JP2005201366A - 軸封装置及び圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転軸の偏心によってもエラストマリップリングの本体部を背面側から安定して支持することができる軸封装置及び該軸封装置を備えた圧縮機を提供すること。
【解決手段】エラストマリップリング44は圧縮機の機内側へ向かって筒状に延在された本体部44bの先端に、駆動軸17の外周面17aに対して密接するリップ部44cが形成されてなる。耐圧補強部材45はバックアップリング52とストッパリング51とを備える。バックアップリング52は、駆動軸17の外周面17aに遊嵌されて、エラストマリップリング44の本体部44bを背面44b−1側から支持する。ストッパリング51の外周部はケース41に保持されている。ストッパリング51の内周部はバックアップリング52が駆動軸17の軸線Lに沿う方向へリップ部44cに対して離間移動されることを当接規制するとともに、バックアップリング52が径方向へ相対移動されることを許容する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば、冷凍回路の冷媒圧縮機等の流体機械に用いられ、該流体機械の駆動軸の周囲を密封する軸封装置、及び該軸封装置を備えた圧縮機に関する。
この種の軸封装置としては、エラストマリップリングと耐圧補強リングとがケース内に保持されてなるものが存在する(従来技術)。エラストマリップリングは、冷媒圧縮機の機内側へ向かって筒状に延在された本体部の先端に、駆動軸の外周面に対して密接されるリップ部が形成されてなる。耐圧補強リングは、エラストマリップリングの本体部を背面側から支持する。
ここで、前記従来技術においてエラストマリップリングのリップ部は、その径方向への作動性を確保するために、耐圧補強リングによる支持を受けていない。また、駆動軸の偏心等による干渉を考慮して、耐圧補強リングの最小内径部と駆動軸の外周面との間には、ある程度の隙間が設定されている。従って、冷媒圧縮機の機内側が高圧になると、耐圧補強リングによる支持を得られないリップ部は、駆動軸の外周面にベタ当たりしてしまう。
このため、前記リップ部と駆動軸との間の摺動抵抗が増大するし、さらには該リップ部が機内側の高圧によって耐圧補強リングと駆動軸との間の隙間に食い込んでしまうことがある。その結果、リップ部の径方向への作動性が損なわれたり、食い込んだ部分が損傷したりして、軸封装置の密封性能が低下する問題があった。
このような問題を解決するために、例えば特許文献1の技術を採用することが考えられる。すなわち、図7に示すように、エラストマリップリング91のリップ部92においてテーパ状をなす背面92aと、駆動軸93の外周面93aとの間の環状領域には、リップ部92の背面92aを支持するテーパ状の支持面94aを有する支持リング94が配置されている。支持リング94は、耐圧補強リング95と別体であって該耐圧補強リング95に対して径方向へ相対移動可能となっている。従って、支持リング94は、リップ部92の径方向への作動性を損なうこと無く該リップ部92を背面92a側から安定して支持することができ、機内側の高圧によってもリップ部92が駆動軸93の外周面93aにベタ当たりすることを防止できる。
特開2001−304423号公報(第3頁、第1図)
ところが、前記従来技術や特許文献1の軸封装置においては、エラストマリップリング91の本体部96が、ケース97に保持された耐圧補強リング95によって背面96a側から支持されている。従って、駆動軸93の組み込み誤差による偏心や該駆動軸93の回転時における偏心運動にリップ部92が追従し、それに応じて本体部96が撓むと、該本体部96は耐圧補強リング95による背面96a側からの支持が不安定となり、ひいてはエラストマリップリング91の耐久性が低下する問題があった。
また、前記特許文献1の軸封装置においては、エラストマリップリング91を背面側から支持するために、耐圧補強リング95と支持リング94の二つの部材が用いられており、特に支持リング94が小型となって組立が面倒となる問題があった。
本発明の第1の目的は、回転軸の偏心によってもエラストマリップリングの本体部を背面側から安定して支持することができる軸封装置及び該軸封装置を備えた圧縮機を提供することにある。第2の目的は第1の目的を達成してなおかつ、エラストマリップリングの本体部を背面側から支持する部材とリップ部を背面側から支持する部材とを分ける必要のない軸封装置及び該軸封装置を備えた圧縮機を提供することにある。
上記第1の目的を達成するために請求項1の発明の軸封装置は、エラストマリップリングの本体部を背面側から支持する耐圧補強部材が、バックアップリングとストッパとからなっている。バックアップリングは、回転軸の外周面に遊嵌されて本体部を背面側から支持する。ストッパはケースに保持されている。ストッパは、バックアップリングが回転軸の軸線に沿う方向へとリップ部に対して離間移動されることを当接規制するとともに、バックアップリングが径方向へと相対移動されることを許容する。
つまり、前記エラストマリップリングの本体部を背面側から支持するバックアップリングは、該バックアップリングを支持するストッパとは別体であって該ストッパに対して径方向へと相対移動可能となっている。従って、バックアップリングは、回転軸の偏心によってもそれに追従して変位することで、エラストマリップリングの本体部を背面側から安定して支持することができる。
上記第2の目的を達成するために請求項2の発明は、請求項1において、前記バックアップリングは、エラストマリップリングの本体部を背面側から支持する本体支持部と、リップ部を背面側から支持するリップ支持部とが、回転軸の軸線に沿う方向へと連接されてなる。従って、バックアップリング(リップ支持部)は、回転軸の偏心によってもそれに追従して変位することで、エラストマリップリングのリップ部を背面側から安定して支持することができる。よって、密封空間側の高圧によっても、リップ部が回転軸の外周面にベタ当たりすることを防止できる。
つまり、本発明において前記バックアップリングは、本体部を背面側から支持するとともにリップ部を背面側から支持する構成を有している。従って、例えば特許文献1の技術のように、本体部を背面側から支持する部材とリップ部を背面側から支持する部材とを分ける必要がない。
請求項3の発明は請求項1又は2において、前記バックアップリングとストッパとの間には、該ストッパに対するバックアップリングの相対回転を阻止する回り止め手段が介在されている。従って、バックアップリングが、回転する回転軸に連れ回りされることを防止でき、例えばバックアップリングとエラストマリップリングとの摺動による該エラストマリップリングの摩耗劣化を防止することができる。
請求項4の発明は請求項1〜3のいずれか一項において、前記バックアップリングの内周面及び該内周面と対向する回転軸の外周面の少なくとも一方は、固体潤滑材によるコーティングが施されている。従って、回転軸が回転する状況下において、固体潤滑材による潤滑性の向上により、バックアップリングの内周面と、回転軸の外周面との間での接触摺動性を良好なものとすることができる。
請求項5の発明は請求項1〜3のいずれか一項において、前記バックアップリングは、固体潤滑材よりなる樹脂材料によって形成されている。従って、バックアップリングを例えば金属材料より形成する場合と比較して、該バックアップリングの軽量化を図ることができる。
請求項6の発明は請求項1〜5のいずれか一項において、前記バックアップリングにおいて回転軸の外周面と摺動する内周面には、潤滑剤を収容する潤滑剤収容凹部が形成されている。従って、潤滑剤の介在によって、バックアップリングと回転軸との相対回転がスムーズとなり、該バックアップリングと回転軸との間の摺動抵抗を低減できる。
請求項7の発明は請求項1〜6のいずれか一項において、前記バックアップリングには放熱フィンが設けられている。従って、例えば、エラストマリップリングからバックアップリングへと伝達されて来た熱を、バックアップリングの放熱フィンから効果的に放熱することができる。よって、エラストマリップリングの放熱性を高めることができ、該エラストマリップリングの熱劣化を防止することができる。
請求項8の発明は請求項1〜7のいずれか一項において、前記バックアップリングにおいて回転軸の外周面と摺動する内周面には螺旋溝が形成されている。螺旋溝は、回転軸の外周面との相対回転によって、回転軸の軸線に沿う方向へと流体ポンプ作用を奏する。
請求項9の発明は請求項1〜8のいずれか一項において、前記ケース内には、エラストマリップリングに対して密封空間とは反対側に樹脂リップリングが収容されている。樹脂リップリングは、回転軸の外周面に対して密接されるリップ部を有している。該リップ部は、ストッパと駆動軸の外周面との間に形成された隙間に延在配置されている。つまり、樹脂リップリングのリップ部は、ストッパに対して径方向に重なるように配置されている。従って、回転軸の軸線に沿う方向における軸封装置のコンパクト化を図ることができる。
請求項10の発明の圧縮機は、請求項1〜9のいずれか一項に記載の軸封装置を、回転軸たる駆動軸の周囲の密封に用いている。
上記構成の請求項1〜9の発明の軸封装置及び請求項10の発明の圧縮機によれば、回転軸の偏心によっても、エラストマリップリングの本体部を背面側から安定して支持することができ、該エラストマリップリングの耐久性を向上させることができる。特に、請求項2の軸封装置によれば、エラストマリップリングの本体部を背面側から支持する部材とリップ部を背面側から支持する部材とが、バックアップリングとして一つになっている。従って、例えば、本体部を背面側から支持する部材とリップ部を背面側から支持する部材とを分けた場合に生じていた問題、つまりリップ部を背面側から支持する部材が小型化して軸封装置の組立が面倒となる問題を解消することができる。
以下、本発明を、車両空調装置の冷凍回路を構成する可変容量型圧縮機に用いられる軸封装置に具体化した一実施形態について、図1〜図3に従って説明する。なお、冷凍回路の冷媒としては二酸化炭素が用いられている。
図1は、可変容量型圧縮機(以下単に圧縮機とする)10の縦断面図を示す。該図に示すように、圧縮機10のハウジング11内にはクランク室16が区画されており、該クランク室16内には回転軸としての駆動軸17が回転可能に配置されている。駆動軸17には、車両の走行駆動源である図示しないエンジンが作動連結されている。駆動軸17は、エンジンから動力の供給を受けて回転される。
前記クランク室16内において駆動軸17には、ラグプレート18が一体回転可能に固定されている。クランク室16内において駆動軸17には、斜板19がスライド移動可能でかつ傾動可能に支持されている。ラグプレート18と斜板19との間には、ヒンジ機構20が介在されている。斜板19は、ヒンジ機構20を介したラグプレート18との間でのヒンジ連結、及び駆動軸17の支持により、ラグプレート18及び駆動軸17と同期回転可能であるとともに、駆動軸17の軸線Lに沿う方向へのスライド移動を伴いながら駆動軸17に対して傾動可能となっている。
前記ハウジング11内において駆動軸17の軸線L周りには、複数のシリンダボア22が形成されている。各シリンダボア22内には片頭型のピストン23が挿入されている。シリンダボア22内にはピストン23によって圧縮室24が区画されている。各ピストン23は、一対のシュー25を介して斜板19の外周部に係留されている。
従って、前記駆動軸17の回転によって斜板19が回転すると、該斜板19は駆動軸17の軸線Lに沿う方向の前後へと見掛け揺動される。斜板19の揺動によって、ピストン23が前後方向に往復直線運動されて、図示しない外部冷媒回路から圧縮室24への冷媒ガスの吸入、圧縮室24に吸入された冷媒ガスの圧縮、圧縮済み冷媒ガスの外部冷媒回路への吐出が行われる。
前記圧縮機10のハウジング11内には、抽気通路32及び給気通路33並びに制御弁34が設けられている。抽気通路32は、クランク室16と吸入室26とを接続する。給気通路33は、吐出室27とクランク室16とを接続する。給気通路33の途中には、電磁弁よりなる周知の制御弁34が配設されている。制御弁34の開度を調節することで、給気通路33を介したクランク室16への高圧な吐出ガスの導入量と、抽気通路32を介したクランク室16からのガス導出量とのバランスが制御され、クランク室16の内圧が決定される。
前記クランク室16の内圧の変更に応じて、クランク室16の内圧と圧縮室24の内圧とのピストン23を介した差が変更され、斜板19の傾斜角度が変更される結果、ピストン23のストローク即ち圧縮機10の吐出容量が調節される。例えば、クランク室16の圧力が低下されると斜板19の傾斜角度が増大し、ピストン23のストロークが増大して圧縮機10の吐出容量が増大される。逆に、クランク室16の圧力が上昇されると斜板19の傾斜角度が減少し、ピストン23のストロークが減少して圧縮機10の吐出容量が減少される。
次に、前記ハウジング11の密封構造について説明する。
図2に示すように、前記ハウジング11には挿通孔40が内外に貫通形成され、該挿通孔40内には駆動軸17が挿通されている。挿通孔40内において駆動軸17の径方向外側には、リップ型よりなる軸封装置39が配設されている。軸封装置39によって、密封空間側たる機内側(クランク室16側)と機外側(大気側)との間で、駆動軸17の外周面17aの周囲が密封されている。
前記挿通孔40内には、該挿通孔40を機内側に小径とする段差部40aが形成されている。挿通孔40内において段差部40aよりも機外側の位置には、サークリップ42が取り付けられている。軸封装置39は金属製の筒状をなすケース41を備えている。ケース41は、挿通孔40内において段差部40aとサークリップ42との対向面間で位置規制されている。
前記ケース41の外周面には環状凹部41aが形成されている。ケース41において外周面の環状凹部41a内には、ゴム製のOリング43が嵌入されている。機内側と機外側と間において挿通孔40の径方向内側でかつケース41の径方向外側は、Oリング43によって密封されている。
前記ケース41内には、エラストマリップリング44と、耐圧補強部材45と、樹脂リップリング46と、保持リング47とが収容されている。機内側と機外側との間においてケース41の径方向内側でかつ駆動軸17の径方向外側は、エラストマリップリング44及び樹脂リップリング46によって密封されている。耐圧補強部材45は、エラストマリップリング44を背面側から支持することで、機内側の高圧の作用によっても、エラストマリップリング44が径方向内側へ変形しないようにするためのものである。保持リング47は、樹脂リップリング46を背面側から支持するためのものである。
前記エラストマリップリング44は、ゴム等のエラストマ材料よりなっている。エラストマリップリング44は、円環平板状をなす外周基部44aと、該外周基部44aから機内側へ向かって筒状に延在された本体部44bと、該本体部44bの先端において駆動軸17側でかつ機内側に向かって延在されたリップ部44cとからなっている。リップ部44cの内周には、先鋭状をなす環状凸部44c−1が形成されている。リップ部44cは機内側の高圧の作用や自身の弾発力によって、環状凸部44c−1が駆動軸17の外周面17aに対して円環状領域で密接されて密封作用を奏する。
前記ケース41の内周面には、外周面に形成された環状凹部41aの裏返しとして環状凸部41bが形成されている。ケース41内においてエラストマリップリング44の外周基部44aは、環状凸部41bの機外側の端面に対して円環状領域で密接されている。
前記保持リング47は金属材料よりなっている。保持リング47は円環平板状をなしている。ケース41において機外側の開口端は、径方向内側に屈曲されてカシメ部41cをなしている。ケース41内において保持リング47は、外周部がカシメ部41cによって機外側で係止されている。
前記樹脂リップリング46は、フッ素樹脂(例えばポリテトラフルオロエチレン)等の樹脂材料よりなっている。樹脂リップリング46は、円環平板状をなす外周基部46aと、該外周基部46aから駆動軸17側でかつ機内側へ向かって延在されたリップ部46bとからなっている。ケース41内において樹脂リップリング46の外周基部46aは、保持リング47よりも機内側に位置するとともに、該保持リング47に対して外周部が円環状領域で当接されている。リップ部46bの内周は、機内側の高圧の作用によって、駆動軸17の外周面17aに対して円環状領域で密接されて密封作用を奏する。
前記耐圧補強部材45は、円環平板状をなすストッパとしてのストッパリング51と、実質的に円筒状をなすバックアップリング52とからなっている。ストッパリング51及びバックアップリング52は、それぞれカーボン材料或いは金属材料よりなっている。ケース41内においてストッパリング51は、エラストマリップリング44の外周基部44aよりも機外側でかつ樹脂リップリング46の外周基部46aよりも機内側に位置する。また、ケース41内においてストッパリング51は、エラストマリップリング44の外周基部44aに対して外周部の機内側面が、樹脂リップリング46の外周基部46aに対して外周部の機外側面が、それぞれ円環状領域で密接されている。
つまり、前記ケース41内において、エラストマリップリング44の外周基部44a、耐圧補強部材45のストッパリング51、樹脂リップリング46の外周基部46a、及び保持リング47は、機内側から機外側に向かって同順に積層配置されているとともに、環状凸部41bとカシメ部41cとの間で狭持されている。この狭持によって、ケース41の環状凸部41bとエラストマリップリング44の外周基部44aとの間、該外周基部44aとストッパリング51との間、ストッパリング51と樹脂リップリング46の外周基部46aとの間、該外周基部46aと保持リング47との間がそれぞれ密封されている。
前記樹脂リップリング46のリップ部46bは、耐圧補強部材45のストッパリング51の中心孔51bと駆動軸17の外周面17aとの間に形成された隙間Cに延在配置されている。つまり、ストッパリング51の中心孔51bの内径には、樹脂リップリング46のリップ部46bの収容を許容する余裕がある。
前記耐圧補強部材45のバックアップリング52は、駆動軸17の外周面17aに遊嵌されているとともに、エラストマリップリング44の本体部44bの背面44b−1側及びリップ部44cの背面44c−2側に配置されている。バックアップリング52の内周面52bには、駆動軸17の外周面17aとの間での接触摺動性を良好とするために、フッ素樹脂(例えばポリテトラフルオロエチレン)、ポリアセタール、ポリアミド等よりなる樹脂コーティング等、表面処理が施されている。前記表面処理(樹脂コーティング)はバックアップリング52を形成するカーボン材或いは金属材料より摩擦係数の小さい固体潤滑材(例えばポリテトラフルオロエチレン、ポリアセタール、ポリアミド等)を使用して行われている。
前記バックアップリング52は、その機外側の端面52aがストッパリング51の内周部に当接することで、駆動軸17の軸線Lに沿う方向へリップ部44cに対して離間移動すること(機外側への移動)が規制されている。また、バックアップリング52の端面52aとストッパリング51の内周部との当接関係は、バックアップリング52がストッパリング51に対して径方向へと相対移動されることを許容する。
前記バックアップリング52において機外側の円筒部分は、本体支持部53をなしている。本体支持部53は、エラストマリップリング44の本体部44bの背面44b−1を当接支持する本体支持面53aを有している。本体支持面53aは円筒外面よりなっている。バックアップリング52において機内側の円筒部分は、リップ支持部54をなしている。つまり、バックアップリング52は、本体支持部53とリップ支持部54とが、駆動軸17の軸線Lに沿う方向へと連接されてなる。リップ支持部54は、エラストマリップリング44のリップ部44cの背面44c−2を当接支持するリップ支持面54aを有している。リップ支持面54aは、リップ部44cのテーパ状をなす背面44c−2に沿うようにして、機内側に小径となるテーパ状をなしている。
図2及び図3に示すように、前記ストッパリング51の内周部には、駆動軸17の軸線Lに沿う方向へと延在する溝状をなす係合凹部51aが、周方向に等間隔をおいて複数箇所(本実施形態においては3箇所)に形成されている。バックアップリング52の機外側の端面52aには、機外側に向かって突出する係合凸部52cが、周方向に等間隔をおいて複数箇所(本実施形態においては3箇所)に形成されている。バックアップリング52の各係合凸部52cは、ストッパリング51の対応する係合凹部51a内に挿入されている。
前記バックアップリング52は、その係合凸部52cがストッパリング51の係合凹部51aの内面に当接することで、該ストッパリング51に対する相対回転が不能となっている。つまり、ストッパリング51の係合凹部51aとバックアップリング52の係合凸部52cは、ストッパリング51に対するバックアップリング52の相対回転を阻止する回り止め手段をなしている。なお、ストッパリング51の各係合凹部51a内において径方向のサイズには、バックアップリング52の各係合凸部52cが径方向内外へと相対移動されることを許容する、言い換えればバックアップリング52がストッパリング51に対して径方向へと相対移動されることを許容する、余裕がある。
上記構成の本実施形態においては次のような作用効果を奏する。
(1)耐圧補強部材45は、バックアップリング52とストッパリング51とからなっている。バックアップリング52は、駆動軸17の外周面17aに遊嵌されてエラストマリップリング44の本体部44bを背面44b−1側から支持する。ストッパリング51はケース41に保持されている。ストッパリング51は、バックアップリング52が駆動軸17の軸線Lに沿う方向へエラストマリップリング44のリップ部44cに対して離間移動されることを当接規制するとともに、バックアップリング52が径方向へ相対移動されることを許容する。
つまり、前記エラストマリップリング44の本体部44bを背面44b−1側から支持するバックアップリング52は、該バックアップリング52を支持するストッパリング51とは別体であって該ストッパリング51に対して径方向へ相対移動可能となっている。従って、バックアップリング52は、例えば駆動軸17の回転時における偏心運動によってもそれに追従して変位することで、エラストマリップリング44の本体部44bを背面44b−1側から安定的に支持して、該本体部44bが機内側の高圧の作用によって径方向内側へと変形することを防止できる。よって、エラストマリップリング44の耐久性を向上させることができる。
(2)バックアップリング52は、エラストマリップリング44のリップ部44cを背面44c−2側から支持するリップ支持部54を備えている。従って、バックアップリング52は、エラストマリップリング44のリップ部44cの径方向への作動性を損なうこと無く該リップ部44cを安定支持することができ、機内側の高圧によってもリップ部44cが駆動軸17の外周面17aにベタ当たりすることを防止できる。よって、リップ部44cと駆動軸17との間の摺動抵抗が増大することを防止できるし、さらには該リップ部44cが機内側の高圧によってバックアップリング52と駆動軸17との間の隙間に食い込んでしまうことを防止できる。その結果、リップ部44cの径方向への作動性が損なわれたり、食い込んだ部分が損傷したりすることを防止でき、軸封装置39の密封性能を向上させることができる。
(3)バックアップリング52には、エラストマリップリング44の本体部44bを背面44b−1側から支持する本体支持部53と、エラストマリップリング44のリップ部44cを背面44c−2側から支持するリップ支持部54とが設けられている。つまり、エラストマリップリング44の本体部44bを背面44b−1側から支持する部材と、リップ部44cを背面44c−2側から支持する部材とが、バックアップリング52として一つになっている。よって、例えば、本体部44bを背面44b−1側から支持する部材とリップ部44cを背面44c−2側から支持する部材とを分けた場合に生じていた問題を解消することができる。つまりリップ部44cを背面44c−2側から支持する部材(特許文献1では支持リング94(図7参照))が小型化して軸封装置39の組立が面倒となる問題を解消することができる。
(4)ストッパリング51とバックアップリング52との間には、該ストッパリング51に対するバックアップリング52の相対回転を阻止する回り止め手段(ストッパリング51の係合凹部51aとバックアップリング52の係合凸部52c)が介在されている。従って、バックアップリング52が、回転する駆動軸17に連れ回りされることを防止でき、例えばバックアップリング52とエラストマリップリング44との摺動による該エラストマリップリング44の摩耗劣化を防止することができる。
(5)樹脂リップリング46のリップ部46bは、ストッパリング51の中心孔51bと駆動軸17の外周面17aとの間に形成された隙間Cに延在配置されている。つまり、リップ部46bは、ストッパリング51に対して径方向に重なるように配置されている。従って、駆動軸17の軸線Lに沿う方向における軸封装置39のコンパクト化を図ることができる。
(6)冷凍回路の冷媒としては二酸化炭素が用いられている。二酸化炭素冷媒を用いた場合には、例えばフロン冷媒を用いた場合と比較して、圧縮機10の機内側の圧力が非常に高くなり、軸封装置39のエラストマリップリング44に作用する負荷も非常に大きくなる。このような態様において本発明を具体化し、エラストマリップリング44の耐久性向上を図り得ることは、特に有効であると言える。
なお、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で例えば以下の態様でも実施できる。
○上記実施形態を変更し、例えば図4に示すように、バックアップリング52の内周面52bに潤滑剤収容凹部52dを形成すること。図4の態様において潤滑剤収容凹部52dは、バックアップリング52の内周面52bの周方向に沿って円環状に形成されている。このようにすれば、潤滑剤収容凹部52d内には、エラストマリップリング44のリップ部44cより漏れて来た、潤滑剤としての潤滑油(冷凍機油)が貯留されることとなる。従って、潤滑油の介在によって、バックアップリング52の内周面52bと駆動軸17の外周面17aとの間の接触摺動性を良好とすることができ、特にバックアップリング52の耐久性を向上させることができる。
なお、前記潤滑剤収容凹部52d内に収容される潤滑剤としては、前述したような、エラストマリップリング44より漏れて来た潤滑油に限定されるものではない。すなわち、例えば、潤滑剤収容凹部52d内に、潤滑剤としてのグリス等を予め充填しておくようにしてもよい。
本態様のように、前記潤滑剤収容凹部52dをバックアップリング52に対して形成できたのは、該バックアップリング52が、エラストマリップリング44の本体部44bを背面44b−1側から支持する部材と、リップ部44cを背面44c−2側から支持する部材とが一つになった、比較的大型の部材だからである。つまり、スペースに余裕のある大型のバックアップリング52において、その内周面52bに潤滑剤収容凹部52dを効果的に形成することは、比較的容易なのである。
○図5に示すように、バックアップリング52の機外側の端面52aにおいて、ストッパリング51が当接する領域よりも内径側に放熱フィン52eを形成すること。このようにすれば、例えば、エラストマリップリング44からバックアップリング52へと伝達されて来た熱を、該バックアップリング52の放熱フィン52eから効果的に放熱することができる。従って、エラストマリップリング44の放熱性を高めることができ、該エラストマリップリング44の熱劣化を防止することができる。
本態様のように、前記放熱フィン52eをバックアップリング52に対して形成できたのは、該バックアップリング52が、エラストマリップリング44の本体部44bを背面44b−1側から支持する部材と、リップ部44cを背面44c−2側から支持する部材とが一つになった、比較的大型の部材だからである。つまり、スペースに余裕のある大型のバックアップリング52に放熱フィン52eを効果的に形成することは、比較的容易なのである。
○上記実施形態を変更し、例えば図6に示すように、バックアップリング52の内周面52bに螺旋溝52fを形成すること。螺旋溝52fは、駆動軸17の外周面17aとの相対回転によって、軸線Lに沿う方向へと流体ポンプ作用を奏する。
ここで、例えば、前記螺旋溝52fの方向性を、機外側から機内側への流体ポンプ作用を奏するように設定すれば、エラストマリップリング44から漏れて来た流体(冷媒ガス及び潤滑油)が機外へと漏れ出すことを確実に防止することができる。従って、軸封装置39の密封性能が高まるし、潤滑油がエラストマリップリング44に戻されることとなり、該エラストマリップリング44の耐久性を向上させることができる。また、螺旋溝52fの方向性を、機内側から機外側への流体ポンプ作用を奏するように設定すれば、樹脂リップリング46に潤滑油が好適に供給されることとなり、該樹脂リップリング46の耐久性を向上させることができる。
本態様のように、前記螺旋溝52fをバックアップリング52に対して効果的に形成することは、比較的容易である。つまり、バックアップリング52が、エラストマリップリング44の本体部44bを背面44b−1側から支持する部材と、リップ部44cを背面44c−2側から支持する部材とが一つになった、スペースに余裕のある比較的大型の部材だからである。
○上記実施形態においては、バックアップリング52の内周面52bに、樹脂コーティングを施したが、バックアップリング52の内周面52bに樹脂コーティングを施さず、該内周面52bと対向する駆動軸17の外周面17aに樹脂コーティングを施してもよい。このとき、前記樹脂コーティングは駆動軸17を形成する金属材料より摩擦係数の小さい固体潤滑材(例えばポリテトラフルオロエチレン、ポリアセタール、ポリアミド)を使用して行われる。さらには、バックアップリング52の内周面52b及び駆動軸17の外周面17aの両周面に、上記固体潤滑材により樹脂コーティングを施してもよい。
又はバックアップリング52の内周面52b若しくは駆動軸17の外周面17aに樹脂コーティングを施すのではなく、バックアップリング52の内周面52bと駆動軸17の外周面17aとの間に、リング状をなす摺動材料を設けてもよい。なお、このとき、摺動材料は、バックアップリング52を形成する母材又は駆動軸17を形成する材料と比較して摩擦係数が小さい固体潤滑材(例えば、ポリテトラフルオロエチレン)により形成される。
○上記実施形態において耐圧補強部材45(ストッパリング51及びバックアップリング52)はカーボン材料或いは金属材料よりなっていたが、ストッパリング51及びバックアップリング52の少なくとも一方を、フッ素樹脂等の樹脂材料に材質変更してもよい。特に、バックアップリング52をカーボン材料或いは金属材料より形成し、内周面52bを固体潤滑材により樹脂コーティングして表面処理を施したが、バックアップリング52そのものを固体潤滑材、例えばポリテトラフルオロエチレンより形成してもよい。このように構成した場合、バックアップリング52の軽量化を図ることができる。
○上記実施形態においては、ストッパリング51の係合凹部51aとバックアップリング52の係合凸部52cとの凹凸係合関係により、バックアップリング52の回り止め手段が構成されていた。この係合関係の凹凸を逆転し、ストッパリング51に係合凸部を形成するとともに、バックアップリング52に係合凹部を形成して回り止め手段としてもよい。
○バックアップリング52の回り止め手段として、係合凹部51a及び係合凸部52cを削除する代わりに、バックアップリング52の本体支持面53aとエラストマリップリング44の背面44b−1との間に凹凸係合関係を形成し、該凹凸係合関係により、バックアップリング52の回り止め手段を形成してもよい。
○上記実施形態から回り止め手段(係合凹部51a及び係合凸部52c)を削除すること。
○上記実施形態において耐圧補強部材45のストッパは、ストッパリング51よりなっていた。つまり、ストッパはリング状をなしていた。しかし、ストッパはリング状をなすことに限定されるものではなく、例えば、矩形の板状体を複数準備し、各板状体の一部をエラストマリップリング44の外周基部44aと樹脂リップリング46の外周基部46aとの間で狭持するとともに、各板状体の他部でバックアップリング52の端面52aを当接支持すること。
○上記実施形態において軸封装置39からケース41を削除し、圧縮機10のハウジング11の挿通孔40内に、エラストマリップリング44、耐圧補強部材45、樹脂リップリング46、保持リング47をそれぞれ収容する。そして、これら部材を挿通孔40内において段差部40aとサークリップ42との対向面間で直接保持すること。この場合、圧縮機10のハウジング11が軸封装置39のケースを兼ねることとなる。
○本発明の軸封装置は、可変容量型圧縮機10に適用することに限定されるものではなく、例えば固定容量型圧縮機に適用してもよい。
○本発明の軸封装置は、冷媒として二酸化炭素を用いた冷凍回路の圧縮機10に適用することに限定されるものではなく、冷媒としてフロン(例えば、R134a)を用いた冷凍回路の冷媒圧縮機に適用してもよい。
○本発明の軸封装置は、冷凍回路の冷媒圧縮機に適用することに限定されるものではなく、その他の流体回路(例えばエア回路や油圧回路)に用いられる流体機械(例えばエアコンプレッサや油圧ポンプ)に適用してもよい。
○本発明の軸封装置は流体機械に適用することに限定されるものではなく、例えば膨張機等のその他の回転機械に適用してもよい。
上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について記載する。
(1)冷凍回路の冷媒圧縮機として用いられ、該冷凍回路の冷媒としては二酸化炭素が採用されている請求項10に記載の圧縮機。
一実施形態の軸封装置を備えた可変容量型圧縮機の縦断面図。 図1において軸封装置付近を拡大して示す図。 耐圧補強部材をストッパリングとバックアップリングに分解した斜視図。 別例の軸封装置を示す縦断面図であり要部を示す部分図。 別の別例の軸封装置を示す縦断面図であり要部を示す部分図。 別の別例の軸封装置を示す縦断面図であり要部を示す部分図。 従来の軸封装置を示す縦断面図。
符号の説明
10…圧縮機としての可変容量型圧縮機、17…回転軸としての駆動軸(a…外周面)、39…軸封装置、41…ケース、44…エラストマリップリング(b…本体部(−1…背面、c…リップ部(−2…背面))、45…耐圧補強部材、46…樹脂リップリング(b…リップ部)、51…ストッパとしてのストッパリング(a…回り止め手段を構成する係合凹部)、52…バックアップリング(b…内周面、c…回り止め手段を構成する係合凸部、d…潤滑剤収容凹部、e…放熱フィン、f…螺旋溝)、53…本体支持部、54…リップ支持部、C…隙間、L…駆動軸の軸線。

Claims (10)

  1. 密封空間側へ向かって筒状に延在された本体部の先端に、回転軸の外周面に対して密接されるリップ部が形成されたエラストマリップリングと、該エラストマリップリングの前記本体部を背面側から支持する耐圧補強部材とがケース内に収容されてなる軸封装置において、
    前記耐圧補強部材は、前記回転軸の前記外周面に遊嵌されて前記本体部を背面側から支持するバックアップリングと、前記ケースに保持されたストッパとからなり、該ストッパは、前記バックアップリングが前記回転軸の軸線に沿う方向へと前記リップ部に対して離間移動されることを当接規制するとともに、前記バックアップリングが径方向へと相対移動されることを許容する構成であることを特徴とする軸封装置。
  2. 前記バックアップリングは、前記エラストマリップリングの前記本体部を背面側から支持する本体支持部と、前記リップ部を背面側から支持するリップ支持部とが、前記回転軸の軸線に沿う方向へと連接されてなる請求項1に記載の軸封装置。
  3. 前記バックアップリングと前記ストッパとの間には、該ストッパに対する前記バックアップリングの相対回転を阻止する回り止め手段が介在されている請求項1又は2に記載の軸封装置。
  4. 前記バックアップリングの内周面及び該内周面と対向する回転軸の外周面の少なくとも一方は、固体潤滑材によるコーティングが施されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の軸封装置。
  5. 前記バックアップリングは、固体潤滑材よりなる樹脂材料によって形成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の軸封装置。
  6. 前記バックアップリングにおいて前記回転軸の外周面と摺動する内周面には、潤滑剤を収容する潤滑剤収容凹部が形成されている請求項1〜5のいずれか一項に記載の軸封装置。
  7. 前記バックアップリングには放熱フィンが設けられている請求項1〜6のいずれか一項に記載の軸封装置。
  8. 前記バックアップリングにおいて前記回転軸の外周面と摺動する内周面には螺旋溝が形成されている請求項1〜7のいずれか一項に記載の軸封装置。
  9. 前記ケース内には、前記エラストマリップリングに対して前記密封空間とは反対側に樹脂リップリングが収容されており、該樹脂リップリングは前記回転軸の外周面に対して密接されるリップ部を有しており、該リップ部は、前記ストッパと前記回転軸の外周面との間に形成された隙間に延在配置されている請求項1〜8のいずれか一項に記載の軸封装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の軸封装置を、前記回転軸たる駆動軸の周囲の密封に用いたことを特徴とする圧縮機。
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