JP2003267855A - 化粧料 - Google Patents
化粧料Info
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Abstract
ぬるつきがなく、なめらかで水々しい感触の優れた使用
感と保湿効果又は美白効果に優れ、かつ経時安定性が良
好な化粧料を提供すること。 【構成】電解質及びアクリルアミドと2−アクリルアミ
ド−2−メチルプロパンスルホン酸の架橋コポリマー及
びカルボキシメチルセルロース塩を含有する化粧料。更
に、電解質が水溶性アスコルビン酸誘導体又はピロリド
ンカルボン酸塩である化粧料。
Description
詳しくは、電解質を含有し、ぬるつきがなく、なめらか
で水々しい感触の優れた使用感を有し、保湿効果又は美
白効果に優れ、かつ経時安定性が良好な化粧料に関す
る。
Aソーダ、乳酸ソーダや美白成分としてアスコルビン酸
リン酸マグネシウムなどの有機塩、また塩化ナトリウム
などの無機塩に代表される電解質を含有し、剤型的に
も、化粧水、乳液、クリ−ム、パウダ−等の様々な剤型
の化粧料が提案されてきた。
にさせたり、エマルションを凝集させ、クリーミングを
引き起こす等の問題を生じる場合があり、これらを解決
するために非イオン性界面活性剤と電解質を添加し安定
化する(特開昭63−243014号公報)、特定の有
機酸と水溶性高分子により安定化する(特開平5−33
9123号公報)等が提案されていた。
である場合には、系全体に粘性を付与し、安定性を向上
させる方法が用いられ、具体的には、ワックス類や水溶
性高分子を用いる方法が検討されていた。ワックス類を
用いた場合には、配合される他の成分にあまり影響され
る事なく、系に粘性を付与する事が可能となり、安定性
を向上させる事ができるが、一方で化粧料の感触として
は、油感を強く感じたり、使用時ののびが重くなる場合
があり、目的とする官能特性を得る事が困難となってし
まうことがあった。また、水溶性高分子を用いる方法
は、配合する事が容易であったが、電解質の影響を受け
る場合が多く、ゲル構造をとる事が不可能となり、系全
体に粘性を付与できないことがあった。水溶性高分子の
中でも、キサンタンガムなどのガム質やメチルセルロー
スなどの非イオン性水溶性高分子は、耐塩性のある高分
子ではあるが、使用時にぬるついたり、なめらかさに欠
ける場合があり満足できる使用感を得られないことがあ
った。従って、電解質である保湿成分や美白成分を配合
した化粧料において、ぬるつきがなく、なめらかで水々
しい感触の使用感及び経時安定性の優れたものを得るの
は困難な状況であった。
いて、電解質を含有し、ぬるつきがなく、なめらかで水
々しい感触の優れた使用感及び保湿効果又は美白効果に
優れ、かつ経時安定性が良好な化粧料を提供することを
その課題とする。
明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、
電解質及びアクリルアミドと2−アクリルアミド−2−
メチルプロパンスルホン酸の架橋コポリマー及びカルボ
キシメチルセルロース塩を含有する化粧料が、ぬるつき
がなく、なめらかで水々しい感触の優れた使用感を有
し、保湿効果又は美白効果に優れ、かつ経時安定性が良
好であることを見出し、本発明を完成するに至った。
アミドと2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスル
ホン酸の架橋コポリマー及びカルボキシメチルセルロー
ス塩を含有する化粧料である。更に、電解質が水溶性ア
スコルビン酸誘導体又はピロリドンカルボン酸塩である
化粧料である。
する。本発明に用いられる電解質は、保湿効果、もしく
は美白効果を目的として配合されるものである。保湿効
果のある電解質として具体的には、アミノ酸塩、乳酸
塩、クエン酸塩、ピロリドンカルボン酸塩などの有機化
合物のカリウム、ナトリウム、マグネシウム、カルシウ
ム等の金属塩、塩化ナトリウム、塩化マグネシウムなど
の無機塩が挙げられる。また美白効果のある電解質とし
ては、水溶性アスコルビン酸誘導体である、アスコルビ
ン酸塩、アスコルビン酸リン酸エステル塩、アスコルビ
ン酸アルキルエステル塩、アスコルビン酸硫酸エステル
塩などのナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシ
ウムなどの金属塩が挙げられる。これらは一種又は二種
以上を組み合わせて用いることができる。これらの電解
質の中でも、高い効果を得るために、電解質を多量に配
合しても、優れた経時安定性を得られるものとして、美
白効果のある水溶性アスコルビン酸誘導体や保湿効果の
あるピロリドンカルボン酸塩が挙げられる。
に限定されないが、0.01〜5質量%(以下質量%
は、「%」と示す)が好ましく、0.2〜3%がより好
ましい。
アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸の架橋
コポリマーは、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ア
ンモニア、トリエタノールアミン、モノエタノールアミ
ン等の中和剤による部分又は全体的に中和された架橋コ
ポリマーである。本発明では、べたつきやぬるつきがな
く、なめらかで水々しい使用感を付与する目的で含有さ
れるものである。
ソブチロニトリル型の開始剤を用いてアクリルアミドと
2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナ
トリウムとをラジカル共重合すること等により製造でき
る。架橋コポリマーは、例えば、イソパラフィン等の炭
化水素や非イオン性界面活性剤と共に、水中に分散され
た組成物としても使用可能である。このような組成物
は、具体的には、SEPPIC社製のセピゲル305、
501等が市販品として挙げられる。
アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸の架橋
コポリマーの含有量はとくに限定されるものではない
が、好ましくは0.01〜3.0%、より好ましくは
0.1〜1.5%である。
ロース塩は、電解質を含有した系全体の経時安定性向上
と水々しい感触を付与することを目的として含有される
ものである。本発明に用いるカルボキシメチルセルロー
ス塩は、アルカリセルロースにモノクロル酢酸を反応さ
せ、セルロースの水酸基を部分的にカルボキシメチル基
で置換することによって製造される。セルロースのグル
コース単位中には、水酸基が3個あり、理論的には、エ
ーテル化度3.0までのカルボキシメチルセルロースを
製造することができる。また、エーテル化度が高いほ
ど、耐塩性に優れる。本発明の電解質を含有する化粧料
においても、系に粘性を付与し、経時安定性をより良好
なものとするためには、重合度が500以上、エーテル
化度0.55以上であることが好ましい。更に重合度
は、適度な粘性及び優れた使用感を得るには2000以
下が好ましい。カルボキシメチルセルロース塩として、
具体的にはカルボキシメチルセルロースナトリウムが挙
げられる。
は、例えばCMCダイセル1170、CMCダイセル1
180、CMCダイセル1290(ダイセル化学工業社
製)、サンローズF30LC、サンローズF300HC
(日本製紙社製)等の市販品を使用できる。
セルロース塩の含有量はとくに限定されるものではない
が、好ましくは0.01〜5.0%、より好ましくは
0.05〜2.0%である。
に通常の化粧料に用いられる成分、例えば、アニオン性
界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、
ノニオン性界面活性剤、油剤、粉体、上記以外の水溶性
高分子、多価アルコール、低級アルコール、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、殺菌剤、防腐剤、香料、着色料、美容
成分等を本発明の効果を損なわない範囲で使用すること
ができ、その製造方法は、通常の化粧料を製造する方法
にて可能のものである。
ム、美容液、ジェル等の用途に使用することができ、そ
の使用法は、手で使用する方法、不織布等に含侵させて
使用する方法等が挙げられる。
説明するが、本発明はこれらによりなんら制約されるも
のではない。
を調製した。得られた乳液について、経時安定性及び官
能評価(使用感(水々しさ、なめらかさ、ぬるつきのな
さ、保湿性))を行った。その結果を併せて表1に示
す。
℃、40℃に、1ヶ月間恒温静置し、調製直後の状態を
基準として、外観変化(分離、クリーミング、ゲル化)
を目視にて観察し、以下の(イ)4段階判定基準に従っ
て判定した。
きのなさ、保湿性)>表1の各試料について、専門評価
パネル10名により、使用感(水々しさ、なめらかさ、
ぬるつきのなさ、保湿性)について、以下の(ロ)5段
階評価基準にて評価し、更に各試料の評点の平均値を
(ハ)4段階判定基準を用いて判定した。
実施例1〜6の乳液は、比較例1〜5の乳液と比較する
と、保湿効果に優れ、使用時になめらかで、水々しく、
ぬるつきの無い優れた感触を有し、かつ経時安定性が良
好である優れた乳液であった。
く、使用時になめらかで、水々しく、ぬるつきの無い優
れた感触を有し、かつ経時安定性が良好である優れた美
白化粧水であった。
とする。
く、使用時になめらかで、水々しく、ぬるつきの無い優
れた感触を有し、かつ経時安定性が良好である優れた美
白クリームであった。
く、使用時になめらかで、水々しく、ぬるつきの無い優
れた感触を有し、かつ経時安定性が良好である優れた美
白ジェルであった。
とする。
用時になめらかで、水々しく、ぬるつきの無い優れた感
触を有し、かつ経時安定性が良好である優れた美白乳液
であった。
で、水々しく、ぬるつきの無い優れた感触を有し、保湿
効果又は美白効果に優れ、かつ良好な経時安定性を有す
るものであった。
Claims (2)
- 【請求項1】 電解質及びアクリルアミドと2−アクリ
ルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸の架橋コポリ
マー及びカルボキシメチルセルロース塩を含有すること
を特徴とする化粧料。 - 【請求項2】 電解質が水溶性アスコルビン酸誘導体又
はピロリドンカルボン酸塩であることを特徴とする請求
項1記載の化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002073140A JP2003267855A (ja) | 2002-03-15 | 2002-03-15 | 化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002073140A JP2003267855A (ja) | 2002-03-15 | 2002-03-15 | 化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003267855A true JP2003267855A (ja) | 2003-09-25 |
Family
ID=29202945
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002073140A Pending JP2003267855A (ja) | 2002-03-15 | 2002-03-15 | 化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003267855A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005132808A (ja) * | 2003-10-31 | 2005-05-26 | Shiseido Co Ltd | ゲル状組成物およびそれを用いたクリーム組成物 |
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-
2002
- 2002-03-15 JP JP2002073140A patent/JP2003267855A/ja active Pending
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