JP2005211075A - 活きイカの処理方法、活きイカの処理道具、および墨抜き活きイカ - Google Patents

活きイカの処理方法、活きイカの処理道具、および墨抜き活きイカ Download PDF

Info

Publication number
JP2005211075A
JP2005211075A JP2005063584A JP2005063584A JP2005211075A JP 2005211075 A JP2005211075 A JP 2005211075A JP 2005063584 A JP2005063584 A JP 2005063584A JP 2005063584 A JP2005063584 A JP 2005063584A JP 2005211075 A JP2005211075 A JP 2005211075A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
squid
live
live squid
blade
cutting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005063584A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Yamazaki
正之 山崎
Takahiro Yamaguchi
恭弘 山口
Katsuyasu Tachibana
勝康 橘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ICHIBANSHA KK
Original Assignee
ICHIBANSHA KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ICHIBANSHA KK filed Critical ICHIBANSHA KK
Priority to JP2005063584A priority Critical patent/JP2005211075A/ja
Publication of JP2005211075A publication Critical patent/JP2005211075A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

Landscapes

  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)

Abstract

【課題】 生簀料理店をはじめ、外食産業界や一般家庭でも、新鮮なイカ料理に対する需要は非常に多い。そのため、水揚げされたイカは出来るだけ活き活きした状態で輸送し、活かして保存し、客の食膳に供する必要がある。
【解決手段】 活きイカの墨袋を、予め切り裂いて墨を排出させてから、船や車の水槽で輸送し、或いは料亭等の水槽で活かして保存する。そうすると、イカは水槽内で墨を吐かないので、イカ墨がイカの水中呼吸用のエラに付着して呼吸活動を妨げることがなく、水槽内のイカは、活き活きした状態で長期間活きつづけることが出来る。
【選択図】 図1

Description

本発明は、食用のイカ(特に大型のあおりイカ、カミナリイカ他)を、必要な期間、水槽内で生かし、保存又は輸送するために適用可能な活きイカの処理方法、活きイカの処理道具、およびこれらの方法および道具にて得られる墨抜き活きイカに関するものである。
生簀料理店を始め、外食産業界や一般家庭でも、新鮮なイカ料理に対する需要は多い。そのため、水揚げされたイカは出来るだけ活き活きした状態で輸送し、料亭等の水槽に活かして保存し、客の食膳に供する必要がある。
実開平5−9262号公報
イカは、活きた状態で水揚げしても、網にかかった時、生命の危険を感じた時、小さな水槽に多数のイカを入れてストレスが高まった時、或いは他のイカや魚と接触した時等、不安な状態に置かれると、その内臓にある墨袋から真っ黒な墨を吐出し、自己防衛を図る習性がある。そして、吐出された墨は、敵を攻撃するだけでなく、イカ自身の水中呼吸用のエラに付着し、呼吸活動を妨げ、自身の生命力も弱めている。更に、同じ水槽内の他の魚のエラにも付着して呼吸活動を妨げ、その生命力にも悪影響を及ぼしている。これが、イカを船内や陸上の水槽で活かして輸送すること、あるいは、料亭の水槽で料理に供するために活かしておくことの大きな妨げになっていた。特に、大型で墨袋の大きいあおりイカやカミナリイカ等では致命的な問題となっていた。
そこで、本発明は、上記問題を解決するためになされたものであって、保存又は輸送に適するように活きイカの墨抜きを行う、活きイカの処理方法を提供することを課題とする。また、本発明は、このような活きイカの墨抜き処理に適した、活きイカの処理道具を提供することを課題とする。さらに、本発明は、これらの方法および道具にて得られた、墨抜き活きイカを提供することを課題とする。
本発明にかかる活きイカの処理方法は、上記課題を解決するためになされたものであって、活きイカの墨袋を切り裂く墨袋切り裂き工程を備えたことを特徴としている。ここで、墨袋切り裂き工程は、前記活きイカの臓器を傷付けないように行うことが好ましい。
また、本発明にかかる活きイカの処理方法においては、前記墨袋切り裂き工程後、前記活きイカに墨を排出させる墨排出工程を行う構成が好ましい。
また、本発明にかかる活きイカの処理方法においては、前記墨袋切り裂き工程後、前記活きイカを海水に浸漬させる海水浸漬工程を行う構成が好ましい。
また、本発明にかかる活きイカの処理方法においては、前記墨袋切り裂き工程時、前記活きイカの体内を光で照らす工程(照明補足工程)を行う構成が好ましい。なお、この工程(照明補足工程)は、イカの処理を行う際の作業場の照明が不足気味のときに行うことが好ましい。
本発明にかかる活きイカの処理方法は、活きイカの墨袋を他の臓器を傷付けることなく切り裂く墨袋切り裂き工程と、活きイカに墨を排出させる墨排出工程と、墨を洗い落とす為に活きイカを海水に浸漬させる海水浸漬工程とを備えたことを特徴とし、この墨袋切り裂き工程時、イカの処理を行う際の作業場の照明が不足気味のときには、前記活きイカの体内を光(ファイバースコープ等にて得られる光)で照らす照明補足工程を行う構成がより好ましい。
さらに、本発明にかかる活きイカの処理道具は、上記課題を解決するためになされたものであって、活きイカの墨袋を切り裂く刃物を先端に有する棒状体と、前記刃物を収容可能な保護筒と、前記刃物を前記保護筒から突出させ得る把手と、前記把手を用いて前記刃物を前記保護筒から突出させた後、前記刃物を前記保護筒内に収納する方向に力が作用する付勢手段とを備えたことを特徴としている。
本発明にかかる活きイカの処理道具は、上記課題を解決するためになされたものであって、二枚の刃物を枢着した鋏みであって、前記二枚の刃物を枢着している枢軸からそれぞれの刃物先端までの長さが異なることを特徴としている。
また、本発明にかかる活きイカの処理道具(鋏み)においては、前記二枚の刃物のうち、少なくとも前記枢軸から刃物先端までの長さが長い方の刃物の先端に保護キャップが設けられている構成が好ましい。
本発明にかかる活きイカの処理道具は、上記課題を解決するためになされたものであって、活きイカの墨袋を切り裂く刃物を先端に有する棒状体と、前記棒状体に取り付けられたスペーサーとを備え、前記スペーサーが、前記活きイカの腹側の外套膜と漏斗との間に挿入可能であって、前記活きイカの内部観察と前記活きイカ体内への前記刃物挿入とを容易にすべく機能することを特徴としている。
また、本発明にかかる活きイカの処理道具(スペーサー付棒状体)においては、前記スペーサーが、弾力のあるビニール管および軸方向に切断された筒状のビニール管の少なくとも一方を用いて構成されていることが好ましい。
さらに、上述した本発明にかかる種々の活きイカの処理道具においては、前記活きイカの体内を観察するために、ファイバースコープ、ライト、およびミラーの少なくとも一つが設けられた構成が好ましい。
本発明にかかる墨抜き活きイカは、上記課題を解決するためになされたものであって、上述した種々の活きイカの処理方法にて得られたことを特徴としている。また、本発明にかかる墨抜き活きイカは、上記課題を解決するためになされたものであって、上述した種々の活きイカの処理道具を用いて得られたことを特徴としている。
本発明は、活きイカの墨袋を切り裂いて、墨を排出させた後、水槽内で活かす活きイカの保存方法である。
この発明にかかる保存方法においては、水槽に入れるイカの墨袋を、予め切り裂くことによって、ほとんどの墨を排出させることが出来る。更に、切り裂かれた墨袋は収縮力がなくなるので、わずかに残った墨も吐出すことが出来なくなる。その為、イカ墨がイカの水中呼吸用のエラに付着して呼吸活動を妨げることがなくなる。なお、墨袋は、イカの生命維持には直接関係がなく、切り裂く際に他の臓器を傷つけないようにすれば、その活力を殺ぐことはない。このようにして、水槽内のイカは長期間活きつづけることが出来るようになる。また、比較的小さな水槽で多数のイカを活かして保存することも出来るようになる。従って、料亭等で、常に新鮮なイカ料理を客に提供することが可能になる。
また、本発明は、活きイカの墨袋を切り裂いて、墨を排出させた後、水槽内で活かして輸送する活きイカの輸送方法である。
この発明にかかる輸送方法においては、イカの墨袋を予め切り裂いて、墨を排出させてから水槽に入れて輸送する。このような方法を採用すれば、上述したように(上記保存方法にて説明するように)、イカは長期間活きるので、遠方まで輸送出来るようになる。また、比較的小さな水槽に多数のイカを入れて、低コストで輸送することも可能になる。
また、本発明は、上述した活きイカの輸送、保存方法において、水槽内を水が流通出来るように仕切って複数の区画を設け、イカとは別の区画に魚を入れ、同じ水槽で保存、輸送する活きイカの輸送、保存方法である。
この発明にかかる方法によれば、水槽内に水の流通可能な複数の区画を設け、墨抜き活きイカとは別の区画に魚を入れ、イカと同じ水槽で保存、輸送することが可能となる。この場合、イカ墨がイカばかりでなく魚の水中呼吸用のエラに付着して呼吸活動を妨げることもない。その為、網等の簡単な仕切りを設けるだけで、同じ水槽内で多種多数のイカや魚を活かしておくことが出来る。従って、客の食膳に常に新鮮なイカ料理や魚料理を提供することが出来る。また、多種多数のイカや魚を遠方まで、低コストで輸送することが可能となる。
また、本発明は、上述した活きイカの輸送、保存方法において、活きイカの腹側の外套膜と漏斗との間にスペーサーを挿入し、活きイカの内部観察と刃物挿入を容易にして活きイカの墨袋を切り裂く活きイカの輸送、保存方法である。
この発明にかかる方法では、活きイカの腹側の外套膜と漏斗との間にスペーサーを挿入して活きイカの墨袋を切り裂く。つまり、この発明によれば、スペーサーを挿入することにより、活きイカの内部観察と刃物挿入が容易になり、墨袋以外のイカの内臓を傷つけることが無く、イカの活力を弱めることなく墨袋を切り裂く処置をすることが出来る。
また、本発明は、活きイカの墨袋を切り裂く為の道具であって、先端に刃物を備えた棒状体が、保護筒の中に収納され、前記棒状体の後部を押すことによって前記刃物を前記保護筒の先端から突出させ得るものである。
本発明にかかる活きイカの墨袋を切り裂く為の道具によれば、保護筒内に収納された刃物をイカの体内へ挿入し、墨袋に達してからはじめて、保護筒から刃物を突出させて墨袋を切り裂き、その後は再び保護筒内に収納してイカの体内から引き抜くので、墨袋以外のイカの内臓を傷つけることが無い。従って、イカの活力を弱めることなく墨袋を切り裂く処置をすることが出来る。
また、本発明は、上述した活きイカの墨袋を切り裂く為の道具において、ファイバースコープとライトの内、少なくともファイバースコープを備えたものである。
本発明にかかる活きイカの墨袋を切り裂く為の道具においては、上述した保護筒付き刃物に、ファイバースコープとライトの内、少なくともファイバースコープを備えている。従って、より正確にイカの内部観察が出来るようになり、より安全にイカの墨袋を切り裂く処置をすることが出来る。
また、本発明は、上述した活きイカの墨袋を切り裂く為の道具であって、2枚の刃物を枢着した鋏みの、前記2枚の刃物の枢軸から先端までの長さが異なるものである。
このように構成された活きイカの墨袋を切り裂く為の道具によれば、2枚の刃物の長さが異なる鋏みであるため、比較的小型のイカの墨袋を切り裂く処置に適している。
また、本発明は、上述した活きイカの墨袋を切り裂く為の道具(2枚の刃物を枢着した鋏みの、前記2枚の刃物の枢軸から先端までの長さが異なるもの)において、2枚の刃物の内長い方の刃物の先端部に、保護キャップ、ライト、ミラーの内、少なくとも何れかを備えたものである。
このように構成された活きイカの墨袋を切り裂く為の道具によれば、2枚の刃物の長さが異なる鋏みの長い方の刃物の先端部に、保護キャップ、ライト、ミラーの内、少なくとも何れかを備えているので、より正確、安全にイカの墨袋を切り裂く処置をすることが出来る。
また、本発明は、上述した活きイカの墨袋を切り裂く為の道具であって、活きイカの腹側の外套膜と漏斗との間に挿入して、活きイカの内部観察と刃物挿入を容易にする為の、筒状又は軸方向に切断された筒状のスペーサーである。
本発明にかかる活きイカの墨袋を切り裂く為の道具は、活きイカの腹側の外套膜と漏斗との間に挿入して、活きイカの内部観察と刃物挿入を容易にする為の筒状又は軸方向に切断された筒状のスペーサーである。このような構成によれば、挿入したスペーサーの内側や外側周辺の隙間から、イカの内部を観察し、墨袋を確認した後刃物を挿入することが出来るので、墨袋以外のイカの内臓を傷つけることなく、又イカの活力を弱めることなく墨袋を切り裂く処置をすることが出来る。
本発明によれば、保存又は輸送に適するように活きイカの墨抜きを行う、活きイカの処理方法を得ることができる。また、本発明によれば、活きイカの墨抜き処理に適した、活きイカの処理道具を得ることができる。さらに、本発明によれば、これらの方法および道具によって、比較的容易に墨抜き活きイカを得ることができる。
活きイカの墨袋を、予め切り裂いて墨を排出させてから、船や車の水槽で輸送し、或いは料亭等の水槽で活かして保存する。そうすると、イカは水槽内で墨を吐かないので、イカ墨がイカの水中呼吸用のエラに付着して呼吸活動を妨げることがなく、水槽内のイカは、活き活きした状態で長期間活きつづけることが出来る。
本発明の実施の形態として、活きイカの保存、輸送方法に関する実施例1及びその為の道具に関する実施例2〜6を説明する。
図1はイカの墨袋を切り裂いている状況を示す説明図である。1はイカ、2は刃物、3は墨袋、4はエラ(肺臓)、5は肝臓である。
魚市場や漁業共同組合等の活きイカの水揚げ場所において、作業者は、イカ1の生命維持に必要なエラ4や肝臓5等の臓器を傷つけないように注意しながら、イカ1の体内へ刃物2を挿入し、墨袋3を切り裂く(本発明の「墨袋切り裂き工程」に相当)。墨袋3を切り裂いたイカは、墨を充分に排出し(本発明の「墨排出工程」に相当)、墨を洗い落す為に海水に浸漬して引き上げ(本発明の「海水浸漬工程」に相当)、輸送用の船や車の水槽へ入れる。船や車は、墨抜き活きイカを速やかに消費地へ輸送し、料亭等の水槽に入れ、活かして保存する。船、車、料亭等の水槽では、網等で簡単な仕切りを設けて、墨抜き活きイカとは別の区画に他の魚を入れて同一水槽で輸送、保存しても良い。
図2は活きイカの墨袋を切り裂く為の保護筒付き刃物の側断面図で、刃物が保護筒内に収納された状態、図3は同じく保護筒付き刃物の側断面図で、刃物が保護筒から突出した状態を示す。11は保護筒付き刃物で、先端に刃物12を取り付けられた棒状体13が保護筒14に摺動可能に挿設されている。15はバネ(本発明の「付勢手段」に相当)、16は把手、17はストッパー、18は回り止めのキーである。
作業者は図1のイカ1の体内へ保護筒付き刃物11を挿入する。この時、保護筒付き刃物11の刃物12は保護筒14内に収納されていて、イカの生命維持に必要なエラ4や肝臓5等の臓器を傷つけることがない。保護筒14の先端がイカ1の墨袋3に達してからはじめて、把手16を押して刃物12を保護筒14の先端から突出させ、墨袋3を切り裂く。切り裂いた後把手16押すのを止めると、刃物11はバネ15の力で再び保護筒14内に収納され、他の臓器を傷つけることなく保護筒付き刃物11を引き抜くことが出来る。
図4は、図3の保護筒付き刃物に、ファイバースコープを取り付けた図である。19はファイバースコープ、19aは観察窓、19bは照明窓である。
作業者は、実施例2の要領で、保護筒付刃物11をイカ1の体内に挿入して、墨袋3を切り裂く。この時、イカ1の体内を、ファイバースコープ19の先端の照明窓19bの光で照らし(本発明の「照明補足工程」に相当)、観察窓19aで観察しながら、作業を行なうことが出来るので、それ程の熟練者でなくても、より正確、安全に墨袋3を切り裂くことが出来る。なお、キャップライト等他の照明手段を用いれば、照明窓19bを無くし、ファイバースコープ19をより細く、安価にすることも出来る。
図5はイカの墨袋を切り裂く為の道具としての鋏みの正面図である。21は鋏み、22は長い刃物、23は短い刃物、24は枢軸、25はガード、26a、26bは把手である。
作業者は、2枚の刃物22と23を閉じた状態で、鋏み21をイカ1の体内へ挿入する。この時、長い刃物22の先端にガード25が付いているので、エラ4等の臓器を傷つけることが防止される。長い刃物22の先端のガード25が、墨袋3に達したところで、刃物22、23を開き、他の内臓を傷付けないように注意しながら、短い刃物23の先端で、墨袋3を突き破り、その後、2枚の刃物22と23で墨袋3を切り裂いて行く。
図6は、図5の鋏みの長い方の刃物の先端に保護キャップとミラーを取り付けたものである。27は保護キャップ、28はミラーである。更に、長い方の刃物の先端にはライトを取り付けても良い。
作業者は、実施例4の要領で鋏み21をイカ1の体内に挿入して、墨袋3を切り裂く。この時、保護キャップ27が一層確実にエラ4等の臓器を傷つけることを防止する。また、ミラー28で観察しながら、作業を行なうことが出来るので、それ程の熟練者でなくても、より正確、安全に墨袋3を切り裂くことが出来る。更に、長い方の刃物の先端にライトを設けると安全性は一層高まる。
最後に、図1と図7を用いて実施例6を説明する。図1はイカの墨袋を切り裂いている状況を示す説明図であるが、同図において、1はイカ、6は外套膜、8は貝殻、9は頭部、10は漏斗である。7はスペーサーであり、図7はスペーサーの詳細図で、図7(a)は斜視図、図7(b)は平面図である。スペーサー7は、透明なビニール管を切断した短い筒状で、軸方向の切断7aを有する場合もある。
作業者は、イカ1の貝殻8を下にしてまな板の上に置く。活きイカ1が外套膜6を動かして呼吸する時、外套膜6と頭部9又は漏斗10との間に隙間が出来るので、素早く、その隙間に短い筒状のスペーサー7を差し込む。そうすると、スペーサー7の内側や外側周辺の隙間からイカ1の内部を観察して墨袋3を確認出来るので、正確、安全に刃物2を挿入し、墨袋3を切り裂くことが出来る。スペーサー7は弾力のあるビニール管で、活きイカ1の呼吸作用で外套膜6が運動し、頭部9又は漏斗10との間の隙間が拡大収縮しても、スペーサー7はそれに応じて変形し、活きイカ1の内臓に負担を与えずその活力を殺ぐことなく視野を確保することが出来る。更に、スペーサー7が軸方向の切断7aを有している場合は、外套膜6の運動に一層柔軟に対応して変形する。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に適合し得る範囲で必要に応じて種々の変更を加えて実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に含まれる。
すなわち、上述した実施例2および実施例3においては、付勢手段たるバネ15が保護筒14内に設けられた場合について説明したが、本発明はこの構成に限定されない。したがって、例えば、必要に応じて、付勢手段(バネ15)をストッパー17と把手16との間に設けるような構成としてもよい。
イカの墨袋を切り裂いている状況を示す説明図である。 活きイカの墨袋を切り裂く為の保護筒付き刃物の側断面図で、刃物が保護筒内に収納された状態である。 活きイカの墨袋を切り裂く為の保護筒付き刃物の側断面図で、刃物が保護筒から突出した状態である。 図3の保護筒付き刃物に、ファイバースコープを取り付けた図である。 イカの墨袋を切り裂く為の道具としての鋏みの正面図である。 図5の鋏みの長い方の刃物の先端に保護キャップとミラーを取り付けた図である。 スペーサーの詳細図で、(a)は斜視図、(b)は平面図である。
符号の説明
1・・・イカ
2・・・刃物
3・・・墨袋
4・・・エラ(肺臓)
5・・・肝臓
6・・・外套膜
7・・・スペーサー
7a・・・軸方向の切断
8・・・貝殻
9・・・頭部
10・・・漏斗
11・・・保護筒付き刃物
12・・・刃物
13・・・棒状体
14・・・保護筒
15・・・バネ
16・・・把手
17・・・ストッパー
18・・・キー
19・・・ファイバースコープ
19a・・観察窓
19b・・照明窓
21・・・鋏み
22・・・長い刃物
23・・・短い刃物
24・・・枢軸
25・・・ガード
26a・・・把手
26b・・・把手
27・・・保護カバー
28・・・ミラー

Claims (11)

  1. 活きイカの墨袋を切り裂く墨袋切り裂き工程を備えた
    ことを特徴とする活きイカの処理方法。
  2. 前記墨袋切り裂き工程後、前記活きイカに墨を排出させる墨排出工程を行う
    請求項1に記載の活きイカの処理方法。
  3. 前記墨袋切り裂き工程後、前記活きイカを海水に浸漬させる海水浸漬工程を行う
    請求項1または2に記載の活きイカの処理方法。
  4. 活きイカの墨袋を切り裂く刃物を先端に有する棒状体と、前記刃物を収容可能な保護筒と、前記刃物を前記保護筒から突出させ得る把手と、前記把手を用いて前記刃物を前記保護筒から突出させた後、前記刃物を前記保護筒内に収納する方向に力が作用する付勢手段とを備えた
    ことを特徴とする活きイカの処理道具。
  5. 二枚の刃物を枢着した鋏みであって、前記二枚の刃物を枢着している枢軸からそれぞれの刃物先端までの長さが異なる
    ことを特徴とする活きイカの処理道具。
  6. 前記二枚の刃物のうち、少なくとも前記枢軸から刃物先端までの長さが長い方の刃物の先端に保護キャップが設けられている
    請求項5に記載の活きイカの処理道具。
  7. 活きイカの墨袋を切り裂く刃物を先端に有する棒状体と、前記棒状体に取り付けられたスペーサーとを備え、
    前記スペーサーが、前記活きイカの腹側の外套膜と漏斗との間に挿入可能であって、前記活きイカの内部観察と前記活きイカ体内への前記刃物挿入とを容易にすべく機能する
    ことを特徴とする活きイカの処理道具。
  8. 前記スペーサーが、弾力のあるビニール管および軸方向に切断された筒状のビニール管の少なくとも一方を用いて構成されている
    請求項7に記載の活きイカの処理道具。
  9. 前記活きイカの体内を観察するために、ファイバースコープ、ライト、およびミラーの少なくとも一つが設けられた
    請求項4から8のいずれか1項に記載の活きイカの処理道具。
  10. 請求項1から3のいずれか1項に記載の活きイカの処理方法にて得られたことを特徴とする墨抜き活きイカ。
  11. 請求項4から9のいずれか1項に記載の活きイカの処理道具を用いて得られたことを特徴とする墨抜き活きイカ。
JP2005063584A 2005-03-08 2005-03-08 活きイカの処理方法、活きイカの処理道具、および墨抜き活きイカ Pending JP2005211075A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005063584A JP2005211075A (ja) 2005-03-08 2005-03-08 活きイカの処理方法、活きイカの処理道具、および墨抜き活きイカ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005063584A JP2005211075A (ja) 2005-03-08 2005-03-08 活きイカの処理方法、活きイカの処理道具、および墨抜き活きイカ

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003330673A Division JP3802524B2 (ja) 2003-08-18 2003-08-18 活きイカの保存方法、輸送方法及びその為の道具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005211075A true JP2005211075A (ja) 2005-08-11

Family

ID=34909721

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005063584A Pending JP2005211075A (ja) 2005-03-08 2005-03-08 活きイカの処理方法、活きイカの処理道具、および墨抜き活きイカ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005211075A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103210864A (zh) * 2013-04-25 2013-07-24 山东省海洋水产研究所 一种基于生长积温划分短蛸胚胎发育阶段的方法
CN111387091A (zh) * 2020-05-25 2020-07-10 中国水产科学研究院黄海水产研究所 一种莱氏拟乌贼成体的长途运输方法
CN111683525A (zh) * 2018-02-15 2020-09-18 日本水产株式会社 头足纲用投饵装置、投饵方法以及头足纲

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103210864A (zh) * 2013-04-25 2013-07-24 山东省海洋水产研究所 一种基于生长积温划分短蛸胚胎发育阶段的方法
CN111683525A (zh) * 2018-02-15 2020-09-18 日本水产株式会社 头足纲用投饵装置、投饵方法以及头足纲
CN111683525B (zh) * 2018-02-15 2022-06-24 日本水产株式会社 头足纲用投饵装置、投饵方法以及头足纲
CN111387091A (zh) * 2020-05-25 2020-07-10 中国水产科学研究院黄海水产研究所 一种莱氏拟乌贼成体的长途运输方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Winker Obtaining, preserving, and preparing bird specimens
JP2005211075A (ja) 活きイカの処理方法、活きイカの処理道具、および墨抜き活きイカ
JP3802524B2 (ja) 活きイカの保存方法、輸送方法及びその為の道具
US20050102844A1 (en) Dual bladed hand held cutting instrument
Rainey Guide to sea turtle visceral anatomy
JP2005058199A5 (ja)
US6598298B1 (en) Field dressing tool for small game
JP4191655B2 (ja) 生きイカの墨抜き方法並びに生きイカの保存方法及び生きイカの輸送方法
JP2009072116A (ja) イカの墨汁嚢からのスミの漏出及び吐出を防ぐ道具、イカの墨汁嚢からのスミの漏出及び吐出を防ぐ方法、スミの漏出及び吐出を防いだイカ
JP2006230249A (ja) 毒さばふぐを識別可能なさばふぐの加工方法及び加工品
KR100736465B1 (ko) 복어의 가공방법
CN208802123U (zh) 一种多功能捕鱼渔船
CN207400226U (zh) 海钓领域中调漂铅皮组件
KR20100001217U (ko) 전복 손질용 도구
KR200496972Y1 (ko) 낚시용 공기 제거기
JP2021036843A (ja) 活魚の血抜き方法及びそれに用いる血抜き装置
Chew et al. A preliminary study of the feeding habits of the Japanese oyster drill, Ocinebra japonica
Hendry Care and conservation of natural history collections
Rosseland et al. Fish ecotoxicology
JP3640646B2 (ja) 白さばふぐ或いは黒さばふぐの加工方法
US20170118968A1 (en) Wearable and Portable Fishing Bait Container with Aerator
ES2610822T3 (es) Procedimiento de tratamiento de langostinos o de gambas con fines de conservación
Blanc et al. Onboard handling of sashimi-grade tuna
US20150342205A1 (en) Methods of preparing a fresh cleaned fish carcass for storage
Kramer et al. Care of halibut aboard the fishing vessel

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20050408