JP2005210456A - 複数の周波数帯に対応可能なアンテナ - Google Patents

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典康 杉本
Shigeya Aoyama
▲恵▼哉 青山
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Abstract

【課題】 マルチバンドアンテナの小型化を図ることができる技術を提供することを目的とする。
【解決手段】 給電ラインから開放端へ至るとともに、山谷形状を成す折り返し部分を有する第1の導体部と、第1の導体部の折り返し部分の途中から分岐して開放端へ至るとともに、山谷形状を成す折り返し部分を有する第2の導体部と、を備えたアンテナにおいて、第1の導体部の折り返し部分と、第2の導体部の折り返し部分とを、誘電体基板の表面と裏面とに形成する。また、第1の導体部の分岐位置から第2の導体部の折り返し部分へ至る線路の少なくとも一部を、第1と第2の導体部の折り返し部分が形成されている面に隣接する面上に形成してもよく、第1の導体部の折り返し部分を、山谷形状が一定の方向に沿ってのみ繰り返されるように形成してもよく、第1の導体部の折り返し部分を、同じ山谷形状のみが繰り返されるように形成してもよい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の周波数帯に対応可能なアンテナに関し、特に、携帯電話や、無線LAN(ローカルエリアネットワーク)、ブルートゥース(Bluetooth)などに利用される無線通信機器に用いるアンテナに関する。
近年、複数の周波数帯での通信が可能な通信機器が開発されている。例えば、無線LANにおいては、2.4GHz帯を用いて通信を行う形式と、5GHz帯を用いて行う形式とが存在する。また、携帯電話においても、1.9GHz帯と2.1GHz帯とを用いて通信を行う形式が存在する。このような複数の周波数帯での通信を可能とする通信機器においては、アンテナとしても、1つのアンテナで複数の周波数帯の電波を送受信することができる、いわゆる、マルチバンドアンテナが用いられる(例えば、特許文献1〜3参照)。
実開平02−68513号公報 特表2000−516056号公報 特開平11−317612号公報
また、携帯電話や無線LAN等に用いられる通信機器は、その携帯性や利便性のために、小さいものがユーザに好まれる。そのために、無線通信機器の小型化、ひいては、アンテナの小型化を図りたいという要望があった。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、マルチバンドアンテナの小型化を図ることができる技術を提供することを目的とする。
上記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の第1のアンテナは、複数の周波数帯に対応可能なアンテナであって、誘電体基板と、一端が給電ラインに接続され、他端が開放端である導体の線路で形成された第1の導体部と、前記第1の導体部の途中から分岐し、開放端へ至る導体の線路で形成された第2の導体部と、を備え、前記第1の導体部は、線状線路を1回以上折り返して形成した山谷形状を成す折り返し部分を有し、前記第2の導体部は、線状線路を1回以上折り返して形成した山谷形状を成す折り返し部分を有するとともに、前記第1の導体部の折り返し部分の途中から分岐しており、前記第1の導体部の折り返し部分と、前記第2の導体部の折り返し部分とは、前記誘電体基板の表面と裏面とに形成されている。
この第1のアンテナは、複数の周波数帯に対応可能であるとともに、さらに、第1の導体部の折り返し部分の一部を複数の周波数帯で共用し、誘電体基板の表面と裏面とを有効に活用することによって、アンテナの小型化を図ることができる。
本発明の第2のアンテナは、複数の周波数帯に対応可能なアンテナであって、誘電体基板と、一端が給電ラインに接続され、他端が開放端である導体の線路で形成された第1の導体部と、前記第1の導体部の途中から分岐し、開放端へ至る導体の線路で形成された第2の導体部と、を備え、前記第1の導体部は、線状線路を1回以上折り返して形成した山谷形状を成す折り返し部分を有し、前記第2の導体部は、線状線路を1回以上折り返して形成した山谷形状を成す折り返し部分を有するとともに、前記第1の導体部の折り返し部分の途中から分岐しており、前記第1の導体部の折り返し部分と、前記第2の導体部の折り返し部分とは、それぞれ、前記誘電体基板上に形成されており、前記第2の導体部の導体線路のうちの、前記第1の導体部との分岐位置から前記第2の導体部の折り返し部分へ至る部分の少なくとも一部は、前記誘電体基板の前記第1の導体部の折り返し部分が形成されている面と、前記第2の導体部の折り返し部分が形成されている面とに隣接する面上に形成されている。
この第2のアンテナは、複数の周波数帯に対応可能であるとともに、さらに、第1の導体部の折り返し部分の一部を複数の周波数帯で共用し、第1と第2の導体部の折り返し部分が形成されている面に隣接する面を有効に活用することによって、アンテナの小型化を図ることができる。
本発明の第3のアンテナは、複数の周波数帯に対応可能なアンテナであって、一端が給電ラインに接続され、他端が開放端である導体の線路で形成された第1の導体部と、前記第1の導体部の途中から分岐し、開放端へ至る導体の線路で形成された第2の導体部と、を備え、前記第1の導体部は、線状線路を1回以上折り返して形成した山谷形状を成す折り返し部分を有し、前記第2の導体部は、線状線路を1回以上折り返して形成した山谷形状を成す折り返し部分を有するとともに、前記第1の導体部の折り返し部分の途中から分岐しており、さらに、前記第1の導体部の折り返し部分は、前記線状線路の山谷形状が一定の方向に沿ってのみ繰り返されるように形成されている。
この第3のアンテナは、複数の周波数帯に対応可能であるとともに、第1の導体部の折り返し部分の一部を複数の周波数帯で共用することによって、アンテナの小型化を図ることができる。さらに、第1の導体部の折り返し部分が、山谷形状が一定の方向に沿ってのみ繰り返されるように形成されているので、この一定の方向に対して垂直な方向のアンテナ自体の大きさが大きくなることを抑制することができる。
本発明の第4のアンテナは、複数の周波数帯に対応可能なアンテナであって、一端が給電ラインに接続され、他端が開放端である導体の線路で形成された第1の導体部と、前記第1の導体部の途中から分岐し、開放端へ至る導体の線路で形成された第2の導体部と、を備え、前記第1の導体部は、線状線路を1回以上折り返して形成した山谷形状を成す折り返し部分を有し、前記第2の導体部は、線状線路を1回以上折り返して形成した山谷形状を成す折り返し部分を有するとともに、前記第1の導体部の折り返し部分の途中から分岐しており、さらに、前記第1の導体部の折り返し部分は、同じ山谷形状のみが繰り返されるように形成されている。
この第4のアンテナは、複数の周波数帯に対応可能であるとともに、第1の導体部の折り返し部分の一部を複数の周波数帯で共用することによって、アンテナの小型化を図ることができる。さらに、第1の導体部の折り返し部分が、同じ山谷形状のみが繰り返されるように形成されているので、第1の導体部の折り返し部分の線状線路の長さの変化に対する中心周波数(アンテナの特性の良い周波数。通常は、反射係数が極小となる周波数)の変化を直線的なものにすることができる。その結果、目的の周波数帯に合うように線状線路の長さを調整することを、容易に行うことができる。ここで、同じ山谷形状とは、線状線路が成す山谷のパターンの形と大きさと線状線路の太さとが同じであることを意味している。
なお、この発明のアンテナでは、上述した複数の態様のアンテナのそれぞれの特徴を、適宜、組み合わせて適用することができ、例えば、上述した全ての特徴を適用してもよい。また、この発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、上記アンテナを備えた無線通信モジュールや、無線通信機器等の形態で実現することができる。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
B.第2実施例:
C.無線通信モジュール:
D.変形例:
A.第1実施例:
図1は、本発明の第1の実施例としてのマルチバンドアンテナ100を示す説明図である。図1(a)は、マルチバンドアンテナ100の側面図を示し、図1(b)は、平面図を示している。このマルチバンドアンテナ100は、2つのアンテナエレメントを備えており、2つの周波数帯に対応することができる(詳細は後述)。なお、アンテナの方式としては、1つのアンテナエレメントの線路長が約1/4波長のモノポール方式を採用している。
マルチバンドアンテナ100は、酸化アルミナやガラスエポキシなどの誘電体で形成された直方体形状を成す誘電体基板190と、その表面に、銅や銀などの導体によって形成された第1の折り返し導体部110と、第2の折り返し導体部120と、接続導体部130とを備えている。
図1(b)には、誘電体基板190の1つの表面190aが示されている。この表面190aは、誘電体基板190の直方体形状の長手方向軸(以下「X軸」と呼ぶ)に平行な面である。また、図1(b)には、表面190aに平行な軸であって、X軸に垂直なY軸が示されている。
表面190a上には、第1の折り返し導体部110が形成されている。第1の折り返し導体部110は、線状線路を1回以上折り返して形成した山谷形状を成す導体部であり、表面190a上のほぼ中央下端に位置する一端110bから、表面190aの左端近くに位置する開放端110aへ至るように線状線路を形成したものである。ここで、線状線路は、表面190aの長手方向(X軸方向)に沿った中心線(以下「基準線BL1」と呼ぶ)を、繰り返し横切るように折り返されている。具体的には、線状線路は、同じ矩形波形状が周期的に繰り返されるパターン形状(以下、メアンダ形状と呼ぶ)をもってX軸の負の方向へ延びるように形成されている。なお、線状線路は、基準線BL1がメアンダ形状の山谷の中央を通るように折り返される。また、第1の折り返し導体部110の一端110bは給電ライン180に接続されている。
なお、給電ライン180との接続端110bから開放端110aへと至る導体部、すなわち、第1の折り返し導体部110は、1つのアンテナエレメント(以下「第1のアンテナエレメント」と呼ぶ)として機能する。なお、第1の折り返し導体部110はメアンダ形状を成すので、アンテナエレメントの小型化を図ることができる。
また、表面190a上の第1の折り返し導体部110の右隣には、第2の折り返し導体部120が形成されている。第2の折り返し導体部120も、線状線路を1回以上折り返して形成した山谷形状を成す導体部であり、表面190a上のほぼ中央上端に位置する一端120bから、表面190a上の右端近くに位置する開放端120aへ至るように線状線路を形成したものである。この第2の折り返し導体部120は、第1の折り返し導体部110と同様のメアンダ形状を成しており、基準線BL1がメアンダ形状の山谷の中央を通るように形成されている。但し、第2の折り返し導体部120の線状線路の長さは、第1の折り返し導体部110よりも長くなっている。なお、第2の折り返し導体部120の一端120bは、一端110bから延びる第1の折り返し導体部110の線状線路が最初に折れ曲がる位置110cと同じ側(X軸の正の方向)に位置している。また、この一端120bは、給電ライン180の代わりに、接続導体部130に接続されている。
図1(a)には、誘電体基板190の側面190bが示されている。この側面190bは、誘電体基板190の表面190a(図1(b))に隣接する面であり、マルチバンドアンテナ100をY軸の正の方向から見た面である。
図1(a)及び図1(b)に示すように、誘電体基板190の表面190aと側面190bとの上には、接続導体部130が形成されている。接続導体部130は、第2の折り返し導体部120の一端120bと、第1の折り返し導体部110の途中に位置する分岐位置110dとを接続する線状線路で構成されている。なお、第1の折り返し導体部110の途中とは、第1の折り返し導体部110を構成する線状線路上の位置であって、その位置からいずれの方向に線状線路を辿っても、少なくとも1回は第1の折り返し導体部110を構成する線状線路が曲がっている位置を意味している。また、図1(b)の例では、分岐位置110dは、基準線BL1よりも上側に位置する線状線路の折り返し位置に設けられている。なお、図1においては、第1の折り返し導体部110と、第2の折り返し導体部120と、接続導体部130とには、異なる種類のハッチングが付されているが、これらは、同一材料で連続した領域として形成されている。
第2の折り返し導体部120の一端120bに接続された接続導体部130の線状線路は、表面190a(図1(b))から側面190b(図1(a))へ延びている。さらに、側面190b上を長手方向に向かって延びた後、再び、表面190a上に延び、第1の折り返し導体部110の分岐位置110dに接続される。
なお、給電ライン180との接続端110bから第2の折り返し導体部120の開放端120aへと至る導体部、すなわち、第1の折り返し導体部110の一端110bから分岐位置110dまでと、接続導体部130と、第2の折り返し導体部120とは、1つのアンテナエレメント(以下、「第2のアンテナエレメント」と呼ぶ)として機能する。この第2のアンテナエレメントも、第1の折り返し導体部110の一部と、第2の折り返し導体部120とがメアンダ形状を成すので、アンテナエレメントの小型化を図ることができる。また、第1の折り返し導体部110の一端110bから分岐位置110dまでは、第1のアンテナエレメントと第2のアンテナエレメントとで共有することになる。
この第2のアンテナエレメントの構成から理解できるように、1つの周波数帯の送受信に利用されるアンテナエレメントは、その全部が連続したメアンダ形状を有している必要はなく、一部にメアンダで無い形状(非メアンダ形状)を有していてもよい。
図1(c)は、マルチバンドアンテナ100の反射係数と周波数との関係の一例を示すグラフである。縦軸は反射係数を示しており、その値が小さいほど、反射成分が小さい、すなわち、効率が良いことを示している(単位はdBで表されている)。横軸は給電ラインから供給する信号の周波数を示している。
図1(c)の例では、1.5GHz周辺と2.2GHz周辺とにおいて反射係数が小さくなっている、すなわち、マルチバンドアンテナ100は、1.5GHz帯と2.2GHz帯との送受信が可能である。なお、図1(c)に示すグラフを得た際に用いたマルチバンドアンテナ100においては、誘電体基板190として、X軸方向の長さが36mmで、Y軸方向の幅が7mmで、厚さが1mmである誘電体基板を用いている。また、第1の折り返し導体部110の線路の長さが、第2の折り返し導体部120の線路の長さと比べて短くなるように構成されている。従って、第1のアンテナエレメント(第1の折り返し導体部110)が、周波数の高い2.2GHz帯に対応し、第2のアンテナエレメント(開放端120aへ至る導体部)が、周波数の低い1.5GHz帯に対応している。
図2は、図1の実施例に対する比較例としての従来のマルチバンドアンテナを示す説明図である。図2(a)には、比較例としてのマルチバンドアンテナ200の平面図が示されている。図1に示すマルチバンドアンテナ100との差異は2点ある。1つ目は、接続導体部130が省略されている点である。2つ目は、第2の折り返し導体部220が、第1の折り返し導体部210の途中に接続される代わりに、給電ライン280との接続端210bから延びる線状線路が開放端210aに向かって最初に折れ曲がる位置210cに接続されている点である。なお、第1と第2の折り返し導体部210、220は、それぞれ、図1に示す第1と第2の折り返し導体部110、120と同じ形状を成している。
ここで、給電ライン280との接続端210bから開放端210aへと至る導体部210は、1つのアンテナエレメント(以下、「第1のアンテナエレメント」と呼ぶ)として機能する。また、接続端210bから開放端220aへと至る導体部(第1の折り返し導体部210の一部と第2の折り返し導体部220)も、1つのアンテナエレメント(以下、「第2のアンテナエレメント」と呼ぶ)として機能する。
図2の例では、第1と第2の折り返し導体部210、220は、誘電体基板290の同じ表面290a上に、仮想的な基準線BL2に沿って形成されている。ここで、基準線BL2は、表面290aの長手方向(X軸方向)に沿った中心線である。従って、マルチバンドアンテナ200全体の大きさは、図1のマルチバンドアンテナ100と、ほぼ同じである。なお、第1と第2の折り返し導体部210、220には、異なる種類のハッチングが付されているが、これらは、同一材料で連続した領域として形成されている。
図2(b)は、比較例のマルチバンドアンテナ200の反射係数と周波数との関係の一例を示すグラフである。縦軸は反射係数を示し、横軸は周波数を示している。この例では、1.8GHz周辺と2.2GHz周辺とにおいて反射係数が小さくなっている。2.2GHz帯は、線路長の短い第1のアンテナエレメント(第1の折り返し導体部210)が対応している。一方、1.8GHz帯は、線路長の長い第2のアンテナエレメント(開放端220aへ至る導体部)が対応している。ここで、低い側の周波数(1.8GHz)が、図1の例(1.5GHz)と比べて高いのは、第2のアンテナエレメントの線路長が、図1のマルチバンドアンテナ100の第2のアンテナエレメントの線路長と比べて、第1の折り返し導体部110の共有部分(一端110bから分岐位置110dまで)と、接続導体部130との分だけ短いからである。
このように、第1実施例のマルチバンドアンテナ100では、導体線路を第1の折り返し導体部110の途中で分岐させて、第2の折り返し導体部120を形成しているので、第1の折り返し導体部110の一部を、第1のアンテナエレメントと第2のアンテナエレメントとで共用することができる。その結果、アンテナ全体の大きさを大きくせずに、より低い周波数帯に対応することが可能となる。換言すれば、目的とする周波数帯に対応するアンテナの大きさを小さくすることが可能となる。
さらに、図1に示すマルチバンドアンテナ100では、第1と第2の折り返し導体部110、120が、誘電体基板190の同じ表面190a上に形成されているので、これら2つの折り返し導体部の製造プロセスを簡素化することができる。また、接続導体部130の一部が、第1と第2の折り返し導体部110、120が形成されている表面190aと隣接する側面190bに形成されているので、側面190bを有効に活用して表面190aの面積が大きくなることを抑制し、アンテナ全体の大きさが大きくなることを抑制することができる。
また、第1の折り返し導体部110は、線状線路の山谷形状(図1の例では矩形波形状)が一定の方向(X軸の正または負の方向)に沿ってのみ繰り返されるように形成されているので、この一定の方向に対して垂直な方向のマルチバンドアンテナ100自体の大きさが大きくなることを抑制することができる。特に、図1の例では、第2の折り返し導体部120でも、山谷形状が、第1の折り返し導体部110と同じ方向に沿ってのみ繰り返されるので、より効果的に、アンテナの小型化を図ることができる。
また、図1の例では、第1と第2の折り返し導体部110、120は、それぞれの線状線路が、共通の直線(基準線BL1)を繰り返し横切るように形成されているので、この直線と垂直な方向のマルチバンドアンテナ100自体の大きさが大きくなることを抑制することができる。
さらに、図1に示す第1の折り返し導体部110は、同じ山谷形状のみが繰り返されるパターン形状を成しているので、線状線路の長さの変化に対して、中心周波数が直線的に変化する。従って、目的の周波数帯に合うように線状線路の長さを調整することを、容易に行うことができる。さらに、分岐位置110dを他の山又は谷位置に変更すると、第2のアンテナエレメントの中心周波数がこれに応じて直線的に変化するので、目的の周波数帯に合うように分岐位置を調整することを、容易に行うことができる。なお、第2の折り返し導体部120の線状線路の長さについても同様である。
なお、図1に示す実施例において、第1の折り返し導体部110は、本発明における「第1の導体部の折り返し部分」に相当する。また、第1の折り返し導体部110は、本発明における「第1の導体部」にも相当する。さらに、接続導体部130と第2の折り返し導体部120とは、本発明における「第2の導体部」に相当し、第2の折り返し導体部120は、本発明における「第2の導体部の折り返し部分」に相当する。
また、第1と第2の折り返し導体部110、120や、接続導体部130を誘電体基板190上に形成する方法としては、例えば、誘電体基板190の表面に、銀ペーストを各導体部の形状にスクリーン印刷し、その後、所望の温度で焼き付けすることによって形成する方法を用いることができる。
B.第2実施例:
図3は、第2実施例におけるマルチバンドアンテナ300を示す説明図である。図1に示すマルチバンドアンテナ100との差異は、第2の折り返し導体部320が、第1の折り返し導体部310の裏面に形成されている点である。図3(a)は、マルチバンドアンテナ300の平面図を示し、図3(b)は、側面図を、図3(c)は、背面図を、それぞれ、示している。
図3(a)には、直方体形状を成す誘電体基板390の1つの表面390aが示されている。この表面390aは、誘電体基板390の長手方向軸(X軸)に平行な面である。また、図3(a)には、表面390aに平行な軸であって、X軸に垂直なY軸が示されている。
表面390a上には、給電導体部340が形成されている。給電導体部340は、表面390aの右端に形成された導体部であり、表面390aの下端から上端まで延びる線状線路で構成されている。給電導体部340の下端340aには、給電ライン380が接続されている。
さらに、表面390a上には、第1の折り返し導体部310が形成されている。第1の折り返し導体部310は、表面390aの右上の隅の近くに位置する一端310bから、表面390aの左端近くに位置する開放端310aへ至るメアンダ形状を成している。また、一端310bは、給電導体部340に接続されている。
なお、給電ライン380との接続端340aから開放端310aへと至る導体部、すなわち、給電導体部340と第1の折り返し導体310とは、1つのアンテナエレメント(以下、「第1のアンテナエレメント」と呼ぶ)として機能する。
また、図3(c)には、誘電体基板390の表面390aの裏面390cが示されている。この裏面390cには、第2の折り返し導体部320が形成されている。第2の折り返し導体部320は、裏面390cの右上の隅の近くに位置する一端320bから、裏面390cの左端近くに位置する開放端320aへ至るメアンダ形状を成している。また、この一端320bは、給電導体部340の代わりに、接続導体部330に接続されている。
図3(b)には、誘電体基板390の1つの側面390bが示されている。この側面390bは、誘電体基板390の表面390a(図3(a))と、裏面390c(図3(c))とに隣接する面であり、マルチバンドアンテナ300をY軸の負の方向から見た面である。
図3(a)〜(c)に示すように、誘電体基板390の表面390aと側面390bと裏面390cとの上には、接続導体部330が形成されている。接続導体部330は、第2の折り返し導体部320の一端320bと、第1の折り返し導体部310の途中に位置する分岐位置310dとを接続する線状線路で構成されている。第2の折り返し導体部320の一端320bに接続された線状線路は、裏面390c(図3(c))から側面390b(図3(b))へ延びている。さらに、側面390bから表面390a(図3(a))に延び、第1の折り返し導体部310の分岐位置310dに接続される。
なお、給電ライン380との接続端340a(図3(a))から第2の折り返し導体部320の開放端320a(図3(c))へと至る導体部、すなわち、給電導体部340と、第1の折り返し導体部310の一端310bから分岐位置310dまでと、接続導体部330と、第2の折り返し導体部320とは、1つのアンテナエレメント(以下、「第2のアンテナエレメント」と呼ぶ)として機能する。また、給電導体部340と、第1の折り返し導体部310の一端310bから分岐位置310dまでとは、第1のアンテナエレメントと第2のアンテナエレメントとで共有することになる。なお、第1と第2の折り返し導体部310、320と、接続導体部330と、給電導体部340とには、異なる種類のハッチングが付されているが、これらは、同一材料で連続した領域として形成されている。
図4は、マルチバンドアンテナ300の反射係数と周波数との関係の一例を示すグラフである。縦軸は反射係数を示し、横軸は信号の周波数を示している。
図4の例では、1.9GHz周辺と2.1GHz周辺とにおいて反射係数が小さくなっている。すなわち、マルチバンドアンテナ300は、1.9GHz帯と2.1GHz帯との送受信が可能である。なお、図4に示すグラフを得た際に用いたマルチバンドアンテナ300においては、誘電体基板390として、X軸方向の長さが10mmで、Y軸方向の長さが3.5mmで、厚さが1.5mmの誘電体基板を用いている。また、第1の折り返し導体部310の分岐位置310dから開放端310aまでと、第2の折り返し導体部320の一端320bから開放端320aまでとが、同じ形状を成している。従って、第2のアンテナエレメント(開放端320aへ至る導体部)の線路長は、第1のアンテナエレメント(開放端310aへ至る導体部)と比べて、接続導体部330の分だけ長くなっている。その結果、第1のアンテナエレメントが周波数の高い2.1GHz帯に対応し、第2のアンテナエレメントが周波数の低い1.9GHz帯に対応している。
このように、第2実施例のマルチバンドアンテナ300では、第2の折り返し導体部320が、第1の折り返し導体部310が形成されている表面390aの裏面390cに形成されているので、2つの折り返し導体部310、320を同じ面に形成する場合と比べて、アンテナ全体の大きさを小さくすることができる。特に、図3の例では、表面390aに垂直な方向からマルチバンドアンテナ300を見た場合に、第1の折り返し導体部310の占有領域と、第2の折り返し導体部320の占有領域とが互いに重なり合っているので、効果的にアンテナの小型化を図ることができる。ここで、導体部の占有領域とは、その導体部が形成された面上の領域であって、その導体部を含み、かつ、周長が最も短い領域を意味する。なお、第1の折り返し導体部の占有領域と、第2の折り返し導体部の占有領域とは、その全部が互いに重なっている必要は無く、重なっていない領域を有していてもよい。但し、少なくとも一部が互いに重なっていれば、アンテナの小型化を図ることができる。
また、マルチバンドアンテナ300では、第1の折り返し導体部310は、山谷形状が一定の方向(X軸の正または負の方向)に沿ってのみ繰り返されるように形成されているので、この一定の方向に対して垂直な方向のマルチバンドアンテナ300自体の大きさが大きくなることを抑制することができる。また、第2の折り返し導体部320でも、山谷形状が、第1の折り返し導体部310と同じ方向に沿ってのみ繰り返されるので、より効果的に、アンテナの小型化を図ることができる。
さらに、第1と第2の折り返し導体部310、320のそれぞれは、同じ山谷形状のみが繰り返されるパターン形状を成しているので、目的の周波数帯に合うように線状線路の長さを調整することを、容易に行うことができる。また、目的の周波数帯に合うように分岐位置310dを調整することを、容易に行うことができる。
なお、図3に示すマルチバンドアンテナ300において、接続導体部330を誘電体基板390の側面390b上に形成する代わりに、誘電体基板390に表面390aから裏面390cへ至る穴を空け、空けた穴に導体の線路を通すことによって接続導体部330を形成してもよい。空けた穴に通す導体の線路としては、例えば、空けた穴に導電性物質(例えば、銅や銀)を充填して形成したビアホール導体や、空けた穴の壁面を導電性物質で被覆して形成したスルーホール導体を、用いることができる。
ところで、図3に示す実施例において、給電導体部340と第1の折り返し導体部310とは、本発明における「第1の導体部」に相当し、第1の折り返し導体部310は、本発明における「第1の導体部の折り返し部分」に相当する。また、接続導体部330と第2の折り返し導体部320とは、本発明における「第2の導体部」に相当し、第2の折り返し導体部320は、本発明における「第2の導体部の折り返し部分」に相当する。
C.無線通信モジュール:
上述した第1〜第2の実施例で説明したようなアンテナ100、300は、例えば、無線通信モジュールの構成要素の一つとして、携帯電話などの無線通信機器に搭載される。図5は、図3に示すマルチバンドアンテナ300が適用された無線通信モジュールの構成例を示すブロック図である。
この無線通信モジュール600は、マルチバンドアンテナ300と信号処理モジュール500とを備えている。マルチバンドアンテナ300が受信した信号は、信号処理モジュール500に送られて処理され、また、信号処理モジュール500が生成した送信信号は、マルチバンドアンテナ300によって送信される。
信号処理モジュール500は、ベースバンドIC550と、無線周波(RF)IC540と、ローノイズアンプ522と、バンドパスフィルタ(BPF)520と、パワーアンプ532と、ローパスフィルタ(LPF)530と、ダイプレクサ510と、マルチバンドアンテナ300とを備えている。このうち、BPF520と、ローノイズアンプ522とは、2.1GHz帯用の回路であり、LPF530と、パワーアンプ532とは、1.9GHz帯用の回路である。
ベースバンドIC550は、RFIC540を制御すると共に、RFIC54との間で低周波の信号の受け渡しを行う。RFIC540は、ベースバンドIC550から受けた低周波の送信信号を無線周波の信号に変換したり、無線周波の受信信号を低周波の信号に変換してベースバンドIC550に渡したりする。
ダイプレクサ510は、1.9GHz帯/2.1GHz帯のバンド切り換えを行う。具体的には、1.9GHz帯で通信を行う場合には、ダイプレクサ510によって、マルチバンドアンテナ300と1.9GHz帯用の回路とが接続され、2.1GHz帯で通信を行う場合には、マルチバンドアンテナ300と2.1GHz帯用の回路とが接続される。
図5に示す例では、1.9GHz帯で送信を行い、2.1GHz帯で受信を行うこととしている。従って、信号を受信する場合には、マルチバンドアンテナ300が受信した受信信号は、ダイプレクサ510を介してBPF520に入力され、そこで帯域制限を受けた後、ローノイズアンプ522で増幅されてRFIC540に出力される。RFIC540では、受信信号を2.1GHz帯から低周波帯に変換して、ベースバンドIC550に渡す。
逆に、信号を送信する場合には、ベースバンドIC550から低周波の送信信号がRFIC540に渡され、RFIC540において、低周波帯から1.9GHz帯に変換される。変換された送信信号は、パワーアンプ532で増幅され、LPF530で不要な周波数帯域がカットされた後、ダイプレクサ510を介してマルチバンドアンテナ300から送信される。
なお、図5に示す信号処理モジュール500は、1つの周波数帯で送信と受信とのいずれか一方のみを行う構成であるが、この代わりに、1つの周波数帯で送信と受信との両方を行う構成としてもよい。例えば、信号処理モジュールの構成として、周波数帯毎に、送信用回路(例えば、パワーアンプ532とLPF530)と受信用回路(例えば、ローノイズアンプ522とBPF520)とを備える構成としてもよい。ここで、周波数毎に、送信用回路と受信用回路とをスイッチ回路(図示せず)を介してダイプレクサ510に接続すれば、適切に送信と受信とを行うことができる。なお、スイッチ回路とは、送受信に応じて、送信用回路側の信号経路と、受信用回路側の信号経路とを切り換える回路である。
D.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
D1.変形例1:
上述の各実施例における第1の折り返し導体部110、310(図1、図3)や、第2の折り返し導体部120、320において、山谷形状が線路の途中で変わっていてもよい。ただし、山谷形状が途中で変わらない、すなわち、同じ山谷形状のみが繰り返されていれば、線状線路の長さの変化に対して中心周波数が直線的に変化するので、線状線路の長さを目的の周波数帯に合わせて容易に調整することができる。特に、第1の折り返し導体部において山谷形状が途中で変わっていなければ、第2の折り返し導体部へ向かう分岐位置の変化に対して、第2のアンテナエレメントの中心周波数が直線的に変化するので、分岐位置を目的の周波数帯に合わせて容易に調整することができる。
また、上述の各実施例における第1の折り返し導体部110、310や、第2の折り返し導体部120、320において、山谷形状が繰り返される方向が線路の途中で変わっていてもよい。ただし、山谷形状が繰り返される方向が途中で変わらない、すなわち、山谷形状が一定の方向に沿ってのみ繰り返されていれば、その方向と垂直な方向のアンテナ自体の大きさが大きくなることを抑制することができる。
なお、上述の各実施例において、第1の折り返し導体部110、310と、第2の折り返し導体部120、320とで、山谷形状や、山谷形状が繰り返される方向が、互いに異なっていてもよい。また、マルチバンドアンテナを構成する各導体部の導体の線路の太さや長さ、第1の導体部と第2の導体部との分岐位置は、目的とする周波数帯に応じて適宜調整することができる。
また、上記各実施例では、第1と第2の折り返し導体部は、矩形波形状が周期的に繰り返されるパターン形状を成しているが、山谷形状としては、矩形波形状に限定されるものではなく、一般に、山谷を成す様々なパターン形状を採用することができる。例えば、矩形波形状における線状線路を折り返す部分を、半円形状を成す線状線路を用いて構成しても良い。また、sin関数のような波形状が繰り返されるパターン形状を採用してもよい。いずれの場合も、線状線路が、山谷形状が繰り返される方向に沿った仮想的な基準線を繰り返し横切るようなパターン形状を採用することが好ましい。このようなパターン形状を採用すれば、そのパターン形状が占有する領域の長さと比べて、線状線路の長さを長くすることができるので、アンテナ自体の大きさを小さくすることができる。
一般に、第1と第2の導体部が、それぞれ、山谷形状を成す折り返し部分を有していれば、アンテナの小型化を図ることができる。さらに、第2の導体部を、第1の導体部の折り返し部分の途中で分岐させて形成すれば、第1の導体部の折り返し部分の一部を、第1のアンテナエレメントと第2のアンテナエレメントとで共用することができるので、アンテナの小型化を図ることができる。ここで、第1の導体部の折り返し部分において、山谷形状や、山谷形状が繰り返される方向が、線路の途中で変化していないことが好ましく、さらに、第2の導体部の折り返し部分においても、線路の途中で変化していないことが好ましい。また、上述の各実施例のように、第1の導体部の折り返し部分(第1の折り返し導体部)と第2の導体部の折り返し部分(第2の折り返し導体部)とで、山谷形状が共通の方向に沿って繰り返される構成であれば、より効果的にアンテナの小型化を図ることができる。
D2.変形例2:
図3に示す第2実施例では、マルチバンドアンテナ300は、以下の4つの特徴を有している。
(i)第1の導体部の折り返し部分(第1の折り返し導体部310)と、第2の導体部の折り返し部分(第2の折り返し導体部320)とが、誘電体基板390の表面390aと裏面390cとに形成されている。
(ii)第2の導体部の導体線路のうちの、第1の導体部との分岐位置310dから第2の導体部の折り返し部分(第2の折り返し導体部320)へ至る部分(接続導体部330)の少なくとも一部が、誘電体基板390の第1の導体部の折り返し部分(第1の折り返し導体部310)が形成されている面390aと、第2の導体部の折り返し部分(第2の折り返し導体部320)が形成されている面390cとに隣接する面390b上に形成されている。
(iii)第1の導体部の折り返し部分(第1の折り返し導体部310)は、線状線路の山谷形状が一定の方向(X軸の正または負の方向)に沿ってのみ繰り返されるように形成されている。
(iv)第1の導体部の折り返し部分(第1の折り返し導体部310)は、同じ山谷形状のみが繰り返されるように形成されている。
しかし、必ずしも上述の全ての特徴を有している必要はなく、一部を省略してアンテナを構成してもよい。また、1つの特徴のみを適用してアンテナを構成してもよく、複数の特徴を、適宜、組み合わせて適用してアンテナを構成してもよい。
D3.変形例3:
上述の各実施例では、誘電体基板190、390として、アンテナ専用の基板を用いていたが、専用基板の代わりに、部品実装用のプリント基板を用いるようにしてもよい。例えば、アンテナが図5に示したような無線通信モジュールに適用される場合には、無線通信モジュールの一部または全部が構築されるプリント基板上において、その一部の領域に、本発明のアンテナを構成する各導体部を形成するようにしてもよい。また、アンテナを構成する各導体部は、必ずしも、誘電体基板上に形成する必要はない。例えば、絶縁体被服で覆われた線状線路、例えば、エナメル線やポリウレタン線を加工して形成しても良い。但し、各導体部を誘電体基板上に形成すれば、機械的な振動や衝撃によって各導体部の形状が変化し、アンテナの特性が変化することを抑制することができる。
本発明の第1の実施例としてのマルチバンドアンテナ100を示す説明図である。 図1の実施例に対する比較例としての従来のマルチバンドアンテナを示す説明図である。 第2実施例におけるマルチバンドアンテナ300を示す説明図である。 マルチバンドアンテナ300の反射係数と周波数との関係の一例を示すグラフである。 図3に示すマルチバンドアンテナ300が適用された無線通信モジュールの構成例を示すブロック図である。
符号の説明
100...マルチバンドアンテナ
110...第1の折り返し導体部
120...第2の折り返し導体部
130...接続導体部
180...給電ライン
190...誘電体基板
200...マルチバンドアンテナの比較例
210...第1の折り返し導体部
220...第2の折り返し導体部
280...給電ライン
290...誘電体基板
300...マルチバンドアンテナ
310...第1の折り返し導体部
320...第2の折り返し導体部
330...接続導体部
340...給電導体部
380...給電ライン
390...誘電体基板
500...信号処理モジュール
510...ダイプレクサ
520...バンドパスフィルタ(BPF)
522...ローノイズアンプ
530...ローパスフィルタ(LPF)
532...パワーアンプ
540...無線周波(RF)IC
550...ベースバンドIC
600...無線通信モジュール

Claims (5)

  1. 複数の周波数帯に対応可能なアンテナであって、
    誘電体基板と、
    一端が給電ラインに接続され、他端が開放端である導体の線路で形成された第1の導体部と、
    前記第1の導体部の途中から分岐し、開放端へ至る導体の線路で形成された第2の導体部と、を備え、
    前記第1の導体部は、線状線路を1回以上折り返して形成した山谷形状を成す折り返し部分を有し、
    前記第2の導体部は、線状線路を1回以上折り返して形成した山谷形状を成す折り返し部分を有するとともに、前記第1の導体部の折り返し部分の途中から分岐しており、
    前記第1の導体部の折り返し部分と、前記第2の導体部の折り返し部分とは、前記誘電体基板の表面と裏面とに形成されている、アンテナ。
  2. 複数の周波数帯に対応可能なアンテナであって、
    誘電体基板と、
    一端が給電ラインに接続され、他端が開放端である導体の線路で形成された第1の導体部と、
    前記第1の導体部の途中から分岐し、開放端へ至る導体の線路で形成された第2の導体部と、を備え、
    前記第1の導体部は、線状線路を1回以上折り返して形成した山谷形状を成す折り返し部分を有し、
    前記第2の導体部は、線状線路を1回以上折り返して形成した山谷形状を成す折り返し部分を有するとともに、前記第1の導体部の折り返し部分の途中から分岐しており、
    前記第1の導体部の折り返し部分と、前記第2の導体部の折り返し部分とは、それぞれ、前記誘電体基板上に形成されており、
    前記第2の導体部の導体線路のうちの、前記第1の導体部との分岐位置から前記第2の導体部の折り返し部分へ至る部分の少なくとも一部は、前記誘電体基板の前記第1の導体部の折り返し部分が形成されている面と、前記第2の導体部の折り返し部分が形成されている面とに隣接する面上に形成されている、アンテナ。
  3. 複数の周波数帯に対応可能なアンテナであって、
    一端が給電ラインに接続され、他端が開放端である導体の線路で形成された第1の導体部と、
    前記第1の導体部の途中から分岐し、開放端へ至る導体の線路で形成された第2の導体部と、を備え、
    前記第1の導体部は、線状線路を1回以上折り返して形成した山谷形状を成す折り返し部分を有し、
    前記第2の導体部は、線状線路を1回以上折り返して形成した山谷形状を成す折り返し部分を有するとともに、前記第1の導体部の折り返し部分の途中から分岐しており、
    さらに、前記第1の導体部の折り返し部分は、前記線状線路の山谷形状が一定の方向に沿ってのみ繰り返されるように形成されている、アンテナ。
  4. 複数の周波数帯に対応可能なアンテナであって、
    一端が給電ラインに接続され、他端が開放端である導体の線路で形成された第1の導体部と、
    前記第1の導体部の途中から分岐し、開放端へ至る導体の線路で形成された第2の導体部と、を備え、
    前記第1の導体部は、線状線路を1回以上折り返して形成した山谷形状を成す折り返し部分を有し、
    前記第2の導体部は、線状線路を1回以上折り返して形成した山谷形状を成す折り返し部分を有するとともに、前記第1の導体部の折り返し部分の途中から分岐しており、
    さらに、前記第1の導体部の折り返し部分は、同じ山谷形状のみが繰り返されるように形成されている、アンテナ。
  5. 無線周波数の信号を送受信するための無線通信モジュールであって、
    請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のアンテナと、
    前記アンテナに接続された信号処理回路と、
    を備えた、無線通信モジュール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009130781A1 (ja) * 2008-04-24 2009-10-29 パイオニア株式会社 平面状アンテナ

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