JP2005200404A - 有害生物防除剤 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、有害生物防除剤に関する。
式(1)
(式中、R1はメチル基、メトキシ基、又はメトキシメチル基を表し、R2は水素原子、又はメチル基を表す。)
で示されるエステル化合物が固体担体に担持されてなる有害生物防除剤が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
(式中、R1はメチル基、メトキシ基、又はメトキシメチル基を表し、R2は水素原子、又はメチル基を表す。)
で示されるエステル化合物が固体担体に担持されてなる有害生物防除剤が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
しかしながら、式(1)で示されるエステル化合物が固体担体に担持されてなる有害生物防除剤は、その保存状態等によっては有効成分である式(1)で示されるエステル化合物の光安定性が必ずしも十分でない場合があった。
本発明は、式(1)で示されるエステル化合物が固体担体に担持されてなる有害生物防除剤であって、式(1)で示されるエステル化合物の光安定性が向上された有害生物防除剤を提供することを課題とする。
本発明は、式(1)で示されるエステル化合物が固体担体に担持されてなる有害生物防除剤であって、式(1)で示されるエステル化合物の光安定性が向上された有害生物防除剤を提供することを課題とする。
本発明者は、式(1)で示されるエステル化合物が固体担体に担持されてなる有害生物防除剤について、式(1)で示される化合物の光安定性を向上させる手法について種々の検討を行った。
その結果、式(1)で示されるエステル化合物と、式(1)で示されるエステル化合物に対して50〜200重量倍のビス(2,3,3,3−テトラクロロプロピル)エーテルとを固体担体に担持させた場合に、式(1)で示されるエステル化合物の光安定性が向上されることを見出し、本発明を完成した。
その結果、式(1)で示されるエステル化合物と、式(1)で示されるエステル化合物に対して50〜200重量倍のビス(2,3,3,3−テトラクロロプロピル)エーテルとを固体担体に担持させた場合に、式(1)で示されるエステル化合物の光安定性が向上されることを見出し、本発明を完成した。
本発明の有害生物防除剤は、有効成分である式(1)で示されるエステル化合物の光安定性が向上されたものである。
本発明の有害生物防除剤は、式(1)で示されるエステル化合物、ビス(2,3,3,3−テトラクロロプロピル)エーテル及び固体担体を含有し、式(1)で示されるエステル化合物とビス(2,3,3,3−テトラクロロプロピル)エーテルとの重量比が1:50〜1:200、好ましくは1:50〜1:100であることを特徴とする。
本発明の有害生物防除剤に用いられる式(1)で示されるエステル化合物は、例えば特許文献1、特許文献2に記載された化合物であり、該特許文献に記載された方法で製造することができる。
式(1)で示されるエステル化合物としては、例えば以下のものが挙げられる。
R1がメトキシメチル基である式(1)で示されるエステル化合物。
R2が水素原子である式(1)で示されるエステル化合物。
R2がメチル基である式(1)で示されるエステル化合物。
式(1)で示されるエステル化合物としては、例えば以下のものが挙げられる。
R1がメトキシメチル基である式(1)で示されるエステル化合物。
R2が水素原子である式(1)で示されるエステル化合物。
R2がメチル基である式(1)で示されるエステル化合物。
式(1)で示されるエステル化合物としては、具体的には例えば、R1がメトキシメチル基であり、R2が水素原子である化合物;R1がメトキシメチル基であり、R2がメチル基である化合物;及びR1がメチル基であり、R2が水素原子である化合物が挙げられる。式(1)で示されるエステル化合物には、不斉炭素に基づく光学異性体が存在し、また二重結合に基づく幾何異性体が存在する場合があるが、本発明には活性な異性体のいずれをも使用することができる。
本発明の有害生物防除剤に用いられるビス(2,3,3,3−テトラクロロプロピル)エーテルは三共化成株式会社等から市販されており、本発明にはこれらの市販品をそのまま用いることができる。
本発明の有害生物防除剤に用いられる固体担体としては、例えば電気蚊取りマット用の繊維質担体、多孔質担体、及び線香基材が挙げられる。
電気蚊取りマット用の繊維質担体としては例えばパルプ、コットンリンター等の天然繊維、ポリエステル、アクリル繊維等の合成繊維等を固めたものが挙げられ、多孔質担体としては例えば素焼板、及びセラミックス板が挙げられる。
電気蚊取りマット用の繊維質担体としては例えばパルプ、コットンリンター等の天然繊維、ポリエステル、アクリル繊維等の合成繊維等を固めたものが挙げられ、多孔質担体としては例えば素焼板、及びセラミックス板が挙げられる。
線香基材は通常、主として支燃剤と結合剤とからなる。支燃剤としては、例えば木粉、粕粉(除虫菊抽出粉末)、柑橘類の表皮粉、パームオイル粉末、ココナッツシェル粉末、ウォルナットシェル粉末等の植物乾燥粉末、及び木炭粉、活性炭粉、石炭粉等の炭素粉末が挙げられ、これらを単独で又は二種以上を混合して用いられる。結合剤としては、例えばタブ粉、澱粉(タピオカ澱粉、トウモロコシ澱粉、小麦粉澱粉等)、カゼイン、シャム糊、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール等の高分子化合物が挙げられ、これらを単独で又は二種以上を混合して用いられる。支燃剤と結合剤との重量比は通常8:2〜6:4の範囲である。
本発明の有害生物防除剤に含有される式(1)で示されるエステル化合物の量は、本発明の有害生物防除剤全重量に対して、通常0.001〜0.5重量%の割合である。なお、固体担体が線香基材である本発明の有害生物防除剤については、本発明の有害生物防除剤に含有される式(1)で示されるエステル化合物の量は、本発明の有害生物防除剤全重量に対して、好ましくは0.005〜0.03重量%の割合である。
本発明の有害生物防除剤に含有されるビス(2,3,3,3−テトラクロロプロピル)エーテルの量は、本発明の有害生物防除剤全重量に対して、通常0.5〜25重量%の割合である。
固体担体が線香基材である本発明の有害生物防除剤については、本発明の有害生物防除剤に含有されるビス(2,3,3,3−テトラクロロプロピル)エーテルの量は、本発明の有害生物防除剤全重量に対して、通常0.5〜5重量%の割合である。
固体担体が線香基材である本発明の有害生物防除剤については、本発明の有害生物防除剤に含有されるビス(2,3,3,3−テトラクロロプロピル)エーテルの量は、本発明の有害生物防除剤全重量に対して、通常0.5〜5重量%の割合である。
本発明の有害生物防除剤は、式(1)で示されるエステル化合物、ビス(2,3,3,3−テトラクロロプロピル)エーテル、及び固体担体を含有し、さらに必要に応じて界面活性剤その他の製剤用補助剤を含有するものである。
かかる界面活性剤としては例えば、アルキル硫酸エステル塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル類、ポリオキシアルキレンアルキルアリールエーテル類、ポリオキシアルキレンスチリルフェニルエーテル類、多価アルコールエステル類、糖アルコール誘導体等があげられる。
その他の製剤用補助剤としては例えば、香料、色素、及び防黴剤が挙げられる。
かかる界面活性剤としては例えば、アルキル硫酸エステル塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル類、ポリオキシアルキレンアルキルアリールエーテル類、ポリオキシアルキレンスチリルフェニルエーテル類、多価アルコールエステル類、糖アルコール誘導体等があげられる。
その他の製剤用補助剤としては例えば、香料、色素、及び防黴剤が挙げられる。
本発明の有害生物防除剤は例えば下記(A)及び(B)の方法で製造することができる。
(A)有機溶剤に、式(1)で示されるエステル化合物とビス(2,3,3,3−テトラクロロプロピル)エーテルとを式(1)で示されるエステル化合物とビス(2,3,3,3−テトラクロロプロピル)エーテルとが重量比1:50〜1:200の割合で溶解され、必要に応じて製剤用補助剤を添加された溶液を、固体担体に含浸させ、次いで必要に応じて乾燥させる方法
この方法に使用される有機溶剤としては、例えば飽和炭化水素系溶剤、及びエステル系溶剤が挙げられる。
飽和炭化水素系溶剤としては例えば、鎖式(直鎖式、分岐鎖式)飽和炭化水素系溶剤、及び脂環式飽和炭化水素系溶剤が挙げられ、具体的には例えば、直鎖式飽和炭化水素系溶剤としてノルパー13(商品名、エクソンモービル化学有限会社製)、ノルパー15(商品名、エクソンモービル化学有限会社製);分岐鎖式飽和炭化水素系溶剤としてアイソパーG(商品名、エクソンモービル化学有限会社製、炭素数9〜12)、アイソパーH(商品名、エクソンモービル化学有限会社製、炭素数10〜13)、アイソパーM(商品名、エクソンモービル化学有限会社製、炭素数11〜16)、アイソパーV(商品名、エクソンモービル化学有限会社製、炭素数13〜20)、及び脂環式飽和炭化水素系溶剤としてエクソールD40(商品名、エクソンモービル化学有限会社製)、エクソールD80(商品名、エクソンモービル化学有限会社製)、エクソールD110(商品名、エクソンモービル化学有限会社製)、エクソールD130(商品名、エクソンモービル化学有限会社製)が挙げられる。また、灯油を用いることもできる。
エステル系溶剤としては例えば、(1)炭素数6から10の飽和二価脂肪酸の炭素数3から10のアルコールとのジエステル、(2)ヒドロキシ又はアセトキシで置換された炭素数4から6の脂肪酸の炭素数3から10のアルコールとのエステル、(3)炭素数12から18の飽和一価脂肪酸の炭素数3から10のアルコールとのエステル、及び(4)フタル酸の炭素数3から10のアルコールとのジエステルが挙げられ、具体的には例えば、アジピン酸ジイソデシル、アジピン酸ジイソノニル、アジピン酸ジオクチル、セバシン酸ジオクチル、セバシン酸ジ2−エチルヘキシル、セバシン酸ジブチル、アゼライン酸ジ2−エチルヘキシル、アゼライン酸ジヘキシルなどの飽和二価脂肪酸エステル、リンゴ酸ジ2−エチルヘキシルなどのヒドロキシ脂肪酸エステル、アセチルクエン酸トリブチルなどのアセトキシ脂肪酸エステル、ラウリン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピルなどの飽和一価脂肪酸エステル、及びフタル酸ジイソデシル、フタル酸ジ2−エチルヘキシルなどのフタル酸エステルが挙げられる。
(A)有機溶剤に、式(1)で示されるエステル化合物とビス(2,3,3,3−テトラクロロプロピル)エーテルとを式(1)で示されるエステル化合物とビス(2,3,3,3−テトラクロロプロピル)エーテルとが重量比1:50〜1:200の割合で溶解され、必要に応じて製剤用補助剤を添加された溶液を、固体担体に含浸させ、次いで必要に応じて乾燥させる方法
この方法に使用される有機溶剤としては、例えば飽和炭化水素系溶剤、及びエステル系溶剤が挙げられる。
飽和炭化水素系溶剤としては例えば、鎖式(直鎖式、分岐鎖式)飽和炭化水素系溶剤、及び脂環式飽和炭化水素系溶剤が挙げられ、具体的には例えば、直鎖式飽和炭化水素系溶剤としてノルパー13(商品名、エクソンモービル化学有限会社製)、ノルパー15(商品名、エクソンモービル化学有限会社製);分岐鎖式飽和炭化水素系溶剤としてアイソパーG(商品名、エクソンモービル化学有限会社製、炭素数9〜12)、アイソパーH(商品名、エクソンモービル化学有限会社製、炭素数10〜13)、アイソパーM(商品名、エクソンモービル化学有限会社製、炭素数11〜16)、アイソパーV(商品名、エクソンモービル化学有限会社製、炭素数13〜20)、及び脂環式飽和炭化水素系溶剤としてエクソールD40(商品名、エクソンモービル化学有限会社製)、エクソールD80(商品名、エクソンモービル化学有限会社製)、エクソールD110(商品名、エクソンモービル化学有限会社製)、エクソールD130(商品名、エクソンモービル化学有限会社製)が挙げられる。また、灯油を用いることもできる。
エステル系溶剤としては例えば、(1)炭素数6から10の飽和二価脂肪酸の炭素数3から10のアルコールとのジエステル、(2)ヒドロキシ又はアセトキシで置換された炭素数4から6の脂肪酸の炭素数3から10のアルコールとのエステル、(3)炭素数12から18の飽和一価脂肪酸の炭素数3から10のアルコールとのエステル、及び(4)フタル酸の炭素数3から10のアルコールとのジエステルが挙げられ、具体的には例えば、アジピン酸ジイソデシル、アジピン酸ジイソノニル、アジピン酸ジオクチル、セバシン酸ジオクチル、セバシン酸ジ2−エチルヘキシル、セバシン酸ジブチル、アゼライン酸ジ2−エチルヘキシル、アゼライン酸ジヘキシルなどの飽和二価脂肪酸エステル、リンゴ酸ジ2−エチルヘキシルなどのヒドロキシ脂肪酸エステル、アセチルクエン酸トリブチルなどのアセトキシ脂肪酸エステル、ラウリン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピルなどの飽和一価脂肪酸エステル、及びフタル酸ジイソデシル、フタル酸ジ2−エチルヘキシルなどのフタル酸エステルが挙げられる。
この製造方法における、有機溶剤に式(1)で示されるエステル化合物とビス(2,3,3,3−テトラクロロプロピル)エーテルとを溶解した溶液の式(1)で示されるエステル化合物の濃度は、通常0.1〜5重量%であり、用いられる固体担体の種類等に応じて適宜決められる。
(B)式(1)で示されるエステル化合物、ビス(2,3,3,3−テトラクロロプロピル)エーテル、固体担体、及び必要に応じて製剤用補助剤を、式(1)で示されるエステル化合物とビス(2,3,3,3−テトラクロロプロピル)エーテルとの重量比が1:50〜1:200の割合で、混合し、必要に応じて水を加えて、混練した後、成型、乾燥する方法
本発明の有害生物防除剤は、例えばそのままで箱詰めされたり、1個又は複数個毎に包装されてから箱詰めされて保存される。本発明の有害生物防除剤を包装するための包装材としては、例えば紙、セロハン、布、アルミフィルム、及び樹脂フィルムが挙げられる。
かかる樹脂フィルムの材質としては、例えばポリエチレン(低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン等)、ポリプロピレン(無延伸ポリプロピレン、延伸ポリプロピレン等)、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアミド、及びポリエチレンテレフタレートが挙げられる。
かかる樹脂フィルムの材質としては、例えばポリエチレン(低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン等)、ポリプロピレン(無延伸ポリプロピレン、延伸ポリプロピレン等)、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアミド、及びポリエチレンテレフタレートが挙げられる。
本発明の有害生物防除剤は、例えば有害生物の生息域又はその近傍で加熱することにより用いられる。
具体的には、固体担体が電気蚊取りマット用の繊維質担体や多孔質担体である本発明の有害生物防除剤は、電気蚊取りマットとして通常の使用方法で用いられる。即ち、電気蚊取りマットである本発明の有害生物防除剤は、室内等の有害生物の生息域やその近傍に設置された約120〜180℃のホットプレート上で加熱され、有効成分である式(1)で示されるエステル化合物が揮散する。有効成分である式(1)で示されるエステル化合物の揮散により、有害生物の防除が達成される。
具体的には、固体担体が電気蚊取りマット用の繊維質担体や多孔質担体である本発明の有害生物防除剤は、電気蚊取りマットとして通常の使用方法で用いられる。即ち、電気蚊取りマットである本発明の有害生物防除剤は、室内等の有害生物の生息域やその近傍に設置された約120〜180℃のホットプレート上で加熱され、有効成分である式(1)で示されるエステル化合物が揮散する。有効成分である式(1)で示されるエステル化合物の揮散により、有害生物の防除が達成される。
固体担体が線香基材である本発明の有害生物防除剤は、殺虫線香として通常の方法で用いられる。即ち、殺虫線香である本発明の有害生物防除剤は、室内等の有害生物の生息域やその近傍で点火され、線香の燃焼にしたがって有効成分である式(1)で示されるエステル化合物が揮散する。有効成分である式(1)で示されるエステル化合物の揮散により、有害生物の防除が達成される。
本発明の有害生物防除剤は、例えば以下の有害生物の防除に有効である。
アカイエカ、コガタアカイエカ等のイエカ類、ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ等のヤブカ類、シナハマダラカ等のハマダラカ類、イエバエ、オオイエバエ、ヒメイエバエ等のイエバエ類、クロバエ類、ニクバエ類、チョウバエ、ノミバエ類等の双翅目害虫およびチャバネゴキブリ、クロゴキブリ、ワモンゴキブリ、トビイロゴキブリ、コバネゴキブリ等の網翅目害虫。
アカイエカ、コガタアカイエカ等のイエカ類、ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ等のヤブカ類、シナハマダラカ等のハマダラカ類、イエバエ、オオイエバエ、ヒメイエバエ等のイエバエ類、クロバエ類、ニクバエ類、チョウバエ、ノミバエ類等の双翅目害虫およびチャバネゴキブリ、クロゴキブリ、ワモンゴキブリ、トビイロゴキブリ、コバネゴキブリ等の網翅目害虫。
以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
製造例1
エクソールD80(脂環式飽和炭化水素系溶剤、エクソンモービル化学有限会社製)に2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル (1R)−トランス−3−(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラートを0.84w/v%、ビス(2,3,3,3−テトラクロロプロピル)エーテルを42.0w/v%となるように溶解した溶液を調製した。
線香基材(蚊取り線香用の線香用基材を有効成分を含有させずに成型・乾燥したもの、2本一組、直径11.8cmの円形、厚さ4mm)に前記溶液1mlをマイクロシリンジで満遍なく滴下することにより塗布し、室温で3時間放置して、本発明の有害生物防除剤(以下、本発明防除剤(1)と記す。)を得た。
エクソールD80(脂環式飽和炭化水素系溶剤、エクソンモービル化学有限会社製)に2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル (1R)−トランス−3−(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラートを0.84w/v%、ビス(2,3,3,3−テトラクロロプロピル)エーテルを42.0w/v%となるように溶解した溶液を調製した。
線香基材(蚊取り線香用の線香用基材を有効成分を含有させずに成型・乾燥したもの、2本一組、直径11.8cmの円形、厚さ4mm)に前記溶液1mlをマイクロシリンジで満遍なく滴下することにより塗布し、室温で3時間放置して、本発明の有害生物防除剤(以下、本発明防除剤(1)と記す。)を得た。
製造例2
エクソールD80(脂環式飽和炭化水素系溶剤、エクソンモービル化学有限会社製)に2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル (1R)−トランス−3−(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラートを0.42w/v%、ビス(2,3,3,3−テトラクロロプロピル)エーテルを42.0w/v%となるように溶解した溶液を調製した。
線香基材(蚊取り線香用の線香用基材を有効成分を含有させずに成型・乾燥したもの、2本一組、直径11.8cmの円形、厚さ4mm)に前記溶液1mlをマイクロシリンジで満遍なく滴下することにより塗布し、室温で3時間放置して、本発明の有害生物防除剤(以下、本発明防除剤(2)と記す。)を得た。
エクソールD80(脂環式飽和炭化水素系溶剤、エクソンモービル化学有限会社製)に2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル (1R)−トランス−3−(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラートを0.42w/v%、ビス(2,3,3,3−テトラクロロプロピル)エーテルを42.0w/v%となるように溶解した溶液を調製した。
線香基材(蚊取り線香用の線香用基材を有効成分を含有させずに成型・乾燥したもの、2本一組、直径11.8cmの円形、厚さ4mm)に前記溶液1mlをマイクロシリンジで満遍なく滴下することにより塗布し、室温で3時間放置して、本発明の有害生物防除剤(以下、本発明防除剤(2)と記す。)を得た。
製造例3
エクソールD80(脂環式飽和炭化水素系溶剤、エクソンモービル化学有限会社製)に2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル (1R)−トランス−3−(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラートを0.21w/v%、ビス(2,3,3,3−テトラクロロプロピル)エーテルを42.0w/v%となるように溶解した溶液を調製した。
線香基材(蚊取り線香用の線香用基材を有効成分を含有させずに成型・乾燥したもの、2本一組、直径11.8cmの円形、厚さ4mm)に前記溶液1mlをマイクロシリンジで満遍なく滴下することにより塗布し、室温で3時間放置して、本発明の有害生物防除剤(以下、本発明防除剤(3)と記す。)を得た。
エクソールD80(脂環式飽和炭化水素系溶剤、エクソンモービル化学有限会社製)に2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル (1R)−トランス−3−(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラートを0.21w/v%、ビス(2,3,3,3−テトラクロロプロピル)エーテルを42.0w/v%となるように溶解した溶液を調製した。
線香基材(蚊取り線香用の線香用基材を有効成分を含有させずに成型・乾燥したもの、2本一組、直径11.8cmの円形、厚さ4mm)に前記溶液1mlをマイクロシリンジで満遍なく滴下することにより塗布し、室温で3時間放置して、本発明の有害生物防除剤(以下、本発明防除剤(3)と記す。)を得た。
比較例
エクソールD80(脂環式飽和炭化水素系溶剤、エクソンモービル化学有限会社製)に2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル (1R)−トランス−3−(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラートを0.84w/v%となるように溶解した溶液を調製した。
線香基材(蚊取り線香用の線香用基材を有効成分を含有させずに成型・乾燥したもの、2本一組、直径11.8cmの円形、厚さ4mm)に前記溶液1mlをマイクロシリンジで満遍なく滴下することにより塗布し、室温で3時間放置して、比較用の有害生物防除剤(以下、比較防除剤と記す。)を得た。
エクソールD80(脂環式飽和炭化水素系溶剤、エクソンモービル化学有限会社製)に2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル (1R)−トランス−3−(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラートを0.84w/v%となるように溶解した溶液を調製した。
線香基材(蚊取り線香用の線香用基材を有効成分を含有させずに成型・乾燥したもの、2本一組、直径11.8cmの円形、厚さ4mm)に前記溶液1mlをマイクロシリンジで満遍なく滴下することにより塗布し、室温で3時間放置して、比較用の有害生物防除剤(以下、比較防除剤と記す。)を得た。
試験例1
本発明防除剤(1)、(2)、(3)及び比較防除剤をキセノンランプの下(照度7000ルクス)に5時間放置した。その後、試験に用いた有害生物防除剤中の2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル (1R)−トランス−3−(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラートの量をガスクロマトグラフィーにより定量した。その結果から、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル (1R)−トランス−3−(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラートの分解率を求めたところ、本発明防除剤(1)、(2)及び(3)の分解率は各々1.8%、4.0%及び3.7%であったのに対して、比較防除剤の分解率は19.8%であった。
本発明防除剤(1)、(2)、(3)及び比較防除剤をキセノンランプの下(照度7000ルクス)に5時間放置した。その後、試験に用いた有害生物防除剤中の2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル (1R)−トランス−3−(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラートの量をガスクロマトグラフィーにより定量した。その結果から、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル (1R)−トランス−3−(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラートの分解率を求めたところ、本発明防除剤(1)、(2)及び(3)の分解率は各々1.8%、4.0%及び3.7%であったのに対して、比較防除剤の分解率は19.8%であった。
試験例2
本発明防除剤(1)、(2)、(3)及び比較防除剤をUVランプ(40W×2本)の下、90cmに5時間放置した。その後、試験に用いた有害生物防除剤中の2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル (1R)−トランス−3−(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラートの量をガスクロマトグラフィーにより定量した。その結果から、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル (1R)−トランス−3−(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラートの分解率を求めたところ、本発明防除剤(1)、(2)及び(3)の分解率はいずれも0%であったのに対して、比較防除剤の分解率は16.8%であった。
本発明防除剤(1)、(2)、(3)及び比較防除剤をUVランプ(40W×2本)の下、90cmに5時間放置した。その後、試験に用いた有害生物防除剤中の2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル (1R)−トランス−3−(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラートの量をガスクロマトグラフィーにより定量した。その結果から、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル (1R)−トランス−3−(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラートの分解率を求めたところ、本発明防除剤(1)、(2)及び(3)の分解率はいずれも0%であったのに対して、比較防除剤の分解率は16.8%であった。
本発明の有害生物防除剤は、有効成分である式(1)で示されるエステル化合物の紫外光等に対する光安定性が向上したものである。
Claims (3)
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