JP2005210683A - スキャン付きフリップフロップ、半導体装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

スキャン付きフリップフロップ、半導体装置及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ダイナミック回路を用いた入力部11とスタティック回路を用いた出力部31とから構成され、クロック周期に比べ、短いパルス幅の期間にデータ取り込みを行うスキャン付き構成のフリップフロップ回路において、小面積化と高速化とを同時に行う。
【解決手段】 スキャン付き構成を有するフリップフロップ回路の入力部11のダイナミック回路において、データ信号Dの入力が加わるMOSトランジスタの直列接続段数を、テスト入力信号SIが加わるMOSトランジスタの直列接続段数よりも少なく設定する。これにより、データ信号入力に対するデータ記憶時に動作が高速化され、且つMOSトランジスタ数を削減できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、高速に動作し、且つ少ないトランジスタ数で構成可能なスキャン付きフリップフロップに関する。
半導体集積回路のロジック回路における面積、消費電力、及びクリティカルパス遅延におけるフリップフロップの占める割合は大きく、フリップフロップの小面積化、低消費電力化、及び高速化が望まれる。また、設計したLSIのテストを容易に行うためにスキャン付きフリップフロップが多く使われており、特に、スキャン付きフリップフロップの小面積化、低消費電力化、及び高速化が重要である。
近年、高速用途向けにクロック周期よりも短いパルス幅の期間にデータを取り込むラッチ回路を用いたフリップフロップが提案されている。以下、このような構成のフリップフロップの従来例について図11及び図12の回路図を用いて説明する。
図11は、SDFF(Semi−Dynamic Flip−Flop)と呼ばれるスキャン付きフリップフロップであり、特許文献1に記載されている一構成例(以下、従来例1と呼ぶ)である。
図11において、Dはデータ信号、CKはクロック信号、SIはテスト入力信号、SCANはテスト選択信号、Qは出力信号、VDDはVDD電源、GNDはGND電位を示す。
N20〜N23はnMOSトランジスタであり、nMOSトランジスタN20及びN21による直列接続と、nMOSトランジスタN22及びN23による直列接続とが並列に接続されてセレクタ回路S0が構成され、この構成において、nMOSトランジスタN21のデータ信号Dによる制御又はnMOSトランジスタN23のテスト入力信号SIによる制御の何れかが、インバータ回路INV7で反転させたテスト選択信号SCANで制御するnMOSトランジスタN20と、テスト選択信号SCANで制御するnMOSトランジスタN22とにより排他的に選択される。
P1はソースにVDD電源が接続されたpMOSトランジスタ、N3はソースにGND電位が接続されたnMOSトランジスタであり、それぞれのゲートにはクロック信号CKが入力される。このpMOSトランジスタのドレインにはnMOSトランジスタN1が直列に接続され、更に、nMOSトランジスタN1のソースとnMOSトランジスタN3のドレインとの間に、上記のセレクタ回路S1が直列に挿入される。ここで、pMOSトランジスタP1のドレインとnMOSトランジスタN1のドレインとの接続ノードはX1である。nMOSトランジスタN1のゲートには2入力のNAND回路ND1の出力端子が接続される。このNAND回路ND1の一方の入力端子にはノードX1が、また、他方の入力端子にはクロック信号CKが2つのインバータ回路INV1及びINV2により遅延されて入力される。ここで、インバータ回路INV2とNAND回路ND1の一方の入力端子との接続ノードはCKDである。
ノードX1は、ソースをVDD電源に接続されたpMOSトランジスタP2のゲートと、ソースがGND電位に接続されたnMOSトランジスタN5のゲートに接続される。また、pMOSトランジスタP2とnMOSトランジスタN5との間には、ゲートにクロック信号CKを受けるnMOSトランジスタN4が直列に挿入される。ここで、pMOSトランジスタP2とnMOSトランジスタN4との接続ノードから得られる出力電位は出力信号Qである。
また、インバータ回路INV3、INV4により構成されるラッチ回路はノードX1に接続され、インバータ回路INV5、INV6により構成されるラッチ回路は出力信号Qを出力するpMOSトランジスタのドレインに接続される。
次に、上記構成のスキャン付きフリップフロップ回路において動作を説明する。
先ず、テスト選択信号SCANがローレベル、すなわち、データ信号Dが選択されているときについて説明する。
クロック信号CKがローレベルの期間には、pMOSトランジスタP1がオンすることによりノードX1の電位はハイレベルとなる。このとき、nMOSトランジスタN4及びpMOSトランジスタP2がカットオフされるため、出力信号Qは以前の値に保持される。
続いて、クロック信号CKがハイレベルに遷移する時、ノードCKDの電位は直ちにハイレベルには遷移せず、インバータ回路INV1、INV2による遅延時間の後にハイレベルに遷移する。クロック信号CKがハイレベルであり、且つノードCKDの電位がローレベルの期間(以下、評価期間と呼ぶ)はnMOSトランジスタN1がオン状態となる為、この期間にデータ信号Dがハイレベルであれば、ノードX1はハイレベルからローレベルに遷移し、pMOSトランジスタP2により出力信号Qがハイレベルに遷移する。評価期間に入力信号Dがローレベルであれば、ノードX1はハイレベルのままであり、nMOSトランジスタN4及びN5によって出力信号Qがローレベルに遷移する。
続いて、クロック信号CKがハイレベルであり、且つノードCKDの電位がハイレベルの状態(以下、保持期間と呼ぶ)に移行するが、このときノードX1の電位がハイレベルであれば、2入力NAND回路ND1によりnMOSトランジスタN1はカットオフされるので、データ信号Dの値に影響されることなく、インバータ回路INV3及びINV4により、そのハイレベル電位が保持される。ノードX1がローレベルで保持期間に入った場合、pMOSトランジスタP1がカットオフされている為、入力信号Dの値に関係なくインバータ回路INV3及びINV4によりノードX1の電位はローレベルを保持する。
通常、インバータ回路はMOSトランジスタを2個、2入力NAND回路は4個のMOSトランジスタにより構成されるので、図11に示す従来例1のフリップフロップ回路は合計28個のMOSトランジスタにより構成される。
また、図12は、同じくSDFFと呼ばれるスキャン付きフリップフロップ回路の別の構成例(以下、従来例2と呼ぶ)である。ここでは、図11と同じ構成については同じ符号を付して、その説明を省略する。
図12では、図11に示したスキャン付きフリップフロップと同じ機能を有するが、図11において、ノードX1(図12においてはノードn1に相当する)の電位を保持期間においてハイレベルに保持するために設けられていたnMOSトランジスタN1及びNAND回路ND1を削除し、代わりに2入力のAND回路の出力とテスト選択信号SCANとが入力されるORインバータ回路とからなるアンドオアインバータ回路AOI1、及び、同じく2入力のAND回路の出力とテスト選択信号SCANをインバータ回路INV7により反転させた信号とが入力されるORインバータ回路とからなるAOI2を加えた点において異なっている。すなわち、データ信号Dがローレベルの状態において、クロック信号CKがローレベルからハイレベルに立ち上がった場合、保持期間ではノードCKDの電位はローレベルからハイレベルに遷移するので、テスト選択信号SCANの値に関らず、nMOSトランジスタN20及びN22はカットオフされる。したがって、データ信号Dの値に関係せず、ノードX1の電位はハイレベルに保持され、図11におけるnMOSトランジスタN1と同様の機能を有する。
ここで、アンドオアインバータ回路は通常MOSトランジスタ6個で構成されるため、図12に示した回路は合計35個のMOSトランジスタにより構成される。
米国特許第5898330号明細書
しかしながら、上記図11に示す従来のスキャン付きフリップフロップでは、ノードX1からグランドまでの間にデータ信号Dにより動作するトランジスタはnMOSトランジスタN1、N20、M21及びN3の4個が直列に並んでおり、ノードX1の電位の遷移において遅延時間が大きくなるという問題があった。
また、このトランジスタを1つ削減し、上記遅延時間を低減した図12に示す従来のフリップフロップにおいては、同一機能を保つために追加したアンドオアインバータ回路AOI1及びAOI2によりトランジスタ数が増加し、全体に使用するMOSトランジスタ数が多くなってしまうという問題があった。
本発明は上記問題を解決するものであり、その目的は、データ入力時の信号伝達を行う直列のトランジスタ数の信号伝達経路のトランジスタ数を削減することにより動作速度の高速化を図ると共に、総トランジスタ数の削減を図ることにある。
前記目的を達成するために、本発明では、データ信号入力時とテスト信号入力時とを選択する選択回路において、データ信号を入力する側の直列トランジスタ(ディスチャージトランジスタ)数を削減して高速化を図ると共に、高速動作をさせる必要のないテスト信号入力側については、前記直列トランジスタの削減を行わず、前記削減に伴う不要なトランジスタ数の増加を抑制する。
すなわち、請求項1記載の発明のスキャン付きフリップフロップは、複数のnMOSトランジスタを備え、クロック信号と、データ信号と、テスト入力信号と、テスト選択信号とからなる第1の論理情報が入力され、前記第1の論理情報に基づく第2の論理情報を出力する入力部と、前記第2の論理情報が入力され、前記第2の論理情報に基づく信号を出力する出力部と、前記入力部が前記第1の論理情報から前記第2の論理情報を生成するための制御信号を前記入力部に入力する制御部と、前記入力部と前記制御部と前記出力部とを接続し、前記第2の論理情報を前記入力部から前記出力部へ伝達する第1のノードとを備えるフリップフロップであり、前記入力部は、前記クロック信号がローレベルからハイレベルに遷移するときに、前記第1の論理情報のうち、前記データ信号又は前記テスト入力信号の何れを有効にして前記第2の論理情報を生成するのかを前記テスト選択信号に基づいて選択する選択部を有すると共に、前記クロック信号がローレベルのときに、前記第2の論理情報をハイレベルの信号として前記第1のノードに出力し、前記入力部において、前記第1のノードがハイレベルからローレベルに遷移する際に電流が流れる経路に含まれる前記nMOSトランジスタの数が、前記データ信号が選択されたときと前記テスト入力信号が選択されたときとで異なることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のスキャン付きフリップフロップにおいて、前記入力部は、第1に、前記制御部と第1、第2及び第3のノードを介して接続され、更に第2に、前記クロック信号がローレベルのとき、前記第1のノードにハイレベルを出力し、更に第3に、前記データ信号がハイレベルの場合において、前記テスト選択信号がローレベルであり、且つ前記クロック信号がローレベルである第1の状態から、前記テスト選択信号がローレベルであり、且つ前記クロック信号がハイレベルである第2の状態に入力状態が移行したとき、前記第3のノードの電位がハイレベルであれば、所定時間内に前記第1のノードの電位をハイレベルからローレベルへ遷移させ、前記第2の状態を維持する間は、前記データ信号及び前記テスト入力信号のレベルに関係なく、前記第1のノードの電位をローレベルに保持し、更に第4に、前記データ信号がローレベルの場合において、前記第1の状態から前記第2の状態に入力状態が移行したとき、前記第1のノードの電位をハイレベルの状態とし、前記所定時間以上経過後に、前記第2及び第3のノードの電位がハイレベルからローレベルへ遷移すれば、前記第2の状態を維持する間は、前記データ信号及び前記テスト入力信号のレベルに関係なく、前記第1のノードの電位をハイレベルに保持し、更に第5に、前記テスト入力信号がハイレベルの場合において、前記テスト選択信号がハイレベルであり、且つ前記クロック信号がローレベルである第3の状態から、前記テスト選択信号がハイレベルであり、且つ前記クロック信号がハイレベルである第4の状態に移行したとき、前記第2のノードの電位がハイレベルであれば、前記所定時間内に前記第1のノードの電位をハイレベルからローレベルへ遷移させ、前記第4の状態を維持する間は、前記データ信号及び前記テスト入力信号のレベルに関係なく、前記第1のノードの電位をローレベルに保持し、更に第6に、前記テスト入力信号がローレベルの場合において、前記第3の状態から前記第4の状態に移行したとき、前記第3のノードの電位がローレベルであれば、前記第1のノードの電位をハイレベルの状態とし、前記所定時間以上経過後に、前記第2のノードの電位がハイレベルからローレベルへ遷移すれば、前記第4の状態を維持する間は、前記データ信号及び前記テスト入力信号のレベルに関係なく、前記第1のノードの電位をハイレベルに保持し、前記制御部は、前記データ信号がローレベルの場合において、前記第1の状態から前記第2の状態に移行したとき、前記第2及び第3のノードの電位を、前記所定時間以上経過後に、ハイレベルからローレベルに遷移させ、更に、前記テスト入力信号がローレベルの場合において、前記第3の状態から前記第4の状態に移行したとき、前記第2のノードの電位を、前記所定時間以上経過後に、ハイレベルからローレベルに遷移させ、前記第3のノードの電位をローレベルのままとし、前記出力部は、前記クロック信号がハイレベルのときは前記第1のノードに現れる信号を反転させた信号を出力信号として出力し、更に、前記クロック信号がローレベルのときは以前の信号のレベルを保持することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載のスキャン付きフリップフロップにおいて、前記入力部は、第1に、前記制御部と第1、第2及び第3のノードを介して接続され、更に第2に、前記クロック信号がローレベルのとき、前記第1のノードにハイレベルを出力し、更に第3に、前記データ信号がハイレベルの場合において、前記テスト選択信号がローレベルであり、且つ前記クロック信号がローレベルである第1の状態から、前記テスト選択信号がローレベルであり、且つ前記クロック信号がハイレベルである第2の状態に移行したとき、前記第3のノードがハイレベルであれば、前記第1のノードの電位をハイレベルからローレベルへ遷移させ、前記第2の状態を維持する間は、前記データ信号及び前記テスト入力信号の状態に関係なく、前記第1のノードの電位をローレベルに保持し、更に第4に、前記データ信号がローレベルの場合において、前記第1の状態から前記第2の状態に移行したとき、前記第1のノードの電位をハイレベルに保持し、更に第5に、前記テスト入力信号がハイレベルの場合において、前記テスト選択信号がハイレベルであり、且つ前記クロック信号がローレベルである第3の状態から、前記テスト選択信号がハイレベルであり、且つ前記クロック信号がハイレベルである第4の状態に移行したとき、前記第2のノードがハイレベルであれば、前記第1のノードの電位をハイレベルからローレベルへ遷移させ、前記第4の状態を維持する間は、前記データ信号及び前記テスト入力信号の電位に関係なく、前記第1のノードの電位をローレベルに保持し、更に第6に、前記テスト入力信号がローレベルの場合において、前記第3の状態から前記第4の状態に移行したとき、前記第3のノードがローレベルであれば、前記第1のノードの電位をハイレベルに保持し、前記制御部は、第1に、前記データ信号がハイレベルの場合において、前記第1の状態から前記第2の状態に移行したとき、ハイレベルからローレベルに遷移する前記第1のノードの電位変化を受けて前記第2及び第3のノードの電位をハイレベルに保持し、更に第2に、前記データ信号がローレベルの場合において、前記第1の状態から前記第2の状態に移行したとき、ハイレベルを維持する前記第1のノードの信号を受けて前記第2及び第3のノードの電位をハイレベルからローレベルへ遷移させ、更に第3に、前記テスト入力信号がハイレベルの場合において、前記第3の状態から前記第4の状態に移行したとき、ハイレベルからローレベルに遷移する前記第1のノードの電位変化を受けて前記第2及び第3のノードの電位をハイレベルに保持し、更に第4に、前記テスト入力信号がローレベルの場合において、前記第3の状態から前記第4の状態に移行したとき、ハイレベルを維持する前記第1のノードの信号を受けて前記第2のノードの電位をハイレベルからローレベルへ遷移させると共に、前記第3のノードの電位をローレベルのままとし、前記出力部は、前記クロック信号がハイレベルのときは前記第1のノードに現れる信号を反転させた信号を出力信号として出力し、更に、前記クロック信号がローレベルのときは以前の信号のレベルを保持することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1記載のスキャン付きフリップフロップにおいて、前記入力部と前記制御部とは第1、第2及び第3のノードを介して接続され、前記制御部と前記出力部とは第4及び第5のノードを介して接続され、また、前記入力部は、第1に、前記クロック信号がローレベルのとき、前記第1のノードにハイレベルを出力し、更に第2に、前記データ信号がハイレベルの場合において、前記テスト選択信号がローレベルであり、且つ前記クロック信号がローレベルである第1の状態から、前記テスト選択信号がローレベルであり、且つ前記クロック信号がハイレベルである第2の状態に移行したとき、前記第3のノードがハイレベルであれば、前記第1のノードの電位をハイレベルからローレベルへ遷移させ、前記第2の状態を維持する間は、前記データ信号及び前記テスト入力信号の電位に関係なく、前記第1のノードの電位をローレベルに保持し、更に第3に、前記データ信号がローレベルの場合において、前記第1の状態から前記第2の状態に移行したとき、前記第1のノードの電位をハイレベルに保持し、更に第4に、前記テスト入力信号がハイレベルの場合において、前記テスト選択信号がハイレベルであり、且つ前記クロック信号がローレベルである第3の状態から、前記テスト選択信号がハイレベルであり、且つ前記クロック信号がハイレベルである第4の状態に移行したとき、前記第2のノードがハイレベルであれば、前記第1のノードの電位をハイレベルからローレベルへ遷移させ、前記第4の状態を維持する間は、前記データ信号及び前記テスト入力信号の電位に関係なく、前記第1のノードの電位をローレベルに保持し、更に第5に、前記テスト入力信号がローレベルの場合において、前記第3の状態から前記第4の状態に移行したとき、前記第3のノードがローレベルであれば、前記第1のノードの電位をハイレベルに保持し、前記制御部は、第1に、前記データ信号がハイレベルの場合において、前記第1の状態から前記第2の状態に移行したとき、ハイレベルからローレベルに遷移する前記第1のノードの信号を受け、前記第2及び第3のノードの電位をハイレベルに保持すると共に、前記第4のノードの電位をハイレベルに保持し、前記第5のノードの電位をローレベルからハイレベルに遷移させ、更に第2に、前記データ信号がローレベルの場合において、前記第1の状態から前記第2の状態に移行したとき、ハイレベルを維持する前記第1のノードの信号を受け、前記第2及び第3のノードの電位をハイレベルからローレベルへ遷移させると共に、前記第4のノードの電位をハイレベルからローレベルへ遷移させ、前記第5のノードの電位をローレベルに維持し、更に第3に、前記テスト入力信号ハイレベルの場合において、前記第3の状態から前記第4の状態に移行したとき、ハイレベルからローレベルに遷移する前記第1のノードの信号を受け、前記第2のノードの電位をハイレベルに保持すると共に、前記第3のノードの電位をローレベルのままとし、更に、前記第4のノードの電位をハイレベルに保持し、前記第5のノードの電位をローレベルからハイレベルに遷移させ、更に第4に、前記テスト入力信号がローレベルの場合において、前記第3の状態から前記第4の状態に移行したとき、ハイレベルを維持する前記第1のノードの信号を受け、前記第2のノードの電位をハイレベルからローレベルへ遷移させると共に、前記第3のノードの電位をローレベルのままとすると共に、前記第4のノードの信号をハイレベルからローレベルへ遷移させ、前記第5のノードの電位をローレベルに保持し、前記出力部は、第1に、前記第4及び第5のノードからハイレベルの信号を受けたとき、ハイレベルの出力信号及びローレベルの反転出力信号を出力し、更に第2に、前記第4及び第5のノードからローレベルの信号を受けたとき、ローレベルの出力信号及びハイレベルの反転出力信号を出力し、更に第3に、前記第4のノードにハイレベル、前記第5のノードにローレベルの信号を受けたとき、出力信号及び反転出力信号のレベルを以前のレベルに保持することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項2、3又は4記載のスキャン付きフリップフロップにおいて、前記第1のノードがハイレベルからローレベルに遷移する際に電流が流れる経路に含まれるnMOSトランジスタの数は、前記データ信号が選択されたときの方が、前記テスト入力信号が選択されたときに比べて少ないことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項5記載のスキャン付きフリップフロップにおいて、前記データ信号が選択されたときのnMOSトランジスタの数は3個であり、前記テスト入力信号が選択されたときのnMOSトランジスタの数は4個であることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項5記載のスキャン付きフリップフロップにおいて、前記データ信号が選択されたときのnMOSトランジスタの数は2個であり、前記テスト入力信号が選択されたときのnMOSトランジスタの数は3個であることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項3又は4記載のスキャン付きフリップフロップにおいて、前記制御部は、第1に、前記データ信号がハイレベルの場合において、前記第1の状態から前記第2の状態に移行したとき、ハイレベルからローレベルに遷移する前記第1のノードの電位変化を受けて、ハイレベルの信号を前記第5のノードに出力し、更に第2に、前記データ信号がローレベルの場合において、前記第1の状態から前記第2の状態に移行したとき、ハイレベルを維持する前記第1のノードの信号を受けて、ローレベルの信号を前記第5のノードに出力し、更に第3に、前記テスト入力信号がハイレベルの場合において、前記第3の状態から前記第4の状態に移行したとき、ハイレベルからローレベルに遷移する前記第1のノードの電位変化を受けて、ハイレベルの信号を前記第5のノードに出力し、更に第4に、前記テスト入力信号がローレベルの場合において、前記第3の状態から前記第4の状態に移行したとき、ハイレベルを維持する前記第1のノードの信号を受けて、ローレベルの信号を前記第5のノードに出力し、更に第5に、前記第4のノードの反転信号が伝播される第6のノードを内部に備え、また、前記第6のノードと前記第2のノードとの間に前記第6のノードの反転信号を前記第2のノードに伝播するインバータ回路を備え、更に、前記第6のノードの信号と前記テスト選択信号とが入力され、それらのNOR論理演算の結果を前記第3のノードに出力する2入力NOR回路とを備えることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項8記載のスキャン付きフリップフロップにおいて、前記2入力NOR回路は、1個が電源電位に接続された2個のpMOSトランジスタの直列回路と接地電位に接続された2個のnMOSトランジスタの並列回路との直列接続からなり、前記インバータ回路はCMOSインバータであって、前記2入力NOR回路の有する電源電位に接続される1個のpMOSトランジスタと、前記CMOSトランジスタの有するpMOSトランジスタとを1つのpMOSトランジスタとして共用することを特徴とする。
請求項10記載の発明の半導体装置は、請求項1〜9の何れか1項に記載の前記スキャン付きフリップフロップと、前記スキャン付きフリップフロップに入力する前記データ信号を生成するデータ信号生成回路とを備え、前記データ信号生成回路は、前記スキャン付きフリップフロップに隣接して配置されていることを特徴とする。
請求項11記載の発明の半導体装置の製造方法は、請求項1〜10の何れか1項に記載の前記スキャン付きフリップフロップを配置する第1の工程と、前記スキャン付きフリップフロップのデータ信号を生成するデータ信号生成回路を前記スキャン付きフリップフロップに隣接して配置する第2の工程と、前記データ信号生成回路以外の他の回路を配置する第3の工程と、前記スキャン付きフリップフロップのデータ信号を優先して配線する第4の工程とを有することを特徴とする。
請求項12記載の発明のスキャン付きフリップフロップは、複数のnMOSトランジスタを備え、クロック信号と、複数のデータ信号からなるデータ信号群と、データ選択信号と、テスト入力信号と、テスト選択信号とからなる第1の論理情報が入力され、前記第1の論理情報に基づく第2の論理情報を出力する入力部と、前記第2の論理情報が入力され、前記第2の論理情報に基づく信号を出力する出力部と、前記入力部が前記第1の論理情報から前記第2の論理情報を生成するための制御信号を前記入力部に入力する制御部と、前記入力部と前記制御部と前記出力部とを接続し、前記第2の論理情報を前記入力部から前記出力部へ伝達する第1のノードとを備えるフリップフロップであり、前記入力部は、前記クロック信号がローレベルからハイレベルに遷移するときに、前記第1の論理情報のうち、前記データ信号群又は前記テスト入力信号の何れを有効にして前記第2の論理情報を生成するのかを前記テスト選択信号に基づいて選択する選択部を有し、更に、入力された前記データ信号群の中から、前記データ選択信号に基づき、有効となる所定の前記データ信号を選択するnMOS論理ブロックを前記選択部の中に有し、また、前記クロック信号がローレベルのときに、前記第2の論理情報をハイレベルの信号として前記第1のノードに出力することを特徴とする。
請求項13記載の発明は、請求項12記載のスキャン付きフリップフロップにおいて、前記入力部は、第1に、前記制御部と第1、第2及び第3のノードを介して接続され、更に第2に、前記クロック信号がローレベルのとき、前記第1のノードにハイレベルを出力し、更に第3に、前記テスト選択信号がローレベルであり、且つ前記クロック信号がローレベルである第1の状態から、前記テスト選択信号がローレベルであり、且つ前記クロック信号がハイレベルである第2の状態に入力状態が移行したとき、前記第3のノードの電位がハイレベルであれば、前記入力部内に構成された前記nMOS論理ブロックに入力される前記データ信号群の信号構成に依存して、前記第1のノードの電位をハイレベルに保持すると共に、前記ハイレベルの保持状態から所定時間以上経過後に、前記第2及び第3のノードの電位がハイレベルからローレベルへ遷移すれば、前記第2の状態を維持する間は、前記所定のデータ信号及び前記テスト入力信号のレベルに関係なく、前記第1のノードの電位をハイレベルに保持し、又は、前記第1のノードの電位を前記所定時間内にハイレベルからローレベルへ遷移させ、前記第2の状態を維持する間は、前記所定のデータ信号及び前記テスト入力信号のレベルに関係なく、前記第1のノードの電位をローレベルに保持し、更に第4に、前記テスト入力信号がハイレベルの場合において、前記テスト選択信号がハイレベルであり、且つ前記クロック信号がローレベルである第3の状態から、前記テスト選択信号がハイレベルであり、且つ前記クロック信号がハイレベルである第4の状態に移行したとき、前記第2のノードの電位がハイレベルであれば、前記所定時間内に前記第1のノードの電位をハイレベルからローレベルへ遷移させ、前記第4の状態を維持する間は、前記所定のデータ信号及び前記テスト入力信号のレベルに関係なく、前記第1のノードの電位をローレベルに保持し、更に第5に、前記テスト入力信号がローレベルの場合において、前記第3の状態から前記第4の状態に移行したとき、前記第3のノードの電位がローレベルであれば、前記第1のノードの電位をハイレベルの状態とし、前記所定時間以上経過後に、前記第2のノードの電位がハイレベルからローレベルへ遷移すれば、前記第4の状態を維持する間は、前記所定のデータ信号及び前記テスト入力信号のレベルに関係なく、前記第1のノードの電位をハイレベルに保持し、前記制御部は、前記所定のデータ信号がローレベルの場合において、前記第1の状態から前記第2の状態に移行したとき、前記第2及び第3のノードの電位を、前記所定時間以上経過後に、ハイレベルからローレベルに遷移させ、更に、前記テスト入力信号がローレベルの場合において、前記第3の状態から前記第4の状態に移行したとき、前記第2のノードの電位を、前記所定時間以上経過後に、ハイレベルからローレベルに遷移させ、前記第3のノードの電位をローレベルのままとし、前記出力部は、前記クロック信号がハイレベルのときは前記第1のノードに現れる信号を反転させた信号を出力信号として出力し、更に、前記クロック信号がローレベルのときは以前の信号のレベルを保持することを特徴とする。
請求項14記載の発明は、請求項12記載のスキャン付きフリップフロップにおいて、前記入力部は、第1に、前記制御部と第1、第2及び第3のノードを介して接続され、更に第2に、前記クロック信号がローレベルのとき、前記第1のノードにハイレベルを出力し、更に第3に、前記テスト選択信号がローレベルであり、且つ前記クロック信号がローレベルである第1の状態から、前記テスト選択信号がローレベルであり、且つ前記クロック信号がハイレベルである第2の状態に入力状態が移行したとき、前記第3のノードの電位がハイレベルであれば、前記入力部内に構成された前記nMOS論理ブロックに入力される前記データ信号群の信号構成に依存して、前記第1のノードの電位をハイレベルに保持、又は、所定時間内にハイレベルからローレベルへ遷移させ、前記所定時間以上経過後に、前記第2のノードの電位がハイレベルからローレベルへ遷移すれば、前記第2の状態を維持する間は、前記所定のデータ信号及び前記テスト入力信号の電位に関係なく、前記第1のノードの電位を保持し、更に第4に、ハイレベルの前記テスト入力信号に対して、前記テスト選択信号がハイレベルであり、且つ前記クロック信号がローレベルである第3の状態から、前記テスト選択信号がハイレベルであり、且つ前記クロック信号がハイレベルである第4の状態に移行したとき、前記第2のノードの電位がハイレベルであれば、前記所定時間内に前記第1のノードの電位をハイレベルからローレベルへ遷移させ、前記所定時間以上経過後に、前記第4の状態を維持する間は、前記所定のデータ信号及び前記テスト入力信号のレベルに関係なく、前記第1のノードの電位をローレベルに保持し、更に第5に、ローレベルの前記テスト入力信号に対して、前記第3の状態から前記第4の状態に移行したとき、前記第1のノードの電位をハイレベルの状態とし、前記所定時間以上経過後に前記第2のノードがハイレベルからローレベルへ遷移すれば前記第4の状態を維持する間は、前記所定のデータ信号及び前記テスト入力信号のレベルに関係なく、前記第1のノードの電位をハイレベルに保持し、前記制御部は、第1に、ハイレベルの前記所定のデータ信号に対して、前記第1の状態から前記第2の状態に移行したとき、ハイレベルからローレベルに遷移する前記第1のノードの電位変化を受けて前記第2及び第3のノードの電位をハイレベルに保持し、更に第2に、ローレベルの前記所定のデータ信号に対して、前記第1の状態から前記第2の状態に移行したとき、ハイレベルを維持する前記第1のノードの信号を受けて前記第2及び第3のノードの電位をハイレベルからローレベルへ遷移させ、更に第3に、ハイレベルの前記テスト入力信号に対して、前記第3の状態から前記第4の状態に移行したとき、ハイレベルからローレベルに遷移する前記第1のノードの電位変化を受けて前記第2のノードの電位をハイレベルに保持し、前記第3のノードの電位をローレベルのままとし、更に第4に、ローレベルの前記テスト入力信号に対して、前記第3の状態から前記第4の状態に移行したとき、ハイレベルを維持する前記第1のノードの信号を受けて前記第2のノードの電位をハイレベルからローレベルへ遷移させると共に、前記第3のノードの電位をローレベルのままとし、前記出力部は、前記クロック信号がハイレベルのときは前記第1のノードに現れる信号を反転させた信号を出力信号として出力し、更に、前記クロック信号がローレベルのときは以前の信号のレベルを保持することを特徴とする。
請求項15記載の発明は、請求項12記載のスキャン付きフリップフロップにおいて、前記入力部と前記制御部とは第1、第2及び第3のノードを介して接続され、前記制御部と前記出力部とは第4及び第5のノードを介して接続され、また、前記入力部は、第1に、前記クロック信号がローレベルのとき、前記第1のノードにハイレベルを出力し、更に第2に、前記テスト選択信号がローレベルであり、且つ前記クロック信号がローレベルである第1の状態から、前記テスト選択信号がローレベルであり、且つ前記クロック信号がハイレベルである第2の状態に移行したとき、前記第3のノードがハイレベルであれば、前記入力部内に構成された前記nMOS論理ブロックに入力される前記データ信号群の信号構成に依存して、前記第1のノードの電位をハイレベルに保持、又は、所定時間内にハイレベルからローレベルへ遷移させると共に、前記第2の状態を維持する間は、前記所定のデータ信号及び前記テスト入力信号の電位に関係なく、前記第1のノードの電位をローレベルに保持し、更に第3に、前記テスト入力信号がハイレベルの場合において、前記テスト選択信号がハイレベルであり、且つ前記クロック信号がローレベルである第3の状態から、前記テスト選択信号がハイレベルであり、且つ前記クロック信号がハイレベルである第4の状態に移行したとき、前記第2のノードがハイレベルであれば、前記第1のノードの電位をハイレベルからローレベルへ遷移させ、前記第4の状態を維持する間は、前記所定のデータ信号及び前記テスト入力信号の電位に関係なく、前記第1のノードの電位をローレベルに保持し、更に第4に、前記テスト入力信号がローレベルの場合において、前記第3の状態から前記第4の状態に移行したとき、前記第3のノードがローレベルであれば、前記第1のノードの電位をハイレベルに保持し、前記制御部は、第1に、前記所定のデータ信号がハイレベルの場合において、前記第1の状態から前記第2の状態に移行したとき、ハイレベルからローレベルに遷移する前記第1のノードの信号を受け、前記第2及び第3のノードの電位をハイレベルに保持すると共に、前記第4のノードの電位をハイレベルに保持し、前記第5のノードの電位をローレベルからハイレベルに遷移させ、更に第2に、前記所定のデータ信号がローレベルの場合において、前記第1の状態から前記第2の状態に移行したとき、ハイレベルを維持する前記第1のノードの信号を受け、前記第2及び第3のノードの電位をハイレベルからローレベルへ遷移させると共に、前記第4のノードの電位をハイレベルからローレベルへ遷移させ、前記第5のノードの電位をローレベルに維持し、更に第3に、前記テスト入力信号ハイレベルの場合において、前記第3の状態から前記第4の状態に移行したとき、ハイレベルからローレベルに遷移する前記第1のノードの信号を受け、前記第2のノードの電位をハイレベルに保持すると共に、前記第3のノードの電位をローレベルのままとし、更に、前記第4のノードの電位をハイレベルに保持し、前記第5のノードの電位をローレベルからハイレベルに遷移させ、更に第4に、前記テスト入力信号がローレベルの場合において、前記第3の状態から前記第4の状態に移行したとき、ハイレベルを維持する前記第1のノードの信号を受け、前記第2のノードの電位をハイレベルからローレベルへ遷移させると共に、前記第3のノードの電位をローレベルのままとすると共に、前記第4のノードの信号をハイレベルからローレベルへ遷移させ、前記第5のノードの電位をローレベルに保持し、前記出力部は、第1に、前記第4及び第5のノードからハイレベルの信号を受けたとき、ハイレベルの出力信号及びローレベルの反転出力信号を出力し、更に第2に、前記第4及び第5のノードからローレベルの信号を受けたとき、ローレベルの出力信号及びハイレベルの反転出力信号を出力し、更に第3に、前記第4のノードにハイレベル、前記第5のノードにローレベルの信号を受けたとき、出力信号及び反転出力信号のレベルを以前のレベルに保持することを特徴とする。
請求項16記載の発明は、請求項12〜15の何れか1項に記載のスキャン付きフリップフロップにおいて、前記データ選択信号を受け、前記nMOS論理ブロックに入力される前記データ信号群の中から前記所定のデータ信号を選択するための前記データ選択信号に基づく信号を前記nMOS論理ブロックへ入力する選択信号生成部を備えることを特徴とする。
請求項17記載の発明は、請求項16記載のスキャン付きフリップフロップにおいて、前記データ信号群は2つのデータ信号からなり、前記nMOS論理ブロックは、前記2つのデータ信号の各データ信号を受けるnMOSトランジスタに対して前記データ選択信号に基づく信号を受けるnMOSトランジスタがそれぞれ直列接続され且つそれぞれの前記直列接続されたnMOSトランジスタを2並列に接続した構成であり、前記選択信号生成部は、入力された前記データ選択信号そのままの信号と前記データ選択信号を反転させた信号とを、前記nMOS論理ブロック内の前記データ選択信号に基づく信号を受けるnMOSトランジスタに入力することを特徴とする。
以上により、請求項1〜4の何れか1項に記載の発明では、テスト選択信号によりデータ信号が選択されたときと、テスト入力信号が選択されたときとにおいて、第1のノードの電位をハイレベルからローレベルへ変化させる際に電流が流れる経路に含まれるnMOSトランジスタの数が異なることにより、データ信号又はテスト入力信号のどちらか一方の信号が選択されたときにのみ遅延時間を短縮し、動作の高速化が図れると共に、もう一方の信号が選択された場合においては、不要に高速化を図らず、回路規模を小さく抑えてMOSトランジスタの数を削減する。すなわち、高速化と回路規模の低減とを同時に実現することが可能となる。
また、請求項5記載の発明では、データ信号が選択されたときの方が前記テスト入力信号が選択されたときに比べて、第1のノードの電位をハイレベルからローレベルに変化させる際に電流が流れる経路に含まれるnMOSトランジスタの数が少ないので、この構造により、通常高速動作が要求されないテスト入力信号が選択されたときの動作に対して、データ信号が選択されたときの動作を速くすることにより、高速動作を実現すると共に、MOSトランジスタ数を削減することが可能となる。
更に、請求項6記載の発明では、第1のノードの電位をハイレベルからローレベルに遷移させる際に電流が流れる経路に含まれるnMOSトランジスタの数を、テスト選択信号で切替えて選択することにより、データ信号が選択されたときには3個、また、テスト入力信号が選択されたときには4個とし、同様に、請求項7記載の発明では、データ信号が選択されたときには2個、また、テスト入力信号が選択されたときには3個とするので、このような構成により、通常高速動作が要求されないテスト入力信号が選択されたときに対して、データ信号が選択されたときの動作を速くすることで、高速動作を実現すると共に、MOSトランジスタの数を削減することが可能となる。
続いて、請求項9記載の発明では、2入力のNOR回路と、第2のノードに信号を出力するインバータ回路とを構成する際、電源電位に繋がるpMOSトランジスタを共用するので、その分、MOSトランジスタの数を削減することが可能となる。
また、請求項10記載の発明では、スキャン付きフリップフロップに入力するデータ信号を生成する回路をスキャン付きフリップフロップに隣接させて配置するので、データ信号に加わるノイズを小さくすることができ、半導体装置を安定して動作させることが可能となる。
更に、請求項11記載の発明では、スキャン付きフリップフロップを配置する第1の工程と、スキャン付きフリップフロップのデータ信号を生成するデータ信号生成回路をスキャン付きフリップフロップに隣接させて配置する第2の工程と、データ信号生成回路以外の他の回路を配置する第3の工程と、スキャン付きフリップフロップのデータ信号を優先して配線する第4の工程とを有するので、データ信号に加わるノイズを小さくでき、安定して動作する半導体装置を製造することが可能となる。
また、請求項12〜17記載の発明では、第1のノードの電位がハイレベルからローレベルにディスチャージされる際に電流が流れる経路に含まれるnMOSトランジスタの数が、データ信号が入力される直列トランジスタとテスト信号が入力される直列トランジスタとにおいて数が異なる入力部に対して、1つのデータが入力されるnMOSトランジスタから複数のデータ信号群が入力されるnMOS論理ブロックへ置き換える構成、すなわち、前記データ信号が入力される側のディスチャージを行う電流パスの直列トランジスタを少なく抑える構成を用いて、データを選択する回路におけるデータ選択信号とテストを選択する回路におけるテスト選択信号とを独立に入力するので、データ選択回路の構成が簡素化され、この簡素化されたる。
以上説明したように、請求項1〜4の何れか1項に記載の発明によれば、テスト選択信号によりデータ信号が選択されたときと、テスト入力信号が選択されたときとにおいて、第1のノードの電位をハイレベルからローレベルへ変化させる際に電流が流れる経路に含まれるnMOSトランジスタの数が異なることにより、データ信号又はテスト入力信号のどちらか一方の信号が選択されたときにのみ遅延時間を短縮し、動作の高速化が図れると共に、もう一方の信号が選択された場合においては、不要に高速化を図らず、回路規模を小さく抑えてMOSトランジスタの数を削減でき、高速化と回路規模の低減とを同時に実現することが可能となる。
また、請求項5記載の発明によれば、データ信号が選択されたときの方が前記テスト入力信号が選択されたときに比べて、第1のノードの電位をハイレベルからローレベルに変化させる際に電流が流れる経路に含まれるnMOSトランジスタの数が少ないので、この構造により、通常高速動作が要求されないテスト入力信号が選択されたときの動作に対して、データ信号が選択されたときの動作を速くすることにより、高速動作を実現すると共に、MOSトランジスタ数を削減することが可能となる。
更に、請求項6記載の発明によれば、第1のノードの電位をハイレベルからローレベルに遷移させる際に電流が流れる経路に含まれるnMOSトランジスタの数を、テスト選択信号で切替えて選択することにより、データ信号が選択されたときには3個、また、テスト入力信号が選択されたときには4個とし、同様に、請求項7記載の発明によれば、データ信号が選択されたときには2個、また、テスト入力信号が選択されたときには3個とするので、このような構成により、通常高速動作が要求されないテスト入力信号が選択されたときに対して、データ信号が選択されたときの動作を速くすることで、高速動作を実現すると共に、MOSトランジスタの数を削減することが可能となる。
続いて、請求項9記載の発明によれば、2入力のNOR回路と、第2のノードに信号を出力するインバータ回路とを構成する際、電源電位に繋がるpMOSトランジスタを共用するので、その分、MOSトランジスタの数を削減することが可能となる。
また、請求項10記載の発明によれば、スキャン付きフリップフロップに入力するデータ信号を生成する回路をスキャン付きフリップフロップに隣接させて配置するので、データ信号に加わるノイズを小さくすることができ、半導体装置を安定して動作させることが可能となる。
更に、請求項11記載の発明によれば、スキャン付きフリップフロップを配置する第1の工程と、スキャン付きフリップフロップのデータ信号を生成するデータ信号生成回路をスキャン付きフリップフロップに隣接させて配置する第2の工程と、データ信号生成回路以外の他の回路を配置する第3の工程と、スキャン付きフリップフロップのデータ信号を優先して配線する第4の工程とを有するので、データ信号に加わるノイズを小さくでき、安定して動作する半導体装置を製造することが可能となる。
また、請求項12〜17記載の発明によれば、第1のノードの電位がハイレベルからローレベルにディスチャージされる際に電流が流れる経路に含まれるnMOSトランジスタの数が、データ信号が入力される直列トランジスタとテスト信号が入力される直列トランジスタとにおいて数が異なる入力部を有するスキャン付きフリップフロップに基づいてnMOS論理ブロックへの変換を行うので、nMOS論理ブロックへの変更による前記第1のノードの電位をディスチャージする電流パスにおける直列トランジスタの増加に対して許容されるnMOSトランジスタに余裕が生じ、この結果テスト選択信号とデータ選択信号とを独立に作用させる簡易な回路構成を用いることができるので、回路規模が小さく抑えられると共に、小規模回路の動作のため、動作速度も高速化を図ることが可能である。
以下、本発明の実施の形態のスキャン付きフリップフロップおよび半導体装置および半導体装置の製造方法を図面に基づいて説明する。
(第1の実施の形態)
先ず、本発明の第1の実施の形態を説明する。
図1は本実施の形態のスキャン付きフリップフロップを示す回路図であり、図2はその動作を示すタイミングチャートである。
図1において、Dはデータ信号、CKはクロック信号、SIはテスト入力信号、SCANはテスト選択信号(データ信号、クロック信号、テスト入力信号、テスト選択信号の第1の論理情報)、Qは出力信号、VDDはVDD電源、GNDはGND電位を示す。
AOI1は2入力のAND回路の出力とテスト選択信号SCANとのNOR論理の演算結果を出力するアンドオア回路、ND1は2入力のNAND回路、また、N20〜N24はnMOSトランジスタであり、nMOSトランジスタN20及びN21による直列接続と、nMOSトランジスタN22、N23及びN24による直列接続とが並列に接続されてセレクタ回路S1が構成される。
P1はソースにVDD電源が接続されたpMOSトランジスタ、N3はソースにGND電位が接続されたnMOSトランジスタであり、それぞれのゲートにはクロック信号CKが入力される。このpMOSトランジスタP1のドレインと、nMOSトランジスタN3のドレインとの間に上記セレクタ回路S1が挿入される。ここで、pMOSトランジスタP1のドレインとnMOSトランジスタN1のドレインとの接続ノードは第1のノードX1である。このノードX1には、インバータ回路INV3、INV4により構成されるラッチ回路がインバータ回路INV3の出力端子において接続され、これにより、ノードX1の電位はラッチされる。
アンドオアインバータ回路AOI1は、このノードX1が一方の入力端子に接続され、他方の入力端子には、クロック信号CKを2個のインバータ回路INV1及びINV2により遅延させた信号が入力される。ここで、インバータ回路INV2の出力端子とアンドオアインバータ回路AOI1との接続をノードCKDとする。
セレクタ回路S1には、nMOSトランジスタN20のゲートに上記アンドオアインバータ回路AOI1の出力端子が接続され、nMOSトランジスタN23のゲートにはテスト選択信号が入力される。また、nMOSトランジスタN21のゲートにはデータ信号Dが入力され、nMOSトランジスタN24のゲートにはテスト入力信号SIが入力される。これにより、アンドオアインバータ回路のAND回路に入力される2信号が共にハイレベルとなる場合以外は、このアンドオアインバータ回路はテスト選択信号SCANに対してインバータ回路として働くので、テスト選択信号SCANがハイレベルのときは、nMOSトランジスタN20はオフ、N23はオンとなることにより、セレクタ回路S1はデータ信号Dに対して働き、これによってノードX1からnMOSトランジスタN20、N21、N3を経てGND電位に至る電流の経路はカットオフされる。また、テスト選択信号SCANがローレベルのときは、nMOSトランジスタN20はオン、N23はオフとなることにより、セレクタ回路S1はテスト入力信号SIに対して働き、ノードX1からnMOSトランジスタN22、N23、N24及びN3を経てGND電位に至る電流の経路はカットオフされる。また、アンドオアインバータ回路AOI1のAND回路に入力される2信号が共にハイレベルであるときには、アンドオアインバータ回路AOI1の出力信号はテスト選択信号SCANの値に関わらず、常にローレベルとなり、nMOSトランジスタN20をカットオフする。更に、このセレクタ回路S1のnMOSトランジスタN22のゲートには2入力のNAND回路ND1の出力端子が接続される。これにより、NAND回路ND1の2入力信号が共にハイレベルであるときはローレベルの信号を出力することによりnMOSトランジスタN22をオフにし、2入力信号がそれ以外の組合せの場合には、ハイレベルの信号を出力することによりnMOSトランジスタN22をオン状態とする。以上のように、pMOSトランジスタP1及び6個のnMOSトランジスタN20〜N24、N3からなる入力部11の動作が、アンドオアインバータ回路AOI1、遅延回路を構成するインバータ回路INV1及びINV2、ラッチ回路を構成するインバータ回路INV3及びINV4、更に、NAND回路ND1とからなる制御部21により制御される。
更に、ノードX1は、ソースがVDD電源に接続されたpMOSトランジスタP2のゲートと、ソースがGND電位に接続されたnMOSトランジスタN5のゲートとに接続される。また、pMOSトランジスタP2とnMOSトランジスタN5との間には、ゲートにクロック信号CKを受けるnMOSトランジスタN4が直列に挿入される。ここで、pMOSトランジスタP2とnMOSトランジスタN4との接続ノードから得られる電位はフリップフロップ回路の出力信号Qとなる。この出力信号Qは、インバータ回路INV5、INV6により構成され、pMOSトランジスタP2のドレインに接続されるラッチ回路によりラッチされる。この構成により、クロック信号CKがハイレベルのとき、nMOSトランジスタN4がオンして、pMOSトランジスタP2及びnMOSトランジスタN5はノードX1の電位(第2の論理情報)を反転した出力信号Qを出力するCMOSインバータとして働く。また、クロック信号CKがローレベルのとき、nMOSトランジスタN4がオフとなるので、ノードX1の電位がハイレベルであれば、出力信号Qの値はインバータ回路INV5及びINV6からなるラッチ回路によりそれ以前の値が保持され、ノードX1の電位がローレベルであれば、pMOSトランジスタP2がオンすることにより、出力信号Qはハイレベルになる。このように、pMOSトランジスタP2、nMOSトランジスタN4、N5、インバータ回路INV5、INV6とからなる出力部31は、ノードX1に基づく信号Qを出力する。
次に、上記構成のスキャン付きフリップフロップ回路において図2のタイミングチャートを用いて動作説明する。
先ず、テスト選択信号SCANがローレベルであり、出力信号Qがデータ信号Dに依存して決まるときについて説明する(図2中のt1〜t7の期間)。
クロック信号CKがローレベルの期間(図2中のt1、t4、及びt7の期間に相当。第1の状態。)にはpMOSトランジスタP1がオンすることによりノードX1がハイレベルとなる。この時、nMOSトランジスタN4及びpMOSトランジスタP2がオフされる為、出力信号Qの電位は以前の値に保持される。
次に、クロック信号CKがハイレベルに遷移する時、ノードCKDは直ちにハイレベルには遷移せず、インバータ回路INV1及びINV2によって生じる遅延時間だけ遅れてハイレベルに遷移する。クロック信号CKがハイレベル且つノードCKDがローレベルの期間(図2のt2、t5の期間に相当。第2の状態の初期。以下、評価期間と呼ぶ。)においては、アンドオアインバータ回路AOI1の出力はハイレベルとなり、nMOSトランジスタN20がオン状態となる為、この期間にデータ信号Dがハイレベルであれば、nMOSトランジスタN20、N21、N3を介して、ノードX1の電位はハイレベルからローレベルに変化する。これにより、pMOSトランジスタP2がオンして、出力信号Qはハイレベルに遷移する。一方、評価期間(所定時間)にデータ信号DがローレベルであればノードX1はハイレベルのままであり、nMOSトランジスタN4、N5によって出力信号Qがローレベルに遷移する。
続いて、クロック信号CKがハイレベルであり、且つノードCKDがハイレベルの状態(図2中のt3、t6の期間に相当。第2の状態に移行してから所定時間以上経過後の状態。以下、保持期間と呼ぶ)に移行するが、このときノードX1がハイレベルであれば、アンドオアインバータ回路AOI1によりnMOSトランジスタN20はカットオフされるためデータ信号Dの値に影響されることなく、そのハイレベルの状態がインバータ回路INV3、INV4からなるラッチ回路により保持される。また、ノードX1がローレベルで保持期間に入った場合、pMOSトランジスタP1がカットオフされているため、データ信号Dの値に関係なくインバータ回路INV3、INV4からなるラッチ回路によりノードX1の電位はローレベルが保持される。
次に、テスト選択信号SCANがハイレベルのとき、すなわち、テスト入力信号SIが選択される場合について説明する。(図2中のt11〜t17の期間に相当)。
クロック信号CKがローレベルの期間(図2中のt11、t14、t17の期間に相当。第3の状態。)にはpMOSトランジスタP1によりノードX1がハイレベルとなる。このとき、nMOSトランジスタN4およびpMOSトランジスタP2がカットオフされるため、出力信号Qは以前の値に保持される。続いて、評価期間(図2中のt12、t15の期間に相当。第4の状態に移行してから所定時間以内。)では、ノードCKDはローレベルであることから、NAND回路ND1の出力はハイレベルとなり、nMOSトランジスタN22がオン状態となるため、この期間にテスト入力信号SIがハイレベルであれば、ノードX1はハイレベルからローレベルに遷移し、pMOSトランジスタP2により出力信号Qがハイレベルに遷移する。一方、評価期間にテスト入力信号SIがローレベルであれば、ノードX1はハイレベルのままであり、オン状態であるnMOSトランジスタN4〜N5によって出力信号がローレベルに遷移する。続いて、保持期間(図2中のt13、t16の期間に相当。第4の状態に移行してから所定時間以上経過後の状態。)に移行するが、このときノードX1がハイレベルであればNAND回路ND1の2つの入力が共にハイレベルとなることから、nMOSトランジスタN22はカットオフされるため、テスト入力信号SIの値に影響されることなく、ノードX1の電位はインバータ回路INV3及びINV4からなるラッチ回路によりハイレベルに保持される。一方、ノードX1がローレベルで保持期間に入った場合、pMOSトランジスタP1がカットオフされているため、ノードX1のローレベルは、テスト入力信号SIの値に関係なくインバータ回路INV3及びINV4からなるラッチ回路によりローレベルが保持される。
通常、インバータ回路はMOSトランジスタ2個、2入力NAND回路は4個のMOSトランジスタ、また、アンドオアインバータ回路は6個のMOSトランジスタにより構成されるため、図1のフリップフロップは合計32個のMOSトランジスタにより構成される。
以上に述べた通り、本実施の形態によると、図11の従来例1の回路に比べて、MOSトランジスタ数は4個増加するが、データ信号が加わるnMOSトランジスタの直列段数を4個から3個に削減でき、動作時の速度を向上することができる。動作時に比べて高速動作の要求されないテスト動作時においては、テスト入力信号SIが加わるnMOSトランジスタの直列段数を4個に設定している為、図12の従来例2の回路に比べてMOSトランジスタ35個から32個に削減することができる。以上のように、通常動作時の高速化と、回路面積の削減を同時に行うことができる。
(第2の実施の形態)
以下、本発明の第2の実施の形態のスキャン付きフリップフロップについて図面を参照しながら説明する。
図3は本実施の形態のスキャン付きフリップフロップを示す回路図であり、図4はその動作を示すタイミングチャートである。
図3に示すスキャン付きフリップフロップでは、入力側におけるpMOSトランジスタP1及びnMOSトランジスタN20〜N24、N3による入力部11、並びに、出力側におけるpMOSトランジスタP2、nMOSトランジスタN4、N5及びインバータ回路INV5、6によるラッチ回路からなる出力部31が、第1の実施の形態において図1に示したものと同様の構成となっているので、その説明を省略する。
本実施の形態では、5個のnMOSトランジスタN20〜24により構成されるセレクタ回路S1において、nMOSトランジスタN20のゲート(図3では第3のノードX3)及びN22のゲート(図3では第2のノードX4)へ入力される制御信号を生成する制御部22が、第1の実施の形態と異なる。以下、その構成を説明する。
N6及びP4は、トランスミッションゲートを構成するnMOSトランジスタ及びpMOSトランジスタであり、ソースがVDD電源に接続されたpMOSトランジスタP3と第4のノードX2において直列に接続される。ここで、pMOSトランジスタP3のゲート及びnMOSトランジスタN6のゲートにはクロック信号CKが入力され、pMOSトランジスタP4のゲートには第1のノードX1が接続される。
インバータ回路INV3及びINV4は、第1の実施の形態と同様にラッチ回路を構成し、そのインバータ回路INV4の出力側は、前述のトランスミッションゲートを構成するnMOSトランジスタのソースと接続される。また、反対のインバータ回路INV4の入力側はノードX1に接続される。これにより、このインバータ回路INV3及びINV4からなるラッチ回路は、ノードX1の電位をラッチすると共に、ノードX1の反転電位をnMOSトランジスタN6のソースに伝播する。
ノードX2はインバータ回路INV1の入力端子に接続され、更にそのインバータ回路INV1と直列接続されるインバータ回路INV2を介して入力部11のnMOSトランジスタN22のゲートに接続される。また、インバータ回路INV1の出力端子とインバータ回路INV2の入力端子との接続ノード(第6のノード)は2入力NOR回路NR1の一方の入力端子に接続される。このNOR回路NR1のもう一方の入力端子にはテスト選択信号SCANが入力され、出力端子はnMOSトランジスタN20のゲートに接続される。
nMOSトランジスタN21のゲートにデータ信号Dが、また、nMOSトランジスタN23のゲートにテスト選択信号SCANが、更に、nMOSトランジスタN24のゲートにテスト入力信号SIが入力されるのは、第1の実施の形態と同じである。
上記構成により、テスト選択信号SCANがローレベルのとき、nMOSトランジスタN23はオフとなり、ノードX1からnMOSトランジスタN22、N23、N24、N3を経てGND電位に至る電流の経路はカットオフされる。ここで、クロック信号CKがハイレベル、NOR回路NR1の出力がハイレベルであれば、ノードX1の値はデータ信号Dの値によって決まる。よって、出力信号Qもデータ信号Dに依存して決まる。また、テスト選択信号SCANがハイレベルのとき、NOR回路NR1の出力はローレベルとなるので、nMOSトランジスタN20はオフとなり、ノードX1からnMOSトランジスタN20、N21、N3を経てGND電位に至る電流の経路はカットオフされる。ここで、ノードX1の電位の値は、クロック信号CKがハイレベルであり、且つノードX4の出力がハイレベルのとき、テスト入力信号SIによって決まる。よって、出力信号Qもテスト入力信号SIに依存して決まる。
以下、本実施の形態のスキャン付きフリップフロップの動作について、図3及び図4を参照して説明する。
先ず、テスト選択信号SCANがローレベルであり、出力信号Qがデータ信号Dに依存して決まるときについて説明する(図4中、t1〜t7の期間に相当)。
クロック信号CKがローレベルの期間(図4中、t1、t4、t7の期間に相当。第1の状態。)にはpMOSトランジスタP1によりノードX1の電位がハイレベルに、pMOSトランジスタP3によりノードX2の電位がハイレベルとなる。このとき、nMOSトランジスタN4及びpMOSトランジスタP2がカットオフされるため、出力信号Qは以前の値に保持される。
クロック信号CKがハイレベル、且つ、ノードX3がハイレベルの期間(図4中のt2、t5の期間に相当。第2の状態に移行してから所定時間以内。)はnMOSトランジスタN20及びN3がオン状態となるため、この期間にデータ信号Dがハイレベルであれば、ノードX1の電位はハイレベルからローレベルへ遷移する。このとき、インバータ回路INV4の出力はローレベルからハイレベルに遷移する。よって、ノードX2及びX3の電位はハイレベルに保たれる(図4中のt3期間に相当。第2の状態に移行してから所定時間以上経過後の状態。)。このとき、ノードX1がローレベルになるので、pMOSトランジスタP2がオンになり、出力信号Qがハイレベルに遷移する。入力端子Dがローレベルであれば、ノードX1はハイレベルのままであり、また、インバータ回路INV4の出力もローレベルのままであり、更に、nMOSトランジスタN6がオンである為ノードX3がローレベルに遷移する。このとき、nMOSトランジスタN4及びN5がオンすることによって出力信号Qがローレベルに遷移する。
クロック信号CKがハイレベルで、且つ、ノードX3がローレベルの状態(図4中のt6の期間に相当。第2の状態に移行してから所定時間以上経過後の状態。)に移行すると、nMOSトランジスタN20はカットオフされる為、データ信号Dの値に影響されることなく、インバータ回路INV3及びINV4の構成するラッチ回路によりノードX1のレベルが保持される。また、クロック信号CKがハイレベルで、且つ、ノードX1がローレベルの場合、pMOSトランジスタP1がカットオフされている為、データ信号Dの値に関係なくインバータ回路INV3及びINV4の構成するラッチ回路によりノードX1はローレベルを維持する。
次に、テスト選択信号SCANがハイレベルであり、出力信号Qがテスト入力信号SIに依存して決まる場合について説明する(図4のt11〜t17の期間)。
クロック信号CKがローレベルの期間(図4中のt11、t14、t17期間に相当。第3の状態。)には、pMOSトランジスタP1がオンすることによりノードX1の電位がハイレベルに、また、pMOSトランジスタP3がオンすることによりノードX2の電位がハイレベルとなる。このとき、nMOSトランジスタN4及びpMOSトランジスタP2がカットオフされる為、出力信号Qは以前の値に保持される。
クロック信号CKがハイレベル、且つ、ノードX4の電位がハイレベルの期間(図4中、t12、t15の期間に相当。第4の状態に移行してから所定時間以内。)には、nMOSトランジスタN22がオン状態となる為、この期間にテスト入力信号SIがハイレベルであれば、ノードX1の電位はハイレベルからローレベルに遷移する。ことのき、インバータ回路INV4の出力はローレベルからハイレベルに遷移する。よって、ノードX2及びX3の電位はハイレベルに保たれる(図4中のt13の期間に相当。第4の状態に移行してから所定時間以上経過後の状態。)。このとき、pMOSトランジスタP2がオンになるので、出力信号Qがハイレベルに遷移する。一方、入力端子DがローレベルであればノードX1の電位はハイレベルのままであり、インバータ回路INV4の出力もローレベルのままであり、nMOSトランジスタN6がオン状態であるため、ノードX2はハイレベルからローレベルに遷移する。そして、インバータ回路INV2の出力であるノードX4がローレベルに遷移する。このとき、nMOSトランジスタN4及びN5によって出力信号Qがローレベルに遷移する。
クロック信号CKがハイレベルで、且つ、ノードX4がローレベルの状態(図4中のt16の期間に相当。第4の状態に移行してから所定時間以上経過後の状態。)になると、nMOSトランジスタN22はカットオフされるため、テスト入力信号SIの値に影響されることなく、インバータ回路INV3及びINV4によりノードX1のレベルが保持される。クロック信号CKがハイレベルであり、且つ、ノードX1の電位がローレベルの場合、pMOSトランジスタP1がカットオフされているため、テスト入力信号SIの値に関係なくインバータ回路INV3及びINV4によりノードX1の電位はローレベルを維持する。
通常、インバータ回路はMOSトランジスタ2個、2入力NOR回路は4個のMOSトランジスタにより構成されるため、図3に示す本実施の形態のスキャン付きフリップフロップは合計29個のMOSトランジスタにより構成される。
以上に述べたとおり、本実施の形態によると、図11の従来例1の回路図に比べて、MOSトランジスタ数は1個増加するが、データ信号Dが加わるnMOSトランジスタの直列段数を4個から3個に削減でき、動作時の速度を向上させることができる。動作時に比べ、高速動作の要求されないテスト動作時においては、テスト入力信号SIが加わるnMOSトランジスタの直列段数を4個に設定しているため、図12の従来例2の回路に比べて、MOSトランジスタ数を35個から29個に、6個削減することができる。このように、通常動作時の高速化と、回路面積の削減とを同時に行うことができる。
(第3の実施の形態)
図5は本実施の形態のスキャン付きフリップフロップを示す回路図であり、図6はその動作を示すタイミングチャートである。尚、本実施の形態では、第1及び第2の実施の形態において図1及び図3に示した回路図と同一の回路を構成する素子については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態では、pMOSトランジスタP1、nMOSトランジスタN3、N20〜N24からなる入力部12は、nMOSトランジスタN20〜N24からなるセレクタ回路S1がnMOSトランジスタN3とGND電位との間に接続されている点において第2の実施の形態と異なる。
また、図3において、pMOSトランジスタP3に直列接続されてトランスミッションゲートを構成していたnMOSトランジスタN6及びpMOSトランジスタP4は、本実施の形態における図5の回路では、nMOSトランジスタN6のみがpMOSトランジスタP3と直列接続され、クロック信号CKの値を反転して第4のノードX2に出力するCMOSインバータの構成となり、pMOSトランジスタP4は、ソースがVDD電源に接続されてドレインがノードX2に接続されて制御部23を構成する。
更に、図1及び図3において、pMOSトランジスタP2、nMOSトランジスタN4、N5、インバータ回路INV5、INV6から構成されていた出力部31の回路は、本実施の形態における図5では、ソースがVDD電源に接続されるpMOSトランジスタP2及びソースがGND電位に接続されるnMOSトランジスタN4による直列接続と、ソースがVDD電源に接続されるpMOSトランジスタP5、ソースがGND電位に接続されるnMOSトランジスタN8及びその間に挿入されるnMOSトランジスタN7とからなる直列接続と、インバータ回路INV5とにより構成される。ここで、pMOSトランジスタP2及びnMOSトランジスタN7のゲートにはノードX2が、また、pMOSトランジスタP5及びnMOSトランジスタN8のゲートには出力端子Qが接続される。更に、pMOSトランジスタP2及びnMOSトランジスタN4の接続ノードには、pMOSトランジスタP4のゲートと、インバータ回路INV5の入力端子と、pMOSトランジスタP5及びnMOSトランジスタN7の接続ノードと、反転出力信号を出力する反転出力信号端子NQとが接続される。そして、インバータ回路INV5の出力端子はpMOSトランジスタP5のゲート、すなわち、出力信号端子Qに接続される。このように、本実施の形態では出力部32が構成される。
上記の構成において、テスト選択信号SCANがローレベルのときnMOSトランジスタN23はオフとなり、第1のノードX1からnMOSトランジスタN3, N22, N23, N24を経てグランドGNDに至る電流の経路はカットオフされる。ここで、クロック信号CKがハイレベル、 NOR回路NR1の出力であるノードX3がハイレベルであれば、ノードX1の値はデータ信号Dの値によって決まる。よって出力信号Q、反転出力信号NQもデータ信号Dに依存して決まる。また、テスト選択信号SCANがハイレベルのときNOR回路NR1はノードX3にローレベルの信号を出力するのでnMOSトランジスタN20はオフとなり、ノードX1からnMOSトランジスタN20, N21,N3を経てグランドGNDに至る電流の経路はカットオフされる。したがって、クロック信号CKがハイレベル, ノードX4の電位がハイレベルのとき、テスト入力信号SIによってノードX1の値が決まる。よって出力信号Q、反転出力信号NQもテスト入力信号SIに依存して決まる。
以下、本実施の形態のスキャン付きフリップフロップの動作について、図5及び図6を参照して説明を行う。
まず、テスト選択信号SCANがローレベルであり、出力信号Qがデータ信号Dに依存して決まるときについて説明する(図6のt1〜t7の期間)。
クロック信号CKがローレベルの期間(図6中のt1, t4, t7の期間に相当。第1の状態。)にはpMOSトランジスタP1によりノードX1がハイレベルに、pMOSトランジスタP3によりノードX2がハイレベルとなる。この時、nMOSトランジスタN4およびpMOSトランジスタP2がカットオフされるため、出力信号Qはインバータ回路INV5、pMOSトランジスタP5, nMOSトランジスタN7, N8により以前の値に保持される。
クロック信号CKがハイレベルかつノードX3がハイレベルの期間(図6中のt2, t5の期間に相当。第2の状態に移行してから所定時間以内。)はnMOSトランジスタN20がオン状態となるため、この期間にデータ信号DがハイレベルであればノードX1はハイレベルからローレベルに変化する。このときインバータ回路INV4の出力(第5のノード)はローレベルからハイレベルに遷移する。よってノードX2, X3はハイレベルに保たる(図6中のt3の期間に相当第2の状態に移行してから所定時間以上経過後の状態。)。このときnMOSトランジスタN4がオンになり反転出力信号NQがローレベルに、出力信号Qがハイレベルに遷移する。入力端子DがローレベルであればノードX1はハイレベルのままであり、インバータ回路INV4の出力もローレベルのままであり、nMOSトランジスタN6がオンであるためノードX2はハイレベルからローレベルに遷移する。そしてNOR回路NR1の出力であるノードX3がローレベルに遷移する。このとき、pMOSトランジスタP2がオンになり、反転出力信号NQがハイレベル、出力信号Qがローレベルに遷移する。
クロック信号CKがハイレベルでかつノードX3がローレベルの状態(図6中のt6の期間に相当。第2の状態に移行してから所定時間以上経過後の状態。)になると、nMOSトランジスタN20はカットオフされるためデータ信号Dの値に影響されることなく、インバータ回路INV3〜INV4によりノードX1のレベルが保持される。クロック信号CKがハイレベルでかつノードX1がローレベルの場合、pMOSトランジスタP1がカットオフされているためデータ信号Dの値に関係なくインバータ回路INV3〜INV4によりノードX1はローレベルを維持する。
次に、テスト選択信号SCANがハイレベルであり、出力信号Qがテスト入力信号SIに依存して決まるときについて説明する(図6のt11〜t17の期間)。
クロック信号CKがローレベルの期間(図4中のt11, t14, t17の期間に相当。第3の状態。)にはpMOSトランジスタP1によりノードX1がハイレベルに、pMOSトランジスタP3によりノードX2がハイレベルとなる。この時、nMOSトランジスタN4およびpMOSトランジスタP2がカットオフされるため、インバータ回路INV5、pMOSトランジスタP5, nMOSトランジスタN7, N8により反転出力信号NQ、出力信号Qは以前の値に保持される。
クロック信号CKがハイレベルかつノードX4がハイレベルの期間(図6中のt12, t15の期間に相当。第4の状態に移行してから所定時間以内。)はnMOSトランジスタN22がオン状態となるため、この期間にテスト入力信号SIがハイレベルであればノードX1はハイレベルからローレベルに変化する。このときインバータ回路INV4の出力はローレベルからハイレベルに遷移する。よってノードX2, X3はハイレベルに保たる(図6中のt13の期間に相当。第4の状態に移行してから所定時間以上経過後の状態。)。このときnMOSトランジスタN4がオンになり反転出力信号NQがローレベル、出力信号Qがハイレベルに遷移する。入力端子DがローレベルであればノードX1はハイレベルのままであり、インバータ回路INV4の出力もローレベルのままであり、nMOSトランジスタN6がオンであるためノードX2はハイレベルからローレベルに遷移する。そしてインバータ回路INV2の出力であるノードX4がローレベルに遷移する。このとき、pMOSトランジスタP2がオンになり、反転出力信号NQがハイレベル、出力信号Qがローレベルに遷移する。
クロック信号CKがハイレベルでかつノードX4がローレベルの状態(図6中のt16の期間に相当。第4の状態に移行してから所定時間以上経過後の状態。)になると、nMOSトランジスタN22はカットオフされるためテスト入力信号SIの値に影響されることなく、インバータ回路INV3〜INV4によりノードX1のレベルが保持される。クロック信号CKがハイレベルでかつノードX1がローレベルの場合、pMOSトランジスタP1がカットオフされているためテスト入力信号SIの値に関係なくインバータ回路INV3〜INV4によりノードX1はローレベルを維持する。
通常インバータ回路はMOSトランジスタ2個、2入力NOR回路は4個のMOSトランジスタより構成されるため、図5に示す本実施の形態のスキャン付きフリップフロップは合計29個のMOSトランジスタより構成される。
以上述べたとおり、本実施の形態によると、図11の従来例1の回路に比べMOSトランジスタ数は1個増加するが、データ信号が加わるnMOSトランジスタの直列段数を4個から3個に削減でき、動作時の速度を向上することができる。動作時に比べ高速動作の要求されないテスト動作時においては、テスト入力信号が加わるnMOSトランジスタの直列段数を4個に設定しているため図12の従来例2の回路に比べMOSトランジスタ数を35個から29個に、6個削減することができる。このように、通常動作時の高速化と、回路面積の削減を同時に行うことができる。
なお、本実施の形態において、クロック信号CKが入力されるnMOSトランジスタN3はノードX1に近い側に位置するが、グランドGNDに近い側に位置しても良い。また、nMOSトランジスタN8の電流駆動力をpMOSトランジスタP3に比べて1/5程度以下になるように小さく設定すればnMOSトランジスタN7は削除することが可能である。このとき合計28個のMOSトランジスタでスキャン付きフリップフロップを構成可能である。
また、図5の例では、pMOSトランジスタP4のゲートは反転出力端子NQに接続されているが、図6に示すように、ノードX1に接続されていても良い。
(第4の実施の形態)
図8は本実施の形態のスキャン付きフリップフロップを示す回路図である。尚、本実施の形態では、第1〜第3の実施の形態において図1、3、5に示した回路図と同一の回路を構成する素子については同一の符号を付し、その説明を省略する。
第3の実施の形態におけるインバータ回路INV2は、本実施の形態ではpMOSトランジスタP6及びnMOSトランジスタN9によるCMOSインバータ回路とし、また、第3の実施の形態におけるNOR回路NR1は、本実施の形態では、ソースがノードX4に接続されたpMOSトランジスタP7に、nMOSトランジスタN10及びN11の並列接続が直列に接続され、更に直列に接続されるpMOSトランジスタとして、インバータ回路INV2のpMOSトランジスタP6を共用した構成とし、pMOSトランジスタP7のゲート及びnMOSトランジスタN10のゲートにはテスト選択信号SCANが入力され、nMOSトランジスタN11のゲートにはpMOSトランジスタP6のゲートが接続される。また、pMOSトランジスタP7のドレインは入力部12のnMOSトランジスタN20のゲートに接続される。このように、本実施の形態では制御部24が構成される。
上記構成により、本実施の形態では第3の実施の形態に比べMOSトランジスタ数を1個、すなわち、図8においてpMOSトランジスタP6で共用するpMOSトランジスタ1個分を削減することができる。
以上により、本実施の形態によると、図11の従来例1の回路に比べMOSトランジスタ数が同じで、データ信号が加わるnMOSトランジスタの直列段数を4個から3個に削減でき、動作時の速度を向上することができる。動作時に比べ高速動作の要求されないテスト動作時においては、テスト入力信号が加わるnMOSトランジスタの直列段数を4個に設定しているため図12の従来例2の回路に比べMOSトランジスタ数を35個から28個に、7個削減することができる。このように、通常動作時の高速化と、回路面積の削減を同時に行うことができる。
また、本実施の形態における図8の例では、pMOSトランジスタP4のゲートは反転出力端子NQに接続されているが、図9に示すように、ノードX1に接続されていても良い。
(第5の実施の形態)
以下、本発明第5の実施形態の半導体装置および半導体装置の製造方法について図面を参照しながら説明する。
図10は本実施の形態の半導体装置の製造方法を示すフローチャートである。スキャン付きフリップフロップを配置する第1の工程S1と、前記スキャン付きフリップフロップのデータ信号を生成するデータ信号生成回路を前記スキャン付きフリップフロップに隣接して配置する第2の工程S2と、その他の回路を配置する第3の工程S3と、前記スキャン付きフリップフロップのデータ信号を優先して配線する第4の工程S4とからなる。
本実施の形態によると、データ信号Dの配線長を短くすることができ、データ信号Dに隣接する配線が遷移することにより加わるノイズ(クロストークノイズ)を小さくすることが出来る。これにより、クロック信号が変化してから出力が変化するまでの期間中にデータ信号Dに加わるクロストークノイズによる誤動作を防ぐことができる。特に従来例1、従来例2、本実施の形態1〜4に示した様な、データ信号DがnMOSトランジスタのみに入るダイナミック回路構成の場合、pMOSトランジスタとnMOSトランジスタの両方に入るCMOS構成の場合に比べてノイズの影響を受け易いため本実施の形態による半導体装置の製造方法が効果的である。
本実施の形態により、安定して動作する半導体装置を製造することができる。
(第6の実施の形態)
図13、図14は本実施の形態のスキャン付きフリップフロップを示す回路図である。尚、本実施の形態では、第3の実施の形態において図5に示した回路図と同一の回路を構成する素子については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図13のD1〜DNは複数の入力信号、BはnMOSトランジスタから構成された論理回路であるnMOS論理ブロックを示す。
図14のD1、D2はデータ入力信号、DX1はデータ選択信号、SL1、SL2はデータ選択信号DX1に基づいて得られる信号、N25〜N28はnMOSトランジスタを示す。
図13に示すスキャン付きフリップフロップ回路は図5に示す第3の実施の形態のnMOSトランジスタN20をnMOS論理ブロックBに置き換えた構成となっている。
図14に示すスキャン付きフリップフロップ回路は、図13の2入力マルチプレクサ機能を実現するようにnMOS論理ブロックBをnMOSトランジスタ4個で構成した具体例である。
データ選択信号DX1に基づく信号SL1がハイレベルでかつ信号SL2がローレベル、テスト選択信号SCANがローレベルのとき、クロック信号CKがローからハイに遷移するときにデータ入力信号D1の値に応じて出力QおよびNQが変化する。
前記信号SL1がローレベルでかつ信号SL2がハイレベル、テスト選択信号SCANがローレベルのとき、クロック信号CKがローからハイに遷移するときにデータ入力信号D2の値に応じて出力QおよびNQが変化する。
前記信号SL1、SL2の値によらず、テスト選択信号SCANがハイレベルのとき、クロック信号CKがローからハイに遷移するときにテスト入力信号SIの値に応じて出力QおよびNQが変化する。このように、2入力のマルチプレクサを混載したスキャン付きフリップフロップの機能を持つ。
図15は、図11の従来のスキャン付きフリップフロップの入力部における選択回路S1のデータ入力側に上記のnMOS論理ブロックBによるマルチプレクサ構成を用いた例である。図11から図15への変更では、図11のnMOSトランジスタN20及びN21と共にインバータINV7が削除され、これらに代わり、2つのデータ信号D1、D2を受ける2つnMOSトランジスタN21、N23を並列に備えると共に、前記データ信号D1、D2を切り替えるために、前記データ信号D1、D2のそれぞれに対してデータ選択信号DX1に基づく信号SL1、SL2を受けるnMOSトランジスタN20、N22を直列接続する。
この図11から図15への変更においては、図5から図14への変更のようにnMOSトランジスタN21のみを削除して、この代わりにnMOS論理ブロックBを挿入するのではなく、インバータINV7を介したテスト選択信号SCANが入力されるnMOSトランジスタN20も併せて置き換えられている。
ここで、図5から図14への変更と同じように図11においてもnMOSトランジスタN21のみの変更による構成も可能であるが、この場合、ノードX1をディスチャージする電流パスに直列nMOSトランジスタが5個含まれることになる。このようにノードX1からGNDまでの間にnMOSトランジスタが5個も直列に接続されていると、データ入力信号D1、D2などがハイレベルのときにクロック信号CKが立ち上がる際、ノードX1のディスチャージが遅れ、ノードX1がハイレベルからローレベルに変化する前にノードND1がハイレベルからローレベルに変化してしまい、ノードX1のディスチャージが終わる前にnMOSトランジスタN1をオフにしてしまう可能性が高まる。この結果、ノードX1はハイレベルとなり、出力Qは本来ハイレベルになるところローレベルとなってしまい誤動作に繋がる。以上の観点から、動作安定性を考慮した場合、ノードX1をディスチャージする電流パスに含まれるnMOSトランジスタ数は可能な限り少ない方が望ましく、本実施の形態に対比する従来例としては図15の構成を示している。
ところで、この図11から図15への変更を行った場合、図15に示すスキャン付きフリップフロップ回路では、データ入力側の直列トランジスタからテスト選択信号SCANを入力するnMOSトランジスタN21が削除されているので、テスト選択信号SCANがハイレベルとなり選択回路においてテスト入力信号SIがハイレベルになっているときには、前記信号SL1、SL2を何れもローにする必要がある。そのため、前記スキャン付きフリップフロップにはテスト選択信号SCANがハイレベルのときに前記信号SL1、SL2をローにする回路が必要である。このように、テスト選択信号SCANがハイレベルのときに前記信号SL1、SL2をローにすると共に、テスト選択信号SCANがローレベルのときは、データ選択信号DX1に基づいて前記信号SL1又はSL2の何れかをローにし、データ信号D1、D2の何れかから有効とする所定のデータ信号を選択する回路が図15に示す選択信号生成回路SLC0である。
従来手法では、例えば、”!”を論理反転、”+”を論理和、”・”を論理積を表す記号としたとき、元のデータ選択信号DX1がローのときデータ信号D1を選択し、元のデータ選択信号DX1がハイのときデータ信号D2を選択し、かつテスト選択信号SCANがハイレベルのときローとなる信号SL1およびSL2を表すと、
SL1=!(SCAN+!SCAN・!DX1)
SL2=!(SCAN+!SCAN・DX1)
となり、これらをCMOS回路で構成すると、最低16個のトランジスタが必要である。
それに対し、本実施の形態に示すマルチプレクサ機能混載スキャン付きフリップフロップにおいては、テスト選択信号SCANがハイレベルのとき、データ選択信号DX1に基づく信号SL1、SL2がどのような値であってもよいため、
SL1=!DX1
SL2=DX1
と、インバータ回路1個で済み、選択信号生成回路(選択信号生成部)はSLC1のようにトランジスタ数が2個の構成でよい。従って、選択信号を生成する回路も含めると従来手法に比べて回路数を削減することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、データ入力を行うnMOSトランジスタN21をnMOS論理ブロックBに変換する元のスキャン付きフリップフロップとして、前記第3の実施の形態に示したスキャン付きフリップフロップを用いることにより、データ入力側の直列トランジスタ数を最小限に抑えることができ、しかも、前記直列トランジスタ数を少なくできることにより、簡易な選択信号生成回路SL1を用いることができる構成をとることができるので、フリップフロップの機能を増やし、かつチップ全体の回路面積の削減を同時に行うことができる。
尚、図では示していないが、本実施の形態と同様に、第1、2及び4の実施の形態における図1、図3及び図8のnMOSトランジスタN21を前記nMOS論理ブロックBに置き換えても同様の効果が得られる。
以上説明したように、本発明にかかるスキャン付きフリップフロップは、高速動作を行い、且つ、MOSトランジスタ数を削減することができるので、クロック周期よりも短いパルス幅の期間にデータ取り込みを行うラッチ回路を用いた高速用途向けのフリップフロップ等に有用である。
本発明の第1の実施の形態におけるスキャン付きフリップフロップ回路の図である。 図1のスキャン付きフリップフロップの動作を示すタイムチャート図である。 本発明の第2の実施の形態におけるスキャン付きフリップフロップ回路の図である。 図3のスキャン付きフリップフロップの動作を示すタイムチャート図である。 本発明の第3の実施の形態におけるスキャン付きフリップフロップ回路の図である。 本発明の第3の実施の形態におけるスキャン付きフリップフロップ回路の別の例を示す図である。 図4のスキャン付きフリップフロップの動作を示すタイムチャート図である。 本発明の第4の実施の形態におけるスキャン付きフリップフロップ回路の図である。 本発明の第4の実施の形態におけるスキャン付きフリップフロップ回路の別の例を示す図である。 本発明の第5の実施の形態における半導体装置の製造方法を示すフローチャート図である。 従来例1のスキャン付きフリップフロップ回路の図である。 従来例2のスキャン付きフリップフロップ回路の図である。 本発明の第6の実施の形態におけるスキャン付きフリップフロップ回路の図である。 本発明の第6の実施の形態におけるスキャン付きフリップフロップ回路の詳細を示す図である。 従来例3のスキャン付きフリップフロップ回路の図である。
符号の説明
11、12 入力部
21、22、23、
24 制御部
31、32 出力部
AOI アンドオアインバータ回路
B nMOS論理ブロック
CK クロック信号
D データ信号
D1、D2 データ信号(データ信号群のうちの所定のデータ信号)
DX1 データ選択信号
GND GND電位
INV インバータ回路
N nMOSトランジスタ
ND NAND回路
NQ 反転出力信号
NR NOR回路
P pMOSトランジスタ
Q 出力信号
S セレクタ回路
SCAN テスト選択信号
SI テスト入力信号
SLC0、SLC1 選択信号生成回路(選択信号生成部)
VDD VDD電源
X ノード
X1 第1のノード

Claims (17)

  1. 複数のnMOSトランジスタを備え、クロック信号と、データ信号と、テスト入力信号と、テスト選択信号とからなる第1の論理情報が入力され、前記第1の論理情報に基づく第2の論理情報を出力する入力部と、
    前記第2の論理情報が入力され、前記第2の論理情報に基づく信号を出力する出力部と、
    前記入力部が前記第1の論理情報から前記第2の論理情報を生成するための制御信号を前記入力部に入力する制御部と、
    前記入力部と前記制御部と前記出力部とを接続し、前記第2の論理情報を前記入力部から前記出力部へ伝達する第1のノードとを備えるフリップフロップであり、
    前記入力部は、前記クロック信号がローレベルからハイレベルに遷移するときに、前記第1の論理情報のうち、前記データ信号又は前記テスト入力信号の何れを有効にして前記第2の論理情報を生成するのかを前記テスト選択信号に基づいて選択する選択部を有すると共に、前記クロック信号がローレベルのときに、前記第2の論理情報をハイレベルの信号として前記第1のノードに出力し、
    前記入力部において、前記第1のノードがハイレベルからローレベルに遷移する際に電流が流れる経路に含まれる前記nMOSトランジスタの数が、前記データ信号が選択されたときと前記テスト入力信号が選択されたときとで異なる
    ことを特徴とするスキャン付きフリップフロップ。
  2. 請求項1記載のスキャン付きフリップフロップにおいて、
    前記入力部は、第1に、前記制御部と第1、第2及び第3のノードを介して接続され、更に第2に、前記クロック信号がローレベルのとき、前記第1のノードにハイレベルを出力し、更に第3に、前記データ信号がハイレベルの場合において、前記テスト選択信号がローレベルであり、且つ前記クロック信号がローレベルである第1の状態から、前記テスト選択信号がローレベルであり、且つ前記クロック信号がハイレベルである第2の状態に入力状態が移行したとき、前記第3のノードの電位がハイレベルであれば、所定時間内に前記第1のノードの電位をハイレベルからローレベルへ遷移させ、前記第2の状態を維持する間は、前記データ信号及び前記テスト入力信号のレベルに関係なく、前記第1のノードの電位をローレベルに保持し、更に第4に、前記データ信号がローレベルの場合において、前記第1の状態から前記第2の状態に入力状態が移行したとき、前記第1のノードの電位をハイレベルの状態とし、前記所定時間以上経過後に、前記第2及び第3のノードの電位がハイレベルからローレベルへ遷移すれば、前記第2の状態を維持する間は、前記データ信号及び前記テスト入力信号のレベルに関係なく、前記第1のノードの電位をハイレベルに保持し、更に第5に、前記テスト入力信号がハイレベルの場合において、前記テスト選択信号がハイレベルであり、且つ前記クロック信号がローレベルである第3の状態から、前記テスト選択信号がハイレベルであり、且つ前記クロック信号がハイレベルである第4の状態に移行したとき、前記第2のノードの電位がハイレベルであれば、前記所定時間内に前記第1のノードの電位をハイレベルからローレベルへ遷移させ、前記第4の状態を維持する間は、前記データ信号及び前記テスト入力信号のレベルに関係なく、前記第1のノードの電位をローレベルに保持し、更に第6に、前記テスト入力信号がローレベルの場合において、前記第3の状態から前記第4の状態に移行したとき、前記第3のノードの電位がローレベルであれば、前記第1のノードの電位をハイレベルの状態とし、前記所定時間以上経過後に、前記第2のノードの電位がハイレベルからローレベルへ遷移すれば、前記第4の状態を維持する間は、前記データ信号及び前記テスト入力信号のレベルに関係なく、前記第1のノードの電位をハイレベルに保持し、
    前記制御部は、前記データ信号がローレベルの場合において、前記第1の状態から前記第2の状態に移行したとき、前記第2及び第3のノードの電位を、前記所定時間以上経過後に、ハイレベルからローレベルに遷移させ、更に、前記テスト入力信号がローレベルの場合において、前記第3の状態から前記第4の状態に移行したとき、前記第2のノードの電位を、前記所定時間以上経過後に、ハイレベルからローレベルに遷移させ、前記第3のノードの電位をローレベルのままとし、
    前記出力部は、前記クロック信号がハイレベルのときは前記第1のノードに現れる信号を反転させた信号を出力信号として出力し、更に、前記クロック信号がローレベルのときは以前の信号のレベルを保持する
    ことを特徴とするスキャン付きフリップフロップ。
  3. 請求項1記載のスキャン付きフリップフロップにおいて、
    前記入力部は、第1に、前記制御部と第1、第2及び第3のノードを介して接続され、更に第2に、前記クロック信号がローレベルのとき、前記第1のノードにハイレベルを出力し、更に第3に、前記データ信号がハイレベルの場合において、前記テスト選択信号がローレベルであり、且つ前記クロック信号がローレベルである第1の状態から、前記テスト選択信号がローレベルであり、且つ前記クロック信号がハイレベルである第2の状態に移行したとき、前記第3のノードがハイレベルであれば、前記第1のノードの電位をハイレベルからローレベルへ遷移させ、前記第2の状態を維持する間は、前記データ信号及び前記テスト入力信号の状態に関係なく、前記第1のノードの電位をローレベルに保持し、更に第4に、前記データ信号がローレベルの場合において、前記第1の状態から前記第2の状態に移行したとき、前記第1のノードの電位をハイレベルに保持し、更に第5に、前記テスト入力信号がハイレベルの場合において、前記テスト選択信号がハイレベルであり、且つ前記クロック信号がローレベルである第3の状態から、前記テスト選択信号がハイレベルであり、且つ前記クロック信号がハイレベルである第4の状態に移行したとき、前記第2のノードがハイレベルであれば、前記第1のノードの電位をハイレベルからローレベルへ遷移させ、前記第4の状態を維持する間は、前記データ信号及び前記テスト入力信号の電位に関係なく、前記第1のノードの電位をローレベルに保持し、更に第6に、前記テスト入力信号がローレベルの場合において、前記第3の状態から前記第4の状態に移行したとき、前記第3のノードがローレベルであれば、前記第1のノードの電位をハイレベルに保持し、
    前記制御部は、第1に、前記データ信号がハイレベルの場合において、前記第1の状態から前記第2の状態に移行したとき、ハイレベルからローレベルに遷移する前記第1のノードの電位変化を受けて前記第2及び第3のノードの電位をハイレベルに保持し、更に第2に、前記データ信号がローレベルの場合において、前記第1の状態から前記第2の状態に移行したとき、ハイレベルを維持する前記第1のノードの信号を受けて前記第2及び第3のノードの電位をハイレベルからローレベルへ遷移させ、更に第3に、前記テスト入力信号がハイレベルの場合において、前記第3の状態から前記第4の状態に移行したとき、ハイレベルからローレベルに遷移する前記第1のノードの電位変化を受けて前記第2のノードの電位をハイレベルに保持し、前記第3のノードの電位をローレベルのままとし、更に第4に、前記テスト入力信号がローレベルの場合において、前記第3の状態から前記第4の状態に移行したとき、ハイレベルを維持する前記第1のノードの信号を受けて前記第2のノードの電位をハイレベルからローレベルへ遷移させると共に、前記第3のノードの電位をローレベルのままとし、
    前記出力部は、前記クロック信号がハイレベルのときは前記第1のノードに現れる信号を反転させた信号を出力信号として出力し、更に、前記クロック信号がローレベルのときは以前の信号のレベルを保持する
    ことを特徴とするスキャン付きフリップフロップ。
  4. 請求項1記載のスキャン付きフリップフロップにおいて、
    前記入力部と前記制御部とは第1、第2及び第3のノードを介して接続され、
    前記制御部と前記出力部とは第4及び第5のノードを介して接続され、
    また、前記入力部は、第1に、前記クロック信号がローレベルのとき、前記第1のノードにハイレベルを出力し、更に第2に、前記データ信号がハイレベルの場合において、前記テスト選択信号がローレベルであり、且つ前記クロック信号がローレベルである第1の状態から、前記テスト選択信号がローレベルであり、且つ前記クロック信号がハイレベルである第2の状態に移行したとき、前記第3のノードがハイレベルであれば、前記第1のノードの電位をハイレベルからローレベルへ遷移させ、前記第2の状態を維持する間は、前記データ信号及び前記テスト入力信号の電位に関係なく、前記第1のノードの電位をローレベルに保持し、更に第3に、前記データ信号がローレベルの場合において、前記第1の状態から前記第2の状態に移行したとき、前記第1のノードの電位をハイレベルに保持し、更に第4に、前記テスト入力信号がハイレベルの場合において、前記テスト選択信号がハイレベルであり、且つ前記クロック信号がローレベルである第3の状態から、前記テスト選択信号がハイレベルであり、且つ前記クロック信号がハイレベルである第4の状態に移行したとき、前記第2のノードがハイレベルであれば、前記第1のノードの電位をハイレベルからローレベルへ遷移させ、前記第4の状態を維持する間は、前記データ信号及び前記テスト入力信号の電位に関係なく、前記第1のノードの電位をローレベルに保持し、更に第5に、前記テスト入力信号がローレベルの場合において、前記第3の状態から前記第4の状態に移行したとき、前記第3のノードがローレベルであれば、前記第1のノードの電位をハイレベルに保持し、
    前記制御部は、第1に、前記データ信号がハイレベルの場合において、前記第1の状態から前記第2の状態に移行したとき、ハイレベルからローレベルに遷移する前記第1のノードの信号を受け、前記第2及び第3のノードの電位をハイレベルに保持すると共に、前記第4のノードの電位をハイレベルに保持し、前記第5のノードの電位をローレベルからハイレベルに遷移させ、更に第2に、前記データ信号がローレベルの場合において、前記第1の状態から前記第2の状態に移行したとき、ハイレベルを維持する前記第1のノードの信号を受け、前記第2及び第3のノードの電位をハイレベルからローレベルへ遷移させると共に、前記第4のノードの電位をハイレベルからローレベルへ遷移させ、前記第5のノードの電位をローレベルに維持し、更に第3に、前記テスト入力信号ハイレベルの場合において、前記第3の状態から前記第4の状態に移行したとき、ハイレベルからローレベルに遷移する前記第1のノードの信号を受け、前記第2のノードの電位をハイレベルに保持すると共に、前記第3のノードの電位をローレベルのままとし、更に、前記第4のノードの電位をハイレベルに保持し、前記第5のノードの電位をローレベルからハイレベルに遷移させ、更に第4に、前記テスト入力信号がローレベルの場合において、前記第3の状態から前記第4の状態に移行したとき、ハイレベルを維持する前記第1のノードの信号を受け、前記第2のノードの電位をハイレベルからローレベルへ遷移させると共に、前記第3のノードの電位をローレベルのままとすると共に、前記第4のノードの信号をハイレベルからローレベルへ遷移させ、前記第5のノードの電位をローレベルに保持し、
    前記出力部は、第1に、前記第4及び第5のノードからハイレベルの信号を受けたとき、ハイレベルの出力信号及びローレベルの反転出力信号を出力し、更に第2に、前記第4及び第5のノードからローレベルの信号を受けたとき、ローレベルの出力信号及びハイレベルの反転出力信号を出力し、更に第3に、前記第4のノードにハイレベル、前記第5のノードにローレベルの信号を受けたとき、出力信号及び反転出力信号のレベルを以前のレベルに保持する
    ことを特徴とするスキャン付きフリップフロップ。
  5. 請求項2〜4の何れか1項に記載のスキャン付きフリップフロップにおいて、
    前記第1のノードがハイレベルからローレベルに遷移する際に電流が流れる経路に含まれるnMOSトランジスタの数は、前記データ信号が選択されたときの方が、前記テスト入力信号が選択されたときに比べて少ない
    ことを特徴とするスキャン付きフリップフロップ。
  6. 請求項5記載のスキャン付きフリップフロップにおいて、
    前記データ信号が選択されたときのnMOSトランジスタの数は3個であり、
    前記テスト入力信号が選択されたときのnMOSトランジスタの数は4個である
    ことを特徴とするスキャン付きフリップフロップ。
  7. 請求項5記載のスキャン付きフリップフロップにおいて、
    前記データ信号が選択されたときのnMOSトランジスタの数は2個であり、
    前記テスト入力信号が選択されたときのnMOSトランジスタの数は3個である
    ことを特徴とするスキャン付きフリップフロップ。
  8. 請求項3又は4記載のスキャン付きフリップフロップにおいて、
    前記制御部は、第1に、前記データ信号がハイレベルの場合において、前記第1の状態から前記第2の状態に移行したとき、ハイレベルからローレベルに遷移する前記第1のノードの電位変化を受けて、ハイレベルの信号を前記第5のノードに出力し、更に第2に、前記データ信号がローレベルの場合において、前記第1の状態から前記第2の状態に移行したとき、ハイレベルを維持する前記第1のノードの信号を受けて、ローレベルの信号を前記第5のノードに出力し、更に第3に、前記テスト入力信号がハイレベルの場合において、前記第3の状態から前記第4の状態に移行したとき、ハイレベルからローレベルに遷移する前記第1のノードの電位変化を受けて、ハイレベルの信号を前記第5のノードに出力し、更に第4に、前記テスト入力信号がローレベルの場合において、前記第3の状態から前記第4の状態に移行したとき、ハイレベルを維持する前記第1のノードの信号を受けて、ローレベルの信号を前記第5のノードに出力し、更に第5に、前記第4のノードの反転信号が伝播される第6のノードを内部に備え、また、前記第6のノードと前記第2のノードとの間に前記第6のノードの反転信号を前記第2のノードに伝播するインバータ回路を備え、更に、前記第6のノードの信号と前記テスト選択信号とが入力され、それらのNOR論理演算の結果を前記第3のノードに出力する2入力NOR回路とを備える
    ことを特徴とするスキャン付きフリップフロップ。
  9. 請求項8記載のスキャン付きフリップフロップにおいて、
    前記2入力NOR回路は、1個が電源電位に接続された2個のpMOSトランジスタの直列回路と接地電位に接続された2個のnMOSトランジスタの並列回路との直列接続からなり、
    前記インバータ回路はCMOSインバータであって、
    前記2入力NOR回路の有する電源電位に接続される1個のpMOSトランジスタと、前記CMOSトランジスタの有するpMOSトランジスタとを1つのpMOSトランジスタとして共用する
    ことを特徴とするスキャン付きフリップフロップ。
  10. 請求項1〜9の何れか1項に記載の前記スキャン付きフリップフロップと、
    前記スキャン付きフリップフロップに入力する前記データ信号を生成するデータ信号生成回路とを備え、
    前記データ信号生成回路は、前記スキャン付きフリップフロップに隣接して配置されている
    ことを特徴とする半導体装置。
  11. 請求項1〜10の何れか1項に記載の前記スキャン付きフリップフロップを配置する第1の工程と、
    前記スキャン付きフリップフロップのデータ信号を生成するデータ信号生成回路を前記スキャン付きフリップフロップに隣接して配置する第2の工程と、
    前記データ信号生成回路以外の他の回路を配置する第3の工程と、
    前記スキャン付きフリップフロップのデータ信号を優先して配線する第4の工程とを有する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 複数のnMOSトランジスタを備え、クロック信号と、複数のデータ信号からなるデータ信号群と、データ選択信号と、テスト入力信号と、テスト選択信号とからなる第1の論理情報が入力され、前記第1の論理情報に基づく第2の論理情報を出力する入力部と、
    前記第2の論理情報が入力され、前記第2の論理情報に基づく信号を出力する出力部と、
    前記入力部が前記第1の論理情報から前記第2の論理情報を生成するための制御信号を前記入力部に入力する制御部と、
    前記入力部と前記制御部と前記出力部とを接続し、前記第2の論理情報を前記入力部から前記出力部へ伝達する第1のノードとを備えるフリップフロップであり、
    前記入力部は、前記クロック信号がローレベルからハイレベルに遷移するときに、前記第1の論理情報のうち、前記データ信号群又は前記テスト入力信号の何れを有効にして前記第2の論理情報を生成するのかを前記テスト選択信号に基づいて選択する選択部を有し、更に、前記データ信号群を受け、入力された前記データ信号群の中から、前記データ選択信号に基づき、有効となる所定の前記データ信号を選択するnMOS論理ブロックを前記選択部の中に有し、また、前記クロック信号がローレベルのときに、前記第2の論理情報をハイレベルの信号として前記第1のノードに出力する
    ことを特徴とするスキャン付きフリップフロップ。
  13. 請求項12記載のスキャン付きフリップフロップにおいて、
    前記入力部は、第1に、前記制御部と第1、第2及び第3のノードを介して接続され、更に第2に、前記クロック信号がローレベルのとき、前記第1のノードにハイレベルを出力し、更に第3に、前記テスト選択信号がローレベルであり、且つ前記クロック信号がローレベルである第1の状態から、前記テスト選択信号がローレベルであり、且つ前記クロック信号がハイレベルである第2の状態に入力状態が移行したとき、前記第3のノードの電位がハイレベルであれば、前記入力部内に構成された前記nMOS論理ブロックに入力される前記データ信号群の信号構成に依存して、前記第1のノードの電位をハイレベルに保持すると共に、前記ハイレベルの保持状態から所定時間以上経過後に、前記第2及び第3のノードの電位がハイレベルからローレベルへ遷移すれば、前記第2の状態を維持する間は、前記所定のデータ信号及び前記テスト入力信号のレベルに関係なく、前記第1のノードの電位をハイレベルに保持し、又は、前記第1のノードの電位を前記所定時間内にハイレベルからローレベルへ遷移させ、前記第2の状態を維持する間は、前記所定のデータ信号及び前記テスト入力信号のレベルに関係なく、前記第1のノードの電位をローレベルに保持し、更に第4に、前記テスト入力信号がハイレベルの場合において、前記テスト選択信号がハイレベルであり、且つ前記クロック信号がローレベルである第3の状態から、前記テスト選択信号がハイレベルであり、且つ前記クロック信号がハイレベルである第4の状態に移行したとき、前記第2のノードの電位がハイレベルであれば、前記所定時間内に前記第1のノードの電位をハイレベルからローレベルへ遷移させ、前記第4の状態を維持する間は、前記所定のデータ信号及び前記テスト入力信号のレベルに関係なく、前記第1のノードの電位をローレベルに保持し、更に第5に、前記テスト入力信号がローレベルの場合において、前記第3の状態から前記第4の状態に移行したとき、前記第3のノードの電位がローレベルであれば、前記第1のノードの電位をハイレベルの状態とし、前記所定時間以上経過後に、前記第2のノードの電位がハイレベルからローレベルへ遷移すれば、前記第4の状態を維持する間は、前記所定のデータ信号及び前記テスト入力信号のレベルに関係なく、前記第1のノードの電位をハイレベルに保持し、
    前記制御部は、前記所定のデータ信号がローレベルの場合において、前記第1の状態から前記第2の状態に移行したとき、前記第2及び第3のノードの電位を、前記所定時間以上経過後に、ハイレベルからローレベルに遷移させ、更に、前記テスト入力信号がローレベルの場合において、前記第3の状態から前記第4の状態に移行したとき、前記第2のノードの電位を、前記所定時間以上経過後に、ハイレベルからローレベルに遷移させ、前記第3のノードの電位をローレベルのままとし、
    前記出力部は、前記クロック信号がハイレベルのときは前記第1のノードに現れる信号を反転させた信号を出力信号として出力し、更に、前記クロック信号がローレベルのときは以前の信号のレベルを保持する
    ことを特徴とするスキャン付きフリップフロップ。
  14. 請求項12記載のスキャン付きフリップフロップにおいて、
    前記入力部は、第1に、前記制御部と第1、第2及び第3のノードを介して接続され、更に第2に、前記クロック信号がローレベルのとき、前記第1のノードにハイレベルを出力し、更に第3に、前記テスト選択信号がローレベルであり、且つ前記クロック信号がローレベルである第1の状態から、前記テスト選択信号がローレベルであり、且つ前記クロック信号がハイレベルである第2の状態に入力状態が移行したとき、前記第3のノードの電位がハイレベルであれば、前記入力部内に構成された前記nMOS論理ブロックに入力される前記データ信号群の信号構成に依存して、前記第1のノードの電位をハイレベルに保持、又は、所定時間内にハイレベルからローレベルへ遷移させ、前記所定時間以上経過後に、前記第2のノードの電位がハイレベルからローレベルへ遷移すれば、前記第2の状態を維持する間は、前記所定のデータ信号及び前記テスト入力信号の電位に関係なく、前記第1のノードの電位を保持し、更に第4に、ハイレベルの前記テスト入力信号に対して、前記テスト選択信号がハイレベルであり、且つ前記クロック信号がローレベルである第3の状態から、前記テスト選択信号がハイレベルであり、且つ前記クロック信号がハイレベルである第4の状態に移行したとき、前記第2のノードの電位がハイレベルであれば、前記所定時間内に前記第1のノードの電位をハイレベルからローレベルへ遷移させ、前記所定時間以上経過後に、前記第4の状態を維持する間は、前記所定のデータ信号及び前記テスト入力信号のレベルに関係なく、前記第1のノードの電位をローレベルに保持し、更に第5に、ローレベルの前記テスト入力信号に対して、前記第3の状態から前記第4の状態に移行したとき、前記第1のノードの電位をハイレベルの状態とし、前記所定時間以上経過後に前記第2のノードがハイレベルからローレベルへ遷移すれば前記第4の状態を維持する間は、前記所定のデータ信号及び前記テスト入力信号のレベルに関係なく、前記第1のノードの電位をハイレベルに保持し、
    前記制御部は、第1に、ハイレベルの前記所定のデータ信号に対して、前記第1の状態から前記第2の状態に移行したとき、ハイレベルからローレベルに遷移する前記第1のノードの電位変化を受けて前記第2及び第3のノードの電位をハイレベルに保持し、更に第2に、ローレベルの前記所定のデータ信号に対して、前記第1の状態から前記第2の状態に移行したとき、ハイレベルを維持する前記第1のノードの信号を受けて前記第2及び第3のノードの電位をハイレベルからローレベルへ遷移させ、更に第3に、ハイレベルの前記テスト入力信号に対して、前記第3の状態から前記第4の状態に移行したとき、ハイレベルからローレベルに遷移する前記第1のノードの電位変化を受けて前記第2のノードの電位をハイレベルに保持し、前記第3のノードの電位をローレベルのままとし、更に第4に、ローレベルの前記テスト入力信号に対して、前記第3の状態から前記第4の状態に移行したとき、ハイレベルを維持する前記第1のノードの信号を受けて前記第2のノードの電位をハイレベルからローレベルへ遷移させると共に、前記第3のノードの電位をローレベルのままとし、
    前記出力部は、前記クロック信号がハイレベルのときは前記第1のノードに現れる信号を反転させた信号を出力信号として出力し、更に、前記クロック信号がローレベルのときは以前の信号のレベルを保持する
    ことを特徴とするスキャン付きフリップフロップ。
  15. 請求項12記載のスキャン付きフリップフロップにおいて、
    前記入力部と前記制御部とは第1、第2及び第3のノードを介して接続され、
    前記制御部と前記出力部とは第4及び第5のノードを介して接続され、
    また、前記入力部は、第1に、前記クロック信号がローレベルのとき、前記第1のノードにハイレベルを出力し、更に第2に、前記テスト選択信号がローレベルであり、且つ前記クロック信号がローレベルである第1の状態から、前記テスト選択信号がローレベルであり、且つ前記クロック信号がハイレベルである第2の状態に移行したとき、前記第3のノードがハイレベルであれば、前記入力部内に構成された前記nMOS論理ブロックに入力される前記データ信号群の信号構成に依存して、前記第1のノードの電位をハイレベルに保持、又は、所定時間内にハイレベルからローレベルへ遷移させると共に、前記第2の状態を維持する間は、前記所定のデータ信号及び前記テスト入力信号の電位に関係なく、前記第1のノードの電位をローレベルに保持し、更に第3に、前記テスト入力信号がハイレベルの場合において、前記テスト選択信号がハイレベルであり、且つ前記クロック信号がローレベルである第3の状態から、前記テスト選択信号がハイレベルであり、且つ前記クロック信号がハイレベルである第4の状態に移行したとき、前記第2のノードがハイレベルであれば、前記第1のノードの電位をハイレベルからローレベルへ遷移させ、前記第4の状態を維持する間は、前記所定のデータ信号及び前記テスト入力信号の電位に関係なく、前記第1のノードの電位をローレベルに保持し、更に第4に、前記テスト入力信号がローレベルの場合において、前記第3の状態から前記第4の状態に移行したとき、前記第3のノードがローレベルであれば、前記第1のノードの電位をハイレベルに保持し、
    前記制御部は、第1に、前記所定のデータ信号がハイレベルの場合において、前記第1の状態から前記第2の状態に移行したとき、ハイレベルからローレベルに遷移する前記第1のノードの信号を受け、前記第2及び第3のノードの電位をハイレベルに保持すると共に、前記第4のノードの電位をハイレベルに保持し、前記第5のノードの電位をローレベルからハイレベルに遷移させ、更に第2に、前記所定のデータ信号がローレベルの場合において、前記第1の状態から前記第2の状態に移行したとき、ハイレベルを維持する前記第1のノードの信号を受け、前記第2及び第3のノードの電位をハイレベルからローレベルへ遷移させると共に、前記第4のノードの電位をハイレベルからローレベルへ遷移させ、前記第5のノードの電位をローレベルに維持し、更に第3に、前記テスト入力信号ハイレベルの場合において、前記第3の状態から前記第4の状態に移行したとき、ハイレベルからローレベルに遷移する前記第1のノードの信号を受け、前記第2のノードの電位をハイレベルに保持すると共に、前記第3のノードの電位をローレベルのままとし、更に、前記第4のノードの電位をハイレベルに保持し、前記第5のノードの電位をローレベルからハイレベルに遷移させ、更に第4に、前記テスト入力信号がローレベルの場合において、前記第3の状態から前記第4の状態に移行したとき、ハイレベルを維持する前記第1のノードの信号を受け、前記第2のノードの電位をハイレベルからローレベルへ遷移させると共に、前記第3のノードの電位をローレベルのままとすると共に、前記第4のノードの信号をハイレベルからローレベルへ遷移させ、前記第5のノードの電位をローレベルに保持し、
    前記出力部は、第1に、前記第4及び第5のノードからハイレベルの信号を受けたとき、ハイレベルの出力信号及びローレベルの反転出力信号を出力し、更に第2に、前記第4及び第5のノードからローレベルの信号を受けたとき、ローレベルの出力信号及びハイレベルの反転出力信号を出力し、更に第3に、前記第4のノードにハイレベル、前記第5のノードにローレベルの信号を受けたとき、出力信号及び反転出力信号のレベルを以前のレベルに保持する
    ことを特徴とするスキャン付きフリップフロップ。
  16. 請求項12〜15の何れか1項に記載のスキャン付きフリップフロップにおいて、
    前記データ選択信号を受け、前記nMOS論理ブロックに入力される前記データ信号群の中から前記所定のデータ信号を選択するための前記データ選択信号に基づく信号を前記nMOS論理ブロックへ入力する選択信号生成部を備える
    ことを特徴とするスキャン付きフリップフロップ。
  17. 請求項16記載のスキャン付きフリップフロップにおいて、
    前記データ信号群は2つのデータ信号からなり、
    前記nMOS論理ブロックは、前記2つのデータ信号の各データ信号を受けるnMOSトランジスタに対して前記データ選択信号に基づく信号を受けるnMOSトランジスタがそれぞれ直列接続され且つそれぞれの前記直列接続されたnMOSトランジスタを2並列に接続した構成であり、
    前記選択信号生成部は、入力された前記データ選択信号そのままの信号と前記データ選択信号を反転させた信号とを、前記nMOS論理ブロック内の前記データ選択信号に基づく信号を受けるnMOSトランジスタに入力する
    ことを特徴とするスキャン付きフリップフロップ。
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