JP2005205478A - 金属スラリー製造方法、金属スラリー製造装置、鋳塊製造方法および鋳塊製造装置 - Google Patents

金属スラリー製造方法、金属スラリー製造装置、鋳塊製造方法および鋳塊製造装置 Download PDF

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Yoshitomo Tezuka
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Kiyotaka Yoshihara
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    • B22D11/11Treating the molten metal
    • B22D11/114Treating the molten metal by using agitating or vibrating means

Abstract

【課題】 機械攪拌や電磁攪拌装置に比べて装置を大型化させることなく、また、エネルギーコストを増加させることなく、微細な球状結晶を有する金属スラリーを効率よく連続して製造することができるとともに、従来よりも微細な球状結晶を有する金属スラリーを製造することのできる金属スラリー製造装置を提供する。
【解決手段】 金属を溶融させて溶融金属Mにする溶融炉11と、この溶融炉11から排出させる溶融金属Mの排出量を制御する溶融金属排出制御機構21と、溶融炉11から排出された溶融金属Mが上部に注がれる傾斜冷却体31と、この傾斜冷却体31に振動を与える傾斜冷却体加振機構36とを備える。
【選択図】 図1

Description

この発明は、溶融(液相)状態の金属と凝固(固相)状態の金属とが混在する半溶融(半凝固)状態の金属スラリーを製造する金属スラリー製造方法、金属スラリー製造装置、および、半溶融(半凝固)状態の金属スラリーから鋳塊を製造する鋳塊製造方法、鋳塊製造装置に関するものである。
一般的に、半溶融・半凝固金属のレオロジーやチキソトロピー、つまり、粘性が低くて流動性に優れている性質を利用した鋳造法として、前者はレオキャスト法(半凝固鋳造法)が、また、後者はチキソキャスト法(半溶融鋳造法)が知られている。
これらの鋳造法は、いずれも溶融した液相の金属と、固相の金属とが混在する半溶融・半凝固状態の金属スラリーを用いて鋳造を行うものである。
上記した鋳造法で製造された鋳塊および鋳物のマグネシウム合金を初めとする各種金属の鋳造組織は、結晶の方向性がないこと、各種機械的性質のよいこと、成分の偏析が少ないことが求められるため、全体的に微細球状であることが望ましい。
そこで、鋳造組織の微細化かつ球状化を図るため、例えば、溶融金属を傾斜冷却体へ注ぎ、この傾斜冷却体で溶融金属を冷却したり、溶融金属に微細化剤を添加したり、溶融金属に電磁攪拌や機械攪拌を与えている。
特開2001−252759号公報 特開平10−128516号公報
しかしながら、溶融金属を傾斜冷却体へ注ぎ、この傾斜冷却体で溶融金属を冷却する場合、溶融金属が傾斜冷却体の表面で急冷されることにより、金属スラリーが傾斜冷却体上で固化することがしばしば発生し、連続して金属スラリーを製造することができなくなることが起こる。
なお、溶融金属がマグネシウム合金の場合、マグネシウム合金は凝固潜熱が小さくて早く固まるため、連続して金属スラリーを製造することが難しいのが現状である。
また、溶融金属に微細化剤を添加する場合、全ての金属に適用することができず、アルミニウム合金やマグネシウム合金に限られるとともに、微細化剤添加温度や微細化剤添加後の保持時間に限界がある。
さらに、溶融金属に電磁攪拌や機械攪拌を与える場合、装置が大型化するとともに、エネルギーコストが増加する。
この発明は、千葉工業大学の茂木徹一教授が提唱する『等軸結晶遊離理論』に基づいてなされたもので、以下のような内容である。
(1)溶融金属を傾斜冷却体へ注ぎ、この傾斜冷却体で前記溶融金属を冷却することにより、金属スラリーを製造する金属スラリー製造方法において、前記傾斜冷却体に振動を与えることを特徴とする。
(2)溶融金属を振動する冷却体へ注ぎ、この冷却体で前記溶融金属を冷却することにより、金属スラリーを製造することを特徴とする金属スラリー製造方法。
(3)(1)または(2)に記載の金属スラリー製造方法において、前記溶融金属がマグネシウム合金であることを特徴とする。
(4)溶融金属を傾斜冷却体へ注ぎ、この傾斜冷却体で前記溶融金属を冷却することにより、金属スラリーを製造する金属スラリー製造装置において、前記傾斜冷却体に振動を与える傾斜冷却体加振機構を設けたことを特徴とする。
(5)溶融金属が注がれる冷却体と、この冷却体に振動を与える冷却体加振機構とを備えることを特徴とする金属スラリー製造装置。
(6)(4)または(5)に記載の金属スラリー製造装置において、前記溶融金属がマグネシウム合金であることを特徴とする。
(7)鋳型へ供給した溶融金属を、前記鋳型を冷却することによって冷却し、鋳塊を製造する鋳塊製造方法において、前記鋳型に振動を与えることを特徴とする。
(8)鋳型へ供給した溶融金属を、前記鋳型を冷却することによって冷却し、鋳塊を製造する鋳塊製造方法において、溶融金属を振動する冷却体へ注ぎ、この冷却体で前記溶融金属を冷却した後に前記鋳型へ供給することを特徴とする。
(9)(7)または(8)に記載の鋳塊製造方法において、前記溶融金属がマグネシウム合金であることを特徴とする。
(10)鋳型へ供給した溶融金属を、前記鋳型を冷却することによって冷却し、鋳塊を製造する鋳塊製造装置において、前記鋳型に振動を与える鋳型加振機構を設けたことを特徴とする。
(11)鋳型へ供給した溶融金属を、前記鋳型を冷却することによって冷却し、鋳塊を製造する鋳塊製造装置において、注がれる溶融金属を冷却して前記鋳型へ供給する冷却体と、この冷却体に振動を与える冷却体加振機構とを設けたことを特徴とする。
(12)(10)または(11)に記載の鋳塊製造装置において、前記溶融金属がマグネシウム合金であることを特徴とする。
この発明の金属スラリー製造方法、金属スラリー製造装置によれば、傾斜冷却体上で溶融金属が固化するのを防ぐために傾斜冷却体加振機構を設け、傾斜冷却体の表面に生成する結晶を初期段階で強制的に遊離させて流下させるので、または、冷却体上で溶融金属が固化するのを防ぐために冷却体加振機構を設け、冷却体の表面に生成する結晶を初期段階で強制的に遊離させて流下させるので、機械攪拌や電磁攪拌装置に比べて装置を大型化させることなく、また、エネルギーコストを増加させることなく、微細な球状結晶を有する金属スラリーを効率よく連続して製造することができるとともに、従来の傾斜冷却体に振動を与えない場合よりも微細な球状結晶を有する金属スラリーを得ることができる。
そして、溶融金属をマグネシウム合金としたので、金属スラリーを球状結晶のまま鋳造する場合、鋳物の仕上げ時間を短縮でき、仕上げ工程数を少なくすることができる。
次に、この発明の鋳塊製造方法、鋳塊製造装置によれば、溶融金属が鋳型に付着したまま固化するのを防ぐために鋳型加振機構を設け、鋳型の内側表面に生成する結晶を初期段階で強制的に遊離させるので、または、溶融金属が冷却体に付着したまま固化するのを防ぐために冷却体加振機構を設け、冷却体の表面に生成する結晶を初期段階で強制的に遊離させて流下させるので、機械攪拌や電磁攪拌装置に比べて装置を大型化させることなく、また、エネルギーコストを増加させることなく、各種金属の鋳造組織を従来の鋳型に振動を与えない場合よりも全体的に微細な球状にすることができる。
そして、溶融金属をマグネシウム合金としたので、鋳物の仕上げ時間を短縮でき、仕上げ工程数を少なくすることができる。
以下、この発明の実施例を図に基づいて説明する。
図1はこの発明の第1実施例である金属スラリー製造装置を適用した連続鋳造棒製造装置の概略構成を示す説明図である。
図1において、連続鋳造棒製造装置Iは、金属を溶融させて溶融マグネシウム合金(溶融金属M)にする溶融炉11と、この溶融炉11を所望の溶融温度に調整する溶融炉温度調整機構17と、溶融炉11から排出させる溶融金属Mの排出量を制御する溶融金属排出制御機構21と、溶融炉11から排出されて上部へ注がれた溶融金属Mを冷却して半溶融状態の金属スラリーUにする傾斜冷却体31と、この傾斜冷却体31に振動を与える傾斜冷却体加振機構36と、傾斜冷却体31から金属スラリーUが供給される円筒状の鋳型41と、この鋳型41を冷却する鋳型冷却機構51と、この鋳型冷却機構51の冷媒53を冷却する冷媒冷却機構61と、鋳型41からの連続鋳造棒Bを所望の鋳造速度で引き出す送りローラー機構71と、この送りローラー機構71で送り出される連続鋳造棒Bを所定長のビレットLに切断する切断機構81とで構成されている。
なお、金属スラリー製造装置Sは、溶融炉11〜傾斜冷却体加振機構36で構成されている。
上記した溶融炉11は、上方が開放した溶融炉本体12と、この溶融炉本体12の底に貫通させて液密に取り付けられ、上端が溶融炉本体12内の所定位置に位置する排出管13と、溶融炉本体12に埋め込まれたヒーター14と、溶融炉本体12の上方を閉塞する蓋体15とで構成されている。
そして、溶融炉本体12の底には、沈殿する不純物、例えば、ドロスを取り出すためのドロス抜き16が設けられている。
上記した溶融炉温度調整機構17は、溶融炉11内の温度を計測する温度計測器としての熱電対18と、この熱電対18で検出した温度が設定した溶融温度になるようにヒーター14へ電力を供給したり、ヒーター14への電力の供給を停止する通電制御部19とで構成されている。
なお、上記した溶融炉11内の温度は、この溶融炉温度調整機構17により、マグネシウム合金の溶融金属Mを生成するため、マグネシウム合金の液相線温度以上に設定されている。
上記した溶融金属排出制御機構21は、溶融炉11の蓋体15に設けられた挿通孔15aに挿通された耐熱性制御棒22と、この耐熱性制御棒22を溶融炉11内へ挿入して溶融金属Mを排出管13から排出させる制御棒駆動部23とで構成されている。
上記した傾斜冷却体31は、20度〜80度の仰角で設置され、図示を省略した水冷または気体冷却の傾斜冷却体冷却機構によって一定温度に設定されている。
したがって、傾斜冷却体31上を流下する溶融金属Mは、流下中に温度が降下する。
すなわち、傾斜冷却体31上でマグネシウム合金の液相線温度以下で、マグネシウム合金の固相線温度以上の温度になるように設定されている。
ここで、傾斜冷却体31上を流下させる溶融マグネシウム合金の温度をマグネシウム合金の液相線温度以下で、マグネシウム合金の固相線温度以上の温度に設定したのは、溶融金属Mが冷却されて生成した球状結晶が溶解、消滅せず、また、完全に固化しないで半溶融状態のスラリーを維持させるという理由に基づいている。
上記した傾斜冷却体加振機構36は、例えば、偏心軸とモーターなどで構成され、傾斜冷却体31に付着した溶融金属Mの凝固殻を初期段階で強制的に遊離させるため、傾斜冷却体31に振動を与えるものである。
上記した鋳型41は、両端が開放した円筒状の鋳型本体42と、この鋳型本体42の一端(上端)の外周に設けられたフランジ部43とで構成されている。
そして、鋳型41は、鋳型本体部42が貫通した状態で、フランジ部43が上端に係合する鋳型保持ユニット46によって保持されている。
上記した鋳型冷却機構51は、鋳型41の鋳型本体42が底を液密に貫通する冷却槽52と、この冷却槽52に収容された冷媒53とで構成されている。
上記した冷媒冷却機構61は、冷却槽52に両端が接続された配管62と、この配管62の途中に設けられた冷媒冷却部63と、配管62の途中に設けられ、冷却槽52内の冷媒53を循環させるポンプ64とで構成されている。
なお、上記した冷媒53は、この冷媒冷却機構61により、半溶融状態の金属スラリーUを凝固させる一定温度、例えば、マグネシウム合金の固相線温度以下の温度に設定されている。
上記した送りローラー機構71は、鋳型41からの連続鋳造棒Bを挟持して引き出す一対のローラー72と、この一対のローラー72の少なくとも一方を所望の鋳造速度で回転させる、図示を省略した回転駆動部(73)とで構成されている。
上記した切断機構81は、送りローラー機構71で送り出される連続鋳造棒Bを所定長のビレットLに切断する切断刃82と、この切断刃82を回転させるモーター83と、このモーター83を水平方向へ移動させる、図示を省略した移動駆動部(84)とで構成されている。
次に、連続鋳造棒BおよびビレットLの製造について説明する。
まず、溶融炉本体12内へ所定の金属を投入して蓋体15で溶融炉本体12を閉塞し、ヒーター14で溶融炉本体12を加熱して金属を溶融させることにより、マグネシウム合金の溶融金属Mを生成する。
そして、制御棒駆動部23で耐熱性制御棒22を駆動して下降させることにより、排出管13から傾斜冷却体31へ溶融金属Mを順次排出させる。
このようにして溶融金属Mを排出させる場合、マグネシウム合金は実用金属中で比重が最も小さいため、殆どの不純物や化合物は溶融炉本体12の底に沈殿するので、溶融金属Mの上澄みを排出することにより、殆どの不純物や化合物を除去した溶融金属Mを、傾斜冷却体31の上部へ供給することができる。
また、溶融炉本体12の底に沈殿する不純物はドロスと呼ばれ、このドロスが混入すると、清浄なマグネシウム合金とならず、不良品となるので、耐熱性制御棒22を下降させて排出できる溶融金属Mの量は、排出管13の上端よりも下側の溶融炉本体12内の体積の70%〜80%であることが望ましい。
そして、溶融炉本体12の底に沈殿したドロスは、ドロス抜き16を適宜操作して排出させればよい。
上記のようにして傾斜冷却体31上へ排出された溶融金属Mは、傾斜冷却体31の表面に接触して冷却されることにより、一部が結晶化して半溶融・半凝固状態の金属スラリーUとなって鋳型41へ供給される。
このとき、傾斜冷却体31が傾斜冷却体加振機構36によって加振されているので、凝固殻は、傾斜冷却体31に付着したとしても初期段階で強制的に小さな球状状態で遊離させられ、球状化する。
そして、鋳型41内に供給された金属スラリーUは、鋳型冷却機構51によって冷却されるので、ダミーバーを使用して連続鋳造棒Bに鋳造される。
このようして製造された連続鋳造棒Bは、送りローラー機構71で送られ、切断機構81によって所定の長さのビレットLに切断される。
このビレットLを、鍛造、押出などに使用したり、必要に応じて半溶融状態まで加熱して半溶融加工する。
傾斜冷却体加振機構のない連続鋳造棒製造装置で製造したビレットを再加熱して凝固させた光学顕微鏡による凝固組織を図2に示すとともに、この発明の第1実施例の連続鋳造棒製造装置Iで製造したビレットLを再加熱して凝固させた光学顕微鏡による凝固組織を図3に示す。
傾斜冷却体加振機構のない連続鋳造棒製造装置で製造したビレットの凝固組織は、図2から分かるように、球状化結晶が成長して数百μm以上の大きさになる。
しかし、この発明の第1実施例の連続鋳造棒製造装置Iで製造したビレットLの凝固組織は、図3から分かるように、10μm〜200μmの微細な球状結晶となる。
上述したように、この発明の第1実施例の金属スラリー製造装置Sによれば、傾斜冷却体31上で溶融金属Mが固化するのを防ぐために傾斜冷却体加振機構36を設け、傾斜冷却体31の表面に生成する結晶を初期段階で強制的に遊離させて流下させるので、機械攪拌や電磁攪拌装置に比べて装置を大型化させることなく、また、エネルギーコストを増加させることなく、微細な球状結晶、例えば、10μm〜200μmの球状結晶を有する金属スラリーUを効率よく連続して製造することができるとともに、従来の傾斜冷却体に振動を与えない場合よりも微細な球状結晶を有する金属スラリーUを得ることができる。
そして、溶融金属Mをマグネシウム合金としたので、微細な球状結晶を有するビレットLを製造でき、このビレットLを用いて鍛造、または、半溶融鋳造すると、仕上げ時間を短縮でき、仕上げ工程数を少なくすることができ、また、金属スラリーUを球状結晶のまま鋳造する場合、鋳物の仕上げ時間を短縮でき、仕上げ工程数を少なくすることができる。
図4はこの発明の第2実施例である鋳塊製造装置の概略構成を示す側断面図に相当する説明図、図5はこの発明の第2実施例である鋳塊製造装置における鋳型搬送機構の概略構成を示す平面図に相当する説明図である。
なお、図4は、図5のA−A線による断面に相当する。
図4または図5において、鋳塊製造装置Pは、金属を溶融させて溶融マグネシウム合金(溶融金属M)にする溶融炉111と、この溶融炉111を所望の溶融温度に調整する溶融炉温度調整機構117と、溶融炉111から排出させる溶融金属Mの排出量を制御する溶融金属排出制御機構121と、溶融炉111から溶融金属Mが供給される鋳型131と、この鋳型131を搬送する鋳型搬送機構141と、この鋳型搬送機構141で搬送される鋳型131を冷却する鋳型冷却機構151と、この鋳型冷却機構151の冷媒153を冷却する鋳型冷却用冷媒冷却機構161と、溶融炉111から溶融金属Mが供給される溶融金属供給位置(加振位置)Paへ鋳型搬送機構141で搬送された鋳型131に振動を与える鋳型加振機構171とで構成されている。
上記した溶融炉111は、上方が開放した溶融炉本体112と、この溶融炉本体112の底に貫通させて液密に取り付けられ、上端が溶融炉本体112内の所定位置に位置する排出管113と、溶融炉本体112に埋め込まれたヒーター114と、溶融炉本体112の上方を閉塞する蓋体115とで構成されている。
そして、溶融炉本体112の底には、沈殿する不純物、例えば、ドロスを取り出すためのドロス抜き116が設けられている。
上記した溶融炉温度調整機構117は、溶融炉111内の温度を計測する温度計測器としての熱電対118と、この熱電対118で検出した温度が設定した溶融温度になるようにヒーター114へ電力を供給したり、ヒーター114への電力の供給を停止する通電制御部119とで構成されている。
なお、上記した溶融炉111内の温度は、この溶融炉温度調整機構117により、マグネシウム合金の溶融金属Mを生成するため、マグネシウム合金の液相線温度以上に設定されている。
上記した溶融金属排出制御機構121は、溶融炉111の蓋体115に設けられた挿通孔115aに挿通された耐熱性制御棒122と、この耐熱性制御棒122を溶融炉111内へ挿入して溶融金属Mを排出管113から排出させる制御棒駆動部123とで構成されている。
上記した鋳型131は、例えば、一端(上方)が開放した円筒状の鋳型本体132と、この鋳型本体132の一端(上方)の外周に設けられたフランジ部133とで構成されている。
上記した鋳型搬送機構141は、鋳型本体132を貫通させた状態で、フランジ部133が上端に着脱可能に固定される鋳型保持部142と、複数、この実施例では8つの鋳型保持部142を一定間隔で楕円状に搬送するコンベア143と、このコンベア143を楕円状に送る駆動歯車144および従動歯車145と、コンベア143を、例えば、図5において時計方向へ一定距離送る分だけ駆動歯車144を駆動して所定時間停止するのを繰り返す、図示を省略した搬送駆動部(146)とで構成されている。
なお、図5において、Psはコンベア143で送られる鋳型保持部142に鋳型131を取り付ける鋳型取付位置、Paはコンベア143で送られる鋳型131へ溶融炉111から溶融金属Mを供給する溶融金属供給位置、または、コンベア143で送られる鋳型131へ鋳型加振機構171で振動を与える加振位置、Poはコンベア143で送られる鋳型保持部142から鋳型131を取り外す鋳型取外位置を示す。
上記した鋳型冷却機構151は、鋳型搬送機構141で搬送される鋳型131が通過する冷却槽152と、この冷却槽152に収容された冷媒153とで構成されている。
なお、冷却槽152は、図5に示すように、楕円状に形成されているが、鋳型取付位置Psよりも上流の位置に設けた区画壁152aと、鋳型取外位置Poよりも下流の位置に設けた区画壁152bとの間に冷媒153とが収容されている。
上記した鋳型冷却用冷媒冷却機構161は、冷却槽152に両端が接続された配管162と、この配管162の途中に設けられた冷媒冷却部163と、配管162の途中に設けられ、冷却槽152内の冷媒153を循環させるポンプ164とで構成されている。
なお、上記した冷媒153は、この鋳型冷却用冷媒冷却機構161により、溶融金属Mを凝固させる一定温度、例えば、マグネシウム合金の固相線温度以下の温度に設定されている。
ここで、冷媒153の温度をマグネシウム合金の固相線温度以下の温度に設定したのは、鋳型本体132の内側表面に生成した結晶を鋳型本体132の振動で鋳型本体132の内側表面から遊離させて半凝固状態から凝固状態にするという理由に基づいている。
上記した鋳型加振機構171は、一端(左端)に、例えば、鋳型131のフランジ部133が収容される切欠172aが設けられた伝達部材172と、この伝達部材172の右側上面に取り付けられた、例えば、偏心軸とモーターなどで構成された加振部173と、切欠172a内にフランジ部133が収容されずに鋳型131を鋳型搬送機構141で搬送できる後退位置(図4および図5の実線の位置)、切欠172a内にフランジ部133が収容される前進位置(図4および図5の二点鎖線の位置)の間を、伝達部材172を移動させる、図示を省略した伝達部材用移動駆動部(174)とで構成されている。
次に、鋳塊Nの製造について説明する。
まず、図4に示す状態の溶融炉本体112内へ所定の金属を投入して蓋体115で溶融炉本体112を閉塞し、ヒーター114で溶融炉本体112を加熱して金属を溶融させることにより、マグネシウム合金の溶融金属Mを生成する。
そして、鋳型搬送機構141を動作させることにより、コンベア143を移動させるとともに、鋳型取付位置Psへ順次搬送されてくる鋳型保持部142に鋳型131を保持させて取り付け、鋳型本体132の一部分を冷却槽152の冷媒153内に埋没させる。
このようにして鋳型保持部142に取り付けられてコンベア143で溶融金属供給位置(加振位置)Paへ鋳型131が搬送されてきて停止すると、図示を省略した伝達部材用移動駆動部(174)で伝達部材172を前進させて切欠172a内に鋳型131のフランジ部133を収容するとともに、加振部173を動作させ、鋳型131に振動を与える。
そして、制御棒駆動部123で耐熱性制御棒122を駆動して下降させることにより、排出管113から鋳型131内へ所定量の溶融金属Mを排出させる。
このようにして溶融金属Mを排出させる場合、ドロスの混入しない清浄なマグネシウム合金を排出させるため、耐熱性制御棒122を下降させて排出できる溶融金属Mの量は、排出管113の上端よりも下側の溶融炉本体112の体積の70%〜80%であることが望ましい。
そして、溶融炉本体112の底に沈殿したドロスは、ドロス抜き116を適宜操作して排出させればよい。
上記のようにして鋳型本体132内へ排出された所定量の溶融金属Mは、鋳型本体132の内側表面に接触して冷却されることにより、結晶化して球状になり、鋳型本体132の内側表面に付着する。
しかし、鋳型131は鋳型加振機構171によって振動が加えられているので、球状結晶は成長しながら鋳型本体132の内側表面から強制的に遊離させられ、鋳型本体132の底へと順次沈殿して鋳塊Nとなる。
上記のようにして溶融金属供給位置(加振位置)Paに位置する鋳型131に所定時間、例えば、1分〜5分位振動を加えたならば、加振部173を停止させ、図示を省略した伝達部材用移動駆動部(174)で伝達部材172を後退させる。
そして、鋳型搬送機構141で溶融金属Mが供給された鋳型131を鋳型取外位置Po側へ所定距離搬送するとともに、溶融金属供給位置(加振位置)Paへ次の鋳型131を搬送し、溶融金属供給位置(加振位置)Paへ搬送された鋳型131に、上述したように、振動を加えながら溶融炉111から溶融金属Mを供給するのを繰り返して行う。
一方、鋳型取外位置Poへ搬送された鋳型131は、内部の半凝固状態の金属スラリーUが固まって鋳塊Nになっているので、鋳型保持部142から取り外し、逆さにして鋳塊Nを排出させた後、内周面を清掃して次の使用に備える。
鋳型加振機構などのない鋳塊製造装置で製造した鋳塊を再加熱して凝固させた光学顕微鏡による凝固組織を図6に示すとともに、この発明の第2実施例の鋳塊製造装置Pで製造した鋳塊Nを再加熱して凝固させた光学顕微鏡による凝固組織を図7に示す。
鋳型加振機構などのない鋳塊製造装置で製造した鋳塊の凝固組織は、図6から分かるように、結晶が成長して数百μm以上の大きさになる。
しかし、この発明の第2実施例の鋳塊製造装置Pで製造した鋳塊Nの凝固組織は、図7から分かるように、10μm〜200μmの微細な球状結晶となる。
上述したように、この発明の第2実施例の鋳塊製造装置Pによれば、溶融金属Mが鋳型131に付着したまま固化するのを防ぐために鋳型加振機構171を設け、鋳型131の内側表面に生成する結晶を初期段階で強制的に遊離させるので、機械攪拌や電磁攪拌装置に比べて装置を大型化させることなく、また、エネルギーコストを増加させることなく、各種金属の鋳造組織を従来の鋳型に振動を与えない場合よりも全体的に微細な球状、例えば、10μm〜200μmにすることができる。
そして、溶融金属Mをマグネシウム合金としたので、鋳塊Nの仕上げ時間を短縮でき、仕上げ工程数を少なくすることができる。
図8はこの発明の第3実施例である鋳塊製造装置の概略構成を示す部分側断面図に相当する説明図であり、図4および図5と同一または相当部分に同一符号を付して説明を省略する。
図8において、鋳塊製造装置Pは、金属を溶融させてマグネシウム合金の溶融金属Mにする溶融炉(111)と、この溶融炉(111)を所望の溶融温度に調整する溶融炉温度調整機構(117)と、溶融炉(111)から排出させる溶融金属Mの排出量を制御する溶融金属排出制御機構(121)と、溶融炉(111)から溶融金属Mが供給される鋳型131と、この鋳型131を搬送する鋳型搬送機構141と、この鋳型搬送機構141で搬送される鋳型131を冷却する鋳型冷却機構(151)と、この鋳型冷却機構(151)の冷媒(153)を冷却する鋳型冷却用冷媒冷却機構(161)と、溶融金属供給位置(加振位置)(Pa)に位置する鋳型131内へ挿入され、溶融金属Mが注がれる、例えば、半球状の冷却体211と、この冷却体211に振動を与える冷却体加振機構221と、冷却体211を冷却する冷却体冷却機構231とで構成されている。
上記した溶融炉(111)〜鋳型冷却用冷媒冷却機構(161)は、図示を省略されているが、第2実施例と同様に構成されている。
上記した冷却体加振機構221は、クランク状に折り曲げられ、一端(右端)が閉塞されるとともに、一端が固定されて他端(左端)で冷却体211を支持する2本のパイプ222と、このパイプ222の少なくとも一方に、例えば、下側から振動を与える加振部223と、冷却体211が鋳型131内に位置する加振位置(下降位置)(図8に示す位置)、冷却体211が鋳型131外に位置する非加振位置(上昇位置)の間を、一端(右端)を支点にして移動させる、図示を省略した冷却体用移動駆動部(224)とで構成されている。
上記した冷却体冷却機構231は、一方のパイプ222に一端が接続されるとともに、他方のパイプ222に他端が接続され、冷却体211内に形成された流路に連通する可撓性を有した配管232と、この配管232の途中に設けられた冷媒貯留部233と、配管232の途中に設けられ、冷媒を冷却する冷媒冷却部234と、配管232の途中に設けられ、冷媒を循環させるポンプ235とで構成されている。
次に、鋳塊Nの製造について説明するが、第2実施例と殆ど同じなので、第2実施例と異なる部分について説明する。
図4および図5に示す第2実施例において、溶融金属供給位置(加振位置)(Pa)へ鋳型131が搬送されて停止すると、図示を省略した冷却体用移動駆動部(224)を動作させて鋳型131内へ冷却体211を挿入して加振位置(下降位置)に位置させるとともに、加振部223を作動させる。
そして、制御棒駆動部(123)で耐熱性制御棒(122)を駆動して下降させることにより、排出管(113)から鋳型131内へ所定量の溶融金属Mを排出させる。
このようにして鋳型本体(132)内へ排出された所定量の溶融金属Mは、冷却体211に注がれ、冷却体冷却機構231で冷却されている冷却体211の表面に接触して冷却されることにより、結晶化して球状になり、冷却体211の表面に付着する。
しかし、冷却体211は冷却体加振機構221によって振動が加えられているので、球状結晶は成長しながら冷却体211の表面から強制的に遊離させられ、鋳型本体132内へ落下する。
そして、鋳型本体132内へ落下した溶融金属Mは、鋳型本体132の内側表面に接触して冷却されることにより、球状結晶に成長して鋳型本体132の内側表面に付着する。
上記のようにして溶融金属供給位置(加振位置)(Pa)に位置する鋳型131に所定時間、例えば、1分〜5分位振動を加えたならば、加振部223を停止させ、図示を省略した冷却体用移動駆動部(224)を動作させて冷却体211を非加振位置(上昇位置)に位置させる。
以後は、第2実施例と同様である。
上述したように、この発明の第3実施例の鋳塊製造装置Pによれば、冷却体211でも溶融金属Mを冷却するとともに、冷却体211上で溶融金属Mが固化するのを防ぐために冷却体加振機構221を設け、冷却体211の表面に生成する結晶を初期段階で強制的に遊離させて流下させるので、機械攪拌や電磁攪拌装置に比べて装置を大型化させることなく、また、エネルギーコストを増加させることなく、微細な球状結晶を有する固相の鋳塊Nを効率よく生成することができる。
そして、冷却体211を冷却する冷却体冷却機構231を設けたので、冷却体211を一定温度に保持することができ、微細な球状結晶の固相の鋳塊Nを効率よく生成することができる。
図9は連続鋳造棒製造装置または鋳塊製造装置で使用する溶融炉の他の例の概略構成を示す側断面図に相当する説明図である。
図9において、溶融炉11,111は、上方が開放した溶融炉本体12,112と、この溶融炉本体12,112の中に、取り出し可能に収容された内側容器としてのるつぼ12A,112Aと、このるつぼ12A,112Aの底に貫通させて液密に取り付けられるとともに、溶融炉本体12,112の底を取り外し可能に貫通し、上端がるつぼ12A,112A内の所定位置に位置する排出管13,113と、溶融炉本体12,112に埋め込まれたヒーター14,114と、溶融炉本体12,112の上方を閉塞する蓋体15,115とで構成されている。
そして、溶融炉温度調整機構17,117は、溶融炉11,111内の温度を計測する温度計測器としての熱電対18,118と、この熱電対18,118で検出した温度が設定した溶融温度になるようにヒーター14,114へ電力を供給したり、ヒーター14,114への電力の供給を停止する通電制御部19,119とで構成されている。
なお、溶融炉11,111内の温度は、溶融炉温度調整機構17,117により、マグネシウム合金の溶融金属Mを生成するため、マグネシウム合金の液相線温度以上に設定されている。
そして、溶融金属排出制御機構21,121は、溶融炉11,111の蓋体15,115に設けられた挿通孔15a,115aに挿通された耐熱性制御棒22,122と、この耐熱性制御棒22,122を溶融炉11,111内へ挿入して溶融金属Mを排出管13,113から排出させる制御棒駆動部23,123とで構成されている。
次に、この溶融炉11,111について説明する。
この溶融炉11,111にはドロス抜きが設けられていないので、所定量の溶融金属Mを排出し終え、僅かな溶融金属Mとドロスとが残った状態になったならば、蓋体15,115を開放させて溶融炉本体12,112内からるつぼ12A,112Aを取り出し、新たなるつぼ12A,112Aを、図9に示すように、溶融炉本体12,112内に収容させる。
そして、るつぼ12A,112A内へ所定の金属を投入して蓋体15,115で溶融炉本体12,112を閉塞し、ヒーター114で溶融炉本体112を加熱して金属を溶融させることにより、マグネシウム合金の溶融金属Mを生成する。
以後は、先の説明と同様に、溶融金属排出制御機構21,121を動作させて溶融金属Mを所定量ずつ順次排出させる。
この溶融炉11,111は、ドロス抜きに代えてるつぼ12A,112Aを設けたので、るつぼ12A,112Aを交換することにより、ドロス抜きからドロスを抜いて新たに溶融金属Mを生成するよりも早く新たに溶融金属Mを生成することができる。
したがって、金属スラリーUまたは鋳塊Nを効率よく製造することができる。
なお、溶融炉本体12,112内から取り出したるつぼ12A,112Aは、例えば、水を収容させておくと、経時変化によってドロスなどが固まり、取り出すことができる。
したがって、固まったドロスなどを取り除いたるつぼ12A,112Aは、内周面を清掃して次の使用に備えることができる。
上記した各実施例において、扱うマグネシウム合金の溶融金属Mは酸化し易いので、不燃性雰囲気、例えば、アルゴンガスや六弗化イオウ(SF6)ガスと二酸化炭素混合ガス雰囲気中で行うのが望ましい。
また、溶融金属Mをマグネシウム合金とした例で説明したが、アルミニウム合金や、他の金属にも適用できることは言うまでもない。
次に、第1実施例では、連続鋳造棒B、ビレットLを製造する例で説明したが、金属スラリーUを利用して板を製造することもできる。
そして、第1実施例において、傾斜冷却体31および傾斜冷却体加振機構36に代えて第3実施例における冷却体211および冷却体加振機構221(さらに冷却体冷却機構231)を設けることにより、または、第3実施例における冷却体211、冷却体加振機構221(さらに冷却体冷却機構231)を設け、傾斜冷却体31からの溶融金属Mを冷却体211へ注ぐことにより、第1実施例または第3実施例と同様な効果を得ることができる。
この場合、第3実施例のように、冷却体加振機構221を移動させる必要はない。
次に、第2実施例および第3実施例では、円柱状の鋳塊Nを製造する例を説明したが、鋳物製造用として鋳造することにより、直接鋳物(鋳塊)を製造することができる。
そして、第2実施例において、第3実施例における冷却体211、冷却体加振機構221(さらに冷却体冷却機構231)を設け、冷却体211からの溶融金属Mを鋳型131内へ注ぐことにより、第3実施例と同様な効果を得ることができる。
次に、第3実施例において冷却体冷却機構231を設けなくても同様な効果を得ることができる。
この発明の第1実施例である金属スラリー製造装置を適用した連続鋳造棒製造装置の概略構成を示す説明図である。 従来の連続鋳造棒製造装置で製造した連続鋳造棒を再加熱して凝固させた凝固組織を示す光学顕微鏡写真の複写である。 この発明の第1実施例の連続鋳造棒製造装置で製造した連続鋳造棒を再加熱して凝固させた凝固組織を示す光学顕微鏡写真の複写である。 はこの発明の第2実施例である鋳塊製造装置の概略構成を示す側断面図に相当する説明図である。 この発明の第2実施例である鋳塊製造装置における鋳型搬送機構の概略構成を示す平面図に相当する説明図である。 従来の鋳塊製造装置で製造した鋳塊を再加熱して凝固させた凝固組織を示す光学顕微鏡写真の複写である。 この発明の第2実施例の鋳塊製造装置で製造した鋳塊を再加熱して凝固させた凝固組織を示す光学顕微鏡写真の複写である。 この発明の第3実施例である鋳塊製造装置の概略構成を示す部分側断面図に相当する説明図である。 連続鋳造棒製造装置または鋳塊製造装置で使用する溶融炉の他の例の概略構成を示す側断面図に相当する説明図である。
符号の説明
I 連続鋳造棒製造装置
S 金属スラリー製造装置
11 溶融炉
12 溶融炉本体
12A るつぼ(内側容器)
13 排出管
14 ヒーター
15 蓋体
15a 挿通孔
16 ドロス抜き
17 溶融炉温度調整機構
18 熱電対(温度計測器)
19 通電制御部
21 溶融金属排出制御機構
22 耐熱性制御棒
23 制御棒駆動部
31 傾斜冷却体
36 傾斜冷却体加振機構
41 鋳型
42 鋳型本体
43 フランジ部
46 鋳型保持ユニット
51 鋳型冷却機構
52 冷却槽
53 冷媒
61 冷媒冷却機構
62 配管
63 冷媒冷却部
64 ポンプ
71 送りローラー機構
72 ローラー
81 切断機構
82 切断刃
83 モーター
P 鋳塊製造装置
111 溶融炉
112 溶融炉本体
112A るつぼ(内側容器)
113 排出管
114 ヒーター
115 蓋体
115a 挿通孔
116 ドロス抜き
117 溶融炉温度調整機構
118 熱電対(温度計測器)
119 通電制御部
121 溶融金属排出制御機構
122 耐熱性制御棒
123 制御棒駆動部
131 鋳型
132 鋳型本体
133 フランジ部
141 鋳型搬送機構
142 鋳型保持部
143 コンベア
144 駆動歯車
145 従動歯車
151 鋳型冷却機構
152 冷却槽
152a 区画壁
152b 区画壁
153 冷媒
161 鋳型冷却用冷媒冷却機構
162 配管
163 冷媒冷却部
164 ポンプ
171 金型加振機構
172 伝達部材
172a 切欠
173 加振部
211 冷却体
221 冷却体加振機構
222 パイプ
223 加振部
231 冷却体冷却機構
232 配管
233 冷媒貯留部
234 冷媒冷却部
235 ポンプ
M 溶融金属
U 金属スラリー
B 連続鋳造棒
L ビレット
N 鋳塊
Ps 鋳型取付位置
Pa 溶湯金属供給位置(加振位置)
Po 鋳型取外位置

Claims (12)

  1. 溶融金属を傾斜冷却体へ注ぎ、この傾斜冷却体で前記溶融金属を冷却することにより、金属スラリーを製造する金属スラリー製造方法において、
    前記傾斜冷却体に振動を与える、
    ことを特徴とする金属スラリー製造方法。
  2. 溶融金属を振動する冷却体へ注ぎ、この冷却体で前記溶融金属を冷却することにより、金属スラリーを製造する、
    ことを特徴とする金属スラリー製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の金属スラリー製造方法において、
    前記溶融金属がマグネシウム合金である、
    ことを特徴とする金属スラリー製造方法。
  4. 溶融金属を傾斜冷却体へ注ぎ、この傾斜冷却体で前記溶融金属を冷却することにより、金属スラリーを製造する金属スラリー製造装置において、
    前記傾斜冷却体に振動を与える傾斜冷却体加振機構を設けた、
    ことを特徴とする金属スラリー製造装置。
  5. 溶融金属が注がれる冷却体と、
    この冷却体に振動を与える冷却体加振機構とを備える、
    ことを特徴とする金属スラリー製造装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載の金属スラリー製造装置において、
    前記溶融金属がマグネシウム合金である、
    ことを特徴とする金属スラリー製造装置。
  7. 鋳型へ供給した溶融金属を、前記鋳型を冷却することによって冷却し、鋳塊を製造する鋳塊製造方法において、
    前記鋳型に振動を与える、
    ことを特徴とする鋳塊製造方法。
  8. 鋳型へ供給した溶融金属を、前記鋳型を冷却することによって冷却し、鋳塊を製造する鋳塊製造方法において、
    溶融金属を振動する冷却体へ注ぎ、この冷却体で前記溶融金属を冷却した後に前記鋳型へ供給する、
    ことを特徴とする鋳塊製造方法。
  9. 請求項7または請求項8に記載の鋳塊製造方法において、
    前記溶融金属がマグネシウム合金である、
    ことを特徴とする鋳塊製造方法。
  10. 鋳型へ供給した溶融金属を、前記鋳型を冷却することによって冷却し、鋳塊を製造する鋳塊製造装置において、
    前記鋳型に振動を与える鋳型加振機構を設けた、
    ことを特徴とする鋳塊製造装置。
  11. 鋳型へ供給した溶融金属を、前記鋳型を冷却することによって冷却し、鋳塊を製造する鋳塊製造装置において、
    注がれる溶融金属を冷却して前記鋳型へ供給する冷却体と、
    この冷却体に振動を与える冷却体加振機構とを設けた、
    ことを特徴とする鋳塊製造装置。
  12. 請求項10または請求項11に記載の鋳塊製造装置において、
    前記溶融金属がマグネシウム合金である、
    ことを特徴とする鋳塊製造装置。
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