JP2005206611A - イオン性錯体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電気化学ディバイス用支持電解質、ポリオレフィン等の重合触媒、有機合成用触媒等に利用される新規の化学構造を有するイオン性錯体を提供する。
【解決手段】 一般式(1)で示される化学構造式よりなるイオン性錯体。
【化1】

Mは、Al、B、またはP、Aa+は、Liイオン、オニウムイオン、またはプロトン、X1は、O、S、またはNR5、R1とR2は、それぞれ独立で、H、ハロゲン、C1〜C10のアルキル、またはC1〜C10のハロゲン化アルキル、R3は、C1〜C10のアルキレン、C1〜C10のハロゲン化アルキレン、C〜C20のアリール、またはC〜C20のハロゲン化アリール、R4は、ハロゲン、C1〜C10のアルキル、C1〜C10のハロゲン化アルキル、C〜C20のアリール、C〜C20のハロゲン化アリール、またはX27を表す。
【選択図】 なし

Description

本発明は、リチウム電池、リチウムイオン電池、電気二重層キャパシタ等の電気化学ディバイス用支持電解質、ポリオレフィン等の重合触媒、また、有機合成用触媒として利用される新規の化学構造を有するイオン性錯体に関する。
従来、PF6 -、BF4 -、AsF6 -のようなルイス酸とFイオンの結合したイオン性錯体がその溶解性、イオン解離性という特性のため、電気化学ディバイス用支持電解質、ポリオレフィン等の重合触媒、また、有機合成用触媒等の用途に使用されてきた。
応用範囲が多種多様化している中で、それぞれの用途に対する最適なイオン性錯体が探索されており、その性質として耐熱性、耐加水分解性、低毒性、リサイクル性等が求められている。しかしながらこれらの錯体を有機溶媒中などで使用する際、使用に耐えうる十分な溶解度を有するものは数が限られ、広範な用途の中で適したものを探すためには選択肢が現状では少なく限界がある。そこでより優れた特性を求め、新たなイオン性錯体として無機系の配位子よりも多様性のある有機系の配位子がリンやホウ素、等の中心元素に結合したものの開発も進められて始めている。例えば、ヘキサフルオロ−2−ヒドロキシイソブチリックアシッド(HOC(CF3)2COOH)を配位子に有するホウ素錯体であるCsB(OC(CF3)2COO)2 等が合成されている(非特許文献1参照)。
Canadian Journal of Chemistry,Volume 50(6),pp939−945(1972)
しかしながら、CsB(OC(CF3)2COO)2 等のような有機系の配位子がリンやホウ素、等の中心元素に結合したイオン性錯体は分子量が大きくなり過ぎるために溶媒に溶解した際、粘度が高くなるためイオン伝導度が不十分となることや拡散が遅く触媒活性が落ちることなどの問題があり使用上相当な制限が生じる。また、分子量が必要以上に大きいことは1分子当たりのコストも大きくなり過ぎるという問題もあるため、分子量はできるだけ小さくすることが求められている。さらには錯体が一種類の配位子のみで構成されているために対称性が高く、結晶化し易いため低温で析出や会合することで問題が生ずることもある。
本発明者らは、かかる従来技術の問題点に鑑み鋭意検討の結果、新規な化学構造を有するイオン性錯体を見出し本発明に到達したものである。
すなわち本発明は、その構造が一般式(1)で示される化学構造式よりなり、
ただし、Mは、Al、B、またはP、Aa+は、Liイオン、オニウムイオン、またはプロトン、aは、1〜3、bは、1〜3、pは、b/a、mは、1〜3、nは、1〜4、qは、0または1をそれぞれ表し、X1は、O、S、またはNR5、R1とR2は、それぞれ独立で、H、ハロゲン、C1〜C10のアルキル、またはC1〜C10のハロゲン化アルキル、R3は、C1〜C10のアルキレン、C1〜C10のハロゲン化アルキレン、C〜C20のアリール、またはC〜C20のハロゲン化アリール、R4は、ハロゲン、C1〜C10のアルキル、C1〜C10のハロゲン化アルキル、C〜C20のアリール、C〜C20のハロゲン化アリール、またはX27、X2は、O、S、またはNR6、R5、R6は、H、またはC1〜C10のアルキル、R7は、C1〜C10のアルキル、C1〜C10のハロゲン化アルキル、C〜C20のアリール、またはC〜C20のハロゲン化アリールを表す、ことを特徴とするイオン性錯体を提供するものである。
なお、本発明で用いるアルキル、ハロゲン化アルキル、アリール、ハロゲン化アリールは、分岐や水酸基、エーテル結合等の他の官能基を持つものも含む。
本発明によるイオン性錯体は少なくとも2種類の配位子で構成し、一方の配位子のサイズを小さくすることで分子量を小さくでき、しかも構造を非対称にすることにより結晶化し難くし溶解度や低温での特性も確保することができる。
ここで、本発明の一般式(1)で示される化合物の具体例を次に示す。
ここではAa+としてリチウムイオンを挙げているが、リチウムイオン以外のカチオンとして、例えば、ナトリウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン、カルシウムイオン、バリウムイオン、セシウムイオン、銀イオン、亜鉛イオン、銅イオン、コバルトイオン、鉄イオン、ニッケルイオン、マンガンイオン、チタンイオン、鉛イオン、クロムイオン、バナジウムイオン、ルテニウムイオン、イットリウムイオン、ランタノイドイオン、アクチノイドイオン、テトラブチルアンモニウムイオン、テトラエチルアンモニウムイオン、テトラメチルアンモニウムイオン、トリエチルメチルアンモニウムイオン、トリエチルアンモニウムイオン、ピリジニウムイオン、イミダゾリウムイオン、プロトン、テトラエチルホスホニウムイオン、テトラメチルホスホニウムイオン、テトラフェニルホスホニウムイオン、トリフェニルスルホニウムイオン、トリエチルスルホニウムイオン、トリフェニルメチルイオン等も利用される。特に、電気化学的なディバイス等の用途を考慮した場合、リチウムイオン、テトラアルキルアンモニウムイオン、プロトンが好ましい。また、触媒用途ではリチウムイオン、プロトン、トリフェニルメチルイオン、トリアルキルアンモニウムイオン、メタロセニウムイオンが好ましい。Aa+のカチオンの価数aは1から3が好ましく、3より大きい場合、結晶格子エネルギーが大きくなるため、溶媒に溶解することが困難になるという問題が起こる。そのため溶解度を必要とする場合は1がより好ましい。アニオンの価数bも同様に1から3が好ましく、特に1がより好ましい。カチオンとアニオンの比を表す定数pは、両者の価数の比b/aで必然的に決まってくる。
本発明のイオン性錯体は、その中心となるMは、遷移金属、周期律表のIII族、IV族、またはV族元素から選ばれるが、好ましくは、Al、B、V、Ti、Si、Zr、Ge、Sn、Cu、Y、Zn、Ga、Nb、Ta、Bi、P、As、Sc、Hf、またはSbのいずれかであり、さらに好ましくは、Al、B、またはPである。種々の元素を中心のMとして利用することは可能であるが、Al、B、V、Ti、Si、Zr、Ge、Sn、Cu、Y、Zn、Ga、Nb、Ta、Bi、P、As、Sc、Hf、またはSbの場合、比較的合成も容易であり、さらに、Al、B、またはPの場合、合成の容易性のほか、低毒性、安定性、コストとあらゆる面で優れた特性を有する。
次に、本発明のイオン性錯体の特徴となる配位子の部分について説明する。以下、ここではMに結合している有機または無機の部分を配位子と呼ぶ。
一般式(1)中のX1は、O、S、またはNR5であり、これらのヘテロ原子を介してMに結合する。ここで、O、S、N以外で結合することは、不可能ではないが合成上非常に煩雑なものとなる。この化合物の特徴として同一の配位子内にX1以外のカルボキシル基(−COO−)によるMとの結合があるため、これらの配位子がMとキレート構造を構成している。このキレートの効果により、この化合物の耐熱性、化学的安定性、耐加水分解性が向上している。この配位子中の定数qは、0または1であるが、特に、0の場合はこのキレートリングが五員環になるため、キレート効果が最も強く発揮され安定性が増すため好ましい。また、カルボキシル基による電子吸引効果により中心のMの負電荷が分散し、アニオンの電気的安定性が増すため、非常にイオン解離しやすくなり、溶媒への溶解度やイオン伝導度、触媒活性などが大きくなる。また、その他の耐熱性、化学
的安定性、耐加水分解性も向上する。
1とR2は、それぞれ独立で、H、ハロゲン、C1〜C10のアルキル、またはC1〜C10のハロゲン化アルキルから選ばれるものよりなるが、好ましくはR1とR2の少なくとも一方がフッ素化アルキルであり、さらに好ましくはR1とR2の少なくとも一方がトリフルオロメチル基である。R1とR2に電子吸引性のハロゲンやハロゲン化アルキルが存在することにより、中心のMの負電荷が分散し、アニオンの電気的安定性が増すため、非常にイオン解離しやすくなり、溶媒への溶解度やイオン伝導度、触媒活性などが大きくなる。また、その他の耐熱性、化学的安定性、耐加水分解性も向上する。特にこのハロゲンがフッ素の場合がより効果が大きく、さらにはトリフルオロメチル基の場合が最も効果が大きくなる。
3は、C1〜C10のアルキレン、C1〜C10のハロゲン化アルキレン、C〜C20のアリール、またはC〜C20のハロゲン化アリールから選ばれるものよりなるが、好ましくは中心のMとキレートリングを形成したとき、5〜10員環を作るものが良い。10員環よりも大きい場合はキレート効果が小さくなるため、好ましくない。また、R3が水酸基やカルボキシル基を構造内に有する場合は、この部分でさらに、中心のMに結合を作ることも可能である。
4は、ハロゲン、C1〜C10のアルキル、C1〜C10のハロゲン化アルキル、C〜C20のアリール、C〜C20のハロゲン化アリール、またはX27から選ばれるものよりなるが、分子量が小さいことや電子吸引性が高いという理由によりフッ素が好ましい。
2は、O、S、またはNR6であり、これらのヘテロ原子を介してMに結合する。ここで、O、S、N以外で結合することは、不可能ではないが合成上非常に煩雑なものとなる。
5、R6は、H、またはC1〜C10のアルキルから選ばれるものよりなる。この部分は、他の部分と異なり電子吸引性基は必要ない。ここに電子吸引性基を導入した場合、N上の電子密度が低下して、中心のMに配位することができなくなる。
7は、C1〜C10のアルキル、C1〜C10のハロゲン化アルキル、C〜C20のアリール、またはC〜C20のハロゲン化アリールから選ばれるものよりなるが、好ましくはC1〜C10のフッ素化アルキルである。R7に電子吸引性のハロゲン化アルキルが存在することにより、中心のMの負電荷が分散し、アニオンの電気的安定性が増すため、非常にイオン解離しやすくなり、溶媒への溶解度やイオン伝導度、触媒活性などが大きくなる。また、その他の耐熱性、化学的安定性、耐加水分解性も向上する。特にこのハロゲン化アルキルがフッ素化アルキルの場合がより効果が大きくなる。
また、ここまでに説明した配位子の数に関係する定数mおよびnは中心のMの種類によって決まってくるものであるが、mは1から3、nは1から4が好ましい。このようにm及びnが0とならないことにより非対称のイオン性錯体が得られる。
次に、本発明のイオン性錯体の合成法について説明する。目的の化合物を得るため、鋭意検討の結果、大きく分けて三種類の合成法を見出した。
ひとつの方法としては、一般式(2)で示される2個以上の活性水素を有する化合物と、一般式(3)で示される金属錯体を反応させる合成法が挙げられる。
式中のR8以外の記号は、一般式(1)のイオン性錯体のものと同様である。ここで、R8は、ハロゲン、水酸基、水素、C1〜C10のアルキル、C1〜C10のハロゲン化アルキル、C〜C20のアリール、C〜C20のハロゲン化アリール、またはX39から選ばれるものよりなり、R9は、C1〜C10のアルキル、C1〜C10のハロゲン化アルキル、C〜C20のアリール、またはC〜C20のハロゲン化アリールから選ばれるものよりなり、X3は、O、S、またはNR5から選ばれるものよりなる。1モルの一般式(2)の化合物と1/mモルの一般式(3)の化合物を混合することにより、一般式(2)の化合物の活性水素が一般式(3)のR8の部分に付加した後、R8Hとして脱離する。このようにして、目的の一般式(1)のイオン性錯体が得られる。
第2の合成方法としては、一般式(2)で示される2個以上の活性水素を有する化合物と、一般式(4)で示される金属錯体を反応させた後、さらにAa+のカチオンを含有する金属ハロゲン化物、金属アルコキシド、金属カルボン酸塩、金属水酸化物、金属酸化物、金属炭酸塩、4級アルキルオニウムハロゲン化物、4級アルキルオニウム水酸化物、4級アルキルオニウムカルボン酸塩から選ばれる化合物でイオン交換する合成法が挙げられる。
式中の記号は、一般式(1)、(3)で用いたものと同様である。この反応は2段階で進行し、まず、1モルの一般式(2)の化合物と1/mモルの一般式(4)の化合物を混合することにより、一般式(2)の化合物の活性水素が一般式(4)のR8の部分に付加した後、R8Hとして脱離する。ただし、R8が1つ不足しているため、余った活性水素は水素イオンとなり、これと対をなしていた部分はMに結合する。その結果、カチオンとして水素イオンを有する一般式(1)のアニオンが得られる。次に Aa+のカチオンを含有する種々の塩類によりイオン交換して、目的の一般式(1)のイオン性錯体が得られる。
第3の合成方法としては、一般式(2)で示される化合物の活性水素をアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属で置き換えた後、一般式(5)で示される金属錯体と反応させる合成法が挙げられる。
式中のR10以外の記号は、一般式(1)のものと同様である。ここで、R10は、ハロゲン、または水酸基を表す。1モルの一般式(2)の化合物の活性水素をアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属で置き換えた後、1/mモルの一般式(5)の化合物と混合することにより、置き換えたアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属イオンが一般式(5)のR10の部分に付加した後、溶解度の低いR10のアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩が沈殿として脱離する。このようにして、目的の一般式(1)のイオン性錯体が得られる。
以上述べた3種類の合成法に用いられる溶媒は、化合物の構造にもよるが原料となる化合物を極微量でも溶解するもので、系内の化合物と反応を起こさないものが良く、好ましくは比誘電率が2以上のものが良い。ここで全く溶解力のない溶媒を使用した場合、反応が非常に遅くなるため好ましくない。わずかにでも溶解度があれば、目的のイオン性金属錯体の溶解度が非常に大きいため、反応は速やかに進行する。例えば、カーボネート類、エステル類、エーテル類、ラクトン類、ニトリル類、アミド類、スルホン類、アルコール類、芳香族類等が使用でき、単一の溶媒だけでなく、二種類以上の混合溶媒でもよい。具体例としては、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、ジメトキシエタン、アセトニトリル、プロピオニトリル、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、ジオキサン、ニトロメタン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、スルホラン、γ−ブチロラクトン、トルエン、エタノール、メタノール、水等を挙げることができる。
反応温度については、−80℃から100℃、好ましくは0℃から80℃が用いられる。これは−80℃より低い温度では反応が十分に進行せず、100℃以上では溶媒、原料の分解が起こる場合がある。また、十分な反応速度を得て、なおかつ全く分解を起こさないためには0℃から80℃の範囲が最適である。
本発明で用いる原料は、加水分解性を有するものも多いため、低水分の空気、窒素、アルゴン等の雰囲気中で合成を行うことが望ましい。
本発明は、リチウム電池、リチウムイオン電池、電気二重層キャパシタ等の電気化学ディバイス用支持電解質、ポリオレフィン等の重合触媒、または有機合成用触媒等として利用される新規な化学構造を有するイオン性錯体を提供するものである。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はかかる実施例により限定されるものではない。
実施例1
露点−50℃のグローブボックス中でヘキサフルオロ−2−ヒドロキシイソブチリックアシッド(HOC(CF3)2COOH)10.0gを20mlのジメチルカーボネートに溶解した。次にリチウムメトキシド(LiOCH3)3.6gを含有するリチウムメトキシド/メタノール溶液をこの溶液にゆっくりと添加した。60℃、1torrの減圧条件でジメチルカーボネートとメタノールを除去し、LiOC(CF3)2COOLiが生成物として得られた。この化合物をアセトニトリルに溶解した後、この溶液の中にLiBF4を4.4g添加して、60℃に昇温して10時間反応させた。反応中に生成したLiFの沈殿をろ別した後、80℃、1torrの減圧条件でジメチルカーボネートを除去し、白色の固体12.5gが生成物として得られた。
得られた生成物は、LiBF2(OC(CF3)2COO)であり、NMRスペクトル及び元素分析により確認された。
NMRスペクトルについて以下に示す。
19F−NMR(ヘキサフルオロベンゼン基準、溶媒CD3CN)
15.3ppm(2F,s)
88.2ppm(6F,s)
11B−NMR(B(OCH33基準、溶媒CD3CN)
−14.1ppm(t,J=4Hz)

Claims (1)

  1. 一般式(1)で示される化学構造式よりなるイオン性錯体。
    ただし、Mは、Al、B、またはP、
    a+は、Liイオン、オニウムイオン、またはプロトン、
    aは、1〜3、
    bは、1〜3、
    pは、b/a、
    mは、1〜3、
    nは、1〜4、
    qは、0または1をそれぞれ表し、
    1は、O、S、またはNR5
    1とR2は、それぞれ独立で、H、ハロゲン、C1〜C10のアルキル、またはC1〜C10のハロゲン化アルキル、
    3は、C1〜C10のアルキレン、C1〜C10のハロゲン化アルキレン、C〜C20のアリール、またはC〜C20のハロゲン化アリール、
    4は、ハロゲン、C1〜C10のアルキル、C1〜C10のハロゲン化アルキル、C〜C20のアリール、C〜C20のハロゲン化アリール、またはX27
    2は、O、S、またはNR6
    5、R6は、H、またはC1〜C10のアルキル、
    7は、C1〜C10のアルキル、C1〜C10のハロゲン化アルキル、C〜C20のアリール、またはC〜C20のハロゲン化アリールを表す。
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