JP2005198801A - デジタルx線画像撮影システム、制御方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 デジタルX線撮影システムにおいて、全画像を転送してから縮小画像を作成し表示すると時間が掛かるという問題があるので、表示用画像を先行して送信する。先行して転送した画像を表示している間に、全画像をバックグラウンドで転送し、ユーザがX線撮影装置を操作することが可能なX線撮影システムを提供する。
【解決手段】 撮像した第1のX線撮影画像と、該第1のX線撮影画像から演算した第2のX線撮影画像とを記憶する手段と、第2のX線撮影画像を第1のX線撮影画像に先行して転送する転送手段と、該第2のX線撮影画像を画像処理し表示する手段とを具備し、該第1のX線画像をバックグラウンドで転送することを示す進行状態表示手段と、次の操作を受け付ける操作予約手段とを更に備える。
【選択図】 図6
【解決手段】 撮像した第1のX線撮影画像と、該第1のX線撮影画像から演算した第2のX線撮影画像とを記憶する手段と、第2のX線撮影画像を第1のX線撮影画像に先行して転送する転送手段と、該第2のX線撮影画像を画像処理し表示する手段とを具備し、該第1のX線画像をバックグラウンドで転送することを示す進行状態表示手段と、次の操作を受け付ける操作予約手段とを更に備える。
【選択図】 図6
Description
本発明は、固体撮像装置を用いたデジタルX線撮影システムに関するものであり、さらに詳細には画像転送中における撮影装置を効率的に制御する方法に関するものである。
医療診断を目的とするX線撮影には、増感紙とX線写真フィルムを組み合わせたフィルムスクリーンシステムがよく行われている。この方法によれば、被験者を通過したX線は、被験者の内部情報を含み、それが増感紙によってX線の強度に比例した可視光に変換され、X線写真フィルムを感光させ、X線画像をフィルム上に形成する。
最近では、X線を蛍光体によってX線の強度に比例した可視光に変換し、それを光電変換素子で電気信号に変換し、A/D変換機でデジタル変換するX線デジタル撮影装置が使用されはじめている。この光電変換素子としては、アモルファスシリコンを用いたものがあり、従来から使用されているイメージインテンシファイアを用いたX線デジタル撮影装置に比較して、X線センサユニットを大画面かつ薄く、軽量に形成することが可能で、従来のフィルムスクリーンシステムで用いられているような撮影法が可能になる。
撮像素子を用いたデジタルX線撮影装置においては、表示および画像解析には、撮影画像のすべてを使用することは冗長である。一般に前記撮影画像から縮小した画像を使用して画像処理パラメータを決定することや、画面上に画像を表示する場合には縮小画像を用いる。
ここで、X線センサ画素すべてで構成される全画像から、縮小画像を演算により作成する場合、画像転送に時間がかかるので、高速のI/Fが必要となり、製品コストが増大していた。
そこで、X線センサの一部画素を間引きして先行して送信することで、縮小画像を高速に操作者に表示し、撮影の成否判定や画像処理パラメータの決定に使用するという方法が提案されている(例えば、特許参考文献1参照)。
特開2003−325494号公報
前述のように縮小画像を高速に転送する場合、その目的が撮影の成否判断であるので、画像をユーザに提示する必要がある。ところが画像が表示されても次の操作ができないと、操作者にとってかえってストレスを感じさせることになる。
本発明は前記事情に鑑み、画像表示中にバックグラウンドで実行する全画像の転送状態を表示し、かつその間にユーザの操作を受け付けて予約するX線撮影システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載のデジタルX線撮影画像補正システムは、
撮像した第1のX線撮影画像と、該第1のX線撮影画像から演算した第2のX線撮影画像とを記憶する手段と、
第2のX線撮影画像を第1のX線撮影画像に先行して転送する転送手段と、該第2のX線撮影画像の表示手段を具備し、第1のX線撮影画像を転送しているときにバックグラウンドで転送していることを示す進行状態表示手段と、次の操作を受け付ける操作予約手段とを備えるように構成する。
撮像した第1のX線撮影画像と、該第1のX線撮影画像から演算した第2のX線撮影画像とを記憶する手段と、
第2のX線撮影画像を第1のX線撮影画像に先行して転送する転送手段と、該第2のX線撮影画像の表示手段を具備し、第1のX線撮影画像を転送しているときにバックグラウンドで転送していることを示す進行状態表示手段と、次の操作を受け付ける操作予約手段とを備えるように構成する。
請求項2に記載のデジタルX線撮影画像補正システムは、請求項1に記載の構成に加え、
前記第1のX線撮影画像転送中に、次操作を受け付ける手段で操作禁止状態を検知する手段を備え、該状態時に進行状態を拡大表示し、操作を禁止する手段を備える。
前記第1のX線撮影画像転送中に、次操作を受け付ける手段で操作禁止状態を検知する手段を備え、該状態時に進行状態を拡大表示し、操作を禁止する手段を備える。
請求項3に記載のデジタルX線撮影画像補正システムは、請求項1に記載の構成に加え、
第1のX線撮影画像転送中の基準時間を記憶する記憶手段を備え、該転送時間を元に次回の転送予測時間を決定するようにする。
第1のX線撮影画像転送中の基準時間を記憶する記憶手段を備え、該転送時間を元に次回の転送予測時間を決定するようにする。
上記目的を達成するために、請求項4に記載のX線画像撮影装置の制御方法は、
撮像した第1のX線撮影画像と、該第1のX線撮影画像から演算した第2のX線撮影画像とを記憶する工程と、
第2のX線撮影画像を第1のX線撮影画像に先行して転送する工程と、該第2のX線撮影画像を表示する工程とを備え、第1のX線撮影画像を転送中にバックグラウンドで転送していることを表示する工程と、次の操作を予約する工程とを更に備える。
撮像した第1のX線撮影画像と、該第1のX線撮影画像から演算した第2のX線撮影画像とを記憶する工程と、
第2のX線撮影画像を第1のX線撮影画像に先行して転送する工程と、該第2のX線撮影画像を表示する工程とを備え、第1のX線撮影画像を転送中にバックグラウンドで転送していることを表示する工程と、次の操作を予約する工程とを更に備える。
請求項5に記載のデジタルX線画像撮影装置の制御方法は、請求項4に記載の構成に加え、第1のX線撮影画像転送中に、次操作を受け付ける手段で操作禁止状態を検知する手段を備え、該禁止状態時に進行状態を拡大表示し、操作を禁止するようにする。
上記目的を達成するために、請求項6に記載のコンピュータによってX線撮影制御するプログラムは、操作者に撮像させた第1のX線撮影画像と、該第1のX線撮影画像から演算した第2のX線撮影画像において、第2のX線撮影画像を第1のX線撮影画像に先行して転送させる手順を備え、
第1のX線撮影画像を転送中にバックグラウンドで転送していることを表示する手順と、次の操作を予約する手順とを更にコンピュータに実行させるようにする。
第1のX線撮影画像を転送中にバックグラウンドで転送していることを表示する手順と、次の操作を予約する手順とを更にコンピュータに実行させるようにする。
請求項7に記載のデジタルX線画像撮影装置の制御方法は、請求項6に記載の構成に加え、前記第1のX線撮影画像転送中に、次操作を受け付ける手段で操作禁止状態を検知する手順と、該禁止状態時に進行状態を拡大表示させる手順と、操作を禁止させる手順とを備え、コンピュータに実行させるようにする。
以上説明したように本発明のX線画像撮影システムは、撮影した画像の間引きデータを先行して転送し、表示用画像として補正処理するので、実用的な速度でX線撮影画像の判定を行うシステムを提供できる。さらに操作予約手段を備えることで、画像表示中に画像処理パラメータを変更することや、次の撮影操作を予約する等のX線撮影システムを実現できる。
図1は、本発明の実施形態に係る、X線画像撮影装置のシステム構成例を示すブロック図である。医療用デジタルX線撮影装置4、蛍光体および大画面光電変換装置を備えたFPD1、FPD1の電源およびX線発生装置26との曝射の同期を行うX線制御インターフェース(以下I/Fと略す)3、CPU10、RAM6、撮影画像を蓄えるハードディスク12、ディスクI/F13、X線撮影装置の操作者とのユーザI/F16、外部装置との通信用LAN I/F15で構成される。
FPD1とX線I/F3とは、電源、X線制御信号線と、画像転送および制御信号用のデータ線2を介して接続されている。前記データ線として、本実施例では例えばEthernet(登録商標)のような汎用の技術を採用している。10は、X線撮影装置4において本発明に係る制御プログラムを実行するホストCPUで、本実施例ではCPUはPentium(登録商標)、OSとしてWindows(登録商標)を使用する。制御プログラム7は、OSを介してCPU10がハードディスク12から読み込み、RAM6上で動作させる。RAM8はRAM6上に確保した撮影画像を一時格納するためのRAMであり、RAM9はRAM6上に確保した補正データを格納するためのRAMである。12は、ホストCPU10で動作させる本発明のプログラムを格納するハードディスクであり、撮影に必要となる補正データや、撮影済み画像を一時的に蓄える役割も兼ねる。14はX線撮影装置4の内部バス、15はLAN I/Fで撮影オーダを外部のオーダリング装置22から受信し、撮影済みの画像を診断に供するため、外部機器であるPACS21やプリンタ23に送信するのに使用する。19は、X線I/F3とLAN I/F11を接続するLANケーブルである。16はユーザI/F部で、表示用ディスプレイ装置17、およびキーボード、マウス等の入力機器18でX線撮影装置の操作者である放射線技師とのインターフェースとなる。もちろん、表示および入力部の17、18はタッチパネル装置でも代替可能である。
また、本実施例ではLAN I/F11は、院内LANのトラフィックに影響されないために、LAN I/F15と便宜的に分割しているが、ひとつのLAN I/Fでも兼用可能である。
図2は、 X線撮影装置4における、ユーザI/Fである表示装置17の画面構成例である。34は、オーダリング装置22あるいはキーボード18から入力された被験者情報を表示する領域である。31は、撮影する部位情報をプリセットした撮影パラメータセットを指示するボタンを配置する領域である。33は、撮影オーダをボタンとして表示した例である。32は、入力されたボタンにプリセットされた撮影条件を表示する領域である。35は、X線撮影装置4の状態を示す表示領域である。また36は、撮影完了を入力するボタンを配置する領域である。
実際の使用方法を、図1〜3を用いて説明する。まず、操作者は被験者の撮影に際し、X線撮影装置4の表示端末17上で、オーダリング装置22に入力済みの被験者情報を選択し、撮影する被験者の情報、例えば被験者名、生年月日、性別等をプログラムに入力する。
続いて、撮影する画像の画像処理条件を決定するために、操作者に胸部の撮影オブジェクトを表すボタンをボタン登録トレイ31から選択させる。この時、プログラムによって胸部正面の撮影条件をもつボタン33には胸部用の撮影条件、画像処理条件、補正データ等が関連付けてあり、ハードディスク12上のデータベースからRAM9に取り込む。CPU10は、現在のFPDの構成を補正する条件を補正データ格納メモリであるハードディスク12からサーチする。ハードディスク12には、FPDのID情報と補正データが格納してあり、サーチにヒットするゲイン補正データと欠陥画素データを読み取り、RAM9にロードする。
以上の準備の後、操作者である技師は被験者を整位して、X線発生装置26の曝射スイッチ25を押す。X線発生装置26と、X線撮影装置4とは、X線I/F3を介してX線曝射を同期し、X線管球24から出力されたX線は、被験者を通過してX線FPD1に入射する。この際入射したX線には、被験者の内部情報が含まれており、グリッドを通して散乱X線を遮断した後、蛍光体でX線の強度に比例した可視光に変換され、光電変換装置によってその可視光に比例した電荷に蓄積される。そして、蓄積した電荷をA/D変換によってデジタル化し、X線I/F3からLANケーブル19を経由してX線撮影装置4内部のLANI/F11を介してRAM8に転送し格納する。前記撮影画像は、CPU10でプログラムによる画像補正処理を行った後、表示装置17に確認用画像として表示する。
図3は、X線撮影装置のCPU10が制御プログラム7を実行し、ユーザI/F部の画面を変化させた例である。40は、画像読取制御部3から転送した画像データである。前記確認用の表示画像データは、実際にFPD1で撮影する全画像の2688x2688画素に対して、336x336画素程度で十分である。従来、専用の高速I/Fを使用した場合、約1秒で全画像を転送した後で補正後の画像を縮小し、表示画像として使用していた。しかしながら本発明のX線FPD1では回路規模縮小とコストダウンを目的とし、FPD1から汎用のI/F、例えばEthernet(登録商標) I/Fを介して撮影データをRAM8に転送するように構成したので、全画像転送に約8秒かかり、従来機のように全画像転送終了を待ってから縮小画像を表示すると、操作者にとって大幅に性能が劣るように感じられる。
そこで、撮影画像に対する縮小画像をFPDからCPU10へ先に送信し、該受信した縮小画像を補正して表示用画像とする。ユーザが該縮小画像を用いて画像確認をしている間に、バックグラウンド処理として全画像を転送し、検査データに保存するように構成する。
42には、濃度調整パラメータの例を示す。40に表示される画像の自動濃度調整を操作者が変更しようと考えた場合、操作者は画像処理パラメータ、例えば42を調節することで撮影画像の濃度を変更できる。操作者は図3に示す画面で撮影済み画像の確認を終えると、次の撮影を行うために、画面上の「次撮影」ボタン43を押して、図2に示す画面へ戻る。CPU10が実行する制御プログラム7は、ユーザI/F部16を介して操作者に、オーダされた次の撮影部位を選択させ、撮影オーダすべてが完了するまで、操作者に前述した撮影フローを繰り返し実行させる。
撮影オーダがすべて完了すると次の撮影が存在しないので、CPU10は43に示すボタンを「検査終了」に変化させ、操作者がボタン43を押す事でその被験者の検査を終了させる。
検査が終了すると、制御プログラム7はハードディスク12に記憶した撮影条件、撮影実施情報を、オーダリング装置22へ送信する。制御プログラム7は、予め決められた通信プロトコルに従い、オーダリング装置22へ検査の撮影が終了したことを伝える。この際、撮影が行われた撮影条件と、照射線量等の撮影実施情報を伝える。
また撮影済み画像は、前述の撮影条件や撮影実施情報を付帯情報とした画像データをDICOMと呼ばれる医療用の標準通信プロトコルに従って、例えば画像表示装置や医療用のプリンタに対して出力し、診断に使用される。
図4に、FPD1で撮影した画像データの加工工程図を示す。中の四角で表しているのはハードウェア、あるいはソフトウェアで構成された処理手段で、丸はデータの流れを表している。
CPU10はFPD1に対応する構成情報70、例えばシリアルナンバー等を用いて、補正データ検索手段61でX線撮影装置の記憶装置から補正データ72を検索する。ここで述べる補正データ72とは、例えばX線センサのピクセル毎のゲインを補正するためのデータや、X線センサの欠陥画素を補正するデータ等である。CPUは補正データ72の検索とともに表示用補正データ80を読み出し、あるいはCPU10が実行する演算手段66により表示用補正データ80を取得する。補正データ72は、被験者の撮影前に、X線撮影装置のキャリブレーション工程で予め取得しておくデータである。
X線撮影装置で曝射を行うと、CPU10はFPD1で撮影した画像71と、補正データ72を補正手段62で画像処理を行い、補正済み画像73を作成する。前述した様に汎用I/Fでは転送時間がかかるため、本発明を実行するCPU10は、撮影画像71に対する間引き画像81を、表示用画像処理手段63で処理して補正済みの表示画像83を作成し、画像確認用表示装置17に表示する。操作者は表示装置上の画像を見て、撮影の失敗がなかったかどうか、画像処理パラメータに問題がないかどうかを調べる。
ユーザが前記の画像確認を実行している間、CPU10はバックグラウンドで全画像71を転送する。この状態をユーザに表示するため、図3の44に示すように進行状況を表示させる。全画像転送が完了すると、補正手段62で補正データ72を用いて補正済み画像73を作成する。続いて画像処理手段64で、補正済み画像73を処理し診断画像74を作成する。その結果、画像出力手段65を用いてLAN経由で外部の装置、診断画像データ74を外部装置へ出力する。
図5に、CPU10が実行する予約手段を実行する判断を示す。50は、FPD1からX線撮影装置4に画像を転送するタイムチャートであり、51は縮小画像を転送するフェーズ、52は全画像をバックグラウンド転送するフェーズを示す。53は、前記転送フェーズに応じて操作予約状態に移行するトリガを示し、51の縮小画像転送後、54に示すように操作予約状態に入り、この期間は操作者がX線撮影装置4のユーザI/Fから入力する操作を記憶手段に記憶する。52の全画像転送後、操作予約を解除し、記憶手段に記憶させた操作を実行する。記憶する操作としては、例えばFPD1に対して通信を必要とする操作や、X線撮影画像をハードディスク12に保存するタイミング等で遅延、すなわち操作予約を必要と判断する。記憶させない操作としては、前記画像処理パラメータの変更の様に、縮小画像で完結するものである。
この全撮影画像71の転送期間52は、FPD1のCPU負荷を軽減させて71の転送時間に影響を与えないようにするため、X線撮影制御装置4からFPD1に制御コマンドを送信しないように制御する。操作者は画像処理パラメータの変更を即時に確認でき、さらに次の撮影に関する要求も受け付けられ、全画像転送が完了するとともにFPD1への制御コマンドを自動的に発行できるので、ストレスなく操作が可能になる。
ところで、前記の転送時間はEthernet(登録商標)を採用しているため、特にLAN I/F11と15をひとつにした場合、外部装置の通信トラフィックに影響されて、転送時間が安定しない場合がある。例えば、約7秒で転送できるときや、10秒以上の転送時間が掛かることもあるので、進行状況を示すための基準時間の予測が困難である。そこで本実施例では、初回のみ10秒固定とし、以降は前回の撮影時に要した転送時間を記憶し、基準時間とするようにしている。
図6に、操作画面の禁止状態の例を示す。全画像転送中に、ユーザが画像処理パラメータを変更することは縮小画像83を使用して画像処理を実行し、撮影装置の画面上40に反映できるが、例えば検査終了ボタン56を指示すると、全画像が揃っていないので操作を実行し、次の検査を開始することができない。そこで58に示すように、画像転送の進行状態及びメッセージを拡大表示し、転送が完了するまで、次の操作を待たせるようにする。
次に、被験者の撮影時に縮小画像を先行して送信し、画像の転送状態により操作予約を実行させるステップを図7のフローチャートを用いて説明する。まず操作者が、X線撮影装置のCPU10が実行する制御プログラム7によって画面上に描画した撮影方法のボタンを押し、そのボタンに関連付けて記憶している撮影条件を使用してX線撮影を行うと、X線撮影終了をCPU10が検知してステップS201で間引き画像をFPD1に要求し、間引き画像転送を実行し、ステップS202で間引き画像の受信を完了する。続いてステップS203で間引き画像に対応する補正データを用いて、前記間引き画像を補正処理する。次にステップS204に進み、縮小画像において画像解析を実行し、ステップS205で画像処理パラメータを決定する。以上の処理後、ステップS206で表示装置上に縮小画像を表示し、X線撮影装置の操作者に提示する。本実施例では、FPD1の回路規模を小さくするため、間引き転送するように説明したが、FPD側で縮小処理を実施することや補正処理を実行するように構成することも可能である。
加えてX線撮影装置のCPUが実行する制御プログラムは、ステップS202で間引き画像の受信を完了し、前述の縮小補正処理を実行すると同時に、全画像データを取得するためステップS212に進む。ステップS212ではCPU10が操作予約を開始するイベントを発生させ、CPU10が実行する別プログラムに操作予約の開始を通知する。次にステップS213で全画像データをFPD1に送信要求し、全画像転送を実行し、全画像の受信完了を検知すると、続いてステップS214でFPD1の補正処理を実行する。ステップS215において、ステップS205で決定した画像処理パラメータとともに画像データを保存し、ステップS216で操作予約解除のイベントを発生させるようにし、画像転送プログラムを終了する。
前述した操作予約プログラムの手順について図8で説明する。ステップS212で操作予約のイベントを発生させると、ステップS220で前記イベントを受信し、ステップS222に進む。ステップS222では、入力された操作が即実行可能な命令か、予約しておくべきか、あるいは禁止状態を表示すべきかを判定し、予約が必要であればS224に進み記憶手段に記憶させる。ステップS226で予約終了イベントを受信した場合、前記記憶した操作を実行し、操作予約プログラムを終了する。ステップS222で予約が必要でないと判断した場合、ステップS228で操作をすぐに実行する。続いて、ステップS229で予約終了イベントを受信していると操作予約手順を終了するが、イベントを受信していないとステップS222まで戻り、操作入力待ちから繰り返すようにし、ユーザの操作を判定しながら実行するか、予約した後に実行するように切り替える。ステップS222で判定した操作が、例えば検査終了の様に全画像が揃うまで実行できない場合、ステップS230で禁止状態を操作者に表示し、ステップS224に進んで予約処理を続行するようにする。
また本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のCPUが記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は、本発明を構成することになる。
なお、制御プログラム7を供給するための記憶媒体としては、制御プログラムRAMの他に、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、EPROM等を用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
更に、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
なお本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体から、そのプログラムをインターネット等の通信ラインを介して要求者にそのプログラムを配信する場合にも適用可能である。
1 FPD
2 データ線、制御線
3 X線制御I/F部
4 X線撮影装置
6 RAM
7 制御プログラム
8 画像格納メモリ
9 補正データ格納メモリ
10 CPU
11 LAN I/F
12 内部記憶装置
13 Disk I/F
14 内部バス
15 LAN I/F
16 User I/F
17 表示装置
18 入力装置
19 LAN
20 LAN
21 PACS
22 オーダ装置
23 医用プリンタ
24 X線管球
25 曝射スイッチ
26 X線発生装置
2 データ線、制御線
3 X線制御I/F部
4 X線撮影装置
6 RAM
7 制御プログラム
8 画像格納メモリ
9 補正データ格納メモリ
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12 内部記憶装置
13 Disk I/F
14 内部バス
15 LAN I/F
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20 LAN
21 PACS
22 オーダ装置
23 医用プリンタ
24 X線管球
25 曝射スイッチ
26 X線発生装置
Claims (7)
- X線に感度がある固体撮像装置を備えたX線画像撮影装置であって、
撮像した第1のX線撮影画像と、該第1のX線撮影画像から演算した第2のX線撮影画像とを記憶する手段と、
第2のX線撮影画像を第1のX線撮影画像に先行して転送する転送手段と、該第2のX線撮影画像の表示手段を具備し、
第1のX線撮影画像を転送しているときにバックグラウンドで転送していることを示す進行状態表示手段と、次の操作を受け付ける操作予約手段とを備えることを特徴とするデジタルX線画像撮影システム。 - 前記第1のX線撮影画像転送中に、次操作を受け付ける手段で操作禁止状態を検知する手段を備え、
該禁止状態を検知した時に進行状態を拡大表示し、操作を禁止することを特徴とする請求項1に記載のデジタルX線画像撮影システム。 - 前記第1のX線撮影画像転送中の基準時間を記憶する記憶手段を備え、該転送時間を元に次回の転送予測時間を決定することを特徴とする請求項1に記載のデジタルX線画像撮影システム。
- X線に感度がある固体撮像装置を備えたX線画像撮影装置の制御方法であって、
撮像した第1のX線撮影画像と、該第1のX線撮影画像から演算した第2のX線撮影画像とを記憶する工程と、
第2のX線撮影画像を第1のX線撮影画像に先行して転送する工程と、該第2のX線撮影画像の表示工程を備え、
第1のX線撮影画像を転送中にバックグラウンドで転送していることを表示する工程と、次の操作を予約する工程とを更に備えることを特徴とするデジタルX線画像撮影制御方法。 - 前記第1のX線撮影画像転送中に、次操作を受け付ける手段で操作禁止状態を検知する手段を備え、
該禁止状態を検知した時に進行状態を拡大表示し、操作を禁止することを特徴とする請求項4に記載のデジタルX線画像撮影制御方法。 - コンピュータによってX線撮影制御するプログラムであって、
操作者に撮像させた第1のX線撮影画像と、該第1のX線撮影画像から演算した第2のX線撮影画像において、第2のX線撮影画像を第1のX線撮影画像に先行して転送させる手順を備え、
第1のX線撮影画像を転送中にバックグラウンドで転送していることを表示する手順と、次の操作を予約する手順とを更にコンピュータに実行させることを特徴とするX線画像撮影制御プログラム。 - 前記第1のX線撮影画像転送中に、次操作を受け付ける手段で操作禁止状態を検知する手順と、
該禁止状態を検知した時に進行状態を拡大表示させる手順と、操作を禁止させる手順とを備え、コンピュータに実行させることを特徴とする請求項6に記載のデジタルX線画像撮影制御プログラム。
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