JP2005058199A5 - - Google Patents

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活きイカの保存方法、輸送方法及びその為の道具
本発明は、食用のイカの墨抜きをして、必要な期間、水槽内で活かして保存又は輸送する方法、その為の処理具、及び、該処理により得られた墨抜き活きイカに関する。
生簀料理店を始め、外食産業界や一般家庭でも、新鮮なイカ料理に対する需要は多い。そのため、水揚げされたイカは出来るだけ活き活きした状態で輸送し、料亭等の水槽に活かして保存し、客の食膳に供する必要がある。
イカは、活きた状態で水揚げしても、網にかかった時、生命の危険を感じた時、小さな水槽に多数のイカを入れたためストレスが高まった時、或いは他のイカや魚と接触した時など、不安な状態に置かれると、内臓にある墨袋から真っ黒な墨を吐き出し、自己防衛を図る習性がある。そして、吐き出された墨は、敵を攻撃するだけでなく、イカ自身の水中呼吸用のエラに付着して呼吸活動を妨げ、自身の生命力も弱める。更に、同じ水槽内の他の魚のエラにも付着して呼吸活動を妨げ、その生命力に悪影響を及ぼす。これが、イカを船内や陸上の水槽で活かして輸送する際や料亭の水槽で料理に供するため活かしておく際の大きな妨げになっていた。
上記課題は次の1)〜9)の発明(以下、本発明1〜9という)によって解決される。
1) 活きイカの墨袋を切り裂いて墨を排出させ、墨を洗い落とし、水槽内で活かしておくことを特徴とする活きイカの保存方法。
2) 水槽内を海水が流通可能な仕切りで仕切って複数の区画を設け、活きイカと活魚を別々の区画に入れて保存することを特徴とする1)記載の活きイカの保存方法。
3) 活きイカの墨袋を切り裂いて墨を排出させ、墨を洗い落とし、水槽内で活かして輸送することを特徴とする活きイカの輸送方法。
4) 水槽内を海水が流通可能な仕切りで仕切って複数の区画を設け、活きイカと活魚を別々の区画に入れて輸送することを特徴とする3)記載の活きイカの輸送方法。
5) 保護筒内に摺動可能に収納され先端に活きイカの墨袋を切り裂く為の刃物を有する棒状体、刃物を保護筒から突出させるための把手、及び把手を用いて刃物を保護筒から突出させたのち刃物を保護筒内に収納するためのバネを備えたことを特徴とする活きイカの処理具。
6) ファイバースコープを備えたことを特徴とする請求項5記載の活きイカの処理具。
7) 枢軸により枢着された二枚の刃物を有し、枢軸からそれぞれの刃物の先端までの長さが異なる鋏形状の道具であって、長い方の刃物の先端にガードを有することを特徴とする活きイカの処理具。
8) 枢軸により枢着された二枚の刃物を有し、枢軸からそれぞれの刃物の先端までの長さが異なる鋏形状の道具であって、長い方の刃物の先端に保護キャップとミラーを有することを特徴とする活きイカの処理具。
9) 活きイカの墨袋を切り裂いて墨を排出させ、墨を洗い落として得られる墨抜き活きイカ。
以下、上記本発明について詳しく説明する。
本発明1によると、水槽に入れる活きイカの墨袋を予め切り裂くことによって、殆どの墨を排出させることができる。その為、墨がイカの水中呼吸用のエラに付着して呼吸活動を妨げることがなくなる。なお、墨袋はイカの生命維持には直接関係がなく、切り裂く際に他の臓器を傷付けないようにすれば、その活力を殺ぐことはない。墨を充分に排出したのち海水に浸漬して墨を洗い落とした上で水槽に入れれば、イカは長時間活き続けることができる。また、比較的小さな水槽で多数のイカを活かして保存することもできるようになる。従って、料亭等で常に新鮮なイカ料理を客に提供することが可能になる。
また、本発明2のように、水槽内を海水が流通可能な仕切りで仕切って複数の区画を設け、活きイカと活魚を別々の区画に入れて保存することもできる。
更に、本発明3のように、水槽に入れて活かしたまま輸送することもできる。前述したようにイカは長時間活き続けることができるので遠方まで輸送できる。また、比較的小さな水槽に多数の活きイカを入れて低コストで輸送することも可能になる。また、本発明4のように、水槽内を海水が流通可能な仕切りで仕切って複数の区画を設け、活きイカと活魚を別々の区画に入れて輸送することもできる。
本発明5〜8は、本発明1又は本発明3における活きイカの処理に用いる好ましい処理具であるが、詳しくは後述する。
本発明9は、本発明5〜8のような処理具を用いて処理した墨抜き活きイカである。
本発明によれば、活きイカの墨袋を切り裂いて墨を排出させるという新規な処理技術により、活きイカが水槽中で殆ど墨を吐き出さないようにすることができるので、墨を洗い落としたのち、水槽内で活かした状態で長時間保存したり輸送したりすることが可能となる。
本発明の実施の形態として、活きイカの処理、保存、輸送方法に関する実施例1、及びその為の道具に関する実施例2〜6について図1〜図7により説明する。
図1は、活きイカの墨袋を切り裂いている状況を示す説明図である。1はイカ、2は刃物、3は墨袋、4はエラ(肺臓)、5は肝臓、6は外套膜、7はスペーサー、8は貝殻、9は頭部、10は漏斗である。
魚市場や漁業共同組合等の活きイカの水揚げ場所において、作業者は、イカ1の生命維持に必要なエラ4や肝臓5等の臓器を傷付けないように注意しながら、イカ1の体内へ刃物2を挿入し、墨袋3を切り裂く。墨袋3を切り裂いたイカは、墨を充分に排出し、墨を洗い落とす為に海水に浸漬して引き上げ、輸送用の船や車の水槽へ入れる。そして墨抜き活きイカを速やかに消費地へ輸送し、料亭等の水槽に入れて活かしたまま保存する。船、車、料亭等の水槽では、網等で簡単な仕切りを設け、墨抜き活きイカとは別の区画に他の活魚を入れて同一水槽で輸送、保存しても良い。
図2は、活きイカの墨袋を切り裂く為の処理具である保護筒付き刃物の断面図で、刃物が保護筒内に収納された状態を示し、図3は、同じく保護筒付き刃物の断面図で、刃物が保護筒から突出した状態を示す。11は保護筒付き刃物で、先端に刃物12が取り付けられた棒状体13が、保護筒14内に摺動可能に収納されている。15はバネ、16は把手、17はストッパー、18は回り止めのキーである。
作業者は、図1に示したイカ1の体内へ保護筒付き刃物11を挿入する。この時、保護筒付き刃物11の刃物12は保護筒14内に収納されていて、イカ1の生命維持に必要なエラ4や肝臓5などを傷付けることがない。保護筒14の先端がイカ1の墨袋3に達してから初めて、把手16を押して刃物12を保護筒14の先端から突出させ、墨袋3を切り裂く。切り裂いた後、把手16を押すのを止めると、刃物12はバネ15の力で再び保護筒14内に収納され、他の臓器を傷付けることなく保護筒つき刃物11を引き抜くことができる。
図4は、図3の保護筒付き刃物11にファイバースコープを取り付けた図である。19はファイバースコープ、19aは観察窓、19bは照明窓である。
作業者は、実施例2と同じ要領で、イカ1の体内へ保護筒付き刃物11を挿入して墨袋3を切り裂く。この時、イカ1の体内を、ファイバースコープ19の先端の照明窓19bの光で照らし、観察窓19aで観察しながら作業を行うことができるので、それ程の熟練者でなくても、より正確かつ安全に墨袋3を切り裂くことができる。
図5は、活きイカの墨袋を切り裂く為の鋏形状の処理具を示す図である。21は鋏形状の処理具、22は長い刃物、23は短い刃物、24は枢軸、25はガード、26a、26bは把手である。
作業者は、2枚の刃物22と23を閉じた状態で鋏形状の処理具21をイカ1の体内へ挿入する。この時、長い刃物22の先端にガード25が付いているので、エラ4や肝臓5等が傷付くのを防止できる。長い刃物22の先端のガード25が墨袋3に達したところで、刃物22、23を開き、他の臓器を傷付けないように注意しながら、短い刃物23の先端で墨袋3を突き破り、その後、2枚の刃物22と23で墨袋3を切り裂く。
図6は、図5で示した鋏形状の処理具の長い方の刃物の先端に保護キャップとミラーを取り付けたものである。27は保護キャップ、28はミラーである。
作業者は、実施例4と同じ要領で鋏形状の処理具21をイカ1の体内に挿入して墨袋3を切り裂く。この時、長い刃物22の先端に保護キャップ27が付いているので、エラ4や肝臓5等が傷付くのを防止できる。また、ミラー28で観察しながら作業を行うことができるので、それ程の熟練者でなくても、より正確かつ安全に墨袋3を切り裂くことができる。
図1と図7により本実施例を説明する。図7は、図1に示したスペーサー7の詳細図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図である。このスペーサー7は、透明なビニール管を切断した短い筒状であるが、7aのように軸方向に切断部を設けても良い。
作業者は、イカ1の貝殻8を下にして、まな板の上に置く。イカ1が外套膜6を動かして呼吸する時、外套膜6と頭部9又は漏斗10との間に隙間ができるので、その隙間に素早く短い筒状のスペーサー7を差し込む。するとスペーサー7の内側や外側周辺の隙間からイカ1の内部を観察して墨袋3を確認できるので、正確かつ安全に刃物2を挿入して墨袋3を切り裂くことができる。スペーサー7は弾力性のあるビニール管であり、イカ1の呼吸作用で外套膜6が運動し、頭部9又は漏斗10との間の隙間が拡大したり収縮したりしても、それに応じて変形するので、イカ1の内臓に負担を与えたりイカ1の活力を殺いだりすることなく視野を確保することができる。更に、スペーサー7に軸方向の切断部7aを設ければ、外套膜6の運動に一層柔軟に対応して変形する。
活きイカの墨袋を切り裂いている状況を示す説明図である。 活きイカの墨袋を切り裂く為の処理具である保護筒付き刃物の断面図で、刃物が保護筒内に収納された状態を示す。 活きイカの墨袋を切り裂く為の処理具である保護筒付き刃物の断面図で、刃物が保護筒から突出した状態を示す。 図3の保護筒付き刃物にファイバースコープを取り付けた図である。 活きイカの墨袋を切り裂く為の鋏形状の処理具を示す図である。 長い方の刃物の先端に保護キャップとミラーを取り付けた鋏形状の処理具を示す図である。 スペーサー7の詳細図である。(a)は斜視図、(b)は平面図である。
符号の説明
1 イカ
2 刃物
3 墨袋
4 エラ(肺臓)
5 肝臓
6 外套膜
7 スペーサー
7a 軸方向の切断部
8 貝殻
9 頭部
10 漏斗
11 保護筒付き刃物
12 刃物
13 棒状体
14 保護筒
15 バネ
16 把手
17 ストッパー
18 回り止めのキー
19 ファイバースコープ
19a 観察窓
19b 照明窓
21 鋏形状の処理具
22 長い刃物
23 短い刃物
24 枢軸
25 ガード
26a 把手
26b 把手
27 保護カバー
28 ミラー

Claims (9)

  1. 活きイカの墨袋を切り裂いて墨を排出させ、墨を洗い落とし、水槽内で活かしておくことを特徴とする活きイカの保存方法。
  2. 水槽内を海水が流通可能な仕切りで仕切って複数の区画を設け、活きイカと活魚を別々の区画に入れて保存することを特徴とする請求項1記載の活きイカの保存方法。
  3. 活きイカの墨袋を切り裂いて墨を排出させ、墨を洗い落とし、水槽内で活かして輸送することを特徴とする活きイカの輸送方法。
  4. 水槽内を海水が流通可能な仕切りで仕切って複数の区画を設け、活きイカと活魚を別々の区画に入れて輸送することを特徴とする請求項3記載の活きイカの輸送方法。
  5. 保護筒内に摺動可能に収納され先端に活きイカの墨袋を切り裂く為の刃物を有する棒状体、刃物を保護筒から突出させるための把手、及び把手を用いて刃物を保護筒から突出させたのち刃物を保護筒内に収納するためのバネを備えたことを特徴とする活きイカの処理具。
  6. ファイバースコープを備えたことを特徴とする請求項5記載の活きイカの処理具。
  7. 枢軸により枢着された二枚の刃物を有し、枢軸からそれぞれの刃物の先端までの長さが異なる鋏形状の道具であって、長い方の刃物の先端にガードを有することを特徴とする活きイカの処理具。
  8. 枢軸により枢着された二枚の刃物を有し、枢軸からそれぞれの刃物の先端までの長さが異なる鋏形状の道具であって、長い方の刃物の先端に保護キャップとミラーを有することを特徴とする活きイカの処理具。
  9. 活きイカの墨袋を切り裂いて墨を排出させ、墨を洗い落として得られる墨抜き活きイカ。
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