JP2005204044A - Pll回路の初期動作制御回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来の電圧制御発振器では、一定の所要時間に亘って初期電圧が印加され続けることから、消費電力を低減することが困難であった。
【解決手段】 本発明に係るPLL回路の初期動作制御回路は、PLL回路の初期時に前記電圧制御発振器に印加すべき制御電圧として、前記周波数に略対応する初期電圧を生成する初期電圧生成回路と、前記初期電圧生成回路が前記電圧制御発振器に前記初期電圧を印加するための経路を開閉するスイッチ回路と、前記スイッチ回路が閉状態になることにより前記初期電圧が当該電圧制御発振器に印加されてから前記電圧制御発振器による前記周波数の信号の発振が安定するまでの第1の期間より短い第2の期間であって始期が前記第1の期間の始期と同一である前記第2の期間の終期に前記スイッチ回路を開状態にすべく、前記第2の期間を計測するタイマー回路とを含む。
【選択図】 図3

Description

本発明は、PLL(Phase Locked Loop)回路の初期動作を制御するPLL回路の初期動作制御回路に関する。
PLL回路は、従来知られたように、印加される制御電圧による制御下で当該制御電圧に対応する周波数の信号を発振する電圧制御発振器を有する。前記電圧制御発振器は、PLL回路の起動時、即ち初期動作時に、初期電圧を印加された後所定周波数の信号の発振が安定するまでに一定の時間を要する。当該一定の所要時間を短縮することを企図する技術が、例えば、下記の特許文献1に記載されている。
特開平6−53824号
しかしながら、上記した従来の電圧制御発振器には、前記一定の所要時間に亘り、電源電圧が印加され続けることから、消費電力を低減することが困難であるという問題があった。加えて、前記従来の電圧制御発振器では、前記一定の所要時間を確保せざるを得ないことから、前記PLL回路が出力する前記信号に基いて動作する回路の処理時間、例えば、コンピュータ回路の処理時間が実際には短いにも拘らず、前記した一定の所要時間が存在することを理由に見かけ上長くなるという問題があった。
本発明に係るPLL回路の初期動作制御回路は、印加される制御電圧による制御下で当該制御電圧に対応する周波数の信号を発振する電圧制御発振器を有するPLL回路の初期時の動作を制御すべく、前記初期時に前記電圧制御発振器に印加すべき前記制御電圧として、前記周波数に略対応する初期電圧を生成する初期電圧生成回路と、前記初期電圧生成回路が前記電圧制御発振器に前記初期電圧を印加するための経路を開閉するスイッチ回路と、前記電圧制御発振器が本来的に必要とする、前記スイッチ回路が閉状態になることにより前記初期電圧が当該電圧制御発振器に印加される時点から前記電圧制御発振器による前記周波数の信号の発振が安定する時点までの第1の期間より短い第2の期間であって始期が前記第1の期間の始期と同一である前記第2の期間の終期に前記スイッチ回路を開状態にすべく、前記第2の期間を計測するタイマー回路とを含む。
本発明に係るPLL回路の初期動作制御回路によれば、前記電圧制御発振器は、前記電圧制御発振器が本来的に必要とする前記周波数の信号の発振が安定するまでの前記第1の期間より短い、前記タイマー回路により規定される前記第2の期間に亘り前記スイッチ回路の閉状態により前記電圧制御発振器に前記初期電圧が印加されることから、前記第1の期間に亘り前記電圧制御発振器に電源電圧が印加される従来技術に比して消費電力を低減することが可能になる。
上記の本発明に係るPLL回路の初期動作制御回路では、前記第2の期間は、前記第1の期間と、前記電圧制御発振器への前記初期電圧の印加が終了した時点から前記電圧制御発振器による前記周波数の信号の発振が安定する時点までの第3の期間との差より短い。
上記の本発明に係るPLL回路の初期動作制御回路では、前記制御電圧は、漸増して印加され、
前記第2の期間は、前記スイッチ回路が閉状態になった時点から前記制御電圧が前記初期電圧に達する時点までの期間である。
上記の本発明に係るPLL回路の初期動作制御回路では、前記電圧制御発振器は、前記初期電圧の温度変動を補償可能なリングオシレータであり、
前記リングオシレータ内に流れる電流の大きさに応じて、前記初期電圧を印加する。
上記の本発明に係るPLL回路の初期動作制御回路では、前記電圧制御発振器による前記周波数の信号の発振が安定した時点での前記制御電圧を記憶する記憶部を更に含み、前記電圧制御発振器は、前記周波数の信号の発振を別途行なうときに、前記記憶部に記憶されている前記制御電圧に基き発振を開始する。
上記の本発明に係るPLL回路の初期動作制御回路では、前記初期電圧生成回路は、相互に並列接続された複数の抵抗器と、各々が前記複数の抵抗器の一つに直列接続された複数のスイッチと、前記抵抗器のうち前記初期電圧を生成するために必要な抵抗器を選択すべく、当該抵抗器に対応するスイッチを閉状態にするための情報を記憶する記憶部とを有する。
本発明に係るPLL回路の初期動作制御回路を含む発振装置の具体例について図面を参照して説明する。
(具体例)
《発振装置》
図1は、具体例の発振装置の構成を示すブロック図である。具体例の発振装置1は、基準クロックSrefに基き所望の周波数を有する信号Svcoを生成すべく、図1に示されるように、PLL回路2と、PLL回路2の初期動作を制御すべくPLL回路2に、後述の電圧制御発振器23(図2)による前記所望の周波数の信号の発振が安定したとき、即ち、ロックしたときの制御電圧であるロック電圧VLに近似した初期電圧Vearを印加する初期動作制御回路3とを有する。以下、前記所望の周波数を「ロック周波数fL」といい、当該ロック周波数を有する信号を「ロック信号SL」という。
《PLL回路》
図2は、具体例のPLL回路の構成を示す回路図である。具体例のPLL回路2は、従来知られた構成を有し、具体的には、図2に示されるように、位相比較器20と、チャージポンプ21と、ループフィルタ22と、電圧制御発振器23と、1/N分周器24とを有する。
位相比較器20は、水晶発振器のような基準クロック生成器(図示せず)から供給される基準クロックSrefの位相と、1/N分周器24から出力される帰還クロックSfbの位相とを比較し、詳しくは、両クロックの立上りエッジ同士又は立下りエッジ同士を比較し、両クロック間の時間差を表すパルス信号である時間差信号Sup又はSdnをチャージポンプ21へ出力する。位相比較器20は、より正確には、帰還クロックSfbが基準クロックSrefより遅れているときには、当該遅れ量を表す時間差信号Supを出力し、帰還クロックSfbが基準クロックSrefより進んでいるときには、当該進み量を表す時間差信号Sdnを出力する。
チャージポンプ21は、図2に示されるように、2つのスイッチSW1、SW2からなる。当該2つのスイッチSW1、SW2は、電源電圧及び接地電圧間に直列接続されており、また、時間差信号Sup又はSdnによる開閉動作の制御を受ける。チャージポンプ21では、位相比較器20から時間差信号Supが入力されると、当該時間差信号Supが印加されている間、予め定められた値を有する、ループフィルタ22を充電するための充電電流Icpをループフィルタ22へ吐き出し、他方で、位相比較器20から時間差信号Sdnが入力されると、当該時間差信号Sdnが印加されている間、上記と同様な値を有する、ループフィルタ22を放電するための放電電流Icpをループフィルタ22から吸い込む。
ループフィルタ22は、相互に直列接続された抵抗器R及びコンデンサCからなり、チャージポンプ21が吐き出し又は吸い込む電流を積分することにより、当該電流の積分値に対応しかつ平滑化された、電圧制御発振器23の動作を制御するための制御電圧Vcntを生成する。
電圧制御発振器23は、定常動作には、ループフィルタ22から出力される制御電圧Vcntに大きさに対応した周波数fvcoを有する信号Svcoを生成し、換言すれば、ロック電圧VLの大きさに対応したロック周波数fLを有するロック信号SLを生成し、他方で、初期動作には、初期動作制御回路3から出力される初期電圧Vearの大きさに対応した初期周波数fearを有する初期信号Searを生成し、発振装置1の外部へ出力すると共に1/N分周器24へも出力する。
1/N分周器24は、電圧制御発振器23から出力される信号Svcoを1/Nの周波数に分周することにより帰還周波数ffbの帰還クロックSfbを生成し、当該帰還クロックSfbを位相比較器20へ出力する。
上述したように、具体例のPLL回路2内の電圧制御発振器23は、PLL回路2の定常動作時には、ロック電圧VLに対応するロック周波数fLを有するロック信号SLを生成し、対照的に、PLL回路2の初期動作時には、初期電圧Vearに対応する初期周波数fearを有する初期信号Searを生成する。
《初期動作制御回路》
図3は、具体例の初期動作制御回路の構成を示すブロック図である。具体例の初期動作制御回路3は、PLL回路2の初期動作を初期電圧Vearにより制御すべく、図3に示されるように、初期電圧生成部30と、スイッチ部31と、タイマー部32とから構成される。初期電圧生成部30は、例えば、DC−DCコンバータからなり、直流電源(図示せず)から与えられる直流電圧に基き初期電圧Vearを生成する。スイッチ部31は、初期電圧生成部30とPLL回路2内の電圧制御発振器23との間、即ち、初期電圧生成部30が電圧制御発振器23に初期電圧Vearを印加するための経路上に設けられており、PLL回路2の定常動作時には前記経路を開状態にし、PLL回路2の初期動作時には、より正確には、タイマー部32が規定する、後述のロックアップ時間TLU(図4)と発振整定時間Tstb(図4)との差である初期電圧印加時間Tear(図4)の間に限り、前記経路を閉状態にする。タイマー部32は、例えば、カウンタであり、スイッチ部31が閉状態になった時点を起点として初期電圧印加時間Tearの計測を開始し、初期電圧印加時間Tearの終期の時点でスイッチ部31を開状態にする。
図4は、具体例の初期動作制御回路の動作を示すタイムチャートである。図4に示されるように、PLL回路2が待機状態(オフ)から動作状態(オン)に切り換わる時刻t1に、スイッチ部31は、開状態(オフ)から閉状態(オン)に切り換わる。スイッチ部31の閉状態への切り換えと同時に、電圧制御発振器23に、初期電圧生成部30が生成する初期電圧Vearが印加される。これにより、電圧制御発振器23は、初期電圧Vearを元に発振を開始すると共に、タイマー部32は、初期電圧印加時間Tearの計数を開始する。以後、初期電圧印加時間Tearの間、電圧制御発振器23は、初期電圧Vearを印加され続ける。ここで、初期電圧印加時間Tearは、PLL回路2が起動される時刻t1からロック電圧VLに対応するロック周波数fLのロック信号SLの発振を安定的に行なうことが可能となる時刻t3までの時間であるロックアップ時間TLUより短く、その始期がロックアップ時間TLUと同一である。
タイマー部32は、初期電圧印加時間Tearの計数を完了する時刻t2になると、スイッチ部31を閉状態に切り換え、これにより、電圧制御発振器23は、初期電圧Vearを印加されなくなり、図示の発振整定時間Tsbに亘り、ロック電圧VLに対応するロック周波数fLのロック信号SLを発振するように発振動作を収束させていく。ここで、「発振整定時間Tstb」は、電圧制御発振器23への初期電圧Vearの印加が終了した時刻t2から電圧制御発振器23がロック電圧VLに対応するロック周波数fLのロック信号SLを安定的に発振可能となる時刻t3までの時間をいう。
ロックアップ時間TLUの終期である時刻t3になると、電圧制御発振器23は、ロック電圧VLに対応するロック周波数fLのロック信号SLを安定的に生成する。時刻t3を経過した後、PLL回路2、即ち、発振装置1から出力される信号SLに基き動作するコンピュータ回路(図示せず)は、その処理動作を開始する。
上述したように、具体例の初期電圧制御回路3では、電圧制御発振器23への初期電圧Vearの印加を、ロックアップ時間TLUより短い初期電圧印加時間Tearの間だけ行なうことから、電圧制御発振器23への初期電圧Vearの印加をロックアップ時間TLUの間行なっていた従来技術に比して、消費電力を低減することができる。
(変形例1)
図5は、変形例1の初期動作制御回路の構成を示すブロック図である。変形例1の初期動作制御回路3は、図3に図示の初期動作制御回路3を構成するタイマー部32に代えて、図2に図示の電圧制御発振器23に印加される、漸増する制御電圧Vcntが初期電圧Vearに達したことを検出する初期電圧印加検出部33を有する。
図6は、変形例1の初期動作制御回路の動作を示すタイムチャートである。変形例1の初期動作制御回路3は、図6に示されるように、図1に図示のPLL回路2が待機状態(オフ)から動作状態(オン)状態に切り換わる時刻t2に、スイッチ部31は、開状態(オフ)から閉状態(オン)に切り換わり、これにより、電圧制御発振器23に、初期電圧生成部30が生成する制御電圧Vcntが、初期電圧到達時間Treaに亘り0Vから初期電圧Vearまで漸増しながら印加される。制御電圧Vcntが初期電圧Vearに達する時刻t2になると、即ち、初期電圧到達時間Treaの終期になると、初期電圧印加検出部33は、制御電圧Vcntが初期電圧Vearに達したことを検出する。当該検出の結果、初期電圧印加検出部33は、スイッチ部31を開状態に切り換え、これにより、電圧制御発振器23は、初期電圧Vearを元に、ロック電圧VLに対応するロック周波数fLのロック信号SLを安定的に発振するように、発振整定時間Tstbに亘り発振動作を収束させていく。
上述したように、変形例1の初期動作制御回路3では、初期電圧印加検出部33は、漸増する制御電圧Vcntが初期電圧Vearに到達したことを検出すると、即ち、図4に図示の具体例の初期電圧印加時間Tearより短い初期電圧到達時間Treaの終期になると、スイッチ部31を開状態にする。これにより、図6と図4との比較から明らかなように、変形例1の電圧制御発振器23のロックアップ時間TLUを具体例の電圧制御発振器23のロックアップ時間TLUより短縮することが可能となり、例えば、PLL回路2からのロック信号SLに基き動作するコンピュータ回路(図示せず)の見かけ上の処理時間を短縮することが可能となる。
(変形例2)
図7は、変形例2の初期動作制御回路の構成を示すブロック図である。変形例2の初期動作制御回路3は、温度補償を行なうべく、図3に図示の初期動作制御回路3を構成するタイマー部32に代えて、図7に示されるように、電圧比較部34を有する。
図8は、変形例2の初期動作制御回路内のスイッチ部、電圧比較部及びPLL回路内の電圧制御発振器の構成を示す回路図である。電圧比較部34は、図8に示されるように、初期電圧Vear及びロック電圧VLを含む制御電圧Vcntの温度変動を補償可能なリングオシレータである電圧制御発振器23を流れる制御電流Icntを換算電圧Vc_cntに換算した後、換算電圧Vc_cntと、ロック電圧VLに対応して予め定められた基準電圧Vrと比較した結果である、スイッチ部31の開閉を制御するためのスイッチ制御信号Ssw_cntをスイッチ部31に帰還する。
より具体的には、電圧比較部34内の比較器COMPは、換算電圧Vc_cntと基準電圧Vrとの比較により、電圧制御発振器23が生成する信号Svcoの周波数fvcoがロック周波数fLより低いと判断するときには、スイッチ部31内のスイッチSWを閉状態にすることにより、初期電圧生成部30から出力される初期電圧Vearを電圧制御発振器23に印加し、他方で、信号Svcoがロック周波数fLより高いと判断するときには、スイッチSWを開状態にすることにより、初期電圧Vearを電圧制御発振器23に印加しないようにする。特に、比較器COMPは、Dフリップフロップ回路D−FF、及び排他的論理和回路E−ORにより、電圧制御発振器23が生成する信号Svcoの周波数fvcoが一度でもロック周波数fLより高くなった後には、スイッチ部31内のスイッチSWを閉状態にしないようにする。
図9は、変形例2の初期動作制御回路による温度補償の動作を示す図である。図9における”Vcnt(無)”は、変形例2の初期動作制御回路3を有しない発振装置1におけるPLL回路2の動作を示し、”Vcnt(有)”は、前記の初期動作制御回路3を有する発振装置1におけるPLL回路2の動作を示す。説明及び理解を容易にすべく、発振装置1が3つの異なる温度T1、T2、T3に置かれること、及び、初期電圧Vearが、温度T2に置かれる発振装置1内のPLL回路2の温度補償に好適な補償電圧Vear(T2)に設定されていることを想定する。
発振装置1が温度T2に置かれる場合、図9(A)に示されるように、制御電圧Vcnt(無)は、スイッチSWが閉状態から開状態に切り換わる時刻t2以前に補償電圧Vear(T2)に安定しており、時刻t2以後も補償電圧Vear(T2)を維持し、また、制御電圧Vcnt(有)も、同様にして、時刻t2以前に補償電圧Vear(T2)に安定しており、時刻t2以後も補償電圧Vear(T2)を維持する。
発振装置1が温度T1に置かれる場合、図9(B)に示されるように、制御電圧Vcnt(無)は、上記の時刻t2以前に補償電圧Vear(T2)に達しており、時刻t2以後に上下変動しながら、温度T1に置かれたPLL回路2の温度補償に好適な補償電圧Vear(T1)に収束していく。対照的に、制御電圧Vcnt(有)は、上記の時刻t2以前に補償電圧Vear(T1)に安定しており、時刻t2以後も補償電圧Vear(T1)を維持する。
発振装置1が温度T3に置かれる場合、図9(C)に示されるように、制御電圧Vcnt(無)は、上記の時刻t2以前に補償電圧Vear(T2)に達しており、時刻t2以後に上下振動しながら、温度T3に置かれたPLL回路2の温度補償に好適な補償電圧Vear(T3)に収束していく。対照的に、制御電圧Vcnt(有)は、時刻t2以前に補償電圧Vear(T3)に安定しており、時刻t2以後も補償電圧Vear(T3)を維持する。
上述したように、変形例2の初期動作制御回路3では、電圧比較部34により、制御電圧Vcntの温度変動を補償可能なリングオシレータである電圧制御発振器23内を流れる制御電流Icntの大きさに応じてスイッチSWの開閉を制御し、これにより、電圧制御発振器23の動作初期時の発振を制御することから、PLL回路2、即ち、電圧制御発振器23が温度T1、T2、T3のいずれに置かれても、制御電圧Vcntとして、温度T1、T2、T3に対応する補償電圧Vear(T1)、Vear(T2)、Vear(T3)を早期に印加することができ、この結果、ロックアップ時間TLUを短縮することが可能となる。
(変形例3)
図10は、変形例3の初期動作制御回路の構成を示すブロック図である。変形例3の初期動作制御回路3は、図10に示されるように、ADコンバータ35と、記憶部36(例えば、不揮発性メモリ)と、DAコンバータ37と、スイッチ部38とを有する。変形例3の初期動作制御回路3では、ADコンバータ35は、図2に図示の電圧制御発振器23による上記ロック信号SLの発振が安定したときのロック電圧VLにAD変換を施すことによりデジタル値に変換し、記憶部36は、当該デジタル値を記憶し、DAコンバータ37は、記憶部36に記憶されているデジタル値にDA変換を施すことによりアナログ値に変換し、スイッチ部38は、電圧制御発振器23が前記ロック信号SLの発振を新たに行なうとするときに、閉状態への切り換えにより、前記アナログ値であるロック電圧VLを電圧制御発振器23に印加する。
上述したように、変形例3の初期動作制御回路3では、前回のロック電圧VLを記憶し、電圧制御発振器23が今回新たにロック信号SLの発振を開始しようとするときに電圧制御発振器に前記ロック電圧VLを印加することから、電圧制御発振器23にロック電圧VLの近傍である初期電圧Vearを印加する具体例の初期動作制御回路3に比して、図4に図示の発振整定時間Tstbを短縮することが可能になる。
(変形例4)
図11、12は、変形例4の初期電圧生成部の構成を示す図である。変形例4の初期電圧生成部30は、図11に示されるように、相互に直列接続された2つの抵抗器R30、R31、及び当該抵抗器R30、R31の各々に直列接続されたスイッチSW30、SW31を備えており、初期電圧Vearは、スイッチSW30、SW31の閉状態の下、電源電位Vcc及び接地電位間の電圧を抵抗器R30、R31により抵抗分割して規定される。
変形例4の他の初期電圧生成部30は、図12に示されるように、相互に並列接続された複数の抵抗器R40、R41、...と、及び複数の抵抗器R40、R41、...の各々に直列接続されたスイッチSW40、SW41、...と、当該複数のスイッチSW40、SW41、...に直列接続された抵抗器R50と、前記複数のスイッチSW40、SW41、...のいずれを開状態又は閉状態にすべきの情報を記憶する記憶部ST40(例えば、E2PROM)を有する。
テスト段階(例えば、出荷テストの段階)でロック信号SLを発振させるためのロック電圧VLを測定し、当該ロック電圧VLから初期電圧Vearを定め、当該初期電圧Vearを規定すべく抵抗器R40、R41、...のうちのいずれを用いるか、換言すれば、SW40、SW41、...のうちのいずれを閉状態にし又開状態にすべきかを示す情報を記憶部ST40に書き込んでおく。発振装置1を起動するときに、記憶部ST40に記憶された前記情報に基き、スイッチSW40、SW41、...を開閉することにより、電源電位Vcc及び接地電位間を、スイッチSW40、SW41、...のうち閉状態になっているものに対応する抵抗器により抵抗分割することにより、初期電圧Vearを規定する。
上述したように、図11、12に図示された変形例4の初期電圧生成部30では、抵抗分割により初期電圧Vearを生成する。特に、図12に図示の変形例4の初期電圧生成部30では、複数の抵抗器R40、R41、...を、スイッチSW40、SW41、...の開閉切り換えにより取捨選択することから、所望の初期電圧Vearを任意かつ正確に規定することが可能になる。
具体例の発振装置の構成を示すブロック図。 具体例のPLL回路の構成を示す回路図。 具体例の初期動作制御回路の構成を示すブロック図。 具体例の初期動作制御回路の動作を示すタイムチャート。 変形例1の初期動作制御回路の構成を示すブロック図。 変形例1の初期動作制御回路の動作を示すタイムチャート。 変形例2の初期動作制御回路の構成を示すブロック図。 変形例2の初期動作制御回路の構成を示す回路図。 変形例2の初期動作制御回路による温度補償の動作を示す図。 変形例3の初期動作制御回路の構成を示すブロック図。 変形例4の初期電圧生成部の構成を示す図(その1)。 変形例4の初期電圧生成部の構成を示す図(その2)。
符号の説明
3 初期動作制御回路 30 初期電圧生成部 31 スイッチ部 32 タイマー部。

Claims (6)

  1. 印加される制御電圧による制御下で当該制御電圧に対応する周波数の信号を発振する電圧制御発振器を有するPLL回路の初期時の動作を制御すべく、前記初期時に前記電圧制御発振器に印加すべき前記制御電圧として、前記周波数に略対応する初期電圧を生成する初期電圧生成回路と、
    前記初期電圧生成回路が前記電圧制御発振器に前記初期電圧を印加するための経路を開閉するスイッチ回路と、
    前記電圧制御発振器が本来的に必要とする、前記スイッチ回路が閉状態になることにより前記初期電圧が当該電圧制御発振器に印加される時点から前記電圧制御発振器による前記周波数の信号の発振が安定する時点までの第1の期間より短い第2の期間であって始期が前記第1の期間の始期と同一である前記第2の期間の終期に前記スイッチ回路を開状態にすべく、前記第2の期間を計測するタイマー回路とを含むことを特徴とするPLL回路の初期動作制御回路。
  2. 前記第2の期間は、前記第1の期間と、前記電圧制御発振器への前記初期電圧の印加が終了した時点から前記電圧制御発振器による前記周波数の信号の発振が安定する時点までの第3の期間との差より短いことを特徴とする請求項1記載のPLL回路の初期動作制御回路。
  3. 前記制御電圧は、漸増して印加され、
    前記第2の期間は、前記スイッチ回路が閉状態になった時点から前記制御電圧が前記初期電圧に達する時点までの期間であることを特徴とする請求項1記載のPLL回路の初期動作制御回路。
  4. 前記電圧制御発振器は、前記初期電圧の温度変動を補償可能なリングオシレータであり、
    前記リングオシレータ内に流れる電流の大きさに応じて、前記初期電圧を印加することを特徴とする請求項1記載のPLL回路の初期動作制御回路。
  5. 前記電圧制御発振器による前記周波数の信号の発振が安定した時点での前記制御電圧を記憶する記憶部を更に含み、
    前記電圧制御発振器は、前記周波数の信号の発振を別途行なうときに、前記記憶部に記憶されている前記制御電圧に基き発振を開始することを特徴とする請求項1記載のPLL回路の初期動作制御回路。
  6. 前記初期電圧生成回路は、
    相互に並列接続された複数の抵抗器と、
    各々が前記複数の抵抗器の一つに直列接続された複数のスイッチと、
    前記抵抗器のうち前記初期電圧を生成するために必要な抵抗器を選択すべく、当該抵抗器に対応するスイッチを閉状態にするための情報を記憶する記憶部とを有することを特徴とする請求項1記載のPLL回路の初期動作制御回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008289119A (ja) * 2007-05-16 2008-11-27 Hynix Semiconductor Inc Pllとその駆動方法
JP2012005124A (ja) * 2010-06-21 2012-01-05 Hynix Semiconductor Inc 位相固定ループ及びその動作方法

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