JP2005200689A - めっき装置およびめっき方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 被めっき物の下地材の溶解・浸食を有効に防止し、均一で高品質のめっきが可能なめっき装置およびめっき方法を提供する。
【解決手段】 めっき装置は、めっき液を充填可能なめっき槽とアノードボックス6とを有する。アノードボックス6は、めっき槽の内部に設けられためっき時の陽極であるアノード電極63と、アノード電極63の上方および側方を覆う筐体62と、アノード電極63の下方を覆うフィルタ64と、筐体62とフィルタ64とで画定される内部空間と、内部空間を外部と連絡する開口651と、フロート66とを有する。フロート66は開口651の下方に設けられ、めっき液より小さい比重を有している。フロート66は内部空間がめっき液で充満されているときは上昇して開口651を閉じて内部空間を外部と遮断し、内部空間がめっき液で充満されていないときは、下降して開口651を開けて内部空間を外部と連絡する。
【選択図】 図2

Description

本発明はめっき装置およびめっき方法に関し、特にウエハまたは基板用のめっき装置のアノードボックスの構造およびめっき方法に関する。
薄膜磁気ヘッドその他の各種の電子部品の製造に用いられる薄膜形成技術の一つとして、Cu膜等の形成を主たる用途として電気めっき法が用いられるようになっており、半導体プロセスの一技術として注目されている。めっき法は、例えばCu膜の形成の場合、一般的には、基板表面に導電性の膜をPVD(Physical Vapor Deposition)法等で形成し、その上にCuの薄い下地材をPVD法やCVD(Chemical Vapor Deposition)法で形成し、そこに電極を取り付けてCuめっきを行う。プラスのCuイオンが陰極である基板に到達すると、基板表面でCu+++2e→Cuの電気化学反応が生じ、Cuが基板表面に析出しCu薄膜が形成される。
従来このような電気めっきを行うときは、陽極であるアノードボックスをめっき槽内に設置し、被めっき物にカソード電極装置を取り付け陰極を形成し、被めっき物をアノードボックスと対向する位置に固定していた。
ところで、従来のめっき装置では被めっき物をめっき槽内の所定の位置に設定した後にめっき槽にめっき液を充填していた。しかしながらめっき液の給液中は陽極・陰極間が通電していないため、給液中に下地材にCu薄膜は形成されず、下地材が強酸性の液体であるめっき液によって溶解・浸食されていくという問題があった。このようにいったん下地材が溶解・浸食されてしまうと、その後通電を開始しCu薄膜を形成しても、Cu薄膜の厚さが不均一になってしまう。
そこで、めっき液の給液中の下地材の溶解・浸食を防止するための種々の技術が開示されている。
まず、第1に、通電中に下地材に補助電流を流して下地材の溶解を防止するという方法がある。また、第2に、めっき槽中に昇降可能な筐体および電極を設け、めっき槽の下部開口に当接させてめっき液の流出を防止し、この状態で被めっき物を外側から下部開口に当接させてカソード電極を形成しつつめっき液の流出を防止し、次に筐体および電極を上昇させて、アノード電極と被めっき物の位置を設定し、その後めっきを開始するという方法がある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−172794号公報
しかしながら、従来技術においては以下のような問題があった。まず、第1の方法では、本電源が正常に確立されないとめっきの品質が大きな影響を受けるという問題がある。例えば、補助電流が切れ、めっき用の本電源が入り通電を開始したときに、本電源の電圧が規格値を超え、本電源による通電を停止せざるをえない状況では、本電流も補助電流も流れない無電流状態が生じてしまい、下地材の溶解・浸食を防ぐことができない。
また、第2の方法は、アノード電極がめっき槽の下部開口に当接しているため、筐体および電極の上昇後、アノード電極がめっき液中でむき出しになってしまう。アノード電極はめっき液にすこしずつ浸食され、アノード電極を構成する粒状物質がめっき液中に流出するため、粒状物質が被めっき面に堆積して、被めっき面の品質に影響するおそれがある。例えば、比較的粒径の大きな粒状物質が被めっき面に堆積した状態でCu薄膜が形成され、めっき後にCMP(Chemical and Mechanical Polishing)等による表面研磨が行われると、薄膜面上から粒状物質が剥離して薄膜面上の平坦度が著しく低下し、場合によっては被めっき物が不良品となってしまうことになる。また、アノード電極が下部開口に当接している間は、アノード電極はめっき槽の外側の大気に触れているため、アノード電極面が乾燥してしまう可能性がある。アノード電極面が乾燥すると、乾燥した部位と乾燥しない部位とでアノード電極面からの電流の分布が不均一となり、結果としてめっき面の膜厚が不均一となる。さらに、アノード電極の昇降装置が必要となり、コスト的な問題も生じる。
このため、上記の課題を解決するためには、アノード装置を固定しつつめっき液の給液を迅速に行い、無電流状態を極力短くすることが重要である。
本発明は、以上の状況に鑑み、被めっき物の下地材の溶解・浸食を有効に防止し、均一で高品質のめっきが可能なめっき装置およびめっき方法を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、本発明のめっき装置は、めっき液を充填可能なめっき槽と、めっき槽の内部に設けられためっき時の陽極であるアノード電極と、アノード電極の上方および側方を覆う筐体と、アノード電極の下方を覆うフィルタと、筐体とフィルタとで画定される内部空間と、内部空間を外部と連絡する開口部とを有するアノードボックスと、内部空間がめっき液で充満されているときは、開口部を閉じて内部空間を外部と遮断し、内部空間がめっき液で充満されていないときは、開口部を開けて内部空間を外部と連絡するめっき液流入規制手段とを有している。
内部空間がめっき液で充満されていないときは内部空間が外部と連絡されているため、めっき液が開口部のレベルまで上昇すると、開口部からめっき液が内部空間に流入して、アノードボックス内部へのメッキ液の充填が促進される。一方、めっき液が内部空間に充満すると、めっき液流入規制手段が開口部を閉じて、内部空間の外部との連絡が閉ざされる。このため、アノード電極で発生した粒状物質の開口部を経由しての被メッキ物への蓄積が防止され、アノード電極で発生した電流の開口部を経由しての被メッキ物への到達が防止される。これらによって、より均一で高品質のめっきが被メッキ物に形成される。
めっき液流入規制手段は、開口部の下方に設けられ、めっき液より小さい比重を有し、内部空間がめっき液で充満されているときは、上昇して開口部を閉じて内部空間を外部と遮断し、内部空間がめっき液で充満されていないときは、下降して開口部を開けて内部空間を外部と連絡するフロートで構成することができる。
フロートは、フロートの上面の周囲を延びるフロートシール面と、フロートの底面と側面とを結ぶ流路とを有し、筐体は、フロートシール面と対向する位置にフロートシール面と接触して開口部を閉じる筐体シール面を、フロートの底面と対向する位置にフロートの底部の外周を支持し内側に内部空間と連絡する支持部開口を備えたフロート支持部とを有している。これによって、めっき液が内部空間に充満されたときは、フロートシール面は筐体シール面と面接触または線接触して、開口部を閉鎖して、内部空間を外部と遮断し、めっき液が内部空間に充満されていないときは、フロートシール面は筐体シール面と離れ、フロートの前記底部外周がフロート支持部に支持され、流路が前記フロートの側方と支持部開口とを連絡して、内部空間を外部と連絡することができる。
流路は、フロートの底面に形成され、少なくとも1つの端部が側面まで延び、少なくとも一部が前記支持部開口に面している溝とすることができる。
さらに、筐体は円錐状の筐体シール面を有し、フロートは円錐状のフロートシール面を有するように構成してもよい。
また、開口部と筐体シール面とを有し、筐体からとりはずし可能なホルダをさらに有するようにしてもよい。
本発明のめっき方法は、めっき槽の内部に、少なくとも一方に開口部を備えた天板および側板を有し、底面に開口を備え、内部にめっき時の陽極であるアノード電極が取り付けられ、フィルタがアノード電極の下方に取り付けられたアノードボックスを取り付ける工程と、めっき槽のアノード電極に対向する位置に、被メッキ物を、めっき時の陰極として設ける工程と、めっき液をめっき槽内のアノードボックスにフィルタおよび開口部を通して充填する、めっき液充填工程と、アノードボックスがめっき液で充填された後に開口部を閉鎖する開口部閉鎖工程と、開口部を閉鎖後、アノード電極と被めっき物との間に電圧を印加して、被めっき物にめっき膜を形成する工程とを有している。
めっき液充填工程は、開口部の下方に設けられ、めっき液より小さい比重を有するフロートを重力によって下方の位置に維持して開口部を開けて、めっき液を充填する工程を有し、開口部閉鎖工程は、フロートを浮力によって上昇させて開口部を閉じる工程を有している。
フロートは、フロートの上面の周囲を延びるフロートシール面と、フロートの底面と側面とを結ぶ流路とを有し、筐体は、フロートシール面と対向する位置にフロートシール面と接触して開口部を閉じる筐体シール面を、フロートの底面と対向する位置にフロートの底部の外周を支持し内側に内部空間と連絡する支持部開口を備えたフロート支持部とを有し、めっき液が内部空間に充満されたときは、フロートシール面は筐体シール面と面接触または線接触して、開口部を閉鎖して、内部空間を外部と遮断し、めっき液が内部空間に充満されていないときは、フロートシール面は筐体シール面と離れ、フロートの底部外周がフロート支持部に支持され、流路がフロートの側方と支持部開口とを連絡して、内部空間を外部と連絡することができる。
以上説明したとおり、本発明のめっき装置およびめっき方法によれば、被メッキ物をめっき装置に設定した後、めっき液をアノードボックス内に迅速に充填することができ、かつアノードボックス内に充填した後はめっき液のアノードボックス内外の連絡経路をフィルタだけに限定することができるため、アノード電極で発生した粒状物質の開口部を経由しての被メッキ物への蓄積が防止され、アノード電極で発生した電流の開口部を経由しての被メッキ物への到達が防止される。これらによって、めっき液の給液中の下地材の溶解・浸食を防止しつつ、より均一で高品質のめっきが被メッキ物に形成することが可能となる。
以下、図面を用いて本発明のめっき装置の詳細を説明する。図1は本発明のめっき装置の全体構成図を示す。めっき槽1は内部にめっき液2を入れることのできる空間部を有している。めっき槽1はめっき液2をリザーバタンク(図示せず)から供給するめっき液供給ライン3と、めっき液2をリザーバタンクに戻すリターンライン4と、めっき液2が所定の液位を超えないようにするオーバーフローライン5とを有している。めっき液供給ライン3、リターンライン4、およびオーバーフローライン5はめっき槽1内の仕切り板によって形成されている。めっき槽1内にはアノードボックス6がめっき槽1の天板11を貫通する支持管61に吊られて固定・保持されている。アノードボックス6は支持管61を介して電源装置9のプラス側および窒素ガス供給源(図示せず)に接続している。
めっき槽1のアノードボックス6と対向するめっき槽1の底部には略円形の開口12が設けられている。めっき槽1の外側には開口12の周囲に沿って枠体10に支持されたカソード電極装置8が設けられている。カソード電極装置8は電源装置9のマイナス側に接続している。開口12には被めっき物21が、めっきが施される被めっき面22をめっき層1の内部に向けて装着される。被めっき物21は例えばウエハまたは基板であり、下方からウエハホルダ23によって支持され持ち上げられ、被めっき面22の外周がカソード電極装置8と接触し、被めっき面22に陰極の所定の電位状態が形成されるように、開口12に固定される。
図2にはアノードボックス6の概念的側方断面図を示す。アノードボックス6は円筒形の筐体62を有している。筐体62は天板71と側板72とを有し、天板71と対向する面は開口67になっている。天板71と側板72は分離可能である(詳細は後述。)が、一体構造であってもよい。天板71は中央に設けられた開口68と、周囲に複数個設けられた開口69を有している(詳細は後述。)。筐体62はめっき液2に対して耐腐食性を有しており、内部が目視できるように透明の材質であってもよい。例えば、ポリプロピレン、塩ビ、テフロン、ガラス等で製作することができる。開口68には中空の支持管61がボルト・ナット等によって脱着可能に固定され、内部に電源装置9とアノード電極63(後述)とを接続するケーブル91が延びている。また、支持管61を通して筐体62の内部に窒素ガスを供給できるようになっている。
筐体62の内部には筐体62の円筒部の内径とほぼ同じ外径を有する円板状のアノード電極63が固定されている。アノード電極63は例えばニッケルで製造される。アノード電極には上面と下面を貫通する複数の開口631が設けられている。また、開口67付近には、筐体62の円筒部の内径とほぼ同じ外径を有する円板状のフィルタ64が設けられている。フィルタ64は、アノード電極63から剥離した粒状の電極構成物質が筐体62の外へ流出することを防止する。フィルタ64も筐体62と同じく、耐腐食性を有する材料、例えばポリプロピレン等で製作することができる。また、フィルタ64を支持するため、フィルタ64の開口67側の面を格子状の保持部材(図示せず)で保持するようにしてもよい。アノード電極63、フィルタ64、および保持部材は点検や交換のために取り外しできる。また、筐体62とフィルタ64で囲まれる領域は内部空間74を形成する。
天板71の開口69には内部に空間を有する円筒形のホルダ65が設けられている。ホルダ65は上部に開口651を有しており、内部空間の上部は斜壁で形成される筐体シール面652によって、開口651に向けて径がせばまる円錐状の空間となっている。ホルダ65の円筒部の外周部と開口69の内周部にはネジが切られており、これによってホルダ65は開口69に嵌合して、開口69に脱着可能に固定される。
ホルダ65の内部空間には、上部に外周に沿って斜めに切欠かれた円錐台状のフロートシール面661を有する円筒形のフロート66が設置されている。フロート66の底面にはフロート66の側面と底面とを連絡する溝である流路662が形成されている。流路662は、少なくとも1つの端部が側面まで延び、少なくとも一部が支持部開口701(後述)に面している。開口69の内周から筐体62の内壁に沿って、中央部に円形の支持部開口701を有する円環状のフロート支持部70が突設している。支持部開口701の内径はフロート66の外径よりも小さいため、フロート66はフロート支持部70に支持され、筐体62内部に落下することはない。また、フロート66はめっき液2より小さな比重を有している。このため、フロート66は、ホルダ65の内部空間にめっき液2がないときは自重によってフロート支持部70に着座して支持され、めっき液2が充填されると、フロート66が浮力によって上昇して、フロート66のフロートシール面661がホルダ65の筐体シール面652と接触する。詳細は後述する。
図3は、アノードボックスの天板の側方断面図(図3(a))と、平面図(図3(b))を示す。図3(a)は図3(b)中のA−A断面の矢視図である。天板71は略円形の円板状の構造であり、外周部に沿って円板部と直交する方向に側壁72と嵌合する突起711が形成されている。円板は、中央部に開口68を、天板71と同軸の仮想円に沿った72°の等角位置に5箇所の開口69を有している。開口68と開口69はいずれも天板71を貫通している。開口69と対向する筐体62の内部側の支持部開口701は前述のとおり、フロート支持部70によって、開口69に比べて狭くなっている。天板71には図3(a)に示したように、めっき液2をめっき槽1から抜くときにめっき液2が天板71に滞留しないでスムーズに落下して回収されるように、中心から外周部に向けたテーパがついている。なお、開口69の位置や個数は一つの例示に過ぎず、たとえば開口69を同心円状に配置せず、あるいは開口69を4個以下または6個以上設けることも可能である。
図4はホルダの概略外形図である。図4(a)は、斜視図を、図4(b)は図4(a)中A−Aで示した断面図である。ホルダ65は上部に開口651を有しており、内部は、筐体シール面652によって開口651に向けて径がせばまる、円錐台状の空間655となっている。ホルダ65の側壁654には開口69の内周部に設けられたネジと噛み合うネジ(図示せず)が切られている。また、上面には開口651の一部を貫通して直径方向に延びる溝653が設けられている。ホルダ65を開口69に装着するときは、溝653に工具やコインをあててホルダ65を開口69内で容易に回すことができる。ホルダ65を開口69から取り外すときも同様である。
図5はフロートの概略外形図である。図5(a)は、側方図を、図5(b)は底面図を各々示す。フロート66は下部が円筒形、上部が円錐台状のフロートシール面661となっている。フロート66の底部には十字形の溝からなる流路662が形成されている。フロート66はフロートシール面661がホルダ65の筐体シール面652に当接することにより開口69を通るめっき液2の流れを遮断し、当接しないときは流路662を経由して、開口69を通るめっき液2の流れを確保する。このような機能を確保することが可能であれば、図5に示した形状に限定されないことは勿論であって、例えば、円錐台の下部に脚を複数本設けて、脚の間を流路としてもよい。また、流路の全面が底面に面している必要はなく、例えば底面の中心に開口を設け、該開口と連絡する流路をフロートシール面661の表面に向けてフロート66の内部を貫通して設けてもよい。
次に、めっき液2がめっき槽1に供給され、めっき槽1から回収されるときの作用について説明する。図6A〜6Cはめっき槽1にめっき液供給ライン3からめっき液2が供給され液位が徐々に上昇していくときのめっき槽1内の状態を示す説明図である。各図中、矢印付き線はメッキ液の給液経路を示す。
まず、図6Aに示すように、めっき槽1の液位102aがアノードボックス6の側方にあるときは、めっき液2はアノードボックス6の底面にあるフィルタ64を通ってアノードボックス6の内部空間74に流入する。しかしながら、フィルタ64の圧損のため、アノードボックス6内の液位101aはめっき槽1の液位102aと同じ速さで上昇せず、めっき槽1の液位102aより低いレベルにある。このとき、アノードボックス6の上部に設けられたホルダ65にはめっき液2はまだ達しておらず、したがってフロート66は浮力を受けず、自重によってフロート支持部70に着座している。
さらにめっき液2が供給されると、図6Bに示すように、めっき槽1の液位102bはアノードボックス6を完全に水没させるレベルまで上昇する。しかし、アノードボックス6内の液位101bは、フィルタ64の圧損のため、十分に上昇せず、まだホルダ65の高さに達していない。しかし、アノードボックス6の開口69からめっき液2が浸入し、フロートシール面661と筐体シール面652との間の空間と、流路662と、支持部開口701とを通ってアノードボックス6の内部空間74に入っていく。この状態では、めっき液2は開口69からの給液ルートと、フィルタ64からの給液ルートとが確保され、しかも開口69からの給液ルートは圧損も少ないため、めっき液2の給液が加速される。なお、このとき、開口69に入っためっき液2は、開口69と支持部開口701との間の空間に滞留せず、支持部開口701から落下していく。したがって、フロート66には浮力はかからず、自重によってフロート支持部70に着座したままであり、筐体シール面652とフロートシール面661との間の流路が閉ざされることはない。以上のようにして、めっき液2がアノードボックス6を完全に水没させると同時に、開口69からの給液ルートが確立され、アノードボックス6内へのめっき液2の供給が加速される。
さらにめっき液2が供給されると、図6Cに示すように、アノードボックス6の内部空間74もめっき液2で完全に充満され、内部空間74内の液面はなくなり、めっき槽1全体が液位101cになる。この状態に至ると、ホルダ65の内部もめっき液2で満たされるため、フロート66はめっき液2による浮力を受けフロート支持部70から離れ、フロートシール面661の全周が筐体シール面652の全周に面接触または線接触する。この結果、筐体シール面652とフロートシール面661との間の流路が閉じられ、開口69からの給液ルートが閉鎖される。
ここで、ホルダ65の筐体シール面652とフロート66のフロートシール面661との間の流路が閉鎖されることによる利点は以下のとおりである。
第1の利点は、アノード電極63で発生した粒状物質が被めっき面22に蓄積することを防止できる点にある。ニッケル等で構成されるアノード電極ではめっき液2の浸食作用によって表面から粒状物質が剥離する場合がある。この粒状物質が被めっき面22に蓄積すると、従来技術の項で説明したとおり、めっき後の平坦化工程等の際に粒状物質が被めっき面22から剥離し、被めっき物21の品質に重大な影響をもたらすことがある。しかし、筐体シール面652とフロートシール面661との間の流路が閉鎖されるため、発生した粒状物質が開口69から流出することはなく、すべての粒状物質はフィルタ64に捕捉され、めっき槽1内への流出が防止できる。
第2の利点は、アノード電極と、カソード電極である被めっき物22との間の電流分布を均一化できる点にある。すなわち、アノード電極とカソード電極との間の理想的な電流の流れは、アノード電極からアノード電極の形状に応じて略円形断面で出た電流が両電極の間でいったんくぼみ、その後再び広がってカソード電極に到達する鼓型の形状である。このような電流分布が実現されると、被めっき物22には均一なめっき層が形成される。ところが、筐体シール面652とフロートシール面661との間の流路が閉鎖されず、開口が生じると、この開口からカソード電極に流れるバイパス電流が生じ、アノード電極とカソード電極との間を直接流れる電流に付加されて、不均一な電流分布を生じさせ、めっき層が不均一となってしまう可能性がある。しかし、筐体シール面652とフロートシール面661との間の流路が閉鎖されるため、不要な電流が発生することがなく、均一なめっき面が得られる。
次に、めっき工程が終了した以降の工程について説明する。めっき工程が終了すると、まずめっき液供給ライン3が閉じて、めっき槽1内のめっき液2がリザーバタンクに回収される。このとき、図2に白抜き矢印で示すように、支持管61から窒素ガスが供給され、アノードボックス6内は正圧になりめっき液2に圧力がかけられてめっき液2のフィルタ64からの流出が促進される。同時に、フロート66は正圧によって上に押し上げられ、フロートシール面661が筐体シール面652に接触する。この結果、窒素ガスにより上昇したアノードボックス6内の圧力が開口651から逃げることなくフィルタ64に有効に作用して、めっき液2の早期流出を促進する。
なお、ホルダとフロートの形状は上述したものに限定されるわけではなく、種々の形状が可能である。図7にはホルダとフロートの他のバリエーションを示す。図7(a)の例ではフロート66bのフロートシール面661b、ホルダ65bの筐体シール面652b、フロート支持部70bの全てが平面形状である。図7(b)の例ではフロート66cのフロートシール面661c、ホルダ65cの筐体シール面652cは平面形状であるが、フロート66cのフロート支持部70cは円錐状平面となっている。図7(c)の例ではフロート66dのフロートシール面661d、ホルダ65dの筐体シール面652d、フロート支持部70dの全てが円錐状平面である。
また、ホルダとフロートはアノードボックス6の天板71でなく、アノードボックス6の側板72に設けてもよい。図8にはこのようなアノードボックスの一例を示す。アノードボックス6bの側板72aのフィルタ64設置レベルより上方に開口721が、開口721の先に空間722が設けられている。空間722の上方には支持部開口701が設けられており、その上部にフロート66を内包したホルダ65が設置されている。このようにフロート66を側板72aに設けることによって、より早い段階で内部空間74への給液ルートを確保することができるため、給液時間をより一層短縮することができる。
以上の説明においては、めっき液流入規制手段としてフロートを用いたが、代わりに配管・弁を設けて同様の機能を実現することもできる。図9はこのようなめっき装置の全体構成図を示している。アノードボックス6の天板を配管101が貫通しており、アノードボックス6の外部に弁102が設けられている。配管101の先端は開口となっている。弁102のステムはめっき槽1の天板11を貫通して外部に延び、モータ103と接続しており、モータ103によって弁101の開閉ができる。また、アノードボックス6内には適宜の間隔・個数の水位計104が設けられ、配線を通じてめっき槽1の外部にある制御装置105につながっている。制御装置105は水位計104からの信号を受け取りアノードボックス6内の水位を監視して、所定の水位に達したところでモータ103を駆動して弁101の開閉を行い、これによって配管101の先端開口からのめっき液の供給をより正確に制御することができる。また、配管口径の制約は小さいので、フロートを用いる場合と比べ流入量を増加することも容易であり、めっき液の早期充填が可能となる。
以上説明したとおり、本発明のめっき装置はアノードボックスにフロート等のめっき液流入規制手段を設けることによってアノードボックス上部からのめっき液の供給路を確保し、アノードボックス内へのめっき液の早期充填を促進し、短時間でアノード電極をめっき液に浸すことができる。この結果、被めっき物の下地材の溶解・浸食を最小限度に抑え、品質の良好なめっきが可能となる。
本発明のめっき装置の全体構成図である。 図1に示すめっき装置のうち、アノードボックスの概念的側方断面図である。 図2に示すアノードボックスの天板の概略構成図である。 図2に示すホルダの概略外形図である。 図2に示すフロートの概略外形図である。 めっき液充填時のアノードボックス内の状況を示す説明図である。 めっき液充填時のアノードボックス内の状況を示す説明図である。 めっき液充填時のアノードボックス内の状況を示す説明図である。 他の実施形態によるホルダとフロートの断面図である。 本発明の他の実施形態によるアノードボックスの概念的側方断面図である。 本発明の他の実施形態によるアノードボックスの概念的側方断面図である。
符号の説明
1 めっき槽
11 天板
12 開口
2 めっき液
3 めっき液供給ライン
4 リターンライン
5 オーバーフローライン
6 アノードボックス
61 支持管
62 筐体
63 アノード電極
64 フィルタ
65 ホルダ
651 開口
652 筐体シール面
653 溝
654 側壁
655 空間
66 フロート
661 フロートシール面
662 流路
67、68、69 開口
70 フロート支持部
701 支持部開口
71 天板
72 側板
74 内部空間
8 カソード電極装置
9 電源装置
91 ケーブル
10 枠体
21 被めっき物
22 被めっき面
23 ウエハホルダ

Claims (9)

  1. めっき液を充填可能なめっき槽と、
    該めっき槽の内部に設けられためっき時の陽極であるアノード電極と、該アノード電極の上方および側方を覆う筐体と、該アノード電極の下方を覆うフィルタと、該筐体と該フィルタとで画定される内部空間と、該内部空間を外部と連絡する開口部とを有するアノードボックスと、
    該内部空間が前記めっき液で充満されているときは、該開口部を閉じて該内部空間を外部と遮断し、該内部空間が前記めっき液で充満されていないときは、該開口部を開けて該内部空間を外部と連絡するめっき液流入規制手段とを有するめっき装置。
  2. 前記めっき液流入規制手段は、該開口部の下方に設けられ、前記めっき液より小さい比重を有し、該内部空間が前記めっき液で充満されているときは、上昇して該開口部を閉じて該内部空間を外部と遮断し、該内部空間が前記めっき液で充満されていないときは、下降して該開口部を開けて該内部空間を外部と連絡するフロートである、請求項1に記載のめっき装置。
  3. 前記フロートは、該フロートの上面の周囲を延びるフロートシール面と、該フロートの底面と側面とを結ぶ流路とを有し、
    前記筐体は、該フロートシール面と対向する位置に該フロートシール面と接触して前記開口部を閉じる筐体シール面を、該フロートの底面と対向する位置に該フロートの底部の外周を支持し内側に前記内部空間と連絡する支持部開口を備えたフロート支持部とを有し、
    前記めっき液が前記内部空間に充満されたときは、前記フロートシール面は前記筐体シール面と面接触または線接触して、前記開口部を閉鎖して、前記内部空間を外部と遮断し、
    前記めっき液が前記内部空間に充満されていないときは、前記フロートシール面は前記筐体シール面と離れ、前記フロートの前記底部外周が前記フロート支持部に支持され、前記流路が前記フロートの前記側方と前記支持部開口とを連絡して、前記内部空間を外部と連絡する、請求項2に記載のめっき装置。
  4. 前記流路は、前記フロートの前記底面に形成され、少なくとも1つの端部が前記側面まで延び、少なくとも一部が前記支持部開口に面している溝である、請求項3に記載のめっき装置。
  5. 前記筐体は円錐台状の前記筐体シール面を有し、
    前記フロートは円錐台状の前記フロートシール面を有している、請求項3または4に記載のめっき装置。
  6. 前記開口部と前記筐体シール面とを有し、前記筐体からとりはずし可能なホルダをさらに有する、請求項3から5のいずれか1項に記載のめっき装置。
  7. めっき液を充填可能なめっき槽を設置する工程と、
    該めっき槽の内部に、少なくとも一方に開口部を備えた天板および側板を有し、底面に開口を備え、内部にめっき時の陽極であるアノード電極が取り付けられ、フィルタが該アノード電極の下方に取り付けられたアノードボックスを取り付ける工程と、
    該めっき槽の前記アノード電極に対向する位置に、被メッキ物を、めっき時の陰極として設ける工程と、
    前記めっき液を前記めっき槽内のアノードボックスに前記フィルタおよび前記開口部を通して充填する、めっき液充填工程と、
    前記アノードボックスが前記めっき液で充填された後に前記開口部を閉鎖する開口部閉鎖工程と、
    前記開口部を閉鎖後、前記アノード電極と前記被めっき物との間に電圧を印加して、被めっき物にめっき膜を形成する工程とを有するめっき方法。
  8. 前記めっき液充填工程は、前記開口部の下方に設けられ、前記めっき液より小さい比重を有するフロートを重力によって下方の位置に維持して該開口部を開けて、前記めっき液を充填する工程を有し、
    前記開口部閉鎖工程は、該フロートを浮力によって上昇させて該開口部を閉じる工程を有する、請求項7に記載のめっき方法。
  9. 前記フロートは、該フロートの上面の周囲を延びるフロートシール面と、該フロートの底面と側面とを結ぶ流路とを有し、
    前記筐体は、該フロートシール面と対向する位置に該フロートシール面と接触して前記開口部を閉じる筐体シール面を、該フロートの底面と対向する位置に該フロートの底部の外周を支持し内側に前記内部空間と連絡する支持部開口を備えたフロート支持部とを有し、
    前記めっき液が前記内部空間に充満されたときは、前記フロートシール面は前記筐体シール面と面接触または線接触して、前記開口部を閉鎖して、前記内部空間を外部と遮断し、
    前記めっき液が前記内部空間に充満されていないときは、前記フロートシール面は前記筐体シール面と離れ、前記フロートの前記底部外周が前記フロート支持部に支持され、前記流路が前記フロートの前記側方と前記支持部開口とを連絡して、前記内部空間を外部と連絡する、請求項8に記載のめっき方法。
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WO2017084056A1 (zh) * 2015-11-19 2017-05-26 蔡慧勤 一种用于金具锌环的镀锌装置

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