JP2005198765A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 始動口には上センサコイルおよび下センサコイルが上下に配列されており、パチンコ球が始動口に入賞したときには上球検出信号Suおよび下球検出信号Sdが当該順序で出力される。そして、上球検出信号Suをトリガとしてワンショット信号Soが出力され、下球検出信号Sdおよびワンショット信号Soが同時出力されることに基いて始動信号Ssが出力される。この構成の場合、複数のパチンコ球が接触状態で入賞したときには次回の上球検出信号Suの出力開始前に今回のワンショット信号Soが出力停止するので、次回の上球検出信号Suをトリガとして次回のワンショット信号Soが確実に発生する。このため、パチンコ球の入賞個数に完全一致する数の始動信号Ssが確実に発生するようになる。
【選択図】 図10
Description
<請求項1に係る発明の説明>
請求項1に係る発明は入賞信号の出力要件であるチェック信号をパチンコ球の入賞毎に確実に発生させることで入賞個数に完全一致する同数の入賞信号を出力し、パチンコ球の検出漏れを防止するものである。
1)第1の検出部および第2の検出部:パチンコ球を転動方向の上流側および下流側で検出するものであり、上流側および下流側は相手に対する相対的な位置である。これら第1の検出部および第2の検出部は垂直な転動経路の上側および下側に配置されたものに限定されるものではなく、例えば水平な転動経路の上流側および下流側に配置されたものであっても良い。また、第1の検出部および第2の検出部はパチンコ球の検出原理に限定されるものではなく、接触形および非接触形のいずれでも良く、機械式および電気式のいずれでも良い。
2)第1の検出回路および第2の検出回路:第1の検出部および第2の検出部がパチンコ球を検出することに基いて第1の検出信号および第2の検出信号を出力するものであり、パチンコ球が正規に入賞したときには第1の検出回路および第2の検出回路から第1の検出信号および第2の検出信号が当該順序で出力される。ここで信号の出力とは信号をアクティブにすることであり、ロウレベル信号をハイレベル信号にすること・ハイレベル信号をロウレベル信号にすることの双方を含む。即ち、信号を受け手が有効に取扱う態様にすることが出力に相当する。
3)チェック回路:第1の検出信号をトリガ信号としてチェック信号を出力するものであり、チェック信号の出力とはチェック信号を受け手が有効に取扱う態様にすることを称している。このチェック信号は第2の検出信号にタイミング的に重ねて出力されるものであり、パチンコ球が正規に入賞したときには入賞検出回路にチェック信号および第2の検出信号が同時に入力される。このチェック回路は複数のパチンコ球が第1の検出部の検出領域内および第2の検出部の検出領域内に連続的に侵入した場合に今回のチェック信号を次回の第1の検出信号の出力開始前に出力停止するものである。従って、次回の第1の検出信号をトリガ信号として次回のチェック信号が確実に発生するので、チェック信号および第2の検出信号の同時入力がパチンコ球の入賞毎に確実に行われる。
4)入賞検出回路:チェック信号および第2の検出信号が同時に入力されることに基いて入賞信号を出力するものであり、入賞信号の出力とは入賞信号を受け手が有効に取扱う態様にすることを称している。この入賞信号はパチンコ球の入賞の有無を判断する判断材料になるものであり、パチンコ球の入賞は入賞信号が出力停止状態から出力状態になることに基いて判断したり、入賞信号が出力状態から出力停止状態になることに基いて判断することが好ましい。
<請求項2に係る発明の説明>
請求項2に係る発明はチェック信号の不正出力をなくし、入賞信号の不正出力を防止するものである。即ち、第1の検出部および第2の検出部に不正電波が送信されたときには第1の検出回路および第2の検出回路から第1の検出信号および第2の検出信号が同時に出力される。これら第1の検出信号および第2の検出信号をクリア回路に入力し、クリア回路からチェック回路にクリア信号を入力することでチェック信号の不正出力を防止するものであり、クリア信号の出力とはクリア信号をチェック回路が有効に取扱う態様にすることを称している。
<請求項3に係る発明の説明>
請求項3に係る発明は複数のパチンコ球が連続的に入賞した場合にもパチンコ球の転動速度に拘らずチェック信号をパチンコ球の入賞毎に確実に出力し、パチンコ球の入賞毎に入賞信号を確実に発生させるものである。このパチンコ球の転動速度のばらつきは障害釘に対する衝突状態の違いに起因するものであり、具体的にはパチンコ球の転動速度の高低に拘らず次回の第1の検出信号の出力開始前に出力停止する時間長のチェック信号を出力するものである。
例え複数のパチンコ球が接触状態で連続的に入賞した場合でも次回の第1の検出信号の出力開始前に今回のチェック信号が出力停止するので、次回の第1の検出信号をトリガ信号として次回のチェック信号が確実に発生する。このため、チェック信号および第2の検出信号の同時出力がパチンコ球の入賞毎に確実に行われるので、パチンコ球の入賞個数に完全一致する数の入賞信号が確実に発生し、パチンコ球の検出漏れが生じ難くなる。
第1の検出部の検出領域内および第2の検出部の検出領域内に機械的なゴト機具が当該順序とは逆向きに挿入されたときには第2の検出信号および第1の検出信号が当該順序で出力され、チェック信号が後の第1の検出信号に同期して出力される。このチェック信号の出力時には第2の検出信号が出力停止しており、チェック信号および第2の検出信号の同時出力が行われないので、入賞信号の不正発生を防止できる。
<請求項2に係る発明の特有の効果>
第1の検出部および第2の検出部に不正電波が送信されたときには第1の検出回路および第2の検出回路から第1の検出信号および第2の検出信号が同時に出力されるので、クリア回路からチェック回路にクリア信号が入力される。このため、チェック回路からチェック信号が不正に出力されることがなくなるので、入賞信号の不正発生を防止できる。
<請求項3に係る発明の特有の効果>
例え複数のパチンコ球が接触状態で連続的に入賞したときでもパチンコ球の転動速度の高低に拘らず今回のチェック信号が次回の第1の検出信号の出力開始前に停止するので、次回の第1の検出信号をトリガとして次回のチェック信号が確実に発生する。このため、パチンコ球の転動速度に拘らず入賞個数に完全一致する数の入賞信号が確実に発生するので、パチンコ球の検出漏れが生じ難くなる。
パチンコホールの台島には、図3に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前後面が開口する四角筒状をなすものであり、外枠1の前端面には前枠2が左側辺部の垂直な軸を中心に回動可能に装着されている。この前枠2の前面には、図2に示すように、下端部に位置して横長な長方形状の下皿板3が固定されており、下皿板3の前面には上面が開口する下皿4が固定されている。また、前枠2の前面には下皿板3の上方に位置して上皿板5が装着されており、上皿板5の前面には上面が開口する上皿6が固定されている。この上皿板5の後面には右端部に位置してスピーカ7が固定されており、スピーカ7の駆動時にはスピーカ7から前方の遊技者に遊技音が出力される。
遊技盤14の前面には、図1に示すように、遊技領域18内に位置して表示台板23が固定されている。この表示台板23は横長な長方形状の開口部24を有するものであり、表示台板23の後面には図柄表示器25が固定されている。この図柄表示器25は横長な長方形状のカラー液晶画面を有するものであり、図柄表示器25の液晶画面は開口部24を通して前方から視覚的に認識可能にされている。
メインセット45には下皿通路が設けられている。この下皿通路の上端部は賞球払出装置48に接続されており、賞球払出装置48から放出されたパチンコ球Pは下皿通路内を落下する。また、下皿通路の途中部分には上皿通路が設けられている。この上皿通路は上皿6内に接続されており、賞球払出装置48から放出されたパチンコ球Pは下皿通路内から上皿通路内に転がり込み、上皿通路内を通して上皿6内に払出される。また、下皿通路の下端部は下皿4に接続されており、パチンコ球Pが上皿6内から溢れて上皿通路内に充満した状態では下皿通路の下端部を通して下皿4内に払出される。
CPU53は大当り図柄・外れリーチ図柄・完全外れ図柄のいずれかを設定すると、ステップS19で変動パターンを設定する。この変動パターンは図柄表示器25の表示内容を設定するパラメータに相当するものであり、大当り判定時には大当り用の複数の変動パターンの中からランダムカウンタR1の取得結果に応じたものが選択され、外れリーチ判定時および完全外れ判定時には外れリーチ用の複数の変動パターンおよび完全外れ用の複数の変動パターンの中からランダムカウンタR1の取得結果に応じたものが選択される。
2.始動口センサ37の詳細構成
始動口センサ37のパッケージ70には、図7に示すように、パッケージ70を上下方向に貫通する円形孔状のセンサ通路71が形成されている。このセンサ通路71は、図5の(b)に示すように、始動口33の球通路34の一部を構成するものであり、球通路34内に入口35から侵入したパチンコ球はセンサ通路71を通して出口36から放出される。
3.検出回路58の詳細構成
検出回路58は、図8の(a)に示すように、第1の検出回路に相当する上信号回路80と第2の検出回路に相当する下信号回路81とチェック回路に相当するワンショット回路82と入賞検出回路に相当するAND回路83とクリア回路に相当するNAND回路84とを有するものであり、上センサコイル72および下センサコイル73はリード線76・コネクタ77・コネクタ78を介して上信号回路80および下信号回路81に電気的に接続されている。これら上信号回路80および下信号回路81は上センサコイル72よび下センサコイル73のインピーダンスの変化を検出するものであり、図8の(b)に示すように、上センサコイル72の発振振幅Aおよび下センサコイル73の発振振幅Aが共通の基準振幅Ao以上になることに基いてハイレベルの上球検出信号Suおよびハイレベルの下球検出信号Sdを出力する。これら上球検出信号Suおよび下球検出信号Sdは第1の検出信号および第2の検出信号に相当するものであり、遊技領域18内を落下するパチンコ球が始動口33内に入口35から正規に入賞したときには、図9の(a)に示すように、上信号回路80および下信号回路81から上球検出信号Suおよび下球検出信号Sdが当該順序で出力される。
複数のパチンコ球Pが接触状態で始動口33内に連続的に入賞したときでも次回の上球検出信号Suの出力開始前に今回のワンショット信号Soを出力停止させたので、次回の上球検出信号Suをトリガ信号として次回のワンショット信号Soが確実に発生する。このため、ワンショット信号Soがパチンコ球Pの入賞毎に確実に発生し、ワンショット信号Soおよび下球検出信号Sdの同時出力がパチンコ球Pの入賞毎に確実に行われる。従って、パチンコ球Pの入賞個数に完全一致する数の始動信号Ssが確実に発生するので、パチンコ球Pの検出漏れが生じ難くなる。
上記実施例においては、第1の検出部および第2の検出部として始動口センサ37の上センサコイル72および下センサコイル73を例示したが、これに限定されるものではなく、例えばパチンコ球Pを前方から後方へ流す転動通路に沿って配列された前センサコイルおよび後センサコイルを用い、複数のパチンコ球Pが接触状態で転動通路内に入賞したときには今回のワンショット信号Soが次回の第1の検出信号Suの出力開始前に出力停止するように設定しても良い。
Claims (3)
- パチンコ球を転動方向の上流側および下流側で検出する第1の検出部および第2の検出部と、
前記第1の検出部および前記第2の検出部がパチンコ球を検出することに基いて第1の検出信号および第2の検出信号を出力する第1の検出回路および第2の検出回路と、
前記第1の検出信号が入力されることに基いて前記第2の検出信号にタイミング的に重なってチェック信号を出力するチェック回路と、
前記チェック信号および前記第2の検出信号が同時に入力されることに基いて入賞信号を出力する入賞検出回路とを備え、
前記チェック回路は、複数のパチンコ球が前記第1の検出部の検出領域内および前記第2の検出部の検出領域内に連続的に侵入した場合に今回のチェック信号を次回の第1の検出信号の出力開始前に出力停止するものであることを特徴とする遊技機。 - 前記第1の検出信号および前記第2の検出信号が同時に入力されることに基いてクリア信号を出力するクリア回路を備え、
前記チェック回路は、前記クリア信号が入力されたときには前記チェック信号を出力しないものであることを特徴とする請求項1記載の遊技機。 - 前記チェック回路は、パチンコ球の転動速度の高低に拘らず次回の第1の検出信号の出力開始前に出力停止する時間長のチェック信号を出力するものであることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の遊技機。
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