JP2005211091A - 座席装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リクライニング状態であっても背凭れによる後席の居住空間への侵害が少なく、着座が長時間に亘っても安楽感を維持できる座席装置を提供する。
【解決手段】背凭れ20と当該背凭れ20の傾動に連動して移動する座部30とを保持するベースフレーム60と、背凭れ20が傾動する際に、後方に移動する背凭れ20の移動量を所定量以内に制限するとともに、背凭れ20と座部30との相対姿勢の変化を所定範囲内に制限するスプレーダー100および連結板310を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、背凭れの傾動と座部の移動とが連動する座席装置、とりわけ航空機や車両等の乗物用の座席装置に関する。
従来、航空機や車両等の乗物用の座席装置には、快適な座り心地を提供するためのリクライニング機構を備えたものがある。
このような座席装置では、着座者が背中で背凭れを後方に押すことにより、支点に保持されていた背凭れを後方にリクライニング可能としたものが一般的である。さらに、座部を前後にスライドさせるスライド機構が付加されたものもある。一般に、このような座席装置は、背凭れと座部とがリンク等で連結されており、リクラインするときの背凭れの動きに連動して座部が前後および上下に動くようになっている。このようなリクライニング機構により、座席装置は、着座者の着座姿勢を変えることを可能にしており、これによって着座者に身体の休息感やリラックス感を提供している。
ところが、乗物用の座席装置では座席を複数列に配置するので、リクライニングの際には、後方に移動した背凭れが後ろの座席装置に着座している乗客の居住空間を侵害してしまう。このため、後方への背凭れの移動量によっては、後席の乗客の居住空間への侵害が著しくなって乗客に不快感を与えることもある。
また、図13に示すように、シートを後方にリクラインする際には背凭れの背当て面と座部の座面との成す角度が広がるように変化するために着座者の着衣が捲くれ上がったり、変化自体が不自然な動きであったりするので着座者は不快感を感じ易いという問題があった。さらに、人間工学的に見ると、骨盤が傾倒(回転)することになるので、着座時間が長くなると腰椎部の負担が大きくなって疲労が蓄積し、疲労感を感じるようになることもある。
また、上記のようにスライド機構が背凭れに連動して座部を前後上下にスライドさせる座席装置の場合には、背凭れの傾倒が大きくなるにしたがって背中で背凭れを押す力が入りにくくなり、力の弱い着座者や小柄で体重の軽い着座者にとっては使い勝手に問題があった。
上記のうち背凭れの動きに連動して座部が前後および上下に動く乗物用の座席装置で後方への背凭れの移動量を小さくしたものはなかなか見当たらない。乗物用以外の座席装置では、後方への背凭れの移動量を小さくすることを実現したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
国際公開番号 WO01/64080号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたような座席装置にあっては、リクラインの際に起こる着座者の着衣の捲くれ上がりやリクライニング状態での着座時間が長くなった場合に生じる上記腰椎部の負担の問題が解消できない。
本発明は、以上のような従来技術が有する問題点に着目してなされたもので、リクライニング状態であっても背凭れによる後席の居住空間への侵害が少なく、着座時間が長くなっても安楽感を維持でき、リクラインの際に起こる着座者の着衣の捲くれ上がりがない座席装置を提供することを目的としている。
さらに、力の弱い着座者や小柄で体重の軽い着座者であっても容易にリクラインが可能な座席装置を提供することを目的としている。
前述した目的を達成するための本発明の要旨とするところは、以下の各項に存する。
[1]背凭れ(20)と座部(30)とを保持する保持手段(60)を備え、前記背凭れ(20)の傾動と前記座部(30)の移動とが連動する座席装置(10)において、
前記背凭れ(20)が傾動する際に、後方に移動する前記背凭れ(20)の移動量を所定量以内に制限するとともに、前記背凭れ(20)と前記座部(30)との相対姿勢の変化を所定範囲内に制限する、前記保持手段(60)に設けられた制限手段を備えたことを特徴とする座席装置(10)。
[2]前記制限手段は、前記背凭れ(20)を構成するシートバックフレーム(200)と前記座部(30)を構成するボトムフレーム(300)とを連結してメインフレームを形成する連結手段(310)、および前記連結された前記シートバックフレーム(200)と前記ボトムフレーム(300)とのなす角度の変化を所定の角度範囲内に制限して前記相対姿勢を維持するとともに前記背凭れ(20)の傾動行程を限定して前記移動量を前記所定量以内に制限する複数のガイド孔(101,102,103)が形成されたガイドフレーム(100)を有し、
前記メインフレームないし前記連結手段(310)は、前記ガイドフレーム(100)の複数のガイド孔(101,102,103)にそれぞれ嵌入して前記複数のガイド孔(101,102,103)内をスライド可能な複数の嵌入部(133,313,320)を有することを特徴とする[1]に記載の座席装置(10)。
[3]前記ガイドフレーム(100)は2つで1組をなし、前記メインフレームを両側から挟む位置に平行に配設されたことを特徴とする[2]に記載の座席装置(10)。
[4]前記複数のガイド孔(101,102,103)は、前記メインフレームの変位態様を揺りかごの揺動様にガイドする形状に形成されたことを特徴とする[2]または[3]に記載の座席装置(10)。
[5]前記複数のガイド孔(101,102,103)は、前記背凭れ(20)が後方に傾動する際に、前記メインフレーム全体を前方に移動させることによって前記後方への前記背凭れ(20)の移動量を小さくするように構成したことを特徴とする[4]に記載の座席装置(10)。
[6]前記保持手段と前記メインフレームとに連結され、当該メインフレームを任意の位置から前記背凭れ(20)が最も起立したときの基準位置まで復元させるとともに任意の位置にて前記復元のロックが可能な復元手段(110)を備えたことを特徴とする[2],[3],[4]、または[5]に記載の座席装置(10)。
[7]前記復元手段(110)は、日本人女性の体型パーセンタイル値5から日本人男性の体型パーセンタイル値95までの範囲の着座者に対して前記復元およびロックが可能なことを特徴とする[6]に記載の座席装置(10)。
[8]前記復元手段(110)は油圧シリンダーを有することを特徴とする[6]または[7]に記載の座席装置(10)。
[9]前記ガイドフレームは、前記メインフレームの補強部材を兼ねることを特徴とする[1],[2],[3],[4],[5],[6],[7]、または[8]に記載の座席装置(10)。
前記本発明は次のように作用する。
本発明に係る座席装置(10)によれば、リクライニングの際に、背凭れ(20)が傾動し、これに連動して座部(30)が移動する。
[1]の座席装置(10)が備える保持手段(60)は乗物の床に固定されている。この保持手段(60)は背凭れ(20)と座部(30)とを保持している。背凭れ(20)はその骨格となるシートバックフレーム(200)を有しており、このシートバックフレーム(200)を覆うようにクッション部材が装着されている。座部(30)はその骨格となるボトムフレーム(300)を有しており、このボトムフレーム(300)を覆うようにクッション部材が装着されている。シートバックフレーム(200)とボトムフレーム(300)とは連結手段(310)によって連結され、一体のメインフレームとなっている。
保持手段(60)は、これらシートバックフレーム(200)とボトムフレーム(300)とを保持することによって上記の背凭れ(20)と座部(30)を保持している。この保持手段(60)に保持されたメインフレームは、背凭れ(20)の通常の位置である背凭れ(20)が最も起立したときの基準位置から、背凭れ(20)が最も傾倒したときの最傾倒位置まで傾動できる。
リクライニングのために背凭れ(20)を傾動させると、背凭れ(20)が後方に向かって移動する。このときの移動量は制限手段によって所定量以内に制限されている。さらに、制限手段は、背凭れ(20)が傾動する際に背凭れ(20)と座部(30)との相対姿勢を維持すべく、背凭れ(20)と座部(30)との相対姿勢の変化を所定範囲内に制限している。
上記の連結手段(310)は後述する2つで1組をなすガイドフレーム(100)とともに制限手段を構成しており、連結手段(310)に連結されたシートバックフレーム(200)とボトムフレーム(300)とは連結部を中心にした回動が可能であり、それらの相対姿勢を変えることができる。ガイドフレーム(100)は、複数の貫通孔であるガイド孔(101,102,103)が形成された板状のフレームであり、メインフレームを両側から挟む位置に平行に配設され、メインフレームの補強部材を兼ねている。
ガイド孔(101,102,103)は、連結されたシートバックフレーム(200)とボトムフレーム(300)とのなす角度の変化、したがって、背凭れ(20)の背当て面と座部(30)の座面との成す角度の変化を所定の角度範囲内に制限する。これにより、シートバックフレーム(200)とボトムフレーム(300)との相対姿勢がほぼ維持される。また、ガイド孔(101,102,103)は、背凭れ(20)の傾動行程を限定して背凭れ(20)が後方に移動する移動量を所定量以内に制限する。この移動量は、シートバックフレーム(200)とボトムフレーム(300)とのなす角度の変化および傾動行程によって決まる。所定の角度範囲とは、例えば、6.6°である。
メインフレームないし連結手段(310)には、ガイドフレーム(100)の複数のガイド孔(101,102,103)にそれぞれ嵌入する嵌入部(133,313,320)が設けられている。背凭れ(20)が傾動するときは、これら嵌入部(133,313,320)がガイド孔(101,102,103)にガイドされながらスライドする。これにより、後方への背凭れ(20)の移動量を小さくできる。この移動量は、例えば15cmである。
また、背凭れ(20)と座部(30)との相対姿勢が維持されるので、背凭れ(20)に着座者の着衣が引っ張られることがなく、着衣の捲くれ上がりが生じない。また、背凭れ(20)と座部(30)との相対姿勢が維持されることは、背凭れ(20)をどのように傾倒しても、着座者の腰椎部に回転が生じないことになる。このため、背凭れ(20)および座部(30)に対する着座者の着座姿勢に変化が生じないので、腰椎部の回転に起因する腰椎部への負担が生じない。このため、着座者は安楽な姿勢のままで着座でき、着座時間が長時間になっても疲労の蓄積を防ぐことができる。
上記の複数のガイド孔(101,102,103)の形状は、メインフレームの変位態様が揺りかごの揺動様になるような形状に形成されている。したがって、リクライニングの際には、着座者が始めに背中を背凭れ(20)に押し付けて背凭れ(20)を傾動させる際にやや力を要するが、背凭れ(20)の傾倒が大きくなるにしたがって体重が自然に背凭れ(20)にかかるので、力の弱い着座者や小柄で体重の軽い着座者であっても比較的容易に背凭れ(20)を傾動させることができる。
[6]の座席装置(10)が備える復元手段(110)は、例えば、油圧シリンダーを有して成り、一端が保持手段(60)に連結されており、もう一端がボトムフレーム(300)に連結されている。復元手段(110)は、メインフレームが上記の基準位置以外の任意の位置にあるときは、メインフレームを基準位置まで復元させるように設定されている。また、復元手段(110)は動作をロックできるので、復元の途中であっても着座者は任意の位置に背凭れ(20)および座部(30)を固定できる。この復元およびロックは、例えば、日本人女性の体型パーセンタイル値5(身長147.4cm、体重40.6kg)から日本人男性の体型パーセンタイル95(身長178.1cm、体重73.9kg)までの範囲の着座者に対して可能である。
本発明に係る座席装置によれば、リクライニングのために背凭れを傾動させる際に後方への背凭れの移動量を制限しているので、後席の居住空間への背凭れの侵害が少ない。これにより、後席の着座者に圧迫感等の不快感を与えることがない。
また、背凭れと座部との相対姿勢の変化が制限されているので、背凭れと座部との相対姿勢をほぼ維持したままで背凭れの傾動ができる。これにより、背凭れを傾動しても常に着座者の安楽な姿勢を維持することができ、もって、リクライニング状態で長時間に亘って着座しても着座者は疲労することなく安楽な状態でいられる。
また、背凭れと座部との変位態様が揺りかごの揺動様であるので、力の弱い着座者や小柄で体重の軽い着座者であっても体重が有効に利用されて容易にリクラインできる。
さらに、相対姿勢がほぼ維持されるので、使用者が着座したままで背凭れを傾動した際に背凭れと座部との相対姿勢の変化に起因する衣服のずれ等が生じることなく、もって、着座者に不快感を与えることを防止することができる。
以下、図面に基づき本発明を代表する一実施の形態を説明する。
図1から図11までは本発明の一実施の形態を示している。
本実施の形態に係る座席装置10は、航空機や鉄道の旅客車両等の乗物用の座席装置であり、背凭れ20を傾動すると、この背凭れ20の傾動に連動して座部30も移動するリクライニング機能を有するものである。
図1は、本発明の実施の形態に係る座席装置の分解斜視図である。図2は、図1に示す座席装置の斜視図である。
図1および図2に示した座席装置10は航空機用の2人掛け座席装置である。座席装置10は、背凭れ20、座部30、サイドアームレスト40、センターアームレスト50を備えている。また、図2には航空機用の座席装置として、シートベルトも示されている。
図1に示すように、座席装置10はベースフレーム60(保持手段)を備えており、このベースフレーム60に背凭れ20および座部30が保持されている。ベースフレーム60には後述する2つで1組をなすスプレーダー100(ガイドフレーム)が取り付けられている。
左右の各サイドアームレスト40の内部には飲食物や書籍、その他の小物を載せることができるイン・アームテーブル80が出し入れ可能に装着されている。このイン・アームテーブル80を使用するときは、着座者はサイドアームレスト40の上部を開いてイン・アームテーブル80を取り出して、自身の前で載置面が水平になる位置まで倒せばよい。
また、サイドアームレスト40には腕を載せたときに指が触れる位置に操作レバー90が設けられている。この操作レバー90は、背凭れ20を後方に傾倒してリクライニングしたり、傾倒している背凭れ20を最も起立した元の位置(基準位置)に向かって戻したりするなど、背凭れ20の位置を調節する際に引くようにして操作するものである。この操作によって後述する油圧シリンダー110(復元手段)の動作が調節される。
図3は、図1におけるスプレーダーを取り付けたベースフレームを示す斜視図である。図4は、図3に示おけるスプレーダーとベースフレームの一部とを示す斜視図である。
図3に示すように、ベースフレーム60は、航空機の客室内の床に固定される脚部62と、当該脚部62に固定された補強部材61と、脚部62の上部に平行に配設されたシャフト63およびシャフト64とから成っている。シャフト63は金属の中空シャフトであり、座部30の前端側に配置されている。一方、シャフト64は座部30の後端部よりも後方に位置し、シャフト63よりも僅かに低い位置に配置されている(図10参照)。
スプレーダー100は1座席につき2つ使用されるので、2人掛けの座席装置である本実施の形態においては、2座席分である4本のスプレーダー100がシャフト63,64に固定されている。4本のスプレーダー100は全て同一形状であり、それぞれが平行に配置されている。左右両端のスプレーダー100はそれぞれサイドアームレスト40内に配置されており、中央の2本のスプレーダー100はセンターアームレスト50に隠れる位置に配置されている。
スプレーダー100は、全体の大まかな形状が三日月状である金属製の板状のフレームであり、シャフト63およびシャフト64の上に立てるように掛け渡して固定されている。スプレーダー100の一端部がシャフト63の上に固定されており、この一端部ともう一方の端部との間の中間部分がシャフト64に固定されている。中間部分からもう一方の端部までは上方に向かって弧状の形状を成している。
各スプレーダー100には3つの貫通した長孔であるガイド孔101,102,103が形成されている。ガイド孔101は、シャフト64に固定された中間部分よりも高い位置にある先端部に弧状に形成されている。ガイド孔102は、中間部分から上記ガイド孔101が形成された先端部に向かって弧状に形成されている。
ガイド孔103はシャフト63に固定された端部から上記の中間部に向かって直線状に形成されている。このガイド孔103はボトムフレーム300の移動をガイドする。シャフト63には油圧シリンダー110の一端部が取り付けられている。油圧シリンダー110の取り付け位置等に関する説明は後述する。
これらガイド孔101,102,103の位置や形状によって背凭れ20の傾動行程が限定される。これにより、後述するようにスプレーダー100および連結板310によって連結されたシートバックフレーム200とボトムフレーム300とのなす角度の変化、すなわち、背凭れ20の背当て面と座部30の座面との成す角度の変化を所定の角度範囲内に制限してシートバックフレーム200とボトムフレーム300との相対姿勢を維持することができる。所定の角度範囲とは、例えば6.6°であり、基準位置におけるシートバックフレーム200とボトムフレーム300とのなす角度を96.9°とすると最傾倒位置での角度は103.5°である。シートバックフレーム200とボトムフレーム300とのなす角度の変化は、後方に移動する背凭れ20の移動量に係っている。
また、限定された傾動行程によって、連結されたシートバックフレーム200とボトムフレーム300とからなるメインフレームが傾動する際のメインフレーム全体の変位態様が揺りかごの揺動のように弧状になる。さらに、傾動の際に、後方に移動する背凭れ20の上部20uの移動量を所定量以内に制限することができる。この所定量は、例えば後述するように13cmである。なお、背凭れ20のうち上部20uが最も大きく後方へ移動するので、制限は上部20uの移動量に対して定める。
図5は、背凭れの構造を示す分解斜視図である。
上記の背凭れ20は骨格となる金属製のシートバックフレーム200を内蔵しており、このシートバックフレーム200を覆い被せるように背凭れ20の背面部および背当て部が装着されている。背当て部にはクッション部材が使用されており、その表面である背当て面は、人間工学に基づいて着座者に安楽感を齎す形状に形成されている。また、クッション部材の硬さ等も安楽感を齎すように選択されている。シートバックフレーム200の下端部210は、上記のスプレーダー100および後述する金属製の連結板310(連結手段)に連結されている。
スプレーダー100は、ガイド孔101の部分でカラー131、ボルト132、ベアリング133(嵌入部)、座金134等を介して下端部210に連結されている。スプレーダー100が下端部210に連結された状態では、ベアリング133がガイド孔101に嵌入している。
下端部210の先端部には貫通孔221があり、この部分に座金222、カラー223、およびピン224によって連結板310の上端部が連結されている。これにより、シートバックフレーム200は連結板310との連結部分で、ピン224を回動の中心軸とする回動が可能である。
また、連結板310のこの連結部分は、後述するようにスプレーダー100のガイド孔102が形成された部分とも連結されている。シートバックフレーム200が連結板310によって後述のボトムフレーム300に連結され、ボトムフレーム300とともにスプレーダー100に連結された後は、連結板310との連結部分でのシートバックフレーム200の変位は所定の範囲内に制限される。
図6は、図5における連結板とともに示すボトムフレームの分解斜視図である。
上記の座部30は骨格となる金属製のボトムフレーム300を内蔵している。ボトムフレーム300は、クッション部材を装着する装着フレーム301と、この装着フレーム301を金具によって取り付けて、保持させるためのシャフト330,340を有している。
クッション部材の表面である座面は人間工学に基づいて着座者に快適な座り心地を齎す形状に形成されている。また、クッション部材の硬さ等も快適な座り心地を齎すように選択されている。
シャフト330およびシャフト340は平行に配設されており、シャフト340は座部30の前寄りに配置されている。シャフト330,340はそれぞれ両端部に上記の連結板310が固定されている。連結板310は、上記の上端部と異なる一端部をボルト、ナット等によってシャフト340に取り付けられている。この一端部には貫通孔318が開いている。この貫通孔318の位置にはベアリング320(嵌入部)がカラー319、座金321およびボルト323によって取り付けられている。
このベアリング320は、図4および図5に示したガイド孔103に嵌入する部分である。このベアリング320および上記のベアリング133は、背凭れ20が傾動するときに、それぞれガイド孔103,101内をスムーズにスライドする。
また、連結板310はシャフト330に対してもボルト、ナット等によって取り付けられている。連結板310は、このシャフト330との取り付け位置から後方に向かって上記の上端部まで斜め上方に延びている。
この上端部は、上記のようにシートバックフレーム200に連結されている。また、貫通孔311が開いており、ベアリング313(嵌入部)がスペーサ312、座金314、ピン315およびボルト316によって取り付けられている。このベアリング313は、図3ないし図5に示したスプレーダー100のガイド孔102に嵌入する部分であり、背凭れ20が傾動するときには、ガイド孔102内をスムーズにスライドする。装着フレーム301の後部が取り付けられるシャフト330には上記のように油圧シリンダー110の一端が連結されている。
図7は、図3における油圧シリンダーの取り付け部分を拡大して示す拡大斜視図である。
ベースフレーム60のシャフト63には油圧シリンダー110のロッド117を支持するための軸受け140が取り付けられている。この軸受け140は、シャフト63に固定された軸受け枠144に支持されている。軸受け140は、軸受け枠144に支持された状態で自身の軸心を中心にして回転できる。軸受け140には軸心に直交する方向に軸受け孔141が貫通している。
ロッド117の先端部118は螺子が切られた螺子部であり、この螺子部の中間にストッパー119が設けられている。ロッド117は、ストッパー119よりも先の部分が軸受け孔141に挿入され、ナット142と座金143とによって軸受け140に固定されている。ロッド117はこの軸受け140を介して操作ケーブル120に連結されている。
操作ケーブル120は油圧シリンダー110の動作を調節するためのものであり、シャフト63の内部を通ってサイドアームレスト40の内部に至り、上記の操作レバー90に接続されている(図3参照)。この操作レバー90の操作をすることにより、油圧シリンダー110の動作をロックしたり、また、動作のロック状態を解除したりすることができる。
油圧シリンダー110のもう一方の端部111はボトムフレーム300のシャフト330に連結されている。シャフト330には連結金具150が固定されている。この連結金具150は、先端に貫通孔が形成された板状の連結部151を有している。油圧シリンダー110の端部111には、連結部151を挟むための間隙112が形成されており、この間隙112に連結部151を挟んだ状態でボルト115とナット116とによって固定されている。
メインフレームは、背凭れ20が最も起立した基準位置から最も傾倒した最傾倒位置まで傾動できる。メインフレームが基準位置にないときは、油圧シリンダー110はメインフレームを基準位置に復元するように動作する。メインフレームが基準位置にある場合には、操作レバー90の操作によって油圧シリンダー110のロックを解除してから、油圧シリンダー110からの復元方向の力に逆らって背凭れ20を押すことにより、すなわち背凭れ20を傾倒させる方向に力を加えることにより、背凭れ20を最傾倒位置までの任意の位置まで傾動させることができる。
また、油圧シリンダー110はメインフレームの位置にかかわらず、基準位置から最傾倒位置までの任意の位置でロックすることができる。油圧シリンダー110をロックしたときは、油圧シリンダー110による復元のみならず外力によるシートバックフレーム200の傾動もロックされるので、背凭れ20および座部30の状態が固定される。
上記のような油圧シリンダー110の復元およびロックは、例えば、Government Consumer Safety Research によるADULTDATA(The Handbook of Adult Anthropometric and Strength Measurements)に掲載された日本人の体型パーセンタイルで示した場合、日本人女性の体型パーセンタイル値5(身長147.4cm、体重40.6kg)から日本人男性の体型パーセンタイル値95(身長178.1cm、体重73.9kg)までの範囲(表1参照)の着座者に対して特に有効に機能する性能を有するものである。これにより、体重の軽重にかかわらずほとんど全ての着座者に対応することができる。
Figure 2005211091
以上説明したように、座席装置10は、リクライニングの際に相対姿勢をほぼ維持した状態で揺りかごの揺動のように弧状に傾動できる。
次に、図8から図10までならびに図12および図13を参照しながら本実施の形態と従来の座席装置とにおけるリクライニングの前後の着座者の着座姿勢を比較して説明する。
図8は、着座者が自然に生理的に前湾した姿勢で安楽に着座している状態を説明する説明図である。図9は、本実施の形態におけるリクライニングの前後の着座者の着座姿勢を示す模式図である。図10は、本実施の形態におけるリクライニングの前後の着座者の腰椎部付近の変化を説明する説明図である。図12は、従来の座席装置におけるリクライニングの前後の着座者の着座姿勢を示す模式図である。図13は、従来の座席装置におけるリクライニングの前後の着座者の腰椎部付近の回転を説明する説明図である。
図8に示した座席装置10は、背凭れ20が基準位置にある場合を示している。この状態の座席装置10は、着座者の骨盤400付近を2方向からサポートして着座者に安楽感を与えている。
一方向からのサポートは、背凭れ20の下部による矢印A方向へのサポートである。これによって着座者の腸骨401、および第3腰椎と第4腰椎の付近がサポートされている。もう一つの方向からのサポートは、座部30の後端部による矢印B方向へのサポートである。これによって着座者の仙骨402がサポートされている。
このようなサポートは、人間工学的な解析に基づいて形成された背凭れ20の背当て面の形状および座部30の座面の形状、並びに背凭れ20と座部30との相対姿勢から得られている。これにより、着座者は自然に生理的に前湾した安楽な姿勢で着座できる。
図12には、前後に配設された2つの従来の座席装置10Aが示されており、前方の座席装置10Aには背凭れ20Aを基準位置まで起こした状態で乗客が着座している。この状態は、図8を参照して説明した状態と同一であり、着座者が安楽感を得られる姿勢で着座している状態である。
後方の座席装置10Aには背凭れ20Aを傾倒したリクライニング状態で乗客が着座している。この状態では、大腿部が延びている方向と上半身が起きている方向との成す角度が前方の座席装置10Aに着座している着座者の角度と明らかに異なっている。
また、ベースフレームの脚部62Aが床70に固定されている位置を基準にして後方への背凭れ20Aの移動量を見ると、リクライニング状態では背凭れ20Aの上部が大きく後方に移動していることがわかる。この移動量は15cm(約6インチ)から28cm(約11インチ)が一般的である。これにより、リクライニング状態にある座席装置10Aの直後の座席装置に着座している着座者の居住空間が大きく侵害されることになる。
この着座者の着座姿勢の違いが図13に示されている。着座者の着座姿勢が変化しても、着座者の骨盤400の位置は変わっていないが、骨盤400に繋がっている腰椎410が骨盤400との接続部分を中心にして回転するように移動していることがわかる。これにより、リクライニング状態の着座者の姿勢はリクライニング以前の自然に生理的に前湾した安楽な姿勢ではなくなり、腰椎410付近に負荷が掛かる姿勢になるので、この姿勢が長時間続くと返って疲労が蓄積することになる。
このような、着座姿勢の変化は、背凭れ20Aと座部30Aとの相対姿勢が安楽感を齎す基準位置での相対姿勢から大きく変化してしまうことに起因している。具体的には、背凭れ20Aの背当て面と座部30の座面とのなす角度が、基準位置での角度から大きく開いてしまうからである。
一方、図9は、本実施の形態にかかる座席装置10が前後に2つ配設された様子を示しており、前方の座席装置10には背凭れ20を基準位置まで起こした状態で乗客が着座している。この状態は、図8について説明した状態と同一であり、着座者が安楽感を得られる姿勢で着座している状態である。
後方の座席装置10には背凭れ20を傾倒したリクライニング状態で乗客が着座している。この状態を見ると、図12の座席装置10Aの場合とは異なり、大腿部が延びている方向と上半身が起きている方向との成す角度には、それほどの変化がないことがわかる。これは、メインフレームを基準位置から最傾倒位置まで傾倒してもシートバックフレーム200とボトムフレーム300との相対姿勢の変化が大きくないので、背凭れ20と座部30との相対姿勢が安楽感を齎す基準位置での相対姿勢からほとんど変わっていないことによる。
また、ベースフレーム60の脚部62が床70に固定されている位置を基準にして後方への背凭れ20の移動量を見ると、図12の座席装置10Aに比して、リクライニング状態での移動量が小さいことがわかる。本実施の形態では、この移動量を上記の一般的な15cmよりも小さい値、例えば、13cm(約5インチ)に制限して、1座席分の座席装置10と居住空間とが占める占有スペースを減少させても安楽感に影響を与えることなく良好な居住性を提供することができる。
さらに、リクライニング状態にある座席装置10の背凭れ20が後方の居住空間へ侵入する度合いを明らかに減少させることができる。これにより、前方の席がリクライニング状態にあるときに後席の着座者が感じる圧迫感等の不快感を減少させることができる。
この着座者の着座姿勢の違いが図10に示されている。シートバックフレーム200の傾動行程がスプレーダー100のガイド孔101とガイド孔102とによって制限されているので、基準位置から背凭れ20を傾倒するときに後方に向かう背凭れ20の上部の移動量が少ない量に制限されていることがわかる。
また、図9を併せて参照すると、ガイド孔101とガイド孔102とによる制限は、メインフレームの動きを揺りかごの揺動のように弧状に制限していることがわかる。このため、背凭れ20を傾倒してリクライニングしても、骨盤400の位置が僅かに高くなるとともに着座者がやや上向きになるだけであり、従来技術に見られるような腰椎部での回転が生じない。これにより、着座者自身の姿勢は基準位置での安楽な着座姿勢とほぼ同じ姿勢が常に維持されるので、安楽感がそのまま持続される。したがって、リクライニング状態での着座が長時間に亘っても、着座者にかかる負担が少ないので、着座者に蓄積する疲労が少ない。
さらに、リクライニングの際には、着座者が油圧シリンダー110のロックを解除した状態で先ず背中を背凭れ20に押し付けて背凭れ20を傾動させるが、背凭れ20の傾倒が大きくなるにしたがって着座者の体重が自然に背凭れ20にかかるので、力の弱い着座者や小柄で体重の軽い着座者であっても比較的容易に背凭れ20を傾動させることができる。
また、シートバックフレーム200とボトムフレーム300との相対姿勢が維持されていることによって着座者の着座姿勢が維持されることは、背凭れ20と着座者の背中とのずれがほとんどないことになり、もって、背凭れ20を傾倒する際に着座者の着衣が捲くれ上がることがない。
図11は、本実施の形態にかかる座席装置の背凭れおよび座部それぞれの角度変化を説明する説明図である。
人間が座席装置10に着座したときに、どのような着座姿勢になるかによって安楽感や長時間座ったときの疲労の蓄積度が異なってくる。人間が座席装置10に着座した際に安楽感を得られる姿勢は、上半身が自然に生理的に前湾した姿勢である。着座姿勢は座席装置10の背凭れ20や座部30の形状、硬さ等にも影響されるが、最も影響するのは背凭れ20の背当て面21と座部30の座面31との成す角度である。
これらの角度には安楽姿勢の推奨値が確認されている(Diffrient, n., A. R. Tilley and J. C. Bardagjy, 1978: Humanscale
1/2/3. The MIT Press, Cambridge)。これによると、垂直からの背当て面角度および水平からの座面角度はそれぞれ、
背当て面角度>28°
座面角度>15°
である。
本実施の形態においては、背当て面角度および座面角度をそれぞれ、
背当て面角度<31°
座面角度<19°
の範囲で変位可能であり。背凭れ20と座部30との相対姿勢の変化を、すなわち、シートバックフレーム200とボトムフレーム300とのなす角度の変化を、上記所定の角度範囲に制限し、かつ、背当て面角度および座面角度を上記の推奨値を満たすようにガイド孔101,102,103の位置および形状等を定めることによって、着座者は如何なるリクライニング状態であっても長時間に亘って安楽に着座していることができる。
なお、本実施の形態によれば、リクライニングの際に後席側に移動する背凭れ上部の移動する量が従来の座席装置よりも小さいので、1座席分の座席装置本体と居住空間との占める占有スペースを狭くすることができる。すなわち、座席装置間の取り付けピッチを狭くすることができる。このため、航空機や車両等の限られた空間での座席数を増やすことができ、もって、採算性の向上にもつながることとなる。例えば、従来の航空機のエコノミークラス座席よりも1クラス上のいわゆるプレミアムエコノミー座席は通常、864mm(34インチ)から990mm(39インチ)のピッチで配設されるが、本実施の形態はこのピッチを狭めたプレミアムエコノミー座席用の座席装置として好適である。
本発明の実施の形態に係る座席装置の分解斜視図である。 図1に示す座席装置の斜視図である。 図1におけるスプレーダーを取り付けたベースフレームを示す斜視図である。 図3におけるスプレーダーとベースフレームの一部とを示す斜視図である。 背凭れの構造を示す分解斜視図である。 図5における連結板とともに示すボトムフレームの分解斜視図である。 図3における油圧シリンダーの取り付け部分を拡大して示す拡大斜視図である。 着座者が自然に生理的に前湾した姿勢で安楽に着座している状態を説明する説明図である。 本実施の形態におけるリクライニングの前後の着座者の着座姿勢を示す模式図である。 本実施の形態におけるリクライニングの前後の着座者の腰椎部付近の変化を説明する説明図である。 本実施の形態にかかる座席装置の背凭れおよび座部それぞれの角度変化を説明する説明図である。 従来の座席装置におけるリクライニングの前後の着座者の着座姿勢を示す模式図である。 従来の座席装置におけるリクライニングの前後の着座者の腰椎部付近の回転を説明する説明図である。
符号の説明
10…座席装置
10A…座席装置
20…背凭れ
20A…背凭れ
20u…上部
21…背当て面
30…座部
30A…座部
31…座面
40…サイドアームレスト
50…センターアームレスト
60…ベースフレーム
61…補強部材
62…脚部
62A…脚部
63…シャフト
64…シャフト
70…床
70A…床
80…イン・アームテーブル
90…操作レバー
100…スプレーダー
101…ガイド孔
102…ガイド孔
103…ガイド孔
110…油圧シリンダー
111…端部
112…間隙
115…ボルト
116…ナット
117…ロッド
118…先端部
119…ストッパー
120…操作ケーブル
131…カラー
132…ボルト
133…ベアリング
134…座金
140…軸受け
141…軸受け孔
142…ナット
143…座金
144…軸受け枠
150…連結金具
151…連結部
200…シートバックフレーム
210…下端部
221…貫通孔
222…座金
223…カラー
224…ピン
300…ボトムフレーム
301…装着フレーム
310…連結板
311…貫通孔
312…スペーサ
313…ベアリング
314…座金
315…ピン
316…ボルト
318…貫通孔
319…カラー
320…ベアリング
321…座金
323…ボルト
330…シャフト
340…シャフト
400…骨盤
401…腸骨
402…仙骨
410…腰椎

Claims (9)

  1. 背凭れと座部とを保持する保持手段を備え、前記背凭れの傾動と前記座部の移動とが連動する座席装置において、
    前記背凭れが傾動する際に、後方に移動する前記背凭れの移動量を所定量以内に制限するとともに、前記背凭れと前記座部との相対姿勢の変化を所定範囲内に制限する、前記保持手段に設けられた制限手段を備えたことを特徴とする座席装置。
  2. 前記制限手段は、前記背凭れを構成するシートバックフレームと前記座部を構成するボトムフレームとを連結してメインフレームを形成する連結手段、および前記連結された前記シートバックフレームと前記ボトムフレームとのなす角度の変化を所定の角度範囲内に制限して前記相対姿勢を維持するとともに前記背凭れの傾動行程を限定して前記移動量を前記所定量以内に制限する複数のガイド孔が形成されたガイドフレームを有し、
    前記メインフレームないし前記連結手段は、前記ガイドフレームの複数のガイド孔にそれぞれ嵌入して前記複数のガイド孔内をスライド可能な複数の嵌入部を有することを特徴とする請求項1に記載の座席装置。
  3. 前記ガイドフレームは2つで1組をなし、前記メインフレームを両側から挟む位置に平行に配設されたことを特徴とする請求項2に記載の座席装置。
  4. 前記複数のガイド孔は、前記メインフレームの変位態様を揺りかごの揺動様にガイドする形状に形成されたことを特徴とする請求項2または3に記載の座席装置。
  5. 前記複数のガイド孔は、前記背凭れが後方に傾動する際に、前記メインフレーム全体を前方に移動させることによって前記後方への前記背凭れの移動量を小さくするように構成したことを特徴とする請求項4に記載の座席装置。
  6. 前記保持手段と前記メインフレームとに連結され、当該メインフレームを任意の位置から前記背凭れが最も起立したときの基準位置まで復元させるとともに任意の位置にて前記復元のロックが可能な復元手段を備えたことを特徴とする請求項2,3,4、または5に記載の座席装置。
  7. 前記復元手段は、日本人女性の体型パーセンタイル値5から日本人男性の体型パーセンタイル値95までの範囲の着座者に対して前記復元およびロックが可能なことを特徴とする請求項6に記載の座席装置。
  8. 前記復元手段は、油圧シリンダーを有することを特徴とする請求項6または7に記載の座席装置。
  9. 前記ガイドフレームは、前記メインフレームの補強部材を兼ねることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7、または8に記載の座席装置。
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