JP2005211086A - 歩行訓練装置 - Google Patents

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亮吉 平田
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Abstract

【課題】 実際の歩行と同様に立位歩行時の床反力を受けることができ、訓練者の歩行の位相に応じ股・膝・足関節を協調動作したり、歩幅を拡大、縮小したり、歩行周期を延長、短縮したりする訓練を安全に実施することができる歩行訓練装置を提供する。
【解決手段】 歩行パターン生成部3は、歩行パターンデータ記憶部4に予め記憶されている基本的な歩行パターン10の任意の時点での訓練者11の関節角度と訓練者11の下肢長とを基に訓練者11の下肢の位置を計算し、訓練者11の下肢の位置に応じて力センサ5により計測された力センサデータを変更し、訓練者11の下肢の位置と変更された力センサデータとを基に下肢駆動部7への指令値を決定し、コントローラ2は指令値に応じて下肢駆動部7を駆動する。
【選択図】図1

Description

本発明は、運動機能や脳機能などに傷害を持つ患者を対象とし、リハビリテーションを行う患者の状態を計測し、患者の状態に応じて歩行運動を実施させる歩行訓練装置に関するものである。
従来の歩行訓練装置は、アームと基部とから成る駆動装置と、それを制御する制御装置とを備え、制御装置内の仮想床面生成部が、臥位状態の患者の歩行運動に適した仮想床面に対応する仮想床反力と遊脚時の仮想重量を生成している(例えば、特許文献1参照)。
以下に図を用いて簡単に説明する。図10において、111はベースであり、112はその上に固定された基部である。113、114、115は駆動軸であり、116、117はリンク、118は力センサ、119は把持部である。
駆動軸113は基部112に内蔵されたモータによって駆動され、リンク116を旋回することができる。駆動軸114は基部112に内蔵されたモータによって駆動され、リンク116の中の動力伝達機構を介して動力が伝えられてリンク117をリンク116に対して旋回することができる。
駆動軸115は基部112に内蔵されたモータによって駆動され、リンク116、117の中の動力伝達機構を介して動力が伝えられて把持部119をリンク117に対して旋回することができる。駆動軸115と把持部119の間には力センサ118が設けられており、把持部119と駆動軸115の間に作用する力が検出されて力信号Fを出力する。 また基部112に設けられている駆動軸113、114、115用のモータには回転センサが内蔵されており、駆動軸113、114、115の回転位置、回転速度、回転加速度のいずれかが検出できるようになっている。把持部119には横臥した人の下腿が載せて固定され、足裏に対面する部位が足裏面の力を受けるようになっている。駆動軸113、114、115と、リンク116、117、力センサ118、把持部119とでアームを成しており、同じ構成のアームが基部112に2個設けられて、患者の2本の下腿を支え、訓練できるようになっている。そして、2個のアームと、基部112、ベースとで駆動装置110を成している。
次に駆動装置110の動作を制御する制御装置120について説明する。制御装置120は仮想床面生成部121と、軌道教示部122、負荷情報変換部123、肢体駆動部124、仮想重力設定部125から構成されている。仮想床面生成部121は患者の脚の長さと健常者の歩行軌道パターンから仮想床面f1を求め、その面に沿って移動させるための位置指令Psを出力する。
軌道教示部122は、位置指令Psを受けて肢体駆動部124の運動軌道を指令する軌道指令T1を出力する。負荷情報変換部123は、力センサ118の力信号Fと、軌道教示部122の軌道指令T1、肢体駆動部124から入力する駆動軸113、114、115の位置と速度、加速度のいずれかの運動情報V2から、運動指令S1を生成して出力する。肢体駆動部124は駆動軸113、114、115の位置と速度、加速度のいずれかの運動情報V1と運動指令S1を受けて駆動軸113、114、115へのトルク指令Tsを生成する。駆動軸113、114、115は、肢体駆動部124から受けるトルク指令Tsに応じた駆動トルクを発生して旋回し、駆動軸113、114、115に内蔵する回転センサにより運動情報V1を出力する。なお、力信号Fには、患者の足が仮想床面f1に着地する際に生じる仮想床反力vFや遊脚時における仮想脚自重vFが含まれており、それによって仮想進行方向FFに向かって歩行する際の負荷が患者に与えられる。
このように、従来の歩行訓練装置は、仮想床面に対する仮想床反力と遊脚時の仮想重量を生成し、実際の歩行運動に即した訓練を臥位にて実施できるのである。
一方、従来の利用者応答型運動装置は、基準位置からの利用者の位置偏差に対応した速度で可動面を駆動することにより、利用者の速度に迅速に追随して可動面を移動させている。また、位置偏差が0になると可動面の速度を0とするため、利用者の可動面上の位置が基準位置より後方に行くことを防止でき、可動面からの利用者の転落を防止している(例えば、特許文献2参照)。
以下に図を用いて簡単に説明する。図11において、201は無端軌道ベルト、202は支持板、203はフレーム、204はローラ、205はモータ、206はモータ駆動装置、207は利用者意思読取装置、208は距離測定器、209は制御情報表示装置、210は利用者、212は手摺である。フレーム203に2つのローラ204が取り付けられ、2つのローラ204の間に無端軌道ベルト201が架けられている。
利用者210は無端軌道201の上面(可動面)上を速度Vhで歩行する。可動面は利用者210が歩行する向きと反対向きに速度Vhで移動する。便宜上、利用者210の進行方向(図中右向き)を正の方向とする。すると、可動面の向きを含めた速度は−Vmとなる。利用者210は、フレーム203に対してVh−Vmの速度で移動することになる。
利用者210の両側には、フレーム203に取り付けられた手摺212が配置されている。無端軌道ベルト201の可動面の下方には歩行路長Lの全範囲で利用者210の体重を支える支持板が202が配置されている。一方のローラ204に、プーリを介してモータ205から回転力が与えられる。モータ205は、モータ駆動装置206により駆動される。
利用者210の前方に超音波センサまたは光学センサ等から構成される距離測定器208が配置されている。距離測定器208は、基準位置Oからの利用者210の位置偏差Δxを計測し、利用者意思読取装置207に位置偏差Δxに対応した位置偏差情報を送出する。利用者210が基準位置よりも前方にいる場合、位置偏差Δxは正となる。利用者意思読取装置207は利用者の位置偏差情報に基づいて無端軌道ベルト201の可動面の好ましい移動速度を決定し、モータ駆動装置206にモータ制御信号を送出する。さらに、制御情報表示装置209に対して、モータ制御信号に対応した加減速情報を送出する。
制御情報表示装置209は、利用者意思読取装置207から与えられた加減速情報に基づいて、加減速の状態を利用者210に視認可能に表示する。
次に、図11に示す利用者応答運動装置の動作を説明する。利用者210が可動面上の基準位置Oよりも後方(図11において左側)から可動面上に上がり、前方に配置した距離測定器208に向かって歩行または走行を開始する。
距離測定器208は基準位置Oから利用者210までの距離、即ち位置偏差Δxを計測する。利用者210が基準位置Oより前方に居る状態での位置偏差Δxを正、基準位置Oより後方に居る状態での位置偏差Δxを負とする。
利用者210が基準位置Oよりも前方に進むと位置偏差Δxが正になる。利用者意思読取装置207は、位置偏差Δxが正になったことを検出すると、モータ駆動装置206に対してモータ回転開始の指示をする。モータ駆動装置206がモータ205に駆動信号を送出し、モータ205が回転を開始して無端軌道ベルト201が回転を始める。
このように、特許文献2の利用者応答型運動装置は、可動面の移動速度を利用者の種々の進行速度に追従して変化させ、万一歩行が停止しても可動面からの利用者の転落を防止することができる。
特開2000−102576号公報 特開平10−113367号公報
特許文献1の歩行訓練装置は、仮想床面に対する仮想床反力と遊脚時の仮想重量を生成し、実際の歩行運動に即した訓練を臥位にて実施できるが、仮想床面と水平方向(歩幅方向)の力を制御していないため、柔軟制御における肢体駆動部の目標位置がその動作範囲外や特異点になることがあり、動作が不安定になり危険であるという問題点があった。また、訓練者は立位歩行時の床反力を受けることができないという問題点があった。さらに、歩幅を拡大、縮小したり、歩行周期を延長、短縮したりする訓練ができないという問題があった。
一方、特許文献2の利用者応答型運動装置は、可動面の移動速度を利用者の種々の進行速度に追従して変化させ、万一歩行が停止しても可動面からの利用者の転落を防止できるが、歩行の位相に応じ股・膝・足関節を協調動作したり、歩幅を拡大、縮小したり、歩行周期を延長、短縮したりする訓練ができないという問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、実際の歩行と同様に立位歩行時の床反力を受けることができ、訓練者の歩行の位相に応じ股・膝・足関節を協調動作したり、歩幅を拡大、縮小したり、歩行周期を延長、短縮したりする訓練を安全に実施することができる歩行訓練装置を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明は、次のように構成したのである。
請求項1に記載の発明は、訓練者の肢体に装着する装着部と、前記装着部に取り付けられた力センサと、前記装着部を駆動する下肢駆動部と、前記下肢駆動部の角度を検出する角度センサと、前記訓練者の両下肢を協調させて動作させる歩行パターンを生成する歩行パターン生成部と、前記歩行パターンを記憶する歩行パターンデータ記憶部と、前記下肢駆動部に動作指令を与えるコントローラとを備え、前記力センサおよび前記角度センサのセンシング情報をもとに前記下肢駆動部の動作を制御し、その動作により前記訓練者の肢体を前記歩行パターンに沿って繰り返し動作させる歩行訓練装置において、前記歩行パターン生成部は、前記歩行パターンデータ記憶部に予め記憶されている基本的な歩行パターンの任意の時点での前記訓練者の関節角度と前記訓練者の下肢長とを基に訓練者の下肢の位置を計算し、前記訓練者の下肢の位置に応じて前記力センサにより計測された力センサデータを変更し、前記訓練者の下肢の位置と前記変更された力センサデータとを基に下肢駆動部への指令値を決定し、前記コントローラ、は前記指令値に応じて下肢駆動部を駆動することを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の発明は、前記歩行パターンの歩幅を調整する歩幅変更スイッチを備えることを特徴とするものである。
また、請求項3に記載の発明は、前記歩行パターンの周期を調整する歩行周期変更スイッチを備えることを特徴とするものである。
また、請求項4に記載の発明は、前記訓練者に対し画像を提示する視覚提示手段と、音を提示する聴覚提示手段と、振動を提示する振動提示手段とを備えることを特徴とするものである。
また、請求項5に記載の発明は、前記訓練者の訓練状況を判断し、前記視覚提示手段と前記聴覚提示手段と前記振動提示手段とを選択的あるいは並行して用いて前記訓練者へ歩行動作のタイミングを提示する訓練状況判断部を備えることを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によると、下肢駆動部の目標位置を常にその動作範囲内に設定でき、安全に歩行訓練を行なうことができる。
また、請求項2に記載の発明によると、歩行パターンの歩幅を調整することで、訓練者がその障害レベルに応じた歩幅で訓練を実施することができる。
さらに、請求項3に記載の発明によると、歩行周期を調整することで、訓練者がその障害レベルに応じた歩行周期で訓練を実施することができる。
また、請求項4および5に記載の発明によると、運動のタイミングを提示することで、訓練者が歩行周期に応じ股・膝・足関節を協調させて動作させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態の歩行訓練装置のシステム構成を示す図である。1は歩行訓練装置、2はコントローラ、3は基本となる歩行パターン10を基に歩行訓練用の歩行パターンを生成する歩行パターン生成部、4は歩行パターン10を記憶する歩行パターンデータ記憶部、5は訓練者11の発生する力を検出する力センサである。7は訓練者11の股・膝・足関節を駆動する下肢駆動部で大腿アーム、下腿アームからなる。6は下肢駆動部7の各アームの角度を検出する角度センサ、8は訓練者11の大腿に装着する大腿装着部、9は訓練者11の下腿に装着する下腿装着部である。
なお、図においては簡略化のため下肢駆動部、角度センサおよび装着部を片脚分しか示していないが、本歩行訓練装置は両脚分の下肢駆動部、角度センサおよび装着部を備える。
11は訓練者、12は医師や理学療法士が訓練パラメータを入力する操作パネル、13は訓練者11が足で蹴ることで動くベルトを持つ歩行面である。
続いて座標系について説明する。図2は、本発明の第1の実施の形態の歩行訓練装置の座標系と、下肢駆動部7の大腿アーム、下腿アーム、および訓練者11の肢体の位置関係を示している。鉛直方向をX座標、水平方向をZ座標とし、下腿アームの基軸を原点としている。
14は大腿アーム付け根と下腿アーム付け根とのZ軸方向オフセットoffset1、15は大腿アーム付け根と下腿アーム付け根とのX軸方向オフセットoffset2、16は大腿アーム付け根と股関節とのZ軸方向オフセットoffset3、17は大腿アーム付け根と股関節とのX軸方向オフセットoffset4、18は下腿アーム先端と下腿中心とのZ軸方向オフセットoffset5、19は下腿アーム先端位置から足底までのオフセットL3、20は股関節、21は股関節角度hip、22は膝関節角度kneeである。足関節駆動部の角度は足関節角度ankleとする。
次に、歩行パターン生成部3での処理の流れについて説明する。図4は、本発明の第1の実施の形態の歩行パターン生成部3のフローを示す図である。
歩行パターン生成部3が、歩行訓練用の歩行パターンを生成するためには、予め下記の(1)〜(2)の事前準備が必要である。
(1)健常者の股・膝・足関節に角度計を装着して、歩行動作時の関節角度データを取得しておく。また歩行動作の1周期の時間Tも計測する。
(2)訓練者11の大腿長さL1(股関節から膝関節までの長さ)、下腿長さL2(膝関節から足底までの長さ)を計測する。
事前準備後、下記のいずれかの方法で訓練者11の大腿長さ、下腿長さに応じた歩行パターン10を、歩行1周期分の各関節角度の時系列データとして歩行パターンデータ記憶部4に記憶する(S0)。
すなわち、一定時間ごとの各関節角度を直接記憶する(方法1)か、図3に示すように各関節角度を股関節角度hip=f(t)、膝関節角度knee=g(t)、足関節角度ankle=h(t)のように1歩行周期Tにおける時点t[%]に関する関数として記憶する(方法2)。
訓練実行中においては、歩行周期Tにおける現在の時点t1[%]を決定する(S1)。コントローラ2が下肢駆動部7に対し指令を出力する間隔をTsとすると、歩行周期TをTsで除算することで歩行1周期の時間分割数Nを以下の式で求めることができる。
N=T/Ts …(式1)
よって、Tsごとに整数aを0からカウントアップすることでt1[%]を以下のように求めることができる。なお、aがNより大きくなると再び0からカウントアップする。
t1=Ts/T × a × 100 …(式2)
そして、上述の方法1あるいは方法2によって歩行パターンデータ記憶部4に記憶されたデータより、時点t1[%]での股関節角度hip[rad]、膝関節角度knee[rad]、足関節角度ankle[rad]を取り出す(S2)。前述の方法1のようにデータを直接記憶している場合はt1[%]に対応するデータを取出す。方法2のようにデータを関数化している場合は股関節角度 hip=f(t1)、膝関節角度 knee=g(t1)、足関節角度 ankle=h(t1)として各関節角度を計算する。
続いて、各関節角度から下腿アームの先端位置を順運動学により計算する(S3)。記憶された訓練者11の大腿長さL1、下腿長さL2、下腿アームの先端位置から足底までのオフセットL3より、下腿アームの先端のX座標は下記のように計算できる。なお大腿アームの角度は股関節角度hip[rad]とする。
L1×cos(hip)+(L2−L3)×cos(hip-knee-π/2)−offset2+offset4 …(式3)
また下腿アームの先端のZ座標は下記のように計算できる。
L1×sin(hip)+(L2−L3)×sin(hip-knee-π/2)+offset1+offset3 …(式4)
続いて下腿アームの先端位置によって力センサ5の出力データを変更し、その変更に基づく下腿アーム先端位置の変位量の計算を行なう(S4)。図5は、下腿アームの先端位置に応じて力センサ5の出力データを変更する様子を示す図である。
歩行訓練装置の座標系のZ軸方向に変換された力センサデータをF0、下腿アームの先端のZ座標をzとし、訓練者11が直立した時の下腿アームの先端のZ座標をz0、訓練者11の前方への歩幅をl1、および後方への歩幅をl2とする。この際、歩行パターン生成部3が下腿アームの先端のZ座標zに応じて力センサ5の出力データF0を以下に示すFへと変更する。
(1)z>z0+l1の場合
F=0 …(式5)
(2)z0≦z≦z0+l1の場合
F=−F0×(z−z0)/l1+F0 …(式6)
(3)z0−l2≦z<z0の場合
F=F0×(z−z0)/l2+F0 …(式7)
(4)z<z0−l2の場合
F=0 …(式8)
そして、メカニカルインピーダンス制御等の柔軟制御によって歩行訓練装置のZ軸方向の下腿アームの位置の変位量Δzを計算する。下腿アームの仮想慣性をM、下肢アームの仮想粘性をB、下腿アームの仮想剛性をK(これらの値は予め歩行パターンデータ記憶部4に記憶しておく)、下腿アームの平衡位置をZbとすると、力センサ5の出力データを(式5)〜(式8)により変更した値Fは次式のように表せる。ここで、平衡位置とは柔軟制御をしないときの下腿アームのZ軸方向の目標位置である。
Figure 2005211086
ここで変位量Δzは
Δz=z−Zb …(式10)
で定義される。この微分方程式を解くことでΔzを求めることができる。
以上の処理をもとに、歩行パターン生成部3は大腿アームの角度、下腿アームの先端位置および力センサデータの変更値Fに基づき、上記インピーダンス制御による下肢駆動部7に対する動作指令をコントローラ2へと出力する(S5)。
ここで、両下肢で歩行訓練を実施する場合、左下肢駆動部への動作指令と右下肢駆動部への動作指令は半周期ずらしてコントローラ2へ出力される。歩行パターン生成部3は実時間で以上のS1からS5の処理を繰り返す。コントローラ2は動作指令に応じて下肢駆動部7を動作させる。
図6は、本発明の第2の実施の形態の歩行訓練装置のシステム構成を示す図である。23は歩幅変更スイッチである。図1と重複する符号については図1と同一のものを指す。医師や理学療法士が歩行訓練前に歩幅変更スイッチ23を用いて歩幅を設定すると、歩行パターン生成部3は、歩行パターンデータ記憶部4に記憶している関節角度データを以下のように変更する。
f(t)、g(t)、h(t)はそれぞれ変更により増減する角度である。
股関節角度hip = f(t)+f(t) …(式11)
膝関節角度knee = g(t)+g(t) …(式12)
足関節角度ankle = h(t)+h(t) …(式13)
関節角度データの変更に伴い、訓練者11の前方への歩幅がl1’、後方への歩幅がl2’となり、歩行パターンデータ記憶部4に予め記憶されている基本的な歩行パターン10も変更された歩行パターン10´となる。
第1の実施の形態と同様にして、歩行パターン生成部3が、歩行パターン10´の任意の時点での各関節角度データと、訓練者11の下肢長とを基に訓練者11の下肢の位置を計算し、力センサ5により計測された力を訓練者11の下肢の位置に応じて変更し、訓練者11の下肢の位置と、訓練者11の下肢の位置に応じた力とを基に下肢駆動部7への指令値を決定し、コントローラ2が指令値に応じ下肢駆動部7を動作させる。
図7は、本発明の第3の実施の形態の歩行訓練装置のシステム構成を示す図である。24は歩行周期変更スイッチである。図1と重複する符号については図1と同一のものを指す。医師や理学療法士が、歩行訓練前に歩行周期変更スイッチ24を用いて歩行周期を設定する。そして、第1の実施の形態と同様にして、設定した歩行周期で、歩行パターン生成部3が、歩行パターンデータ記憶部4に予め記憶されている基本的な歩行パターン10の任意の時点での各関節角度データと、訓練者11の下肢長とを基に訓練者11の下肢の位置を計算し、力センサ5により計測された力を訓練者11の下肢の位置に応じて変更し、訓練者11の下肢の位置と、訓練者11の下肢の位置に応じた力とを基に下肢駆動部7への指令値を決定し、コントローラ2が指令値に応じ下肢駆動部7を動作させる。
図8は、本発明の第4の実施の形態の歩行訓練装置のシステム構成を示す図である。25は訓練状況判断部、26は画像を提示する視覚提示手段、27は音を提示する聴覚提示手段、28は振動を提示する振動提示手段である。図1と重複する符号については図1と同一のものを指す。
図9は、歩行周期と股・膝・足関節角度の関係を示す図である。歩行周期の位相は、(1)踵接地、(2)足底接地、(3)立脚中期、(4)踵離地、(5)足尖離地、(6)遊脚初期、および(7)遊脚後期から構成され、各位相に応じて股関節、膝関節、足関節の屈曲・伸展運動が繰り返される。
第1の実施の形態と同様にして、歩行パターン生成部3が、歩行パターンデータ記憶部4に予め記憶されている基本的な歩行パターン10の任意の時点での各関節角度データと、訓練者11の下肢長とを基に訓練者11の下肢の位置を計算し、力センサ5により計測された力を訓練者11の下肢の位置に応じて変更し、訓練者11の下肢の位置と、訓練者の下肢の位置に応じた力とを基に下肢駆動部7への指令値を決定し、コントローラ2が指令値に応じ下肢駆動部7を動作させる。そして、訓練者11の下肢の動作に応じて、訓練状況判断部25が、視覚提示手段26、聴覚提示手段27および振動提示手段28のいずれかを選択的に用いるか複数の手段を並行して用いて、訓練者11へ運動のタイミングを提示する。例えば、踵接地において踵からの接地を促すタイミング、立脚中期において膝関節の伸展を促すタイミング、および踵離地において下肢振出しのタイミング等の提示を実施する。
このようにして、訓練者11の歩行の位相に応じ股・膝・足関節を協調動作したり、歩幅を拡大、縮小したり、歩行周期を延長、短縮したりする訓練を実施することができる。
作業空間の広さに応じて、制御対象に取付けられた力センサのデータを制御対象の位置によって変更し、変更された力センサのデータを基にインピーダンス制御等の柔軟制御によって制御対象を制御するため、歩行訓練装置に限定されず、一般のロボットの制御方法等にも適用できる。
本発明の第1の実施の形態の歩行訓練装置のシステム構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の歩行訓練装置の座標系を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の歩行訓練装置の歩行パターンを示す図である。 本発明の第1の実施の形態の歩行パターン生成部のフローを示す図である。 本発明の第1の実施の形態の下肢の位置に応じた力センサデータの変更方法を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の歩行訓練装置のシステム構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態の歩行訓練装置のシステム構成を示す図である。 本発明の第4の実施の形態の歩行訓練装置のシステム構成を示す図である。 歩行周期と股・膝・足関節角度の関係を示す図である。 従来例1の実施の形態の歩行訓練装置の構成図である。 従来例2の実施の形態の利用者応答型運動装置の構成図である。
符号の説明
1 歩行訓練装置
2 コントローラ
3 歩行パターン生成部
4 歩行パターンデータ記憶部
5 力センサ
6 角度センサ
7 下肢駆動部
8 大腿装着部
9 下腿装着部
10 歩行パターン
11 訓練者
12 操作パネル
13 歩行面
14 大腿アームと下腿アームのz軸方向オフセットoffset1
15 大腿アームと下腿アームのx軸方向オフセットoffset2
16 大腿アームと股関節のz軸方向オフセットoffset3
17 大腿アームと股関節のx軸方向オフセットoffset4
18 下腿アーム先端と下腿中心のz軸方向オフセットoffset5
19 下腿アームの先端位置から足底までのオフセットL3
20 股関節
21 股関節角度hip
22 膝関節角度knee
23 歩幅変更スイッチ
24 歩行周期変更スイッチ
25 訓練状況判断部
26 視覚提示手段
27 聴覚提示手段
28 振動提示手段
110 駆動装置
111 ベース
112 基部
113、114、115 駆動軸
116、117 リンク
118 力センサ
119 把持部
120 制御装置
121 仮想床面生成部
122 軌道教示部
123 負荷情報変換部
124 肢体駆動部
125 仮想重力設定部
131 サーボ系
132 インピーダンス制御部
133、134 関数器
140 肢体
151 患者
152 理学療法士
153 指示器
201 無端軌道ベルト
202 支持板
203 フレーム
204 ローラ
205 モータ
206 モータ駆動装置
207 利用者意思読取装置
208 距離測定器
209 制御情報表示装置
210 利用者
212 手摺

Claims (5)

  1. 訓練者の肢体に装着する装着部と、
    前記装着部に取り付けられた力センサと、
    前記装着部を駆動する下肢駆動部と、
    前記下肢駆動部の角度を検出する角度センサと、
    前記訓練者の両下肢を協調させて動作させる歩行パターンを生成する歩行パターン生成部と、
    前記歩行パターンを記憶する歩行パターンデータ記憶部と、
    前記下肢駆動部に動作指令を与えるコントローラとを備え、
    前記力センサおよび前記角度センサのセンシング情報をもとに前記下肢駆動部の動作を制御し、その動作により前記訓練者の肢体を前記歩行パターンに沿って繰り返し動作させる歩行訓練装置において、
    前記歩行パターン生成部は、前記歩行パターンデータ記憶部に予め記憶されている基本的な歩行パターンの任意の時点での前記訓練者の関節角度と前記訓練者の下肢長とを基に訓練者の下肢の位置を計算し、前記訓練者の下肢の位置に応じて前記力センサにより計測された力センサデータを変更し、前記訓練者の下肢の位置と前記変更された力センサデータとを基に下肢駆動部への指令値を決定し、
    前記コントローラは、前記指令値に応じて下肢駆動部を駆動することを特徴とする歩行訓練装置。
  2. 前記歩行パターンの歩幅を調整する歩幅変更スイッチを備えることを特徴とする請求項1記載の歩行訓練装置。
  3. 前記歩行パターンの周期を調整する歩行周期変更スイッチを備えることを特徴とする請求項1または2記載の歩行訓練装置。
  4. 前記訓練者に対し画像を提示する視覚提示手段と、音を提示する聴覚提示手段と、振動を提示する振動提示手段とを備えることを特徴とする請求項1乃至3記載の歩行訓練装置。
  5. 前記訓練者の訓練状況を判断し、前記視覚提示手段と前記聴覚提示手段と前記振動提示手段とを選択的あるいは並行して用いて前記訓練者へ歩行動作のタイミングを提示する訓練状況判断部を備えることを特徴とする請求項4記載の歩行訓練装置。
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