口26とを有する蓋天板27によって空気断熱層33を介して覆われており、該蓋天板27の中央部には、ステンレス製のキャップ28が取り付けられている。即ち、貯湯室22の上下方向には、空気断熱層33,34が設けられることとなっているのである。このようにすると、貯湯室22が空気断熱層33,34によって包み込まれる構造となり、保温効果を高めることができる。そして、前記圧力調整機構25を構成する蒸気排出口25aおよび前記蒸気排出口26は、前記キャップ28の外周位置に開口せしめられている。また、前記蓋天板27は、前記貯湯室22に対して一対の係止爪29,29(図5参照)を介して連結されている。このようにすると、貯湯室22の熱が蓋天板27に伝わるのを極力少なくできることとなり、蓋天板27が高温とならなくなる。
一方、前記出口パイプ部17の外周側には、前記連結弁18における弁体20内と連通して前記蓋9の開操作時に前記沸騰水通路8を介して導出される沸騰水を一時貯め置くための補助タンク30(図3参照)が一体に設けられている。該補助タンク30の容量は、前記出口パイプ部17の容量より大きく、前記水タンク2の容量より大幅に小さくされている。このようにすると、装置全体のコンパクト化を損なうことなく、補助タンク30を設けることが可能となる。
前記補助タンク30の下部に形成された出口30aと前記沸騰水通路8を構成する入口側接続パイプ部14における逆止弁15の上流側とは、沸騰水戻し通路31を介して接続されている。該沸騰水戻し通路31は、補助タンク30の出口30aから沸騰水通路8を構成する入口側接続パイプ部14における逆止弁15の上流側に向かって全体として下り勾配とされている。このようにすると、補助タンク30に一時貯め置かれた沸騰水は、沸騰水戻し通路31を介して沸騰水通路8における逆止弁15の上流側に導かれることとなり、より一層安全性が向上することとなる。
さらに、前記沸騰水通路8から前記補助タンク30への沸騰水戻り口(即ち、吐出パイプ19の吐出口19a)は、図3に示すように、前記水タンク2の満水位置Lmaxより上方に位置せしめられている。このようにすると、水タンク2の水が補助タンク30に流れ込むということがなくなり、安全性を確保することができる。
さらにまた、本実施の形態においては、前記サーバー3は、ダブルステンレス製の断熱容器とされており、コーヒー抽出後における保温を必要としない構造となっている。従って、機器本体1におけるサーバー3の載置台5には、加熱手段が設けられていない。
上記のように構成したことにより、水タンク2内の水が、パイプヒータ7により加熱することにより沸騰水として沸騰水通路8を介して飲料抽出部4に供給され、飲料抽出部4において飲料(例えば、コーヒー)が抽出されるが、蓋9が不用意に開操作された場合であっても、沸騰水通路8の出口には、前記蓋9の開操作あるいは閉操作に伴って該沸騰水通路8を遮断しあるいは開通するように動作する連結弁18が付設されているため、沸騰水通路8の出口からの沸騰水の噴出は防止されることとなる。この時、連結弁18による沸騰水通路8の遮断により行き場を失った沸騰水は、補助タンク30に一時的に貯め置かれることとなり、蓋9の開操作時における沸騰水の処理を安全に行うことができる。
第2の実施の形態
図15および図16には、本願発明の第2の実施の形態にかかる飲料抽出器が示されている。
図15および図16には、本願発明の第2の実施の形態にかかる飲料抽出器が示されている。
この場合、前記蓋9の閉操作時に連結弁18の弁体20を押し下げるための突起21内にも弁体36が配設されており、蓋9の閉状態において前記弁体36が開き、沸騰水の流出経路が連通することとなっているが、蓋9の開状態では前記弁体36がスプリング37の付勢力によって閉じることで、突起21内を経由して貯湯室22内の湯が外部へ漏れることがないようになっている。
その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので、説明を省略する。
第3の実施の形態
図17ないし図19には、本願発明の第3の実施の形態にかかる飲料抽出器における貯湯室の構造が示されている。
図17ないし図19には、本願発明の第3の実施の形態にかかる飲料抽出器における貯湯室の構造が示されている。
この場合、貯湯室22における沸騰水吐出口23および貯湯室22内の圧力を抜くための内圧抜き孔38の位置は、貯湯室22を起こした姿勢(換言すれば、蓋9の開姿勢)において貯湯室22内に残存するお湯Wに浸らない位置に配置されている。このようにすることで、蓋開操作時においても、貯湯室22内の湯Wが外部へ漏れることがないようになっている。符号39は貯湯室22へのお湯の入口である。
その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので、説明を省略する。
本願発明は、上記各実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更可能なことは勿論である。
4は飲料抽出部
7は加熱手段(パイプヒータ)
8は沸騰水通路
9は蓋
15は逆止弁
18は連結弁
19は吐出パイプ
19aは吐出口(沸騰水戻り口)
22は貯湯室
22aは底面
22bは上面
25は圧力調整機構
25aは蒸気排出口
25bはボール
25cは弁
35は湯流出路
7は加熱手段(パイプヒータ)
8は沸騰水通路
9は蓋
15は逆止弁
18は連結弁
19は吐出パイプ
19aは吐出口(沸騰水戻り口)
22は貯湯室
22aは底面
22bは上面
25は圧力調整機構
25aは蒸気排出口
25bはボール
25cは弁
35は湯流出路
Claims (3)
- コーヒー粉や茶等を収容する飲料抽出部の開口部を開閉自在に覆う蓋と、水を加熱して熱湯を生成する加熱手段とを備え、この加熱手段で生成した湯を所定量貯湯しサイホン構造の湯流出路を有する貯湯室を上記蓋内部に備えてなる飲料抽出器において、上記貯湯室には、該貯湯室内の圧力を所定範囲に調整する圧力調整機構を設けたことを特徴とする飲料抽出器。
- 前記圧力調整機構は、前記貯湯室内と外部とを連通する蒸気排出口と該蒸気排出口を開閉する弁構造とによって構成されていることを特徴とする請求項1記載の飲料抽出器。
- 前記圧力調整機構は、前記蓋の開状態において前記貯湯室の中心より上側に位置するように配置されていることを特徴とする請求項1および2のいずれか一項記載の飲料抽出器。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014042665A (ja) * | 2012-08-27 | 2014-03-13 | Zojirushi Corp | 飲料抽出機及び飲料抽出機の使用方法 |
JP2015039408A (ja) * | 2013-08-20 | 2015-03-02 | タイガー魔法瓶株式会社 | コーヒーメーカー |
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2010
- 2010-05-06 JP JP2010106297A patent/JP2011234773A/ja active Pending
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