JP2005210416A - 通信中継装置、通信方法、通信システム、通信プログラム、および該プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
通信中継装置、通信方法、通信システム、通信プログラム、および該プログラムを記録した記録媒体 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 各ユーザが負担するコストを削減でき、センタが望む任意の時刻において、外部接続機器とセンタとの間でデータの送受信を行うことのできるアダプタを実現する。
【解決手段】 本発明の通信中継装置3は、通信機能を有する外部接続機器4・5と、携帯電話機2とに接続された通信中継装置である。そして、センタからの着信に応じて携帯電話機2から出力される着信音信号を受信することで着信の有無を判断する着信判断部313と、着信判断部313が着信ありと判断したときに、携帯電話機2を介して、外部接続機器4・5とセンタとの通信接続を確立させる接続確立部315とを備える。
【選択図】 図4
【解決手段】 本発明の通信中継装置3は、通信機能を有する外部接続機器4・5と、携帯電話機2とに接続された通信中継装置である。そして、センタからの着信に応じて携帯電話機2から出力される着信音信号を受信することで着信の有無を判断する着信判断部313と、着信判断部313が着信ありと判断したときに、携帯電話機2を介して、外部接続機器4・5とセンタとの通信接続を確立させる接続確立部315とを備える。
【選択図】 図4
Description
本発明は、データの送受信を中継する通信中継装置、該通信中継装置における通信方法、該通信中継装置を含む通信システム、通信プログラム、および該プログラムを記録した記録媒体に関するものである。
近年、外部接続機器が接続された通信端末と、外部接続機器を管理するセンタとを備え、通信端末を介して、センタと外部接続機器との間でデータの送受信が行われる通信システムがある。
例えば、外部接続機器が携帯電話端末に接続されており、外部接続機器に蓄積されたデータを、携帯電話端末と携帯電話キャリア網を含む通信ネットワークとを介して、定期的にセンタに送信する通信システムである。
このような通信システムの場合、外部接続機器は、データをセンタに一方的に送信するだけであり、センタは、定期以外の任意の時刻に、外部接続機器よりデータを受信することができない。すなわち、センタは、例えばデータを送信する旨の要求等の意思を外部接続機器に伝達することはできない。
また、専用のキャリア網と、該キャリア網に接続できるデータ通信専用端末、該データ通信専用端末に接続された情報処理装置およびセンタとを備える通信システムが知られている。このような通信システムでは、センタは、データ通信専用端末を介して、任意の時刻に情報処理装置とデータの送受信を行う。
さらに、複数の携帯電話A・B間において、確実に意思の伝達を可能とする技術が特許文献1に開示されている。特許文献1では、以下のような技術が開示されている。
携帯電話Aでは、着信音を鳴動させないマナーモードに設定される。携帯電話Bのユーザが携帯電話Aへ発呼すると、携帯電話Aは、バイブレータ等により着信をユーザに通知し、発呼側の携帯電話Bの発信電話番号情報を取得し、着信を自動切断する。携帯電話Aは、上記発信電話番号情報を用いて、事前に登録または作成されたメッセージを、チャットメールで発呼側の携帯電話Bへ自動送信する。携帯電話Bでは、通常のチャットメール動作が起動し、以後、発呼側、着呼側の双方の携帯電話A,Bにおいて、チャットメールの受信と送信とを繰り返し、文字による会話がなされる。
特開2003−174520号公報(2003年6月20日公開)
しかしながら、専用のキャリア網と、該キャリア網に接続できるデータ通信専用端末およびセンタとを備えた通信システムでは、データ送受信のために専用のキャリア網を使用する必要があり、該キャリア網の使用料がかかりコストが上がるという問題点がある。さらに、データを送信する側のユーザは、該キャリア網と接続することのできるデータ通信専用端末を新たに所有する必要がある。そのため、各ユーザは、該データ通信専用端末に要するコストを負担する必要がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、各ユーザが負担するコストを削減でき、外部装置の望む任意の時刻において、情報処理装置と外部装置との間でデータの送受信を行うことのできる通信中継装置、通信方法、通信システム、通信プログラム、および該プログラムを記録した記録媒体を実現することにある。
本発明に係る通信中継装置は、上記課題を解決するために、通信機能を有する情報処理装置と、通信端末とに接続された通信中継装置であって、外部装置からの着信に応じて前記通信端末から出力される所定の出力信号を受信し、着信の有無を判断する着信判断手段と、前記着信判断手段が着信ありと判断したときに、前記通信端末を介して、前記情報処理装置と前記外部装置との通信接続を確立させる通信手段とを備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、外部装置が通信端末に発信や電子メールの送信などを行うだけで、通信手段が、通信端末を介して、情報処理装置と外部装置との通信接続を確立させる。これにより、外部装置の使用者は、任意の時刻に情報処理装置とデータの送受信を行うことができる。
さらに、通信端末に接続され、該通信端末を介して、情報処理装置と外部装置との通信接続を確立させる。すなわち、本発明の通信中継装置は、汎用されている携帯電話機などに接続し、該携帯電話機などを利用して、情報処理装置と外部装置との通信接続を確立させることができる。これにより、情報処理装置は、外部装置との通信のために専用の端末を必要とせず、汎用の通信端末を利用できる。そのため、情報処理装置のユーザは、専用の端末に要するコストを削減できるという効果を奏する。
さらに、本発明の通信中継装置は、上記の構成に加えて、前記情報処理装置が複数であり、前記出力信号と、前記情報処理装置を識別する識別情報とを対応付けて記憶する記憶部をさらに備え、前記着信判断手段は、前記通信端末から受信した出力信号が前記記憶部に記憶されているときに、着信ありと判断し、前記記憶部から受信した出力信号に対応する識別情報を読み出し、前記通信手段は、前記着信判断部が読み出した識別情報に対応する情報処理装置と、前記外部装置との通信接続を確立させることを特徴としている。
上記の構成によれば、着信判断手段は、出力信号が記憶部に記憶されているときに着信ありと判断し、記憶部から受信した出力信号に対応する識別情報を読み出す。そして、通信手段は、着信判断手段が読み出した識別情報に対応する情報処理装置と、外部装置との通信接続を確立させる。これにより、情報処理装置が複数であっても、本発明の通信中継装置は、外部装置の所望の情報処理装置と外部装置とを通信接続させることができるという効果を奏する。
さらに、本発明の通信中継装置は、上記の構成に加えて、前記出力信号が、発信者番号または着信音に関する信号であることを特徴としている。
現在汎用されている携帯電話機の多くは、着信音信号および発信者番号を外部に出力する端子を有している。そのため、上記の構成によれば、通信端末として汎用されている携帯電話機に接続することができ、該携帯電話機を用いて、情報処理装置と外部装置とを通信接続させることができるという効果を奏する。
さらに、本発明の通信中継装置は、上記の構成に加えて、前記出力信号が着信音であり、外部の音を検出するマイク部を備え、前記着信判断手段は、前記マイク部に前記着信音が入力されたときに、着信ありと判断することを特徴としている。
上記の構成によれば、通信端末が着信音に関する電気信号を出力する端子を有していなくても、マイク部が空気を介して出力される着信音を検出し、着信判断手段は、前記マイク部に前記着信音が入力されたときに、着信ありと判断する。通信端末が着信音に関する電気信号を出力する端子を有していなくても、該通信端末に適用することができるという効果を奏する。
さらに、本発明の通信中継装置は、上記の構成に加えて、前記通信端末がユーザからの操作部を備えており、前記通信手段は、前記情報処理装置と前記外部装置との通信接続を確立させるときに、前記操作部の機能を停止させることを特徴としている。
上記の構成によれば、情報処理装置と外部装置との通信接続が、ユーザによるキー操作により中断されることがない。そのため、情報処理装置と外部装置とのデータの送受信をより確実に行うことができるという効果を奏する。
さらに、本発明の通信中継装置は、上記の構成に加えて、前記通信手段は、前記情報処理装置と前記外部装置との通信接続を確立させるときに、前記情報処理装置から所定のデータを取得し、前記通信端末を介して、取得したデータを含む電子メールを前記外部装置に送信することを特徴としている。
上記構成によれば、情報処理装置から外部装置へのデータの送受信を、電子メールという簡易なシステムにより行うことができるという効果を奏する。
本発明の通信方法は、上記の課題を解決するために、通信機能を有する情報処理装置と、通信端末とに接続された通信中継装置における通信方法であって、外部装置からの着信に応じて前記通信端末から出力される出力信号を受信し、受信した出力信号を基に、前記通信端末を介して、前記情報処理装置と前記外部装置とを通信接続させることを特徴としている。
上記の方法によれば、外部装置が通信端末に対して発信や電子メールの送信などを行うだけで、通信端末を介して、情報処理装置と管理装置とが通信接続される。これにより、外部装置は、任意の時刻に情報処理装置とデータの送受信を行うことができる。
さらに、上記の通信方法は、電話機能を有する通信端末に接続された通信中継装置における通信方法であり、通信端末を介して、情報処理装置と外部装置との通信接続を確立させる。すなわち、本発明の通信方法は、汎用されている携帯電話機などに接続された通信中継装置において適用できる。これにより、情報処理装置は、外部装置との通信のために専用の端末を必要とせず、汎用の通信端末を利用できる。そのため、情報処理装置のユーザは、専用の端末に要するコストを削減できるという効果を奏する。
本発明の通信システムは、上記の課題を解決するために、通信機能を有する情報処理装置と、通信端末と、前記情報処理装置および前記通信端末に接続された通信中継装置と、前記通信端末と通信ネットワークを介して接続される外部装置とからなり、前記外部装置と前記情報処理装置との間でデータ通信を行う通信システムであって、前記通信端末が、外部装置からの着信に応じて、所定の出力信号を出力し、前記通信中継装置が、通信端末からの前記出力信号を受信し、受信した出力信号を基に、前記通信端末を介して、前記情報処理装置と前記外部装置とを通信接続させることを特徴としている。
上記の構成によれば、外部装置が通信端末に対して発信や電子メールの送信などを行うだけで、通信端末を介して、情報処理装置と管理装置とが通信接続される。これにより、外部装置は、任意の時刻に情報処理装置とデータの送受信を行うことができる。
さらに、電話機能を有する通信端末に接続された通信中継装置が、通信端末を介して、情報処理装置と外部装置との通信接続を確立させる。すなわち、汎用されている携帯電話機などに接続された通信中継装置が、通信端末を介して、情報処理装置と外部装置との通信接続を確立させることができる。そのため、情報処理装置のユーザは、専用の端末に要するコストを削減できるという効果を奏する。
また、本発明の通信プログラムは、コンピュータを上記の各手段として機能させるコンピュータ・プログラムである。
上記の構成により、コンピュータで上記通信中継装置の各手段を実現することによって、上記通信中継装置を実現することができる。
また、本発明の通信プログラムを記録した記録媒体は、上記の各手段をコンピュータに実現させて、上記通信中継装置を動作させる通信プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
上記の構成により、上記記録媒体から読み出された通信プログラムによって、上記通信中継装置をコンピュータ上に実現することができる。
本発明に係る通信中継装置は、以上のように、通信機能を有する情報処理装置と、通信端末とに接続された通信中継装置であって、外部装置からの着信に応じて前記通信端末から出力される出力信号を受信することで着信の有無を判断する着信判断手段と、前記着信判断手段が着信ありと判断したときに、前記通信端末を介して、前記情報処理装置と前記外部装置との通信接続を確立させる通信手段とを備える。それゆえ、各ユーザが負担するコストを削減でき、外部装置の望む任意の時刻において、情報処理装置と外部装置との間でデータの送受信を行うことのできるという効果を奏する。
〔実施形態1〕
本発明の一実施形態について図1〜7に基づいて説明すると以下の通りである。図1に示すように、本実施形態の通信システムは、センタ(外部装置)1と、携帯電話機(通信端末)2と、アダプタ(通信中継装置)3と、外部接続機器(情報処理装置)4・5と、通信ネットワークNとを含んでいる。
本発明の一実施形態について図1〜7に基づいて説明すると以下の通りである。図1に示すように、本実施形態の通信システムは、センタ(外部装置)1と、携帯電話機(通信端末)2と、アダプタ(通信中継装置)3と、外部接続機器(情報処理装置)4・5と、通信ネットワークNとを含んでいる。
センタ1は、アダプタ3に接続されている外部接続機器4・5との間で、携帯電話機2および通信ネットワークNを介してデータの送受信を行い、外部接続機器4・5から所定のデータを収集し、データの管理を行う装置である。また、センタ1は、外部接続機器4・5との間でデータの送受信を行うことで、外部接続機器4・5を遠隔操作することもできる。センタ1の詳細な構成については、後述する。
携帯電話機2は、現在汎用されている移動式通信端末であり、外部に対して、着信音信号および発信者番号信号を出力するとともに、外部からの制御により、通信回線の接続やEメールの送信を行う。
アダプタ3は、携帯電話機2と接続されており、携帯電話機2の操作を制御する。また、アダプタ3は、外部接続機器4・5と接続されており、外部接続機器4・5とセンタ1との間のデータの送受信を中継する。なお、アダプタ3と外部接続機器4・5との接続は、有線または無線により行われる。
外部接続機器4・5とは、各種の情報処理を行い、通信機能を有している情報処理装置である。例えば、防火扉の開閉機器、GPS端末装置、体温計、血圧計、工場の機械等の簡易型監視システム装置、セキュリティシステム装置、デジタルカメラなどである。
携帯電話機2、アダプタ3、および外部接続機器4・5の各構成については、後述する。
また、通信ネットワークNは、携帯電話キャリア網やインターネット網を含む通信用のネットワークである。
次に、センタ1について説明する。センタ1は、上述したように、通信ネットワークN、携帯電話端末2、およびアダプタ3を介して、外部接続機器4・5との間でデータの送受信を行うためのものである。図2は、センタ1の構成を示すブロック図である。図2に示されるように、センタ1は、通信処理部11、記憶部12および操作部13を備えている。
操作部13は、図示しない入力部と表示部とを備えており、センタ1の管理者にデータ送受信開始指示を入力させるとともに、該管理者に対して表示部により外部接続機器4・5から取得したデータ情報を提供する。
データ送受信開始指示とは、外部接続機器4・5との間でデータの送受信を開始させる指示である。この場合、操作部13は、データの送受信を行う外部接続機器4・5の外部接続機器名と、該外部接続機器4・5に接続されている携帯電話機2と識別するユーザ識別情報とを取得する。ユーザ識別情報とは、例えば、ユーザの名前であるユーザ名である。以下では、ユーザ識別情報をユーザ名として説明する。操作部13は、取得した外部接続機器名とユーザ名とからなるデータ送受信開始指示を通信処理部11に送る。
また、操作部13は、外部接続機器4・5より取得したデータ情報である取得データ12bを記憶部12から読み出し、読み出した取得データ12bを図示しない表示部に表示させることで、センタ1の管理者に取得データ12bを提供する。
通信処理部11は、通信ネットワークNに接続可能であり、通信ネットワークN、携帯電話端末2およびアダプタ3を介して、外部接続機器4・5との間でデータの送受信を行うためのものである。
また、通信処理部11は、記憶部12および操作部13と接続されており、記憶部12に対して情報の読み出しおよび書き込みを行い、操作部13から外部接続機器名とユーザ名とからなるデータ送受信開始指示を取得する。
通信処理部11は、操作部13から取得したユーザ名を基に、該ユーザ名に対応する送信先電子メールアドレス(送信先Eメールアドレス)を記憶部12より読み出す。また、通信処理部11は、操作部13から取得した外部接続機器名を基に、該外部接続機器名に対応する送信元Eメールアドレスを記憶部12より読み出す。
通信処理部11は、読み出した送信元Eメールアドレスを送信元として、読み出した送信先Eメールアドレスあてに、データの送受信を開始することを要求する電子メール(Eメール)である開始要求Eメールを送信する。このとき、開始要求Eメールの本文や題名は空のままとする。これにより、開始要求Eメールの送信に要する情報量を最小とし、開始要求Eメールの送信のためのコストを削減することができる。
また、通信処理部11は、開始要求Eメールの送信する時、開始要求Eメールと、送信した送信時刻とを対応付けた送信履歴情報12cを記憶部12に格納する。通信処理部11は、記憶部12の送信履歴情報12bの送信時刻と、現時刻とを常時比較する。そして、通信処理部11は、現時刻と所定の差(例えば、3分)が生じた送信時刻に対応する開始要求Eメールを記憶部12から読み出し、読み出した開始要求Eメールを再度送信する。このとき、再送信した時刻を送信時刻として、送信履歴情報12cを更新する。
後述するように、通信処理部11が該開始要求Eメールを発信することで、通信処理部11は、外部接続機器4・5からアダプタ3、携帯電話機2および通信ネットワークNを経由して、通信接続される。通信接続されると、通信処理部11は、接続された携帯電話機2を送信先Eメールアドレスとする開始要求Eメールの送信履歴情報12cを記憶部12から消去する。
また、通信処理部11は、外部接続機器4・5から送られたデータを取得データ12bとして記憶部12に格納する。もしくは、外部接続機器4・5を遠隔操作する場合、通信処理部11は、外部接続機器4・5に対して操作制御信号を送信する。
記憶部12は、アドレス情報12a、取得データ12b、送信履歴情報12cを記憶している。
アドレス情報12aとは、センタ1との間でデータの送受信を行う外部接続機器4・5と送信時の送信元Eメールアドレスとを対応付けた情報と、該外部接続機器4・5に接続されている携帯電話機2を識別するユーザ名と該携帯電話機2のEメールアドレス(送信先Eメールアドレス)とを対応付けた情報とからなる。
図3(a)は、ユーザ名と送信先Eメールアドレスとを対応付けた情報の一登録例である。図に示されるように、記憶部12は、ユーザ名XYZと、ユーザが所有する携帯電話機2のEメールアドレスxyz@user.ne.jpとを対応付けて記憶している。図3(b)は、外部接続機器4・5と送信元Eメールアドレスとを対応付けた情報の一登録例である。図に示されるように、記憶部12は、外部接続機器4と送信元Eメールアドレスabc@ab.ne.jpとを対応付け、外部接続機器5と送信元Eメールアドレスdef@de.ne.jpとを対応付けて記憶している。
取得データ12bは、外部接続機器4・5から取得したデータ情報である。取得データ12bは、通信処理部11により記憶部11に格納され、操作部13により読み出され、操作部13の図示しない表示部に表示される。
送信履歴情報12cとは、上述したように、開始要求Eメールと、該開始要求Eメールを送信した送信時刻とを対応付けた情報である。
次に、携帯電話機2、アダプタ3および外部接続機器4・5の構成と機能について、図4を参照しながら説明する。
図4は、携帯電話機2、アダプタ3および外部接続機器4・5の各構成を示すブロック図である。
携帯電話機2は、無線部21、記憶部22、受信通知部23、通信処理部24、キーロック制御部25、外部接続部26を備えている。
無線部21は、アンテナを備えており、該アンテナおよび通信ネットワークNを介して、センタ1や他の携帯電話機を含む外部装置との間で無線通信接続を行い、データのやり取りを行うためのものである。無線部21は、センタ1からの開始要求Eメールがメールサーバに届いたことを通知するメール着信通知や、センタ1からのデータを受信するとともに、センタ1に対してデータを送信する。また、無線部21は、他の携帯電話機や固定電話からの通常の通話発信も受信する。
記憶部22は、送信元Eメールアドレスあるいは受信した通話発信の発信者番号と、着信音のパターンとを対応付けた着信音情報を記憶するためのものである。
図5は、記憶部22の一記憶例を示す図である。図5(a)に示すように、記憶部22は、送信元Eメールアドレスと着信音のパターンとを対応付けて記憶している。この例では、記憶部22は、送信元Eメールアドレスabc@ab.ne.jpと音パターンAとを対応させ、送信元Eメールアドレスdef@de.ne.jpと音パターンBとを対応させて記憶している。また、図5(b)に示すように、記憶部22は、発信者番号と着信音のパターンとを対応付けて記憶している。この例では、記憶部22は、発信者番号222-222-3333と音パターンCとを対応させて記憶している。
記憶部22に記憶されている着信音情報は、携帯電話機2が備える図示しない操作入力部により編集・登録が行われる。
受信通知部23は、Eメールまたは通話発信を受信した旨を携帯電話機2のユーザおよびアダプタ3に対して通知するためのものである。受信通知部23は、無線部21、記憶部22および外部接続部26と接続されている。また、受信通知部23は、着信音発生部23aと発信番号通知部23bとからなる。
着信音発生部23aは、無線部21よりメール着信通知または通話発信を取得する。メール着信通知を取得した場合、着信音発生部23aは、取得したメール着信通知に含まれる送信元Eメールアドレスを基に、該送信元Eメールアドレスに対応する着信音パターンを記憶部22から読み出す。一方、通話発信を取得した場合、着信音発生部23aは、取得した通話発信の発信者番号を基に、該発信者番号に対応する着信音パターンを記憶部22から読み出す。
着信音発生部23aは、読み出した着信音パターンを図示しないスピーカを用いて鳴らすと同時に、読み出した着信音パターンに対応するアナログ形式の着信音信号(着信音に関する信号)を外部接続部26に送る。
発信者番号通知部23bは、無線部21より通話発信を取得し、取得した通話発信の発信者番号を図示しない表示部に表示させるとともに、該発信者番号を関する信号である発信者番号信号を外部接続部26に送る。
通信処理部24は、外部接続部26からの制御信号に応じた通信処理を行うためのものである。制御信号としては、通信を切断するための通信切断信号、通信回線を接続する回線接続信号がある。通信切断信号を受けた場合、通信処理部24は、無線部21と通信ネットワークNとの通信接続を切断する。また、回線接続信号を受けた場合、通信処理部24は、無線部21を介して、回線接続信号に付加されるIPアドレスに対応する接続先(例えば、センタ1)と通信接続を行う。通信接続した後、通信処理部24は、外部接続部26から受けたデータを無線部21へ、無線部21から受けたデータを外部接続部26へと送る。
キーロック制御部25は、携帯電話機2の図示しない操作入力部(操作部)の機能を停止させるか否かを制御するためのものである。キーロック制御部25は、外部接続部26と接続されており、外部接続部26からキーロック信号またはキーロック解除信号を受信する。
キーロック信号を受けた場合、キーロック制御部25は、図示しない操作入力部の機能を停止させ、ユーザからの入力を受け付けないようにする。一方、キーロック解除信号を受けた場合、キーロック制御部25は、図示しない操作入力部の機能を作動させ、ユーザからの入力を受け付けるようにする。
外部接続部26は、アダプタ3を含む外部との間で、所定の信号やデータの入出力を行うためのものである。外部接続部26は、受信通知部23、通信処理部24、およびキーロック制御部25と接続されている。外部接続部26は、受信通知部23から着信音信号または発信者番号信号を、通信処理部24からデータを取得し、取得した着信音信号または発信者番号信号およびデータを外部のアダプタ3に出力する。
また、外部接続部26は、アダプタ3から、通信切断信号、回線接続信号、データ、キーロック信号、キーロック解除信号を受信する。外部接続部26は、受信した通信切断信号、回線接続信号、データを通信処理部24に送り、受信したキーロック信号、キーロック解除信号をキーロック制御部25に送る。
次に、アダプタ3について説明する。アダプタ3は、携帯電話機2から出力される着信音信号を基に、センタ1が通信開始を望んでいる外部接続機器4・5を特定し、特定した外部接続機器4・5からセンタ1に対して、携帯電話機2を介して通信接続させるためのものである。
図4に示されるように、アダプタ3は、アダプタ本体31と、アドレス書込装置30とからなる。
アダプタ本体31は、携帯電話機2の外部接続部26および外部接続機器4・5と接続されている。なお、アダプタ3と外部接続機器4・5との接続は、上述したように、有線または無線により行われる。例えば、近距離無線通信を用いた無線接続である。近距離無線通信としては、周波数が2.4GHz(ギガヘルツ)の無線LAN規格に基づく通信方式や、Blue−Tooth(登録商標)規格の微弱電波を用いた通信方式を用いることができる。
アダプタ本体31は、増幅部311、アナログ/デジタル(A/D)変換部312、着信判断部(着信判断手段)313、記憶部314、および接続確立部(通信手段)315を備えている。
増幅部311は、携帯電話機2の外部接続部26から出力される着信音信号を受信し、受信した着信音信号を増幅するためのものである。増幅部311は、増幅した着信音信号をA/D変換部312に出力する。
A/D変換部312は、増幅部311から出力されたアナログ形式の着信音信号をデジタル形式の着信音信号に変換するためのものである。A/D変換部312は、デジタル形式に変換した着信音信号を、後段の着信判断部313に出力する。
記憶部314は、デジタル形式の着信音パターンと、外部接続機器4・5を識別する識別情報(本実施形態では、例えば、外部接続機器名である)およびセンタ1のIPアドレスであるセンタIPアドレスとを対応付けた情報を記憶している。図6に記憶部314の一記憶例を示す。図6で示されるように、記憶部314は、デジタル形式の着信音パターン「111100110011」に対応付けて外部接続機器4とセンタ1のIPアドレスである「IPアドレスaaa」を、デジタル形式の着信音パターン「011010011100」に対応付けて外部接続機器5とセンタ1のIPアドレスである「IPアドレスaaa」を記憶している。記憶部314への情報の書き込みは、アドレス書込装置30により行われる。
なお、着信音パターン「111100110011」は、図5に示した音パターンAをデジタル形式に変換したものと対応しており、着信音パターン「011010011100」は、図5に示した音パターンBをデジタル形式に変換したものと対応している。
着信判断部313は、携帯電話機2においてセンタ1からの着信の有無を判断するためのものである。さらに、着信判断部313は、A/D変換部312から受けたデジタル形式の着信音信号を基に、センタ1が通信接続を望んでいる外部接続機器4・5を特定する。
着信判断部313は、A/D変換部312から受けたデジタル形式の着信音信号と、記憶部314に記憶されているデジタル形式の着信音パターンとを比較し、A/D変換部312から受けた着信音信号が記憶部314に記憶されている着信音パターンと同じである場合に、携帯電話機2において、センタ1から着信があると判断する。
また、着信判断部313は、受けたデジタル形式の着信音信号と同じ着信音パターンに対応する外部接続機器名およびセンタIPアドレスを読み出す。そして、着信判断部313は、読み出した外部接続機器名およびセンタIPアドレスを、接続確立部315に出力する。
接続確立部315は、携帯電話機2および通信ネットワークNを介して、センタ1が通信接続を望んでいる外部接続機器4・5とセンタ1との通信接続を確立させるためのものである。
接続確立部315は、着信判断部313から外部接続機器名およびセンタIPアドレスを取得する。外部接続機器名およびセンタIPアドレスを取得すると、接続確立部315は、携帯電話機2に対して、着信音の発生を停止させ、通信を切断させる通信切断信号を出力する。さらに、接続確立部315は、携帯電話機2をキーロック状態とするためのキーロック信号を出力する。
また、接続確立部315は、取得した外部接続機器名に対応する外部接続機器4・5との通信経路の確保する。具体的には、アダプタ本体31と外部接続機器4・5との接続がBlue−Tooth(登録商標)規格の微弱電波を用いた通信方式である場合、接続確立部315と外部接続機器4・5との間でリンクキーを用いた接続認証を行い、接続確立部315は、外部接続機器4・5に対して、正常に接続し、データの送受信を行うことができる状態とする。
また、接続確立部315は、取得したセンタIPアドレスを付加した回線接続信号を携帯電話機2の外部接続部26に送信し、携帯電話機2にセンタIPアドレスに対応するセンタ1に発信させ、センタ1との通信回線を確保させる。
このようにして、接続確立部315は、センタ1と外部接続機器4・5との間の通信の中継を行う。中継を行った後、接続確立部315は、外部接続機器4・5からのデータ送受信完了信号を受信し、携帯電話機2に対して、通信を切断するための通切断信号と、キーロック状態を解除させるためのキーロック解除信号を出力する。
アドレス書込装置30は、アダプタ本体31の記憶部314の記憶された情報の書き換えや、記憶部314への新規登録を行うためのものである。
アドレス書込装置30は、携帯電話機2の着信音信号の変更に応じて、記憶部314が記憶しているデジタル形式の着信音パターンを書き換え、センタ1のIPアドレスの変更に応じて、センタIPアドレスを書き換えることができる。また、新たな外部接続機器を設置した場合には、アドレス書込装置30は、該外部接続機器に対応するデジタル着信音パターンとセンタIPアドレスを記憶部314に新規登録する。
アドレス書込装置30は、アドレス本体31と着脱可能となっている。上記のような着信音−外部接続機器情報の書き換えや新規登録を行うときのみ、アドレス書込装置30は、アダプタ本体31に装着される。通常動作時においては、アドレス書込装置30は、アダプタ本体31から分離される。これにより、アダプタ本体31を小型化することができる。
次に、外部接続機器4・5について説明する。外部接続機器4・5の各々は、通信機能を有する情報処理装置であり、アダプタ本体31と接続し、アダプタ本体31との間でデータの送受信を行う通信処理部41・51を備えている。
通信処理部41・51は、アダプタ本体31、携帯電話機2および通信ネットワークNを介して、センタ1とデータの送受信を行う。
例えば、外部接続機器4・5が防火扉の開閉装置である場合、通信処理部41・51は、センタ1から防火扉の開閉制御信号を受信する。そして、外部接続機器4・5は、通信処理部41・51が受信した開閉制御信号を基に、防火扉の開閉を行う。このようにして、センタ1から外部接続機器4・5を遠隔操作する。
別の例として、外部接続機器4・5がGPS端末である場合、通信処理部41・51は、センタ1に対して、外部接続機器4・5の現在位置を特定する現在位置情報を送信する。これにより、センタ1は、外部接続機器4・5の現在位置を特定することができる。
通信処理部41・51は、センタ1とのデータの送受信が完了すると、完了した旨を表すデータ送受信完了信号をアダプタ本体31の接続確立部315に送信する。
次に、本実施形態のアダプタ3を含む通信システムの処理の流れについて、図7を参照しながら説明する。
図7は、センタ1、携帯電話機2、およびアダプタ3の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、センタ1において、携帯電話機2に接続された外部接続機器4とデータの送受信を行う必要が生じたとする。例えば、外部接続機器4が防火扉の開閉装置であり、火災発生により早急に防火扉を閉じる必要が生じた場合や、外部接続機器4がGPS端末であり、該GPS端末の現在位置が知りたい場合である。
このとき、センタ1において、通信処理部11は、外部接続機器名として外部接続機器4を、ユーザ名として携帯電話機2のユーザであるXYZを操作部13から取得する。通信処理部11は、取得した外部接続機器4に対応する送信元Eメールアドレスと、取得したユーザ名に対応する送信先Eメールアドレスを記憶部12のアドレス情報12aから読み出す。そして、通信処理部11は、読み出した送信元Eメールアドレスを送信元とするようにEメールアカウントを切り替え、読み出した送信先メールアドレスあてとしたデータの送受信を開始したい旨の開始要求Eメールを送信する(ステップ1)。記憶部12のアドレス情報12aが図3(a)(b)に示した記憶例に従う場合、通信処理部11は、送信元Eメールアドレスをabc@ab.ne.jpとし、送信先Eメールアドレスをxyz@user.ne.jpとして送信する。
なお、通信処理部11は、開始要求Eメールの本文、タイトルを空のままとして送信する。これにより、送信するEメールの容量を最小限とし、開始要求Eメールの送信に要するコストを下げる。また、通信処理部11は、開始要求Eメールの送信後、送信した開始要求Eメールと送信時刻とを対応付けた送信履歴情報12cを記憶部12に格納する。その後、通信処理部11は、記憶部12に格納した送信履歴情報12cの送信時刻と現時刻とを比較し、現時刻から所定の時間(例えば、3分)前である送信時刻に対応する開始要求Eメールを再度送信し、送信履歴情報12cの送信時刻を更新する。
開始要求Eメールが携帯電話機2のメールサーバに着信すると、携帯電話機2の無線部21は、該メールサーバからメール着信通知を受信する。無線部21は、受信したメール着信通知を受信通知部23の着信音発生部23aに送る。着信音発生部23aは、受信したメール着信通知の送信元Eメールアドレスに対応する着信音パターンを記憶部22から読み出す。そして、着信音発生部23aは、読み出した着信音パターンを鳴らすととともに、外部接続部26を介して、外部に該着信音パターンに対応するアナログ形式の着信音信号を出力する(ステップ2)。
例えば、開始要求Eメールの送信元Eメールアドレスがabc@ab.ne.jpである場合、図5で示すように、着信音発生部23aは、音パターンAを読み出し、該音パターンAを鳴らすとともに、外部に音パターンAに対応するアナログ形式の着信音信号を連続して出力する。
アダプタ本体31の増幅部311は、外部接続部26から出力された音パターンAに対応するアナログ形式の着信音信号を取得し、取得した着信音信号を増幅する。さらに、A/D変換部312は、増幅された着信音信号をデジタル信号に変換し、音パターンAに対応するデジタル形式の着信音信号(該着信音信号を「111100110011」とする)を連続して着信判断部313に送る。そして、着信判断部313は、取得した着信音信号が記憶部314に記憶されているか否かを判断する(ステップ3)。これにより、着信判断部313は、携帯電話機2におけるセンタ1からの着信の有無を判断する。
取得したデジタル信号が記憶部314に記憶されているか否かの判断方法として、着信判断部313は、記憶部314に記憶されているデジタル形式の着信音パターンと、取得した着信音信号とが3回連続して一致してしているか否かで判断する。記憶部314に記憶されているデジタル形式の着信音パターンが「111100110011」であり、取得した着信音信号が「111100110011111100110011111100110011」である場合に、着信判断部313は、取得したデジタル信号が記憶部314に記憶されていると判断する。
取得した着信音信号が記憶部314に記憶されていない場合(ステップ3でNO)、携帯電話機2のメールサーバが受信したEメールはセンタ1からの開始要求Eメールではないため、アダプタ本体31は、処理を終了する。
取得した着信音信号が記憶部314に記憶されている場合(ステップ3でYES)、着信判断部313は、取得した着信音信号に対応する外部接続機器名およびセンタIPアドレスを記憶部314から読み出す(ステップ4)。音パターンAに対応するデジタル形式の着信音信号「111100110011…」を取得した場合、着信判断部313は、図6で示したような記憶例で記憶する記憶部314から、外部接続機器名として外部接続機器4を、センタIPアドレスとしてIPアドレスaaaを読み出す。
次に、着信判断部313は、読み出した外部接続機器名およびセンタIPアドレスを接続確立部315に送る。外部接続機器名およびセンタIPアドレスを受信した接続確立部315は、携帯電話機2に対して通信を切断させるための通信切断信号を出力する(ステップ5)。これにより、携帯電話機2は、メールサーバからのEメールの読み出し処理にともなう通信回線を切断する。この結果、携帯電話機2は、Eメール受信に伴うコストを削減することができる。また、携帯電話機2は、着信音の出力を中止する。
次に、接続確立部315は、携帯電話機2をキーロック状態にさせるために、携帯電話機2に対してキーロック信号を出力する(ステップ6)。これにより、携帯電話機2は、キーロック状態となり、ユーザからの入力を受け付けない。その結果、以後のセンタ1と外部接続機器4との間におけるデータ送受信処理が、携帯電話機2のユーザによる誤操作等により中断されることがない。
次に、接続確立部315は、取得した外部接続機器名に対応する外部接続機器4との通信経路の確保する(ステップ7)。例えば、アダプタ本体31と外部接続機器4との接続がBlue−Tooth(登録商標)規格の微弱電波を用いた通信方式である場合、接続確立部315および外部接続機器4の通信処理部41は、互いにリンクキーを用いた接続認証を行い、互いにデータの送受信を行うことができる状態とする。
次に、接続確立部315は、取得したセンタIPアドレスであるIPアドレスaaaを有するセンタ1に対して、携帯電話機2および通信ネットワークNを介して通信回線接続を確立させる(ステップ8)。具体的には、接続確立部315は、IPアドレスaaaを付加した回線接続信号を携帯電話機2の外部接続部26に出力し、携帯電話機2の通信処理部24にIPアドレスaaaを有するセンタ1に通信回線を接続させる。
外部接続機器4から携帯電話機2を介して通信接続を受けたセンタ1において、通信処理部11は、通信接続をしてきた携帯電話機2の有するEメールアドレスを送信先Eメールアドレスとする送信履歴情報12cを消去する(ステップ9)。
その後、接続確立部315は、外部接続機器4とセンタ1との間のデータ送受信(データ通信)を中継する(ステップ10)。具体的には、外部接続機器4がGPS端末である場合、外部接続機器4は、現在位置に関するデータをセンタ1に送信する。また、外部接続機器4が防火扉の開閉機器である場合、外部接続機器4は、センタ1から開閉制御信号受信する。
外部接続機器4がGPS端末である場合、センタ1において、通信処理部11は、外部接続機器4から送信された該現在位置に関するデータを受信し、受信したデータを取得データ12bとして記憶部12に格納する。これにより、センタ1は所望のデータを取得する(ステップ11)。
接続確立部315は、外部接続機器4とセンタ1との間のデータ送受信(データ通信)を中継した後、外部接続機器4からデータ送受信完了信号を取得する。そして、接続確立部315は、携帯電話機2に対して通信切断信号を出力する(ステップ12)。これにより、携帯電話機2は、通信回線を切断する。
さらに、接続確立部315は、携帯電話機2に対して、キーロック状態を解除するためのキーロック解除信号を出力する(ステップ13)。これにより、携帯電話機2のキーロック制御部25は、キーロック状態を解除し、ユーザからのキー操作入力を受け付ける。
その後、アダプタ3は処理を終了する。
以上のように、本実施形態のアダプタ3は、センタ1から携帯電話機2に送信された開始要求Eメールのメール着信音信号を携帯電話機2から取得し、取得した着信音信号を基に、外部接続機器4・5との通信経路を確保するとともに、携帯電話機2および通信ネットワークNを介してセンタ1との通信回線を接続させる。そして、アダプタ3は、外部接続機器4・5とセンタ1との間のデータ送受信を中継する。
これにより、センタ1は、開始要求Eメールを送信することにより、任意の時刻に携帯電話機2に接続された外部接続機器4・5とデータの送受信を行うことができる。
また、外部接続機器4・5とセンタ1とは、携帯電話機2を介して、データの送受信を行う。そのため、従来用いていたユーザが使用していた携帯電話機2を使用することができ、専用のキャリア網を使用する必要がないため、新規に通信端末の使用契約をする必要がない。よって、各ユーザは、該新規使用契約に伴うコストを削減することができる。
さらに、着信判断部313は、携帯電話機2の着信音により、携帯電話機2におけるセンタ1からの着信の有無を判断し、外部接続機器名およびセンタIPアドレスを特定する。携帯電話機2において、着信音の変更は、一般携帯電話ユーザ自身で行える設定方法で切り替えることができる。このことは、1台の携帯電話機2を経由するセンタ1と外部接続機器4・5との間で、センタ1側あるいは外部接続機器4・5側の接続先が変更になったときにも、携帯電話ユーザが操作できるといった変更時の簡便性も備える。
なお、本実施形態において、上記のように、アダプタ本体31の着信判断部313および接続確立部315は、着信音信号を基に、外部接続機器4・5との通信経路を確保するとともに、携帯電話機2および通信ネットワークNを介してセンタ1との通信回線を接続させる構成とした。この構成のとき、携帯電話機2のユーザがセンタ1からの開始要求Eメールの着信音パターンと、通常の通話発信の着信音パターンとを誤って同一にしてしまうと、携帯電話機2が通常の通話発信を受信しても、着信判断部313および接続確立部315は、外部接続機器4・5との通信経路を確保するとともに、携帯電話機2および通信ネットワークNを介してセンタ1との通信回線を接続させてしまう。
そこで、着信判断部313は、携帯電話機2から出力される着信音信号に加えて、発信者番号信号も受信する構成としてもよい。携帯電話機2は、開始要求Eメールを含むEメールを受信した場合には、発信者番号信号を出力しない。そのため、着信判断部313は、発信者番号信号および着信音信号を受信した場合、携帯電話機2がセンタ1からの開始要求Eメールを受信していないと判断し、センタ1および外部接続機器4・5との通信接続を行わなくてすむ。
これにより、携帯電話機2のユーザがセンタ1からの開始要求Eメールの着信音パターンと、通常の通話発信の着信音パターンとを誤って同一にしてしまっても、アダプタ3は、携帯電話機2が受信したものがセンタ1からの開始要求Eメールか、通常の通話発信かを識別することができる。
また、本実施形態において、アダプタ3が中継する外部接続機器4・5とセンタ1とのデータ送受信の形式は、回線交換方式またはパケット方式を問わない。しかしながら、送受信したデータ量により通信料が計算されるパケット方式の方が一般に通信コストを低減できるため、好ましくはパケット方式である。
また、本実施形態において、アダプタ3は、アダプタ本体31と、アダプタ本体31の記憶部314に記憶されているセンタIPアドレス等を書き換えるアドレス書込部30とを備える構成としたが、これに限られない。アダプタ3がアダプタ本体31のみからなり、アダプタ本体31は、携帯電話機2および通信ネットワークNを介してセンタ1から変更後のセンタIPアドレスあるいは新規登録用のセンタIPアドレスを受信し、受信したセンタIPアドレスを記憶部314に書き込む書込部を備える構成としてもよい。この場合、アダプタ3は、アドレス書込部30をアダプタ本体31と別に設ける必要がない。
〔実施形態2〕
本発明の通信中継装置およびそれを含む通信システムに関する他の実施形態について、図8〜図12に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
本発明の通信中継装置およびそれを含む通信システムに関する他の実施形態について、図8〜図12に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
前記実施形態1では、アダプタ3は、携帯電話機2が出力するアナログ形式の着信音信号を基にして、外部接続機器4・5からセンタ1に、携帯電話機2を用いて通信接続させる構成とした。本実施形態では、アダプタ3は、携帯電話機2が出力する発信者番号信号を基にして、外部接続機器4・5からセンタ1に、携帯電話機2を用いて通信接続させる構成である。
本実施形態におけるセンタ1、携帯電話機2、アダプタ3、外部接続機器4・5を含む通信システムの全体構成は、図1で示した上記実施形態と同様である。ただし、センタ1およびアダプタ3の各構成が異なる。
図8は、本実施形態におけるセンタ1の内部構成を示すブロック図である。上記実施形態と異なる点は、記憶部12がアドレス情報12aの代わりに電話番号情報12dを、送信履歴情報12cの代わりに発信履歴情報12eを記憶している点、および、発呼部14を備えている点である。
上記実施形態と同様に、通信処理部11は、操作部13から外部接続機器名およびユーザ名を取得する。そして、本実施形態における通信処理部11は、取得した外部接続機器名に対応する発信元電話番号を、取得したユーザ名に対応する発信先電話番号を記憶部12から読み出す。
通信処理部11は、読み出した発信元電話番号および発信先電話番号を発呼部14に送るとともに、発呼部14に送った時刻(発信時刻とする)と読み出した発信元電話番号および発信先電話番号とを対応付けた発信履歴情報12eを記憶部12に格納する。通信処理部11は、記憶部12の発信履歴情報12eの発信時刻と、現時刻とを常時比較する。そして、通信処理部11は、現時刻と所定の差(例えば、3分)が生じた発信時刻に対応する発信元電話番号および発信先電話番号を記憶部12から読み出し、読み出した発信元電話番号および発信先電話番号を再度発呼部14に送る。このとき、発信時刻を発呼部14に再度送った時刻として、発信履歴情報12eを更新する。
後述するように、発呼部14が発信することで、通信処理部11は、外部接続機器4・5からアダプタ3、携帯電話機2および通信ネットワークNを経由して、通信接続される。通信接続されると、通信処理部11は、通信接続してきた携帯電話機2の電話番号を発信先電話番号とする発信履歴情報12eを記憶部12から消去する。
発呼部14は、通信処理部11から発信元電話番号および発信先電話番号を受け、受けた発信元電話番号を発信元とする図示しない電話機から発信先電話番号に対して発信者番号通知で発呼するためのものである。発呼部14は、電話回線網Tに接続されており、記憶部12に記憶された電話番号情報12dの発信元電話番号の数だけ図示しない電話機を備えている。発呼部14は、受けた発信元電話番号を有する電話機から、受けた発信先電話番号あてに通話発信する。
電話番号情報12dとは、外部接続機器名と発信元電話番号とを対応付けた情報およびユーザ名と発信先電話番号とを対応付けた情報である。図9(a)、(b)は、記憶部12が電話番号情報12dを記憶する一記憶例である。
図9(a)で示されるように、記憶部12は、ユーザ名XYZと発信先電話番号000-1111-2222とを対応付けて記憶している。なお、携帯電話機2のユーザ名をXYZ、携帯電話機2の電話番号を000-1111-2222とする。
また、図9(b)で示されるように、記憶部12は、外部接続機器4と発信元電話番号111-222-3333とを対応付け、外部接続機器5と発信元電話番号111-222-4444とを対応付けて記憶している。
また、発信履歴情報12eとは、上述したように、通信処理部11が発信元電話番号および発信先電話番号を発呼部14に送った時刻(発信時刻)と、該発信元電話番号および発信先電話番号とを対応付けた情報である。
次に、本実施形態における携帯電話機2、アダプタ3、外部接続機器4・5について、図10を参照しながら説明する。
携帯電話機2および外部接続機器4・5の構成については、上記実施形態と同様であるので説明を省略する。
アダプタ3は、データ書込装置30およびアダプタ本体131からなる。データ書込装置30は、上記実施形態と同様に、アダプタ本体131に対して着脱可能となっており、アダプタ本体131が備える記憶部1314内のデータの書き換えや、新規登録時に使用される。
アダプタ本体131は、着信判断部(着信判断手段)1313、記憶部1314、および接続確立部(通信手段)315からなる。
本実施形態の記憶部1314は、発信者番号と、外部接続機器名(外部接続機器4・5を識別する識別情報およびセンタIPアドレスとを対応付けて記憶するためのものである。図11に、記憶部1314の一記憶例を示す。図11で示されるように、記憶部1314は、発信者番号「111-222-3333」に対応づけて外部接続機器4およびセンタ1のIPアドレスaaaを、発信者番号「111-222-4444」に対応づけて外部接続機器5およびセンタ1のIPアドレスaaaを記憶している。
本実施形態の着信判断部1313は、携帯電話機2においてセンタ1からの着信の有無を判断するためのものである。さらに、着信判断部1313は、携帯電話機2から出力される発信者番号信号を基に、外部接続機器名およびセンタIPアドレスを記憶部1314から読み出す。
具体的には、着信判断部1313は、携帯電話機2の外部接続部26に接続されており、携帯電話機2の無線部21が受信した発信者番号に関する発信者番号信号を取得する。そして、着信判断部1313は、取得した発信者番号信号の発信者番号が記憶部1314に記憶されているか判断する。記憶されている場合、着信判断部1313は、携帯電話機2においてセンタ1からの着信ありと判断し、該発信者番号に対応する外部接続機器名およびセンタIPアドレスを読み出す。そして、着信判断部1313は、読み出した外部接続機器名およびセンタIPアドレスを接続確立部315に送る。
次に、本実施形態におけるセンタ1、携帯電話機2、アダプタ3における処理の流れについて、図12を参照しながら説明する。図12は、処理の流れを示すフローチャートである。
まず、センタ1において、携帯電話機2に接続された外部接続機器4(または外部接続機器5)とデータの送受信を行う必要が生じ、通信処理部11は、外部接続機器名として外部接続機器4(または外部接続機器5)を、ユーザ名として携帯電話機2のユーザであるXYZを操作部13から取得する。なお、以下では、通信処理部11は、外部接続機器名として外部接続機器4を取得したものとして説明する。
通信処理部11は、取得した外部接続機器4に対応する発信元電話番号000-1111-2222と、取得したユーザ名に対応する発信先電話番号111-222-3333を記憶部12の電話番号情報12dから読み出す。そして、通信処理部11は、読み出した発信元電話番号および発信先電話番号を発呼部14に送る。発呼部14は、発信元電話番号および発信先電話番号を取得すると、取得した発信元電話番号を有する電話機を用いて、取得した発信先電話番号に通話発信する(ステップ21)。
また、通信処理部11は、読み出した発信元電話番号および発信先電話番号を発呼部14に送るとともに、発呼部14に送信した時刻(発信時刻)と読み出した発信元電話番号および発信先電話番号とを対応付けた発信履歴情報12eを記憶部12に格納する。その後、通信処理部11は、記憶部12に格納した送信履歴情報12cの送信時刻と現時刻とを比較し、現時刻から所定の時間(例えば、3分)前である発信時刻に対応する発信元電話番号および発信先電話番号を再度発呼部14に送り、発信履歴情報12eの発信時刻を更新する。
センタ1の発呼部14からの発信を受けた携帯電話機2において、発信者番号通知部23bは、発信者番号を図示しない表示部に表示させるとともに、外部接続部26を介して、発信者番号信号を外部に出力する(ステップ22)。
そして、アダプタ本体3において、着信判断部1313は、外部接続部26から発信者番号信号を取得し、取得した発信者番号が記憶部1314に記憶されているか否かを判断する(ステップ23)。これにより、着信判断部1313は、携帯電話機2におけるセンタ1からの着信の有無を判断する。
取得した発信者番号が記憶部1314に記憶されていない場合(ステップ23でNO)、携帯電話機2が受信した発信は、センタ1からの発信ではないため、アダプタ本体31は、処理を終了する。
取得した発信者番号が記憶部1314に記憶されている場合(ステップ23でYES)、着信判断部1313は、取得した発信者番号に対応する外部接続機器名およびセンタIPアドレスを記憶部1314から読み出す(ステップ24)。発信者番号111-222-3333を取得した場合、着信判断部1313は、図11で示したような記憶例で記憶する記憶部1314から、外部接続機器名として外部接続機器4を、センタIPアドレスとしてIPアドレスaaaを読み出す。
次に、着信判断部313は、読み出した外部接続機器名およびセンタIPアドレスを接続確立部315に送る。そして、接続確立部315およびセンタ1は、ステップ25からステップ33の処理を行った後、処理を終了する。該ステップ25からステップ33の処理は、上記実施形態で説明したステップ5からステップ13の処理と同じであるので説明を省略する。
以上のように、本実施形態においては、センタ1が携帯電話機2に通常の通話発信を行い、携帯電話機2からの発信者番号信号を基に、アダプタ3が、外部接続機器4・5とセンタ1とのデータの送受信を中継する。
これにより、センタ1は、通話発信を行うだけで、任意の時刻に携帯電話機2に接続された外部接続機器4・5とデータの送受信を行うことができる。
また、外部接続機器4・5とセンタ1とは、携帯電話キャリア網やインターネット網を含む一般公衆の通信ネットワークNを用いてデータの送受信を行う。そのため、従来用いていた携帯電話機2等を使用することができ、専用のキャリア網を使用する必要がないため、新規に通信端末の使用契約をする必要がない。よって、各ユーザは、該新規使用契約に伴うコストを削減することができる。
〔実施形態3〕
本発明の通信中継装置およびそれを含む通信システムに関する他の実施形態について、図13に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
本発明の通信中継装置およびそれを含む通信システムに関する他の実施形態について、図13に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
上記実施形態では、携帯電話機2から出力される着信音信号または発信者番号信号を基に、アダプタ本体31が、外部接続機器4・5を特定し、特定した外部接続機器4・5からセンタ1に対して、携帯電話機2を用いて通信回線接続させる構成とした。これに対し、本実施形態では、センタ1から固定電話に発信したときの固定電話の発信音を基に、アダプタ本体31が、外部接続機器4・5を特定し、特定した外部接続機器4・5からセンタ1に対して、任意の通信端末を用いて通信回線接続させる構成である。
図13は、本実施形態の通信システムの概要を示すブロック図である。図13で示すように、本実施形態の通信システムは、センタ1、アダプタ3、外部接続機器4・5、携帯電話機6、固定電話機7、および通信ネットワークNからなる。
センタ1の構成は、図8に示す上記実施形態2のセンタ1と同様の構成を有している。
ただし、記憶部12は、電話番号情報12dとして、外部接続機器名と発信元電話番号および呼び出し音のコール数とを対応付けた情報、および、ユーザ名と発信先電話番号とを対応付けた情報を記憶している。ここで発信先電話番号は、ユーザが所有する固定電話機7の電話番号である。
通信処理部11は、操作部13から外部接続機器名およびユーザ名を取得すると、外部接続機器名に対応する発信元電話番号および呼び出し音のコール数と、ユーザ名に対応する発信先電話番号とを記憶部12から読み出し、読み出した発信元電話番号、呼び出し音のコール数および発信先電話番号を発呼部14に送る。発呼部14は、取得した発信元電話番号を有する電話機を用いて、取得した発信先電話番号に、取得したコール数分だけ鳴らす。
固定電話機7は、一般家庭にある通常の電話機である。固定電話機7は、センタ1からの通話発信に応じて、所定数のコール数分だけ着信音を鳴らす。
アダプタ3は、アドレス書込装置30とアダプタ本体231とからなる。
アダプタ本体231は、固定電話機7の着信音を検知することのできる領域に設置されている。本実施形態のアダプタ本体231は、マイクロフォン(マイク部)316、増幅器311、コール数検出部317、着信判断部(着信判断手段)2313、記憶部2314、および接続確立部(通信手段)3315を備えている。
マイクロフォン316は、外部の音を検知して電気信号に変換するものである。マイクロフォン316には、固定電話機7が鳴らした着信音が入力される。そして、マイクロフォン316は、入力された着信音を電気信号に変換する。マイクロフォン316は、変換した電気信号を増幅部311に送る。そして、増幅部311は、電気信号を増幅し、増幅した電気信号をコール数検出部317に送る。
コール数検出部317は、増幅された電気信号を基に、コール数が何回かを検出するためのものである。コール数検出部317は、一回のコールに対応する電気信号を記憶しており、該1回のコールに対応する電気信号が何回繰り返されるかを検出することで、コール数を検出する。そして、コール数検出部317は、検出したコール数を着信判断部2313に送る。
記憶部2314は、コール数と、外部接続機器名およびセンタ1のセンタIPアドレスとを対応付けて記憶している。
着信判断部2313は、携帯電話機2においてセンタ1からの着信の有無を判断するためのものである。すなわち、着信判断部2313は、コール数検出部317から受けたコール数と同じコール数が記憶部2314に記憶されている場合、携帯電話機2においてセンタ1からの着信ありと判断する。
携帯電話機2においてセンタ1からの着信ありと判断した場合、着信判断部2313は、コール数検出部317から受けたコール数に対応する外部接続機器名およびセンタ1のIPアドレスを記憶部2314から読み出し、読み出した外部接続機器名およびセンタ1のIPアドレスを接続確立部3315に送る。
接続確立部3315は、着信判断部2313から取得した外部接続機器名およびIPアドレスを基に、外部接続機器4・5とセンタ1との通信接続を確立させるためのものである。
接続確立部3315は、取得した外部接続機器名に対応する外部接続機器4・5との通信経路を確保する。さらに、接続確立部2315は、携帯電話機6を操作して、取得したIPアドレスを基に、センタ1との通信回線を確保する。これにより、外部接続機器4・5とセンタ1との間でデータの送受信を行うことができる。
携帯電話機6は、通信ネットワークと接続し、データの送受信を行うことのできる汎用の携帯電話機である。
以上のように、本実施形態の通信システムでは、センタ1が外部接続機器4・5とのデータの送受信を望む場合、センタ1は、固定電話機7に所定のコール数だけ着信音を鳴らす。そして、固定電話機7が発する着信音のコール数をコール数検出部317が検出し、検出したコール数を基に、外部接続機器名およびセンタ1のセンタIPアドレスを特定する。そして、特定した外部接続機器名に対応する外部接続機器4・5とセンタ1との間の通信経路を確保させ、互いにデータの送受信を行わせる仕組みである。
これにより、センタ1は、所望の時刻に、外部接続機器4・5とデータの送受信を行うことでができる。
また、汎用の端末である携帯電話機6を用いるため、外部接続機器4・5とセンタ1とは、携帯電話キャリア網やインターネット網を含む一般公衆の通信ネットワークNを用いてデータの送受信を行う。そのため、ユーザが使用していた携帯電話機等を使用することができ、専用のキャリア網を使用する必要がないため、新規に通信端末の使用契約をする必要がない。よって、各ユーザは、該新規使用契約に伴うコストを削減することができる。
本実施形態において、マイクロフォン316が固定電話機7からの呼び出し音を検知し、接続確立部2315が、携帯電話機6を介して、外部接続機器4・5とセンタ1とを通信接続させる構成としたが、これに限られない。
例えば、固定電話機7が通信機能を有している場合、マイクロフォン316が固定電話機7からの呼び出し音を検知し、接続確立部2315が、固定電話機7を介して、外部接続機器4・5とセンタ1とを通信接続させる構成であってもよい。このとき、携帯電話機6は、不必要となる。また、この場合、固定電話機7の代わりに、アナログ形式の着信音信号を外部に出力せず、通信機能を有する携帯電話機等の通信端末を用いてもよい。
また、本実施形態のように、アダプタ本体31がコール数を検出して着信の有無を判断する構成は、特に、着信音の変更ができない固定電話機や携帯電話機にも対応できる好ましい構成である。このような構成は、上記実施形態や後述する実施形態にも適用することができる。
〔実施形態4〕
本発明の通信中継装置およびそれを含む通信システムに関する他の実施形態について、図14〜16に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
本発明の通信中継装置およびそれを含む通信システムに関する他の実施形態について、図14〜16に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
上記実施形態1〜3では、着信音信号、発信者番号信号、あるいは、コール数を基に、アダプタ本体31・131・231は、外部接続機器4・5とセンタ1との通信回線を確保する構成とした。これにより、センタ1から外部接続機器4・5および外部接続機器4・5からセンタ1への双方向のデータの送信を行うことができる好ましい構成である。
しかしながら、外部接続機器4・5によっては、センタ1に対してデータの送信のみを行うだけでよい場合もある。例えば、外部接続機器4・5がGPS端末である場合、外部接続機器4・5は、現在位置に関する情報をセンタ1に送信し、センタ1は、該情報を収集する。このような場合、外部接続機器4・5は、該情報を記載または添付したEメールをセンタ1宛に送信するだけでよい。これにより、簡易なEメールシステムを利用して、センタ1は、データの収集を行うことができる。
本実施形態の通信システムでは、センタ1からの開始要求Eメールを合図にして、アダプタ3が、外部接続機器4・5から所定の情報を添付したEメール生成し、生成したEメールをセンタ1に送信する構成である。
図14は、本実施形態における携帯電話機2、アダプタ3および外部接続機器4・5の各構成を示すブロック図である。
図14に示されるように、本実施形態における携帯電話機2は、図4に示した上記実施形態1と、通信処理部24の代わりに通信処理部424を備える点で異なる。
通信処理部424は、外部接続部26から送られたEメールを、無線部21を介して通信ネットワークNに送信するためのものである。通信処理部424は、外部接続部26を介して、アダプタ3から送信すべきEメールおよび送信指示を受け、該Eメールを無線部21から送信する。
また、通信処理部424は、上記実施形態の通信処理部24と同様に、通信切断信号を外部接続部26から受けて、通信接続を切断する。
また、図14に示されるように、本実施形態におけるアダプタ本体431は、図4に示した上記実施形態1と、記憶部314の代わりに記憶部4314を、着信判断部313の代わりに着信判断部(着信判断手段)4313を、接続確立部315の代わりにEメール生成部(通信手段)318を備えている点で異なる。
記憶部4314は、デジタル形式の着信音信号と、外部接続機器名およびセンタ1のセンタEメールアドレスとを対応付けて記憶している。図15に、記憶部4314の一記憶例を示す。図15で示されるように、記憶部4314は、デジタル形式の着信音パターン「111100110011」と、外部接続機器名である外部接続機器4およびセンタEメールアドレスであるghi@gh.ne.jp(センタ1のEメールアドレス)とを対応付けて記憶している。同様に、記憶部4314は、デジタル形式の着信音パターン「011010011100」と、外部接続機器名である外部接続機器5およびセンタEメールアドレスであるghi@gh.ne.jpとを対応付けて記憶している。
着信判断部4313は、携帯電話機2においてセンタ1からの着信の有無を判断するためのものである。さらに、着信判断部4313は、A/D変換部312から受けたデジタル形式の着信音信号を基に、センタ1が通信接続を望んでいる外部接続機器4・5を特定する。
具体的には、着信判断部4313は、A/D変換部312から受けたデジタル形式の着信音信号と、記憶部4314に記憶されているデジタル形式の着信音パターンとを比較し、A/D変換部312からの着信音信号が記憶部4314に記憶されている場合、携帯電話機2においてセンタ1からの着信ありと判断する。
着信ありと判断した場合、着信判断部4313は、A/D変換部312から受けたデジタル形式の着信音信号と同じ着信音パターンに対応する外部接続機器名およびセンタEメールアドレスを読み出す。そして、着信判断部313は、読み出した外部接続機器名およびセンタEメールアドレスを、Eメール生成部318に出力する。
Eメール生成部318は、携帯電話機2を介して、外部接続機器4・5とセンタ1との通信接続を行い、センタ1が望んでいる外部接続機器4・5からのデータを添付したEメールを生成して、生成したEメールをセンタ1に送信するためのものである。
Eメール生成部318は、着信判断部4313から外部接続機器名およびセンタEメールアドレスを取得する。外部接続機器名およびセンタEメールアドレスを取得すると、Eメール生成部318は、携帯電話機2に対して、着信音の発生を停止させ、通信を切断させる通信切断信号を出力する。さらに、Eメール生成部318は、携帯電話機2をキーロック状態とするためのキーロック信号を出力する。
また、Eメール生成部318は、取得した外部接続機器名に対応する外部接続機器4・5との通信経路の確保し、外部接続機器4・5から所定のデータを取得する。Eメール生成部318は、取得したセンタ1のEメールアドレスを送信先とし、取得したデータを添付したEメールを生成する。そして、Eメール生成部318は、生成したEメールおよび該Eメールの送信指示を携帯電話機2の外部接続部26に送り、携帯電話機2から生成したEメールを送信する。
さらに、Eメール生成部318は、携帯電話機2を用いたEメールの送信完了後、キーロック状態を解除させるためのキーロック解除信号を携帯電話機2に対して出力する。
外部接続機器4・5において、通信処理部41・51は、アダプタ本体431との通信経路が確保されると、所定のデータをアダプタ本体431に送信する。例えば、外部接続機器4がGPS端末である場合、通信処理部41は、現在位置に関するデータをアダプタ本体431に送信する。
次に、本実施形態におけるセンタ1、携帯電話機2、アダプタ3および外部接続機器4・5の処理の流れについて、図16のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、上記実施形態1と同様に、センタ1の通信処理部11は、送信先のユーザ名に対応する送信先Eメールアドレスと、外部接続機器名に対応する送信元Eメールアドレスとを記憶部12から読み出し、データの送受信の開始を要求する開始要求Eメールを送信する(ステップ41)。
そして、携帯電話機2は、該開始要求Eメールを受信したメールサーバからメール着信通知を受信する。メール着信通知を受信すると、携帯電話機2の着信音発生部23aは、メール着信通知の送信元Eメールアドレスに対応する着信音パターンを記憶部22から読み出して、アナログ形式の着信音信号を外部に出力する(ステップ42)。
次に、アダプタ本体431の増幅部311およびA/D編幹部312は、外部接続部26から出力された着信音信号を増幅し、デジタル形式に変換する。そして、着信判断部4313は、デジタル形式の着信音信号が記憶部4314に記憶されているか否かを判断する(ステップ43)。これにより、着信判断部4313は、携帯電話機2におけるセンタ1からの着信の有無を判断する。
着信音信号が記憶部4314に記憶されていない場合(ステップ43でNO)、携帯電話機2のメールサーバが受信したEメールはセンタ1からの開始要求Eメールではないため、アダプタ本体431は、処理を終了する。
着信音信号が記憶部4314に記憶されている場合(ステップ43でYES)、着信判断部4313は、着信音信号に対応する外部接続機器名および送信先のセンタEメールアドレスを記憶部4314から読み出す(ステップ44)。
次に、着信判断部4313は、読み出した外部接続機器名およびセンタEメールアドレスをEメール生成部318に送る。外部接続機器名およびセンタEメールアドレスを受信したEメール生成部318は、携帯電話機2に対して通信を切断させるための通信切断信号を出力する(ステップ45)。また、Eメール生成部318は、携帯電話機2をキーロック状態にさせるために、携帯電話機2に対してキーロック信号を出力する(ステップ46)。
次に、Eメール生成部318は、取得した外部接続機器名に対応する外部接続機器4または外部接続機器5との通信経路を確保する(ステップ47)。ここでは、外部接続機器4との通信経路を確保したとする。
アダプタ本体431のEメール生成部318との通信経路が確保されると、外部接続機器4の通信処理部41は、所定のデータをEメール生成部318に送信する(ステップ48)。
次に、Eメール生成部318は、着信判断部4313から取得したセンタEメールアドレスを送信先とし、外部接続機器4から取得したデータを添付したEメールを生成する。そして、Eメール生成部318は、生成したEメールおよび該Eメールの送信指示を携帯電話機2の外部接続部26に送り、携帯電話機2を用いてEメールの送信処理を行う(ステップ49)。このとき、携帯電話機2を用いてEメールを送信しているため、該Eメールの送信元は、携帯電話機2のEメールアドレスとなる。
そして、Eメール生成部318は、携帯電話機2を用いたEメールの送信完了後、キーロック状態を解除させるためのキーロック解除信号を携帯電話機2に対して出力する(ステップ53)。その後、アダプタ本体431は処理を終了する。
一方、センタ1は、Eメール生成部318で生成され、携帯電話機2から送信されたEメールを受信する(ステップ50)。携帯電話機2からEメールを受信したセンタ1の通信処理部11は、記憶部12に記憶された携帯電話機2のEメールアドレスを送信先とする送信履歴情報12cを消去する(ステップ51)。
その後、センタ1において、通信処理部11は、受信したEメールに添付されたデータを取得データ12bとして記憶部12に格納する(ステップ52)。これにより、センタ1の管理者は、外部接続機器4のデータを確認することができる。その後、センタ1は、処理を終了する。
〔実施形態5〕
本発明の通信中継装置およびそれを含む通信システムに関する他の実施形態について、図17、18に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
本発明の通信中継装置およびそれを含む通信システムに関する他の実施形態について、図17、18に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
上記実施形態4では、センタ1からの開始要求Eメールのメール着信通知を受信した携帯電話機2の着信音をきっかけとして、アダプタ本体431がセンタ1に対応するEメールアドレスを記憶部4314から読み出し、外部接続機器4・5からのデータを添付したEメールをセンタ1に送信する構成とした。このとき、センタ1のEメールアドレスが変更されると、記憶部4314に格納されているセンタ1のEメールアドレスを変更する必要がある。通常、記憶部4314を備えるアダプタ本体31は、携帯電話機2に接続されており、各ユーザに所有されている。そのため、センタ1のEメールアドレスが変更されると、各ユーザにアドレス書換装置30を用いて記憶部4314のセンタEメールアドレスを書き換えてもらう必要が生じる。しかしながら、各ユーザにとって、該書き換え処理は面倒である。
本実施形態の通信システムは、各ユーザが記憶部4314のセンタEメールアドレスを書き換え処理を行わなくてすむ好ましい構成である。
図17は、本実施形態の通信システムの構成を示すブロック図である。図17で示されるように、本実施形態の通信システムは、転送センタ8を含んでいる。
転送センタ8は、受信したEメールをセンタ1に転送するためのものである。転送センタ8からセンタ1へのEメールの転送は、通信ネットワークNを介してもよく、転送センタ8とセンタ1とを結ぶ専用回線を用いてもよい。
転送センタ8は、受信したEメールの送信元Eメールアドレスと、転送先のセンタ1のEメールアドレスとを対応付けて記憶している図示しない記憶部を備えている。例えば、転送センタ8の図示しない記憶部は、携帯電話機2のEメールアドレスを送信元Eメールアドレスとし、該送信元Eメールアドレスとセンタ1のEメールアドレスとを対応付けて記憶している。そして、転送センタ8は、該記憶部が記憶している情報を基に、受信したEメールの送信元Eメールアドレスから転送先のEメールアドレスを特定し、特定した転送先にEメールを転送する。
携帯電話機2、アダプタ3、外部接続機器4・5の各構成は、上記実施形態4で示した構成と同じである。
ただし、アダプタ3において、アダプタ本体31の記憶部4314は、着信音信号と、外部接続機器名および転送センタ8のEメールアドレスとを対応付けて記憶している。そのため、アダプタ3は、携帯電話機2を用いて、転送センタ8に向けて外部接続機器4・5からのデータを添付したEメールを送信する。また、転送センタ8のEメールアドレスが変更されることがないので、アダプタ3は、アダプタ本体31のみを備えており、アドレス書込装置30を備えていなくてもよい。記憶部4314のEメールアドレスを書き換える必要がないためである。
図18に本実施形態における通信システムのフローチャートを示す。
まず、上記実施形態4と同様に、センタ1の通信処理部11は、送信先のユーザ名に対応する送信先Eメールアドレスと、外部接続機器名に対応する送信元Eメールアドレスとを記憶部12から読み出し、データの送受信の開始を要求する開始要求Eメールを送信する(ステップ61)。そして、携帯電話機2の着信音発生部23aは、メール着信通知の送信元Eメールアドレスに対応する着信音パターンを記憶部22から読み出して、アナログ形式の着信音信号を外部に出力する(ステップ62)。
次に、アダプタ本体31の着信判断部4313は、デジタル形式の着信音信号が記憶部4314に記憶されているか否かを判断する(ステップ63)。これにより、着信判断部4313は、携帯電話機2におけるセンタ1からの着信の有無を判断する。
着信音信号が記憶部4314に記憶されていない場合(ステップ63でNO)、携帯電話機2のメールサーバが受信したEメールはセンタ1からの開始要求Eメールではないため、アダプタ本体31は、処理を終了する。
着信音信号が記憶部4314に記憶されている場合(ステップ63でYES)、着信判断部4313は、着信音信号に対応する外部接続機器名および送信先の転送センタ8のEメールアドレスを記憶部4314から読み出す(ステップ64)。
その後、着信判断部4313は、読み出した外部接続機器名および転送センタ8のEメールアドレスをEメール生成部318に送り、Eメール生成部318は、携帯電話機2に対して通信切断信号を出力する(ステップ65)。また、Eメール生成部318は、携帯電話機2に対してキーロック信号を出力する(ステップ66)。
次に、Eメール生成部318は、取得した外部接続機器名に対応する外部接続機器4または外部接続機器5との通信経路を確保する(ステップ67)。
そして、アダプタ本体31のEメール生成部318との通信経路が確保された外部接続機器4(または外部接続機器5)の通信処理部41(または通信処理部51)は、所定のデータをEメール生成部318に送信する(ステップ68)。
次に、Eメール生成部318は、着信判断部4313から取得した転送センタ8のEメールアドレスを送信先とし、外部接続機器4(または外部接続機器5)から取得したデータを添付したEメールを生成する。そして、Eメール生成部318は、生成したEメールおよび該Eメールの送信指示を携帯電話機2の外部接続部26に送り、携帯電話機2を用いてEメールの送信処理を行う(ステップ69)。そして、Eメール生成部318は、携帯電話機2を用いたEメールの送信完了後、キーロック状態を解除させるためのキーロック解除信号を携帯電話機2に対して出力する(ステップ73)。その後、アダプタ本体31は処理を終了する。
一方、転送センタ8は、Eメール生成部318で生成され、携帯電話機2から送信されたEメールを受信する。そして、転送センタ8において、受信したEメールの送信元Eメールアドレスに対応する転送先(センタ1)のEメールアドレスを図示しない記憶部から読み出し、受信したEメールをセンタ1に転送する(ステップ70)。
そして、センタ1は、転送センタ8から転送されたEメールを受信する(ステップ71)。転送センタ8からEメールを受信したセンタ1の通信処理部11は、記憶部12に記憶された携帯電話機2のEメールアドレスを送信先とする送信履歴情報12cを消去する(ステップ72)。
その後、センタ1において、通信処理部11は、受信したEメールに添付されたデータを取得データ12bとして記憶部12に格納する(ステップ73)。これにより、センタ1の管理者は、外部接続機器4(または外部接続機器5)のデータを確認することができる。その後、センタ1は、処理を終了する。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
最後に、アダプタ本体31の各ブロックは、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、アダプタ本体31は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit )、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるアダプタ本体31の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記アダプタ本体31に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、アダプタ本体31を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth、802.11無線、HDR、携帯通信ネットワーク、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された搬送波あるいはデータ信号列の形態でも実現され得る。
本発明の通信中継装置は、通信端末における外部装置からの着信に応じて出力される出力信号を基に、通信端末(例えば、携帯電話機)を介して、情報処理装置と外部装置との通信接続を行う。そのため、外部装置から任意の時刻に情報処理装置からデータを収集する必要がある場合や、任意の時刻に外部装置が情報処理装置を遠隔操作する必要がある場合に好適である。
1 センタ(外部装置)
2 携帯電話機(通信端末)
3 アダプタ(通信中継装置)
4・5 外部接続機器(情報処理装置)
7 固定電話(通信端末)
313・1313・2313・4313 着信判断部(着信判断手段)
314・1314・2314・4314 記憶部
315 接続確立部(通信手段)
318 電子メール生成部(通信手段)
2 携帯電話機(通信端末)
3 アダプタ(通信中継装置)
4・5 外部接続機器(情報処理装置)
7 固定電話(通信端末)
313・1313・2313・4313 着信判断部(着信判断手段)
314・1314・2314・4314 記憶部
315 接続確立部(通信手段)
318 電子メール生成部(通信手段)
Claims (10)
- 通信機能を有する情報処理装置と、通信端末とに接続された通信中継装置であって、
外部装置からの着信に応じて前記通信端末から出力される所定の出力信号を受信し、着信の有無を判断する着信判断手段と、
前記着信判断手段が着信ありと判断したときに、前記通信端末を介して、前記情報処理装置と前記外部装置との通信接続を確立させる通信手段とを備えることを特徴とする通信中継装置。 - 前記情報処理装置が複数であり、
前記出力信号と、前記情報処理装置を識別する識別情報とを対応付けて記憶する記憶部をさらに備え、
前記着信判断手段は、前記通信端末から受信した出力信号が前記記憶部に記憶されているときに、着信ありと判断し、前記記憶部から受信した出力信号に対応する識別情報を読み出し、
前記通信手段は、前記着信判断部が読み出した識別情報に対応する情報処理装置と、前記外部装置との通信接続を確立させることを特徴とする請求項1に記載の通信中継装置。 - 前記出力信号が、発信者番号または着信音に関する信号であることを特徴とする請求項1に記載の通信中継装置。
- 前記出力信号が着信音であり、
外部の音を検出するマイク部を備え、
前記着信判断手段は、前記マイク部に前記着信音が入力されたときに、着信ありと判断することを特徴とする請求項1に記載の通信中継装置。 - 前記通信端末がユーザからの操作部を備えており、
前記通信手段は、前記情報処理装置と前記外部装置との通信接続を確立させるときに、前記操作部の機能を停止させることを特徴とする請求項1に記載の通信中継装置。 - 前記通信手段は、前記情報処理装置と前記外部装置との通信接続を確立させるときに、前記情報処理装置から所定のデータを取得し、前記通信端末を介して、取得したデータを含む電子メールを前記外部装置に送信することを特徴とする請求項1に記載の通信中継装置。
- 通信機能を有する情報処理装置と、通信端末とに接続された通信中継装置における通信方法であって、
外部装置からの着信に応じて前記通信端末から出力される出力信号を受信し、
受信した出力信号を基に、前記通信端末を介して、前記情報処理装置と前記外部装置とを通信接続させることを特徴とする通信方法。 - 通信機能を有する情報処理装置と、通信端末と、前記情報処理装置および前記通信端末に接続された通信中継装置と、前記通信端末と通信ネットワークを介して接続される外部装置とからなり、前記外部装置と前記情報処理装置との間でデータ通信を行う通信システムであって、
前記通信端末が、外部装置からの着信に応じて、所定の出力信号を出力し、
前記通信中継装置が、通信端末からの前記出力信号を受信し、受信した出力信号を基に、前記通信端末を介して、前記情報処理装置と前記外部装置とを通信接続させることを特徴とする通信システム。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載の通信中継装置を動作させる通信プログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるための通信プログラム。
- 請求項9に記載の通信プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070403 |