JP2005206223A - 成形容器及び成形容器製造用ポリプロピレン系樹脂積層シート - Google Patents

成形容器及び成形容器製造用ポリプロピレン系樹脂積層シート Download PDF

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Abstract

【課題】 電子レンジ調理できる耐熱、耐油性を有する、または冷凍容器としての耐寒性、耐衝撃性、蓋との嵌合性等を有し、適度な容器透過性と適度な光沢度を有する清涼感を付加した成形容器及び成形容器製造用ポリプロピレン系樹脂積層シートの提供。
【解決手段】 ポリプロピレン系樹脂シートの少なくとも片面に二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムを積層したシートを容器形状に成形してなる成形容器であって、全光線透過率が10%〜80%の範囲であり、光沢度が55〜90の範囲であることを特徴とする成形容器。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ポリプロピレン系樹脂積層シートを成形してなり、清涼感を有する成形容器と成形容器製造用ポリプロピレン系樹脂積層シートに関する。
従来、コンビニエンスストアやスーパーマーケット等では弁当、丼、惣菜、冷凍食品等の容器として、合成樹脂シートを容器形状に成形してなる成形容器が多用されている。この種の成形容器は、素材や形状、機能等の違うものが多種扱われており、容器に対する要望も多種に及んでいる。
それらの要望の中の1つとして、容器を通して適度に内容物が見える透過性と、美観、フィルムによる光沢性と耐熱、耐油、耐寒性、耐衝撃性、蓋との嵌合性等の機能を兼ね備えた成形容器の要望がある。
透過性、美観、光沢性の良い成形容器とは、成形容器が適度な光線透過性と適度な光沢度を有することと解され、代表的な用語として「清涼感」を意味しており、例えば夏麺(冷やし中華、冷やしそばなど)、サラダ、その他の食品用容器等への利用が考えられる。またレンジアップ容器、冷凍食品容器、嵌合容器、蒸し容器等でありながら清涼感を与える容器としても利用することができる。
従来、耐熱、耐油、耐寒、耐衝撃、嵌合性等の機能と光沢性のある成形容器を製造するための材料としては、ポリプロピレン系樹脂シート(以下、PPシートと略記する。)と二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルム(以下、OPPフィルムと略記する。)とからなる積層シートが提案されている(例えば、特許文献1〜5参照。)。
特許文献1〜3には、OPPフィルムとPPシートを積層したシートにて成形する際、ドローダウンを防止し成形性を良く、表面光沢も優れる積層シートが記載されている。
特許文献4には、成形性を向上させるためにOPPフィルムとPPシートとの厚み比を限定した積層シートが開示されている。
特許文献5には、以上の公報の改善として、熱特性を限定したOPPフィルムの使用によりさらに熱成形性を向上できることが記載されている。
特許第3438958号公報 特開平9−295385号公報 特許第3295338号公報 特開平10−291284号公報 特開2003−41017号公報
しかしながら、前記特許文献1〜5には、成形性の向上、光沢を維持するための積層シート及びこれらを使った成形品について検討されているものの、清涼感を与える成形容器とそれを製造するための積層シートについての詳しい検討はされていない。
透明性を要求される分野においては、透明性を有するPPシートとOPPフィルムを積層することにより好適なものが得られる旨の記載はあるが、PPシートが半透明状になってしまうことが多く、シート組成や成形条件、積層条件に注意を払う必要があった。また、透明性を有するPPシートを用いた場合でも、得られる成形容器は着色感のないくすんだ透明の状態となり、容器の光線透過率が高すぎて、逆に美観はなく、清涼感も不十分なものとなる。
また印刷したフィルムを積層することは一般的であるが、ただ印刷したフィルムを積層することだけでは、良く見ないと透けて見えない外観になり、一般的な着色シートと同様な感じを与えてしまう事があり、この場合も清涼感は感じられなかった。
本発明は前記事情に鑑みてなされ、電子レンジ調理できる耐熱、耐油性を有する、または冷凍容器としての耐寒性、耐衝撃性、蓋との嵌合性等を有し、なおかつ、適度な容器透過性と適度な光沢度を有する清涼感を付加した成形容器及び成形容器製造用ポリプロピレン系樹脂積層シートの提供を目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、PPシートの少なくとも片面にOPPフィルムを積層したシートを容器形状に成形してなる成形容器であって、成形容器の全光線透過率が10%〜80%の範囲であり、光沢度が55〜90の範囲であることを特徴とする成形容器を提供する。
本発明の成形容器において、OPPフィルムに印刷が施されていることが好ましい。
また、線形展開率が1.1〜1.5の範囲であることが好ましい。
また、容器側壁部に多面カット模様が形成された構成が好ましい。
また、印刷柄により全光線透過率が異なる部分を有する構成としてもよい。
また本発明は、加熱成形を施すことで前記本発明の成形容器が製造されることを特徴とする成形容器製造用ポリプロピレン系樹脂積層シートを提供する。
本発明の成形容器製造用ポリプロピレン系樹脂積層シートにおいて、ポリプロピレン系樹脂シート厚みt2と、二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルム厚みt2とが、5<t2/t1<28の関係を満たしていることが好ましい。
本発明によれば、電子レンジ調理できる耐熱、耐油性を有する、または冷凍容器としての耐寒性、耐衝撃性、蓋との嵌合性等を有し、なおかつ、適度な容器透過性と適度な光沢度を有する清涼感を付加した成形容器を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明による成形容器の第1実施形態を示す図である。この成形容器1は、PPシートとOPPフィルムを積層した成形容器製造用ポリプロピレン系樹脂積層シート(以下、積層シートと略記する。)を容器形状に成形して構成され、全光線透過率が10%〜80%の範囲であり、光沢度が55〜90の範囲であることを特徴としている。
ここで、全光線透過率とは、JIS K 7361−1、プラスチック−透明材料の全光線透過率の試験方法に準拠して測定される透過率である。全光線とは、拡散光線と平行光線を合わせた光線量で、全光線透過率は拡散光線と平行光線を合わせた光線率となる。
また光沢度は、JIS Z 8741、鏡面光沢度測定法に準拠して測定される。
本発明の成形容器1において、全光線透過率を10%〜80%の範囲とし、かつ光沢度を55〜90の範囲としたことで、適度な容器透過性と適度な光沢度を有する清涼感が得られる。全光線透過率は、好ましくは13〜77%の範囲である。
全光線透過率が前記範囲未満であると、透過率が低すぎて、容器内部を目視することが困難となる。全光線透過率が前記範囲を超えると、着色感が無く、くすんだ透明のようになり、美観が劣り、清涼感も不十分なものとなる。
また光沢度が前記範囲未満、又は範囲を超えると、美観が劣り、清涼感も不十分なものとなる。
本発明の成形容器は、PPシートとOPPフィルムを積層した積層シートを用いたことにより、電子レンジ調理できる耐熱、耐油性を有する、または冷凍容器としての耐寒性、耐衝撃性、蓋との嵌合性等を有し、特に食品容器として好適に用いることができる。
<PPシート>
この積層シートの材料のPPシートは、公知のものが使用できる。このPPシートとしては、無延伸シートや一軸延伸シート、二軸延伸シート、圧延シート等の延伸シートが挙げられるが、その中でも熱成形性を考えると無延伸シートが好ましい。
このPPシートは、成形品(成形容器1)が適度な透明性を要求されているので、シートにも適度な透明性が必要であるが、OPPフィルムと積層した積層シートから製造した成形容器において十分な清涼感が得られれば、透明性等は制限されない。しかし発泡シート、フィラー入りシートなどは、清涼感を劣化させることがあるので、好ましくない。
このPPシートの原料としては、プロピレン単独重合体、プロピレン、エチレンプロピレンコポリマー、ポリエチレン等の混合物等が挙げられる。用途に合わせて、耐寒性、深絞り性、一般向け等の配合に合わせたものでも良い。
このPPシートの厚みは、特に制限するものではないが、成形性を考慮すると0.15〜1mmの範囲が好ましく、0.3〜0.7mmの範囲がより好ましい。この厚みが0.15mm未満であると、熱成形の熱量バランスが崩れ、成形品の外観不良等悪化する場合がある。逆に1mmを超えると、ポリプロピレン系シートのドローダウンを改善する効果や成形品の強度、高温での剛性が不足することがある。
<OPPフィルム>
OPPフィルムの原料としては、プロピレンホモポリマー、プロピレン分子鎖中にランダムにエチレンあるいは他のコモノマーが1〜7質量%程度挿入されたランダム共重合体、通常プロピレン単独重合体のマトリックス中に約20%までのエチレン−プロピレンゴム(EPR)を含むインパクト共重合体(ブロック共重合体ともいう)がそれぞれ単独で使用できるほか、これらの混合物も使用できる。
このOPPフィルムの表面には、例えば印刷性等を向上するためにコロナ放電処理等の表面処理を施したり、つや消し調を得るためにマット処理などを施しても良い。
また、OPPフィルムは単独のものには限定されず、例えば、組成の異なるポリプロピレン系樹脂からなる多層OPPフィルムを用いることができる。
さらに、本発明の効果を損なわない範囲で、例えば、ガスバリア性等の向上を目的にしたエチレン−ビニルアルコール共重合体からなりフィルム等組成の異なる他のフィルムを積層しても良い。
このOPPフィルムの厚みは、特に制限するものではないが、成形性を考慮すると10〜60μmが好ましく、15〜50μmの範囲がより好ましい。この厚みが10μm未満の場合、PPシートのドローダウンを改善する効果や成形容器の強度、高温での剛性が不足する事がある。逆に60μmを超える場合、積層する時、熱成形する時に多くの熱量が必要となり局部的に伸ばされたり、熱成形の熱量バランスが崩れ、成形容器の外観不良等悪化する場合がある。
このOPPフィルムとして、特に好適な材料としては、特許文献5に記載されたポリプロピレン系延伸フィルムを挙げることができる。このフィルムは、フィルムの流れ方向及びフィルムの流れ方向と垂直な方向について、下記(a)〜(d)を満足することを特徴とするポリプロピレン系熱成形シート積層用フィルムである。(a)120℃における引張破断伸度が100%以上、(b)熱収縮力の発生温度が95℃以上、(c)120℃における熱収縮力が0.03N/4mm幅以下、(d)最大熱収縮力が0.8N/4mm幅以下。
<積層シート>
本発明の積層シートは、前述したPPシートとOPPフィルムを積層したものである。本発明の積層シートにおいて、PPシートとOPPシートの厚さの比率は、ポリプロピレン系樹脂シート厚みt2と、二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルム厚みt2とが、5<t2/t1<28の関係を満たしていることが好ましい。
t2/t1の値が5以下の場合、成形不良発生しやすくそのため、加熱成形条件が安定ぜす、結晶化が進み白濁することがある。また28以上の場合、ドローダウンにより同じく白濁しやすく、美観が優れない。t2/t1の値が5<t2/t1<28の関係を満たしていれば、良好に成形でき、積層シートの白濁等が発生せず、美観に優れ清涼感がある成形容器が製造可能である。
PPシートとOPPフィルムを積層して本発明の積層シートを得る方法は、例えば、エクストルージョンラミネート法、サーマルラミネート法、ホットメルト接着剤を介したラミネート法などの従来既知の方法を用いて実施できるが、予めPPシートとOPPフィルムとをサーマルラミネート法によって直接積層する熱接着して製造する方法が最も好ましい。
<成形方法>
前述した積層シートを用い、容器形状に成形して本発明の成形容器1を製造する成形方法は、特に制限されないが、熱成形方法が好適である。一般的に真空成形、圧空成形、真空圧空成形等の加熱後金型等の型枠内にて型決めされた後冷却される方法が一般的であり、マッチモールド成形、プラグアシスト成形等の従来公知の成形方法を採用することができる。
図1に示す成形容器1は、円板状の底部2とその周縁から筒状に立ち上がり、漸次拡径した側壁部3とからなり、丼状をなしている。
なお、この成形容器1は、印刷を施したOPPフィルムを用い、この印刷面をPPシート側に向けて積層し、得られた印刷済み積層シートを容器形状に成形して製造され、この印刷済みの成形容器1において全光線透過率が10%〜80%、光沢度が55〜90の範囲に入るようになっている。
成形容器1に施される印刷は、印刷済みの積層シートを用いて成形された成形容器1の全光線透過率が10%〜80%、光沢度が55〜90の範囲となれば、色、模様、大きさ等は特に限定されない。本発明において、全光線透過率及び光沢度は、成形容器のなるべく大きな部分を用いて測定される平均的な値とすることが望ましく、縞柄、大柄な模様などの印刷柄を形成する場合には、その印刷柄により全光線透過率が異なる部分を有していてもよく、各部の全光線透過率及び光沢度の平均値が前記範囲に入っていればよい。
この成形容器1は、線形展開率が1.1〜1.5の範囲であることが好ましい。線形展開率は、図2(a)、(b)に示すように、成形容器αの開口部長さ(平面長さ)と容器内面に沿った距離(展開長さ)との比を示す。線形展開率が1.1未満の場合は伸び率が少なく、印刷の色があまり伸びなく光線透過率が低くなる。また成形容器では伸び率が少なく(深さが低い)ので、容器を通して適度な透過性を外観上感じることが少ない。線形展開率が1.5を超えると伸び率が大きい為、成形容器の着色がまばらになり易く、また成形上伸び率が部分的に変わり易く美観が低下する。
この成形容器1は、側壁部3に多面カット模様4が形成されている。このような多面カット模様4を形成することにより、成形容器1の清涼感を強調することができる。
この成形容器1の用途としては、特に制限はないが、弁当容器、惣菜容器、トレー、カップ、ケース、部品トレー、フードパック、蓋材、ブリスターパック、レンジアップ容器、冷凍食品容器、嵌合容器、蒸し容器、一般容器、等に好適に使用できる。特に清涼感の要求される分野として、例えば夏麺、サラダ、その他の清涼感容器等、またレンジアップ容器、冷凍食品容器、嵌合容器、蒸し容器等でありながら清涼感を与える容器として使用することが好ましい。また食品包装分野その他として、一般包装分野でも好適に使用できる。
ここで、成形容器1の「清涼感」とは、適度な容器透過性と適度な光沢度を有することであり、具体的には、容器内容物が適度に見える、容器本体、内容物が美麗に見える、爽やかな雰囲気がある、これらより顧客に安心感を与える、意匠性がある等の効果がある。
この成形容器1は、PPシートの少なくとも片面にOPPフィルムを積層した積層シートを容器形状に成形してなり、その全光線透過率が10%〜80%の範囲、光沢度が55〜90の範囲としたことによって、清涼感のある成形容器を提供することができる。
このような成形容器においては、適度な透過性と、適度が光沢が相重なり合って、良好な清涼感を生み出されるので、OPPフィルムをPPシートの両面に積層することで、さらに効果が深まる。
またOPPフィルムに印刷を施すことで、着色による美観と適度な透明性と適度な光沢が得られ、清涼感が良好になる。
また成形容器1の側壁部3に多面カット模様4を施すことで、意匠性が向上し、清涼感を強調することができる。
また印刷柄により全光線透過率が異なる部分を有する構成とすることで、意匠性が向上し、さらに清涼感を強調することができる。
図3は、本発明による成形容器の第2実施形態を示す図である。この成形容器5は、PPシートとOPPフィルムを積層した本発明に係る積層シートを皿形状に成形して構成され、その全光線透過率が10%〜80%の範囲であり、光沢度が55〜90の範囲であることを特徴としている。
この成形容器5は、円板状の底部6とその周縁から斜め上方に向けて拡径する周縁部7とからなっている。底部6には複数の島状リブや環状リブを設けることができる。
この成形容器5は、前記第1実施形態の成形容器1と同じく、OPPフィルムに種々の印刷を施すことができる。また周縁部7に多面カット模様4を設けることもできる。また、印刷柄により全光線透過率が異なる部分を有する構成とすることができる。
この成形容器5は、前記第1実施形態の成形容器1と同じく、弁当容器、惣菜容器、トレー、カップ、ケース、部品トレー、フードパック、蓋材、ブリスターパック、レンジアップ容器、冷凍食品容器、嵌合容器、蒸し容器、一般容器、等の好適に使用できる。特に清涼感の要求される分野として、例えば夏麺、サラダ、その他の清涼感容器等、またレンジアップ容器、冷凍食品容器、嵌合容器、蒸し容器等でありながら清涼感を与える容器として使用することが好ましい。また食品包装分野その他として、一般包装分野でも好適に使用できる。
この成形容器5は、全光線透過率が10%〜80%の範囲、光沢度が55〜90の範囲としたことによって、清涼感のある成形容器を提供することができるなど、前記第1実施形態の成形容器1と同様の効果を得ることができる。
[成形方法及び成形容器]
厚さ30μmのOPPフィルムと、厚さ150〜1000μmのPPシートとを、表1に記載した通りに組み合わせて積層し、プラグアシスト成形して積層シートを形成した。開口径185mm、線形展開率1.31及び開口径180mm、線形展開率1.46の大きさの成形型を用い、前記積層シートを一ヶ取りで熱成形を行い、表1に示す実施例1〜5及び比較例1〜6の成形容器を製造した。それぞれの成形容器について、全光線透過率、表面光沢度、清涼感官能評価及び総合評価を、以下の通り測定し、その結果をまとめて表1に示す。
Figure 2005206223
[全光線透過率]
JIS K 7361−1プラスチック−透明材料の全光線透過率の試験方法に準拠して測定した。
装置:ヘーズ・透過率計 Heze-Meter HM-150 (村上色彩技術研究所社製)、ダブルビーム法、
試験片:50W×50L×原厚みT(mm)、
試験片状態調節:23±2℃、RH50±5%、40hr以上
光線測定面積:φ20mm
全光線透過率(側壁):成形容器の側壁中央部の平面に近い部分を切り出し、前記条件下で全光線透過率を測定し、各成形容器n=10の平均値を示した。成形容器の側壁部で曲率を有する部分を測定する場合、測定可能なように例えば平面上に押し付けて測定する。
全光線透過率(底部):各成形容器の底部の平面に近い部分を切り出し、前記条件下で全光線透過率を測定し、各成形容器n=10の平均値を示した。
全光線透過率(平均):全光線透過率(側壁)の値と全光線透過率(底部)の値の平均値を示す。本発明において全光線透過率は、この全光線透過率(平均)である。
[光沢度]
試験装置:ハンディ光沢計 グロスチェッカ IG−330 (堀場製作所社製)、測定角度20度のモード、
試験片:成形容器。試料が透けるためコピー用紙の上に試料を置き測定。
コピー用紙 光沢度:1
色差(JIS K 7105 プラスチックの工学的特性試験方法):Y(69.7)X(68.3)Z(83.1) 。成形容器底部1ヶ所×側壁部10ヶ所の測定値の平均値を光沢度とした。
[清涼感官能評価]
20人のパネラーを用い、成形容器外観を目視で観察し、その清涼感の度合を次の評価基準に従って評価した。
○:清涼感有り16人以上/20人。
△:清涼感有り10〜15人/20人。
×:清涼感有り9人以下/20人。
[総合評価]
清涼感が○及び成形性、成形品剛性等が○であるものは総合評価を○とした。
どちらかが×の場合は総合評価を×とした。
表1の結果から、全光線透過率が10%〜80%の範囲、光沢度が55〜90の範囲に入っている本発明に係る実施例1〜5の成形容器は、十分な清涼感が得られた。また成形性、成形品剛性等にも問題はなく、総合評価は○であった。
一方、比較例1,2は全光線透過率が80%を超えており、着色感が無く、くすんだ透明のようになり、美観が劣り、清涼感官能評価が×となった。
また、比較例3は全光線透過率が10%未満であり、かつ光沢度が90を超えており、これについても美観が劣り、清涼感官能評価が×となった。
また比較例4〜6は光沢度が低く、清涼感が不足していた。比較例5,6はPPシートの厚さを変えたことで、成形性が悪かった。
本発明の成形容器の第1実施形態を示し、(a)は成形容器の平面図、(b)は断面図である。 成形容器の線形展開率の測定方法を説明するための図であり、(a)は断面図、(b)は斜視図である。 本発明の成形容器の第2実施形態を示し、(a)は成形容器の平面図、(b)は断面図である。
符号の説明
1,5…成形容器、2,6…底部、3…側壁部、4…多面カット模様、7…周縁部。

Claims (7)

  1. ポリプロピレン系樹脂シートの少なくとも片面に二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムを積層したシートを容器形状に成形してなる成形容器であって、
    成形容器の全光線透過率が10%〜80%の範囲であり、光沢度が55〜90の範囲であることを特徴とする成形容器。
  2. 二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムに印刷が施されている請求項1に記載の成形容器。
  3. 線形展開率が1.1〜1.5の範囲である請求項1又は2に記載の成形容器。
  4. 容器側壁部に多面カット模様が形成された請求項1〜3のいずれかに記載の成形容器。
  5. 印刷柄により全光線透過率が異なる部分を有する請求項2に記載の成形容器。
  6. 加熱成形を施すことで請求項1〜5のいずれかに記載の成形容器が製造されることを特徴とする成形容器製造用ポリプロピレン系樹脂積層シート。
  7. ポリプロピレン系樹脂シート厚みt2と、二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルム厚みt2とが、5<t2/t1<28の関係を満たしている請求項6に記載の成形容器製造用ポリプロピレン系樹脂積層シート。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008254755A (ja) * 2007-04-03 2008-10-23 Risu Pack Co Ltd 容器本体の側壁にポッチを設けた包装用容器

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