JP2005198765A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数のパチンコ球が接触状態で入賞した場合にパチンコ球の入賞個数に完全一致する同数の始動信号を出力すること。
【解決手段】 始動口には上センサコイルおよび下センサコイルが上下に配列されており、パチンコ球が始動口に入賞したときには上球検出信号Suおよび下球検出信号Sdが当該順序で出力される。そして、上球検出信号Suをトリガとしてワンショット信号Soが出力され、下球検出信号Sdおよびワンショット信号Soが同時出力されることに基いて始動信号Ssが出力される。この構成の場合、複数のパチンコ球が接触状態で入賞したときには次回の上球検出信号Suの出力開始前に今回のワンショット信号Soが出力停止するので、次回の上球検出信号Suをトリガとして次回のワンショット信号Soが確実に発生する。このため、パチンコ球の入賞個数に完全一致する数の始動信号Ssが確実に発生するようになる。
【選択図】 図10

Description

本発明は、パチンコ球を上流側および下流側で2段階に検出する球検出装置を備えた遊技機に関する。
遊技機には球通過孔内に1個の近接スイッチを配置し、球通過孔内にパチンコ球が侵入することに基いて1個の近接スイッチから入賞信号を出力する構成のものがある。この構成の場合、近接スイッチに不正電波を送信することで近接スイッチを誤動作させ、入賞信号を不正に発生させるゴト行為に対応できない。このため、機械式スイッチおよび近接スイッチを球通過孔に沿って配置し、パチンコ球が球通過孔内に侵入することに基いて機械式スイッチおよび近接スイッチを当該順序でオンすることが提案されている。この構成の場合、機械式スイッチのオンをトリガとしてチェック回路からチェック信号を出力し、近接スイッチがチェック信号にタイミング的に重なってオンされた場合に限って入賞信号を出力することでゴト行為を防止できる。
特開平11−99243号公報
上記従来構成の場合、複数のパチンコ球が球通過孔内に連続的に侵入したときにはパチンコ球の侵入個数に完全一致する同数の入賞信号を出力することができないので、パチンコ球の検出漏れが生じる。
請求項1〜3に係る各発明は複数のパチンコ球が連続的に入賞した場合にパチンコ球の入賞個数に完全一致する同数の入賞信号を出力し、パチンコ球の検出漏れを防止することを共通の課題とするものであり、共通の課題解決手段は請求項1に記載した通りである。以下、請求項1〜3に係る各発明を用語の意義と共に説明する。
<請求項1に係る発明の説明>
請求項1に係る発明は入賞信号の出力要件であるチェック信号をパチンコ球の入賞毎に確実に発生させることで入賞個数に完全一致する同数の入賞信号を出力し、パチンコ球の検出漏れを防止するものである。
1)第1の検出部および第2の検出部:パチンコ球を転動方向の上流側および下流側で検出するものであり、上流側および下流側は相手に対する相対的な位置である。これら第1の検出部および第2の検出部は垂直な転動経路の上側および下側に配置されたものに限定されるものではなく、例えば水平な転動経路の上流側および下流側に配置されたものであっても良い。また、第1の検出部および第2の検出部はパチンコ球の検出原理に限定されるものではなく、接触形および非接触形のいずれでも良く、機械式および電気式のいずれでも良い。
2)第1の検出回路および第2の検出回路:第1の検出部および第2の検出部がパチンコ球を検出することに基いて第1の検出信号および第2の検出信号を出力するものであり、パチンコ球が正規に入賞したときには第1の検出回路および第2の検出回路から第1の検出信号および第2の検出信号が当該順序で出力される。ここで信号の出力とは信号をアクティブにすることであり、ロウレベル信号をハイレベル信号にすること・ハイレベル信号をロウレベル信号にすることの双方を含む。即ち、信号を受け手が有効に取扱う態様にすることが出力に相当する。
3)チェック回路:第1の検出信号をトリガ信号としてチェック信号を出力するものであり、チェック信号の出力とはチェック信号を受け手が有効に取扱う態様にすることを称している。このチェック信号は第2の検出信号にタイミング的に重ねて出力されるものであり、パチンコ球が正規に入賞したときには入賞検出回路にチェック信号および第2の検出信号が同時に入力される。このチェック回路は複数のパチンコ球が第1の検出部の検出領域内および第2の検出部の検出領域内に連続的に侵入した場合に今回のチェック信号を次回の第1の検出信号の出力開始前に出力停止するものである。従って、次回の第1の検出信号をトリガ信号として次回のチェック信号が確実に発生するので、チェック信号および第2の検出信号の同時入力がパチンコ球の入賞毎に確実に行われる。
4)入賞検出回路:チェック信号および第2の検出信号が同時に入力されることに基いて入賞信号を出力するものであり、入賞信号の出力とは入賞信号を受け手が有効に取扱う態様にすることを称している。この入賞信号はパチンコ球の入賞の有無を判断する判断材料になるものであり、パチンコ球の入賞は入賞信号が出力停止状態から出力状態になることに基いて判断したり、入賞信号が出力状態から出力停止状態になることに基いて判断することが好ましい。
<請求項2に係る発明の説明>
請求項2に係る発明はチェック信号の不正出力をなくし、入賞信号の不正出力を防止するものである。即ち、第1の検出部および第2の検出部に不正電波が送信されたときには第1の検出回路および第2の検出回路から第1の検出信号および第2の検出信号が同時に出力される。これら第1の検出信号および第2の検出信号をクリア回路に入力し、クリア回路からチェック回路にクリア信号を入力することでチェック信号の不正出力を防止するものであり、クリア信号の出力とはクリア信号をチェック回路が有効に取扱う態様にすることを称している。
<請求項3に係る発明の説明>
請求項3に係る発明は複数のパチンコ球が連続的に入賞した場合にもパチンコ球の転動速度に拘らずチェック信号をパチンコ球の入賞毎に確実に出力し、パチンコ球の入賞毎に入賞信号を確実に発生させるものである。このパチンコ球の転動速度のばらつきは障害釘に対する衝突状態の違いに起因するものであり、具体的にはパチンコ球の転動速度の高低に拘らず次回の第1の検出信号の出力開始前に出力停止する時間長のチェック信号を出力するものである。
<請求項1〜3に係る発明の共通の効果>
例え複数のパチンコ球が接触状態で連続的に入賞した場合でも次回の第1の検出信号の出力開始前に今回のチェック信号が出力停止するので、次回の第1の検出信号をトリガ信号として次回のチェック信号が確実に発生する。このため、チェック信号および第2の検出信号の同時出力がパチンコ球の入賞毎に確実に行われるので、パチンコ球の入賞個数に完全一致する数の入賞信号が確実に発生し、パチンコ球の検出漏れが生じ難くなる。
第1の検出部の検出領域内および第2の検出部の検出領域内に機械的なゴト機具が当該順序とは逆向きに挿入されたときには第2の検出信号および第1の検出信号が当該順序で出力され、チェック信号が後の第1の検出信号に同期して出力される。このチェック信号の出力時には第2の検出信号が出力停止しており、チェック信号および第2の検出信号の同時出力が行われないので、入賞信号の不正発生を防止できる。
<請求項2に係る発明の特有の効果>
第1の検出部および第2の検出部に不正電波が送信されたときには第1の検出回路および第2の検出回路から第1の検出信号および第2の検出信号が同時に出力されるので、クリア回路からチェック回路にクリア信号が入力される。このため、チェック回路からチェック信号が不正に出力されることがなくなるので、入賞信号の不正発生を防止できる。
<請求項3に係る発明の特有の効果>
例え複数のパチンコ球が接触状態で連続的に入賞したときでもパチンコ球の転動速度の高低に拘らず今回のチェック信号が次回の第1の検出信号の出力開始前に停止するので、次回の第1の検出信号をトリガとして次回のチェック信号が確実に発生する。このため、パチンコ球の転動速度に拘らず入賞個数に完全一致する数の入賞信号が確実に発生するので、パチンコ球の検出漏れが生じ難くなる。
パチンコ球の転動経路の上流側および下流側にセンサコイルを配置する。そして、上流側のセンサコイルがパチンコ球を検出したときにはセンサ回路からワンショット回路にトリガ信号を入力し、ワンショット回路からAND回路にワンショット信号を入力する。この状態で下流側のセンサコイルがパチンコ球を検出したときにはセンサ回路からAND回路にセンサ信号を入力し、AND回路から入賞信号を出力することでパチンコ球の入賞を検出する。この場合、複数のパチンコ球が接触状態で転動経路を通過したときに次回のトリガ信号の出力開始前に出力停止する時間長のワンショット信号を発生させ、次回のトリガ信号を確実に有効化することで次回のワンショット信号を確実に発生させる。以下、当該形態の具体例を図面に基いて説明する。
1.パチンコ機の全体構成
パチンコホールの台島には、図3に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前後面が開口する四角筒状をなすものであり、外枠1の前端面には前枠2が左側辺部の垂直な軸を中心に回動可能に装着されている。この前枠2の前面には、図2に示すように、下端部に位置して横長な長方形状の下皿板3が固定されており、下皿板3の前面には上面が開口する下皿4が固定されている。また、前枠2の前面には下皿板3の上方に位置して上皿板5が装着されており、上皿板5の前面には上面が開口する上皿6が固定されている。この上皿板5の後面には右端部に位置してスピーカ7が固定されており、スピーカ7の駆動時にはスピーカ7から前方の遊技者に遊技音が出力される。
下皿板3の前面には右端部に位置してハンドル台8が固定されており、ハンドル台8には発射ハンドル9が前後方向へ延びる水平な軸を中心に回動可能に装着されている。この発射ハンドル9の後方には、図3に示すように、発射モータ10が固定されており、発射モータ10の回転軸には、図2に示すように、打球槌11が連結されている。この発射モータ10は打球槌11の駆動源に相当するものであり、発射ハンドル9が図2の時計回り方向へ回動操作されたときには発射モータ10に駆動電源が与えられ、打球槌11が駆動することに基づいて上皿6内のパチンコ球P(図5参照)を上皿6内から弾き出す。
前枠2の前面には、図2に示すように、矩形状の窓枠12が左側辺部の垂直な軸を中心に回動可能に装着されており、窓枠12の内周面には透明なガラス窓13が固定されている。また、前枠2の後面には額縁状の機構盤が固定されている。この機構盤には正方形状の遊技盤14(図1参照)が可能に装着されており、遊技盤14は窓枠12のガラス窓13により前方から覆われている。
遊技盤14の前面には、図1に示すように、外レール15および内レール16が固定されている。これら外レール15および内レール16間には左側部に位置して発射通路17が形成されており、打球槌11が弾いたパチンコ球Pは発射通路17内を通って上昇する。また、遊技盤14には遊技領域18が形成されており、遊技領域18内には複数の障害釘19が打込まれている。この遊技領域18は外レール15および内レール16によって囲まれた円形領域(発射通路17の残余領域)を称するものであり、発射通路17内を上昇するパチンコ球Pは発射通路17の出口20から遊技領域18内に放出され、障害釘19に当りながら遊技領域18内を落下する。即ち、遊技領域18は発射通路17の出口20から放出されたパチンコ球Pが転動可能な最大範囲である転動領域に相当する。
窓枠12には、図2に示すように、ガラス窓13の外周部に位置して複数のランプカバー21が固定されており、各ランプカバー21の後方には複数のLED22が配置されている。これら各LED22は遊技盤14に固定されたものであり、各ランプカバー21は後方のLED22が発光することに基いて照明される。
遊技盤14の前面には、図1に示すように、遊技領域18内に位置して表示台板23が固定されている。この表示台板23は横長な長方形状の開口部24を有するものであり、表示台板23の後面には図柄表示器25が固定されている。この図柄表示器25は横長な長方形状のカラー液晶画面を有するものであり、図柄表示器25の液晶画面は開口部24を通して前方から視覚的に認識可能にされている。
図柄表示器25の液晶画面には特別図柄および装飾図柄が表示される。特別図柄は左列・中列・右列の3列の数字図柄からなるものであり、3列の数字図柄の組合せに応じて遊技者に大当りおよび外れを報知する識別図柄として機能する。装飾図柄は3列の数字図柄の組合せが決まる様子を映像的に演出するアニメーション画面の構成要素として機能するものであり、遊技者にはアニメーション画面のストーリー展開に応じて大当りおよび外れの判定結果が感覚的に報知される。
図柄表示器25の後面には図柄基板ケースが固定されており、図柄基板ケース内には図柄制御基板が収納されている。この図柄制御基板には、図4に示すように、図柄制御装置26および駆動回路27が搭載されており、図柄表示器25は駆動回路27を介して図柄制御装置26に電気的に接続されている。この図柄制御装置26は図柄表示器25の表示内容を制御する図柄制御手段およびサブ制御手段に相当するものであり、CPU28・VDP29・ROM30・RAM31・I/O32を有している。
遊技盤14の遊技領域18内には、図1に示すように、表示台枠23の下方に位置してポケット状の始動口33が固定されている。この始動口33は、図5の(b)に示すように、転動経路および通過経路に相当するL字状の球通路34を有するものであり、球通路34の入口35は遊技領域18内で開口し、球通路34の出口36は遊技盤14の後方で開口している。この球通路34内には始動口センサ37が固定されており、球通路34内に入賞したパチンコ球Pは始動口センサ37によって検出される。
遊技盤14の遊技領域18内には、図1に示すように、始動口33の下方に位置して入賞口台板38が固定されており、入賞口台板38には前面が開口する四角筒状の大入賞口39が固定されている。また、入賞口台板38には扉40が下端部の水平な軸41を中心に回動可能に装着されており、扉40は大入賞口ソレノイド42(図4参照)のプランジャに機械的に連結されている。この大入賞口ソレノイド42は入賞口台板38の後面に固定されたものであり、扉40を垂直状態に回動操作することに基づいて大入賞口39の前面を閉鎖し、扉40を前方へ倒れた水平状態に回動操作することに基づいて大入賞口39の前面を開放する。この大入賞口39内にはカウントセンサ43(図4参照)が固定されており、大入賞口39内に入賞したパチンコ球Pはカウントセンサ43によって検出される。
遊技盤14の後面には、図3に示すように、表示台枠23の後方に位置してセンタカバー44が着脱可能に装着されている。このセンタカバー44は前面が開口する容器状をなすものであり、図柄表示器25および図柄基板ケースは後方からセンタカバー44によって覆われている。また、前枠2の後面にはメインセット45が着脱可能に装着されている。このメインセット45はセンタカバー44を囲う矩形枠状をなすものであり、センタカバー44はメインセット45の内周部に収納されている。このメインセット45の後面には上端部に位置して球タンク46が固定されており、球タンク46内にはパチンコ球Pが貯溜されている。また、メインセット45の後面にはタンクレール47が固定されている。このタンクレール47は傾斜樋状をなすものであり、タンクレール47の右端部は球タンク46内に接続されている。
メインセット45の左側部には賞球払出装置48が装着されている。この賞球払出装置48は払出モータ49(図4参照)を駆動源とするものであり、パチンコ球Pが始動口33内および大入賞口39内に入賞することに基づいてパチンコ球Pを賞品球として放出する。
メインセット45には下皿通路が設けられている。この下皿通路の上端部は賞球払出装置48に接続されており、賞球払出装置48から放出されたパチンコ球Pは下皿通路内を落下する。また、下皿通路の途中部分には上皿通路が設けられている。この上皿通路は上皿6内に接続されており、賞球払出装置48から放出されたパチンコ球Pは下皿通路内から上皿通路内に転がり込み、上皿通路内を通して上皿6内に払出される。また、下皿通路の下端部は下皿4に接続されており、パチンコ球Pが上皿6内から溢れて上皿通路内に充満した状態では下皿通路の下端部を通して下皿4内に払出される。
メインセット45の後面には、図3に示すように、センタカバー44の下方に位置してメイン基板ケース50が固定されている。このメイン基板ケース50内にはメイン制御基板51(図8参照)が収納されており、メイン制御基板51には、図4に示すように、制御回路・入賞検出手段・遊技データ設定手段・大当り判定手段に相当するメイン制御装置52が搭載されている。このメイン制御装置52はCPU53・ROM54・RAM55・I/O56を有するものであり、メイン制御装置52には駆動回路57を介して大入賞口ソレノイド42が電気的に接続されている。この駆動回路57はメイン制御基板51に搭載されたものであり、メイン制御装置52は大入賞口ソレノイド42を駆動回路57を通して駆動制御し、大入賞口39の扉40を開閉操作する。
メイン制御装置52には検出回路58および検出回路59を介して始動口センサ37およびカウントセンサ43が電気的に接続されている。これら検出回路58および検出回路59は始動口センサ37およびカウントセンサ43がパチンコ球Pを検出することに基いて始動信号およびカウント信号を出力するものであり、メイン制御装置52は始動口33内にパチンコ球Pが入賞したことを検出回路58からの始動信号に基いて認識し、大入賞口39内にパチンコ球Pが入賞したことを検出回路59からのカウント信号に基いて認識する。これら検出回路58および検出回路59はメイン制御基板51に搭載されたものであり、メイン制御装置52は始動信号を検出することに基いてランダムカウンタR1〜R4の現在の計測値を取得し、ランダムカウンタR1〜R4の取得結果に基いて遊技データを設定する。このメイン制御装置52には図柄制御装置26が電気的に接続されており、図柄制御装置26のCPU28はメイン制御装置52からの遊技データに基いて演出パターンを設定する。この演出パターンは図柄表示器25の駆動内容を時系列で示すシーケンスデータからなるものであり、図柄制御装置26のCPU28は演出パターンに基いて図柄表示器25を駆動制御することで特別図柄遊技を映像で組成する。以下、メイン制御装置52の制御内容について説明する。
メイン制御装置52のCPU53は電源が投入されると、図6の(a)のステップS1でランダムカウンタR1〜R4の計測値,大当りの判定結果,外れリーチの判定結果,完全外れの判定結果,特別図柄の設定結果,変動パターンの設定結果等のRAM55の全データを初期設定する。そして、ステップS2へ移行し、ステップS2〜S4をループ状に繰返す。
CPU53はステップS2へ移行すると、ランダムカウンタR4の現在の計測値に「1」を加算する。このランダムカウンタR4は下限値「0」から上限値「N4」に加算された後に下限値「0」に戻して循環的に加算されるものであり、CPU53はステップS2でランダムカウンタR4を加算すると、ステップS3でINT信号の有無を判断する。このINT信号はメイン制御装置52のタイマ回路から4msec毎に出力されるものであり、CPU53はステップS3でタイマ回路からのINT信号を検出したときにはステップS4へ移行する。ここでタイマ割込みプログラムを起動し、タイマ割込みプログラムに従って処理動作を実行する。以下、タイマ割込みプログラムについて説明する。
CPU53は図6の(b)のステップS11へ移行すると、ランダムカウンタR1〜R3の現在の計測値を更新する。ランダムカウンタR1は変動パターンを選択するものであり、特別図柄遊技中には図柄表示器25に変動パターンの設定結果に応じた演出内容のアニメーション画面が表示される。このランダムカウンタR1はタイマ割込みプログラムの起動毎に「1」ずつ加算されるものであり、下限値「0」から上限値「N1」に加算された後に下限値「0」に戻して循環的に加算される。
ランダムカウンタR2は大当りの発生の有無を抽選するものである。このランダムカウンタR2はタイマ割込みプログラムの起動毎に「1」ずつ加算されるものであり、下限値「0」から上限値「N2」に加算された後に「0」に戻して循環的に加算される。ランダムカウンタR3は大当り図柄を大当り図柄群「1〜8」の中から選択するものである。このランダムカウンタR3はタイマ割込みプログラムの起動毎に「1」ずつ加算されるものであり、下限値「0」から上限値「N3」に加算された後に「0」に戻して循環的に加算される。
CPU53は図6の(b)のステップS12へ移行すると、検出回路58からの始動信号の有無を判断する。この始動信号はパチンコ球が始動口33内に正規に入賞することに基いてインアクティブなロウレベルからアクティブなハイレベルに変化するものであり、CPU53はステップS12で始動信号がハイレベルからロウレベルに変化したことを検出することに基いて始動信号有りと認識する。
CPU53はステップS12で始動信号有りと認識すると、ステップS13でランダムカウンタR1〜R4の現在の計測値を取得し、ステップS14でランダムカウンタR2の取得値をROM54に予め記録された大当り値と比較する。ここで両者が同一であることを検出したときには大当りと判定し、ステップS15で大当り図柄を設定する。この大当り図柄は左列・中列・右列が同一の3列の数字図柄からなるものであり、ランダムカウンタR3の取得結果に基づいて設定される。
CPU53はステップS14でランダムカウンタR2の取得結果が大当り値と相違していることを検出すると、ステップS16でランダムカウンタR2の取得結果をROM54に予め記録された外れリーチ値と比較する。ここでランダムカウンタR2の取得結果が外れリーチ値と同一であることを検出したときには外れリーチと判定し、ステップS17で外れリーチ図柄を設定する。この外れリーチ図柄は左列および右列が同一で中列が相違する3列の数字図柄からなるものであり、ランダムカウンタR4の加算結果に基いて設定される。
CPU53はステップS16でランダムカウンタR2の取得結果が外れリーチ値と相違していることを検出すると、完全外れと判定する。そして、ステップS18へ移行し、完全外れ図柄を設定する。この完全外れ図柄は左列および右列が相違する3列の数字図柄からなるものであり、ランダムカウンタR4の加算結果に基いて設定される。
CPU53は大当り図柄・外れリーチ図柄・完全外れ図柄のいずれかを設定すると、ステップS19で変動パターンを設定する。この変動パターンは図柄表示器25の表示内容を設定するパラメータに相当するものであり、大当り判定時には大当り用の複数の変動パターンの中からランダムカウンタR1の取得結果に応じたものが選択され、外れリーチ判定時および完全外れ判定時には外れリーチ用の複数の変動パターンおよび完全外れ用の複数の変動パターンの中からランダムカウンタR1の取得結果に応じたものが選択される。
CPU53はステップS19で変動パターンを設定すると、ステップS20で図柄制御装置26に遊技データを送信し、ステップS21で変動開始コマンドを送信する。この遊技データは特別図柄の設定結果および変動パターンの設定結果を称するものであり、図柄制御装置26のCPU28は変動開始コマンドを検出することに基いて特別図柄遊技を開始する。この特別図柄遊技は左列・中列・右列の特別図柄を「1」→「2」・・「7」→「8」→「1」・・の設定順序で循環的に変動表示し、メイン制御装置52からの送信結果で変動停止させることによって大当り・外れリーチ・完全外れの判定結果を遊技者に報知するものであり、特別図柄の変動表示時には変動パターンの送信結果に応じた内容のアニメーション画面が出現することで変動表示が映像的に演出される。
メインセット45の後面にはメイン基板ケース50の前方に位置して払出基板ケースが固定されており、払出基板ケース内には払出制御基板が収納されている。この払出制御基板には、図4に示すように、払出制御装置60が搭載されており、払出制御装置60はメイン制御装置52に電気的に接続されている。この払出制御装置60はCPU61・ROM62・RAM63・I/O64を有するものであり、メイン制御装置52は検出回路58からの始動信号および検出回路59からのカウント信号を認識することに基いて払出制御装置60に賞球コマンドおよび賞球データを送信する。
払出制御装置60には駆動回路65を介して払出モータ49が電気的に接続されている。この駆動回路65は払出制御基板に搭載されたものであり、払出制御装置60は駆動回路65を通して払出モータ49を駆動制御する。この払出モータ49の駆動量は払出制御装置60がメイン制御装置52からの賞球コマンドを検出することに基いて賞球データに応じて設定するものであり、払出制御装置60は払出モータ49を駆動制御することに基づいて賞球払出装置48から上皿6内に賞球データに応じた個数のパチンコ球Pを賞品球として払出す。
2.始動口センサ37の詳細構成
始動口センサ37のパッケージ70には、図7に示すように、パッケージ70を上下方向に貫通する円形孔状のセンサ通路71が形成されている。このセンサ通路71は、図5の(b)に示すように、始動口33の球通路34の一部を構成するものであり、球通路34内に入口35から侵入したパチンコ球はセンサ通路71を通して出口36から放出される。
パッケージ70内には、図7に示すように、第1の検出部および第2の検出部に相当する上センサコイル72および下センサコイル73が上下2段に埋設されている。これら上センサコイル72および下センサコイル73間の機械的な離間寸法Wは「5.5mm」に設定されており、離間寸法Wはパチンコ球Pの直径寸法R(11mm)の「1/2」である。これら上センサコイル72および下センサコイル73は内周部に上検出領域74および下検出領域75を有する円環状をなすものであり、上センサコイル72および下センサコイル73にはリード線76が電気的に接続されている。これら各リード線76にはコネクタ77が電気的に接続されており、各コネクタ77はメイン制御基板51のコネクタ78(図8参照)に電気的に接続されている。
メイン制御基板51には発振回路79(図4参照)が搭載されており、上センサコイル72および下センサコイル73はリード線76・コネクタ77・コネクタ78を介して発振回路79に電気的に接続されている。この発振回路79は上センサコイル72および下センサコイル73を高周波発振させるものであり、上検出領域74内および下検出領域75内にパチンコ球Pが侵入したときには上センサコイル72からの磁力線および下センサコイル73からの磁力線によってパチンコ球P内に過電流が発生し、上センサコイル72および下センサコイル73の発振状態がパチンコ球P内の過電流の影響で変化する。即ち、始動口センサ37はパチンコ球Pの有無を上センサコイル72および下センサコイル73の発振状態として検出する高周波型近接スイッチから構成されたものである。
3.検出回路58の詳細構成
検出回路58は、図8の(a)に示すように、第1の検出回路に相当する上信号回路80と第2の検出回路に相当する下信号回路81とチェック回路に相当するワンショット回路82と入賞検出回路に相当するAND回路83とクリア回路に相当するNAND回路84とを有するものであり、上センサコイル72および下センサコイル73はリード線76・コネクタ77・コネクタ78を介して上信号回路80および下信号回路81に電気的に接続されている。これら上信号回路80および下信号回路81は上センサコイル72よび下センサコイル73のインピーダンスの変化を検出するものであり、図8の(b)に示すように、上センサコイル72の発振振幅Aおよび下センサコイル73の発振振幅Aが共通の基準振幅Ao以上になることに基いてハイレベルの上球検出信号Suおよびハイレベルの下球検出信号Sdを出力する。これら上球検出信号Suおよび下球検出信号Sdは第1の検出信号および第2の検出信号に相当するものであり、遊技領域18内を落下するパチンコ球が始動口33内に入口35から正規に入賞したときには、図9の(a)に示すように、上信号回路80および下信号回路81から上球検出信号Suおよび下球検出信号Sdが当該順序で出力される。
ワンショット回路82は一つの不安定状態および一つの安定状態を有する単安定マルチバイブレータからなるものであり、トリガ信号が与えられることでハイレベルのワンショット信号Soを予め設定された一定時間「10msec」だけ出力する。このワンショット回路82は、図9の(a)に示すように、上信号回路80からの上球検出信号Suをトリガ信号とするものであり、パチンコ球が始動口33内に正規に入賞したときには上信号回路80からワンショット回路82に上球検出信号Suが与えられることでワンショット回路82からワンショット信号Soが一定時間「10msec」だけ出力される。尚、ワンショット信号Soはチェック信号に相当するものである。
AND回路83は、図8の(a)に示すように、ワンショット回路82からのワンショット信号Soと下信号回路81からの下球検出信号Sdとの論理積を演算するものであり、図9の(a)に示すように、ワンショット信号Soおよび下球検出信号Sdの双方の入力状態でハイレベルの始動信号Ssを継続的に出力する。即ち、パチンコ球が始動口33内に入口35から入賞したときにはワンショット回路82からAND回路83にワンショット信号Soが出力され、ワンショット信号Soの出力状態で下信号回路81からAND回路83に下球検出信号Sdが出力されるので、AND回路83から始動信号Ssが出力される。尚、始動信号Ssは入賞信号に相当するものである。
図9の(b)は下皿4内を通して遊技盤14の後方にゴト機具が不正に挿入され、始動口33の出口36から入口35に向けて挿入されたゴト行為を想定したものである。このゴト機具は針金の先端部にパチンコ球Pを固定したものであり、ゴト行為が行われたときには下信号回路81および上信号回路80から当該順序で下球検出信号Sdおよび上球検出信号Suが出力され、上球検出信号Suの出力に同期してワンショット回路82からワンショット信号Soが出力される。このワンショット信号Soの出力状態では下球検出信号Sdが出力停止しているので、AND回路83が始動信号Ssの出力停止状態に保持される。
NAND回路84は、図8の(a)に示すように、上信号回路80および下信号回路81から上球検出信号Suおよび下球検出信号Sdが同時に入力された場合にクリア信号Scをアクティブなロウレベルにするものであり、ワンショット回路82はクリア信号Scの有効状態では上信号回路80からの上球検出信号Suを無効化し、ワンショット信号Soを出力停止状態にする。
図9の(c)は始動口33に向ってゴト機具から磁気信号が発振されたゴト行為を想定したものである。このゴト行為が行われたときには上信号回路80および下信号回路81から上球検出信号Suおよび下球検出信号Sdが同時に出力され、NAND回路84からのクリア信号Scがアクティブなロウレベルになる。このため、ワンショット回路82からAND回路83にワンショット信号Soが出力されないので、AND回路83が始動信号Ssの出力停止状態に保持される。
パチンコ球Pの上検出領域74に対するラップ体積および下検出領域75に対するラップ体積は侵入量に応じて急激に変化する。従って、上センサコイル72の発振振幅Aおよび下センサコイル73の発振振幅Aは、図8の(b)に示すように、パチンコ球Pの中心部が上検出領域74および下検出領域75に重なった状態で最大となる。上信号回路80および下信号回路81はパチンコ球Pの中心部が上検出領域74および下検出領域75に重なった状態を検出して上球検出信号Suおよび下球検出信号Sdを継続的に出力するものであり、複数のパチンコ球Pが接触状態で始動口33内に正規に入賞したときには上信号回路80および下信号回路81からパチンコ球Pの個数と同数の上球検出信号Suおよび下球検出信号Sdが時間的に間隔を置いて出力される。
上球検出信号Suの出力間隔および下球検出信号Sdの出力間隔等はパチンコ球Pの落下速度に応じて変化する。このパチンコ球Pの落下速度のばらつきは障害釘19に対する衝突状態の相違に起因して生成されるものであり、例えばパチンコ球Pの落下速度が実験的な最高値であるときには、図10の(a)に示すように、上球検出信号Suの出力時間Tuおよび下球検出信号Sdの出力時間Tdが共通の最短値「4msec」になり、上球検出信号Suの出力間隔ΔTuおよび下球検出信号Sdの出力間隔ΔTdが共通の最短値「12msec」になり、上球検出信号Suの出力停止から下球検出信号Sdの出力開始に至る時間間隔ΔTudも最短値「2msec」になる。また、パチンコ球Pの落下速度が実験的な最低値であるときには、図10の(b)に示すように、上球検出信号Suの出力時間Tuおよび下球検出信号Sdの出力時間Tdが共通の最長値「6msec」になり、上球検出信号Suの出力間隔ΔTuおよび下球検出信号Sdの出力間隔ΔTdが共通の最長値「18msec」になり、上球検出信号Suの出力停止から下球検出信号Sdの出力開始に至る時間間隔ΔTudも最長値「3msec」になる。このパチンコ球Pの落下速度は機種毎の障害釘19の本数の相違および障害釘19のレイアウトの相違に応じて変化するものであり、図10の(a)および(b)は最高落下速度および最低落下速度を「0.92m/s」および「0.61m/s」に設定した場合のものである。
ワンショット回路82からのワンショット信号Soの出力時間Toはパチンコ球Pの落下速度の高低に拘らずワンショット信号Soの出力停止前に今回の下球検出信号Sdが出力開始される「10msec」に設定されている。このため、AND回路83にワンショット信号Soおよび下球検出信号Sdが同時入力され、AND回路83から始動信号Ssが出力されるので、メイン制御装置52がパチンコ球Pの今回の入賞を検出することができる。しかも、ワンショット信号Soの出力時間Toはパチンコ球Pの落下速度の高低に拘らずワンショット信号Soの出力停止後に次の上球検出信号Suが出力開始される「10msec」に設定されている。このため、次の上球検出信号Suに基いて次のワンショット信号Soが出力され、次のワンショット信号Soの出力停止前に次の下球検出信号Sdが出力される。従って、AND回路83に次のワンショット信号Soおよび次の下球検出信号Sdが同時入力され、AND回路83から次の始動信号Ssが出力されるので、メイン制御装置52がパチンコ球Pの次の入賞を検出することができる。
カウントセンサ43はパッケージ内に1個のセンサコイルを埋設したものであり、カウントセンサ43のセンサコイルにはメイン制御基板51の発振回路85(図4参照)から高周波発振用の駆動電源が与えられる。このセンサコイルはパチンコ球Pが検出領域内に侵入することに基いて発振振幅が変化するものであり、カウントセンサ43の検出回路59はセンサコイルの発振振幅の変化を検出してメイン制御装置52にカウント信号を出力する。
上記実施例によれば次の効果を奏する。
複数のパチンコ球Pが接触状態で始動口33内に連続的に入賞したときでも次回の上球検出信号Suの出力開始前に今回のワンショット信号Soを出力停止させたので、次回の上球検出信号Suをトリガ信号として次回のワンショット信号Soが確実に発生する。このため、ワンショット信号Soがパチンコ球Pの入賞毎に確実に発生し、ワンショット信号Soおよび下球検出信号Sdの同時出力がパチンコ球Pの入賞毎に確実に行われる。従って、パチンコ球Pの入賞個数に完全一致する数の始動信号Ssが確実に発生するので、パチンコ球Pの検出漏れが生じ難くなる。
始動口33内に機械的なゴト機具が逆向きに挿入されたときには下球検出信号Sdおよび上球検出信号Suを当該順序で発生させ、ワンショット信号Soを下球検出信号Sdの出力停止後に上球検出信号Suに同期して発生させた。このため、AND回路83にワンショット信号Soおよび下球検出信号Sdが同時入力されることがなくなるので、始動出信号Ssの不正発生を防止できる。
始動口33に不正電波が送信されたときには上信号回路80および下信号回路81から上球検出信号Suおよび下球検出信号Sdを同時に出力し、NAND回路84からワンショット回路82にクリア信号Scを入力した。このため、ワンショット回路82からワンショット信号Soが不正に出力されることがなくなるので、始動信号Ssの不正発生を防止できる。
複数のパチンコ球Pが接触状態で始動口33内に連続的に入賞したときでもパチンコ球Pの落下速度の高低に拘らず今回のワンショット信号Soを次回の上球検出信号Suの出力開始前に停止させたので、次回の上球検出信号Suをトリガとして次回のワンショット信号Soが確実に発生する。このため、パチンコ球Pの落下速度に拘らず入賞個数に完全一致する数の始動信号Ssが確実に発生するので、パチンコ球Pの検出漏れが生じ難くなる。
上記実施例においては、第1の検出部および第2の検出部として上センサコイル72および下センサコイル73を用いたが、これに限定されるものではなく、例えば光センサ・ホールIC等の非接触形センサを用いたり、機械式スイッチを用いても良い。
上記実施例においては、第1の検出部および第2の検出部として始動口センサ37の上センサコイル72および下センサコイル73を例示したが、これに限定されるものではなく、例えばパチンコ球Pを前方から後方へ流す転動通路に沿って配列された前センサコイルおよび後センサコイルを用い、複数のパチンコ球Pが接触状態で転動通路内に入賞したときには今回のワンショット信号Soが次回の第1の検出信号Suの出力開始前に出力停止するように設定しても良い。
上記実施例においては、入賞口33内に入賞するパチンコ球Pを検出する入賞口センサ37に本発明を適用したが、これに限定されるものではなく、例えば排出通路を通して機外へ排出されるパチンコ球Pを検出する排出球センサに適用したり、発射通路17の出口20から遊技領域18内に発射されることなく戻るパチンコ球Pを検出するファール球センサに適用したり、始動口33および大入賞口39等の入賞口内に入賞することなくアウト口内に入賞するパチンコ球Pを検出するアウト球センサに適用しても良い。
上記実施例においては、メイン制御装置52が検出回路58からの始動信号Ssをタイマ割込み処理で検出する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えばIRQ割込み処理で検出する構成としても良い。この場合、検出回路58からメイン制御装置52に割込み要求信号および始動信号を出力することが好ましい。
本発明の第1実施例を示す図(遊技盤を示す前面図) 全体構成を示す前面図 (a)は全体構成を前方から示す斜視図、(b)は全体構成を後方から示す斜視図 電気的構成を示すブロック図 (a)は始動口を示す前面図、(b)はX線に沿う断面図 (a)はメイン制御装置のメインプログラムを示すフローチャート、(b)はメイン制御装置のタイマ割込みプログラムを示すフローチャート (a)は始動口センサを示す上面図、(b)はX線に沿う断面図 (a)は検出回路の電気的構成を示す図、(b)はセンサコイルの発振振幅の変化を示す図 上球検出信号・下球検出信号・ワンショット信号・始動信号の出力状態を示すタイミングチャート(aは正常入賞時を示す図、bは機械的な不正行為時を示す図、cは電気的な不正行為時を示す図) 上球検出信号・下球検出信号・ワンショット信号・始動信号の出力状態を示すタイミングチャート(aはパチンコ球の落下速度が最高の状態を示す図、bはパチンコ球の落下速度が最低の状態を示す図)
符号の説明
Pはパチンコ球、52はメイン制御装置(制御回路)、72は上センサコイル(第1の検出部)、73は下センサコイル(第2の検出部)、80は上信号回路(第1の検出回路)、81は下信号回路(第2の検出回路)、82はワンショット回路(チェック回路)、83はAND回路(入賞検出回路)、84はNAND回路(クリア回路)を示している。

Claims (3)

  1. パチンコ球を転動方向の上流側および下流側で検出する第1の検出部および第2の検出部と、
    前記第1の検出部および前記第2の検出部がパチンコ球を検出することに基いて第1の検出信号および第2の検出信号を出力する第1の検出回路および第2の検出回路と、
    前記第1の検出信号が入力されることに基いて前記第2の検出信号にタイミング的に重なってチェック信号を出力するチェック回路と、
    前記チェック信号および前記第2の検出信号が同時に入力されることに基いて入賞信号を出力する入賞検出回路とを備え、
    前記チェック回路は、複数のパチンコ球が前記第1の検出部の検出領域内および前記第2の検出部の検出領域内に連続的に侵入した場合に今回のチェック信号を次回の第1の検出信号の出力開始前に出力停止するものであることを特徴とする遊技機。
  2. 前記第1の検出信号および前記第2の検出信号が同時に入力されることに基いてクリア信号を出力するクリア回路を備え、
    前記チェック回路は、前記クリア信号が入力されたときには前記チェック信号を出力しないものであることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記チェック回路は、パチンコ球の転動速度の高低に拘らず次回の第1の検出信号の出力開始前に出力停止する時間長のチェック信号を出力するものであることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の遊技機。

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