JP2005199625A - 成形絵柄フィルム作成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 射出同時絵付法におけるフィルムの伸びによる濃度の低下を補い、デザインに忠実な成形加工済絵柄フィルムを得る絵柄フィルムの濃度補正方法を提供すること。
【解決手段】 射出同時絵付法に用いる絵柄フィルムを、射出成型前後の絵柄の歪みを算出し写像関数として記録する第1のステップ、第1のステップで得た写像関数に基づき絵柄の歪みを相殺するように変形させた印刷絵柄を作成する第2のステップ、成形前後のフィルム濃度変化を成形前フィルム濃度Dと成形後フィルム位置Pまたは成形前フィルム位置Qを変数とする濃度変化関数として記録する第3のステップ、第2のステップによりえられた印刷絵柄の濃度を、第3のステップで得られた濃度変化関数に基づき補正する第4のステップにより補正する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、各種成形に伴う絵柄フィルムの濃度補正方法、特に、絵柄が描かれた絵柄フィルムを型の中に入れた状態で射出成形することにより、射出成形と同時に絵柄を成形品に付着させる所謂「射出成形同時絵付」の際に、フィルムの伸びに起因して生ずる絵柄の濃度低下を打ち消すことを目的として、もとの絵柄に対して濃度補正を行う方法に関する。
近年、絵柄フィルムを成形型の中に入れた侭成形し、射出成形と同時に絵柄を成形物に付与する射出成形同時絵付法が普及している。斯かる絵柄フィルムとしては、絵柄フィルムを成形品表面に接着後に基材フィルム(のみ)を剥離除去して絵柄層のみを成形品表面に残す転写フィルムと、絵柄フィルムを成形品表面に接着後も基材フィルムを接着した侭成形品の保護層として利用するラミネート(積層)フィルムとの2形態が有る。 第1図はこのような射出同時絵付法を行う装置の基本的構成を示す図である。此の例では絵柄フィルムとして転写フィルムを用いている。供給ロール1には転写フィルム2が巻かれている。この転写フィルム2は、シリンダ3に接続されたヒータ4を通り、雄型5と雌型6との間を通って巻取りロール7で巻取られる。転写フィルム2には、成形品に転写すべき絵柄や文字等が予め印刷されている。この絵柄や文字等を型に位置合わせし、雄型5を雌型6に押付けるか、あるいは雌型6から吸引を行うと、転写フィルム2はヒータ4によって加熱されて伸びやすくなっているため、雌型6の型に沿って変形する(これを予備成形と呼称する)。こうした状態で、雄型5から樹脂を注入すれば、射出成形時に成形物に転写フィルムの絵柄、文字等が転写される。
第2図は、上述の方法によって成形物8に転写フィルム2による絵付(此の例では転写)を行った状態を示した図である。三次元の成形物の上面に文字が転写された印刷成形品9ができるが、この印刷面は実際には第3図に示すように歪んだものとなる。これは、転写フィルム2が伸びるためである。このように、射出成形同時絵付法では、成形品の形状に応じてフィルムが伸びるため、絵柄が歪んでしまう。この絵柄の歪を補正することに関して、特許文献1のような先行技術文献が存在する。
特許文献1に記載の技術は、絵柄フィルムの歪み補正評価方法およびこの評価方法に基づいて歪み補正された絵柄によって作成された絵柄フィルムに関するものである。この歪み補正評価方法は、絵柄が描かれた絵柄フィルムを成形品の成形時に型の中に入れ、成形品の成形を行なうと同時に絵柄を成形品に付与する際に、成形に起因して生ずる絵柄のを打ち消すことを目的として、元の絵柄に対して補正を行なった場合、補正処理がなされた補正済絵柄を絵柄フィルムに直接描画し、この絵柄フィルムを用いて成形及び絵柄の付与を行い、その結果得られる成形品上の絵柄を観察することによって補正処理の評価を行なうことを内容としている。またこのような工程により作成される絵柄フィルムについて記載されている。

特許第2933630号公報
特許文献1に記載の技術を利用することにより絵柄の歪み即ち、平面位置座標の変化を補正することはできる。しかしながら、射出同時絵付法では、成形品の形状に応じてフィルムが伸びるため、絵柄の濃度低下も同時に起きる。このフィルムの伸びによる濃度の低下は、特許文献1に記載の絵柄フィルム作成工程により作成されるフィルムであっても補正されない。したがって、フィルムの伸びの大きな部分ほど淡く絵付されることとなり、デザイン意図を忠実に反映した絵柄の絵付ができないという問題点があった。これを手作業で補正することは極めて困難な作業である。
本発明は、このような問題を考慮してなされたものであって、射出同時絵付法等におけるフィルムの伸びによる濃度の低下を補い、デザイン意図に忠実な絵柄を成形物上に得る絵柄フィルムの作成方法を提供することを課題とする。

課題を解決するための絵柄フィルム作成方法は、
成形前後の絵柄の歪みを算出し写像関数として記録する第1のステップ、
第1のステップで得た写像関数に基づき絵柄の歪みを相殺するように変形させた印刷絵柄を作成する第2のステップ、
成形前後のフィルム濃度変化を成形前フィルム濃度Dと成形後フィルム位置Pを変数とする濃度変化関数として記録する第3のステップ、
第2のステップによりえられた印刷絵柄の濃度を、第3のステップで得られた濃度変化関数に基づき補正する第4のステップ
により、成形前後の絵柄の歪みとともに濃度変化を相殺するよう補正した成形同時絵付法に用いる成形絵柄フィルム作成方法である。
図6は、本発明のフィルム作成方法の概要を示したブロック図である。図6のS1は前記第1ステップに、S2は前記第2ステップに、S3は前記第3ステップに、S4は前記第4ステップに対応する。図6に示すように、ステップS3は、ステップS1,S2と並行に進めてもかまわない。第1のステップおよび第2のステップには、特許文献1に記載の方法を利用することができる。
本発明のフィルム作成方法の異なる態様としては、前記第3のステップにおいて、濃度変化関数を、成形前フィルム濃度Dと成形後フィルム位置Pを変数とする濃度変化関数として記録するのではなく、成形前フィルム濃度Dと成形前フィルム位置Qを変数とする濃度変化関数として記録し、この関数を用いて第4のステップの印刷絵柄濃度補正を実行してもよい。これは、濃度変化関数をどのように定義するかの問題であり、実際問題として濃度変化関数は、多量の計測データのテーブルを集めたものとしてコンピュータに記録されるため、データの取りやすさによりいずれの濃度変化関数を用いればよいか決めればよい。
また、本発明のフィルム作成方法の異なる観点としては、図6の第1のステップおよび第2のステップを省略した第3のステップおよび第4のステップだけからなるフィルム作成方法も可能である。絵柄の歪み補正を必要とせず、濃度補正だけで良い場合はこのようなフィルム作成方法でも有効である。
本発明に係る成形絵柄フィルム作成方法により、射出成形同時絵付法等の成形同時絵付法による成形加工時に生ずる絵柄の歪だけでなく、絵柄の濃度歪みも補正してデザイン意図を忠実に再現して表現することが可能になる。また、このことにより、従来は絵柄の濃度変化が著しく絵柄の付与が困難であった複雑な形状の成形品にも絵柄を付与することが実用的になる。
以下、図面を用いて、本発明に係る絵柄フィルム作成方法を各ステップごとに詳細に説明してゆく。まず本発明の方法を概念的に説明し、後で、実施する際の具体的な方法手段について説明することにする。
[第1のステップ]
第1のステップは、成形前後の絵柄の歪みを2次元の写像関数として記録するステップである。基本的には特許文献1の方法を用いる。
図7は、成形前のフィルム座標系uv(図7(A))と成形後の成形品表面座標系xy(図7(B))を概念的に示した図である。図7は、成形前のフィルム上の形状が成形後の成形品表面に付着した形状に移る様子をuv座標系上の頂点OQ1Q2Q3が、xy座標系の頂点P0P1P2P3に移されることで表している。この結果例えば点Q1は点P1に移るが、この対応関係は、簡単のためuv座標平面状の点Qに対してxy座標平面状の点Pが1対1に定められるとすれば、点Qから点Pを定める写像S、点Pから点Qを定める写像Tが定義できる。ここでSはTの逆写像である。図7は頂点OQ1Q2Q3が写像Sにより頂点P0P1P2P3にそれぞれ移されることを示すが、写像Sは連続写像と考えてよいので、頂点OQ1Q2Q3に囲まれる領域に存在するすべての点は、すべて互いの近さを保存したまま頂点P0P1P2P3に囲まれる領域に移される。図7では、uv座標系では正三角形のように見える図形がxy座標系では歪んだ三角形に変形される様子を示している。そこで、頂点P0P1P2P3に囲まれる領域内に存在する点Pは、写像Sが定まれば、その逆写像Tも決定されるので、このTによりT(P)=Q により、成形前フィルム上の対応する点Qを求めることができる。
写像関数T、Sを実際にどのように求め、点Pから点Qをどのように計算するかは特許文献1に詳述されているので、ここでは、概念的な説明にとどめる。 座標系uvは、特許文献1では「第2座標系」に、座標系xyは同「第1座標系」に相当する(特許文献1の図4(b))。
[第2のステップ]
図8は、特許文献1の方法による第2のステップを説明する概念図である。すなわち、このステップでは、xy座標面に、目標とする絵柄Iを描いて、その絵柄を構成する点に対応するuv座標を求め、これらの点の集まりとして補正済絵柄Oを求める。すなわち、目標絵柄Iに属する点Pk(k=1,2、‥)に対して、T(Pk)=Qk (k=1,2,‥)により座標変換を施してすべてのk(k=1,2、‥)についてのQkの集積(集合)として補正済絵柄Oをuv座標面上、すなわち成形前のフィルム上に求める。図8(B)は、xy座標面に、目標とする絵柄Iを正三角形図形として描いた様子を示している。図8(A)は、写像関数Tにより得たuv座標面上の補正済絵柄Oを示している。補正済絵柄Oによるひしゃげた図形は、射出成形加工(写像関数Sでモデル化される)により加工後の座標表面にて正三角形図形として再現される。
従って、xy座標面上に描かれた目標絵柄Iに属するすべての点について、写像関数Tにより対応するuv座標を求め、そのように座標変換された点の集合として求められた絵柄Oが最初にフィルムに印刷すべき絵柄となる。このようにして射出成形による変形の影響を相殺させる補正を施した絵柄を求めることができた。
[第3のステップ]
次に第3のステップの内容を詳しく説明する。図9は、射出成形の前と後でのフィルム濃度の変化の様子を模式的に説明する図である。成形前一面均質な平網(濃度D)として作成されたフィルムは、射出成形後は、フィルムの一部が不均質に引き伸ばされることにより、濃度の不均質な分布が生ずる。図9(B)は、この加工後フィルムの濃度の不均質な分布をモデル化する図である。uv平面で一様に濃度Dであったフィルムが、加工後に(x、y)の点Pで濃度Eを呈するとする。様々な成形前フィルム濃度Dに対してこの関数E=E(D、P)=E(D、x、y)を求め、コンピュータに計測データのテーブルとして記録する。尚、ここで言う濃度とは画像の光学濃度のことであり、透過濃度、或いは反射濃度のいずれでも良い。
[第4のステップ]
次に、第2ステップで得られた補正済絵柄Oの各点Qの濃度を補正する。絵柄I上の位置Pの濃度をDとして得たいとき、点Pに対応する補正済絵柄Oの点Qの濃度Vは、
D=E(V、P)の関係から求めることができる。
従って、目標絵柄I上の点Pとその目標濃度DからT(P)=Q により点Qの座標
(u、v)を求め、D=E(V、P)の関係式からQの補正済濃度Vを求めることができる。これを目標絵柄I上のすべての点Pについて計算すればよい。
[第3、第4のステップ変形]
前記第3のステップでは、濃度変化関数Eを、成形前フィルム濃度Dと成形後フィルム位置Pを変数とする関数として定義した。濃度変化関数をこれとは異なるように定義することもできる。濃度変化関数を、成形前フィルム濃度Dと成形前フィルム位置Qを変数とする関数として定義することもできる。図9(C)は、この考えを図示したものである。図9(C)では、成形前フィルム位置Qの箇所の濃度が成形後に濃度Gを呈しているとき、様々な成形前フィルム濃度Dに対してこの関数G=G(D、Q)=G(D、u、v)を求め、コンピュータに計測データのテーブルとして記録する。次に、第2ステップで得られた補正済絵柄Oの各点Qの濃度を補正する。絵柄I上の位置Pの濃度をDとして得たいとき、点Pに対応する補正済絵柄Oの点Qの濃度Vは、D=G(V、Q)=G(V、u、v)の関係から求めることができる。
図4は、本発明に係る方法に基づいて構成した絵柄フィルム濃度補正装置の構成を示すブロック図である。歪パターン画像読取装置11は、歪パターンを画像として入力するための装置であり、CCDカメラなどで構成される。被補正絵柄入力装置12は、成形品に転写すべき絵柄を入力する装置であり、フラットベッドスキャナなどの装置を用いることができる。絵柄は版下などのデザイン素材を用いて入力される。あるいは、被補正絵柄としてフォトレタッチソフトやドローイングソフトで作成したイラスト画像データを用いることができる。その場合には、フォトレタッチソフトやドローイングソフトで作成したイラスト画像データを格納したメモリ媒体の読取り装置を被補正絵柄入力装置12として用いることができる。
濃度変化入力装置18は濃度補正用のデータを得るために必要な、テスト画像を入力する装置である。物体表面の小面積部分を測色可能な測色計等の計測機器を用いればよい。ここでテスト画像とは、一定濃度の平網ベタのフィルム、およびこのフィルムを成形品に転写したものを同条件で撮影したものを入力する。それぞれの画像を便宜上、フィルム画像、及び成形品画像と呼ぶこととする。ここで同条件とは、歪パターン画像読取装置11と同じカメラ位置を用い、照明についてはフィルム画像と成形品画像で同じ照明条件であり、この照明条件はハイライトを生じないような拡散した照明が望ましい。
濃度変化補正処理部19の内部には、数点の適当な濃度D1、D2、…、Dnのフィルムを成形加工したものを実測した関数G(D、Q)を表す濃度補正用のテーブルが格納される。関数G(D、Q)を濃度補正用のテーブルに格納する測定値を得るには、図5(a)(c)のような全面一様な濃度の平網フィルムにuv座標を示す格子を入れたものを用意し、成形加工後の図5(b)(d)の状態で格子模様を基準にして成形品表面の測色を各格子部分ごとに行なうなどの方法が考えられる。この方法では、成形加工後のフィルムの各部分の濃度がuv座標を基準にして測定できる。
13は演算処理装置である。演算処理装置13は、これらの装置から入力したデータに基づいて、絵柄の歪み補正を行う装置であり、画像処理部14と歪補正処理部15とを有する。画像処理部14は、歪パターン画像読取装置11から入力したパターンに基づいて、各基準点の位置座標を抽出する機能を有する。また、歪補正処理部15は、画像処理部14から与えられるデータに基づいて、被補正絵柄入力装置12から入力した絵柄の歪み補正を行なう機能を有する。演算処理装置13の構成および働きは、特許文献1に記載の演算処理装置13と同じと考えてよい(特許文献1図4(a))。異なることは作成された歪み補正画像データを直接補正済み絵柄出力装置17に送らずに、濃度変化補正処理部19が処理できるように、記憶装置16に必ず格納するところだけである。したがって、画像処理部14および歪補正処理部15の詳細な構成及びその動作については特許文献1に詳述されている。
19は、濃度変化補正処理部である。歪み補正処理部15が出力する歪み補正済絵柄データを入力し、濃度変化入力装置18が入力したデータに基づいて、関数G(D、Q)を表すテーブルを参照して、歪み補正済絵柄データの濃度値を補正する。歪補正処理部15が出力する歪み補正済画像では、元の座標P(被補正絵柄I上のxy座標系上の位置)の情報は失われているので関数E(V、P)は使用できないためかわりに関数G(D、Q)を用いる。この際、前記テーブルは、基準点ごとの計測データを記録してあるだけなので、濃度変化補正処理部19は、基準点以外の任意の点が与えられた場合に精度よく補間演算をする補間演算手段をも備える。
この補間演算手段の補間演算機能を以下に説明する。今、被補正絵柄Iの点P(x、y)の濃度がDpであったとする。この点は歪み補正処理部15で歪み補正を受けた結果点Q(u,v)に移るものとする。図10は関数G(D、Q)を表すテーブルを模式的に表した図である。このテーブルは、成形加工前の濃度D1、D2、…、Dnの加工後の濃度変化入力装置18によるフィルムの格子点の計測濃度値が濃度Dk(k=1、2、…)ごとの2次元の表として記録されている。同一の成形加工前の濃度Dkについての各格子点の計測値を接続した図形を加工前濃度Dkの面と呼ぶことにする。そこで、歪み補正を受けた結果点Q(u,v)は、一般には格子点に一致しないので、成形加工後にちょうど濃度Dpとなるように点Qの濃度をどのように補正するかを述べる。
まず点Qの加工前濃度Dk(k=1、2、…)の面における推定濃度DQk(k=1、2、…)を求める。あるkについてのDQkは、Q(u,v)を囲む4つの格子点jP(j=1〜4)の計測値DjP(j=1〜4)から、図11のような位置関係である場合には数1のように求めることができる。尚、点Q(u,v)が格子点に一致する場合は、その格子点の計測値をもってDQkを求めればよい。
Figure 2005199625
そしてDpに対して最も近い2つのDQk、DQl(l=k+1)を求めることができる。このDQk、DQlからDpの補正値DOpは数2の式より求めることができる。ただし、DOk、DOlはそれぞれ、成形加工の前後で濃度が変化しないフィルム上の位置(原点O)の濃度を意味する。したがって、それぞれ濃度Dk、Dk+1に等しい。尚、点Q、DQk、DQl、DOk、DOlの関係を図10に図解する。
Figure 2005199625
17は、補正済絵柄出力装置である。濃度値が補正された歪み補正済データを加工用フィルムとして出力する。補正済絵柄出力装置17としては、インクジェットプリンタ、熱転写プリンタ、フィルムレコーダ等を用いることができる。
以上、射出成形加工時において形状の歪みだけでなく、濃度の歪みをも補正するフィルム濃度補正方法につい説明した。本発明の方法は、転写フィルムやラミネート用フィルムの形態の絵付フィルムの歪み補正一般に利用することができ、乗用車の内装材など、樹脂を用いた成形品の製造工程に広く利用することができる。
また、図12は、絵柄の歪み補正を行なう必要がなく、濃度補正だけを行なう場合の絵柄フィルム濃度補正装置の構成例である。すなわち、図6において、ステップS1およびS2の手順が省略された絵柄フィルム濃度補正装置である。被補正絵柄を被補正絵柄入力装置12より読取らせ、記憶装置16に格納し、この画像データの濃度データに対して濃度変化補正処理部19により濃度補正演算を行なえばよい。
又、本発明の方法は、射出成形同時絵付け方以外の各種成形に用いられる絵付けフィルムの形状及び濃度の歪補正に利用する事が出來る。即ち、絵柄フィルムに対して、前記の如くの、成形前後の絵柄歪の算出及びそれを相殺する補正、並びに成形前後の絵柄濃度の算出及びそれを相殺する補正の操作を各種成形の前後に関して適用すれば、同様の絵柄歪及び濃度補正が可能である。
其他の絵柄フィルムを用いた成形としては、例えば、真空成形、圧空成形、真空圧空成形、ラッピング成形等、或いは真空成形、圧空成形、又は真空圧空成形により予め絵柄フィルムを成形型形状に予備成形し、而かる後射出成形型内に存在する予備成形フィルムに熔融樹脂を射出する方式の射出成形同時絵付法等が挙げられる。

射出同時絵付け法を行う一般的な装置の基本構成図である。 射出同時絵付け法の説明図である。 射出同時絵付け法を行った歪んだ転写フィルムを示す図である。 本発明に係る方法に基づいて構成した転写フィルム濃度補正装置の構成を示すブロック図である。 転写フィルムが成形によって変形することを示す図である。 本発明のフィルム作成方法の概要を示したブロック図である。 成形前のフィルム座標系uvと成形後の成形品表面座標系xyを概念的に示した図である。 特許文献1の方法による第2のステップを説明する概念図である。 射出成形の前後のフィルム濃度の変化の様子を模式的に説明する図である。 点Q、DQk、DQl、DOk、DOlの関係を説明する図である。 点Qの加工前濃度Dkの面上の推定濃度DQkの求め方の説明図である。 絵柄の歪み補正を行なう必要がなく、濃度補正だけを行なえばよい場合の転写フィルム濃度補正装置の構成例である。
符号の説明
1……供給ロール
2……転写フィルム
3……シリンダ
4……ヒータ
5……雄型
6……雌型
7……巻取りロール
8……成形物
9……印刷成形品
11……歪パターン画像読取装置
12……被補正絵柄入力装置
13……演算処理装置
14……画像処理部
15……歪補正処理部
16……記憶装置
17……補正済絵柄出力装置
18……濃度変化入力装置
19……濃度変化補正処理部

Claims (4)

  1. 成型前後の絵柄の歪みを算出し写像関数として記録する第1のステップ、
    第1のステップで得た写像関数に基づき絵柄の歪みを相殺するように変形させた印刷絵柄を作成する第2のステップ、
    成形前後のフィルム濃度変化を成形前フィルム濃度Dと成形後フィルム位置Pを変数とする濃度変化関数として記録する第3のステップ、
    第2のステップによりえられた印刷絵柄の濃度を、第3のステップで得られた濃度変化関数に基づき補正する第4のステップ
    により、成形前後の絵柄の歪みとともに濃度変化を相殺するよう補正した成形同時絵付法に用いる成形絵柄フィルム作成方法。
  2. 請求項1に記載の成形絵柄フィルム作成方法において、第3のステップにおいて、濃度変化関数を、成形前フィルム濃度Dと成形前フィルム位置Qを変数とする濃度変化関数として記録し、この関数を用いて第4のステップの印刷絵柄濃度補正を実行する成形絵柄フィルム作成方法。
  3. 成形前後のフィルム濃度変化を成形前フィルム濃度Dと成形後フィルム位置Pを変数とする濃度変化関数として記録する第1のステップ、
    印刷絵柄の濃度を、第1のステップで得られた濃度変化関数に基づき補正する第2のステップ
    により、成形前後の絵柄の濃度変化を相殺するよう補正した成形同時絵付法に用いる成形絵柄フィルム作成方法。
  4. 請求項3に記載の成形絵柄フィルム作成方法において、第1のステップにおいて、濃度変化関数を、成形前フィルム濃度Dと成形前フィルム位置Qを変数とする濃度変化関数として記録し、この関数を用いて第2のステップの印刷絵柄濃度補正を実行する成形絵柄フィルム作成方法。

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