JP2005202674A - 魚道を通る魚の計数方法、魚道を通る魚の数を計数するシステム、情報処理装置、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】魚道を含む領域内に設定される複数の被撮影領域のそれぞれを撮影するように複数台のカメラを設置し、コンピュータにより前記各カメラにより撮影された映像を解析することにより前記各カメラにより撮影された前記被撮影領域を通過する魚の数を計数し、前記各カメラについて計数された魚の数を集計することにより所定期間ごとの前記魚道を通過する魚の数を求めるようにする。
【選択図】 図1
Description
このようにカメラを岸に設置することで、カメラの設置やメンテナンスを容易に行うことできる。
カメラの数を増やして河川のより広い領域を被撮影領域とすることで、より正確な計数が可能になるが、例えばアユ等の魚はその殆どが河川の両岸近傍を通るため、カメラを3台以上に増やしてもさほど大きな効果は得られない。従ってアユ等の魚を計数する場合には、コスト面や設備管理等の観点から、カメラは2台とすることが好ましい。
上述したように被撮影領域が重複していても、重複する領域を通る魚が少ない領域である場合には問題なく高精度な計数が可能である。
本発明によれば、インターネット等の通信ネットワークに接続する他のコンピュータに対して、高精度で信頼性の高い計数結果を効率よく提供することが可能となる。
このようにカメラをスライド可能に懸架することで、カメラの位置決めを容易に行うことが可能となる。
図1は本発明の一実施形態として説明する、河川における堰やダムに設置された魚道を通る魚の数を計数するシステム(以下、計数システム1と称する)である。本実施形態における計数システム1は、河川2の仕切線A−A'によって形成される横断面を単位時間あたりに通過する魚の数を計数し、その計数結果を年、月、日等の単位で利用者に提示する。なお、本実施形態の計数システム1の計数の対象となる魚はアユ(鮎)であるものとし、またそのうちでも河川を遡上するアユの数を計数するものとする。
第1及び第2のカメラ3,4としては、例えばUSB規格やIEEE1394規格等によりコンピュータに接続して用いるPCカメラや、ネットワーク接続機能を備えてLANに直接接続可能なWebカメラ、ビデオサーバ等を介してLANに接続されるタイプのカメラ等が用いられる。
図4は計数サーバ6のハードウエア構成を説明するブロック図である。
計数サーバ6は、CPU401、メモリ402、外部記憶装置403、記録媒体読取装置404、映像処理装置405、入力装置406、出力装置407、通信インタフェース408等を含む。これらの構成要素はPCIバス(Peripheral Component Interconnect Bus)等のバスを介して通信可能に接続される。
CPU401は、計数サーバ6を構成している各種ハードウエアの統括的な制御を行う他、メモリに記憶されているプログラムを実行する。これにより計数サーバ6が提供する各種の機能が実現される。メモリ402は、RAM・ROM等であって、データやプログラムが記憶される。外部記憶装置403は、CPU401等がデータの読み出し/書き込みを行うことが可能な記憶領域を提供する。外部記憶装置403は例えばハードディスクドライブである。記録媒体読取装置404は、フレキシブルディスク装置、CD−ROM装置(もしくはCD−R/W装置)、DVD−ROM装置(もしくはDVD−R/W装置)等である。記録媒体読取装置404は、フレキシブルディスクやCD−ROM、DVD−ROM等の記録媒体4041に記録されているデータを読み出す。記録媒体4041には、例えば計数サーバ6に実行させるプログラム等が記録される。映像処理装置405は、例えばビデオキャプチャカード等である。映像処理装置405は、第1もしくは第2のカメラ3,4により撮影された映像データをMPEG(Moving Picture Experts Group)−2等の適宜な圧縮形式に圧縮したデータを生成するエンコーダ、及び圧縮された映像データを復号して映像信号を生成するデコーダとしての機能を備える。入力装置406は、利用者がマウスやキーボードを操作することにより入力される信号を受け付ける。出力装置407は、CPU401や映像処理装置405等からバスを通じて送られてくる信号をディスプレイに出力する。通信インタフェース408は、例えばイーサネット(登録商標)に接続するためのネットワークインタフェースカード(NIC)である。通信インタフェース408は計数サーバ6をLANに接続する。なおLANが無線LANである場合には、無線LANカード等が通信インタフェースとして用いられる。なお、計数サーバ6では、オペレーティングシステムが動作している。上記オペレーティングシステム上では、後述するデータベース519や計数サーバをWebサーバとして機能させるソフトウエア等、様々なソフトウエアが動作している。
計数サーバ6において実現される各種の機能について図5とともに説明する。
映像信号受信部511は、第1及び第2のカメラ3,4から送信されてくる信号を受信してエンコード部512に引き渡す。エンコード部512は、映像信号受信部511から引き渡された映像信号に基づいて映像データを生成し、生成した映像データをMPEG−2形式等の適宜な圧縮形式で圧縮した保管データを生成し、生成した保管データを次に説明する映像管理部513に引き渡す。デコード部514は、保管データを復号して映像データを生成する。
次に計数サーバ6によって行われる、所定期間ごとの魚道を通る魚の数を求める処理について、図6に示すフローチャートとともに説明する。
なお、上記計数しようとする時間帯は、時間ごと、分ごと、秒ごと等で指定することができる。
計数サーバ6ではWebサーバとしての機能を実現するソフトウエアが動作している。計数サーバ6は、通信ネットワーク10上のWebサーバとしての機能を有する。計数サーバ6の計数情報提供部517は、通信ネットワーク10上に接続している他のコンピュータ11から送信されてくるアクセス要求に応じて、データベースに登録されている上記の結果情報を他のコンピュータ11に提供(配信)する。
ところで、計測に際しては、機器故障や水の濁り、水面から反射される光の影響等の様々な要因により、計測が正常に行われないことがある。このような以上が発生した場合、計数情報生成部516は異常が発生した旨や異常の内容を示す情報を、その計数が行われた日時を示す情報に対応づけてデータベースに登録する。なお、異常のうちシステムに関する異常(システム異常)の検知は、例えば第1乃至第2のカメラ3,4から送信されてくるWTD(Watch Dog Timer)の情報やユニット故障信号等をモニタすることにより行われる。また、システム異常に分類されない計測上の異常(計測異常)の検知は、例えば対象となる計数結果について、その計測が行われた前日の計数結果に対する比率や前月の計数結果に対する比率を求め、これを所定の閾値と比較することにより行われる。
3 第1のカメラ 4 第2のカメラ
5 現場管理所 6 計数サーバ
7 ハブ(HUB) 8 ルータ
9 LANケーブル 10 通信ネットワーク
11 他のコンピュータ 21 第1のカメラ5の被撮影領域
22 第2のカメラ6の被撮影領域 25 岸
31 カメラ固定台 32 アングル調節ネジ
33 滑車 34 レール
341 ガイド部(上側) 342 ガイド部(下側)
35 支持台 511 映像信号受信部
512 エンコード部 513 映像管理部
514 デコード部 515 映像解析部
516 計数情報生成部 517 計数情報提供部
518 認証処理部 519 データベース
Claims (14)
- 魚道を含む領域内に設定される複数の被撮影領域のそれぞれを撮影するように複数台のカメラを設置し、
コンピュータにより前記各カメラにより撮影された映像を解析することにより前記各カメラにより撮影された前記被撮影領域を通過する魚の数を計数し、前記各カメラについて計数された魚の数を集計することにより所定期間ごとの前記魚道を通過する魚の数を求めるようにすること、
を特徴とする魚道を通る魚の計数方法。 - 請求項1に記載の魚道を通る魚の計数方法であって、
前記各カメラをそれぞれ魚の通る確率の高い領域が前記被撮影領域となるように設定すること、
を特徴とする魚道を通る魚の計数方法。 - 請求項2に記載の魚道を通る魚の計数方法であって、
前記魚道は河川における魚道であり、前記魚の通る確率の高い領域は前記河川の岸近傍の領域であること、
を特徴とする魚道を通る魚の計数方法。 - 請求項3に記載の魚道を通る魚の計数方法であって、
前記魚道は河川における魚道であり、前記魚の通る確率の高い領域は他の領域よりも流速の遅い領域であること、
を特徴とする魚道を通る魚の計数方法。 - 請求項1に記載の魚道を通る魚の計数方法であって、
前記魚道は河川におけるものであり、前記各カメラのうちの少なくとも2台はそれぞれ前記河川の異なる側の岸に設置されること、
を特徴とする魚道を通る魚の計数方法。 - 請求項2〜5のいずれかに記載の魚道を通る魚の計数方法であって、
前記カメラとして2台のカメラを用いること、
を特徴とする魚道を通る魚の計数方法。 - 請求項1に記載の魚道を通る魚の計数方法であって、
前記被撮影領域のうち少なくとも2つの前記被撮影領域は重複する領域を含み、
前記重複する領域は魚が通る確率の低い領域であること、
を特徴とする魚道を通る魚の計数方法。 - 魚道を含む領域内に設定される複数の被撮影領域のそれぞれを撮影するように設置される複数台のカメラと、
CPU及びメモリを有し、前記CPUが前記メモリに記憶されているプログラムを実行することにより実現される、前記各カメラにより撮影された映像を解析することにより前記各カメラにより撮影された前記被撮影領域を通過する魚の数を計数する映像解析部、及び前記各カメラについて前記映像解析部により計数された魚の数を集計することにより所定期間ごとの前記魚道を通過する魚の数を求めて記憶する計数情報生成部、を有するコンピュータと、
を備えることを特徴とする魚道を通る魚の数を計数するシステム。 - 請求項8に記載の魚道を通る魚の数を計数するシステムであって、
前記コンピュータは、通信ネットワークに通信可能に接続する通信制御部と、
前記通信ネットワークに接続され前記コンピュータから遠隔した場所に設置されている他のコンピュータから送信されてくる要求に応じて前記他のコンピュータに対して所定期間ごとの前記魚道を通過する魚の数が設定されたデータを送信する計数情報提供部と、
を備えることを特徴とする魚道を通る魚の数を計数するシステム。 - 請求項8に記載の魚道を通る魚の数を計数するシステムであって、
前記映像解析部は、前記カメラから出力される映像信号に、画像加算、画像間演算、2値化、面積計算のうちの少なくともいずれかの処理を行うことにより前記被撮影領域を通過する魚の数を計数すること、
を特徴とする魚道を通る魚の数を計数するシステム。 - 請求項8に記載の魚道を通る魚の数を計数するシステムであって、
前記魚道は河川における魚道であり、前記各カメラは、河川の両岸に前記河川を横切るように渡された架台に沿ってスライド可能に懸架され、前記被撮影領域の上方にその撮影方向をそれぞれの前記被撮影領域に向けて設置されること、
を特徴とする魚道を通る魚の数を計数するシステム。 - CPU、メモリ、及びインターネット等の通信ネットワークに通信可能に接続するための通信インタフェース、を備えて構成される情報処理装置であって、
前記CPUが前記メモリに記憶されているプログラムを実行することにより実現される、
複数台のカメラにから送信されてくる映像信号を受信する映像信号受信部と、
前記映像信号をエンコードするエンコード部と、
前記エンコード部によりエンコードされたデータである保管データを記憶する映像管理部と、
前記映像管理部が記憶している前記保管データを復号し、復号された映像データを解析することにより所定期間ごとに被撮影領域を通る魚の数を計数する映像解析部と、
前記映像解析部により計数される、個々のカメラにより撮影された映像に基づく魚の数を集計することにより、所定期間ごとの魚道を通る魚の数を求めて記憶する計数情報生成部と、
前記計数情報生成部が記憶している前記所定期間ごとの魚道を通る魚の数を前記通信ネットワークを介して通信可能に接続する他のコンピュータに送信する計数情報提供部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 請求項12に記載の情報処理装置であって、
前記計数情報提供部が、前記他のコンピュータから前記計数情報生成部によって生成された前記所定期間ごとの魚道を通る魚の数を修正するデータを受信し、
前記計数情報提供部は、前記データに基づいて記憶している前記所定期間ごとの魚道を通る魚の数を更新すること、
を特徴とする情報処理装置。 - CPU、メモリ、及びインターネット等の通信ネットワークに通信可能に接続するための通信インタフェース、を備えて構成される情報処理装置に、
複数台のカメラにから送信されてくる映像信号を受信する機能と、
前記映像信号をエンコードする機能と、
前記機能によりエンコードされたデータである保管データを記憶する機能と、
前記保管データを復号し、復号された映像データを解析することにより所定期間ごとに被撮影領域を通る魚の数を計数する機能と、
前記計数された個々のカメラにより撮影された映像に基づく魚の数を集計することにより所定期間ごとの魚道を通る魚の数を求めて記憶する機能と、
前記所定期間ごとの魚道を通る魚の数を前記通信ネットワークを介して通信可能に接続する他のコンピュータに送信する機能と、
を実現させるためのプログラム。
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