JP2005200128A - エレベータのかご - Google Patents

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Junji Sone
順二 曽根
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Hitachi Building Systems Co Ltd
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Abstract

【課題】送風機構を複雑にすることが困難であるエレベータのかごにおいて、送風手段から吹き出される風をかごの内部の中央部を含む所望の箇所へ導くことを可能とする技術手段を提供する
【解決手段】送風手段5からの送風をかご1の内部へ導く送風路6を備えたエレベータのかご1において、前記送風路6に設けられ前記送風路6の吹出口7からの風をかご1の内部の所望の箇所へ導く第1の偏風板8と、前記第1の偏風板8の上流の送風路6に設けられ前記送風手段5からの送風を前記第1の偏風板8に導く第2の偏風板9とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明はエレベータのかごに関するものであり、さらに詳しくは、かごの中央部を含む所望の箇所に送風を行うエレベータのかごに関する。
従来、エレベータのかごにおける送風手段として、吊り天井の縁部とかご側板との間に室内換気を行うファンの吹出口を設けたものが提案されている。しかし、上記吹出口が吊り天井の縁部とかご側板との間にあるため、上記ファンから送られる風は、かご側板沿いに下方に吹き出し、かごの中央部へ吹き出されないため、かごの中央部の乗客に冷風感を与えられないという課題があった。
このために、エレベータのかごにおける送風手段のファンから送られる風の吹出口の直下におけるかごの後部側板に、前記ファンから送られる風をかごの内部へと導くための偏風板を設けたものが知られている(特許文献1参照)。
この従来技術においては、ファンの吹出口の直下のかご側板面に取り付けた偏風板により、吹出口から吹き出された風を、図中の矢印で示される方向に偏向する。これにより、かごの中央部の乗客に冷風感を与えることができるようにするものである。
実開昭60−78375号
しかしながら、上記の従来技術について実験をしたところ、偏風板で偏向された風は、かごの内部へと一旦は送られるものの、吊り天井の縁部に沿って下降してきた風によってかごの後部側板側へ押し戻されており、実際にはほとんどがかごの中央部に吹き出されていないことが判明した。
このように、従来、エレベータのかごのように限定された空間に設置され、複雑な構成を採用しにくい送風手段においては、所望の方向に送風することは難しいと考えられており、このため、単純な機構により所望の方向に送風するための技術の開発が望まれていた。
本発明は、上記の事情によりされたもので、送風機構を複雑にすることが困難であるエレベータのかごにおいて、送風手段から吹き出される風を室内の所望の箇所へ導くことを可能とする技術的手段を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本願の請求項1記載の発明は、送風手段からの送風をかごの内部へ導く送風路を備えたエレベータのかごにおいて、前記送風路に設けられ前記送風路の吹出口からの風をかごの内部の所望の箇所へ導く第1の偏風板と、前記第1の偏風板の上流の送風路に設けられ前記送風手段からの送風を前記第1の偏風板に導く第2の偏風板とを備えることを特徴とする。
また、本願請求項2記載の発明は、請求項1記載のエレベータのかごにおいて、第1の偏風板を、前記送風路の吹出口からの風をかごの内部の中央部へ導く第1の偏風板としたことを特徴とする。
本発明によれば、送風機構を複雑にすることが困難であるエレベータのかごにおいて、送風手段から吹き出される風をかご室内の所望の中央部を含む箇所へと導くことが可能となる。
本発明を実施するための形態について、図1および図2を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例であるエレベータのかごを示した略側面図である。図2は、図1の送風路付近の拡大図である。
本発明であるエレベータのかご1の内部において、天井板3に配され内部に照明ランプを有する吊り天井4の縁部とかご側板2との間に、送風手段5からの風を送るための送風路6が設置されている。送風手段5からの風は、送風路6を通じて吹出口7から吹き出される。
なお、上記において、かご側板は、かご1のドア配置側を前部(図1の左側)とした場合において、かご後部(図1の右側)の後部側板2は勿論、かご側部の側板とすることも考慮される。即ち、送風路6および吹出口7は、図1に示したように後部側板と吊天井の縁部との間に設けてもよいし、また、かご側部の側板と吊天井の縁部との間に設けてもよい。
本発明における送風手段5としては、例えばファンが用いられ、このファンにより室温風、冷風または温風が送風される。
本発明であるエレベータのかごにおいては、吹出口7からの風が、かごの中央部その他の所望の箇所に吹き出すように、第1の偏風板8が吹出口7に設置されており、また、送風手段5からの送風を第1の偏風板8に導くように送風の上流側に第2の偏風板9が設置されている。第1の偏風板8は、板面が吹出口7からの風がかごの中央部その他の所望の箇所に吹き出す方向に設置される。
図2に示したように、本発明によれば、送風手段5から吊り天井4の縁部に沿って直下に送り出される風は、第2の偏風板9によりかご側板2方向に偏向されて第1の偏風板8に至る。また、図2に示したように、送風手段5からかご側板2に沿って下降する風は、第1の偏風板8に衝突する。このように、送風手段5からの全ての風が、第1の偏風板8により、かご室内の中央部その他の所望の箇所に送られることになり、かご室内の乗客に対して冷風感または温風感を与えることができる。
エレベータのかごにおいては、設置スペースの関係上、送風方向を制御するための複雑な機構を備えることが難しいが、本発明においては、大掛かりな機構を必要とせずに、上記の送風路および吹出口の構造を用いることで、中央部その他の所望の方向に送風を行うことができる。
図1は、本発明の一実施例であるエレベータのかごを示した略側面図である。 図2は、図1の要部拡大図である。
符号の説明
1 かご
2 かご側板
3 天井板
4 吊り天井
5 送風手段
6 送風路
7 吹出口
8 第1の偏風板
9 第2の偏風板

Claims (2)

  1. 送風手段からの送風をかごの内部へ導く送風路を備えたエレベータのかごにおいて、前記送風路に設けられ前記送風路の吹出口からの風をかごの内部の所望の箇所へ導く第1の偏風板と、前記第1の偏風板の上流の送風路に設けられ前記送風手段からの送風を前記第1の偏風板に導く第2の偏風板とを備えることを特徴とするエレベータのかご。
  2. 請求項1記載のエレベータのかごにおいて、前記第1の偏風板を、前記送風路の吹出口からの風をかごの内部の中央部へ導く第1の偏風板としたことを特徴とするエレベータのかご。
JP2004006328A 2004-01-14 2004-01-14 エレベータのかご Withdrawn JP2005200128A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017114603A (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 東芝エレベータ株式会社 エレベータの乗りかご
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CN112265891A (zh) * 2020-10-26 2021-01-26 广州广日电梯工业有限公司 电梯轿厢通风装置和电梯轿厢

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