JP2005206464A - シェービング剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 皮膚上に塗布した剤の白さが長時間持続し、また、十分に髭や皮膚を柔軟化させることができ、且つ剃刀の滑り性に優れるため、剃刀負けを発生させず、洗い流しやすく、しかも洗浄後に良好な使用感を使用者に付与することのできるシェービング剤組成物を提供する。
【解決手段】 (A)非イオン界面活性剤、(B)白色粉体及び/又はポリマーエマルション、(C)多糖類系ポリマー、(D)カルボキシビニルポリマー及び/又はアクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマー、及び水を含有するシェービング剤組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、髭やむだ毛等の体毛を剃刀で剃る際に使用するシェービング剤組成物に関する。
剃刀で髭や体毛を剃る際には、シェービング助剤が用いられる。シェービング助剤には、脂肪酸石鹸を主基剤としたものが多くあり、例えば、一般的な石鹸のほか、シェービングソープ、シェービングクリーム、エアゾール型シェービングフォーム、後発泡ゲルクリーム等がある(非特許文献1)。また、脂肪酸石鹸を主基剤としないシェービング助剤として、非発泡性ゲル状シェービング剤組成物(特許文献1、特許文献2)等がある。
しかし、石鹸は使用時に自分で泡立てる必要がある。また石鹸は、泡の持続性、保形性が良くないため、シェービング途中で泡が消失又は垂れ落ちてしまい、石鹸液が皮膚上に残っているのかどうかが不明確になる。そのため、皮膚上の剃り跡や、石鹸液を塗り足す必要がある場所が分かりにくい。
シェービングソープは、主に業務用に用いられ、一般の石鹸よりも濃厚で持続性のある泡を生成する。しかし、シェービングソープは粉末等の固形物なので、使用時に水を加えて泡立てる必要がある。また、固形物の状態では吸湿性が強いため、保存中に固化しやすいという問題もある。
エアゾール型のシェービングフォームは、泡持ちを良くする為に主にパルミチン酸やステアリン酸等の高級脂肪酸塩を用い、噴射剤の気化による発泡で物理的に泡を立てることで持続性、保形性の良い泡が形成される。従って、髭を剃っている間も、泡は皮膚上から消えにくい。しかし、シェービングフォームは容器から必要量以上に出しすぎて無駄使いしてしまう傾向がある。また、噴射後に形成された泡は大部分が気体であり水分量が少ないため、予め水で皮膚や髭を濡らして柔らかくする必要がある。
特許文献1及び2に代表される非発泡性ゲル状シェービング剤組成物は、水分を多量に含むため、髭が柔らかくなり剃刀滑りは良いが、透明な外観のため皮膚上の剃り跡とシェービング助剤が残っている場所の区別が不明確となる。
一方、エアゾール型後発泡ゲルクリームは、シェービング助剤であるゲルベースに沸点の比較的高い液化ガスを混合して容器に充填したものである。ゲルベースが容器から皮膚上に噴射されると、液化ガスが気化して泡立つ。しかしながら後発泡ゲルクリームは、エアゾール型シェービングフォーム同様、泡の大部分が気体であるため水分量が少なく、また、耐圧性のエアゾール用容器を用いる必要がある。
そのほか、特定の粒径を有する不溶性粉末を配合したクリーム状のプレシェーブ化粧料が特許文献3に記載されている。このプレシェーブ化粧料は、不溶性粉末を配合することで髭の剃り心地を良くし、さらに不溶性粉末の配合に起因する液垂れを生じにくい処方としている。しかし、液垂れを生じにくくしたことにより、洗い流しにくいという欠点を有している。また、剃り跡を分かりやすくするための手段は特に考慮されていない。
特開平9−132516号公報 特開平10−87454号公報 特開2003−34627号公報 南山堂、新化粧品学、第2版 392ページ〜396ページ
本発明は、使用時に泡立てる必要がなく、皮膚上に塗布した剤の白さが長時間持続し、水分が豊富で髭や皮膚を充分に柔軟化させることができ、且つ、洗い流しやすいシェービング剤組成物を提供する。
本発明者らは、(A)非イオン界面活性剤、(B)白色粉体及び/又はポリマーエマルション、(C)多糖類系ポリマー、(D)カルボキシビニルポリマー及び/又はアクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマー、及び水を組み合わせて用いることにより、上記課題が達成されることを見出した。
本発明のシェービング剤組成物は、組成物自体が濃厚な白さと優れた保形性を有することから、泡立てずにそのまま皮膚に塗布することができ、且つ、垂れ落ちにくい。従って、皮膚上に塗布後長時間経過した後でも、塗布部分の白さが保持され、皮膚上の剃り跡とシェービング剤組成物が残っている場所が分かりやすい。
また、本発明のシェービング剤組成物は、水分を豊富に含み且つ保形性を有することから、塗布した場所から垂れ落ちずに髭等の体毛や皮膚に充分な量の水分を供給する。その結果、髭等の体毛と皮膚を充分に柔らかくすることができる。さらに、本発明のシェービング剤組成物は、剃刀の滑り性も良好である。従って、剃り味が非常に良好であり、剃刀負けを生じにくい。
更に、本発明のシェービング剤組成物は、容易に洗い流すことができる。
以上のように、本発明のシェービング剤組成物は、成分(A)乃至(D)を組み合わせた水性組成物とすることにより、優れた使用性及び使用感が得られる。
本発明のシェービング剤組成物は、(A)非イオン界面活性剤、(B)白色粉体及び/又はポリマーエマルション、(C)多糖類系ポリマー、(D)カルボキシビニルポリマー及び/又はアクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマー、及び水を必須成分として含有する。上記(A)乃至(D)成分を組み合わせた理由は以下の通りである。
先ず、上記各成分の基本的な機能としては、非イオン界面活性剤(A)は、その界面活性作用により、シェービング剤組成物を洗い流しやすくし、使用感のよいものとするために重要な成分である。白色粉体及び/又はポリマーエマルション(B)は、シェービング剤組成物の外観に白さを付与するための成分である。多糖類系ポリマー(C)は、シェービング剤組成物に剃刀の滑り性を付与するための成分である。カルボキシビニルポリマー及び/又はアクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマー(D)は、良好な保形性を有し、且つ、水分を持続的に放出する抱水性ゲルを形成することにより、シェービング剤組成物の粘度又は保形性を高めると共に、髭や皮膚に水分を持続的に供給することを可能とするために重要な成分である。この成分(D)は、皮膚に対するベタツキが少ないので、使用感も良好である。水は、シェービング剤組成物の媒体となるだけでなく、髭や皮膚を柔らかくするために重要な成分である。
本発明においては、白色粉体及び/又はポリマーエマルション(B)を、カルボキシビニルポリマー及び/又はアクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマー(D)と併用することにより、濃厚な白さを有するゲル状又はペースト状のシェービング剤組成物を調製することができる。その結果、本発明のシェービング剤組成物は、使用時に泡立てずに、そのまま皮膚に塗布するだけでもシェービング剤組成物の白さが良く目立ち、塗布部分が明瞭に分かる。
また、本発明のシェービング剤組成物は、カルボキシビニルポリマー及び/又はアクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマー(D)を含有することによって、粘度又は保形性が高められているので、皮膚から垂れ落ちにくい。その結果、本発明のシェービング剤組成物を皮膚に塗布すると、塗布部分の白さが長時間消えずに残る。
従って、本発明のシェービング剤組成物を塗布した部分は、長時間経過した後でも該組成物の白さによって良く目立ち、剃り跡と剃っていない場所との区別が明瞭である。
本発明のシェービング剤組成物は、皮膚に塗布すると、保形性の良好な抱水ゲルを形成できるカルボキシビニルポリマー及び/又はアクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマー(D)の作用によって皮膚上に長時間残り、髭及び皮膚に持続的に水を供給する。その結果、髭や皮膚が充分に柔らかくなる。また、本発明のシェービング剤組成物を塗布した皮膚は、多糖類系ポリマー(C)の作用によって、剃刀の滑り性も良好である。しかも、多糖類系ポリマー(C)は皮膚への付着性に優れるため、同じ場所を2度以上剃る場合でも、剃刀の滑り性は保たれる。従って、本発明のシェービング剤組成物は、髭がよく剃れ、且つ、皮膚の角質層のめくれや鬱血などの剃刀負けを生じにくい。
また、多糖類系ポリマー(C)は、耐塩性が良好であるため、汗などに由来する塩分が多量に存在している未洗浄の皮膚に本発明のシェービング剤組成物を適用した場合でも、付着性が低下しない。所望の付着性を得るためには、ある程度の量の多糖類系ポリマー(C)を含有する必要があるが、過度に含有するとベタツキを生じてシェービング剤組成物の使用感が好ましくないものとなる。一方、カルボキシビニルポリマー及び/又はアクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマー(D)は、皮膚に対するベタツキが少なく、好ましい使用感を付与することができる。しかし、成分(D)は耐塩性が不十分であり、塩分の多い皮膚に塗布した場合には、皮膚に対する付着性が低下する。本発明のシェービング剤組成物は、多糖類系ポリマー(C)とカルボキシビニルポリマー及び/又はアクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマー(D)を組み合わせて使用することで、上記のような各成分の不都合な点は緩和され、塩分の多い皮膚に塗布した場合でも優れた保形性が得られる。
さらに、本発明のシェービング剤組成物は、上記非イオン界面活性剤(A)を含有するので、剃った後の皮膚から容易に洗い流すことができる。また、カルボキシビニルポリマー及び/又はアクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマー(D)を用いているので、洗い流した後の皮膚のベタツキが少ない。
本発明においては、以上に述べたような成分(A)乃至(D)の相互作用を期待し、これら各成分を組み合わせて用いる。
本発明に用いる非イオン界面活性剤(A)としては、例えば、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリル脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル等のポリオキシエチレン付加型界面活性剤、ポリグリセリン型界面活性剤、アルキルポリグルコシド系界面活性剤、ポリオキシエチレン基を有するシリコーン系界面活性剤等が挙げられる。この中でも、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、アルキルポリグルコシド系界面活性剤等が好ましい。
具体的には、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとして、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸ソルビタン、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンテトラオレエート等;ポリオキシエチレングリセリル脂肪酸エステルとして、ポリオキシエチレングリセリルモノイソステアレート、ポリオキシエチレングリセリルトリイソステアレート等;ポリエチレングリコール脂肪酸エステルとして、ポリエチレングリコールモノラウレート、ポリエチレングリコールモノイソステアレート等;ポリオキシエチレンアルキルエーテルとして、ポリオキシエチレンヘキシルデシルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル等が挙げられる。
また、ポリグリセリン型界面活性剤として、ポリグリセリンアルキルエーテル、ポリグリセリン脂肪酸エステル等;アルキルポリグルコシド系界面活性剤としては、デシルグルコシド、ラウリルグルコシド等;ポリオキシエチレン基を有するシリコーン系界面活性剤として、ポリオキシエチレンメチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体等が挙げられる。
これらの非イオン界面活性剤は、単独又は2種以上を適宜組み合わせて含有させることができる。
本発明においては、非イオン界面活性剤のうち、HLBが7以上、特にHLB10以上の非イオン界面活性剤を用いると、洗い流し性、しっとりとした仕上がり性に優れた水性組成物が得られる。ここで、HLB(親水性・親油性バランス)は、以下のグリフィンの式により計算されるものである。
Figure 2005206464
非イオン界面活性剤(A)のシェービング剤組成物中の含有量は、組成物に優れた洗い流しやすさと使用感を付与するために、1〜20質量%の範囲とすることが好ましく、さらに2〜18質量%、特に3〜15質量%とすることが好ましい。
本発明に用いる白色粉体及び/又はポリマーエマルション(B)は、シェービング剤組成物の外観に白さを付与することができるものであれば、特に限定されない。
白色粉体としては、例えば、タルク、カオリン、雲母、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化マグネシウム、アルミナ、ステアリン酸マグネシウム、炭酸カルシウム、シリカ、ナイロン、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、セラミックス等が挙げられる。
また、ポリマーエマルションとしては、例えば、アクリル樹脂系、酢酸ビニル樹脂系、スチレン/ブタジエン樹脂系コポリマー、スチレン/アクリル樹脂系コポリマー、合成ゴム系、塩化ビニル樹脂及び塩化ビニリデン樹脂系、オレフィン樹脂系、アルキッド樹脂系、ポリウレタン系等のポリマーの水系エマルションが挙げられる。ポリマーエマルションの濃度は特に制限されないが、固形分20〜80質量%程度のものを好適に用いることができる。いわゆるラテックスは、強く白濁しているので、ポリマーエマルションとして好適に用いられる。
これらのうち、白さの点から酸化チタン、スチレン/アクリル樹脂系コポリマーのエマルションが好ましく、特に酸化チタンが好ましい。
白色粉体又はエマルション粒子のサイズは、充分な白さを得るためには、ある程度の大きさ以上とし、良好な使用感を得るためには、ある程度の大きさ以下とすることが好ましい。具体的には、白色粉体の粒径は、0.01〜10μmの範囲であることが好ましく、さらに0.05〜8μm、特に0.1〜3μmであることが好ましい。また、エマルション粒子についても、その粒径は、0.01〜10μmの範囲であることが好ましく、さらに0.05〜8μm、特に0.1〜3μmであることが好ましい。なお、白色粉体又はエマルション粒子の粒径は、レーザー回折/散乱方式の粒度分布測定法により測定できる。
白色粉体及び/又はポリマーエマルション(B)のシェービング剤組成物中の含有量は、充分な白さを該組成物に付与して剃り跡を分かりやすくするためには、ある程度の割合以上とすることが好ましい。一方、剃った後の白さの残留や、剃刀の刃の目詰まりを防ぎ、剃り跡の分かりやすさ、洗い流しやすさ、使用感を向上させるためには、ある程度の割合以下とすることが好ましい。
具体的に、白色粉体を用いる場合には、シェービング剤組成物中の白色粉体が0.1〜1質量%の範囲であることが好ましく、さらに0.15〜0.95質量%、特に0.2〜0.9質量%であることが好ましい。ポリマーエマルションを用いる場合には、シェービング剤組成物に対して、ポリマーエマルション中の固形分が0.1〜1質量%の範囲であることが好ましく、さらに0.15〜0.95質量%、特に0.2〜0.9質量%であることが好ましい。また、白色粉体とポリマーエマルションを組み合わせて用いる場合には、白色粉体とポリマーエマルション中の固形分の合計量が、シェービング剤組成物の0.1〜1質量%の範囲であることが好ましく、さらに0.15〜0.95質量%、特に0.2〜0.9質量%であることが好ましい。
本発明に用いる多糖類系ポリマー(C)としては、糖構造の繰返し単位により構成されるポリマー鎖を有するものが用いられ、ポリマー鎖の途中又は末端には置換基があってもよい。多糖類系ポリマーの例としては、例えば、グアーガム、ローカストビーンガム、アラビアガム、キサンタンガム、プルラン、カラギーナン等の天然多糖類;カルボキシメチルキチン、ヒドロキシプロピルキトサン等のキチン誘導体;カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン誘導体;メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)等のセルロース系高分子化合物;アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子等を挙げることができる。これらのなかでも、剃刀の滑りを良好なものとする点から、アラビアガム、キサンタンガム、カラギーナンが好ましい。
多糖類系ポリマー(C)のシェービング剤組成物中の含有量は、0.1〜2質量%の範囲が好ましく、さらに0.1〜1.8質量%、特に0.2〜1.2質量%が好ましい。0.1質量%以上とすることで、十分な剃刀滑りが得られ、2質量%以下とすることで、塗布時は皮膚上に延ばしやすく、髭を剃っている際には刃の目詰まりが生じにくく、さらには洗い落としやすいものとなる。
成分(D)のカルボキシビニルポリマーは、カルボキシル基を有する水溶性のビニルポリマーであり、例えば、ポリアクリル酸が挙げられる。具体的には、カーボポール940、カーボポール941、カーボポール980、カーボポール981(以上、Noveon Inc.社)、AQPEC HV−501E(住友精化株式会社)などの市販品を使用することができる。このうち、カーボポール940が安定性、使用感の点から好ましい。
成分(D)のアクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマーは、アクリル酸とメタクリル酸アルキル(好ましくはアルキル基の炭素数8〜30)との共重合体である。例えば、ペムレンTR−1、ペムレンTR−2、カーボポールEDT2020、カーボポール1382(以上、Noveon Inc.社)、などの市販品を使用することができる。このうち、安定性、使用感の点から、ペムレンTR−1、ペムレンTR−2及びカーボポールEDT2020が好ましい。
カルボキシビニルポリマー及び/又はアクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマー(D)のシェービング剤組成物中の含有量は、0.1〜1質量%の範囲であることが好ましく、さらに0.2〜0.9質量%、特に0.25〜0.85質量%であることが好ましい。なお、カルボキシビニルポリマーとアクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマーを組み合わせて用いる場合には、両者の合計量が上記範囲内であることが好ましい。成分(D)の含有量を0.1質量%以上とすることにより、シェービング剤組成物に十分な保形性を付与することができ、1質量%以下とすることにより、塗布時に延ばしやすく、髭を剃っている際には刃の目詰まりが生じにくく、さらには洗い落としやすいものとなる。
本発明のシェービング剤組成物は、上記の成分(A)〜(D)に加えて、バランス量の水を含有する。髭や皮膚の柔軟化、及び、希釈せずにそのまま塗布するのに適した粘度を得る点から、50〜90質量%の水を含有することが好ましい。ただし、水の量を少なくして濃縮タイプのシェービング剤組成物を調製し、使用時に水を加えて希釈してから塗布しても良い。
さらに、本発明のシェービング剤組成物は、油剤を含有してもよい。油剤を含有することにより、皮膚が乾燥することを防ぎ、皮膚の適度な湿潤状態を保持して、洗い流した後の皮膚をしっとりとした好ましい感触のものとするスキンケア効果を付与することができる。さらに、シェービング剤組成物の皮膚へのなじみや延び、保存安定性を向上することができる。
油剤は特に限られず、従来から化粧料に用いられている油性成分を用いることができる。具体的には、ワセリン、セレシン、固体パラフィン、流動パラフィン、スクワラン等の炭化水素類;オリーブ油、ホホバ油、ラノリン、ヒマシ油、カカオ油、ミンク油等の天然動植物油;ミリスチン酸オクチルドデシル、イソプロピルミリステート、イソプロピルパルミテート等の合成エステル油;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等のシリコーン油;セタノール、ステアリルアルコール等の高級アルコール;コレステロールやセラミドなどの細胞間脂質及びそれらの類似化合物等を挙げることができる。このうち、良好なスキンケア効果を得やすい点から、セタノール、ステアリルアルコール等の高級アルコール、スクワラン、流動パラフィン等の炭化水素が好ましい。
なお、油剤をシェービング剤組成物に配合する方法としては、油剤をそのまま、又は必要に応じて加熱溶融して配合する方法のほか、油剤を常法により界面活性剤及び精製水で調製した乳化物として配合することができる。
油剤のシェービング剤組成物中の含有量は、泡立ち性及び洗い流し性に悪影響を与えずに良好なスキンケア効果を得る点から、非イオン界面活性剤(A)の含有量を超えない範囲とすることが好ましい。
さらに、本発明のシェービング剤組成物は、化粧料に使用される一般的なその他の成分、例えば、保湿剤、(A)以外の界面活性剤、防腐剤、pH調整剤、粘度調整剤、酸化防止剤、殺菌剤、香料、色素等を適宜配合することができる。
本発明のシェービング剤組成物は、上記各成分を含有してなる、ゲル状又はペースト状の水系シェービング剤組成物とすることができる。本発明のシェービング剤組成物は、その粘度が、ブルックフィールド粘度(30℃)で、2,000〜30,000mPa・sの範囲であることが好ましく、さらに3,000〜28,000mPa・s、特に4,000〜25,000mPa・sであることが好ましい。シェービング剤組成物の粘度が2,000mPa・s以上の場合には、髭や皮膚に対する付着性が良好であり、30,000mPa・s以下の場合には、塗布部で延びやすく且つ塗布部に当てた剃刀が皮膚に密着し上滑りしない。ここで、ブルックフィールド粘度は、B型粘度計(トキメック社、No.4、ローター回転速度12rpm、測定時間60秒、測定温度30℃)により測定することができる。
本発明のシェービング剤組成物は、常法により製造することができる。例えば、非イオン界面活性剤(A)、白色粉体及び/又はポリマーエマルション(B)、多糖類系ポリマー(C)、カルボキシビニルポリマー及び/又はアクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマー(D)、及び水、さらに必要に応じて油剤や化粧料に適したその他の有効成分を順次添加することにより製造することができる。
このようにして得られた本発明のシェービング剤組成物は、優れた洗い流し性を得るために、非イオン界面活性剤(A)の少なくとも一部が、水ベースの外相に溶解していることが好ましい。
本発明のシェービング剤組成物を使用する際には、シェービング剤組成物を手のひらに取り、これを泡立てずにそのまま皮膚に塗布し、剃刀で髭等の体毛を剃った後、水で洗い流せばよい。
以上に述べたように、本発明のシェービング剤組成物は、成分(A)乃至(D)及び水を組み合わせることにより、当該組成物を塗布した場所や剃り跡が良く分かり、剃り味が良く、洗い流しやすく、剃刀負けを生じにくい。また、本発明のシェービング剤組成物は、組成物自体が濃厚な白さを持っているので、泡立てずにそのまま使用できる。従って、使用性及び使用感が良好なシェービング剤組成物である。また、エアゾール噴射機構を持つ耐圧性容器を必要としないので、容器にかかるコストを削減できる効果もある。
なお、本発明のシェービング剤組成物は、容器から取り出してから、泡立てずにそのまま使用できるが、より濃厚な白さを得るために、使用時にブラシ等でかき混ぜたり、手でこすり合わせるなどして泡立てて使用しても差し支えない。また、シェービング剤組成物が濃縮タイプの処方の場合には、該組成物を手のひら等において水を加えて延ばし易くしてから使用してもよい。
表1に示す組成(質量%)のシェービング組成物を常法により製造した。なお、表中のスチレン/アクリル酸アルキルコポリマーエマルションの配合量は、ポリマーエマルションの固形分換算量で表示した。
(粘度測定)
得られたシェービング剤組成物のブルックフィールド粘度をB型粘度計(トキメック社、測定条件:ローター回転速度12rpm;測定時間60秒;測定温度30℃)で測定した。結果を表1に示す。
(評価方法)
実施例1〜6及び比較例1〜6のシェービング剤組成物を用いて、10名の成人男性パネルに髭剃りをさせ、「保形性」、「剃刀滑り」、「皮膚上での剤の見やすさ」、「剃り跡の分りやすさ」、「洗い流し性」の評価項目について、以下の評価基準に従って官能評価させた。結果を表1に示す。
髭剃りの手順としては、洗顔し、タオルで水気をふき取った後、恒温恒湿度(20℃、65%RH)条件下で、シェービング剤組成物を泡立てずに手で直接髭に適用し、2枚刃の安全剃刀を用いて髭を剃った。
(評価基準)
(1)保形性
ランク 状態
○: シェービング剤組成物が皮膚から垂れ落ちないと評価したパネルの人数が7名以上の場合
△: シェービング剤組成物が皮膚から垂れ落ちないと評価したパネルの人数が4〜6名の場合
×: シェービング剤組成物が皮膚から垂れ落ちないと評価したパネルの人数が3名以下の場合
(2)剃刀滑り
ランク 状態
○: シェービング時の剃刀滑りが良いと評価したパネルの人数が7名以上の場合
△: シェービング時の剃刀滑りが良いと評価したパネルの人数が4〜6名の場合
×: シェービング時の剃刀滑りが良いと評価したパネルの人数が3名以下の場合
(3)皮膚上での剤の見やすさ
ランク 状態
○: 皮膚上に塗布したシェービング剤組成物が見やすいと評価したパネルの人数が7名以上の場合
△: 皮膚上に塗布したシェービング剤組成物が見やすいと評価したパネルの人数が4〜6名の場合
×: 皮膚上に塗布したシェービング剤組成物が見やすいと評価したパネルの人数が3名以下の場合
(4)剃り跡の分りやすさ
ランク 状態
○: シェービング中に剃り跡が分りやすいと評価したパネルの人数が7名以上の場合
△: シェービング中に剃り跡が分りやすいと評価したパネルの人数が4〜6名の場合
×: シェービング中に剃り跡が分りやすいと評価したパネルの人数が3名以下の場合
(5)洗い流し性
ランク 状態
○: シェービング後に顔及び剃刀に残ったシェービング剤組成物を洗い流しやすいと評価したパネルの人数が7名以上の場合
△: シェービング後に顔及び剃刀に残ったシェービング剤組成物を洗い流しやすいと評価したパネルの人数が4〜6名の場合
×: シェービング後に顔及び剃刀に残ったシェービング剤組成物を洗い流しやすいと評価したパネルの人数が3名以下の場合
Figure 2005206464
なお、表1において*1〜*5は、以下の通りである。
*1:ダイトゾールSAP、大東化成工業社
*2:アルコックスE−100(数平均分子量250万〜300万)、明成化学工業社
*3:カーボポールETD2020、Noveon Inc.社
*4:カーボポール940、Noveon Inc.社
*5:数平均分子量570〜630、サンケミカル社
表1より、(A)非イオン界面活性剤、(B)白色粉体及び/又はポリマーエマルション、(C)多糖類系ポリマー、(D)カルボキシビニルポリマー及び/又はアクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマー、及び水を含有する実施例1〜5のシェービング剤組成物は、いずれの評価項目においても優れた結果が得られた。ただし、実施例6は(A)〜(D)成分をすべて含有するものの、(B)成分の酸化チタンの配合量が比較的多いため、剃り跡に酸化チタンが残ってしまい、剃り跡が分り難くなった。
一方、比較例1は、成分(B)を含有していないため、シェービング剤に白さが付与されず、「皮膚上での剤の見やすさ」、「剃り跡の分かりやすさ」が不十分なものとなった。また、成分(A)を含有していないため「洗い流し性」にも欠けるものとなった。
比較例2は、成分(B)を含有していないため、「皮膚上での剤の見やすさ」、「剃り跡の分かりやすさ」が不十分なものとなった。さらに、成分(C)を含有していないため、「剃刀滑り」も不十分であった。
比較例3は、成分(D)を含有していないため、「保形性」が悪く、シェービング剤組成物が皮膚から垂れ落ちたため、「皮膚上での剤の見やすさ」、「剃り跡の分かりやすさ」にも劣るものとなった。
比較例4は、成分(C)を含有していないため「剃刀滑り」が悪く、また、「洗い流し性」も若干劣るものとなった。
比較例5は、成分(B)を含有していないため、シェービング剤に白さが付与されず、「皮膚上での剤の見やすさ」、「剃り跡の分かりやすさ」が不十分なものとなった。
比較例6は、成分(A)を含有していないため、「洗い流し性」に欠けるものであった。また、成分(A)及び(B)を含有した場合と比べて、「肌上での剤の見やすさ」、「剃り跡の分かりやすさ」も不十分であった。

Claims (4)

  1. 次の成分(A)〜(D):
    (A)非イオン界面活性剤
    (B)白色粉体及び/又はポリマーエマルション
    (C)多糖類系ポリマー
    (D)カルボキシビニルポリマー及び/又はアクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマー
    及び水を含有するシェービング剤組成物。
  2. 前記成分(A)を1〜20質量%、成分(B)を0.1〜1質量%(ポリマーエマルションの場合には、固形分換算量である)、成分(C)を0.1〜2質量%、成分(D)を0.1〜1質量%含有する、請求項1に記載のシェービング剤組成物。
  3. 30℃における粘度が2,000〜30,000mPa・sのゲル状又はペースト状である請求項1又は2に記載のシェービング剤組成物。
  4. 前記成分(A)がHLB7以上である請求項1乃至3のいずれかに記載のシェービング剤組成物。
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