JP2003265456A - 医用画像装置及び該装置における表示画面の遷移方法並びに画面遷移プログラム - Google Patents

医用画像装置及び該装置における表示画面の遷移方法並びに画面遷移プログラム

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JP2003265456A
JP2003265456A JP2002078616A JP2002078616A JP2003265456A JP 2003265456 A JP2003265456 A JP 2003265456A JP 2002078616 A JP2002078616 A JP 2002078616A JP 2002078616 A JP2002078616 A JP 2002078616A JP 2003265456 A JP2003265456 A JP 2003265456A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】オペレータのワークフローに応じた処理を可能
とし、迅速かつ適切な診断を行うことができる医用画像
装置及び該装置における表示画面の遷移方法の提供。 【解決手段】患者情報を入力する受付けリスト画面19
又は検索画面18と、撮影条件を選択する撮影条件選択
画面20と、患者の放射線画像を記録した放射線画像変
換媒体から読み取った画像データを表示する撮影ルーチ
ン画面21〜23との間の画面間遷移に関して、予め定
めたワークフローに従って選択した受付けリスト画面又
は検索画面のいずれの画面からでも撮影条件選択画面や
撮影ルーチン画面への遷移を可能とし、また、患者情報
入力画面に表示する遷移スイッチをシーケンスに応じて
作成、表示することにより、受付けリスト画面又は検索
画面のいずれの画面を主に用いるオペレータでも、迅速
かつ適切な診断を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医用画像装置及び
表示画面の遷移方法並びに画面遷移プログラムに関し、
特に、撮影に必要な情報の入力、放射線画像変換媒体に
記録された放射線画像データの読み取り、表示を行う医
用画像装置及び該装置における表示画面の遷移方法並び
に画面遷移プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】X線等の放射線を用いて取得した放射線
画像は病気診断用の医用画像として広く用いられてお
り、例えば、被検体を透過したX線を蛍光体層(蛍光ス
クリーン)に照射し、蛍光体層で発生する可視光を通常
の写真と同様に銀塩を使用したフィルムに照射して現像
する、いわゆる放射線写真が従来より使用されている。
【0003】しかし、近年では、銀塩を塗布したフィル
ムを使用せずに、輝尽性蛍光体やFPD(Flat Panel D
etector)等の放射線ディテクタから放射線画像をデジ
タル信号として直接取り出す放射線画像生成方法が用い
られるようになってきている。そして、更に放射線画像
生成方法で得られた放射線画像をより診断に適した画像
とする目的で各種画像処理が施されるようになってきて
いる。
【0004】具体的には、例えば、米国特許3,85
9,527号、特開昭55−12144号公報に、輝尽
蛍光体を用い、可視光線又は赤外線を輝尽励起光とした
放射線画像変換方法が開示されている。この方法は、支
持体上に輝尽蛍光体層を形成した放射線画像変換プレー
トを使用するものであり、この輝尽蛍光体層に被検体を
透過した放射線を当てて被検体各部位の放射線透過量に
対応する放射線エネルギーを蓄積されて潜像を形成した
後、輝尽蛍光体層を所定の波長のレーザ光等の輝尽励起
光で走査することにより蓄積された放射線エネルギーを
輝尽光として放射させ、この輝尽光をフォトマルチプラ
イヤー等の光電変換素子を用いて光電変換して電気信号
として取り出すものである。
【0005】この輝尽性蛍光体を利用した放射線画像診
断システムは、通称コンピューテッドラジオグラフィー
(CR)と呼ばれ、大きく分けて、輝尽性蛍光体を読み
取り装置に内蔵した立位/臥位専用タイプのシステム
と、輝尽性蛍光体を内部に収容した持ち運び可能なカセ
ッテ、及びカセッテから蛍光体を引き出し読み取りを行
う読み取り装置を組み合わせたカセッテタイプのシステ
ムとに分類される。上記カセッテタイプの放射線画像診
断システムについて、図16を参照して説明する。
【0006】図16に示すように、カセッテタイプの放
射線画像診断システム1は、被検体Mを撮影するX線撮
影室4と、放射線エネルギーを蓄積する輝尽性蛍光体シ
ート24を備える放射線画像変換プレートが内蔵された
持ち運び可能なカセッテ17と、カセッテ17から放射
線画像を読み取るリーダー2と、このリーダー2を制御
すると共に画像データの表示や患者情報、撮影条件、読
み取り条件等の入力を行うコンソール3とから構成され
る。
【0007】そして、X線撮影室4内で、放射線源4a
とカセッテ17の間に被検体Mを位置させ、放射線源4
aから放射線を照射すると、カセッテ17内の輝尽蛍光
体シート24は、照射された放射線エネルギーの一部を
蓄積する。撮影後、このカセッテ17をリーダー2にセ
ットすると、リーダー2は、カセッテ17内から輝尽蛍
光体シート24を取り出し、この蛍光体シート24に励
起光を照射し、照射された励起光により蓄積された放射
線画像情報に応じて発光する輝尽光を光電変換し、A/
D変換後、デジタル画像データとして出力する。
【0008】また、コンソール3は、リーダー2の読み
取り制御を行うと共に、患者情報や撮影部位などの撮影
条件を入力したり、読み取った画像を確認するためのモ
ニタを有しており、このモニタでは、例えば、登録した
患者の情報が一覧表示される受付リスト画面、新規の患
者の登録をしたり所定の検索条件を入力して患者情報を
検索する検索画面、選択した患者に対して撮影部位情報
等を設定する撮影部位選択画面、撮影した画像を表示す
る撮影ルーチン画面等が順次表示され、撮影ルーチン画
面を用いて患者の診断が行われる。この撮影ルーチン画
面としては、主となる一枚の画像データを大きく表示
し、関連して撮影した画像データをサムネイル形成で小
さく表示する形式(一画像形式)が一般に用いられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記放射線画像診断シ
ステム1を使用するユーザーとしては、リーダー2やコ
ンソール3を多数設置する病院や、1セットのリーダー
2とコンソール3とを設置する開業医など様々である
が、従来は、患者情報の入力から撮影条件の入力、画像
データの表示の一連のシーケンスを単純にするために、
通常、患者情報の入力画面(受付けリスト画面、検索画
面)のいずれか一方から撮影条件選択画面や撮影ルーチ
ン画面に遷移できるように構成されていた。
【0010】上記構成はシーケンスを単純化するために
は有効であるが、患者情報入力画面の一方のみからしか
撮影条件選択画面や撮影ルーチン画面に遷移できないた
め、オペレータによっては使い勝手が悪く、迅速な撮影
業務に支障を来すという問題があった。例えば、受付け
リスト画面からの遷移のみが可能な構成では、患者情報
を主に検索画面から検索するオペレータにとっては、患
者情報入力後、一旦受付けリスト画面に戻ってから撮影
条件選択画面や撮影ルーチン画面に遷移しなければなら
ず、かえって操作が複雑になってしまう。医用現場では
患者の体調が悪い場合が多く、例えば交通事故の患者は
早急に治療を開始するため少しでも早く撮影を終了させ
る必要がある。そのため装置の操作に時間の無駄がない
ことが特に望ましい。
【0011】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであって、その主たる目的は、オペレータのワークフ
ローに応じた処理を可能とし、迅速かつ適切な診断を行
うことができる医用画像装置及び該装置における表示画
面の遷移方法並びに画面遷移プログラムを提供すること
にある。
【0012】
【問題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の医用画像装置は、少なくとも、患者を特定
する患者特定画面を複数種類と、前記患者を撮影した画
像が表示される医用画像装置において、前記複数の患者
特定画面の中から初期画面として表示する画面を選択す
る手段を備え、前記複数の患者特定画面の各々には、該
患者特定画面間の遷移を行うスイッチが明示され、初期
画面として選択された患者特定画面には、前記診断画面
への遷移を行うスイッチが明示されるものである。
【0013】また、本発明の医用画像装置は、所定のキ
ーを用いて患者情報を検索する検索画面と、登録された
患者情報のリストを一覧表示する受付けリスト画面とを
含む患者特定画面と、前記患者に対応した撮影条件を選
択する撮影条件選択画面と、前記患者の放射線画像を記
録した放射線画像変換媒体から読み取った画像データを
表示する画像データ表示画面とが少なくとも表示される
医用画像装置において、前記検索画面及び前記受付けリ
スト画面の中から初期画面として表示する患者特定画面
を選択する手段を備え、前記検索画面及び前記受付けリ
スト画面の各々には、該画面間の遷移を行うスイッチが
明示され、初期画面として選択された患者特定画面に
は、前記撮影条件選択画面又は前記画像データ表示画面
への遷移を行うスイッチが明示されるものである。
【0014】本発明においては、前記画像データ表示画
面に、1つの画像データを大きいサイズで表示し、他の
画像データを縮小表示する一画像形式画面と、複数の画
像データを並列して大きいサイズで表示する一括形式画
面とを含み、初期画面として設定された前記患者特定画
面から、前記一画像形式画面及び前記一括形式画面のい
ずれの画面にも遷移が許可される構成とすることができ
る。
【0015】また、本発明においては、前記患者特定画
面に設ける前記遷移スイッチが、ワークフローに応じて
異なる構成又は異なる名称で明示されることが好まし
い。
【0016】また、本発明においては、初期画面の選択
情報を記憶する手段と、次回以降の装置立ち上げに際し
て、前記記憶手段の前記選択情報を参照して、初期画面
として表示する前記患者特定画面を特定する手段とを備
える構成とすることもできる。
【0017】また、本発明の遷移方法は、患者を特定す
る複数の患者特定画面と前記患者の診断に利用される複
数の画面とを含む表示画面の遷移方法であって、前記複
数の患者特定画面の中から初期画面として表示する画面
を選択するステップと、前記複数の患者特定画面の各々
に、該患者特定画面間の遷移を行うスイッチを明示し、
初期画面として選択された患者特定画面に、前記診断画
面への遷移を行うスイッチを明示するステップとを備え
るものである。
【0018】また、本発明の遷移方法は、所定のキーを
用いて患者情報を検索する検索画面と、登録された患者
情報のリストを一覧表示する受付けリスト画面とを含む
患者特定画面と、前記患者に対応した撮影条件を選択す
る撮影条件選択画面と、前記患者の放射線画像を記録し
た放射線画像変換媒体から読み取った画像データを表示
する画像データ表示画面とを含む表示画面の遷移方法で
あって、前記検索画面及び前記受付けリスト画面の中か
ら初期画面として表示する患者特定画面を選択するステ
ップと、前記検索画面及び前記受付けリスト画面の各々
に、該画面間の遷移を行うスイッチを明示し、初期画面
として選択された患者特定画面に、撮影条件選択画面又
は画像データ表示画面への遷移を行うスイッチを明示す
るステップとを備えるものである。
【0019】また、本発明のプログラムは、コンピュー
タに、上記表示画面の遷移方法を実行させるためのもの
である。
【0020】このように、本発明は、患者情報を入力す
る画面(受付けリスト画面や検索画面)のいずれの入力
画面からでも、撮影条件を選択する撮影条件選択画面や
患者を撮影した画像データを表示する画像データ表示画
面に遷移可能とすることにより、オペレータのワークフ
ローに応じた画面間遷移を可能とし、迅速かつ適切な診
断を実現することができる。また、患者情報入力画面に
設ける遷移スイッチの構成、表示をシーケンスによって
変化させることにより、シーケンスの混同を防止するこ
とができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明に係る医用画像装置は、そ
の好ましい一実施の形態において、患者情報を入力する
受付けリスト画面又は検索画面と、患者情報に対応した
撮影条件を選択する撮影条件選択画面と、患者の放射線
画像を記録した放射線画像変換媒体から読み取った画像
データを表示する一画像形式又は一括形式の撮影ルーチ
ン画面との間の画面間遷移に関して、予め定めたワーク
フローに従って選択した受付けリスト画面又は検索画面
のいずれの画面からでも撮影条件選択画面や撮影ルーチ
ン画面への遷移を可能とし、また、患者情報入力画面に
表示する遷移スイッチをシーケンスに応じて作成、表示
することにより、受付けリスト画面又は検索画面のいず
れの画面を主に用いるオペレータでも、迅速かつ適切な
診断を行うことができる。
【0022】
【実施例】上記した本発明の実施の形態についてさらに
詳細に説明すべく、本発明の一実施例に係る医用画像装
置(画像読み取り装置)及び該装置における表示画面の
遷移方法並びに画面遷移プログラムについて、図1乃至
図15を参照して説明する。
【0023】図1は、本発明の表示画面間の遷移方法を
実現するための放射線画像診断システムの構成を示す図
であり、図2は、画像読み取り装置(リーダー及びコン
ソール)の構成を示すブロック図であり、図3は、カセ
ッテの構造を示す斜視図である。また、図4及び図5は
画像読み取りにおける読み取り条件の登録方式を説明す
るための図であり、図6乃至図11、図13及び図14
は、本実施例の画像読み取り装置を構成するコンソール
で表示される画面の構成例を示す図である。また、図1
2及び図15は、本実施例の表示画面の遷移手順を示す
フローチャート図である。
【0024】なお、以下の説明においては、カセッテタ
イプの画像読み取り装置に本発明の画面遷移方法を適用
する例について記載するが、本発明は以下の実施例に限
定されるものではなく、他の放射線画像変換媒体を使用
するシステムや放射線画像変換媒体を使用しない立位/
臥位専用タイプのシステム、FPD等の放射線ディテク
タを用いて放射線画像をデジタル信号として直接取り出
すシステム等の医用画像の表示を行う任意の装置に適用
することができる。
【0025】本実施例の特徴である表示画面の遷移方法
の理解を容易にするために、まず、放射線画像診断シス
テム及び画像読み取り装置の構成及び機能について説明
する。
【0026】図1に示すように、本実施例の放射線画像
診断システム1は、X線撮影室4内の装置によって潜像
が形成されたカセッテから放射線画像を読み取るリーダ
ー2と、リーダー2の読み取りを制御すると共に、読み
取った画像を表示したり、患者情報や撮影部位情報、読
み取り条件等を入力するコンソール3と、必要に応じて
設置されるプリンタ6c、ビューアー6b、患者受付端
末6a等とがスイッチングHUB5を介してLAN接続
されている。また、図示していないが、これらの装置は
DICOM等のネットワークにより他の医用機器と接続
されている。
【0027】なお、図の構成において、リーダー2とコ
ンソール3とは分離された形態としているが、これらが
一体となって画像読み取り装置を構成する形態とするこ
ともできる。また、リーダー2及びコンソール3は、撮
影室毎に設置されていても良く、撮影室にはコンソール
3のみを設置してリーダー2を別の場所に集中して設置
する等、設置場所、接続構成等は任意に設定することが
できる。
【0028】放射線画像撮影装置で撮影した画像データ
の読み取りを行うリーダー2は、例えば、図2に示すよ
うに、カセッテ17の投入制御を行うカセッテスタッカ
部8と、カセッテ17から抜き出した輝尽蛍光体シート
24を含む放射線画像変換プレートの搬送制御を行うプ
レート制御部7と、放射線画像変換プレートを走査しな
がら潜像を読み取る画像読取部9とから構成されてい
る。
【0029】カセッテスタッカ部8には、カセッテスタ
ッカ部機構・駆動部8a及びカセッテスタッカ部制御部
8bが設けられ、複数種類のカセッテ17がセット可能
になっている。また、プレート制御部7には、プレート
搬送部機構・駆動部7a及びプレート搬送部制御部7b
が設けられ、カセッテスタッカ部制御部8bからの指令
に基づき、プレート搬送部制御部7bが制御される。プ
レート搬送部機構・駆動部7aは、カセッテ17から放
射線画像変換プレートを引き出し、画像読取部9方向に
搬送する。画像読取部9には、副走査部機構・駆動部9
a、主走査部9b及び識別ラベル検出部9cが設けら
れ、副走査部機構・駆動部9aにより主走査部9bが副
走査方向に搬送され、主走査部9bのレーザ走査により
画像読み取りが行われると共に、識別ラベル検出部9c
によりカセッテ17に貼付された識別ラベルの情報(プ
レートID)が読み取られる。
【0030】また、リーダー2の読み取り制御、患者情
報や撮影部位情報、読み取り条件等の入力及び画像デー
タの表示を行うコンソール3は、設定した読み取り条件
に基づいてリーダー2を制御する制御部10と、リーダ
ー2で読み取った画像に対して種々の画像処理(補正処
理、階調変換処理、トリミング、反転/回転、パラメー
タ変更、マスキング等)を施す演算処理部11と、受付
リスト画面、検索画面、撮影部位選択画面、撮影ルーチ
ン画面等の各種画面を作成する表示画面作成部15と、
画面間の遷移ルートを設定する遷移ルート設定手段16
と、画面を表示する表示部12と、患者情報や撮影部位
情報、読み取り条件等を設定する操作部13と、カセッ
テ17のプレートIDを読み取る識別ラベル検出部14
と撮影履歴情報を記憶するデータベース26とを備え、
患者受付端末6a等の外部情報システム25と接続され
ている。
【0031】なお、リーダー2とコンソール3について
は、コンソール3にリーダー2の制御部がある構成(図
13)以外に、制御部10はリーダー2に含まれる構成
や、さらには演算処理部11がリーダー2にも含まれる
構成でもよい。さらにリーダー2とコンソール3とが一
体化した構成でもよい。
【0032】この表示部12に表示される表示画面は、
後述するように、遷移ルート設定手段16により、予め
定めたワークフローに従って選択された受付リスト画面
又は検索画面のいずれからも撮影部位選択画面や撮影ル
ーチン画面への遷移が可能となるように構成され、各画
面に設けられる遷移スイッチは、シーケンスに応じて異
なる構成及び名称で明示され、各々のオペレータのワー
クフローに応じた画面間遷移を可能としている。
【0033】上記カセッテタイプの放射線画像診断シス
テム1では、カセッテ17と患者情報(予約情報)との
対応関係を明確とするために、予めカセッテ17と患者
情報との対応関係を登録した後に撮影を行う方法(前登
録)や、放射線撮影前にカセッテ17の登録を行うこと
なく、カセッテ投入順と患者情報の入力順との対応付け
を行う方法(後登録)のいずれかが採用されて、画像デ
ータの読み取りが実行される。
【0034】前登録方式の場合は、図4に示すように、
まず、放射線技師等のオペレータはコンソール3の表示
部12、操作部13により、リーダー2で画像を読み取
る際の読み取り条件(サンプリングピッチや読み取り感
度等)を入力する(図の)。その際、コンソール3の
識別ラベル検出部14によりカセッテ17に貼り付けら
れた識別ラベル17e(図3参照)の情報(以下、プレ
ートIDと称する。)を読み取る(図の)。そして、
入力した読み取り条件とプレートIDとを対応付けて記
憶する。その後、登録したカセッテ17を用いてX線撮
影を行い(図の)、潜像を形成したカセッテ17をリ
ーダー2に挿入する(図の)。リーダー2では、内蔵
する識別ラベル検出部9cによりカセッテ17のプレー
トIDを読み取り、このプレートIDに対応する読み取
り条件を検索して取得し、当該読み取り条件で画像の読
み取りを実行する。
【0035】また、後登録方式の場合は、図5に示すよ
うに、放射線技師等のオペレータは最初にX線撮影を行
い(図の)、その後、コンソール3の表示部12、操
作部13により、リーダー2で画像を読み取る際の読み
取り条件を入力する(図の)。ここで、後登録方式の
場合はプレートIDと読み取り条件との対応付けは行わ
ないため、プレートIDの読み取りは行う必要はない。
そして、潜像を形成したカセッテ17をリーダー2に挿
入する(図の)。コンソール3では、読み取り条件の
入力順とリーダー2におけるカセッテの投入順とを順次
割り付けて、投入されたカセッテ17に対応する読み取
り条件を決定し、当該読み取り条件で画像の読み取りを
実行する。
【0036】この前登録と後登録とは各々特徴があり、
例えば、リーダー2やコンソール3が各々異なる場所に
多数設置され、多数の放射線技師が撮影を行う病院等で
は、前登録によって多数の患者の放射線画像診断を的確
に行うことができ、一方、リーダー2やコンソール3の
設置台数の少なく、少数の放射線技師が撮影を行う開業
医等では、後登録によって迅速かつ効率的にX線撮影を
行うことができる。なお、本実施例の特徴である表示画
面の遷移方法は、いずれの登録方式を採用する場合にお
いても適用可能である。
【0037】上記構成の放射線画像診断システム1を用
いて、検索画面が初期画面として表示される場合の検査
手順について、図6乃至図11及び図13の画面構成例
及び図12のフローチャート図を参照して説明する。な
お、以下の説明では前登録方式で画像データの読み取り
を行う場合の手順について記載するが、後登録方式であ
っても表示画面間の遷移動作は同様である。
【0038】まず、ステップS101において、放射線
技師等のオペレータは、患者情報の入力を行う初期画面
の選択を行う。ここでは、患者情報の入力に際して検索
画面18を主に使用するオペレータを対象とし、初期画
面として図6に示す検索画面18が選択される場合につ
いて説明する。検索画面18には、検索結果を表示する
表示領域18aと、文字入力を行うキーボードが表示さ
れる入力領域18bと、検索の実行を指示する検索ボタ
ン18cと、特定の画面への遷移を可能とする遷移スイ
ッチ(受付けリスト画面19への遷移を行う[受付リス
ト]遷移スイッチ18d及び撮影条件選択画面20への
遷移を行う[検査開始]遷移スイッチ18e)とが設け
られている。
【0039】そして、ステップS102で、オペレータ
は入力領域18bのキーボードを操作して所定の検索キ
ーを入力し、検索ボタン18cを選択する(以下、画面
をタッチしたりマウスでクリックする動作を「選択」と
称する。)と、HIS、RIS等の外部情報システム2
5やデータベース26等を参照して検索が実行され、患
者情報が表示領域18aに表示される。
【0040】上記オペレータの場合、患者情報の入力は
通常、検索画面18で完了するが、必要に応じて受付け
リスト画面19から入力することもできる(ステップS
103)。その場合、検索画面18から受付けリスト画
面19への遷移を行うが、本実施例では遷移操作を明確
にするために、検索画面18には[受付けリスト]遷移
スイッチ18dが設けられており、ステップS104で
[受付けリスト]遷移スイッチ18dを選択すると、ス
テップS105で、図7に示すような受付けリスト画面
19が表示される。
【0041】この受付リスト画面19には、患者ID、
患者氏名、性別、年齢、依頼科、病棟、撮影条件、撮影
枚数等の情報が一覧表示される表示領域19aと、選択
した患者情報を削除する削除ボタン19bと、外部情報
システム25やデータベース26に問い合わせてリスト
の更新を実行するリスト更新ボタン19cと、特定の画
面への遷移を可能とする遷移スイッチ(検索画面18に
戻る[OK]、[キャンセル]遷移スイッチ19d)と
が設けられている。
【0042】そして、ステップS106で一覧表示の中
から撮影を行う所定の患者の選択が終了したら、ステッ
プS107で受付リスト画面19の[OK]遷移スイッ
チ19dを選択すると、受付けリスト画面19から自動
的に検索画面18(初期画面)に戻る。なお、検索画面
18から受付けリスト画面19への遷移スイッチを[受
付リスト]とし、受付けリスト画面19から検索画面1
8への遷移スイッチを[OK]、[キャンセル]と明示
することによって、患者情報の入力の主となる画面が検
索画面18であることをオペレータに意識させている。
すなわち、本実施例の表示画面間の遷移方法では、検索
画面18又は受付けリスト画面19のいずれからも撮影
ルーチンモードに遷移可能であるが、オペレータのワー
クフローに応じて選択された初期画面を主画面とし、主
画面から撮影ルーチンモードへの遷移が主となるシーケ
ンスであることを明確にすることにより、シーケンスの
混同を未然に防止して迅速な画面間遷移を可能としてい
る。
【0043】そして、オペレータは患者情報の入力を確
認した後、ステップS108において、検索画面18に
設けた[検査開始]遷移スイッチ18dを選択して撮影
ルーチンモードに遷移する。撮影ルーチンモードでは、
ステップS109において、選択した患者に対応する撮
影条件が入力されているか否かを判断し、入力されてい
る場合にはステップS112に移行し、入力されていな
い場合には、ステップS110で図8に示すような撮影
条件選択画面20を表示する。
【0044】この撮影条件選択画面20には、予め設定
された撮影条件が表示される表示領域20aや放射線技
師等のオペレータが設定又は撮影形態毎に分類された撮
影条件が表示される分類表示領域20と、特定の画面へ
の遷移を可能とする遷移スイッチ(撮影ルーチン画面へ
の遷移を行う[OK]、[キャンセル]遷移スイッチ2
0c及び撮影の予約を行って初期画面(検索画面18)
に戻る[予約]遷移スイッチ20d)とが設けられてい
る。
【0045】そして、オペレータは予め設定された撮影
条件や分類された撮影条件の中から患者の撮影に適した
条件を選択する。また、その際、撮影した画像データの
読み取り条件(サンプリングピッチや読み取り感度等)
の入力も行う。そして、ステップS111で撮影条件の
選択が終了したら、撮影条件選択画面20に設けた[O
K]遷移スイッチ20c又は[予約]遷移スイッチ20
dを選択する。[予約]遷移スイッチ20dを選択した
場合は、選択した撮影条件と患者情報とを関連付けて予
約情報として記憶して初期画面(検索画面18)に戻
り、[OK]遷移スイッチ20cを選択した場合は、ス
テップS113でコンソール3の識別ラベル検出部14
を用いてカセッテ17から読み取った識別ラベル情報
(プレートID)と撮影条件及び読み取り条件との対応
付けが行われる。
【0046】次に、ステップS114において、公知の
方法により、X線撮影装置等の放射線画像撮影装置を用
いて選択した患者を撮影し、患者のX線透過画像をカセ
ッテ17内部の放射線画像変換プレートに潜像として記
録する。なお、放射線画像撮影装置としてはX線撮影装
置に限らず、磁気や超音波を用いて患者を撮影する装置
等の医療現場で使用される任意の撮影装置が含まれる。
【0047】次に、放射線技師等のオペレータは放射線
画像撮影装置からカセッテ17を取り出し、取り出した
カセッテ17をリーダー2の任意のスロットに挿入する
と、前登録の場合は、リーダー2は、識別ラベル検出部
9cによりプレートIDを読み取り、プレートIDを検
索キーとしてデータベースを検索し、プレートIDに対
応する読み取り条件を抽出する。また、後登録の場合
は、カセッテ投入順キューと予約選択キューとの対応付
けからカセッテ17に対応する読み取り条件を抽出す
る。その後、ステップS115において、リーダー2で
は設定された読み取り条件に従って、放射線画像変換プ
レートの潜像を読み取る。
【0048】画像データの読み取り手順としては、ま
ず、読み取り感度の値に従って、画像読取部9の感度が
設定され、読み取り解像度の値に従って、プレート搬送
部機構駆動部7aの搬送速度や画像読取部9に設けたA
/D変換器のサンプリングピッチが設定される。そし
て、カセッテ17から放射線画像変換プレートが引き出
され、副走査部機構駆動部9aで放射線画像変換プレー
トをXの方向に副走査搬送しながら、放射線画像変換プ
レートに蓄積・保持された画像データを読み出す。
【0049】そして、放射線画像変換プレートに励起光
が作用すると、蛍光体内部に蓄積されていたエネルギー
が輝尽光として発生し、この輝尽光を集光して画像読取
部9によって電気信号に変換し、この電気信号を対数変
換器にて対数変換し(これによって、電気信号は輝尽光
の光強度にリニアな電気信号から、輝尽光の光強度の対
数リニアな電気信号、すなわち濃度にリニアな電気信号
に変換される。)、さらにA/D変換器によってデジタ
ル化する。
【0050】画像読取部9から出力される画像データ
は、演算処理部11で画像読取部9や放射線画像変換プ
レートに特有の補正処理(画像読取部9のシェーディン
グ補正や、励起光発生部に起因するムラ補正、放射線画
像変換プレートの感度ムラ補正など)、階調変換処理等
が施される。
【0051】次に、ステップS116において、デフォ
ルトで設定された表示形式に従って読み取った画像デー
タの表示を行う。なお、ここでは、図9に示すように、
代表的な画像データが表示される主表示部21aと、関
連して撮影された画像データがサムネイル形式で縮小表
示される副表示部21bと、入力した患者情報が表示さ
れる患者情報表示領域21cと、特定の画面への遷移を
可能とする遷移スイッチ(異なる表示形式の撮影ルーチ
ン画面への遷移を行う[一括形式]遷移スイッチ21
d、検索画面18に戻る[検査保留]、[検査終了]遷
移スイッチ21e、患者情報を修正する場合に検索画面
18に遷移する[患者修正]遷移スイッチ21f、撮影
条件を修正する場合に撮影条件選択画面19に遷移する
[条件修正]遷移スイッチ21g)とからなる一画像形
式の撮影ルーチン画面21がデフォルトとして設定され
ているものとする。
【0052】画像データの表示形式としては、図9に示
すような一画像形式の他に、図10に示すように、複数
の画像(図では4つの画像)が対等に大きく表示される
表示形式(一括形式)、フローチャート図では説明しな
いが、図11に示すような2つの画像が対等に大きく表
示される表示形式等を有していても良く、診断に適した
表示形式を適宜選択することができる。
【0053】例えば、腹部、頭部、その他一般の撮影の
場合は、個別で撮影し、それぞれが大きく表示されるこ
とが望まれる。一方、胸部正面、胸部側面の場合は、2
画像を撮影する場合が多く、2画像を同じ大きさで比較
することが多く、また、腰椎を4方向(正面、側面、右
斜位、左斜位)から撮影する場合は、4方向の濃度を同
じように調整する必要があり、同じ大きさで比較できる
ことが望ましい。また、8画像表示では、集団検診で従
来行われていたフィルムによる撮影と同様の大きさ、配
列となるため、違和感なく使用できる。そこで、オペレ
ータは患者の状態や撮影部位に応じて診断を行いやすい
表示形式を選択して表示することができる。
【0054】なお、表示形式としては図の構成に限定さ
れず、任意の複数個の画像データを並列に大きく表示す
る構成や、1つの大きな画像と中程度の複数の画像とサ
ムネイル形式の縮小画像とを組み合わせた表示形式等と
することもできる。特に、通常撮影される画像は、正面
+側面、右側面+左側面、右斜位、左斜位など偶数枚数
を撮影し比較する場合が多く、偶数画像を表示すること
で画面の領域の有効活用ができる。
【0055】そして、一旦デフォルトで設定された表示
形式で画像データを表示した後、オペレータは患者情報
表示領域21cに表示された患者情報を確認し、ステッ
プS117において、患者情報を修正するか否かを判断
し、患者情報を修正する場合は、ステップS118で撮
影ルーチン画面21の[患者修正]遷移スイッチ21f
を選択し、検索画面18を表示する。ここでも、一連の
検査が終了して検索画面18に戻るシーケンスと、検査
の途中段階において患者情報を修正するシーケンスとを
区別するために、後者を[患者修正]と称し、オペレー
タにワークフローを意識させている。
【0056】また、検索画面18においても、ステップ
S102における患者情報の入力モードではなく、患者
情報の修正モードであることを明確にして元の撮影ルー
チン画面21に戻ることを意識させるために、図13の
ような検索画面18を表示する。図13に示す検索画面
18には、図6の検索画面18の遷移スイッチ([受付
けリスト]遷移スイッチ18d、[検査開始]遷移スイ
ッチ18e)に代えて、元の一画像形式の撮影ルーチン
画面21に戻るための遷移スイッチ([OK]、[キャ
ンセル]遷移スイッチ18f)が表示され、ワークフロ
ーを意識させる構成としている。
【0057】そして、ステップS119において、オペ
レータは検索画面18を用いて患者情報を修正した後、
[OK]遷移スイッチ18fを選択し、元の一画像形式
の撮影ルーチン画面21に戻る。
【0058】次に、オペレータは撮影ルーチン画面に表
示された撮影条件を確認し、ステップS120におい
て、撮影条件を修正するか否かを判断し、撮影条件を修
正する場合は、ステップS121で撮影ルーチン画面2
1の[条件修正]遷移スイッチ21gを選択し、撮影条
件選択画面20を表示する。ここでも、撮影条件の修正
であることを明確にするために[条件修正]と称してオ
ペレータにワークフローを意識させている。
【0059】また、撮影条件選択画面20においても、
ステップS110における撮影条件の入力モードではな
く、撮影条件の修正モードであることを明確にして元の
撮影ルーチン画面に戻ることを意識させるために、図8
の撮影条件選択画面20とは異なる構成の画面を表示す
る。具体的には、このステップで表示される撮影条件選
択画面20には、図8に示す[予約]遷移スイッチ20
dが表示されず、元の一画像形式の撮影ルーチン画面2
1に戻るための遷移スイッチ([OK]、[キャンセ
ル]遷移スイッチ20c)のみ表示され、ワークフロー
を意識させる構成としている。
【0060】そして、ステップS122において、オペ
レータは撮影条件を修正した後、撮影条件選択画面20
の[OK]遷移スイッチ20cを選択し、元の一画像形
式の撮影ルーチン画面21に戻る。
【0061】その後、ステップS123において、オペ
レータは表示形式を変更するか否かを判断し、表示形式
を変更する場合は、ステップS124で撮影ルーチン画
面21の[一括形式]遷移スイッチ21cを選択し、一
括形式の撮影ルーチン画面22を表示する。なお、上記
患者情報の修正や撮影条件の修正は一括形式の撮影ルー
チン画面22においても[患者修正]遷移スイッチ22
eや[条件修正]遷移スイッチ22fにより実行するこ
とができる。そして、再度表示形式を変更する場合は、
一括表示画面22の[一画像形式]遷移スイッチ22b
を選択し、順次表示の切り替えを行う。
【0062】そして、診断に適した形式で画像データが
表示されるまで上記ステップを繰り返し、その後、ステ
ップS125で患者の診断を行う。そして、ステップS
126で診断が終了したら、ステップS127で一画像
形式の撮影ルーチン画面21に設けた[検査保留]、
[検査終了]遷移スイッチ21e又は一括形式の撮影ル
ーチン画面22に設けた[検査保留]、[検査終了]遷
移スイッチ22dを選択すると、ステップS102の検
索画面18に自動的に遷移し、次の患者の処理が実行さ
れる。ここでも、遷移スイッチを[検査終了]と称する
ことにより、一連の検査が終了することをオペレータに
意識させている。
【0063】なお、図示していないが、一画像形式又は
一括形式の撮影ルーチン画面21、22において、画像
データの表示領域をタッチ又はクリックすると画像詳細
画面が表示され、読み取り条件、画像処理条件等の条件
が設定できる画面に遷移する構成とすることができ、こ
の場合も画像詳細画面に遷移スイッチを設け、遷移スイ
ッチを選択すると元の撮影ルーチン画面に戻るようにし
ても良い。また、検索画面18にシステムの状態やユー
ティリティ等の確認、設定ができるメンテナンスユーテ
ィリティ画面に遷移するスイッチを設けることもでき
る。
【0064】上記フローは検索画面18が初期画面に設
定されている場合についてであったが、患者情報の入力
に際して主に受付けリスト画面19を用いるオペレータ
の場合は、受付けリスト画面19を初期画面として設定
する方が操作性がよくなる。以下、図13、図14の画
面構成例及び図15のフローチャート図を参照して、説
明する。
【0065】まず、ステップS201において、放射線
技師等のオペレータは、患者情報の入力を行う初期画面
の選択を行う。ここでは、患者情報の入力に際して受付
けリスト画面19を主に使用するオペレータを対象と
し、初期画面として図14に示す受付けリスト画面19
が選択される場合について説明する。受付けリスト画面
19には、患者ID、患者氏名、性別、年齢、依頼科、
病棟、撮影条件、撮影枚数等の情報が一覧表示される表
示領域19aと、特定の画面への遷移を可能とする遷移
スイッチ(検索画面18への遷移を行う[検索/新
規]、[修正]遷移スイッチ19e及び撮影条件選択画
面20への遷移を行う[検査開始]遷移スイッチ19
f)とが設けられており、ステップS202で、オペレ
ータは表示領域19aの中から撮影を行う所定の患者の
選択を行う。
【0066】上記オペレータの場合、患者情報の入力は
通常、受付けリスト画面19で完了するが、新規の患者
の情報を入力する場合や患者情報を検索する場合、患者
情報の修正を行う場合(ステップS203)等、検索画
面18に遷移する場合があるため、ステップS204で
受付けリスト画面19の[新規/検索]、[修正]遷移
スイッチ19eを選択し、ステップS205で検索画面
18を表示する。ここでも、遷移スイッチ19eを[新
規/検索]、[修正]と称することにより、オペレータ
にワークフローを意識させている。
【0067】そして、図13に示す検索画面18の表示
領域18aや入力領域18b、検索ボタン18cを用い
て、新規入力、検索、修正を実行し、ステップS206
で処理が終了した後、ステップS207で検索画面18
の[OK]遷移スイッチ18dを選択すると自動的に受
付リスト画面19に遷移する。なお、図6及び図7の場
合と異なり、受付けリスト画面19から検索画面18へ
の遷移スイッチを[新規/検索]、[修正]とし、検索
画面18から受付けリスト画面19への遷移スイッチを
[OK]、[キャンセル]と明示することによって、患
者情報の入力の主となる画面が受付リスト画面19であ
ることをオペレータに意識させている。すなわち、本実
施例の表示画面間の遷移方法では、検索画面18又は受
付けリスト画面19のいずれからも撮影ルーチンモード
に遷移可能であるが、オペレータのワークフローに応じ
て選択された初期画面を主画面とし、主画面から撮影ル
ーチンモードへの遷移が主となるシーケンスであること
を明確にすることにより、シーケンスの混同を未然に防
止して迅速な画面間遷移を可能としている。
【0068】そして、オペレータは患者情報の入力を確
認した後、ステップS208において、受付リスト画面
19に設けた[検査開始]遷移スイッチ19fを選択し
て撮影ルーチンモードに遷移する。その後、前記したフ
ローと同様に、撮影条件が入力済みか否かを判断し、未
入力の場合は撮影条件選択画面20で撮影条件を選択
し、撮影条件とカセッテとの対応付けを行い、X線撮
影、画像データの読み取り、撮影ルーチン画面21、2
2の表示、診断を行い、診断が終了したら[検査終了]
遷移スイッチ21e、22dを選択して初期画面の受付
リスト画面19に戻る。
【0069】このように、予め定めたワークフローに従
って選択した受付リスト画面19又は選択画面18のい
ずれからでも撮影部位選択画面20や撮影ルーチン画面
21〜23への遷移を可能とすることにより、オペレー
タのワークフローに応じた画面間遷移を可能とし、ま
た、シーケンスに応じて、同一画面の遷移スイッチを異
なる構成、名称で表示することによってシーケンスの混
同を防止することができる。これにより、迅速かつ的確
な撮影、診断を行うことができる。
【0070】なお、上記説明では、受付けリスト画面1
9又は検索画面18のいずれを初期画面として表示する
かをオペレータが選択する構成としたが、この選択をコ
ンソール3で自動的に行うこともできる。例えば、初回
のシステム起動時に初期画面として選択した画面をデー
タベース26に記憶しておき、次回以降のシステム立ち
上げ時にはデータベース26を参照して遷移ルート設定
手段16でシーケンスを設定し、そのシーケンスに従っ
て表示画面作成手段15で初期画面が選択される構成と
することができる。また、システム起動時にオペレータ
のID、パスワードを入力する構成の場合は、データベ
ース26を参照してオペレータのIDから前回選択され
た初期画面を特定する構成とすることもできる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の医用画像
装置及び該装置における表示画面の遷移方法並びに画面
遷移プログラムによれば、操作性を向上させると共に、
オペレータのワークフローに応じた迅速かつ適切な処理
を実現することができる。
【0072】その理由は、ワークフローに従って選択し
た受付けリスト画面又は検索画面のいずれからも、撮影
条件選択画面や患者を撮影した画像データを表示する撮
影ルーチン画面(一画像形式や一括形式)への遷移が可
能であり、各々の画面に、シーケンスに応じた構成、名
称で遷移スイッチを表示することによってシーケンスの
混同を防止し、迅速かつ適切な処理を行うことができる
からである。
【図面の簡単な説明】
【図1】放射線画像診断システムの構成を示す図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施例に係るリーダー及びコン
ソールの構成を示すブロック図である。
【図3】カセッテの構成を示す斜視図である。
【図4】前登録方式による画像読み取り手順を示す図で
ある。
【図5】後登録方式による画像読み取り手順を示す図で
ある。
【図6】本発明の実施例に係るコンソールに表示される
検索画面の構成例を示す図である。
【図7】本発明の実施例に係るコンソールに表示される
受付リスト画面の構成例を示す図である。
【図8】本発明の実施例に係るコンソールに表示される
撮影条件選択画面の構成例を示す図である。
【図9】本発明の実施例に係るコンソールに表示される
画像データ表示画面の構成例(1画像示形式)を示す図
である。
【図10】本発明の実施例に係るコンソールに表示され
る画像データ表示画面の構成例(一括形式(4画像))
を示す図である。
【図11】本発明の実施例に係るコンソールに表示され
る画像データ表示画面の構成例(一括形式(2画像))
を示す図である。
【図12】本発明の実施例に係る画像表示方法(検索画
面が初期画面の場合)の手順を示すフローチャート図で
ある。
【図13】本発明の実施例に係るコンソールに表示され
る検索画面の他の構成例を示す図である。
【図14】本発明の実施例に係るコンソールに表示され
る受付リスト画面の他の構成例を示す図である。
【図15】本発明の実施例に係る画像表示方法の手順
(受付けリスト画面が初期画面の場合)を示すフローチ
ャート図である。
【図16】従来の放射線画像診断システムの構成を模式
的に示す図である。
【符号の説明】
1 放射線画像診断システム 2 リーダー 3 コンソール 4 X線撮影室 4a 放射線源 5 スイッチングHUB 6a 患者受付端末 6b ビューアー 6c プリンタ 7 プレート制御部 7a プレート搬送部機構制御部 7b プレート搬送部制御部 8 カセッテスタッカ部 8a カセッテスタッカ部機構制御部 8b カセッテスタッカ部制御部 9 画像読み取り部 9a 副走査部機構駆動部 9b 主走査部 9c 識別ラベル検出部 10 制御部 11 演算処理部 12 表示部 13 操作部 14 識別ラベル検出部 15 表示画面作成手段 16 遷移ルート設定手段 17 カセッテ 17a 放射線画像変換プレート 17b キャップ 17c トレイ 17d レバー 17e 識別ラベル 18 検索画面 18a 表示領域 18b 入力領域 18c 検索ボタン 18d [受付リスト]遷移スイッチ(受付けリスト画
面へ) 18e [検査開始]遷移スイッチ(撮影条件選択画面
又は撮影ルーチン画面へ) 18f [OK][キャンセル]遷移スイッチ(受付け
リスト画面へ) 19 受付リスト画面 19a 表示領域 19b 削除ボタン 19c リスト更新ボタン 19d [OK][キャンセル]遷移スイッチ(検索画
面へ) 19e [検索/新規][修正]遷移スイッチ(検索画
面へ) 19c [検査開始]遷移スイッチ(撮影条件選択画面
又は撮影ルーチン画面へ) 20 撮影条件選択画面 20a 表示領域 20b 分類表示領域 20c [OK][キャンセル]遷移スイッチ(撮影条
件選択画面又は撮影ルーチン画面へ) 20d [予約]遷移スイッチ(初期画面へ) 21 撮影ルーチン表示画面(一画像形式) 21a 主表示部 21b 副表示部 21c 患者情報表示領域 21d [一括形式]遷移スイッチ(一括形式へ) 21e [検査終了][検査保留]遷移スイッチ(初期
画面へ) 21f [患者修正]遷移スイッチ(初期画面へ) 21g [条件修正]遷移スイッチ(撮影条件選択画面
へ) 22 撮影ルーチン表示画面(一括形式) 22a 画像表示部 22b 患者情報表示領域 22c [一画像形式]遷移スイッチ(一画像形式へ) 22d [検査終了][検査保留]遷移スイッチ(初期
画面へ) 22e [患者修正]遷移スイッチ(初期画面へ) 22f [条件修正]遷移スイッチ(撮影条件選択画面
へ) 23 撮影ルーチン表示画面(一括形式) 23a 画像表示部 23b 患者情報表示領域 23c [一画像形式]遷移スイッチ(一画像形式へ) 23d [検査終了][検査保留]遷移スイッチ(初期
画面へ) 23e [患者修正]遷移スイッチ(初期画面へ) 23f [条件修正]遷移スイッチ(撮影条件選択画面
へ) 24 輝尽蛍光体シート 25 外部情報システム 26 データベース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C093 AA03 AA16 AA26 CA15 EB05 EB12 EB13 EB17 EE02 FB08 FB09 FB10 4C096 AA20 AB37 AD15 AD17 DA03 DD01 DE02 EA01 EA10 FC20 4C301 EE11 EE13 KK31 LL20 4C601 EE09 EE11 KK33 LL40

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも、患者を特定する患者特定画面
    を複数種類と、前記患者を撮影した画像が表示される医
    用画像装置において、 前記複数の患者特定画面の中から初期画面として表示す
    る画面を選択する手段を備え、前記複数の患者特定画面
    の各々には、該患者特定画面間の遷移を行うスイッチが
    明示され、初期画面として選択された患者特定画面に
    は、前記診断画面への遷移を行うスイッチが明示される
    ことを特徴とする医用画像装置。
  2. 【請求項2】所定のキーを用いて患者情報を検索する検
    索画面と、登録された患者情報のリストを一覧表示する
    受付けリスト画面とを含む患者特定画面と、前記患者に
    対応した撮影条件を選択する撮影条件選択画面と、前記
    患者の放射線画像を記録した放射線画像変換媒体から読
    み取った画像データを表示する画像データ表示画面とが
    少なくとも表示される医用画像装置において、 前記検索画面及び前記受付けリスト画面の中から初期画
    面として表示する患者特定画面を選択する手段を備え、
    前記検索画面及び前記受付けリスト画面の各々には、該
    画面間の遷移を行うスイッチが明示され、初期画面とし
    て選択された患者特定画面には、前記撮影条件選択画面
    又は前記画像データ表示画面への遷移を行うスイッチが
    明示されることを特徴とする医用画像装置。
  3. 【請求項3】前記画像データ表示画面に、1つの画像デ
    ータを大きいサイズで表示し、他の画像データを縮小表
    示する一画像形式画面と、複数の画像データを並列して
    大きいサイズで表示する一括形式画面とを含み、初期画
    面として設定された前記患者特定画面から、前記一画像
    形式画面及び前記一括形式画面のいずれの画面にも遷移
    が許可されることを特徴とする請求項2記載の医用画像
    装置。
  4. 【請求項4】前記患者特定画面に設ける前記遷移スイッ
    チが、ワークフローに応じて異なる構成又は異なる名称
    で明示されることを特徴とする請求項2又は3に記載の
    医用画像装置。
  5. 【請求項5】初期画面の選択情報を記憶する手段と、次
    回以降の装置立ち上げに際して、前記記憶手段の前記選
    択情報を参照して、初期画面として表示する前記患者特
    定画面を特定する手段とを備えることを特徴とする請求
    項2乃至4のいずれか1項に記載の医用画像装置。
  6. 【請求項6】患者を特定する複数の患者特定画面と前記
    患者の診断に利用される複数の画面とを含む表示画面の
    遷移方法であって、 前記複数の患者特定画面の中から初期画面として表示す
    る画面を選択するステップと、前記複数の患者特定画面
    の各々に、該患者特定画面間の遷移を行うスイッチを明
    示し、初期画面として選択された患者特定画面に、前記
    診断画面への遷移を行うスイッチを明示するステップと
    を備えることを特徴とする表示画面の遷移方法。
  7. 【請求項7】所定のキーを用いて患者情報を検索する検
    索画面と、登録された患者情報のリストを一覧表示する
    受付けリスト画面とを含む患者特定画面と、前記患者に
    対応した撮影条件を選択する撮影条件選択画面と、前記
    患者の放射線画像を記録した放射線画像変換媒体から読
    み取った画像データを表示する画像データ表示画面とを
    含む表示画面の遷移方法であって、 前記検索画面及び前記受付けリスト画面の中から初期画
    面として表示する患者特定画面を選択するステップと、
    前記検索画面及び前記受付けリスト画面の各々に、該画
    面間の遷移を行うスイッチを明示し、初期画面として選
    択された患者特定画面に、撮影条件選択画面又は画像デ
    ータ表示画面への遷移を行うスイッチを明示するステッ
    プとを備えることを特徴とする表示画面の遷移方法。
  8. 【請求項8】前記画像データ表示画面として、1つの画
    像データを大きいサイズで表示し、他の画像データを縮
    小表示する一画像形式画面と、複数の画像データを並列
    して大きいサイズで表示する一括形式画面とを表示し、
    初期画面として設定された前記患者特定画面から前記一
    画像形式画面及び前記一括形式画面のいずれの画面にも
    遷移を許可することを特徴とする請求項7記載の表示画
    面の遷移方法。
  9. 【請求項9】前記患者特定画面における前記遷移スイッ
    チを、ワークフローに応じて異なる構成又は異なる名称
    で明示し、前記ワークフローの状態を認識可能とするこ
    とを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の
    表示画面の遷移方法。
  10. 【請求項10】初期画面の選択情報を記憶するステップ
    と、次回以降の装置立ち上げに際して、前記記憶手段の
    前記選択情報を参照して、初期画面として表示する前記
    患者特定画面を特定するステップとを備えることを特徴
    とする請求項6乃至9のいずれか1項に記載の表示画面
    の遷移方法。
  11. 【請求項11】コンピュータに、請求項6乃至10のい
    ずれか1項に記載の表示画面の遷移方法を実行させるた
    めのプログラム。
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