JP2005200742A - 脱脂洗浄槽における油分離装置と、その油分離方法 - Google Patents

脱脂洗浄槽における油分離装置と、その油分離方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005200742A
JP2005200742A JP2004010587A JP2004010587A JP2005200742A JP 2005200742 A JP2005200742 A JP 2005200742A JP 2004010587 A JP2004010587 A JP 2004010587A JP 2004010587 A JP2004010587 A JP 2004010587A JP 2005200742 A JP2005200742 A JP 2005200742A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
degreasing
cleaning liquid
tank
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004010587A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4461232B2 (ja
Inventor
Ryuichi Kobayashi
隆一 小林
Yoshitomo Hashimoto
吉朝 橋本
Kazunobu Katagiri
和宜 片桐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Communication Technologies Ltd
Original Assignee
Hitachi Communication Technologies Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Communication Technologies Ltd filed Critical Hitachi Communication Technologies Ltd
Priority to JP2004010587A priority Critical patent/JP4461232B2/ja
Publication of JP2005200742A publication Critical patent/JP2005200742A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4461232B2 publication Critical patent/JP4461232B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Removal Of Floating Material (AREA)
  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Abstract

【課題】 洗浄液の長寿命化を図るばかりか、脱脂される金属部品や鋼板の油付着による不良の低減を図ることができるようにした。
【解決手段】 油分離槽33に注液される油分混合脱脂洗浄液2が任意の規定量に達した場合、注液を止めて油分離槽33内の油分混合脱脂洗浄液2の動きをなくした状態で加熱を行ない、脱脂洗浄液11と油分12とを完全に分離させ、油分離槽33内に油分混合脱脂洗浄液2を少量注液ポンプ6で少量ずつ注液し、ゆっくり液面を上昇させて油分12のみをオーバーフローさせ、また、脱脂洗浄液11と注液により加えられた油分混合脱脂洗浄液2とをサイフォンの原理でメイン洗浄槽1へ戻すようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、金属部品や鋼板等に付着する油の脱脂洗浄分野に係り、金属部品や鋼板において、加工の容易性および防錆等を目的に使用した油を脱脂洗浄液より除去する脱脂洗浄槽における油分離装置と、その油分離方法に関する。
従来の油分離装置は、図9に示すように、メイン脱脂洗浄槽100と、架台101上に設置された油分離槽102とを有しており、この油分離槽102内は、オーバーフロー用仕切り板103により油分離室104と油廃棄室105とに区画してある。
そして、メイン脱脂洗浄槽100内は油分離室104に供給用配管系106で連通している。すなわち、供給用配管系106は、注液ポンプ107の吸込み側に吸込み管108を接続し、また、注液ポンプ107の吐出側に吐出管109を接続して構成してあって、吸込み管108はメイン脱脂洗浄槽100内に挿入してあり、吐出管109の吐出口側は油分離室104内に挿入している。
また、油分離室104内には、吸込みヘッド110が設けてあり、この吸込みヘッド110に接続された戻し管111がメイン脱脂洗浄槽100内に挿入してある。
そして、メイン洗浄槽100で金属部品や鋼板の脱脂洗浄により油が混合した脱脂洗浄液112を、注液ポンプ107で油分離室104内に注入し、この油分離室104内で油分と脱脂洗浄液とに分離させて、油分のみをオーバーフローさせて油廃棄室105に流出させ、また、脱脂洗浄液を吸込みヘッド110で吸込み、吸込み戻し管111を介してメイン洗浄槽100に戻すようにしていた。
また、従来の油分離装置として、液中の油の分離を行うための油分離槽並びにタンク内に浮上した油分を廃棄するものがある。この油分離装置は、容器の第一の部屋内に、液体の下方から上方へのジグザグの連通路を形成する粒状の吸着剤もしくは繊維状の吸着剤の何れかを設置し、油分子同志の相互間距離を狭くして油分子同志の静電凝集を起り易くし、油分子を大きな塊にして第二の部屋の上方に浮上させ、この第二の部屋の上方に溜った油をオーバーフローさせて容器外に排出し、タンク内の液体に浮上した油分を浮子状油回収装置の孔から容器内に流入させ、流通管から流出させるようにしたものがある(特許文献1参照)。
特開平7−227503号公報
しかし、上記した前者の従来技術にあっては、油分と共に、油分に混合した脱脂洗浄液112が油廃棄室105へ流出してしまい、油分だけを除去することが困難であったし、また、常時、注液ポンプ107により、油分が混合した脱脂洗浄液を油分離室104内に注入しているために、この油分離室104内の油分および脱脂洗浄液が攪拌させられてしまい、脱脂洗浄液と油分の分離が効率よく行えず、油分が混合した脱脂洗浄液112をメイン脱脂槽100に戻してしまい、一定期間使用した脱脂洗浄液の廃棄を余儀なくされるという問題点があった。
また、上記した後者の従来技術にあっては、容器の第一の部屋内に、液体の下方から上方へのジグザグの連通路を形成する粒状の吸着剤もしくは繊維状の吸着剤の何れかを設置し、油分子同志の相互間距離を狭くして油分子同志の静電凝集を起り易くし、油分子を大きな塊にして比重差により第二の部屋の上方に浮上させる等の油分分離手段を用いており、構造が複雑になって、コスト高になるという問題点があった。
本発明は、上記の問題点を解消するためになされたものであって、その第1の目的とするところは、洗浄液の長寿命化を図るばかりか、脱脂される金属部品や鋼板の油付着による不良の低減を図ることができる脱脂洗浄槽における油分離装置を提供することである。
本発明の第2の目的とするところは、洗浄液の長寿命化を図ることができる脱脂洗浄槽における油分離方法を提供することである。
上記の第1の目的を達成するために、本発明に係る脱脂洗浄槽における油分離装置は、油分混合脱脂洗浄液を蓄えたメイン脱脂洗浄槽と、このメイン脱脂洗浄槽から移送された油分混合脱脂洗浄液を脱脂洗浄液と油分とに分離し、油分のみをオーバーフローにより廃棄する油分離槽とを有する脱脂洗浄槽における油分離装置であって、油分離槽において油分混合脱脂洗浄液が任意の規定量に達し、油分混合脱脂洗浄液の動きをなくした状態で、油分混合脱脂洗浄液を、脱脂洗浄液と前記油分とに完全に分離する温度まで加熱する加熱手段と、油分離槽に油分混合脱脂洗浄液を少量ずつ注液して液面を上昇させて油分のみをオーバーフローさせて廃棄し且つ脱脂洗浄液と注液により加えられた油分混合脱脂洗浄液とをメイン洗浄槽へ戻す脱脂洗浄液供給・回収手段とを備えたものである。
かかる構成により、油分離槽に注液される油分混合脱脂洗浄液が任意の規定量に達した場合、注液を止め分離槽内の油分混合脱脂洗浄液の動きをなくした状態で加熱を行ない、脱脂洗浄液と油脂分を完全に分離させ、メイン脱脂洗浄槽内の油分混合脱脂洗浄液を少量ずつ注液してゆっくり液面を上昇させて油分のみをオーバーフローさせて廃棄し、また、脱脂洗浄液と注液により加えられた油分混合脱脂洗浄液とをメイン洗浄槽へ戻すことができる。
このように、油混合脱脂洗浄液から油分だけを除去し、脱脂洗浄液と注液により加えられた油分混合脱脂洗浄液とをメイン洗浄槽へ戻すことにより脱脂洗浄液の長寿命化を図れるばかりか、脱脂される金属部品や鋼板の油付着による不良の低減を図ることができる。
また、本発明に係る脱脂洗浄槽における油分離装置は、上記した本発明に係る脱脂洗浄槽における油分離装置において、脱脂洗浄液供給・回収手段は、少量注液ポンプの駆動によりメイン脱脂洗浄槽内の油分混合脱脂洗浄液を少量ずつ油分離槽に注液して液面を上昇させ、且つ少量注液ポンプの駆動を停止してサイフォンの原理で脱脂洗浄液と注液により加えられた油分混合脱脂洗浄液とをメイン洗浄槽へ戻す少量供給用配管系で構成してある。
かかる構成により、メイン脱脂洗浄槽内の脱脂洗浄液を少量注液ポンプの駆動により少量ずつ油分離槽に注液し、ゆっくり液面を上昇させ、油分のみをオーバーフローさせて廃棄し、脱脂洗浄液と注液により加えられた油分混合脱脂洗浄液とを動力を必要とすることなく、サイフォンの原理でメイン洗浄槽へ戻すことができる。
また、本発明に係る脱脂洗浄槽における油分離装置は、上記した本発明に係る脱脂洗浄槽における油分離装置において、油分離槽内を透視可能にしたものである。
かかる構成により、油分離槽内部の脱脂洗浄液と油分との分離状態を視認することができる。
また、上記の第2の目的を達成するために、本発明に係る脱脂洗浄槽における油分離方法は、メイン脱脂洗浄槽から油分離槽に移送された油分混合脱脂洗浄液を脱脂洗浄液と油分とに分離し、油分のみをオーバーフローにより廃棄するようにした脱脂洗浄槽における油分離方法であって、油分離槽において油分混合脱脂洗浄液が任意の規定量に達して、油分混合脱脂洗浄液の動きをなくした状態で、油分混合脱脂洗浄液を所定の温度に加熱して、油分混合脱脂洗浄液を脱脂洗浄液と油分とに分離させ、油分離槽に油分混合脱脂洗浄液を少量ずつ注液して液面を上昇させて油分のみをオーバーフローさせて廃棄すると共に、脱脂洗浄液と注液により加えられた油分混合脱脂洗浄液とをメイン洗浄槽へ戻すようにしたものである。
したがって、油分離槽において油混合脱脂洗浄液を加温して脱脂洗浄液と油分とに分離させて、油分のみを除去し、脱脂洗浄液と注液により加えられた油分混合脱脂洗浄液とをメイン洗浄槽内に戻すことで、洗浄液の長寿命化を図ることができる。
本発明に係る脱脂洗浄槽における油分離装置によれば、油分離槽に注液される油分混合脱脂洗浄液が任意の規定量に達した場合、注液を止め分離槽内の油分混合脱脂洗浄液の動きをなくした状態で加熱を行ない、脱脂洗浄液と油脂分を完全に分離させ、メイン脱脂洗浄槽内の油分混合脱脂洗浄液を少量ずつ注液してゆっくり液面を上昇させて油分のみをオーバーフローさせて廃棄し、また、脱脂洗浄液と注液により加えられた油分混合脱脂洗浄液とをメイン洗浄槽へ戻すことができる。
このように、油混合脱脂洗浄液から油分だけを除去し、脱脂洗浄液と注液により加えられた油分混合脱脂洗浄液とをメイン洗浄槽へ戻すことにより脱脂洗浄液の長寿命化を図れるばかりか、脱脂される金属部品や鋼板の油付着による不良の低減を図ることができる。
また、本発明に係る脱脂洗浄槽における油分離方法によれば、油分離槽において油混合脱脂洗浄液を加温して脱脂洗浄液と油分とに分離させて、油分のみを除去し、脱脂洗浄液と注液により加えられた油分混合脱脂洗浄液とをメイン洗浄槽内に戻すことで、洗浄液の長寿命化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る油分離装置を備えた脱脂洗浄槽の構成説明図、図2は液面監視装置を備えた油分離装置の斜視図である。
図1中、1はメイン脱脂洗浄槽であり、10は架台36に設置された油分離槽であり、5は多量供給用配管系であり、8は少量供給用配管系あって、この少量供給用配管系8は脱脂洗浄液供給・回収手段を構成している。
油分離槽10は槽本体10Aを備えており、この槽本体10A内は、オーバーフロー用仕切り板32により油廃棄室31と油分離室33とに区画してある。
そして、メイン脱脂洗浄槽1内は油分離槽10内の油分離室33に多量供給用配管系5と少量供給用配管系8とで連通している。すなわち、多量供給用配管系5は多量注液ポンプ3を備えており、この多量注液ポンプ3の吸込み側には吸込み管4Aが接続してあり、また、多量注液ポンプ3の吐出側は吐出管4Bが接続してあって、吸込み管4Aはメイン脱脂洗浄槽1内に挿入してあり、吐出管4Bの吐出口側は油分離室33内に挿入してある。
少量供給用配管系8は少量注液ポンプ6を備えており、この少量注液ポンプ6の吸込み側には吸込み管7Aが接続してあり、また、少量注液ポンプ6の吐出側は吐出管7Bが接続してあって、吸込み管7Aはメイン脱脂洗浄槽1内に挿入してあり、吐出管7Bの吐出口側は多量供給用配管系5の吐出管4Bよりも深く油分離室33内に挿入してある。また、吐出管7Bには流量調整バルブ9が設けてある。
油分離槽10内の油分離室33には液面の上限を監視する液面上限監視装置34が設けてある。この液面上限監視装置34は、図2に示すように、油分離槽10Aの後壁部に固着されたフロート取付板17を有しており、このフロート取付板17には、フロート軸上側受け板18とフロート軸下側受け板19とが上下に取付けてあり、これらのフロート軸上側受け板18とフロート軸下側受け板19とはフロート軸24を上下動可能に保持している。このフロート軸24の下端部には液面監視フロート25が取付けてある。そして、フロート軸24には、液面監視上側ブロック22と液面監視下側ブロック23とが上下に取付けてある。また、フロート取付板17には液面監視上側スイッチ20と液面監視下側スイッチ21とが上下に取付けてある。
また、油分離室33には脱脂洗浄液11と油分12の境界線11aを検出する境界線検出センサ35が設けてある。この境界線検出センサ35は、図2に示すように、油分離槽10Aの前壁部に取付ブラケット16aを介して固着された投光センサ15aと、油分離槽10の後壁部に取付ブラケット16bを介して固着された受光センサ15bとで構成してある。
また、油分離室33内には、油分混合脱脂洗浄液2の温度測定を行う温度測定器14と、油分混合脱脂洗浄液2を脱脂洗浄液11と油分12の分離点温度である60℃まで加熱する加熱手段である加熱ヒーター13とが設けてある。
また、油廃棄室31の底部には油廃棄管26が取付けてあり、この油廃棄管26には開閉バルブ27が設けてある。また、油廃棄管26の下方には廃油タンク29が配置してある。
また、架台36には動作制御装置30が設けてある。この動作制御装置30のI/Oポートの信号入力側には温度測定器14、液面監視上側スイッチ20、液面監視下側スイッチ21、液面上限監視装置34、境界線検出センサ35のそれぞれの出力側が配線により接続してあり、動作制御装置30のI/Oポートの信号出力側には、多量注液ポンプ3、少量注液ポンプ6、流量調整バルブ9、加熱ヒーター13及び開閉バルブ27がそれぞれ配線により接続してある。
次に、上記のように構成された脱脂洗浄槽における油分離装置の作動を説明する。
初期状態では、図3に示すように、メイン脱脂洗浄槽1には油分混合脱脂洗浄液2が貯められている。動作制御装置30の制御指令により油分離装置の稼動が始まると、図4に示すように、多量供給用配管系5の多量注液ポンプ3が動作し、油分混合脱脂洗浄液2が吸込み配管4Aに吸液されて吐出配管4Bを通り油分離槽10の油分離室33内に送り込まれる。
この油分離室33内で油分混合脱脂洗浄液2の液面が上昇すると、液面監視フロート25の浮力でフロート軸24が持ち上がり、このフロート軸24に設けた液面監視上側ブロック22と液面監視下側ブロック23が共に上昇する。
油分混合脱脂洗浄液2の液面が規定する上限に達した時、液面監視上側ブロック22によって液面監視上側スイッチ20がオン作動して上限を検出し、この検出信号が動作制御装置30に入力され、この動作制御装置30が多量注液ポンプ3を停止して油分混合脱脂洗浄液2の供給を停止させる。
次に、動作制御装置30の制御により加熱ヒーター13に通電がなされて加熱ヒーター13が、油分離室33に貯められた油分混合脱脂洗浄液2を脱脂洗浄液11と油分12の分離点温度である60℃まで加熱する。
この時、温度測定器14は油分混合脱脂洗浄液2の温度測定を行なっており、油分混合脱脂洗浄液2の温度が規定温度である60℃に達した後、油分混合脱脂洗浄液2を保温状態のまま、動作制御装置30が備えるタイマー(図示せず)で規定時間放置する。このことにより油分混合脱脂洗浄液2は、図5に示すように、脱脂洗浄液11と油分12とに分離する。
次に、脱脂洗浄液11と油分12とが分離して規定時間が経過すると、図6に示すように、動作制御装置30の制御により少量供給用配管系8の少量注液ポンプ6が動作を始め、メイン脱脂洗浄槽1の油分混合脱脂洗浄液2を吸込み管7Aで吸液し、吐出管7Bを通して少量ずつ油分離室33の分離境界線より底側に供給する。
なお、分離した脱脂洗浄液11と油分12が注液の噴流により混合しないように、除々に液面を上昇させるために、油分離室33への注液量は、流量調整バルブ9により流量調整が可能になっている。
そして、注液ポンプ6の稼動により除々に液面を上昇させ液面に浮く油分12を油廃棄槽31へオーバーフローさせる。この時、脱脂洗浄液11と油分12の境界線11aは、境界線検出センサ35の投光センサ15aと受光センサ15bとにより監視されており、境界線検出センサ35が境界線11aを感知すると動作制御装置30が作動して(リレーが動作して)、少量注液ポンプ6が停止する。
次に、図7に示すように、少量注液ポンプ6が停止すると、吐出管7Bの先端位置がメインに脱脂洗浄槽1内の油分混合脱脂洗浄液2の液面位置より高いため、サイフォンの原理が働き、油分離室33に貯まっている脱脂洗浄液11と少量注液ポンプ6により後から注液された油分混合脱脂洗浄液2とが少量供給用配管系8を通り、メイン洗浄槽1へ逆流を開始する。
逆流が止まるタイミングは、少量供給用配管系8が、吐出配管7Bから大気を吸い込んだ状態になった時である。この場合、油分混合脱脂洗浄液2の液面が下降するために、液面監視フロート25が下降して、フロート軸24、液面監視上側ブロック22及び液面監視下側ブロック23も共に降下し、液面監視下側ブロック23が液面監視下側スイッチ21をオン作動させる。
このために、動作制御装置30の制御により、再び油分離装置の稼動が始り、上記した動作が繰り返される。
また、図8に示すように、動作制御装置30の制御により開閉バルブ27を開き、油廃棄室31に溜まった油分12が廃油タンク29に排出される。
上記したように、本発明に係る脱脂洗浄槽における油分離装置の実施の形態によれば、油分離槽33に注液される油分混合脱脂洗浄液2が任意の規定量に達した場合、注液を止め油分離槽33内の油分混合脱脂洗浄液2の動きをなくした状態で加熱を行ない、脱脂洗浄液11と油分12とを完全に分離させ、分離した油分12と脱脂洗浄液11の境界点11aを境界線検出センサ35で監視を行ないながら、油分離槽33内の油分混合脱脂洗浄液2を少量注液ポンプ6で少量ずつ注液し、ゆっくり液面を上昇させ、油分12のみをオーバーフローさせることができる。また、脱脂洗浄液11と注液により加えられた油分混合脱脂洗浄液2とをサイフォンの原理によりメイン洗浄槽1へ戻すことができる。
このように、油分脱脂洗浄液2から油分12だけを除去し、脱脂洗浄液11と注液により加えられた油分混合脱脂洗浄液2とをメイン洗浄槽1へ戻すことにより脱脂洗浄液の長寿命化を図れるばかりか、脱脂される金属部品や鋼板の油付着による不良の低減を図ることができる。
また、本発明に係る脱脂洗浄槽における油分離方法の実施の形態によれば、油分混合脱脂洗浄液2を油分離槽33で加温して脱脂洗浄液11と油分12とに分離させ、且つ油分12のみをオーバーフローさせて除去し、脱脂洗浄液11と注液により加えられた油分混合脱脂洗浄液2とをメイン洗浄槽1へ戻すことで、洗浄液の長寿命化を図ることができる。
また、槽本体10Aを透明な材料で作成するなどして油分離槽10内を透視可能にしてもよい。この場合、油分離槽10内部の脱脂洗浄液11と油分12との分離状態を視認することができる。
本発明に係る油分離装置は、油分離槽で油混合脱脂洗浄液から油分だけを除去し、脱脂洗浄液と注液により加えられた油分混合脱脂洗浄液をメイン洗浄槽へ戻すことにより脱脂洗浄液の長寿命化を図れるばかりか、脱脂される金属部品や鋼板の油付着による不良の低減を図ることができるという効果を有し、金属部品や鋼板において、加工の容易性および防錆等を目的に使用した油を脱脂洗浄液から除去する脱脂洗浄槽における油分離装置等として有用である。
本発明に係る油分離装置を備えた脱脂洗浄槽の構成説明図である。 液面監視装置を備えた油分離装置の斜視図である。 メイン脱脂洗浄槽に油分混合脱脂洗浄液が貯められた初期状態を示す説明図である。 油分混合脱脂洗浄液が油分離槽の油分離室内に送り込まれた状態を示す説明図である。 油分離室に貯められた油分混合脱脂洗浄液が脱脂洗浄液と油分に分離した状態を示す説明図である。 脱脂洗浄液と油分とが分離して規定時間が経過した後、メイン脱脂洗浄槽の油分混合脱脂洗浄液が少量ずつ油分離室に供給される状態を示す説明図である。 除々に液面を上昇させ液面に浮く油分を油廃棄室へオーバーフローさせる状態を示す説明図である。 油廃棄室に溜まった油分が廃油タンクに排出する状態を示す説明図である。 従来の油分離装置を備えた脱脂洗浄槽の構成説明図である。
符号の説明
1 メイン脱脂洗浄槽
2 油分混合脱脂洗浄液
3 多量注液ポンプ
5 多量供給用配管系
6 少量注液ポンプ
8 少量供給用配管系(脱脂洗浄液供給・回収手段)
9 流量調整バルブ
10 油分離槽
11 脱脂洗浄液
12 油分
13 加熱ヒーター(加熱手段)
30 動作制御装置
31 油廃棄室
32 オーバーフロー用仕切り板
33 油分離室
34 液面上限監視装置
35 境界線検出センサ

Claims (4)

  1. 油分混合脱脂洗浄液を蓄えたメイン脱脂洗浄槽と、このメイン脱脂洗浄槽から移送された前記油分混合脱脂洗浄液を脱脂洗浄液と油分とに分離し、前記油分のみをオーバーフローにより廃棄する油分離槽とを有する脱脂洗浄槽における油分離装置であって、
    前記油分離槽において前記油分混合脱脂洗浄液が任意の規定量に達し、前記油分混合脱脂洗浄液の動きをなくした状態で、前記油分混合脱脂洗浄液を、前記脱脂洗浄液と前記油分とに完全に分離する温度まで加熱する加熱手段と、
    前記油分離槽に前記油分混合脱脂洗浄液を少量ずつ注液して液面を上昇させて前記油分のみをオーバーフローさせて廃棄し且つ前記脱脂洗浄液と前記注液により加えられた前記油分混合脱脂洗浄液とを前記メイン洗浄槽へ戻す脱脂洗浄液供給・回収手段とを備えたことを特徴とする脱脂洗浄槽における油分離装置。
  2. 前記脱脂洗浄液供給・回収手段は、少量注液ポンプの駆動により前記メイン脱脂洗浄槽内の前記油分混合脱脂洗浄液を少量ずつ前記油分離槽に注液して液面を上昇させ、且つ前記少量注液ポンプの駆動を停止してサイフォンの原理で前記脱脂洗浄液と前記注液により加えられた前記油分混合脱脂洗浄液とを前記メイン洗浄槽へ戻す少量供給用配管系で構成してあることを特徴とする請求項1に記載の油分離装置。
  3. 前記油分離槽内を透視可能にしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の油分離装置。
  4. メイン脱脂洗浄槽から油分離槽に移送された油分混合脱脂洗浄液を脱脂洗浄液と油分とに分離し、前記油分のみをオーバーフローにより廃棄するようにした脱脂洗浄槽における油分離方法であって、
    前記油分離槽において前記油分混合脱脂洗浄液が任意の規定量に達し、前記油分混合脱脂洗浄液の動きをなくした状態で、前記油分混合脱脂洗浄液を所定の温度に加熱して前記油分混合脱脂洗浄液を前記脱脂洗浄液と前記油分とに分離させ、
    前記油分離室に前記油分混合脱脂洗浄液を少量ずつ注液して液面を上昇させて前記油分のみをオーバーフローさせて廃棄すると共に、前記脱脂洗浄液と前記注液により加えられた前記油分混合脱脂洗浄液とを前記メイン洗浄槽に戻すようにしたことを特徴とする脱脂洗浄槽における油分離方法。
JP2004010587A 2004-01-19 2004-01-19 脱脂洗浄槽における油分離装置と、その油分離方法 Expired - Fee Related JP4461232B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004010587A JP4461232B2 (ja) 2004-01-19 2004-01-19 脱脂洗浄槽における油分離装置と、その油分離方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004010587A JP4461232B2 (ja) 2004-01-19 2004-01-19 脱脂洗浄槽における油分離装置と、その油分離方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005200742A true JP2005200742A (ja) 2005-07-28
JP4461232B2 JP4461232B2 (ja) 2010-05-12

Family

ID=34823271

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004010587A Expired - Fee Related JP4461232B2 (ja) 2004-01-19 2004-01-19 脱脂洗浄槽における油分離装置と、その油分離方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4461232B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009530104A (ja) * 2006-03-21 2009-08-27 ネクスジェン テクノロジーズ リミテッド 油水合体分離器
JP2010075918A (ja) * 2008-08-26 2010-04-08 Chizuko Watanabe 浮上油回収装置、吸油装置及び吸い込み冶具
JP2012055812A (ja) * 2010-09-07 2012-03-22 Chugoku Electric Power Co Inc:The 油水分離方法、及び油水分離システム
JP2013534179A (ja) * 2010-08-02 2013-09-02 エヌシーエイチ コーポレイション 水性洗剤を使用するパーツウォッシャー
CN104496054A (zh) * 2014-12-09 2015-04-08 苏州美生环保科技有限公司 一种热冲洗智能垃圾处理机
EP3064476A1 (en) * 2015-03-06 2016-09-07 PJ&BS Holding B.V. Separator for the separation of oil and/or gasoline from contaminated water
KR101866188B1 (ko) 2016-04-05 2018-07-05 운해이엔씨(주) 양자에너지 발생기를 이용한 금속 폐기물 함유 유분 제거 방법 및 그 장치
KR20220126569A (ko) * 2021-03-09 2022-09-16 제이에스이엔지(주) 탈지액의 유수분리장치

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009530104A (ja) * 2006-03-21 2009-08-27 ネクスジェン テクノロジーズ リミテッド 油水合体分離器
JP2010075918A (ja) * 2008-08-26 2010-04-08 Chizuko Watanabe 浮上油回収装置、吸油装置及び吸い込み冶具
JP2013534179A (ja) * 2010-08-02 2013-09-02 エヌシーエイチ コーポレイション 水性洗剤を使用するパーツウォッシャー
JP2012055812A (ja) * 2010-09-07 2012-03-22 Chugoku Electric Power Co Inc:The 油水分離方法、及び油水分離システム
CN104496054A (zh) * 2014-12-09 2015-04-08 苏州美生环保科技有限公司 一种热冲洗智能垃圾处理机
EP3064476A1 (en) * 2015-03-06 2016-09-07 PJ&BS Holding B.V. Separator for the separation of oil and/or gasoline from contaminated water
KR101866188B1 (ko) 2016-04-05 2018-07-05 운해이엔씨(주) 양자에너지 발생기를 이용한 금속 폐기물 함유 유분 제거 방법 및 그 장치
KR20220126569A (ko) * 2021-03-09 2022-09-16 제이에스이엔지(주) 탈지액의 유수분리장치
KR102569097B1 (ko) * 2021-03-09 2023-08-23 제이에스이엔지(주) 탈지액의 유수분리장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP4461232B2 (ja) 2010-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6645387B2 (en) Separator device
JP4461232B2 (ja) 脱脂洗浄槽における油分離装置と、その油分離方法
KR101375885B1 (ko) 세정액 공급 장치
JP6010319B2 (ja) 風呂システム
CN109044111B (zh) 即热饮水机的电热器通电控制机构
CN107034952A (zh) 一种家用废水再利用系统及废水再利用方法
JP5801840B2 (ja) 吸引ユニット及び洗浄装置
CN105545347B (zh) 煤矿井下用防爆洒水车
CN210367200U (zh) 一种餐厨渣油分离装置
JP2007255069A (ja) 便器設備及び便器洗浄方法
JP6062629B2 (ja) 風呂システム
JP2010236202A (ja) 水洗大便器
WO2009003258A3 (en) Method for the internal cleaning of a clothes washing machine
JP5201699B1 (ja) 湯水補給制御システム
JP4961294B2 (ja) 液体処理装置及び液体処理方法
KR100723988B1 (ko) 산업용 금의 회수방법 및 그 장치
JP2000079314A (ja) 厨房用スクラバーの排水機構
KR200370594Y1 (ko) 어항 청소기
JP2004321119A (ja) 搾乳装置のパイプライン洗浄機構
JP2009131425A (ja) 浴槽水浄化システム
CN217202287U (zh) 一种厨具用油水分离设备
JP2000319981A (ja) 汚水槽用スカム除去装置
JPH0861827A (ja) ドレン圧送装置
JPH09141031A (ja) 空気浄化装置
JP4971959B2 (ja) 厨芥排水処理システム及び、該システムなどに使用される排水処理槽

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070703

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090714

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090824

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091222

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100118

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100118

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100119

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140226

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees